JP4483903B2 - 温度検出回路 - Google Patents

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Description

本発明は、バンドギャップ基準電圧発生回路にバイアス電流が流れることで発生させる熱電圧を利用して、温度検出を行なう回路に関する。
図14は、特許文献1に開示されている、マイクロコントローラ1の構成を概略的に示す。このマイクロコントローラ1には、温度検出回路として、オンチップ温度センサ2が搭載されている。この温度センサ2は、図15に示すように、出力電圧VOUTを発生するためΔVBE発生器350及び差動増幅器352を備えており、出力電圧VOUT は、図14に示す傾斜A/D変換器3によりサンプリングするため、MUX4の入力端子の1つに供給される。
ΔVBE発生器350は、ベースが相互接続されたPNPバイポーラトランジスタ354,355を備え、各トランジスタのエミッタはグランドに接続される。トランジスタ354のコレクタは抵抗360を介してNMOSトランジスタ356のソースに接続され、トランジスタ355のコレクタはNMOSトランジスタ357のソースに接続される。
トランジスタ356〜359は、トランジスタ354,355のコレクタにバイアス電流Iを供給する。トランジスタ354,355は、各のエミッタ面積が異なるように設計されており、トランジスタ354,355両端の両ベース−エミッタ電圧の差は、抵抗360を通してΔVとして現れる。
増幅器352は、その増幅利得Aで電圧ΔVを増幅するので、電圧VOUTは、次式で表される。
VOUT=ΔV×A=K1×T
ここで、K1は定数となるので、出力電圧VOUTは定数K1により温度に対して線形的に増大する。
出力電圧VOUTは、MUX4を介してA/D変換器3によりサンプリングされ、CPU5は、出力電圧VOUTのデジタル変換値を得る。マイクロコントローラ1は、工場試験段階で2つの異なる温度について温度センサ2の出力電圧を測定し、較正定数Kthrm,Ktc を得る。そして、CPU5は、較正定数Kthrm,Ktc を用いて、温度センサ2より得られた温度を補正するようにしている。
特表平10−503611号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている構成では、CPU5がソフトウエア処理によって温度センサ2の補正を行なうことになるため、CPU5の介在が必要となる。また傾斜A/D変換器3についても、線形伝達関数の係数を決定するため、別途較正定数を得てCPU5が補正を行なう必要があり、正確な温度を得るための補正処理が総じて複雑であるという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複雑な補正を行なうことなくより正確な温度を検出することができる温度検出回路を提供することにある。
請求項1記載の温度検出回路によれば、検出出力部は、バンドギャップ基準電圧発生回路において熱電圧を発生させる経路に流れるバイアス電流を基準とするカレントミラー回路のミラー電流を検出用抵抗素子に流し、出力変換部は、検出用抵抗素子の端子電圧を、変換用基準電源を利用して温度を判定するための出力形態に変換する。そして、検出用抵抗素子が、バンドギャップ基準電圧発生回路において前記バイアス電流が流れる経路に挿入されている抵抗素子と同等の温度特性を備えるようにして、出力変換部に与える変換用基準電源を、バンドギャップ基準電圧より生成する。
即ち、バンドギャップ基準電圧発生回路においては、正の温度特性を持つ熱電圧VTと、負の温度特性を持つベース−エミッタ間電圧VBEとを組み合わせることで、温度特性が無い基準電圧が生成される。そして、熱電圧VTを発生させるために流れるバイアス電流のミラー電流を検出用抵抗素子に流すことで、その抵抗素子の端子電圧が温度の検出出力となるが、検出用抵抗素子が、バンドギャップ基準電圧発生回路に前記バイアス電流の経路に挿入される抵抗素子と同等の温度特性を備えれば、両抵抗素子が有している温度特性もキャンセルされる。
更に、上記検出出力は、所定の出力形態に変換されることで検出温度について判定が行われるが、その変換の際に使用される基準電源をバンドギャップ基準電圧から生成するので、出力変換部の温度特性について補正を行なう必要がなくなる。従って、従来技術のように複雑な補正を行なわずとも、正確な温度を検出することが可能となる。
請求項2記載の温度検出回路によれば、電源側に接続されているカレントミラー回路を構成する複数のトランジスタのエミッタに抵抗素子を挿入するので、各回路に設定される電流比の精度を高めることができ、温度の検出精度を向上させることができる。
請求項3記載の温度検出回路によれば、電源側に接続されるカレントミラー回路を構成する複数のトランジスタをカスケード接続するので、電源側トランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧VCEを揃えることができ、温度の検出精度を更に向上させることができる。
請求項4記載の温度検出回路によれば、バンドギャップ基準電圧発生回路並びに検出出力部を、SOI(Silicon 0n Insulator)基板上でトレンチ分離された領域に、半導体集積回路の一部として形成する。斯様に構成すれば、上記回路の形成領域は、他の回路素子の形成領域と酸化膜によって分離されることになる。酸化膜による分離構造を採用すると、その熱伝導率はPN接合分離構造に比較して1/10程度となるので、例えば、発熱を生じる回路素子が近傍に配置されている場合でも、その熱の影響を受けることなく、温度検出を安定して行うことができる。
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例について図1を参照して説明する。図1は、温度検出回路11の構成を示すものである。温度検出回路11は、バンドギャップ基準電圧発生回路(以下、VBG発生回路と称す)12と、検出出力部13と、A/D変換回路(出力変換部)14とで構成されている。
VBG発生回路12において、PNPトランジスタTr1、Tr2は、何れもエミッタが電源電圧Vccを供給する電源線15に接続されてカレントミラー回路を構成している。両者のセル面積比(エミッタ比)は1:Nとなっており、トランジスタTr2のコレクタ電流は、トランジスタTr1のコレクタ電流IのN倍となる。PNPトランジスタTr3のエミッタは、トランジスタTr1,Tr2のベースに共通に接続され、自身のベースはトランジスタTr1のコレクタに接続され、自身のコレクタはグランドに接続されている。このトランジスタTr3は、トランジスタTr1,Tr2のベース電流をグランドに流す作用を成す。
NPNトランジスタTr4,Tr5は、セル面積が等しく電気特性が揃っているトランジスタであり、両者のベースは共通に接続されて、出力線16よりベース電流Ibの供給を受けるようになっている。トランジスタTr4のエミッタは、抵抗素子R1,R2の直列回路を介してグランドに接続され、トランジスタTr5のエミッタは、抵抗素子R1,R2の共通接続点に接続されている。
NPNトランジスタTr6のコレクタは電源線15に接続され、ベースはトランジスタTr5のコレクタに接続され、エミッタは基準電圧VBGの出力線16に接続されている。トランジスタTr4,Tr5のベース電流Ibは、出力電圧VBGを一定値に制御するためのフィードバック電流の役割を果たす。この電流Ibの値によってトランジスタTr5のコレクタからトランジスタTr6のベースに向かう電流ΔIが増減し、トランジスタTr6のエミッタ電流が変化して出力電圧VBGが一定値に制御される。
検出出力部13において、PNPトランジスタTr7のエミッタは電源線15に接続され、コレクタは、検出用抵抗素子R3を介してグランドに接続されている。トランジスタTr7のベースは、VBG発生回路12のトランジスタTr1のベースに接続されてカレントミラー回路を構成している。両者のセル面積比は1:Bとなっており、トランジスタTr7のコレクタ電流は、トランジスタTr1のコレクタ電流IのB倍となる。抵抗素子R3は、抵抗素子R1と同じ温度特性を有する素子として構成されている。また、抵抗素子R3の抵抗値は、抵抗素子R1のA倍に設定されている。
抵抗素子R3の端子電圧は、A/D変換回路14によってA/D変換され、変換されたデータは、例えば、図示しないCPUなどによって読み込まれる。そして、VBG発生回路12の出力電圧VBGは、非反転増幅回路17を介して増幅されて、A/D変換回路14に変換用基準電源VREFとして供給されている。
次に、本実施例の作用について説明する。VBG発生回路12は、正の温度特性を持つ熱電圧VTと、負の温度特性を持つベース−エミッタ間電圧VBEとを組み合わせているので、温度特性が無い基準電圧VBGが生成される。そして、抵抗素子R1に流れるバイアス電流Iのミラー電流を検出用抵抗素子R3に流すことで、抵抗素子R3の端子電圧が温度の検出出力となるが、検出用抵抗素子R3が、抵抗素子R1と同等の温度特性を備えれば、双方の抵抗素子が有している温度特性もキャンセルされる。
ここで、VBG発生回路12において、抵抗素子R1の端子電圧は、トランジスタTr5のベース−エミッタ間電圧VBEに等しいので、(1)式で表される。
R1・I=VBE=VT・ln(N・I/I) …(1)
ここで、VTは熱電圧であり、VT=kT/q(kはボルツマン定数,Tは絶対温度、qは電子の電荷),lnは自然対数であるから、
I=kT/q・ln(N)/R1 …(2)
となる。
このバイアス電流IのB倍が検出用抵抗素子R3に流れるので、検出出力部13の出力電圧Voutは、
Vout=R3・B・I
=R3・B・{kT/q・ln(N)/R1}
=k/q・A・B・ln(N)・T …(3)
となるから
Vout=C・T …(4) {C=k/q・A・B・ln(N)}
と表すことができる。
即ち、検出出力部13の出力電圧Voutは、絶対温度Tに定数Cを乗じたもので表されており、トランジスタのベース−エミッタ間電圧VBEの製造ばらつきによる影響も無い。従って、バンドギャップ基準電圧発生回路12における電流比N,検出出力部13における抵抗比A,並びに電流比Bを適宜設定することで、検出温度に応じて出力電圧Voutが任意の傾きを示すように調整できる。
また、出力電圧Voutをデジタルデータに変換するA/D変換回路14の変換用基準電圧VREFは、バンドギャップ基準電圧VBGより生成して供給しているので、A/D変換回路14の変換動作に関する特性は基準電圧VBGが有している特性と同じになり、補正を行なう必要はない。
以上のように本実施例によれば、温度検出回路11の検出出力部13は、VBG発生回路12の抵抗素子R1に流れて熱電圧VTを発生させるバイアス電流Iのミラー電流(B・I)を検出用抵抗素子R3に流し、A/D変換回路14は、検出用抵抗素子R3の端子電圧を、変換用基準電源VREFを利用してA/D変換する。そして、検出用抵抗素子R3を、抵抗素子R1と同等の温度特性を備える素子にして、変換用基準電源VREFをバンドギャップ基準電圧VBGより生成するようにした。従って、従来技術のように複雑な補正を行なわずとも、温度を高い精度で検出することが可能となる。
(第2実施例)
図2は本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。第2実施例の温度検出回路11Aは、第1実施例の温度検出回路11におけるトランジスタTr1,Tr2,Tr7のエミッタに、抵抗素子(エミッタ抵抗)R4を挿入して構成されている。以上のように構成される第2実施例によれば、VBG発生回路12A並びに検出出力部13Aに設定される電流比の精度を高めて、温度の検出精度を向上させることができる。
(第3実施例)
図3は本発明の第3実施例を示すものであり、第2実施例と異なる部分について説明する。第3実施例の温度検出回路11Bは、第2実施例の温度検出回路11Aにおいて、検出用抵抗素子R3を、可変抵抗素子R3_Vに置き換えて構成されている。以上のように構成される第3実施例によれば、可変抵抗素子R3_Vの抵抗値を変化させることで、電流比Bを可変設定し、出力電圧Voutの傾きを調整することができる。
(第4実施例)
図4は本発明の第4実施例を示すものであり、第1実施例と異なる部分について説明する。第4実施例の温度検出回路11Cは、第1実施例の温度検出回路11のトランジスタTr1,Tr2,Tr7に対して、PNPトランジスタTr8,Tr9,Tr10をカスケード接続したものである。また、トランジスタTr8,Tr9のベースとグランドとの間には,トランジスタTr3と同じ機能を成すPNPトランジスタTr11が接続されている。この場合、電流の対称性を良好にするため、トランジスタTr3のベースはトランジスタTr2のコレクタに接続され、トランジスタTr11のベースはトランジスタTr8のコレクタに接続されている。
以上のように構成される第4実施例によれば、VBG発生回路12C並びに検出出力部13Cを構成するトランジスタをカスケード接続することで、各トランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧VCEを揃えることができ、温度の検出精度を更に高めることができる。
(第5実施例)
図5は、本発明の第5実施例であり、例えば第1実施例の温度検出回路11を半導体基板上に構成した場合を示す、半導体構造の模式的断面図である。この場合、VBG発生回路12並びに検出出力部13を構成する各回路素子を、埋め込み酸化膜(SiO2)21を有するSOI(Silicon On Insulator)基板22上に形成する。そして、例えばPNPトランジスタなどを、埋め込み酸化膜21に達するトレンチ23の内部に酸化膜材料(絶縁膜材料)24を埋設することでトレンチ分離された領域に形成する。
斯様に構成すれば、VBG発生回路12や検出出力部13の形成領域は、他の回路素子の形成領域と酸化膜によって分離される。酸化膜による分離構造を採用すると、熱伝導率はPN接合分離構造に比較して1/10程度となる。従って、図5に示すように、温度検出回路11の近傍に、例えば、パワーMOSFET25のように、動作時に発熱を生じる回路素子が配置されている場合でも、その熱の影響を受けることなく、温度検出を安定して行うことができる。
このことにより、アクチュエータ一体で実装された駆動用ICで、アクチュエータの温度を検出する機能を有する場合においても、駆動用出力素子(パワーMOS)の発熱の影響を受けることなく、アクチュエータ温度の検出を安定して行うことができる。
(第6実施例)
以降の第6〜第8実施例は、本発明の温度検出回路に適用できるVBG発生回路の他の構成例を示すものである。図6に示す第6実施例の温度検出回路33では、トランジスタTr4,Tr5によってカレントミラー回路を構成し、トランジスタTr5側のコレクタに抵抗素子R5を挿入し、トランジスタTr4側のコレクタに、N(=4)個の抵抗素子R5よりなる並列回路を挿入している。そして、トランジスタTr5のエミッタは抵抗素子R1を介してグランドに接続され、トランジスタTr5のエミッタは直接グランドに接続されている。
また、トランジスタTr4,Tr5のコレクタは、オペアンプ34の(+)端子,(−)端子に夫々接続されており、オぺアンプ34の出力端子は、バンドギャップ基準電圧VBGの出力線35に接続されており、以上がVBG発生回路36を構成している。検出出力部は、第6実施例の検出出力部32を使用し、抵抗素子R3は出力線35に接続され、トランジスタTr12のベースは、トランジスタTr4,Tr5のベースに接続されている。尚、図6では、電源や起動回路などの図示は省略している。
以上の構成において、VBG発生回路36では、オペアンプ34の作用により、トランジスタTr4,Tr5のコレクタ電位は、何れも(R1・I+VBE)となる。従って、トランジスタTr4のコレクタ電流は(N・I)となる。
図7は、検出温度に応じた出力電圧Voutの変化を示す。第1実施例の温度検出回路11の場合、(a)に示すように、出力電圧Voutは検出温度に比例して線形に増加する正の温度特性を示す。これに対して、第6実施例の温度検出回路33は、(b)に示すように、出力電圧Voutは検出温度に反比例して線形に減少する負の温度特性を示す。従って、以上のように構成される第6実施例によれば、出力電圧Voutに負の温度特性を持たせたい場合にも対応することができる。
(第7実施例)
また、図8に示す第7実施例の温度検出回路37は、第6実施例の構成を若干変更したもので、VBG発生回路38は、トランジスタTr5を、セル比がN倍のトランジスタTr13に置き換え、トランジスタTr4のコレクタに挿入する抵抗素子R5を1つだけにした構成である。このVBG発生回路38では、トランジスタTr4,Tr13のコレクタ電流は何れもIとなるので、トランジスタTr13の1素子分のコレクタに流れる電流は1/Nとなる。
(第8実施例)
図9に示す第8実施例の温度検出回路39は、Bi−CMOS構成となっており、VBG発生回路40において、グランド側には、PNPトランジスタTr14と、セル比がN倍のPNPトランジスタTr15,Tr16とが配置されており、これらのコレクタ及びベースは何れもグランドに接続されている。また、第4実施例において、トランジスタTr1,Tr2,Tr7〜10により構成されていたカスケード接続構成部分が、PチャネルMOSトランジスタ(FET):M1〜M6により置き換えられている。そして、MOSトランジスタM4,M5と、トランジスタTr14,Tr15との間には、NチャネルMOSトランジスタM7〜M10が配置され、これらのMOSトランジスタM7〜M10は、MOSトランジスタM1,M2,M4,M5と共に自己バイアス回路を構成している。MOSトランジスタM10と、トランジスタTr15との間には、抵抗素子R1が接続されている。
また、VBG発生回路40の構成部分として、電源線15よりカスケード接続されている2つのPチャネルMOSトランジスタM11,M12があり、それらの各ゲートは、MOSトランジスタM2,M5のゲートに接続されている。そして、MOSトランジスタM12とトランジスタTr16との間には抵抗素子R1が接続されており、MOSトランジスタM12のドレインが、バンドギャップ基準電圧VBGの出力端子となっている。
一方、検出出力部41側となるMOSトランジスタM6のドレインは、抵抗素子R3を介してグランドに接続されており、そのドレインに出力電圧Voutが現れるようになっている。
(第9実施例)
図10は本発明の第9実施例を示すものであり、第1実施例と異なる部分のみ説明する。第9実施例の温度検出回路42は、第1実施例の温度検出回路11におけるA/D変換回路14、比較器(コンパレータ,出力変換部)43に置き換えて構成されている。比較器43の非反転入力端子には電圧Voutが与えられており、反転入力端子には、非反転増幅回路17からの出力電圧VREFを、抵抗素子R6,R7で分圧した電位が与えられている。
以上のように構成される第9実施例によれば、A/D変換回路14に替えて比較器43を使用する場合でも、検出用抵抗素子R3の端子電圧を、変換用基準電源VREFを利用して比較するので、温度を高い精度で検出することが可能となる。
(第10実施例)
図11は本発明の第10実施例を示すものであり、第9実施例と異なる部分のみ説明する。第10実施例の温度検出回路44は、第9実施例の比較器43に、比較用閾値電圧を付与する抵抗素子R6,R7に替えてD/A変換回路45が配置されており、そのD/A変換回路45には、例えば図示しないEEPROM等によって閾値電圧相当のデータ値が入力されるようになっている。そして、D/A変換回路45の変換用参照電圧として、基準電源VREFが与えられている。
以上のように構成される第10実施例によれば、比較器43に対し、D/A変換回路45を介して比較用閾値電圧を付与することで、第9実施例と同様の効果が得られる。
(第11実施例)
図12及び図13は本発明の第11実施例を示すものであり、第9実施例と異なる部分のみ説明する。第11実施例は、非反転増幅回路17の出力側に発振回路46を配置したものであり、発振回路46は、比較器43を利用して構成されている。非反転増幅回路17の出力端子とグランドとの間には、定電流源47及びコンデンサ48の直列回路が接続されており、コンデンサ48の両端には、スイッチ回路49及び定電流源50の直列回路が並列に接続されている。スイッチ回路49の開閉制御は(ハイレベルでON)、比較器43の出力信号によって行われるようになっており、定電流源47,50の電流比は、1:2に設定されている。
また、抵抗素子R6,R7の共通接続点は、スイッチ回路51を介して比較器43の反転入力端子に接続されており、電圧Voutも、スイッチ回路52を介して前記反転入力端子に与えられている。スイッチ回路52は、スイッチ回路49と同相でON/OFFし、スイッチ回路51は、逆相でON/OFFするように構成されている。そして、比較器43の出力信号は、バッファ53を介すことで周波数信号OSCOUTとして出力されるようになっている。すなわち、第1実施例の温度検出回路11におけるA/D変換回路14を発振回路46に置き換えたものが、温度検出回路54を構成している。
次に、第11実施例の作用について説明する。図13は、コンデンサ48の端子電圧VCと周波数信号OSCOUTとの変化を示すタイミングチャートである。スイッチ回路49がOFFするとコンデンサ48は電流Iで充電され、スイッチ回路49がONするとコンデンサ48は電流Iで放電される。そして、比較器43の出力信号がハイレベルの場合はスイッチ回路52側が閉じるため、比較器43に与えられる閾値電圧は温度特性を有するVout:Vth_Lとなり、比較器43の出力信号がロウレベルの場合はスイッチ回路51側が閉じるため、比較器43に与えられる閾値電圧は温度特性が無いVREFの分圧電位:Vth_Hとなる。その結果、コンデンサ48の端子電圧VCは三角波状に変化する(図13(a)参照)。
そして、閾値電圧Vth_Lは温度特性を有するため、低温時には、図13(b)に示すように電圧レベルが低下するので、周波数信号OSCOUTの周波数は低下する。一方、高温時には、図13(c)に示すように閾値電圧Vth_Lは上昇するので、周波数信号OSCOUTの周波数も上昇する。すなわち、周波数信号OSCOUTは、検出温度に応じて周波数が変化するように出力される。
ここで、周波数信号OSCOUTの発振周波数Tは、コンデンサ48の容量をCとすると、(5)式で表される。
T=(Vth_H−Vth_L)×C/I …(5)
したがって、周波数信号OSCOUTの出力パルス数を、例えばカウンタにより一定時間内でカウントすることにより、温度検出回路54により検出された温度を把握することが可能となる。この場合、閾値電圧Vth_Hに温度特性が無いバンドギャップ電圧を使用し、閾値電圧Vth_Lに温度特性を有する電圧Voutを使用するので、相対精度が向上し、温度検出精度を高めることができる。
本発明は上記し又は図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、以下のような変形が可能である。
第5実施例において、温度検出回路の周辺に発熱を生じる回路素子が存在しない場合は、PN接合分離構造を採用しても良い。
本発明の第1実施例であり、温度検出回路の構成を示す図 本発明の第2実施例を示す図1相当図 本発明の第3実施例を示す図1相当図 本発明の第4実施例を示す図1相当図 本発明の第5実施例であり、温度検出回路を半導体基板上に構成した場合を示す模式的断面図 本発明の第6実施例を示す図1相当図 検出温度に応じた出力電圧Voutの変化特性であり、(a)は第1実施例、(b)は第6実施例の場合示す図 本発明の第7実施例を示す図1の一部相当図 本発明の第8実施例を示す図8相当図 本発明の第9実施例を示す図1相当図 本発明の第10実施例を示す図1相当図 本発明の第11実施例を示す図1相当図 コンデンサの端子電圧VCと周波数信号OSCOUTとの変化を示すタイミングチャート 特許文献1に開示されているマイクロコントローラの構成を概略的に示す図 温度センサの回路構成を示す図
符号の説明
図面中、11は温度検出回路、12はバンドギャップ基準電圧発生回路、13は検出出力部、14はA/D変換回路(出力変換部)、21は酸化膜、24は酸化膜材料、33は温度検出回路、36はバンドギャップ基準電圧発生回路、37は温度検出回路、38はバンドギャップ基準電圧発生回路、39は温度検出回路、40はバンドギャップ基準電圧発生回路、41は検出出力部、42は温度検出回路、43は比較器(出力変換部)、44,54は温度検出回路、R1は抵抗素子、R3は検出用抵抗素子、R4は抵抗素子を示す。

Claims (4)

  1. 基準電圧を生成すると共に、熱電圧を発生させる経路を有するバンドギャップ基準電圧発生回路と、
    前記熱電圧を発生させる経路に流れる正の温度特性を持つバイアス電流を基準とするカレントミラー回路と、このカレントミラー回路のミラー電流を流す経路に直列に接続される検出用抵抗素子とで構成される検出出力部と、
    前記検出用抵抗素子の端子電圧を、変換用基準電源を利用して温度を判定するための出力形態に変換する出力変換部とを備え、
    前記検出用抵抗素子は、前記バンドギャップ基準電圧発生回路において前記バイアス電流が流れる経路に挿入されている抵抗素子と同等の温度特性を備え、
    前記出力変換部の変換用基準電源は、前記基準電圧より生成されることを特徴とする温度検出回路。
  2. 前記バンドギャップ基準電圧発生回路、電源側に接続されるカレントミラー回路を備え
    前記検出出力部を構成するカレントミラー回路は、電源側に接続され、
    前記バンドギャップ基準電圧発生回路並びに前記検出出力部それぞれのカレントミラー回路を構成する複数のトランジスタのエミッタに、抵抗素子が挿入されていることを特徴とする請求項1記載の温度検出回路。
  3. 前記バンドギャップ基準電圧発生回路、電源側に接続されるカレントミラー回路を備え
    前記検出出力部を構成するカレントミラー回路は、電源側に接続され、
    前記バンドギャップ基準電圧発生回路並びに前記検出出力部それぞれのカレントミラー回路を構成する複数のトランジスタが、カスケード接続されていることを特徴とする請求項1又は2記載の温度検出回路。
  4. 前記バンドギャップ基準電圧発生回路と前記検出出力部とは、SOI(Silicon 0n Insulator)基板上でトレンチ分離された領域に、半導体集積回路の一部として形成されることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の温度検出回路。
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