JP4506580B2 - 密閉品のリークテスト方法 - Google Patents

密閉品のリークテスト方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4506580B2
JP4506580B2 JP2005182383A JP2005182383A JP4506580B2 JP 4506580 B2 JP4506580 B2 JP 4506580B2 JP 2005182383 A JP2005182383 A JP 2005182383A JP 2005182383 A JP2005182383 A JP 2005182383A JP 4506580 B2 JP4506580 B2 JP 4506580B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
product
sealed
chamber
tracer gas
measurement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005182383A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007003295A (ja
Inventor
芳春 中村
裕文 元川
成正 岩本
良治 今井
友洋 中谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2005182383A priority Critical patent/JP4506580B2/ja
Publication of JP2007003295A publication Critical patent/JP2007003295A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4506580B2 publication Critical patent/JP4506580B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Examining Or Testing Airtightness (AREA)

Description

本発明は、内部に気密的に封止された空間を有する密閉品の気密性をテストする密閉品のリークテスト方法に関するものである。
従来から、水晶振動子やICチップなどをパッケージングした密閉品の気密性をテストする方法として、水没法やボンビング法(浸漬法)などが知られている。
ここにおいて、水没法では、試験槽に入れた試験用液体(例えば、温水、加熱したフロロカーボン液など)中に密閉品を浸漬して密閉品の内部空間の気体を温めて膨張させ、密閉品から出る気泡の有無を観察する方法であり、リークがある場合はリーク箇所から気泡が出るので直ちにリークを発見できる。しかしながら、水没法では、密閉品から出る気泡を目視により観測する必要があるので、気泡の見落としや誤判定が生じやすいという不具合があった。
一方、ボンビング法では、ヘリウムリークディテクタを使用したリークテスト方法(例えば、JIS Z 2331参照)であり、図7(a)に示すように真空ポンプからなる排気装置12およびヘリウムボンベからなるトレーサガス源13を接続した加圧用チャンバ(ボンビングタンク)11内に密閉品1を収め、続いて、加圧用チャンバ11内が所定の真空度となるまで加圧チャンバ11内を真空排気した後、トレーサガス源13から加圧用チャンバ11内にトレーサガスであるヘリウムガスを供給して加圧用チャンバ11内の圧力を規定時間(例えば、2時間以上)だけ大気圧を超える規定圧力(5.1×10Pa)に維持することで、ヘリウムガスにより密閉品1を加圧する。ここにおいて、密閉品1にリーク箇所が存在すると、ヘリウムガスが密閉品1のリーク箇所を通して密閉品1の内部空間まで侵入する。
上述のようにして密閉品1をヘリウムガスにより加圧した後、加圧用チャンバ11内の圧力を大気圧に戻した後で加圧用チャンバ11内から密閉品1を取り出し、密閉品1の表面に空気を吹き付けた後、図7(b)に示すように低真空用の真空ポンプからなる排気装置22およびヘリウムリークディテクタからなるリーク検出装置24が接続された測定用チャンバ21内に密閉品1を入れる。続いて、排気装置22により測定用チャンバ21内を真空排気した後、測定用チャンバ21内のヘリウムガスをリーク検出装置24により測定し、リーク検出装置24により閾値を超える量のヘリウムガスが検出されたときには密閉品1を不良品と判定する。つまり、加圧時に密閉品1のリーク箇所を通して密閉品1の内部空間にヘリウムガスが侵入していた場合には、密閉品1の内部空間からリーク箇所を通して漏れ出したヘリウムガスがリーク検出装置24により検出されるので、不良品と判定されることとなる。
ところで、ヘリウムガスなどのトレーサガスを用いたリークテスト方法については、密閉品の大リークの有無を判定可能としたリークテスト方法(特許文献1参照)や、タクトタイムを短縮しながらもリーク検出装置内のトレーサガスのバックグランド値の上昇を防止可能としたリークテスト方法(特許文献2参照)も提案されている。
特開平11−30565号公報 特開平10−48087号公報
しかしながら、一般的なボンビング法や、上記特許文献1や上記特許文献2に開示された各リークテスト方法では、密閉品1の容器の材質によってはトレーサガスによる加圧時に密閉品1の外側部位にトレーサガスが浸入し、当該外側部位から放出されるトレーサガスがリーク検出装置24により検出されて良品が不良品と誤判定されることがあった。なお、この種の密閉品1としては、マイクロマシンニング技術を利用して形成されたMEMS(微小電気機械デバイス)、例えば、マイクロリレー、ジャイロセンサ、加速度センサなどのように、シリコン基板や所謂SOI基板を用いて形成されるセンサ構造体の容器(パッケージ)の一部としてパイレックス(登録商標)のようにシリコンと熱膨張係数が略等しいガラスを利用したものがある。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、密閉品の外側部位に浸入したトレーサガスに起因して良品が不良品と誤判定されるのを防止することが可能な密閉品のリークテスト方法を提供することにある。
請求項1の発明は、内部に気密的に封止された空間を有する密閉品と、密閉品と同体積且つ同材質で内部空間のないリファレンス品とを1つの加圧用チャンバ内で大気圧を超える圧力のトレーサガスにより加圧した後、密閉品およびリファレンス品それぞれを別々の測定用チャンバ内に入れて各測定用チャンバ内を真空排気し、その後、一方の測定用チャンバ内の密閉品から放出されるトレーサガスの量と他方の測定用チャンバ内のリファレンス品から放出されるトレーサガスの量との差に基づいて密閉品の気密性の良否判定を行うことを特徴とする。
この発明によれば、密閉品から放出されるトレーサガスの量とリファレンス品から放出されるトレーサガスの量との差を求めることにより、密閉品の外側部位から放出されるトレーサガスの量がキャンセルされるので、密閉品にリーク箇所がある場合には不良品と判定することができる一方で、密閉品にリーク箇所がない場合には密閉品の外側部位に浸入したトレーサガスに起因して良品が不良品と誤判定されるのを防止することが可能になる。
請求項2の発明は、内部に気密的に封止された空間を有する複数個の密閉品と、密閉品と同体積且つ同材質で内部空間のない1個のリファレンス品とを1つの加圧用チャンバ内で大気圧を超える圧力のトレーサガスにより加圧した後、各密閉品およびリファレンス品それぞれを1個ずつ別々の測定用チャンバ内に入れて各測定用チャンバ内を真空排気し、その後、測定用チャンバ内の密閉品から放出されるトレーサガスの量と測定用チャンバ内のリファレンス品から放出されるトレーサガスの量との差に基づいて各密閉品それぞれの気密性の良否判定を行うことを特徴とする。
この発明によれば、各密閉品それぞれから放出されるトレーサガスの量とリファレンス品から放出されるトレーサガスの量との差を求めることにより、各密閉品それぞれの外側部位から放出されるトレーサガスの量がキャンセルされるので、各密閉品それぞれについて、リーク箇所がある場合には不良品と判定することができる一方で、リーク箇所がない場合には密閉品の外側部位に浸入したトレーサガスに起因して良品が不良品と誤判定されるのを防止することが可能になる。また、1個のリファレンス品から放出されるトレーサガスの量を用いて複数個の密閉品それぞれの外側部位から放出されるトレーサガスの量をキャンセルするので、請求項1の発明に比べて、タクトタイムを短縮することができるという利点がある。
請求項3の発明は、内部に気密的に封止された空間を有するn個(n≧2)の密閉品と、密閉品と同体積且つ同材質で内部空間のない1個のリファレンス品とを1つの加圧用チャンバ内で大気圧を超える圧力のトレーサガスにより加圧した後、n個の密閉品とリファレンス品とを別々の測定用チャンバ内に入れて各測定用チャンバ内を真空排気し、その後、一方の測定用チャンバ内のn個の密閉品から放出されるトレーサガスの合計量と測定用チャンバ内の1個のリファレンス品から放出されるトレーサガスの量をn倍した量との差に基づいて各密閉品の気密性の良否判定を行うことを特徴とする。
この発明によれば、n個の密閉品から放出されるトレーサガスの合計量と1個のリファレンス品から放出されるトレーサガスの量をn倍した量との差を求めることにより、各密閉品の外側部位から放出されるトレーサガスの合計量がキャンセルされるので、密閉品にリーク箇所がある場合には不良品と判定することができる一方で、密閉品にリーク箇所がない場合に密閉品の外側部位に浸入したトレーサガスに起因して良品が不良品と誤判定されるのを防止することが可能になる。また、1個のリファレンス品から放出されるトレーサガスの量を用いてn個の密閉品それぞれの外側部位から放出されるトレーサガスの量をキャンセルするので、請求項1の発明に比べて、タクトタイムを短縮することができるという利点がある。また、請求項2の発明に比べて、測定用チャンバの数およびトレーサガスを検出するためのリーク検出装置の数を少なくできるという利点がある。
請求項4の発明は、内部に気密的に封止された空間を有する密閉品と同体積且つ同材質で内部空間のないリファレンス品を加圧用チャンバ内で大気圧を超える圧力のトレーサガスにより加圧した後、リファレンス品を測定用チャンバ内に入れて測定用チャンバ内を真空排気し、その後、測定用チャンバ内のリファレンス品から放出されるトレーサガスの量の時系列データをリファレンス用時系列データとして保持しておき、密閉品を加圧用チャンバ内で大気圧を超える圧力のトレーサガスにより加圧した後、密閉品を測定用チャンバ内に入れて測定用チャンバ内を真空排気し、その後、測定用チャンバ内の密閉品から放出されるトレーサガスの量の時系列データとリファレンス用時系列データとの相関を評価した結果に基づいて密閉品の気密性の良否判定を行うことを特徴とする。
この発明によれば、密閉品から放出されるトレーサガスの量の時系列データとリファレンス用時系列データとの相関を評価した結果に基づいて密閉品の気密性の良否判定を行うので、密閉品にリーク箇所がない場合に密閉品の外側部位に浸入したトレーサガスに起因して良品が不良品と誤判定されるのを防止することが可能になる。また、請求項1〜3の発明のように密閉品とリファレンス品とを同時に取り扱う必要がないので、測定用チャンバの数およびトレーサガスを検出するためのリーク検出装置の数を少なくできるという利点がある。また、密閉品の品種ごとに体積および材質を設定した各リファレンス品それぞれから放出されるトレーサガスの量の時系列データからなるリファレンス用時系列データをあらかじめデータベース化しておくことにより、複数の品種の密閉品のリークテストを容易に行うことができる。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4の発明において、前記トレーサガスとしてヘリウムガスを用いることを特徴とする。
この発明によれば、前記トレーサガスのバックグランドが5ppm程度なので密閉品から放出される前記トレーサガスの量の測定値に対するバックグランドの影響が小さく、かつ、質量数が4となる分子がほとんどないので、測定用チャンバ内の状況に影響されず、前記密閉品の内部空間からの前記トレーサガスのリーク量をより高精度に求めることが可能となる。
請求項1〜4の発明では、密閉品にリーク箇所がない場合に密閉品の外側部位に浸入したトレーサガスに起因して良品が不良品と誤判定されるのを防止することが可能になるという効果がある。
(実施形態1)
以下、内部に気密的に封止された空間を有する密閉品のリークテスト方法について図1を参照しながら説明するが、本実施形態では、密閉品1として容器がパイレックス(登録商標)のようなガラスにより直方体状に形成されたものを例示し、リファレンス品2として密閉品1の容器と同材質で且つ同体積に形成されたものを用いる。なお、密閉品1の容器の形状や材質は特に限定するものではなく、例えば、密閉品1が上述のマイクロリレーの場合には、図2(a)に示すように内部に気密的に封止された空間100aを有する密閉品1の容器100を、パイレックス(登録商標)により形成された矩形板状の第1のガラス基板102と、パイレックス(登録商標)により形成され第1のガラス基板102に対向配置された矩形板状の第2のガラス基板103と、シリコン基板を用いて形成され第1のガラス基板102と第2のガラス基板103との間に介在する矩形枠状のフレーム101とを備えたパッケージにより構成し、リファレンス品2を、図2(b)に示すように、パイレックス(登録商標)により形成された矩形板状の第3のガラス基板202と、パイレックス(登録商標)により形成され第3のガラス基板202に対向配置された矩形板状の第4のガラス基板203と、第3のガラス基板202と第4のガラス基板203との間に介在するシリコン基板201とで構成してもよい。
本実施形態のリークテスト方法では、まず、図1(a)に示すように真空ポンプからなる排気装置12およびヘリウムガスボンベからなるトレーサガス源13が接続された加圧用チャンバ11内に試験対象の密閉品1および当該密閉品1に対応したリファレンス品2を収める。
続いて、排気装置12を作動させてから、排気装置12と加圧用チャンバ11との間に設けられているバルブV33,V31を順次開いて加圧用チャンバ11内が所定の真空度(例えば、10Pa程度)となるまで加圧チャンバ11内を真空排気する。なお、加圧用チャンバ11内の真空度は加圧用チャンバ11と真空計14との間のバルブV35を開いて真空計14により測定する。
その後、上述の2つのバルブV33,V31のうち排気装置12に近い排気用のバルブV33を閉め、加圧用チャンバ11に近いバルブV31とトレーサガス源13との間に設けられているガス供給用のバルブV32を開いてトレーサガス源13から加圧用チャンバ11内にトレーサガスであるヘリウムガスを供給して加圧用チャンバ11内の圧力を規定時間(2時間以上が望ましく、例えば、2時間)だけ大気圧を超える規定圧力(5.1×10Pa)に維持することで、ヘリウムガスにより密閉品1およびリファレンス品2を加圧する。なお、密閉品1にリーク箇所が存在すると、この加圧工程においてヘリウムガスが密閉品1のリーク箇所を通して密閉品1の内部空間まで侵入する。また、この加圧工程において、密閉品1およびリファレンス品2それぞれの外側部位に、ヘリウムガスが浸入するとともに、密閉品1およびリファレンス品2それぞれの表面にヘリウムガスが付着する。
上述のようにして密閉品1およびリファレンス品2をヘリウムガスにより加圧した後、バルブV31,V32を閉じ、ベント用のバルブV34を開いて加圧用チャンバ11内の圧力を大気圧に戻した後で加圧用チャンバ11内から密閉品1およびリファレンス品2を取り出し、密閉品1およびリファレンス品2それぞれの表面に空気を吹き付ける。
その後、図1(b)に示すように低真空用の真空ポンプからなる排気装置22aおよびヘリウムリークディテクタからなるリーク検出装置24aが接続された測定用チャンバ21a内に密閉品1を入れ、また、低真空用の真空ポンプからなる排気装置22bおよびヘリウムリークディテクタからなるリーク検出装置24bが接続された測定用チャンバ21b内にリファレンス品2を入れる。なお、2つの測定用チャンバ21a,21bには同じ仕様のものを用い、2つの排気装置22a,22bおよび2つのリーク検出装置24a,24bにも同じ仕様のものを用いる。
続いて、排気装置22a,22bを作動させてから、排気装置22a,22bと測定用チャンバ21a,21bとの間に設けられている排気用のバルブV41a,V41bを開いて測定用チャンバ21a,21b内が所定の真空度(例えば、10Pa程度)となるまで測定用チャンバ21a,21b内を真空排気する。なお、測定用チャンバ21a,21b内の真空度は測定用チャンバ21a,21bに接続された真空計(例えば、ピラニ真空計)23a,23bにより測定する。
その後、排気用のバルブV41a,41bを閉じてから、リーク検出装置24a,24bと測定用チャンバ21a,21bとの間に設けられている測定用のバルブV42a,V42bを開いて測定用チャンバ21a,21b内のヘリウムガスをリーク検出装置24a,24bにより測定する。
各リーク検出装置24a,24bそれぞれの測定値(検出値)はマイクロコンピュータを主構成とする判定装置25に入力され、判定装置25では、リーク検出装置24aの測定値からリーク検出装置24bの測定値を減算して得た差分値を予め密閉品1の気密性の良否判定用に設定した閾値と比較して、差分値が閾値よりも大きい場合には不良品と判定し、差分値が閾値以下の場合には良品と判定する。要するに、判定装置25は、リーク検出装置24aの測定値からリーク検出装置24bの測定値を減算する減算手段と、減算手段により求めた差分値を閾値と比較して密閉品1の気密性の良否判定を行う判定手段とを備えている。なお、判定手段による判定結果は例えばディスプレイ装置などの表示手段(図示せず)に表示させればよい。また、判定結果が分かった後は、測定用のバルブV42a,V42bを閉じてから、測定用チャンバ21a,21bに接続されているベント用のバルブV43a,V43bを開いて測定用チャンバ21a,21b内の圧力を大気圧に戻した後で測定用チャンバ21aから密閉品1を、測定用チャンバ21bからリファレンス品2を、それぞれ取り出せばよい。
以上説明した本実施形態の密閉品1のリークテスト方法では、密閉品1と、密閉品1と同体積且つ同材質で内部空間のないリファレンス品2とを1つの加圧用チャンバ11内で大気圧を超える圧力のヘリウムガスにより加圧した後、密閉品1およびリファレンス品2それぞれを別々の測定用チャンバ21a,21b内に入れて各測定用チャンバ21a,21b内を真空排気し、その後、一方の測定用チャンバ21a内の密閉品1から放出されるヘリウムガスの量と他方の測定用チャンバ21b内のリファレンス品2から放出されるヘリウムガスの量との差に基づいて密閉品1の気密性の良否判定を行うので、密閉品1から放出されるヘリウムガスの量とリファレンス品2から放出されるヘリウムガスの量との差を求めることにより、密閉品1の外側部位から放出されるヘリウムガスの量がキャンセルされるから、密閉品1にリーク箇所がある場合には不良品と判定することができる一方で、密閉品1にリーク箇所がない場合には密閉品1の外側部位に浸入したヘリウムガスに起因して良品が不良品と誤判定されるのを防止することが可能になる。
また、本実施形態では、上述のようにトレーサガスとしてヘリウムガスを用いているが、大気中のヘリウムのバックグランドは5ppm程度なので、密閉品1から放出されるトレーサガスの量の測定値に対するバックグランドの影響が小さく、かつ、質量数が4となる分子がほとんどないので、測定用チャンバ21a,21b内の状況に影響されず、密閉品1の内部空間からのトレーサガスのリーク量をより高精度に求めることが可能となる。
(実施形態2)
以下、本実施形態の密閉品のリークテスト方法について図3を参照しながら説明するが、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
まず、図3(a)に示すように排気装置12およびトレーサガス源13が接続された加圧用チャンバ11内に複数個(ここでは、2個)の密閉品1および密閉品1に対応したリファレンス品2を収める。
続いて、排気装置12を作動させてから、排気装置12と加圧用チャンバ11との間に設けられているバルブV33,V31を順次開いて加圧用チャンバ11内が所定の真空度(例えば、10Pa程度)となるまで加圧チャンバ11内を真空排気する。
その後、排気用のバルブV33を閉め、ガス供給用のバルブV32を開いてトレーサガス源13から加圧用チャンバ11内にトレーサガスであるヘリウムガスを供給して加圧用チャンバ11内の圧力を規定時間(例えば、2時間)だけ大気圧を超える規定圧力(5.1×10Pa)に維持することで、ヘリウムガスにより各密閉品1およびリファレンス品2を加圧する。
上述のようにして各密閉品1およびリファレンス品2をヘリウムガスにより加圧した後、バルブV31,V32を閉じ、ベント用のバルブV34を開いて加圧用チャンバ11内の圧力を大気圧に戻した後で加圧用チャンバ11内から各密閉品1およびリファレンス品2を取り出し、各密閉品1およびリファレンス品2それぞれの表面に空気を吹き付ける。
その後、図3(b)に示すように低真空用の真空ポンプからなる排気装置22a,22aおよびヘリウムリークディテクタからなるリーク検出装置24a,24aが接続された測定用チャンバ21a,21a内に密閉品1,1を入れ、また、低真空用の真空ポンプからなる排気装置22bおよびヘリウムリークディテクタからなるリーク検出装置24bが接続された測定用チャンバ21b内にリファレンス品2を入れる。なお、3つの測定用チャンバ21a,21a,21bには同じ仕様のものを用い、3つの排気装置22a,22a,22bおよび3つのリーク検出装置24a,24a,24bにも同じ仕様のものを用いる。
続いて、排気装置22a,22a,22bを作動させてから、排気装置22a,22a,22bと測定用チャンバ21a,21a,21bとの間に設けられている排気用のバルブV41a,V41a,V41bを開いて測定用チャンバ21a,21a,21b内が所定の真空度(例えば、10Pa程度)となるまで測定用チャンバ21a,21a,21b内を真空排気する。
その後、排気用のバルブV41a,41a,41bを閉じてから、リーク検出装置24a,24a,24bと測定用チャンバ21a,21a,21bとの間に設けられている測定用のバルブV42a,V42a,V42bを開いて測定用チャンバ21a,21a,21b内のヘリウムガスをリーク検出装置24a,24a,24bにより測定する。
各リーク検出装置24a,24a,24bそれぞれの測定値(検出値)はマイクロコンピュータを主構成とする判定装置25に入力され、判定装置25では、リーク検出装置24a,24aそれぞれの測定値からリーク検出装置24bの測定値を減算して得た各差分値を予め密閉品1の気密性の良否判定用に設定した閾値と比較して、差分値が閾値よりも大きい場合には不良品と判定し、差分値が閾値以下の場合には良品と判定する。要するに、判定装置25は、各リーク検出装置24aそれぞれの測定値からリーク検出装置24bの測定値を減算する減算手段と、減算手段により求めた各差分値それぞれを閾値と比較して各密閉品1それぞれの気密性の良否判定を行う判定手段とを備えている。なお、判定手段による判定結果は例えばディスプレイ装置などの表示手段(図示せず)に表示させればよい。また、判定結果が分かった後は、測定用のバルブV42a,V42a,V42bを閉じてから、測定用チャンバ21a,21a,21bに接続されているベント用のバルブV43a,V43a,V43bを開いて測定用チャンバ21a,21a,21b内の圧力を大気圧に戻した後で測定用チャンバ21a,21aから密閉品1,1を、測定用チャンバ21bからリファレンス品2を、それぞれ取り出せばよい。
以上説明した本実施形態の密閉品1のリークテスト方法では、2個の密閉品1,1と、密閉品1と同体積且つ同材質で内部空間のない1個のリファレンス品とを1つの加圧用チャンバ11内で大気圧を超える圧力のヘリウムガスにより加圧した後、各密閉品1,1およびリファレンス品2それぞれを1個ずつ別々の測定用チャンバ21a,21a,21b内に入れて各測定用チャンバ21a,21a,21b内を真空排気し、その後、測定用チャンバ21a,21a内の密閉品1,1から放出されるヘリウムガスの量と測定用チャンバ21b内のリファレンス品2から放出されるヘリウムガスの量との差に基づいて各密閉品1,1それぞれの気密性の良否判定を行うので、各密閉品1,1それぞれから放出されるヘリウムガスの量とリファレンス品2から放出されるヘリウムガスの量との差を求めることにより、各密閉品1,1それぞれの外側部位から放出されるヘリウムガスの量がキャンセルされるから、各密閉品1,1それぞれについて、リーク箇所がある場合には不良品と判定することができる一方で、リーク箇所がない場合には密閉品1,1の外側部位に浸入したヘリウムガスに起因して良品が不良品と誤判定されるのを防止することが可能になる。また、1個のリファレンス品2から放出されるヘリウムガスの量を用いて2個の密閉品1,1それぞれの外側部位から放出されるヘリウムガスの量をキャンセルするので、実施形態1に比べて、タクトタイムを短縮することができる。
なお、本実施形態では、2個の密閉品1と1個のリファレンス品2とを加圧用チャンバ11内に入れるようにして、密閉品1を入れる測定用チャンバ21aを2つ設けてあるが、加圧用チャンバ11内に入れる密閉品1の数は2個に限らず、複数個であればよく、測定用チャンバ21aの数は密閉品1の数に合わせて適宜増やせばよい。
(実施形態3)
以下、本実施形態の密閉品のリークテスト方法について図4を参照しながら説明するが、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
まず、図4(a)に示すように排気装置12およびトレーサガス源13が接続された加圧用チャンバ11内にn個(図示例では、n=2であるが、n≧2であればよい)の密閉品1および密閉品1に対応したリファレンス品2を収める。
続いて、排気装置12を作動させてから、排気装置12と加圧用チャンバ11との間に設けられているバルブV33,V31を順次開いて加圧用チャンバ11内が所定の真空度(例えば、10Pa程度)となるまで加圧チャンバ11内を真空排気する。
その後、排気用のバルブV33を閉め、ガス供給用のバルブV32を開いてトレーサガス源13から加圧用チャンバ11内にトレーサガスであるヘリウムガスを供給して加圧用チャンバ11内の圧力を規定時間(例えば、2時間)だけ大気圧を超える規定圧力(5.1×10Pa)に維持することで、ヘリウムガスにより各密閉品1およびリファレンス品2を加圧する。
上述のようにして各密閉品1およびリファレンス品2をヘリウムガスにより加圧した後、バルブV31,V32を閉じ、ベント用のバルブV34を開いて加圧用チャンバ11内の圧力を大気圧に戻した後で加圧用チャンバ11内から各密閉品1およびリファレンス品2を取り出し、各密閉品1およびリファレンス品2それぞれの表面に空気を吹き付ける。
その後、図4(b)に示すように低真空用の真空ポンプからなる排気装置22aおよびヘリウムリークディテクタからなるリーク検出装置24aが接続された測定用チャンバ21a内に各密閉品1を入れ、また、低真空用の真空ポンプからなる排気装置22bおよびヘリウムリークディテクタからなるリーク検出装置24bが接続された測定用チャンバ21b内にリファレンス品2を入れる。
続いて、排気装置22a,22bを作動させてから、排気装置22a,22bと測定用チャンバ21a,21bとの間に設けられている排気用のバルブV41a,V41bを開いて測定用チャンバ21a,21b内が所定の真空度(例えば、10Pa程度)となるまで測定用チャンバ21a,21b内を真空排気する。
その後、排気用のバルブV41a,41bを閉じてから、リーク検出装置24a,24bと測定用チャンバ21a,21bとの間に設けられている測定用のバルブV42a,V42bを開いて測定用チャンバ21a,21b内のヘリウムガスをリーク検出装置24a,24bにより測定する。
各リーク検出装置24a,24bそれぞれの測定値(検出値)はマイクロコンピュータを主構成とする判定装置25に入力され、判定装置25では、リーク検出装置24aの測定値からリーク検出装置24bの測定値をn倍した値を減算して得た差分値を予め密閉品1の気密性の良否判定用に設定した閾値と比較して、差分値が閾値よりも大きい場合にはn個の密閉品1全てを不良品と判定し、差分値が閾値以下の場合にはn個の密閉品1全てを良品と判定する。要するに、判定装置25は、リーク検出装置24bの測定値をn倍する乗算手段25aと、リーク検出装置24aの測定値から乗算手段25aにより求めた乗算値を減算する減算手段25bと、減算手段25bにより求めた差分値を閾値と比較して両密閉品1の気密性の良否判定を行う判定手段25cとを備えている。なお、判定手段による判定結果は例えばディスプレイ装置などの表示手段(図示せず)に表示させればよい。また、判定結果が分かった後は、測定用のバルブV42a,V42bを閉じてから、測定用チャンバ21a,21bに接続されているベント用のバルブV43a,V43bを開いて測定用チャンバ21a,21b内の圧力を大気圧に戻した後で測定用チャンバ21aから各密閉品1を、測定用チャンバ21bからリファレンス品2を、それぞれ取り出せばよい。
以上説明した本実施形態の密閉品1のリークテスト方法では、n個(n≧2)の密閉品1と、密閉品1と同体積且つ同材質で内部空間のない1個のリファレンス品2とを1つの加圧用チャンバ11内で大気圧を超える圧力のヘリウムガスにより加圧した後、n個の密閉品1とリファレンス品2とを別々の測定用チャンバ21a,21b内に入れて各測定用チャンバ21a,21b内を真空排気し、その後、一方の測定用チャンバ21a内のn個の密閉品1から放出されるヘリウムガスの合計量と測定用チャンバ21b内の1個のリファレンス品2から放出されるヘリウムガスの量をn倍した量との差に基づいて各密閉品1の気密性の良否判定を行うので、n個の密閉品1から放出されるヘリウムガスの合計量と1個のリファレンス品2から放出されるヘリウムガスの量をn倍した量との差を求めることにより、各密閉品1の外側部位から放出されるヘリウムガスの合計量がキャンセルされるから、n個の密閉品1の少なくとも1個にリーク箇所がある場合には不良品と判定することができる一方で、m個の密閉品1のいずれにもリーク箇所がない場合に密閉品1の外側部位に浸入したヘリウムガスに起因して良品が不良品と誤判定されるのを防止することが可能になる。また、1個のリファレンス品2から放出されるヘリウムガスの量を用いてn個の密閉品1それぞれの外側部位から放出されるヘリウムガスの量をキャンセルするので、実施形態1に比べて、タクトタイムを短縮することができるという利点がある。また、実施形態2に比べて、測定用チャンバ21aの数およびリーク検出装置24aの数を少なくできるという利点がある。
(実施形態4)
以下、本実施形態の密閉品のリークテスト方法について図5を参照しながら説明するが、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
まず、図5(a)に示すように排気装置12およびトレーサガス源13が接続された加圧用チャンバ11内に1個の密閉品1を収める。
続いて、排気装置12を作動させてから、排気装置12と加圧用チャンバ11との間に設けられているバルブV33,V31を順次開いて加圧用チャンバ11内が所定の真空度(例えば、10Pa程度)となるまで加圧チャンバ11内を真空排気する。
その後、排気用のバルブV33を閉め、ガス供給用のバルブV32を開いてトレーサガス源13から加圧用チャンバ11内にトレーサガスであるヘリウムガスを供給して加圧用チャンバ11内の圧力を規定時間(例えば、2時間)だけ大気圧を超える規定圧力(5.1×10Pa)に維持することで、ヘリウムガスにより密閉品1を加圧する。
上述のようにして密閉品1をヘリウムガスにより加圧した後、バルブV31,V32を閉じ、ベント用のバルブV34を開いて加圧用チャンバ11内の圧力を大気圧に戻した後で加圧用チャンバ11内から密閉品1を取り出し、密閉品1の表面に空気を吹き付ける。
その後、図5(b)に示すように低真空用の真空ポンプからなる排気装置22aおよびヘリウムリークディテクタからなるリーク検出装置24aが接続された測定用チャンバ21a内に密閉品1を入れる。
続いて、排気装置22aを作動させてから、排気装置22aと測定用チャンバ21aとの間に設けられている排気用のバルブV41aを開いて測定用チャンバ21a内が所定の真空度(例えば、10Pa程度)となるまで測定用チャンバ21a内を真空排気する。
その後、排気用のバルブV41aを閉じてから、リーク検出装置24aと測定用チャンバ21aとの間に設けられている測定用のバルブV42aを開いて測定用チャンバ21a内のヘリウムガスをリーク検出装置24aにより測定する。
リーク検出装置24aの測定値(検出値)はマイクロコンピュータを主構成とする判定装置26において所定時間間隔でサンプリングされる。ここにおいて、判定装置26は、上述の密閉品1に対する一連の処理を実施形態1にて説明したリファレンス品2に対してあらかじめ施した場合にリーク検出装置24aにより測定されるヘリウムガスの検出値の時系列データをリファレンス用時系列データとして保持したデータベース26bを備えている。要するに、リファレンス用時系列データは、リファレンス品2を加圧用チャンバ11内で大気圧を超える圧力のヘリウムガスにより加圧した後、リファレンス品2を測定用チャンバ21a内に入れて測定用チャンバ21a内を真空排気し、その後、測定用チャンバ21a内のリファレンス品2から放出されるヘリウムガスの量を上記所定時間間隔でサンプリングすることにより作成している。
また、判定装置26は、密閉品1から放出されたヘリウムガスの検出値の時系列データとデータベース26に保持されているリファレンス用時系列データとの相関を評価する相関評価手段および相関評価手段の評価結果に基づいて密閉品1の気密性の良否判定を行う判定手段を具備した良否検査部26aを備えている。ここにおいて、判定手段は、相関評価手段にて求めた相関係数を閾値と比較して相関係数が閾値以上の場合には密閉品1を良品と判定し相関係数が閾値未満の場合には密閉品1を不良品と判定する。したがって、例えば、図6の模式図で説明すれば、リファレンス用時系列データが図6(a)に示すようなデータの場合に、密閉品1から放出されたヘリウムガスの検出値の時系列データが図6(b)に示すようなデータのときには相関係数が閾値以上の値となって良品と判定され、密閉品1から放出されたヘリウムガスの検出値の時系列データが図6(c)に示すようなデータのときには相関係数が閾値未満となって不良品と判定される。なお、判定手段26aによる判定結果は例えばディスプレイ装置などの表示手段(図示せず)に表示させればよい。
以上説明した本実施形態の密閉品1のリークテスト方法では、密閉品1から放出されるヘリウムガスの量の時系列データとリファレンス用時系列データとの相関を評価した結果に基づいて密閉品1の気密性の良否判定を行うので、密閉品1にリーク箇所がない場合に密閉品1の外側部位に浸入したヘリウムガスに起因して良品が不良品と誤判定されるのを防止することが可能になる。また、実施形態1〜3の発明のように密閉品1とリファレンス品2とを同時に取り扱う必要がないので、測定用チャンバ21aおよびリーク検出装置24aの数を少なくできるという利点がある。また、密閉品1の品種ごとに体積および材質を設定した各リファレンス品2それぞれから放出されるヘリウムガスの量の時系列データからなるリファレンス用時系列データをあらかじめデータベース化しておくことにより、複数の品種の密閉品1のリークテストを容易に行うことができる。
実施形態1における密閉品のリークテスト方法の説明図である。 (a)は密閉品の概略断面図、(b)はリファレンス品の概略断面図である。 実施形態2における密閉品のリークテスト方法の説明図である。 実施形態3における密閉品のリークテスト方法の説明図である。 実施形態4における密閉品のリークテスト方法の説明図である。 同上における密閉品のリークテスト方法の説明図である。 従来の密閉品のリークテスト方法の説明図である。
符号の説明
1 密閉品
2 リファレンス品
11 加圧用チャンバ
12 排気装置
13 トレーサガス源
21a,21b 測定用チャンバ
22a,22b 排気装置
24a,24b リーク検出装置
25 判定装置

Claims (5)

  1. 内部に気密的に封止された空間を有する密閉品と、密閉品と同体積且つ同材質で内部空間のないリファレンス品とを1つの加圧用チャンバ内で大気圧を超える圧力のトレーサガスにより加圧した後、密閉品およびリファレンス品それぞれを別々の測定用チャンバ内に入れて各測定用チャンバ内を真空排気し、その後、一方の測定用チャンバ内の密閉品から放出されるトレーサガスの量と他方の測定用チャンバ内のリファレンス品から放出されるトレーサガスの量との差に基づいて密閉品の気密性の良否判定を行うことを特徴とする密閉品のリークテスト方法。
  2. 内部に気密的に封止された空間を有する複数個の密閉品と、密閉品と同体積且つ同材質で内部空間のない1個のリファレンス品とを1つの加圧用チャンバ内で大気圧を超える圧力のトレーサガスにより加圧した後、各密閉品およびリファレンス品それぞれを1個ずつ別々の測定用チャンバ内に入れて各測定用チャンバ内を真空排気し、その後、測定用チャンバ内の密閉品から放出されるトレーサガスの量と測定用チャンバ内のリファレンス品から放出されるトレーサガスの量との差に基づいて各密閉品それぞれの気密性の良否判定を行うことを特徴とする密閉品のリークテスト方法。
  3. 内部に気密的に封止された空間を有するn個(n≧2)の密閉品と、密閉品と同体積且つ同材質で内部空間のない1個のリファレンス品とを1つの加圧用チャンバ内で大気圧を超える圧力のトレーサガスにより加圧した後、n個の密閉品とリファレンス品とを別々の測定用チャンバ内に入れて各測定用チャンバ内を真空排気し、その後、一方の測定用チャンバ内のn個の密閉品から放出されるトレーサガスの合計量と測定用チャンバ内の1個のリファレンス品から放出されるトレーサガスの量をn倍した量との差に基づいて各密閉品の気密性の良否判定を行うことを特徴とする密閉品のリークテスト方法。
  4. 内部に気密的に封止された空間を有する密閉品と同体積且つ同材質で内部空間のないリファレンス品を加圧用チャンバ内で大気圧を超える圧力のトレーサガスにより加圧した後、リファレンス品を測定用チャンバ内に入れて測定用チャンバ内を真空排気し、その後、測定用チャンバ内のリファレンス品から放出されるトレーサガスの量の時系列データをリファレンス用時系列データとして保持しておき、密閉品を加圧用チャンバ内で大気圧を超える圧力のトレーサガスにより加圧した後、密閉品を測定用チャンバ内に入れて測定用チャンバ内を真空排気し、その後、測定用チャンバ内の密閉品から放出されるトレーサガスの量の時系列データとリファレンス用時系列データとの相関を評価した結果に基づいて密閉品の気密性の良否判定を行うことを特徴とする密閉品のリークテスト方法。
  5. 前記トレーサガスとしてヘリウムガスを用いることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の密閉品のリークテスト方法。
JP2005182383A 2005-06-22 2005-06-22 密閉品のリークテスト方法 Expired - Fee Related JP4506580B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005182383A JP4506580B2 (ja) 2005-06-22 2005-06-22 密閉品のリークテスト方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005182383A JP4506580B2 (ja) 2005-06-22 2005-06-22 密閉品のリークテスト方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007003295A JP2007003295A (ja) 2007-01-11
JP4506580B2 true JP4506580B2 (ja) 2010-07-21

Family

ID=37689082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005182383A Expired - Fee Related JP4506580B2 (ja) 2005-06-22 2005-06-22 密閉品のリークテスト方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4506580B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103837310B (zh) * 2014-03-27 2016-08-17 合肥国轩高科动力能源有限公司 一种防止误测装置及其使用方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5426987U (ja) * 1977-07-27 1979-02-22
JPH07286927A (ja) * 1994-02-18 1995-10-31 Boc Group Plc:The 漏れ試験の方法および装置
JPH0875592A (ja) * 1994-09-05 1996-03-22 Cosmo Keiki:Kk 洩れ検査装置
JPH1048087A (ja) * 1996-07-31 1998-02-20 Shimadzu Corp ヘリウムリークディテクタ
JPH1130565A (ja) * 1997-07-11 1999-02-02 Ulvac Japan Ltd 密閉品のリークテスト方法
JP2002333382A (ja) * 2001-05-09 2002-11-22 Denso Corp 漏れ測定方法
JP2003139645A (ja) * 2001-10-31 2003-05-14 Shimadzu Corp リークテスト用前処理装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5426987U (ja) * 1977-07-27 1979-02-22
JPH07286927A (ja) * 1994-02-18 1995-10-31 Boc Group Plc:The 漏れ試験の方法および装置
JPH0875592A (ja) * 1994-09-05 1996-03-22 Cosmo Keiki:Kk 洩れ検査装置
JPH1048087A (ja) * 1996-07-31 1998-02-20 Shimadzu Corp ヘリウムリークディテクタ
JPH1130565A (ja) * 1997-07-11 1999-02-02 Ulvac Japan Ltd 密閉品のリークテスト方法
JP2002333382A (ja) * 2001-05-09 2002-11-22 Denso Corp 漏れ測定方法
JP2003139645A (ja) * 2001-10-31 2003-05-14 Shimadzu Corp リークテスト用前処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007003295A (ja) 2007-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2620871C2 (ru) Быстрое обнаружение течей в жесткой/мягкой упаковке без добавления проверочного газа
US6843107B2 (en) System and process for detecting leaks in sealed articles
US8448498B1 (en) Hermetic seal leak detection apparatus
Costello et al. Review of test methods used for the measurement of hermeticity in packages containing small cavities
US3572096A (en) Method and apparatus for inspecting sealed packages for leaks
JP6129870B2 (ja) 非剛体の被試験物の漏れを検出する方法
US11060944B2 (en) Leak detection installation, method, usage and corresponding computer program storage means
JPH09178604A (ja) 容器の漏れ試験方法及び装置
Lellouchi et al. A new method for the hermeticity testing of wafer-level packaging
JP2008309698A (ja) 気密検査装置および気密検査方法並びに気密性製品の製造方法
US20190145852A1 (en) Quick leak detection on dimensionally stable/slack packaging without the addition of test gas
JP2014134513A (ja) リークテスト方法及び装置
JP4506580B2 (ja) 密閉品のリークテスト方法
WO2010134622A1 (ja) 漏洩検査方法および漏洩検査装置
JP3983479B2 (ja) 電池の液漏れ検査装置
JP2000088694A (ja) 密封容器の密封性検査装置
JP2006153835A (ja) 漏洩検査方法および漏洩検査装置
US6223586B1 (en) Micro-electromechanical device inspection
Razzak et al. Dynamic pressure calibration
US6526809B2 (en) Method for identifying leaks in a sealed package having a liquid therein
JP3870939B2 (ja) 気密試験方法及び装置
JPH0712674A (ja) ハウジングの水密性の試験方法およびその装置
RU2538420C2 (ru) Устройство контроля герметичности микроструктур
Große Bley Methods of leak detection
JP2000352539A (ja) 気体圧力の測定値補正方法及び測定値補正装置、並びにそれを用いた密閉容器のエアリーク検出方法及び検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080319

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100406

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100419

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees