JP4510214B2 - 配線空間形成用床パネル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、配線空間形成用床パネル、特に床面に敷設され、その床面上に配線用の空間を形成する床パネルに関し、通常の二重床パネルや、壁際や柱回りの残余領域に敷設されるボーダーパネルなどの床パネルに適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、OAフロアーの配線マネジメントシステムとして床面上に配線空間を形成するための床パネルが広く用いられており、例えば、通常の床面領域に設置される二重床パネルや壁際、柱回りに敷設されるボーダーパネルが広く知られている。
【0003】
このような配線空間形成用床パネルは、一般に上面の床面を形成する上面平板部と、これら上面平板部を下方から支持する支持部とを有しており、そのような床パネルを床面に設置し、その床面と上面平板部との間に配線空間が形成されている。すなわち、上面平板部の下側の支持部が占める空間以外の空間部分が配線空間となるものである。
【0004】
このような配線空間形成用床パネルの技術分野では、二重床構造の強度を十分なものとすると言う課題と共に上面平板部の下側の配線空間をできるだけ大きなものにするという課題を有している。また、設置後における歩行時のがたつきの防止や床面に凹凸が存在する場合の床面不陸の追従・吸収性の向上などの改善も求められている。
【0005】
従来の床パネルとしては、例えば特開平11―22165号公報に開示された「ボーダー部材とボーダーシステム」があり、上面平板部を支持するための強固な構造を持った支持部などが開示されている。
【0006】
また、実開昭64−10140号公報に開示された支持構造材は、上面平板部に相当する上壁部をした下側から支える支持構造材にその支持力の補強のためのリブが形成されたものが開示されている。
【0007】
また、実開平1−82234号公報の「フリーアクセスフロアー用入線ベース」では、同じく支持脚による上面平板部の支持力を補強するためのリブを付加した例が示されている(同公報第4図(c)参照乞)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
まず、特開平11−22165号公報に開示された技術は、本件出願人の出願に係るものであり、その公報の図1(b)に示されているようにボーダーパネルの支持部であるブロック(10)にはそれぞれ配線空間を確保するための切欠(図上符号は付されていない)が上端部を円弧状とした形状で形成されている。しかしながら、脚部である各ブロック(10)の相互間には配線を行うための空間が形成されていない。従って、上面平板部の支持構造としては非常に強い構造を有しているが、上記切欠部以外の箇所に配線用空間は形成されていない。
【0009】
次に、実開昭64−10140号公報に係る技術では、支持脚の支持力補強のためのリブが形成され、各支持脚間には広い配線空間が形成されているが、この補強部材としてのリブは上面部を形成する上壁部全体に付されているものではないので、上壁部は全体として所定の剛性を有する可撓性のない構成であることが要求され、その剛性から床面に対する不陸の追従性や歩行感等において劣る構成となっている。
【0010】
更に、実開平1−82234号公報に開示された技術においても、脚部に付された補強部は、上面部全長に亘るものではないので、上記実開昭64−10140号公報と同様に上面部は所定の厚さや材質を有する剛性のあるものであることが要求され、同様に床面に対する不陸の追従性や歩行感等において良好な作用が得られないものとなっている。
【0011】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、OAフロアーにおける配線空間を形成するための上面平板部の強度を低下させることなく配線空間の増加を図ることができ、かつ床面に対するいわゆる不陸追従性や床面凹凸の吸収性を向上させることのできる配線空間形成用床パネルを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る配線空間形成用床パネルは、
支持部により下方から支えられる上面平板部は、前記支持部毎にその上面領域を形成し、それぞれ支持されている前記支持部の外側面よりも外方にせり出した突出領域を有している。そして、突出領域のせり出し長さは、該突出領域と前記床面との間に配線空間を形成し得る長さを有し、その突出領域の下側面には支持部の外側面から前記下側面に亘って突出領域を補強するための補強部が形成されている。
【0013】
これにより、支持体外側面よりも外方に突出した突出領域、いわゆる庇部分は、前記床面との間に配線空間を形成し得る長さを有し、更に補強部によって十分に補強されているので、その突出領域の下側には配線用の空間が確保される。従って、ボーダーパネルなどの支持部の比率の大きいものに関してもその支持体間に配線空間を確保することができる。また、同じくボーダーパネルの場合には、この突出領域の部分を壁側あるいは柱回りの柱側に向けて設置することで、壁際や柱下部における床面の突部をその突出領域下方の空間で許容することができる。
【0014】
請求項2に係る配線空間形成用床パネルは、
前記補強部が、支持体の外側面から前記上面平板部の突出領域のほぼ端縁部まで延在する補強構造を有している。
【0015】
これにより、簡単な構成で、製造の困難性を伴うことなく、突出領域の全体の補強を十分に行うことができる。これにより、突出領域の厚さを大きくしたり、剛性を高めるなどの構成を付加する必要もなく、更に、連結を行う際の結合部分の構造にも自由度を持たせることが可能となる。
【0016】
請求項3に係る配線空間形成用床パネルは、
前記補強部が、前記支持部の外側面から前記上面平板部の突出領域のほぼ端縁部まで延在するハンチ構造部を所定間隔毎に複数形成して成っている。これにより、成形作業に何ら支障なく、前記突出領域の補強を行うことができる。
【0017】
請求項4に係る配線空間形成用床パネルは、
複数連結した配線空間形成用床パネルに関するものであり、その連結は、上面平板部の突出領域の端部相互または上面平板部の突出領域と突出領域以外の部分の端部相互を結合して行うようにしている。
【0018】
このような連結構造とすることにより、結合部分自体にはそれほど大きな強度を確保する必要がない。すなわち、突出領域の部分は、補強部により強度を確保しているので、その端部での結合は、少なくとも結合状態を維持できる程度の構造があれば足りることとなり、連結は容易となり、その部分の強度補強を行う必要もない。
【0019】
請求項5に係る配線空間形成用床パネルは、
上面平板部の端部相互を結合する結合部は、結合された床パネル相互の相対角度の変化を許容し得る変形可能部によって形成されている。従って、複数連続してこのような結合状態で連結されると、床面の凹凸や床面が全体として波をうっているような状況に対してもこれに良好に追従することができ、歩行時の安定性を確保することができる。
【0020】
請求項6に係る配線空間形成用床パネルは、
上面平板部の端部相互の結合部は、結合された床パネル相互の切り離しを容易にするための切断容易部をもって構成されている。従って、複数連結された床パネルをこの切断容易部の部分で切断することにより、種々の床の平面形状に対応する設置を行う作業の容易化を図ることができる。
【0021】
請求項7に係る配線空間形成用床パネルは、
前記変形可能部又は前記切断容易部が、他の部分よりも厚さを小さくした溝状の薄肉部によって形成されている。従って、このような簡単な溝構造によって連結された床パネルのいわゆる不陸追従性や床の平面形状への容易な対応を達成することができる。
【0022】
請求項8に係る配線空間形成用床パネルは、
支持部の構造が上面平板部を天井部とし底部を開放とした中空構造として形成されており、その支持部内側における上面平板部の裏面側には上面平板部を補強するための内側補強部が形成されている。これにより、中空構造の支持部の上面部も十分な強度が確保され、上記突出領域と合せて上面平板部全体の強度アップを図ることができる。
【0023】
【実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1(A)〜(C)及び図2は、本発明の実施の形態に係る配線空間形成用床パネルを「ボーダーパネル」を例にとって示している。
【0024】
同図(A)及び(C)の正面図及び側面図から理解されるように、本発明に係る配線空間形成用床パネル12は、支持部である複数の支持脚14とその設置状態における上面部に上面平板部16が設けられておる。本実施の形態における特徴的構成は、上面平板部16は、それを支持する支持脚14毎にその上面領域を形成しているものとして捉えるとができ、すなわち、各支持脚14に対応して1つの上面平板部16が存在する構成と捉えることができる。
【0025】
すなわち、各上面平板部16はそれを支持する支持脚14の外側面よりも外方に突出する突出領域16aを有しており、その突出領域16aの端縁部において隣接する上面平板部16と結合され(結合部18が形成され)、連結状態となっている。このように、複数のパネルピースが連結されたものと捉えることができるが、製造工程としては、必ずしも各ピースを結合する工程を取るものではなく、一体成形することができることは勿論である。
【0026】
各突出領域16aの下面側には支持脚14の外側面からハンチ(hanch)状に張り出した補強部20が形成されている。この補強部20は、図示のように(特に図2の底面図参照)、所定幅のハンチ部を突出領域16aのほぼ端縁部近傍まで延在するように所定間隔毎に複数設けることにより形成されている。
【0027】
特に、本実施の形態に係る床パネルの縁部の構成は、図3の裏面側から見た斜視図に示されており、図示のように支持脚14の外側面から上面平板部16の突出領域16aのほぼ端縁部にまで延在するように上述の構成の補強部20が所定間隔毎に複数形成されていることが理解される。
【0028】
なお、図1に示した配線空間形成用床パネルの結合部18は、上面平板部16の他の部分の厚さよりも薄く形成されている。本実施の形態では、上面側にV字状の溝24を形成することによって薄肉部を構成している。このような構成を取ることによって、この結合部18の部分において上面平板部16は屈曲が可能な状態となっている。
【0029】
図4は、このような本発明に係る配線空間形成用床パネル12が実際に床面100上に設置された状態が示されている。本例も、壁部200際に設置されるボーダーパネルを例にとっており、同図(A)の例は、上面平板部16の突出領域16a相互間で結合が行われている例が示されている。すなわち、上面平板部16は各支持脚14の外側面よりも図上左右双方にひさし状に突出した突出領域16aを有しており、その突出領域16aの端縁部相互間で結合が行われているものである。
【0030】
従って、支持脚14の相互間には、それぞれの突出領域16aの水平方向長さ分だけの空間300が形成されている。このような張出し部の存在しない従来のボーダーパネルにおいてはこの支持脚14の相互間には配線空間を形成することができなかったので、本実施の形態では、配線空間の増加が達成されている。
【0031】
これにより、図示のように、従来から切欠形成されている切欠配線空間22に通される配線400の他に追加された配線空間300に配線500を通すことが可能となっていることが理解される。
【0032】
また、壁部200際の壁対向部分にも上面平板部16の突出領域16aが存在するので、その突出領域16aの端部を壁部200に近接させて設置した状態に置いても図示のように壁200と支持脚14との間には空間300が形成されている。従って、壁部200の最下部に存在するコンクリートの小突起などの影響を受けることなく安定した設置が可能となっている。いわゆる不陸の追従・吸収性は極めて良好なものとなる。
【0033】
更に、不陸の追従という面においては、それぞれの結合部18の部分がV字溝24の存在により薄肉部として形成されているので、この部分の変形性を確保することができ、床面の凹凸や波などに連結された床パネル全体として良好に追従することが可能となっている。
【0034】
同図(B)に示された例では、各支持脚14の片側(図上右側)のみに突出領域16aが形成されており、この突出領域16aの端部が隣接する支持脚14の上面平板部16の非突出領域の端縁部16bと結合されている。このような結合状態であっても図示の様に支持脚14の外側面相互間には新たな空間300が形成されている。この実施の形態の作用についても上述の同図(A)の構成のものとほぼ同様でありその説明を省略する。
【0035】
上述のような、支持脚14間の配線用空間300の確保は、突出領域16aの存在によるがこれを可能ならしめているのは、その裏面側の補強部20の存在である。この補強部20により上面平板部16に十分に上方からの圧力、荷重等に耐えうる突出領域16aを形成することを可能ならしめているものである。
【0036】
この様な突出領域16aの強度に関し、上述の図1の構成例に基づいて強度試験を行った結果を以下に説明する。図1(A)にX及びYで示し、同図(B)にPx、Pyで示した位置、すなわちX、Pxは突出領域16a相互の結合部部位、Y、Pyは上面平板部16のうち中空状の支持脚14の上面位置にあたる部位である。この部位において、ヒール治具(断面の長さが縦8.3mm×横9.4mmの馬蹄形状金属製)を用いて強度測定を行った。
【0037】
具体的には、上面からの押圧による強度データを比較した。その結果、本実施の形態では、Xの部位では、平均約2000[N](ニュートン単位)、またYの部位では、平均約1300[N](ニュートン単位)というデータが得られた。このように、本実施の形態の補強部20によって補強された上面平板部16の突出領域16aの耐荷重は、連結部ではありながらも十字補強リブの施された支持脚14の上部にあたる上面平板部16の耐荷重と同程度かそれ以上の値が得られることが確認された。
【0038】
次に、図5は他の実施の形態を示しており、本実施の形態では、各支持脚14は円柱状に形成され所定間隔毎に配置されている。そして、その円柱状の支持脚14に支持された上面部としては上述の各実施の形態よりも厚めの上面部30が用いられ、突出領域30aの部分には補強部32が所定間隔毎に設けられている。この実施の形態における補強部32は、上述の図1の構成のものに比べ幅広のものが図1よりも広い間隔を持って複数配置されている。図示のように、本実施の形態においても突出領域30a相互の結合部の下の空間にも十分な配線空間600が形成され、かつそのような配線空間600の形成にもかかわらず結合部の強度(耐荷重性)は低下していない。また、壁部200際の床面100上に存在する小突起などの許容も簡単に行われることは上述の実施の形態と同様である。
【0039】
図6は、結合部18と補強部20の構成例を示しており、同図(A)のように、結合部18を断面略V字あるいは略U字状の溝にて形成することにより薄肉部(本実施の形態では略V字溝24)を形成している。これにより、破線で示したようにその薄肉部の部分を中心にして連結された双方の床パネルの相対的な角度を容易に変更させることができ、或いはその溝ラインに沿った切断作業が容易なものとなっている。
【0040】
なお、薄肉部は、変形可能部及び切断容易部として構成されたものであるが、上記の様な略V字状溝に限られるものではなく、可撓性があり床面の不陸になじむようなもの、或いは切断に好適に対応できるようなという作用・効果を得ることができるものであれば、種々の構成を取ることができる。例えば、その部分(結合部18)にスリットを直線的に所定間隔毎に形成して(いわゆるミシン目を入れる構成)この部分を形成することも可能である。
【0041】
また、図示のように補強部20の構成は、実線で示したような直線的な側面形状を有するハンチ部として形成することも可能であるが、破線で示したような曲線的な側面形状を有するハンチ部21として形成することも可能である。種々の形状の補強部であっても突出領域16aの端縁部、すなわち結合部18の近傍位置まで延在するような構成であれば十分な補強機能を奏することが可能である。
【0042】
同図(B)は一方の支持脚側からの突出領域16aと隣接する支持脚14の非突出領域の上面平板部16の端縁部との結合の例を示している。作用についてはほぼ同様でありその説明を省略するが、この場合も、直線的な側面形状を有するハンチ部40に限らず、破線で示したような曲線的な側面形状を有するハンチ部41として形成することも可能である。
【0043】
同図(C)は結合部18の変形性を確保するためにV溝やU溝を形成するのではなく上面平板部16の厚さを薄めに形成した例が示されている。これにより結合部18の変形性を確保することができる。
【0044】
なお、上述のような変形性を確保するための結合部18の構成に加えて、その部分での切断も容易な構成をとることで、床面の形状や広さに合わせて切断する場合においてその作業の容易性が向上される。すなわち、上述のV字溝を形成し薄肉部を作ることによってその部分での切断容易性を確保することができる。
【0045】
同図(D)は、上面平板部16上に剛性を有するフロアパネル34を設置する場合の結合部の構成を示している。図示のようにフロアパネル34の縁部の屈曲部を受け入れるようにするために結合部18を上面平板部16の位置よりも下方位置に形成している。そして、この部分において変形性や切断容易性を確保するための結合部18の構成が上述の場合と同様に形成されているものである。この部分の構成は、図1の(A)のZで示す部分にも形成されている構成である。このような構成をとることにより本発明の実施の形態に係る床パネルにおいてフロアパネルの設置も何ら問題なく許容することができる。
【0046】
図7は、支持脚14の内側に位置する上面平板部16の部分の強度を向上させるための内側補強部を施した実施の形態を示している。同図(A)、(B)で示したようにのように、支持脚14は、上面平板部16を天井部とし、底部を開放した中空の構成をとっている。そして、その支持脚14内側の上面平板部16の裏面側に支持脚14の内側壁から連続するリブ50を形成しているものである。このリブ50は、図示のように種々のものが考えられるが、図上、上側に記載した実施の形態では平面形状四角形の支持脚14の四隅に支持脚14の中心へ向けて伸びるリブ50を配置し、4つの側面にはそれぞれ所定幅のリブ50−2を所定間隔毎に形成している。
【0047】
図上、下側に示した実施の形態では、内側補強部50−3の構成は、支持脚14の中心から放射状に伸びる方向へそれぞれリブを形成しているものである。このように、支持脚14内側でも上面平板部16の補強を行うことが可能であり、これによって上面平板部16全体の強度がより高いものとなり、上面平板部16の厚さを全体としてより薄いものとして構成することも可能となり、軽量化や切断、変形の際の作業性も向上する。また、この実施の形態のようなリブの構成では一体成型などの成型作業にも支障を生じないので、製造の容易性も確保することができる。
【0048】
また、図8(A)、(B)は、上述の補強部20を設けない床パネルに関して、支持脚14の内側に位置する上面平板部16に補強用のリブ50−1、50−2、50−3を設けた構成例を示している。なお、各リブの構成は、同図(A)、(B)で示したものと同様である。このような構成により、少なくとも支持脚14の内側に位置する上面平板部16は薄肉にしても十分な強度を確保することができる。また、リブの構造についても、図示したものに限られず、上記の各リブの構成を種々組み合わせて形成することも可能である。
【0049】
上記種々の実施の形態によれば、支持脚14の相互間の結合部の下方位置においても、上面平板部16の強度の低下を起こすことなく、配線空間を確保することができることとなり、これまでの配線空間領域の増加を好適に達成することができる。また、結合部の変形性や切断容易性の向上によりいわゆる床面の不陸追従性や床面突部の吸収を行うことができる。また実施の形態に示した補強部の構成によれば一体成型による製造が可能である。また、結合部の切断が容易であることから敷設面積に合わせた切断や床面の平面形状に合わせた切断が容易となり敷設施工が容易かつ簡単なものとなる。
【0050】
なお、本実施例では、床パネル12は、上面平板部16又は上面部30と支持脚14とで構成された例で説明したが、本発明はこれらの床パネルの構成には限定されず、例えば、支持部として中空構造のものではなく中実の方形ブロック体でも良いし、その他様々な形態のものに適用することができる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る配線空間形成用床パネルによれば、配線空間を形成するための上面平板部の耐荷重性などの強度を低下させることなく床面上の配線空間の増加を図ることができ、かつ床面に対する不陸追従性や床面凹凸に対する吸収性を向上させることができ床パネルの性能の向上が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)及び(C)は本発明の実施の形態に係る複数連結された床パネルの正面図、平面図及び側面図である。
【図2】図1に示した実施の形態の部分底面図である。
【図3】実施の形態に係る床パネルの特徴的構成部分を示す裏面側から見た斜視図である。
【図4】(A)及び(B)は実施の形態に係る配線空間形成用床パネルの実際の設置例を示す説明図である。
【図5】他の構成を有する実施の形態の実際の設置例を示す説明図である。
【図6】(A)、(B)、(C)及び(D)は実施の形態に係る配線空間形成用床パネルの結合部の構成例を示す説明図である。
【図7】(A)及び(B)は実施の形態において支持脚内側の上面平板部に対する補強を行った構成例を示す説明図である。
【図8】(A)及び(B)は、補強部を設けない床パネルに関して、支持脚内側の上面平板部に対する補強を行った構成例を示す説明図である。
【符号の説明】
12 配線空間形成用床パネル
14 支持脚
16 上面平板部
16a 突出領域
18 結合部
20、40 補強部としてのハンチ部
32 補強部
0 内側補強部としてのリブ

Claims (8)

  1. 上面平板部と、これを床面上で支持する支持部とを有し、前記床面上に設置されて床面と前記上面平板部との間に配線用の空間を形成する配線空間形成用床パネルにおいて、
    前記上面平板部は、前記支持部毎にその上面領域を形成し、それぞれ支持されている支持部の外側面よりも外方にせり出した突出領域を有し、且つ端縁部で複数結合された構成を有し、
    前記上面平板部の突出領域のせり出し長さは、該突出領域と前記床面との間に配線空間を形成し得る長さを有し、
    該上面平板部の突出領域の設置状態における下側面と前記支持体の外側面との間には前記上面平板部の突出領域を補強するための補強部が形成されたことを特徴とする配線空間形成用床パネル。
  2. 前記補強部は、前記支持体の外側面から前記上面平板部体の突出領域のほぼ端縁部まで延在する補強構造を有することを特徴とする請求項1に記載の配線空間形成用床パネル。
  3. 前記補強部は、前記支持部の外側面から前記上面平板部の突出領域のほぼ端縁部まで延在するハンチ構造部を所定間隔毎に複数形成して成ることを特徴とする請求項1又は2の何れか1項に記載の配線空間形成用床パネル。
  4. 前記上面平板部他の突出領域の端部相互または前記上面平板部の突出領域と突出領域以外の部分の端部相互を結合して、複数連結されてなることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の配線空間形成用床パネル。
  5. 前記上面平板部の端部相互の結合は、結合された床パネル相互の相対角度の変化を許容しうる変形可能部をもって行われていることを特徴とする請求項に記載の配線空間形成用床パネル。
  6. 前記上面平板部の端部相互の結合は、結合された床パネル相互の切り離しを容易にするための切断容易部をもって行われていることを特徴とする請求項4又は5の何れか1項に記載の配線空間形成用床パネル。
  7. 前記変形可能部又は前記切断容易部は、他の部分よりも厚さを小さくした溝状の薄肉部によって構成されたことを特徴とする請求項又はの何れか1項に記載の配線空間形成用床パネル。
  8. 前記支持体は前記上面平板部を天井部とし、底部を開放した中空構造とされ、前記支持部内側の前記上面平板部の裏面には該上面平板部を補強するための内側補強部が形成されたことを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の配線空間形成用床パネル。
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