JP4470520B2 - 有機物含有汚泥の炭化処理装置 - Google Patents

有機物含有汚泥の炭化処理装置 Download PDF

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Description

この発明は下水汚泥で代表される有機物含有汚泥を乾留処理により炭化する炭化処理装置に関する。
家庭等から排出される有機物含有の排水は一般に下水処理施設で活性汚泥法等により排水処理される。
この排水処理に伴って有機汚泥が発生するが、排水処理量の増加とともに有機汚泥の発生量も年々増加し、その処理処分が大きな問題になっている。
有機汚泥を処分するに際し、その有機汚泥には99%程度の水が含まれていてそのままでは処分できず、そこで減量化のために濃縮及び脱水処理したり、或いは更に焼却したり溶融したりするなど様々な処理が現在施されている。
しかしながら汚泥を焼却或いは溶融処理すると多量のエネルギーを消費し、処理コストが高いものとなる。
そこでエネルギー消費の少ない有機汚泥の減量化処理の1つの方法として、汚泥を乾留処理により炭化することが提案されている。
この炭化処理は、汚泥が基質中に炭素分を45重量%程度含んでいることから、焼却,溶融処理のように汚泥中の炭素分を消費してしまうのではなく、汚泥を無酸素或いは低酸素状態で熱分解(炭化)することにより炭素分を残留させ、新しい組成を持つ炭化物(炭化製品)として生成させるものである。
図6はそのための装置、即ち有機物含有汚泥の炭化処理装置の従来の一例を示したものである。
図中200は受入ホッパであり、含水率80%程度まで脱水された汚泥ケーキがこの受入ホッパ200に先ず受け入れられる。
ここに受け入れられた汚泥ケーキは、定量供給装置202にて乾燥炉204へと送られ、そこで所定の含水率、例えば40%程度の含水率まで乾燥処理される。
この乾燥炉204は、回転ドラムを乾燥容器として備えており、その軸方向の一端側から内部に供給された有機物含有汚泥を、回転ドラムを回転させつつ内部に沿って軸方向に移動させ、その移動の過程で熱風により汚泥を乾燥処理して、乾燥後の汚泥を軸方向の他端側から排出する。
尚この乾燥炉204では、汚泥ケーキの乾燥と併せてその粉砕が行われる。
乾燥炉204で乾燥処理された汚泥は、続いてコンベヤ206により炭化炉208へと搬送され、そこで乾留処理により汚泥の炭化が行われる。
この炭化炉208には、図7にも示しているように炉体210の内部に乾留容器としての円筒形状の回転ドラム214が設けられており、前段の乾燥炉204で乾燥処理された汚泥がコンベヤ206により、更には回転ドラム214の前端部(図中左端部)位置に設けられたスクリューフィーダ(図示せず)により回転ドラム214内部に投入される。
回転ドラム214内部に投入された汚泥は、先ず炉体210内部に配設された助燃バーナ(外熱室用バーナ)216による外熱室218内部の雰囲気加熱によって加熱される。
すると汚泥中に含まれていた可燃ガスが、回転ドラム214に設けられた吹出パイプ220を通じて外熱室218の雰囲気中に抜け出し、そしてこの可燃ガスが着火して、以後はその可燃ガスの燃焼により回転ドラム214内部の汚泥の加熱が行われる。
この段階では助燃バーナ216は燃焼停止される。
図7に示しているように、炉体210の内部には外熱室218と仕切られた排ガス処理室222が設けられており、外熱室218からの排ガスはここに導かれる。
この排ガス処理室222には排ガス処理室用バーナ224が設けられており、排ガス処理室222内に導かれた排ガス中の未燃ガスが、この排ガス処理室用バーナ224にて2次燃焼される。
回転ドラム214内部の汚泥は、図中左端から回転ドラム214の回転とともに漸次図中右方向に移って行き(回転ドラム214には若干の勾配が設けてある)、そして最終的に乾留残渣(炭化製品)が回転ドラム214の図中右端の出口212、つまり炭化炉208から排出される。
このようにして得られた炭化物(炭化製品)は物性的には木炭に近い性状を有するものであり、園芸用土壌,融雪剤等に利用されている。
図6において、226は乾燥炉204に供給する熱風を発生させるための熱風炉で、ここでは供給された燃料が燃焼空気の供給の下で燃焼させられて熱風を発生する。
尚ここではパイロットバーナ用にLPGが用いられ、燃焼バーナ用に灯油が用いられている。
熱風炉226で発生した熱風は乾燥炉204に供給され、更にこれを通過して、その後段の集塵機228を通ってそこで集塵され、再び熱風炉226に戻されるようになっている。
即ち熱風炉226で発生した熱風は、乾燥炉204,集塵機228を通る循環路230を、循環ファン232により循環流通させられるようになっている。
この循環系では、乾燥炉204においてリークエアが循環する熱風中に入り込む。
一方で熱風炉226には燃焼空気が定量供給されており、そのためここでは熱風の一部を抜き取るべく、熱風炉226の下流部において分岐路234が設けられており、熱風炉226から出た熱風の一部がこの分岐路234を通じて外部に取り出されるようになっている。
この分岐路234に取り出された熱風は高温状態(約700℃程度)にあり、そこで分岐路234に取り出された熱風が、循環路230上に設けられた熱風炉熱交換器236で熱交換され、更に空気取入口240から取り入れられた外気により希釈及び冷却された上で、排ガスファン238により排気路242,244を通じて煙突246から外部に放出される。
ここで分岐路234に取り出された熱風の、熱風炉熱交換器236で熱交換された後の温度は約400℃程度であり、そして空気取入口240からの外気の取入れによる希釈・冷却により、排ガスファン238の下流部で温度は約200〜250℃程度となる。
尚、空気取入口240からの空気の取入量は調整弁248によって調整される。
また循環路230を循環流通する熱風は、熱風炉熱交換器236で熱交換されることによりそこで温度上昇させられた上、熱風炉226の入口に戻される。
上記炭化炉208からは、その排ガスを排出するための排気路250が延び出している。
この排気路250に取り出された炭化炉208からの排ガスは、温度が800〜1000℃程度の高温度であり、そこで先ず空気取入口258からの外気の取入れによって希釈及び冷却された上で、循環路230上に設けられた炭化炉熱交換器252で熱交換され、そこで温度降下された後、更に炭化炉熱交換器252の下流部において、空気取入口260からの外気の取入れにより再び希釈・冷却された上で、排ガスファン254により排気路256,244を通じて煙突246から外部に放出される。
尚炭化炉208から排出された排ガスは、空気取入口258からの外気の取入れによる希釈・冷却により、その温度は約700℃程度となり、そして炭化炉熱交換器252における熱交換、更に空気取入口260からの外気の取入れによる冷却によって200〜250℃程度の温度まで温度降下された上で、排ガスファン254により排気路256,244を通じ煙突246から外部に放出される。
この炭化炉208にはLPG,灯油等の燃料が燃焼空気とともに供給される。ここでLPGはパイロットバーナの燃焼用として用いられ、また灯油は燃焼バーナ用の燃料として用いられる。
この種の炭化処理装置は、例えば下記特許文献1,特許文献2に開示されている。
しかしながらこの炭化処理装置の場合、乾燥炉204,炭化炉208がそれぞれ別の炉として必要であるとともに、乾燥炉204から出た排ガスを処理して煙突246から排出するための排ガスライン及び炭化炉208から排出された排ガスを処理して煙突246から排出するための排ガスラインがそれぞれ別系統の排ガスラインとして必要であり、装置全体の機器点数が多くなって装置コストが高くなるとともに、装置自体も必然的に大型化してしまうといった問題を内包している。
特開平11−37644号公報 特開平11−37656号公報
本発明はこのような事情を背景とし、装置に要する機器点数が少なくて済み、装置コストを低減することができるとともに、装置自体をコンパクト化することのできる有機物含有汚泥の炭化処理装置を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、(イ)乾燥容器としての回転ドラムを有し、その軸方向の一端側から内部に供給された有機物含有汚泥を、該回転ドラムを回転させつつその内部に沿って軸方向に移動させ、該移動の過程で熱風による該汚泥の乾燥処理を行うとともに、乾燥後の汚泥を軸方向の他端側から排出する乾燥炉と(ロ)炉体内部に回転ドラムを乾留容器として有し、該回転ドラムの軸方向の一端側から内部に供給された乾燥後の前記汚泥を、該回転ドラムを回転させつつその内部に沿って軸方向に移動させ、該移動の過程で該汚泥を乾留処理により炭化させて、炭化物を該回転ドラムの軸方向の他端側から排出する炭化炉と、を備えた有機物含有汚泥の炭化処理装置において、前記炭化炉の前記回転ドラムから前記乾燥炉の回転ドラムを軸方向に連続する形態で突出形成して、それら炭化炉と乾燥炉とを一体構造化し、該乾燥炉で乾燥した前記汚泥を別途の移送装置を経由することなく該乾燥炉の前記回転ドラムから前記炭化炉の回転ドラムに直接的に移行させるようになすとともに、前記炭化炉における回転ドラム内部の高温のガスを、前記汚泥の進行方向とは逆向きに該炭化炉の回転ドラム内部から前記乾燥炉の回転ドラム側に乾燥用熱風として流すようになしてあることを特徴とする。
請求項のものは、請求項において、前記炭化処理装置が前記乾燥炉に供給する熱風を発生させる熱風炉を独立に有しておらず、該炭化炉が該熱風炉を兼用していることを特徴とする。
請求項のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記炭化炉の回転ドラム内の高温のガスを前記乾燥用熱風として前記乾燥炉の回転ドラム内に通した後に、再び該炭化炉の排ガス処理室に通して、該排ガス処理室内で2次燃焼させ、未燃ガスを燃焼処理するようになしてあることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明は、炭化炉における回転ドラムから乾燥炉の回転ドラムを軸方向に連続する形態で突出形成して、それら炭化炉と乾燥炉とを一体構造化し、乾燥炉で乾燥した汚泥を乾燥炉の回転ドラムから直接的に炭化炉の回転ドラム内に移行させるようになしたもので、本発明によれば、従来別々の炉として必要とされていた乾燥炉と炭化炉の2つの炉が実質的に1つの炉で済むようになり、またこれに伴って従来別々に構成されていた乾燥炉からの排ガスを処理して排出する排ガスライン,炭化炉からの排ガスを処理して排出する排ガスラインの2つの排ガスラインが1つの排ガスラインで済むようになる。
更には乾燥炉で乾燥処理された汚泥を炭化炉まで移送する移送装置も不要化し得て、装置全体に要する機器点数を著しく少なくすることができ、装置に要するコストを低減することができる。
またこれに伴って装置そのものをコンパクト化することができる。
本発明ではまた、炭化炉の回転ドラム内部の高温のガスを、汚泥の進行方向とは逆向きに乾燥炉の回転ドラムの側に乾燥用熱風として流すようになしており、このようにすることで炭化炉における回転ドラム内部の高温のガスを乾燥炉における乾燥用熱風として有効に活用することができ、場合によって乾燥炉における乾燥用の熱風を発生させるための熱風炉自体を、かかる炭化炉にて兼用させるようになすことが可能となる。
而してその炭化炉において熱風炉も兼用させるようになした場合(請求項)、従来必要とされていた熱風炉、更には熱風炉からの余剰熱風の一部を外部に排出するための排ガスラインをも省略することが可能となり、装置に要する機器点数を更に削減し得て装置コストをより低減することが可能となるとともに、装置を更にコンパクト化することが可能となる。
請求項は、炭化炉の回転ドラム内の高温のガスを上記乾燥用熱風として乾燥炉に通した後に、再び炭化炉の排ガス処理室に通してそこで2次燃焼させ、未燃ガスを燃焼処理するようになしたもので、本発明によれば、炭化炉における回転ドラム内の未燃ガスを含む高温のガスを、乾燥炉における乾燥用熱風として利用しつつ、そこに含まれている未燃ガスを炭化炉の排ガス処理室で2次燃焼させることで、臭気ないし有害成分を除去した上で煙突から外部に排出するようになすことができる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1は本発明の一実施形態である有機物含有汚泥、ここでは下水の排水処理で生じた有機汚泥の炭化処理装置の全体構成を示したもので、図中10は受入ホッパであり、含水率80%程度まで脱水された汚泥ケーキがこの受入ホッパ10に先ず受け入れられる。
ここに受け入れられた汚泥ケーキは定量供給装置12にて炭化炉14と一体構造体として構成された乾燥炉16へと送られて、そこで汚泥ケーキが所定の含水率、例えば40%程度の含水率まで乾燥処理される。
尚この乾燥炉16における汚泥ケーキの乾燥の際には、汚泥ケーキの粉砕が併せて行われる。
乾燥後の汚泥は続いて炭化炉14へと移行せしめられ、そこで乾留処理即ち炭化処理が行われる。そして処理後の炭化物(炭化製品)が排出口18から排出せしめられる。
この炭化炉14にはLPG,灯油等の燃料が燃焼空気とともに供給される。ここでLPGはパイロットバーナの燃焼用として用いられ、また灯油は燃焼バーナ用の燃料として用いられる。
この炭化炉14からは排気路20が延び出しており、炭化炉14からの排ガスが煙突22より外部に排出される。
この炭化炉14と煙突22との間の排気路20上には調整弁24,排ガスファン26及び集塵機28が設けられている。
ここで調整弁24は炭化炉14の炉内圧調整のための弁である。
排気路20上において、この調整弁24と排ガスファン26との間の部位には、空気取入口30から取り入れた冷却及び希釈用の空気を導入する空気導入路32が接続されており、その空気導入路32上に調整弁34が設けられている。
調整弁34は、冷却及び希釈用空気として導入される空気量を調整する弁である。
尚、必要に応じて排気路20上に熱交換器36を設けておいても良い。
図2及び図3に炭化炉14の具体的構成が示してある。
これらの図に示しているように炭化炉14は炉体38を有しており、その内部に乾留容器となる回転ドラム40が回転可能に設けられている。
炉体38内部且つ回転ドラム40の外部には外熱室42が形成されており、そこに複数の燃焼バーナ44が配設されている。
この回転ドラム40から成る乾留容器はこれら燃焼バーナ44による燃焼ガスによって加熱され、その内部において乾燥炉16側から送られて来た乾燥後の汚泥が無酸素ないし低酸素条件の下で乾留処理されて炭化される。
ここで回転ドラム40は図中右向き、即ち排出側に向って下向きに若干傾斜しており、乾燥炉16側から送られて来た乾燥後の汚泥が、回転ドラム40の回転を伴って右向きに送られて行き、そして最終の炭化物(炭化製品)が回転ドラム40の図中右端部から排出口18を通じて外部に排出される。
尚、回転ドラム40にはその内部と外熱室42とを連通させるようにしてパイプ46が設けられている。
炉体38の内部にはまた排ガス処理室48が設けられており、そこに2次燃焼バーナ(排ガス処理用バーナ)50が設けられている。
ここで排ガス処理室48は隔壁52にて外熱室42と区画されている。
この排ガス処理室48では、後述するように乾燥炉16を通った後に送り込まれて来た排ガス中の未燃ガスが、2次燃焼バーナ50により燃焼せしめられてそこで排ガス浄化が行われる。
そして2次燃焼後の排ガスが、排気口54から上記の排気路20を構成する排気管55へと排出される。
図3に示しているように、回転ドラム40における炉体38の入口部の外周部にはスクリューコンベヤ56が設けられている。
このスクリューコンベヤ56はスパイラル状の羽根58を有しており、その羽根58の回転に伴って、乾燥炉16で乾燥処理された汚泥が炭化炉14の回転ドラム40内部に連続的に供給される。
ここでスクリューコンベヤ56はマテリアルシールとしての働きも有している。
尚このスクリューコンベヤ56の内側の空間は、回転ドラム40内の高温のガスを図中左向き、即ち乾燥炉16側に流通させるための通路60を形成している。
図2に示しているように、炭化炉14の回転ドラム40からは乾燥炉16の乾燥容器を成す回転ドラム62が軸方向に連続して突出形成されている。
即ちこの実施形態では炭化炉14と乾燥炉16とが一体構造体として構成されている。いわば炭化炉14が従来の乾燥炉16を兼用した形態で構成されている。
炭化炉14の回転ドラム40内部の高温のガスは、排ガスファン26(図1参照)による吸引作用によって、上記の通路60を通じ乾燥炉16の回転ドラム62内に乾燥用熱風として流入させられる。
そしてその乾燥用熱風は、回転ドラム62の図中右端から左端に向けて回転ドラム62内部を移動し、その過程で回転ドラム62内部で汚泥の乾燥処理が行われる。
この乾燥炉16における回転ドラム62の左端部に到った乾燥用熱風即ち高温のガスは、排ガスファン26の吸引作用により管路64を通じて炭化炉14における排ガス処理室48へと導かれ、上記のようにそこにおいて未燃ガスの2次燃焼が行われる。
尚乾燥炉16における回転ドラム62もまた、炭化炉14における回転ドラム40と同じ勾配で図中右向きに傾斜している。
図4にも示しているように乾燥炉16における回転ドラム62の内部には、撹拌軸66が回転可能に設けられている。
ここで撹拌軸66は、図5に詳しく示しているように回転ドラム62の中心から偏心した位置に設けられている。
回転ドラム62の内部において、この撹拌軸66には複数の撹拌羽根68が放射状に延び出す形態で設けられている。
一方回転ドラム62の内周面には、周方向に所定間隔で複数の板状のリフター70が回転ドラム62と一体回転する状態で設けられている。
その結果として、回転ドラム62内部の汚泥は回転ドラム62の回転に伴ってリフター70により底部から上方に持ち上げられ、そしてその頂部近くで自重により落下する。落下した汚泥はその下側に位置する撹拌羽根68の高速回転により細かく粉砕され、回転ドラム62の底部側へと落下する。
回転ドラム62内部の汚泥は、このような撹拌作用を受けながらその内部に導かれた乾燥用熱風に曝されて乾燥処理され、次第に含有水分が減少して行く。
尚この乾燥炉16においては、回転ドラム62の傾斜勾配により、更には撹拌羽根68による粉砕及びその際の飛散作用によって、回転ドラム62内部を図中左端から右端に向って漸次送られて行く。
そして炭化炉14の入口部のスクリューコンベヤ56の送り作用で、炭化炉14の回転ドラム40内部に連続的に送り出される。
乾燥炉16における上記撹拌軸66は、図2及び図4にも詳しく示しているように図中左方向に長く延び出しており、そしてその端部と中間部とが、一対の軸受72にて回転可能に支持されている。
この実施形態において、撹拌軸66は片持状態で支持されることとなり、そのためこの実施形態ではかかる撹拌軸66を軸方向に距離をおいた2箇所で一対の軸受72によりこれを安定的に支持するようになしている。
撹拌軸66には駆動モータ74が作動的に連結されており、撹拌軸66はこの駆動モータ74により1分間に200〜400回転の中速〜高速回転で回転せしめられる。
一方回転ドラム62は1分間に4回転ぐらいの低速回転である。
図4にも示しているように乾燥炉16の回転ドラム62には駆動モータ76が作動的に連結されており、この駆動モータ76によって、乾燥炉16における回転ドラム62及び炭化炉14における回転ドラム40が共通に回転駆動される。
図4において、78は汚泥ケーキの投入ホッパで、投入口80からその内部に汚泥ケーキが投入されるようになっている。
投入された汚泥ケーキは、スクリューフィーダ82によって図中右方に前進送りされ、その先端から乾燥炉16の回転ドラム62内部に投入される。
投入ホッパ78の内部には、アーチブレーカとしての撹拌パドル84が回転可能に設けられている。
その撹拌パドル84の回転軸86には駆動モータ88が作動的に連結され、その駆動モータ88により撹拌パドル84が回転駆動される。
この撹拌パドル84の回転軸86は、上記のスクリューフィーダ82の回転軸90にも作動的に連結されており、駆動モータ88によってこれら撹拌パドル84の回転軸86とスクリューフィーダ82の回転軸90とが共通に回転駆動される。
次に本実施形態における汚泥の処理の流れを以下に説明する。
本実施形態では、図1の受入ホッパ10に受け入れられた汚泥が定量供給装置12によって図4の投入ホッパ78へと投入され、続いてスクリューフィーダ82によって乾燥炉16の回転ドラム62内に連続供給される。
回転ドラム62内に供給された含水率80%程度の高含水の汚泥は、回転ドラム62の回転作用及び撹拌羽根68の撹拌作用によって図中右向きに粉砕されつつ漸次移動する。
そしてその移動の過程で、炭化炉14の回転ドラム60側から図中左向きに流れ込んで、回転ドラム62内を汚泥の進行方向とは逆向きに流れる高温のガス即ち乾燥用熱風に曝されて、そこで乾燥処理されて行く。
そして乾燥処理された汚泥が回転ドラム62の図中右端からスクリューコンベヤ56の送り作用で炭化炉14の内部、詳しくは炭化炉14の回転ドラム40内部に連続的に送り込まれて行く。
回転ドラム40内部に送り込まれた乾燥後の汚泥は、回転ドラム40内部において加熱下で乾留処理され、そして最終的な乾留残渣即ち炭化物が、排出口18から炭化製品として外部に排出される。
この間炭化炉14の回転ドラム40内の高温のガスは連続的に図中左向きに流れて行き、そして乾燥炉16の末端部即ちその回転ドラム62の図中左端部から、管路64を通じて取り出された上、再び炭化炉14の排ガス処理室48へと戻されて、そこで2次燃焼される。
そして2次燃焼後の排ガスが、排気口54を通じて排気路20に取り出され、そしてその排気路20を流通した後、煙突22から外部に放出される。
以上のように本実施形態では、従来別々の炉として必要とされていた乾燥炉16と炭化炉14との2つの炉を実質的に1つの炉として構成しており、必要な炉の数を減らすことができるとともに、これに伴って従来別々に構成されていた乾燥炉16からの排ガスライン,炭化炉14からの排ガスラインの2つの系統の排ガスラインを1系統の排ガスラインで済ませることができる。
更には乾燥炉16で乾燥処理された汚泥を炭化炉14まで移送する移送装置も不要化し得て、装置全体に要する機器点数を著しく少なくすることができ、装置コストを低減することができる。
またこれに伴って装置そのものをコンパクト化することができる。
また炭化炉14における回転ドラム40内部の高温のガスを乾燥炉16における乾燥用熱風として有効に活用することができ、乾燥炉16における乾燥用の熱風発生のための熱風炉自体をかかる炭化炉14にて兼用させることができる。
そしてこれにより従来別に必要とされていた熱風炉の省略も可能となり、更には熱風炉からの余剰熱風の一部を外部に排出するための排ガスラインも省略することが可能となって、装置に要する機器点数及びコストを更に低減することが可能となるとともに、装置を更にコンパクト化することが可能となる。
更に本実施形態によれば、回転ドラム40内の未燃ガスを含む高温のガスを乾燥炉16における乾燥用熱風として利用しつつ、そこに含まれている未燃ガスを炭化炉14の排ガス処理室48に通して2次燃焼させることで、臭気ないし有害成分を十分に除去した上で外部に放出することができる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示である。
例えば本発明においては炭化炉14における回転ドラム40と乾燥炉16における回転ドラム62とを継目のない一体物として構成しておくこともできるし、或いはまたそれぞれを別の部材で構成して互いを連結一体化するといったことも可能である。
また上記実施形態では炭化炉14に熱風炉を兼用させ、これによって従来別に設けられていた熱風炉を省略しているが、場合によって熱風炉を別に設けて、そこで発生した熱風を乾燥炉16における乾燥用熱風の一部として用いるようになすことも可能である。
その他本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
本発明の一実施形態の炭化処理装置の全体構成を示す図である。 同炭化処理装置の要部を示す図である。 図2の更に要部を示す図である。 図2の図3とは別の要部を示す図である。 図2及び図4における乾燥炉の横断面図である。 従来の炭化処理装置の一例を示す図である。 図6における炭化炉の内部の構成を示す図である。
14 炭化炉
16 乾燥炉
38 炉体
40,62 回転ドラム
48 排ガス処理室

Claims (3)

  1. (イ)乾燥容器としての回転ドラムを有し、その軸方向の一端側から内部に供給された有機物含有汚泥を、該回転ドラムを回転させつつその内部に沿って軸方向に移動させ、該移動の過程で熱風による該汚泥の乾燥処理を行うとともに、乾燥後の汚泥を軸方向の他端側から排出する乾燥炉と
    (ロ)炉体内部に回転ドラムを乾留容器として有し、該回転ドラムの軸方向の一端側から内部に供給された乾燥後の前記汚泥を、該回転ドラムを回転させつつその内部に沿って軸方向に移動させ、該移動の過程で該汚泥を乾留処理により炭化させて、炭化物を該回転ドラムの軸方向の他端側から排出する炭化炉と、を備えた有機物含有汚泥の炭化処理装置において、
    前記炭化炉の前記回転ドラムから前記乾燥炉の回転ドラムを軸方向に連続する形態で突出形成して、それら炭化炉と乾燥炉とを一体構造化し、該乾燥炉で乾燥した前記汚泥を別途の移送装置を経由することなく該乾燥炉の前記回転ドラムから前記炭化炉の回転ドラムに直接的に移行させるようになすとともに、
    記炭化炉における回転ドラム内部の高温のガスを、前記汚泥の進行方向とは逆向きに該炭化炉の回転ドラム内部から前記乾燥炉の回転ドラム側に乾燥用熱風として流すようになしてあることを特徴とする有機物含有汚泥の炭化処理装置。
  2. 請求項において、前記炭化処理装置が前記乾燥炉に供給する熱風を発生させる熱風炉を独立に有しておらず、該炭化炉が該熱風炉を兼用していることを特徴とする有機物含有汚泥の炭化処理装置。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記炭化炉の回転ドラム内の高温のガスを前記乾燥用熱風として前記乾燥炉の回転ドラム内に通した後に、再び該炭化炉の排ガス処理室に通して、該排ガス処理室内で2次燃焼させ、未燃ガスを燃焼処理するようになしてあることを特徴とする有機物含有汚泥の炭化処理装置。
JP2004047122A 2004-02-23 2004-02-23 有機物含有汚泥の炭化処理装置 Expired - Fee Related JP4470520B2 (ja)

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