JP4466866B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、直流入力電圧をスイッチングして得られるスイッチング出力を電力変換トランスの出力巻線に取り出すように構成されたスイッチング電源装置に関する。
一般に、自動車には、ワイパー、ヘッドライト、ルームライト、オーディオ機器、空調機および各種計器類等の車両搭載機器を駆動するための電源として、例えば12V程度の直流電圧を供給するバッテリが搭載されている。
通常、このようなバッテリに対する充電は、エンジンの回転を利用して駆動される交流発電機からの交流出力電圧を整流して高圧の直流電圧を得ると共に、この直流入力電圧をスイッチング電源装置を用いてより低圧の直流電圧に変換してからバッテリに供給することで行われる。
このスイッチング電源装置は、直流入力電圧をスイッチ回路でのスイッチング動作によってスイッチングし、その出力を電力変換トランスの出力巻線に取り出すものである。このようなスイッチ回路でのスイッチング動作に伴い、出力巻線に現れる電圧は、整流回路によって整流された後、平滑回路によって直流に変換され、直流出力電圧として出力される。
ところで、このスイッチング電源装置の直流出力電圧は、出力を安定化させるために、一定に保たれるようにすることが重要である。このことは、車載用のスイッチング電源装置に限られるものではなく、一般的なスイッチング電源装置に当てはまるものである。
そこで、例えば特許文献1には、直流出力電圧を検出するための電圧検出回路を設け、
この電圧検出回路による検出結果に基づいて、直流出力電圧が一定に保たれるような制御を行うようにしたスイッチング電源装置が開示されている。
特開2003−259637号公報
ところで、スイッチング電源装置が故障していないかどうかを判断するためには、上記した直流出力電圧に加え、出力電流を常に監視しておくことも重要である。なぜならば、このようなスイッチング電源装置では、出力側に接続される負荷が大きい場合などには、負荷を駆動する際に出力電流が過電流となってしまうことがあり、その場合には正確な故障判断ができなくなってしまうからである。
しかしながら、上記特許文献1のスイッチング電源装置では、出力電流の監視を行っていないことから、このような過電流状態を検出することはできない。よって、出力電流が過電流となると、装置の故障判断を正確に行うことはできないものである。
このように、出力電流の監視を行っていない従来の技術では、出力電流が過電流となったときには、装置の故障判断を正確に行うことができなかった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、出力電流が過電流となった場合でも、装置の故障判断を正確に行うことが可能なスイッチング電源装置を提供することにある。
本発明のスイッチング電源装置は、出力側に負荷が接続されると共に、この負荷へ流れる出力電流が過電流となって垂下状態となったときに、出力電圧が垂下するのに応じて出力電流が増加する垂下特性を示すようになされたものであって、直流入力電圧をスイッチングしてパルス電圧を生成するスイッチング素子と、このパルス電圧を変圧するトランスと、トランスによって変圧されたパルス電圧に基づいて直流出力電圧を生成し、負荷へ出力する出力回路と、直流入力電圧Vinを検出する入力電圧検出回路と、トランスの1次側を流れる入力電流Iinを検出する入力電流検出回路と、直流出力電圧Voutを検出する出力電圧検出回路と、直流入力電圧、入力電流および直流出力電圧が次の(1)式ないし(3)式を満たすか否かを判定し、この判定結果に基づいて故障か否かを判断する判断手段とを備えたものである。ここで、この判断手段は、上記(1)式ないし(3)式のうちの少なくとも1つを満たしていないと判定された場合には、正常状態であると判断すると共に、上記(1)式ないし(3)式の全てを満たしていると判定された場合には、故障状態である可能性があると判断するようになっている。但し、Vin(reg)は最低レギュレーション入力電圧であり、Iin(ref)は出力電圧対出力電流特性の垂下点を規定する入力電流よりも小さい基準入力電流であり、Vout(ref)は基準出力電圧である。
Vin ≧Vin(reg) ……(1)
Iin ≦Iin(ref) ……(2)
Vout≦Vout(ref) ……(3)
本発明のスイッチング電源装置では、スイッチング素子により直流入力電圧からパルス電圧が生成され、このパルス電圧がトランスにより変圧され、変圧されたパルス電圧に基づいて出力回路により直流出力電圧が生成され、負荷へ出力される。この際、負荷へ流れる出力電流が過電流となって垂下状態となったときには、出力電圧が垂下するのに応じて出力電流が増加する垂下特性を示す。また、入力電圧検出回路、入力電流検出回路および出力電圧検出回路によって、直流入力電圧Vin、入力電流Iinおよび直流出力電圧Voutが、それぞれ検出される。そして検出された値が上記(1)式ないし(3)式を満たすか否かが判定され、その判定結果に基づいて故障か否かが判断される。具体的には、上記(1)式ないし(3)式のうちの少なくとも1つを満たしていないと判定された場合には、正常状態であると判断される。一方、上記(1)式ないし(3)式の全てを満たしていると判定された場合には、故障状態である可能性があると判断される。ここで、検出されたこれら直流入力電圧Vin、入力電流Iinおよび直流出力電圧Voutの値に基づいて、出力電流の値を見積もることができるので、直流出力電圧に加え、出力電流も考慮したうえで、故障判断がなされる。
本発明のスイッチング電源装置では、出力側にさらにバッテリが接続される場合に、上記基準出力電圧Vout(ref)がこのバッテリの電圧よりも高くなるように設定し、上記判断手段が、上記直流出力電圧がこのバッテリの電圧よりも高い場合に、上記(1)式ないし(3)式を満たすか否かを判定するようにするのが好ましい。このように構成した場合、出力側にバッテリが接続された状態でも、このバッテリの電圧や充放電電流などにより、直流出力電圧や出力電流の検出が妨げられることはない。
本発明のスイッチング電源装置では、上記スイッチング素子をパルス幅変調により駆動する際のデューティ比を検出するデューティ比検出手段をさらに備え、上記判断手段が、検出されたデューティ比が予め定められた最大デューティ比に等しいか否かを判定し、この判定結果をも考慮して、故障か否かの判断を行うようにするのが好ましい。具体的には、上記判断手段は、上記(1)式ないし(3)式の全てを満たしていると判定されることにより故障状態の可能性があると判断した場合には、さらに、上記デューティ比検出手段により検出されたデューティ比が上記最大デューティ比と等しいか否かを判定し、検出されたデューティ比が上記最大デューティ比と等しくないと判定された場合には正常状態であると判断すると共に、検出されたデューティ比が上記最大デューティ比と等しいと判定された場合には故障状態であると判断するようにするのが好ましい。このように構成した場合、上記(1)式ないし(3)式に加え、デューティ比を高めて直流出力電圧をさらに増加させる余地があるか否かが考慮されるので、より正確な故障判断がなされる。また、この場合において、上記デューティ比の時間変化量を検出するデューティ比変化量検出手段をさらに備え、上記判断手段が、検出されたデューティ比の時間変化量をも考慮して、故障か否かの判断を行うようにするのがより好ましい。
本発明のスイッチング電源装置では、上記判断手段が、複数の基準入力電流および複数の基準出力電圧に基づいて、故障の程度を多段階に判断するようにしてもよい。このように構成した場合、故障の有無だけでなく、故障の程度についても判断されることから、故障に対して適切な対応を取ることができる。
本発明のスイッチング電源装置では、上記(1)式ないし(3)式が満たされている時間の履歴情報を出力する出力手段をさらに備えるようにしてもよい。このように構成した場合、履歴情報を利用することで、故障に対してより適切な対応を取ることができる。また、上記最低レギュレーション入力電圧、基準入力電流および基準出力電圧のうちの少なくとも1つを記憶する記憶手段をさらに備えるようにしてもよい。
本発明のスイッチング電源装置によれば、出力電流が過電流となって垂下状態となったときには、出力電圧が垂下するのに応じて出力電流が増加する垂下特性を示すようになされると共に、直流入力電圧Vin、入力電流Iinおよび直流出力電圧Voutをそれぞれ検出し、これらの検出値が上記(1)式ないし(3)式を満たすか否かを判定することで故障か否かが判断するようにしたので、直流出力電圧に加え、出力電流も考慮したうえで故障判断を行うことができ、出力電流が過電流となった場合でも、装置が故障であるか否かの判断を正確に行うことが可能となる。
具体的には、上記(1)式ないし(3)式のうちの少なくとも1つを満たしていないと判定された場合には、正常状態であると判断する一方、上記(1)式ないし(3)式の全てを満たしていると判定された場合には、故障状態である可能性があると判断するようにしたので、上記した効果を得ることが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、単に実施の形態という。)について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電圧変換システムの構成を表すものである。この電圧変換システムは、電圧変換動作を行うスイッチング電源装置1と、このスイッチング電源装置1に対する制御を行う指令部8とから構成され、例えばハイブリッドカー等の車載用に好適に用いられるものである。
スイッチング電源装置1は、高圧バッテリ11から供給される高圧の直流入力電圧Vin(例えば、400V程度)を、より低い直流出力電圧Vout(例えば、14V程度)に変換し、これにより出力側の負荷12を駆動するDC−DCコンバータとして機能するものである。
スイッチング電源装置1は、1次側高圧ラインL1Hと1次側低圧ラインL1Lとの間に設けられたスイッチング回路2と、1次側巻線31および2次側巻線32A,32Bを有するトランス3と、このトランス3の2次側に設けられた整流回路4と、この整流回路4に接続された平滑回路5と、スイッチング回路2を駆動する駆動回路73とを備えている。そして1次側高圧ラインL1Hの入力端子T1と1次側低圧ラインL1Lの入力端子T2との間には、高圧バッテリ11から出力される直流入力電圧Vinが印加されるようになっている。
このスイッチング電源装置1はまた、トランス3の1次側に配置され、直流入力電圧Vinを検出する入力電圧検出回路61と、同じくトランス3の1次側に配置され、入力電流Iinを検出するおよび入力電流検出回路62と、トランス3の2次側に配置され、直流出力電圧Voutを検出する出力電圧検出回路63と、指令部8から出力される所定の基準値を記憶する記憶部71と、直流出力電圧Voutを一定に保つための制御信号を駆動回路73へ出力すると共にスイッチング電源装置1が故障状態であるか否かを判断する制御部72と、この制御部72による判断結果を指令部8へ出力する出力部74とを備えている。
スイッチング回路2は、4つのスイッチング素子S1〜S4を有しており、フルブリッジ型の回路構成となっている。具体的には、スイッチング素子S1,S2の一端同士が互いに接続されると共に、スイッチング素子S3,S4の一端同士が互いに接続されている。また、スイッチング素子S1,S3の他端同士が互いに接続されると共にスイッチング素子S2,S4の他端同士が互いに接続され、これらの他端同士は、それぞれ入力端子T1,T2に接続されている。スイッチング回路2はこのような構成により、駆動回路73から供給される駆動信号SG1〜SG4に応じて、入力端子T1,T2間に印加される直流入力電圧Vinを入力交流電圧(パルス電圧)に変換するようになっている。
なお、スイッチング素子S1〜S4は、例えば電界効果型トランジスタ(MOS−FET;Metal Oxide Semiconductor-Field Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolor Transistor)などのスイッチ素子から構成される。
トランス3は、1次側巻線31と、一対の2次側巻線32A,32Bとを有している。このうち、1次側巻線31は、その一端がスイッチング素子S1,S2の一端同士に接続され、その他端がスイッチング素子S3,S4の一端同士に接続されている。すなわち、この1次側巻線31は、スイッチング回路2にHブリッジ接続されるようになっている。一方、2次側巻線32A,32Bの一端同士は互いに接続され、接地ラインLG上を平滑回路5を介して出力端子T4に導かれている。つまり、後述する整流回路4は、センタタップ型のものである。このような構成によりトランス3は、スイッチング回路2によって生成された入力交流電圧を降圧し、2次側巻線32A,32Bの各端部から、互いに180度位相が異なる出力交流電圧を出力するようになっている。なお、この場合の降圧の度合いは、1次側巻線31と2次側巻線32A,32Bとの巻数比によって定まる。
整流回路4は、一対の整流ダイオード4A,4Bからなる単相全波整流型のものである。整流ダイオード4Aのアノードはトランス3の2次側巻線32Aの他端に接続され、整流ダイオード4Bのアノードはトランス3の2次側巻線32Bの他端に接続されている。また、これら整流ダイオード4A,4Bのカソード同士は互いに接続され、出力ラインLOに接続されている。つまり、この整流回路4はセンタタップ型のカソードコモン接続の構成となっており、トランス3からの出力交流電圧の各半波期間を、それぞれ整流ダイオード4A,4Bによって個別に整流して直流電圧を得るようになっている。
平滑回路5は、チョークコイル51と出力平滑コンデンサ52とを含んで構成されている。チョークコイル51は出力ラインLOに挿入配置されており、その一端は整流ダイオード4A,4Bのカソード同士に接続され、その他端は出力端子T3に接続されている。また、出力平滑コンデンサ52は、出力ラインLO(具体的には、チョークコイル51の他端)と接地ラインLGとの間に接続されている。また、接地ラインLGの端部には、出力端子T4が設けられている。このような構成により平滑回路5は、整流回路4で整流された直流電圧を平滑化して直流出力電圧Voutを生成し、これを出力端子T3,T4から負荷12へ供給するようになっている。
入力電圧検出回路61は、1次側高圧ラインL1H上の接続点P1と、後述する制御部8内の演算部81との間に挿入配置されている。入力電圧検出回路61はこのような構成により、スイッチング電源装置1へ供給される直流入力電圧Vinを検出すると共に、この直流入力電圧Vinの大きさに対応する入力電圧検出電圧V1を制御部72へ出力するようになっている。なお、この入力電圧検出回路61の具体的な回路構成としては、例えば、接続点P1と接地との間に配置された図示しない分圧抵抗よって、直流入力電圧Vinを検出すると共にこれに応じた入力電圧検出電圧V1を生成するものが挙げられる。
入力電流検出回路62は、カレントトランス620と、ダイオード62Dと、抵抗器62Rとから構成されている。カレントトランス620の1次側巻線621は、1次側低圧ラインL1Lに挿入配置(具体的には、入力端子T2とスイッチング素子S2,S4の他端同士との間に配置)されており、2次側巻線622の一端は接地される一方、他端はダイオード62Dのアノードに接続されている。また、ダイオード62Dのカソードは抵抗器62Rの一端に接続され、これらダイオード62Dのカソードおよび抵抗器62Rの一端は互いに、制御部72に接続されている。なお、抵抗器62Rの他端は、2次側巻線622の一端と共に接地されている。入力電流検出回路62はこのような構成(半波整流回路の構成)により、カレントトランス620の1次側巻線621を流れる入力電流Iinを検出すると共に、この入力電流Iinの大きさに対応する入力電流検出電圧V2を制御部72へ出力するようになっている。なお、この入力電流検出回路62の配置は図1に示したものには限られず、例えば1次側高圧ラインL1Hに挿入配置(具体的には、入力端子T1とスイッチング素子S1,S3の他端同士との間に配置)するようにしてもよく、また、スイッチング素子S1,S2の一端同士から1次側巻線31を介してスイッチング素子S3,S4の一端同士に至る経路内に挿入配置するようにしてもよい。後者の場合、入力電流検出回路62を、いわゆる全波整流回路により構成すればよい。
出力電圧検出回路63は、出力ラインLO上の接続点P2と、制御部72との間に挿入配置されている。出力電圧検出回路63はこのような構成により、スイッチング電源装置1の直流出力電圧Voutを検出すると共に、この直流出力電圧Voutの大きさに対応する出力電圧検出電圧V3を演算部81へ出力するようになっている。なお、この出力電圧検出回路63の具体的な回路構成としては、上記した入力電圧検出回路61の場合と同様に、例えば、接続点P2と接地との間に配置された図示しない分圧抵抗よって、直流出力電圧Voutを検出すると共にこれに応じた出力電圧検出電圧V3を生成するものが挙げられる。
記憶部71は、最低レギュレーション入力電圧Vin(reg)、基準入力電流Iin(ref)、基準出力電流Iout(ref)、基準出力電圧Vout(ref)および最大デューティ比をそれぞれ記憶するものであり、これらは以下説明するように、スイッチング電源装置1の故障判断をする際の基準値を構成するようになっている。
制御部72は、出力電圧検出回路63から出力される出力電圧検出電圧V3に基づいて、直流出力電圧Voutが所定の定格電圧を保つための制御信号を駆動回路73へ出力すると共に、この出力電圧検出電圧V3に加え、入力電圧検出回路61から出力される入力電圧検出電圧V1、入力電流検出回路62から出力される入力電流検出電圧V2、および後述するようにスイッチング素子S1〜S4をパルス幅変調(PWM;Pulse Wave Modulation)により駆動する際のテューティ比に基づいて、スイッチング電源装置1が故障状態であるか否かを判断するものであり、例えばマイクロコンピュータなどにより構成される。具体的には、この故障状態であるかどうかの判断は、以下の(1)式〜(3)式をすべて満たすか否かを判定すると共に、上記デューティ比が記憶部71に記憶されている最大デューティ比に等しいか否かを判定し、それらの判定結果に基づいて行う。
Vin ≧Vin(reg) ……(1)
Iin ≦Iin(ref) ……(2)
Vout≦Vout(ref) ……(3)
但し、Vinは、入力電圧検出回路61による検出入力電圧であり、入力電圧検出電圧V1に対応するものである。また、Iinは、入力電流検出回路62による検出入力電流であり、入力電流検出電圧V2に対応する電流値である。また、Voutは、出力電圧検出回路63による検出出力電圧であり、出力電圧検出電圧V3に対応するものである。また、Vin(reg)は最低レギュレーション入力電圧であり、スイッチング電源装置1としての正常なレギュレーション動作が保証され得る最低の入力電圧を意味する。また、Iin(ref),Vout(ref)はそれぞれ、基準入力電流および基準出力電圧である。なお、最低レギュレーション入力電圧Vin(reg)、基準入力電流Iin(ref)および基準出力電圧Vout(ref)は、前述のように記憶部71に記憶されているものであり、制御部72が記憶部71から読み出すことによって用いられるようになっている。
ここで、図2を参照して、上記(1)式〜(3)式の詳細について説明する。図2は、これらの式によって規定される故障領域F0を表すものであり、縦軸が直流出力電圧Voutを、横軸が出力電流Ioutを、それぞれ表している。また、電圧V0および電流I0はそれぞれ所定の定格電圧および定格電流を表し、符号P0はいわゆる過電流垂下点を表している。
まず、(1)式は、この図2には表されない式であるが、検出された直流入力電圧Vinが、最低レギュレーション入力電圧Vin(reg)以上であるというものである。具体的には、スイッチング電源装置1に入力される直流入力電圧Vinがこの最低レギュレーション入力電圧Vin(reg)以上であれば、このスイッチング電源装置1が正常状態である限り、直流出力電圧Voutが定格電圧V0になるというものである。すなわち、この(1)式を満たさない場合には、以下の(2)式,(3)式の判定を正確に行うことができないことから、この(1)式は、図2に示した故障領域F0を規定するための前提条件となるものである。
また、(2)式は、検出された入力電流Iinが、基準入力電流Iin(ref)以下であるというものであり、図2に示した出力電圧−出力電流特性でいうと、出力電流Ioutが基準出力電流Iout(ref)以下であるということを意味している。具体的には、図中の基準出力電流Iout(ref)は、直流出力電圧Voutが一定である出力電流領域、すなわち過電流垂下点P0で規定される定格電流I0よりも低くなるように設定され、検出された入力電流Iinに対応する出力電流Ioutがこの基準出力電流Iout(ref)以下である場合には、スイッチング電源装置1が故障状態である可能性があるということを意味している。このようにして、出力電流Ioutが過電流であるかどうかを考慮したうで、スイッチング電源装置1の故障判断がなされるようになっている。なお、実際には、記憶部71に記憶されている基準出力電流Iout(ref)に基づいて、以下の(4)式によって(2)式中の基準入力電流Iin(ref)が算出され、(2)式を満たすか否かの判定がなされるようになっている。
Vin/Vout=Iout/Iin=Iout(ref)/Iin(ref)=n …(4)
(n;トランス3の1次側巻線31と2次側巻線32A,32Bとの巻数比)
また、(3)式は、検出された直流出力電圧Voutが、基準出力電圧Vout(ref)以下になっているというものである。具体的には、この(3)式では、基準出力電圧Vout(ref)は定格電圧V0よりも低くなるように設定され、検出された直流出力電圧Voutがこの基準出力電圧Vout(ref)以下である場合には、スイッチング電源装置1が故障状態である可能性があるということを意味している。
一方、スイッチング素子S1〜S4をパルス幅変調により駆動する際のテューティ比は、例えば制御部72によって検出される。つまり、制御部72は本発明における「デューティ比検出手段」の一具体例に対応し、例えばマイクロコンピュータのインプットキャプチャ機能などから構成される。具体的には、制御部72が、自身から駆動回路73へ出力される制御信号のデューティ比、または駆動回路73からスイッチング素子S1〜S4へ出力されるスイッチング信号SG1〜SG4のデューティ比を検出し、この検出デューティ比が最大デューティ比と等しいか否かを判定する。このように構成したので、上記(1)式〜(3)式に加え、デューティ比を高めて直流出力電圧Voutをさらに増加させる余地があるか否かが考慮されたうえで、故障判断がなされるようになっている。
このようにして制御部72は、上記(1)式〜(3)式をすべて満たすか否か、すなわちスイッチング電源装置1の出力電圧−出力電流特性が故障状態領域F0内にあるか否かを判定すると共に、検出デューティ比が最大デューティ比と等しいか否かを判定し、それらの判定結果に基づいてスイッチング電源装置1が故障状態であるか否かを判断し、その判断結果を出力部74へ出力するようになっている。
図1の説明に戻り、駆動回路73は、スイッチング回路2内のスイッチング素子S1〜S4を駆動するためのものである。具体的には、制御部72から出力される制御信号に基づいて、スイッチング素子S1〜S4に対する駆動信号SG1〜SG4をそれぞれ出力し、これらスイッチング素子S1〜S4を上述のようにパルス幅変調によって駆動するようになっている。より具体的には、この制御信号のデューティ比変化に従って直流出力電圧Voutが一定に保たれるように、駆動信号SG1〜SG4を生成するようになっている。
出力部74は、制御部72によるスイッチング電源装置1が故障状態であるか否かの判断結果を、指令部8へ出力するものである。
また、指令部8は、所定の基準値である最低レギュレーション入力電圧Vin(reg)、基準入力電流Iin(ref)、基準出力電圧Vout(ref)および最大デューティ比を、それぞれスイッチング電源装置1内の記憶部71へ出力すると共に、制御部72による判断結果を出力部74から受け取り、これによりスイッチング電源装置1に対する制御を行う部分である。なお、この指令部8は、例えばスイッチング電源装置1が車載用である場合には、例えばECU(Electric Control Unit)などから構成される。
ここで、整流回路4および平滑回路5が本発明における「出力回路」の一具体例に対応し、記憶部7が本発明における「記憶手段」の一具体例に対応する。また、制御部72が、本発明における「判断手段」および「デューティ比検出手段」の一具体例に対応する。
次に、以上のような構成のスイッチング電源装置の動作について説明する。まず、スイッチング電源装置1の基本動作について説明する。
スイッチング回路2は、高圧バッテリ11から入力端子T1,T2を介して供給される直流入力電圧Vinをスイッチングして入力交流電圧を生成し、これをトランス3の1次側巻線31に供給する。トランス3の2次側巻線32A,32Bからは、変圧(ここでは、降圧)された出力交流電圧が取り出される。
整流回路4は、この出力交流電圧を整流ダイオード4A,4Bによって整流する。これにより、出力ラインLOと接地ラインLGとの間に整流出力が発生する。
平滑回路5は、この出力ラインLOと接地ラインLGとの間に生じる整流出力を平滑化し、出力端子T3,T4から直流出力電圧Voutを出力する。そしてこの直流出力電圧Voutにより、負荷12が駆動される。
また、この直流出力電圧Voutは、出力電圧検出回路63によって随時検出されている。この出力電圧検出回路63から出力される直流出力電圧Voutに応じた電圧V3は、制御部72へ出力され、直流出力電圧Voutの大きさに応じたデューティ比からなる制御パルスが、駆動回路73へ出力される。そしてこの制御パルスに基づく駆動信号SG1〜SG4が、それぞれスイッチング回路2内のスイッチング素子S1〜S4へ供給され、直流出力電圧Voutが一定に保たれるように制御がなされる。具体的には、直流出力電圧Voutが所定の電圧よりも高い場合には、制御パルスのデューティ比が低くなることで、直流出力電圧Voutが低下する。一方、逆に直流出力電圧Voutが所定の定格電圧よりも低い場合には、制御パルスのデューティ比が高くなることで、直流出力電圧Voutが増加する。
次に、図1〜図3を参照して、本発明の主な特徴である、制御部72による故障状態の判断処理について詳細に説明する。ここで、図3は、制御部72による故障状態の判断処理を流れ図で表したものである。
まず、制御部72が、記憶部71に記憶されている基準出力電流Iout(ref)に基づいて、前述の(4)式を用いることにより、基準入力電流Iin(ref)を算出する(ステップS101)。なお、算出された基準入力電流Iin(ref)は、記憶部71に記憶され、以下の判断処理の際に用いられる。
次に、入力電圧検出回路61、入力電流検出回路62および出力電圧検出回路63が、それぞれ、直流入力電圧Vin、入力電流Iinおよび直流出力電圧Voutを検出する(ステップS102)。
次に、制御部72は、記憶部71に記憶されている最低レギュレーション入力電圧Vin(reg)および基準出力電圧Vout(ref)と、ステップS101で算出された基準入力電流Iin(ref)と、ステップS102で検出された直流入力電圧Vin、直流出力電圧Voutおよび基準出力電流Iout(ref)との間で、前述の(1)式〜(3)式をすべて満たすか否かを判定する(ステップS103)。
ここで、これら(1)式〜(3)式の少なくとも1つを満たしていないと判定された場合には(ステップS103:N)、制御部72は、スイッチング電源装置1の出力電圧−出力電流特性が図2の故障状態領域F0外にあることから、現在正常状態であると判断し(ステップS104)、処理がステップS102へと戻る。このようにして、直流出力電圧Voutに加えて出力電流Ioutも考慮したうえで、すなわち、出力電流Ioutが過電流であるか否かも考慮したうで、スイッチング電源装置1の故障判断がなされる。
一方、ステップS103において、(1)式〜(3)式をすべて満たしていると判定された場合には(ステップS103:Y)、制御部72は次に、自身から駆動回路73へ出力される制御信号のデューティ比、または駆動回路73からスイッチング素子S1〜S4へ出力されるスイッチング信号SG1〜SG4のデューティ比を検出し(ステップS105)、この検出デューティ比が最大デューティ比と等しいか否かを判定する(ステップS106)。
ここで、検出デューティ比が最大デューティ比と等しくない(最大デューティ比まで達していない)と判定された場合には(ステップS106:N)、制御部72は、スイッチング電源装置1の出力電圧−出力電流特性が図2の故障状態領域F0内にあるが、デューティ比を高めて直流出力電圧Voutをさらに増加させる余地があることから、正常状態であると判断し(ステップS104)、処理がステップS102へと戻る。
一方、検出デューティ比が最大デューティ比と等しい(最大デューティ比まで達している)と判定された場合には(ステップS106:Y)、制御部72は、スイッチング電源装置1の出力電圧−出力電流特性が故障状態領域F0内にあり、かつ、デューティ比を高めて直流出力電圧Voutをさらに増加させる余地はないことから、故障状態であると判断する(ステップS107)。そして、制御部72は、故障状態である旨の判断結果を出力部74を介して指令部8へ出力する(ステップS108)ことにより、故障状態の判断処理が終了する。なお、その後は、指令部8によって、この故障状態に対する適切な処理がなされることとなる。
以上のように、本実施の形態では、制御部72が、直流入力電圧Vin、入力電流Iinおよび直流出力電圧Voutの検出値と、記憶部71に記憶されている最低レギュレーション入力電圧Vin(reg)、基準入力電流Iin(ref)および基準出力電圧Vout(ref)との間で、上記(1)式〜(3)式をすべて満たすか否かを判定し、その判定結果に基づいてスイッチング電源装置1が故障状態であるか否かを判断するようにしたので、直流出力電圧Voutに加え、出力電流Ioutも考慮したうえで故障判断を行うことができ、出力電流Ioutが過電流となった場合でも、装置の故障判断を正確に行うことが可能となる。
また、(1)式〜(3)式をすべて満たすか否かを判定することに加え、スイッチング素子S1〜S4をパルス幅変調により駆動する際のデューティ比(検出デューティ比)が最大デューティ比と等しいか否かをさらに判定し、その判定結果をも考慮して故障判断を行うようにしたので、(1)式〜(3)式に加え、デューティ比を高めて直流出力電圧Voutをさらに増加させる余地があるか否かを考慮したうえで判断することができ、より正確な故障判断を行うことが可能となる。また、検出した信号の位置(例えば、制御部72から駆動回路73へ出力される制御信号や、駆動回路73からスイッチング素子S1〜S4へ出力されるスイッチング信号SG1〜SG4)から、故障の位置を特定することも可能となる。
また、この制御部72による故障状態の判断処理を、例えばマイクロコンピュータなどのソフトウェア処理で行うようにしたので、ハードウェアで構成した場合と比べて、スイッチング電源装置1の全体構成を簡素化することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
上記第1の実施の形態においては、スイッチング電源装置1の出力側に負荷12を接続した場合の故障判断について説明したが、本実施の形態では、出力側に負荷12に加え、低圧バッテリ13を接続した場合の故障判断について説明する。なお、説明の簡潔化を図るため、以下、第1の実施の形態と同様の部位については、同じ符号を付して説明する。
図4は、本実施の形態に係る電圧変換システムの構成を表すものである。この電圧変換システムは、スイッチング電源装置1と指令部8とから構成され、スイッチング電源装置1の出力側(出力端子T3,T4の間)に、負荷12および低圧バッテリ13が互いに並列接続されている。そしてこのスイッチング電源装置1から出力される直流出力電圧Voutによって、低圧バッテリ13に給電されると共に、負荷12が駆動されるようになっている。なお、この低圧バッテリ13が、本発明における「バッテリ」の一具体例に対応する。
次に、本実施の形態に係る制御部72による故障状態の判断処理について説明する。
まず、本実施の形態では、基準出力電圧Vout(ref)が、低圧バッテリ13の充電電圧(低圧バッテリ電圧Vb)よりも高く設定されるようになっている。これにより、スイッチング電源装置1の出力側に低圧バッテリ13が接続された状態でも、低圧バッテリ電圧Vbや低圧バッテリ13の充放電電流などにより、直流出力電圧Voutの検出が妨げられることはない。
また、本実施の形態の判断部72は、直流出力電圧Voutが低圧バッテリ電圧Vbよりも高い場合に、前述の(1)式〜(3)式をすべて満たすか否かの判定を行うようになっている。これは、図4に示した回路構成では、低圧バッテリ13が十分に充電されているような場合には、低圧バッテリ電圧Vbが直流出力電圧Voutと等しくなり、常に(3)式が満たされる、すなわち検出された直流出力電圧Voutが基準出力電圧Vout(ref)以下になってしまうからである。よって、このように構成したことにより、(3)式の判定が正確に行われるようになる。
なお、直流出力電圧Voutが低圧バッテリ電圧Vbよりも高い場合とは、例えば低圧バッテリ13が十分には充電されていないような場合や、図4の出力端子T3と低圧バッテリ13との間に抵抗器などが設けられ、そこで電圧降下が生じているような場合などが挙げられる。
以上のように、本実施の形態では、制御部72が、直流出力電圧Voutが低圧バッテリ13の充電電圧(低圧バッテリ電圧Vb)よりも高い場合において、上記(1)式〜(3)式をすべて満たすか否かを判定すると共に、基準出力電圧Vout(ref)が低圧バッテリ電圧Vbよりも高くなるように設定したので、この低圧バッテリ電圧Vbや低圧バッテリ13の充放電電流などによって故障判断(直流出力電圧Voutの検出など)が妨げられることはなく、第1の実施の形態における効果に加え、出力側にバッテリを接続した場合でも、装置の故障判断を正確に行うことが可能となる。
以上、第1および第2の実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、(1)式〜(3)式をすべて満たすか否かを判定することに加え、検出デューティ比が最大デューティ比と等しいか否かをさらに判定し、それらの判定結果に基づいて、スイッチング電源装置1の故障判断を行う場合について説明したが、例えば(1)式〜(3)式の判定結果のみで故障判断を行うようにしてもよい。このように構成した場合、上記実施の形態よりも簡易な構成とすることができ、判断処理をより迅速に行うことが可能となる。また、逆に上記実施の形態における判定に加え、さらに制御部72が、このデューティ比の時間変化量を検出し、検出されたこのデューティ比の時間変化量をも考慮して、故障か否かの判断を行うようにしてもよい。このように構成した場合、デューティ比が増加傾向にあるのか、あるいは減少傾向にあるのかを考慮することができ、より詳細な故障判断をすることが可能となる。なお、この場合の制御部72が、本発明における「デューティ比変化量検出手段」の一具体例に対応する。
また、上記実施の形態では、図2に示したように、スイッチング電源装置1における故障の有無のみを判断する場合について説明したが、例えば図4に示したように、故障の有無に加え、故障の程度を多段階(この場合、軽故障状態、中故障状態および重故障状態の3段階)に判断するようにしてもよい。具体的には、それぞれ複数(この場合、3つ)の基準出力電圧Vout(ref1),Vout(ref2),Vout(ref3)および基準出力電流Iout(ref1),基準出力電流Iout(ref2),基準出力電流Iout(ref3)を記憶部71に記憶するようにし、これら複数の基準値を用いて、スイッチング電源装置1の出力電圧−出力電流特性において、複数の故障状態領域F1〜F3を設けるようにする。そしてこれら複数の故障状態領域を、それぞれ軽故障状態領域F1、中故障状態領域F2および重故障状態領域F3として設定すれば、制御部72が故障の有無だけでなく、故障の程度についても判断することが可能となる。
また、上記実施の形態では、制御部72による故障状態の判断結果を指令部8へ出力する場合について説明したが、これに加えて、例えば(1)式〜(3)式がすべて満たされている時間の履歴情報等を、出力部74から指令部8へ出力するようにしてもよい。このように構成した場合、この履歴情報を利用することで、指令部8からより適切な制御がなされ得る。具体的には、例えば、これらの式を満たす時間に応じて、指令部8から記憶部71へ出力する基準値を変化させるようにすれば、より厳密な故障判断を行うことが可能となる。また、このような履歴情報を、記憶部71に記憶させておくようにしてもよい。このように構成した場合、記憶されている履歴情報を利用することで、例えばスイッチング電源装置1の寿命等を判断することも可能となる。
また、上記実施の形態では、スイッチング回路2をいわゆるフルブリッジ型により構成した場合について説明してきたが、例えばいわゆるハーフブリッジ型やチョッパ型、フォワード型、フライバック型などの種々の構成に適用することが可能である。
また、上記実施の形態では、(1)〜(3)式内の基準値を記憶部71に記憶しておく場合について説明したが、これらの基準値を、スイッチング電源装置1の外部(例えば、指令部8など)から制御部72へ直接入力するように構成してもよい。
さらに、上記実施の形態では、入力電流検出回路62をカレントトランス620を用いて構成したが、この入力電流検出回路62を、例えばホールセンサを用いて構成するようにしてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る電圧変換システムの構成を表す回路図である。 式によって規定される故障領域を説明するための特性図である。 故障状態の判断処理を表す流れ図である。 本発明の第2の実施の形態に係る電圧変換システムの構成を表す回路図である。 本発明の変形例に係る故障領域を説明するための特性図である。
符号の説明
1…スイッチング電源装置、11…高圧バッテリ、12…負荷、13…低圧バッテリ、2…スイッチング回路、3…トランス、31…1次側巻線、32A,32B…2次側巻線、4…整流回路、4A,4B…整流ダイオード、5…平滑回路、51…チョークコイル、52…出力平滑コンデンサ、61…入力電圧検出回路、62…入力電流検出回路、63…出力電圧検出回路、71…記憶部、72…制御部、73…駆動回路、74…出力部、8…指令部、S1〜S4…スイッチング素子、T1,T2…入力端子、T3,T4…出力端子、L1H…1次側高圧ライン、L1L…1次側低圧ライン、LO…出力ライン、LG…接地ライン、P0…出力電圧垂下点、I0…垂下電流、P1,P2…接続点、Vin…直流入力電圧、Iin…入力電流、Vout…直流出力電圧、Iout…出力電流、Vout(ref),Vout(ref1),Vout(ref2),Vout(ref3)…基準出力電圧、Vb…低圧バッテリ電圧、Iout(ref),Iout(ref1)Iout(ref2),Iout(ref3)…基準出力電流、F0…故障領域、F1…軽故障領域、F2…中故障領域、F3…重故障領域、V1〜V3…電圧、SG1〜SG4…スイッチング信号。

Claims (7)

  1. 出力側に負荷が接続されると共に、この負荷へ流れる出力電流が過電流となって垂下状態となったときに、出力電圧が垂下するのに応じて前記出力電流が増加する垂下特性を示すようになされたスイッチング電源装置であって、
    直流入力電圧をスイッチングしてパルス電圧を生成するスイッチング素子と、
    前記パルス電圧を変圧するトランスと、
    前記トランスによって変圧されたパルス電圧に基づいて直流出力電圧を生成し、前記負荷へ出力する出力回路と、
    前記直流入力電圧Vinを検出する入力電圧検出回路と、
    前記トランスの1次側を流れる入力電流Iinを検出する入力電流検出回路と、
    前記直流出力電圧Voutを検出する出力電圧検出回路と、
    前記直流入力電圧、前記入力電流および前記直流出力電圧が次の(1)式ないし(3)式を満たすか否かを判定し、この判定結果に基づいて故障か否かを判断する判断手段と
    を備え
    前記判断手段は、
    前記(1)式ないし(3)式のうちの少なくとも1つを満たしていないと判定された場合には、正常状態であると判断すると共に、
    前記(1)式ないし(3)式の全てを満たしていると判定された場合には、故障状態である可能性があると判断する
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
    Vin ≧Vin(reg) ……(1)
    Iin ≦Iin(ref) ……(2)
    Vout≦Vout(ref) ……(3)
    但し、Vin(reg) :最低レギュレーション入力電圧
    Iin(ref) :出力電圧対出力電流特性の垂下点を規定する入力電流よりも小さい基準入力電流
    Vout(ref):基準出力電圧
  2. 出力側にさらにバッテリが接続されると共に、前記基準出力電圧Vout(ref)がこのバッテリの電圧よりも高くなるように設定され、
    前記判断手段は、前記直流出力電圧が前記バッテリの電圧よりも高い場合に、前記(1)式ないし(3)式を満たすか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記スイッチング素子をパルス幅変調により駆動する際のデューティ比を検出するデューティ比検出手段をさらに備え、
    前記判断手段は、
    前記(1)式ないし(3)式の全てを満たしていると判定されることにより、故障状態の可能性があると判断した場合には、さらに、前記デューティ比検出手段により検出されたデューティ比が予め定められた最大デューティ比と等しいか否かを判定し、
    検出されたデューティ比が前記最大デューティ比と等しくないと判定された場合には、正常状態であると判断すると共に、
    検出されたデューティ比が前記最大デューティ比と等しいと判定された場合には、故障状態であると判断する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記デューティ比の時間変化量を検出するデューティ比変化量検出手段をさらに備え、
    前記判断手段は、検出されたデューティ比の時間変化量をも考慮して、故障か否かの判断を行う
    ことを特徴とする請求項3に記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記判断手段は、複数の基準入力電流および複数の基準出力電圧に基づいて、故障の程度を多段階に判断する
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
  6. 前記(1)式ないし(3)式が満たされている時間の履歴情報を出力する出力手段をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
  7. 前記最低レギュレーション入力電圧、前記基準入力電流および前記基準出力電圧のうちの少なくとも1つを記憶する記憶手段をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
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