JP4477749B2 - 安全留置針 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、使用済みの針を安全かつ簡単に廃棄保持することができる安全留置針の改良に関し、更に詳しくは、スライドカバーがコンパクトサイズに縮まった状態で手技ができると共に、使用後はスライドカバー自体を伸長させるだけの簡単操作で、使用済みの針をそのまま収容保持(廃棄保持)することができる有用な安全留置針に存する。
【0002】
【従来の技術】
従来、斯かる安全留置針としては、例えば、特公平5−88627号報に開示されたものが従来例として周知である。この従来の安全留置針は、側壁及び側壁に画成された止め側壁を有すると共に後方に閉じた端部及び解放端部を有する細長いスライドカバーと、前記スライドカバーの内部に取り付けられ、かつ、一方端において前記スライドカバーの閉じた端部に取り付けられて前記解放端部を通って突出する針と、前記スライドカバー内に摺動可能に取り付けれると共に、その前方端にプルタブと前記スライドカバーの前記側壁とに接触すべく外方に付勢されたロック部と、その前端において開口を画成する前方開口部材とを設けてなる針ガード及び/又はハンドル部材とを備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特公平5−88627号公報に開示されている安全留置針にあっては、特に使用前の状態、すなわち、針をキャップカバー内に収納させている状態でも、後端側に針全体を許容する大きさのスライドカバーが配置されるため、全体的に大きくなってしまうといった問題を有すると共に、スライドカバーとは別体の針ガードやハンドル部材を摺動自在に組み付けなければならないといった手間をも有するものである。
【0004】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、頗る簡単な手段でもって、使用時は、マウンテンハブ内にスライドカバーをコンパクトに収納させた状態で使用できると共に、使用後はスライドカバー自体を伸長させるだけの簡単操作で針をそのまま廃棄保持することができる、操作性の良い安全留置針の提供を目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の如き従来の問題点を解決し、人工透析若しくは輸液、輸血などに使用される留置針において、所定大きさに形成された筒状のマウンテンハブと、該マウンテンハブの先端側より先端側が突出すべく配設された内針と、該内針の先端側を被装するキャセーターと、伸長状態で前記内針の全体を前記マウンテンハブと共に被装すべく前記マウンテンハブに伸縮自在に装着されたスライドカバーと、該スライドカバーの先端側に前記キャセーターを着脱自在に保持するためのホルダーとを備え、前記スライドカバーは、1つの連結管からなり、前記マウンテンハブの中心孔を楕円形状又は面取り形状又は多角形状に形成すると共に、前記連結管の外形形状を前記中心孔に嵌合する形状に形成することにより、前記マウンテンハブと前記連結管とは互いに摺動自在でかつ回転不能とされ、前記ホルダーは、前記スライドカバーを周方向に回転させることにより前記キャセーターを離脱せしめるスクリューアダプターである安全留置針に存する。
【0006】
また、人工透析若しくは輸液、輸血などに使用される留置針において、所定の大きさに形成された筒状のマウンテンハブと、該マウンテンハブの先端側より先端側が突出すべく配設された内針と、該内針の先端側を被装するキャセーターと、伸長状態で前記内針の全体を前記マウンテンハブと共に被装すべく前記マウンテンハブに伸縮自在に装着されたスライドカバーと、該スライドカバーの先端側に前記キャセーターを着脱自在に保持するためのホルダーとを備え、前記スライドカバーは、順次内接嵌合する2以上の連結管からなり、前記マウンテンハブの中心孔を楕円形状又は面取り形状又は多角形状に形成すると共に、最外側の前記連結管の外形形状を前記中心孔に嵌合する形状に形成することにより、前記マウンテンハブと前記スライドカバーとは互いに摺動自在でかつ回転不能とされ、前記各連結管の嵌合部分又は全体形状を面取り形状又は多角形状に形成することにより、前記各連結管同士は互いに摺動自在でかつ回転不能とされ、前記ホルダーは、前記スライドカバーを周方向に回転させることにより前記キャセーターを離脱せしめるスクリューアダプターである安全留置針に存する。
【0007】
更に、マウンテンハブに対して連結管を伸長させた状態で該連結管が前記マウンテンハブに対して短縮するのを阻止するロック機構を備えるのが良い。
【0008】
また、ロック機構は、連結管の基端外周面にスリットを介して形成された弾性リブと、該弾性リブに隣設するロック孔と、マウンテンハブの先端側に内設されたロック爪とから構成されているのが良い。
【0009】
更に、マウンテンハブに対して最外側の連結管を伸長させた状態で該最外側の連結管が前記マウンテンハブに対して短縮するのを阻止する第一ロック機構を備えると共に、各連結管を伸長させた状態で前記各連結管が短縮するのを阻止する第二ロック機構を備えるのが良い。
【0010】
また、第一ロック機構は、最外側の連結管の基端外周面にスリットを介して形成された弾性リブと、該弾性リブに隣設するロック孔と、マウンテンハブの先端側に内設されたロック爪とから構成され、第二ロック機構は、内側の連結管の基端外周面にスリットを介して形成された弾性リブと、該弾性リブに隣設するロック孔と、外側の連結管の先端側に内設されたロック爪とから構成されるのが良い。
【0012】
このように構成される本発明の安全留置針は、人工透析若しくは輸液、輸血などに使用される留置針であって、所定大きさに形成された筒状のマウンテンハブと、該マウンテンハブの先端側より突出すべく配設された内針と、該内針の先端側を被装するキャセーターと、伸長状態で内針の全体を被装すべく前記マウンテンハブに伸縮自在に装着されたスライドカバーと、該スライドカバーの先端側にキャセーターを着脱自在に保持するためのホルダーとを備えてなることによって、手技後、キャセーターを患者の体内に挿入したままで前記マウンテンハブを引くだけの簡単操作で、使用済みの内針が体内から抜けると同時にスライドカバーが伸長して内針の全体を被装し、そのまま手に触れることなく廃棄保持し得ることとなる。
【0013】
また、前記スライドカバーが、少なくとも一以上の連結管からなることによって、連結管の数やその摺動ストローク長を調整するだけで、種々な内針の長さにも対応し得ることとなる。
【0014】
特に、同スライドカバーが、マウンテンハブの内部に、少なくとも一段以上の中空体で二段目以降はそれぞれ内側に収納し合う連結管からなることにより、針の長さに関係なく常に、一定の外径を保持し得ると共に、手指への引っ掛かりもないため、より使い易くなる。
【0015】
更に、スライドカバーとマウンテンハブとの摺動を阻止するロック機構や各連結管の摺動を阻止するロック機構を備えることによって、同スライドカバーの摺動操作が確実に阻止され、意に反した刺針事故や血液感染等の危惧をも防止し得ることとなる。
【0016】
また、前記マウンテンハブとスライドカバー及び/又は各連結管とが、互いに摺動自在でかつ回転不能な形状に成形されることによって、マウンテンハブを周方向に回転させることによりスライドカバーも誤差なく同方向に回転することとなる。
【0017】
更に、前記スライドカバーが、手元側の連結管と先端側の連結管とが同時に回転するように各連結管の嵌合部分又は全体形状を面取り形状又は多角形状に成形されることにより、手元側と先端側とが同時に回転し得ることとなる。
【0018】
また、前記ホルダーが、スライドカバーを周方向に回転させることによキャセーターのみを離脱せしめるスクリューアダプターであることによって、一方の手でキャセーターを押さえたままで他方の手でスライドカバーを回転させるだけで簡単にキャセーターが外れ得ることとなる。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の第1実施例を図1乃至図6を参照しながら説明する。図中Aは、本発明に係る安全留置針であり、この安全留置針Aは、図1に示すように、筒状のマウンテンハブ1と、該マウンテンハブ1の先端側にスライドカバー2を介して装着されるキャセーター3と、該キャセーター3の先端側に向けて出没自在に配設される内針4と、前記キャセーター3の全体を被装するキャップカバー(図示せず)とを備えている。
【0021】
マウンテンハブ1は、合成樹材等の適宜素材から筒状に成形されており、手技の際、同マウンテンハブ1内に収納されている透明なスライドカバー2から逆血の確認ができるように透視窓1a、1a…が形成されている。
【0022】
この透視窓1a、1a…は、端面四角形状を呈するマウンテンハブ1の各四面に形成された長孔状のスリットからなり、上述したようにスライドカバー2の逆血を視認できるように開口されている。
【0023】
また、このマウンテンハブ1とスライドカバー2とは、互いが摺動自在でかつ回転不能な形状に成形されている。換言すれば、このマウンテンハブ1の(軸方向に形成された)中心孔1bと、該中心孔1b内に摺動自在に収納されるスライドカバー2の外形とは、互いが空転しないように横長の楕円形状に成形されており(図4参照)、マウンテンハブを周方向に回転させることによりスライドカバー2自体も無駄なく同方向に回転するものである。
【0024】
因に、このマウンテンハブ1とスライドカバー2との回転不能な形状としては、本実施例の楕円形状に限定されるものではなく、適宜な面取り形状や多角形状に成形できること云うまでもない。
【0025】
また、スライドカバー2は、マウンテンハブ1から突出する内針4の全体を被装できるだけの有効長を有するものであり、透明若しくは半透明の合成樹脂材からなる短筒状の連結管2a1 、2a2 を介して伸縮自在に形成されている。
【0026】
この連結管2a1 、2a2 は、互いが長手方向に摺動自在で、かつ、周方向に回転不能状態に抜け止め連結されている。換言すれば、斯かるスライドカバー2は、互いに径の異なる短筒の連結管2a1 、2a2 を内接嵌合してなり、マウンテンハブ1の中に第一番目(大径)の連結管2a1 が、第一の連結管2a1 の中に第二番目(中径)の連結管2a2 がそれぞれ収容できるように抜け止め連結されている。
【0027】
また、この連結管2a1 、2a2 の抜止手段としては、例えば、内挿される側の連結管22 を基端側に向けて漸次太くなるように形成された後述の弾性リブ5b、5bが好ましく、また、後述するロック機構5が形成されることも相俟って、互いが抜け落ちないように保持されるものである。
【0028】
更に、この伸縮自在なスライドカバー2には、ロック機構5が兼備されている。このロック機構5は、一旦、伸長されたスライドカバー2が、元の短縮状態に戻らないように、各連結管2a1 、2a2 を不変状態すなわち収縮不可能状態に保持し、意に反して内針4がスライドカバー2外に露出してしまうのを防止するものである。
【0029】
このロック機構5としては、図5に示すように、連結管2a2 の基端外周面にスリット5aを介して形成された弾性リブ5b、5bと、該弾性リブ5b、5bに隣設するロック孔5c、5cと、連結管2a 1 先端側に内設されたロック爪5d、5dとから構成されている。
【0030】
従って、一旦、この連結管2a1 、2a2 同士が最長に引き出されてしまうと、前記ロック爪5d、5dが弾性リブ5b、5bの弾性力に抗しながら乗り越えてロック孔5c、5c内に強制的に嵌合されてしまうため、スライドカバー2の収縮方向への摺動を確実に阻止することができ、内針4が戻る(露出する)ことがない。
【0031】
また、このロック機構5は、各連結管2a1 、2a2 のみならず、図示はしないが、マウンテンハブ1と第一連結管2a1 との間にも形成されており、第一連結管2a1 が引き出された際に、同ロック機構5が働き、マウンテンハブ1内に同連結管2a1 が収納されるのを阻止するものである。
【0032】
更に、スライドカバー2の先端側には、キャセーター3を着脱自在に保持するためのホルダー6が突設されている。このホルダー6は、キャセーター3の基端側に周設された螺合突起3aを係止するスクリューアダプターからなり、マウンテンハブ1を周方向に回動させることによりスライドカバー2が同方向に回動してキャセーター3を抜止状態にロックし、逆方向に回動させることにより斯かる抜止状態を解除せしめてキャセーター3を離脱させることができるのである。
【0033】
また、内針4は、例えば、クロム鋼製の常套な金属針4aと、該金属針4aをマウンテンハブ1内の中心に位置決め支持する針基4bと、該針基4bの後端開口を閉塞するフィルタ4cとを備えている。
【0034】
このように構成される本発明の安全留置針Aは、図8に示すように、まず、マウンテンハブ1内にスライドカバー2が収納されキャセーター3の先端から金属針4aの先端が突出したコンパクトな状態で、患者の身体に穿刺(刺針)した後、透視窓1a、1a…を透してフィルター4cへの血液のバックフローを確認する(図8(a)参照)。
【0035】
次いで、キャセーター3を体内に送った後(図8(b)参照)、キャセーター3を体内に刺し置いた状態で、マウンテンハブ1を手元に引っ張るだけで、各連結管2a1 、2a2 が摺動してスライドカバー2が伸長すると共に、金属針4aが体内から抜け(図8(c)参照)、更に同方向にマウンテンハブ1を引っ張ることで、各連結管2a1 、1a2 が最大に伸長されるや否や、金属針4aが(手に触れることなく)同スライドカバー2内に廃棄保持されると共に、ロック機構5によりスライドカバー2を不変状態にロック保持するものである(図8(d)参照)。
【0036】
次いで、斯かる状態でマウンテンハブ1を周方向に回動させるだけで、スライドカバー2の全体が同方向に回転して先端側のホルダー6が解除され、キャセーター3のみを体内に留置すべく離脱させることができ、内針4をそのまま廃棄することができるものである(図8(e)参照)。
【0037】
従って、一旦、伸長されたスライドカバー2内に廃棄保持された内針4が、意に反してスライドカバーの先端開口外に突出することがなく、従来の如き刺針事故等の危惧をも確実に解消できる。
【0038】
しかも、使用前は、スライドカバー2を短寸に収縮させた状態に保持できると共に、使用後はスライドカバー2自体を伸長させるだけの簡単操作で、内針4をそのまま廃棄保持できるなど、従来の安全留置針に比し、サイズがよりコンパクト化され、操作性も頗る良くなったものである。
【0039】
尚、本発明の安全留置針Aは、本実施例に限定されることなく、本発明の目的の範囲内で自由に設計変更し得るものであり、本発明はそれらの全てを包摂するものである。例えば、本実施例では、スライドカバー2を複数の連結管2a12 で構成することにより伸縮自在に形成しているが、これに限定されることなく、スライドカバー2そのものをゴム等の伸縮性素材で形成したり、その他、蛇腹等の伸縮手段を採用しても良い。
【0040】
また、本実施例では、マウンテンハブ1を周方向に回動することにより、スライドカバー2全体が同方向に回動してキャセーター3のみを離脱せしめるスクリューアダプター式ホルダー6を取り付けているが、これに限定されることなく、図9に示すように、キャセーター3のネジ山を乗り越えて外れる嵌合方法を採用しても良い。
【0041】
また、図10に示すように、スライドカバー2とホルダー6とを回転自由な嵌合とし、ホルダー6を更に手前側に引くことで同ホルダー6が外れる方向に回転してキャセーター3を離脱できるようにしても良い。
【0042】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成され、所定大きさに形成された筒状のマウンテンハブと、該マウンテンハブの先端側より突出すべく配設された内針と、該内針の先端側を被装するキャセーターと、伸長状態で内針の全体を被装すべく前記マウンテンハブに伸縮自在に装着されたスライドカバーと、該スライドカバーの先端側にキャセーターを着脱自在に保持するためのホルダーとを備えてなることによって、手技後、キャセーターを患者の体内に挿入したままで前記マウンテンハブを引くだけの簡単操作で、使用済みの内針が体内から抜けると同時にスライドカバーが伸長して内針の全体を被装し、そのまま手に触れることなく廃棄保持することができるといった効果を奏する。
【0043】
また、前記スライドカバーが、少なくとも一以上の連結管からなることによって、連結管の数やその摺動ストローク長を調整するだけで、種々な内針の長さにも対応でき、特に、同スライドカバーが、マウンテンハブの内部に、少なくとも一段以上の中空体で二段目以降はそれぞれ内側に収納し合う連結管からなることにより、針の長さに関係なく常に、一定の外径を保持できるため、手指への引っ掛かりがなく、より使い易くなるといった効果をも奏するものである。
【0044】
更に、スライドカバーとマウンテンハブとの摺動を阻止するロック機構や各連結管の摺動を阻止するロック機構を備えることによって、同スライドカバーの摺動操作が確実に阻止され、意に反した刺針事故等の危惧をも防止できるため、留置針としての安全性及び商品価値を更に高めることができるといった効果を奏する。
【0045】
特に、前記ロック機構が、マウンテンハブ若しくは各連結管の基端外周面にスリットを介して形成された弾性リブと、該弾性リブに隣設するロック孔と、マウンテンハブ若しくは各連結管の先端側に内設されたロック爪とから構成されることによって、部品点数を増やすことなく確実にスライドカバーをロックすることができるといった効果を奏するものである。
【0046】
また、前記マウンテンハブとスライドカバー及び/又は各連結管とが、互いに摺動自在でかつ回転不能な形状に成形されることによって、マウンテンハブを周方向に回転させることによりスライドカバーも誤差なく同方向に回転するため、キャセーターの取り外しに便利となる。
【0047】
更に、前記スライドカバーが、手元側の連結管と先端側の連結管とが同時に回転するように各連結管の嵌合部分又は全体形状を面取り形状又は多角形状に成形されることにより、手元側と先端側とが同時に回転するため、また、前記ホルダーが、スライドカバーを周方向に回転させることによキャセーターのみを離脱せしめるスクリューアダプターであることによって、一方の手でキャセーターを押さえたままで他方の手でスライドカバーを回転させるだけで簡単にキャセーターのみを取り外すことができるといった効果を奏するものである。
【0049】
このように本発明の安全留置針は、スライドカバーがコンパクトに縮まった状態で使用できるため使い易く、使用後はスライドカバー自体を伸長させるだけの簡単操作で針を(触れることなく)そのまま廃棄保持することができると共に、マウンテンハブを周方向に回動させるだけで簡単にキャセーターのみを留置させるべく離脱することができるものであり、また、構成が単純であるため大量生産に適し、価格も低廉なものとして需要者に提供できるなど、本発明を実施することはその実益的価値が甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る安全留置針を示す正面図である。
【図2】同安全留置針の縦断面図である。
【図3】同安全留置針の組立分解図である。
【図4】同安全留置針の組立分解斜視図である。
【図5】図5(a)はスライドカバーを構成する連結管の非ロック状態を示す説明図、図5(b)は同連結管のロック状態を示す説明図である。
【図6】スライドカバーを最小に収縮させた状態を示す同安全留置針の縦断面図である。
【図7】スライドカバーを最大に伸長させた状態(廃棄保持状態)を示す同安全留置針の縦断面図である。
【図8】本発明に係る安全留置針の使用方法を示す説明図であり、図8(a)は穿刺、逆血確認を示す説明図、図8(b)はキャセーターを送る状態を示す説明図、図8 (c)は内針を抜く状態を示す説明図、図8(d)はスライドカバーがロックされた状態を示す説明図、図8(e)はスライドカバーを周方向に回転させてキャセーターのみを留置させた状態を示す説明図である。
【図9】本発明に係る安全留置針の第2実施例を示す説明図である。
【図10】本発明に係る安全留置針の第3実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 マウンテンハブ
1a 透視窓
1b 中心孔
2 スライドカバー
2a1 連結管
2a2 連結管
3 キャセーター
3a 螺合突起
4 内針
4a 金属針
4b 針基
4c フィルター
5 ロック機構
5a スリット
5b 弾性リブ
5c ロック孔
5d ロック爪
6 ホルダー

Claims (6)

  1. 人工透析若しくは輸液、輸血などに使用される留置針において、
    所定大きさに形成された筒状のマウンテンハブと、該マウンテンハブの先端側より先端側が突出すべく配設された内針と、該内針の先端側を被装するキャセーターと、伸長状態で前記内針の全体を前記マウンテンハブと共に被装すべく前記マウンテンハブに伸縮自在に装着されたスライドカバーと、該スライドカバーの先端側に前記キャセーターを着脱自在に保持するためのホルダーとを備え
    前記スライドカバーは、1つの連結管からなり、
    前記マウンテンハブの中心孔を楕円形状又は面取り形状又は多角形状に形成すると共に、前記連結管の外形形状を前記中心孔に嵌合する形状に形成することにより、前記マウンテンハブと前記連結管とは互いに摺動自在でかつ回転不能とされ、
    前記ホルダーは、前記スライドカバーを周方向に回転させることにより前記キャセーターを離脱せしめるスクリューアダプターである、
    ことを特徴とする安全留置針。
  2. 人工透析若しくは輸液、輸血などに使用される留置針において、
    所定の大きさに形成された筒状のマウンテンハブと、該マウンテンハブの先端側より先端側が突出すべく配設された内針と、該内針の先端側を被装するキャセーターと、伸長状態で前記内針の全体を前記マウンテンハブと共に被装すべく前記マウンテンハブに伸縮自在に装着されたスライドカバーと、該スライドカバーの先端側に前記キャセーターを着脱自在に保持するためのホルダーとを備え、
    前記スライドカバーは、順次内接嵌合する2以上の連結管からなり、
    前記マウンテンハブの中心孔を楕円形状又は面取り形状又は多角形状に形成すると共に、最外側の前記連結管の外形形状を前記中心孔に嵌合する形状に形成することにより、前記マウンテンハブと前記スライドカバーとは互いに摺動自在でかつ回転不能とされ、
    前記各連結管の嵌合部分又は全体形状を面取り形状又は多角形状に形成することにより、前記各連結管同士は互いに摺動自在でかつ回転不能とされ、
    前記ホルダーは、前記スライドカバーを周方向に回転させることにより前記キャセーターを離脱せしめるスクリューアダプターである
    ことを特徴とする安全留置針。
  3. マウンテンハブに対して連結管を伸長させた状態で該連結管が前記マウンテンハブに対して短縮するのを阻止するロック機構を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の安全留置針。
  4. ロック機構は、連結管の基端外周面にスリットを介して形成された弾性リブと、該弾性リブに隣設するロック孔と、マウンテンハブの先端側に内設されたロック爪とから構成されている、
    ことを特徴とする請求項3に記載の安全留置針。
  5. マウンテンハブに対して最外側の連結管を伸長させた状態で該最外側の連結管が前記マウンテンハブに対して短縮するのを阻止する第一ロック機構を有すると共に、各連結管を伸長させた状態で前記各連結管が短縮するのを阻止する第二ロック機構を有する、
    ことを特徴とする請求項に記載の安全留置針。
  6. 第一ロック機構は、最外側の連結管の基端外周面にスリットを介して形成された弾性リブと、該弾性リブに隣設するロック孔と、マウンテンハブの先端側に内設されたロック爪とから構成され、
    第二ロック機構は、内側の連結管の基端外周面にスリットを介して形成された弾性リブと、該弾性リブに隣設するロック孔と、外側の連結管の先端側に内設されたロック爪とから構成されている、
    ことを特徴とする請求項に記載の安全留置針。
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