JP4506140B2 - 加湿手段を備えた空気調和装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被処理空気へ水分を付与する加湿手段を備えた空気調和装置に関するものである。
従来より、被処理空気へ水分を付与することにより、この被処理空気の加湿を行う加湿手段(加湿器)を備えた空気調和装置が知られている。例えば、この空気調和装置は、図5に示すように、ケーシング(100)内の空気通路に、送風ファン(101)と、被処理空気の温調を行う熱交換器(102)と、被処理空気の加湿を行うための加湿器(加湿エレメント)(103)とを備えている。この空気調和装置において、例えば暖房運転時には、送風機(101)によってケーシング(100)内へ導入された被処理空気は、熱交換器(102)を通過する際に、加温される。そして、熱交換器(102)を通過した後の被処理空気は、上記加湿エレメント(103)へ流れ込む。ここで、この加湿エレメント(103)は透湿膜を備えており、この透湿膜中には水分が供給されている。このため、加湿エレメント(103)へ流れて透湿膜を通過する被処理空気は、透湿膜中の水分を蒸発させるとともに、自身は水分が付与されて加湿される。このように、熱交換器(102)と加湿エレメント(103)とによって、温調及び加湿された被処理空気は、送風ファン(101)によって室内空間へ供給される(特許文献1参照)。
特開2000−46402号公報
しかしながら、従来の加湿器を備えた空気調和装置においては、被処理空気が流通する空気通路に配置された加湿エレメントと、ケーシングとの間に隙間が形成される場合、被処理空気が加湿エレメントを通過せずに室内空間へ供給される可能性があった。この場合、被処理空気の一部は加湿エレメントによって水分が付与されないため、室内空間へ供給される空気は所定の加湿がなされない。このため、空気調和装置本来の加湿性能を発揮できなくなるという問題があった。
また、このような問題を解決するために、例えば加湿エレメントをケーシング内に設置した後に、この加湿エレメントとケーシングとの間の隙間を埋めるためのシール部材を設けることが考えられる。しかしながら、この場合、例えば加湿エレメントの取り付け位置の誤差によって、加湿エレメントとケーシングとの間の隙間間隔が異なる可能性があり、十分に隙間を埋めることができない可能性が考えられる。さらに、加湿エレメントを設置した後に、シール部材を設ける場合、その作業が非常に煩雑となることが考えられる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ケーシング内に加湿エレメントを有する加湿手段を備えた空気調和装置において、加湿エレメントとケーシングとの隙間を容易な作業によってシール可能な装置構造を提案するとともに、このシールによって上記隙間からの漏れを確実に抑え、この空気調和装置の加湿性能を向上することにある。
本発明は、被処理空気へ水分を付与する加湿エレメント(41)と、この加湿エレメント(41)とケーシング(10)との間の隙間をシールする枠体(50)とが、ケーシング(10)内に一体的に組み込み可能な加湿手段(40)を設け、上記隙間を確実かつ容易にシールするようにしたものである。
より具体的に、第1の発明は、ケーシング(10)内に、被処理空気が流れる空気通路(60)が形成され、上記空気通路(60)には、被処理空気へ水分を付与する加湿手段(40)が備えられた空気調和装置を前提としている。そして、この空気調和装置は、上記加湿手段(40)が、加湿エレメント(41)と、該加湿エレメント(41)の外周縁部を保持する枠体(50)とを備え、上記枠体(50)は、上記ケーシング(10)の内面に装着することにより、上記加湿エレメント(41)と上記ケーシング(10)との間の空間の漏れを抑制するシール部材となるように構成され、上記空気通路(60)は、上記加湿手段(40)の上流側に位置する第1空気通路(61)と、上記加湿手段の下流側に位置する第2空気通路(62)とで構成され、上記枠体(50)の内側には、上記加湿エレメント(41)を介して第1,第2空気通路(61,62)を連通させる加湿通路(63)が形成され、上記枠体(50)には、上記加湿エレメント(41)をケーシング(10)の側板(16)側に案内するためのレール部材(90)が設けられ、上記加湿エレメント(41)は、レール部材(90)が延びる方向に隣接して配列された複数のエレメント(41a)と、隣接するエレメント(41a)を互いに連結可能な連結部材(46)とを備え、上記ケーシング(10)の側板(16)は、ケーシング(10)の本体から取り外し可能となっていることを特徴とするものである。
上記第1の発明では、被処理空気へ水分を付与する加湿エレメント(41)の外周縁部を保持する枠体(50)によって、加湿エレメント(41)とケーシング(10)との間の空間の漏れをシールしている。ここで、上記枠体(50)の内側には、加湿通路(63)が形成されているため、第1空気通路(61)より第2空気通路(62)へ流れ込む被処理空気は、確実に加湿通路(63)内の加湿エレメント(41)で加湿される。このように、枠体(シール部材)(50)によって、加湿エレメント(41)とケーシング(10)との間の隙間をシールすることで、被処理空気を加湿エレメント(41)へ確実に流通させることができ、この空気調和装置の加湿性能を向上することができる。
また、加湿エレメント(41)の外周縁部を枠体(50)によって保持できる構造とすることで、上記加湿エレメント(41)と枠体(50)とを一体的にケーシング(10)内へ装着することができる。このようにすると、例えば製造時に、ケーシング内へ加湿エレメントを設置した際に生じる隙間を後からシール部材で埋め込む場合と比較して、加湿エレメントにおける取り付け位置の誤差などの影響を受けにくく、上記隙間を確実に塞ぐことができる。また、ケーシング(10)内には、加湿エレメント(41)と枠体(50)とが一体的に構成された加湿手段(40)を組み込めばよいので、上記隙間を容易な作業により塞ぐことができる。
上記第1の発明では、加湿エレメント(41)を複数のエレメント(41a)で構成することにより、例えば加湿エレメント(41)をレール部材(90)に沿ってケーシング(10)外へ取り外す際に、それぞれのエレメント(41a)を分割して取り外すことができる。この場合、加湿エレメント(41)を交換する際に必要な作業スペースを小さくすることができ、加湿エレメント(41)の交換時の作業性を向上することができる。
第2の発明は、第1の発明の空気調和装置において、上記枠体(50)は、上記加湿エレメント(41)を保持しながら該加湿エレメント(41)と一体的にケーシング(10)内に装着されるように構成されていることを特徴とする。
第3の発明は、第1又は第2の発明の空気調和装置において、加湿エレメント(41)は、被処理空気が流通する一対の空気流通面(42a,42b)と、該空気流通面(42a,42b)の上縁に形成された上端面(43)と、該空気流通面(42a,42b)の下縁に形成された下端面(44)と、該空気流通面(42a,42b)の側縁に形成された一対の側端面(45a,45b)とを備え、枠体(50)は、加湿エレメント(41)の上端面(43)とケーシング天板(17)の内面とに沿って形成された天板部材(51)と、上記加湿エレメント(41)の下端面(44)とケーシング底板(18)の内面とに沿って形成された底板部材(52)と、上記加湿エレメント(41)の側端面(45a,45b)とケーシング側板(15,16)の内面とに沿って形成された側板部材(53,54)とを備えていることを特徴とするものである。ここでケーシング天板(17)、ケーシング底板(18)、ケーシング側板(15,16)は、空気通路(60)を区画形成する構成要素の意味を示している。したがって、例えばケーシング底板(18)の上部にドレンパンなどが配置されており、このドレンパンが空気通路(60)を区画形成する構成要素である場合には、このドレンパンもケーシング底板(18)に含まれる。
上記第の発明では、加湿エレメント(41)の上端面(43)とケーシング天板(17)の内面に沿って形成された天板部材(51)によって、加湿エレメント(41)の上部における隙間の漏れを抑えるようにしている。また、加湿エレメント(41)の下端面(44)とケーシング底板(18)の内面に沿って形成された底板部材(52)によって、加湿エレメント(41)の下部における隙間の漏れを抑えるようにしている。さらに、加湿エレメント(41)の側端面(45a,45b)とケーシング側板(15,16)の内面に沿って形成された側板部材(53,54)によって、加湿エレメント(41)の側部における隙間の漏れを抑えるようにしている。このように、加湿エレメント(41)において、空気流通面(42a,42b)の周囲を枠体(50)により塞ぐことで、被処理空気を加湿通路(63)内へ確実に流通させることができる。
の発明は、第の発明の空気調和装置において、底板部材(52)よりも下側には、第1空気通路(61)側から第2空気通路(62)側へ跨ってドレンパン(70)が設けられ、上記ドレンパン(70)は、第1空気通路(61)側のドレン水を回収する第1ドレンパン部(71)と第2空気通路(62)側のドレン水を回収する第2ドレンパン部(72)とを備え、上記底板部材(52)には、該底板部材(52)よりドレンパン(70)の底面(70a)に向かって延びた突出板(73)が形成され、上記ドレンパン(70)の底面(70a)と上記突出板(73)の下端との間には、第1ドレンパン部(71)と第2ドレンパン部(72)とを連通する連通口(74)が形成されていることを特徴とするものである。
上記第の発明では、ドレンパン(70)に第1,第2ドレンパン部(71,72)を設けることで、第1空気通路(61)側と第2空気通路(62)との双方のドレン水を一つのドレンパン(70)で回収するようにしている。
この際、底板部材(52)に設けられた突出板(73)により、第1,2ドレンパン(71,72)の連通口(74)の開口面積を小さくしている。このようにすると、連通口(74)の流体に対する抵抗が大きくなるため、被処理空気が、第1空気通路(61)側よりドレンパン(70)を通過して第2空気通路(62)側へバイパスしてしまうことを防ぐことができる。したがって、この底板部材(52)により、被処理空気をより確実に加湿エレメント(41)へ流通させることができ、空気調和装置の加湿性能の低下を抑えられる。
の発明は、第の発明の空気調和装置において、上記突出板(73)は、上記底板部材(52)の端部からドレンパン(71)の底面(70a)に向かって延びて形成されていることを特徴とするものである。
上記第の発明では、底板部材(52)をドレンパン(71)の底面(70a)に向かって折り曲げることで、底板部材(52)の端部から上記突出板(73)を設けることができる。したがって、一つの部材によって、底板部材(52)と突出板(73)を形成することができる。
の発明は、第またはの発明の空気調和装置において、連通口(74)には、連続気泡の多孔質部材(76)が配置されていることを特徴とするものである。
上記第5の発明は、第1ドレンパン部(71)と第2ドレンパン部(72)とを連通させる連通口(74)に、流体が流通可能な連続気泡の多孔質部材(76)を設けている。これにより、連通口(74)における流体に対する抵抗を大きくすることができ、第1空気通路(61)と第2空気通路(62)との被処理空気のバイパスをさらに抑制することができる。
の発明は、第から第のいずれか1の発明の空気調和装置において、加湿エレメント(41)の一対の空気流通面(42a,42b)が互いに略平行となるように形成され、枠体(50)には、上記空気流通面(42a,42b)に沿って配置された一対のレール部材(90)が設けられ、上記レール部材(90)は、第1空気通路(61)側に配置された第1レール(91)と、第2空気通路(62)側に配置された第2レール(92)とで構成され、上記第1レール(91)と上記第2レール(92)とは、加湿エレメント(41)を挟み込むように配置されていることを特徴とするものである。
上記第の発明では、第1レール(91)と第2レール(92)によって、加湿エレメント(41)を挟み込むようにして、枠体(50)内へ確実に支持できるようにしている。
この際、加湿エレメント(41)の空気流通面(42a,42b)と上記レール部材(90)とは略平行に形成されているため、このレール部材(90)に沿って、加湿エレメント(41)を案内することが可能となっている。したがって、加湿エレメント(41)を交換する際に、このレール部材(90)に沿って加湿エレメント(41)をスライドさせることができ、この加湿エレメント(41)を容易に交換することができる。
の発明は、第の発明の空気調和装置において、第1レール(91)は、天板部材(51)の下面に配置された第1天板レール(91a)と、底板部材(52)の上面に配置された第1底板レール(91b)とで構成され、第2レール(92)は、天板部材(51)の下面に配置された第2天板レール(92a)と、底板部材(52)の上面に配置された第2底板レール(92b)とで構成されていることを特徴とするものである。
上記第の発明では、第1,第2天板レール(91a,92a)により加湿エレメント(41)の上端を挟み込んで支持するとともに、第1,第2底板レール(91b,92b)により加湿エレメント(41)の下端を挟み込んで支持している。この構成により、加湿エレメント(41)を確実に枠体(50)に保持することができる。
また、加湿エレメント(41)の交換時には、上記第1,第2天板レール(91a,92b)と上記第1,第2底板レール(91b,92b)によって、加湿エレメント(41)を案内できるため、加湿エレメント(41)の交換をより確実に行うことができる。
の発明は、第の発明の空気調和装置において、第2空気通路(62)には、加湿エレメント(41)からの水滴の飛散を抑制する水滴飛散防止部材(93)が設けられ、第2天板レール(92a)には、上記水滴飛散防止部材(93)の上端部を保持する天板溝部(94a)が形成され、第2底板レール(92b)には、上記水滴飛散防止部材(93)の下端部を保持する底板溝部(94b)が形成されていることを特徴とするものである。
上記第の発明では、水滴飛散防止部材(93)を第2レール(92)における天板溝部(94a)と底板溝部(94b)との間で保持させるようにしている。したがって、第2レール(92)を上記水滴飛散防止部材(93)の支持部材として利用することができる。
また、水滴飛散防止部材(93)は、第2レール(92)を介して枠体(50)に取り付けられる。したがって、加湿手段(40)に上記水滴飛散防止部材(93)を一体的に組み込むことができる。
10の発明は、第の発明の空気調和装置において、側板部材(53,54)には、水滴飛散防止部材(93)の側端面と当接するストッパ部材(56)が設けられていることを特徴とするものである。
上記第10の発明では、上記ストッパ部材(56)を水滴飛散防止部材(93)の側端面と当接可能に設けることで、水滴飛散防止部材(93)が第2レール(92)が延びる方向へずれることを禁止することができる。
11の発明は、第から第10の発明の空気調和装置において、底板部材(52)の上面における第1レール(91)と第2レール(92)との間の位置には、底板部材(52)より上方に向かって突出した突起レール(95)が設けられ、上記突起レール(95)は、レール部材(91,92)と略平行に延びて形成されていることを特徴とするものである。
上記第10の発明では、加湿エレメント(41)の下端面(44)と底板部材(52)との間に突起レール(95)を設け、突起レール(95)の頂部が、加湿エレメント(41)の下端面(44)と接するようにしている。この構成により、加湿エレメント(41)の交換時において、この加湿エレメント(41)をレール部材(90)に沿ってスライドさせる際に、加湿エレメント(41)と底板部材(52)との間に生じる摩擦抵抗を減少させることができる。したがって、加湿エレメント(41)を容易に交換することができる。
11の発明は、第から第10のいずれか1の発明の空気調和装置において、加湿エレメント(41)は、レール部材(90)が延びる方向に隣接して配列された複数のエレメント(41a)と、隣接する上記エレメント(41a)を互いに連結可能な連結部材(46)とを備えていることを特徴とするものである。
逆に、加湿エレメント(41)を交換する際に作業スペースが十分ある場合、連結部材(46)により、それぞれの隣接するエレメント(41a)を連結することもできる。このようにすると、レール部材(90)に沿って加湿エレメント(41)をケーシング(10)外へ引き出す際に、複数のエレメント(41a)を同時に引き出すことが可能となる。
第12の発明は、第1から第11のいずれか1の発明の空気調和装置において、枠体(50)には、加湿エレメント(41)への供給水を貯留する給水タンク(80)が設けられ、上記給水タンク(80)と上記加湿エレメント(41)には、該加湿エレメント(41)への供給水と該加湿エレメント(41)からの排出水とが流れる給排水経路が接続され、上記給排水経路は、一端が給水タンク(80)と接続された第1配管(81)と、一端が加湿エレメント(41)と接続されるとともに他端が第1配管(81)の他端と接続された第2配管(82)と、上記第1,第2配管(81,82)の他端から分岐された第3配管(83)とを備え、上記第1配管(81)と上記第2配管(82)とにより給水経路が構成され、上記第2配管(82)と上記第3配管(83)とにより排水経路が構成されていることを特徴とするものである。
上記第12の発明では、加湿エレメント(41)への供給水を貯留する給水タンク(80)を枠体(50)に設けることにより、この給水タンク(80)を加湿手段(40)に一体的に組み込めるようにしている。
この際、第1配管(81)と第2配管(82)との間に第3配管(83)を分岐して設けているため、加湿エレメント(41)への水分供給時には、第1配管(81)と第2配管(82)とを給水経路として用いることができる一方、加湿エレメント(41)からの水分排出時には、第2配管(82)と第3配管(83)とを排水経路として用いることができる。したがって、上記第2配管(82)を、給水と排水の両方の経路として利用することができる。
第13の発明は、第1から第12のいずれか1の発明の空気調和装置において、ケーシング(10)内には、被処理空気を空気通路(60)へ流通させる送風手段(20)と、上記被処理空気の加温または冷却を行うための熱交換器(30)とが設けられ、上記送風手段(20)と上記熱交換器(30)とは、第1空気通路(61)に配置され、上記送風手段(20)、上記熱交換器(30)、及び加湿手段(40)と通電する電源手段(5)及び制御手段(6)が、第1空気通路(61)側のケーシング(10)に配置されていることを特徴とするものである。
上記第13の発明では、送風手段(20)、熱交換器(30)、及び加湿手段(40)と通電する電源手段(5)と、これら送風手段(20)、熱交換器(30)、及び加湿手段(40)の運転を制御するための制御手段(6)とを、第1空気通路(61)側のケーシング(10)に配置している。これにより、第1空気通路(61)側に配置された送風手段(20)、熱交換器(30)、及び加湿手段(40)の配線は、空気通路(60)を第1空気通路(61)と第2空気通路(62)とに区画形成するように配置された加湿手段(40)を通らずに、上記電源手段(5)と制御手段(6)とに接続することができる。このため、これらの配線により、シール部材によるシール性が損なわれずに、送風手段(20)、熱交換器(30)、及び加湿手段(40)の運転を行うことができる。
本発明では、以下の効果が発揮される。
第1の発明によれば、枠体(50)によって加湿エレメント(41)とケーシング(10)との間の隙間をシールすることで、被処理空気を確実に加湿通路(63)へ流通させることができ、加湿エレメント(41)による被処理空気の加湿を確実に行うことができる。したがって、加湿手段(40)を備えた空気調和装置の加湿性能を向上することができる。
また、上記枠体(50)と加湿エレメント(41)とは、ケーシング(10)内へ一体的に組み込むことができるため、製造時などにおいて、枠体(50)の取り付け位置の誤差などを防ぐことができ、隙間を確実にシールすることができるとともに、この枠体(50)をケーシング(10)内へ容易に組み込むことができる。
第1の発明によれば、加湿エレメント(41)を複数のエレメント(41a)で構成することで、加湿エレメント(41)の交換時に必要な作業スペースを小さくすることができる。
一方、加湿エレメント(41)の交換時における作業スペースが十分ある場合には、加湿エレメント(41)に連結部材(46)を設け、隣接するエレメント(41)を互いに連結することで、それぞれのエレメント(41)を同時に引き出すことが可能となる。したがって、加湿エレメント(41)を容易に交換することができる。
の発明によれば、枠体(50)を天板部材(51)、底板部材(52)、及び側板部材(53,54)によって構成している。これにより、加湿エレメント(41)の上部を天板部材(51)でシールし、加湿エレメント(41)の下部を底板部材(52)でシールし、加湿エレメント(41)の側部を側板部材(53,54)でシールすることができる。したがって、加湿エレメント(41)における空気流通面(42a,42b)の周囲の無駄な隙間を塞ぐことができる。
の発明によれば、第1ドレンパン部(71)と第2ドレンパン部(72)との連通口(74)の開口面積を突出板(73)により小さくすることで、第1空気通路(61)側の被処理空気がドレンパン(70)内を通過して第2空気通路(62)へバイパスしてしまうことを抑制できる。したがって、被処理空気をより確実に加湿エレメント(41)へ流通させることができ、この空気調和装置の加湿性能を向上することができる。
の発明によれば、突出板(73)を底板部材(52)の端部に設けることで、底板部材(52)の折り曲げにより、上記突出板(73)を形成することができる。したがって、突出板(73)と底板部材(52)とを容易に一体形成することができる。
の発明によれば、連通口(74)に連続気泡の多孔質部材(76)を設けることで、連通口(74)における流体に対する抵抗を大きくすることができ、第1空気通路(61)内の被処理空気が、ドレンパン(70)を通過して第2空気通路(62)へバイパスしてしまうことをより確実に抑制することができる。
の発明によれば、加湿エレメント(41)をレール部材(90)によって枠体(50)内に保持することができる。
また、加湿エレメント(41)は、上記レール部材(90)によって案内可能となっているため、このレール部材(90)を加湿エレメント(41)の交換時に利用することができる。
の発明によれば、加湿エレメント(41)の上端を第1,第2天板レール(91a,92a)で挟み込み、加湿エレメント(41)の下端を第1,第2底板レール(91b,91b)で挟み込んで保持するようにしている。この構成により、加湿エレメント(41)をより確実に枠体(50)内に保持することができる。
また、加湿エレメント(41)の交換時には、上記第1,第2天板レール(91a,92a)と上記第1,第2底板レール(91b,92b)との双方によって、加湿エレメント(41)が案内されるため、この加湿エレメント(41)の交換を確実に行うことができる。
の発明によれば、水滴飛散防止部材(93)を第2空気通路(62)に配置することで、加湿エレメント(41)から飛散した水分が、ケーシング(10)外へ放出されることを防ぐことができる。
また、上記水滴飛散防止部材(93)は、上記第2レール(92)によって支持可能となっている。したがって、第2レール(92)を水滴飛散防止部材(93)の支持部材として利用することができる。
さらに、上記水滴飛散防止部材(93)は、上記第2レール(92)を介して、枠体(50)に保持されるため、この水滴飛散防止部材(93)を加湿手段(40)に一体的に組み込むことができる。
10の発明によれば、側板部材(53,54)に、上記水滴飛散防止部材(93)の側端面と当接可能なストッパ部材(56)を設けることで、水滴飛散防止部材(93)がレール部材(90)の延びる方向へずれることを抑止可能としている。
11の発明によれば、底板部材(52)に突起レール(95)を設けることで、加湿エレメント(41)の交換時において加湿エレメント(41)をレール部材(90)に沿って引き出す際に、加湿エレメント(41)に生じる摩擦抵抗を小さくすることができる。したがって、加湿エレメント(41)を容易に交換することができる。
第12の発明によれば、加湿エレメント(41)への供給水を貯留する給水タンク(80)を枠体(50)に設けることにより、この給水タンク(80)を加湿手段(40)に一体的に組み込むことができる。
また、加湿エレメント(41)への水分供給時には、第1配管(81)と第2配管(82)とを給水経路として用いる一方、加湿エレメント(41)からの水分排出時には、第2配管(82)と第3配管(83)とを排水経路として用いている。このため、上記第2配管(82)を、給水と排水の両方の経路として利用することができる。したがって、給水経路と排水経路を一体的に構成することができ、給排水経路をシンプルに構成することができる。
第13の発明によれば、送風手段(20)、熱交換器(30)を第1空気通路(61)に配置し、これら送風手段(20)、熱交換器(30)、及び加湿手段(40)に通電する電源手段(5)と制御手段(6)を、第1空気通路(61)側のケーシング(10)に配置している。これにより、送風手段(20)、熱交換器(30)、及び加湿手段(40)の配線は、空気通路(60)を第1空気通路(61)と第2空気通路(62)とに区画形成するように配置された加湿手段(40)を通らずに、上記電源手段(5)と制御手段(6)とに接続することができる。このため、これらの配線によってシール部材によるシール性が損なわれることなく、送風手段(20)、熱交換器(30)、及び加湿手段(40)の運転を行うことができる。
また、例えば第3の発明で上述したドレンパン(70)をケーシング(10)内に形成した場合、仮に送風手段(20)を第2空気通路(62)に配置すると、第2ドレンパン部(72)に送風手段(20)の吸引圧が作用する。この場合、第2ドレンパン部(72)に回収されたドレン水が、上記吸引圧により、第2空気通路(62)内へ圧送されてしまう可能性がある。このようなドレン水の圧送を防ぐために、トラップを設けることも考えられるが、このトラップを設けると、部品点数が増える上、トラップ内に貯まったドレン水からスライムが発生することも考えられる。
これに対し、本発明では、送風手段(20)を第1空気通路(61)側に配置したため、ドレン水が逆流することもなく、容易にドレン水を回収することができる。
また、例えば第6の発明で上述したレール部材(90)に沿って加湿エレメント(41)の交換を行う際に、上記配線が加湿手段(40)を通過してしまうと、この加湿エレメント(41)が配線に引っかかり、加湿エレメント(41)の交換の作業性が損なわれてしまう可能性がある。
これに対し、本発明では、この配線が加湿手段(40)を通過しないため、加湿エレメント(41)の交換を容易に行うことができる。
《発明の実施形態》
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態に係る空気調和装置(1)は、加湿手段(加湿器)(40)による加湿機能付の空気調和装置である。また、この空気調和装置(1)は、室内空間の天井部に埋設される天井埋込式の空気調和装置である。さらに、この空気調和装置(1)は、オールフレッシュ型の空調システムの一部となっている。すなわち、この空気調和装置(1)は、室外空気をを吸引して被処理空気を室内へ供給しており、この空気調和装置(1)の供給空気量に相当する室内空気は、別に設けられた送風手段により室外へ排出される。
ここでは、本実施形態に係る空気調和装置(1)の全体構成について、図1から図4を参照しながら説明する。なお、図1(A)は、空気調和装置(1)の概略構成を示す平面図、図1(B)は、この空気調和装置(1)の概略構成を示す側面図である。また、本実施形態の説明において、「上」「下」「左」「右」「前」「後」「手前」「奥」は、特にことわらない限り、図1に示す空気調和装置(1)を正面側から視た場合の方向性を意味している。
図1に示すように、空気調和装置(1)は、やや扁平な直方体状のケーシング(10)を備えている。ケーシング(10)は、最も奥側に第1パネル(11)が形成され、最も手前側に第2パネル(12)が設けられている。また、ケーシング(10)には、左右側にケーシング側板(15,16)が形成されている。さらに、ケーシング(10)には、上側にケーシング天板(17)が形成され、下側にケーシング底板(18)が形成されている。
第1パネル(11)には、吸引口(13)が形成されている。この吸引口(13)は、図示しないダクトが接続されて室外と連通している。第2パネル(12)には、給気口(14)が形成されている。この給気口(14)は、図示しないダクトが接続されて室内空間と連通している。そして、ケーシング(10)の内部において、吸引口(13)から給気口(14)までの間に被処理空気が流れる空気通路(60)が形成されている。この空気通路(60)は、詳細は後述する加湿器(加湿手段)(40)によって、その上流側に位置する第1空気通路(61)と、その下流側に位置する第2空気通路(62)とに区画形成されている。
ケーシング(10)の内部には、第1空気通路(61)の奥側より手前側に向かって順に、送風ファン(送風手段)(20)、熱交換器(30)、及び加湿器(40)が設置されている。また、送風ファン(20)、熱交換器(30)、及び加湿器(40)には、これら送風ファン(20)、熱交換器(30)、及び加湿器(40)と通電する電源手段(5)と、これら送風ファン(20)、熱交換器(30)、及び加湿器(40)の運転を制御するための制御手段(6)とが、図示しない配線を介して接続されている。これら電源手段(5)及び制御手段(6)は、第1空気通路(61)側の右側のケーシング側板(16)に形成された電装品ケーシング(7)に内装されている。
また、熱交換器(30)と加湿器(40)の下側には、詳細は後述するドレンパン(70)が設けられている。このドレンパン(70)は、その前端が第2パネル(11)の内面近傍に位置し、その後端が送風ファン(20)の手前側に位置している。また、このドレンパン(70)の左右両端は、ケーシング側板(15,16)の内面近傍に位置している。そして、このドレンパン(70)は、上記ケーシング底板(18)に一体的に固定されている。また、このドレンパン(70)は、その底面(70a)が第2パネル(12)から第1パネル(11)へ向かって下方向に傾斜している。
送風ファン(20)は、吸引口(13)の近傍に配置されている。この送風ファン(20)は、吸引口(13)より被処理空気を吸引し、熱交換器(30)へ向かって送風する。
熱交換器(30)は、送風ファン(20)の下流側でケーシング(10)の中間位置に配置されている。この熱交換器(30)は、図示しない冷媒回路と接続されており、熱交換器(30)を通過する被処理空気と冷媒回路内の冷媒とを熱交換させる。この熱交換器(30)は、図示しない室外熱交換器と接続されており、蒸発器または凝縮器として機能する。
加湿器(40)は、給気口(14)の近傍において、上記第1,第2空気通路(61,62)との間に配置されている。この加湿器(40)は、加湿エレメント(41)と、この加湿エレメント(41)の外周縁部を保持している枠体(50)とを備えている。
加湿エレメント(41)は、直方体状に形成されており、その両端がケーシング側板(15,16)の内面付近に位置している。この加湿エレメント(41)は、被処理空気が流通可能な図示しない透湿膜を備えている。そして、この加湿エレメント(41)は、被処理空気が透湿膜を流通する際に、被処理空気へ水分を付与する。
また、加湿エレメント(41)には、被処理空気が流通する一対の空気流通面(42a,42b)が形成されている。この一対の空気流通面(42a,42b)は、加湿エレメント(41)の前後面に形成され、互いに略平行となっている。さらに、加湿エレメント(41)は、空気流通面(42)の上縁に形成された上端面(43)と、この空気流通面(42)の下縁に形成された下端面(44)と、この空気流通面(42)の左右縁に形成された一対の側端面(45a,45b)とを備えている。
上記加湿エレメント(41)は、直方体状に形成された4枚のエレメント(41a,41a,41a,41a)によって構成されている。エレメント(41a,41a,41a,41a)は、互いに隣り合う左右の面が隣接するように左右方向に並んで配列されている。
また、このエレメント(41a)の手前側の空気流通面(42b)には、図2に示す加湿エレメント(41)の拡大斜視図のように、互いに隣接するエレメント(41a,41a)を連結可能な連結部材(46)が取り付けられている。この連結部材(46)は、エレメント(41a,41a)が互いに隣接する位置において、上下2箇所に配置されている。この連結部材(46)は、「U」字型ないし「コ」の字型形状をしており、その突出した2つの面が、空気流通面(42b)と接するように固定されている。また、この連結部材(46)は、一組の連結部材(46a,46b)で構成されており、例えば隣接するエレメント(41a,41a)において、左側のエレメント(41a)の右端部に一方の連結部材(46a)が固定され、右側のエレメント(41a)の左端部に他方の連結部材(46b)が固定されている。そして、これら隣接した一組の連結部材(46a,46b)と空気流通面(42b)との間に一組の連結口(47a,47b)が形成されている。この一組の連結部材(46a,46b)には、連結口(47a,47b)の双方に跨る図示しない締結部材が設けられており、この締結部材によって隣接するエレメント(41a,41a)が連結されている。以上のように、連結部材(46)によって、上記複数のエレメント(41a,41a,41a,41a)は、一体的に連結可能となっている。
枠体(50)は、図1及び図3(枠体(50)の拡大斜視図(加湿エレメント(41)は省略))のように、その内側に上記第1空気通路(61)と上記第2空気通路(62)とを加湿エレメント(41)の透湿膜を介して連通させる加湿通路(63)が形成されている。そして、この加湿通路(63)に上記加湿エレメント(41)が配置されている。
また、枠体(50)は、ケーシング(10)内に装着することで、加湿エレメント(41)とケーシング(10)との間の空間の漏れを抑制するシール部材として機能している。より具体的に、枠体(50)は、上部の天板部材(51)と、下部の底板部材(52)と、左右側部の側板部材(53,54)とを備えている。
天板部材(51)は、一部が折曲して、加湿エレメント(41)の上端面(43)とケーシング天板(17)の内面との双方に沿うように形成されている。この天板部材(51)は、図3に示すように、加湿エレメント(41)の上端面(43)に当接する第1天板部材(51a)と、この第1天板部材(51a)の奥側端部よりケーシング天板(17)へ向かって上方に延びた第2天板部材(51b)と、この第2天板部材(51b)の上端より奥側へ延びて形成され、その上面がケーシング天板部材(17)の内面と当接する第3天板部材(51c)とで構成されている。
また、第3天板部材(51c)の下側には、図4(枠体(50)近傍の拡大断面図)に示すように、加湿エレメント(41)の透湿膜への供給水を貯留するための給水タンク(80)が設けられている。この給水タンク(80)は、加湿エレメント(41)の上端よりも高い水位で供給水を貯留できるように配置されている。この給水タンク(80)の内部には、給水タンク(80)の水位を検知するためのフロートスイッチ(87)が設けられている。また、この給水タンク(80)には、ケーシング(10)の外部より給水タンク(80)内へ供給水を流通させる供給配管(88)が設けられている。この供給配管(88)には、第1開閉弁(85)が設けられている。
また、この給水タンク(80)と上記加湿エレメント(41)とには、加湿エレメント(41)への供給水と、加湿エレメント(41)からの排出水とが流れる給排水経路が接続されている。より具体的に、この給排水経路は、第1,第2,第3配管(81,82,83)を備えている。
第1配管(81)は、一端が給水タンク(80)の下部に接続されている。この第1配管(81)の他端は、3方に分岐されたコネクタ(84)の第1接続部(84a)に接続されている。第2配管(82)は、一端が加湿エレメント(41)の奥側の空気流通面(42a)の下部に接続されている。この第2配管(82)の他端は、コネクタ(84)の第2接続部(84b)に接続されている。第3配管(83)の一端は、コネクタ(84)の第3接続部(84c)に接続されている。そして、この第3配管(83)の一端と、上記第1,第2配管(81,82)の他端とが、コネクタ(84)を介して連結されている。この第3配管の他端は、図示しない排水経路側へ延びている。また、第3配管(83)には、第2開閉弁(86)が設けられている。
加湿エレメント(41)の下端に位置する底板部材(52)は、加湿エレメント(41)の下端面(44)と、ケーシング底板(18)に設けられたドレンパン(70)の底面(70a)に沿うように形成されている。この底板部材(52)は、その前後端がドレンパン(70)の前後端よりも内側に位置するように配置されており、その下側にドレンパン(70)が形成されている。
ドレンパン(70)は、第1空気通路(61)側における熱交換器(30)などのドレン水を回収する第1ドレンパン部(71)と、第2空気通路(62)側における加湿器(40)などのドレン水を回収する第2ドレンパン部(72)とを備えている。より具体的に、底板部材(52)の前端には、ドレンパン(70)の底面(70a)に向かって延びた突出板(73)が形成されており、ドレンパン(70)の前端から上記突出板(73)の手前面までの間に、第2ドレンパン部(72)が形成されている。一方、上記突出板(73)の奥面からドレンパン(70)の後端(図4において図示省略)までの間に、第1ドレンパン部(71)が形成されている。
また、上記突出板(73)の下端部とドレンパン(70)の底面(70a)との間には、第1ドレンパン部(71)と第2ドレンパン部(72)とを連通する連通口(74)が形成されている。この突出板(73)の下端には、水平方向奥側に向かって延びた連通板(75)が形成されている。そして、この連通板(75)の下面と、ドレンパン(70)の底面(70a)との間には、多孔質部材(76)が充填されている。この多孔質部材(76)は、連続気泡の樹脂製材料で構成されており、この多孔質部材(76)の内部で、第1ドレンパン部(71)と第2ドレンパン部(72)とが連通している。
加湿エレメント(41)の側端に位置する側板部材(53,54)は、図1(A)及び図3に示すように、加湿エレメント(41)の側端面(45a,45b)とケーシング側板(15,16)の内面とにそれぞれ沿って形成されている。この側板部材(53,54)は、例えば加湿エレメント(41)の交換時などにおいて、枠体(50)から取り外し可能に、この枠体(50)に取り付けられている。この側板部材(53,54)は、加湿エレメント(41)の側端面(45a,45b)と当接している第1側板部材(53a,54a)と、この第1側板部材(53a,54a)の後端より外側に延びてケーシング側板(15,16)の内面と当接している第2側板部材(53b,54b)とで構成されている。この側板部材(53,54)は、上記天板部材(51)と、上記底板部材(52)の間に介設されている。
また、図3に示すように、天板部材(51)と底板部材(52)との間には、枠体(50)を固定支持するための支柱(55)が設けられている。この支柱(55)は、側板部材(53,54)の前側と後側とにそれぞれ3本づつ配置されている。
さらに、天板部材(51)と底板部材(52)とには、図3及び図4に示すように、加湿エレメント(41)の交換時に、この加湿エレメント(41)をケーシング側板(15,16)側へ案内するレール部材(90)が設けられている。このレール部材(90)は、加湿エレメント(41)の一対の空気流通面(42a,42b)に沿って左右方向に延びており、その左右端がケーシング側板(15,16)の内面近傍に位置している。そして、一対のレール部材(90)が加湿エレメント(41)の空気流通面(42a,42b)を挟み込むように配置されている。
このレール部材(90)は、図4に示すように、第1空気通路(61)側に配置されて、加湿エレメント(41)の奥側の空気流通面(42a)とほぼ当接する第1レール(91)と、第2空気通路(62)側に配置されて、加湿エレメント(41)の手前側の空気流通面(42b)とほぼ当接する第2レール(92)とで構成されている。また、第1レール(91)は、第1空気通路(61)側において、天板部材(51)の下面に配置された第1天板レール(91a)と、底板部材(52)の上面に配置された第1底板レール(91b)とで構成されている。一方、第2レール(92)は、第2空気通路(62)側において、天板部材(51)の下面に配置された第2天板レール(92a)と、底板部材(52)の下面に配置された第2天板レール(92b)とで構成されている。そして、上記第1,第2天板レール(91a,92a)が加湿エレメント(41)の上端側を挟み込むように配置されている一方、上記第1,第2底板レール(91b,92b)が加湿エレメント(41)の下端側を挟み込んで配置されている。
また、底板部材(52)の上面において、上記第1,第2底板レール(51b,52b)の間には、加湿エレメント(41)の交換時の摩擦抵抗を減少させるための2本の突起レール(95)が形成されている。この突起レール(95)は、上記第1,第2底板レール(91b,92b)と略平行に、左右方向に延びて形成されている。また、この突起レール(95)は、底板部材(52)の上面より上方に向かって突出するように形成されており、前後方向に切った断面が略三角形状をしている。
さらに、レール部材(90)において、第2空気通路(62)側に位置する第2レール(92a,92b)には、加湿エレメント(41)からの水滴が飛散するのを防止するためのエリミネータ(水滴飛散防止部材)(93)が設けられている。このエリミネータ(93)は、略板状に形成されている。そして、このエリミネータ(93)の上端部が、第2天板レール(92a)の下部に形成された天板溝部(94a)に嵌合して保持されている一方、その下端部が、第2底板レール(92b)の上部に形成された底板溝部(94b)に嵌合して保持されている。
さらに、上述した側板部材(53,54)には、図3に示すように、エリミネータ(93)のストッパ部材(56)が設けられている。このストッパ部材(56)は、細長い板状に形成されており、その一端が側板部材(53,54)の外側に締結部材で取り付けられている。そして、ストッパ部材(56)の他端が、エリミネータ(93)の側面(図3の破線)と当接するように、前方に延びて形成されている。このストッパ部材(56)は、エリミネータ(93)の左右面を外側より挟み込むよう支持しており、エリミネータ(93)の左右方向のズレを抑止している。
−運転動作−
次に、本実施形態に係る空気調和装置(1)の運転動作について図1、図4を参照しながら説明する。ここでは、冬期における加湿運転動作について説明する。なお、この冬期における加湿運転においては、熱交換器(30)が凝縮器として機能している。
電源手段(5)及び制御手段(6)が外部電源と通電して送風ファン(20)が起動すると、室外空気は、図示しないダクトを介して吸引口(13)よりケーシング(10)内へ導入される。吸引口(13)より導入された被処理空気は、第1空気通路(61)を流通して、熱交換器(30)を通過する。この際、被処理空気は、熱交換器(30)における冷媒の凝縮熱を吸熱して加温される。熱交換器(30)によって加温された被処理空気は、第1空気通路(61)を流通して、加湿器(40)へ導入される。
加湿器(40)は、枠体(50)がシール部材として機能しており、ケーシング(10)と枠体(50)との隙間は、ほとんどない状態となっている。このため、加湿器(40)へ導入された被処理空気は、枠体(50)内の加湿通路(63)を流通する。ここで、加湿通路(63)には、加湿エレメント(41)が保持されている。したがって、被処理空気は、この加湿エレメント(41)の奥側の空気流通面(42a)より流入して、加湿エレメント(41)の透湿膜を通過する。この際、透湿膜には、給水タンク(80)より水分が供給されている。このため、被処理空気は、透湿膜に浸透した水分によって加湿される。そして、加湿エレメント(41)により加湿された被処理空気は、加湿エレメント(41)の手前側の空気流通面(42b)より第2空気通路(62)側へ流出する。
第2空気通路(62)へ流出した被処理空気は、エリミネータ(93)を通過した後に、給気口(14)を通過してケーシング(10)外へ流出する。そして、ケーシング(10)へ流出した被処理空気は、図示しないダクトを介して室内空間へ供給される。
次に、上記加湿エレメント(41)における水分の給排水動作について説明する。
加湿エレメント(41)へ供給水を供給する際には、図4に示す供給配管(88)の第1開閉弁(85)が開状態となる。そして、ケーシング(10)の外部より供給配管(88)を介して供給水が給水タンク(80)内へ流れる。そして、給水タンク(80)内の水位がフロートスイッチ(87)の上限水位に達すると、第1開閉弁(85)が閉状態となり給水が停止する。また、第3配管(83)の第2開閉弁(86)は常時閉状態となっている。ここで、給水タンク(80)内に供給水が貯留されると、給水タンク(80)内の供給水は、加湿エレメント(41)内の水との水位差によって、第1配管(81)へ流出する。第1配管(81)を流通した供給水は、コネクタ(84)より第2配管(82)へ流れる。そして、第2配管(82)を流通した供給水は、加湿エレメント(41)の下部より、この加湿エレメント(41)の上部へ向かって供給される。そして、加湿エレメント(41)の上端まで供給された供給水は、透湿膜の全域に浸透する。
一方、加湿エレメント(41)内の水分を排出する際には、第3配管(83)の第2開閉弁(86)が開状態となる。ここで第2開閉弁(86)が開状態となると、加湿エレメント(41)内の水分は、自重により第2配管(82)へ流出する。第2配管(82)を流通した排出水は、コネクタ(84)より第3配管(83)へ流れる。そして、第3配管(83)を流通した排出水は、所定の排水経路を介してケーシング(10)外へ排出される。
−実施形態の効果−
本実施形態に係る空気調和装置では、以下の効果が発揮される。
本実施形態では、天板部材(51)、底板部材(52)、側板部材(53,54)とを備えた枠体(50)をシール部材として機能させ、ケーシング(10)の内面と加湿エレメント(41)との隙間からの空気漏れを塞ぐようにしている。この構成により、加湿通路(63)に配置された加湿エレメント(41)へ、被処理空気を確実に流通させることができる。したがって、被処理空気の加湿を十分に行うことができ、この空気調和装置(1)の加湿性能を向上することができる。
また、枠体(50)と加湿エレメント(41)とは、一体的にケーシング(10)内へ装着することができるため、加湿エレメント(41)の取り付け位置の誤差などにより、枠体(50)とケーシング(10)の内面との間に隙間が生じることもなく、上記隙間を確実かつ容易にシールすることができる。
本実施形態においては、底板部材(52)の端部に、ドレンパン(70)の底面(70a)に向かって延びる突出板(73)を設け、第1ドレンパン部(71)と第2ドレンパン部(72)との間の連通口(74)の開口面積を小さくするようにしている。これにより、第1空気通路(61)を流通する被処理空気が、ドレンパン(70)を通過して第2空気通路(62)へバイパスすることを抑制できる。
また、上記連通口(74)には、連続気泡の多孔質部材(76)が設けられている。この多孔質部材(76)により、第1ドレンパン部(71)と第2ドレンパン部(72)が連通する空気通路の開口面積をさらに小さくしている。したがって、多孔質部材(76)がない場合と比較して、ドレンパン(70)における被処理空気のバイパスをより抑制することができる。
本実施形態においては、加湿エレメント(41)の空気流通面(42a,42b)に沿って第1レール(91)、第2レール(92)を設け、これら第1,第2レール(91,92)が、加湿エレメント(41)を挟み込むようにしている。これによって、図1に示すケーシング側板(16)及び枠体(50)の側板部材(54)を取り外し、加湿エレメント(41)を第1,第2レール(91,92)で案内させながら、左右方向にスライドさせて、上記加湿エレメント(41)の交換を行うことができる。
この際、第1,第2レール(91,92)は、天板部材(51)の下面に取り付けられた第1,第2天板レール(91a,92a)と、底板部材(52)の上面に取り付けられた第1,第2底板レール(91b,92b)とで構成されているので、加湿エレメント(41)の上端と下端とを確実に支持しながら、加湿エレメント(41)を左右方向にスライドさせることができる。したがって、確実に加湿エレメント(41)の交換を行うことができる。
さらに、第1,第2底板レール(91b,92b)の間における底板部材(52)の上面には、レール部材(90)と略平行に形成された突起レール(95)を配置し、この突起レール(95)の上端で、加湿エレメント(41)を支持するようにしている。この突起レール(95)により、加湿エレメント(41)をスライドさせる際の摩擦抵抗が減少し、加湿エレメント(41)を容易に交換することができる。
また、加湿エレメント(41)は、複数のエレメント(41a,41a,41a,41a)で構成されている。これにより、加湿エレメント(41)をケーシング(10)の側板部材(54)側から交換する際に、エレメント(41a)を引き出すために必要なスペースが小さくなり、交換作業を容易に行うことができる。
さらに、複数のエレメント(41a)に連結部材(48)を取り付け、隣接するエレメント(41a,41a)をこの連結部材(48)によって連結することで、複数のエレメント(41a)を同時にスライドさせて交換することもできる。
本実施形態においては、第2空気通路(62)に、加湿エレメント(41)からの水滴の飛散を抑制するエリミネータ(93)を設けている。このエリミネータ(93)によって、給気口(14)よりケーシング(10)外へ流れる被処理空気中の水滴を除去することができる。したがって、例えば給気口(14)に接続されたダクトに水分が貯まることを防ぐことができる。
また、このエリミネータ(93)は、第2空気通路(62)に配置された第2天板レール(92a)及び第2底板レール(92b)によって支持されている。このため、第2レール(92a,92b)を、エリミネータ(93)の支持部材としても利用することができる。
さらに、エリミネータ(93)は、第2レール(92a,92b)を介して枠体(50)に取り付けられるため、このエリミネータ(93)を枠体(50)に一体的に組み込むことができる。
また、側板部材(53,54)には、上記エリミネータ(93)の左右側面と当接可能なストッパ部材(56)を設けている。このストッパ部材(56)により、エリミネータ(93)の左右方向へのズレを抑止することができる。
本実施形態においては、天板部材(51)の下部に加湿エレメント(41)への供給水を貯留する給水タンク(80)を設置し、この給水タンク(80)には、第1,第2,第3配管(81,82,83)からなる給排水配管を設けている。この際、第1配管(81)と第2配管(82)との間に、排水経路側へ延びる第3配管を設けたため、加湿エレメント(41)への水分供給時には、第2配管(82)を給水用の配管として利用することができ、加湿エレメント(41)からの水分排出時には、第2配管(82)を排水用の配管として利用することができる。
本実施形態においては、送風ファン(20)及び熱交換器(30)を第1空気通路(61)側に配置している。さらに、上記送風ファン(20)、熱交換器(30)、及び加湿器(40)の電源手段(5)及び制御手段(6)を、第1空気通路(61)側のケーシング(10)におけるケーシング側板(16)に配置している。この配置により、上記送風ファン(20)、熱交換器(30)、及び加湿器(40)の配線は、加湿器(40)のシール部材を通過せずに、電源手段(5)及び制御手段(6)と接続できる。このため、上記シール部材のシール性が、この配線に損なわれることなく、これら送風ファン(20)、熱交換器(30)、及び加湿器(40)を運転することができる。
また、この配置により、加湿エレメント(41)を交換する際にも、上記配線は加湿エレメント(41)近傍を通過しないため、この加湿エレメント(41)の交換を容易に行うことができる。
《その他の実施形態》
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
本実施形態では、室外空気を吸引して室内空間へ供給する空気調和装置(1)において、本発明を適用している。しかしながら、これ以外に、例えば室内空気を吸引して再び室内空間へ供給する循環型の空気調和装置においても、本発明を適用することができる。また、空気調和装置(1)は、必ずしも天井埋込型の空気調和装置である必要はなく、例えば天井吊下げ型の空気調和装置であってもよいし、室内空間に設置する壁置き型の空気調和装置であってもよい。
図1(A)は、本実施形態に係る空気調和装置の全体構成を示す概略平面図であり、図1(B)は、本実施形態に係る空気調和装置の全体構成を示す概略側面図である。 加湿エレメントの拡大斜視図である。 枠体の全体構成を示す概略斜視図である。 枠体近傍の側面断面図である。 従来技術における空気調和装置の全体構成を示す概略図である。
(1) 空気調和装置
(5) 電源手段
(6) 制御手段
(10) ケーシング
(15,16) ケーシング側板
(17) ケーシング天板
(18) ケーシング底板
(20) 送風手段
(30) 熱交換器
(40) 加湿手段
(41) 加湿エレメント
(42) 空気流通面
(43) 上端面
(44) 下端面
(45) 側端面
(46) 連結部材
(50) 枠体
(51) 天板部材
(52) 底板部材
(56) ストッパ部材
(60) 空気通路
(61) 第1空気通路
(62) 第2空気通路
(63) 加湿通路
(70) ドレンパン
(90) レール部材
(93) 水滴飛散防止部材

Claims (13)

  1. ケーシング(10)内に、被処理空気が流れる空気通路(60)が形成され、上記空気通路(60)には、被処理空気へ水分を付与する加湿手段(40)が備えられた空気調和装置であって、
    上記加湿手段(40)は、加湿エレメント(41)と、該加湿エレメント(41)の外周縁部を保持する枠体(50)とを備え、
    上記枠体(50)は、上記ケーシング(10)の内面に装着することにより、上記加湿エレメント(41)と上記ケーシング(10)との間の空間の漏れを抑制するシール部材となるように構成され、
    上記空気通路(60)は、上記加湿手段(40)の上流側に位置する第1空気通路(61)と、上記加湿手段の下流側に位置する第2空気通路(62)とで構成され、
    上記枠体(50)の内側には、上記加湿エレメント(41)を介して第1,第2空気通路(61,62)を連通させる加湿通路(63)が形成され
    上記枠体(50)には、上記加湿エレメント(41)をケーシング(10)の側板(16)側に案内するためのレール部材(90)が設けられ、
    上記加湿エレメント(41)は、レール部材(90)が延びる方向に隣接して配列された複数のエレメント(41a)と、隣接するエレメント(41a)を互いに連結可能な連結部材(46)とを備え、
    上記ケーシング(10)の側板(16)は、ケーシング(10)の本体から取り外し可能となっていることを特徴とする空気調和装置。
  2. 請求項1に記載の空気調和装置において、
    上記枠体(50)は、上記加湿エレメント(41)を保持しながら該加湿エレメント(41)と一体的にケーシング(10)内に装着されるように構成されていることを特徴とする空気調和装置。
  3. 請求項1又は2に記載の空気調和装置において、
    加湿エレメント(41)は、被処理空気が流通する一対の空気流通面(42a,42b)と、該空気流通面(42a,42b)の上縁に形成された上端面(43)と、該空気流通面(42a,42b)の下縁に形成された下端面(44)と、該空気流通面(42a,42b)の側縁に形成された一対の側端面(45a,45b)とを備え、
    枠体(50)は、加湿エレメント(41)の上端面(43)とケーシング天板(17)の内面とに沿って形成された天板部材(51)と、上記加湿エレメント(41)の下端面(44)とケーシング底板(18)の内面とに沿って形成された底板部材(52)と、上記加湿エレメント(41)の側端面(45a,45b)とケーシング側板(15,16)の内面とに沿って形成された側板部材(53,54)とを備えていることを特徴とする空気調和装置。
  4. 請求項に記載の空気調和装置において、
    底板部材(52)よりも下側には、第1空気通路(61)側から第2空気通路(62)側へ跨ってドレンパン(70)が設けられ、
    上記ドレンパン(70)は、第1空気通路(61)側のドレン水を回収する第1ドレンパン部(71)と第2空気通路(62)側のドレン水を回収する第2ドレンパン部(72)とを備え、
    上記底板部材(52)には、該底板部材(52)よりドレンパン(70)の底面(70a)に向かって延びた突出板(73)が形成され、
    上記ドレンパン(70)の底面(70a)と上記突出板(73)の下端との間には、第1ドレンパン部(71)と第2ドレンパン部(72)とを連通する連通口(74)が形成されていることを特徴とする空気調和装置。
  5. 請求項に記載の空気調和装置において、
    上記突出板(73)は、上記底板部材(52)の端部からドレンパン(71)の底面(70a)に向かって延びて形成されていることを特徴とする空気調和装置。
  6. 請求項またはに記載の空気調和装置において、
    連通口(74)には、連続気泡の多孔質部材(76)が配置されていることを特徴とする空気調和装置。
  7. 請求項からのいずれか1に記載の空気調和装置において、
    加湿エレメント(41)は、一対の空気流通面(42a,42b)が互いに略平行となるように形成され、
    枠体(50)には、上記空気流通面(42a,42b)に沿って配置された一対のレール部材(90)が設けられ、
    上記レール部材(90)は、第1空気通路(61)側に配置された第1レール(91)と、第2空気通路(62)側に配置された第2レール(92)とで構成され、
    上記第1レール(91)と上記第2レール(92)とは、加湿エレメント(41)を挟み込むように配置されていることを特徴とする空気調和装置。
  8. 請求項に記載の空気調和装置において、
    第1レール(91)は、天板部材(51)の下面に配置された第1天板レール(91a)と、底板部材(52)の上面に配置された第1底板レール(91b)とで構成され、
    第2レール(92)は、天板部材(51)の下面に配置された第2天板レール(92a)と、底板部材(52)の上面に配置された第2底板レール(92b)とで構成されていることを特徴とする空気調和装置。
  9. 請求項に記載の空気調和装置において、
    第2空気通路(62)には、加湿エレメント(41)からの水滴の飛散を抑制する水滴飛散防止部材(93)が設けられ、
    第2天板レール(92a)には、上記水滴飛散防止部材(93)の上端部を保持する天板溝部(94a)が形成され、
    第2底板レール(92b)には、上記水滴飛散防止部材(93)の下端部を保持する底板溝部(94b)が形成されていることを特徴とする空気調和装置。
  10. 請求項に記載の空気調和装置において、
    側板部材(53,54)には、水滴飛散防止部材(93)の側端面と当接するストッパ部材(56)が設けられていることを特徴とする空気調和装置。
  11. 請求項から10に記載の空気調和装置において、
    底板部材(52)の上面における第1レール(91)と第2レール(92)との間の位置には、底板部材(52)より上方に向かって突出した突起レール(95)が設けられ、
    上記突起レール(95)は、レール部材(91,92)と略平行に延びて形成されていることを特徴とする空気調和装置。
  12. 請求項1から11のいずれか1に記載の空気調和装置において、
    枠体(50)には、加湿エレメント(41)への供給水を貯留する給水タンク(80)が設けられ、
    上記給水タンク(80)と上記加湿エレメント(41)には、該加湿エレメント(41)への供給水と該加湿エレメント(41)からの排出水とが流れる給排水経路が接続され、
    上記給排水経路は、一端が給水タンク(80)と接続された第1配管(81)と、一端が加湿エレメント(41)と接続されるとともに他端が第1配管(81)の他端と接続された第2配管(82)と、上記第1,第2配管(81,82)の他端から分岐された第3配管(83)とを備え、
    上記第1配管(81)と上記第2配管(82)とにより給水経路が構成され、上記第2配管(82)と上記第3配管(83)とにより排水経路が構成されていることを特徴とする空気調和装置。
  13. 請求項1から12のいずれか1に記載の空気調和装置において、
    ケーシング(10)内には、被処理空気を空気通路(60)へ流通させる送風手段(20)と、上記被処理空気の加温または冷却を行うための熱交換器(30)とが設けられ、
    上記送風手段(20)と上記熱交換器(30)とは、第1空気通路(61)に配置され、
    上記送風手段(20)、上記熱交換器(30)、及び加湿手段(40)と通電する電源手段(5)及び制御手段(6)が、第1空気通路(61)側のケーシング(10)に配置されていることを特徴とする空気調和装置。
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