JP4487994B2 - 映像信号処理装置および映像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばテレビジョン信号などの映像信号を液晶表示装置などで表示する場合
に、動画ぼけを低減する技術に関する。
液晶表示装置や(アクティブマトリクス型の)有機EL装置などの表示装置は、1フレ
ームの期間(16.7ミリ秒)にわたって表示画像が保持されるホールド型である。この
ため、次のフレームに移行したときに、前のフレームの画像を視覚したときの記憶が残存
するために、前後のフレームにおいて表示される画像に動きがあれば、その動き領域が、
ぎくしゃくしたり、輪郭がぼけたりするなどのように知覚される(動画ぼけの発生)。
一方、CRTのように画像が瞬間的に表示されるインパルス型の表示装置では、前フレ
ームで表示させた画像の記憶が、次フレームに移行したときには、もはや残存していない
ので、動画ぼけは発生しない。そこで、ホールド型の表示装置においては、インパルス型
の表示態様に似せるべく、画像の表示後に黒画面を挿入する技術が知られている(特許文
献1参照)。
ここで、単純に黒画面を挿入すると、画面の輝度が低下するので、画面を複数領域で分
割するとともに、これらの各領域を複数フレームにわたって所定の順序で割り当て、ある
フレームにおいては、そのフレームに割り当てられた領域を黒表示として、1画面の黒挿
入を複数フレームで完結させる技術が提案されている(特許文献2参照)。
特開平4−302289号公報 特開2005−10579号公報
しかしながら、1画面の黒挿入を複数フレームで完結させる技術では、黒表示となる領
域が時間的(フレーム毎)に移動することになるので、その領域が視認されたり、フリッ
カ等の原因となったりするなどの可能性がある。また、黒領域の表示により、依然として
画面輝度の低下を招きやすい、といった問題もある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、画面の
輝度を低下させないので、動画の表示特性を改善した映像表示方法および映像信号処理装
置を提供することにある。
視覚的な情報は、それが瞬間的に消えた後においても一時的な体験として記憶される。
この記憶は、記憶時間に応じていくつかに分類することができるが、最も短い時間である
記憶は、アイコニック・メモリと呼ばれ、動画ぼけの知覚と最も関連するものと考えられ
る。このアイコニック・メモリは、視覚を刺激した直後に、同じ位置にマスクを呈示する
ことで消去することができる。
上述した画像の表示後に黒画面を挿入する技術は、マスクを一面黒画像としたものに相
当するものであり、動画ぼけを解消することができるが、黒画面を挿入した分だけ単位時
間(例えばフレームの期間)当たりの平均的な輝度が低下するために、画面全体が暗く見
えてしまう。
そこで、本発明に係る映像表示方法は、映像信号に基づいた画像を、当該映像信号で規
定されるフレームまたはフィールド毎に表示する表示装置の映像表示方法であって、前記
映像信号に基づいた画像の動き領域を検出し、検出した動き領域を含む周辺領域に白およ
び黒のドットまたはパターンがランダムに配列するマスクパターンを、前記フレームまた
はフィールド毎に、かつ、互いに隣接するフレームまたはフィールドにおいて異なるよう
に生成するとともに、前記映像信号に基づいた画像を表示させた後に、生成したマスクパ
ターンを表示させることを特徴とする。動画表示させる際にフレームまたはフィールド毎
に画像を表示させると、その表示させた画像が視覚的に記憶されてしまうが、本発明によ
れば、動き領域を含む周辺領域に黒ドットを集中させてランダム配列させたマスクパター
ンの表示により、特に動き領域の視覚記憶が効果的に消去される(または弱められる)の
で、動画像の視覚特性を改善することが可能となる。さらに、このマスクパターンは、白
のドットを含むので、単位時間当たりの画面の輝度が低下することを防止することができ
る上に、白および黒のドットをランダムに発生させれば良いので、その回路構成を簡略化
することもできる。さらに、マスクパターンは、白黒のドットまたはパターンがランダム
に配列するように、フレームまたはフィールド毎に生成されるので、隣接するフレームま
たはフィールドで表示されるマスクパターンが同一となることもない。このため、マスク
パターンが視認されることもない。なお、白黒のドットについては、図4(a)に示され
るように、画面全体に対してランダムに配列させても良いが、画面の中央付近に視点が向
きやすいことから、動き領域にかかわらず、図4(b)に示されるように、画面中央付近
に黒ドットを集中させても良い。なお、図4(b)において、黒ドットは、画面の中央か
ら70%程度に集中させるのが好ましい(四隅を100%としたとき)。また、図4(c
)に示されるように、ドットが連続または不連続の棒状、キャラクター、その他のパター
ンであっても良い。なお、図4(c)に示されるパターンであっても、実際には、白およ
び黒のドットで構成されることになる。
ここで、本発明において、前記映像信号をメモリに記憶した後、前記メモリから映像信
号を記憶した速度よりも速い速度で読み出して、当該読み出した映像信号に基づいた画像
を、前記映像信号で規定されるフレームまたはフィールドよりも短い期間で表示させ、前
記フレームまたはフィールドのうち、当該読み出した映像信号に基づいた画像を表示した
期間の残余期間の、少なくとも一部の期間において、前記マスクパターンを表示すること
が好ましい。この方法においては、1フレームにおいて映像信号に基づく画像を複数回表
示しても良く、また、複数回表示する画像のうち、いくつかについては補間等により生成
した中間画像としても良い。
また、前記一部の期間において、前記マスクパターンを表示させた後に、白または灰色
の画像を表示させても良い。この方法によれば、マスクパターンを表示した後の白または
灰色の表示によって、単位時間当たりの平均的な輝度が低下しないので、画面が暗くなる
こともない。
なお、本発明は、映像表示方法のみならず、映像信号処理装置としても、さらには、映
像表示装置としても概念することが可能である。
以下、本発明の実施の形態につい図面を参照して説明する。
図1は、この実施形態に係る映像表示方法による画像表示順序を示す図である。また、
図2(a)および図3(a)は、画像の表示期間の一例を示す図であり、図2(b)は、
その表示を視聴者がどのように知覚されるのかを示す図である。
図1において、(1)で示される画像は、ノン・インターレース方式(順次走査)で供
給される映像信号に基づいた走査画面のうち、あるフレーム(便宜的に「mフレーム」と
している)で表示される走査画面であり、(3)で示される画像は、次のフレーム(「m
+1」フレームとしている)で表示される走査画面である。
なおここでは、ノン・インターレース方式で説明しているので、毎秒のフレーム数は6
0であり、1フレームの期間は、16.7ミリ秒(60Hzの逆数)となる。
本実施形態では、図2(a)または図3(a)に示されるように、映像信号で規定され
る画面(1)を、フレームの期間の開始から表示した後に、マスクパターン(2)を表示
する。
詳述すると、mフレームの走査画面(1)を、当該mフレームのうち、開始タイミング
t10からタイミングt11までの期間にわたって表示させ、この後、1フレームの残余期間
の一部であるタイミングt12からt13までの期間にわたって、マスクパターン(2)を表
示させる。次の(m+1)フレームでも同様に、当該(m+1)フレームの走査画面(3
)を、当該(t+1)フレームのうち、開始タイミングt20からタイミングt21までの期
間にわたって表示させ、この後、1フレームの残余期間の一部であるタイミングt22から
t23までの期間にわたって、マスクパターン(4)を表示させる。
なお、走査画面(1)を表示させるタイミングt10からt11までの期間、および、走査
画面(3)を表示させるタイミングt20からt21までの期間は、これらの画面を表示させ
る表示装置にもよるが、1フレームの半分程度であり、また、マスクパターン(2)を表
示させるタイミングt12からt13までの期間、および、マスクパターン(4)を表示させ
るタイミングt22からt23までの期間は、それぞれ数ミリ秒程度(望ましくは9ミリ秒程
度)である。実際には、マスクパターンを表示させる期間、タイミングについては、走査
画面および当該マスクパターンを表示する表示装置の応答速度などで決定される。
ここで、mフレームの走査画面(1)の後に表示させるマスクパターン(2)は、図に
示されるように、当該走査画面(1)とは無関係に、白および黒のドットがランダムに配
列したものである。同様に、(m+1)フレームの走査画面(3)の後に表示させるマス
クパターン(4)は、当該走査画面(3)とは無関係に、白および黒のドットがランダム
に配列したものである。このようにマスクパターン(2)および(4)は、白および黒の
ドットがランダムに配列したものであるので、互いに関連することなく、異なっている。
ここでは、白および黒のドットの発生比率は、例えば白を6、黒を4とした一定比率と
するが、後述するように、時間的にまたは画面の位置に応じて一定の範囲で変化させても
良い。
この映像表示方法によれば、走査画面(1)、(3)は、それぞれ1フレームの期間で
はなく、その一部の期間のみにインパルス的に表示されるので、連続したフレームで表示
される画像が時間的に分離される。このため、混ざり合って視覚されること防止されて、
表示画像、特に動画の表示特性が改善されることを防止することが可能となる。
さらに、mフレームの走査画面(1)の後に、マスクパターンが表示されるので、走査
画面(1)を視覚した記憶を、次の(m+1)フレームにおいて充分に低下させることが
できる。次の(m+1)フレームの走査画面(3)についても同様である。このため、視
聴者にとってみれば、走査画面(1)、(3)の分離性が、より高められることになって
、動画ぼけの発生を抑えることが可能となる。なお、図2(b)は、走査画面(1)、マ
スクパターン(2)、走査画面(3)およびマスクパターン(4)を表示させたときに、
視聴者の記憶量(記憶の強さ)が時間経過とともに、どのように変化を示す、心理実験の
結果を示す図であり、mフレームの走査画面(1)を視覚したときの記憶が、マスクパタ
ーン(2)の表示により次第に低下することが判る。
また、マスクパターン(2)、(4)は、意味のないランダムパターンであって、相互
に関連しないものであり、さらに、その表示期間も走査画面(1)、(3)と比較して短
い。このため、マスクパターンが、動画を構成する画像として視認されることもないし、
似通ったパターンが1フレームの期間毎に表示されることに起因するフリッカの発生も抑
えられる。
くわえて、マスクパターン(2)、(4)は、白のドットを含むので、図3(b)に示
されるように、マスクパターンを全部黒ドット(黒画面)とするとともに、当該黒画面を
走査画面の表示後の全期間で表示させる場合と比較して、単位時間当たりの平均的な輝度
がそれほど低下しない。このため、画面が暗くなるのを防止することもできる。
次に、この映像表示方法を実現するための映像信号処理装置について図5を参照して説
明する。
この図に示されるように映像信号処理装置10は、外部上位装置(図示省略)から供給
される映像信号Vidを信号処理して表示部20に供給する構成であり、例えば表示部20
の入力端子にアダプターとして接続する構成として提供され、倍速フレーム生成部12、
動き領域検出部14、マスクパターン生成部16およびセレクタ18を含む。
このうち、倍速フレーム生成部12は、その内部にメモリを有し、上位装置から供給さ
れる映像信号Vidを当該メモリに一旦記憶した後に、当該メモリから記憶速度よりも速い
読出速度(ここでは2倍の速度)で読み出して、セレクタ18の一方の入力端Aに供給す
るものである。映像信号Vidは、1フレーム分の画像を1フレームの期間にわたって画面
を走査するような形式で供給されるので、このままでは、当該映像信号Vidで規定される
走査画面を、そのフレームの期間よりも短い一部期間で表示させることができないが、倍
速フレーム生成部12によって、映像信号Vidの供給期間(1枚の画面を走査するのに要
する期間)が時間的に圧縮されるので、映像信号Vidで規定される1フレームの走査画面
を、mフレームでいえばタイミングt10からt11までの期間で出力することが可能となっ
ている。
動き領域検出部14は、映像信号Vidに基づく走査画面を複数フレームにわたって比較
することによって、動きのある領域の移動量、画面位置を検出するものである。
マスクパターン生成部16は、後述するようにマスクパターンを生成し、生成したマス
クパターンを示す映像信号を、倍速フレーム生成部12が映像信号を読み出した後に、セ
レクタ18の他方の入力端Bに供給する。
なお、マスクパターン生成部16は、動き領域を含む周辺領域に白および黒ドットがラ
ンダムに配列するようにマスクパターンを生成するので、動き領域検出部14による検出
結果を入力している。さらに、マスクパターン生成部16は、マスクパターンの生成タイ
ミングを特定するために、垂直走査および水平同期を規定する映像信号Vidを上位装置か
ら入力している。
セレクタ18は、倍速フレーム生成部12によってメモリから映像信号が読み出されて
いる場合には、入力端Aを選択して、その読み出された映像信号を表示部20に供給し、
また、マスクパターン生成部によってマスクパターンを示す映像信号が供給されている場
合には、入力端Bを選択して、そのマスクパターンの映像信号を表示部20に供給するも
のである。
表示部20は、セレクタ18を介して供給される映像信号に基づいた表示を行うもので
ある。したがって、倍速フレーム生成部12によって映像信号が読み出されている場合に
は、その読み出された映像信号に基づく走査画面を、マスクパターン生成部によってマス
クパターンを示す映像信号が供給されている場合には、そのマスクパターンを、それぞれ
表示することになる。なお、表示部20は、例えば液晶パネルや有機ELパネルなどのよ
うに、走査線とデータ線との交差に対応して配列する画素を有し、走査線を順番に1行ず
つ選択するとともに、選択した行に位置する画素に対して、データ線を介して階調に応じ
た電圧または電流のデータ信号を供給して、各画素が、自身に対応する行が選択されたと
きのデータ線に供給されたデータ信号の電圧または電流に応じた階調となり、以降走査線
の選択が終了しても、当該階調を保持するものである。ただし、表示部20は、これらに
限られず、映像信号にしたがった画面を表示するものであれば良い。
次に、映像信号処理装置10の動作について説明する。図6は、映像信号処理装置10
の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS1において、動き領域検出部14が、上位装置から供給される映像信
号Vidに基づく走査画面を2フレーム分比較する。そして、ステップS2において、動き
領域検出部14は、2フレーム分の比較結果から動きのある領域を特定する。詳細には、
あるmフレームに着目したときに、図7に示されるように、当該mフレームにおける走査
画面と次の(m+1)フレームにおける走査画面との差分を求めて動きベクトルを抽出す
る。これにより、画面のどの部分に動きが発生しているのかが判る。図7においては、右
方向の矢印→で示される領域が動き領域である、と特定される。
なお、着目したmフレームに対し、次の(m+1)フレームは時間的に未来であるから
、実際には、少なくともmおよび(m+1)フレームの映像信号Vidを記憶して比較する
構成となる。
続いてステップS3において、動き領域検出部14は、特定した動き領域を含むような
やや広い領域Maを白および黒ドットを配列させるマスク領域として決定する。
次にステップS4において、マスクパターン生成部16は、例えば次のようにしてマス
クパターンを生成する。すなわち、マスクパターン生成部16は、決定された領域Maを
例えば8×8ドットの小領域Mbに分割するとともに、分割した小領域Mbの各々につい
て8×8ドットのそれぞれに、図に示されるように1〜64の番号を割り振る。さらに、
マスクパターン生成部16は、番号を割り振ったドットのそれぞれについて、1〜64の
数字を乱数で割り当てるとともに、割り当てた数字(乱数)としきい値とを比較して、当
該しきい値以上の数字が割り当てられたドットを黒とする。この動作を分割した小領域M
bのすべてについて実行する。
ここで、設定するしきい値を小さくすると、黒のドットが相対的に増える一方、反対に
しきい値を高くすると、黒のドットが相対的に減る。このため、領域Maの中心から遠く
なるにつれて、小領域Mbに設定するしきい値を高くなるような分布傾向にすると、領域
Maの周辺ほど、黒ドットの密度が減少することになる。
ステップS2において抽出した動きベクトルが大きい場合には、動く領域の移動が激し
いことを示すので、設定するしきい値の分布傾向を低下させると黒ドットが発生する割合
いを高めて、記憶消去の効果を高めることができる。なお、抽出した動きベクトルが小さ
い場合には、設定するしきい値を高めれば良い。
ここで、マスクパターン生成部16により生成されるマスクパターンの一例を図8およ
び図9に示す。
図9において、パターンAは、領域Maが画面の左上に設定された場合を示し、同様に
、パターンB、C、D、Eは、それぞれ領域Maが画面の右上、中央、左下、右下に設定
された場合を示している。
一方、図10において、パターンαは、動きベクトルが大きいので、黒ドットが発生す
る割合いを高めた場合を示し、パターンβ、γは、動きベクトルが徐々に小さくなって、
黒ドットが発生する割合いを段階的に低くした場合を示している。なお、図10において
は、領域Maが画面の中央に設定された場合を示しており、実際には、図9に示されるよ
うな画面の位置変化と、黒ドットの密度変化とを組み合わせたマスクパターンが生成され
る。
なお、動き領域の位置に応じてマスク領域を決定するだけとして、動きベクトルの大き
さに応じて黒ドットの割合を変化させないでも良い。また、動きベクトルがゼロまたは充
分に小さい場合には、両フレームの走査画面同士で動きがない、すなわち、静止画である
から、マスクパターンを生成しないようにしても良い。
ところで、ステップS5において、倍速フレーム生成部12は、上位装置から供給され
る映像信号Vidを当該メモリに一旦記憶した後に、当該メモリから記憶速度よりも速い読
出速度で読み出すことにより、1フレームの走査画面を1フレームの期間の半分期間で供
給する。
一方、ステップS6において、マスクパターン生成部16は、生成したマスクパターン
を示す映像信号をセレクタ18の入力端Bに供給する。
そして、セレクタ18は、倍速フレーム生成部12がメモリから映像信号を読み出して
いる期間では入力端Aを、マスクパターン生成部16が生成したマスクパターンを示す映
像信号を供給する期間では入力端VBを、それぞれ選択して表示部20に供給する(ステ
ップS7)。
これにより、mフレームであれば、映像信号Vidに基づく走査画面がタイミングt10か
らt11までにわたって表示され、この後、その走査画面の記憶を消去するマスクパターン
がタイミングt12からt13までにわたって表示されることになる。
そして、倍速フレーム生成部12が、映像信号Vidの供給により1フレームの期間が経
過した判断しなければ、ステップS8の判別結果が「No」となり、経過するまで待機す
る一方、1フレームの期間が経過したならば、ステップS8の判別結果が「Yes」とな
り、ステップS9において、処理対象を次フレームに移行させ、例えばメモリからの読み
出しポインタ(アドレス)を次フレームの映像信号の先頭部分にセットするなどの処理を
実行する。
この後、処理手順が再びステップS1に戻る。これにより、ステップS1〜S9の処理
がフレーム毎に繰り返される。
このような映像信号処理装置10によれば、映像信号Vidを入力すると、当該映像信号
Vidに基づく走査画面の間に挿入する形でマスクパターンを表示部20に表示させるので
、さらに、走査画面の動き領域を含む周辺領域に白黒ドットのマスク領域を配置させたの
で、動画ぼけの発生を効果的に抑えることが可能となる。
ここでは、ノン・インターレース方式で説明したが、インターレース方式(飛び越し走
査)であれば、毎秒のフレーム数は30に半減する。ただし、2フィールドによる2枚の
走査画面により1フレームの画面が完成するので、1枚の走査画面の走査に要する期間は
16.7ミリ秒であり、ノン・インターレース方式と同じとなる。このようなインターレ
ース方式であれば、1フィールドの期間によって1枚の走査画面が完成するので、1フィ
ールドの期間よりも短い期間で当該走査画面を表示した後に、マスクパターンを表示させ
れば良い。
また、実施形態では、メモリに記憶した映像信号Vidを2倍速で読み出して、図2また
は図3に示されるように、マスクパターンを走査画面の間に挿入したが、表示部20を例
えば液晶パネルとする場合には、2倍速のみならず、3倍速、4倍速で読み出しても良い

図10は、2倍速とともに、3倍速、4倍速とした場合のマスクパターンの挿入例を示
す図である。
上述したように、マスクパターンは、走査画面の表示後に、その記憶を消去する目的で
数ミリ秒程度表示されれば良いので、フレームの最初の1コマ目については、当該フレー
ムの走査画面を表示させる点以外、比較自由に画面の表示順序を設定することができる。
例えば、3倍速の(b)や、4倍速の(e)に示されるように、2コマ目をマスクパタ
ーンとし、3コマ目以降を全白(または全灰)として、平均的な輝度を確保しても良いし
、輝度が低下するが3コマ目以降を全黒としても良い。この点については、4倍速の(d
)、(f)の空白で示したコマ(4コマ目)についても同様である。
また、4倍速の(f)に示されるように、2、3コマ目を異なるマスクパターンとして
も良い。
このように、3、4倍速化のように倍速化を進めると、表示部20の表示が高速である
ことが要求されるものの、マスクパターンの表示期間、タイミング等を、2倍速のときよ
りも細かく設定することが可能となる。
一方、3倍速の(a)および4倍速の(d)では2コマ目が、4倍速の(c)では2お
よび3コマ目が、それぞれ1コマ目と同じ走査画面となっているが、フレーム補間した中
間画像を生成して、これらの中間画像の間にマスクパターンを挿入しても良い。
なお、倍速化を進めても、フレームの最初の1コマ目に、当該フレームの走査画面を表
示させるだけであれば、フレーム補間しても意味がないので、2コマ目以降を、1コマ目
のコピーとして、3コマ目以降にマスクパターンを表示させれば良いと考えられる。
次に、上述した実施形態に係る表示方法を適用した映像表示装置の例について説明する
。図11は、上述した表示部20を、RGBのライトバルブとして用いた3板式プロジェ
クタの構成を示す平面図である。
このプロジェクタ2100において、ライトバルブに入射させるための光は、内部に配
置された3枚のミラー2106および2枚のダイクロイックミラー2108によってR(
赤)、G(緑)、B(青)の3原色に分離されて、各原色に対応するライトバルブ100
R、100Gおよび100Bにそれぞれ導かれる。なお、B色の光は、他のR色やG色と
比較すると、光路が長いので、その損失を防ぐために、入射レンズ2122、リレーレン
ズ2123および出射レンズ2124からなるリレーレンズ系2121を介して導かれる
ここで、ライトバルブ100R、100Gおよび100Bの構成は、それぞれ上述した
実施形態における表示部20に相当し、ここでは、R、G、Bの3つに分けられる。そし
て、上位装置から供給される映像信号Vidが映像信号処理装置10によって処理された映
像信号に基づいて、ライトバルブ100R、100G、100Bが駆動される。
ライトバルブ100R、100G、100Bによってそれぞれ変調された光は、ダイク
ロイックプリズム2112に3方向から入射する。そして、このダイクロイックプリズム
2112において、R色およびB色の光は90度に屈折する一方、G色の光は直進する。
したがって、各色の画像が合成された後、レンズユニット1820によって正転拡大投影
されるので、スクリーン2120には、カラー画像が表示されることとなる。
なお、ライトバルブ100R、100Bの透過像は、ダイクロイックプリズム2112
により反射した後に投射されるのに対し、ライトバルブ100Gの透過像はそのまま投射
されるので、ライトバルブ100R、100Bによる水平走査方向は、ライトバルブ10
0Gによる水平走査方向と逆向きにして、左右反転像を表示させる構成となっている。
また、液晶表示する機器としては、図11を参照して説明した他にも、直視型、例えば
携帯電話や、パーソナルコンピュータ、テレビジョン、ビデオカメラのモニタ、カーナビ
ゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、
テレビ電話、POS端末、ディジタルスチルカメラ、タッチパネルを備えた機器等などが
挙げられる。そして、これらの各種の電子機器に対して、本発明に係る映像表示装置が適
用可能なのは言うまでもない。
本発明に係る映像表示方法による画面を示す図である。 同映像表示方法による表示期間を示す図である。 同映像表示方法を示す図である。 同映像表示方法によるマスクパターンの一例を示す図である。 同映像表示方法を実現するための映像信号処理装置の構成を示す図である。 同映像信号処理装置の動作を示すフローチャートである。 同映像信号処理装置によるマスクパターンの作成例を示す図である。 同映像信号処理装置におけるマスクパターンの例を示す図である。 同映像信号処理装置におけるマスクパターンの例を示す図である。 同映像信号処理装置において3、4倍速化したときの表示を示す例である。 同映像信号処理装置を用いたプロジェクタの構成を示す図である。
符号の説明
10…映像処理装置、12…倍速フレーム生成部、14…動き領域検出部、16…マスク
パターン生成部、18…セレクタ、20…表示部

Claims (2)

  1. 映像信号に基づいた画像を、当該映像信号で規定されるフレームまたはフィールド毎に表示する表示装置に対し、上位装置から供給された映像信号を処理して供給する映像信号処理装置であって、
    当該映像信号に基づく走査画面が前記表示装置において当該映像信号で規定されるフレームまたはフィールドよりも短い期間で表示されるように処理するフレーム生成部と、
    前記上位装置から供給された映像信号に基づく画像のうち、複数フレームまたはフィールドにおいて変化する動き領域を検出する動き領域検出部と、
    検出された動き領域を含む周辺領域に白および黒のドットまたはパターンがランダムに配列するマスクパターンを生成するマスクパターン生成部であって、生成するマスクパターンが前記走査画面の表示後に表示されるように、かつ、互いに隣接するフレームまたはフィールドにおいて異なるように生成するマスクパターン生成部と、
    を含み、
    前記フレーム生成部により処理された映像信号と、前記マスクパターン生成部により生成されたマスクパターンを示す映像信号と、白または灰色の画像を示す映像信号とを、前記表示装置に供給する
    ことを特徴とする映像信号処理装置。
  2. 請求項に記載の前記映像信号処理装置と、
    前記映像信号処理装置によって処理された映像信号に基づいた画像を表示する表示装置と、
    を有することを特徴とする映像表示装置。
JP2006270456A 2006-10-02 2006-10-02 映像信号処理装置および映像表示装置 Expired - Fee Related JP4487994B2 (ja)

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