JP4519428B2 - 車両用電源システム - Google Patents

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Description

本発明は、モータ機能と発電機能とを併有するモータジェネレータを備える車両用電源システムに関する。
近年、燃費向上、排気エミッションの低減を目的として、信号待ち等の停車状態では、基本的にエンジンを自動停止させるアイドルストップ機能を有する車両がハイブリッド車両を中心として実用化されている。このようなアイドルストップ機能を有する車両では、停車状態からブレーキペダルの踏込み量が解除される等、一定のアイドルスタート条件が成立すると、エンジンを自動的に再始動させる。
例えば、特許文献1には、エンジンを自動停止させた後の再始動に際しては、モータジェネレータの駆動力にてエンジンのクランク軸を回転させてエンジンを駆動させると共に、その駆動力をクランク軸を介して変速機のトルクコンバータ側へ出力させ、エンジンが再始動するまでの短い時間をモータジェネレータの駆動力で走行させる技術が開示されている。
特開2002−115586号公報
しかし、特許文献1に開示されている技術では、インバータ装置に異常が発生した場合、アイドルストップ時において、モータジェネレータから駆動系に対して不要な駆動力が付与されたり、走行中においては正常な発電動作が行われなくなる可能性がある。
本発明は上記事情に鑑み、インバータ装置に異常が発生した場合であっても、モータジェネレータによる不要な駆動力の発生を防止すると共に、発電機能を確保して、高いフェイルセーフ機能を得ることのできる車両用電源システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、電力を蓄電するバッテリと、エンジンの駆動力で発電する発電機能と上記バッテリからの給電により駆動するモータ機能とを併有するモータジェネレータと、上記モータジェネレータで発電した交流電力を直流電力に変換し、又上記バッテリからの直流電力を交流電力に変換して該モータジェネレータへ供給するインバータ装置とを備える車両用電源システムにおいて、上記モータジェネレータの発電電力或は駆動力を設定する第1の界磁制御手段と、上記モータジェネレータの発電機能のみを動作させる第2の界磁制御手段と、上記両界磁制御手段を上記モータジェネレータの界磁コイルに対して選択的に接続自在なスイッチ手段と、アイドルストップ後のアイドルスタート条件を判定すると共にアイドルスタート条件成立時は上記モータジェネレータのモータ駆動によりエンジンを自動的に再始動させるアイドルストップ制御手段とを有し、上記スイッチ手段は上記界磁コイルに対し上記第1の界磁制御手段が接続するように初期設定され、上記モータジェネレータが上記アイドルストップ制御手段に対して上記インバータ装置を介して接続され、上記スイッチ手段に動作信号が出力されたとき上記アイドルストップ制御手段に対しキャンセル信号を出力してアイドルストップ機能を停止させることを特徴とする。
このような構成では、アイドルストップ時に、例えば運転者が、駆動系に動力が伝達されている等の違和感を覚えた場合、スイッチ手段を操作して、第2の界磁制御手段をモータジェネレータの界磁コイルに接続する。すると、モータジェネレータのモータ機能が停止し、発電機能のみが動作可能となり、運転者は、例えばアイドルストップ時にスイッチ手段を操作してモータジェネレータのモータ機能を停止させた後は、スタータスイッチをONさせて、エンジンを再始動させると、その後はモータジェネレータの機能が発電機能のみとなり、通常走行が可能となる。
又、スイッチ手段を界磁コイルに対し第1の界磁制御手段を接続させるように初期設定しておくことで、スイッチ手段を操作した場合には、必ず第2の界磁制御手段を界磁コイルに接続させることができる。更に、モータジェネレータをアイドルストップ制御手段に対してインバータ装置を介して接続し、スイッチ手段に動作信号が出力されたときアイドルストップ制御手段に対してキャンセル信号を出力してアイドルストップ機能を停止させることで、モータジェネレータのモータ機能を停止させたときは、必ずアイドルストップ機能も停止させることができる。
又、スイッチ手段を動作させる動作信号を複数系統備え、該スイッチ手段は何れかひとつの動作信号で界磁コイルと第2の界磁制御手段とを接続させることで、運転者のみならず、他の制御機器等、複数系統から切換え動作させることができる。
更に、動作信号のひとつをインバータ装置に設けたインバータ制御部から出力される異常を検知したときに出力される信号とすることで、インバータ装置の不具合を検知して、モータジェネレータのモータ機能を自動停止させることができる。
本発明によれば、インバータ装置に異常が発生した場合には、モータジェネレータの発電機能を確保した状態で、不要な駆動力の発生を防止することができ、高いフェイルセーフ機能を得ることができる。
以下、図面に基づいて本発明の一形態を説明する。
図1、図2は本発明の第1形態を示し、図1は2つの異なる電圧系統を有する車両の全体構成図、図2はモータジェネレータとインバータ装置を中心とする電源システムの回路図である。
図1の符号1はエンジンであり、車体前部に搭載されている。エンジン1の駆動力は、エンジン1後方の自動変速装置(トルクコンバータ等も含んで図示)2で、所定に変速された後、トランスファ3に伝達される。トランスファ3に伝達された駆動力は、図示しないセンタデファレンシャルを介して、リヤドライブ軸4とフロントドライブ軸(図示せず)とに、所定の比率でトルク配分される。
リヤドライブ軸4に配分された駆動力は、プロペラシャフト5、ドライブピニオン軸部6を経て後輪終減速装置7に入力され、左右のリヤ駆動軸8rl,8rrを経て左右輪9rl,9rrに伝達される。
一方、フロントドライブ軸に配分された駆動力は、前輪終減速装置を介して、左右のフロント駆動軸8fl,8frに各々設けられている左右輪9fl,9frに伝達される。
次に、電源システムの構成について説明する。尚、電圧制御系は、42Vの高電圧系と14Vの低電圧系とを有している。
エンジン1のクランク軸12にベルト13を介してモータジェネレータ15の回転軸14が連設されている。モータジェネレータ15は、発電機能とモータ機能とを併有しており、エンジン1からの駆動力により回転軸14を回転させて発電動作し、又、バッテリからの給電により駆動力を発生させてエンジン1のクランク軸12を回転させる。
モータジェネレータ15の発電動作及びモータ駆動はインバータ装置11によって制御される。インバータ装置11には36Vバッテリ16が接続されていると共に、DC−DCコンバータ19を介して12Vバッテリ21が接続されている。尚、インバータ装置11とDC−DCコンバータ19とがひとつのケース20に収容されている。
又、42Vバッテリ16の電力は、最初のエンジン始動時のみ使用するスタータモータ17や、電動モータによるパワーステアリング装置18等の42V負荷23に給電される。又、12Vバッテリ21の電力は、各種ランプ、オーディオ機器、後述する各制御装置等の14V負荷22に給電される。
又、符号30は、車両のアイドルストップ及びアイドルスタートを制御するアイドルストップ制御手段としてのアイドルストップ制御装置、31はエンジン1の運転状態を制御するエンジン制御装置、32は主に36Vバッテリ16の充放電状態を管理するバッテリ監視装置、33はインバータ装置11を介してモータジェネレータ15の動作を制御するモータジェネレータ制御装置であり、これら各制御装置30〜33を含む、車両全体の制御系が、通信ネットワークとしてISOの標準プロトコルの一つであるCAN(Controller Area Network)等によって相互に接続されており、各センサ・スイッチ類からの検出信号はCAN通信を介して共有される。尚、本形態では、制御装置30、32,33でアイドルストップシステム(ISS)制御装置が構成されている。
アイドルストップ制御装置30には、ブレーキペダル41の踏み込み量を、直接或はブレーキ油圧等から検出するブレーキセンサ42、アクセルペダル43の踏み込み量を検出するアクセルセンサ44が接続されている。
更に、アイドルストップ制御装置30には、ハンドル角θHを検出するハンドル角センサ45、車速Vを検出する車速センサ46、セレクトレバーのポジション(P、R、N、D等)を検出するポジションセンサ47等が接続されている。
又、エンジン制御装置31には、エンジン回転数センサ、アクセル開度センサ等、エンジン制御(燃料噴射制御、点火時期制御等)に必要なパラメータを検出するセンサ・スイッチ類が接続されている。
アイドルストップ制御装置30は、これらスイッチ、センサ類から得られる情報を基に、エンジン1を停止させるアイドルストップ条件、及びエンジン1を再始動させるアイドルスタート条件を判定し、アイドルストップ条件が成立した場合、エンジン制御装置31にアイドルストップ信号を出力し、燃料カットさせてエンジン1を停止させる。一方、アイドルスタート条件が満足された場合は、エンジン制御装置31及びモータジェネレータ制御装置33にアイドルスタート信号を出力し、インバータ装置11からモータジェネレータ15に給電してモータ駆動によりエンジン1を再始動させる。
尚、アイドルストップ条件は、例えば、ブレーキペダル41が踏み込まれており、アクセルペダル43が未踏状態で、車速Vが略ゼロ、且つ、バッテリ監視装置32からアイドルストップの禁止指令信号が出力されていない状態のとき、条件成立と判断する。又、アイドルスタート条件は、アイドルストップ条件成立状態から、アイドルストップ条件のひとつでも不成立となったとき、条件成立となる。
更に、アイドルストップ制御装置30は、回生条件も判定している。回生条件は、例えば、アクセルペダル43が未踏、エンジン回転数が1000rpm以上、車速Vが40km/h以上で、且つ、駆動系とエンジン1とが連結され燃料が消費されていないとき、条件成立と判断する。そして、回生条件成立と判断したときは、バッテリ監視装置32に対して回生指令信号を出力する。
バッテリ監視装置32は、36Vバッテリ16のバッテリ温度、バッテリ電圧、及びバッテリ電流値を、バッテリ温度センサ51、バッテリ電圧計52、及びバッテリ電流計53で検出し、これらの検出値に基づいて36Vバッテリ16の充放電状態を管理する。
バッテリ監視装置32は、充電に際しては、モータジェネレータ15の発電トルクを直接的に制御することなく、目標とする電圧値(目標電圧)をモータジェネレータ制御装置33に出力して充電制御を行う。尚、36Vバッテリ16は回生等によっても充電が行われるため、エンジン1の駆動力によって行われる通常の充電に際しては、予め設定した70%のバッテリ残存容量に相当する電圧値により充電が行われるように設定されている。
更に、バッテリ監視装置32は、アイドルストップ制御装置30からの回生指令信号が入力されたときは、エンジン回転数とブレーキ踏力とに応じて、エンジン回転数が高いほど、或はブレーキ踏力が大きいほど、高い目標電圧を設定し、その目標電圧をモータジェネレータ制御装置33へ出力する。
又、バッテリ監視装置32は、36Vバッテリ16の電圧値から過放電状態を検出した場合は、アイドルストップ制御装置30に対してアイドルストップの禁止指令信号を出力すると共に、急速充電処理を実行させて通常の充電電圧値よりも高い電圧値で充電させることで放電状態を抑止する。
更に、バッテリ監視装置32は、36Vバッテリ16の電流値から過充電状態を検出したときは、モータジェネレータ15による充電をカットせず、通常の充電電圧値よりも低い電圧値で充電させる充電休止処理を実行させる。
モータジェネレータ制御装置33は、アイドルストップ制御装置30から、アイドルストップ信号が出力され、又、バッテリ監視装置32から目標電圧、バッテリ電圧、バッテリ電圧に基づくバッテリ残存容量(バッテリSOC)と36Vバッテリ16に対する指令情報(急速充電処理等)が入力されると共に、アクセル開度、エンジン回転数、車速も入力される。
そして、モータジェネレータ15が実行すべき制御を上述の各信号に従って決定し、これらの制御に必要なパラメータをインバータ装置11へ出力する。詳細には、モータジェネレータ制御装置33は、インバータ装置11に対し、制御モードとして、停止時制御モード、定電圧発電制御モード、始動時制御モード(始動時最大トルク制御モード、始動時ゼロトルク制御モード、始動時発電制御モード)、急加速時制御モード(急加速時ゼロトルク制御モード、急加速時発電制御モード)の各モードを指令し、これら各制御モードに必要なパラメータ(モータジェネレータ15のトルク、回転数、充電指令電圧VOD)を、演算、マッピングして求め出力する。又、インバータ装置11からは、モータジェネレータ15の状態量(モータジェネレータ15のトルク、回転数、充電電圧)が入力される。
ここで、上述のモータジェネレータ制御装置33により定められる制御モードとは、例えば、以下のような制御モードとなっている。
1.停止時制御モード:
モータジェネレータ15が回転している場合には、ブレーキをかけてモータジェネレータ15を停止させ、モータジェネレータ15が停止している場合には、その停止状態を維持するモードとなっている。
2.始動時最大トルク制御モード:
エンジン再始動の信号が入力された際にエンジン1が始動するまで実行されるモードで、予め記憶しておいたモータジェネレータ15のトルクと回転数のマップを参照して、モータジェネレータ15の回転数に応じたトルクを発生させるようにインバータ装置11に信号を出力して制御するモードである。
3.始動時ゼロトルク制御モード:
エンジン始動と判定した場合、要求負荷、すなわち、エンジン回転数とアクセル開度に応じて、予め設定しておいたマップを参照し、ゼロトルク時間を設定し、このゼロトルク時間が経過するまで、モータジェネレータ15による駆動力発生と発電の両方を行わない制御のモードとなっている。尚、上述のゼロトルク時間は、アクセル開度が大きければ大きい程、又、エンジン回転数が小さければ小さい程、長い時間に設定される。
4.始動時発電制御モード:
上述の始動時ゼロトルク制御モード終了後、急にバッテリ監視装置32で指令された充電電圧を設定することなく、段階的に充電電圧を上昇させる制御モードとなっている。
5.急加速時ゼロトルク制御:
車両が急加速状態と判定された場合、上述の始動時ゼロトルク制御モードと同様、要求負荷、すなわち、エンジン回転数とアクセル開度に応じて、予め設定しておいたマップを参照し、ゼロトルク時間を設定し、このゼロトルク時間が経過するまで、モータジェネレータ15による駆動力発生と発電の両方を行わない制御のモードとなっている。
6.急加速時発電制御モード:
上述の急加速時ゼロトルク制御モード終了後、急にバッテリ監視装置32で指令された充電電圧を設定することなく、段階的に充電電圧を上昇させる制御モードとなっている。
次に、モータジェネレータ15とインバータ装置11を中心とする接続回路について説明する。
図2に示すように、モータジェネレータ15はステータコイル15aと、回転軸と一体回転する界磁コイルとしてのロータコイル15bとを有している。又、インバータ装置11は、インバータ制御部61、インバータ主回路をモジュール化したIPM(Intelligent Power Module)62、及び、第1の界磁制御手段としての界磁制御回路部63、第2の界磁制御手段としてのレギュレータ67等で構成されている。
インバータ制御部61は、IPM62に設けられているP端子の回路上の電圧値、電流値、DC−DCコンバータ19からの14Vの低電圧系の電圧値、モータジェネレータ15のステータコイル15aに接続するU、V、W端子の何れか2端子の電圧値、電流値(IPM62を通じて入力)、モータジェネレータ15の回転軸の回転位相を検出するレゾルバ65からの回転位相信号等が入力される。
又、モータジェネレータ制御装置33からは、上述した各制御モードや、これら各制御モードに必要なパラメータ(モータジェネレータ15のトルク、回転数、充電指令電圧)等が入力される。又、インバータ制御部61からは、モータジェネレータ制御装置33に対し、モータジェネレータ15の状態量(モータジェネレータ15のトルク、回転数、充電電圧)が出力される。
そして、インバータ制御部61は、入力された各制御モードに応じて、入力された各部の電流(インバータ状態)、電圧、ロータ位相を基にIPM62に対してゲート制御を実施させ、界磁制御回路部63に対して界磁制御を実施させて入力された制御モードを実施させる。
ロータコイル15bに対し、界磁制御回路部63とレギュレータ67とが、スイッチ手段としての選択スイッチ66を介して選択的に接続自在にされている。選択スイッチ66は操作スイッチ68の操作により接点が切換え自在にされている。尚、初期状態では、ロータコイル15bと界磁制御回路部63とが接続されている。
IPM62は、複数のスイッチング素子とその駆動回路、及び、各種保護回路を1パッケージとする周知の構成を有しており、設定された条件でIGBT(Insurated Gate Bipolar Transistor)をドライブする。U,V,Wの各3相インバータ端子は、整流コンバータ平滑後の主電源端子の+側の端子であるP端子が42V系の配線に接続され、−側の端子であるN端子が接地されている。そして、インバータ制御部61からの信号によりゲート制御され、モータジェネレータ15の駆動やモータジェネレータ15による充電を実行させる。
界磁制御回路部63は、一方の入力端子がIPM62のP端子に接続され、他方の入力端子が接地されて、インバータ制御部61からの信号に基づいてモータジェネレータ15のロータコイル15bに対する界磁電流を調整するもので、モータジェネレータ15がモータとして機能するときは出力トルクの調整を行い、発電機として機能しているときは発電電圧の調整を行う。
レギュレータ67は、モータジェネレータ15をインバータ制御から分離し、発電機能のみを実行させるスタンドアロンとするもので、内部に、42V用電源ラインに接続されている分圧用抵抗69a,69b間の電圧(バッテリ電圧)と、図示しない基準電圧(例えば、36V)とを比較する比較器が内蔵されている。そして、この比較器において、バッテリ電圧が基準電圧となるようにロータコイル15bへ供給する界磁電流を制御し、モータジェネレータ15の発電電圧を調整する。
操作スイッチ68は、運転席のセンタコンソール等、運転者が操作しやすい位置に配設されている。操作スイッチ68を操作して、選択スイッチ66をレギュレータ67側へ接続させると、界磁制御回路部63からロータコイル15bに対する界磁電流の供給が停止するため、インバータ制御部61に対して異常信号が出力される。
インバータ制御部61が、界磁制御回路部63からの異常信号を受信すると、それ以降、モータジェネレータ制御装置33からの指令をキャンセルし、IPM62に対して全てのゲートを閉じさせて、IPM62のモータ機能を停止させて、モータジェネレータ15による発電の整流作用のみの機能(発電機能)とする。尚、インバータ制御部61が界磁制御回路部63から異常信号を受信すると、図示しないインストルメントパネルに設けた機能制限ランプが点灯し、モータジェネレータ15が発電機能のみの動作であることを報知する。
その結果、モータジェネレータ制御装置33が故障した場合、アイドルストップ機能は停止するが、36Vバッテリ16と12Vバッテリ21とに対する充電は継続されるので、通常走行が確保され、且つモータジェネレータ15からエンジン1の駆動系への不要な駆動力の印加も防止されるため、高いフェイルセーフ機能を得ることができる。
次に、このような構成による本形態の作用について説明する。例えば、運転者が信号待ち等で、ブレーキを踏込んだ状態で車両を停止させているとき、アイドルストップ制御装置30でアイドルストップ条件成立と判定すると、エンジン制御装置31に対してアイドルストップ信号が出力される。
エンジン制御装置31では、アイドルストップ制御装置30からのアイドルストップ信号を受信すると、燃料カットによりエンジン1を停止させる。
このとき、運転者がブレーキペダルから、通常のA/T車のクリープトルクのような違和感が伝達されている場合、すなわち、エンジン1が停止しているにも拘らず、車両に対して前進させようとするトルクが働いているような場合は、センターコンソール等に配設されている操作スイッチ68を操作して、選択スイッチ66をレギュレータ67側へ接続させる。
すると、界磁制御回路部63からインバータ制御部61に対して異常信号が出力され、インバータ制御部61では、界磁制御回路部63からの異常信号を受信して、それ以降、モータジェネレータ制御装置33からの指令をキャンセルし、IPM62に対して全てのゲートを閉じさせて、IPM62を、モータ機能と発電機能とを併有するアイドルストップモードから、発電機能のみに制限する制限モードへ強制的に移行させる。同時に、図示しないインストルメントパネルに設けた機能制限ランプが点灯し、運転者に対しモータジェネレータ15の動作状態が発電機能のみであることが報知される。
停車中に選択スイッチ66をレギュレータ67へ接続すると、モータジェネレータ15が発電機能のみの制限モードとなるため、エンジン1の駆動系に対して不要な駆動力が発生せず、運転者に伝達される違和感が解消される。
その後、再始動の際には、一度スタータスイッチをONし、スタータモータ17によりエンジン1を起動させる必要があるが、一旦エンジン1が起動した後は、通常の車両として走行させることができる。
その際、レギュレータ67は、内蔵する比較器において、42V用電源ラインに接続されている分圧用抵抗69a,69b間のバッテリ電圧と基準電圧(例えば36V)とを比較し、バッテリ電圧が基準電圧となるようにロータコイル15bへ供給する界磁電流を制御し、モータジェネレータ15による発電電圧を調整する。
このように、制御モードが発電機能のみの制限モードに設定されると、アイドルストップ機能は停止するが、36Vバッテリ16と12Vバッテリ21とに対する充電は続行されるので、通常走行が確保され、且つモータジェネレータ15からエンジン1の駆動系への不要な駆動力の印加も防止される。
又、図3に本発明の第2形態による図2相当の回路図を示す。本形態では、選択スイッチ66にOR回路70を介して、運転者の操作する操作スイッチ68と、複数系統からの動作信号で動作する操作スイッチ71を接続したものである。例えば、制御系の代表であるアイドルストップ制御装置30、モータジェネレータ制御装置33の何れかで、インバータ装置11の異常を検知した場合、操作スイッチ71に動作信号を出力し、選択スイッチ66をレギュレータ67側へ接続させて、アイドルストップモードから制限モードへ強制的に切換えるようにする。
本形態では、操作者が行う操作スイッチ68と、制御系がインバータ装置11の異常を検知して動作させる操作スイッチ71とを、OR回路70を介して選択スイッチ66に接続したので、インバータ装置11の異常を多重に監視することができ、より高い信頼を得ることができる。
又、図4に本発明の第3形態による図2相当の回路図を示す。本形態は、第2形態の変形例であり、第2形態の操作スイッチ71に代えて、インバータ制御部61の出力ポートを接続したものである。
本形態では、インバータ制御部61で、インバータ装置11内の異常(例えばIPM62の温度上昇)を検知したとき、動作信号を出力し、選択スイッチ66をレギュレータ67側に接続して、制御モードをアイドルストップモードから制限モードに切換える。その他の作用効果は第2形態同様である。
又、図5に本発明の第4形態による図2相当の回路図を示す。第3形態では、選択スイッチ66に対し、OR回路70を介してインバータ制御部61の出力ポートと操作スイッチ68とを接続したが、本形態では、操作スイッチ68を廃止し、インバータ制御部61の出力ポートから出力される駆動信号で選択スイッチ66を直接動作させるようにしたものである。
本形態では、例えば、インバータ制御部61がインバータ装置11を自己監視し、IPM62の温度上昇等の異常が検出された場合、選択スイッチ66に動作信号を出力して、ロータコイル15bをレギュレータ67に接続し、制御モードをアイドルストップモードから制限モードへ自動的に切換える。
このように、本形態では、インバータ装置11を自己監視し、異常が検出されたときは、制限モードへ切換えるようにしたので、インバータ装置11に異常が発生しても、走行性を確保することができる。
又、最も不具合の発生する可能性の高い、インバータ装置11の異常のみを監視するようにしたので、第3形態に比し、部品点数の削減、及び構造の簡素化により、製品コストの低減を実現できる。
又、図6に本発明の第5形態による図2相当の回路図を示す。本形態は、第1形態の変形例である。
第1形態では、運転者が操作スイッチ68を操作して、選択スイッチ66をレギュレータ67側に接続させて制限モードへ移行させるようにしたが、本形態では、操作スイッチ68を操作すると、選択スイッチ66がレギュレータ67側に接続されると共に、インバータ制御部61に対して、アイドルストップモードをキャンセルする信号(キャンセル信号)を出力する。
その結果、運転者が操作スイッチ68を操作して選択スイッチ66をレギュレータ67に接続すると、それとほぼ同期して、インバータ制御部61からIPM62に対して、アイドルストップモードをキャンセルする信号が出力されるため、それ以降、モータジェネレータ制御装置33からの指令をキャンセルし、IPM62に対し、全てのゲートを閉じさせてIPM62をアイドルストップモードから制限モードへ直ちに移行させることができる。
本形態では、モータジェネレータ15の界磁回路の切換えと、インバータ装置11に対するアイドルストップモードのキャンセル指令とをひとつの操作スイッチ68で行うようにしたので、操作性が良いばかりでなく、部品点数を削減することができるため、コストの低減を図ることができる。
尚、本発明は上述した各形態に限るものではなく、例えば、選択スイッチ66は、操作者が人為的に操作スイッチ68を操作することで、モータジェネレータ15のロータコイル15bをレギュレータ67側に接続させるようにしてるので、インバータ装置11が正常に動作している場合であっても、操作スイッチ68を操作することで、制御モードを制限モードへ切換えることができる。従って、運転者がアイドルストップを好まない場合は、操作スイッチ68を操作することで、アイドルストップ機能を簡単にキャンセルすることができる。
又、選択スイッチ66がレギュレータ67側へ接続された場合、車速を制限し、ある設定車速(例えば40Km/h)以上の場合は、燃料カットを行い、或は電子スロットル制御装置を搭載している車両では、スロットル開度を規制して出力を制限するようにしても良い。
第1形態による2つの異なる電圧系統を有する車両の全体構成図 同、モータジェネレータとインバータ装置を中心とする電源システムの回路図 第2形態による図2相当の回路図 第3形態による図2相当の回路図 第4形態による図2相当の回路図 第5形態による図2相当の回路図
符号の説明
1 エンジン
11 インバータ装置
15 モータジェネレータ
15b ロータコイル
16 36Vバッテリ
21 12Vバッテリ
30 アイドルストップ制御装置
61 インバータ制御部
63 界磁制御回路部
66 選択スイッチ
67 レギュレータ

代理人 弁理士 伊 藤 進

Claims (3)

  1. 電力を蓄電するバッテリと、
    エンジンの駆動力で発電する発電機能と上記バッテリからの給電により駆動するモータ機能とを併有するモータジェネレータと、
    上記モータジェネレータで発電した交流電力を直流電力に変換し、又上記バッテリからの直流電力を交流電力に変換して該モータジェネレータへ供給するインバータ装置と
    を備える車両用電源システムにおいて、
    上記モータジェネレータの発電電力或は駆動力を設定する第1の界磁制御手段と、
    上記モータジェネレータの発電機能のみを動作させる第2の界磁制御手段と、
    上記両界磁制御手段を上記モータジェネレータの界磁コイルに対して選択的に接続自在なスイッチ手段と
    アイドルストップ後のアイドルスタート条件を判定すると共にアイドルスタート条件成立時は上記モータジェネレータのモータ駆動によりエンジンを自動的に再始動させるアイドルストップ制御手段とを有し、
    上記スイッチ手段は上記界磁コイルに対し上記第1の界磁制御手段が接続するように初期設定され、
    上記モータジェネレータが上記アイドルストップ制御手段に対して上記インバータ装置を介して接続され、
    上記スイッチ手段に動作信号が出力されたとき上記アイドルストップ制御手段に対しキャンセル信号を出力してアイドルストップ機能を停止させる
    ことを特徴とする記載の車両用電源システム。
  2. 上記スイッチ手段を動作させる動作信号を複数系統備え、該スイッチ手段は何れかひとつの動作信号で上記界磁コイルと上記第2の界磁制御手段とを接続させることを特徴とする請求項記載の車両用電源システム。
  3. 上記動作信号のひとつは上記インバータ装置に設けたインバータ制御部から出力される異常を検知したときに出力される信号であることを特徴とする請求項記載の車両用電源システム。
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