JP4523589B2 - ファスニングフィルムシステム - Google Patents

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Description

本発明は、機械的および接着結合機構の組み合わせにより、繊維材料に剥離可能に接着するのに好適なファスニングフィルムシステムに関する。本発明は、更に、このようなファスニングフィルムシステムを作製する方法、および、このようなファスニングフィルムシステムを採用するおむつ又は生理用ナプキンなどの使い捨て吸収性物品に関する。
EP0,321,232号明細書は、おむつの端部位に取り付けられる1対のテープタブを備えるおむつなどの使い捨て吸収性物品を開示している。各テープタブは、その各使用者側端部にファスニング面を示し、ファスニング面は、フックファスニング要素の長方形ストリップに隣接する1つ又は2つの露出している長方形の接着剤領域を有する。この構成は、テープをランディング部材に取り付けるとき、機械的封止機構と接着封止機構の組み合わせを提供し、それによっておむつを着用者の身体に固定する。
また、EP0,974,326号明細書も、おむつの第1の端部位に取り付けられる1対のテープタブと、前記おむつの第2の端部位に取り付けられるランディング部材とを有するおむつなどの使い捨て吸収性物品を開示しており、そこで、テープタブの使用者側端部は機械的ファスニング手段と接着ファスニング手段の両方を備えている。テープタブの露出している接着剤領域は、テープタブを繊維ランディング部材に接着させるとき、繊維要素で汚染される場合があることが開示されている。EP0,974,326号明細書は、繊維ランディング部材の損傷、および/又は、テープタブの露出している接着剤領域の汚染をそれぞれ最小限にするか、又は回避するため、繊維ランディング部材の露出面の剥離処理を開示している。
機械的ファスニング機構と接着ファスニング機構の両方を提供するファスニングフィルムシステムは、米国特許第6,393,673号明細書、米国特許第6,428,525号明細書、米国特許第6,402,730号明細書、国際公開第99/06,600号パンフレットおよびEP0,418,951号明細書にも開示されている。例えば、米国特許第6,393,673号明細書は、支持体層から延出する複数の可撓性フック要素を備え、フック頭部で終端するステムを備える機械的ファスニング要素を記載しており、ここで、フック頭部の頂部部分および/又はステム間の隙間の少なくとも一部に、ホットメルト感圧接着剤がコーティングされている。
米国特許第4,959,265号明細書は、少なくとも一面全体に分布する直立ステムの配列と、ステム間の空間を充填する感圧接着剤層とを有する支持体を備える感圧接着テープファスナを開示しており、接着剤層の平均厚みはステムの平均高さより小さい。感圧接着テープファスナを生理用ナプキンに接着させるとき、感圧接着剤が布帛に剥離可能に結合するまで、ステムを下着の布帛の開口部に貫入させることにより、ナプキンを下着に剥離可能に取り付けることができる。
米国特許第6,393,673号明細書、米国特許第6,428,525号明細書、米国特許第6,402,730号明細書、国際公開第99/06,600号パンフレット、EP0,418,951号明細書および米国特許第4,959,265号明細書に開示されているファスニングフィルムシステムを生理用ナプキンなどの使い捨て吸収性物品に取り付けるには、通常、雄ファスニング要素を担持する面と反対側のファスニングフィルムシステムの面に追加の接着剤層を提供することが必要であり、これはあまり有利でない場合がある。
使い捨て吸収性物品の異なる部分に互いに別々に配置されている機械的ファスニング手段と接着ファスニング手段とを備える生理用ナプキン、パンティーライナー、および失禁用パッドなどの使い捨て吸収性物品が知られている。例えば、米国特許第5,676,652号明細書は、生理用ナプキンの本体の衣類側に接着剤ストリップを、および、サイドラッピング要素にメカニカルファスナを備える生理用ナプキンを開示している。米国特許第5,611,790号明細書は、接着ファスニング手段、機械的ファスニング手段、又は、接着ファスニング手段と機械的ファスニング手段の組み合わせを有する生理用ナプキンを開示しており、該接着ファスニング手段と機械的ファスニング手段は、例えば、ナプキンの本体の衣類側又はサイドラッピング要素に、互いに別々にパッチ状に配置されている。
例えば、生理用ナプキンは、綿、絹、ナイロン、織物、不織布、編物および/又は極細繊維材料などの様々な天然又は合成繊維材料に、このような材料を損傷することなく確実におよび剥離可能に接着できなければならない。これらの要件は、現行技術で使用可能な生理用ナプキンでは十分には満たされない。
従って、本発明の目的は、機械的および接着結合機構の組み合わせにより、様々な繊維材料に剥離可能に接着でき、且つ、それぞれ、現行技術のファスニング面の欠点を示さないか、又はそれらをより低い程度でしか示さないファスニングフィルムシステムを提供することであった。本発明の他の目的は、以下の詳細な説明から容易に推論できるであろう。
本発明は、支持体(バッキング)、および支持体の2つの主面の一方の上の接着剤層を備えるファスニングフィルムシステムに関し、支持体は、接着剤層と反対側の支持体の露出している主面に、複数の相補的雌ファスニング要素を有する繊維材料と係合できる複数の雄ファスニング要素、および、支持体の厚みを貫通して延在する複数のスルーホールを担持し、そのため、支持体に取り付けられている接着剤層はこのようなスルーホールを通して露出し、ここで、前記開口部の少なくとも1つは前記支持体によって本質的に完全に包囲され、ファスニングフィルムシステムは、機械的および接着結合機構の組み合わせにより、繊維材料に剥離可能に接着する。
本発明は、更に、基材とファスニングフィルムシステムとを備えるアセンブリに関し、ここで、ファスニングフィルムシステムの接着剤層は、ファスニングフィルムシステムの支持体と基材との間に配置される。
本発明は、更に、複数の雄ファスニング要素を担持する連続支持体を提供する工程、支持体の厚みを貫通して延在する複数のスルーホールを提供する工程であって、前記開口部の少なくとも一部が前記支持体によって本質的に完全に包囲されている工程、および、このようにして得られる支持体を接着剤層に積層する工程を含む、ファスニングフィルムシステムを製造する方法に関する。
本発明は、更に、複数の雄ファスニング要素を担持する連続支持体を提供する工程、支持体に1個又は2n+1個(nは整数)の機械方向の連続的切断を提供し、波長と振幅を特徴とする周期的な一連のノッチと突出部を有する切断によって、横方向でほぼ少なくとも振幅の大きさがあり、且つ、機械方向でそれぞれ波長の約半分又はこのような波長の半分の複数倍の大きさがある、2個又は2n個の隣接する小支持体を形成する工程、並びに、2個又は2n個の小支持体をそれぞれの方に移動させ、それによって、2個の小支持体間に、支持体により少なくとも部分的に包囲される一連のスルーホールを作り出す工程、並びに、複数の雄ファスニング要素を担持する面と反対側の小支持体面に接着剤層を取り付ける工程を含む、本発明のファスニングフィルムシステムを製造する別の方法に関する。
本発明は、更に、基材を提供し、このような基材の露出面に接着剤層を設ける工程、支持体の主面の一方に複数の雄ファスニング要素を担持する連続支持体を提供する工程、支持体の厚みを貫通して延在する複数のスルーホールを更に提供する工程、および、このようにして得られる、複数の雄ファスニング要素を担持する主面と反対側にある支持体の主面を貫通するスルーホールを備える支持体を、接着剤層の露出面に取り付ける工程を含む、本発明のアセンブリを製造する方法に関する。
本発明は、更に、基材を提供し、このような基材の露出面に接着剤層を設ける工程、連続支持体の主面の一方に複数の雄ファスニング要素を担持する連続支持体を提供する工程、支持体に1個又は2n+1個(nは整数)の機械方向の連続的切断を提供し、波長と振幅を特徴とする周期的な一連のノッチと突出部を有する切断によって、横方向でほぼ少なくとも振幅の大きさがあり、且つ機械方向でそれぞれ波長の約半分又はこのような波長の半分の複数倍の大きさがある、2個又は2n個の隣接する小支持体を形成する工程、並びに、2個又は2n個の小支持体を互いの方に移動させ、それによって、2個の小支持体間に一連のスルーホールを作り出す工程、並びに、このようにして得られる小支持体の構成を、複数の雄ファスニング要素を担持する主面と反対側にあるこのような小支持体の主面を介して、接着剤層の露出面に取り付ける工程を含む本発明のアセンブリを製造する別の方法に関する。
本発明は、更に、液透過性トップシート、前記トップシートと反対側にある液不透過性バックシート、前記トップシートと前記バックシートの間にある吸液性コア、縦縁部、第1の端部位、および第2の端部位を備えるおむつ又は生理用ナプキンなどの使い捨て吸収性物品に関し、吸収性物品は、前記使い捨て吸収性物品を人の身体および/又は下着若しくはパンティに固定するため、本発明によるファスニングフィルムシステム又はアセンブリを更に備える。
本発明は、2つの主面3aおよび3bを有する支持体7を備えるファスニングフィルムシステム1に関する。「フィルム」の用語は、前文および後文で使用する時、ファスニングフィルムシステム1が、機械方向(MD)および横方向(CD)と称される2つの方向で延長を有することを示し、これらは、互いに独立して、MDとCDのそれぞれに垂直な第3の方向における、このようなファスニングフィルムシステム1の延長を明確に超える。「システム」の用語は、前文および後文で使用する時、ファスニングフィルムシステム1が少なくとも支持体7と接着剤層6を備えることを示すものとする。
「機械方向」(MD)の用語は、前文および後文で使用する時、ファスニングフィルムシステム1の製造中、支持体7の連続ウェブが移動する方向を意味する。図3aに示される支持体7の連続ウェブの実施形態では、機械方向は、支持体7のウェブの縦縁部の方向に対応する。「横方向」(CD)の用語は、前文および後文で使用する時、機械方向に本質的に垂直な方向を意味する。
本発明のファスニングフィルムシステム1の支持体7の露出している主面3aは、複数の相補的雌ファスニング要素を有する繊維材料32と係合できる複数の雄ファスニング要素4を担持する。支持体7の露出している主面3aと反対側のファスニングフィルムシステム1の支持体7の主面3bに、接着剤層6が取り付けられる。支持体7は、更に、接着剤層6の接着剤を露出させる複数のスルーホール2を備え、それによって、雄ファスニング要素4により実施される機械的結合機構に加えて、前記繊維材料32に対する接着機構が提供される。
支持体7は、好ましくは、注型成形又は押出し成形によって形成されてもよい本質的に平坦な連続フィルムである。フィルム製造に好適な実質的にどのような熱可塑性材料も、支持体の製造に使用できる。好ましい熱可塑性樹脂には、ポリ(エチレンテレフタレート)などのポリエステル、ナイロンなどのポリアミド、ポリ(スチレン−アクリロニトリル)、ポリ(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、および軟質ポリ塩化ビニルが挙げられる。
支持体7の露出している主面3aは、好ましくは、本質的に平坦であるが、模様を示してもよく、支持体7の厚み11は、例えば、スルーホール2間の領域と比較してスルーホール2に隣接する領域の方が大きくてもよい。
支持体7は、材料を1種類だけしか含まず、CDで本質的に均一な構成を示してもよいが、異なる特性を有する一連のCDの2つ以上のゾーンを備えてもよく、それによって、このようなゾーンは好ましくはMDに連続的に延在する。
本質的に平坦な支持体7の厚み11、又は、スルーホール2に隣接する領域の本質的に平坦ではない支持体の有効厚みは、それぞれ、好ましくは10μm〜1mm、更に好ましくは12μm〜800μm、とりわけ好ましくは15μm〜750μmである。厚みが1mmを超える場合、スルーホール2を通して露出する接着剤領域と、ファスニングフィルムシステム1と接触する繊維材料32との相互作用が弱すぎて、そのため、ファスニングフィルムシステム1とこのような繊維材料32の間に接着機構が存在しないか、又は不十分である。支持体7の厚み11が10μm未満の場合、接着機構は、ファスニングフィルムシステム1を基材から分離する際、およびファスニングフィルムシステム1を基材に再結合させる際、とりわけ嵩高い繊維材料32が損傷し得るような程度に、ファスニングフィルムシステム1とこのような繊維材料32との相互作用を支配する傾向がある。支持体7の厚みが10μm未満の場合、雄ファスニング要素4を担持する支持体7の機械的安定性も低すぎる傾向がある。
支持体7の露出している主面3aは、複数の雄ファスニング要素4を示す。雄ファスニング要素は、好ましくはフック形状を有し、それらは、通常、支持体7の露出している主面3aによって支持されるステム4aと、支持体7の露出している主面3aと反対側のステム端部に位置する拡大セクション4bとを備える。また、雄ファスニング要素4は、支持体と反対側のステム4aの端部に拡大セクションを有していないステム4aで形成することもでき、そこで、このようなステム4aは、好ましくは本質的に円錐状、円筒状、又は角錐状である。
雄ファスニング要素4は、好ましくは、支持体7の露出している主面3aと一体であるが、また、雄ファスニング要素4が個々に、又は、それぞれが1つ以上の雄ファスニング要素4を担持する支持層を有するパッチの形態で、支持体7の露出している主面3aに結合することも可能である。このような個々のファスニング要素4又はファスニング要素4のパッチの結合は、それぞれ、例えば、接着、超音波融着、熱融着、又は縫合によって実施することができる。例えば、国際公開第00/50,229号パンフレットには、別個のフックパッチを支持体7の露出面3aに設けることが開示されている。
雄ファスニング要素4の拡大セクション4bは、フック、T字形、J字形、マッシュルーム型の頭部(凹状に湾曲した頭部およびディスク形の頭部を包含する)、又は、相補的な雌ファスニング要素との係合を可能にする他の任意の形状を有してもよい。
本発明で好適な雄ファスニング要素4は、例えば、ナイロン、ポリエステル、ポリオレフィン、又はこれらの任意の組み合わせなどの熱可塑性ポリマーを包含する、広範囲の材料から製造することができる。雄ファスニング要素4は、好ましくは、支持体7を形成する材料を含む。
個々の雄ファスニング要素4の寸法は、用途、並びに、相補的雌繊維材料32の構造および嵩高さに応じて非常に様々にすることができる。本発明のファスニングフィルムシステム1を採用するとき、例えば、失禁用物品、おむつ、又はナプキンなどの使い捨て衛生物品では、ステム4a、および、任意に、主面3aと反対側のステム端部に拡大セクション4bを備える雄ファスニング要素4は、支持体から上の高さが、好ましくは、40μm〜2mmである。ステム4aは、好ましくは、最大延長10μm〜250μmの断面を有する。ステム4aの断面の最大延長に対する、支持体7の露出している主面3aと反対側のステム4aの端部にある雄ファスニング要素4の拡大部分4bの最大延長の比は、好ましくは、1.5:1〜5:1である。
支持体7の全表面積(スルーホール2の表面積を包含する)に対する雄ファスニング要素4の平均表面密度は、非常に様々であってよく、好ましくは、10/cm2〜5,000/cm2、更に好ましくは、20/cm2〜4,000/cm2、とりわけ好ましくは、25/cm2〜3,500/cm2である。雄ファスニング要素4の密度が10/cm2未満の場合、ファスニングフィルムシステム1と、ファスニングフィルムシステム1と接触する繊維材料32との機械的結合機構の強度は、実用的な目的には不十分な傾向がある。雄ファスニング要素4の密度が5,000/cm2を超える場合、単一のファスニング要素4は非常に小さく、繊維材料32と十分に機械的に係合しない場合がある。
例えば、米国特許第5,077,870号明細書には、熱可塑性樹脂の均質な支持体7、および、支持体7の表面3aから突出し、支持体7と一体であり、支持体7の表面と反対側のステム4aの端部にマッシュルーム頭部4bを有する直立ステム4aの配列を備える、好ましいマッシュルーム型フックウェブが開示されている。このマッシュルーム型フックストリップは、直立ステム4aの陰型であるキャビティを有する回転円筒状金型に溶融熱可塑性樹脂をダイを通して、供給することによって得ることができる。溶融樹脂は、支持体7が形成されるように、キャビティを充填する量よりも過剰にキャビティに注入される。樹脂は凝固した後、直立ステム4aの配列を有するウェブとして金型から剥離される。次いで、ウェブを2本のカレンダーロール間に通し、ここで、ステム4aの先端と接触するロールは、マッシュルーム頭部4bの形成を可能にするように加熱される。米国特許第5,679,302号明細書は、別のマッシュルーム型フックストリップを開示しており、そこで、ステム端部にある拡大部分4bは、本質的にディスク形である。
例えば、米国特許第4,894,060号明細書に、均質な支持体7、および、支持体7と一体で、拡大部分4aが様々な形状を有する雄ファスニング要素4の配列を備える雄ファスナウェブが開示されている。
米国特許第5,077,870号明細書、米国特許第5,679,302号明細書、および米国特許第4,894,060号明細書に開示されている雄ファスナウェブおよび個々のファスニング要素4の具体的な幾何学的形態は、本明細書では、例証としてのみ記載され、決して本発明を限定するものではない。好適な雄ファスナウェブの他の非限定例は、例えば、米国特許第4,984,339号明細書および米国特許第5,781,969号明細書に記載されている。
支持体7は、例えば、ダイ打抜き、孔開け、切断又は延伸によって得ることができる複数のスルーホール2を示すか、又は、それらはファスナウェブを製造するとき即時に形成されてもよい。スルーホール2は、支持体7の厚み11を貫通して延在する、即ち、スルーホール2は、複数の雄ファスニング要素4を担持する支持体7の露出している主面3aにある1つの開口部と、支持体7の露出している主面3aと反対側の支持体7の主面3bにあるもう一方の開口部の、2つの開口部を接続する。2つの開口部は、MDとCDに垂直な方向で部分的に重なるように、即ち、MDとCDに垂直な方向で支持体を見る観察者がスルーホール2を通して見ることができるように配列される。また、スルーホール2は、図1dに示されるように、支持体7、7’の2つの隣接部分によって形成することができる。
スルーホール2は、好ましくは、例えば、図1bに示されるように、MDおよびCDに本質的に垂直に延在するが、スルーホール2は、MDおよびCDに垂直な方向に対して斜めの方向に延在することも可能である。スルーホール2の有効断面は、MDおよびCDに垂直な方向で支持体を見るとき、観察者に見える領域である。このような領域の合計は、前記および後記において、スルーホール2の表面積と称される。
支持体7の表面積(切断前、即ち、スルーホール2の表面積を含む支持体7の表面積)に対するスルーホール2の表面積の比率が、好ましくは15〜85%、更に好ましくは20〜75%、とりわけ好ましくは35〜65%である。
スルーホール2の最大有効延長の平均値は、好ましくは1〜50mm、更に好ましくは1〜40mm、とりわけ好ましくは1〜35mmである。最大有効延長の用語は、CDおよびMDに垂直な方向で見る観察者に見えるスルーホール2の有効断面の2点間の可能な最大距離を指す。
スルーホール2の最大有効延長の平均値が1mm未満である場合、このようなスルーホール2の露出している接着剤は、ファスニングフィルムシステム1と、ファスニングフィルムシステム1と接触する繊維材料32との間に十分な接着機構を形成しない傾向がある。スルーホール2の最大有効延長の平均値が50mmを超える場合、ファスニングフィルムシステム1と繊維材料32との接着が強すぎて、その結果、前記布帛、特に嵩高い繊維材料32を損傷する場合がある。
スルーホール2の平均表面密度、即ち、単位表面積当りの前記スルーホール2の平均数は、好ましくは100/m2〜40,000/m2、更に好ましくは250/m2〜20,000/m2、とりわけ好ましくは250/m2〜17,500/m2である。
隣接するスルーホール2間の平均距離は、少なくとも1mm、更に好ましくは少なくとも1.2mm、とりわけ好ましくは少なくとも1.5mmである。2つの隣接するスルーホール間の平均距離が1mm未満である場合、このようなスルーホール2を通して露出する接着剤と、ファスニングフィルムシステム1と接触する繊維材料32との接着機構は、多くの用途に対して高すぎる傾向がある。更に、隣接する2つのスルーホール2間の平均距離が1mm未満である場合、雄ファスニング要素4の表面密度は低すぎる傾向がある。隣接するスルーホール2間の平均距離は、好ましくは15mm未満、更に好ましくは10mm未満、とりわけ好ましくは8mm未満である。
スルーホール2の有効断面は、例えば、円形、長方形、三角形、楕円形、本質的に台形又は、更に複雑で規則的若しくは不規則な形状などの様々な形状を示してもよい。
スルーホール2は、支持体7によって完全に又は部分的に包囲されていてもよい。例えば、支持体7によって部分的にしか包囲されていないスルーホール2は、図1aに表されるように、例えば、1枚のファスニングフィルムシステム1の縁部に存在してもよい。また、例えば、ファスニングフィルムシステム1が図1dに表されるように、MDに連続的に延在する露出している接着剤ストリップを備えることも可能である。図1dでは、露出している接着剤ストリップ、および、支持体7、7’の2つの部分の縁部に配置されているスルーホールは、支持体7、7’によって完全には包囲されていないスルーホール2を形成するが、図1dのファスニングフィルムシステム1の他のスルーホールは、支持体7、7’によって完全に包囲されている。
図3a〜図3dでは、それぞれが切断8で画定され、部分的に包囲されている複数のスルーホール2を有する2つの小ウェブ7a、7bを隣接する位置に配置し直して、本質的に完全に包囲されている複数のスルーホール2を形成してもよいことが例示されている。
本発明では、少なくとも1つのスルーホール2は、好ましくは少なくとも50/m2、更に好ましくは少なくとも100/m2、とりわけ好ましくは少なくとも150/m2であり、支持体7によって完全に包囲されていることが不可欠である。スルーホール2の総数に対する、支持体7によって完全に包囲されているスルーホール2の数の比率は、好ましくは少なくとも0.5、更に好ましくは少なくとも0.75、とりわけ好ましくは少なくとも0.8である。
本発明者らにより、様々な繊維材料32に対する接着機構と機械的結合機構のバランスのよい組み合わせは、スルーホール2の少なくとも1つが支持体7によって完全に包囲されている場合にのみ得ることができるということが分かった。完全に包囲されているスルーホール2が存在しない場合、ファスニングフィルムシステム1又はアセンブリ40それぞれの、様々な繊維材料32に対する接着機構は、例えば、後述の90°剥離接着力の値の測定により評価する時、明確に異なる場合があり、そのため、各ファスニングフィルムシステム1又はアセンブリ40とそれぞれ強い接着相互作用を経る繊維材料32は、このような強い接着相互作用の結果として損傷する場合がある。また、少なくとも1つの完全に包囲されているスルーホール2を備える本発明のファスニングフィルムシステムは、切断前の支持体7の表面積に対するスルーホールの表面積は同じであるが完全に包囲されたスルーホール2のないファスニングフィルムシステムと比較して、より低い接着機構の値を示す傾向があることが分かった。このように接着機構がより良好に制御されるため、繊維材料32の損傷は起こりにくい。
更に、本発明者らにより、様々な繊維材料32に対する接着機構と機械的結合機構のバランスのよい組み合わせは、CDおよびMDにおける支持体7および/又は接着剤層6の延長に沿ったスルーホール2の最大密度の合計が、好ましくは少なくとも1cm-1、更に好ましくは少なくとも1.3cm-1、とりわけ好ましくは少なくとも1.5cm-1である場合に得られるということが分かった。ファスニングフィルムシステム1およびアセンブリ40のこのような実施形態は、とりわけ好ましい。
CDおよびMDにおけるこのような最大密度を決定するため、このような方向におけるスルーホール2の最大数を、図1aのファスニングフィルムの部分について図1cに概略的に示されているように決定する。
例えば、CDに補助点線を引き、それをファスニングフィルムシステム1の延長に沿ってCDに平行に移動させると、CDにおけるスルーホール2の最大数は3であるということが容易に確定され、これは、例えば、図1に記載される点線に沿ってCDでスルーホール2の数を数えると分かる。同様に、MDの補助点線ができるだけ多くのスルーホールとそれぞれ交差又は接触するようにMDの補助点線を引くと、MDにおけるスルーホール2の最大数は3であるということが容易に確定される(図1c参照)。点線は、想像上の補助線であるに過ぎず、CDおよびMDのそれぞれにおけるスルーホールの最大数を決定するため、図1cに示されている。
CDおよびMDにおける最大密度は、これらの数を、CDおよびMDにおける接着剤層6の各延長で除することによって得られる。次いで、これらの密度を合計する。
支持体7の露出している主面3aと反対側の支持体7の主面3bは、接着剤層6を担持し、これは連続的であっても不連続であってもよい。接着剤層6は、スルーホール2の領域に存在する接着剤が露出するように、支持体7の主面3b上に(少なくとも部分的に)スルーホール2の領域に延在する。スルーホール2の表面積に対する接着剤層6の露出している領域の平均比率は、少なくとも0.75、更に好ましくは少なくとも0.9、とりわけ好ましくは本質的に1.0である。
接着剤層6の接着剤は、好ましくは、5,000gの転圧重量を使用し、ASTM D3330Fに従って測定した場合、平滑なポリエチレン試験表面に対する90°剥離接着力が1N/インチ〜10N/インチ、更に好ましくは1.5N/インチ〜8N/インチ、とりわけ好ましくは2N/インチ〜8N/インチである接着剤の群から選択される。90°剥離接着力が1N/インチ未満である場合、ファスニングフィルムシステム1と、それと接触する繊維材料32との接着機構は、多くの場合、望ましくない程度に低い傾向がある。また、90°剥離接着力の値がこのように低い場合、嵩高いタイプの布帛(綿をベースにする布帛など)又は、より緻密に織られている布帛(例えば、ナイロンベースの布帛など)の両方を包含する様々な繊維材料32に対するファスニングフィルムシステム1の性能を最適化するのが困難な傾向がある。90°剥離接着力が10N/インチより高い場合、ファスニングフィルムシステム1と、それと接触する繊維材料32との接着機構は、多くの場合、望ましくない程度に強い傾向があり、そのため、繊維材料32が損傷する場合がある。本発明で有用な粘着性接着剤には、好ましくは、(メタ)アクリレート、および/又は、天然ゴムベース若しくは合成ゴムベースの感圧接着剤を含む群から選択される感圧接着剤が挙げられる。ラバーレジン添加剤は、好ましくは、ゴム材料に加えて、ゴム材料を粘着性にするため、1種類以上の粘着付与樹脂を含む。ゴムベースの感圧接着剤の好ましい例は、合成ポリテルペン樹脂で粘着付与されたポリスチレン−ポリイソプレンブロックコポリマーである。好適なアクリレートベースの感圧接着剤は、例えば、米国再発行特許24,906号明細書又は米国特許第4,710,536号明細書に開示されている。好適な合成ゴムベースの接着剤は、例えば、米国特許第5,019,071号明細書および米国特許第3,932,328号明細書に記載されている。
支持体7の露出している主面と反対側の支持体7の主面3bに接着剤層6を積層により設けてもよい。本発明によるアセンブリ40を作製するとき、好ましくは、まず、接着剤層6をコーティング又は積層により基材5の露出面に設けた後、次いで、支持体7の主面3bを介して支持体7を接着剤層6に貼着させる。
CDおよび/又はMDにおける接着剤層6の寸法は、対応する支持体7の寸法と本質的に一致してもよいが、CDおよび/又はMDにおける接着剤層6の寸法が異なる、特に、支持体7の寸法を超えることも可能である。例えば、図2aおよび図2b並びに図6bに示されるアセンブリ40は接着剤層6を備えるが、その寸法は、対応する支持体7の寸法を超える。
スルーホール2は、好ましくは、接着剤層6を設ける前に支持体7に導入されるが、接着剤層6を設けた後、キスロール切断(kiss−cutting)によりスルーホールを導入することも可能な場合がある。
接着剤層6を設ける前又は後に、それぞれ、支持体7に一軸又は二軸延伸を施してもよい。このようにして、支持体7、ファスニングフィルムシステム1、又はアセンブリ40にそれぞれMD又はCDで一軸延伸を施すことができ、その後で又はそれと同時に、支持体7、ファスニングフィルムシステム1、又はアセンブリ40にそれぞれ、CD又はMDで二軸延伸を施すことができる。延伸比の用語は、前記及び後記で使用する時、延伸された支持体7、ファスニングフィルムシステム1、又はアセンブリ40それぞれの所与の部分の直線寸法と、延伸前の支持体7、ファスニングフィルムシステム1、又はアセンブリ40それぞれの同じ部分の直線寸法との比を意味する。MDおよびCDにおける延伸比は、好ましくは互いに独立に、1.1:1〜8:1、更に好ましくは1.1:1〜5:1である。二軸延伸が好ましい。例えば、支持体7の連続ウェブ、ファスニングフィルムシステム1、又はアセンブリ40をそれぞれ、加速するローラ上で各方向に推進することによって、一軸延伸又は逐次的二軸延伸を実施することができる。例えば、米国特許第4,675,582号明細書、米国特許第4,825,111号明細書、米国特許第4,853,602号明細書、米国特許第5,036,262号明細書、米国特許第5,051,225号明細書、および米国特許第5,072,493号明細書に記載されるように、フラットフィルムテンタ装置を使用することによって、同時二軸延伸を実施することができる。
スルーホール2を導入する前の支持体7又はスルーホールを備える支持体7、ファスニングフィルムシステム1、又はアセンブリ40にそれぞれ延伸を施すことができ、これは、支持体7、ファスニングフィルムシステム1、又はアセンブリ40の様々なパラメータ(例えば、支持体7、接着剤層6、および基材5の厚み、雄ファスニング要素4の形状および/又は密度、並びに、スルーホール2の形状および最大有効延長の平均値など)に影響を与える。当業者は、このようなパラメータを前述の好ましい範囲内で変える又は最適化するため、延伸比および延伸のモード(即ち、一軸又は二軸延伸)を選択することができる。
本発明の別の好ましい実施形態では、スルーホール2aを備える支持体7は、互いに角度をなす2組のストランドを備える、押出し成形された網状ウェブ、メッシュ、又は網状物であってよい。このような網状物を製造する好ましい方法には、ベースフィルム層の一方の主面から突出し、間隔を空けて配置された第1組の支持***部又はリブと、ベースフィルム層のもう一方の主面から突出するフックなどの雄ファスニング要素4の断面を示す第2組の***部又はリブとを有するベースフィルム層を形成するような形状のダイプレートを通して熱可塑性樹脂を押し出すことが包含される。ベースフィルム層の一方の主面上に形成され、間隔を空けて配置された支持***部又はリブは、網状のメッシュ又は網状物を形成する第1組のストランドを形成する。第2組の横方向のストランドは、第2組の***部又はリブを備えるベースフィルム層の反対側の主面を横方向に切断し、切断された別個の部材を形成することによって形成される。その後、第1組の支持***部又はリブの方向、即ち、MDに支持体層を縦方向に延伸すると、これらの切断された別個の部分が分離される。次いで、切断された部分は、第2組のリブ又は***部の断面形状と同一の断面形状を有する、フックなどの雄ファスニング要素4を担持する第2組の離間されたストランドを形成する。
このような方法で得られる2組の離間されたストランドは、雄ファスニング要素4を担持する支持体7を形成し、メッシュ又は網状物構造の開口部はスルーホール2を形成する。支持***部又はリブの寸法、および、隣接する支持***部又はリブ間の間隔は、好ましくは、十分に大きいスルーホール2を提供するように選択される。スルーホール2の寸法は、第1組の支持***部又はリブの隣接する***部又はリブ間の間隔、例えば、フック形の断面を有する第2組の***部又はリブを通る切れ目間の間隔、および、MDにおける縦方向延伸の延伸比の影響を受ける。
当業者は、これらのパラメータを選択および変更し、支持体7のスルーホール2および隣接する領域の寸法をそれぞれ変え、最適化することができる。
メッシュ又は網状物構造、およびそれらを作製する方法は、例えば、米国特許商標庁に2003年2月28日、本出願人により出願された同時係属中の特許出願である米国特許出願第10/376,979号明細書に開示されている。また、支持体7の露出している主面3aの全て又は好ましくは一部で、雄ファスニング要素の拡大セクション4bおよび/又は雄ファスニング要素4のステム4a間の間隙が感圧接着剤を備えることも可能である。この場合、支持体7の露出している主面3a上の雄ファスニング要素上および/又はそれらの間にある接着剤により、並びに、スルーホール2を通して露出している接着剤層6により接着機構が提供される。この構成によって、機械的結合機構に対する接着機構の比を更に変更および調整することが可能になる。
本発明の好ましい実施形態では、本発明のファスニングフィルムシステム1は、基材5を更に備えるアセンブリ40の一部を形成する。ファスニングフィルムシステム1は、好ましくは、その接着剤層6を介して基材5の露出面に取り付けられる。
基材5は、様々な材料および構成で形成されてもよい。好ましい実施形態の1つでは、基材5は、生理用ナプキン20aなどの使い捨て吸収性物品である。ファスニングフィルムシステム1は、好ましくは、その接着剤層6を介して、使用中、着用者の衣類に面するこのような生理用ナプキン20aのバックシート22に取り付けられる。
別の好ましい実施形態では、基材5は、おむつ20bなどの使い捨て吸収性物品に使用されてもよいテープタブ27の支持フィルム34によって形成される。例えば、図6aに表されるように、テープタブ27は、1対のこのようなテープタブ27と、繊維材料32を備えるランディングゾーン28とを備えるおむつ20bの封止システムの一部を形成してもよい。図6bに示される具体的な構成では、支持層は、テープタブ27を例えば、おむつ20bのバックシート22に固定するため、支持フィルム34の製造業者側端部27aに使用される連続的な接着剤層6を担持する。支持フィルムの使用者側端部27bでは、スルーホール2を備え、支持体7の露出している主面3aに雄ファスニング要素4を担持する支持体7は、その反対側の主面3bを介して接着剤層6に取り付けられ、それによって、アセンブリ40を形成する。
支持フィルム34は、材料を1種類だけしか含まず、CDで本質的に均一な構成を示してもよいが、CDで、異なる特性を有する一連の2つ以上のゾーンを備えてもよく、それによってこのようなゾーンは、好ましくは、MDに連続的に延在する。
「ゾーン」の用語は、前文および後文で使用する場合、本質的に均一な構成および/又は均一な特性を示す、CDにおける支持フィルム34のセクションを指す。例えば、感圧接着剤手段などの接着剤手段、超音波融着、熱融着、機械的結合、縫合、又はこれらの結合方法のいずれかの組み合わせにより、互いに接合される異なる材料で異なるゾーンを形成することができる。しかし、ウェブの1つ以上のゾーンを「活性化」させることにより、異なるゾーンを作り出すことも可能である。前記および後記で使用する場合、「活性化」の用語は、ウェブの処理されたゾーンに異なる機能を付与するため、支持フィルム34に、例えば、機械的処理、熱処理、電気処理、および/又は化学処理を施すことを意味する。
支持フィルム34の異なるゾーンは、本質的に1種類の材料からなってもよいが、これらのゾーンが一連の2つ以上の材料層を備える、および/又は、MDおよびCDに本質的に垂直な方向でサブストラクチャを示すことも可能である。
支持フィルム34の1つ以上のゾーンは、CDで支持フィルムに構造的一体性および/又は剛性を付与するため、好ましくは、キャリヤフィルムを備える。単層又は多層フィルム、共押出しフィルム、横方向に積層されたフィルム又は発泡体層を備えるフィルムを包含する、様々なフィルム又はシート材からキャリヤフィルムを選択してもよい。このようなフィルム又はシート材の層は、例えば、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリオレフィンコポリマー又はポリオレフィンのブレンド(例えば、ポリプロピレン、LPDE(低密度ポリエチレン)および/又はLLDPE(直鎖低密度ポリエチレン)のブレンド)、編織物、並びに、不織布材料および発泡材料などの様々な材料を含んでもよい。キャリヤフィルムの厚みは、好ましくは、30〜500μm、更に好ましくは40〜150μmである。支持体の目付は、好ましくは15〜500g/m2、更に好ましくは20〜300g/m2、とりわけ好ましくは20〜200g/m2である。
支持フィルム34の異なるゾーンは、1種類の材料から本質的になってもよいが、これらのゾーンは一連の2つ以上の材料層を備える、および/又はMDおよびCDに垂直な方向でサブストラクチャを示すことも可能である。
支持フィルム34の1つ以上のゾーンは、CDで支持フィルムに構造的一体性および/又は剛性を付与するため、好ましくは、キャリヤフィルムを備える。キャリヤフィルムは、単層又は多層フィルム、共押出しフィルム、横方向に積層されたフィルム又は発泡体層を備えるフィルムを包含する、様々なフィルム又はシート材から選択されてもよい。このようなフィルム又はシート材の層は、例えば、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリオレフィンコポリマー又はポリオレフィンのブレンド(例えば、ポリプロピレン、LPDE(低密度ポリエチレン)および/又はLLDPE(直鎖低密度ポリエチレン)のブレンド)、編織物、並びに、不織布材料および発泡材料などの様々な材料を含んでもよい。キャリヤフィルムの厚みは、好ましくは、30〜500μm、更に好ましくは40〜150μmである。支持体の目付は、好ましくは15〜500g/m2、更に好ましくは20〜300g/m2、とりわけ好ましくは20〜200g/m2である。
支持フィルム34の1つ以上のゾーンは、力を加えると少なくとも1方向に伸張し、力を取り除いた後、ほぼ元の寸法に戻る、1種類以上の弾性的に伸張可能な材料を含んでもよい。
本発明で有用な弾性的に伸張可能な材料には、好ましくは活性化工程を必要とすることなく弾性的に伸張可能な材料が挙げられる。このような材料には、天然若しくは合成の弾性ゴム、ラバーフォーム、エラストマースクリム、織物状若しくは不織布状エラストマーウェブ、エラストマー複合材料、ゼロ歪延伸ラミネート、又は予歪を与えた延伸ラミネートが挙げられる。
弾性的に伸張可能な材料は、本質的に等方性の材料又は本質的に異方性の材料をそれぞれ含む材料の群から製造されてもよい。有用な弾性材料は、好ましくは、ASTM D882に従って延伸性の好ましい方向で測定する時、少なくとも25%以上、更に好ましくは50%超過、最も好ましくは100%超過の破断伸びを示す。
好ましい本質的に等方性の弾性材料には、エラストマーポリウレタン材料、又は、例えば、エチレン−プロピレン−ジエンコポリマー(EPDM)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー(SBS)、若しくはスチレン−(エチレン−ブチレン)−スチレンブロックコポリマー(SEBS)などの天然若しくは合成のゴム材料が挙げられる。本発明で有用なA−B又はA−B−Aブロックコポリマータイプのエラストマー材料には、例えば、米国特許第3,265,765号明細書、米国特許第3,562,356号明細書、米国特許第3,700,633号明細書、米国特許第4,116,917号明細書、および米国特許第4,156,673号明細書に記載されるものが挙げられる。弾性手段を形成するのに使用してもよい他のエラストマー材料には、エラストマーポリアミド材料およびエラストマーポリオレフィンおよびポリエステル材料が挙げられる。また、これらのエラストマーの互いのブレンド、又は、これらのエラストマーと改質用非エラストマーとのブレンドも想到される。ポリビニルスチレン、ポリスチレン、ポリエステル、エポキシ、ポリオレフィン、又はクマロンインデン樹脂などを剛化助剤として、例えば、エラストマー材料の量に対して50重量%まで、好ましくは30重量%未満、添加することができる。これらの剛化助剤は、エラストマー材料の可撓性を改善する傾向がある。
好ましい弾性材料は、エクソン・モービル社(Exxon Mobil Corp.)からベクター(Vector)の登録商標で、および、クラトン・ポリマーズ社(Kraton Polymers Comp.)からクラトン(Kraton)の登録商標で市販されている。
また、追加で、又は代替として、支持フィルム34の1つ以上のゾーンを弾性的に伸張可能にするため、および/又はこのような弾性的伸張性を増大させるため、それぞれ、このようなゾーンに活性化処理を施すことも可能である。好ましい活性化処理には、例えば、MD又はCD延伸、リングローリング加工、エンボス加工、熱成形、高圧液圧成形又は注型などが挙げられる。EP0,521,388号明細書には、少なくとも1つの非エラストマースキン層および少なくとも1つのコア層を備えるエラストマーラミネートが開示されているが、ここで、優先活性化部位を弾性状態に延伸できるように、該ラミネートは優先活性化部位と非優先活性化部位を示すように処理されている。このエラストマーラミネートを本発明のアセンブリ40の支持フィルム34に使用することができる。
支持フィルム34は、例えば、剛化材料などの材料、有色フィルム、印刷、又は登録商標を更に含んでもよい。支持フィルム34は、また、アセンブリ40に通気性又は差異のある剛性などの機能を更に付与してもよい。
剛化材料には、例えば、熱若しくは音波で構成された表面、又は、支持フィルム34に設けられる追加の層若しくはコーティングが挙げられる。
支持フィルム34は、好ましくは、TAPPI標準試験T543om−94に従って評価する時、CDとMDの両方で、約1,000ミリグラム(mg)未満のガーレイ剛性値を有する。CDとMDの両方のガーレイ剛性値は、500mg未満であり、とりわけ好ましくは200mg未満である。
おむつ20aのテープタブ27又は生理用ナプキン20bに使用するのに好適な支持フィルム34は、基材5の例示的な実施例として記載されているだけであり、決して限定を意図するものではない。基材5は、ファスニングフィルムシステム1の接着剤層6に接着できる露出面を有する任意の物品又は構成で形成されてもよい。
CDおよび/又はMDにおける基材5の寸法は、支持体7又はファスニングフィルムシステム1の対応する寸法と本質的に一致してもよいが、CDおよび/又はMDにおける基材5の寸法が、例えば、図2aおよび図2bに示されるように支持体7又はファスニングフィルムシステム1の対応する寸法とは異なる、特に、それを超えることも可能である。
本発明によるファスニングフィルムシステム1は、いろいろな方法で得ることができる。このような方法の第1の実施形態の第1の工程では、複数の雄ファスニング要素4を担持する支持体7が提供される。雄ファスニング要素4は、好ましくは、支持体7の露出している主面3aと一体である。このような支持体の製造は、例えば、米国特許第5,077,870号明細書、米国特許第5,679,302号明細書、および米国特許第4,894,060号明細書に開示されている。また、このような支持体7は、例えば、米国ミネソタ州セントポール、3M社(3M Company,St.Paul,MN,USA)からCS−200、CS−600、およびCS−1010の商品名で市販されている。
このような方法の第2の工程では、例えば、このような支持体7の連続ウェブをダイ打抜きステーションで又は適切に設計されたロータリーカットナイフ間に通過させることによって、このような支持体7にスルーホール2を導入する。ダイ打抜き、レーザー切断、又は穴明けして支持体7にスルーホール2を形成する任意の方法を適用することができる。
このような方法の第3の工程では、雄ファスニング要素4を担持する支持体7の露出している主面3aと反対側の支持体7の主面3bに、支持体のない感圧接着剤層などの接着剤層6を提供して積層し、このようにして、本発明によるファスニングフィルムシステム1が提供される。次いで、このようにして得られるファスニングフィルムシステム1をそれ自体で、任意に、シリコン化剥離フィルムと一緒に巻き取り、ロールの形態で貯蔵することができる。接着剤層6は、好ましくは、支持体のない接着剤層であるが、2つの接着剤層を担持するキャリヤフィルムを備える両面コーティングされた接着テープの2つの接着剤層の一方により形成することもできる。
ファスニングフィルムシステム1を作製する第2の実施形態の第1の工程では、複数の雄ファスニング要素4を担持する支持体7が提供される。
このような方法の第2の工程では、支持体7にMDの1つ以上の連続的切断8が施される。支持体7をロータリーカットナイフ間に通過させることにより支持体7に施すことができる切断は周期的であり、例えば、図3aに示されるように、波長8aおよび振幅8bを示す。このようにして得られるノッチ9および突出部10の形状は、非常に様々であることができ、好ましい実施形態には、例えば、シヌソイド形、又は、規則的な一連の長方形又は台形のノッチ9および突出部10が挙げられる。例えば、図3aに、規則的な一連の台形の切り込みが表されている。また、ノッチ9および突出部が、2つ以上の小ノッチおよび/又は2つ以上の小突出部を備える更に複雑な形状を示すことも可能である。
このような方法の第3の工程では、このような連続的切断8によって提供される2つの隣接する小支持体7a、7bは、CDで最大振幅8bを超える距離だけ、および、MDで波長の半分8a/2又は8a/2の複数倍にそれぞれ本質的に等しい距離だけ、分離されている。得られる小支持体7a、7bの数は、支持体7に施される切断8の数に依存する。偶数の小支持体、即ち、2つ、4つ、6つなどの小支持体7a、7bが必要であるため、奇数の切断8、即ち、1つ、3つ、5つなどの切断8をそれに応じて施さなければならない。
2つの隣接する小支持体7a、7bをCDで互いの方に移動させると、図3dに概略的に表されるように、支持体によって本質的に完全に包囲されていてもよいスルーホール2が形成される。ノッチ9および突出部10の形状に応じて、例えば、一連の完全に包囲されているスルーホール2、および完全には包囲されていないスルーホール2をそれぞれ提供することも可能である。
このような方法の第4の工程では、支持体7によって少なくとも部分的に包囲されているスルーホールが形成されるように、工程3で得られる2つの隣接する小支持体7a、7bを接着剤層6に積層する。小支持体7a、7bをCDに切断することにより得られる1枚のファスニングフィルムシステム1を図3dに示す。
ファスニングフィルムシステム1および基材5を備える本発明のアセンブリ40はいろいろな方法で得ることができる。
アセンブリ40を作製する第1の方法の第1の工程では、接着剤層6を基材5の露出面に設ける。例えば、水、メチルエチルケトン、又はアセトンなどの適切な溶媒中の接着剤の溶液をコーティング又はスプレーコーティングし、その後、乾燥させることによって、接着剤層6を設けてもよい。また、好ましくは溶媒を含まない、部分硬化した接着剤の前駆体を基材5のこのような露出面にコーティングし、その後、任意に、例えば窒素および/又はアルゴンの不活性雰囲気中で硬化させることも可能である。前駆体の重合度は、例えば、米国特許第4,181,752号明細書に開示されるように、適切なコーティング粘度を提供するように選択される。また、ホットメルトコーティング、スクリーン捺染、ロータリスクリーン捺染、又は接着剤層の積層で、接着剤層を設けることも可能である。接着剤層6は、好ましくは、支持体のない接着剤層であるが、これは、2つの接着剤層を担持するキャリヤフィルムを備える両面コーティングされた接着テープの2つの接着剤層の1つにより形成することもできる。
CDおよび/又はMDにおける接着剤層6の寸法は、対応する支持体7の寸法に本質的に一致してもよいが、CDおよび/又はMDにおける接着剤層6の寸法が支持体7の寸法とは異なる、特にそれを超えることも可能である。例えば、図2aおよび図2b、並びに図6bに示されるアセンブリ40は接着剤層6を備えるが、その寸法は、対応する支持体7の寸法を超える。
このような方法の第2の工程では、支持体7の主面の一方に複数の雄ファスニング要素4を担持する支持体7が提供される。
雄ファスニング要素4は、好ましくは、支持体7の露出している主面と一体である。このような支持体の製造は、例えば、米国特許第5,077,870号明細書、米国特許第5,679,302号明細書、および米国特許第4,894,060号明細書に開示されている。また、このような支持体7は、例えば、米国ミネソタ州セントポール、3M社(3M Company,St.Paul,MN,USA)からCS−200、CS−600、およびCS−1010の商品名で市販されている。
このような方法の第3の工程では、例えば、このような支持体7の連続ウェブをダイ打抜きステーションで、又は適切に設計されたロータリーカットナイフ間に通過させることによって、このような支持体7にスルーホール2を導入する。ダイ打抜き、レーザー切断、又は穴明けして支持体7にスルーホール2を形成する任意の方法を適用することができる。
このような方法の第4の工程では、スルーホール2を備える支持体7を、複数の雄ファスニング要素4を担持する支持体7の主面3aと反対側にある支持体7の主面3bを用いて、接着剤層6の露出面に取り付ける。このようにして、得られるアセンブリ40は、スルーホール2を有する支持体7および接着剤層6を備えるファスニングシステム1、並びに基材5を備える。
アセンブリ40を作製する第2の方法の第1の工程では、ファスニングフィルムシステム1は、前記に開示される方法のいずれかによって作製され、このような方法の第2の工程で、接着剤層6の露出面を介して基材5の露出面に取り付けられる。
ファスニングフィルムシステム1およびアセンブリ40をそれぞれ作製する前記の方法から、基材5の露出面に接着剤層6を設け、その後、支持体7の主面3bを貫通するスルーホール2を有する支持体7を接着剤層6の露出面に貼着させる工程を含む、アセンブリ40を作製する第1の方法がとりわけ好ましい。スルーホール2を備える支持体7は、とりわけ好ましくは図3a〜図3dに例示される方法で得られる。
それぞれ前記の方法のいずれかで得られるファスニングフィルムシステム1およびアセンブリ40は、繊維材料32と接触するとき、接着機構と機械的結合機構の組み合わせを提供する。繊維材料32は、ファスニングフィルムシステム1の支持体7の露出している主面にある雄結合要素4と相互作用することができる雌結合要素を形成するループ、交絡した繊維又は開口部を備える構造を示す。
本発明で使用するのにとりわけ好ましい繊維材料32には、織物材料、編物材料、および不織布材料、並びにこれらの材料のいずれかを含む混紡織物が挙げられる。繊維材料32は、好ましくは、目付が350g/m2未満、更に好ましくは300g/m2未満、とりわけ好ましくは250g/m2未満である。繊維材料32は、綿、ナイロン、絹、ポリエステル、および、ポリプロピレンなどのポリエチレンを含む群から選択される材料を含んでもよい。
不織布材料のウェブを製造する好適なプロセスには、以下に限定されないが、エアレイ法、スパンボンド法、スパンレース法、メルトブローンウェブの結合、およびカードウェブの結合が挙げられる。
スパンボンド不織布ウェブは、溶融熱可塑性樹脂をフィラメントとして紡糸口金の一連の微細なダイオリフィスから押し出すことによって製造される。押し出されたフィラメントの直径は、例えば、米国特許第4,340,563号明細書、米国特許第3,692,618号明細書、米国特許第3,338,992号明細書、米国特許第3,341,394号明細書、米国特許第3,276,944号明細書、米国特許第3,502,538号明細書、米国特許第3,502,763号明細書、および米国特許第3,542,615号明細書に記載されるような、非噴出(non−eductive)若しくは噴出(eductive)流体延伸機構又は他の既知のスパンボンド機構による張力下で迅速に細化される。スパンボンドウェブは、好ましくは、結合(点結合又は連続結合)されている。
また、不織布ウェブ層は、結合カードウェブから製造されてもよい。カードウェブは、開繊されたステープル繊維から製造され、その繊維は、略機械方向を向いた繊維不織布ウェブを形成するように、ステープル繊維を開繊し機械方向に配列させるコーミング装置又はカーディング装置に通して送られる。しかし、ランダマイザ(randomizer)を使用して、この機械方向の配列を減少させることができる。カードウェブが形成された後、それに好適な引張特性を付与するため、幾つかの結合方法の1つ以上でそれを結合させる。結合方法の1つは粉末結合であり、粉末状接着剤をウェブじゅうに分布させた後、通常は、ウェブおよび接着剤を熱風で加熱することにより活性化させる。別の結合方法はパターンボンディングであり、加熱されたカレンダーロール又は超音波融着装置を使用し、通常は局在化した結合パターンで繊維を一緒に結合させるが、必要に応じてウェブを全表面にわたって結合させることもできる。一般に、一緒に結合するウェブの繊維が多いほど、不織布ウェブの引張特性は大きくなる。
エアレイ法は、本発明で有用な繊維不織布ウェブを製造できる別のプロセスである。エアレイ法では、長さが通常約6mm〜約19mmの範囲の小さい繊維の束を開繊し、空気供給中で搬送された後、しばしば、真空供給の補助により形成スクリーン上に堆積させる。次いで、ランダムに堆積した繊維を、例えば、熱風又はスプレー接着剤を使用して互いに結合させる。
複数のダイオリフィスから熱可塑性ポリマーを押し出すことによって、メルトブローンウェブを形成してもよく、そのポリマー溶融物の流れは、ポリマーがダイオリフィスから吐出される位置の直ぐ近くで、ダイの2面に沿って高温の高速空気流により直ぐに細化される。このようにして得られる繊維は、捕集面で捕集される前に、生じる乱空気流中で交絡し、凝集性ウェブになる。一般に、十分な一体性と強度を提供するため、スルーエア結合、前述の熱融着若しくは超音波融着などで、メルトブローンウェブを更に結合させなければならない。
おむつ20bのランディングゾーン28に使用してもよい繊維材料32は、例えば、編成ループ、ベロアタイプのループ、又は押出し結合された不織布ループ材料を含む。このような材料は、米国ミネソタ州セントポール、3M社(3M Company,St.Paul,MN,USA)から市販されている。
下着および肌着31は、典型的には、織物、編物又は不織布であってもよい繊維材料32からなる。下着に使用される繊維材料には、例えば、綿、絹、ナイロン、ポリエステルおよびポリオレフィン(ポリプロピレンなど)が挙げられる。
驚くべきことに、本発明のファスニングフィルムシステム1およびアセンブリ40は、様々な繊維材料32に対する、接着機構と機械的結合機構の有利なバランスを示すことが分かった。
「機械的結合機構」の用語は、前文および後文で使用する時、支持体7の主面3aに配置された雄ファスニング要素4と繊維材料32とのあらゆる相互作用を包含し、これには、例えば、90°剥離接着力、吊り剪断接着力又はあらゆる摩擦相互作用が挙げられる。
「接着結合機構」の用語は、前文および後文で使用する時、スルーホール2を通して露出する接着剤層6と繊維材料32とのあらゆる相互作用を包含し、これには、例えば、90°剥離接着力、吊り剪断接着力およびあらゆる摩擦相互作用が挙げられる。
本発明のファスニングフィルムシステム1は、好ましくは、例えば、生理用ナプキン20aおよびおむつ20bなどの使い捨て吸収性物品20に採用できる。
「生理用ナプキン20a」の用語は、前文および後文で使用する時、身体から排出される様々な滲出物(例えば、血液、経血、および尿など)を吸収し、閉じ込めておくことが意図される、女性により外陰部に隣接して着用される物品を指す。また、生理用ナプキン20aの用語は、大人用軽量失禁用パッドを包含することも意味する。生理用ナプキン20aは、典型的には、液透過性の身体接触面を提供するトップシート21と、液不透過性の衣類面を提供するバックシート22とを有する。トップシート21とバックシート22は、経血や他の体液を吸収する手段を提供する吸収コア23を挟持する。トップシート21は、着用者の身体に隣接して着用されることが意図されている。生理用ナプキンのバックシート22は、その反対側にあり、生理用ナプキン20aを着用するとき、着用者の下着に隣接して配置されることが意図されている。
生理用ナプキン20aの構成は、例えば、米国特許第5,611,790号明細書、国際公開第98/53,782号パンフレット、米国特許第5,778,457号明細書、米国特許第6,039,712号明細書、国際公開第98/53,781号パンフレット、米国特許第4,336,804号明細書、米国特許第4,475,913号明細書、米国特許第6,443,932号明細書、および米国特許第5,507,735号明細書に詳述されている。
しかし、本発明は、上記参考文献に記載される生理用ナプキン20aの特定の種類又は構成に限定されない。
本発明による生理用ナプキン20aは、1つ以上のファスニングフィルムシステム1又はアセンブリ40がそれぞれ、バックシート22、および/又は、使用中、着用者の衣類と接触するサイドラッピング要素30などの生理用ナプキン20aの他の部分に適用されるという点で従来技術の構成とは異なる。好ましい実施形態では、接着剤層6は、基材5を形成する生理用ナプキン22aのバックシート22に設けられる。その後、スルーホール2を備える支持体7は、その主面3bを介して接着剤層6に取り付けられ、それによって、基材5として生理用ナプキンを備え、ファスニングフィルムシステム1として接着剤層6および支持体7を備えるアセンブリ40が形成される。支持体7および/又はサイドラッピング要素30の表面積に対する、支持体7の露出している主面3aの比率は、好ましくは、0.15〜1.0、更に好ましくは0.25〜1.0である。
ファスニングフィルムシステム1は、使用中、着用者の下着又はパンティに生理用ナプキン20aを固定する取り付け手段を提供する。驚くべきことに、本発明による生理用ナプキン20aは、例えば、綿、絹、ナイロン、ポリエステル、ポリオレフィン(ポリプロピレンなど)、又はこれらの材料のいずれかの混合物を含む織物材料、編物材料又は不織布材料などの、様々な繊維材料32を含む様々な下着に確実に固定できることが分かった。本発明の生理用ナプキン20aは、様々な繊維材料32に対して良好な総合的結合強度を発現し、且つ、同時に接着機構と機械的結合機構の良好なバランスを示し、そのため、生理用ナプキン20aは、過度の接着強度により、例えば、綿をベースにする材料と比較して、嵩高さの程度が比較的低い下着を損傷することなく、様々な種類の下着に確実に固定される。嵩高さの程度が比較的低い材料には、例えば、絹又はナイロンをベースにする材料が挙げられるが、綿をベースにする材料は、典型的には、嵩高さの程度がより高い。繊維材料の嵩高さは、繊維および/又はフィラメントの種類および物理的特性、並びに、ウェブの形成方法を包含する様々なパラメータに依存する。
このため、本発明の生理用ナプキン20aは、着用者の快適さの向上を特徴とする。本発明のファスニングフィルムシステム1およびアセンブリ40は、接着特性と機械的結合特性のバランスが有利であるため、生理用ナプキン20aは、例えば、剥離処理された中間層を必要とすることなく、互いに積重ねることもできる。
また、本発明のファスニングフィルムシステム1は、おむつ20bなどの使い捨て吸収性失禁用物品に使用することもできる。失禁用物品およびおむつは、例えば、長方形、I字形、T字形、又は本質的に砂時計形などの任意の所望の形状を有してもよい。
図6aは、本質的に砂時計形を有するおむつ20bの具体的実施形態の概略組立分解図である。おむつは、着用者の皮膚と接触する液透過性トップシート21と、外側に面する液不透過性バックシート22との間に吸収コアを備える。おむつ20bは、おむつ20bの2つの縦縁部24a、24bに2つのテープタブ27が配置されている第1の端部位25を有する。テープタブ27は、製造業者側端部27aを介して第1の端部位25に固定されている。おむつ20bを着用者の身体に取り付けるとき、本発明のファスニングフィルムシステム1をそれぞれ備えるテープタブ27の使用者側端部27bは、繊維材料32を備えるターゲット領域28に取り付けられるが、ターゲット領域28は、第2の端部位26のバックシート22に配置されてもよい。露出している繊維材料を提供するためターゲット領域28に貼着されてもよいループテープの例は、例えば、EP0,754,415号明細書、EP0,693,889号明細書、EP0,341,998号明細書、およびEP0,539,504号明細書に開示されている。代替の構成では、別々のターゲット領域を必要としないように、バックシート22は、本発明のファスニングフィルムシステム1又はアセンブリ40をそれぞれ備えるテープタブ27の使用者側端部27bと相互作用することができる織物繊維層又は不織布繊維層を備える。このようなバックシート22は、例えば、米国特許第6,190,758号明細書、および米国特許第6,075,179号明細書に開示されている。
図6cは、本発明のファスニングフィルムシステム1を備える、面積の大きいテープタブ27を使用するおむつ20bの別の好ましい実施形態の概略組立分解図である。図6cの構成では、別々のターゲット領域28を必要としないように、バックシート22は、機械的結合機構と接着機構の組み合わせにより、ファスニングフィルムシステム1と相互作用することができる。
図6dは、ファスニングフィルムシステム1を備える面積の大きいテープタブ27を、繊維材料32を備える2つのランディングゾーン28と共に使用するおむつ20bの別の具体的実施形態の概略組立分解図を示す。テープタブ27およびターゲット領域28は、第1および第2の端部位25、26の縦縁部24a、24bに沿って配置されている。
テープタブ27は、おむつ20bを着用者の身体の周囲に剥離可能におよび再止着可能に取り付けることを可能にする。図6bは、テープタブ27をおむつ20bに固定するための製造業者側端部27aと、ファスニングフィルムシステム1又はアセンブリ40をそれぞれ備える使用者側端部27bとを備えるテープタブ27の概略断面図を示す。使用者側端部は、おむつ20bを着用者に装着するとき、使用者に把持される。製造業者側端部27aは、おむつ20bの製造中、おむつ20bに固着又は固定されるテープタブ27の部分に対応し;それは、通常、テープタブ27の横縁部(即ち、横方向の縁部)の1つから、おむつ20bの縦縁部24a、24bまで延在する。使用者側端部27bは、製造中、おむつ20bに固定されないテープタブ27の部分に対応し;これは、通常、製造業者側端部27aとは異なるテープタブ27の部分に対応する。
製造中、又は、使用前におむつ20bが保存されるとき、テープタブ27の使用者側端部27bは、例えば、図6aのおむつ20bの2つのテープタブ27の1つで図示されるように、通常、トップシート21上に折り重ねられる。おむつ20bの製造中、使用者側端部27bは不意に開かず、おむつ20bのトップシート21に剥離可能に固定されることが重要である。テープタブ27のこのいわゆる「剥れ防止機能」は、機械的結合機構と接着機構の組み合わせを提供する、テープタブ27のファスニングフィルムシステム1又はアセンブリ40の露出面によって提供される。おむつ20bは、使用後又は汚れた後、典型的には使用後に丸められて廃棄されるが、ここで、おむつ20bを丸めた状態で固定し、***物のこぼれを回避することが好都合である。このいわゆる「使い捨て機能」も、機械的結合機構と接着機構の組み合わせを提供するテープタブ27のファスニングフィルムシステム1又はアセンブリ40の露出面によって提供される。
テープタブ27は、それぞれ、例えば、弾性手段、摘持部、おむつ20bとテープタブ27との間にY結合を提供する剥離テープ、又はカバーフィルム33などの機能性構成要素を有しても、それに結合していても、又はそれを一体に備えてもよいファスニングフィルムシステム1に加えて、支持フィルム34を備えてもよい。支持フィルム34、およびそれに取り付けられる又は組み込まれる機能性構成要素は、それぞれ、例えば、弾性、通気性、又は機械方向又は横方向で差異のある剛性などの有利な特性をそれぞれテープタブ27に付与するように選択される。支持フィルム34は前述されており、詳細は同じである。
おむつ20bおよびその構成についての更なる詳細は、文献に記載されており、例えば、米国特許第5,399,219号明細書、国際公開第96/10,382号パンフレット、又はEP0,529,681号明細書を参照することができる。テープタブ27の構成に関する例は、例えば、国際公開第99/03,437号パンフレット、EP0,321,232号明細書、又は米国特許第5,399,219号明細書に記載されている。
本発明のおむつ20bは、テープタブ27の使用者側端部27bがファスニングフィルムシステム1を備えるという点で従来技術の構成とは異なる。好ましい実施形態では、接着剤層6は、基材5を形成する支持フィルム34に設けられる。その後、スルーホール2を備える支持体7は、その主面3bを介して接着剤層6に取り付けられ、それによって、基材5として支持フィルム34を、並びに、ファスニングフィルムシステム1として接着剤層6および支持体7を備えるアセンブリ40が形成される。
本発明のテープタブ27は、例えば、ランディングゾーン28又はバックシート22にそれぞれ配置される繊維材料32を本質的に損傷することなく繰返し開放し、再び固着できるように、接着機構と機械的結合機構の有利な組み合わせを有することが分かった。
図面の詳細な説明
図1aは、支持体7の露出している主面3aに複数の雄ファスニング要素4を担持し、複数のスルーホール2を示す支持体7を備えるファスニングフィルムシステム1の上面図を示し、スルーホール2の少なくとも一部は支持体7によって完全に包囲されている。支持体7は、更に、前記露出している主面3aと反対側の支持体7の主面3bに接着剤層6を有し、これは、スルーホール2の領域で露出する。
図1bは、図1aのファスニングフィルムシステム1を通る線分A−Aに沿った断面図である。ファスニングフィルムシステム1は、支持体7の露出している主面3aと反対側にある主面3bに連続的な接着剤層6を示す支持体7を備える。支持体7は、その露出している主面3aに複数のマッシュルーム型雄ファスニング要素4を備え、これらはそれぞれ支持体7によって支持されているステム4a、および、支持体7と反対側にあるステム4a端部に拡大セクション4bを備える。支持体は更にスルーホール2を示し、これを通して、接着剤層6が露出する。
図1cは、CDおよびMDにおける図1の1枚のファスニングフィルムシステム1のスルーホール2の最大数を決定するのに使用される2本の補助点線を更に備える、図1aの複製図である。
図1dは、支持体7、7’の露出している主面3aに複数の雄ファスニング要素4を担持し、複数のスルーホール2を示す2枚の支持体7、7’を備えるファスニングフィルムシステム1の上面図を示す。支持体7、7’は、更に、前記露出している主面3aと反対側の支持体7、7’の主面3bに接着剤層6を担持し、接着剤層6はスルーホール2の領域で露出する。ファスニングフィルムシステム1は、支持体7、7’で完全に包囲されているスルーホール2、および、また支持体7、7’の縁部で、および2枚の支持体7、7’間の露出している接着剤のストリップとして、支持体7、7’で完全には包囲されていないスルーホール2も備える。
図2aは、ファスニングフィルムシステム1と基材5を備える本発明のアセンブリ40の上面図を示す。ファスニングフィルムシステム1は、支持体7の露出している主面3aに複数の雄ファスニング要素4を示し、複数のスルーホール2を有する支持体7を備える。接着剤層6は、前記露出している主面3aと反対側にある支持体7の主面3bに配置されている。接着剤層6は、スルーホール2の領域で露出する。スルーホール2を通して露出する接着剤層6の表面と反対側にある接着剤層6の表面は、基材5の露出面に取り付けられる。図2aの実施形態では、接着剤層6の寸法は、支持体7の寸法を超え、基材5の寸法は、接着剤層6と支持体7の両方の寸法を超える。
図2bは、図2aのアセンブリ40を通る線分B−Bに沿った断面図である。
図3aは、複数の雄ファスニング要素4を担持し、MDに連続的に延在する支持体7の上面図である。波長8aおよび振幅8bを有する周期的切断8がMDで提供され、それによって、一連のノッチ9および突出部10がそれぞれ作り出され、支持体7を2つの小支持体7aおよび7bに分離する。
図3bは、切断8の振幅8bより大きい距離8だけCDに分離されている(Δ>8b)、図3aの2つの連続小支持体7a、7bの上面図を示す。
図3cは、小支持体7aが、小支持体7bに対して、MDに切断8の波長の半分8a/2だけ移動している、図3bの連続小支持体7a、7bの上面図を示す。移動前の小支持体7aの位置を点線で示す。
図3dは、図3dの連続小支持体7a、7bを備える1枚の連続ファスニングフィルムシステム1の上面図を示し、ここで、スルーホール2を通して露出する接着剤層6は、雄ファスニング要素4を担持する支持体7の露出している主面3aと反対側の支持体7の主面3bに取り付けられている。1枚のファスニングフィルムシステム1は、ファスニングフィルムシステム1の連続ウェブからCDに切断することによって得られたものである。
図4は、スルーホール2の表面積とスルーホール2を設ける前の支持体7の表面積の比の関数としての、実施例1のアセンブリ40と、綿布帛およびナイロン布帛それぞれとの40mm当りの平均の90°剥離接着力のプロットである。スルーホール2の表面積は、スルーホール2を通して露出する接着剤の表面積に対応する。
図5は、スルーホール2の表面積とファスニングフィルムシステム1の表面積の比の関数としての、実施例3のアセンブリ40と、綿布帛およびナイロン布帛それぞれとの1インチ当りの平均の90°剥離接着力のプロットである。スルーホール2の表面積は、スルーホール2を通して露出する接着剤の表面積に対応する。
図6aは、吸収コア23を挟持するトップシート21とバックシート22を備える使い捨ておむつ20bの概略組立分解図である。おむつ20bは、縦縁部24a、24bに隣接しておむつ20bに固定され、且つ、複数の雄ファスニング要素4およびスルーホール2を有するファスニングフィルムシステム1を備える、1対のテープタブ27を備える第1の端部位25を有する。おむつは、ランディングゾーン28に繊維材料32を備える第2の端部位26を有する。テープタブ27は、製造業者側端部27aを介しておむつ20bに固定され、使用者側端部27bは、おむつ20bを着用者の身体に固定するとき、繊維材料32に取り付けられる。おむつ20bは、股領域29に弾性材料を備える。
図6bは、図6aのおむつ20bの第1の端部位25に取り付けられるテープタブ27を通る線C−Cに沿った断面図である。テープタブ27は、テープタブ27の製造業者側端部で露出する接着剤層6を担持する支持フィルム34を備える。テープタブ27の使用者側端部27bで、接着剤層は、支持体7の露出している主面3aに複数の雄ファスニング要素4およびスルーホール2を備える支持体7を担持し、そのスルーホール2を通して接着剤層6が露出する。支持体7および接着剤層6は、本発明のファスニングフィルムシステム1を形成し、支持体7、接着剤層6、および支持フィルム34は、本発明のアセンブリ40を形成する。更に、テープタブ27は、任意に、製造業者側端部27aに隣接する使用者側端部27bの残りの部分に、接着剤層6を被覆するカバーフィルム33を備える。使用者側端部にある支持フィルム34の外端部は、支持体7および接着剤層6の延長を超え、それによって摘持部35が提供される。
図6cは、おむつの第1の端部位25の縦縁部24a、24bに沿って配置されている、面積の大きい2つのテープタブ27を備えるおむつ20bの別の好ましい実施形態の概略組立分解図である。テープタブ27は、露出している繊維材料を備えるおむつ20bのバックシート22と相互作用する、本発明のファスニングフィルムシステム1を備える。
図6dは、本発明のファスニングフィルムシステム1をそれぞれ備える面積の大きい2つのテープタブ27と、露出している繊維材料32をそれぞれ備える2つのターゲット領域28とを備えるおむつ20bの別の好ましい実施形態の概略組立分解図である。テープタブおよびターゲット領域28は、それぞれ、おむつ20bの縦縁部24a、24bに沿って配置されている。
図7aは、1枚の下着31に取り付けられている使い捨て生理用ナプキン20aの概略組立分解図である。ナプキン20aは、吸収コア23を挟持する液透過性トップシート21と液不透過性バックシート22とを備える。ナプキン20aは、更に、縦縁部24a、24bに隣接するサイドラッピング要素30を備え、これは、ナプキン20aを着用者の下着31に装着するときに折り重ねることができる。複数のスルーホール2および機械的ファスニング要素4を備えるファスニングフィルムシステム1は、支持体7の主面3aが露出するように、生理用ナプキン20aのバックシート22に配置される。生理用ナプキン20a、接着剤層6、およびスルーホール2を備える支持体7は、本発明のアセンブリ40を形成する。
図7bは、生理用ナプキン20aのバックシート22に取り付けられているサイドラッピング要素30を備える生理用ナプキン20aの具体的実施形態の概略上面図である。ラッピング要素は、それぞれ、その衣類側に、支持体7と、支持体7のスルーホール2を通して露出する接着剤層6とを備えるファスニングフィルムシステム1を担持する。支持体7は、更に、支持体7の露出面3aに配置されている複数の雄ファスニング要素4を備える。
図7cは、支持体7が生理用ナプキンのバックシート22全体を被覆する、生理用ナプキン20aの具体的実施形態の概略上面図である。バックシート22は、支持体7の下にあり、そのため、図7cでは見ることができない。スルーホール2は、バックシート22の延長に沿ってMDに異なる幾何学的形態を示し、このような方向に沿って、繊維材料32(図7cには図示せず)に対する様々な結合機構を提供する。
次いで、以下の実施例により本発明を更に説明するが、それらは本発明を説明するためのものであって、本発明を限定するものではない。
試験方法
90°剥離接着力
5,000gの転圧重量を使用し、ASTM D3330Fに従って90°剥離接着力を測定した。
吊り剪断接着力(Hang Shear Adhesion)
本発明のファスニングフィルムシステム1又はアセンブリ40をそれぞれ繊維材料32のサンプルに当てて試験したが、その繊維材料32のサンプルは、両面コーティングされた接着テープで鋼製のプレートに取り付けられた。40mm×50mmの1枚のファスニングフィルムシステム1又はアセンブリ40をそれぞれ、雄ファスニング要素4を備える支持体7の露出面3aを用いて繊維材料32上に配置し、5,000gの転圧硬質ゴムロールを使用して、30.5cm/分の速度で1サイクル転圧した。繊維材料32のサンプルの寸法は、前記1枚のファスニングフィルムシステム1又はアセンブリ40それぞれの寸法を超え、そのため、このような1枚のファスニングフィルムシステム1又はアセンブリ40の露出面は全て繊維材料32のサンプルと接触した。ファスニングフィルムシステム1又はアセンブリ40のそれぞれ、および繊維材料基材32を備える、このようにして得られる構成の一端をクランプで締付け、15分間垂直に吊り下げた後、このようにして得られる構成の締付けられていない底端部に100gの重りを取り付け、180°の角度で剪断荷重を生じさせた。室温で重りが落下するのにかかる時間(分単位)を吊り剪断接着力の尺度として記録した。
静摩擦
DIN53375に従って静摩擦を測定した。1枚のファスニングフィルムシステム1又はアセンブリ40をそれぞれ、支持体7の表面3aが露出している状態でそりに取り付け、試験される繊維材料32のサンプルに当てて配置した。次いで、繊維材料32とファスニングフィルムシステム1の支持体7の露出面3aの間の二面に挟まれた領域内の方向(即ち、支持体7の露出面3aの表面ベクトルに垂直)に、10cm/分の一定速度でそりを引っ張った。
実施例1
米国ミネソタ州セントポール、3M社(3M Company,St.Paul,MN,USA)から3Mマイクロ複製フックCS−600(3M Microreplicated Hook CS−600)の商品名で市販されているマッシュルーム型のフックウェブの一部を準備した。この部分の寸法は、CDで40mm、MDで50mmであった。フック雄ファスニング要素4の高さを含むフックウェブの厚みは、396μmであった。フック雄ファスニング要素4の平均高さは、約310μmであった。フック雄ファスニング要素4は、フックウェブの支持体7と一体であり、それらは、フック1,626本/平方インチの密度でフックウェブの表面積全体に本質的に均質に分布した。単一のフック雄ファスニング要素は、直径約250μmのステム4aと、フックウェブの支持体7と反対側のステム端部に楕円形の拡大部分4bを有した。
フックの部分に穴明けすることにより円形のスルーホール2を挿入し、ここで、スルーホール2は、フックウェブの支持体7に垂直におよびそれを貫通して延在した。円形のスルーホール2は、それぞれ直径が10mmであった。
次いで、このようにして作製されたフックウェブを、厚み約35μmのポリスチレン−ポリイソプレンブロックコポリマー感圧接着剤層を担持するPPフィルム基材5上に積層した。
スルーホール2間の距離は約1〜15mmであり、支持体7の表面積(スルーホール2の表面積を含む)に対する露出している接着剤領域(=スルーホール2の表面積)の比率が0.2、0.4、および0.6となるように変えた。比較の目的のため、支持体7の表面積に対する露出している接着剤領域の比率が0(=穴を備えないフックウェブ)および1(=フックウェブなし、露出している接着剤層のみ)のものでも同様に試験した。
寸法が前記で得られた1枚のアセンブリ40の寸法を超える、100%綿の布帛サンプル(=繊維材料32)を1枚の無地の市販の女性用下着から切り取った。このサンプルを1回洗浄し、洗浄後の総重量は195g/m2であった。
寸法が前記で得られた1枚のアセンブリ40の寸法を超える、ナイロン/エラスタン(Elasthan)(登録商標)布帛(ナイロン96%、エラスタン4%)の別のサンプルを、1枚の無地の市販の女性用下着から切り取った。このサンプルを1回洗浄し、洗浄後の総重量は170g/m2であった。
綿布帛、およびナイロン/エラスタン(Elasthan)(登録商標)布帛のサンプルをフックウェブおよび純粋な接着剤層6のそれぞれとの比較の目的のため、アセンブリ40の部分上で5kgの転圧重量を使用して前述のように転圧した。
その結果を下記の表1に要約し、図4にグラフで示す。
Figure 0004523589
表1および図4のグラフ表示から、実施例1で得られたアセンブリ40は、支持体7の表面積(=スルーホール2の表面積を含む支持体7の領域)に対するスルーホール2の露出している表面積(=接着剤領域)の比率は広範囲にわたるが、この範囲で、綿布帛とナイロン/エラスタン(Elasthan)布帛の両方に対する接着機構と機械的結合機構のバランスのよい比率を示すということが分かる。このような比率は、好ましくは、0.5〜0.7である。そのため、実施例1のアセンブリ40は、それぞれ170g/m2と195g/m2の異なる総重量を有する異なる繊維材料32と一緒に使用するのに好適である。
実施例2
支持体7の表面積に対するスルーホール2の表面積の比率が0.2のものについて、実施例1を繰り返したが、スルーホール2の直径は5mmであったことが異なる。スルーホール2の距離は、約5mmであった。他の全てのパラメータおよび条件は、実施例1のものと同一であった。
その結果を表2に示す。
Figure 0004523589
実施例3
実施例1を繰り返したが、米国ミネソタ州セントポール、3M社(3M Company,St.Paul,MN,USA)からCS−1010の商品名で市販されている別のフックウェブを使用したことが異なる。雄ファスニング要素4の高さを含むフックウェブの厚みは、575μmであった。フック雄ファスニング要素4の平均の高さは、約446μmであった。フック4は、フックウェブの支持体7と一体であり、それらは、フック490本/平方インチの密度でフックウェブの表面積全体に本質的に均質に分布した。単一のフック雄ファスニング要素4は、CDの直径約238μmおよびMDの直径約360μmのステム4aと、フックウェブの支持体7と反対側のステム端部に、ステムから出て下方に曲がっている2つの突出部を有する錨形の拡大部分4bとを有した。他の全てのパラメータおよび条件は、実施例1のものと同一であった。
その結果を下記の表3に要約し、図5にプロットする。
Figure 0004523589
表3および図5のグラフ表示から、実施例3で得られたアセンブリ40は、支持体7の表面積(=スルーホール2の表面積を含む支持体7の領域)に対するスルーホール2の表面積(=露出している接着剤領域)の比率が広範囲にわたるが、この範囲で綿布帛とナイロン/エラスタン(Elasthan)布帛の両方に対する接着機構のバランスのよい比率を示すということが分かる。このような比率は、好ましくは、0.4〜0.9である。そのため、実施例3のアセンブリ40は、それぞれ170g/m2と195g/m2の異なる総重量を有する異なる繊維材料32と一緒に使用するのに好適である。
実施例4
フックウェブの代わりにステムウェブを使用して実施例1を繰り返した。米国特許第4,959,268号明細書の実施例1の教示に従って製造されたステムウェブは、直径約215μmのステム4aを有するが、ステム端部に拡大部分がない単一のステム雄ファスニング要素4を備える。ステム4の高さを含むステムウェブの厚みは、約520μmであった。ステムの平均の高さは、約430μmであった。ステム4は、ステムウェブの支持体7と一体であり、それらは、フック1,600本/平方インチの密度でステムウェブの表面全体に本質的に均質に分布した。
他の全てのパラメータおよび条件は、実施例1のものと同一であった。
その結果を表4に要約する。
Figure 0004523589
表4から、スルーホール2を備えていない非改良ステムウェブ支持体7は、繊維綿材料又はナイロン/エラスタン材料32のそれぞれに対して90°剥離接着力又は吊り剪断接着力を示さなかったということが分かる。しかし、ステム型の雄ファスニング要素4は、静摩擦測定値から分かるように、繊維材料32と機械的に相互作用する。スルーホール2をステムウェブ支持体7に導入すると、支持体7の表面積(=スルーホール2の表面積を含む支持体7の領域)に対するスルーホール2の表面積(=露出している接着剤の表面積)の比率が0.2および0.4のものに関する、90°剥離接着力および吊り剪断接着力の値から分かるように、接着機構が存在する。
比較例1〜3
プロクター・アンド・ギャンブル(Procter & Gamble)から「オールウェイズ・ウルトラ−ノーマル(Always Ultra−normal)」の商品名で、ハートマン(Hartmann)から「リア・パンティーライナーズ・ライト、エア・アクティブ(Ria Pantiliners light,air−active)」の商品名で、および、シュレッカー(Schlecker)から「ASクラッシック(AS Classic)」の商品名で市販されている生理用ナプキンを入手した。これらの生理用ナプキンの衣類側は、単一ストリップ、又はコーティングされていない領域で分離された2つのより狭いストリップのどちらかに配置されている接着剤層を備えた。
5kgの転圧重量を使用して、実施例1に記載の綿サンプル、およびナイロン/エラスタン(Elasthan)サンプルをこのような市販の生理用ナプキンに取り付けた。
前記の試験方法セクションに示すように、90°剥離接着力および吊り剪断接着力を測定した。
その結果を下記の表5に要約する。
Figure 0004523589
実施例5および比較例4
直径10mmのスルーホール2を使用し、支持体7の表面積に対するスルーホール2の領域(=露出している接着剤表面)の比率が0.2、0.4又は0.6のものについて、実施例1を繰り返した。比較例では、スルーホールのない一連の第1のフックウェブストリップ、フックウェブのないストリップ、即ち、露出している接着剤面を有する8mm幅のストリップ、および、第2のフックウェブストリップを使用して、同じ0.2、0.4、および0.6の比率が得られた。これらのストリップの幅は、以下の通りである。
Figure 0004523589
測定の結果を下記の表7に示す。
Figure 0004523589
支持体7によって完全には包囲されていないストリップ形の露出している接着剤領域を備える比較例4のアセンブリ40は、直径10mmのスルーホール2を備える本発明のアセンブリ40と比較して、平均の90°剥離接着力が明らかに高いことが、表7から分かる。支持体7の表面積(=スルーホール2の表面積を含む支持体7の領域)に対するスルーホール2の表面積(=露出している接着剤表面)の比率が0.6である本発明のアセンブリ40の接着機構と機械的結合機構は、綿ベースの表面とナイロンベースの表面の両方に対する90°剥離接着力の値が有利であることを特徴とし、これは、非常に好ましい。このような最適化された性能は、ストリップ形接着剤および機械的結合要素では得ることができない。
本発明のファスニングフィルムシステム1の好ましい実施形態の上面図である。 図1aのファスニングフィルムシステム1の好ましい実施形態の線分A−Aに沿った断面図である。 MDおよびCD方向のスルーホール2の最大密度を評価するのに使用される、MDおよびCD方向の点線を更に備える、図1aのファスニングフィルムシステム1の上面図である。 本発明のファスニングフィルムシステムの好ましい実施形態の上面図である。 本発明のアセンブリ40の好ましい実施形態の上面図である。 図2aのアセンブリの好ましい実施形態の線分B−Bに沿った断面図である。 本発明のファスニングフィルムシステム1を作製する好ましい方法を表す概略図である。 本発明のファスニングフィルムシステム1を作製する好ましい方法を表す概略図である。 本発明のファスニングフィルムシステム1を作製する好ましい方法を表す概略図である。 本発明のファスニングフィルムシステム1を作製する好ましい方法を表す概略図である。 実施例1で得られたアセンブリ40の平均の90°剥離接着力、対、支持体7の表面積に対するスルーホール2を通して露出する接着剤の表面積の比率をプロットしたグラフである。 実施例3で得られたアセンブリ40の平均の90°剥離接着力、対、支持体7の表面積に対するスルーホール2を通して露出する接着剤の表面積の比率をプロットしたグラフである。 おむつ20bの具体的実施形態の概略図である。 図6aのおむつ20bのテープタブ27の線分C−Cに沿った断面図である。 おむつ20bの具体的実施形態の概略図である。 おむつ20bの具体的実施形態の概略図である。 生理用ナプキン20aの具体的実施形態の概略図である。 生理用ナプキン20aの具体的実施形態の上面図である。 生理用ナプキン20aの別の具体的実施形態の上面図である。

Claims (6)

  1. 支持体(7)、および前記支持体(7)の2つの主面の一方の上の接着剤層(6)を備えるファスニングフィルムシステム(1)であって、前記支持体(7)は、前記接着剤層(6)と反対側の前記支持体(7)の露出している主面(3a)に、複数の相補的雌ファスニング要素を有する繊維材料(32)と係合できる複数の雄ファスニング要素(4)、および支持体(7)の厚み(11)を貫通して延在する複数のスルーホール(2)を担持し、よって、支持体(7)に取り付けられている接着剤層(6)はこのようなスルーホール(2)を通して露出し、ここで、前記スルーホール(2)の少なくとも1つは、前記支持体(7)によって包囲されており、かつファスニングフィルムシステム(1)は、機械的および接着結合機構の組み合わせにより、前記繊維材料(32)に剥離可能に接着する、ファスニングフィルムシステム(1)。
  2. 前記スルーホール(2)の表面積を含む前記支持体(7)の表面積に対する、前記スルーホール(2)の表面積の比率が、15%〜85%である、請求項1に記載のファスニングフィルムシステム(1)。
  3. スルーホール(2)の平均最大有効延長が少なくとも1mmである、請求項1に記載のファスニングフィルムシステム(1)。
  4. 隣接するスルーホール(2)間の平均距離が少なくとも1mmである、請求項1に記載のファスニングフィルムシステム(1)。
  5. 前記支持体(7)の平均厚みが10μm〜1mmである、請求項1に記載のファスニングフィルムシステム(1)。
  6. 前記接着剤が感圧接着剤である、請求項1に記載のファスニングフィルムシステム(1)。
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