JP4499742B2 - 移動通信システム、移動局及び無線基地局 - Google Patents

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Description

本発明は、無線アクセスネットワークとIPネットワークとを接続して音声通信及び非音声通信を提供するIPマルチメディアサブシステムにおけるチャネル割り当て方法、かかるチャネル割り当て方法に用いられる移動局及び無線基地局に関する。
近年、3GPPで仕様の策定が行われている「W−CDMAシステム」において、従来の移動通信ネットワークをIP化されたネットワーク(IPネットワーク)に接続して音声通信及び非音声通信を提供することができるようなシステムについて検討がされている。
かかるシステムは、IMS(IPマルチメディアサブシステム:IP Multimedia Subsystem)と呼ばれている。
IMSにおいて、IPネットワークを介して非音声通信(例えば、データ通信等)を提供するだけでなく、遅延に対する要求条件の高い音声通信についてもIPネットワークを介して提供できるように検討がされている。ここで、非特許文献1には、IMSにおいて用いられる音声通信用チャネルについて定義されている。
しかしながら、IMSにおける音声通信用チャネルに対して、通常の個別チャネル(DCH)を割り当てた場合、RTCP信号(Real time Transport Control Protocol)やSIP信号(Session Initiation Protocol)といったバースト性の高いトラヒックも想定して帯域を確保する必要があり、無線リソース(ハードウェアリソース)の利用効率が悪く、回線容量が劣化してしまうという問題点があった。
また、かかる音声通信用チャネルでは、通常送信されるヘッダ圧縮が行われているRTP信号(音声データ)に対してだけでなく、他の信号(例えば、ヘッダ圧縮が行われていないRTP(Real time Transport Protocol)信号や、SIP信号や、RTCP信号等)に対しても帯域保証を行っているため、無線リソース(ハードウェアリソース)の利用効率が悪いという問題点があった。
3GPP TS34.108 6.10.2.4.1.5a.1.1.1
そこで、本発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、IMSにおける音声通信用チャネルにおいて、無線リソース(ハードウェアリソース)の利用効率を向上させ、回線容量の劣化を防ぐことができるチャネル割り当て方法、移動局及び無線基地局を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、無線アクセスネットワークとIPネットワークとを接続して音声通信及び非音声通信を提供するIPマルチメディアサブシステムにおけるチャネル割り当て方法であって、上り無線リンクにおける音声通信用チャネルに対して、エンハンスト個別チャネルを割り当てることを要旨とする。
本発明の第1の特徴において、前記音声通信用チャネルにおいて、RTP信号に対して前記エンハンスト個別チャネルにおける保証ビットレートによって帯域保証を行い、RTP信号以外の信号に対しては帯域保証を行わなくてもよい。
本発明の第1の特徴において、前記音声通信用チャネルにおいて、ヘッダ圧縮が行われているRTP信号に対して前記エンハンスト個別チャネルにおける保証ビットレートによって帯域保証を行い、ヘッダ圧縮が行われていないRTP信号に対しては帯域保証を行わなくてもよい。
本発明の第2の特徴は、無線アクセスネットワークとIPネットワークとを接続して音声通信及び非音声通信を提供するIPマルチメディアサブシステムにおいて用いられる移動局であって、上り無線リンクにおける音声通信用チャネルに対して、エンハンスト個別チャネルを割り当てるように構成されているチャネル割り当て部を具備することを要旨とする。
本発明の第2の特徴において、前記音声通信用チャネルにおいて、RTP信号に対して前記エンハンスト個別チャネルにおける保証ビットレートによって帯域保証を行い、RTP信号以外の信号に対しては帯域保証を行わないように構成されている帯域保証部を具備してもよい。
本発明の第2の特徴において、前記音声通信用チャネルにおいて、ヘッダ圧縮が行われているRTP信号に対して前記エンハンスト個別チャネルにおける保証ビットレートによって帯域保証を行い、ヘッダ圧縮が行われていないRTP信号に対しては帯域保証を行わないように構成されている帯域保証部を具備してもよい。
本発明の第3の特徴は、無線アクセスネットワークとIPネットワークとを接続して音声通信及び非音声通信を提供するIPマルチメディアサブシステムにおいて用いられる無線基地局であって、上り無線リンクにおける音声通信用チャネルに対して、エンハンスト個別チャネルを割り当てるように構成されているチャネル割り当て部を具備することを要旨とする。
本発明の第3の特徴において、前記音声通信用チャネルにおいて、RTP信号に対して前記エンハンスト個別チャネルにおける保証ビットレートによって帯域保証を行い、RTP信号以外の信号に対しては帯域保証を行わないように構成されている帯域保証部を具備してもよい。
本発明の第3の特徴において、前記音声通信用チャネルにおいて、ヘッダ圧縮が行われているRTP信号に対して前記エンハンスト個別チャネルにおける保証ビットレートによって帯域保証を行い、ヘッダ圧縮が行われていないRTP信号に対しては帯域保証を行わないように構成されている帯域保証部を具備してもよい。
本発明の第4の特徴において、無線アクセスネットワークとIPネットワークとを接続して音声通信及び非音声通信を提供するIPマルチメディアサブシステムにおけるチャネル割り当て方法であって、無線回線制御局が、上り無線リンクにおける音声通信用チャネルに対して、RTP信号に対して前記エンハンスト個別チャネルにおける保証ビットレートによって帯域保証を行うように移動局及び基地局へ通知し、エンハンスト個別チャネルを割り当てることを要旨とする。
本発明の第4の特徴において、前記音声通信用チャネルにおいて、RTP信号に対して前記エンハンスト個別チャネルにおける保証ビットレートによって帯域保証を行い、RTP信号以外の信号に対しては帯域保証を行わなくてもよい。
本発明の第4の特徴において、前記音声通信用チャネルにおいて、ヘッダ圧縮が行われているRTP信号に対して前記エンハンスト個別チャネルにおける保証ビットレートによって帯域保証を行い、ヘッダ圧縮が行われていないRTP信号に対しては帯域保証を行わなくてもよい。
図1は、本発明の実施形態に係る移動通信システムの全体構成図である。 図2は、本発明の実施形態に係る移動通信システムにおける無線アクセスネットワークの構成図である。 図3は、本発明の実施形態に係る移動局の機能ブロック図である。 図4は、本発明の実施形態に係るチャネル割り当て方法の一例を説明するための図である。 図5は、本発明の実施形態に係るチャネル割り当て方法の一例を説明するための図である。 図6は、本発明の第2の実施形態に係る無線基地局及び無線回線制御局の機能ブロック図である。 図7は、本発明の第3の実施形態に係る移動局の機能ブロック図である。 図8は、本発明の第3の実施形態に係る移動局のベースバンド信号処理部の機能ブロック図である。 図9は、本発明の第3の実施形態に係る移動局のベースバンド信号処理部の機能を説明するための図である。 図10は、本発明の第3の実施形態に係る移動局のベースバンド信号処理部におけるMAC−e機能部の機能ブロック図である。 図11は、本発明の第3の実施形態に係る移動局のベースバンド信号処理部におけるレイヤ1機能部の機能ブロック図である。 図12は、本発明の第3の実施形態に係る移動局が音声通信用チャネルを用いて行う通信を示すシーケンス図である。
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システム)
図1乃至図5を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムについて説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る移動通信システムは、無線アクセスネットワークRANと、パケットコアネットワークと、IMS(IPマルチメディアサブシステム)とを具備している。
図1に示すように、IMS(IPマルチメディアサブシステム)は、メディアゲートウェイと、メディアコントロールノードと、セッションコントロールノードと、アプリケーションサーバとを具備している。
また、パケットコアネットワークは、バックボーンIPネットワークと、パケットゲートウェイと、パケットサポートノードと、加入者データ管理ノードとを具備している。
図2に示すように、無線アクセスネットワークRANは、複数の無線基地局NodeB#1乃至#5と、無線回線制御局RNCとを具備している。複数の移動局UE#1乃至#8が、上り無線リンク及び下り無線リンクを介して、複数の無線基地局NodeB#1乃至#5のそれぞれと接続されるように構成されている。
本実施形態に係る移動局UEは、無線アクセスネットワークRANとパケットコアネットワーク(バックボーンIPネットワーク)とを接続して音声通信及び非音声通信を提供するIPマルチメディアサブシステムにおいて用いられるように構成されている。ここで、移動局UEは、IPレイヤの上位レイヤで音声通信を行うように構成されているVoIP(Voice over IP)機能を搭載している。
具体的には、図3に示すように、本実施形態に係る移動局UEは、本発明に係る機能として、RTP信号生成部11と、RTCP信号生成部12と、SIP信号生成部13と、チャネル割り当て部14と、帯域保証部15と、チャネル送信部16とを具備している。
RTP信号生成部11は、VoIP機能からの指示に基づいて、音声データを送信するためのRTP信号を生成するように構成されている。なお、RTP信号生成部11は、RTP信号におけるRTPヘッダを通常圧縮するように構成されている。RTP信号生成部11は、誤りが起こった際等に、圧縮していないRTPヘッダをRTP信号に付与するように構成されている。
RTCP信号生成部12は、VoIP機能からの指示に基づいて、音声データを送信する際に必要な制御データを送信するためのRTCP信号を生成するように構成されている。
SIP信号生成部13は、VoIPコネクションを確立するための制御データ(発呼データ)を送信するためのSIP信号を生成するように構成されている。なお、かかるSIP信号は、移動局UEのユーザからの指示に基づいて、不定期に生成されるものである。
ここで、上り無線リンクにおける音声通信用チャネルには、上述のRTP信号やRTCP信号やSIP信号等が含まれている。
チャネル割り当て部14は、上り無線リンクにおける音声通信用チャネルに対して、「上り回線エンハンスメント(Enhanced Uplink)」が適用されたチャネルである「エンハンスト個別チャネル(EDCH:Enhanced Dedicated Channel)」を割り当てるように構成されている。
ここで、上り回線エンハンスメントとは、「3GPP TS25.309v6.0.0」において、上り無線リンクにおける通信の回線容量やリソース使用効率やスループット等を改善するために設けられた作業部会によって策定されている仕様である。
エンハンスト個別チャネル(EDCH)には、HARQ(Hybrid ARQ)処理や伝送速度制御処理や無線基地局NodeBにおけるスケジューリング処理等が適用されており、エンハンスト個別チャネル(EDCH)は、送信頻度がそれほど高くなくバースト的なデータを扱うのに適している。
また、エンハンスト個別チャネル(EDCH)には、「保証ビットレート(Guaranteed bit rate)」が導入されており、チャネルごとに必要な帯域を保証する機能が備えられている。
帯域保証部15は、かかる保証ビットレートを用いて、音声通信用チャネルにおける各種信号に対して帯域保証(無線リソース又はハードウェアリソースの割り当て保証)を行うように構成されている。
例えば、帯域保証部15は、図4に示すように、音声通信用チャネルにおいて、RTP信号に対してエンハンスト個別チャネル(EDCH)における保証ビットレートによって帯域保証を行い、RTP信号以外の信号(例えば、SIP信号やRTCP信号)に対しては帯域保証を行わないように構成されていてもよい。
また、帯域保証部15は、図5に示すように、音声通信用チャネルにおいて、ヘッダ圧縮が行われているRTP信号に対してエンハンスト個別チャネル(EDCH)における保証ビットレートによって帯域保証を行い、ヘッダ圧縮が行われていないRTP信号(及び、SIP信号やRTCP信号)に対しては帯域保証を行わないように構成されていてもよい。
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの作用・効果)
本実施形態に係る移動通信システムによれば、IMSの上り無線リンクにおける音声通信用チャネルに対してエンハンスト個別チャネル(EDCH)を割り当てることによって、無線リソース(無線基地局NodeBにおけるハードウェアリソース)の利用効率を良くして、回線容量を増大させることができる。
本実施形態に係る移動局UEによれば、音声データを伝送するRTP信号に対しては帯域保証を行い、他のデータを伝送するRTP信号以外の信号(例えば、SIP信号やRTCP信号)に対しては帯域保証を行わずにベストエフォートとすることで、音声通信の品質を保証しつつ、無線リソース(無線基地局NodeBにおけるハードウェアリソース)の有効利用が可能となる。
本実施形態に係る移動局UEによれば、通常送信されるヘッダ圧縮が行われているRTP信号に対して帯域保証を行い、ヘッダ圧縮が行われていないRTP信号に対しては帯域保証を行わずにベストエフォートとすることで、かかる信号に対して無線リソース(ハードウェアリソース)を固定的に割り当てる必要がなく、他の移動局UEとの間で無線リソース(ハードウェアリソース)を共有することができるため、無線リソース(ハードウェアリソース)の利用効率が大幅に改善される。
(本発明の第2の実施形態に係る移動通信システム)
図6を参照して、本発明の第2の実施形態に係る移動通信システムについて説明する。
本実施形態に係る無線基地局NodeBは、無線アクセスネットワークとIPネットワークとを接続して音声通信及び非音声通信を提供するIPマルチメディアサブシステムにおいて用いられるように構成されている。また、本実施形態に係る無線制御装置RNCは、無線基地局NodeB#1乃至#5の上位に位置する装置であり、無線基地局NodeBと移動局UEとの間の無線通信を制御するように構成されている。
図6に示すように、本実施形態に係る無線制御装置RNCは、本発明に係る機能として、呼受付制御部31を具備している。
呼受付制御部31は、上り無線リンクにおける移動局UEと無線基地局NodeBとの間の音声通信用チャネルを設定するための発呼データを受信して、受信した発呼データに応じて当該音声通信用チャネルに対してチャネルを割り当てるように、無線基地局NodeBのチャネル割り当て部32に指示するように構成されている。
図6に示すように、本実施形態に係る無線基地局NodeBは、本発明に係る機能として、チャネル割り当て部32と、帯域保証部33とを具備している。
チャネル割り当て部32は、無線制御装置RNCの呼受付制御部31からの指示に応じて、設定すべき音声通信用チャネルに対してエンハンスト個別チャネル(EDCH)を割り当てるように構成されている。
なお、チャネル割り当て部32は、一旦音声通信用チャネルが設定された後は、所定周期で、音声通信用チャネルに対して割り当てるエンハンスト個別チャネル(EDCH)を可変とすることができる。
帯域保証部33は、エンハンスト個別チャネル(EDCH)における保証ビットレートを用いて、音声通信用チャネルにおける各種信号に対して帯域保証(無線リソース又はハードウェアリソースの割り当て保証)を行うように構成されている。
例えば、帯域保証部33は、図4に示すように、音声通信用チャネルにおいて、RTP信号に対してエンハンスト個別チャネル(EDCH)における保証ビットレートによって帯域保証を行い、RTP信号以外の信号(例えば、SIP信号やRTCP信号)に対しては帯域保証を行わないように構成されていてもよい。
また、帯域保証部33は、図5に示すように、音声通信用チャネルにおいて、ヘッダ圧縮が行われているRTP信号に対してエンハンスト個別チャネル(EDCH)における保証ビットレートによって帯域保証を行い、ヘッダ圧縮が行われていないRTP信号(及び、SIP信号やRTCP信号)に対しては帯域保証を行わないように構成されていてもよい。
(本発明の第2の実施形態に係る移動通信システムの作用・効果)
本実施形態に係る移動通信システムによれば、IMSの上り無線リンクにおける音声通信用チャネルに対してエンハンスト個別チャネル(EDCH)を割り当てることによって、無線リソース(無線基地局NodeBにおけるハードウェアリソース)の利用効率を良くして、回線容量を増大させることができる。
本実施形態に係る無線基地局NodeBによれば、音声データを伝送するRTP信号に対しては帯域保証を行い、他のデータを伝送するRTP信号以外の信号(例えば、SIP信号やRTCP信号)に対しては帯域保証を行わずにベストエフォートとすることで、音声通信の品質を保証しつつ、無線リソース(無線基地局におけるハードウェアリソース)の有効利用が可能となる。
本実施形態に係る無線基地局NodeBによれば、通常送信されるヘッダ圧縮が行われているRTP信号に対して帯域保証を行い、ヘッダ圧縮が行われていないRTP信号に対しては帯域保証を行わずにベストエフォートとすることで、かかる信号に対して無線リソース(ハードウェアリソース)を固定的に割り当てる必要がなく、他の移動局UEとの間で無線リソース(ハードウェアリソース)を共有することができるため、無線リソース(ハードウェアリソース)の利用効率が大幅に改善される。
(本発明の第3の実施形態に係る移動通信システム)
図1乃至図12を参照して、上述した第1の実施形態に係る移動通信システムについて、より具体的に説明する。
本実施形態に係る移動通信システムは、上述した第1の実施形態に類似する。よって、主に第1の実施形態との相違点について説明する。
本実施形態に係る移動通信システムでは、IMS(IPマルチメディアサブシステム)のパケットコアネットワークを利用してIPベースのマルチメディア通信を実現する。ここで、マルチメディア通信とは、リアルタイム性の高い音声通信(本実施例では、音声に加えて、テレビ電話等の会話型マルチメディアや、ストリーミング等も「音声通信」として説明する。)と、電子メールやWeb閲覧等の非音声通信とを含む。
図1に示すように、本実施形態に係る移動通信システムは、無線アクセスネットワークRANと、パケットコアネットワークと、IMS(IPマルチメディアサブシステム)とを具備している。
例えば、無線アクセスネットワークRANに接続された移動局UEが、パケット通信網PDNに接続された通信端末又は回線交換網PSTNに接続された通信端末との音声通信を行う場合、IMS(IPマルチメディアサブシステム)のセションコントロールノードによって、SIP(Session Initiation Protocol)を用いたEND−TO−ENDの音声通信用コネクションが設定される。
また、無線アクセスネットワークRANに接続された移動局UEが、設定された音声通信用コネクションを用いて、パケット通信網PDNに接続された通信端末と音声通信を行う場合、音声データ(RTP信号等)はパケットコアネットワークを介して送信される。
一方、無線アクセスネットワークRANに接続された移動局UEが、設定された音声通信用コネクションを用いて、回線交換網PSTNに接続された通信端末と音声通信を行う場合、音声データ(RTP信号等)はパケットコアネットワークとIMSのメディアゲートウェイを介して送信される。
なお、加入者データ管理ノードは、通信先の通信端末を識別するために、HLR(Home location Register)機能を提供するものである。
本実施形態では、特に、移動局UEがIMSを用いて音声通信を行う場合、図2に示すような無線アクセスネットワークRANにおいて上り無線リソース等の利用効率を向上させるようにチャネルが割り当てられる方法について説明する。
ところで、上り無線リソースの有効利用については、第3世代移動通信システムの国際標準化団体である「3GPP」において、無線基地局NodeBと移動局UEとの間のレイヤ1及びMACサブレイヤ(レイヤ2)における高速な上り無線リソース制御方法が検討されてきた。かかる検討又は検討された機能は、総称して「上り回線エンハンスメント(EUL:Enhanced Uplink)」と呼ばれている。
本実施形態に係る移動通信システムでは、上り無線リンクにおける音声通信用チャネルは、上述の上り回線エンハンスメント(EUL)におけるエンハンスト個別チャネル(Enhanced Dedicated Cannel)を割り当てられるように構成されている。
ここで、エンハンスト個別チャネル(EDCH)は、上り回線エンハンスメント(EUL)で用いられるトランスポートチャネルであり、上り無線リソース制御を行うために、Non Scheduled Transmission機能及びScheduled Transmission機能とを有している。
Non Scheduled Transmission機能とは、エンハンスト個別チャネル(EDCH)において、送信頻度の高いデータを一定の送信ビットレートで送信できるように無線リソースを固定的に確保して、「帯域保証を行う」ものである。
具体的には、無線回線制御局RNCから通知される「保証ビットレート(Guaranteed bit rate)」によって、無線基地局NodeBが「保証ビットレートを満たす無線リソースを移動局UE用に確保し、移動局UEが一定の「保証ビットレート」で上りのデータを送信することを可能とするものである。
一方、Scheduled Transmission機能とは、送信頻度がそれほど高くないバースト的なデータを送信する際に必要な無線リソースを動的に確保し、「帯域保証を行わない」ものである。
なお、Scheduled Transmission機能においては、無線基地局NodeBからE−AGCH(絶対速度制御チャネル)やE−RGCH(相対速度制御チャネル)等によって伝送されるスケジューリング情報によってデータの送信ビットレートが動的に制御されている。
本実施形態に係る移動通信システムでは、移動局UEがIMSを介して音声通信を行う場合、IPベースの音声通信用プロトコルであるVoIP(Voice over IP)が用いられる。
VOIPにおいては、RTP信号等の音声通信用ユーザデータと、RTCP信号やSIP信号等の音声通信用制御データとが通信される。
RTP信号等の音声通信用ユーザデータは、データサイズはそれほど大きくないが、送信頻度が高く、リアルタイム性が要求される。そこで、本実施形態に係る移動通信システムでは、当該音声通信用ユーザデータに対して、上述の「帯域保証を行う」エンハンスト個別チャネル(EDCH)を割り当てることによって、一定の送信ビットレートを保証し、安定性が高く、品質の高い音声通信を可能とする。
また、RTCP信号やSIP信号等の音声通信用制御データは、送信頻度はそれほど高くないが、バースト的なデータである。そこで、本実施形態に係る移動通信システムでは、当該音声通信用制御データに対して、上述の「帯域保証を行わない」エンハンスト個別チャネル(EDCH)を割り当てることによって、バースト的なデータに対して無線リソースを効率的に確保することを可能とする。
以下、本実施例では、移動局UEがIMSを用いて音声通信を行う場合、「帯域保証を行う」エンハンスト個別チャネル(EDCH)又は「帯域保証を行わない」エンハンスト個別チャネル(EDCH)に音声通信用チャネルを割り当てる場合の移動局の構成例及び動作例についてさらに詳細に説明する。
まず、図7を参照し、かかる移動局UEの構成について説明する。
図7に、本実施形態に係る移動局UEの概要構成例を示す。図7に示すように、移動局UEは、バスインターフェース部111と、呼処理制御部112と、ベースバンド信号処理部113と、送受信部114と、送受信アンテナ115とを具備する。また、移動局UEは、アンプ部(図示せず)を具備するように構成されていてもよい。
ただし、これらの構成は、必ずしもハードウエアとして独立して存在している必要はない。すなわち、各構成が、合体していてもよいし、ソフトウエアのプロセスによって構成されていてもよい。
図8に、ベースバンド信号処理部113の機能ブロックを示す。図8に示すように、ベースバンド信号処理部113は、上位レイヤ機能部1131と、RLCサブレイヤとして機能するRLC機能部1132と、MAC−d機能部1133と、MAC−e機能部1134と、レイヤ1として機能するレイヤ1機能部1135とを具備している。
上位レイヤ機能部1131は、第1の実施形態において記述したVoIP機能を有しており、RTP信号とRTCP信号とSIP信号とを生成するように構成されている。
具体的には、上位レイヤ機能部1131は、図3におけるRTP信号を生成するRTP信号生成部11と、RTCP信号を生成するRTCP信号生成部12と、SIP信号を生成するSIP信号生成部13とに相当する機能を有するように構成されている。
上位レイヤ機能部1131は、生成したRTP信号と、RTCP信号と、SIP信号とを識別し、音声通信用ユーザデータ又は音声通信用制御データに分類するように構成されている。
例えば、上位レイヤ機能部1131は、RTP信号を音声通信用ユーザデータに分類し、RTCP信号やSIP信号を音声通信用制御データに分類する。なお、かかる分類の基準は、無線制御装置RNCから移動局UEに対して通知されるように構成されていてもよく、あらかじめ移動局UE内に設定されるように構成されていてもよい。
また、上位レイヤ機能部1131は、RRC(Radio Resource Control)機能を具備するように構成されている。
上位レイヤ機能部1131(RRC機能)は、後述するMAC−e機能部1134に対して、音声通信用ユーザデータに対して「帯域保証を行う」ように、音声通信用制御データに対して「帯域保証を行わない」ように指示するように構成されている。
上位レイヤ機能部1131(RRC機能)は、移動局UEがIMSを介して音声通信を行うための音声通信用チャネルを設定する。
図9に示すように、上位レイヤ機能部1131は、RTP信号等の音声通信用ユーザデータと、RTCP信号やSIP信号等の音声通信用制御データとを判別し、それぞれ異なるフローでRLC機能部1132に送信する。
RLC機能部1132は、上位レイヤ機能部1131から受信した音声通信用ユーザデータと音声通信用制御データとを、論理チャネルを介してそれぞれフローでMAC−d機能部1133に送信するように構成されている。
MAC−d機能部1133は、音声通信用ユーザデータを含むMAC−d PDUと、音声通信用制御データを含むMAC−d PDUとを生成し、それぞれMAC−dフローとし、MAC−e機能部1134に送信する。
MAC−e機能部1134は、MAC−d機能部1133の下位レイヤとして機能するものであって、MAC−dフローに対するトランスポートチャネルの割り当てや、送信ビットレート(送信データブロックサイズ)制御や、ハイブリッドARQ(HARQ)による再送制御を行うものである。
具体的には、図10に示すように、MAC−e機能部1134は、チャネル割り当て部1134aと、HARQ処理部1134bとを具備している。
チャネル割り当て部1134aは、MAC−dフローとして受信したMAC−d PDUに基づいてトランスポートブロックを生成し、トランスポートチャネルのエンハンスト個別チャネル(EDCH)を割り当てるように構成されている。
ここで、チャネル割り当て部1134aは、少なくとも音声通信用ユーザデータのMAC−dフローと、音声通信用制御データのMAC−dフローとからそれぞれMAC−d PDUを受信する。チャネル割り当て部1134aは、上位レイヤ機能部1131からの指示に従って、それぞれのMAC−dフローに対して、帯域保証を行うか否かを決定するように構成されている。
例えば、チャネル割り当て部1134aは、上位レイヤ機能部1131からの指示に従って、音声通信用ユーザデータのMAC−dフローに対して、「帯域保証を行う」エンハンスト個別チャネル(EDCH)を割り当てる。
具体的には、チャネル割り当て部1134aは、音声通信用ユーザデータのMAC−dフローとして受信したMAC−d PDUからトランスポートブロックを生成する。当該トランスポートブロックの送信ビットレート(送信データブロックサイズ)は、無線回線制御局RNCから無線基地局NodeBを介して受信した保証ビットレート情報に基づいて決定され、E−TFIとしてレイヤ1機能部1135に通知される。ここで、保証ビットレート情報とは、無線回線基地局NodeBから通知され、所定の電力オフセット等によって「保証ビットレート」を判断可能な情報である。
なお、チャネル割り当て部1134aは、音声通信用ユーザデータのMAC−dフローとして受信したMAC−d PDUのサイズが、予め上位レイヤ機能部1131(RRC機能)より通知された所定サイズ以下である場合、圧縮されているRTP信号が含まれていると判断し、「帯域保証を行う」エンハンスト個別チャネル(EDCH)を割り当ててもよい。当該MAC−d PDUのサイズが予め上位レイヤ機能部1131(RRC機能)より通知された所定サイズよりも大きい場合、圧縮されていないRTP信号が含まれていると判断し、「帯域保証を行わない」エンハンスト個別チャネル(EDCH)を割り当ててもよい。
また、チャネル割り当て部1134aは、上位レイヤ機能部1131からの指示に従って、音声通信用制御データのMAC−dフローに対して、「帯域保証を行わない」エンハンスト個別チャネル(EDCH)を割り当てる。
具体的には、チャネル割り当て部1134aは、音声通信用制御データのMAC−dフローとして受信したMAC−d PDUからトランスポートブロックを生成する。トランスポートブロックの送信ビットレート(送信データブロックサイズ)は、MAC−d機能部1133から渡されたMAC−d PDUのデータ量や、無線基地局NodeBから受信したスケジューリング情報に基づいて決定され、E−TFIとしてレイヤ1機能部1135に通知される。
チャネル割り当て部1134aは、図3におけるチャネル割り当て部14と、帯域保証部15とに相当する。
ここで、図4に、エンハンスト個別チャネル(EDCH)の「帯域保証」による無線リソース制御を例示する。
例えば、図4に示すように、「帯域保証を行う」エンハンスト個別チャネル(EDCH)に割り当てられた音声通信用ユーザデータ(RTP信号)は、「帯域保証」によって所定の無線リソースが確保されているため、「保証ビットレートによって一定の送信ビットレート(送信ブロックサイズ)で伝送される。また、「帯域保証を行わない」エンハンスト個別チャネル(EDCH)に割り当てられた音声通信用制御データ(SIP信号、RTCP信号)は、適宜必要な無線リソースが確保され、ベストエフォートの送信ビットレート(送信ブロックサイズ)で伝送される。
次に、図5に、「ヘッダ圧縮が行われているRTP信号」と、「ヘッダ圧縮が行われていないRTP信号」とが伝送される際の無線リソース制御を例示する。
図5に示すように、「帯域保証を行う」エンハンスト個別チャネル(EDCH)に割り当てられた「ヘッダ圧縮が行われているRTP信号」は、「帯域保証」によって所定の無線リソースが確保されているため、「保証ビットレート」によって一定の送信ビットレート(送信ブロックサイズ)で伝送される。
ここで、「ヘッダ圧縮が行われていないRTP信号」が伝送される場合、「ヘッダ圧縮が行われているRTP信号」は伝送されないため、「帯域保証」によって確保されている無線リソースは未使用である。
したがって、「帯域保証を行わない」エンハンスト個別チャネル(EDCH)に割り当てられた「ヘッダ圧縮が行われていないRTP信号」は、「帯域保証」による無線リソースを利用して伝送される。そして、「帯域保証」による無線リソースで不足する無線リソースのみが新たに確保され、「ヘッダ圧縮が行われていないRTP信号」は、ベストエフォートの送信ビットレート(送信ブロックサイズ)で伝送される。
図4、図5に示すような無線リソース制御は、送信頻度の低いSIP信号、RTCP信号、ヘッダ圧縮が行われていないRTP信号等に、常時「帯域保証」をしなくてもよいため、無線リソースを効率的に利用することを可能とする。
HARQ処理部1134bは、Nチャネルのストップアンドウェイト(N−SAW)プロトコルによって、レイヤ1機能部1135から通知された音声通信用データ用のAck/Nackに基づいて、再送制御処理を行うように構成されている。
なお、本実施例では、「保証ビットレートは、無線回線制御局RNCから所定のタイミングで保証ビットレート情報によって通知されるものであるとして説明を行ったが、予め移動局UE内で定められたものであってもよい。
図11に示すように、レイヤ1機能部1135は、物理チャネルマッピング部1135aと、E−DPCH送信部(帯域保証)1135bと、E−DPCH送信部(非帯域保証)1135cと、チャネル受信部1135dと、物理チャネルデマッピング部1135eとを具備している。
物理チャネルマッピング部1135aは、符号化された「帯域保証を行う」エンハンスト個別チャネル(EDCH)をエンハンスト個別物理データチャネル(E−DPDCH)(帯域保証)にマッピングし、MAC−e機能部1134からのE−TFI及びHARQ情報をエンハンスト個別物理制御チャネル(E−DPCCH)(帯域保証)にマッピングするように構成されている。
また、物理チャネルマッピング部1135aは、符号化された「帯域保証を行わない」エンハンスト個別チャネル(EDCH)をエンハンスト個別物理データチャネル(E−DPDCH)(非帯域保証)にマッピングし、MAC−e機能部1134からのE−TFI及びHARQ情報をエンハンスト個別物理制御チャネル(E−DPCCH)(非帯域保証)にマッピングするように構成されている。
E−DPCH送信部(帯域保証)1135bは、上述の帯域保証のE−DPDCH及びE−DPCCHについての送信処理を行うように構成されており、E−DPCH送信部(非帯域保証)1135cは、上述の非帯域保証のE−DPDCH及びE−DPCCHについての送信処理を行うように構成されている。
チャネル受信部1135dは、無線回線制御局RNCからの保証ビットレート情報、無線基地局NodeBからのスケジューリング情報を受信するように構成されている。
また、物理チャネルデマッピング部135hは、スケジューリング情報と、保証ビットレート情報とを抽出してMAC−e機能部134に送信するように構成されている。
次に、図12を参照して、本実施形態に係る移動通信システムにおいて、移動局UEが音声通信用チャネルを用いて音声通信を行う動作について説明する。
図12に示すように、ステップS101において、移動局UEは、無線回線制御局RNCに対して発呼する。
ステップS102において、無線回線制御局RNCは、移動局UE及び無線基地局NodeBに対して制御チャネルのコネクション設定要求を行う。ここで、制御チャネルとは、移動局UEの呼の種別等を設定するためのチャネルである。
なお、無線回線制御局RNCは、制御チャネルのコネクション設定要求において、音声通信用チャネルを「帯域保証を行う」エンハンスト個別チャネル(EDCH)に割り当てる際に必要な「保証ビットレート」を通知するようにしてもよい。
ステップS103において、移動局UE及び無線基地局NodeBは、ステップS102において無線回線制御局RNCから受信した制御チャネルのコネクション設定要求によって、制御チャネルの送受信を開始し、同期が取れた時点で、その旨を通知する制御チャネルのコネクション設定応答を行う。
ステップS104において、移動局UEは、音声通信用チャネルのコネクション設定要求を無線回線制御局RNCに対して行う。
ステップS105において、無線回線制御局RNCは、ステップS104において受信した音声通信用チャネルのコネクション設定要求を、IMSを介してPSTN網の交換局に転送する。
ステップS106において、交換局は、音声通信用チャネルのコネクション設定が可能である場合、当該音声通信用チャネルのコネクションの設定に必要なパラメータを無線回線制御局RNCに対して要求する。無線回線制御局RNCは、当該パラメータを交換局に通知する。
ステップS107において、無線回線制御局RNCと交換局との間及び無線回線制御局RNCと移動局UEとの間で、ステップS106において無線回線制御局RNCから通知されたパラメータに基づいて音声通信用チャネルのコネクションの設定が行われる。
ステップS108において、移動局UEは、音声通信用チャネルによってVOIPの通信を行う。
具体的には、移動局UEは、SIPを用いて、通信相手(IMSを介して)とEND−TO−ENDのコネクションを設定する。当該コネクションを設定するためのSIP信号は、「帯域保証を行わない」エンハンスト個別チャネル(EDCH)によって伝送される。
また、移動局は、設定したコネクションでRTPによる音声通信を行う。当該音声通信において、RTP信号は「帯域保証を行う」エンハンスト個別チャネル(EDCH)によって伝送され、当該RTCP信号は「帯域保証を行わない」エンハンスト個別チャネル(EDCH)によって伝送される。なお、圧縮されていないRTP信号は、「帯域保証を行わない」エンハンスト個別チャネル(EDCH)によって伝送されてもよい。
(本発明の第3の実施形態に係る移動通信システムの作用・効果)
本実施形態に係る移動局UEによれば、音声通信用チャネルによって送信する音声通信用信号の種類によって、帯域保証を行うエンハンスト個別チャネル(EDCH)又は帯域保証を行わないエンハンスト個別チャネル(EDCH)を割り当てることによって、音声通信の品質を保証しつつ、無線リソース(無線基地局NodeBにおけるハードウェアリソース)の有効利用が可能となる。
本実施形態に係る移動局UEによれば、音声データを伝送するRTP信号に対しては帯域保証を行い、他のデータを伝送するRTP信号以外の信号(例えば、SIP信号やRTCP信号)に対しては帯域保証を行わずにベストエフォートとすることで、音声通信の品質を保証しつつ、無線リソース(無線基地局NodeBにおけるハードウェアリソース)の有効利用が可能となる。
本実施形態に係る移動局UEによれば、通常送信されるヘッダ圧縮が行われているRTP信号に対して帯域保証を行い、ヘッダ圧縮が行われていないRTP信号に対しては帯域保証を行わずにベストエフォートとすることで、かかる信号に対して無線リソース(ハードウェアリソース)を固定的に割り当てる必要がなく、他の移動局UEとの間で無線リソース(ハードウェアリソース)を共有することができるため、無線リソース(ハードウェアリソース)の利用効率が大幅に改善される。
(本発明の第3の実施形態に係る移動通信システムの変更例)
本発明の第3の実施形態に係る移動局では、図9において、上位レイヤ機能部1131は、RTP信号等の音声通信用ユーザデータと、RTCP信号やSIP信号等の音声通信用制御データとは、それぞれ異なるフローで下位レイヤに送信すると説明したが、同一のフローで下位レイヤに送信してもよい。かかる場合、RTP信号を含むデータ、SIP信号を含むデータ、RTCP信号を含むデータのデータサイズは、予め想定可能であるため、MAC−e機能部1134は、当該データサイズによって、RTP信号、SIP信号、RTCP信号を識別し、「帯域保証を行う」エンハンスト個別チャネル(EDCH)又は、「帯域保証を行わない」エンハンスト個別チャネル(EDCH)を割り当てるように構成されていてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、IMSにおける音声通信用チャネルにおいて、無線リソース(ハードウェアリソース)の利用効率を向上させ、回線容量の劣化を防ぐことができるチャネル割り当て方法、移動局及び無線基地局を提供することができる。

Claims (9)

  1. 無線アクセスネットワークとIPネットワークとを接続して音声通信及び非音声通信を提供するIPマルチメディアサブシステムにおけるチャネル割り当て方法であって、
    上り無線リンクにおける音声通信用チャネルに対して、無線基地局によるスケジューリングが適用されるチャネルを割り当てるステップと、
    前記音声通信用チャネルにおいて、ヘッダ圧縮が行われているRTP信号に対して前記チャネルによって帯域保証を行い、ヘッダ圧縮が行われていないRTP信号に対して帯域保証を行わないステップとを具備することを特徴とするチャネル割り当て方法。
  2. 前記チャネルには、HARQプロセスが適用されることを特徴とする請求項1に記載のチャネル割り当て方法。
  3. 前記チャネルには、伝送速度制御プロセスが適用されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のチャネル割り当て方法。
  4. 無線アクセスネットワークとIPネットワークとを接続して音声通信及び非音声通信を提供するIPマルチメディアサブシステムにおいて用いられる無線基地局であって、
    上り無線リンクにおける音声通信用チャネルに対して、無線基地局によるスケジューリングが適用されるチャネルを割り当てるように構成されているチャネル割り当て部と、
    前記音声通信用チャネルにおいて、ヘッダ圧縮が行われているRTP信号に対して前記チャネルにおける保証ビットレートによって帯域保証を行い、ヘッダ圧縮が行われていないRTP信号に対して帯域保証を行わないように構成されている帯域保証部とを具備することを特徴とする無線基地局。
  5. 前記チャネルには、HARQプロセスが適用されることを特徴とする請求項4に記載の無線基地局。
  6. 前記チャネルには、伝送速度制御プロセスが適用されることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の無線基地局。
  7. 無線アクセスネットワークとIPネットワークとを接続して音声通信及び非音声通信を提供するIPマルチメディアサブシステムにおいて用いられる無線制御装置であって、
    上り無線リンクにおける音声通信用チャネルにおいて、ヘッダ圧縮が行われているRTP信号に対して無線基地局によるスケジューリングが適用されるチャネルにおける保証ビットレートによって帯域保証を行うように移動局及び基地局へ通知するとともに、ヘッダ圧縮が行われていないRTP信号に対して帯域保証を行わないように移動局及び基地局へ通知する通知部を具備することを特徴とする無線制御装置。
  8. 前記チャネルには、HARQプロセスが適用されることを特徴とする請求項7に記載の無線制御装置。
  9. 前記チャネルには、伝送速度制御プロセスが適用されることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の無線制御装置。
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