JP4470687B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は,プリンタ,複写機等の電子写真方式による画像形成装置に関する。さらに詳細には,像担持体上の残留トナーを廃棄するためのクリーニング装置を有しない,クリーナレスと呼ばれる画像形成装置に関するものである。
従来より,プリンタ,複写機等の電子写真方式による画像形成装置がある。このような画像形成装置では,一般に,感光体ドラム等の像担持体にトナー像を形成する。そして,そのトナー像を被転写体に転写して画像を得る。従来の画像形成装置では,転写後の像担持体から残ったトナーを掻き取るためのブレード等を有していた。また,掻き取られたトナーは,一般には廃棄されていた。これに対し,クリーナレスと呼ばれる画像形成装置が各種提案されている(例えば,特許文献1参照。)。
クリーナレスの画像形成装置では,ブレード等のクリーニング装置を備えない。すなわち,転写後の像担持体に残った残留トナーを掻き取らない。像担持体に載せたままで,帯電装置および露光装置を通過させる。そして,現像装置によって回収して再利用する。これは,廃トナーの軽減や装置の小型化のために,考案されたものである。
さらに,特許文献1に記載の画像形成装置では,転写装置の下流側に残留トナー均一化手段とトナー帯電量制御手段とが設けられている。これらの手段には例えば,ブラシが用いられている。そして,残留トナーの分散状態と帯電量とを調整している。さらに,トナー帯電量制御手段には,残留トナーを現像トナーと同極性にするためのバイアスが印加されている。
特開2003−167476号公報
しかしながら,前記した特許文献1の画像形成装置では,トナー帯電量制御手段の電圧制御が難しった。例えば,トナーを所定の荷電状態に調整するためには,トナー帯電量制御手段に強いバイアスを印加する必要がある。しかしながら,このようにすると,感光体の電位にも影響して帯電ムラを生じさせてしまうおそれがある。一方,感光体の帯電ムラを生じさせないためには,トナー帯電量制御手段において中程度のバイアスしか印加できないことになる。これでは,トナーを所望の荷電状態に十分調整できなった。
また,残留トナーの荷電状態は,動作環境(温度,湿度等)によっても異なる傾向がある。さらには,現像装置中の一般的なトナーの荷電量に比較して,ばらつきが大きくなっている。このため,現像装置で回収できないおそれがある。
本発明は,前記した従来の画像形成装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,接触型の帯電装置を使用したクリーナレスの画像形成装置であって,帯電装置を汚染することなく確実に現像装置へ回収させることができる画像形成装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた本発明の画像形成装置は,感光体と,感光体の表面を帯電させる帯電器と,感光体の表面に静電潜像を形成する露光器と,感光体の静電潜像をトナーで現像する現像器と,感光体上のトナー像を被転写体に転写する転写器とを有する画像形成装置であって,転写器より下流かつ帯電器より上流の位置で感光体に接触し,感光体上の転写残トナーの少なくとも一部を一時的に回収するとともに,回収したトナーを感光体上へ吐き出す導電性の接触回転部材と,感光体と接触回転部材との接触位置以外の位置で接触回転部材と接触する,金属で形成された第1電極と,接触回転部材における,第1電極との接触位置よりも回転方向に下流で,感光体との接触位置よりも上流の位置に接触し,第1電極より低導電率で,接触回転部材の材質の摩擦帯電特性に比してトナーの現像時の帯電極性向きの摩擦帯電特性を有する第2電極と,接触回転部材に電圧を印加する接触回転部材電圧印加部と,第1電極に電圧を印加する第1電極電圧印加部とを有し,感光体の表面の転写後における平均電圧V0に対する,接触回転部材への平均印加電圧V1と,第1電極への平均印加電圧V2の極性がともに,トナーの現像時の帯電極性と同じであり,かつ,
|V0|<|V1||V2|
(いずれも接地電圧に対する絶対値)
の関係を満たすものである。
本発明の画像形成装置によれば,転写残トナーは,帯電器に対面する前に接触回転部材に接触する。このときその残留トナーの一部は,接触回転部材に回収される。さらに,回収されたトナーは,第1電極および第2電極に対面される。このとき,接触回転部材および第1電極にそれぞれの電圧印加部によって電圧が印加されているので,回収されたトナーの帯電状態はこれらに接触することで調整される。ここで,接触回転部材への平均印加電圧V1と,第1電極への平均印加電圧V2とが,感光体の表面の転写後における平均電圧V0に対してトナーの現像時の帯電極性と同極性であるので,残留トナーの帯電状態がトナーの現像時の帯電状態に近づけられる。さらに,|V2|が|V0|より十分大きく設定されているので,トナーの帯電状態は強力に調整される。また,第2電極が,接触回転部材の材質の摩擦帯電特性に比してトナーの現像時の帯電極性向きの摩擦帯電特性を有する材質で形成されているので,第1電極と第2電極との間にある程度の電位差が自発的に生じる。このため,環境要因に対するロバスト性が高い。また,接触型の帯電器であっても,残留トナーが帯電器に付着するおそれは小さい。これにより,接触型の帯電装置を使用したクリーナレスの画像形成装置であって,帯電装置を汚染することなく確実に現像装置へ回収させることができる画像形成装置となっている。
また,本発明の画像形成装置は,感光体と,感光体の表面を帯電させる帯電器と,感光体の表面に静電潜像を形成する露光器と,感光体の静電潜像をトナーで現像する現像器と,感光体上のトナー像を被転写体に転写する転写器とを有する画像形成装置であって,転写器より下流かつ帯電器より上流の位置で感光体に接触し,感光体上の転写残トナーの少なくとも一部を一時的に回収するとともに,回収したトナーを感光体上へ吐き出す導電性の接触回転部材と,感光体と接触回転部材との接触位置以外の位置で接触回転部材と接触する,第1部分およびそれより前記接触回転部材の回転方向に下流側の第2部分を有する電極と,接触回転部材および電極に電圧を印加する電圧印加部とを有し,電極の第1部分が金属であり,電極の第2部分が,第1電極より低導電率で,接触回転部材の材質の摩擦帯電特性に比してトナーの現像時の帯電極性向きの摩擦帯電特性を有する材質のものであり,感光体の表面の転写後における平均電圧V0に対する,接触回転部材への平均印加電圧V1と,電極への平均印加電圧V2の極性がともに,トナーの現像時の帯電極性と同じであり,かつ,
|V0|<|V1||V2|
(いずれも接地電圧に対する絶対値)
の関係を満たすものであってもよい。
このようにしても,接触型の帯電装置を使用したクリーナレスの画像形成装置であって,帯電装置を汚染することなく確実に現像装置へ回収させることができるものとなる。
さらに本発明では,電圧印加部による接触回転部材への印加電圧が交流成分を含む電圧であり,電圧印加部による第1電極または電極への印加電圧が直流電圧であり,接触回転部材への印加電圧のピーク電圧V1p,V1qが,
|V1p|<|V0|<|V1|<|V1q|<|V2|
の関係を満たすことが望ましい。
本発明の画像形成装置によれば,接触型の帯電装置を使用したクリーナレスの画像形成装置であって,帯電装置を汚染することなく確実に現像装置へ回収させることができる画像形成装置となっている。
「第1の形態」
以下,本発明を具体化した第1の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,クリーナレス方式のカラープリンタに本発明を適用したものである。
本発明のカラープリンタ1は,図1にその概略構成を示すように,各色の画像形成部10Y,10M,10C,10Bkを有する。このカラープリンタ1はさらに,中間転写ベルト11,2次転写装置12,ベルトクリーナ13を有している。各色の画像形成部10Y,10M,10C,10Bkは,中間転写ベルト11に沿って配置されている。そして,中間転写ベルト11上に各色のトナー像を重ね合わせて形成する。重ね合わされたトナー像は,2次転写装置12で記録紙14に転写される。中間転写ベルト11上に残ったトナーは,ベルトクリーナ13によって掻き取られる。なお以下では,特に区別の必要がない場合には,各色の添字YMCBkを省略して記載する。
各色の画像形成部10はいずれも同じ構成である。各画像形成部10は,図1と図2に示すように,感光体ドラム20を中心として,その周囲に帯電装置30,露光装置40,現像装置50,転写装置60を有している。ここでは,帯電装置30として,接触型の帯電ローラを使用している。また,現像装置50は,負帯電型トナーを用いるタイプである。その他の各装置は一般的なものを使用する。本形態のカラープリンタ1では,さらに,転写装置60と帯電装置30との間に荷電制御部70が備えられている。また,本形態のカラープリンタ1は,コントローラ80を有している。
荷電制御部70は,図2に示すように,ブラシローラ71,ケース72,荷電電極73,74を有している。これらはいずれも,その長手方向が感光体ドラム20の軸方向に平行になるように設けられている。また,少なくとも感光体ドラム20の画像形成幅の全体をカバーしている。ブラシローラ71と2つの荷電電極73,74には,それぞれ電源75,76,77が接続されている。これにより,それぞれ異なる電圧を印加可能にされている。コントローラ80は電源75,76,77を制御している。これにより,ブラシローラ71と荷電電極73,74とに印加される電圧が,それぞれ適切に制御される。
ブラシローラ71は,回転軸の周囲に導電性かつ柔軟性の線状部材が植毛されたものである。線状部材は例えば,導電性カーボンを含むナイロン等によって形成されている。あるいは,ブラシローラ71に代えてスポンジローラとしても良い。このブラシローラ71は,回転軸を中心として回転可能にされている。ブラシローラ71の線状部材の先端部は,感光体ドラム20の表面に接触している。また,ケース72は,感光体ドラム20に対面する側を除き,ブラシローラ71を覆って箱状に形成されている。ケース72は,感光体ドラム20に非接触に配置されている。
荷電電極73,74は,感光体ドラム20の軸方向に帯状に形成された導電性の部材である。荷電電極73と荷電電極74とは互いに異なる材質で形成されている。例えば,現像装置50に負帯電型トナーを用いている場合には,荷電電極73がSUS製であり,荷電電極74が導電性カーボンを含むフッ素樹脂製とするとよい。SUSは金属であるので,導電性カーボンを含むフッ素樹脂やナイロン等の樹脂に比較して導電率が高い。また,フッ素樹脂は,ブラシローラ71の材質であるナイロンに比較して,摩擦帯電特性が負側である。ここでは負帯電型トナーを使用しているので,荷電電極74の摩擦帯電特性は,ブラシローラ71に比較してトナーの現像時の帯電極性向きである。これら荷電電極73,74の材質の組み合わせとしては,例えば,抵抗の大きく異なるものとしたり,摩擦帯電性能の差,金属の仕事関数の差等を考慮して決定するとよい。
荷電電極73,74は,ケース72の内側に固定され,ブラシローラ71に軽く接触している。ブラシローラ71の回転方向に関して,荷電電極73が荷電電極74より上流側に配置されている。また,荷電電極73,74は,感光体ドラム20に対しては非接触に配置されている。ブラシローラ71の荷電電極73,74への食い込み量は,感光体ドラム20に対するものより小さくするとよい。
次に,本形態のカラープリンタ1における画像形成部10の動作を説明する。感光体ドラム20の表面は,帯電装置30によって一様に帯電される。次に,露光装置40によって画像データに基づいた静電潜像が形成される。形成された静電潜像が現像装置50によって現像されてトナー像となる。さらに,転写装置60によって中間転写ベルト11に転写される。このとき,中間転写ベルト11へ転写されずに感光体ドラム20上に残ったトナーが残留トナーである。
感光体ドラム20がさらに回転されると,この残留トナーが荷電制御部70に対面する。このとき,荷電制御部70のブラシローラ71は,図2に示すように,感光体ドラム20に対してカウンター方向に回転されている。さらに,ブラシローラ71の毛の先端部が感光体ドラム20の表面に接触している。そのため,感光体ドラム20の表面の残留トナーは,ブラシローラ71によってほぐされ均される。
さらに,ブラシローラ71には,電源75によって,直流と交流との重畳電圧が印加されている。このブラシローラ71の印加電圧値は,感光体ドラム20の表面電位に対して,所定の範囲となるように設定されている。一方,荷電電極73,74には,電源76,77によって,直流電圧のみが印加されている。この印加電圧値は,コントローラ80によって設定される。
ここで,ブラシローラ71と荷電電極73,74とに印加される電圧について説明する。まず,感光体ドラム20の転写終了後の平均表面電位をV0,ブラシローラ71に印加される平均電圧をV1,荷電電極73に印加される電圧をV2,荷電電極74に印加される電圧をV3とする。これらの4種の電圧V0,V1,V2,V3は,グランドに対して互いに同一の極性のものである。ここでは,現像装置50に負帯電型トナーを用いているので,これらの電圧はいずれも負値である。
さらに,V2は,次の式1の関係を満たすように設定される。
|V0|<|V1|<|V2| …(式1)
ここで,このV0が,「感光体の表面の転写後における平均電圧V0」に相当する。また,V1が,「接触回転部材への平均印加電圧V1」に相当する。また,V2が,「第1電極への平均印加電圧V2」に相当する。
また,ブラシローラ71に印加される電圧のピーク電圧をV1p,V1qとする。ブラシローラ71に印加される電圧はV1p,V1q間で変化する。そして,その範囲は,次の式2の関係を満たすように設定される。
|V1p|<|V0|<|V1|<|V1q|<|V2| …(式2)
さらに,V1p,V1qは,感光体ドラム20の帯電状態を変化させない程度に設定される。またV1pは,グランドに対してV0と異なる極性であっても良い。
ここで各印加電圧は,例えば以下のように設定すると良い。ブラシローラ71に印加される電圧は,Vdc=−100Vの直流成分にVpp=300Vの交流成分を重畳したものとする。ここで,この直流成分は,感光体ドラム20の転写終了後の平均表面電位V0に対する数値である。すなわち,例えばV0=−100V程度であるとすれば,V1=−200Vである。交流成分としては,周波数f=100Hz,duty50%の矩形波等とする。また,荷電電極73に印加される電圧V2=−500V,荷電電極74に印加される電圧V3=−100Vとする。
このようにバイアスがかけられているので,残留トナーは,感光体ドラム20の表面からブラシローラ71へと一旦取り込まれる。次に,ブラシローラ71に取り込まれたトナーは,ブラシローラ71の回転によって,荷電電極73,74にこの順に対面する。そして,まず荷電電極73によって、次に荷電電極74によって荷電調整される。さらに,荷電調整されたトナーは,再び感光体ドラム20の非画像領域等に吐き出される。
このとき,各印加電圧が上記のように設定されているので,ブラシローラ71と感光体ドラム20との間のトナーの移行をスムーズに行うことができる。すなわち,残留トナーは,一時的にブラシローラ71へ取り込まれるのみである。ブラシローラ71に溜め込まれることはない。さらに,式2に示すように,荷電電極73の印加電圧の絶対値|V2|は十分大きく設定されている。従って,荷電電極73によって,トナーの荷電状態は強力に調整される。また,荷電電極74は,ブラシローラ71に比較して摩擦帯電特性が負側であるので,ブラシローラ71に接触することで負側に帯電される。従って,トナーの荷電状態はさらに調整される。
一般に,現像装置50から感光体ドラム20上に供給されたトナーの荷電量は,各装置を通過することにより,図3に示すように変化する。まず,転写装置60を通過することによりその荷電量が大きく減少される。また,中にはその極性が逆転した逆極性トナーが出現する場合もある。さらに,トナー粒子の帯電性能は環境によってかなり変化する。例えば,高温高湿では特に帯電性能が低下することがわかっている。
しかし,プリント動作の度にこの環境を測定し調整するといった制御をすることは,そのための装置や処理時間が必要となる。本形態のカラープリンタ1では,荷電電極73,74の材質が異なるので,摩擦によりこれらの間にはある程度の電位差が自発的に生じる。従って,環境によってトナーの帯電性能が変化しても強力な荷電調整力が維持される。特にここでは,荷電電極73をSUS製とし,荷電電極74を導電性カーボンを含むフッ素樹脂製としているので,荷電電極74の摩擦電位が安定的に維持され,環境要因に対するロバスト性が高い。従って,電源76,77の電圧値を環境変化に応じて調整する必要はない。
ここで,トナーの望ましい荷電量とは,帯電装置30に付着しないことと現像装置50での回収が良好であることとをともに満たす範囲である。この範囲Qを,図3中の右端に矢印で表している。荷電制御部70から吐き出されて再び感光体ドラム20に付着したトナーの荷電量Q1は,この範囲内に収まることが望ましい。そこで,コントローラ80は,Q1が範囲Qに収まるように電源76,77の電圧値を制御する。ここで,現像装置50におけるトナー荷電量の平均値をQ0とする。吐き出されたトナーの荷電量Q1は,少なくとも,次の式3を満たす範囲内となっている。
0.5×Q0≦Q1≦3×Q0 …(式3)
なお,この式3における不等号の向きは,各荷電量Q0,Q1をその絶対値として捉えて表記したものである。
従って,本形態のカラープリンタ1では,残留トナーは次のように処理される。まず,残留トナーは,感光体ドラム20の表面に付着して荷電制御部70に対面する。このとき,感光体ドラム20と接触しているブラシローラ71によって均される。さらに,ブラシローラ71には,平均電圧V1の交流バイアスがかけられている。そのため,残留トナーは,ブラシローラ71に取り込まれる。取り込まれたトナーはブラシローラ71の回転によって運ばれる。
そして,ブラシローラ71に取り込まれたトナーは,荷電電極73,74に順に対面する。ブラシローラ71は荷電電極73,74に接触しているが,その食い込み量は小さいので,トナーが荷電電極73,74に付着することはない。このとき荷電電極73には,ブラシローラ71よりも強い直流バイアスがかけられている。そのため,ブラシローラ71に付着したトナーの荷電量が強力に調整される。さらに,本形態では,荷電電極73,74に摩擦帯電特性が異なる材質を使用しているので,残留トナーのもとの荷電量や動作環境の変化等にかかわらず,残留トナーの荷電量は適切な範囲内に調整される。また,残留トナーの中に逆極性となっているものが含まれていたとしても,その極性は修正される。さらに,荷電調整されたトナーは,感光体ドラム20の非画像領域等に吐き出される。
感光体ドラム20に付着したトナーは,帯電装置30を通過する。このとき,残留トナーの荷電量は,帯電装置30に吸着されない値に調整されている。従って,帯電装置30を汚すことはない。さらに,残留トナーは,現像装置50に対面される。このとき,残留トナーの荷電量は現像装置50での回収に適した値となっている。従って,現像装置50によって良好に回収される。さらに,この残留トナーを,現像装置50内のトナーに混合して,再び現像に供することができる。
なお,荷電電極73,74の形状は,図2のものに限らない。例えば,図4に示すような円弧型荷電電極91,92としても良い。このようにすればブラシローラ71に取り込まれているトナーに確実に対面させることができる。また,図5に示すようなローラ型荷電電極93,94や,図6に示すようなブラシ型荷電電極95,96であっても良い。また,これらの組み合わせとしても良い。
以上詳細に説明したように本形態のカラープリンタ1によれば,荷電調整部70を有しているので,残留トナーの荷電量が調整される。荷電調整部70は,ブラシローラ71と荷電電極73,74を有している。ブラシローラ71には中程度の交流バイアスがかけられている。従って,トナーの取り込みと吐き出しがスムーズにできる。また,荷電電極73,74は,摩擦帯電特性が異なる材質が使用され,それぞれ直流バイアスがかけられている。従って,荷電調整部70から吐き出されたトナーは,適切な荷電量に調整されている。すなわち,帯電装置30に付着せずに通り抜けることができる。そして,現像装置50で良好に回収されることができる。これにより,接触型の帯電装置を使用したクリーナレスの画像形成装置であって,帯電装置を汚染することなく確実に現像装置へ回収させることができるものとなっている。
「第2の形態」
以下,本発明を具体化した第2の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,クリーナレス方式のカラープリンタに本発明を適用したものである。本形態は,第1の形態と荷電制御部70の構造がやや異なるのみであるので,その他の共通部分については同じ符号を付して説明を省略する。
本形態のカラープリンタの荷電制御部90は,図7に示すように,ブラシローラ71,ケース72,荷電電極91を有している。ブラシローラ71と荷電電極91には,それぞれ電源75,76が接続されている。これにより,それぞれ異なる電圧を印加可能にされている。コントローラ80は電源75,76を制御している。これにより,ブラシローラ71と荷電電極91とに印加される電圧が,それぞれ適切に制御される。
荷電電極91は,感光体ドラム20の軸方向に帯状に形成された導電性の部材である。荷電電極91は,互いに異なる2種類の材質で形成された電極部分91a,91bが,ブラシローラ71の回転方向に一体的に接続されたものである。例えば,電極部分91aがSUS製で,電極部分91bが導電性カーボンを含むフッ素樹脂製とすればよい。2つの材質の組み合わせとしては,例えば,抵抗の大きく異なるものとしたり,摩擦帯電性能の差,金属の仕事関数の差等を考慮して決定する。あるいは,図8に示すように,1つの導電性の台座91cに,互いに異なる2種類の材質で形成された電極部分91a,91bが接続されたものでも良い。
荷電電極91は,ケース72の内側に固定されている。つまり,荷電電極91はブラシローラ71に対面されている。ブラシローラ71の回転方向に関して,電極部分91aが電極部分91bより上流側に配置されている。また,荷電電極73,74は,感光体ドラム20に対しては非接触に配置されている。荷電電極91とブラシローラ71とは,接触あるいは非接触のいずれの配置でもかまわない。ブラシローラ71が荷電電極91に接触している場合,その食い込み量は,感光体ドラム20に対するものより小さくするとよい。
また,荷電電極91には,電源76によって,直流電圧のみが印加されている。この印加電圧値は,コントローラ80によって設定される。この印加電圧をV4とすると,V4はV0,V1と,同一の極性である。さらにV4は,次の式4の関係を満たすように設定される。
|V0|<|V1|<|V4| …(式4)
従って,本形態のカラープリンタにおいても,このようにバイアスがかけられているので,残留トナーは,感光体ドラム20の表面からブラシローラ71へと一旦取り込まれる。次に,ブラシローラ71に取り込まれたトナーは,ブラシローラ71の回転によって,荷電電極91に対面する。そして,まず電極部分91aによって、次に電極部分91bによって荷電調整される。さらに,荷電調整されたトナーは,再び感光体ドラム20の非画像領域等に吐き出される。
さらに,本形態では,荷電電極91が電極部分91aと電極部分91bとを有しているので,それらの部分によって荷電調整性能が異なる。従って,電源76の1つのみであっても,2種類の荷電調整機能を有する。例えば,電極部分91aによって強力に荷電調整した後,電極部分91bによって微調整することができる。
以上詳細に説明したように本形態のカラープリンタによっても,第1の形態と同様に,接触型の帯電装置を使用したクリーナレスの画像形成装置であって,帯電装置を汚染することなく確実に現像装置へ回収させることができるものとなっている。
なお,本形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。
例えば,上記の形態では,ブラシローラ71が感光体ドラム20に対してカウンタ方向に回転しているとした。しかし,この回転方向は,必ずしもカウンタ方向でなくても良い。
また例えば,荷電電極73,74の配置はこれに限らず,ブラシローラ71の近傍に設けられればよい。
また例えば,上記の形態に加えて,クリーニングシーケンスを実行するようにしてもかまわない。
また例えば,本形態ではカラープリンタ1に本発明を適用しているが,これに限らず,複写機,FAX機等にも適用できる。また,カラー機に限らずモノクロ機でも良いし,中間転写ベルトを使用せず直接記録紙に転写するものでも良い。
本形態のカラープリンタの主要部の概略構成図である。 各色の画像形成部の概略構成図である。 トナーの荷電量の推移状態を示す説明図である。 荷電電極の別の例を示す説明図である。 荷電電極の別の例を示す説明図である。 荷電電極の別の例を示す説明図である。 荷電制御部の別の例を示す説明図である。 荷電制御部の別の例を示す説明図である。
1 カラープリンタ(画像形成装置)
20 感光体ドラム(感光体)
30 帯電装置(帯電器)
40 露光装置(露光器)
50 現像装置(現像器)
60 転写装置(転写器)
71 ブラシローラ(接触回転部材)
73,74 荷電電極(電極)
75,76,77 電源(電圧印加部)

Claims (3)

  1. 感光体と,前記感光体の表面を帯電させる帯電器と,前記感光体の表面に静電潜像を形成する露光器と,前記感光体の静電潜像をトナーで現像する現像器と,前記感光体上のトナー像を被転写体に転写する転写器とを有する画像形成装置において,
    前記転写器より下流かつ前記帯電器より上流の位置で前記感光体に接触し,前記感光体上の転写残トナーの少なくとも一部を一時的に回収するとともに,回収したトナーを前記感光体上へ吐き出す導電性の接触回転部材と,
    前記感光体と前記接触回転部材との接触位置以外の位置で前記接触回転部材と接触する,金属で形成された第1電極と,
    前記接触回転部材における,前記第1電極との接触位置よりも回転方向に下流で,前記感光体との接触位置よりも上流の位置に接触し,前記第1電極より低導電率で,前記接触回転部材の材質の摩擦帯電特性に比してトナーの現像時の帯電極性向きの摩擦帯電特性を有する第2電極と,
    前記接触回転部材に電圧を印加する接触回転部材電圧印加部と
    前記第1電極に電圧を印加する第1電極電圧印加部とを有し,
    前記感光体の表面の転写後における平均電圧V0に対する,前記接触回転部材への平均印加電圧V1と,前記第1電極への平均印加電圧V2の極性がともに,トナーの現像時の帯電極性と同じであり,かつ,
    |V0|<|V1||V2|
    (いずれも接地電圧に対する絶対値)
    の関係を満たすことを特徴とする画像形成装置。
  2. 感光体と,前記感光体の表面を帯電させる帯電器と,前記感光体の表面に静電潜像を形成する露光器と,前記感光体の静電潜像をトナーで現像する現像器と,前記感光体上のトナー像を被転写体に転写する転写器とを有する画像形成装置において,
    前記転写器より下流かつ前記帯電器より上流の位置で前記感光体に接触し,前記感光体上の転写残トナーの少なくとも一部を一時的に回収するとともに,回収したトナーを前記感光体上へ吐き出す導電性の接触回転部材と,
    前記感光体と前記接触回転部材との接触位置以外の位置で前記接触回転部材と接触する,第1部分およびそれより前記接触回転部材の回転方向に下流側の第2部分を有する電極と,
    前記接触回転部材および前記電極に電圧を印加する電圧印加部とを有し,
    前記電極の前記第1部分が金属であり,
    前記電極の前記第2部分が,前記第1電極より低導電率で,前記接触回転部材の材質の摩擦帯電特性に比してトナーの現像時の帯電極性向きの摩擦帯電特性を有する材質のものであり,
    前記感光体の表面の転写後における平均電圧V0に対する,前記接触回転部材への平均印加電圧V1と,前記電極への平均印加電圧V2の極性がともに,トナーの現像時の帯電極性と同じであり,かつ,
    |V0|<|V1||V2|
    (いずれも接地電圧に対する絶対値)
    の関係を満たすことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において,
    前記電圧印加部による前記接触回転部材への印加電圧が交流成分を含む電圧であり,
    前記電圧印加部による前記第1電極または前記電極への印加電圧が直流電圧であり,
    前記接触回転部材への印加電圧のピーク電圧V1p,V1qが,
    |V1p|<|V0|<|V1|<|V1q|<|V2|
    の関係を満たすことを特徴とする画像形成装置。
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