JP4470773B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、筒内に向けて燃料を噴射する第1の燃料噴射手段(筒内噴射用インジェクタ)と吸気通路または吸気ポート内に向けて燃料を噴射する第2の燃料噴射手段(吸気通路噴射用インジェクタ)とを備えた内燃機関の制御装置に関し、特に、内燃機関に要求される負荷が変更された場合に、吸気ポートの内壁面に付着した燃料量を補正する技術に関する。
機関吸気通路内に燃料を噴射するための吸気通路噴射用インジェクタと、機関燃焼室内に燃料を噴射するための筒内噴射用インジェクタとを具備し、機関回転数と機関負荷とに基づいて吸気通路噴射用インジェクタと筒内噴射用インジェクタとの燃料噴射比率を決定する内燃機関が公知である。この内燃機関では両燃料噴射弁から噴射される燃料の合計である全噴射量が機関負荷の関数として予め定められており、この全噴射量は機関負荷が高くなるほど増大せしめられる。
このような内燃機関では機関負荷が設定負荷よりも高くなって吸気通路噴射用インジェクタからの燃料噴射が開始されたときには、吸気通路噴射用インジェクタからの噴射燃料の一部が吸気通路内壁面に付着し、その結果、吸気通路から機関燃焼室内に供給される燃料量は吸気通路噴射用インジェクタからの噴射燃料量も少なくなる。したがって、内燃機関の負荷の関数として予め定められた噴射量に基づいて各燃料噴射弁から燃料噴射を行なうと吸気通路噴射用インジェクタからの燃料噴射が開始されたときに、実際に機関燃焼室内に供給される燃料量が要求燃料量よりも少なくなってしまい(リーンな状態)、そのため機関の出力トルクが一時的に低下してしまうという問題を生じる。
また、このような内燃機関では機関負荷が設定負荷よりも低くなって、吸気通路噴射用インジェクタからの燃料噴射が停止されたときには、吸気通路内壁面に付着している燃料が機関燃焼室内に供給され続ける。その結果、内燃機関の負荷の関数として予め定められた噴射量に基づいて各燃料噴射弁から燃料噴射を行なうと吸気通路噴射用インジェクタからの燃料噴射が停止されたときに、実際に機関燃焼室内に供給される燃料量が要求燃料量よりも多くなってしまい(リッチな状態)、そのため機関の出力トルクが一時的に高くなってしまうという問題を生じる。
特開平5−231221号公報(特許文献1)は、筒内に向けて燃料を噴射する筒内噴射用インジェクタと吸気通路または吸気ポート内に向けて燃料を噴射する吸気通路噴射用インジェクタとを備えた内燃機関において、ポート噴射の開始時および停止時に機関出力トルクが変動するのを阻止する燃料噴射式内燃機関を開示する。この燃料噴射式内燃機関は、機関吸気通路内に燃料を噴射するための第1の燃料噴射弁(吸気通路噴射用インジェクタ)と、機関燃焼室内に燃料を噴射するための第2の燃料噴射弁(筒内噴射用インジェクタ)とを具備し、機関の運転状態が予め定められた運転領域内にあるときには第1燃料噴射弁からの燃料噴射を停止するとともに機関の運転状態が上記予め定められた運転領域外となったときには第1燃料噴射弁から燃料を噴射するようにした内燃機関であって、第1燃料噴射弁からの燃料噴射が開始されたときに吸気通路内壁面に付着する付着燃料量を推定しかつ第1燃料噴射弁からの燃料噴射が停止されたときに機関燃焼室内に流入する付着燃料の流入量を推定する手段と、第1燃料噴射弁からの燃料噴射が開始されたときに第2燃料噴射弁からの噴射燃料量を上記付着燃料量だけ増量補正するとともに、第1燃料噴射弁からの燃料噴射が停止されたときに第2燃料噴射弁からの噴射燃料量を上記流入量だけ減量補正する手段とを含む。
この燃料噴射式内燃機関によると、第1燃料噴射弁からの燃料噴射が開始されたときに第2燃料噴射弁からの噴射燃料量を付着燃料量だけ増量補正することによって実際に機関燃焼室内に供給される燃料量が要求燃料量となり、第1燃料噴射弁からの燃料噴射が停止されたときに第2燃料噴射弁からの噴射燃料量を流入量だけ減量補正することによって実際に機関燃焼室内に供給される燃料量が要求燃料量となる。その結果、第1燃料噴射弁からの燃料供給の開始時および停止時のいずれの場合においても、機関燃焼室内に供給される燃料量は要求燃料量となるので、機関出力トルクが変動するのを阻止することができる。
特開平5−231221号公報
しかしながら、特許文献1に開示された燃料噴射式内燃機関においては、第1燃料噴射弁(吸気通路噴射用インジェクタ)からの燃料噴射が行なわれていない状態から開始されたとき、または、第1燃料噴射弁(吸気通路噴射用インジェクタ)からの燃料噴射が行なわれている状態から停止されたときのみを対象として、第2燃料噴射弁(筒内噴射用インジェクタ)の燃料噴射量を補正しているに過ぎない。すなわち、DI比率r(全燃料噴射量に対する筒内噴射用インジェクタの燃料噴射量の比率)が1(筒内噴射用インジェクタからの燃料噴射しか行なわれていない状態)から変化したとき(吸気通路噴射用インジェクタからの燃料噴射が開始された状態)、または、DI比率rが0(吸気通路噴射用インジェクタからの燃料噴射しか行なわれていない状態)から変化したとき(筒内噴射用インジェクタからの燃料噴射が開始された状態)を対象としたものであって、吸気通路噴射用インジェクタのON/OFFに伴う壁面付着燃料の補正を筒内噴射用インジェクタで行なっている。このように、壁面付着燃料の補正を、その発生要因となった吸気通路噴射用インジェクタではなく、筒内噴射用インジェクタで行なうので、筒内噴射用インジェクタからの燃料噴射量が補正量(増量補正、減量補正)の影響を受け、DI比率が内燃機関の運転条件で算出された比率から、より大きく乖離することになる。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、筒内に燃料を噴射する第1の燃料噴射手段と吸気通路に燃料を噴射する第2の燃料噴射手段とで噴射燃料を分担する内燃機関において、燃料噴射量の分担比率を大きく変更することなく、壁面付着燃料を適正に補正することができる、内燃機関の制御装置を提供することである。
第1の発明に係る内燃機関の制御装置は、筒内に燃料を噴射するための第1の燃料噴射手段と吸気通路内に燃料を噴射するための第2の燃料噴射手段とを備えた内燃機関を制御する。この制御装置は、内燃機関に要求される条件に基づいて、第1の燃料噴射手段と第2の燃料噴射手段とで分担して燃料を噴射するように、燃料噴射手段を制御するための制御手段と、吸気通路の壁面付着燃料を推定するための推定手段とを含む。この制御手段は、第1の燃料噴射手段と第2の燃料噴射手段とで燃料噴射量が分担されている領域において、第2の燃料噴射手段を用いて壁面付着燃料を補正するように、燃料噴射手段を制御するための手段を含む。
第1の発明によると、第1の燃料噴射手段(たとえば筒内噴射インジェクタ)と第2の燃料噴射手段(たとえば吸気通路噴射用インジェクタ)とで分担して燃料を噴射しているときに(0<DI比率r<1)、内燃機関に対する負荷を上昇させる要求が発生すると(アクセルペダルが踏込まれると)、筒内噴射用インジェクタの燃料噴射量も吸気通路噴射用インジェクタの燃料噴射量も増加する。このとき、吸気通路(吸気ポート)に所定分の燃料が付着するまで燃焼室(筒内)に吸入される燃料が減少する。このままでは空燃比がリーンになるので、壁面付着燃料の補正を行なう。すなわち、燃料噴射量を増加させるように補正する。このとき、吸気通路噴射用インジェクタを用いて補正する。筒内噴射インジェクタと吸気通路噴射用インジェクタとで分担して燃料を噴射しているときに(0<DI比率r<1)、(内燃機関に対する負荷が同じ状態で)DI比率rがステップ状に低下(0<r)すると、吸気通路噴射用インジェクタの燃料噴射量がステップ状に増加する。このとき、吸気ポートに所定分の燃料が付着するまで燃焼室に吸入される燃料が減少する。このままでは空燃比がリーンになるので、壁面付着燃料の補正を行なう。すなわち、燃料噴射量を増加させるように補正する。このとき、吸気通路噴射用インジェクタを用いて補正する。このように、筒内噴射用インジェクタを用いるのではなく吸気通路噴射用インジェクタを用いて壁面付着燃料の補正を行なうのは、以下の理由による。元来吸気通路の壁面付着燃料については、吸気通路噴射用インジェクタから噴射された燃料により形成されるものであって筒内噴射用インジェクタに起因するものではない。吸気通路噴射用インジェクタから噴射された燃料による壁面付着が発生することにより、筒内に吸入される燃料量が少なくなったり多くなったりする。そこで、吸気通路噴射用インジェクタからの燃料噴射量を補正することにより、筒内に吸入される燃料量を壁面付着なしと想定した場合と略同一とすることができ、真の分担率が変更されてしまうことを回避できる。その結果、筒内に燃料を噴射する第1の燃料噴射手段と吸気通路に燃料を噴射する第2の燃料噴射手段とで噴射燃料を分担する内燃機関において、燃料噴射量の分担比率を大きく変更することなく、壁面付着燃料を適正に補正することができる、内燃機関の制御装置を提供することができる。
第2の発明に係る内燃機関の制御装置は、第1の発明の構成に加えて、内燃機関の温度を検知するための検知手段をさらに含む。制御手段は、温度が予め定められた条件を満足する場合には、第2の燃料噴射手段を用いて壁面付着燃料を補正するように、燃料噴射手段を制御するための手段を含む。
第2の発明によると、筒内噴射インジェクタと吸気通路噴射用インジェクタとで分担して燃料を噴射しているときに(0<DI比率r<1)、内燃機関に対する負荷を上昇させる要求が発生すると、筒内噴射用インジェクタの燃料噴射量も吸気通路噴射用インジェクタの燃料噴射量も増加する。このとき、吸気通路(吸気ポート)に所定分の燃料が付着するまで燃焼室(筒内)に吸入される燃料が減少する。このままでは空燃比がリーンになるので、壁面付着燃料の補正を行なう。このとき、たとえば、内燃機関の温度が高いという条件を満足しているときには吸気通路噴射用インジェクタを用いて補正する。また、筒内噴射インジェクタと吸気通路噴射用インジェクタとで分担して燃料を噴射しているときに(0<DI比率r<1)、(内燃機関に対する負荷が同じ状態で)DI比率rがステップ状に低下(0<r)すると、吸気通路噴射用インジェクタの燃料噴射量がステップ状に増加する。このとき、吸気ポートに所定分の燃料が付着するまで燃焼室に吸入される燃料が減少する。このままでは空燃比がリーンになるので、壁面付着燃料の補正を行なう。このとき、たとえば、内燃機関の温度が高いという条件を満足しているときには吸気通路噴射用インジェクタを用いて補正する。このような温度条件が満足される場合には、吸気通路の温度も高く吸気通路の壁面付着燃料が少ないとともに、燃料性状の違いが大きく影響しないので、筒内噴射用インジェクタを用いるのではなく吸気通路噴射用インジェクタを用いて壁面付着燃料の補正を行なう。吸気通路噴射用インジェクタからの燃料噴射量を補正することにより、筒内に吸入される燃料量を壁面付着なしと想定した場合と略同一とすることができ、真の分担率が変更されてしまうことを回避できる。
第3の発明に係る内燃機関の制御装置においては、第2の発明の構成に加えて、制御手段は、内燃機関の温度が予め定められた温度よりも高いという条件を満足する場合には、第2の燃料噴射手段を用いて壁面付着燃料を補正するように、燃料噴射手段を制御するための手段を含む。
第3の発明によると、内燃機関の温度が高いときには、吸気通路の温度も高く吸気通路の壁面付着燃料が少ないとともに、燃料性状(特に沸点)の違いが大きく影響しない(気化しやすい)。このような場合には、吸気通路噴射用インジェクタを用いて壁面付着燃料を補正しても、筒内に吸入される燃料量を速やかに増量できるので、車両発進時のもたつき感やヘジテーションによるドライバビリティの悪化を回避でき、かつ燃料噴射量の分担比率を大きく変更することを回避できる。このため、このような場合には、吸気通路噴射用インジェクタを用いて壁面付着燃料を補正することとしている。
第4の発明に係る内燃機関の制御装置においては、第2の発明の構成に加えて、制御手段は、内燃機関の温度が予め定められた温度よりも高いという条件を満足しない場合には、第1の燃料噴射手段を用いて壁面付着燃料を補正するように、燃料噴射手段を制御するための手段を含む。
第4の発明によると、内燃機関の温度が高くないときには、吸気通路の温度も低く吸気通路の壁面付着燃料が多くなるとともに、燃料性状の違いが大きく影響する。このような場合に、吸気通路噴射用インジェクタを用いて壁面付着燃料を補正すると、筒内に吸入される燃料量を速やかに増量できないので、車両発進時のもたつき感やヘジテーションによるドライバビリティの悪化を速やかに解消できない。このため、このような場合には、吸気通路噴射用インジェクタではなく、筒内噴射用インジェクタを用いて壁面付着燃料を補正することとしている。
第5の発明に係る内燃機関の制御装置においては、第2〜4のいずれかの発明の構成に加えて、検知手段は、内燃機関の冷却水の温度を検知するための手段を含む。
第5の発明によると、内燃機関(エンジン)の冷却水の水温を検知することにより、エンジンの温度を検知することができるので、容易にエンジンの温度に基づく、壁面付着燃料の補正を吸気通路噴射用インジェクタを用いて行なうか筒内噴射用インジェクタを用いて行なうかを的確に決定できる。
第6の発明に係る内燃機関の制御装置においては、第1〜5のいずれかの発明の構成に加えて、第1の燃料噴射手段は、筒内噴射用インジェクタであって、第2の燃料噴射手段は、吸気通路用インジェクタである。
第6の発明によると、第1の燃料噴射手段である筒内噴射用インジェクタと第2の燃料噴射手段である吸気通路噴射用インジェクタとを別個に設けて噴射燃料を分担する内燃機関において、燃料噴射量の分担比率を大きく変更することなく、吸気通路の壁面付着燃料を適正に補正することができる、内燃機関の制御装置を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1に、本発明の実施の形態に係る内燃機関の制御装置であるエンジンECU(Electronic Control Unit)で制御されるエンジンシステムの概略構成図を示す。なお、図1には、エンジンとして直列4気筒ガソリンエンジンを示すが、本発明はこのようなエンジンに限定されるものではない。
図1に示すように、エンジン10は、4つの気筒112を備え、各気筒112はそれぞれ対応するインテークマニホールド20を介して共通のサージタンク30に接続されている。サージタンク30は、吸気ダクト40を介してエアクリーナ50に接続され、吸気ダクト40内にはエアフローメータ42が配置されるとともに、電動モータ60によって駆動されるスロットルバルブ70が配置されている。このスロットルバルブ70は、アクセルペダル100とは独立してエンジンECU300の出力信号に基づいてその開度が制御される。一方、各気筒112は共通のエキゾーストマニホールド80に連結され、このエキゾーストマニホールド80は三元触媒コンバータ90に連結されている。
各気筒112に対しては、筒内に向けて燃料を噴射するための筒内噴射用インジェクタ110と、吸気ポートまたは/および吸気通路内に向けて燃料を噴射するための吸気通路噴射用インジェクタ120とがそれぞれ設けられている。これらインジェクタ110、120はエンジンECU300の出力信号に基づいてそれぞれ制御される。また、各気筒内噴射用インジェクタ110は共通の燃料分配管130に接続されており、この燃料分配管130は燃料分配管130に向けて流通可能な逆止弁140を介して、機関駆動式の高圧燃料ポンプ150に接続されている。なお、本実施の形態においては、2つのインジェクタが別個に設けられた内燃機関について説明するが、本発明はこのような内燃機関に限定されない。たとえば、筒内噴射機能と吸気通路噴射機能とを併せ持つような1個のインジェクタを有する内燃機関であってもよい。
図1に示すように、高圧燃料ポンプ150の吐出側は電磁スピル弁152を介して高圧燃料ポンプ150の吸入側に連結されており、この電磁スピル弁152の開度が小さいときほど、高圧燃料ポンプ150から燃料分配管130内に供給される燃料量が増大され、電磁スピル弁152が全開にされると、高圧燃料ポンプ150から燃料分配管130への燃料供給が停止されるように構成されている。なお、電磁スピル弁152はエンジンECU300の出力信号に基づいて制御される。
より詳しくは、カムシャフトに取り付けられたカムによりポンププランジャーが上下することにより燃料を加圧する高圧燃料ポンプ150における、ポンプ吸入側に設けられた電磁スピル弁152を、加圧行程中に閉じるタイミングを、燃料分配管130に設けられた燃料圧センサ400を用いて、エンジンECU300でフィードバック制御することにより、燃料分配管130内の燃料圧力(燃圧)が制御される。すなわち、エンジンECU300により電磁スピル弁152を制御することにより、高圧燃料ポンプ150から燃料分配管130への供給される燃料量および燃料圧力が制御される。
一方、各吸気通路噴射用インジェクタ120は、共通する低圧側の燃料分配管160に接続されており、燃料分配管160および高圧燃料ポンプ150は共通の燃料圧レギュレータ170を介して、電動モータ駆動式の低圧燃料ポンプ180に接続されている。さらに、低圧燃料ポンプ180は燃料フィルタ190を介して燃料タンク200に接続されている。燃料圧レギュレータ170は低圧燃料ポンプ180から吐出された燃料の燃料圧が予め定められた設定燃料圧よりも高くなると、低圧燃料ポンプ180から吐出された燃料の一部を燃料タンク200に戻すように構成されており、したがって吸気通路噴射用インジェクタ120に供給されている燃料圧および高圧燃料ポンプ150に供給されている燃料圧が上記設定燃料圧よりも高くなるのを阻止している。
エンジンECU300は、デジタルコンピュータから構成され、双方向性バス310を介して相互に接続されたROM(Read Only Memory)320、RAM(Random Access Memory)330、CPU(Central Processing Unit)340、入力ポート350および出力ポート360を備えている。
エアフローメータ42は吸入空気量に比例した出力電圧を発生し、このエアフローメータ42の出力電圧はA/D変換器370を介して入力ポート350に入力される。エンジン10には機関冷却水温に比例した出力電圧を発生する水温センサ380が取付けられ、この水温センサ380の出力電圧は、A/D変換器390を介して入力ポート350に入力される。
燃料分配管130には燃料分配管130内の燃料圧に比例した出力電圧を発生する燃料圧センサ400が取付けられ、この燃料圧センサ400の出力電圧は、A/D変換器410を介して入力ポート350に入力される。三元触媒コンバータ90上流のエキゾーストマニホールド80には、排気ガス中の酸素濃度に比例した出力電圧を発生する空燃比センサ420が取付けられ、この空燃比センサ420の出力電圧は、A/D変換器430を介して入力ポート350に入力される。
本実施の形態に係るエンジンシステムにおける空燃比センサ420は、エンジン10で燃焼された混合気の空燃比に比例した出力電圧を発生する全域空燃比センサ(リニア空燃比センサ)である。なお、空燃比センサ420としては、エンジン10で燃焼された混合気の空燃比が理論空燃比に対してリッチであるかリーンであるかをオン−オフ的に検出するO2センサを用いてもよい。
アクセルペダル100は、アクセルペダル100の踏込み量に比例した出力電圧を発生するアクセル開度センサ440に接続され、アクセル開度センサ440の出力電圧は、A/D変換器450を介して入力ポート350に入力される。また、入力ポート350には、機関回転数を表わす出力パルスを発生する回転数センサ460が接続されている。エンジンECU300のROM320には、上述のアクセル開度センサ440および回転数センサ460により得られる機関負荷率および機関回転数に基づき、運転状態に対応させて設定されている燃料噴射量の値や機関冷却水温に基づく補正値などが予めマップ化されて記憶されている。
図2を参照して、本発明の実施の形態に係る制御装置であるエンジンECU300で実行されるプログラムの制御構造について説明する。なお、このフローチャートは、予め定められた計算時間サイクルや、予め定められたエンジン10のクランク角度の時に実行される。
ステップ(以下、ステップをSと略す。)100にて、エンジンECU300は、壁面付着による補正量fmw、筒内噴射用インジェクタ110のDI基本噴射量taudb、吸気通路噴射用インジェクタ120のPFI基本噴射量taupb、を算出する。
このとき、筒内噴射用インジェクタ110のDI基本噴射量taudbは、
taudb=r×EQMAX×klfwd×fafd×kgd×kpr …(1)
により算出される。
また、吸気通路噴射用インジェクタ120のPFI基本噴射量taupbは、
taupb=k×(1−r)×EQMAX×klfwd×fafp×kgp …(2)
として算出される。上記した(1)式および(2)式において、rは噴き分け率(DI比率)であって、EQMAXは最大噴射量であって、klfwdは負荷率であって、fafdおよびfafpはストイキ状態のフィードバック係数であって、kgdは筒内噴射用インジェクタ110の学習値であって、kprは燃圧に応じた変換係数であって、kgpは吸気通路噴射用インジェクタ120の学習値である。
さらに、壁面付着による補正量fmwについて、以下に説明する。図3に示すようにインテークマニホールド20の吸気通路には吸気通路噴射用インジェクタ120から噴射された燃料がその燃焼性状に応じて(たとえば沸点が高いほど多く)付着する。吸気通路噴射用インジェクタ120から噴射された燃料の一部は矢示Aで示すように直接的に筒内に吸入される。吸気通路噴射用インジェクタ120から噴射された燃料の一部の残りは矢示Bで示すように吸気通路の壁面に新たに付着する。壁面に付着している燃料の中で、吸気通路の熱により蒸発した燃料が(壁面付着していた燃料が)吸気通路噴射用インジェクタ120の噴射や吸気ポートが開いたときの吸気の気流により矢示Cで示すように間接的に筒内に吸入される。
図4に、エンジン10の負荷率KLに対する、エンジン10の定常状態におけるポート壁面付着燃料量QMWの状態を示す。なお、ポート壁面付着燃料量QMWは、負荷率KLのみならず、エンジン10の回転数NE、可変バルブタイミングVVT(Variable Valve Timing)、DI比率rにも依存するが、図4においては、簡略化のために、エンジン10の負荷率KLに依存する状態を示す。図4に示すように、負荷率KLが上昇すると、ポート壁面付着燃料量QMWがΔQMWだけ増加する。このとき、本発明の実施の形態に係る内燃機関の制御装置であるエンジンECU300は、ポート壁面付着燃料の増加分であるΔQMWを壁面付着による補正量fmwとして算出するのではなく、上述したように、直接的に筒内に入る燃料量(矢示Aの燃料分)と間接的に筒内に入る燃料量(矢示Cの燃料分)とを、負荷率の上昇に伴う補正量fmwとして算出する。補正量fmwは、
fmw=KMW(1)×ΔQMW+KMW(2)×QTRN(K-1) …(3)
により算出される。上記した(3)式において、KMW(1)は直接的に筒内に吸入される燃料の比率を(0<KMW(1)<1)、KMW(2)は間接的に筒内に吸入される燃料の比率を(0<KMW(2)<1)、QTRN(K-1)は現在における(厳密的には計算時間の1サイクル前に計算した時点における)壁面付着燃料量を示す。そして、壁面付着燃料量QTRN(K)は計算時間のサイクル毎に繰り返し計算される。このため、次の計算時間における壁面付着燃料量QTRN(K)は1サイクル前の壁面付着燃料量QTRN(K-1)を用いて、
QTRN(K)=(1-KMW(1))×ΔQMW+(1-KMW(2))×QTRN(K-1) …(4)
により算出される。(4)式の第1項である(1-KMW(1))×ΔQMWは、直接的に筒内に吸入されないで新たに壁面に付着した燃料量であって、(4)式の第2項である(1-KMW(2))×QTRN(K-1)は、間接的に筒内に吸入されないで吸気通路に残された燃料量である。
このように、(3)式および(4)式を用いて、補正量fmwが算出される。以下におけるフローチャートの説明では、このように負荷率KLが上昇した場合を想定して説明する。
S200にて、エンジンECU300は、エンジン冷却水温THWを検知する。このとき、水温センサ380からエンジンECU300に入力された信号に基づいて、エンジン冷却水温THWを検知される。
S300にて、エンジンECU300は、エンジン冷却水温THWはTHWしきい値よりも高いか否かを判断する。このTHWしきい値は、たとえば、60℃程度に設定される。エンジン冷却水温THWはTHWしきい値よりも高いと(S300にてYES)、処理はS400へ移される。もしそうでないと(S300にてNO)、処理はS500へ移される。
S400にて、エンジンECU300は、DI比率r=100%であるか否かを判断する。DI比率r=100%であると(S400にてYES)、処理はS500へ移される。もしそうでないと(S400にてNO)、処理はS600へ移される。
S500にて、エンジンECU300は、筒内噴射用インジェクタ110から、吸気通路の壁面付着燃料の補正量fmwを増量するようにして燃料を噴射して、壁面付着燃料を筒内噴射用インジェクタ110で補正する。
S600にて、エンジンECU300は、吸気通路噴射用インジェクタ120から、吸気通路の壁面付着燃料の補正量fmwを増量するようにして燃料を噴射して、壁面付着燃料を筒内噴射用インジェクタ120で補正する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る内燃機関の制御装置であるエンジンECU300により制御されるエンジン10の動作について、図5のタイミングチャートを参照して説明する。
図5は、吸気通路噴射用インジェクタ110を用いて壁面付着燃料を補正した場合と、筒内噴射用インジェクタ120を用いて壁面付着燃料を補正した場合とにおいて、ポート噴射量、筒内噴射量、ポート付着補正量、ポート付着量、真の分担率の時間変化を示している。
筒内噴射用インジェクタ110と吸気通路噴射用インジェクタ120とで燃料噴射を分担している場合においては(S300にてYES、S400にてNO)、吸気通路噴射用インジェクタ120を用いて壁面付着の補正を行なう。このため、図5の真の分担率に示すように、目標分担率から大きく乖離することがなくなり適切なエンジン10の制御を行なうことができる。
これは、元来、吸気通路の壁面付着燃料については、吸気通路噴射用インジェクタ120から噴射された燃料により形成されるものであって筒内噴射用インジェクタ110に起因するものではない。吸気通路噴射用インジェクタ120から噴射された燃料による壁面付着が発生することにより、筒内に吸入される燃料量が少なくなる。そこで、吸気通路噴射用インジェクタ120からの燃料噴射量を補正することにより、筒内に吸入される燃料量を壁面付着なしと想定した場合と略同一とすることができ、真の分担率が変更されてしまうことを回避できる。
また、図6に、DI比率r=100%からDI比率r=0%にステップ状に変化した場合の、分担率指示値、吸気通路噴射用インジェクタ120によるポート噴射量、筒内噴射用インジェクタ110による筒内噴射量、真の分担率の時間変化を示す。壁面付着分を吸気通路噴射用インジェクタ110を用いて補正した場合を実線で、壁面付着分を筒内噴射用インジェクタ120を用いて補正した場合を点線で、それぞれ示す。
この図6に示す場合には、吸気通路噴射用インジェクタ120が燃料を噴射していないで筒内噴射用インジェクタ110のみで燃料を噴射している状態から、筒内噴射用インジェクタ110からの燃料の噴射が停止されて吸気通路噴射用インジェクタ120のみで燃料を噴射している状態に切り換わる場合である。このため、吸気管路には、壁面付着燃料量が0の状態から壁面付着燃料量が飽和状態になるまでの燃料量は、筒内に吸入されないで壁面に付着することになる。このため、この分を壁面付着燃料として補正する。
実線で示すように筒内噴射用インジェクタ110を用いて補正する場合には、筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射量(筒内噴射量)をステップ状に低下させるのではなく、少量の燃料を噴射した状態を所定の時間だけ漸減させながら継続させて補正する(図6において実線で示される筒内噴射量)。
一方、点線で示すように吸気通路噴射用インジェクタ120を用いて補正する場合には、吸気通路噴射用インジェクタ120の燃料噴射量(ポート噴射量)をステップ状に上昇させるのではなく、補正分だけ加えた燃料を噴射した状態を所定の時間だけ漸減させながら継続させて補正する(図6において点線で示されるポート噴射量)。
このように、DI比率r=100%からDI比率r=0%にステップ状に変化した場合において、吸気通路噴射用インジェクタ120を用いて壁面付着燃料を補正すると、真の分担率が分担室指示値に合致する。一方、筒内噴射用インジェクタ110を用いて壁面付着燃料を補正すると、真の分担率が分担室指示値に合致しない(真の分担率におけるなまされた部分が発生する)。
なお、エンジン冷却水温THWがTHWしきい値以下の場合(冷間時)には(S300にてNO)、吸気通路の温度も低く吸気通路の壁面付着燃料が多くなるとともに、燃料性状の違いが大きく影響する。このような場合に、吸気通路噴射用インジェクタ120を用いて壁面付着燃料を補正すると、筒内に吸入される燃料量を速やかに増量できないので、車両発進時のもたつき感やヘジテーションによるドライバビリティの悪化を速やかに解消できない。このため、吸気通路噴射用インジェクタ120ではなく、筒内噴射用インジェクタ110を用いて壁面付着燃料を補正することとしている。
以上のようにして、燃料を筒内噴射用インジェクタと吸気通路噴射用インジェクタとで分担している場合において、冷間時でない場合においては、吸気管路の壁面付着燃料の補正を吸気通路噴射用インジェクタを用いて行なうことにより、所望の分担率を実現することができる。一方、冷間時の場合においては、吸気管路の壁面付着燃料の補正を筒内噴射用インジェクタを用いて行なうことにより、速やかに壁面付着補正を行なうことができる。
<この制御装置が適用されるに適したエンジン(その1)>
以下、本実施の形態に係る制御装置が適用されるに適したエンジン(その1)について説明する。
図7および図8を参照して、エンジン10の運転状態に対応させた情報である、筒内噴射用インジェクタ110と吸気通路噴射用インジェクタ120との噴き分け比率(以下、DI比率(r)とも記載する。)を表わすマップについて説明する。これらのマップは、エンジンECU300のROM320に記憶される。図7は、エンジン10の温間用マップであって、図8は、エンジン10の冷間用マップである。
図7および図8に示すように、これらのマップは、エンジン10の回転数を横軸にして、負荷率を縦軸にして、筒内噴射用インジェクタ110の分担比率がDI比率rとして百分率で示されている。
図7および図8に示すように、エンジン10の回転数と負荷率とに定まる運転領域ごとに、DI比率rが設定されている。「DI比率r=100%」とは、筒内噴射用インジェクタ110からのみ燃料噴射が行なわれる領域であることを意味し、「DI比率r=0%」とは、吸気通路噴射用インジェクタ120からのみ燃料噴射が行なわれる領域であることを意味する。「DI比率r≠0%」、「DI比率r≠100%」および「0%<DI比率r<100%」とは、筒内噴射用インジェクタ110と吸気通路噴射用インジェクタ120とで燃料噴射が分担して行なわれる領域であることを意味する。なお、概略的には、筒内噴射用インジェクタ110は、出力性能の上昇に寄与し、吸気通路噴射用インジェクタ120は、混合気の均一性に寄与する。このような特性の異なる2種類のインジェクタを、エンジン10の回転数と負荷率とで使い分けることにより、エンジン10が通常運転状態(たとえば、アイドル時の触媒暖気時が、通常運転状態以外の非通常運転状態の一例であるといえる)である場合には、均質燃焼のみが行なわれるようにしている。
さらに、これらの図7および図8に示すように、温間時のマップと冷間時のマップとに分けて、筒内噴射用インジェクタ110と吸気通路噴射用インジェクタ120のDI分担率rを規定した。エンジン10の温度が異なると、筒内噴射用インジェクタ110および吸気通路噴射用インジェクタ120の制御領域が異なるように設定されたマップを用いて、エンジン10の温度を検知して、エンジン10の温度が予め定められた温度しきい値以上であると図7の温間時のマップを選択して、そうではないと図8に示す冷間時のマップを選択する。それぞれ選択されたマップに基づいて、エンジン10の回転数と負荷率とに基づいて、筒内噴射用インジェクタ110および/または吸気通路噴射用インジェクタ120を制御する。
図7および図8に設定されるエンジン10の回転数と負荷率について説明する。図7のNE(1)は2500〜2700rpmに設定され、KL(1)は30〜50%、KL(2)は60〜90%に設定されている。また、図8のNE(3)は2900〜3100rpmに設定されている。すなわち、NE(1)<NE(3)である。その他、図7のNE(2)や、図8のKL(3)、KL(4)も適宜設定されている。
図7および図8を比較すると、図7に示す温間用マップのNE(1)よりも図8に示す冷間用マップのNE(3)の方が高い。これは、エンジン10の温度が低いほど、吸気通路噴射用インジェクタ120の制御領域が高いエンジン回転数の領域まで拡大されるということを示す。すなわち、エンジン10が冷えている状態であるので、(たとえ、筒内噴射用インジェクタ110から燃料を噴射しなくても)筒内噴射用インジェクタ110の噴口にデポジットが堆積しにくい。このため、吸気通路噴射用インジェクタ120を使って燃料を噴射する領域を拡大するように設定され、均質性を向上させることができる。
図7および図8を比較すると、エンジン10の回転数が、温間用マップにおいてはNE(1)以上の領域において、冷間用マップにおいてはNE(3)以上の領域において、「DI比率r=100%」である。また、負荷率が、温間用マップにおいてはKL(2)以上の領域において、冷間用マップにおいてはKL(4)以上の領域において、「DI比率r=100%」である。これは、予め定められた高エンジン回転数領域では筒内噴射用インジェクタ110のみが使用されること、予め定められた高エンジン負荷領域では筒内噴射用インジェクタ110のみが使用されるということを示す。すなわち、高回転領域や高負荷領域においては、筒内噴射用インジェクタ110のみで燃料を噴射しても、エンジン10の回転数や負荷が高く吸気量が多いので筒内噴射用インジェクタ110のみでも混合気を均質化しやすいためである。このようにすると、筒内噴射用インジェクタ110から噴射された燃料は燃焼室内で気化潜熱を伴い(燃焼室から熱を奪い)気化される。これにより、圧縮端での混合気の温度が下がる。これにより対ノッキング性能が向上する。また、燃焼室の温度が下がるので、吸入効率が向上し高出力が見込める。
図7に示す温間マップでは、負荷率KL(1)以下では、筒内噴射用インジェクタ110のみが用いられる。これは、エンジン10の温度が高いときであって、予め定められた低負荷領域では筒内噴射用インジェクタ110のみが使用されるということを示す。これは、温間時においてはエンジン10が暖まった状態であるので、筒内噴射用インジェクタ110の噴口にデポジットが堆積しやすい。しかしながら、筒内噴射用インジェクタ110を使って燃料を噴射することにより噴口温度を低下させることができるので、デポジットの堆積を回避することも考えられ、また、筒内噴射用インジェクタの最小燃料噴射量を確保して、筒内噴射用インジェクタ110を閉塞させないことも考えられ、このために、筒内噴射用インジェクタ110を用いた領域としている。
図7および図8を比較すると、図8の冷間用マップにのみ「DI比率r=0%」の領域が存在する。これは、エンジン10の温度が低いときであって、予め定められた低負荷領域(KL(3)以下)では吸気通路噴射用インジェクタ120のみが使用されるということを示す。これはエンジン10が冷えていてエンジン10の負荷が低く吸気量も低いため燃料が霧化しにくい。このような領域においては筒内噴射用インジェクタ110による燃料噴射では良好な燃焼が困難であるため、また、特に低負荷および低回転数の領域では筒内噴射用インジェクタ110を用いた高出力を必要としないため、筒内噴射用インジェクタ110を用いないで、吸気通路噴射用インジェクタ120のみを用いる。
また、通常運転時以外の場合、エンジン10がアイドル時の触媒暖気時の場合(非通常運転状態であるとき)、成層燃焼を行なうように筒内噴射用インジェクタ110が制御される。このような触媒暖気運転中にのみ成層燃焼させることで、触媒暖気を促進させ、排気エミッションの向上を図る。
<この制御装置が適用されるに適したエンジン(その2)>
以下、本実施の形態に係る制御装置が適用されるに適したエンジン(その2)について説明する。なお、以下のエンジン(その2)の説明において、エンジン(その1)と同じ説明については、ここでは繰り返さない。
図9および図10を参照して、エンジン10の運転状態に対応させた情報である、筒内噴射用インジェクタ110と吸気通路噴射用インジェクタ120との噴き分け比率を表わすマップについて説明する。これらのマップは、エンジンECU300のROM320に記憶される。図9は、エンジン10の温間用マップであって、図10は、エンジン10の冷間用マップである。
図9および図10を比較すると、以下の点で図7および図8と異なる。エンジン10の回転数が、温間用マップにおいてはNE(1)以上の領域において、冷間用マップにおいてはNE(3)以上の領域において、「DI比率r=100%」である。また、負荷率が、温間用マップにおいては低回転数領域を除くKL(2)以上の領域において、冷間用マップにおいては低回転数領域を除くKL(4)以上の領域において、「DI比率r=100%」である。これは、予め定められた高エンジン回転数領域では筒内噴射用インジェクタ110のみが使用されること、予め定められた高エンジン負荷領域では筒内噴射用インジェクタ110のみが使用される領域が多いことを示す。しかしながら、低回転数領域の高負荷領域においては、筒内噴射用インジェクタ110から噴射された燃料により形成される混合気のミキシングが良好ではなく、燃焼室内の混合気が不均質で燃焼が不安定になる傾向を有する。このため、このような問題が発生しない高回転数領域へ移行するに伴い筒内噴射用インジェクタの噴射比率を増大させるようにしている。また、このような問題が発生する高負荷領域へ移行するに伴い筒内噴射用インジェクタ110の噴射比率を減少させるようにしている。これらのDI比率rの変化を図9および図10に十字の矢印で示す。このようにすると、燃焼が不安定であることに起因するエンジンの出力トルクの変動を抑制することができる。なお、これらのことは、予め定められた低回転数領域へ移行するに伴い筒内噴射用インジェクタ110の噴射比率を減少させることや、予め定められた低負荷領域へ移行するに伴い筒内噴射用インジェクタ110の噴射比率を増大させることと、略等価であることを確認的に記載する。また、このような領域(図9および図10で十字の矢印が記載された領域)以外の領域であって筒内噴射用インジェクタ110のみで燃料を噴射している領域(高回転側、低負荷側)においては、筒内噴射用インジェクタ110のみでも混合気を均質化しやすい。このようにすると、筒内噴射用インジェクタ110から噴射された燃料は燃焼室内で気化潜熱を伴い(燃焼室から熱を奪い)気化される。これにより、圧縮端での混合気の温度が下がる。これにより対ノッキング性能が向上する。また、燃焼室の温度が下がるので、吸入効率が向上し高出力が見込める。
なお、図7〜図10を用いて説明したこのエンジン10においては、均質燃焼は筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射タイミングを吸気行程とすることにより、成層燃焼は筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射タイミングを圧縮行程とすることにより実現できる。すなわち、筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射タイミングを圧縮行程とすることで、点火プラグ周りにリッチ混合気が偏在させることにより燃焼室全体としてはリーンな混合気に着火する成層燃焼を実現することができる。また、筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射タイミングを吸気行程としても点火プラグ周りにリッチ混合気を偏在させることができれば、吸気行程噴射であっても成層燃焼を実現できる。
また、ここでいう成層燃焼には、成層燃焼と以下に示す弱成層燃焼の双方を含むものである。弱成層燃焼とは、吸気通路噴射用インジェクタ120を吸気行程で燃料噴射して燃焼室全体にリーンで均質な混合気を生成して、さらに筒内噴射用インジェクタ110を圧縮行程で燃料噴射して点火プラグ周りにリッチな混合気を生成して、燃焼状態の向上を図るものである。このような弱成層燃焼は触媒暖気時に好ましい。これは、以下の理由による。すなわち、触媒暖気時には高温の燃焼ガスを触媒に到達させるために点火時期を大幅に遅角させ、かつ良好な燃焼状態(アイドル状態)を維持する必要がある。また、ある程度の燃料量を供給する必要がある。これを成層燃焼で行なおうとしても燃料量が少ないという問題があり、これを均質燃焼で行なおうとしても良好な燃焼を維持するために遅角量が成層燃焼に比べて小さいという問題がある。このような観点から、上述した弱成層燃焼を触媒暖気時に用いることが好ましいが、成層燃焼および弱成層燃焼のいずれであっても構わない。
また、図7〜図10を用いて説明したエンジンにおいては、筒内噴射用インジェクタ110による燃料噴射のタイミングは、以下のような理由により、圧縮行程で行なうことが好ましい。ただし、上述したエンジン10は、基本的な大部分の領域には(触媒暖気時にのみに行なわれる、吸気通路噴射用インジェクタ120を吸気行程噴射させ、筒内噴射用インジェクタ110を圧縮行程噴射させる弱成層燃焼領域以外を基本的な領域という)、筒内噴射用インジェクタ110による燃料噴射のタイミングは、吸気行程である。しかしながら、以下に示す理由があるので、燃焼安定化を目的として一時的に筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射タイミングを圧縮行程噴射とするようにしてもよい。
筒内噴射用インジェクタ110からの燃料噴射時期を圧縮行程中とすることで、筒内温度がより高い時期において、燃料噴射により混合気が冷却される。冷却効果が高まるので、対ノック性を改善することができる。さらに、筒内噴射用インジェクタ110からの燃料噴射時期を圧縮行程中とすると、燃料噴射から点火時期までの時間が短いことから噴霧による気流の強化を実現でき、燃焼速度を上昇させることができる。これらの対ノック性の向上と燃焼速度の上昇とから、燃焼変動を回避して、燃焼安定性を向上させることができる。
さらに、温間時および冷間時のいずれの場合であっても、図7または図9に示すマップを用いて、吸気通路噴射用インジェクタ120のみで燃料を噴射する領域(DI比率r=0%)の領域がないものであってもよい。すなわち、筒内噴射用インジェクタ110が噴射していない領域が存在しないことを示す。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る制御装置で制御されるエンジンシステムの概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る制御装置であるエンジンECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 壁面付着状態を示す図である。 負荷の変動に伴い変化する壁面付着燃料の補正量を説明するための図である。 各種状態量の変化を示すタイミングチャート(その1)である。 各種状態量の変化を示すタイミングチャート(その2)である。 本発明の実施の形態に係る制御装置が適用されるに好適なエンジンの温間時のDI比率マップを表わす図(その1)である。 本発明の実施の形態に係る制御装置が適用されるに好適なエンジンの冷間時のDI比率マップを表わす図(その1)である。 本発明の実施の形態に係る制御装置が適用されるに好適なエンジンの温間時のDI比率マップを表わす図(その2)である。 本発明の実施の形態に係る制御装置が適用されるに好適なエンジンの冷間時のDI比率マップを表わす図(その2)である。
符号の説明
10 エンジン、20 インテークマニホールド、30 サージタンク、40 吸気ダクト、42 エアフローメータ、50 エアクリーナ、60 電動モータ、70 スロットルバルブ、80 エキゾーストマニホールド、90 三元触媒コンバータ、100 アクセルペダル、110 筒内噴射用インジェクタ、112 気筒、120 吸気通路噴射用インジェクタ、130 燃料分配管、140 逆止弁、150 高圧燃料ポンプ、152 電磁スピル弁、160 燃料分配管(低圧側)、170 燃料圧レギュレータ、180 低圧燃料ポンプ、190 燃料フィルタ、200 燃料タンク、300 エンジンECU、310 双方向性バス、320 ROM、330 RAM、340 CPU、350 入力ポート、360 出力ポート、370,390,410,430,450 A/D変換器、380 水温センサ、400 燃料圧センサ、420 空燃比センサ、440 アクセル開度センサ、460 回転数センサ。

Claims (2)

  1. 筒内に燃料を噴射するための第1の燃料噴射手段と吸気通路内に燃料を噴射するための第2の燃料噴射手段とを備えた内燃機関の制御装置であって、
    前記内燃機関に要求される条件に基づいて、前記第1の燃料噴射手段と前記第2の燃料噴射手段とで分担して燃料を噴射するように、燃料噴射手段を制御するための制御手段と、
    前記吸気通路の壁面付着燃料を推定するための推定手段と
    前記内燃機関の温度を検知するための検知手段とを含み、
    前記制御手段は、前記第1の燃料噴射手段と前記第2の燃料噴射手段とで燃料噴射量が分担されている領域において、前記内燃機関の温度が予め定められた温度よりも高いという条件を満足する場合には、前記第2の燃料噴射手段を用いて前記壁面付着燃料を補正するように、燃料噴射手段を制御し、前記内燃機関の温度が前記予め定められた温度よりも高いという条件を満足しない場合には、前記第1の燃料噴射手段を用いて前記壁面付着燃料を補正するように、燃料噴射手段を制御するための手段を含み、
    前記第1の燃料噴射手段は、筒内噴射用インジェクタであって、
    前記第2の燃料噴射手段は、吸気通路用インジェクタである、内燃機関の制御装置。
  2. 前記検知手段は、前記内燃機関の冷却水の温度を検知するための手段を含む、請求項に記載の内燃機関の制御装置。
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