JP4487912B2 - 内燃機関の燃料添加装置 - Google Patents

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本発明は、排気通路等に対して燃料を添加するための燃料添加弁を備えた内燃機関の燃料添加装置に関する。
排気通路に燃料を添加するための内燃機関の燃料添加装置として、燃料添加弁から燃料を噴射した直後にその燃料添加弁内の燃料通路に圧縮空気を導入することにより、燃料通路に残留する燃料、あるいは噴射口に付着したパティキュレートを吹き飛ばす装置が提案されている(特許文献1参照)。その他に、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2及び3が存在する。
特開2004−263661号公報 特開2001−73744号公報 特開2000−54833号公報
燃料添加弁の内部の燃料通路に残った燃料は、周囲の温度が概ね150℃以上になるとタール化又は炭化しデポジットとなる。燃料通路においてデポジットが発生すると燃料通路が目詰まりを起こし、排気通路に対して所定量の燃料を添加することが困難となる。一度発生したデポジットは除去され難く、除去するためには、例えば、デポジットの周囲の温度を高温(概ね650℃)に昇温してデポジットを燃焼させる必要がある。しかしながら、排気通路に燃料添加弁を設ける場合、その設置箇所は、付着した燃料の炭化を抑えるために排気通路内の比較的低温の位置に設定されることがある。この場合には、燃料通路の周囲の温度を高温にすることが難しく、燃料通路に発生したデポジットを十分に燃焼させることができないおそれがある。上述した先行技術文献に記載された技術は、燃料添加弁の燃料通路に残留した燃料、あるいは噴射口に付着したパティキュレートを除去してデポジットの発生を抑えることを目的としており、発生したデポジットの除去を狙ったものではない。
そこで、本発明は、燃料通路に発生したデポジットを効率よく除去できる内燃機関の燃料添加装置を提供することを目的とする。
本発明の内燃機関の燃料添加装置は、内部の燃料通路に導かれた燃料を該燃料通路の先端の噴射口から添加する燃料添加弁と、前記燃料通路の内部にオゾンを供給するオゾン供給手段と、前記燃料通路のデポジットによる詰まり具合を判別する判別手段と、前記判別手段の判別結果に基づいて、前記オゾン供給手段から前記燃料通路へのオゾンの供給を制御するオゾン供給制御手段と、を備えることにより、上述した課題を解決する(請求項1)。
本発明の燃料添加装置によれば、燃料添加弁の燃料通路の内部にオゾンを供給することにより、オゾンの強い酸化作用を利用して燃料通路の内部、あるいは噴射口の周囲で発生したデポジットを燃焼させてこれを効率よく除去することができる。オゾンの酸化作用は100°C程度、あるいはそれよりも低い温度域でも十分に発揮されるので、燃料添加弁が排気通路内の比較的低温の部分に配置されている場合でもデポジットを十分に除去することができる。また、本発明の燃料添加装置によれば、燃料通路のデポジットによる詰まり具合に応じてオゾンの供給を制御することにより、オゾンを過不足なく使用し、それによりオゾンの消費量を抑えつつ、デポジットによる目詰まりを確実に解消することができる。
本発明の一形態において、前記燃料添加弁には当該燃料添加弁の内部で前記燃料通路に合流するオゾン通路が設けられ、前記オゾン供給手段は、前記オゾン通路を介して前記燃料通路にオゾンを供給してもよい(請求項2)。
上記の形態によれば、オゾン供給手段から供給されるオゾンをオゾン通路を介して燃料通路に集中的に導入し、燃料通路から噴射口へと流すことができる。これにより、燃料通路の内部に形成されるデポジットを狙い撃ちするようにオゾンを供給して、噴射口から燃料通路の奥に侵入し、あるいは燃料通路の内部で炭化したオゾンを確実に燃焼させることができる。燃料通路の内部に集中的にオゾンを供給できるのでオゾンが無駄になり難く、少量のオゾンで高いデポジット除去作用を生じさせることができる。オゾンを燃料添加弁が設置された箇所の雰囲気に触れさせることなく燃料添加弁の内部の燃料通路に導くことができる。これにより、燃料添加弁の周囲のガスによるオゾンの希釈、あるいはHC等の還元剤との反応によるオゾンの消費を抑え、オゾンの酸化作用を効率よく発揮させることができる。
本発明の一形態においては、前記燃料添加弁が排気通路に対して前記燃料を添加するように設けられてもよい(請求項3)。この形態によれば、特にデポジットが発生し易い排気通路内の燃料添加弁の目詰まりに対して有効な解消策を提供することができる。排気によるオゾンの希釈、排気中に含まれるHC等の還元剤との反応によるオゾンの消費を抑えて少量のオゾンで効率よくデポジットを除去できる。
さらに、燃料添加弁が排気通路に対して燃料を添加する形態において、前記オゾン供給制御手段は、前記判別手段が判別した詰まり具合が所定の限度に達している場合、前記内燃機関がアイドル運転中、又は停止直後であることを条件として前記オゾン供給手段から前記燃料通路へオゾンを供給させるようにしてもよい(請求項4)。
内燃機関がアイドル運転中のとき、あるいは停止直後の状態にあるときは内燃機関の排気通路における排気流量及び圧力が小さいため、デポジットの除去のために必要とされるオゾンの量も減少する。このため、アイドル運転中又は停止直後のタイミングでオゾンを供給することによりオゾンの使用量をさらに削減することができる。また、アイドル運転中又は停止直後のタイミングでは排気によるオゾンの希釈、あるいは還元剤との反応によるオゾンの消費をさらに抑制し、それによりオゾンの酸化作用を一層効率よく発揮させることができる。
オゾン供給制御手段を備えた本発明の一形態において、判別手段は種々の手法によってデポジットによる詰まり具合を判定することができる。一例として、判別手段は、前記燃料添加弁から前記排気通路への燃料添加に相関して変化する物理量に基づいて前記詰まり具合を判別してもよい(請求項5)。例えば、排気通路へ燃料を添加する場合には、燃料添加に伴って排気の空燃比が変化するため、燃料添加弁に対して指示した燃料添加量とこれに対応する空燃比の変化との相関関係から、燃料添加弁から指示した量の燃料が添加されているか否かを把握し、燃料量が不足していれば目詰まりが進んでいると判定することができる。あるいは、燃料添加弁からの燃料添加によって排気通路の触媒あるいはフィルタを昇温させる場合には、燃料添加弁に対して指示した燃料添加量と触媒等の温度上昇との相関関係から、燃料添加弁から指示した量の燃料が添加されているか否かを把握し、燃料量が不足していれば目詰まりが進んでいると判定することができる。
詰まり具合を判定する他の一例として、前記判別手段は、前記内燃機関の運転状態を制御するためのパラメータのうち、前記燃料通路へのデポジットの堆積量と相関性を有する特定のパラメータに基づいて前記詰まり具合を判別してもよい(請求項6)。例えば、アクセルペダルの踏込み量及び機関回転数を特定パラメータとして、内燃機関がデポジットの発生し易い運転状態で運転されているか否かを判定し、デポジットが発生し易い状態で運転されているときの時間を積算し、その積算値から詰まり具合を推定することができる。
以上に説明したように、本発明の燃料添加装置によれば、燃料添加弁の燃料通路の内部に供給されたオゾンの強い酸化作用を利用して燃料通路の内部、あるいは噴射口の周囲で発生したデポジットを燃焼させて効率よく除去することができる。
図1は、本発明の燃料添加装置を内燃機関の一例としてのディーゼルエンジン(以下、エンジンと略称する。)1の排気系に適用した一形態を示している。エンジン1は車両に走行用動力源として搭載されるもので、そのシリンダ2には吸気通路3及び排気通路4が接続されている。吸気通路3には吸入空気量を調整するスロットルバルブ5、ターボチャージャ6のコンプレッサ6a、インタークーラ7が、排気通路4にはターボチャージャ6のタービン6bがそれぞれ設けられている。排気通路4のタービン6bよりも上流側には還元剤としての燃料を排気通路4に添加する燃料添加弁8が設けられ、排気通路4のタービン6bよりも下流側には、吸蔵還元型NOx触媒(以下触媒と略称する。)9を含んだ排気浄化ユニット10が設けられている。さらに、排気通路4のタービン6bよりも下流側でかつ排気浄化ユニット10よりも上流側には排気の空燃比を検出するA/Fセンサ11が設けられている。排気通路4と吸気通路3とはEGR通路12で接続され、EGR通路12にはEGRクーラ13及びEGRバルブ14が設けられている。また、エンジン1は、シリンダ2に燃料を噴射するためのインジェクタ15と、インジェクタ15から噴射すべき高圧の燃料を蓄えるコモンレール16と、不図示の燃料タンクからコモンレール16及び燃料添加弁8に燃料を供給するサプライポンプ17とを備えている。
燃料添加弁8にはオゾン供給装置(オゾン供給手段)18が接続されている。オゾン供給装置18は、オゾンを生成するオゾン生成器19と、オゾン生成器19に空気を供給するエアポンプ20と、オゾン生成器19にて生成されたオゾンを燃料添加弁8に導くオゾン供給管21と、オゾン供給管21を開閉する開閉弁22とを備えている。オゾン生成器19は、交流電源22と複数の電極24とを備え、エアポンプ20から供給された空気中の酸素をコロナ放電、紫外線照射等の手段を利用してオゾンに変換する。オゾン供給装置18からのオゾンの供給はエンジンコントロールユニット(ECU)25にて制御される。ECU25は、クランク軸の回転数に対応した信号を出力する不図示のクランク角センサ、吸入空気量を検出する不図示のエアフローメータ、排気通路に設けられたA/Fセンサ11等の各種のセンサの出力を参照してエンジン1の運転状態を判別し、その判別結果に基づいて、燃料添加弁8、インジェクタ15、コモンレール16に対する不図示の圧力調整弁等の制御対象機器を操作するコンピュータユニットである。一例として、ECU15は燃料添加弁8から適宜のタイミングで燃料を短時間噴射させることにより、排気の空燃比を理論空燃比よりも燃料量が多いリッチスパイク状態を作り出し、排気浄化ユニット10の触媒に吸蔵されたNOxを放出させる処理を実行する。これらの処理は公知の排気浄化装置と同様でよい。さらに、ECU15は、図3に示すルーチンを所定の周期で繰り返し実行することにより、本発明の判別手段、及びオゾン供給制御手段として機能する。このルーチンの詳細は後述する。
図2に示すように、燃料添加弁8は、中空円筒状の弁室27を備えた弁本体26と、弁室27に挿入された弁体としてのニードル28とを備えている。ニードル28は、燃料添加弁8の上部に配置された不図示の電磁コイルが発生する電磁力により燃料添加弁8の上下方向(図2の上下方向)に往復駆動される。ニードル28が弁本体26の先端側(図2の下端側)に駆動されるとニードル28の先端部28aが弁座29と密着して弁室27がその下流側に対して閉め切られ、ニードル28が後退側(図2の上端側)に駆動されるとニードル28の先端部28aが弁座29から離れ、それにより弁室27が下流側に対して開かれる。弁座27の下流側には弁本体26の先端に開口する燃料通路30が設けられている。図2に矢印Fで示すように、弁室27に流入する燃料は、弁室27が下流側に対して開かれているときに燃料通路30の先端の噴射口30aから排気通路4に噴射、あるいは添加される。
弁本体26には、一端31aが弁本体26の外面26aに開口し、他端31bが燃料通路30の途中、より具体的には、噴射口30aと弁座29とに挟まれた区間(図2に太線で示す区間)で、さらに好ましくは当該区間の上流側(弁座29側)に合流するオゾン通路31が設けられている。噴射口30aと弁座29との間は、デポジットが最も発生し易い箇所である。オゾン通路31の一端31aはオゾン供給管21と接続される。これにより、オゾン供給装置18から供給されるオゾンは、矢印A方向で示すように排気通路4の排気に触れることなく燃料通路30の内部に導かれる。
次に、図3のオゾン供給制御ルーチンを説明する。このオゾン供給制御ルーチンにおいて、ECU25はまずステップS11で燃料通路30にオゾンを供給するオゾン供給条件が成立するか否かを判断する。オゾン供給条件は、燃料通路30のデポジットによる詰まり具合が、オゾンの供給によるデポジットの除去を必要とする所定の限度を超えているか否かを判別するために設定された条件である。デポジットによる詰まり具合は、一例として、燃料添加弁8の添加動作の前後においてA/Fセンサ11が検出する空燃比の変化に基づいて判別することができる。すなわち、燃料添加弁8から排気通路4に燃料が添加されると、その添加量に応じて排気通路4内の空燃比がリッチ側に変化する。しかし、燃料通路30に目詰まりが生じている場合には燃料添加弁8に対する燃料添加量の指令値よりも少量の燃料しか添加されず、あるいは燃料が全く添加されないため、燃料添加後にA/Fセンサ11にて検出される排気の空燃比は燃料添加時の目標空燃比よりもリーン側(燃料量が少ない側)に偏る。その偏りの程度から燃料通路30の目詰まり具合を判別し、その程度が所定の限度を超えている場合にオゾン供給条件が成立すると判断することができる。
ステップS11にてオゾン供給条件が成立していると判断された場合、ECU25はステップS12に進み、エンジン1がアイドル運転中、又はエンジン1が停止した直後であるか否かを判断する。例えば、エンジン1の回転数が所定のアイドリング回転数域内で、かつアクセル開度が0%、すなわちアクセルペダルが踏み込まれていない状態のときにアイドル運転中と判断することができる。エンジン1の停止直後か否かは、エンジン1が停止したと判定された時点からの経過時間が所定の範囲内にある場合、あるいはエンジン水温が所定の温度域にある場合に停止直後と判定することができる。排気通路4に温度センサが設けられている場合には、その温度センサが検出する温度を利用してエンジン1が停止直後か否かを判断してもよい。なお、エンジン1の停止は、例えばクランク軸の回転数が0か否かによって判定することができる。あるいは、アイドルストップ制御においてエンジン1の停止条件が成立した場合にエンジン1が停止していると判断してもよい。
エンジン1がアイドル運転中、又はエンジン1が停止直後であると判断された場合、ECU25はステップS13に進み、開閉弁22を開いて燃料通路30にオゾンを供給する。その後、今回のオゾン供給制御ルーチンを終了する。なお、ステップS11にてオゾン供給条件が成立していないと判断された場合、あるいは、ステップS12にてエンジン1がアイドル運転中、又は停止直後ではないと判断された場合、ECU25はステップS14に進み、開閉弁22を閉じて今回のオゾン供給制御ルーチンを終える。
以上の形態の燃料添加装置によれば、燃料通路30のデポジットによる目詰まりの具合が所定の限度を超え、かつエンジン1がアイドル運転中又は停止直後の場合に、オゾン供給装置18から燃料添加弁8のオゾン通路31にオゾンが供給される。オゾンは100°C以下の温度域でも強い酸化作用を有するため、燃料通路30の内部、あるいは噴射口30aの付近に付着したデポジットをそのオゾンで燃焼させて燃料添加弁8の外部へ効率よく除去することができる。燃料添加弁8が排気通路4内の比較的低温の領域に配置されていてもデポジット除去作用は十分に発揮される。そして、燃料添加弁8の目詰まりを確実に解消することができるので、排気通路4への燃料添加によって実現される各種の処理、例えば触媒に吸蔵されたNOxを放出させる処理、触媒の硫黄被毒を回復させる再生処理、あるいはパティキュレートフィルタに堆積したパティキュレートを燃焼させる処理等を確実に実施して排気浄化ユニット10の排気浄化機能を維持することができる。
本形態の燃料添加装置では、燃料添加弁8の内部において燃料通路30と合流するオゾン通路31が弁本体26に設けられ、このオゾン通路31に対してオゾン供給装置18からオゾンを供給しているので、オゾン供給装置18で生成したオゾンを燃料通路30の内部に集中的に導入してその燃料通路30の上流側から噴射口30aへとオゾンを流すことができる。これにより、燃料通路30の内部に形成されるデポジットを狙い撃ちするようにオゾンを供給して、噴射口30aから燃料通路30の奥に侵入し、あるいは燃料通路30の内部で炭化したオゾンを確実に燃焼させることができる。従って、少量のオゾンで高いデポジット除去作用を生じさせることができる。オゾンが燃料通路30に供給されるよりも前の段階で排気に触れて希釈され、又は排気中のHC、CO、NO等の還元剤によってオゾンが消費されるおそれがないため、オゾンの消費量をさらに削減することができる。燃料添加弁8を噴射口30aの付近にオゾンを供給する弁として兼用しているので、噴射口30aの付近にオゾンを供給するための添加弁を排気通路4に併設する場合と比較してコストを削減することができる。
また、本形態の燃料添加装置においては、燃料通路30の詰まり具合が所定の限度を超えない場合には開閉弁22を閉じてオゾンの供給を停止しているので、オゾンの無駄な消費を抑えることができる。また、燃料通路30の詰まり具合が所定の限度を超えている場合には、排気流量及び圧力が小さいエンジン1のアイドル運転中又は停止直後のタイミングでオゾンを供給しているので、オゾンの使用量をさらに削減することができる。
以上の形態においては、ECU25が図3のステップS11を実行することにより判別手段として機能し、ECU25がステップS11の判別結果に応じてステップS12及びS13又はステップS14を実行することによりオゾン供給制御手段として機能する。
本発明は上記の形態に限ることなく、種々の形態で実施してよい。例えば、デポジットによる燃料通路30の目詰まり具合は、上記の形態に限らず、種々の手法にて判別することができる。一例として、燃料添加弁8から排気通路4への燃料添加に相関して変化する様々な物理量に基づいて詰まり具合を判別することができる。上述した空燃比はその物理量の一種であるが、空燃比以外の物理量を利用することもできる。例えば、排気浄化ユニット10を昇温させてその機能を再生させるために燃料添加弁8から燃料を添加する場合には、燃料添加弁8に対する燃料添加量と排気浄化ユニット10の温度上昇との間に相関関係が存在するため、そのユニット10の温度を物理量として利用して燃料添加弁8から指令した値の燃料が添加されているか否かを把握し、燃料の添加量が不足していれば目詰まりが進んでいると判定することができる。さらには、燃料添加弁8が燃料添加動作を行う際の燃料圧力の変化等によっても燃料通路30の目詰まり具合を判別することができる。
あるいは、エンジン1の運転状態を制御するためにECU25が取得し、又は監視するパラメータのうち、燃料通路30へのデポジットの堆積量と相関性を有する特定のパラメータを利用して詰まり具合を判別することもできる。例えば、エンジン1がデポジットの発生し易い領域で運転されているか否かをエンジン1の特定の運転制御パラメータ(例えばアクセルペダルの踏込み量と機関回転数)から判定し、デポジットが発生し易い領域で運転されていると判定された時間を積算し、その積算値から詰まり具合を判別することができる。
上記の形態では、デポジットによる燃料通路30の詰まり具合が所定の限度を超えた場合にのみオゾン供給条件が成立したと判定してオゾンの供給を許可しているが、オゾンの供給制御はこのような態様に限らない。例えば開閉弁22に代えて流量調整弁を設け、デポジットによる詰まり具合に応じてオゾンの供給量を増減してもよい。
本発明はディーゼルエンジンに限らず、ガソリンその他の燃料を利用する各種の内燃機関に適用してよい。燃料添加弁は上述した形態に限らず、種々の形態の燃料添加弁が設けられてもよい。上記の形態では燃料通路30の弁座29に近い位置にてオゾン通路31を燃料通路30と合流させているが、燃料通路30の内部にて発生したデポジットの除去が可能であれば、オゾンの供給位置は適宜に変更してよい。さらに、燃料添加弁8の外部から噴射口30aに向けてオゾンを供給する態様であっても、燃料通路30の内部にオゾンを導いてデポジットを除去することができる限りは本発明の範囲に含まれる。本発明は排気通路に対して燃料を添加する燃料添加装置に限定されることなく、燃料通路内にデポジットが発生し得る限りにおいて、燃料添加弁は排気通路以外の箇所に設けられてもよい。さらに、本発明において、燃料の添加の用語は燃料を加える限りにおいて各種の態様を含むものであり、燃料の噴射、噴霧、吹き付けといった態様を含む概念である。
本発明に係る燃料添加装置が排気系に組み込まれたディーゼルエンジンを示す図。 燃料添加装置に設けられた燃料添加弁の断面図。 図1のECUが実行するオゾン供給制御ルーチンを示すフローチャート。
符号の説明
1 ディーゼルエンジン(内燃機関)
4 排気通路
8 燃料添加弁
18 オゾン供給装置(オゾン供給手段)
25 ECU(判定手段、オゾン供給制御手段)
30 燃料通路
30a 噴射口

Claims (6)

  1. 内部の燃料通路に導かれた燃料を該燃料通路の先端の噴射口から添加する燃料添加弁と、前記燃料通路の内部にオゾンを供給するオゾン供給手段と、前記燃料通路のデポジットによる詰まり具合を判別する判別手段と、前記判別手段の判別結果に基づいて、前記オゾン供給手段から前記燃料通路へのオゾンの供給を制御するオゾン供給制御手段と、を備えたことを特徴とする内燃機関の燃料添加装置。
  2. 前記燃料添加弁には当該燃料添加弁の内部で前記燃料通路に合流するオゾン通路が設けられ、前記オゾン供給手段は、前記オゾン通路を介して前記燃料通路にオゾンを供給することを特徴とする請求項1に記載の燃料添加装置。
  3. 前記燃料添加弁が排気通路に対して前記燃料を添加するように設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料添加装置。
  4. 前記オゾン供給制御手段は、前記判別手段が判別した詰まり具合が所定の限度に達している場合、前記内燃機関がアイドル運転中、又は停止直後であることを条件として前記オゾン供給手段から前記燃料通路へオゾンを供給させることを特徴とする請求項3に記載の燃料添加装置。
  5. 前記判別手段は、前記燃料添加弁からの燃料添加に相関して変化する物理量に基づいて前記詰まり具合を判別することを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料添加装置。
  6. 前記判別手段は、前記内燃機関の運転状態を制御するためのパラメータのうち、前記燃料通路へのデポジットの堆積量と相関性を有する特定のパラメータに基づいて前記詰まり具合を判別することを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料添加装置。
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