JP4494376B2 - 洗米機 - Google Patents
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Description
この種の洗米装置は、米を空気によって搬送する。例えば特許文献1に示す炊飯装置において、貯米庫には、貯米庫内の空気を吸引して負圧にするブロワが上部に取り付けられていると共に、機外の米備蓄庫と貯米庫とを接続する吸引ダクトとが取り付けられている。
しかしながら、上記炊飯装置によれば、ブロワは貯米庫に接続されて洗米前の米を吸引すると共に、ブロワは排気口を貯米庫の外部に備えているため、ブロワにより吸引された空気は糠等を含むこととなり、この空気をそのまま機外に排出することにより糠等が空気中に放出されてしまう問題があった。
そこで、本発明は、米を搬送した空気を排出する際に、該空気から糠等を取り除くことができる洗米機を提供するようにしたものである。
即ち、本発明における課題解決のための技術的手段は、米備蓄庫Fと、該米備蓄庫Fに接続された貯米庫2と、該貯米庫2から供給される米を洗う洗米槽4と、貯米庫2内の空気を吸引して米備蓄庫Fから貯米庫2に米を流入する空気流を形成する空気流発生装置41とを備えている洗米機において、
前記洗米槽4よりも下方に、前記空気流発生装置41により吸引した貯米庫2内の空気を排出する排気装置61を備え、該排気装置61は、前記空気流発生装置41に接続されると共に排気口62を備えるケーシング63と、該排気口62を覆うフィルタ64とを備えていることを特徴としている。
また、排気装置61は洗米槽4よりも下方にあるため、フィルタ64の交換も容易に行うことができる。
また、本発明における課題解決のための他の技術的手段は、米を一時的に収容しておく貯米庫2と、該貯米庫2から供給される米を洗う洗米槽4とを備え、洗米槽4内の空気を吸引して貯米庫2から洗米槽4に米を流入する空気流を形成する空気流発生装置41とを備えている洗米機において、
前記洗米槽4よりも下方に、前記空気流発生装置41により吸引した洗米槽4内の空気を排出する排気装置61を備え、該排気装置61は、前記空気流発生装置41に接続されると共に排気口62を備えるケーシング63と、該排気口62を覆うフィルタ64とを備えていることを特徴としている。
また、前記ケーシング63は、前記空気流発生装置41から延びるダクト60に接続された前室ケース65と、該前室ケース65よりも大きい容積を有すると共に前記空気排出部75を有する排気室ケース66とを連通して形成され、前室ケース65は、前記ダクト60よりも大きい断面積を有し、排気室ケース66は、前記ダクト60の断面積よりも大きい面積を有する連通口73を介して前室ケース65に連通されていることが好ましい。
したがって、空気流発生装置41から排出される空気は排気装置61から排出されるまでに著しく風力を弱められる減勢されることとなり、これによって排気装置61からの覇気による埃等の舞上りが確実に防止されることとなる。
図7及び図8に示す如く、本実施形態の洗米機1は、最上部の貯米庫2と、該貯米庫2の底部に備えた計量機3からの計量米を受け入れて洗米する洗米槽4と、該洗米槽4の同軸直下に配備された作業台(作業部)5とを備え、これら貯米庫2、計量機3、洗米槽4及び作業台5を機枠40に上下配列している。
該洗米機1においては、作業台5に炊飯器の内釜Uを載置することにより、該内釜Uに洗米槽4内で洗米された米を排米することができる。
図1及び図6に示す如く、機枠40の最上部に設けられた貯米庫2は、底部が漏斗状に形成されていて、内部が米を一時的に収納する米収納部2aを形成している。該米収納部2aは密閉可能に形成されている。
計量機3は、モータで一方向に回転する中空ドラム43を備え、該中空ドラム43にラセン状の切出し口を形成していて、その内容量を一定として回転数により米を定量区分して下方へ落下するドラム式が採用されている。
また、貯米庫2には空気流発生装置41が取り付けられている。
空気流発生装置41はブロワ等が使用され、その吸引側は米収納部2aに臨み、排出側は貯米庫2の外部となっている。米収納部2aを密閉状態として空気流発生装置41を作動させることにより、貯米庫2の米収納部2a内の空気は吸引され、これによって米収納部2aが負圧となる。
図6に示す如く、貯米庫2には、貯米量を検出するための上下一対のセンサ49U、49Dが設けられており、上側のセンサ49Uは上限を、下側のセンサ49Dは下限をそれぞれ検出し、これら一対のセンサ49U、49Dによって、制御部8を介して空気流発生装置41が制御される。具体的には、米収納部2a内の米の残量が少なくなってセンサ49Dがそれを検出すると、空気流発生装置41を作動して米の供給を行い、供給された米がセンサ49Uに達すると、空気流発生装置41を停止する。
洗米槽4は、その下部を漏斗形に形成した円筒状に形成されている。また、洗米槽4の底部には、排米口9が設けられており、該排米口9は逆円錐状の排米弁10によって開閉自在とされている。
また、回転軸10aの中空の円筒状に形成されており、該回転軸10aには弁棒16が挿通され、該弁棒16の下端部に排米弁10に取り付けられている。また、弁棒16の上端部は、カム、リンク、モータ等による昇降手段に連結されており、該昇降手段を作動させることにより排米弁10が上下動され、これによって排米口9を開閉自在としている。
また、洗米槽4の下部には排水ジャケット21が設けられ、該排水ジャケット21内には、糠分や水を通過させるが米を通過させない網やパンチングメタル等からなる濾体が設けられている。
排水ジャケット21には、横排水管22を介して排水ボックス23が接続されており、該排水ボックス23内には横排水管22の端部開口を開閉する開閉弁22aが内蔵されている。また、この排水ボックス23には、放水管24が接続されている。また、洗米槽4は上部にてオーバーフロー管25に連結されており、該オーバーフロー管25も排水ボックス23に連結されている。
ところで、空気流発生装置41には排気ダクト(ダクト)60が連結されており、これによって空気流発生装置41により吸引された米収納部2a内の空気は、空気流発生装置41の内部を通じて排気ダクト60に排出される。
図1に示す如く、空気流発生装置41に接続された排気ダクト60は、機枠40を構成する左右一対の柱40aの内、一方の(本実施形態においては左側)柱40aの内部に収容された状態で機枠40の下部まで延びており、作業台5の下方に配備された排気装置61に接続されている。
該ケーシング63は、排気ダクト60に接続された前室ケース65と、該前室ケース65に接続される排気室ケース66とを備え、架台28の後側から延びる垂壁部29から下方に向けて延びる立板67の一方の面(本実施の形態においては表面)に排気室ケース66を取り付けると共に、他方の面(本実施の形態においては裏面)に前室ケース65を排気室ケース66にオーバラップさせた状態で取り付けて形成されている。
また、左側の周壁68に開設された貫通孔68aには円筒部材60aが嵌入しており、該円筒部材60aに排気ダクト60の先端が接続されている。また、前室ケース65は排気ダクト60よりも大きい断面積を有している。
図2及び図5に示す如く、排気室ケース66は、立板67に接合される壁部70に開口部71を有するボックス状に形成されている。該開口部71は、前室ケース65の開口と略同一の大きさに形成されている。また、立板67の中央部にもこれら開口や開口部71と略同じ大きさの開口部72が形成されており、これら開口及び開口部71、72を重ね合わせた状態で立板67に排気室ケース66と前室ケース65とが取り付けられている。
図3及び図5に示す如く、排気室ケース66は、壁部70と対向する位置に排気口62を備えた空気排出部75を有している。
該空気排出部75は、上下方向中央部を上下端部よりも膨出させて上下に傾斜部76a、76bを有する断面く字状に形成されており、上側の傾斜部76aに左右一対の排気口62を有すると共に、下側の傾斜部76bに左右一対の排気口62を有している。これら排気口62は、排気室ケース66の外側からフィルタ64によって覆われている。フィルタ64は、上側の傾斜部76aに形成された左右一対の排気口62を覆う上フィルタ64aと、下側の傾斜部76bに形成された左右一対の排気口62を覆う下フィルタ64bとを備えている。
上フィルタ保持部77aは、僅かな間隔を介して空気排出部75の上側の傾斜部76aに対向する対向壁部78と、該対向壁部78の両側部から突出する舌片部79と、対向壁部78の下端から傾斜部76に向けて屈曲する屈曲部78aとを備え、該屈曲部78aを傾斜部76aに当接させた状態で舌片部79をボルト等の締結具を介して傾斜部76に締結することにより、上フィルタ保持部77aが空気排出部75の上側の傾斜部76aに取り付けられる。
られることとなり、図5に示す如く上フィルタ保持部77aと傾斜部76aの間の隙間Sに向けて該隙間Sの上方より上フィルタ64aを差し入れることにより、上フィルタ64aが排気口62を覆った状態で配備される。また、該上フィルタ64aの上部に形成された把持部80を掴んで該上フィルタ64aを上方に向けて引き上げることにより、容易にフィルタ64を取り外すことができる。
なお、下フィルタ保持部77bの構成や該下フィルタ64bを下側の傾斜部76bに取り付ける構成は上記上フィルタ保持部77aの場合と同様である。
また、図5に示す如く、各フィルタ64a、64bの表面の中央部に凸部83が設けられると共にフィルタ保持部77a、77bの対向壁部78の裏面に凹部84が形成されており、各フィルタ64a、64bを前記隙間Sに差し入れて凸部83を凹部84に係合させることにより、各フィルタ64a、64bがフィルタ保持部77a、77bにそれぞれ保持されることとなる。
空気流発生装置41により吸引された米収納部2aの空気は、米を空気搬送するために米に付着している糠等を含むこととなるが、排気装置61を通じて排出されることによってフィルタ64を通過するので、該フィルタ64によって糠等が取り除かれることとなる。これにより、排気装置61からは清浄な空気が排出されることとなる。
また、糠等を取り除くためにフィルタ64は短期間の内に目詰まりを生じてまう虞があるが、排気装置61は作業者の足下となる作業台5の下方に配備されているため、作業者によるフィルタ64の交換も容易に行うことが可能となる。
また、フィルタ64の交換においても、上フィルタ64aと下フィルタ64bとを別々に取り外すことができる。このため、本実施形態は、フィルタを上方に引き抜くことにより取外し可能な排気装置であってフィルタ一枚によって空気排出部の全面を覆ったものと比べると、フィルタ64を上方に引き抜くために必要な排気装置61と作業台5との間の空間の高さを半分にすることができ、これら排気装置61と作業台5の間の狭小化が図られて洗米機1全体のコンパクト化が図られることとなるのである。
この様に、両フィルタ64a、64bは、図5中の1点鎖線で示す如く一方のフィルタ64aを抜き差しするための軌跡に他方のフィルタ64bを抜き差しするための軌跡が重なり合うことはなく、これによって例えば上フィルタ64aを交換する際に下フィルタ64bが邪魔になることはない。
なお、洗米槽4においては、計量機3より米が供給された後、横排水管22を開閉する開閉弁22aを開いた状態で米にシャワー給水しながら攪拌棒15を回転させることにより米を攪拌する洗米工程と、給水を止めて攪拌だけを行う研米工程とが繰り返し行われ、その後、浮遊ゴミを流すべく、開閉弁22aによって横排水管22の端部開口を閉じた状態で給水して、洗米槽4上部のオーバーフロー管25から排水を行うオーバーフロー工程が行われる。そして、給水を止めると共に開閉弁22aを開放して横排水管22から排水した後、再び開閉弁22aを閉じて、水加減水を供給される。かかる工程を経て洗米された米は、排米弁10が開放されることにより内釜Uに排米される。
米搬送手段85は、ブロワ等からなる空気流発生装置41と、洗米槽4内に通じる給米管86と、洗米槽4の側方に配置された吸引パイプ87とを備えている。該吸引パイプ87は、ホース90を介して洗米槽4に連通しているオーバーフロー管25に連通されていると共に吸引路89によって空気流発生装置41の吸込み側に連通されている。また、給米管86は米搬送路88を介して計量機3の米を受ける計量米収容ケース3aに連通されている。
なお、該排気装置61も洗米槽4よりも下方に配備されている。
第2実施形態によれば、空気流発生装置41を作動させて吸引パイプ87の空気を吸引すると、オーバーフロー管25から洗米槽4内の空気が吸引されて洗米槽4が負圧となり、米搬送路88及び給米管86を通じて洗米槽4内に流入する空気流によって計量米収容ケース3a内の米が洗米槽4へと搬送される。このとき、オーバーフロー管25の排水口が、洗米槽4の空気を吸引するための吸引口を兼ねることとなる。
上記第2実施形態においては、空気流発生装置41により吸引された洗米槽4内の空気は、米を吸引するために該米に付着している糠等ばかりでなく洗米槽4からの空気であるために水分を含んでいるが、排気装置61を通じて排出されることによって該排気装置61のフィルタ64を通過するので、該フィルタ64によって糠等や水分が取り除かれることとなる。これにより、排気装置61からは清浄な空気が排出されることとなる。
また、空気排出部75を複数段状に形成することにより、排気口62を有する傾斜部76を複数段に亘って形成する構成も採用可能である。
また、空気流発生装置41に排気装置61を取り付ける構成を採用することも可能である。
2 貯米庫
3 計量機
4 洗米槽
5 作業台
40 機枠
41 空気流発生装置
60 排気ダクト
61 排気装置
62 排気口
63 ケーシング
64 フィルタ
64a 上フィルタ
64b 下フィルタ
65 前室ケース
66 排気室ケース
67 立板
73 連通口
75 空気排出部
76a 傾斜部
76b 傾斜部
77 フィルタ保持部
77a 上フィルタ保持部
77b 下フィルタ保持部
Claims (4)
- 米備蓄庫(F)と、該米備蓄庫(F)に接続された貯米庫(2)と、該貯米庫(2)から供給される米を洗う洗米槽(4)と、貯米庫(2)内の空気を吸引して米備蓄庫(F)から貯米庫(2)に米を流入する空気流を形成する空気流発生装置(41)とを備えている洗米機において、
前記洗米槽(4)よりも下方に、前記空気流発生装置(41)により吸引した貯米庫(2)内の空気を排出する排気装置(61)を備え、該排気装置(61)は、前記空気流発生装置(41)に接続されると共に排気口(62)を備えるケーシング(63)と、該排気口(62)を覆うフィルタ(64)とを備えており、
前記ケーシング(63)は、前記空気流発生装置(41)から延びるダクト(60)に接続された前室ケース(65)と、該前室ケース(65)よりも大きい容積を有すると共に前記排気口(62)を有する排気室ケース(66)とを連通して形成され、
前室ケース(65)は、前記ダクト(60)よりも大きい断面積を有し、排気室ケース(66)は、前記ダクト(60)の断面積よりも大きい面積を有する連通口(73)を介して前室ケース(65)に連通されていることを特徴とする洗米機。 - 米を一時的に収容しておく貯米庫(2)と、該貯米庫(2)から供給される米を洗う洗米槽(4)とを備え、洗米槽(4)内の空気を吸引して貯米庫(2)から洗米槽(4)に米を流入する空気流を形成する空気流発生装置(41)とを備えている洗米機において、
前記洗米槽(4)よりも下方に、前記空気流発生装置(41)により吸引した洗米槽(4)内の空気を排出する排気装置(61)を備え、該排気装置(61)は、前記空気流発生装置(41)に接続されると共に排気口(62)を備えるケーシング(63)と、該排気口(62)を覆うフィルタ(64)とを備えており、
前記ケーシング(63)は、前記空気流発生装置(41)から延びるダクト(60)に接続された前室ケース(65)と、該前室ケース(65)よりも大きい容積を有すると共に前記排気口(62)を有する排気室ケース(66)とを連通して形成され、
前室ケース(65)は、前記ダクト(60)よりも大きい断面積を有し、排気室ケース(66)は、前記ダクト(60)の断面積よりも大きい面積を有する連通口(73)を介して前室ケース(65)に連通されていることを特徴とする洗米機。 - 前記排気口(62)はケーシング(63)に設けられた傾斜状の空気排出部(75)に開設され、該空気排出部(75)は上下方向中央部が上下端部よりも膨出されていて、前記フィルタ(64)を上側から上下方向に抜き差し可能にするフィルタ保持部(77)が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の洗米機。
- 前記空気排出部(75)は膨出した上下方向中央部の上下に傾斜部(76a、76b)を有する断面く字状に形成され、フィルタ(64)は、上側の傾斜部(76a)に形成された排気口(62)を覆う上フィルタ(64a)と、下側の傾斜部(76b)に形成された排気口(62)を覆う下フィルタ(64b)とを備え、フィルタ保持部(77)は、上フィルタ(64a)を保持する上フィルタ保持部(77a)と下フィルタ(64b)を保持する下フィルタ保持部(77b)とを備えていることを特徴とする請求項3に記載の洗米機。
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