JP4471253B2 - パチンコ玉研磨構造およびそれを有するパチンコ玉研磨装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、搬送するパチンコ玉を研磨布により研磨するためのパチンコ玉の研磨構造及びそれを有するパチンコ玉研磨装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
これまでに知られているパチンコ玉研磨構造(以下、適宜「従来構造」という)として、図11に示すものがある。この従来構造は、パチンコ玉と接触する搬送面を有する搬送ベルト101と、この搬送面と対向するガイド面を有する研磨ガイド103と、この研磨ガイド103のガイド面側に形成したガイド溝105,...と、ガイド面上に装着した研磨布109と、を備えており、この構成により、ガイド溝に受け入れたパチンコ玉を、搬送ベルトに押圧しながら搬送研磨するようになっている。また、ガイド溝105の断面形状は、研磨布109を介して1個のパチンコ玉Pを部分的に受入可能な略半円形に形成されている(特開平11−276709号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の機構には、次のような問題点があった。すなわち、そもそもパチンコ玉の研磨構造の目的はパチンコ玉を効率よく研磨することであるが、この点、従来の機構は研磨布109又はこれを介するガイド溝105の溝底107とパチンコ玉との接触部分(接触面積)をできるだけ広くすることにより、その目的の実現を図ろうとしていた。他方、効率よい研磨はパチンコ玉に研磨布を押し付けるための押圧力にも左右され、この押圧力が大きければ大きいほど研磨効率がよくなる。ところが、研磨布109と接触するパチンコ玉Pは、同時に搬送ベルト101とも接触することになるので、押圧力を大きくしすぎると搬送ベルトを過度に撓ませ、これにより搬送作用に支障が生じさせかねない。したがって、押圧力を大きくするにも限度がある。
【0004】
このような状況の下、前述した従来の機構では、パチンコ玉とガイド溝の溝底との接触面積を可及的に広くしているため、その分だけ限度ある押圧力が分散され、単位面積当たりに加わる押圧力を却って小さくしてしまっていた。すなわち、図11において搬送ベルト101の押圧力Fbを観察すると、この押圧力Fbは、小さな押圧分力F1,F2,..,F5...Fnに分散されている。このように、パチンコ玉Pの接触部分(押圧部分)に加わる単位面積当たりの押圧分力が小さくなるため研磨効率を思うようによくすることができなかった。これが、従来の機構が抱えていた問題点である。本発明は、このような問題を解消することにより、効率のよい研磨をすることのできるパチンコ玉の研磨構造とパチンコ玉研磨装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために発明者は、研磨布又はこれを介するガイド溝の溝底とパチンコ玉との接触面積をできるだけ広くするという発想を逆転し、この接触面積を狭くすることを思いつき、この知見に基づき本発明を完成させた。すなわち、接触面積を従来におけるそれより狭くして押圧力を接触部分に集中させ、これにより、その接触部分が受ける単位面積当たりの押圧力を大きくしたのである。その詳しい内容については、項を改めて説明する。なお、何れかの請求項における発明の説明において行う用語の定義等は、その性質上可能な範囲において他の請求項における発明にも適用されるものとする。
【0006】
(請求項1に記載した発明の特徴)
請求項1に記載した発明に係るパチンコ玉の研磨構造(以下、「請求項1の研磨構造」という)は、パチンコ玉と接触する搬送面を有し、上下方向に回転する搬送ベルトと、当該搬送面と対向するガイド面を有する研磨ガイドと、当該ガイド面上に装着してある研磨布と、当該研磨ガイドのガイド面側に、パチンコ玉の搬送方向に沿って延びる各々1個のパチンコ玉を当該研磨布を介して部分的に受入可能に形成してある複数のガイド溝と、を含み、当該ガイド溝の溝底が、当該ガイド溝の中央部を境にして幅方向に分かれる広域接触溝底と局部接触溝底と、を備え、当該広域接触溝底が、当該広域接触溝底の幅方向ほぼ全域に渡り当該研磨布を介してパチンコ玉と接触する接触面を備え、当該局部接触溝底を、搬送方向に延びる溝凹部を設けることによって形成したパチンコ玉との非接触面と、当該研磨布を介してパチンコ玉と接触する接触面とにより構成してあり、当該研磨布を当該非接触面に沿わせて装着することにより当該非接触面において当該研磨布とパチンコ玉との間に隙間を形成してあることを特徴とする。
【0007】
(請求項1に記載した発明の作用効果)
請求項1の研磨構造によれば、ガイド溝に受け入れたパチンコ玉を、ガイド溝の溝底と搬送ベルトとにより押圧しながら搬送研磨する。この搬送は搬送ベルトの回転により、また、この研磨は、パチンコ玉を研磨布に擦りつけることにより、それぞれ行う。パチンコ玉が研磨ガイド側から受ける押圧力は、広域接触溝底の接触面に研磨布を介して接触する部分おいてはほぼ均等であるが、局部接触溝底においては局部接触面と研磨布を介して接触する部分に集中する。このため、この局部接触面における単位面積当たりの押圧力は、局部接触面を形成していない場合のそれより大きくなる。押圧力が大きくなった分、局部接触面に研磨布を介して接触する部分のパチンコ玉の研磨が、他の部分の研磨よりしっかりと行われる。他方、このようにパチンコ玉全体に加えられる押圧力には部分により異なるので、この異なりがパチンコ玉を回転させて局部接触面に接触する部分を入れ替えさせる。これにより、パチンコ玉が効率よく、かつ、満遍なく研磨される。さらに、非接触面に沿わせて装着した研磨布とパチンコ玉との間の隙間には、研磨の際に発生する塵埃や研磨布から脱落した小片等を滞留させることができる。したがって、塵埃等がパチンコ玉に再付着することが有効に防止され、結果的に研磨効率がよくなる。
【0008】
(請求項2に記載した発明の特徴)
請求項2に記載した発明に係るパチンコ玉研磨構造(以下「請求項2の研磨構造」という)は、請求項1の研磨構造であって、一のガイド溝の局部接触溝底を、当該一のガイド溝に隣接する他のガイド溝の広域接触溝底に隣接させてあることが好ましい。つまり、隣接するガイド溝の局部接触溝底同士又は広域接触溝底同士が隣接することはない。
【0009】
(請求項2に記載した発明の作用効果)
請求項2の研磨構造によれば、請求項1の研磨構造の作用効果に加え、同じ条数のガイド溝を形成する場合に、研磨ガイドの横幅をよりコンパクトなものにすることができる。すなわち、研磨ガイドが必要な強度を保つためには、ガイド溝間の山部がある程度の厚みを持っている必要がある。同じ厚みを持たせるためには、局部接触溝底と広域接触溝底とを隣接させるほうが、局部接触溝底同士を隣接させるより有利である。後者の場合は、局部接触面以外の面である非接触面同士が前者の場合よりも近づいてしまう(厚みがとれない)ので、必要な分だけガイド溝間の距離を大きくする必要がある。前者の場合は、大きくする必要がないため、その分、研磨ガイドをよりコンパクトなものにすることができる。
【0010】
(請求項3に記載した発明の特徴)
請求項3に記載した発明に係るパチンコ玉研磨構造(以下、「請求項3の研磨構造」という)は、請求項1又は2の研磨構造であって、前記ガイド溝の条数を、偶数に設定してあり、前記研磨ガイドの幅方向断面を、中央部を境に左右対称に形成してあることが好ましい。すなわち、仮に6条のガイド溝を設ける場合に、半数である3条のガイド溝と、残り半数である3条のガイド溝とは、その幅方向断面を見たときに、中央部を通る線を中心に線対称になっている。幅方向断面の異なるガイド溝を互い違いに配したり、幅方向にエリアを二分し、一方のエリアと他方のエリアにおいて幅方向断面の異なるガイド溝を配したりする方法がある。
【0011】
(請求項3に記載した発明の作用効果)
請求項3の研磨構造によれば、請求項1又は2の何れかの研磨構造の作用効果に加え、中央部を挟んだ右側にある半数のガイド溝と、左側にある残り半数のガイド溝とが線対称になっているため、パチンコ玉を研磨するときに研磨布に掛かる左方向からの負荷と右方向からの付加とを等しくすることができる。これにより、左方向又は右方向にだけ偏った負荷が掛かることがなくなるので、そのような負荷により生じる研磨布の横ずれを有効に防止することができる。
【0012】
(請求項4に記載した発明の特徴)
請求項4に記載した発明に係るパチンコ玉の研磨構造(以下「請求項4の研磨構造」という)は、請求項3の研磨構造であって、前記研磨ガイドの中央部には、1個のパチンコ玉を前記研磨布を介して部分的に受入可能な中央ガイド溝を1条だけ形成することができる。この場合の中央ガイド溝の幅方向断面形状は、左右対称に形成する。つまり、中央ガイド溝を含むガイド溝の総条数をたとえば7条に設定する場合、左右対称の中央ガイド溝を挟んで左右3条ずつのガイド溝を備えることになる。
【0013】
(請求項4に記載した発明の作用効果)
請求項4の研磨構造によれば、請求項3の研磨構造の作用効果に加え、研磨ガイドが有するガイド溝の総数を奇数条に、すなわち、奇数条のガイド溝を必要とする研磨ガイドを提供することができる。そして、奇数条に設定した場合であっても、幅方向断面を左右対称にすることができる。つまり、中央に位置する中央ガイド溝はその両側に位置するガイド溝と異なり、それ自身の断面形状が左右対称に形成してある。このため、パチンコ玉を研磨するときに研磨布に掛かる負荷を、中央ガイド溝を含むガイド溝全部について見れば一方向の負荷総計と逆方向の負荷総計とを等しくすることができる。これにより、一方向又は逆方向にだけ負荷が掛かることがなくなるので、そのような負荷により生じる研磨布の横ずれを有効に防止することができる。中央ガイド溝は他のガイド溝と異なり、局部接触溝底を有しないため、中央ガイド溝の研磨効率は、他のガイド溝のそれよりわずかに劣るが、中央ガイド溝の数を必要最小限の1条とすることにより研磨ガイド全体の研磨効率に悪影響を与えないように構成してある。中央ガイドを1条にして研磨効率の低下を最小限のものにする一方で、研磨布の横ずれ防止を優先した。
【0014】
(請求項5に記載した発明の特徴)
請求項5に記載した発明に係るパチンコ玉研磨構造(以下、「請求項5の研磨構造」という)は、請求項4のパチンコ玉研磨構造であって、前記中央ガイド溝の溝底の幅方向断面が、半円形状に形成することができる。
【0015】
(請求項5に記載した発明の作用効果)
請求項5の搬送研磨装置によれば、請求項4の研磨構造の作用効果が半円形の形状の中央ガイド溝により実現する。すなわち、幅方向断面形状が半円形状であれば左右対称であり受け入れたパチンコ玉との接触面積が比較的広いため、中央ガイド溝の形状として好ましい。
【0016】
(請求項6に記載した発明の特徴)
請求項6に記載した発明に係るパチンコ玉の研磨構造(以下「請求項6の研磨構造」という)は、請求項1乃至5の何れかの研磨構造であって、前記研磨ガイドの両側部に隣接する前記ガイド溝が、当該両側部に近い側に当該ガイド溝の広域接触溝底を有していることが好ましい。このように構成すると、両側の端に、それぞれ広域接触溝底が位置することになる。
【0017】
(請求項6に記載した発明の作用効果)
請求項6の研磨構造によれば、請求項1乃至5の何れかの研磨構造の作用効果に加え、研磨布の端部がガイド溝内に引き込まれづらくなる。すなわち、広域接触溝底のほうが局部接触溝底よりも研磨布との接触面積が大きくなるので、研磨布の接触面積が大きい分だけ大きな摩擦力を溝底から受ける。大きな摩擦力が、パチンコ玉の通過によるガイド溝内への研磨布端部の引きこみを有効に防止する。
【0018】
(請求項7に記載した発明の特徴)
請求項7に記載した発明に係るパチンコ玉の研磨装置(以下「請求項7の研磨装置」という)は、床面に設置するベース部と、当該ベース部から起立する揚送塔と、を備え、当該揚送塔が、請求項1乃至6の何れかに記載したパチンコ玉研磨構造を有している。パチンコ玉研磨装置としては、たとえば、パチンコを揚送研磨するためのパチンコ玉揚送研磨装置や、パチンコ玉を水平方向や斜め方向等に搬送するためのパチンコ玉搬送研磨装置がある。
【0019】
(請求項7に記載した発明の作用効果)
請求項7の研磨装置によれば、請求項1乃至6の研磨構造から生じる作用効果を奏しながらパチンコ玉の搬送を行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、各図を参照しながら、本発明の実施の形態(以下、適宜「本実施形態」という)について説明する。図1は、パチンコ玉研磨構造を備えるパチンコ玉研磨装置の正面図及び側面図である。図2は、図1に示すパチンコ玉研磨装置のドア部を開放した状態を示す正面図である。図3は、図1に示すパチンコ玉研磨装置のA−A断面図である。図4は、図2に示すパチンコ玉研磨装置のB−B断面を示す斜視図である。図5は、図3に示す断面の部分拡大図である。図6は、図5に示すガイド溝の部分拡大図である。図7は、ガイド溝の作用を説明するための概略平面図である。図8乃至10は、ガイド溝の配置例を示す横断面図である。
【0021】
(研磨装置の概略構造)
図1乃至4を参照しながら、パチンコ玉研磨装置(以下、単に「研磨装置」という)の概略構成について説明する。研磨装置1は、床面に設置するベース部3と、このベース部から起立する揚送塔5と、から概ね構成してある。揚送塔5には、その正面にドア部7(図2参照)をヒンジ結合して開閉するようにしてある。揚送塔5の内部には、研磨ガイド11と、パチンコ玉を研磨するための研磨布13と、を設置し、搬送ベルト15が通過できるように構成してある。図3に示す符号17は、搬送ベルト15をガイドするためのガイドローラを示しており、このガイドローラ17は、搬送ベルト15の長さ方向に所定間隔毎に複数個設けてある。以上説明した研磨ガイド11と研磨布13と搬送ベルト15とにより、本実施形態におけるパチンコ玉研磨構造を構成してある。各部材の詳細な構造については、次項以下で説明する。なお、説明の都合上、搬送ベルト15、研磨ガイド11、研磨布13の順で説明する。
【0022】
(搬送ベルトの構造)
図1乃至5に示すように、搬送ベルト15は、駆動ローラ21と従動ローラ23とに掛けまわした無端ベルトであって、モータ25を駆動源として上下方向に回転するように構成してある。また、駆動ローラ21から見た往路で揚送塔5内を通過し、復路でベルトカバー19内を通過するようにしてある。搬送ベルト15は、搬送しようとするパチンコ玉と接触する搬送面15aを有し、パチンコ玉に押圧力を加えるために充分な弾性を備えている。搬送ベルト15を構成する素材は、合成ゴムが一般的であるが、合成ゴム以外の素材(たとえば、布材、合成皮革材)やこれらの複合体等であってもよい。
【0023】
(研磨ガイドの構造)
図3乃至5に示す研磨ガイド11は、搬送ベルト15とともに搬送しようとするパチンコ玉に充分な押圧力を加えることのできる素材により構成してあり、そのために好適な素材として、たとえば、適度の硬度を持つ合成樹脂材がある。研磨ガイド11は、図3乃至5に示すように搬送ベルト15の搬送面15aに対向するガイド面11aを有している。
【0024】
(ガイド溝の構造)
研磨ガイド11のガイド面11a側には、パチンコ玉の搬送方向に沿って延びる複数のガイド溝31,...を形成してある。ガイド溝31は溝底33を有し、その幅方向の断面形状を、後述する研磨布13を介してパチンコ玉1個を部分的に受け入れられるような形状に形成してある。ガイド溝31の条数は、複数であれば必要に応じて何条に設定してもよいのが、本実施形態では12条に設定した。この条数設定は、研磨ガイド11の有効幅やパチンコ玉の揚送数等の事情に合わせて行ったものであるので、事情の許す範囲で増減することに問題はない。さらに、条数は偶数でも奇数でもよいが、事情が許すのであれば上記例のように偶数に設定することが好ましい。偶数に設定することにより、研磨ガイド11の幅方向断面形状が、その中央部を境にほぼ左右対称となるので、研磨布13の幅方向の片寄りを有効防止することができるからである。つまり、研磨布13を装着してからガイド溝31,...内にパチンコ玉を通過させると、その通過により研磨布13がガイド溝31,...内に引きこまれることになるが、このとき、左右のバランスが崩れていると引き込む力の大きい一方のほうへ引っ張られて研磨布13が偏ってしまう恐れがある。そこで、研磨ガイド11の断面形状を左右対称にすることにより、左右のバランスをとり、片寄りを防いでいる。
【0025】
(ガイド溝の断面形状)
図5に示すように、ガイド溝31の溝底33を、ガイド溝31の幅方向中央部付近を境にして幅方向(図5において左右方向)に分かれる広域接触溝底35と局部接触溝底37と、により構成してある。広域接触溝底35は、広域接触溝底35(ガイド溝31)の幅方向ほぼ全域に渡り、研磨布13を介して受け入れたパチンコ玉と接触する接触面、すなわち、パチンコ玉球面の曲率とほぼ等しい曲率の円弧状接触面を備えている。また、局部接触溝底37は、広域接触溝底35の接触面よりも狭い接触面(局部接触面)37aでのみ、研磨布13を介して受け入れたパチンコ玉と接触するように構成してある。局部接触面37aは、ガイド溝31の幅方向端部に形成してあり、局部接触面37aにおいてのみ研磨布13を介してパチンコ玉と接触するようになっている。パチンコ玉との非接触部分(非接触面)は、局部接触溝底37に搬送方向に延びる溝凹部39を設けることによって形成してある。溝凹部39の断面形状は、パチンコ玉との非接触部分を形成できる限りどのような形状でも構わないが、本実施形態では、図5に示すようにほぼ直角三角形となるように形成してある。
【0026】
(ガイド溝の配置)
図3乃至5に示すように、本実施形態では12本あるガイド溝31のうち、図に向かって右側エリアに配した6本と、左側エリアに配した6本とは、研磨ガイド11の中央部を境に左右対称の関係にある。すなわち、図5の左側に示す2本のガイド溝31にはその左側に溝凹部39(局部接触溝底37)を形成してあり、同じく右側に示す2本のガイド溝31にはその右側に溝凹部39(局部接触溝底37)を形成してある。このように形成したのは、前述したガイド溝31,...の条数を偶数に設定したことに併せ、ガイド溝の構造面からもパチンコ玉研磨による研磨布13の片寄りを防ぐためである。詳細については、本実施形態の作用効果の欄で説明する。なお、図6に示す研磨ガイド11は、6条のガイド溝31,...が形成してあり、その中央部を境に左右対称の関係になっている。
【0027】
他方、研磨ガイド11の有効幅やパチンコ玉の揚送数等の事情に合わせてガイド溝31の条数を増減した結果、その条数が奇数(たとえば、7本)となった場合は、右側エリア内の条数と左側エリア内の条数との差を最小限のもの、すなわち1条にする。つまり、たとえば、図7に示すように、中央部を境にした向かって左側エリア内に左側に広域接触溝底35,..を有する3条のガイド溝31,..を、向かって右側エリア内に右側に広域接触溝底35,..を有する3条のガイド溝31,..を、それぞれ配し、その中央部に左右何れか(図7では広域接触溝底35が向かって右側)にあるガイド溝31と同じ形状のガイド溝31を配することにより、偶数条に設定した場合ほどではないにしても、研磨布13の片寄りをほとんど生じさせないように、また、片寄りがあったとしてもそれを最小限のものとすることができる。
【0028】
さらに、奇数条のガイド溝を有する場合に、図示は省略するが、溝凹部39(局部接触溝底37)の形成位置が左右相異なるものを互い違いに配するようにしてもよく、この場合も、研磨布13の幅方向片寄りをほとんど生じさせないか、あったとしてもそれを最小限のものとすることができる。他方、互い違いに配すると、一のガイド溝31の局部接触溝底37を、そのガイド溝31に隣接する他のガイド溝31の局部接触溝底37と隣接させることになり、そのように隣接させると溝凹部39,39同士が隣接することになるためガイド溝31,31間の山部40の厚みを確保しづらくなる。すなわち、図5に示すガイド溝31,31間に形成される山部40は、向かって右側にある広域接触溝底35と左側にある局部接触溝底37とにより挟まれているため、局部接触溝底37に挟まれている場合に比べて肉厚を厚く形成することができる。所定の強度を確保するために同じ厚みを得ようとするときに、局部接触溝底37と広域接触溝底35とを隣接させるほうが、局部接触溝底37,37同士を隣接させるより研磨ガイド11自体のコンパクト化のために有利である。局部接触溝底37,37同士を隣接させると、山部40の厚みを確保するために、その分、ガイド溝31,31間の距離を長くしなければならないからである。
【0029】
図8に示す研磨ガイド11´は、奇数条(本実施形態では7条)のガイド溝を有している。左右3条ずつのガイド溝31,...に挟まれた中央に位置する半円形状の中央ガイド溝31´は、溝底33´の幅方向断面が、研磨布13を介して部分的に受け入れたパチンコ玉と幅方向ほぼ全域に渡って接触可能な半円状に形成してある。中央ガイド溝31´を中央部に位置させたのは、そのように位置させることにより研磨ガイド11´の幅方向断面を左右対称にとすることができるからである。つまり、中央に位置する中央ガイド溝31´は他のガイド溝31,...と異なり、それ自身の断面形状が左右対称である。このため、パチンコ玉を研磨するときに研磨布13に掛かる負荷を、中央ガイド溝31´を含むガイド溝全部について見れば一方向の負荷総計と逆方向の負荷総計とをほぼ等しくすることができる。これにより、一方向又は逆方向にだけ負荷が掛かることがなくなるので、そのような負荷により生じる研磨布の横ずれを有効に防止することができる。なお、中央ガイド溝31´の形状を半円形状としたのは、その形状が左右対称であることはもとより、受け入れたパチンコ玉との接触面積が比較的広いのでガイド溝31と比べた研磨効率の低下を最小限に抑えることができるからである。
【0030】
図6乃至8に示すように、ガイド溝31の条数を偶数とするか奇数とするかにかかわらず、研磨ガイド11の両側部に隣接するガイド溝31,31を、当該両側部に近い側に各ガイド溝31の広域接触溝底35を有していることが好ましい。このように構成すると、両側の端それぞれに広域接触溝底35,35が位置することになる。広域接触溝底35のほうが局部接触溝底37よりも研磨布13との接触面積が大きいので、その分、研磨布13が溝底から受ける摩擦力が大きくなり、このような摩擦力の大きさにより、パチンコ玉が通過したときの引き込み力に対抗して研磨布13の端部がガイド溝31,31内に引き込まれるのを有効に防止することができる。
【0031】
(研磨布の構造)
図2乃至5に示す研磨布13は、研磨ガイド11のガイド面11a上に装着できてパチンコ玉を研磨できるものであればその形態や材質等に何ら制限はない。本実施形態では、研磨布として丈夫な木綿布を採用してあり、これを着脱自在に設けることにより汚れたときに簡単に交換できるように構成してある。研磨布13は、図5に示すように、装着したときにガイド溝31の広域接触溝底35に沿い、かつ、局部接触面37a以外の非接触面37bに沿わせて装着できる程度の柔軟性のあるものを選択する。非接触面37bに沿わせて研磨布13を装着することにより当該研磨布13と受け入れたパチンコ玉との間に隙間Gを形成させることができる。
【0032】
(本実施形態の作用効果)
図1乃至3、9及び10を参照しながら、本実施形態の作用効果について説明する。すなわち本実施形態の研磨装置1を使用すると、研磨ガイド11のガイド溝31に研磨布13を介して受け入れたパチンコ玉Pを、ガイド溝31の広域接触溝底35及び局部接触溝底37(局部接触面37a)と搬送ベルト15とにより押圧しながら搬送研磨する(図10参照)。この搬送は搬送ベルト15の回転により、また、この研磨は、パチンコ玉Pが研磨布13に擦りつけられることにより、それぞれ行われる。パチンコ玉Pが研磨ガイド11側(溝底31a)から受ける押圧力は、ガイド溝11の幅方向中央部を境にして幅方向(左右方向)に分けて観察することができる。このことを、図9に示すパチンコ玉Pを例にとって説明する。
【0033】
図9において、搬送ベルト15の押圧力Fは、広域接触溝底35に対する分力Faと局部接触溝底37の局部接触面37aに対する分力Fbとに分けられる。すなわち、パチンコ玉Pは、分力Faと分力Fbの反作用により、これらと反対方向の押圧力を研磨ガイド11から受けることになる。広域接触溝底35は、ガイド溝31の幅方向ほぼ全域に渡ってパチンコ玉Pと接触可能に形成してあるので、広域接触溝底35全体が受ける分力Fbの単位面積当たりの押圧力は極めて小さなものとなる。他方、局部接触溝底37は、広域接触溝底35に比較すると研磨布13を介したパチンコ玉との接触面積は局部的であって遥かに小さい。このため、分力Fbの単位面積当たりの押圧力は、局部接触面37aに集中する。この集中により、研磨する領域は狭いがその分強くパチンコ玉Pを研磨布13に押し付けさせることになるので研磨効率をよくすることができる。また、分力Faと分力Fbとのアンバランスにより、パチンコ玉を搬送方向以外の方向にも回転させることになり、これにより、局部接触面37aと研磨布13を介して接触するパチンコ玉Pの表面を、図10に矢印で示すように入れ替えさすことができるので、磨き斑を生じさせることがほとんどない。
【0034】
これに加え、12本設けたガイド溝31を、右側エリアの6本に対する左側エリアの6本を線対称に配してあるので、分力Faと分力Fbとのアンバランスにより研磨布13の左右方向に作用する力を概ね相殺することができる。このため、研磨布13を右又は左の方向に片寄らせることがない。片寄らせると研磨布に皺ができて、これにより研磨効率を悪くすることがあるが、本実施形態によればそのような不都合を回避することができる。この片寄り防止効果は、図8に示す研磨ガイド11´についても期待できる。研磨ガイド11´が有する中央ガイド溝31´は、左右対称の半円形状とすることにより左右のバランスをとってあるからである。中央ガイド溝31´の研磨効率は、局部接触溝底を有しないためガイド溝31のそれより劣るが、中央ガイド溝31´の数を必要最小限の1条とすることにより研磨ガイド11´全体の研磨効率に悪影響を与えない。
【0035】
上記の作用効果に加え、装着したときに非接触面37bに沿わせた研磨布13とパチンコ玉Pとの間に形成される隙間Gには、研磨の際に発生する塵埃や研磨布から脱落した小片等を滞留させることができる。したがって、塵埃等がパチンコ玉Pに再付着させることがない。隙間Gに滞留した小片等の除去は、研磨布13を取り替えることにより行う。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、パチンコ玉の接触部分(押圧部分)に加わる単位面積当たりの押圧分力を大きくすることができるので、その分、効率のよい研磨を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ玉研磨構造を備えるパチンコ玉研磨装置の正面図及び側面図である。
【図2】 図1に示すパチンコ玉研磨装置のドア部を開放した状態を示す正面図である。
【図3】 図2に示すパチンコ玉研磨装置のA−A断面図である。
【図4】 図2に示すパチンコ玉研磨装置のB−B断面を示す斜視図である。
【図5】 図3に示す断面の部分拡大図である。
【図6】 図5に示すガイド溝の部分拡大図である。
【図7】 ガイド溝の作用を説明するための概略平面図である。
【図8】 ガイド溝の配置例を示す横断面図である。
【図9】 ガイド溝の配置例を示す横断面図である。
【図10】 ガイド溝の配置例を示す横断面図である。
【図11】 従来のパチンコ玉研磨構造の部分断面図である。
【符号の説明】
1 パチンコ玉研磨装置
3 ベース部
5 揚送塔
7 ドア部
11 研磨ガイド
11a ガイド面
13 研磨布
15 搬送ベルト
15a 搬送面
17 ガイドローラ
19 ベルトカバー
21 駆動ローラ
23 従動ローラ
25 モータ
31 ガイド溝
33,33´ 溝底
35 広域接触溝底
37 局部接触溝底
37a 局部接触面
39 溝凹部
40 山部
G 隙間
P パチンコ玉
Claims (7)
- パチンコ玉と接触する搬送面を有し、上下方向に回転する搬送ベルトと、
当該搬送面と対向するガイド面を有する研磨ガイドと、
当該ガイド面上に装着してある研磨布と、
当該研磨ガイドのガイド面側に、パチンコ玉の搬送方向に沿って延びる各々1個のパチンコ玉を当該研磨布を介して部分的に受入可能に形成してある複数のガイド溝と、を含み、
当該ガイド溝の溝底が、当該ガイド溝の中央部を境にして幅方向に分かれる広域接触溝底と局部接触溝底と、を備え、
当該広域接触溝底が、当該広域接触溝底の幅方向ほぼ全域に渡り当該研磨布を介してパチンコ玉と接触する接触面を備え、
当該局部接触溝底を、搬送方向に延びる溝凹部を設けることによって形成したパチンコ玉との非接触面と、当該研磨布を介してパチンコ玉と接触する接触面とにより構成してあり、
当該研磨布を当該非接触面に沿わせて装着することにより当該非接触面において当該研磨布とパチンコ玉との間に隙間を形成してある
ことを特徴とするパチンコ玉研磨構造。 - 一のガイド溝の局部接触溝底を、当該一のガイド溝に隣接する他のガイド溝の広域接触溝底に隣接させてある
ことを特徴とする請求項1に記載したパチンコ玉研磨構造。 - 前記ガイド溝の条数を、偶数に設定してあり、
前記研磨ガイドの幅方向断面を、中央部を境に左右対称に形成してある
ことを特徴とする請求項1又は2に記載したパチンコ玉研磨構造。 - 前記研磨ガイドの中央部には、1個のパチンコ玉を前記研磨布を介して部分的に受入可能な中央ガイド溝を1条だけ形成してあり、
当該中央ガイド溝の幅方向断面形状が、左右対称に形成してある
ことを特徴とする請求項3に記載したパチンコ玉研磨構造。 - 前記中央ガイド溝の溝底の幅方向断面が、半円形状に形成してある
ことを特徴とする請求項4に記載したパチンコ玉研磨構造。 - 前記研磨ガイドの両側部に隣接する前記ガイド溝が、当該両側部に近い側に当該ガイド溝の広域接触溝底を有している
ことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載したパチンコ玉研磨構造。 - 床面に設置するベース部と、
当該ベース部から起立する揚送塔と、を備え、
当該揚送塔が、請求項1乃至6の何れかに記載したパチンコ玉研磨構造を有している
ことを特徴とするパチンコ玉研磨装置。
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