JP4508463B2 - 容器の蓋体用手動開閉治具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板の収納、気密状態での搬送や保管等に使用される容器の蓋体用手動開閉治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の基板収納容器は、図示しないが、単数複数枚の基板(例えば、半導体ウェーハ等)を整列収納する容器本体と、この容器本体の開口した正面をシール状態に閉鎖する着脱自在の蓋体と、この蓋体に内蔵されてこれを解錠あるいは施錠するラッチ機構とを備えている。このラッチ機構は、蓋体の表面側から操作可能なキー穴を有する回転プレートと、この回転プレートの一方向への回転時には容器本体正面の係止穴から外れて容器本体を密封閉鎖する蓋体を取り外し可能とし、回転プレートの他方向への回転時には蓋体外周から容器本体正面の係止穴に嵌合係止して蓋体の閉鎖状態を維持する係止片とから構成されている。このような構成の基板収納容器は、通常は加工装置に連結され、高価な自動の蓋体開閉装置により蓋体が開閉操作された後、必要な処理が基板に施される。
【0003】
すなわち、加工装置に基板収納容器が搭載されて連結されると、容器本体のフランジと蓋体開閉装置の蓋体カバー部材とがシール状態に当接し、蓋体表面のキー孔に蓋体開閉装置のキーが挿通されて90°回転し、蓋体のラッチ機構が解錠されて容器本体から蓋体が取り外される。こうして容器本体の正面が開口したら、基板は、容器本体からローディングされて加工装置内に取り込まれ、加工処理された後、アンローディングされて加工装置から容器本体に整列収納される。そして、全ての処理の終了後、容器本体に蓋体が再度嵌合され、ラッチ機構が施錠されて基板収納容器が密封される。
【0004】
ところで、蓋体開閉装置は、半導体製造の全工程で使用されることが望ましいが、実際には技術的、経済的理由等、様々な理由からきわめて困難である。また、緊急時、試験時、検査時等には、蓋体を自動ではなく、手動で開閉操作しなければならないことがある。
そこで従来、蓋体は、緊急時、試験時、検査時等の必要な場合に手動で開閉操作される。具体的には、蓋体表面のキー孔に、別体である治具のキーを挿通して90°回転させることにより、蓋体を開閉操作する。また、ラッチ機構の回転プレートに手動式のハンドルを軸支させ、このハンドルを起立させて回転プレートを回転させ、蓋体を開閉操作する方法もある(特開平11‐91865号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来、蓋体は、以上のような方法で手動開閉操作されていたが、上記の方法には以下に示す問題がある。先ず、別体の治具を使用する方法の場合には、通常、蓋体内にラッチ機構の左右一対の回転プレートが内蔵されているので、両手を使用して蓋体表面の左右のキー孔に治具のキーをそれぞれ挿通し、回転操作しなければならない。したがって、使用した治具をどこかに置かなくては、次の操作をすることができないので、作業の円滑化、簡素化、迅速化を図ることができない。また、治具は、比較的小さな物品なので、操作中に落としたり、紛失し易いという問題もある。
【0006】
次に、手動式のハンドルを使用する方法の場合、紛失のおそれはないものの、やはり両手を使用せざるを得ないので、使用した治具を載置台等に置かなくては、次の操作に移ることができない。したがって、上記同様、作業の円滑化や迅速化等を図ることができず、しかも、蓋体接触部の汚染のおそれすらある。さらに、ラッチ機構の回転プレートにハンドルを取り付けるのは便利ではあるが、誰でも蓋体を開けることができるので、必要ない時に蓋体を誤って開けてしまったり、基板を汚染させる悪環境で蓋体を誤って開けるおそれがあるという問題がある。
【0007】
本発明は、上記に鑑みなされたもので、片手でも使用することができ、落としたり、紛失するおそれ等を抑制防止し、蓋体を誤って開けるおそれの少ない容器の蓋体用手動開閉治具を提供することを目的としている。
【0008】
本発明においては上記課題を解決するため、容器本体の開口部を閉鎖する蓋体と、この蓋体に内蔵され、回転プレートが一方向に回転する場合には容器本体の開口部を閉鎖した蓋体を解錠し、回転プレートが他方向に回転する場合には容器本体の開口部を閉鎖する蓋体を施錠するラッチ機構と、このラッチ機構の回転プレートを回転させる蓋体とは別体の手動開閉治具とを備えたものにおいて、
手動開閉治具は、蓋体に対向する中空の筐体と、この筐体内に回転可能に軸支される駆動歯車と、この駆動歯車の外周部に回転可能に軸支されて筐体の外部に突出する操作用の操作部材と、筐体の表面に回転可能に支持されてラッチ機構の回転プレートに着脱自在に接続される操作キーと、駆動歯車と噛み合い、操作部材の回転に基づく動力を操作キーに伝達して回転させる動力伝達部材とを含み、筐体内と駆動歯車の外周部との間に、駆動歯車の必要以上の回転を規制する抑制部材を架設し、
操作部材が押さえられて動作する場合には、駆動歯車が一方向に回転して動力伝達部材を動作させ、操作キーが一方向に回転してラッチ機構の回転プレートに接続可能となり、動作した操作部材が復帰する場合には、駆動歯車が他方向に回転して動力伝達部材を動作させ、操作キーが他方向に回転してラッチ機構の回転プレートを回転させることにより、容器本体を閉鎖した蓋体を解錠状態にすることを特徴としている。
【0009】
なお、手動開閉治具の筐体に、取り外される蓋体起立用のスタンドを取り付けることができる。
また、動力伝達部材を、筐体に内蔵されるラックあるいはエンドレスのタイミングベルトとすることができる。
【0010】
ここで、特許請求の範囲における容器本体は、少なくともフロントやトップ等の一面が開口していれば良く、複数の面が開口していても良い。この容器本体は、透明でも良いし、そうでなくても良い。容器本体には、主に基板が収納されるが、この基板には、少なくとも単数又は複数枚(例えば、13枚、25枚、26枚)の半導体ウェーハやガラス基板等が含まれる。勿論、容器本体に基板以外の物品を単数複数収納することも可能である。また、ラッチ機構の回転プレートは、一対が主であるが、必要に応じて増減することができる。
【0011】
手動開閉治具の操作部材は、筐体の上部から突出する構成でも良いし、筐体の下部、側部等から突出する構成でも良い。この操作部材は、筐体に駆動歯車を介し間接的に支持されるのが主であるが、筐体に直接的に支持されるものでも良い。操作部材と操作キーとは、それぞれ回転するが、この回転という用語には回動や揺動が含まれる。また、動力伝達部材には、少なくともラック、エンドレスのベルト、歯車等が含まれる。単数複数のスタンドは、筐体に回転可能(揺動含む)、着脱自在等に取り付けることができる。さらに、抑制部材として、単数複数の板バネ、コイルバネ、ワイヤ等を使用することができる。
【0012】
本発明によれば、手動開閉治具を使用して蓋体を開閉操作する場合には、手動開閉治具の操作部材を動作させる。すると、この操作部材の動作により、駆動歯車が一方向に回転して動力伝達部材を動作させ、操作キーが一方向に回転する。これにより、ラッチ機構の回転プレートに操作キーを接続することができる。操作部材を復帰させると、駆動歯車が他方向に回転して動力伝達部材を動作させ、操作キーが他方向に回転して元の位置に復帰する。操作キーが元の位置に復帰すると、蓋体の回転プレートも回転し、容器本体を閉鎖した蓋体を解錠する。
このように手動開閉治具は、操作部材の動作時には蓋体の回転プレートに操作キーが接続され、操作部材の復帰時には蓋体の回転プレートと操作キーが回転して抜けなくなり、蓋体と合体する。これにより、蓋体を容器本体から取り外すことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明すると、本実施形態における容器の蓋体用手動開閉治具は、図1ないし図14に示すように、容器本体1の開口部である正面を枠形のシール部材8を介して密封閉鎖する蓋体10と、この蓋体10に内蔵され、各回転プレート21の正転により容器本体1を閉鎖した蓋体10を解錠して取り外し可能とし、各回転プレート21の逆転により容器本体1を閉鎖する蓋体10を施錠するロック手段であるラッチ機構20と、このラッチ機構20の各回転プレート21を回転させる別体の手動開閉治具30とを備えている。
【0014】
容器本体1は、図1に示すように、十分な強度や剛性を有するポリカーボネートやポリブチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂を使用して透明のフロントオープンボックスタイプに形成され、図示しない半導体ウェーハ(例えば、300mmのシリコンウェーハ)からなる複数枚の基板を上下に整列収納する。この内部が目視可能な容器本体1は、その正面内周の上下に複数の係止穴2がそれぞれ凹み形成され、内部両側壁には略棚形の支持部4がそれぞれ配設されており、この一対の支持部4に複数枚の基板が一定間隔で水平に支持される。
なお、容器本体1の内部背面に、基板のリア側端部と接触してこれを支持する略矩形のリアリテーナを設けても良い。
【0015】
容器本体1の底面の前部両側と後部中央とには、位置決め手段として機能する図示しないVグルーブがそれぞれ形成され、この複数のVグルーブに図示しないボトムプレートが着脱自在に嵌合保持される。また、容器本体1の天井中央部には、図示しない搬送ロボットに把持されるロボティックハンドル5が選択的に装着される。容器本体1の両側壁下部には、搬送用のボトムレール6がそれぞれ選択的に装着され、容器本体1の両外側壁上部には、手動操作用のマニュアルハンドル7がそれぞれ選択的に装着される。
【0016】
蓋体10は、図1に示すように、断面略コ字、略U字のケース11と、このケース11の開口した表面を覆う表面プレート12とから中空構造に構成される。ケース11は、その立面に略矩形のフロントリテーナ3が装着され、周壁の上下部には、左右一対の貫通孔13がそれぞれ穿孔されており、各貫通孔13が容器本体1の係止穴2に対向する。また、表面プレート12の左右には、図示しない蓋体開閉装置のキーに挿通される左右一対のキー孔14がそれぞれ穿孔されている。
【0017】
ラッチ機構20は、図2ないし図5に示すように、蓋体10のケース11内に回転可能に軸支される左右一対の回転プレート21と、各回転プレート21に連結されて蓋体10の上下方向に指向する複数枚の動力伝達プレート24と、蓋体10の内部外周に軸支されて動力伝達プレート24に軸支される出没可能な複数の係止片27とから構成され、各回転プレート21の正転時には容器本体1正面の係止穴2から蓋体10の貫通孔13内に係止片27を退没させ、各回転プレート21の逆転時には蓋体10外周の貫通孔13から突出した係止片27を容器本体1の係止穴2に嵌合係止するよう機能する。各回転プレート21は、断面略凸字に形成され、表面外周には一対の嵌合溝22が180°の間隔でそれぞれ略半円弧形に切り欠かれている。回転プレート21の突出した中心部の表面には、蓋体開閉装置のキー用のキー穴23が凹み形成されている。
【0018】
各動力伝達プレート24は、細長い長方形の板に形成され、蓋体10のケース11内に複数のガイド25を介し上下方向にスライド可能に支持される。この動力伝達プレート24の下端部又は上端部は、略半円弧形に形成されるとともに、連結ピン26が突設されており、この連結ピン26に回転プレート21の嵌合溝22が嵌入されている。また、各係止片27は、例えば略L字形に形成され、ケース11の貫通孔13近傍にピンを介し回転可能に軸支されており、動力伝達プレート24の自由端部にピンを介し回転可能に連結軸支されている。
【0019】
このような構成のラッチ機構20は、図2、図3において、蓋体10表面の各キー孔14に蓋体開閉装置のキーが挿通されて90°回転すると、各回転プレート21が回転して動力伝達プレート24を上下方向、換言すれば、蓋体10の貫通孔13方向にスライドさせる。すると、各係止片27が弧を描きながら揺動して蓋体10の貫通孔13から突出し、この突出した各係止片27が容器本体1の係止穴2に嵌入して容器本体1を閉鎖した蓋体10を強固に施錠する(図4、図5参照)。
【0020】
手動開閉治具30は、図6ないし図14に示すように、横長の長方形の筐体31と、この筐体31内に軸支される駆動歯車34と、この駆動歯車34に軸支される操作部材である操作レバー35と、筐体31の表面左右にそれぞれ軸支されて対向する回転プレート21のキー穴23に着脱自在に接続される回転可能な一対の操作キー37と、操作レバー35の回転に基づく動力を各操作キー37に伝達して回転させる動力伝達部材であるラック43とから構成されている。
【0021】
筐体31は、図6や図8に示すように、各種の合成樹脂を使用して細長い中空に形成され、その内部には略L字形のスタンド32がピンを介して起伏可能、揺動可能に軸支されており、このスタンド32が蓋体10の手動開閉操作時に下方に突出して起立する(図6の矢印参照)。この筐体31の上部側方寄りには図7に示すように、矩形の貫通口33が穿孔されている。
【0022】
駆動歯車34は、図6や図9に示すように、その周面に多数の歯を並べ備えたピニオンからなり、筐体31の側方寄りに回転可能に軸支されており、非中心部である表面外周部には、揺動可能な操作レバー35が偏心して軸支されるとともに、この操作レバー35が筐体31の貫通口33を貫通して斜め外部上方に突出する。駆動歯車34の表面の上下外周部と筐体31の左右間には図13に示すように、抑制部材であるコイルバネ36がそれぞれ張架され、各コイルバネ36が駆動歯車34の余剰回転を有効に規制したり、筐体31の貫通口33との接触に伴う操作レバー35の損傷等を防止する。
【0023】
各操作キー37は、図6ないし図10等に示すように、筐体31に軸支される回転軸38と、この回転軸38の先端部に螺着固定されて蓋体10の表面プレート12に接触する当接体41とから構成されている。回転軸38は、その最先端部に回転プレート21のキー穴23に挿入される略T字のキー39が突出形成され、末端部にはラック43と噛合する伝達歯車40が嵌着されている。キー39は、蓋体開閉装置のキーと同様に構成されている。また、当接体41は、相互に重なるダブルナット構造の一対の円形ナット42を備え、各円形ナット42の貫通孔の内周面には左螺子が螺刻されており、この左螺子に筐体31から突出した回転軸38の先端部の螺子が螺嵌される。
【0024】
なお、各円形ナット42が回転しないようノックピン等で筐体31に固定し、円形ナット42の左螺子の締め代を0.5〜2mmに設定すれば、当接体41が回転軸38の回転に伴い左螺子の締め代分、キー39の突出方向に僅かに移動し、蓋体10との当接時にキー穴23とキー39のガタツキを吸収することが可能となる。
【0025】
さらに、ラック43は、図6、図7、図9、図10、図13、図14等に示すように、筐体31の内部下方にスライドレールやリニアモーションベアリング等の補助部材44を介し水平に内蔵されている。このラック43は、駆動歯車34と各伝達歯車40にそれぞれ噛合し、駆動歯車34の回転に伴い図6の左右方向にスライドして各伝達歯車40、すなわち各操作キー37を回転させる。
【0026】
上記構成において、手動開閉治具30を使用して蓋体10を手動で開閉操作する場合には、先ず図9に示すように、手動開閉治具30の操作レバー35を片手の指で押さえて倒し、筐体31の上部から操作レバー35が露出しないようにする。すると、操作レバー35の揺動に伴い、駆動歯車34が時計方向に回転してラック43を左方向にスライドさせ、各伝達歯車40、換言すれば、各操作キー37が時計方向に回転して水平方向に指向(図6参照)するキー39を90°回転させ、キー39が鉛直方向に指向する(図9参照)。これにより、蓋体10の各キー穴23に手動開閉治具30のキー39を挿入することが可能となる。
【0027】
次いで、指を離して操作レバー35を復帰起立させると、操作レバー35の起立に伴い、駆動歯車34が一のコイルバネ36の収縮により反時計方向に回転してラック43を右方向にスライドさせ、各伝達歯車40、換言すれば、各操作キー37が反時計方向に回転して鉛直方向に指向するキー39を90°回転させ、キー39が元の水平方向に指向する。こうしてキー39が90°回転すると、蓋体10の各回転プレート21もキー穴23を介して90°回転し、動力伝達プレート24が蓋体10の反貫通孔13方向にスライドする。すると、突出していた各係止片27が弧を描きながら揺動復帰して蓋体10の貫通孔13内に退没し、この係止片27が容器本体1の係止穴2から外れて容器本体1を閉鎖した蓋体10を解錠状態にする。
【0028】
このように手動開閉治具30は、操作レバー35の倒れた状態で蓋体10の各キー穴23にキー39が挿入され、操作レバー35の起立した状態で蓋体10の各キー穴23とキー39が90°回転して抜けなくなり、蓋体10と係合する。これにより、蓋体10を容器本体1から取り外すことができる。この際、筐体31のスタンド32を下方に突出させて蓋体10に対して垂直状態に起立させれば、図8に示すように、手動操作で取り外した蓋体10を支持し、自立させることができるとともに、蓋体10内面の汚染のおそれを有効に抑制防止することができる。
【0029】
逆に、蓋体10を容器本体1の開口した正面に嵌合する場合には、上記操作と逆に操作すれば良い。すなわち、容器本体1の開口した正面に、ラッチ機構20が解錠状態の蓋体10を嵌合させ、手動開閉治具30の操作レバー35を片手の指で押さえて倒せば、各操作キー37が時計方向に回転してキー39を90°回転させ、ラッチ機構20が施錠する。この際、キー穴23とキー39が平行状態になるので、蓋体10から手動開閉治具30を取り外すことが可能になる。
【0030】
上記構成によれば、別体の治具を使用したり、両手を使用して回転操作するのではなく、片手でワンタッチ操作するので、使用した手動開閉治具30を台等に置かなくても、次の操作にきわめて容易に移行することができ、作業の著しい円滑化、簡素化、迅速化を図ることができる。また、スタンド32を使用すれば、台等に置いた蓋体10にパーティクルが付着して汚染するおそれもない。また、手動開閉治具30は、従来の治具に比べ、比較的大きいので、操作中に落としたり、紛失するおそれを大幅に減少させることができる。
【0031】
また、ラッチ機構20の回転プレート21にハンドルを取り付けるものではないから、ID管理下の特定の作業員のみに蓋体10を開けさせることが可能になる。したがって、必要ない時に蓋体10を誤って開けたり、基板を汚染させる悪環境で蓋体10を誤って開けるおそれもない。さらに、動力の伝達に駆動歯車34、伝達歯車40、ラック43を使用するので、滑りがなく、強力な動力の伝達が大いに期待できる。
【0032】
次に、図15、図16は本発明の第2の実施形態を示すもので、この場合には、手動開閉治具30の動力伝達部材をラック43ではなく、駆動歯車34と噛合するエンドレスのタイミングベルト50とし、このタイミングベルト50を筐体31の内部左右間にプーリ51を介して緊張巻架し、各プーリ51を各操作キー37の回転軸38に伝達歯車40の代わりに嵌着するようにしている。その他の部分については、上記実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0033】
本実施形態においても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しかも、歯車機構ではなく、タイミングベルト50を使用するので、動作が円滑で実に静かである。
【0034】
なお、上記実施形態のラッチ機構20を、各回転プレート21の逆転により容器本体1を閉鎖した蓋体10を解錠して取り外し可能とし、各回転プレート21の正転により容器本体1を閉鎖する蓋体10を施錠するよう構成しても良い。また、回転プレート21の表面外周に一対の連結ピン26を180°の間隔でそれぞれ突設し、動力伝達プレート24の下端部又は上端部に嵌合溝22を形成し、この嵌合溝22と連結ピン26とを嵌入しても良い。また、操作レバー35は、操作者の利き腕に合わせて筐体31の左右いずれからでも突出させることができる。また、この操作レバー35の代わりに押しボタン等を操作部材として利用することもできる。この場合、駆動歯車34をモータで回転させることが好適である。さらに、動力の伝達にラック43やタイミングベルト50ではなく、複数の歯車等を並べて使用することもできる。
【0035】
以上のように本発明によれば、手動開閉治具を片手でも使用することができ、落としたり、紛失等するおそれを有効に抑制あるいは防止することができる。また、蓋体を誤って開けるおそれが少ないという効果がある。さらに、動力の伝達に駆動歯車を使用するので、滑りがなく、強力な動力の伝達が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る容器の蓋体用手動開閉治具の実施形態を示す全体斜視説明図である。
【図2】本発明に係る容器の蓋体用手動開閉治具の実施形態におけるラッチ機構の解錠状態を示す説明図である。
【図3】図2のIII‐III線断面図である。
【図4】本発明に係る容器の蓋体用手動開閉治具の実施形態におけるラッチ機構の施錠状態を示す説明図である。
【図5】図4のV‐V線断面図である。
【図6】本発明に係る容器の蓋体用手動開閉治具の実施形態における手動開閉治具を示す正面図である。
【図7】図6の平面図である。
【図8】本発明に係る容器の蓋体用手動開閉治具の実施形態における手動開閉治具のスタンド使用状態を示す側面図である。
【図9】本発明に係る容器の蓋体用手動開閉治具の実施形態における手動開閉治具の使用開始状態を示す説明図である。
【図10】本発明に係る容器の蓋体用手動開閉治具の実施形態における手動開閉治具の操作キー等を示す断面説明図である。
【図11】本発明に係る容器の蓋体用手動開閉治具の実施形態における手動開閉治具を蓋体に接続した状態を示す断面説明図である。
【図12】本発明に係る容器の蓋体用手動開閉治具の実施形態における手動開閉治具を蓋体に接続して解錠した状態を示す断面説明図である。
【図13】本発明に係る容器の蓋体用手動開閉治具の実施形態における手動開閉治具のラックを示す説明図である。
【図14】図13の要部を示す拡大説明図である。
【図15】本発明に係る容器の蓋体用手動開閉治具の第2の実施形態を示す説明図である。
【図16】図15の要部を示す拡大説明図である。
【符号の説明】
1 容器本体
2 係止穴
10 蓋体
11 ケース
12 表面プレート
13 貫通孔
14 キー孔
20 ラッチ機構
21 回転プレート
23 キー穴
27 係止片
30 手動開閉治具
31 筐体
32 スタンド
33 貫通口
34 駆動歯車
35 操作レバー(操作部材)
36 コイルバネ(抑制部材)
37 操作キー
39 キー
43 ラック(動力伝達部材)
50 タイミングベルト(動力伝達部材)

Claims (3)

  1. 容器本体の開口部を閉鎖する蓋体と、この蓋体に内蔵され、回転プレートが一方向に回転する場合には容器本体の開口部を閉鎖した蓋体を解錠し、回転プレートが他方向に回転する場合には容器本体の開口部を閉鎖する蓋体を施錠するラッチ機構と、このラッチ機構の回転プレートを回転させる蓋体とは別体の手動開閉治具とを備えた容器の蓋体用手動開閉治具において、
    手動開閉治具は、蓋体に対向する中空の筐体と、この筐体内に回転可能に軸支される駆動歯車と、この駆動歯車の外周部に回転可能に軸支されて筐体の外部に突出する操作用の操作部材と、筐体の表面に回転可能に支持されてラッチ機構の回転プレートに着脱自在に接続される操作キーと、駆動歯車と噛み合い、操作部材の回転に基づく動力を操作キーに伝達して回転させる動力伝達部材とを含み、筐体内と駆動歯車の外周部との間に、駆動歯車の必要以上の回転を規制する抑制部材を架設し、
    操作部材が押さえられて動作する場合には、駆動歯車が一方向に回転して動力伝達部材を動作させ、操作キーが一方向に回転してラッチ機構の回転プレートに接続可能となり、動作した操作部材が復帰する場合には、駆動歯車が他方向に回転して動力伝達部材を動作させ、操作キーが他方向に回転してラッチ機構の回転プレートを回転させることにより、容器本体を閉鎖した蓋体を解錠状態にすることを特徴とする容器の蓋体用手動開閉治具。
  2. 手動開閉治具の筐体に、取り外される蓋体起立用のスタンドを取り付けた請求項1記載の容器の蓋体用手動開閉治具。
  3. 動力伝達部材を、筐体に内蔵されるラックあるいはエンドレスのタイミングベルトとした請求項1又は2記載の容器の蓋体用手動開閉治具。
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