JP4510891B2 - 枕 - Google Patents

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Description

本発明は、むち打ち症患者が、首に負担をかけずに使用できる枕に関する。
むち打ち症患者は、とにかく首に負担のかかることが問題であり、通常の枕を使用して安心して睡眠できない。ここで、特許文献1は、頂面の少なくとも中央に矯正部を載せる凹部が形成され、弾性を有する枕状で、底面の中央に空間を有し、前記頂面に矯正部を載せたとき、前記頂面にかかった荷重により底面の中央が降下して前記凹部を狭める頚椎矯正具を提案している。この頚椎矯正具は、首の姿勢を一定に拘束することにより、むち打ち症を治療する効果があるとされる。
特開2001-178755号公報
むち打ち症患者が安心して睡眠するため、上記特許文献1の頚椎矯正具と通常の枕とを組み合せて使用することが考えられる。しかし、特許文献1の頚椎矯正具は、むち打ち症による首の曲がりの矯正を目的としており、傷病者に安心した睡眠をもたらさない。ここで、むち打ち症患者が安心して睡眠できる場合は、適正な姿勢で睡眠している場合である。これから、前記適性な姿勢を保って睡眠できる枕があれば、傷病者の安心して睡眠できるほか、むち打ち症の治療にも役立つと思われる。そこで、むち打ち症患者が安心して睡眠できる枕を開発するため、検討した。
検討の結果開発したものが、外縁を境とする上面及び下面からなる変形自在な枕本体に、前記枕本体の上面から下面に向けて凹んだ位置に底面を有する頭用窪み部と、前記頭用窪み部から枕本体の外縁まで延び、上面を下面に接合して形成した溝部とを設けた枕である。以下、むち打ち症患者が本発明の枕を使用する場合を例に説明する。
本発明の枕は、頭用窪み部にむち打ち症患者の後頭部を落とし込ませ、むち打ち症患者の首を溝部に添わせて使用する。このとき、頭用窪み部は枕本体に対するむち打ち症患者の後頭部の位置及び姿勢を固定し、溝部はむち打ち症患者の首に枕本体が触れる虞をなくす。また、本発明の枕は、頭用窪み部から延びる溝部左右の枕本体が前記頭用窪み部から徐々に盛り上がる傾斜面(スロープ)を形成することにより、首に負担を掛けることなく、後頭部から首にかけて枕本体を宛てがい、むち打ち症患者の後頭部及び首を位置固定できる。
頭用窪み部は、枕本体の下面に面一な底面と、前記底面の周囲から前記枕本体の上面に向けて立ち上がる支持面とからなり、溝部が前記底面から枕本体の外縁まで延びる構成がよい。支持面は、基本として、溝部を挟んで頭用窪み部を囲む連続した周面として構成されるが、溝部以外に頭用窪み部から枕本体の外縁に延びる分断部を設け、前記分断部に区分けされ、それぞれが頭用窪み部に向けた下り勾配である複数の傾斜面からなる断続した周面として構成されてもよい。頭用窪み部は、底面を枕本体の下面と面一にすることで、むち打ち症患者の後頭部を深く落とし込みながら、支持面が後頭部を連続又は断続した周面として支持し、むち打ち症患者の後頭部の位置及び姿勢を固定する。ここで、頭用窪み部が枕本体を貫通する開口であると、支持面が左右に開いてむち打ち症患者の後頭部を支えきれず、かえってむち打ち症患者の首に負担をかけてしまう。頭用窪み部の底面は、支持面が左右に開くことを防止し、頭用窪み部全体の形状を保持する働きを有する。このほか、むち打ち症患者によって、後頭部が頭用窪み部の底面に当接する場合があることから、必要に応じて薄いクッションシートを頭用窪み部に収めて使用してもよい。
頭用窪み部は、底面が溝部の延在方向に直交する直線状の下縁と、前記下縁両端から前記下縁と交差する関係で延びる直線状の両側縁と、前記両側縁端に架け渡されるアーチ状の上縁とに囲まれた平面視釣鐘状が好ましい。直線状の両側縁とアーチ状の上縁とは、むち打ち症患者の後頭部を囲む連続又は断続した周面として支持面を形成し、むち打ち症患者の後頭部を安定して支持する。そして、平面視釣鐘状の底面における溝部の延在方向に直交する直線状の下縁は、頭用窪み部から溝部に沿って形成される上り勾配の傾斜面を前記下縁の幅で一様に形成し、むち打ち症患者が左右に動いても首に負担を掛けない幅広い傾斜面を提供する。
また、頭用窪み部は、底面が溝部の延在方向に直交する円弧状の下縁と、前記下縁両端から前記下縁に連続して延びる直線状の両側縁と、前記両側縁端に架け渡されるアーチ状の上縁とに囲まれた平面視楕円状でもよい。平面視楕円状の底面における溝部の延在方向に直交する円弧状の下縁は、頭用窪み部から溝部に沿って形成される上り勾配の傾斜面がむち打ち症患者の首を包むように形成し、むち打ち症患者の首に負担を掛けることなく、むち打ち症患者の後頭部を拘束する。いずれの頭用窪み部が好ましいかは、むち打ち症患者の症状の程度や好みによる。
溝部は、むち打ち症患者の首に負担を掛けないために、枕本体の上面が下面に向けて窪んだ部分である。しかし、枕本体の上面及び下面は外縁で折り返す又は結びつけられているため、頭用窪み部から前記外縁に向けて単純に溝部を形成した場合、外縁と交わる溝部の終端両側が突っ張って跳ね上がり、前記終端両側がむち打ち症患者の首を刺激する虞がある。そこで、溝部は、枕本体の外縁と交わる終端両側を左右に切り開いて切欠部を形成することにより、前記突っ張りが外縁から少し引っ込んだ位置に生じるようにし、前記溝部の終端両側が跳ね上げられないようにするとよい。
本発明の枕は、枕本体に頭用窪み部及び溝部を設けた構造を有することで、むち打ち症患者が安心して睡眠できる効果が得られる。ここで、枕の実際の使用形態を鑑みた場合、枕本体が汚れることは好ましくなく、やはり枕カバーを装着したい。しかし、従来公知の枕本体に被せる枕カバーや、枕本体を包み込む筒状又は袋状の枕カバーであると、枕カバーが突っ張って枕本体の溝部に架け渡され、むち打ち症患者の首に枕カバーが圧迫する虞ある。そこで、本発明の枕本体は、少なくとも上面を覆う枕カバーを被せてなり、前記枕カバーは枕本体の溝部が外縁と交わる終端両側に合わせた位置に開いた切れ込みを設けることにした。
この枕カバーは、枕カバーの周縁に設けた切れ込みにより、枕カバーの突っ張りをなくし、前記切れ込みを設けた位置と一致させた枕本体の溝部に対して枕カバーを折り込ませ、結果として枕カバーによるむち打ち症患者の首に対する圧迫を回避する。ここで、「開いた切れ込み」とは、枕カバーの周縁から切れ込みを設け、枕カバーの周縁が切れ込みを設けた範囲で左右に開く構造を意味する。この枕カバーの切れ込みは、外縁と交わる溝部の終端両側に対する目印となり、枕本体に対する枕カバーの装着位置を簡単に決定できるようにする。
また、枕本体は、筒状又は袋状の枕カバーに包み込んでなり、前記枕カバーは枕本体の溝部が枕本体の外縁と交わる終端両側に合わせた位置に閉じた切れ込みを設けた構成にしてもよい。この筒状又は袋状の枕カバーに設けた切れ込みは、上述同様、枕カバーが溝部に従って折れ込むようにしてむち打ち症患者の首に対する圧迫を回避するほか、外縁と交わる溝部の終端両側に形成した切欠部に対する目印として働く。ここで、「閉じた切れ込み」とは、切れ込みが枕カバーに設けた開口であり、前記切れ込みは開口形状を変形させる範囲で左右に開く構造を意味する。
本発明の枕本体は、頭用窪み部及び溝部を設けた袋体に移動自在な充填材を詰め込んで構成する、又は頭用窪み部及び溝部を形成した弾性樹脂一体成形品により構成する。前者の充填材を袋体に詰め込んだ枕本体は、頭用窪み部及び溝部を設けた範囲では充填材が移動しないが、頭用窪み部の上側、すなわち溝部と上下反対側では充填材が移動自在となり、特に頭用窪み部の支持面の傾きや膨らみ程度を充填材の移動により加減調整できる。また、頭用窪み部から溝部に沿った傾斜面の傾きや膨らみ程度を充填材の移動により加減調整できる。これに対し、弾性樹脂一体成形品である枕本体は、前記充填材の移動による支持面又は傾斜面の傾きや膨らみを調整できないが、特に頭要窪み部の形状保持に優れむち打ち症患者の後頭部をより安定して支持したい場合に適している。
本発明は、むち打ち症患者が安心して睡眠できる枕を提供する。具体的には、頭用窪み部と溝部との組み合わせにより、むち打ち症患者の後頭部の位置及び姿勢を安定して保ちながら、むち打ち症患者の首に負担を掛けずに済み、極めてむち打ち症患者の使用に適した枕を提供する、そして、既述したように、むち打ち症患者の安心した睡眠は、むち打ち症患者に適した姿勢を促す意味があり、少なからずむち打ち症の治療に役立つ。こうして、本発明は、むち打ち症患者を安心して睡眠させる効果と、治療効果とをもたらす。
本発明に基づく枕の一例を表した斜視図である。 本例の枕の平面図である。 別例の枕の平面図である。 本例の枕の側面図である。 本例の枕の図2中A−A断面図である。 別例の頭用窪み部を形成した枕本体からなる枕の図2相当平面図である。 本例の枕の使用状態を表した平面図である。 本例の枕の使用状態を表した図7中B−B断面図である。
符号の説明
1 枕
2 枕本体
21 上面布
22 下面布
23 縁布
24 充填材
25 分断部
3 枕カバー
31 切れ込み
4 頭用窪み部
41 底面
42 支持面
43 クッションシート
6 溝部
61 傾斜面
62 切欠部
7 むち打ち症患者
71 後頭部
72 首
以下、本発明の実施形態について図を参照しながら説明する。図1は本発明に基づく枕1の一例を表した斜視図、図2は本例の枕1の平面図、図4は本例の枕1の側面図、図5は本例の枕1の図2中A−A断面図、図6は別例の頭用窪み部5を形成した枕本体2からなる枕1の図2相当平面図、図7は本例の枕1の使用状態を表した平面図であり、図8は本例の枕1の使用状態を表した図7中B−B断面図である。本例の枕1は、枕本体2が平面視長方形状で、枕カバー3を装着した外観は従来公知の一般的な枕に類似していることから、むち打ち症患者が本例の枕1を使用する際の心理的抵抗感(自分のみ特別品を使用することに対する抵抗感)を軽減している。
本例の枕1は、図1〜図5に見られるように、外周の縁布23で縫着した上面布21及び下面布22により前記縁布23(外縁)を境とする上面及び下面を構成した平面視長方形状の枕本体2に、前記枕本体2の中央上面から同下面に向けて凹んだ位置の下面布22を平面視釣鐘状の底面41とする頭用窪み部4と、前記頭用窪み部4から枕本体2の縁布23まで延び、上面布21を下面布22に縫着して形成した溝部6とを設けた構成である。これにより、上面布21及び下面布22の縫着線が枕1の接地面(敷布団又はベッドの表面)に近くなり、前記縫着線がむち打ち症患者の首に当たりにくくなる。
枕本体2は、頭用窪み部4及び溝部6を除いて内部が連通した袋になっており、前記内部に充填材24(パイプ、ビーズ又はそば殻等)を詰め込んでいる。これから、枕本体2は、前記充填材24が内部を移動して変形自在になっている。特に、枕本体2は、頭用窪み部4の上部(首を添わせる溝部6を下部とした反対側)が左右で繋がっているため、前記充填材24を左右に大きく移動させることができる。これにより、頭用窪み部4を囲む連続した周面として形成される支持面42の高低や左右の傾斜のほか、頭用窪み部4の下縁411から溝部6に沿って延びる傾斜面61の傾斜具合等を容易に調整できる。図示は省略するが、前記充填材に代えて枕本体全体を低反発ウレタンフォームで構成してもよい。この場合、前記低反発発泡ポリウレタン自体が変形し、枕本体全体が変形自在になる。
別例として、図3に見られるように、例えば溝部6と対象な位置関係で、頭用窪み部4から枕本体2の縁布23まで延び、上面布21を下面布22に縫着して形成した分断部25を設け、枕本体2を左右に完全に分断する構成を示すことができる。別例の枕本体2は、頭用窪み部4に倣った平面視C字状の要素を、上下の溝部6及び分断部25を介して接続した全体構成を有する。この別例の支持面42は、頭用窪み部4に向けた下り勾配である複数の傾斜面からなる断続した周面として構成される。充填剤24は、頭用窪み部4、溝部6及び分断部25により完全に分断された一対の袋それぞれに詰められるため、各袋内でのみ移動自在であるが、各袋相互の移動が規制される。これにより、別例の支持面42は、対向する傾斜面それぞれの高低や傾斜を各袋ごとに調整することになる。図示は省略するが、前記充填材に代えて左右一対とした平面視C字状の要素をそれぞれ低反発ウレタンフォームで構成してもよい。
本例の枕1は、枕本体2を包み込む筒状の枕カバー3と、頭用窪み部4の底面41に納めて使用する薄いクッションシート43とを備える。本例のクッションシート43は、図1及び図2に見られるように、後頭部を包む大きさ、すなわち頭用窪み部4の底面41より少し広い幅(本例は16cm程度)で前記底面41を覆う大きさの平面視俵状である。本例は、前記クッションシート43を1枚のみ使用する例である。このクッションシート43は、頭用窪み部4の底面41に後頭部が直接接触する違和感を低減するため、頭用窪み部4の底面41に重ねて使用する。ここで、底面41に対するずれ防止のため、前記クッションシート43は底面41に縫着しても構わない。また、むち打ち症患者毎に、更に多くのクッションシート43を重ねて頭用窪み部4の底面41に納めてもよいし、厚手のクッションシートを頭用窪み部4の底面41に納めてもよい。
本発明の枕1は、頭用窪み部4と、この頭用窪み部4から延びる溝部6とに特徴を有する。本例の頭用窪み部4は、枕本体2の下面布22に面一な底面41を、前記底面41の周囲から立ち上がる上面布21からなる連続した周面である支持面42に囲まれて形成される。本例は、頭用窪み部4の底面41を下面布22で構成し、底面41と下面とを面一にしているため、後頭部を深く落とし込むことができる。また、前記底面41が支持面42を繋ぎ止めているため、支持面42に底面41を囲む連続した周面に保たれて後頭部を周囲から支持し、むち打ち症患者の後頭部の位置及び姿勢を固定できる。枕本体を低反発ウレタンフォームで構成した場合、この頭用窪み部は前記低反発ウレタンフォームに形成した凹部として構成できる。
頭用窪み部4の底面41は、溝部6の延在方向に直交する直線状の下縁411と、前記下縁411両端から前記下縁411と直交して延びる直線状の両側縁412と、前記両側縁412端に架け渡される半円弧のアーチ状である上縁413とに囲まれた平面視釣鐘状である。これにより、底面41の下縁411から溝部6に沿って形成される上り勾配の傾斜面61を前記下縁411の幅で形成でき(図5参照)、むち打ち症患者が左右に動いても首に負担を掛けない幅広い傾斜面61を提供できる。ここで、頭用窪み部4が後頭部を連続した周面である支持面42で支持する働きは、底面41の大きさが良否を左右する。具体的には、後頭部を深く落とし込みながら後頭部を支持面42で安定に支持する頭用窪み部4は、底面41の幅をおよそ12cmにすることを目安とし、平均的一般人の頭部の幅の65%〜80%、好ましくは70%〜75%の範囲で決定する。また、直線状の下縁411からアーチ状の上縁413の頂点までの長さは、およそ15cmにすることを目安とし、平均的一般人の頭部の長さの40%〜65%、好ましくは45%〜55%の範囲で決定する。
また、頭用窪み部5は、図6に見られるように、底面51が溝部6の延在方向に直交する円弧状の下縁511と、前記下縁511両端から前記下縁511に連続して延びる直線状の両側縁512と、前記両側縁512端に架け渡されるアーチ状の上縁513とに囲まれた平面視楕円状でもよい。この頭用窪み部5は、円弧状の下縁511から溝部6に沿って形成される上り勾配の傾斜面61をむち打ち症患者の首を包むように形成し、むち打ち症患者の首に負担を掛けることなく、むち打ち症患者の後頭部を拘束する。この頭用窪み部5も、上述同様、底面51の幅はおよそ12cmにすることを目安とし、平均的一般人の頭部の65%〜80%、好ましくは70%〜75%の範囲で決定し、円弧状の下縁511の頂点からアーチ状の上縁513の頂点までの長さは、およそ15cmにすることを目安とし、平均的一般人の頭部の長さの30%〜65%、好ましくは35%〜55%の範囲で決定する。
溝部6は、上面布21を下面布22に向けて窪ませて縫着した部分であり、上述した頭用窪み部4の下縁411から延びる傾斜面61が左右に形成される。枕本体を低反発ウレタンフォームで構成した場合、この溝部6は前記低反発ウレタンフォームに形成した断面V字状又は断面U字状の溝として構成できる。ここで、本例の枕本体2は、内部に移動する充填材24を詰め込んでいるため、底面41の下縁411から溝部6に沿って盛り上がる傾斜面61の傾斜角度や平坦度、更には傾斜方向等を自由に調整できる。これにより、溝部6は、左右に形成される傾斜面61がむち打ち症患者の首の左右を支持するのみで、特に頚椎に沿った首の中央に当たることはない。
本例の溝部6は、枕本体2の縁布23と交わる終端両側を左右に切り開いて切欠部62を形成することにより、縁布23と溝部6とが交わる部分が突っ張らないようにして、前記交わる部分が頚椎に沿った首の中央に当たらないようにしている。溝部6は、枕本体2の上面に、頚椎に沿った首の中央に当たらない部分を作りながら、溝部6に沿って形成される傾斜面61で首の左右を支える。このため、切欠部62により縁布23と溝部6とが交わる終端両側の突っ張りを吸収しながらも、左右の傾斜面61の位置関係を拘束する溝部6は長いほど好ましい。これから、切欠部62の長さ、すなわち溝部6の終端両側を切り開く長さは数cm程度、具体的には3cm程度とする。これに対し、頭用窪み部4の底面41の下縁411から切欠部62までの溝部6の長さは、平均的一般人の首の長さ(第一頚椎から第七頚椎の長さを足し合わせた長さ)を10cm前後とし、前記首の長さに傾斜面61が接する後頭部の長さを加味して約15cm前後を目安にするとよい。
枕カバー3は、従来同様、枕本体2が汚れることを防止する。本例の枕カバー3は筒状で、左右両端の開放端から枕本体2に被せて装着する。このとき、環状の切れ込み31(閉じた切れ込み31)を、切欠部62に対する目印とすることにより、枕本体2に対する枕カバー3の左右方向の位置決めが容易になっている。ここで、1枚の布を巻いて筒状の枕カバー3とする場合、左右方向に延びる縫着線が枕カバー3に形成されるので、前記縫着線を枕本体2の縁布23に合わせることにより、前記切れ込み31による位置合わせを助けることもできる。
ここで、枕カバー3の切れ込み31は、首の長さに前記溝部6の終端両縁を切り開く長さを足し合わせた長さ、具体的には平均的一般人の首の長さを10cm前後とし、上記切り開く長さ3cmを加えた13cm前後にすることが好ましい。この場合、枕本体2の下面側に回り込む切れ込み31の下端側を溝部6の切り開いた終端両縁に合わせると、枕カバー3を左右に開くことができる。これにより、枕カバー3は、枕本体2の溝部6を埋めて突っ張ることがなくなり、前記溝部6に向けて折り込ませ、溝部6の働きを確保できる。このほか、図示は省略するが、枕本体の上面だけを覆う枕カバーや袋状の枕カバーも切れ込みを設けることにより、同様に枕本体に対する位置決めが容易になったり、溝部の働きを確保できる。
本発明の枕1は、図7及び図8に見られるように、頭用窪み部4にむち打ち症患者7の後頭部71を落とし込ませ、後頭部71を連続した周面である支持面42で支え、またむち打ち症患者7の首72、特に頚椎に沿った首72の中央を溝部6に添わせ、前記頭用窪み部4の底面41から緩やかに立ち上がる傾斜面61により首72を左右から支える。ここで、枕本体2が充填材24を詰め込んだ構成であれば、首72を左右から支える傾斜面61の傾斜角や傾き方向等を前記充填材24の移動によりむち打ち症患者7自身が自分に合わせて調整できるので、頭用窪み部4及び溝部6によるむち打ち症患者7の後頭部71及び首72の拘束は強固なものにならず、あくまで睡眠中の首72を刺激しない程度に抑えることができる。こうして、むち打ち症患者7の睡眠中に枕本体2に対する後頭部71及び首72が動かないようにし、首72への圧迫がない状態を長時間維持できるようにすることで、むち打ち症患者7に安心した睡眠を提供できる。

Claims (8)

  1. 外縁を境とする上面及び下面からなる変形自在な枕本体に、前記枕本体の上面から下面に向けて凹んだ位置に底面を有する頭用窪み部と、前記頭用窪み部から枕本体の外縁まで延び、上面を下面に接合して形成した溝部とを設けてなり、頭用窪み部は、枕本体の下面に面一な底面と前記底面の周囲から前記枕本体の上面に向けて立ち上がる支持面とからなり、溝部は、前記頭用窪み部の底面から枕本体の外縁まで延び、前記底面の下縁から溝部に沿って前記下縁の幅の上り勾配の傾斜面を一様に形成してなる枕。
  2. 頭用窪み部は、底面が溝部の延在方向に直交する直線状の下縁と、前記下縁両端から前記下縁と交差する関係で延びる直線状の両側縁と、前記両側縁端に架け渡されるアーチ状の上縁とに囲まれた平面視釣鐘状である請求項1記載の枕。
  3. 頭用窪み部は、底面が溝部の延在方向に直交する円弧状の下縁と、前記下縁両端から前記下縁に連続して延びる直線状の両側縁と、前記両側縁端に架け渡されるアーチ状の上縁とに囲まれた平面視楕円状である請求項1記載の枕。
  4. 溝部は、枕本体の外縁と交わる終端両側を左右に切り開いて切欠部を形成した請求項1〜3いずれか記載の枕。
  5. 枕本体は、少なくとも上面を覆う枕カバーを被せてなり、前記枕カバーは枕本体の溝部が外縁と交わる終端両側に合わせた位置に開いた切れ込みを設けてなる請求項1〜4いずれか記載の枕。
  6. 枕本体は、筒状又は袋状の枕カバーに包み込んでなり、前記枕カバーは枕本体の溝部が枕本体の外縁と交わる終端両側に合わせた位置に閉じた切れ込みを設けてなる請求項1〜4いずれか記載の枕。
  7. 枕本体は、頭用窪み部及び溝部を設けた袋体に移動自在な充填材を詰め込んで構成してなる請求項1〜6いずれか記載の枕。
  8. 枕本体は、頭用窪み部及び溝部を形成した弾性樹脂一体成形品により構成してなる請求項1〜6いずれか記載の枕。
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