JP4498188B2 - メタン発酵処理の膜分離槽および膜分離槽運転方法 - Google Patents

メタン発酵処理の膜分離槽および膜分離槽運転方法 Download PDF

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Description

本発明はメタン発酵処理の膜分離槽および膜分離槽運転方法に関し、生ごみメタン発酵処理施設、汚泥再生処理センター等におけるメタン発酵処理の技術に係るものである。
従来、この種のメタン発酵処理施設としては、特許文献1に記載するものがある。これは、図2に示すようなもので、メタン発酵槽1は側部に外部循環流路2を有し、メタン発酵槽1と外部循環流路2とで密閉した閉鎖領域を形成している。メタン発酵槽1は、底部にピット1aへ向けて下り勾配の傾斜面1bを形成しており、上部に原料汚泥供給系3を接続し、ピット1aに発酵汚泥を取り出す汚泥排出系4を接続し、槽内の気相に連通する作動気体供給系5を天井部に接続している。作動気体供給系5はブロア5aを有し、先端側が後述する散気装置6に接続している。
外部循環流路2は、鉛直方向に配置する本体部2aと、本体部2aを槽内の上部領域と下部領域とに連通する上部連絡部2b、下部連絡部2cからなり、本体部2aに散気装置6を配置し、散気装置6の上方位置に膜分離装置7を配置している。
膜分離装置7は、平行に配置する複数枚の平板状膜カートリッジを鉛直方向に配置し、各平板状膜カートリッジの相互間に流路を形成したものである。各平板状膜カートリッジは、ABS樹脂製の濾板の両表面に濾過膜を配置し、透過液流路を集水管に連通しており、集水管は膜透過液を導出する透過液導出管8に連通している。
膜分離装置7は、槽内での水頭を駆動圧として平板状膜カートリッジにより重力濾過し、あるいは透過液導出管8に吸引ポンプを介装することで吸引濾過するものであり、膜カートリッジの膜面を透過した透過液を処理水として透過液導出管8を通じて槽外へ導出する。
外部循環流路2は、本体部2aの下端にドレーン9を設けており、上部連絡部2b、下部連絡部2cのそれぞれに開閉バルブ10a、10bを設けている。また、上部連絡部2bには熱交換器11を介装している。破線で示すように、メタン発酵槽1の気相部と外部循環流路2の頂部とを連通するガス戻し配管12を設けることも可能であるとしている。
特開2001−170631号公報
上記したようなメタン発酵槽に連通する型式の膜分離槽では、その構造から大型化が困難であり、大型メタン発酵処理施設ではメタン発酵槽とは別体型の膜分離槽が一般的であった。
しかし、厨芥などの原料をメタン発酵処理する場合には、原料中に貝殻、骨などの微少夾雑物が多く含まれ、これらの微少夾雑物が膜分離槽底部に沈殿し、膜分離装置の下部に配置して膜面の洗浄ガスを散気する散気装置の散気口付近に堆積するなどの問題があった。発酵汚泥中の貝殻などの微少夾雑物は比較的比重が重く、沈砂槽を設ければ沈殿除去が容易であるが、メタン発酵は嫌気性処理であるためにメタン発酵槽が密閉構造をなすので、その除去作業を行うことは困難であった。
本発明は上記した課題を解決するものであり、メタン発酵処理において密閉構造の膜分離槽の底部に貝殻、骨などの微少夾雑物を堆積させることなく運転を継続することができるメタン発酵処理の膜分離槽を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のメタン発酵処理の膜分離槽は、越流口を介して連通する上流側の沈降部と下流側の膜分離部を内部に有し、メタン発酵槽に連通して設置する密閉型の槽本体と、膜分離部内に浸漬した膜分離装置と、沈降部の上流側上部に連通し、発酵汚泥がメタン発酵槽から還流する還泥路と、沈降部の下部に連通する排泥路と、膜分離部の下流側下部に連通し、発酵汚泥をメタン発酵槽へ返送する返泥路とを備え、発酵汚泥が還泥路および返泥路を通してメタン発酵槽と槽本体との間で循環するものである。
上記した構成により、還泥路を通してメタン発酵槽の発酵汚泥を沈降部の上流側上部に還流させる。十分な水面積負荷を有する沈降部において発酵汚泥に含まれた貝殻、骨等の微少夾雑物が沈降する。越流口を通して沈降部から膜分離部へ流入する発酵汚泥を膜分離装置で膜分離する。返泥路を通して膜分離部の下流側下部から発酵汚泥をメタン発酵槽へ返送し、還泥路および返泥路を通してメタン発酵槽と槽本体との間で発酵汚泥を循環し、排泥路を通して沈降物を含む発酵汚泥を沈降部から排出する。沈降部から排出する発酵汚泥はメタン発酵槽へ戻しても良く、汚泥貯留槽へ引き抜いても良い。
したがって、沈降部を経た発酵汚泥が膜分離部に流入することで、膜分離部における発酵汚泥に含まれる微少夾雑物は僅かなものとなり、膜分離装置の散気運転を阻害する微少夾雑物の堆積を防止できる。
また、還泥路および返泥路を通してメタン発酵槽と槽本体との間で発酵汚泥を循環することで、膜分離部内に沈降部側から返泥路側へ常に発酵汚泥流が生じ、この発酵汚泥流が膜分離部の槽底部領域を浚うことで、膜分離装置の散気運転を阻害する微少夾雑物の堆積を防止できる。
また、密閉構造の膜分離槽において排泥路を通して沈降物を含む発酵汚泥を沈降部から排出することで、膜分離槽の運転を停止することなく、還泥路および返泥路を通してメタン発酵槽と槽本体との間で発酵汚泥を循環する状態において、密閉型の槽本体から沈降物を排出することができる。
本発明のメタン発酵処理の膜分離槽は、膜分離装置が散気部の下方域に、槽上流側から槽下流側へ向けて流れる槽底流の通過部を有するものである。
上記した構成により、膜分離部内において沈降部側から返泥路側へ向けて生じる発酵汚泥流が、膜分離装置に阻害されることなく、槽底流となって膜分離部の槽底部領域を浚うことができる。
本発明のメタン発酵処理の膜分離槽は、排泥路と返泥路の流量割合を調整する流量調整手段を有し、流量調整手段により還泥路を通して槽本体に流入する汚泥還流量のうちで、膜分離部および返泥路を通してメタン発酵槽へ返送する汚泥返送量の割合を調整するものである。
上記した構成により、槽本体に流入する汚泥還流量のうちで、返泥路を通してメタン発酵槽へ返送する汚泥返送量の割合を少なくすることは、必然的に沈降部から排泥路を通して排出する汚泥排出量が多くなることであり、膜分離部へ流入する微少夾雑物が減少する一方で、膜分離部内に生じる発酵汚泥流が減少する。
逆に、返泥路を通してメタン発酵槽へ返送する汚泥返送量の割合を多くすることは、必然的に沈降部から排泥路を通して排出する汚泥排出量が少なくなることであり、膜分離部へ流入する微少夾雑物が増加する一方で、膜分離部内に生じる発酵汚泥流が増加する。
したがって、還泥路および返泥路を通してメタン発酵槽と槽本体との間で発酵汚泥を循環する状態において、還流する汚泥還流量のうちでメタン発酵槽へ返送する汚泥返送量の割合を適宜の値に調整することにより、沈降部における所定の水面積負荷に対する負荷量を調整できるとともに、膜分離部の槽底部領域を浚うのに十分な発酵汚泥流を生じさせて膜分離装置の散気運転を阻害する微少夾雑物の堆積を防止できる。
本発明のメタン発酵処理の膜分離槽は、膜分離部内に、メタン発酵槽で生じる消化ガスを駆動流体として槽底部付近に槽上流側から槽下流側へ向けた加勢流を生じさせるノズルを設けたものである。
上記した構成により、ノズルから噴出する消化ガスを駆動流体として生じる加勢流は、膜分離部内に生じる発酵汚泥流の流れを加勢し、槽底部付近に槽上流側から槽下流側へ向けた発酵汚泥流の槽底流を生じさせ、膜分離部の槽底部領域を浚うのに十分な強さを発酵汚泥流に与えて膜分離装置の散気運転を阻害する微少夾雑物の堆積を防止できる。
本発明のメタン発酵処理の膜分離槽は、返泥路の途中に越流堰を形成するトラップ部を設け、トラップ部の頂部と槽本体の気相部を連通する連通路を設けたものである。
上記した構成により、槽本体内の発酵汚泥の液位を越流堰の所定高さ位置に維持することができ、トラップ部の頂部と槽本体の気相部を連通路で連通することにより、トラップ部においてサイホンが成立することを防止できる。
本発明のメタン発酵処理の膜分離槽運転方法は、越流口を介して連通する上流側の沈降部と下流側の膜分離部を内部に有し、メタン発酵槽に連通して設置する密閉型の槽本体と、膜分離部内に浸漬した膜分離装置を備えた膜分離槽において、還泥路を通してメタン発酵槽の発酵汚泥を沈降部の上流側上部に還流させ、沈降物を含む発酵汚泥を排泥路を通して沈降部から排出し、沈降部から膜分離部に越流する発酵汚泥を膜分離装置で膜分離し、返泥路を通して膜分離部の下流側下部から発酵汚泥をメタン発酵槽へ返送するものであって、還泥路および返泥路を通してメタン発酵槽と槽本体との間で発酵汚泥を循環しつつ、排泥路と返泥路の流量割合を調整して、還泥路を通して槽本体に流入する汚泥還流量のうちで、膜分離部および返泥路を通して槽本体へ返送する汚泥返送量の割合を調整するものである。
以上のように本発明によれば、沈降部を経て発酵汚泥が膜分離部に流入すること、および膜分離部内に沈降部側から返泥路側へ常に発酵汚泥流を生じることにより、膜分離装置の散気運転を阻害する微少夾雑物の堆積を防止でき、膜分離槽の運転を停止することなく、還泥路および返泥路を通してメタン発酵槽と槽本体との間で発酵汚泥を循環する状態において、槽本体から沈降物を排出することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、膜分離槽は、メタン発酵槽(図示省略)に連通して設置する密閉型の槽本体51の内部に上流側の沈降部52と下流側の膜分離部53を有し、沈降部52と膜分離部53を隔てる隔壁54の上端縁に形成した越流口55を介して沈降部52と膜分離部53が連通している。
膜分離部53には浸漬型の膜分離装置56を設置しており、膜分離装置56はろ過部57と、ろ過部57の下部に配置する散気部58と、散気部58の下方域に形成する通過部59を有し、通過部59は槽上流側から槽下流側へ向けて槽底流60aが流れる領域である。
ろ過部57は複数の平板状の膜カートリッジ61を平行に配置してなり、各膜カートリッジ61は導出管62に連通している。ろ過部57の駆動圧は槽内の水頭を利用しても良く、吸引ポンプによる吸引圧を利用することも可能である。
各散気部58は送気管63およびブロア64を介してメタン発酵槽の気相部に連通しており、メタン発酵槽で生じる消化ガスを散気部58から散気し、消化ガスの散気による生じる固気液混相の上昇流60bを膜カートリッジ61の膜面に掃流として作用させて膜面を洗浄する。また、各膜カートリッジ61は上昇流60bによってクロスフローで流れる発酵汚泥を膜分離する。
通過部59および隔壁54の近傍には、送気管63に連通するノズル65を下流側に向けて設けており、ノズル65は消化ガスを駆動流体として噴出し、槽底部付近に槽上流側から槽下流側へ向けた加勢流を生じさせる。ノズル65の配置位置およびその数量は本実施の形態に限るものではなく、適宜に配置することが可能である。
沈降部52は、上流側上部に還泥路66が連通し、下部に排泥路67が連通しており、底部に排泥路67へ向けて下り勾配の傾斜面68を有している。還泥路66はメタン発酵槽に連通し、還泥路66を通してメタン発酵槽から発酵汚泥が沈降部52へ還流する。排泥路67は排泥流量調整バルブ69を介してメタン発酵槽へ連通し、ドレンバルブ70を介してドレン管へ連通している。排泥路67の構成は本実施の形態に限るものではなく、排泥流量調整バルブ69を介して汚泥貯留槽へ連通しても良い。
膜分離部53は、下流側下部に返泥路71が連通し、返泥路71はメタン発酵槽に連通し、返泥路71を通して膜分離部53から発酵汚泥をメタン発酵槽へ返送する。返泥路71は途中に液位設定部としての越流堰72を形成するトラップ部73を有しており、トラップ部73は膜分離部53の底部から越流堰72まで立ち上がる上昇管路部74と、越流堰72から立ち下がる下降管路部75からなる。
トラップ部73は返泥流量調整バルブ76を介して膜分離部53に連通し、頂部77が連通路78を介して槽本体51の気相部に連通しており、連通路78に開閉バルブ79を設けている。槽本体51の気相部は通気路80を介してメタン発酵槽の気相部に連通している。
槽本体51には還泥路66および返泥路71を通してメタン発酵槽との間で発酵汚泥が循環する。還泥路66および返泥路71にはポンプ等を設けている。
排泥路67の第1排泥流量調整バルブ69、第2排泥流量調整バルブ70および返泥路71の返泥流量調整バルブ76からなる流量調整手段は、排泥路67と返泥路71の流量割合を調整する機能を有し、各バルブ69、70、76の開度調整により、還泥路66を通して槽本体51に流入する汚泥還流量のうちで、返泥路71を通してメタン発酵槽へ返送する汚泥返送量の割合を調整する。
以下に上記した構成における作用を説明する。膜分離槽の運転時には、開閉バルブ79を開栓し、ドレンバルブ70を閉栓し、排泥流量調整バルブ69および返泥流量調整バルブ76を適当な開度に調整して、還泥路66を通して槽本体51に流入する汚泥還流量のうちで、膜分離部53および返泥路71を通してメタン発酵槽へ返送する汚泥返送量の割合を所定値に調整し、ブロア64を駆動して消化ガスを散気部58およびノズル65に供給する。
この状態で、還泥路66を通してメタン発酵槽の発酵汚泥が沈降部52の上流側上部に還流し、十分な水面積負荷を有する沈降部52において発酵汚泥に含まれた貝殻、骨等の微少夾雑物が沈降する。沈降部52では沈降した微少夾雑物の沈降物を含む発酵汚泥を排泥路67を通して沈降部52から排出する。沈降部52から排出する微少夾雑物を含む発酵汚泥はメタン発酵槽へ戻すが、ドレンバルブ70を開栓して排出しても良い。
このように、密閉構造の膜分離槽において排泥路67を通して沈降物を含む発酵汚泥を沈降部52から排出することで、膜分離槽の運転を停止することなく、還泥路66および返泥路71を通してメタン発酵槽と槽本体51との間で発酵汚泥を循環する状態において、密閉型の槽本体51から沈降物を排出することができる。
膜分離部53では、沈降部52から越流口55を通して流入する発酵汚泥を膜分離装置56で膜分離する。膜分離部53には沈降部52を経た発酵汚泥が流入することで、発酵汚泥に含まれる微少夾雑物は僅かなものとなり、膜分離装置56の散気部58の運転を阻害する微少夾雑物の堆積を防止できる。
膜分離部53の発酵汚泥は、返泥路71を通して膜分離部53の下流側下部からメタン発酵槽へ返送する。このように、還泥路66および返泥路71を通してメタン発酵槽と槽本体51との間で発酵汚泥を循環することで、膜分離部53に沈降部側から返泥路側へ常に発酵汚泥流が生じ、この発酵汚泥流が膜分離部53の槽底部領域を浚うことで、膜分離装置56の散気部58の運転を阻害する微少夾雑物の堆積を防止できる。
また、膜分離部53では、ノズル65から噴出する消化ガスを駆動流体として加勢流が生じ、膜分離部53に生じる発酵汚泥流の流れを加勢し、槽底部付近に槽上流側から槽下流側へ向けた発酵汚泥流の槽底流60aを生じさせ、膜分離部53の槽底部領域を浚うのに十分な強さを発酵汚泥流に与えて膜分離装置56の散気部58の運転を阻害する微少夾雑物の堆積を防止できる。
また、膜分離装置56が散気部58の下方域に通過部59を有することで、膜分離部内において沈降部側から返泥路側へ向けて生じる発酵汚泥流が、膜分離装置56に阻害されることなく、槽底流60aとなって膜分離部53の槽底部領域を浚うことができる。
ところで、上述した膜分離槽の運転において、槽本体51に流入する汚泥還流量のうちで、返泥路71を通してメタン発酵槽へ返送する汚泥返送量の割合を少なくすることは、必然的に沈降部52から排泥路67を通して排出する汚泥排出量が多くなることであり、膜分離部53へ流入する微少夾雑物が減少する一方で、膜分離部53に生じる発酵汚泥流が減少する。
逆に、返泥路71を通してメタン発酵槽へ返送する汚泥返送量の割合を多くすることは、必然的に沈降部52から排泥路67を通して排出する汚泥排出量が少なくなることであり、膜分離部53へ流入する微少夾雑物が増加する一方で、膜分離部53に生じる発酵汚泥流が増加する。
したがって、排泥流量調整バルブ69および返泥流量調整バルブ76の開度を調整して、還泥路66を通して槽本体51に流入する汚泥還流量のうちで、膜分離部53および返泥路71を通してメタン発酵槽へ返送する汚泥返送量の割合を適宜の値に調整することにより、沈降部52における所定の水面積負荷に対する負荷量を調整できるとともに、膜分離部53の槽底部領域を浚うのに十分な発酵汚泥流を生じさせて膜分離装置56の散気部58の運転を阻害する微少夾雑物の堆積を防止できる。
また、返泥路71を通る発酵汚泥がトラップ部73の越流堰72を越流することで、槽本体51の発酵汚泥の液位を液位設定部の越流堰72の所定高さ位置に維持することができ、膜分離装置56が液面上に露出することを防止できる。また、トラップ部73の頂部77が槽本体51の気相部に連通路78を介して連通しているので、トラップ部73においてサイホンが成立することを防止できる。また、必要に応じて開閉バルブ79を閉栓してサイホンを成立させ、サイホン効果により返泥路71に吸引力を与え、膜分離部53に形成する発酵汚泥流を強めることも可能である。
本発明の実施の形態における膜分離槽を示す模式図 従来の膜分離槽を示す模式図
符号の説明
51 槽本体
52 沈降部
53 膜分離部
54 隔壁
55 越流口
56 膜分離装置
57 ろ過部
58 散気部
59 通過部
60a 槽底流
60b 上昇流
61 膜カートリッジ
62 導出管
63 送気管
64 ブロア
65 ノズル
66 還泥路
67 排泥路
68 傾斜面
69 排泥流量調整バルブ
70 ドレンバルブ
71 返泥路
72 越流堰
73 トラップ部
74 上昇管路部
75 下降管路部
76 返泥流量調整バルブ
77 頂部
78 連通路
79 開閉バルブ
80 通気路

Claims (6)

  1. 越流口を介して連通する上流側の沈降部と下流側の膜分離部を内部に有し、メタン発酵槽に連通して設置する密閉型の槽本体と、膜分離部内に浸漬した膜分離装置と、沈降部の上流側上部に連通し、発酵汚泥がメタン発酵槽から還流する還泥路と、沈降部の下部に連通する排泥路と、膜分離部の下流側下部に連通し、発酵汚泥をメタン発酵槽へ返送する返泥路とを備え、発酵汚泥が還泥路および返泥路を通してメタン発酵槽と槽本体との間で循環することを特徴とするメタン発酵処理の膜分離槽。
  2. 膜分離装置が散気部の下方域に、槽上流側から槽下流側へ向けて流れる槽底流の通過部を有することを特徴とする請求項1に記載のメタン発酵処理の膜分離槽。
  3. 排泥路と返泥路の流量割合を調整する流量調整手段を有し、流量調整手段により還泥路を通して槽本体に流入する汚泥還流量のうちで、膜分離部および返泥路を通してメタン発酵槽へ返送する汚泥返送量の割合を調整することを特徴とする請求項1又は2に記載のメタン発酵処理の膜分離槽。
  4. 膜分離部内に、メタン発酵槽で生じる消化ガスを駆動流体として槽底部付近に槽上流側から槽下流側へ向けた加勢流を生じさせるノズルを設けたことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のメタン発酵処理の膜分離槽。
  5. 返泥路の途中に越流堰を形成するトラップ部を設け、トラップ部の頂部と槽本体の気相部を連通する連通路を設けたことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のメタン発酵処理の膜分離槽。
  6. 越流口を介して連通する上流側の沈降部と下流側の膜分離部を内部に有し、メタン発酵槽に連通して設置する密閉型の槽本体と、膜分離部内に浸漬した膜分離装置を備えた膜分離槽において、還泥路を通してメタン発酵槽の発酵汚泥を沈降部の上流側上部に還流させ、沈降物を含む発酵汚泥を排泥路を通して沈降部から排出し、沈降部から膜分離部に越流する発酵汚泥を膜分離装置で膜分離し、返泥路を通して膜分離部の下流側下部から発酵汚泥をメタン発酵槽へ返送するものであって、還泥路および返泥路を通してメタン発酵槽と槽本体との間で発酵汚泥を循環しつつ、排泥路と返泥路の流量割合を調整して、還泥路を通して槽本体に流入する汚泥還流量のうちで、膜分離部および返泥路を通して槽本体へ返送する汚泥返送量の割合を調整することを特徴とするメタン発酵処理の膜分離槽運転方法。

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