JP4476325B2 - レイヤ2モビリティネットワーク - Google Patents

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Description

この発明は、異種無線アクセスシステムをレイヤ2ベースで統合する異種無線統合型移動体ネットワークであるレイヤ2モビリティネットワークに関し、特にレイヤ2モビリティネットワークにおいてマルチキャスト通信を実施する構成に関するものである。
移動体通信では、音声通信だけでなく、インターネットへのアクセスや電子メール、画像配信/通信等が比較的容易に行なえる。そのため、移動体通信は、その利便性から大多数の人々が利用するところとなり、近年、高速/大容量化の方向に更なる発展が期待されている。第2世代(2G)、第3世代(3G)のセルラーシステムや無線LANなどの無線アクセスシステムが多様な広がりを見せる中で、第3世代以降の次世代無線ネットワークとして、異種無線アクセスシステムをレイヤ2ベースで統合する異種無線統合型移動体ネットワークにおいてマルチキャスト手順「IGMP(Internet Group Management Protocol)/MLD(Multicast Listener Discovery)」によるマルチキャスト通信を実施する方式が検討されている。
その一例として、非特許文献1に掲載された「IGMP−Snoopingを考慮したマルチキャスト受信者用ハンドオフ」を挙げることができる。以下、その概要について図11〜図13を参照して説明する。なお、図11は、非特許文献1に掲載された従来の異種無線統合型移動体ネットワークの構成を示す概念図である。図12は、図11に示す異種無線統合型移動体ネットワークにおいて同一サブネット内で実施されるハンドオフの制御動作を説明するシーケンス図である。図13は、図11に示す異種無線統合型移動体ネットワークにおいて異なるサブネット間で実施されるハンドオフの制御動作を説明するシーケンス図である。
図11において、マルチキャストルータ(Multicast Router:MR1)201には、マルチキャスト通信のソース(送信元:Multicast Sender)701が提供するストリーミングデータなどのコンテンツが入力される。マルチキャストルータ(MR1)201の配下には、マルチキャストルータ(MR2)202とマルチキャストルータ(MR3)203とが配置され、移動端末(MH:Mobile Host)601に対してマルチキャスト配送を提供する。
マルチキャストルータ(MR2)202には、スイッチ(SW1)401が接続されている。スイッチ(SW1)401は、収容する無線基地局(Base Station:BS1)501と無線基地局(BS2)502とをマルチキャストルータ(MR2)202に接続するIGMP−Snooping(Internet Group Management Protocol-Snooping)機能を有している。
また、マルチキャストルータ(MR2)203には、スイッチ(SW2)402が接続されている。スイッチ(SW2)402は、収容する無線基地局(BS3)503と無線基地局(BS2)504とをマルチキャストルータ(MR3)203に接続するIGMP−Snooping機能を有している。
このネットワークでは、マルチキャスト受信者に対してハンドオフ動作を高速化するために、サブネット毎に、MSA(Mobility Support Agent)と呼ばれるエージェント301,302が配置される。図11では、エージェント(MSA1)301はスイッチ(SW1)401に接続され、エージェント(MSA2)302はスイッチ(SW2)402に接続されている。
以下、図11に示すネットワークにおいて実施されるハンドオフ制御動作について説明する。まず、同一サブネット内でのハンドオフ制御動作は図12に示すように行われる。図12において、移動端末MHは、マルチキャストデータ(Multicast Data)をマルチキャストルータMR1、スイッチSW1、無線基地局BS1の経路で受信している(S1001)。移動端末MHは、無線基地局BS2へのハンドオフ(S1002)を行うとき、無線基地局BS1がスイッチSW1から受け取ったマルチキャストデータ(Multicast Data)を無線送信している(S1003)過程で、できるだけ早く、無線基地局BS2に対してIGMPのレポートメッセージ(IGMP Report)を無線送信する。このIGMPのレポートメッセージは無線基地局BS2からスイッチSW1に伝えられる(S1004)。
スイッチSW1は、IGMPのレポートメッセージを受け取ると、マルチキャストルータMR1から送られてくるマルチキャストデータ(Multicast Data)を無線基地局BS1,BS2の双方に転送する(S1005)。これによって、移動端末MHは、移動先において継続してマルチキャストデータ(Multicast Data)を受信することができる。
移動端末MHは、無線基地局BS2に対して広告要求メッセージ(Advertisement Request)をブロードキャスト(Broadcast)で無線送信する。この広告要求メッセージは、無線基地局BS2、スイッチSW1を経由してエージェント(MSA1)に転送される(S1006)。エージェント(MSA1)は、広告要求メッセージを受け取ると、ネットワークプリフィクスを含む広告メッセージ(Advertisement)をブロードキャスト(Broadcast)で配信する。この広告メッセージ(Advertisement)は、スイッチSW1、無線基地局BS2を経由して移動端末MHに届けられる(S1007)。
移動端末MHは、広告メッセージ(Advertisement)を受信すると、以前のプリフィクスと広告(Advertisement)に含まれるプリフィクスとを比較し、ハンドオフ形態が同一サブネット内と異なるサブネット間との何れであるか判断する。移動端末MHは、ハンドオフ形態が同一サブネット内であると判断すると、スイッチSW1に対して、スイッチSW1の配下に存在する受信者のポートを確認させるトリガを与えるために、IGMPの離脱メッセージ(IGMP Leave)を無線送信する。このIGMPの離脱メッセージは、無線基地局BS2、スイッチSW1を経由してマルチキャストルータMR1に転送される(S1008)。
マルチキャストルータMR1は、IGMPの離脱メッセージを受け取ると、配下に受信者が存在するか否かを確認するために、IGMPのクエリーメッセージ(IGMP Query(Group Specific))を送信する。このIGMPのクエリーメッセージは、スイッチSW1から無線基地局BS1,BS2の双方に転送される(S1009)。
移動端末MHは、IGMPのクエリーメッセージを受信すると、無線基地局BS2に対してIGMPのレポートメッセージ(IGMP Report)を無線送信する。このIGMPのレポートメッセージは無線基地局BS2からスイッチSW1に伝えられる(S1010)。これによって、スイッチSW1は、移動端末MHの移動先である無線基地局BS2が接続されたポートへは継続してマルチキャストデータ(Multicast Data)を配信する。一方、スイッチSW1は、移動端末MHの移動元である無線基地局BS1が接続されたポートからはIGMPのクエリーメッセージに対する応答がないので無線基地局BS1が接続されたポートへのマルチキャストデータ(Multicast Data)配信を停止する(S1011)。
次に、異なるサブネット間でのハンドオフ制御動作は図13に示すように行われる。図13において、移動端末MHは、マルチキャストデータ(Multicast Data)をマルチキャストルータMR1、MR2、スイッチSW1、無線基地局BS2の経路で受信している(S1011)。移動端末MHは、無線基地局BS3へのハンドオフ(S1012)を行うとき、無線基地局BS2がスイッチSW1から受け取ったマルチキャストデータ(Multicast Data)を無線送信している(S1013)過程で、できるだけ早く、無線基地局BS3に対してIGMPのレポートメッセージ(IGMP Report)を無線送信する。このIGMPのレポートメッセージは無線基地局BS3からスイッチSW3、マルチキャストルータMR3に伝えられる(S1014)。
マルチキャストルータMR1は、マルチキャストルータMR3からIGMPのレポートメッセージを受け取ると、マルチキャストデータ(Multicast Data)をマルチキャストルータMR2,MR3の双方に配信する(S1015)。これによって、移動端末MHは、移動先において継続してマルチキャストデータ(Multicast Data)を受信することができる。
移動端末MHは、無線基地局BS3に対して広告要求メッセージ(Advertisement Request)をブロードキャスト(Broadcast)で無線送信する。この広告要求メッセージは、無線基地局BS3、スイッチSW2を経由してエージェント(MSA2)に転送される(S1016)。エージェント(MSA2)は、広告要求メッセージを受け取ると、ネットワークプリフィクスを含む広告メッセージ(Advertisement)をブロードキャスト(Broadcast)で配信する。この広告メッセージ(Advertisement)は、スイッチSW2、無線基地局BS3を経由して移動端末MHに届けられる(S1017)。
移動端末MHは、広告メッセージ(Advertisement)を受信すると、異なるサブネット間でのハンドオフであるので、アドレスを更新し(S1018)、移動元のサブネットにおけるエージェントMSA1に対して離脱要求メッセージ(Leave Request)を無線送信する。この離脱要求メッセージ(Leave Request)は、無線基地局BS3、スイッチSW2、マルチキャストルータMR3,MR1,MR2、スイッチSW1を経由してエージェントMSA1に転送される(S1019)。
移動元のサブネットにおけるエージェントMSA1は、応答としてIGMPの離脱メッセージ(IGMP Leave)をスイッチSW1経由でマルチキャストルータMR2に送信する(S1020)。マルチキャストルータMR2は、IGMPの離脱メッセージ(IGMP Leave)を受信すると、配下に受信者が存在するか否かを確認するために、IGMPのクエリーメッセージ(IGMP Query(Group Specific))を送信する。このIGMPのクエリーメッセージは、スイッチSW1から無線基地局BS2に転送される(S1021)。しかし、受信者がいないので応答はない。これによって、移動元のスイッチSW1、マルチキャストルータMR2は、共にマルチキャストデータ(Multicast Data)の配信を停止する。移動端末MHは、移動先においてマルチキャストルータMR3、スイッチSW2、無線基地局BS3の配信経路でマルチキャストデータ(Multicast Data)の配信を受け続けることができる(S1022)。
このように、図11に示す従来の異種無線統合型移動体ネットワークでは、移動直後にIGMPのレポートメッセージを送信することで、移動後のマルチキャストパケット受信開始までの遅延時間を短くすることを実現している。また、報知情報(Advisement)から同一サブネット内のハンドオフか、異なるサブネット間でのハンドオフかを識別して、同一サブネット内のハンドオフであるときは移動端末が直接IGMPの離脱メッセージ(IGMP-Leave)を送信し、異なるサブネット間でのハンドオフであるときはエージェントMSAと連携してIGMPの離脱メッセージ(IGMP-Leave)を送信することで、移動元無線基地局におけるマルチキャストパケットの配信停止までの遅延時間を短くすることを実現している。
森谷優貴,松本謙尚,山崎憲一"IGMP−Snoopingを考慮したマルチキャスト受信者用ハンドオフ"電子情報通信学会信学技報(NS2003−104,NS2003−70,CS2003−79(2003−09)、第1図〜第3図)
ところで、上記した従来の異種無線アクセスシステムを統合した移動体ネットワークでは、マルチキャスト通信を実現しているが、マルチキャスト受信者である移動端末の移動に伴う不要な転送(フォワーディング)を止めてマルチキャスト配信時のトラヒックを抑制するためには、マルチキャストルータの配下でサブネットを構成するスイッチは、全てIGMP−Snooping機能を実装しなければならないという問題がある。
また、マルチキャスト受信者の存在を確認するためにマルチキャストルータから送信されるIGMPのクエリーメッセージ(IGMP-Query)はサブネット全体に伝播するため、移動端末の数やサブネットの構成が大きくなればなるほど、トラヒック量が増大する。また、移動端末がマルチキャストルータに対して、マルチキャスト配信を要求するために送信するIGMPのレポートメッセージ(IGMP-Report)も移動端末の数やハンドオフの回数に応じてトラヒック量が増大するという問題がある。以上は、マルチキャスト手順にIPv4のIGMPを用いた場合であるが、IPv6のMLDを用いた場合も同様である。
この発明は、上記に鑑みてなされたものであり、サブネットを構成するスイッチの全てがマルチキャスト手順「IGMP/MLD」の各種メッセージをスヌープする機能を実装しなくても不要な転送(フォワーディング)を止めてマルチキャスト配信時のトラヒックを抑制することができ、併せてマルチキャスト手順「IGMP/MLD」に関わる制御トラヒックも抑制してスケーラビリティに優れた異種無線統合型移動体ネットワークであるレイヤ2モビリティネットワークを得ることを目的とする。
上述した目的を達成するために、この発明は、異種無線アクセスシステムを収容するレイヤ2スイッチと、マルチキャスト通信のソースが接続される外部のネットワークとIPレイヤでの相互接続を行うIPマルチキャストルータと、中継転送路を介して接続される前記レイヤ2スイッチの複数個と前記IPマルチキャストルータとの間に介在するゲートウェイスイッチとを備えるレイヤ2モビリティネットワークにおいて、移動端末へのマルチキャスト配信を実施する機能として、前記異種無線アクセスシステムの無線アクセスポイントや前記レイヤ2スイッチなど当該ネットワークのエッジに位置する装置は、移動端末から送られてくるマルチキャスト手順によるレポートメッセージを前記ゲートウェイスイッチ宛てに送信するとともに、前記レポートメッセージをスヌープしてマルチキャスト用の転送経路を学習する第1機能と、学習した前記マルチキャスト用の転送経路を形成するエントリを学習させるためのエントリ更新要求フレームを前記ゲートウェイスイッチの方向に送信する第2機能とを備え、前記ゲートウェイスイッチは、受信した前記レポートメッセージを前記マルチキャスト用の転送経路が形成された後に前記IPマルチキャストルータが接続されたポートに転送する機能を備えることを特徴とする。
この発明によれば、レイヤ2スイッチとゲートウェイスイッチとを接続する中継転送路を構成する各スイッチおよびゲートウェイスイッチは、移動端末がマルチキャスト配信を要求するために送信するレポートメッセージをスヌープする機能を実装しなくとも、ネットワークのエッジに位置する装置からのエントリ更新要求フレームに従ってマルチキャスト用の転送経路を形成するエントリを学習し移動端末へのマルチキャスト配信の経路を確立することができる。また、ゲートウェイスイッチは、中継転送路からエントリ更新要求フレームを受信することでマルチキャスト用の転送経路が形成されたことの確認ができるので、中継転送路からエントリ更新要求フレームを受信したことを契機としてマルチキャスト配信を要求するレポートメッセージをIPマルチキャストルータに転送することができる。これによって、比較的短時間内に移動端末へのマルチキャスト配信を開始することができるようになる。
この発明によれば、サブネットを構成するスイッチの全てがマルチキャスト手順のレポートメッセージをスヌープする機能を実装しなくても移動端末に対するIPマルチキャスト配信の経路を確立することができるという効果を奏する。
図1は、この発明の実施の形態1による異種無線統合型移動体ネットワークであるレイヤ2モビリティネットワークの構成を示す概念図である。 図2は、図1に示すレイヤ2モビリティネットワークにおいて実施されるマルチキャスト通信の制御動作を説明するシーケンス図である。 図3は、この発明の実施の形態2として、図1に示すレイヤ2モビリティネットワークにおいて実施されるマルチキャスト通信の制御動作を説明するシーケンス図である。 図4は、この発明の実施の形態3として、図1に示すレイヤ2モビリティネットワークにおいて実施されるマルチキャスト通信の制御動作を説明するシーケンス図である。 図5は、この発明の実施の形態4として、図1に示すレイヤ2モビリティネットワークにおいて実施されるマルチキャスト通信の制御動作を説明するシーケンス図である。 図6は、この発明の実施の形態5として、図1に示すレイヤ2モビリティネットワークにおいて実施されるマルチキャスト通信の制御動作を説明するシーケンス図である。 図7は、この発明の実施の形態6として、図1に示すレイヤ2モビリティネットワークにおいて実施されるマルチキャスト通信の制御動作を説明するシーケンス図である。 図8は、この発明の実施の形態7として、図1に示すレイヤ2モビリティネットワークにおいて実施されるマルチキャスト通信の制御動作を説明するシーケンス図である。 図9は、この発明の実施の形態8として、図1に示すレイヤ2モビリティネットワークにおいて実施されるマルチキャスト通信の制御動作を説明するシーケンス図である。 図10は、この発明の実施の形態9として、図1に示すレイヤ2モビリティネットワークにおいて実施されるマルチキャスト通信の制御動作を説明するシーケンス図である。 図11は、従来の異種無線統合型移動体ネットワークの構成を示す概念図である。 図12は、図11に示す異種無線統合型移動体ネットワークにおいて同一サブネット内で実施されるマルチキャスト受信者用ハンドオフの制御動作を説明するシーケンス図である。 図13は、図11に示す異種無線統合型移動体ネットワークにおいて異なるサブネット間で実施されるマルチキャスト受信者用ハンドオフの制御動作を説明するシーケンス図である。
符号の説明
1 外部のネットワーク
2 レイヤ2モビリティネットワーク(異種無線統合型移動体ネットワーク)
3 マルチキャスト配信端末
11 ゲートウェイルータ(IPマルチキャストルータ)
21 ゲートウェイスイッチ
31 シグナリングサーバ
61〜64 ブランチスイッチ
71〜74 エッジスイッチ(レイヤ2スイッチ)
81〜84 無線基地局(セルラー型)
91〜94 無線基地局(ホットスポット型)
101,102 移動端末
以下に図面を参照して、この発明にかかるレイヤ2モビリティネットワークの好適な実施の形態を詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による異種無線統合型移動体ネットワークであるレイヤ2モビリティネットワークの構成を示す概念図である。図1において、外部のネットワーク1は、例えば、インターネットやイントラネットである。この外部のネットワーク1には、レイヤ2モビリティネットワーク2が接続されている。レイヤ2モビリティネットワーク2は、異種無線アクセスシステムをレイヤ2ベースで統合する異種無線統合型ネットワークである。また、外部のネットワーク1には、マルチキャスト配信端末3が接続されている。このマルチキャスト配信端末3は、レイヤ2モビリティネットワーク2に接続する移動端末に対するマルチキャスト通信のソース(送信元)となる端末であり、ストリーミングデータなどのコンテンツを提供することができる。
レイヤ2モビリティネットワーク2では、外部のネットワーク1に接続されるゲートウェイルータ11を備えている。このゲートウェイルータ11は、外部のネットワーク1とのIP(Internet Protocol)レイヤでの相互接続(ルーティング)を行い、IPv4/IPv6のマルチキャスト機能を終端するIPマルチキャストルータである。ゲートウェイルータ11の配下には、ゲートウェイスイッチ21が接続されている。このゲートウェイスイッチ21は、レイヤ2モビリティネットワーク2内の全移動端末の位置情報を管理する機能を有している。
ゲートウェイスイッチ21には、シグナリングサーバ31が接続されている。また、ゲートウェイスイッチ21と異種無線アクセスシステムを収容するエッジスイッチ(レイヤ2スイッチ)71〜74との間には、レイヤ2フレームを中継し転送するブランチスイッチ61〜64が配置されている。
シグナリングサーバ31は、当該レイヤ2モビリティネットワーク2内を移動する移動端末に対する異種無線アクセスシステム間のハンドオーバ制御を行う機能と、移動端末からハンドオーバ制御を実行する上での判断材料となるレイヤ2トリガ情報(無線品質測定結果など)を取得し、移動端末に対して無線インタフェースの切り替えを指示する機能とを有している。
エッジスイッチ71〜74には、各無線アクセスシステムに対応した無線基地局81〜84、91〜94が収容される。無線基地局81〜84は例えばセルラー型システムでの無線基地局であり、無線基地局91〜94は例えばホットスポット型システムでの無線基地局である。移動端末101,102は、このような異種無線アクセスシステムに無線接続してマルチキャスト通信を行うようになっている。
図1では、無線基地局81,91がエッジスイッチ71に接続され、無線基地局82,92がエッジスイッチ72に接続されている。エッジスイッチ71,72は、ブランチスイッチ63,61を介してゲートウェイスイッチ21と接続される。また、無線基地局83,93がエッジスイッチ73に接続され、無線基地局84,94がエッジスイッチ74に接続されている。エッジスイッチ73,74は、ブランチスイッチ64,62を介してゲートウェイスイッチ21と接続されるとしている。
この実施の形態1および以降に説明する各実施の形態では、図1に示す構成のレイヤ2モビリティネットワーク2を用いて、この発明にかかるマルチキャスト通信の制御動作を実現する構成について説明する。
実施の形態1では、移動端末向けにマルチキャスト配信を実施する場合の機能として、レイヤ2スイッチであるエッジスイッチ71〜74若しくは無線アクセスポイントである無線基地局81〜84,91〜94などネットワークのエッジに位置する装置は、移動端末から送られてくるマルチキャスト手順「IGMP(Internet Group Management Protocol)/MLD(Multicast Listener Discovery)」のレポートメッセージをゲートウェイスイッチ21宛てに送信するとともに、前記レポートメッセージをスヌープ(snoop)してマルチキャスト用の転送経路を学習する機能と、その学習したマルチキャスト用の転送経路を形成するエントリを学習させるためのエントリ更新要求フレームをゲートウェイスイッチ21の方向に送信する機能とを備えている。
また、ゲートウェイスイッチ21は、受信したIGMP/MLDのレポートメッセージを、マルチキャスト用の転送経路が作成された後に、IPマルチキャストルータであるゲートウェイルータ11が接続されたポートに転送する機能を備えている。以下、図2を参照して、実施の形態1によるマルチキャスト通信の制御動作を説明する。
図2は、図1に示すレイヤ2モビリティネットワークにおいて実施されるマルチキャスト通信の制御動作を説明するシーケンス図である。図2において、移動端末101は、無線基地局81または無線基地局91に無線接続して通信を開始するために、無線基地局81,91/エッジスイッチ71との間でアソシエーション(Association)を設定する(S101)。なお、このアソシエーション(Association)は、通信のためのコンテキストである。例えば、3Gセルラーの場合はPDP-Contextであり、無線LANの場合はIEEE802.11のAssociationである。
無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、このアソシエーション(Association)の設定をトリガとして、各スイッチに対して移動端末101へのユニキャストの転送経路を形成するエントリを学習させるためのエントリ更新要求フレーム(Update Entry Request for Unicast)をゲートウェイスイッチ21の方向に送信する。移動端末101への転送経路上に存在するブランチスイッチ61,63およびゲートウェイスイッチ21は、このエントリ更新要求フレーム(Update Entry Request for Unicast)を受信することによって移動端末101へのユニキャストの転送経路を形成するエントリの学習を行う(S102)。
次に、移動端末101は、マルチキャスト配信を要求するために、マルチキャスト配信をサポートするゲートウェイルータ11に対して、IGMP/MLDのレポートメッセージを送信する(S103)。なお、IGMP/MLDのレポートメッセージは、IPv4の場合はIGMP Membership Reportであり、IPv6場合はMLD Listener Reportである。
無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、移動端末101から送られてきたIGMP/MLDのレポートメッセージが含まれるIPパケットをスヌープ(S104)した後にゲートウェイスイッチ21の方向に転送し(S105)、スヌープしたIPパケットがIGMP/MLDのレポートメッセージであるか否かを判断する(S106)。
無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、その判断の結果、スヌープしたIPパケットがIGMP/MLDのレポートメッセージである(S106:Yes)場合は、マルチキャスト配信用のエントリの学習を行い(S107)、各スイッチに対して移動端末101へのマルチキャストの転送経路を形成するエントリを学習させるためのエントリ更新要求フレーム(Update Entry Request for Multicast)をゲートウェイスイッチ21の方向に送信する(S108)。移動端末101への転送経路上に存在するブランチスイッチ61,63およびゲートウェイスイッチ21は、このエントリ更新要求フレーム(S108)を受信することによって移動端末101へのマルチキャストの転送経路を形成するエントリの学習を行う。
ゲートウェイスイッチ21は、無線基地局81,91/エッジスイッチ71から転送されてくる各種のIPパケットの中からIGMP/MLDのレポートメッセージ(S105)の受信を確認すると、エントリ更新要求フレーム(S108)の受信の後に、先に受信したIGMP/MLDのレポートメッセージ(S105)をゲートウェイルータ11に転送する(S109)。ゲートウェイルータ11は、IGMP/MLDのレポートメッセージを受信したことによって、マルチキャスト配信を要求している移動端末101の存在を認識し、マルチキャスト配信端末3から送られてくるストリーミングデータなどのコンテンツデータの配信を開始する。
このように、実施の形態1によれば、ネットワークのエッジに位置する装置が、移動端末から送られてくるIGMP/MLDのレポートメッセージをゲートウェイスイッチの方向に中継転送する過程でスヌープしてマルチキャスト用の転送経路を学習し、その学習したマルチキャスト用の転送経路を形成するエントリを学習させるためのエントリ更新要求フレームをゲートウェイスイッチの方向に送信するようにしたので、ゲートウェイスイッチに至る経路に存在する各ブランチスイッチおよびゲートウェイスイッチでは、IGMP/MLDのレポートメッセージのスヌーピング機能を実装していなくとも、マルチキャスト用の転送経路を形成するエントリを学習し、移動端末に対するIPマルチキャスト配信の経路を確立することができる。
また、ゲートウェイスイッチでは、ブランチスイッチからエントリ更新要求フレームを受信したことで、マルチキャスト用の転送経路が作成されたことの確認ができるので、ブランチスイッチからエントリ更新要求フレームを受信したことを契機として、先に受信したIGMP/MLDのレポートメッセージをIPマルチキャストルータ(ゲートウェイルータ11)が接続されたポートに転送することができるので、比較的短時間内にマルチキャスト配信を開始することができる。
実施の形態2.
この実施の形態2では、移動端末向けにマルチキャスト配信を実施する場合の機能として、レイヤ2スイッチであるエッジスイッチ71〜74若しくは無線アクセスポイントである無線基地局81〜84,91〜94などネットワークのエッジに位置する装置は、実施の形態1にて説明した機能に加えて、移動端末毎のマルチキャスト配信状況を管理する機能を備えるとともに、複数の移動端末からマルチキャスト手順「IGMP/MLD」のレポートメッセージを受け取ったとき、それを直ぐにIPマルチキャストルータであるゲートウェイルータ11宛てに転送するのではなく、移動端末毎のマルチキャスト配信状況を管理する管理テーブルを参照して同一マルチキャストグループおよび同一の配信元(ソース)が既に要求されているか否かを確認する機能を備え、その確認の結果、同一マルチキャストグループでなく、かつ同一の配信元でない場合に限って実施の形態1にて説明した動作を行うようになっている。なお、ゲートウェイスイッチ21は実施の形態1にて説明した機能を備えている。以下、図3を参照して、実施の形態2によるマルチキャスト通信の制御動作を説明する。
図3は、この発明の実施の形態2として、図1に示すレイヤ2モビリティネットワークにおいて実施されるマルチキャスト通信の制御動作を説明するシーケンス図である。図3では、エッジスイッチ71に収容される無線基地局81または無線基地局91に移動端末101,102が無線接続する場合が示されている。移動端末101,102に対して同様の制御動作が行われるので、並記して説明する。
図3において、移動端末101,102は、無線基地局81または無線基地局91に無線接続して通信を開始するために、無線基地局81,91/エッジスイッチ71との間でアソシエーション(Association)を設定する(S201,S203)。なお、このアソシエーション(Association)は、通信のためのコンテキストである。例えば、3Gセルラーの場合はPDP-Contextであり、無線LANの場合はIEEE802.11のAssociationである。
無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、このアソシエーション(Association)の設定をトリガに、各スイッチに対して移動端末101,102へのユニキャストの転送経路を形成するエントリを学習させるためのエントリ更新要求フレーム(Update Entry Request for Unicast)をゲートウェイスイッチ21の方向に送信する(S202,S204)。移動端末101,102への転送経路上に存在するブランチスイッチ61,63およびゲートウェイスイッチ21は、このエントリ更新要求フレーム(S202,S204)を受信することによって移動端末101,102へのユニキャストの転送経路を形成するエントリの学習を行う。
次に、移動端末101,102は、各種のIPパケットを送信する過程で、マルチキャスト配信を要求するために、マルチキャスト配信をサポートするゲートウェイルータ11に対して、IGMP/MLDのレポートメッセージを送信する(S205,S213)。なお、IGMP/MLDのレポートメッセージは、IPv4の場合はIGMP Membership Reportであり、IPv6場合はMLD Listener Reportである。
無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、移動端末101,102から送られてきたIPパケットをスヌープ(S206,S214)し、IGMP/MLDのレポートメッセージであるか否かを判断する(S207,S215)。その結果、IGMP/MLDのレポートメッセージでない(S207:No,S215:No)場合は他の処理に移るが、IGMP/MLDのレポートメッセージである(S207:Yes,S215:Yes)場合は、それをゲートウェイルータ11の方向に直ぐに中継転送するのではなく、更に移動端末毎のマルチキャスト配信状況を管理するテーブルを参照して配信を要求されたグループ/ソースに対する転送のためのエントリが存在するか否かを確認する(S208,S216)。
無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、配信を要求されたグループ/ソースに対する転送のためのエントリが存在する(S208:Yes,S216:Yes)場合は他の処理に移るが、存在しない(S208:No,S216:No)場合に、移動端末101,102を含めたマルチキャストグループへの転送経路を形成するエントリを学習する(S209,S217)。その後、無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、移動端末101,102からゲートウェイルータ11の方向に送られてきたIGMP/MLDのレポートメッセージ(S205,S213)をゲートウェイスイッチ21宛てに転送する(S210,S218)。また、無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、ブランチスイッチ63,61およびゲートウェイスイッチ21に移動端末101,102を含めたマルチキャストの転送経路を形成するエントリを学習させるためのエントリ更新要求フレーム(Update Entry Request for Multicast)をゲートウェイスイッチ21の方向に送信する(S211,S219)。
ゲートウェイスイッチ21は、無線基地局81,91/エッジスイッチ71から転送されてきたIGMP/MLDのレポートメッセージ(S210,S218)の受信を確認すると、エントリ更新要求フレーム(S211,S219)の受信の後にその先に受信したIGMP/MLDのレポートメッセージをゲートウェイルータ11に転送する(S212,S220)。ゲートウェイルータ11は、IGMP/MLDのレポートメッセージを受信したことによって、マルチキャスト配信を要求している移動端末101,102の存在を認識し、マルチキャスト配信端末3から送られてくるストリーミングデータなどのコンテンツデータの配信を開始する。
このように、実施の形態2によれば、ネットワークのエッジに位置する装置が、移動端末毎のマルチキャスト配信状況を管理し、複数の移動端末から送られてくるIGMP/MLDのレポートメッセージをIPマルチキャストルータ宛に転送する前に、同一マルチキャストグループおよび同一の配信元が既に要求されているか否かを確認し、同一マルチキャストグループでなく、かつ同一の配信元でない場合にマルチキャスト用の転送経路を学習し、IGMP/MLDのレポートメッセージの転送と学習したマルチキャスト用の転送経路を形成するエントリを学習させるためのエントリ更新要求フレームの送信とを行うようにしたので、各ブランチスイッチおよびゲートウェイスイッチでは、IGMP/MLDのレポートメッセージのスヌーピング機能を実装していなくとも、移動端末に対するIPマルチキャスト配信の経路を確立することができる。加えて、複数の移動端末からマルチキャスト配信の要求があってもネットワークのエッジに位置する装置が不要な転送を止めるので、IPマルチキャスト配信の経路の確立に関わるマルチキャスト手順の制御トラヒックを削減することができる。したがって、スケーラビリティに優れた異種無線統合型移動体ネットワークの構築ができるようになる。
実施の形態3.
この実施の形態3では、マルチキャスト配信を受けていた移動端末がそのマルチキャスト配信から離脱する場合の機能として、レイヤ2スイッチであるエッジスイッチ71〜74若しくは無線アクセスポイントである無線基地局81〜84,91〜94などネットワークのエッジに位置する装置は、移動端末からのマルチキャスト手順「IGMP/MLD」の離脱メッセージをIPマルチキャストルータであるゲートウェイルータ11宛てに転送する過程でその離脱メッセージをスヌープし、ゲートウェイルータ11からのIGMP/MLDのクエリーメッセージに対するIGMP/MLDのレポートメッセージが移動端末から送られてくるのを確認する機能と、移動端末からIGMP/MLDのレポートメッセージが一定時間内に送信されてこない場合に、マルチキャスト用の転送経路を形成するエントリを削除するためのエントリ削除要求フレームをゲートウェイスイッチ21の方向に送信する機能と、移動端末からIGMP/MLDのレポートメッセージが一定時間内に送信されてきた場合に、マルチキャスト用の転送経路を再学習し、その学習したマルチキャスト用の転送経路を形成するエントリを学習させるためのエントリ更新要求フレームをゲートウェイスイッチの方向に送信する機能とを備えている。以下、図4を参照して、実施の形態3によるマルチキャスト通信の制御動作を説明する。
図4は、この発明の実施の形態3として、図1に示すレイヤ2モビリティネットワークにおいて実施されるマルチキャスト通信の制御動作を説明するシーケンス図である。図4では、移動端末101,102がエッジスイッチ71に収容される無線基地局81または無線基地局91を介してマルチキャスト配信を受けている場合に、移動端末がマルチキャスト配信から離脱する場合が示されている。
図4において、移動端末101は、マルチキャスト配信から離脱するために、IGMP/MLDの離脱メッセージをゲートウェイスイッチ21経由でマルチキャスト配信をサポートするゲートウェイルータ11に対して送信する。(S301)。その際に無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、中継転送するIGMP/MLDの離脱メッセージをスヌープし、ゲートウェイルータ11からIGMP/MLDのクエリーメッセージが送られてくるのを待機する(S303)。なお、IGMP/MLDの離脱メッセージは、IPv4の場合はIGMP Membership Leaveであり、IPv6場合はMLD Listener Doneである。
ゲートウェイルータ11は、IGMP/MLDの離脱メッセージを受信すると、他に配信を要求している移動端末が残存するか否かを確認するために、通知されたマルチキャストグループ/ソースを対象としたIGMP/MLDのクエリーメッセージをゲートウェイスイッチ21経由で無線基地局81,91/エッジスイッチ71に対して送信する(S302)。なお、IGMP/MLDのクエリーメッセージは、IPv4の場合はIGMP Membership Queryであり、IPv6場合はMLD Listener Queryである。
無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、ゲートウェイルータ11から送信されてくるIGMP/MLDのクエリーメッセージをスヌープしてIGMP/MLDのクエリーメッセージであるか否かを確認する(S303)。このとき、IGMP/MLDのクエリーメッセージは、複数回(デフォルトは2回)送信されるため、無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、ゲートウェイルータ11の設定回数に合わせて確認を行う。
無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、IGMP/MLDのクエリーメッセージが設定回数分だけ送信されてきた場合にIGMP/MLDのクエリーメッセージが送信されたを認識して(S303:Yes)レポート監視タイマを起動し(S304)、他の移動端末(今の例では移動端末102)からクエリーメッセージで指定されたマルチキャストグループ/ソースを対象としたIGMP/MLDのレポートメッセージ(S305)が送られてくるか否かを監視する(S306)。なお、IGMP/MLDのクエリーメッセージが送信されたことを認識できない場合(S303:No)は、他の処理を行う。
そして、レポート監視タイマがタイムアウトする前に、他の移動端末からIGMP/MLDのレポートメッセージが送信されない場合、または、送信されてきたIPパケットをスヌープした結果IGMP/MLDのレポートメッセージではない場合(S306:No)、無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、クエリーメッセージで指定されていたマルチキャストの転送経路を形成するためのエントリを削除する(S311)。
併せて、無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、ブランチスイッチ63,61およびゲートウェイスイッチ21にマルチキャストの転送経路を形成するエントリを削除させるため、エントリ削除要求フレーム(Cancel Entry Request for Multicast)をゲートウェイスイッチ21の方向に送信する(S312)。
一方、レポート監視タイマのタイムアウト前に、他の移動端末からIGMP/MLDのレポートメッセージが送信されてきた場合、または、送信されてきたIPパケットをスヌープした結果IGMP/MLDのレポートメッセージである場合(S306:Yes)、無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、レポート監視タイマを停止する(S307)。
その後、無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、マルチキャストグループに転送するためのエントリを再学習し(S308)、ブランチスイッチ63,61およびゲートウェイスイッチ21に移動端末101を含めたマルチキャストの転送経路を形成するエントリを学習させるため、エントリ更新要求フレーム(Update Entry Request for Multicast)をゲートウェイスイッチ21の方向に送信する(S309)。
ゲートウェイスイッチ21は、無線基地局81,91/エッジスイッチ71から転送されてきたIGMP/MLDのレポートメッセージ(S305)を、エントリ更新要求フレーム(S309)の受信の後に、ゲートウェイルータ11に転送する(S310)。
これによって、移動端末101が離脱した場合に、IPマルチキャストルータであるゲートウェイルータ11が送信するIGMP/MLDのクエリーメッセージに対して移動端末102などの他の移動端末が応答しない場合は、移動端末101へのIPマルチキャスト配信の経路が削除される一方、他の移動端末が応答した場合は、当該他の移動端末へのIPマルチキャスト配信の経路が新たに形成される。
このように、実施の形態3によれば、マルチキャスト配信を受けていた移動端末がそのマルチキャスト配信から離脱する場合に、ネットワークのエッジに位置する装置が、移動端末からのIGMP/MLDの離脱メッセージをIPマルチキャストルータ(ゲートウェイルータ11)宛てに転送する際にそれをスヌープしてIPマルチキャストルータからのIGMP/MLDのクエリーメッセージに対するIGMP/MLDのレポートメッセージが移動端末から一定時間内に送られてくるのを監視し、移動端末からIGMP/MLDのレポートメッセージが一定時間内に送られてこない場合は、マルチキャスト用の転送経路を形成するエントリを削除するためのエントリ削除要求フレームをゲートウェイスイッチの方向に送信し、移動端末からIGMP/MLDのレポートメッセージが一定時間内に送られてきた場合は、マルチキャスト用の転送経路を再学習し、IGMP/MLDのレポートメッセージの転送と学習したマルチキャスト用の転送経路を形成するエントリを学習させるためのエントリ更新要求フレームをゲートウェイスイッチの方向に送信するようにしたので、各ブランチスイッチおよびゲートウェイスイッチでは、IGMP/MLDの離脱メッセージのスヌーピング機能を実装していなくても、離脱した移動端末に対するIPマルチキャスト配信の経路を削除することができる。また、移動端末からマルチキャスト配信の離脱要求があってもマルチキャスト配信を要求する他の移動端末が残存するときは、各ブランチスイッチおよびゲートウェイスイッチでは、IGMP/MLDのレポートメッセージのスヌーピング機能を実装していなくとも、他の移動端末に対するIPマルチキャスト配信の経路を確立することができる。
実施の形態4.
この実施の形態4では、マルチキャスト配信を受けていた移動端末がそのマルチキャスト配信から離脱する場合の機能として、レイヤ2スイッチであるエッジスイッチ71〜74若しくは無線アクセスポイントである無線基地局81〜84,91〜94などネットワークのエッジに位置する装置は、移動端末毎のマルチキャスト配信状況を管理する機能を備えるとともに、移動端末からのマルチキャスト手順「IGMP/MLD」の離脱メッセージを受け取ったとき、それを直ぐにIPマルチキャストルータであるゲートウェイルータ11宛てに転送するのではなく、管理テーブルを参照して同一マルチキャストグループおよび同一配信元(ソース)によるマルチキャストの配信を要求している端末が残存しているか否かを確認する機能と、残存していない場合に、移動端末からの上記離脱メッセージをゲートウェイスイッチ21宛てに転送し、当該マルチキャスト用の転送経路を形成するエントリを削除するためのエントリ削除要求フレームをゲートウェイスイッチ21の方向に送信する機能とを備えている。
また、ゲートウェイスイッチ21は、受信した前記離脱メッセージをマルチキャスト用の転送経路が削除された後にIPマルチキャストルータであるゲートウェイルータ11が接続されたポートに転送する機能を備えている。以下、図5を参照して、実施の形態4によるマルチキャスト通信の制御動作を説明する。
図5は、この発明の実施の形態4として、図1に示すレイヤ2モビリティネットワークにおいて実施されるマルチキャスト通信の制御動作を説明するシーケンス図である。図5において、移動端末101は、各種のIPパケットを送信する過程で、マルチキャスト配信から離脱するために、マルチキャスト配信をサポートするゲートウェイルータ11に対してIGMP/MLDの離脱メッセージを送信する(S401)。なお、IGMP/MLDの離脱メッセージは、IPv4の場合はIGMP Membership Leaveであり、IPv6場合はMLD Listener Doneである。
無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、移動端末101からのIPパケットをスヌープし(S402)、当該IPパケットがIGMP/MLDの離脱メッセージであるか否かを確認する(S403)。無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、当該IPパケットがIGMP/MLDの離脱メッセージでない(S403:No)場合は他の処理に移行するが、当該IPパケットがIGMP/MLDの離脱メッセージである(S403:Yes)場合は、そのIGMP/MLDの離脱メッセージをゲートウェイルータ11の方向に直ぐに中継転送するのではなく、更に移動端末毎のマルチキャスト配信状況を管理するテーブルを参照して離脱を要求されたグループ/ソースに対して、他に配信要求を行っている移動端末が残存しているか否かを確認する(S404)。
その結果、無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、移動端末が残存している(S404:Yes)場合は他の処理に移行するが、移動端末が残存していない(S404:No)場合は、離脱を要求されたマルチキャストグループに転送するためのエントリを削除する(S405)。そして、無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、移動端末101からゲートウェイルータ11の方向に送られてきたIGMP/MLDの離脱メッセージ(S401)をゲートウェイスイッチ21宛てに転送する(S406)。また、無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、ブランチスイッチ63,61およびゲートウェイスイッチ21に移動端末101を含めたマルチキャストの転送経路を形成するエントリを削除させるためエントリ削除要求フレーム(Cancel Entry Request for Multicast)をゲートウェイスイッチ21の方向に送信する(S407)。
ゲートウェイスイッチ21は、無線基地局81,91/エッジスイッチ71から転送されてきたIGMP/MLDの離脱メッセージ(S406)の受信を確認すると、エントリ削除要求フレーム(S407)の受信の後に、そのIGMP/MLDの離脱メッセージをゲートウェイルータ11に転送する(S408)。
ゲートウェイルータ11は、IGMP/MLDの離脱メッセージを受信したことによって、マルチキャスト配信を要求している移動端末が存在しなくなったことを認識し、マルチキャスト配信端末3から送られてくるストリーミングデータなどのコンテンツデータの配信を停止する。
このように、実施の形態4によれば、マルチキャスト配信を受けていた移動端末がそのマルチキャスト配信から離脱する場合に、ネットワークのエッジに位置する装置が、移動端末毎のマルチキャスト配信状況を管理し、移動端末からのIGMP/MLDの離脱メッセージをIPマルチキャストルータ(ゲートウェイルータ11)宛に転送する前に、同一マルチキャストグループおよび同一配信元のマルチキャストの配信を要求している移動端末が残存しているか否かを確認し、残存していない場合にだけIGMP/MLDの離脱メッセージの転送とマルチキャスト用の転送経路を形成するエントリを削除するためのエントリ削除要求フレームの送信とを行うようにしたので、各ブランチスイッチおよびゲートウェイスイッチでは、IGMP/MLDの離脱メッセージのスヌーピング機能を実装していなくても、離脱した移動端末に対するIPマルチキャスト配信の経路を削除することができる。加えて、複数の移動端末から離脱要求があってもネットワークのエッジに位置する装置が不要な転送を止めるので、IPマルチキャスト配信の経路の削除に関わるマルチキャスト手順の制御トラヒックを削減することができる。したがって、スケーラビリティに優れた異種無線統合型移動体ネットワークの構築ができるようになる。
実施の形態5.
この実施の形態5では、同一マルチキャストグループに属する複数の移動端末が同一の配信元に対してマルチキャスト配信を要求する場合に対処する機能として、ゲートウェイスイッチ21は、IPマルチキャストルータであるゲートウェイルータ11からのマルチキャスト手順「IGMP/MLD」のクエリーメッセージを当該ネットワーク内に中継転送しないフィルタリングを行う機能を備える。また、レイヤ2スイッチであるエッジスイッチ71〜74若しくは無線アクセスポイントである無線基地局81〜84,91〜94などネットワークのエッジに位置する装置は、移動端末毎のマルチキャスト配信状況を管理し、IPマルチキャストルータ(ゲートウェイルータ11)の代わりにIGMP/MLDのクエリーメッセージを配下の移動端末向けに送信する機能と、同一マルチキャストグループに属する複数の移動端末から同一配信元(ソース)に対してIGMP/MLDのレポートメッセージが送られてくる場合に、複数の移動端末からの要求を一つにまとめて扱い配信を要求されたグループ/ソースに対する転送のためのエントリが存在しない場合にIPマルチキャストルータ宛てに送信する機能とを備えている。以下、図6を参照して、実施の形態5によるマルチキャスト通信の制御動作を説明する。
図6は、この発明の実施の形態5として、図1に示すレイヤ2モビリティネットワークにおいて実施されるマルチキャスト通信の制御動作を説明するシーケンス図である。図6では、エッジスイッチ71に収容される無線基地局81または無線基地局91に移動端末101,102が無線接続する場合が示されている。
図6において、マルチキャスト配信をサポートするゲートウェイルータ11は、要求されたマルチキャストグループ/ソースへの配信の必要性を確認するためにIGMP/MLDのクエリーメッセージを移動端末の方向に周期的に送信している(S501)。なお、IGMP/MLDのクエリーメッセージは、IPv4ではIGMP Membership Queryであり、IPv6ではMLD Listener Queryである。
ゲートウェイルータ11が移動端末の方向に送信するメッセージを最初に受信するゲートウェイスイッチ21は、受信したメッセージがIGMP/MLDのクエリーメッセージであるか否かを確認し(S502)、IGMP/MLDのクエリーメッセージである(S502:Yes)場合は、移動端末側への転送を行わずにそのクエリーメッセージを廃棄する。一方、クエリーメッセージ以外の場合(S502:No)は、フォワーディングテーブルの検索を行い(S503)、移動端末側に対してフォワーディングテーブルに従ったMAC(Media Access Control)フレームの転送を行う(S504)。このように、ゲートウェイスイッチ21は、ゲートウェイルータ11からのIGMP/MLDのクエリーメッセージをフィルタリングしている。
一方、無線基地局81,91/エッジスイッチ71では、移動端末毎のマルチキャスト配信状況を管理して、ゲートウェイルータ11の代わりに、要求されたマルチキャストグループ/ソースへの配信の必要性を確認するためにIGMP/MLDのクエリーメッセージを配下に属する移動端末101,102等向けに周期的に送信する(S505)。その後は、移動端末101,102から送られてくるIGMP/MLDのレポートメッセージに対して同様の制御動作が行われるので、並記して説明する。
移動端末101,102は、各種のパケットを無線送受信する過程で、受信したIGMP/MLDのクエリーメッセージに対するゲートウェイルータ11向けの応答として、IGMP/MLDのレポートメッセージを無線送信する(S506,S514)。
無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、移動端末101,102から送られてきたIPパケットをスヌープ(S507,S515)し、IGMP/MLDのレポートメッセージであるか否かを判断する(S508,S516)。その結果、IGMP/MLDのレポートメッセージでない(S508:No,S516:No)場合は他の処理に移るが、IGMP/MLDのレポートメッセージである(S508:Yes,S516:Yes)場合は、そのIGMP/MLDのレポートメッセージをゲートウェイルータ11の方向に直ぐに中継転送するのではなく、更に移動端末毎のマルチキャスト配信状況を管理するテーブルを参照して配信を要求されたグループ/ソースに対する転送のためのエントリが存在するか否かを確認する(S509,S517)。
無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、配信を要求されたグループ/ソースに対する転送のためのエントリが存在する(S509:Yes,S517:Yes)場合は他の処理に移るが、存在しない(S509:No,S517:No)場合に、移動端末101,102を含めたマルチキャストグループへの転送経路を形成するエントリを学習する(S510,S518)。その後、無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、移動端末101,102からゲートウェイルータ11の方向に送られてきたIGMP/MLDのレポートメッセージ(S506,S514)をゲートウェイスイッチ21宛てに転送する(S511,S519)。また、無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、ブランチスイッチ63,61およびゲートウェイスイッチ21に移動端末101,102を含めたマルチキャストの転送経路を形成するエントリを学習させるためのエントリ更新要求フレーム(Update Entry Request for Multicast)をゲートウェイスイッチ21の方向に送信する(S512,S520)。
ゲートウェイスイッチ21は、無線基地局81,91/エッジスイッチ71から転送されてきたIGMP/MLDのレポートメッセージ(S511,S519)の受信を確認すると、エントリ更新要求フレーム(S512,S520)の受信の後に、先に受信したIGMP/MLDのレポートメッセージをゲートウェイルータ11に転送する(S513,S521)。ゲートウェイルータ11は、IGMP/MLDのレポートメッセージを受信したことによって、マルチキャスト配信を要求している移動端末101,102の存在を認識し、マルチキャスト配信端末3から送られてくるストリーミングデータなどのコンテンツデータの配信を開始する。
このように、実施の形態5によれば、ゲートウェイスイッチが、IPマルチキャストルータからのIGMP/MLDのクエリーメッセージをフィルタリングし、ネットワークのエッジに位置する装置が、移動端末毎のマルチキャスト配信状況を管理して、IPマルチキャストルータの代わりにIGMP/MLDのクエリーメッセージを各移動端末宛に送信し、同一マルチキャストグループに属する複数の移動端末から同一配信元(ソース)に対してIGMP/MLDのレポートメッセージが送られてくる場合に、配信を要求されたグループ/ソースに対する転送のためのエントリが存在しない場合にだけ、IGMP/MLDのレポートメッセージをIPマルチキャストルータに送信するようにしたので、移動端末に対するIPマルチキャスト配信経路のメンテナンスに関わるマルチキャスト手順の制御トラヒックを削減することができる。したがって、スケーラビリティに優れた異種無線統合型移動体ネットワークの構築ができるようになる。
実施の形態6.
この実施の形態6では、マルチキャスト配信の要求および離脱に対するゲートウェイスイッチ21の機能として、実施の形態2(図3)および実施の形態4(図5)において、ゲートウェイスイッチ21は、前記ネットワークのエッジに位置する装置から送られてくるマルチキャスト手順「IGMP/MLD」のレポートメッセージをスヌープして移動端末毎のマルチキャスト配信状況を管理するテーブルに配信要求のあったマルチキャストグループ/ソースを登録し、前記受信したIGMP/MLDのレポートメッセージをその後に送られてくるエントリ更新要求フレームの受信後にIPマルチキャストルータ(ゲートウェイルータ11)に送信する機能と、前記IPマルチキャストルータが周期的に送信するIGMP/MLDのクエリーメッセージを各移動端末宛てに転送せず、前記管理テーブルを参照して配信要求が行われたマルチキャストグループ/ソースに対するものであるとき、移動端末の代わってIGMP/MLDのレポートメッセージを前記IPマルチキャストルータに送信する機能と、前記ネットワークのエッジに位置する装置から送られてくるIGMP/MLDの離脱メッセージを受けて、離脱の表示があったマルチキャストグループ/ソースを前記管理テーブルから削除し、前記受信したIGMP/MLDの離脱メッセージをその後に送られてくる前記エントリ削除要求フレームの受信後に前記IPマルチキャストルータに送信する機能と、前記管理テーブルを参照してマルチキャスト配信を要求する移動端末が全く存在しない場合には、移動端末の代わって前記マルチキャスト手順によるレポートメッセージを前記IPマルチキャストルータに送信しない機能とを備えている。以下、図7を参照して、実施の形態6によるマルチキャスト通信の制御動作を説明する。
図7は、この発明の実施の形態6として、図1に示すレイヤ2モビリティネットワークにおいて実施されるマルチキャスト通信の制御動作を説明するシーケンス図である。図7において、移動端末101は、各種のIPパケットを送信する過程で、マルチキャスト配信を要求するために、マルチキャスト配信をサポートするゲートウェイルータ11に対してIGMP/MLDのレポートメッセージを送信する(S601)。なお、IGMP/MLDのレポートメッセージは、IPv4の場合はIGMP Membership Reportであり、IPv6場合はMLD Listener Reportである。
無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、移動端末101から送られてきたIPパケットをスヌープ(S602)し、IGMP/MLDのレポートメッセージであるか否かを判断する(S603)。その結果、IGMP/MLDのレポートメッセージでない(S603:No)場合は他の処理に移るが、IGMP/MLDのレポートメッセージである(S603:Yes)場合は、そのIGMP/MLDのレポートメッセージをゲートウェイルータ11の方向に直ぐに中継転送するのではなく、更に移動端末毎のマルチキャスト配信状況を管理するテーブルを参照して配信を要求されたグループ/ソースに対する転送のためのエントリが存在するか否かを確認する(S604)。
無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、配信を要求されたグループ/ソースに対する転送のためのエントリが存在する(S604:Yes)場合は他の処理に移るが、存在しない(S604:No)場合に、移動端末101を含めたマルチキャストグループへの転送経路を形成するエントリを学習し、移動端末101からゲートウェイルータ11の方向に送られてきたIGMP/MLDのレポートメッセージ(S601)をゲートウェイスイッチ21宛てに転送する(S605)。また、無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、ブランチスイッチ63,61およびゲートウェイスイッチ21に移動端末101を含めたマルチキャストの転送経路を形成するエントリを学習させるためのエントリ更新要求フレーム(Update Entry Request for Multicast)をゲートウェイスイッチ21の方向に送信する(S606)。
ゲートウェイスイッチ21は、無線基地局81,91/エッジスイッチ71から転送されてきたIGMP/MLDのレポートメッセージ(S605)を受信して配信要求のあったマルチキャストグループ/ソースを移動端末毎のマルチキャスト配信状況を管理するテーブルに登録し(S607)、エントリ更新要求フレーム(S606)の受信の後に、先に受信したIGMP/MLDのレポートメッセージ(S605)をゲートウェイルータ11に転送する(S608)。
次に、マルチキャスト配信をサポートするゲートウェイルータ11は、要求されたマルチキャストグループ/ソースへの配信の必要性を確認するために、IGMP/MLDのクエリーメッセージを移動端末の方向に周期的に送信している(S609)。なお、IGMP/MLDのクエリーメッセージは、IPv4ではIGMP Membership Queryであり、IPv6ではMLD Listener Queryである。
ゲートウェイルータ11が移動端末の方向に送信するメッセージを最初に受信するゲートウェイスイッチ21は、受信したメッセージがIGMP/MLDのクエリーメッセージであるか否かを確認し(S610)、クエリーメッセージ以外の場合(S610:No)は他の処理に移行するが、クエリーメッセージである場合(S610:Yes)は、更に管理テーブルを参照して配信要求が行なわれたマルチキャストグループ/ソースを確認する(S611)。
ゲートウェイスイッチ21は、管理テーブルに登録しておいた情報に基づき配信要求が行われたマルチキャストグループ/ソースであると判断した場合(S611:Yes)には、移動端末の代理として、ゲートウェイルータ11に対しIGMP/MLDのレポートメッセージを送信する(S612)。なお、ここで送信するIGMP/MLDのレポートメッセージは、S610において受信したクエリーメッセージが、IGMP Membership QueryであるときはIGMP Membership Reportであり、MLD Listener QueryであるときはMLD Listener Reportである。
一方、ゲートウェイスイッチ21は、管理テーブルに登録しておいた情報に基づき配信要求が行われたマルチキャストグループ/ソースではないと判断した場合(S611:No)には、マルチキャスト配信を要求する移動端末が全く存在しない場合であるので、移動端末の代理として、ゲートウェイルータ11に対しIGMP/MLDのレポートメッセージを送信しない。
ゲートウェイルータ11は、送信したクエリーメッセージ(S609)に対するレポートメッセージ(S612)を受信すると、該当するマルチキャストグループ/ソースに対する配信要求が継続していると判断して、引き続いてマルチキャスト配信端末3から送られてくるストリーミングデータなどのコンテンツデータの配信を行う。
次に、移動端末101は、各種のIPパケットを送信する過程で、マルチキャスト配信から離脱するために、マルチキャスト配信をサポートするゲートウェイルータ11に対してIGMP/MLDの離脱メッセージを送信する(S613)。なお、IGMP/MLDの離脱メッセージは、IPv4の場合はIGMP Membership Leaveであり、IPv6場合はMLD Listener Doneである。
無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、移動端末101からのIPパケットをスヌープし(S614)、当該IPパケットがIGMP/MLDの離脱メッセージであるか否かを確認する(S615)。その結果、当該IPパケットがIGMP/MLDの離脱メッセージでない(S615:No)場合は他の処理に移行するが、当該IPパケットがIGMP/MLDの離脱メッセージである(S615:Yes)場合は、移動端末101からのIGMP/MLDの離脱メッセージをゲートウェイルータ11の方向に直ぐに中継転送するのではなく、更に移動端末毎のマルチキャスト配信状況を管理するテーブルを参照して離脱を要求されたグループ/ソースに対して、他に配信要求を行っている移動端末が残存しているか否かを確認する(S616)。
その結果、無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、移動端末が残存している(S616:Yes)場合は他の処理に移行するが、移動端末が残存していない(S616:No)場合は、離脱を要求されたマルチキャストグループに転送するためのエントリを削除し、移動端末101からゲートウェイルータ11の方向に送られてきたIGMP/MLDの離脱メッセージ(S613)をゲートウェイスイッチ21宛てに転送する(S617)。また、無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、ブランチスイッチ63,61およびゲートウェイスイッチ21に移動端末101を含めたマルチキャストの転送経路を形成するエントリを削除させるためエントリ削除要求フレーム(Cancel Entry Request for Multicast)をゲートウェイスイッチ21の方向に送信する(S618)。
ゲートウェイスイッチ21は、無線基地局81,91/エッジスイッチ71から転送されてきたIGMP/MLDの離脱メッセージ(S613)を受信して、離脱の表示があったマルチキャストグループ/ソースを管理グループから削除し(S619)、エントリ削除要求フレーム(S618)の受信の後に、先に受信したIGMP/MLDの離脱メッセージ(S613)をゲートウェイルータ11に転送する(S620)。
このように、実施の形態6によれば、ゲートウェイスイッチが、ネットワークのエッジに位置する装置から送信されるIGMP/MLDのレポートメッセージおよび離脱メッセージをスヌープすることによって移動端末毎のマルチキャスト配信状況を管理し、IPマルチキャストルータからのIGMP/MLDのクエリーメッセージを各移動端末宛に転送することなく、IPマルチキャストルータに対し、各移動端末の代理として、IGMP/MLDのレポートメッセージを送信し、またマルチキャスト配信を要求する移動端末が全く存在しない場合は、IGMP/MLDのレポートメッセージを送信しないようにしたので、移動端末に対するIPマルチキャスト配信経路のメンテナンスに関わるマルチキャスト手順の制御トラヒックを削減することができる。したがって、スケーラビリティに優れた異種無線統合型移動体ネットワークの構築ができるようになる。
実施の形態7.
この実施の形態7では、移動端末から送られてくるハンドオーバを起動するためのレイヤ2トリガ情報に基づいてネットワーク側がハンドオーバを起動する場合の機能として、レイヤ2スイッチであるエッジスイッチ71〜74若しくは無線アクセスポイントである無線基地局81〜84,91〜94などネットワークのエッジに位置する装置は、移動端末毎のマルチキャスト配信状況を管理する機能を備えている。
そして、ネットワーク側からハンドオーバの起動通知を受けた移動元のエッジに位置する装置は、移動先のエッジに位置する装置に対して、ハンドオーバする移動端末の識別子とともに、その移動端末のマルチキャスト配信に関する情報を含んだコンテキストの転送を行う機能と、移動先のエッジに位置する装置からコンテキストの転送に対する応答を受けた後に、ハンドオーバした移動端末が要求していたマルチキャストグループおよび配信元を要求している他の移動端末の残存有無を調べ、他の移動端末が残存していないときにゲートウェイスイッチに対して、マルチキャスト手順「IGMP/MLD」の離脱メッセージの転送とマルチキャスト用の転送経路を形成するエントリを削除するためのエントリ削除フレームの送信とを行う機能とを備えている。
また、移動先のエッジに位置する装置は、移動元のエッジに位置する装置から受け取ったマルチキャスト配信に関する情報と自装置で管理しているマルチキャスト配信に関する情報とに基づきハンドオーバしてきた移動端末が要求しているマルチキャスト配信の実施有無を調べ、その要求しているマルチキャスト配信が行なわれていない場合に、ハンドオーバしてきた移動端末の代理としてIGMP/MLDのレポートメッセージをIPマルチキャストルータ宛に送信するとともに、マルチキャスト用の転送経路を形成するエントリを学習させるためのエントリ更新フレームをゲートウェイスイッチの方向に送信する機能を備えている。以下、図8を参照して、実施の形態7によるマルチキャスト通信の制御動作を説明する。
図8は、この発明の実施の形態7として、図1に示すレイヤ2モビリティネットワークにおいて実施されるマルチキャスト通信の制御動作を説明するシーケンス図である。図8では、ネットワーク側であるシグナリングサーバ31から起動指示に基づき、移動端末101がエッジスイッチ71に収容される無線基地局81,91からエッジスイッチ72に収容される無線基地局82,92にハンドオーバする場合の制御動作が示されている。
図8において、移動端末101は、接続している無線品質が一定のスレッショルドを超えて悪くなった場合に、シグナリングサーバ31に対してハンドオーバ制御の契機を与えるレイヤ2トリガ情報として当該無線品質の測定結果を送信する(S701)。シグナリングサーバ31では、移動端末101から送信されたレイヤ2トリガ情報をもとに、ハンドオーバの必要性を判断し(S702)、無線基地局81,91/エッジスイッチ71にハンドオーバ通知(Handover Notification)を送信し(S703)、移動端末101に対してハンドオーバ要求(Handover Request)を送信する(S704)。
無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、ハンドオーバ通知(S703)の受信を契機に、指定されたハンドオーバ先の無線基地局82,92/エッジスイッチ72に対して、ハンドオーバする移動端末101の識別子とともに、その移動端末101のマルチキャスト配信に関する情報を含んだコンテキストをブランチスイッチ63経由で転送(Context Transfer)する(S705)。
移動端末101は、ハンドオーバ要求(S704)の受信を契機に、指定されたハンドオーバ先の無線基地局82,92/エッジスイッチ72との間でアソシエーション(Association)を設定する(S706)。無線基地局82,92/エッジスイッチ72は、このアソシエーションの設定をトリガとして、移動端末101への新たなユニキャスト用転送経路を形成するために、エントリ更新要求フレーム(Update Entry Request for Unicast)をゲートウェイスイッチ21に対して送信する(S707)。
エントリ更新要求フレーム(S707)を受信したブランチスイッチ63は、図1に示したツリー構成のレイヤ2ネットワークにおいて、自装置が経路変更の基点となることから、旧経路方向の無線基地局81,91/エッジスイッチ71に対して、ハンドオーバ前の経路を形成していたエントリを削除するためのエントリ削除要求フレーム(Cancel Entry Request for Unicast)を送信する(S708)。無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、エントリ削除要求フレーム(S708)を受信すると、移動端末101に対する転送経路を形成していたエントリを削除する。
また、無線基地局82,92/エッジスイッチ72は、無線基地局81,91/エッジスイッチ71から送られたコンテキスト情報(S705)から、移動端末101のマルチキャストグループ/ソースに対する配信要求の有無を確認すると同時に、配信要求がある場合は要求しているマルチキャストグループ/ソースの配信が行なわれているか否かを確認する(S709)。その結果、配信要求が有り、かつ配信が行われていない(S709:No)場合に、移動端末101が要求しているマルチキャストグループ/ソースに対する配信を行わせるためにゲートウェイスイッチ21に対してIGMP/MLDのレポートメッセージを送信する(S710)。なお、IGMP/MLDのレポートメッセージは、IPv4の場合はIGMP Membership Reportであり、IPv6の場合はMLD Listener Reportである。
また、無線基地局82,92/エッジスイッチ72は、IGMP/MLDのレポートメッセージ(S710)の送信後に、マルチキャストの転送経路を形成するエントリを学習させるためエントリ更新要求フレーム(Update Entry Request for Multicast)をゲートウェイスイッチ21の方向に送信する(S711)。ゲートウェイスイッチ21は、エントリ更新要求フレーム(S711)の受信後に、先に受信したIGMP/MLDのレポートメッセージ(S710)をゲートウェイルータ11に対して転送する(S712)。
その後、無線基地局82,92/エッジスイッチ72は、無線基地局81,91/エッジスイッチ71に対してコンテキスト情報の転送に対する応答(Context Transfer Acknowledge)をブランチスイッチ63経由で送信する(S713)。この動作は、配信要求が有り、かつ配信が行われている(S709:Yes)場合にも行われる。無線基地局81,91エッジスイッチ71では、コンテキスト情報の転送に対する応答の受信(S713)を契機に、シグナリングサーバ31に対して、ハンドオーバ動作の完了通知(Handover Complete)を送信する(S714)。また、移動端末101からは、シグナリングサーバ31に対してハンドオーバ要求(S704)に対する応答(Handover Response)が送信される(S715)。
また、無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、移動端末101が配信要求していたマルチキャストグループ/ソースを要求している他の移動端末の情報が存在するか否かを確認する(S716)。その結果、存在している場合(S716:Yes)は他の処理に移行するが、存在していない場合(S716:No)には、ゲートウェイスイッチ21に対して、マルチキャスト配信の転送経路を形成していたエントリを削除するためのエントリ削除要求フレームを送信する(S717)。
このとき、ブランチスイッチ63では、マルチキャスト配信のための経路を形成するエントリを学習するエントリ更新要求フレーム(S711)が送信されてきたポートと異なるポートからエントリ削除要求フレーム(S717)を受信した場合は、自装置を基点として配信経路が変更されたものと判断し、上位のブランチスイッチ61、ゲートウェイスイッチ21に対しては受信したエントリ削除要求フレーム(S717)を転送しない。図8では、この場合が示されている。
つまり、ブランチスイッチ63では、エントリ更新要求フレーム(S711)を受信したポートと同一ポートからエントリ削除要求フレーム(S717)を受信した場合に、その受信したエントリ削除要求フレームを上位のブランチスイッチ61、ゲートウェイスイッチ21に対して転送する。これによって、移動元においてマルチキャスト配信の経路を形成するエントリが全て消去される。
このように、実施の形態7によれば、ネットワークのエッジに位置する装置は移動端末毎のマルチキャスト配信状況を管理し、移動端末から送られてくるハンドオーバを起動するためのレイヤ2トリガ情報に基づいてネットワーク側からハンドオーバを起動する場合に、ネットワーク側からハンドオーバの起動通知を受けた移動元のエッジに位置する装置は、移動先のエッジに位置する装置に対して、ハンドオーバする移動端末の識別子とともに、その移動端末のマルチキャスト配信に関する情報を含んだコンテキストを転送する。これに対して、移動先のエッジに位置する装置は、受け取ったマルチキャスト配信に関する情報と自装置で管理しているマルチキャスト配信に関する情報とに基づき、ハンドオーバする移動端末が要求しているマルチキャスト配信が行なわれているか否かを調べ、その要求しているマルチキャスト配信が行なわれていない場合に、ハンドオーバする移動端末の代理としてIGMP/MLDのレポートメッセージをIPマルチキャストルータ宛に送信する。また、移動先のエッジに位置する装置は、マルチキャスト用の転送経路を形成するエントリを学習させるためのエントリ更新フレームを送信する。そして、移動元のエッジに位置する装置は、コンテキストの転送に対する応答を受けた後に、ハンドオーバした移動端末が要求していたマルチキャストグループおよび配信元を要求している他の移動端末が残存していない場合に、IGMP/MLDの離脱メッセージの転送とマルチキャスト用の転送経路を形成するエントリを削除するためのエントリ削除フレームの送信とを行うようにしたので、各ブランチスイッチおよびゲートウェイスイッチでは、IGMP/MLDのメッセージのスヌーピング機能に実装していなくても、ハンドオーバする移動端末に対して継続したIPマルチキャスト配信を提供することができる。加えて、移動先のエッジに位置する装置が不要な転送を止めるので、制御トラヒックの効率化を図ることができる。したがって、スケーラビリティに優れた異種無線統合型移動体ネットワークの構築ができるようになる。
実施の形態8.
この実施の形態8では、ハンドオーバを起動するためのレイヤ2トリガ情報を検出した移動端末が自端末のハンドオーバを起動する場合の機能として、レイヤ2スイッチであるエッジスイッチ71〜74若しくは無線アクセスポイントである無線基地局81〜84,91〜94などネットワークのエッジに位置する装置は、移動端末毎のマルチキャスト配信状況を管理する機能を備えている。
そして、ハンドオーバを起動する移動端末側からハンドオーバの起動通知を受けた移動元のエッジに位置する装置は、移動先のエッジに位置する装置に対して、ハンドオーバする移動端末の識別子とともに、その移動端末のマルチキャスト配信に関する情報を含んだコンテキストの転送を行う機能と、移動先のエッジに位置する装置からコンテキストの転送に対する応答を受けた後に、ハンドオーバした移動端末が要求していたマルチキャストグループおよび配信元を要求している他の移動端末の残存有無を調べ、他の移動端末が残存していないときにマルチキャスト手順「IGMP/MLD」の離脱メッセージの転送とマルチキャスト用の転送経路を形成するエントリを削除するためのエントリ削除フレームの送信とを行う機能とを備えている。
また、移動先のエッジに位置する装置は、移動元のエッジに位置する装置から受け取ったマルチキャスト配信に関する情報と自装置で管理しているマルチキャスト配信に関する情報とに基づきハンドオーバする移動端末が要求しているマルチキャスト配信の実施有無を調べ、その要求しているマルチキャスト配信が行なわれていない場合に、ハンドオーバする移動端末の代理としてIGMP/MLDのレポートメッセージをIPマルチキャストルータ宛に送信するとともに、マルチキャスト用の転送経路を形成するエントリを学習させるためのエントリ更新フレームをゲートウェイスイッチの方向に送信する機能を備えている。以下、図9を参照して、実施の形態8によるマルチキャスト通信の制御動作を説明する。
図9は、この発明の実施の形態8として、図1に示すレイヤ2モビリティネットワークにおいて実施されるマルチキャスト通信の制御動作を説明するシーケンス図である。図9では、移動端末101がハンドオーバを起動するためのトリガ情報の発生を検出して自らエッジスイッチ71に収容される無線基地局81,91からエッジスイッチ72に収容される無線基地局82,92にハンドオーバする場合の制御動作が示されている。
図9において、移動端末101は、一定のスレッショルドを超えて接続している無線基地局81,91/エッジスイッチ71との無線品質が悪くなった場合に、無線接続を切り替える契機となるレイヤ2トリガ情報を検出し(S801)、別の無線基地局82,92/エッジスイッチ72との間でアソシエーション(Association)を設定する(S802)。無線基地局82,92/エッジスイッチ72は、このアソシエーションの設定をトリガとして、各スイッチに対して移動端末101へのユニキャストの転送経路を形成するエントリを学習させるため、エントリ更新要求フレーム(Update Entry Request for Unicast)をゲートウェイスイッチ21の方向に送信する(S803)。
エントリ更新要求フレーム(S803)を受信したブランチスイッチ63は、図1に示したツリー構成のレイヤ2ネットワークにおいて、自装置が経路変更の基点となることから、旧経路方向の無線基地局81,91/エッジスイッチ71に対して、ハンドオーバ前の経路を形成していたエントリを削除するためのエントリ削除要求フレーム(Cancel Entry Request for Unicast)を送信する(S804)。無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、エントリ削除要求フレーム(S804)を受信すると、移動端末101に対する転送経路を形成していたエントリを削除する。
その後、無線基地局82,92/エッジスイッチ72は、移動端末101との間のアソシエーション設定で得られた直前に接続していた無線基地局81,91/エッジスイッチ71の情報から、無線基地局81,91/エッジスイッチ71に対して移動通知(Move Notify)をブランチスイッチ63経由で送信する(S805)。無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、移動通知(S805)に呼応する形で、無線基地局82,92/エッジスイッチ72に対してハンドオーバした移動端末101の識別子とともに、その移動端末101のマルチキャスト配信に関する情報を含んだコンテキストをブランチスイッチ63経由で転送(Context Transfer)する(S806)。
無線基地局82,92/エッジスイッチ72は、無線基地局81,91/エッジスイッチ71から送られてきたコンテキスト情報から、マルチキャストグループ/ソースに対する配信要求の有無を確認すると同時に、配信要求がある場合は要求しているマルチキャストグループ/ソースの配信が行われているか否かを確認する(S807)。その結果、配信要求が有り、かつ配信が行われていない(S807:No)場合に、移動端末101が要求しているマルチキャストグループ/ソースに対する配信を行わせるために、ゲートウェイスイッチ21に対してIGMP/MLDのレポートメッセージを送信する(S808)。なお、IGMP/MLDのレポートメッセージは、IPv4の場合はIGMP Membership Reportであり、IPv6の場合はMLD Listener Reportである。
また、無線基地局82,92/エッジスイッチ72は、IGMP/MLDのレポートメッセージ(S808)の送信後に、移動端末101に対するマルチキャストの転送経路を形成するエントリを学習させるためのエントリ更新要求フレーム(Update Entry Request for Multicast)をゲートウェイスイッチ21の方向に送信する(S809)。ゲートウェイスイッチ21は、エントリ更新要求フレーム(S809)の受信後に、先に受信したIGMP/MLDのレポートメッセージ(S808)をゲートウェイルータ11に対して転送する(S810)。
その後、無線基地局82,92/エッジスイッチ72は、無線基地局81,91/エッジスイッチ71に対してコンテキスト情報の転送に対する応答(Context Transfer Acknowledge)をブランチスイッチ63経由で送信する(S811)。この動作は、配信要求が有り、かつ配信が行われている(S807:Yes)場合にも行われる。
無線基地局81,91/エッジスイッチ71では、コンテキスト情報の転送に対する応答(S811)の受信を契機として、移動端末101が配信要求していたマルチキャストグループ/ソースを要求している他の移動端末の情報が存在するか否かを確認する(S812)。その結果、存在している場合(S812:Yes)は他の処理に移行するが、存在していない(S812:No)場合は、ゲートウェイスイッチ21に対して、マルチキャスト配信の転送経路を形成していたエントリを削除するためのエントリ削除要求フレームを送信する(S813)。
このとき、ブランチスイッチ63では、マルチキャスト配信のための経路を形成するエントリを学習するエントリ更新要求フレーム(S809)が送信されてきたポートと異なるポートからエントリ削除要求フレーム(S813)を受信した場合は、自装置を基点として配信経路が変更されたものと判断し、上位のブランチスイッチ61、ゲートウェイスイッチ21に対しては受信したエントリ削除要求フレーム(S813)を転送しない。図9では、この場合が示されている。
つまり、ブランチスイッチ63では、エントリ更新要求フレーム(S809)を受信したポートと同一ポートからエントリ削除要求フレームを受信(S813)した場合に、その受信したエントリ削除要求フレームを上位のブランチスイッチ61、ゲートウェイスイッチ21に対して転送する。これによって、移動元においてマルチキャスト配信の経路を形成するエントリが全て消去される。
このように、実施の形態8によれば、ネットワークのエッジに位置する装置は移動端末毎のマルチキャスト配信状況を管理し、ハンドオーバを起動するためのレイヤ2トリガ情報を検出した移動端末が自らのハンドオーバを起動する場合に、移動端末からハンドオーバの起動通知を受けた移動元のエッジに位置する装置は、移動先のエッジに位置する装置に対して、ハンドオーバする端末の識別子とともに、該端末のマルチキャスト配信に関する情報を含んだコンテキストを転送する。これに対して、移動先のエッジに位置する装置は、受け取ったマルチキャスト配信に関する情報と自装置で管理しているマルチキャスト配信に関する情報とに基づき、ハンドオーバする移動端末が要求しているマルチキャスト配信が行なわれているか否かを調べ、その要求しているマルチキャスト配信が行なわれていない場合に、ハンドオーバする移動端末の代理としてIGMP/MLDのレポートメッセージをIPマルチキャストルータ宛に送信する。また、移動先のエッジに位置する装置は、マルチキャスト用の転送経路を形成するエントリを学習させるためのエントリ更新フレームの送信する。そして、移動元のエッジに位置する装置は、コンテキストの転送に対する応答を受けた後に、ハンドオーバした端末が要求していたマルチキャストグループおよび配信元を要求している他の端末が残存していない場合に、IGMP/MLDの離脱メッセージの転送とマルチキャスト用の転送経路を形成するエントリを削除するためのエントリ削除フレームの送信とを行うようにしたので、各ブランチスイッチがIGMP/MLDメッセージのスヌーピング機能に実装していなくても、ハンドオーバする移動端末に対して継続したIPマルチキャスト配信を提供することができる。加えて、移動先のエッジに位置する装置が不要な転送を止めるので制御トラヒックの効率化を図ることができる。したがって、スケーラビリティに優れた異種無線統合型移動体ネットワークの構築ができるようになる。
実施の形態9.
この実施の形態9では、移動端末から送られてくるハンドオーバを起動するためのレイヤ2トリガ情報に基づいてネットワーク側がハンドオーバを起動する場合の機能として、レイヤ2スイッチであるエッジスイッチ71〜74若しくは無線アクセスポイントである無線基地局81〜84,91〜94などネットワークのエッジに位置する装置は、移動端末毎のマルチキャスト配信状況を管理する機能を備えている。
そして、ネットワーク側からハンドオーバの起動通知を受けた移動元のエッジに位置する装置は、移動先のエッジに位置する装置に対して、ハンドオーバする移動端末の識別子とともに、その移動端末のマルチキャスト配信に関する情報を含んだコンテキストの転送を行う機能と、IPマルチキャストルータの代理としてそのハンドオーバした移動端末に対してマルチキャスト手順「IGMP/MLD」のクエリーメッセージを送信し、ハンドオーバした移動端末が要求していたマルチキャストグループおよび配信元を要求している他の移動端末の残存有無を調べ、他の移動端末が残存していないときに、ゲートウェイスイッチ21に対し、IGMP/MLDの離脱メッセージの転送およびマルチキャスト用の転送経路を形成するエントリを削除するためのエントリ削除フレームの送信を行う機能とを備えている。
また、移動先のエッジに位置する装置は、IPマルチキャストルータの代理として、移動してきた移動端末に対してマルチキャスト手順によるクエリーメッセージを送信し、その移動端末が送信するマルチキャスト手順によるレポートメッセージをスヌープしてゲートウェイスイッチ21に対し、マルチキャスト用の転送経路を形成するエントリを学習させるためのエントリ更新フレームを送信する機能と、移動元のエッジに位置する装置に対してコンテキストの転送に対する応答に離脱の通知を含ませて送信する機能とを備えている。以下、図10を参照して、実施の形態9によるマルチキャスト通信の制御動作を説明する。
図10は、この発明の実施の形態9として、図1に示すレイヤ2モビリティネットワークにおいて実施されるマルチキャスト通信の制御動作を説明するシーケンス図である。図10では、移動端末101がシグナリングサーバ31の起動指示を受けてエッジスイッチ71に収容される無線基地局81,91からエッジスイッチ72に収容される無線基地局82,92にハンドオーバする場合の制御動作が示されている。
図10において、移動端末101は、接続している無線品質が一定のスレッショルドを超えて悪くなった場合に、シグナリングサーバ31に対し、ハンドオーバ制御の契機を与えるレイヤ2トリガ情報として当該無線品質の測定結果を送信する(S901)。シグナリングサーバ31では、移動端末101から送信されたレイヤ2トリガ情報をもとに、ハンドオーバの必要性を判断し(S902)、無線基地局81,91/エッジスイッチ71にハンドオーバ通知(Handover Notification)を送信し(S903)、移動端末101に対してハンドオーバ要求(Handover Request)を送信する(S904)。
無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、ハンドオーバ通知(S903)の受信を契機に、指定されたハンドオーバ先の無線基地局82,92/エッジスイッチ72に対して、ハンドオーバする移動端末101の識別子とともに、その移動端末101のマルチキャスト配信に関する情報を含んだコンテキストをブランチスイッチ63経由で転送(Context Transfer)する(S905)。
移動端末101は、ハンドオーバ要求(S904)の受信を契機に、指定されたハンドオーバ先の無線基地局82,92/エッジスイッチ72との間でアソシエーション(Association)を設定する(S906)。無線基地局82,92/エッジスイッチ72は、このアソシエーションの設定をトリガとして、移動端末101への新たなユニキャスト用転送経路を形成するために、エントリ更新要求(Update Entry Request for Unicast)フレームをゲートウェイスイッチ21の方向に送信する(S907)。
エントリ更新要求フレーム(S907)を受信したブランチスイッチ63は、図1に示したツリー構成のレイヤ2ネットワークにおいて、自装置が経路変更の基点となることから、旧経路方向の無線基地局81,91/エッジスイッチ71に対して、ハンドオーバ前の経路を形成していたエントリを削除するためのエントリ削除要求フレーム(Cancel Entry Request for Unicast)を送信する(S908)。無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、エントリ削除要求フレーム(S908)を受信すると、移動端末101に対する転送経路を形成していたエントリを削除する。
また、無線基地局82,92/エッジスイッチ72は、無線基地局81,91/エッジスイッチ71から送られてきたコンテキスト情報(S905)から移動端末101のマルチキャストグループ/ソースに対する配信要求の有無を確認する(S909)。その結果、配信要求がある(S909:Yes)場合、無線基地局82,92/エッジスイッチ72は、ゲートウェイルータ11の代理としてIGMP/MLDのクエリーメッセージを移動端末101の方向に送信する(S910)。なお、IGMP/MLDのクエリーメッセージは、IPv4の場合はIGMP Membership Queryであり、IPv6の場合はMLD Listener Queryである。
IGMP/MLDのクエリーメッセージ(S910)を受信した移動端末101は、ゲートウェイルータ11に対してマルチキャストの配信を要求するために、IGMP/MLDのレポートメッセージを無線基地局82,92/エッジスイッチ72経由で送信する(S911)。なお、IGMP/MLDのレポートメッセージは、IPv4の場合はIGMP Membership Reportであり、IPv6の場合はMLD Listener Reportである。
無線基地局82,92/エッジスイッチ72は、ゲートウェイルータ11の方向に中継転送するIGMP/MLDのレポートメッセージ(S911)をスヌープして、マルチキャストの転送経路を形成するエントリを学習させるためのエントリ更新要求フレーム(Update Entry Request for Multicast)をゲートウェイスイッチ21の方向に送信する(S912)。ゲートウェイスイッチ21は、先に受信したIGMP/MLDのレポートメッセージ(S911)を、エントリ更新要求フレーム(S912)の受信後に、ゲートウェイルータ11に対して転送する(S913)。
その後、無線基地局82,92/エッジスイッチ72は、無線基地局81,91/エッジスイッチ71に対してコンテキスト情報の転送(S905)に対する応答(Context Transfer Acknowledge)をブランチスイッチ63経由で送信する(S914)。この動作は、配信要求がない(S909:No)場合も行われる。
無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、コンテキスト情報の転送に対する応答(S914)の受信を契機に、シグナリングサーバ31に対して、ハンドオーバ動作の完了通知(Handover Complete)を送信する(S915)。また、シグナリングサーバ31には、移動端末101からハンドオーバ要求(S904)に対する応答(Handover Response)が送られてくる(S916)。
無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、ハンドオーバした移動端末101がマルチキャストグループ/ソースに対する配信要求をしていたか否かを確認する(S917)。その結果、ハンドオーバした移動端末101が配信要求をしていない(S917:No)場合は他の処理に移行するが、配信要求をしていた(S917:Yes)場合に、無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、配信要求をしている他の移動端末の存在有無を調べるためにゲートウェイルータ11の代理としてIGMP/MLDのクエリーメッセージを移動端末側に送信し(S918)、他の移動端末からのIGMP/MLDのレポートメッセージの送信有無を確認する(S919)。
そして、他の移動端末からIGMP/MLDのレポートメッセージ(S920)が送られてきた(S919:Yes)場合、無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、その受信したIGMP/MLDのレポートメッセージ(S920)をゲートウェイスイッチ21宛てに送信し(S921)、その後、マルチキャストの転送経路を形成するエントリを学習させるためのエントリ更新要求フレーム(Update Entry Request for Multicast)をゲートウェイスイッチ21の方向に送信する(S922)。
ゲートウェイスイッチ21は、先に受信したIGMP/MLDのレポートメッセージ(S920)を、エントリ更新要求フレーム(S922)の受信後に、ゲートウェイルータ11に対して転送する(S923)。
一方、IGMP/MLDのクエリーメッセージ(S918)の送信に対して他の移動端末からIGMP/MLDのレポートメッセージが送られてこない(S919:No)場合は、移動端末101が配信要求していたマルチキャストグループ/ソースを要求している他の移動端末の情報が存在していないため、無線基地局81,91/エッジスイッチ71は、ゲートウェイスイッチ21に対して、マルチキャスト配信の転送経路を形成していたエントリを削除するためのエントリ削除要求フレームを送信する(S924)。
このとき、ブランチスイッチ63では、マルチキャスト配信のための経路を形成するエントリを学習するエントリ更新要求フレーム(S922)が送信されてきたポートと異なるポートからエントリ削除要求フレーム(S924)を受信した場合は、自装置を基点として配信経路が変更されたものと判断して、上位のブランチスイッチ61、ゲートウェイスイッチ21に対して、エントリ削除要求フレーム(S924)を転送しない。図10では、この場合を示している。
つまり、ブランチスイッチ63では、エントリ更新要求フレーム(S922)を受信したポートと同一ポートから受信した場合にだけ、エントリ削除要求フレーム(S924)を上位のブランチスイッチ61、ゲートウェイスイッチ21に対して転送する。これによって、移動元においてマルチキャスト配信の経路を形成するエントリが全て消去される。
このように、実施の形態9によれば、ネットワークのエッジに位置する装置は移動端末毎のマルチキャスト配信状況を管理し、移動端末から送られてくるハンドオーバを起動するためのレイヤ2トリガ情報に基づいてネットワーク側からハンドオーバを起動する場合に、ネットワーク側からハンドオーバの起動通知を受けた移動元のエッジに位置する装置は、移動先のエッジに位置する装置に対して、ハンドオーバする移動端末の識別子とともに、その移動端末のマルチキャスト配信に関する情報を含んだコンテキストを転送する。これに対し移動先のエッジに位置する装置は、IPマルチキャストルータの代理として移動してきた移動端末に対してIGMP/MLDのクエリーメッセージを送信し、その移動端末が送信するIGMP/MLDのレポートメッセージをスヌープして、マルチキャスト用の転送経路を形成するエントリを学習させるためのエントリ更新フレームを送信する。更に、移動先のエッジに位置する装置は、移動元のエッジに位置する装置に対してコンテキストの転送に対する応答に離脱の通知を含ませて送信する。併せて、移動元のエッジに位置する装置は、IPマルチキャストルータの代理として配下の移動端末端末に対してIGMP/MLDのクエリーメッセージを送信し、ハンドオーバした移動端末が要求していたマルチキャストグループおよび配信元を要求している他の移動端末が残存していないとき、ゲートウェイスイッチに対してIGMP/MLDの離脱メッセージの転送とマルチキャスト用の転送経路を形成するエントリを削除するためのエントリ削除フレームの送信とを行うようにしたので、各ブランチスイッチおよびゲートウェイスイッチでは、IGMP/MLDメッセージのスヌーピング機能に実装していなくても、ハンドオーバする移動端末に対して継続したIPマルチキャスト配信を提供することができる。加えて、移動元のエッジに位置する装置が不要な転送を止めるので、制御トラヒックの効率化を図ることができる。したがって、スケーラビリティに優れた異種無線統合型移動体ネットワークの構築ができるようになる。
以上のように、この発明にかかるレイヤ2モビリティネットワークは、サブネットを構成するスイッチの全てがマルチキャスト手順「IGMP/MLD」の各種メッセージをスヌープする機能を実装しなくても不要な転送(フォワーディング)を止めてマルチキャスト配信時のトラヒックを抑制するのに有用であり、特に、マルチキャスト手順「IGMP/MLD」に関わる制御トラヒックも抑制してスケーラビリティに優れた異種無線統合型移動体ネットワークの構築に適している。

Claims (10)

  1. 異種無線アクセスシステムを収容するレイヤ2スイッチと、マルチキャスト通信のソースが接続される外部のネットワークとIPレイヤでの相互接続を行うIPマルチキャストルータと、中継転送路を介して接続される前記レイヤ2スイッチの複数個と前記IPマルチキャストルータとの間に介在するゲートウェイスイッチとを備えるレイヤ2モビリティネットワークにおいて、移動端末へのマルチキャスト配信を実施する機能として、
    前記異種無線アクセスシステムの無線アクセスポイントや前記レイヤ2スイッチなど当該ネットワークのエッジに位置する装置は、
    移動端末から送られてくるマルチキャスト手順によるレポートメッセージを前記ゲートウェイスイッチ宛てに送信するとともに、前記レポートメッセージをスヌープしてマルチキャスト用の転送経路を学習する第1機能と、学習した前記マルチキャスト用の転送経路を形成するエントリを学習させるためのエントリ更新要求フレームを前記ゲートウェイスイッチの方向に送信する第2機能とを備え、
    前記ゲートウェイスイッチは、受信した前記レポートメッセージを前記マルチキャスト用の転送経路が形成された後に前記IPマルチキャストルータが接続されたポートに転送する機能を備える
    ことを特徴とするレイヤ2モビリティネットワーク。
  2. 前記ネットワークのエッジに位置する装置は、移動端末からマルチキャスト手順によるレポートメッセージを受け取ったとき、前記第1機能を実施する前に、移動端末毎のマルチキャスト配信状況を管理する管理テーブルを参照して同一マルチキャストグループおよび同一の配信元が既に要求されているか否かを確認し、同一マルチキャストグループでなく、かつ同一の配信元でない場合に、前記第1機能および第2機能を実施することを特徴とする請求項1に記載のレイヤ2モビリティネットワーク。
  3. マルチキャスト配信を受けていた移動端末がそのマルチキャスト配信から離脱する場合の機能として、
    前記ネットワークのエッジに位置する装置は、
    移動端末からのマルチキャスト手順による離脱メッセージを受け取ったとき、前記IPマルチキャストルータ宛てに転送する前にその離脱メッセージをスヌープし、前記IPマルチキャストルータからのマルチキャスト手順によるクエリーメッセージに対するマルチキャスト手順によるレポートメッセージが移動端末から一定時間内に送られてくるのを確認する機能と、
    移動端末からマルチキャスト手順によるレポートメッセージが一定時間内に送られてこない場合に、当該マルチキャスト用の転送経路を形成するエントリを削除するためのエントリ削除要求フレームを前記ゲートウェイスイッチの方向に送信する機能と
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載のレイヤ2モビリティネットワーク。
  4. マルチキャスト配信を受けていた移動端末がそのマルチキャスト配信から離脱する場合の機能として、
    前記ネットワークのエッジに位置する装置は、
    移動端末からのマルチキャスト手順による離脱メッセージを受け取ったとき、前記IPマルチキャストルータ宛てに転送する前にその離脱メッセージをスヌープし、前記IPマルチキャストルータからのマルチキャスト手順によるクエリーメッセージに対するマルチキャスト手順によるレポートメッセージが移動端末から一定時間内に送られてくるのを確認する機能と、
    移動端末からマルチキャスト手順によるレポートメッセージが一定時間内に送られてきた場合に、マルチキャスト用の転送経路を再学習し、その学習したマルチキャスト用の転送経路を形成するエントリを学習させるためのエントリ更新要求フレームを前記ゲートウェイスイッチの方向に送信する機能と
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載のレイヤ2モビリティネットワーク。
  5. マルチキャスト配信を受けていた移動端末がそのマルチキャスト配信から離脱する場合の機能として、
    前記ネットワークのエッジに位置する装置は、
    移動端末からマルチキャスト手順による離脱メッセージを受け取ったとき、前記IPマルチキャストルータ宛てに転送する前に、移動端末毎のマルチキャスト配信状況を管理する管理テーブルを参照して同一マルチキャストグループおよび同一の配信元のマルチキャスト配信を要求している移動端末が残存しているか否かを確認する機能と、
    残存していない場合に移動端末から受け取った前記マルチキャスト手順による離脱メッセージを前記ゲートウェイスイッチ宛てに転送し、当該マルチキャスト用の転送経路を形成するエントリを削除するためのエントリ削除要求フレームを前記ゲートウェイスイッチの方向に送信する機能とを備え、
    前記ゲートウェイスイッチは、受信した前記離脱メッセージを前記マルチキャスト用の転送経路が削除された後に前記IPマルチキャストルータが接続されたポートに転送する機能を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のレイヤ2モビリティネットワーク。
  6. 同一マルチキャストグループに属する複数の移動端末が同一の配信元に対してマルチキャスト配信を要求する場合に対処する機能として、
    前記ゲートウェイスイッチは、
    前記IPマルチキャストルータから周期的に送られてくるマルチキャスト手順によるクエリーメッセージを当該ネットワーク内への中継転送を行わないフィルタリングを行う機能を備え、
    前記ネットワークのエッジに位置する装置は、
    前記IPマルチキャストルータの代わりにマルチキャスト手順によるクエリーメッセージを周期的に配下に属する複数の移動端末宛に送信する機能と、
    配下に属する複数の移動端末からマルチキャスト手順によるレポートメッセージを受け取ったとき、それぞれについて前記第1機能を実施する前に、移動端末毎のマルチキャスト配信状況を管理する管理テーブルを参照して同一マルチキャストグループおよび同一の配信元が既に要求されているか否かを確認し、同一マルチキャストグループでなく、かつ同一の配信元でない場合に、複数の移動端末について前記第1機能および第2機能を実施することを特徴とする請求項1に記載のレイヤ2モビリティネットワーク。
  7. 異種無線アクセスシステムを収容するレイヤ2スイッチと、マルチキャスト通信のソースが接続される外部のネットワークとIPレイヤでの相互接続を行うIPマルチキャストルータと、中継転送路を介して接続される前記レイヤ2スイッチの複数個と前記IPマルチキャストルータとの間に介在するゲートウェイスイッチとを備えるレイヤ2モビリティネットワークにおいて、
    前記異種無線アクセスシステムの無線アクセスポイントや前記レイヤ2スイッチなどの当該ネットワークのエッジに位置する装置は、
    移動端末からマルチキャスト手順によるレポートメッセージを受け取ったとき、移動端末毎のマルチキャスト配信状況を管理する管理テーブルを参照して同一マルチキャストグループおよび同一の配信元が既に要求されているか否かを確認し、同一マルチキャストグループでなく、かつ同一の配信元でない場合に、前記レポートメッセージを前記ゲートウェイスイッチ宛てに送信するとともに、前記レポートメッセージをスヌープしてマルチキャスト用の転送経路を学習し、その学習した前記マルチキャスト用の転送経路を形成するエントリを学習させるためのエントリ更新要求フレームを前記ゲートウェイスイッチの方向に送信する機能と、
    移動端末からのマルチキャスト手順による離脱メッセージを受け取ったとき、前記IPマルチキャストルータ宛てに転送する前に、移動端末毎のマルチキャスト配信状況を管理する管理テーブルを参照して同一マルチキャストグループおよび同一の配信元のマルチキャスト配信を要求している移動端末が残存しているか否かを確認し、残存していない場合に移動端末から受け取った前記マルチキャスト手順による離脱メッセージを前記ゲートウェイスイッチ宛てに転送し、当該マルチキャスト用の転送経路を形成するエントリを削除するためのエントリ削除要求フレームを前記ゲートウェイスイッチの方向に送信する機能とを備え、
    前記ゲートウェイスイッチは、
    前記ネットワークのエッジに位置する装置から送られてくる前記マルチキャスト手順によるレポートメッセージをスヌープして移動端末毎のマルチキャスト配信状況を管理するテーブルに配信要求のあったマルチキャストグループ/ソースを登録し、前記受信したマルチキャスト手順によるレポートメッセージをその後に送られてくる前記エントリ更新要求フレームの受信後に前記IPマルチキャストルータに送信する機能と、
    前記IPマルチキャストルータが周期的に送信するマルチキャスト手順によるクエリーメッセージを各移動端末宛てに転送せず、前記管理テーブルを参照して配信要求が行われたマルチキャストグループ/ソースに対するものであるとき、移動端末に代わって前記マルチキャスト手順によるレポートメッセージを前記IPマルチキャストルータに送信する機能と、
    前記ネットワークのエッジに位置する装置から送られてくる前記マルチキャスト手順による離脱メッセージを受けて、離脱の表示があったマルチキャストグループ/ソースを前記管理テーブルから削除し、前記受信したマルチキャスト手順による離脱メッセージをその後に送られてくる前記エントリ削除要求フレームの受信後に前記IPマルチキャストルータに送信する機能とを備えている
    ことを特徴とするレイヤ2モビリティネットワーク。
  8. 前記ゲートウェイスイッチは、前記IPマルチキャストルータが周期的に送信するマルチキャスト手順によるクエリーメッセージを各移動端末宛てに転送せず、前記管理テーブルを参照してマルチキャスト配信を要求する移動端末が全く存在しない場合には、移動端末に代わって前記マルチキャスト手順によるレポートメッセージを前記IPマルチキャストルータに送信しないことを特徴とする請求項7に記載のレイヤ2モビリティネットワーク。
  9. 移動端末から送られてくるハンドオーバを起動するためのレイヤ2トリガ情報に基づいてネットワーク側がハンドオーバを起動する場合の機能として、または、ハンドオーバを起動するためのレイヤ2トリガ情報を検出した移動端末が自端末のハンドオーバを起動する場合の機能として、
    前記異種無線アクセスシステムの無線アクセスポイントや前記レイヤ2スイッチなどの当該ネットワークのエッジに位置する装置は、移動端末毎のマルチキャスト配信状況を管理する機能を備え、
    ハンドオーバの起動通知を受けた移動元のエッジに位置する装置は、移動先のエッジに位置する装置に対してハンドオーバする移動端末の識別子とともに、その移動端末のマルチキャスト配信に関する情報を含んだコンテキストの転送を行う機能と、移動先のエッジに位置する装置からコンテキストの転送に対する応答を受けた後に、ハンドオーバした移動端末が要求していたマルチキャストグループおよび配信元を要求している他の移動端末の残存有無を調べ、他の移動端末が残存していないときに前記ゲートウェイスイッチに対して、マルチキャスト手順による離脱メッセージの転送とマルチキャスト用の転送経路を形成するエントリを削除するためのエントリ削除フレームの送信とを行う機能とを備え、
    移動先のエッジに位置する装置は、移動元のエッジに位置する装置から受け取ったマルチキャスト配信に関する情報と自装置で管理しているマルチキャスト配信に関する情報とに基づきハンドオーバする移動端末が要求しているマルチキャスト配信の実施有無を調べ、その要求しているマルチキャスト配信が行われていない場合に、ハンドオーバする移動端末の代理としてマルチキャスト手順によるレポートメッセージを前記IPマルチキャストルータ宛に送信するとともに、マルチキャスト用の転送経路を形成するエントリを学習させるためのエントリ更新フレームを前記ゲートウェイスイッチの方向に送信する機能を備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載のレイヤ2モビリティネットワーク。
  10. 移動端末から送られてくるハンドオーバを起動するためのレイヤ2トリガ情報に基づいてネットワーク側がハンドオーバを起動する場合の機能として、
    前記異種無線アクセスシステムの無線アクセスポイントや前記レイヤ2スイッチなどの当該ネットワークのエッジに位置する装置は、移動端末毎のマルチキャスト配信状況を管理する機能を備え、
    ネットワーク側からハンドオーバの起動通知を受けた移動元のエッジに位置する装置は、移動先のエッジに位置する装置に対して、ハンドオーバする移動端末の識別子とともに、その移動端末のマルチキャスト配信に関する情報を含んだコンテキストの転送を行う機能と、IPマルチキャストルータの代理として配下の移動端末端末に対してマルチキャスト手順によるクエリーメッセージを送信し、ハンドオーバした移動端末が要求していたマルチキャストグループおよび配信元を要求している他の移動端末が残存していないとき、前記ゲートウェイスイッチに対してマルチキャスト手順による離脱メッセージの転送とマルチキャスト用の転送経路を形成するエントリを削除するためのエントリ削除フレームの送信とを行う機能とを備え、
    移動先のエッジに位置する装置は、IPマルチキャストルータの代理として、移動してきた移動端末に対してマルチキャスト手順によるクエリーメッセージを送信し、その移動端末が送信するマルチキャスト手順によるレポートメッセージをスヌープして前記ゲートウェイスイッチに対し、マルチキャスト用の転送経路を形成するエントリを学習させるためのエントリ更新フレームを送信する機能と、移動元のエッジに位置する装置に対してコンテキストの転送に対する応答に離脱の通知を含ませて送信する機能とを備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載のレイヤ2モビリティネットワーク。
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