JP4481532B2 - 除雪機の高低調節装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、除雪機の前部に配置する除雪部の高さをレバー操作により容易に調節できるようにするための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から除雪機の前部に配置した除雪部は高さ調節可能として、走行する地面よりも高く積もった雪や走行面よりも低い雪面を除雪できるようにしている。この除雪部の昇降は、大型の除雪機の場合には、エンジンやモータの動力によってシリンダを駆動したり、ネジ軸やアームを回動して除雪部を昇降して高さ調節できるようにしていた。また、小型の除雪機の場合には、馬力が小さくコストを低く抑え小型化するために、走行装置後部に設けたペダルを踏んで除雪部の高さを変更できるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の小型の除雪機においては、クローラを地面に接しておいてから、除雪部の高さを上下レバーまたは足ペダル等で決定する方式であったので、機体後方の運転操作部位置から作業者が機体前方の除雪部位置を確認することは困難であった。したがって、除雪部を必要以上に下げて雪掻込み用のオーガなどで地面を損傷させたり、また除雪部が十分に下がっていないために除雪作業を行っても地面に雪を取り残したりすることがあった。さらに、除雪部の上下位置を有段階で調節するような方式の場合、適切な位置に除雪部をセットすることが困難であり、除雪作業を適切に行うことを阻んでいた。また、深く除雪するために除雪部を下げると、路面の状態によって自重だけでは除雪部が上がることがあるため、除雪部に収納された、掻込オーガも雪面から上がり、この掻込オーガの回動により砕かれて中央側へ掻き込まれる雪の量が減少して、除雪作業の能率が低下していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
【0005】
請求項1においては、機体フレーム(9)の前部に除雪部(1)を配置し、クローラ式走行装置(50)の前輪支持軸(4)を中心に、前記機体フレーム(9)を回動可能に構成し、該機体フレーム(9)の後上方に運転操作部(40)を配設した除雪機であって、前記機体フレーム(9)の後部に設ける取付金具(15)と、前記クローラ式走行装置(50)の後部に設ける固定金具(13)を、ボルト(17)とナット(18)とからなる固定手段により連結固定可能とし、前記運転操作部(40)に配置したロックレバー(6)を、該ボルト(17)と連動連結し、前記ロックレバー(6)の操作により、該ボルト(17)を回動して締結可能に構成し、前記固定金具(13)に該ボルト(17)を摺動自在とする長孔(13a)を設け、前記取付金具(15)に対して、該ボルト(17)とナット(18)により固定金具(13)を固定する位置を、無段に変更可能とし、該取付金具(15)の該ナット(18)を配置する側の側方に、回り止め金具(21)を配設し、該回り止め金具(21)は、該取付金具(15)に固定すると共に、該回り止め金具(21)には、前記ナット(18)の六角形状に一致する孔を穿設し、該孔に該ナット(18)を嵌入し、該ナット(18)の回り止めを行うように構成したものである。
【0006】
請求項2においては、請求項1記載の除雪機の高低調節装置において、前記回り止め金具(21)は、該取付金具(15)に対して、該ボルト(17)を中心にして回動可能に枢支し、該回り止め金具(21)と取付金具(15)とは、前記ボルト(17)とは離れた位置において、該回り止め金具(21)を貫通する取付穴(21a)に挿入した他の固定ボルト(20)及びナットにより締結固定可能に構成し、該取付穴(21a)は長孔に形成されており、該固定ボルト(20)に沿って、該取付穴(21a)内で回り止め金具(21)を回動可能とし、前記ボルト(17)とナット(18)による締付け力の低下が生じた場合に、該回り止め金具(21)を取付金具(15)に対して回動させ、前記ナット(18)の増し締めを可能としたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施例を説明する。
【0008】
図1は除雪機の全体側面図であり、図2はソリ取付部の斜視図であり、図3は除雪機を後方より見た全体斜視図であり、図4は除雪部の固定構造の斜視図であり、図5は除雪部の固定構造の斜視図であり、図6は除雪部が上方に位置する場合を示す除雪機の全体側面図である。
【0009】
図1において、除雪機の全体構成から説明する。機体フレーム9の前部には除雪部1が配設されており、除雪部1は機体フレーム9の前端に連設したブロアカバー46内にブロアを収納し、該ブロアカバー46の上部に左右回動可能に投雪シュート47を突出し、ブロアカバー46前部に掻込オーガを収納したオーガカバー48を配置している。前記掻込オーガと前記ブロアとは同時に駆動されて、該掻込オーガの回動によって雪を砕いて中央側へ掻き込み、ブロアによって上方へ吹き飛ばし、投雪シュート47によってガイドされて任意の方向へ排出できるようにしている。
【0010】
前記投雪シュート47の下部には王冠状に形成された旋回座49が一体的に設けられており、該旋回座49の側方に図示しない旋回モータが取り付けられている。該旋回モータはギヤを備えており、該ギヤと旋回座49の外周下部に形成した歯部を噛合させ、ギヤを回転させることにより投雪シュート47を回動可能としている。
【0011】
図1、図2に示すように、前記ブロアカバー46下端にはソリ8・8が左右で対称位置に固設されており、該ソリ8・8の底面が地面と接するようにして、前記除雪部1が安定するようにしている。ソリ8・8はボルト締結によりブロアカバー46に固設されており、必要に応じて左右方向での取付位置を変更可能としている。また本除雪機は、ソリ8・8の代わりに、ローラを前記ブロアカバー46下端に枢設する構成としてもよい。この場合は、除雪部1の安定性が向上すると同時に、機体走行時の抵抗が減少して、除雪作業時に機体が滑らかに走行を行うことができるようになる。
【0012】
前記ソリ8・8は、取付位置を上下調節可能に構成されており、除雪部1と地面との間隔を変更することができる。つまりソリ8・8の取付位置の変更により、除雪部1の高さを微調整することができる。なお、前記ローラを除雪部1に配設する場合も、取付位置を上下調節可能に構成することができる。
【0013】
前記機体フレーム9の両側後部より後上方に、左右一対のハンドル10・10が突出され、該ハンドル10・10の上部に運転操作部40が形成されている。該ハンドル10・10の上部間に操作ボックス14が配置され、その両側のハンドル10・10上に走行クラッチレバー51と除雪クラッチレバー52が配設されている。該走行クラッチレバー51と除雪クラッチレバー52は握っているときのみ作動し、放すと停止するデッドマンクラッチレバーとしている。また、前記操作ボックス14後部には、図3に示すように、ロックレバー6が配設されており、後述するように、該ロックレバー6の操作により、除雪部1の上下位置を固定可能としている。
【0014】
そして前記機体フレーム9上にエンジン60を載置し、該エンジン60の前部より出力軸を突出し、機体フレーム上部のベルトカバー部43内に配置した、該出力軸上のプーリーよりベルトを介して、機体フレーム9下部内に配置したミッションケース及び前記除雪部1へ動力を伝えるようにしている。前記ミッションケース内には、HST式変速装置が一体的に設けられ、該ミッションケースより両側へ突出した前輪支持軸4は走行駆動軸として、機体フレーム9及びトラックフレーム42を左右に貫通している。該機体フレーム9は前輪支持軸4を中心に前後へ傾倒できるように支持されている。該前輪支持軸4の両軸端に駆動スプロケット2・2が固設され、トラックフレーム42の後部には後輪支持軸11が横架され、該後輪支持軸11の両端に従動スプロケット3・3が回転自在に軸支され、該従動スプロケット3と駆動スプロケット2との間にクローラベルト5を巻回している。そして、駆動スプロケット2、従動スプロケット3、クローラベルト5、トラックフレーム42等により、クローラ式走行装置50を構成している。
【0015】
また、前記ハンドル10・10の下方で前記機体フレーム9後面にバッテリー搭載台25を突設し、該バッテリー搭載台25にバッテリー26を搭載している。該バッテリー26を支持部材27とバッテリーカバー28によってを固定している。このバッテリー26を後部に配置することによって機体前後の重量をバランスさせている。なお、本実施例では機体前後の重量をバランスさせるためにバッテリー26を機体フレーム9後面に配置しているが、機体全体のバランスを考慮して機体前方または機体側面にバッテリー26を配置することもできる。
【0016】
次に、除雪部1の高低調節装置について説明する。該高低調節装置は除雪部1の上下回動機構と、該除雪部1の固定機構とを備えており、該除雪部1の上下位置を変更して固定することを可能としている。図1に示す除雪機は、前述した前記ソリ8・8による上下調節と比べて、大幅に除雪部1の高さを調節することを可能としている。前述したように、除雪部1から前記機体フレーム9、前記ハンドル10・10は一体的に構成されており、前記前輪支持軸4を回動中心に該ハンドル10・10を上下することにより、除雪部1も該ハンドル10・10の上下幅に応じた上下高さ調節を可能としている。これが前記上下回動機構である。
【0017】
また、前記クローラベルト5は前記駆動スプロケット2、従動スプロケット3の取付ピッチをもって地面に接している。左右両側で前記トラックフレーム42下端にはクローラガイド7が固設され、地面との設置面に対して該クローラガイド7が内側より該クローラベルト5を地面に押し付ける構造としている。このため、クローラベルト5の剛性が確保され、該クローラベルト5は安定した状態で地面に接する。すなわち前記クローラガイド7の配設により、前記除雪部1の上下高さ調節をラフに行っても、機体がひっくり返ってしまうなどの不都合は起きない。
【0018】
次いで、除雪部1の固定機構について、図4、図5を用いて説明する。本発明においては、除雪部1の上下高さ調節を無段階の位置で行えるものとしており、除雪部1を上下回動させた後、任意の位置でロックすることができる。
【0019】
前記クローラ式走行装置50の後部には、前述した後輪支持軸11が枢設されており、該後輪支持軸11には固定金具13が枢設されている。また、前記機体フレーム9後面上には取付金具15が後方へ向けて延設されている。該固定金具13は該取付金具15に固定手段により固定可能としており、該固定手段はボルト17及びナット18から構成される。該固定金具13には、該ボルト17を挿通すると共に、該ボルト17を摺動可能とする長孔13aが設けられており、前記取付金具15には該ボルト17を挿通可能とする取付穴が設けられている。そして、該固定金具13及び該取付金具15に前記ボルト17を挿通し、外側よりナット18を螺装することで、該固定金具13及び該取付金具15を連結すると共に、該取付金具15に対して該固定金具13を固定可能としている。前記固定手段による固定構造で、ロック状態であるか、フリー状態であるかは、前記ボルト17及び前記ナット18が締結状態にあるか、そうでないかに依存している。すなわち締結状態であれば、前記取付金具15に対して該固定金具13が固定されてロック状態となる。締結状態でなければ取付金具15に対して該固定金具13はフリー状態であり、前記ボルト17も前記長孔13a内を摺動自在である。なお、該ナット18は後述するように、後述の回り止め金具21により回り止めするようにしており、前記ボルト17の締結により前記固定手段をロック状態にすることを可能としている。
【0020】
前述したように、前記機体フレーム9と前記除雪部1とは一体的に構成されており、前記取付金具15に前記固定金具13を固定することで、該機体フレーム9と前記クローラ式走行装置50との位置関係が固定される。すなわち、該クローラ式走行装置50に対する前記除雪部1の上下位置が固定されるのである。また前述したように、前記固定金具13には長孔13aが設けられて、前記ボルト17を摺動可能としており、前記取付金具15に該固定金具13を固定する位置を、該長孔13aに沿って変更自在としている。このため、除雪部1の上下位置を任意の幅だけ変更した上で、該除雪部1の上下位置を固定することを可能とし、該クローラ式走行装置50に対する前記除雪部1の上下位置を、無段に変更して固定可能としている。
【0021】
前記運転操作部40には、図1、図3に示すように、前記ロックレバー6が配設されており、右側の前記ハンドル10の近傍に位置している。該ロックレバー6は後述するように、前記固定手段を操作して前記ロック状態と前記フリー状態とを切替自在とする操作手段である。除雪部1の上下回動操作は前記ハンドル10・10を上下して行うため、除雪部1がフリー状態であるときにロック状態へ移行するには、該ハンドル10・10を手で固定しながら前記ロックレバー6を操作する必要があり、該ロックレバー6が該ハンドル10の近傍にある方が都合がよい。
【0022】
ロックレバー6は、前記操作ボックス14後面上に枢設されると共に、該ロックレバー6の中途部にロッド12の上端を枢設して、該ロックレバー6の上下回動操作に連動して、該ロッド12が上下動するようにしている。該ロッド12の下端にはアーム16の一端が枢設されており、該アーム16の他端には前記ボルト17が固設されて、該アーム16により前記ロッド12と該ボルト17が連結されている。そして、該ロッド12の上下動に連動して、該アーム16を該ボルト17を回動支点として上下回動するようにし、該アーム16の上下回動により該ボルト17を締付け、または緩めるようにしている。以上のように、ロッド12とアーム16によりリンクを構成し、該リンクを介して、前記ロックレバー6と前記固定手段を構成するボルト17とを連動連結している。そして該ロックレバー6の操作により、該リンクを介して前記ボルト17を締付け、または緩めるようにし、前記取付金具15に前記固定金具13を固定可能としている。なお、ロックレバー6及びロッド12の、1ストロークでボルト17の締付けが十分可能となるように、前記固定手段を構成しており、該ロックレバー6の操作で前記除雪部1のロック、及びロック解除を可能としている。
【0023】
次に、前記固定手段における締め付け構造について説明する。前記ボルト17は平座金19を挟んで前記固定金具13に取り付けられており、該固定金具13の摩耗を防止すると共に、該ボルト17が確実に締め付けられるようにしている。また、前記平座金19を用いる代わりに、摩擦係数の高い材質で形成された座金等を用いることにより、前記ボルト17による締付け力を補助するようにしてもよい。この場合、該ボルト17を締め付ける際に摩擦力のために大きな力を必要とし、そのために前記固定金具13と前記取付金具15とを強力に密着させ、前記除雪部1を強力にロックする。さらに、前記平座金19、前記座金等のほかに、バネ座金、皿バネ座金などの弾性部材を用いて、前記ボルト17による締付けを補助する方法もある。
【0024】
また、前記取付金具15の前記ナット18配置側の側方には、回り止め金具21が配設されている。該回り止め金具21は後述するように、該取付金具15に固定される構成としている。該回り止め金具21には該ナット18の六角形状に一致する孔が穿設されており、該孔に該ナット18を嵌入して該ナット18が回り止めするようにし、前記ボルト17の締結により前記固定手段をロック状態とするようにしている。該回り止め金具21と前記取付金具15とは、ボルト20及びナットにより締結固定可能としており、該回り止め金具21に設けた取付孔21a及び該取付金具15に設けた取付穴を該ボルト20が挿通している。そして前述したように、該取付金具15に前記回り止め金具21を固定する構成として、前記ナット18の回転を防止している。
【0025】
また、該取付孔21aは長孔に形成されており、該取付孔21aに沿って前記ボルト20を摺動可能としている。このため、該ボルト20による締結を緩めることで、前記ボルト17を回動支点として前記回り止め金具21を回動可能としている。そして、前記固定手段のある程度の期間の使用による締付け力の低下が生じた場合などに、該回り止め金具21を回動させて前記ナット18の増し締めを行うことができるようにしている。
【0026】
この増し締めは、次のようにして行う。まずは前述したように、前記ボルト20による締結を緩めて、前記回り止め金具21を回動させ、前記ナット18の増し締めを行う。このとき、回り止め金具21は前記ナット18に固定され、該回り止め金具21の回転角度は前記取付孔21aの調節範囲内に制限されている。したがって、これは微調整としての増し締めである。次いで、この微調整としての増し締めでは不十分な場合は、大幅な増し締めを行う必要がある。この場合は、前記ボルト20を回り止め金具21より取り外すと共に、一旦前記回り止め金具21を前記ナット18から外す。そして、該ナット18の六角形状の一辺を1ピッチ、必要に応じて2ピッチ、3ピッチずらした位置で、再び該ナット18へ該回り止め金具21を外嵌する。このようにして回り止め金具21を繰り返し回転させて、必要なだけ増し締めを行うのである。以上のようにして本発明の除雪機は、前記取付孔21aの限られた調節範囲においても、いくらでも増し締めを行うことを可能としている。
【0027】
次に、除雪機の機体前後方向の重心位置について説明する。除雪機の重心位置は、前記除雪部1が上方にある場合、下方にある場合とで重心位置が異なるものであるが、前述した上下位置の範囲内であれば、除雪部1が上下のいかなる位置にある場合でも、除雪機の重心位置が前記前輪支持軸4よりも機体前方に位置するようにしている。すなわち、除雪部1の上下位置に依らず除雪機は常時前傾姿勢になる。除雪部1を最上方位置とした場合は、ハンドルから手を離すなどして機体をフリーにすると、図6に示すように、該除雪部1が地面と接するように機体が前傾姿勢となり、前記前輪支持軸4を回動支点として、前記クローラ式走行装置50の後方が角度θだけ浮かんだ状態となる。
【0028】
図6に示すような状態は当然ながら、前記ロックレバー6による操作により除雪部1がロック状態にあるために生じるものである。ここでこの状態に除雪機があるときに、該ロックレバー6を操作して除雪部1をフリー状態にすると、前記クローラ式走行装置50は自重により前記角度θだけ下降し、最終的には図1に示すような状態に復帰する。これは除雪作業を行う際において、積雪や地面の傾斜などに応じて、前記除雪部1の上下高さの位置決めを行う方法に相当する。すなわち該除雪部1の位置を地面に接するように位置決めしておいてから、前記クローラ式走行装置50の位置決めを行う方法に相当するものである。そして作業者は、該クローラ式走行装置50が地面に接したことを確認してから、前記ロックレバー6を用いて除雪部1を固定することができる。したがって、この方式の除雪機の場合は、常に地面に除雪部を接しておいてからクローラ式走行装置の位置決めを行うので、該除雪部の上下位置を常に適正なものとすることができる。
【0029】
また、前記除雪部1の地面に接する位置は前述したように、前記ソリ8・8もしくは前記ローラの上下方向の取付位置を変更することにより調節可能である。したがって、常に除雪部1を該ソリ8・8等を介して地面に接するようにしても、本除雪機を用いて、地面に雪を残すような除雪作業を行うことを可能としている。
【0030】
また、前記ロックレバー6の操作は、前記クローラ式走行装置50を自重で下降させて行う位置決めの際に限らない。除雪作業中にも必要に応じて該ロックレバー6をロック解除し、除雪部1の高さ調節を行いながら操作することも可能である。
【0031】
また本実施例では、前記高低調節装置の固定機構を、前記固定手段及び、該固定手段とロックレバー6を連動連結するリンクによって構成しているが、油圧機構を利用した構成としてもよい。この場合は、油圧シリンダ等を用いて前記除雪部1の上昇を行うように油圧機構を構成し、該除雪部1の下降(前記クローラ式走行装置50の下降)は、該クローラ式走行装置50の自重による自然落下で行われるように構成するものである。そして高低調節装置を自動化して、作業者の除雪部1の上下位置固定の操作における負担を軽減することができる。
【0032】
次に、除雪部の高低調節構造について説明する。この構造は、路面状態により除雪機の重心位置が機体後方になり、路面から除雪部1が上がるのを防止するものである。図4及び図5に示すように、前記機体フレーム9下部にステー22が取り付けられており、該ステー22先端に取付穴が設けられ、該取付穴に弾性体となるバネ23の一端が接続されている。また、前記固定金具13下部に取付穴が設けられ、該取付穴に前記バネ23の他端が接続されている。こうしてバネ23の引っ張り力により、図1の状態ではクローラ式走行装置50に対して除雪部1を下方へ回動するように付勢している。なお、本実施例では引っ張りバネを使用しているが、圧縮バネ、ねじりバネ、板バネ等の弾性体であっても、除雪部1を下方に付勢するように配置することが可能である。また、バネの他にモータやシリンダ等のアクチュエータであっても、除雪部1を上下方向に付勢するように配置することが可能である。
【0033】
このように構成することによって、ロックレバー6をロック解除した状態においては、前輪支持軸4を回動中心に、除雪部1及び機体フレーム9が下降するように常時付勢されて、除雪部1の自重に加えてバネ23のバネ力により下降させて、下方へ掘り下げるような除雪作業も可能となり、除雪作業の能率が低下することを防止することができる。
【0034】
【発明の効果】
請求項1に示す如く、機体フレームの前部に除雪部を配置し、走行装置の前輪支持軸を中心に前記機体フレームを回動可能に構成し、該機体フレームの後上方に運転操作部を配設した除雪機であって、前記機体フレーム後部に設ける取付金具と前記走行装置の後部に設ける固定金具を、固定手段により連結固定可能とし、前記運転操作部に配置したロックレバーを前記固定手段を連動連結し、該ロックレバーの操作により前記取付金具に前記固定金具を固定可能としたので、除雪部の上下高さを変更して固定することができ、除雪高さを調節することができる。また、この除雪高さの調節を運転操作部に配設したロックレバー一本により行うので、除雪作業中に必要に応じて除雪高さを調節して作業を継続することができる。
【0035】
また、前記固定手段をボルトとナットから構成して、前記ロックレバーの操作により該ボルト及び該ナットのいずれかを締結可能に構成し、前記固定金具に該ボルトを摺動自在とする長孔を設け、前記取付金具に該固定金具を固定する位置を無段に変更可能としたので、単純な機構により除雪高さの固定を行うことができる。また、除雪部の上下位置を有段階ではなく無段階に調節可能としたので、除雪作業の必要に応じて適切な高さ調節を行うことができる。
【0036】
また、前記ロックレバー(6)の操作により、該ボルト(17)を回動して締結可能に構成し、前記固定金具(13)に該ボルト(17)を摺動自在とする長孔(13a)を設け、前記取付金具(15)に対して、該ボルト(17)とナット(18)により固定金具(13)を固定する位置を、無段に変更可能とし、該取付金具(15)の該ナット(18)を配置する側の側方に、回り止め金具(21)を配設し、該回り止め金具(21)は、該取付金具(15)に固定すると共に、該回り止め金具(21)には、前記ナット(18)の六角形状に一致する孔を穿設し、該孔に該ナット(18)を嵌入し、該ナット(18)の回り止めを行うように構成したので、該取付金具15に前記回り止め金具21を固定する構成として、前記ナット18の連れ回り回転を防止することが出来たものである。
【0037】
請求項2の如く、請求項1記載の除雪機の高低調節装置において、前記回り止め金具(21)は、該取付金具(15)に対して、該ボルト(17)を中心にして回動可能に枢支し、該回り止め金具(21)と取付金具(15)とは、前記ボルト(17)とは離れた位置において、該回り止め金具(21)を貫通する取付穴(21a)に挿入した他の固定ボルト(20)及びナットにより締結固定可能に構成し、該取付穴(21a)は長孔に形成されており、該固定ボルト(20)に沿って、該取付穴(21a)内で回り止め金具(21)を回動可能とし、前記ボルト(17)とナット(18)による締付け力の低下が生じた場合に、該回り止め金具(21)を取付金具(15)に対して回動させ、前記ナット(18)の増し締めを可能としたので、前記ボルト20による締結を緩めて、前記回り止め金具21を回動させ、前記ナット18の増し締めを行う。このとき、回り止め金具21は前記ナット18に固定され、該回り止め金具21の回転角度は前記取付孔21aの調節範囲内に制限されている。したがって、これは微調整としての増し締めを行うのである。
次いで、この微調整としての増し締めでは不十分な場合は、大幅な増し締めを行う必要がある。この場合は、前記ボルト20を回り止め金具21より取り外すと共に、一旦前記回り止め金具21を前記ナット18から外す。そして、該ナット18の六角形状の一辺を1ピッチ、必要に応じて2ピッチ、3ピッチずらした位置で、再び該ナット18へ該回り止め金具21を外嵌する。このようにして回り止め金具21を繰り返し回転させて、必要なだけ増し締めを行うのである。
以上のようにして本発明の除雪機は、前記取付孔21aの限られた調節範囲においても、いくらでも増し締めを行うことを可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 除雪機の全体側面図である。
【図2】 ソリ取付部の斜視図である。
【図3】 除雪機を後方より見た全体斜視図である。
【図4】 除雪部の固定構造の斜視図である。
【図5】 除雪部の固定構造の斜視図である。
【図6】 除雪部が上方に位置する場合を示す除雪機の全体側面図である。
【符号の説明】
1 除雪部
6 ロックレバー
9 機体フレーム
4 前輪支持軸
13 固定金具
13a 長孔
15 取付金具
17 ボルト
18 ナット
40 運転操作部
50 クローラ式走行装置

Claims (2)

  1. 機体フレーム(9)の前部に除雪部(1)を配置し、クローラ式走行装置(50)の前輪支持軸(4)を中心に、前記機体フレーム(9)を回動可能に構成し、該機体フレーム(9)の後上方に運転操作部(40)を配設した除雪機であって、前記機体フレーム(9)の後部に設ける取付金具(15)と、前記クローラ式走行装置(50)の後部に設ける固定金具(13)を、ボルト(17)とナット(18)とからなる固定手段により連結固定可能とし、前記運転操作部(40)に配置したロックレバー(6)を、該ボルト(17)と連動連結し、前記ロックレバー(6)の操作により、該ボルト(17)を回動して締結可能に構成し、前記固定金具(13)に該ボルト(17)を摺動自在とする長孔(13a)を設け、前記取付金具(15)に対して、該ボルト(17)とナット(18)により固定金具(13)を固定する位置を、無段に変更可能とし、該取付金具(15)の該ナット(18)を配置する側の側方に、回り止め金具(21)を配設し、該回り止め金具(21)は、該取付金具(15)に固定すると共に、該回り止め金具(21)には、前記ナット(18)の六角形状に一致する孔を穿設し、該孔に該ナット(18)を嵌入し、該ナット(18)の回り止めを行うように構成したことを特徴とする除雪機の高低調節装置。
  2. 請求項1記載の除雪機の高低調節装置において、前記回り止め金具(21)は、該取付金具(15)に対して、該ボルト(17)を中心にして回動可能に枢支し、該回り止め金具(21)と取付金具(15)とは、前記ボルト(17)とは離れた位置において、該回り止め金具(21)を貫通する取付穴(21a)に挿入した、他の固定ボルト(20)及びナットにより締結固定可能に構成し、該取付穴(21a)は長孔に形成されており、該固定ボルト(20)に沿って、該取付穴(21a)内で回り止め金具(21)を回動可能とし、前記ボルト(17)とナット(18)による締付け力の低下が生じた場合に、該回り止め金具(21)を取付金具(15)に対して回動させ、前記ナット(18)の増し締めを可能としたことを特徴とする除雪機の高低調節装置。
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