JP4468416B2 - 機器遠隔監視方式、機器遠隔監視方法、及び移動端末 - Google Patents
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Description
また、サーバが、移動端末の位置を定期的に取得して移動端末の現在位置が留守と判定される位置か否かを判定する。留守と判定すると、その移動端末に対応付けられた宅に設置されているセキュリティ端末装置が警備モードに設定され、上記宅に設けられた機器の状態監視を行う。そして、セキュリティ端末装置が機器の異常を検出すると、異常を解消する制御信号を機器に出力する。また、サーバを通じて、上記機器の状態情報が移動端末に送信される。
特に、特許文献1に記載の構成では、機器の状態とは関係無く、常時、定期的に位置の測位処理(取得処理)を行う必要があるので、この点からもサーバの負荷が大きくなってしまう。
本発明は、上記のような点に着目してなされたもので、サーバ側の負荷を抑えつつ、移動端末の位置測位の確実性を向上させること課題としている。
上記機器の状態が特定の状態となっているか否かを判定する機器状態判定手段と、上記移動端末の位置を取得する位置取得手段と、位置取得手段が取得した位置情報に基づき、移動端末の位置が、宅に対して予め設定した特定位置状態か否かを判定する特定位置判定手段と、機器状態判定手段の判定に基づき機器が特定の状態と判定し、且つ特定位置判定手段の判定に基づき特定位置状態と判定すると、移動端末の使用者に通知する通知手段と、を備え、
上記位置取得手段は、
上記移動端末が自己の位置測位機能をアプリケーション起動して位置を取得する自己取得手段と、上記アプリケーション起動による位置取得に失敗したことを検出すると、上記移動端末の位置測位機能を遠隔操作して当該移動端末の位置を取得する第2取得手段と、
を備え、当該位置取得手段は、上記機器の状態が特定の状態となっていると判定しているときにだけ、位置の取得を行い、
上記自己取得手段、及び通知手段を、移動端末に装備し、第2取得手段を、サーバに装備することを特徴とするものである。
次に、請求項4に記載した発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載した構成に対し、上記位置測位機能はGPS受信装置からなることを特徴とするものである。
移動端末が、自己の位置測位機能をアプリケーション起動して位置を取得して、上記機器が特定状態となり且つ移動端末の位置が特定の位置状態となったか否かを判定し、
移動端末が位置の取得に失敗したことを検知すると、上記サーバが上記位置測位機能を操作して当該移動端末の位置を取得し、
上記位置の取得は、上記機器が特定状態となっていると判定している場合にだけ行うことを特徴とするものである。
また、移動端末側で位置測位に失敗した場合に、サーバ側から移動端末の位置測位機能を起動して位置測位を行うことで、確実に移動端末の位置測位が可能となる。この結果、機器が特定状態となっており、且つ移動端末の位置も特定位置状態となっていることを、より確実に移動端末の使用者に通知可能となる。
ここで、サーバ側から移動端末の位置測位機能を起動して位置測位する場合に比べて、移動端末側のアプリケーションで位置測位機能を起動して位置測位する場合の方が安価である。このため、上述のように、原則として移動端末側で位置測位を行うことは、システム全体で見て、コスト軽減に繋がる。
また、機器が特定の状態のときにだけ位置測位処理が行われる。このため、通知手段において、機器が特定の状態となっているか否かを定期的に判断する処理を省略することが可能となる。
また、請求項3に記載した発明によれば、通常、電子鍵は閉じていることが多いと推定され、その電子鍵が開状態であることを機器の特定状態とすることで、位置測位のための処理を行う期間を短くすることが出来る。
また、請求項4に記載した発明によれば、移動端末で位置の測位が可能となる。
図1は、システム全体の概要構成図である。
(構成)
本システムは、図1に示すように、使用者が操作すると共にGPS受信機能部を有する移動端末1と、基地局2と、移動体通信網3と、管理サーバ4と、宅に設置された電子鍵5の状態を監視するホームサーバ6とを、備える。
ホームサーバ6は、宅に設置した電子鍵5の状態を有線若しくは無線にて監視し、電子鍵5の状態が変化(開→閉、閉→開)したことを検知すると、その機器の状態を、通信網3を介して管理サーバ4に通知する。
機器監視部4Bは、ホームサーバ6から機器の状態の通知を取得する。取得した機器情報に基づき、機器が特定状態となったか否かを判定し、特定状態と判定すると、対応する移動端末1に対し、その旨の情報を通信部4Aを介して送信して通知する。更に、移動端末監視部4Cにもその旨の情報信号を通知する。また、ホームサーバ6から取得した機器の状態通知に基づき、機器が特定状態となったと通知した後に、再び機器が特定状態で無くなったことを検出すると、その旨の情報を、対応する移動端末1及び移動端末監視部4Cに通知する。
移動端末監視部4Cは、機器監視部4Bから機器が特定状態の旨の通知を受信すると、対応する移動端末1に対する処理を開始し、機器監視部4Bから機器が特定状態で無くなった旨の通知を受信すると、対応する移動端末1に対する処理を終了する。
その移動端末監視部4Cは、図3に示すように、端末位置測位監視部4Caと、端末位置測位処理部4Cbと、端末特定位置判定部4Ccとを備える。
端末特定位置判定部4Ccは、起動信号を受信すると、端末特定位置判定部4Ccが取得した位置情報に基づき対応する移動端末1の位置が、特定位置状態か否かを判定する。特定位置状態とは、例えば、対応する宅から移動端末1が所定距離以上(例えば2km以上)離れた、宅を留守にしていると推定される状態を指す。なお、この状態は、予め設定しておく。
位置測位制御部13は、サーバの機器監視部4Bから機器が特定状態となった旨の通知を受信すると以下のような処理を開始し、サーバの機器監視部4Bから機器が特定状態で無くなった旨の通知を受信すると処理を終了する。
まず、一定間隔毎に定期的に、ステップS10にて、GPS起動用のアプリケーションを起動する。GPS起動用のアプリケーションは、GPS受信装置20を作動させて、GPS衛星から位置測位のための信号を受信し、ステップS20に移行する。
ここで、GPSによる位置測位には、公知の方式として、移動端末1で単独に測位を行う単独測位方式や、サーバからの通知によってGPS受信装置20が作動してGPS衛星からの信号を通信網3上のサーバに送信するドリブン方式などがあり、この公知の方式を使用すればよい。また、一般に、移動端末1の無線部とGPS受信装置20の無線部とは独立して動作する。
一方、位置測位が正常終了したと判定すると、ステップS30に移行して、取得した位置情報に基づき対応する移動端末1の位置が、特定位置状態か否かを判定する。特定位置状態とは、例えば、対応する宅から移動端末1が所定距離以上(例えば2km以上)離れた、宅を留守にしていると推定される状態を指す。なお、この状態は、予め設定しておく。
続いてステップS60にて、機器が特定状態であることを通知、つまり使用者に対し機器の遠隔操作を促すメッセージを表示部10に表示する。その後、ステップS80に移行して待機状態となる。
続いて、ステップS110にて、使用者が予約したか否かを判定し、使用者が予約しないことを選択した場合には、ステップS120に移行して、短時間の間隔で電波状況取得部12の取得情報に基づき、現在圏外か否かを判定を繰り返し、圏内になったと判定した時点で、ステップS60に移行して、機器が特定状態であることを通知し、使用者に対し機器の遠隔操作を促すメッセージを表示部10に表示する。その後、ステップS80に移行して待機状態となる。
ここで、電子鍵5が特定の機器を構成する。機器監視部4Bは、機器状態判定手段を構成する。端末位置測位処理部4Cbが第2取得手段を構成する。位置測位制御部13のステップS30が特定位置判定手段を構成する。位置測位制御部13のステップS60が通知手段を構成する。
(自己の測位が正常処理される場合)
図6のシーケンスのように、管理サーバ4は、ホームサーバ6から、特定の機器としての電子鍵5が解錠状態の通知を受けると、対応する移動端末1について測位可能な状態になると共に、対応する移動端末1に対し解錠情報を通知する。通知を受けた移動端末1は、位置測位を開始して、定期的に、自己のGPS受信装置20を使用した自己位置の測位処理を行う。そして、自己の位置が宅から一定距離だけ離れた特定位置状態と判定した場合には、その旨を使用者に通知する。また、自己の位置測位が正常処理されている場合には、その旨の通知を管理サーバ4に通知することで、管理サーバ4側での測位処理を抑制する。
一方、移動端末1で、位置測位に失敗している場合には、図7のように、管理サーバ4は、測位処理が成功した旨の通知を一定期間受けていないことから、サーバ側の操作によって対応する移動端末1のGPS受信装置20が起動されて、移動端末1の位置測位情報を管理サーバ4が取得する。そして、サーバ側で取得した位置情報に基づき、対応する移動端末1が宅から一定距離だけ離れた特定位置状態と判定した場合には、メールなどによって、その旨の情報を移動端末1の使用者に通知する。
なお、移動端末1側で正常な測位が行われた旨の通知を受けると、上記サーバ側の測位処理は終了する。
(電子鍵5が施錠に代わる場合)
電子鍵5が解錠状態の旨の通知を受けると、上記のように移動端末1若しくは管理サーバ4で測位処理が行われるが、図8のように、電子鍵5が施錠状態の通知を受けると、移動端末1及び管理サーバ4での測位処理が終了する。
解錠が通知され測位処理中に、移動端末1が圏外となると、移動端末1と管理サーバ4との間で通信が出来なくなるが、移動端末1側では測位処理が行うことが出来るので、自己の位置が特定状態となった場合に、その旨の通知を使用者に行うことが出来る。
なお、この場合に、管理サーバ4には、移動端末1での測位が正常に完了した旨の通知を受信出来ないが、管理サーバ4は移動端末1側への通信が出来ないので、この場合には、測位処置を行わないように設定しておく。
また、移動端末1と管理サーバ4との間の通信が出来ないので、機器の遠隔操作も出来ない。このため、遠隔制御の予約を選択可能として、遠隔操作内容を記憶しておき、圏内へ移行後すぐに電子鍵5を施錠状態に変更可能としておく。
(1)原則として移動端末1側で位置測位を行うことで、サーバ側の負担が軽減する。
また、移動端末1が圏外に位置して管理サーバ4との通信が出来ない状態であっても、自己のGPS受信装置20で測位するので、機器が特定状態であり且つ自己の位置が特定位置状態か否かの判定が可能となり、圏外にいても早期に使用者へ通知することが可能となる。
ここで、移動端末1側で位置測位に失敗する場合とは、例えば、移動端末1が通話中やテレビの視聴など、他のアプリケーションが起動していて、位置測位のアプリケーションを起動出来ない場合である。通常、携帯端末では、1つのアプリケーションが起動されていると、他のアプリケーションは起動することが出来ない。
(4)また、常時には、移動端末1の位置測位処理が行われず、機器が特定状態になったときだけ位置測位処理が行われる。この結果、位置測位処理のために使用されるエネルギー消費が抑えられ、移動端末1側で位置測位及び通知のための判定処理を行っても、移動端末1のバッテリ消費を抑えることに繋がる。また、機器が特定状態になったときだけ位置測位処理を行う事は、通信網上の通信負荷を減らすことにも繋がる。
(6)また、原則として移動端末1側で、特定位置状態か否かの処理が行われる。この結果、さらにサーバ側の負担が軽減する。
(7)また、通常、電子鍵5は閉じていることが多いと推定され、その電子鍵5が開状態であることを機器の特定状態とすることで、さらに位置測位のための処理をする回数を減らすことが出来る。
なお、このとき、予約によって自動的に遠隔操作の制御を行う代わりに、圏外から圏内に切り替わることを検知したら、使用者に遠隔操作を促す通知を行うように処理を行っても良い。この場合でも、圏外から圏内に切り替わってから早期に機器への対応が可能となる。
(1)位置測位制御部13において、ステップS130(図5参照)にて圏内と判定された場合に、ステップS140に移行して半自動的に機器の操作を行うようにしているが、これに限定されない。
例えば図9に示すように、ステップS130にて圏内と判定された場合に、ステップS132に移行して、移動端末1の位置が特定位置状態か否かを判定し、特定位置状態と判定されたら、ステップS140に移行する。一方、ステップS132にて、特定位置状態でないと判定した場合には、ステップS134にて、再度、操作予約通りに制御するか否かを確認する。確認は、使用者に対して押しボタンなどによる入力によって判断する。
操作予約通りと判断した場合には、ステップS140に移行し、そうで無い場合には、ステップS80に移行して待機状態となる。
なお、ステップS134にて、特定位置状態では無くなっているので、記憶している遠隔制御情報を廃棄してその旨を使用者に通知するようにしても良い。
(3)自己の位置の位置測位機能としてGPS受信装置20を例示したが、これに限定されない。自己の位置測位としては、移動端末1がどの基地局2の配下にいるかの情報を用いて位置測位をするようにしても良い。
また、自動改札機や決済用のカードリーダにかざした際の当該リーダの設置位置から位置を推定しても良い。この場合には、機器の特定状態の通知を受けて測位処理状態のときに、定期的な位置測位とは別に、リーダにかざした際に位置を取得しておいても良い。
(5)また、上記説明では、特定機器として電子鍵5を例示しているが、特定の機器は、エアコンや照明などであっても良い。この場合には、例えば、作動状態や明かりがついている状態を特定状態とする。
(6)また、上記説明では、機器が特定状態になったときに、位置測位の処理を行う場合を例示しているが、常時定期的に位置測位処理を行うように設定しても良い。
(7)なお、機器が特定状態となり位置が特定位置状態となっているかの判定は、使用者の操作によって停止することは可能にしておく。
3 移動体通信網
4 管理サーバ
4B 機器監視部
4C 移動端末監視部
4Ca 端末位置測位監視部
4Cb 端末位置測位処理部
4Cc 端末特定位置判定部
4D 情報通知部
5 電子鍵(機器)
6 ホームサーバ
7 加入者情報データベース
10 表示部
12 電波状況取得部
13 位置測位制御部
20 GPS受信装置
Claims (5)
- 特定の宅に対応付けられた位置測位機能付き移動端末と、上記宅に設置された特定の機器の状態を、通信網を介して上記移動端末に通知する機能を有するサーバと、を備え、
上記機器の状態が特定の状態となっているか否かを判定する機器状態判定手段と、
上記移動端末の位置を取得する位置取得手段と、
位置取得手段が取得した位置情報に基づき、移動端末の位置が、宅に対して予め設定した特定位置状態か否かを判定する特定位置判定手段と、
機器状態判定手段の判定に基づき機器が特定の状態と判定し、且つ特定位置判定手段の判定に基づき特定位置状態と判定すると、移動端末の使用者に通知する通知手段と、を備え、
上記位置取得手段は、
上記移動端末が自己の位置測位機能をアプリケーション起動して位置を取得する自己取得手段と、
上記アプリケーション起動による位置取得に失敗したことを検出すると、上記移動端末の位置測位機能を遠隔操作して当該移動端末の位置を取得する第2取得手段と、
を備え、当該位置取得手段は、上記機器の状態が特定の状態となっていると判定しているときにだけ、位置の取得を行い、
上記自己取得手段、及び通知手段を、移動端末に装備し、
第2取得手段を、サーバに装備することを特徴とする機器遠隔監視方式。 - 特定位置判定手段は、移動端末とサーバの両方に存在し、自己取得手段が位置を取得した場合には、移動端末側の特定位置判定手段が作動し、第2取得手段が位置を取得した場合にはサーバ側の特定位置判定手段が作動することを特徴とする請求項1に記載した機器遠隔監視方式。
- 上記特定の機器は、電子鍵であり、特定の状態とは鍵が開いている状態であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載した機器遠隔監視方式。
- 上記位置測位機能はGPS受信装置からなることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載した機器遠隔監視方式。
- 特定の宅に対応付けられた位置測位機能付き移動端末と、上記宅に設置された特定の機器の状態を上記移動端末に通知する機能を有するサーバと、を備え、
上記機器が特定状態となり且つ移動端末の位置が特定の位置状態となると、移動端末の使用者に通知する機器遠隔監視方法であって、
移動端末が、自己の位置測位機能をアプリケーション起動して位置を取得して、上記機器が特定の状態となり且つ移動端末の位置が特定の位置状態となったか否かを判定し、
移動端末が位置の取得に失敗したことを検知すると、上記サーバが上記位置測位機能を操作して当該移動端末の位置を取得し、
上記位置の取得は、上記機器が特定状態となっていると判定している場合にだけ行うことを特徴とする機器遠隔監視方法。
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