JP4479909B2 - 内燃機関のアイドル回転数制御装置 - Google Patents

内燃機関のアイドル回転数制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、メイン噴射とポスト噴射の多段噴射を行う筒内噴射型内燃機関におけるアイドル回転数制御装置に関する。
排ガスの温度を上昇させるためメイン噴射の後に1回または2回以上のポスト噴射を実施する所謂多段噴射を行う内燃機関がある。
このポスト噴射はメイン噴射または、直前のポスト噴射の燃焼によって燃焼安定性が保たれている。
このように多段噴射を行う内燃機関は、通常走行時はメイン噴射及びポスト噴射の各燃料噴射量はエンジン回転数とアクセル開度等から決定される規定噴射量であるが、アイドル運転時では内燃機関の回転数を目標回転数とするための回転数フィードバック制御を行う。当該フィードバック制御は、従来はトルクへの寄与が大きいメイン噴射の燃料噴射量を増減させることで行っていた。
しかし、例えば内燃機関の実回転数を下げるために、メイン噴射の燃料噴射量を減らしていくと、メイン噴射の燃焼によって燃焼安定性が保たれていたポスト噴射の燃焼が不安定となり、内燃機関の回転安定性が悪化するという問題が生じる。そして、ポスト噴射の燃料が燃焼しなければそのまま未燃燃料として大気中に排出されてしまうという問題もある。
そこで、アイドル時にメイン噴射量だけでなくポスト噴射の時期も合わせて制御する技術が開示されている(特許文献1参照)。
特開2002−235590号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された技術のように、内燃機関の実回転数を低下させる場合、ポスト噴射の時期を遅角させていることでトルクを低下させ実回転数を低下させることは可能であるが、ポスト噴射はメイン噴射の燃焼によって燃焼安定性が保たれているためメイン噴射とポスト噴射の時期が離れるほどポスト噴射の燃焼安定性は低下してしまい、燃焼量が減少し未燃燃料が増加するという問題が生じる。
また、2回以上のポスト噴射を行う場合には、遅角させたポスト噴射以降のすべてのポストの時期を変更する必要があり、制御が極端に複雑化するおそれもある。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、多段噴射内燃機関のアイドル時の回転数制御において、回転安定性を向上させトルク変動を抑制することができる上、排気温度を高温に保つことができ、且つ未燃燃料の排出を抑制し排ガス及び燃費の悪化も抑制することができる内燃機関のアイドル回転数制御装置を提供することにある。
上記した目的を達成するために、請求項1の内燃機関のアイドル回転数制御装置では、燃焼室内に直接燃料を噴射可能な燃料噴射手段により、トルクに寄与し得る燃料噴射を2回以上行う内燃機関であって、前記燃料噴射手段により噴射される前記各燃料噴射について、次の燃料噴射で噴射される燃料が安定して燃焼するために最低限必要な燃料噴射量を設定する下限噴射量設定手段と、前記内燃機関のアイドル時に、前記内燃機関の実回転数が目標回転数となるようにフィードバック制御するアイドル回転数制御手段とを備え、前記アイドル回転数制御手段は、前記目標回転数とするために前記実回転数を低下させる場合、燃料噴射量が前記下限噴射量設定手段により設定される下限噴射量より大である前記燃料噴射のうちトルクへの寄与が最も大きい進角側の燃料噴射を前記下記噴射量より大の範囲で燃料噴射量を減らして実回転数を低下させ、更に前記実回転数を低下させる必要がある場合、燃料噴射量を減らした前記燃料噴射が前記下限噴射量を下回る場合には、前記下限噴射量より大であり、次にトルクへの寄与が大きい進角側の燃料噴射から順に、前記下限噴射量より大の範囲で燃料噴射量を減らして実回転数を低下させることを特徴としている。
つまり、トルクに寄与し得る燃料噴射を2回以上行う多段噴射内燃機関において、当該燃料噴射について次の燃料噴射で噴射される燃料が安定して燃焼するために最低限必要な燃料噴射量を設定し、内燃機関のアイドル時には当該下限噴射量より大である燃料噴射量の燃料噴射のうちトルクへの寄与が最も大きい進角側の燃料噴射の燃料噴射量を減らすことで、トルクを減らし回転数を低下させ、更に回転数を低下させる必要がある場合には次にトルク寄与が大きい進角側の燃料噴射の燃料噴射量を減らすことで、更にトルクを減らし回転数を低下させて目標回転数とする。
請求項2の内燃機関のアイドル回転数制御装置では、請求項1において、前記アイドル回転数制御手段は、前記目標回転数とするために前記実回転数を低下させる場合に、前記燃料噴射の全ての燃料噴射量が前記下限噴射量に達しているときには、該燃料噴射のうち最も遅角側の燃料噴射から燃料噴射量を減量させて実回転数を低下させることを特徴としている。
つまり、アイドル時に全ての燃料噴射の燃料噴射量が下限噴射量まで達している場合にさらに実回転数を低下させるときには、燃焼安定性を保つために最も遅角側の燃料噴射の燃料噴射量を下限噴射量を下回って減らしていくことで、回転数を低下させる。
請求項3の内燃機関のアイドル回転数制御装置では、請求項1または2において、前記アイドル回転数制御手段は、前記燃料噴射の各燃料噴射時期を固定することを特徴としている。
つまり、アイドル時に燃料噴射時期を固定して、燃料噴射量のみを調節して回転数を制御する。
請求項4の内燃機関のアイドル回転数制御装置では、請求項1または2において、前記アイドル回転数制御手段は前記燃料噴射の各燃料噴射間隔を固定することを特徴としている。
つまり、アイドル時に燃料噴射間隔を固定して、燃料噴射量のみを調節して回転数を制御する。
上記手段を用いる本発明の請求項1の内燃機関のアイドル回転数制御装置によれば、多段噴射内燃機関において、次の燃料噴射で噴射される燃料が安定して燃焼するために最低限必要な下限噴射量を設定し、アイドル時にトルクの寄与が大きい進角側の燃料噴射から当該下限噴射量より大の範囲で燃料噴射量を減量させて実回転数を低下させ、更に実回転数を低下させる必要がある場合には、次にアイドル時にトルクへの寄与が大きい進角側の燃料噴射から順に燃料噴射量を減少させることで、無駄な燃料を消費せずに各燃料噴射の燃料噴射の燃焼安定性を確保し、排気昇温の寄与が大きい遅角側の燃料噴射を維持しながら回転数を低下させることができる。
これにより、アイドル時の回転数制御における回転安定性を向上させトルク変動を抑制することができる上、排気温度を高温に維持することができ、且つ未燃燃料の排出を抑制し排ガス及び燃費の悪化も抑制することができる。
請求項2の内燃機関のアイドル回転数制御装置によれば、アイドル時に全ての燃料噴射の燃料噴射量が下限噴射量に達してしまっても、最も遅角側の燃料噴射の燃料噴射量を下限噴射量を下回って減量させることで、燃焼安定性の悪化を抑制しながら実回転数をさらに低下させることができる。
請求項3の内燃機関のアイドル回転数制御装置によれば、アイドル時に燃料噴射時期を固定して、燃料噴射量のみを調節して回転数を制御するため、容易な制御とすることができる。
請求項4の内燃機関のアイドル回転数制御装置によれば、アイドル時に燃料噴射間隔を固定して、燃料噴射量のみを調節して回転数を制御するため、トルクに寄与し得る最初の燃料噴射時期が変化した場合でも、それ以降の燃料噴射の時期の変更が容易な制御とすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1を参照すると本発明に係る内燃機関のアイドル回転数制御装置の概略構成図が示されており、図2を参照すると本発明に係る内燃機関のアイドル回転数制御装置の通常運転時における燃料噴射タイミングチャートが示されている。
図1に示すように、エンジン1(内燃機関)はコモンレール式ディーゼルエンジンであり、詳しくは、コモンレールに蓄圧された高圧燃料を各気筒の燃料噴射弁2(燃料噴射手段)に供給し、任意の噴射時期及び噴射量で当該燃料噴射弁2から各気筒の燃焼室4内に噴射可能な構成を成している。
また、エンジン1の各気筒には上下摺動可能なピストン6が設けられており、当該ピストン6はコンロッド8を介してクランクシャフト10に連結されている。また、クランクシャフト10の一端部にはフライホイール12が設けられており、当該フライホイール12にはクランクシャフト10の回転速度を検出するクランク角センサ14が設けられている。
また各気筒の周囲には冷却水が通る冷却水通路16が形成されており、エンジン1には当該冷却水の温度を検出する冷却水温度センサ18が設けられている。
また、燃焼室4には吸気通路20と排気通路22とが連通されている。
吸気通路20には、燃焼室4と吸気通路20の連通と遮断を行う吸気弁24が設けられており、排気通路22には、燃焼室4と排気通路18との連通と遮断を行う排気弁26が設けられている。
そして、車両にはエンジン1によって駆動されるエアコン等の外部負荷機器28が設けられており、当該外部負荷機器28や上記燃料噴射弁2、クランク角センサ14等の各種装置や各種センサ類はECU(電子コントロールユニット)30と電気的に接続されており、当該ECU30は各種センサ類からの各情報に基づき各種装置を作動制御する。
例えばECU30はエンジン1の通常走行時では、エンジン回転数やアクセル開度に基づいて、燃料噴射量を設定し燃料噴射弁2を制御する。本実施形態では、図2に示すように、膨張行程の上死点(TDC)直後に噴射するメイン噴射、当該メイン噴射の後に追加燃料を噴射する3回のポスト噴射A、B、C、及びメイン噴射の前に噴射するパイロット噴射の多段噴射を行うものとする。なお、各ポスト噴射A、B、Cの燃料噴射時期は固定されており、燃料噴射量は予め規定噴射量が設定されている。また、パイロット噴射はトルクに寄与しないものとする。
また、ECU30は、エンジン1のアイドル時には、エンジン1の実回転数を目標回転数に維持するようにECU30の内部に備えられたアイドル回転数制御部30a(アイドル回転数制御手段)においてフィードバック制御を行う。
詳しくは、図3を参照すると、本発明に係る内燃機関のアイドル回転数制御装置のECU30のアイドル回転数制御部30aの内部構成がブロック図で示されており、以下同図に基づきアイドル回転数制御部30aの入出力関係について説明する。
まず、ECU30がエンジン1のアイドル運転状態を検出すると、アイドル回転数制御部30aでは、クランク角センサ14により検出されるクランクシャフト回転速度データが実回転数検出部32に入力され、当該実回転数検出部32においてエンジン1の実回転数が算出される。
また、エアコン等の外部負荷機器28の負荷データや冷却水温度センサ18より検出される冷却水温度データが目標回転数設定部34に入力され、当該目標回転数設定部34において負荷データや冷却水温度データに応じた目標回転数が設定される。
これら実回転数算出部32で算出された実回転数データと、目標回転数設定部34で設定された目標回転数データとは回転数比較部36に入力され、当該回転数比較部36では実回転数と目標回転数との比較が行われる。
一方、冷却水温度センサ18により検出される冷却水温度データは下限噴射量設定部34(下限噴射量設定手段)にも入力され、当該下限噴射量設定部38では冷却水温度に応じメイン噴射及びポスト噴射において次噴射が安定して燃焼する最低限の燃料噴射量である下限噴射量がそれぞれ設定される。
当該下限噴射量設定部38で設定された下限噴射量データと、上記回転数比較部36の比較結果データとは燃料噴射状況判定部40に入力され、当該燃料噴射状況判定部40では回転数比較結果データに基づき、入力された下限噴射量データを用いて燃料噴射弁2により噴射されている燃料噴射の状況が判定される。
続いて、この燃料噴射状況判定部40での判定結果が燃料噴射量設定部42に入力され、当該燃料噴射量設定部42では判定結果に基づきメイン噴射及び各ポスト噴射のトルクへの寄与率に応じた燃料噴射量が設定される。
そして、当該燃料噴射量設定部42で設定された燃料噴射量が燃料噴射弁2によって燃焼室4内に噴射される。
以下このように構成された本発明に係る内燃機関のアイドル回転数制御装置の作用について説明する。
図4乃至図6には本発明の内燃機関のアイドル回転数制御装置により実行されるアイドル回転数制御ルーチンがフローチャートで示されており、図7には本発明に係る内燃機関のアイドル回転数制御装置の各状況における燃料噴射タイミングチャートが示されており、以下同フローチャート及びタイミングチャートに基づき説明する。
まず、ECU30がエンジン1のアイドル状態を検出すると、ステップS1として上記回転数算出部32においてエンジン1の実回転数を算出する。
続いてステップS2では、上記目標回転数設定部34において目標回転数を設定する。
次のステップS3では、上記下限噴射量設定部38においてメイン噴射及びポスト噴射A、Bの下限噴射量をそれぞれ設定する。
そして、ステップS4では、上記回転数比較部36において上記ステップS1で算出した実回転数が、上記ステップS2で設定した目標回転数よりも小であるか否かを判別する。当該判別結果が偽(No)である場合、即ち実回転数が目標回転数よりも大であり、実回転数を低下させる制御を行う場合はステップS10に進む。
ステップS10では、燃料噴射状況判定部40においてメイン噴射の燃料噴射量がステップS3で設定されたメイン噴射の下限噴射量より大であるか否かを判別する。判別結果が真(Yes)である場合は、ステップS11に進む。
ステップS11では、図7(a)の実線矢印で示すように、上記燃料噴射量設定部42において、メイン噴射のトルクへの寄与率に応じた燃料噴射量の減少量を下限噴射量より大の範囲で算出し、当該減少量分メイン噴射の燃料噴射量を減少させた燃料噴射量を設定する。
一方、ステップS10の判別結果が偽(No)である場合、即ちメイン噴射の燃料噴射量が下限噴射量以下である場合はステップS12に進む。
ステップS12では、メイン噴射の次に噴射されるポスト噴射Aの燃料噴射量がポスト噴射Aの下限噴射量より大であるか否かを判別する。判別結果が真(Yes)である場合は、ステップS13に進む。
ステップS13では、図7(b)の実線矢印で示すように、ポスト噴射Aのトルクへの寄与率に応じて燃料噴射量の減少量を下限噴射量より大の範囲で算出し、当該減少量分ポスト噴射Aの燃料噴射量を減少させた燃料噴射量を設定する。
一方、ステップS12の判別結果が偽(No)である場合、即ちポスト噴射Aの燃料噴射量が下限噴射量以下である場合はステップS14に進む。
ステップS14では、ポスト噴射Aの次に噴射されるポスト噴射Bの燃料噴射量がポスト噴射Bの下限噴射量より大であるか否かを判別する。判別結果が真(Yes)である場合は、ステップS15に進む。
ステップS15では、図7(c)の実線矢印で示すように、ポスト噴射Bのトルクへの寄与率に応じて燃料噴射量の減少量を下限噴射量より大の範囲で算出し、当該減少量分ポスト噴射Bの燃料噴射量を減少させた燃料噴射量を設定する。
一方、ステップS14の判別結果が偽(No)である場合、即ちポスト噴射Bの燃料噴射量が下限噴射量以下である場合はステップS16に進む。
ステップS16では、ポスト噴射Bの次に噴射されるポスト噴射Cの燃料噴射量が0より大であるか、即ちポスト噴射Cが実施されているか否かを判別する。判別結果が真(Yes)である場合は、ステップS17に進む。
ステップS17では、図7(d)の実線矢印で示すように、ポスト噴射Cのトルクの寄与率に応じた燃料噴射量の減少量を算出し、当該減少量分ポスト噴射Cの燃料噴射量を減少させた燃料噴射量を設定する。
一方、ステップS16の判別結果が偽(No)である場合、即ちポスト噴射Cの燃料噴射量が0、つまりポスト噴射Cが実施されていない場合はステップS18に進む。
ステップS18では、ポスト噴射Bの燃料噴射量が0より大であるか否かを判別する。判別結果が真(Yes)である場合、即ち燃料噴射量が0より大であり、上記ステップS14の判別結果から下限噴射量以下のポスト噴射Bが実施されているような場合は、ステップS19に進む。
ステップS19では、図7(e)の実線矢印で示すように、ポスト噴射Bのトルクの寄与率に応じた燃料噴射量の減少量を算出し、当該減少量分ポスト噴射Bの燃料噴射量を減少させた燃料噴射量を設定する。
一方、ステップS18の判別結果が偽(No)である場合、即ちポスト噴射Bの燃料噴射量が0、つまりポスト噴射Bが実施されていない場合はステップS20に進む。
ステップS20では、ポスト噴射Aの燃料噴射量が0より大であるか否かを判別する。判別結果が真(Yes)である場合、即ち燃料噴射量が0より大であり、上記ステップS12の判別結果から下限噴射量以下のポスト噴射Aが実施されているような場合は、ステップS21に進む。
ステップS21では、図7(f)の実線矢印で示すように、ポスト噴射Aのトルクの寄与率に応じた燃料噴射量の減少量を算出し、当該減少量分ポスト噴射Aの燃料噴射量を減少させた燃料噴射量を設定する。
一方、ステップS20の判別結果が偽(No)である場合、即ちポスト噴射Aの燃料噴射量が0、つまりポスト噴射Aが実施されていない場合は、ステップS22に進む。
ステップS22では、図7(g)の実線矢印で示すように、メイン噴射のトルクの寄与率に応じた燃料噴射量の減少量を算出し、当該減少量分メイン噴射の燃料噴射量を減少させた燃料噴射量を設定する。
そして、ステップS23において上記ステップS11、S13、S15、S17、S19、S21、またはS22で設定された燃料噴射量が燃料噴射弁2から燃焼室4内に噴射され当該ルーチンを抜ける。
また、上記ステップS4の判別結果が真(Yes)である場合、即ち実回転数が目標回転数未満であり、実回転数を増加させる制御を行う場合はステップS30に進む。
ステップS30では、燃料噴射状況判定部40においてメイン噴射の燃料噴射量がステップS3で設定されたメイン噴射の下限噴射量より小であるか否かを判別する。判別結果が真(Yes)である場合は、ステップS31に進む。
ステップS31では、図7(g)の鎖線矢印で示すように、上記燃料噴射量設定部42において、メイン噴射のトルクへの寄与率に応じた燃料噴射量の増加量を下限噴射量より小の範囲で算出し、当該増加量分メイン噴射の燃料噴射量を増加させた燃料噴射量を設定する。
一方、ステップS30の判別結果が偽(No)である場合、即ちメイン噴射の燃料噴射量が下限噴射量以上である場合はステップS32に進む。
ステップS32では、ポスト噴射Aの燃料噴射量がポスト噴射Aの下限噴射量より小であるか否かを判別する。判別結果が真(Yes)である場合は、ステップS33に進む。
ステップS33では、図7(f)の鎖線矢印で示すように、ポスト噴射Aのトルクへの寄与率に応じた燃料噴射量の増加量を下限噴射量より小の範囲で算出し、当該増加量分ポスト噴射Aの燃料噴射量を増加させた燃料噴射量を設定する。
一方、ステップS32の判別結果が偽(No)である場合、即ちポスト噴射Aの燃料噴射量が下限噴射量以上である場合はステップS34に進む。
ステップS34では、ポスト噴射Bの燃料噴射量がポスト噴射Bの下限噴射量より小であるか否かを判別する。判別結果が真(Yes)である場合は、ステップS35に進む。
ステップS35では、図7(e)の鎖線矢印で示すように、ポスト噴射Bのトルクへの寄与率に応じた燃料噴射量の増加量を下限噴射量より小の範囲で算出し、当該増加量分ポスト噴射Bの燃料噴射量を増加させた燃料噴射量を設定する。
一方、ステップS34の判別結果が偽(No)である場合、即ちポスト噴射Bの燃料噴射量が下限噴射量以上である場合はステップS36に進む。
ステップS36では、ポスト噴射Cの燃料噴射量がポスト噴射Cの予め設定されている規定噴射量より小であるか否かを判別する。判別結果が真(Yes)である場合は、ステップS37に進む。
ステップS37では、図7(d)の鎖線矢印で示すように、ポスト噴射Cのトルクへの寄与率に応じた燃料噴射量の増加量を算出し、当該増加量分ポスト噴射Cの燃料噴射量を増加させた燃料噴射量を設定する。
一方、ステップS36の判別結果が偽(No)である場合は、即ちポスト噴射Cの燃料噴射量が規定噴射量である場合はステップS38に進む。
ステップS38では、ポスト噴射Bの燃料噴射量がポスト噴射Bの規定噴射量より小であるか否かを判別する。判別結果が真(Yes)である場合は、ステップS39に進む。
ステップS39では、図7(c)の鎖線矢印で示すように、ポスト噴射Bのトルクへの寄与率に応じた燃料噴射量の増加量を算出し、当該増加量分ポスト噴射Bの燃料噴射量を増加させた燃料噴射量を設定する。
一方、ステップS38の判別結果が偽(No)である場合は、即ちポスト噴射Bの燃料噴射量が規定噴射量である場合はステップS40に進む。
ステップS40では、ポスト噴射Aの燃料噴射量がポスト噴射Aの規定噴射量より小であるか否かを判別する。判別結果が真(Yes)である場合は、ステップS41に進む。
ステップS41では、図7(b)の鎖線矢印で示すように、ポスト噴射Aのトルクへの寄与率に応じた燃料噴射量の増加量を算出し、当該増加量分ポスト噴射Aの燃料噴射量を増加させた燃料噴射量を設定する。
一方、ステップS38の判別結果が偽(No)である場合は、即ちポスト噴射Aの燃料噴射量が規定噴射量である場合はステップS42に進む。
ステップS42では、図7(a)の鎖線矢印で示すように、メイン噴射のトルクの寄与率に応じた燃料噴射量の増加量を算出し、当該増加量分メイン噴射の燃料噴射量を増加させた燃料噴射量を設定する。
そして、ステップS23において上記ステップS31、S33、S35、S37、S39、S41、またはS42で設定された燃料噴射量が燃料噴射弁2から燃焼室4内に噴射され当該ルーチンを抜ける。
なお、上記アイドル回転数制御では燃料噴射時期は全て固定されている。
このように、2回以上の燃料噴射を行う多段噴射を行うエンジン1でのアイドル時の回転数制御において、実回転数が目標回転数よりも高く実回転数を低下させる場合には、まずはトルクへの寄与が最も大きいメイン噴射の燃料噴射量を下限噴射量よりも大の範囲で減少させ、トルクを低下させて実回転数を低下させる。そして、メイン噴射の燃料噴射量が下限噴射量に達しても、実回転数を低下させる必要がある場合は、ポスト噴射A、ポスト噴射B、ポスト噴射Cの順、即ちトルクの寄与が大きい順、つまり進角側のポスト噴射から、燃料噴射量を下限噴射量以上の範囲で減少させていくことで、実回転数を低下させる。
また、メイン噴射及びポスト噴射の全てが下限噴射量に達してもなお実回転数を低下させる必要がある場合は、ポスト噴射C、ポスト噴射B、ポスト噴射A、メイン噴射の順、即ち燃焼の安定性のために、遅角側の燃料噴射から、燃料噴射量を下限噴射量から0となるまでの範囲で減少させていくことで実回転数を低下させる。
一方、実回転数が目標回転数よりも低く実回転数を増加させる場合には、実回転数を低下させる流れを戻るようにして、まずはトルクの寄与が大きい進角側の燃料噴射から下限噴射量を確保していく。
そして全ての燃料噴射について下限噴射量が確保された場合は、排気昇温の寄与が大きい遅角側の燃料噴射から規定噴射量を確保していく。
以上のように、各燃料噴射において次の燃料噴射で噴射される燃料が安定して燃焼するために最低限必要な下限噴射量を設定してアイドル時の回転数制御を行うことで、無駄な燃料を噴射せずに各燃料噴射の燃焼安定性を確保して回転数を調節することができる。
そして、排気昇温の寄与が大きい遅角側の燃料噴射を維持することで、排気温度を高温に保つことができる。
さらに、燃料噴射時期は固定されているため容易にアイドル回転数制御を行うことができる。
このように、本発明に係る内燃機関のアイドル回転数制御装置は、アイドル時の回転数制御における回転安定性を向上させトルク変動を抑制することができる上、排気温度を高温に保つことができ、且つ未燃燃料の排出を抑制し排ガス及び燃費の悪化も抑制することができる。
以上で本発明に係る内燃機関のアイドル回転数制御装置の実施形態についての説明を終えるが、実施形態は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態では、エンジン1はコモンレール式ディーゼルエンジンであるが、燃焼室内に燃料を直接噴射することができ、多段噴射を行うことができる内燃機関であればガソリンエンジンであっても構わない。
また、上記実施形態では、アイドル回転数制御は燃料噴射時期が全て固定されているとしたが、トルクに寄与し得る最初の燃料噴射以降の燃料噴射間隔を固定してもよく、トルクに寄与し得る最初の燃料噴射時期が変化した場合でも、以降の燃料噴射の時期の計算が不要となり容易な制御とすることができる。
また、上記実施形態では、ポスト噴射を3回行っているが、当該ポスト噴射の回数に制限はない。
また、上記実施形態では、メイン噴射を上死点直後に行っているが、上死点近傍で行うものであればよく、例えば上死点直前に行うものであっても構わない。
また、上記実施形態では、メイン噴射の前にパイロット噴射を行っているが、当該パイロット噴射を行わなくても構わない。
また、上記実施形態では、目標回転数はエアコン等の外部負荷及び冷却水温度に応じて、下限噴射量は冷却水温度に応じて設定されているが、その他の要素に応じて設定しても構わない。
本発明に係る内燃機関のアイドル回転数制御装置の概略構成図である。 本発明に係る内燃機関のアイドル回転数制御装置の通常運転時における燃料噴射を示すタイムチャートである。 本発明に係る内燃機関のアイドル回転数制御装置におけるECUの内部構成を示すブロック図である。 本発明に係る内燃機関のアイドル回転数制御装置におけるECUが実行する制御ルーチンを示すフローチャートの一部である。 図3に続く制御ルーチンを示すフローチャートの残部である。 図3に続く制御ルーチンを示すフローチャートの残部である。 本発明に係る内燃機関のアイドル回転数制御装置の各状況における燃料噴射タイミングチャートである。
符号の説明
1 エンジン(内燃機関)
2 燃料噴射弁(燃料噴射手段)
14 クランク角センサ
16 冷却水通路
18 冷却水温度センサ
28 外部負荷機器
30 ECU
30a アイドル回転数制御部(アイドル回転数制御手段)
32 実回転数算出部
34 目標回転数設定部
36 回転数比較部
38 下限噴射量設定部(下限噴射量設定手段)
40 燃料噴射状況判定部
42 燃料噴射量設定部

Claims (4)

  1. 燃焼室内に直接燃料を噴射可能な燃料噴射手段により、トルクに寄与し得る燃料噴射を2回以上行う内燃機関であって、
    前記燃料噴射手段により噴射される前記各燃料噴射について、次の燃料噴射で噴射される燃料が安定して燃焼するために最低限必要な燃料噴射量を設定する下限噴射量設定手段と、
    前記内燃機関のアイドル時に、前記内燃機関の実回転数が目標回転数となるようにフィードバック制御するアイドル回転数制御手段とを備え、
    前記アイドル回転数制御手段は、前記目標回転数とするために前記実回転数を低下させる場合、
    燃料噴射量が前記下限噴射量設定手段により設定される下限噴射量より大である前記燃料噴射のうちトルクへの寄与が最も大きい進角側の燃料噴射を前記下限噴射量より大の範囲で燃料噴射量を減らして実回転数を低下させ
    更に前記実回転数を低下させる必要がある場合、燃料噴射量を減らした前記燃料噴射が前記下限噴射量を下回る場合には、前記下限噴射量より大であり、次にトルクへの寄与が大きい進角側の燃料噴射から順に、前記下限噴射量より大の範囲で燃料噴射量を減らして実回転数を低下させることを特徴とする内燃機関のアイドル回転数制御装置。
  2. 前記アイドル回転数制御手段は、前記目標回転数とするために前記実回転数を低下させる場合に、前記燃料噴射の全ての燃料噴射量が前記下限噴射量に達しているときには、
    該燃料噴射のうち最も遅角側の燃料噴射から燃料噴射量を減量させて実回転数を低下させることを特徴とする請求項1記載の内燃機関のアイドル回転数制御装置。
  3. 前記アイドル回転数制御手段は、前記燃料噴射の各燃料噴射時期を固定することを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関のアイドル回転数制御装置。
  4. 前記アイドル回転数制御手段は前記燃料噴射の各燃料噴射間隔を固定することを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関のアイドル回転数制御装置。
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