JP4466509B2 - コモンレール式燃料噴射システムの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子制御ユニットと燃料圧センサとの接続に対する改造への対策手段を備えるコモンレール式燃料噴射システムの制御装置に関する。
コモンレール式燃料噴射システムでは、燃料の噴射圧に相当する高圧の燃料がコモンレール内に蓄圧されるとともに、コモンレール内に蓄圧された高圧燃料が燃料噴射弁を介してエンジンに噴射供給される。コモンレールには燃料圧センサが設けられており、燃料圧センサにより検出される燃料圧が目標の燃料圧となるように、燃料圧フィードバック制御が実施される。より具体的には、燃料圧の偏差に応じて高圧燃料ポンプによる燃料圧送量が制御されることにより、コモンレール内の燃料圧が制御されるようになっている(例えば、特許文献1)。
さて、燃料圧センサは、ハーネスを介して電子制御ユニットに接続されている。電子制御ユニットはバッテリ電源から一定の電源電圧の電力を生成する電源回路を有しており、この電源回路より燃料圧センサに対して電力供給が行われている。
一般に、燃料圧センサは、半導体が歪むときに比抵抗が変化するピエゾ効果の原理を利用したものである。このような燃料圧センサでは、燃料圧に応じてセンサ素子部の比抵抗が変化する。そして、比抵抗の変化は、センサ素子部に印加される電圧及び出力電圧に基づいて求められる。ここで、センサ素子部に印加される電圧は電源回路より供給される一定の電源電圧であり、コモンレール内の燃料圧と出力電圧との関係があらかじめ求められている。燃料圧センサは、検出信号として出力電圧を電子制御ユニットに出力する。
電子制御ユニットでは、燃料圧センサの出力電圧を取得し、あらかじめ求められている関係から燃料圧を算出する。そして、算出した燃料圧に基づいて燃料圧フィードバック制御を実施する。
ところが、エンジンの出力増加を目的としてハーネスに抵抗の挿入等を行う改造や、電子制御ユニット又は燃料圧センサとハーネスとの接触不良などにより、燃料圧センサにおいてセンサ素子部に実際に印加される電圧が電力供給側の電源電圧に比べて低下することがある。すると、同じ燃料圧であっても燃料圧センサの出力電圧が低下し、コモンレール内の燃料圧が過小評価される。これにより、燃料圧フィードバック制御によって、燃料ポンプによる過剰な燃料圧送が行われ、実際のコモンレール内の燃料圧は、目標とする燃料圧よりも高い状態になる。この状態を放置しておくと、コモンレールなどの損傷や寿命の低下などを招くおそれがある。
特開2002−276500号公報
本発明の目的は、エンジンの出力増加のために行われる燃料圧センサと電子制御ユニットとにかかる改造等への対策手段を備え、ひいてはコモンレール等の保護を図ることのできるコモンレール式燃料噴射システムの制御装置を提供することを主たる目的とする。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明では、燃料圧センサの検出素子部に実際に印加される内部駆動電圧を取得する電圧取得手段と、電圧取得手段により取得した内部駆動電圧が異常か否かを判定する異常判定手段と、を備える。
上記構成によれば、内部駆動電圧が取得され、エンジンの出力増加を目的とした燃料圧センサと電子制御ユニットとの接続に対する改造や電子制御ユニット又は燃料圧センサとハーネスとの接触不良などにより内部駆動電圧が異常になっているときに、その内部駆動電圧が異常であると判定される。このため、燃料圧が誤検出されることを回避でき、誤検出された燃料圧に基づく燃料圧フィードバック制御によって燃料がコモンレール内に過剰に蓄圧されることを回避できる。ひいては、コモンレール等の保護が図られ、破損や寿命の低下などを防止することができる。
また、請求項1に記載の発明では、電圧取得手段により取得した内部駆動電圧に応じて燃料圧フィードバック制御における目標燃料圧を補正する補正処理手段を備える。この構成によれば、仮に、内部駆動電圧が異常になったとしても、その異常の状況に合わせて燃料圧フィードバック制御を実施することができる。
請求項2に記載の発明では、上記電圧取得手段及び異常判定手段を備える構成において、異常判定手段により内部駆動電圧が異常であると判定された場合に、燃料圧フィードバック制御における目標燃料圧をエンジンが駆動可能な最小値又はその近傍の値に設定する。これにより、内部駆動電圧が異常である場合に、エンジンの運転を継続可能な状態を確保しつつ、燃料圧の誤検出に伴い燃料がコモンレール内に過剰に蓄圧されることを回避できる。
なお、請求項1又は2に記載の発明において、異常判定手段により内部駆動電圧が異常であると判定された場合に、燃料圧フィードバック制御を中止してもよい。これにより、内部駆動電圧が異常である場合に、フィードバック制御によりコモンレール内に燃料の過剰な蓄圧が行われることを回避できる。なお、燃料圧フィードバック制御の中止に際して、オープンループ制御を実施してエンジンの運転を継続可能な状態を確保すると良い。又は、エンジンを停止させるようにしても良い。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載の発明において、エンジンが定常運転状態のときに、内部駆動電圧が異常か否かを判定する。エンジンが定常運転中であればコモンレール内の燃料圧がほぼ一定である状態、すなわち燃料圧センサの出力電圧が安定している状態において内部駆動電圧が異常か否かを判定することができ、異常判定の信頼性が向上する。
請求項4に記載の発明では、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、ハーネスが、電源回路から燃料圧センサに電力供給を行う電源線と、電源回路と燃料圧センサとの基準電位を設定する基準線と、燃料圧センサの検出信号を前記電子制御ユニットに出力するための第1の信号線に加え、燃料圧センサの内部駆動電圧を電子制御ユニットに出力するための第2の信号線と、からなることを特徴とする。電源線と基準線と第1の信号線との3本の電線からなる従来のハーネスに対して第2の信号線を追加したことにより、電子制御ユニットが燃料圧センサの内部駆動電圧を取得可能になる。
請求項5に記載の発明では、請求項1又は2に記載の発明において、電圧取得手段及び異常判定手段を備えた演算部を燃料圧センサに設け、燃料圧センサが前記異常判定手段による異常判定結果を電子制御ユニットに対して出力する。これにより、内部駆動電圧が異常である場合に、その異常を燃料圧センサ側にて判定することができ、電子制御ユニットにおける演算負荷を低減することができる。
第1の発明では、燃料の噴射圧に相当する高圧の燃料をコモンレール内に蓄圧するとともに、該コモンレール内に蓄圧された燃料を燃料噴射弁を介してエンジンに噴射供給可能なコモンレール式燃料噴射システムに適用され、外部に電力供給が可能な電力供給部を有する電子制御ユニットと、該電子制御ユニットとハーネスを介して接続され前記コモンレール内の燃料圧を検出する検出素子部を有する燃料圧センサとを備え、該燃料圧センサは前記燃料圧と前記検出素子部に印加される内部駆動電圧とに応じた出力電圧を検出信号として前記電子制御ユニットに出力し、前記電子制御ユニットは入力した前記燃料圧センサの検出信号に基づいて燃料圧フィードバック制御を実施するコモンレール式燃料噴射システムの制御装置において、前記燃料圧センサは、前記電力供給部より供給された電力を一定の電源電圧の電力に調節する定電圧回路を備え、該定電圧回路により調節された一定の電源電圧を前記検出素子部に印加する。つまり、第1の発明では、燃料圧センサが供給された電力を一定の電源電圧の電力に調節する電源回路を備え、電源回路により調節された一定の電源電圧を検出部に印加する。
上記構成によれば、出力増加を目的とした燃料圧センサと電子制御ユニットとの接続に対する改造等により実際に燃料圧センサに供給される電圧が変化しても、燃料圧センサが有する電源回路において一定の電源電圧が生成される。検出素子部にはこの一定の電源電圧が印加されるため、改造等によって供給される電圧が変化することによるコモンレール内の燃料圧の誤検出が防止される。ひいては、コモンレール等の保護が図られる。
第2の発明では、第1の発明において、電子制御ユニットが燃料圧センサに対して電力を周期的に変動させて供給し、電子制御ユニット及び燃料圧センサが前記電力の変動に同期して相互に通信可能な通信手段を備える。これにより、エンジンの出力増加を目的として燃料圧センサの出力信号を改変しようとする改造を行う場合には、通信の内容を解析し且つ所望とする動作を行うための通信内容を生成する必要がある。このため、燃料圧センサと電子制御ユニットとの接続にかかる改造等がより困難になる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。本実施の形態は、車両用ディーゼルエンジンのコモンレール式燃料噴射システムとして本発明を具体化しており、その詳細な構成を以下に説明する。
図1は、コモンレール式燃料噴射システムの概要を示す構成図である。図1において、多気筒ディーゼルエンジン(以下、エンジンという)10には、気筒毎に電磁式インジェクタ11が配設され、これらインジェクタ11は各気筒共通のコモンレール(蓄圧配管)12に接続されている。コモンレール12には、高圧ポンプ13が接続され、高圧ポンプ13の駆動に伴い、噴射圧相当の高圧燃料がコモンレール12に連続的に蓄圧される。高圧ポンプ13には、その燃料吸入部に電磁駆動式の吸入調量弁13aが設けられている。フィードポンプ14によって燃料タンク15から汲み上げられた低圧燃料は、吸入調量弁13aを介して高圧ポンプ13に吸入される。また、コモンレール12には、燃料圧センサ16が設けられ、コモンレール12内に蓄圧される燃料圧(以下、コモンレール圧ともいう)が検出される。コモンレール12に蓄圧される燃料圧は例えば20〜180MPa程度であり、コモンレール12の耐圧は200MPa程度である。なお、コモンレール12には、図示しない電磁駆動式(又は機械式等)の減圧弁が設けられており、コモンレール圧が過剰に上昇した場合には、この減圧弁が開放されて減圧が行われるようになっている。
電子制御ユニット(以下、ECUという)20は、周知の通り、CPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)21を備えるものである。ECU20には、燃料圧センサ16の検出信号や、エンジン回転速度及びアクセル開度などの運転情報が逐次入力される。そして、マイコン21では、その運転情報に基づいて最適な燃料噴射時期及び噴射量が決定されるとともに、これらの燃料噴射時期及び噴射量に基づき、インジェクタ11に対して噴射制御信号が出力される。この結果、各気筒において、インジェクタ11からエンジン10への燃料噴射が行われる。
また、マイコン21は、その時々のエンジン回転速度及び燃料噴射量に基づきコモンレール圧の目標値を算出するとともに、実際のコモンレール圧が目標値に一致するように高圧ポンプ13の燃料吐出量をフィードバック制御する。より具体的には、コモンレール圧の目標値と実際値との偏差に基づいて高圧ポンプ13の目標吐出量を決定し、それに応じて高圧ポンプ13の吸入調量弁13aの開度を制御する。
図2には、燃料圧センサ16とECU20との電気的構成を示す。燃料圧センサ16とECU20とは、ハーネス30を介して接続されている。ハーネス30は、4本の電線及びその両端に設けられたコネクタ部(図示略)からなるケーブルであり、燃料圧センサ16及びECU20は、ハーネス30を接続可能なコネクタ(図示略)を有している。
さて、図2において、一点鎖線で囲まれる枠内(図2のA内)は本発明の特徴を示す構成部分であり、その構成部分を除いたものが既存の構成である。先ずは、既存の構成について説明する。
ECU20は、バッテリ電源+Bから一定の電源電圧Vc(例えば5ボルト)を生成する電源回路22を有している。そして、電源回路22より電源線31を通じて燃料圧センサ16に電力供給が行われる。なお、燃料圧センサ16とECU20との基準電位は、基準線32を介して共通になっている。
燃料圧センサ16は、コモンレール圧Pcを検出するためのセンサ素子部16aを有している。センサ素子部16aは、半導体(本実施の形態ではシリコン)が歪むときに、その比抵抗が変化するピエゾ効果の原理を利用したものであり、その比抵抗の変化はブリッジ回路により検出される。すなわち、センサ素子部16aでは、コモンレール圧Pcの変化に応じて比抵抗が変化する。そして、その比抵抗の変化は、ブリッジ回路の対向する2端子間(a−c間)に印加される電圧と、他方の2端子間(b−d間)に現れる電圧とに基づいて求められる。ここで、a−c間に印加される電圧は一定であり、コモンレール圧Pcが変化するとb−d間の電圧が変化する。そこで、燃料圧センサ16は、端子b−d間の電圧を差動増幅器17により求めるとともに、出力電圧Voutを検出信号として出力する。このとき、図3に示すような、コモンレール圧Pcと出力電圧Voutとの関係があらかじめ求められている。図3によれば、コモンレール圧Pcが小さいとき電圧Voutは小さく、コモンレール圧Pcが大きいとき電圧Voutは大きい。
燃料圧センサ16より出力された出力電圧Voutは、信号線33を介してECU20に入力され、A/Dコンバータ23を介してマイコン21に取得される。そして、マイコン21は、図3の関係に基づき、出力電圧Voutからコモンレール圧Pcを算出する。なお、信号線33は、ECU20の内部において、抵抗(本実施の形態では200キロオーム)24を介して電源電圧Vcにプルアップされている。
ところで、エンジン10の出力増加を目的とする改造などにより、例えば、電源回路22から燃料圧センサ16に給電が行われる電源線31に抵抗が挿入されることがある。このとき、挿入された抵抗において電圧降下が生じ、内部駆動電圧Vinが電源電圧Vcに比べて小さくなる。すると、同じコモンレール圧であったとしても燃料圧センサ16の出力電圧Voutが小さくなり、マイコン21により算出されるコモンレール圧が過小評価される。この結果、燃料圧フィードバック制御により、実際のコモンレール12内の燃料圧が目標燃料圧よりも上昇し、エンジン10の出力が本来よりも増加する。この状態を放置しておくと、コモンレール12等の損傷や、寿命の低下などの問題が生じるおそれがある。
そこで、燃料圧センサ16の内部駆動電圧Vinに異常がないかを判定するために、図2において一点鎖線で囲む枠内の、内部駆動電圧Vinを取得する手段を設ける。具体的には、燃料圧センサ16において、オペアンプ18を利用して内部駆動電圧Vinを出力可能とする。そして、ECU20は信号線34を介して内部駆動電圧Vinを入力し、マイコン21がA/Dコンバータ25を介して内部駆動電圧Vinを取得する。マイコン21は、電源電圧Vcとの比に基づいて取得した内部駆動電圧Vinが異常か否かを判定する。なお、信号線34は、ECU20の内部において、抵抗(本実施の形態では200キロオーム)26を介して電源電圧Vcにプルアップされている。
図4は、燃料圧センサ16の内部駆動電圧Vinが異常か否かを判定する内部駆動電圧判定処理の処理手順を示すフローチャートである。内部駆動電圧判定処理は、マイコン21により所定時間周期毎(例えば、10msec周期毎)に実行される。
先ず、ステップS101では、処理フラグF1により内部駆動電圧判定が未完了であるか否かを確認する。電源線31への抵抗の挿入等はエンジン10の停止時に行われることが想定される。このため、エンジン10の始動後に所定の内部駆動電圧判定を行えば良く、内部駆動電圧判定が完了していれば本内部駆動電圧判定処理を実行しない。処理フラグF1=0であれば内部駆動電圧判定が未完了と判断し、ステップS102に移る。一方で、処理フラグF1=1であれば内部駆動電圧判定が完了していると判断し、本内部駆動電圧判定処理を終了する。なお、処理フラグF1は、マイコン21の起動後の初期処理において、F1=0(未完了)に初期化されている。
続いてステップS102では、エンジン10が定常運転中か否かを確認する。定常運転中か否かの確認は、エンジン回転速度や燃料噴射量などの時間変化の割合に基づいて判断する。定常運転中に内部駆動電圧判定を行う理由は、異常判定の信頼性を高めることを目的とするものである。すなわち、コモンレール圧Pcがほぼ一定であってセンサ素子部16aの出力電圧Voutが安定する状態において内部駆動電圧判定を行う。定常運転中であればステップS103に移り、定常運転中でなければ本内部駆動電圧判定処理を終了する。
ステップS103では、内部駆動電圧判定の実行回数を表すカウンタCをインクリメントする。本内部駆動電圧判定処理では、内部駆動電圧Vinの異常を確実に認識するために所定回数K(本実施の形態では100回)の内部駆動電圧判定を行う。このため、カウンタCを用いて実行回数をカウントする。なお、カウンタCは、処理フラグF1と同様に、マイコン21の初期処理においてC=0(0回)に初期化されている。
ステップS104では、内部駆動電圧Vinを取得する。そして、ステップS105において、内部駆動電圧Vinが正常であるか否かを判定する。具体的には、内部駆動電圧Vinと電源電圧Vcとの電圧比を計算し、その電圧比が所定以上(本実施の形態では10%以上)低下していなければ正常と判定する。内部駆動電圧Vinが正常であれば、ステップS106へと移る。一方、内部駆動電圧Vinが正常でなければ、ステップS107に移る。
ステップS106では、内部駆動電圧判定が所定回数K行われたかを確認する。所定回数Kの判定が行われていなければ、一旦、本内部駆動電圧判定処理を終了し、次の演算周期にて再び内部駆動電圧判定を行う。一方で、所定回数Kの内部駆動電圧判定が行われると、ステップS109に移る。
さて、抵抗の挿入等が行われ、ステップS105において内部駆動電圧Vinが正常でないと判定された場合には、ステップS107において異常時処理を行う。異常時処理では、ダイアグノーシス機能により、運転者に異常を知らせる警告灯を点灯するとともに、燃料圧センサ16の内部駆動電圧Vinが低下したことを表す異常データを異常診断ログ用メモリ(EEPROMやスタンバイRAM等)に書き込む。続いてステップS108では、内部駆動電圧Vinが異常であることを、エラーフラグF2=1(異常)としてRAMに記憶する。ここで、エラーフラグF2は、エラーフラグF2=0であれば内部駆動電圧Vinが異常でないこと示し、エラーフラグF2=1であれば内部駆動電圧Vinが異常であることを示すものである。なお、エラーフラグF2は、マイコン21の起動後の初期処理において、F2=0(正常)に初期化されている。異常時処理及びエラーフラグF2の設定が終了すると、ステップS109に移る。
ステップS109の処理は、内部駆動電圧Vinが正常でないと判定されるか、又は内部駆動電圧判定のカウンタCが所定回数Kに達したときに実行される。すなわち、内部駆動電圧判定を完了する条件が成立した時に、処理フラグF1=1(完了)とする。この結果、次回以降、本内部駆動電圧判定処理を実行しない状態になる。
図5は、内部駆動電圧判定処理の判定結果を考慮したコモンレール12の燃料圧フィードバックの処理手順を示すフローチャートである。本燃料圧フィードバック制御の処理は、マイコン21により、所定時間周期毎(例えば、10msec周期毎)に実行される。
先ず、ステップS201では、その都度の運転情報としてエンジン回転速度や燃料噴射量を取得する。続いて、ステップS202では、目標コモンレール圧Pctgを算出する。エンジン回転速度と燃料噴射量と目標コモンレール圧Pctgとの関係はあらかじめ求められており、マップとして保存されている。そこで、このマップが参照されることにより、エンジン回転速度及び燃料噴射量に基づいて目標コモンレール圧Pctgが算出される。
ステップS203では、エラーフラグF2により内部駆動電圧判定処理の判定結果を確認する。エラーフラグF2=1の場合、すなわち燃料圧センサ16の内部駆動電圧Vinが異常であると判定された場合には、ステップS204に移り、目標コモンレール圧Pctgの補正処理を行う。ステップS204における補正処理では、エンジン10の出力を抑制しつつも運転が継続可能であるように、目標コモンレール圧Pctgをエンジン10が動作可能な最小値(本実施の形態では、20MPa)に設定する。一方で、エラーフラグF2=0の場合、すなわち燃料圧センサ16の内部駆動電圧Vinが異常であると判定されていない場合には、そのままステップS205に移る。
ステップS205では、燃料圧センサ16の出力電圧Voutを取得し、図3の関係に基づいてコモンレール圧Pcを算出する。続いて、ステップS206では、目標コモンレール圧Pctgとコモンレール圧Pcとの偏差ΔPを求める。そして、ステップS207において偏差ΔPに基づく高圧ポンプ13の目標吐出量を求めるとともに、その目標吐出量から吸入調量弁13aの開度を算出する。ステップS208では、吸入調量弁13aに対し、算出した開度に基づく制御信号を出力する。
さて、燃料圧センサ16とECU20との接続に対してエンジン10の出力増加を目的として電源線31に抵抗が挿入された場合に、燃料圧センサ16の内部駆動電圧Vinが電源電圧Vcに比べて所定以上低下する。すると、内部駆動電圧判定処理により内部駆動電圧Vinが異常であると判定され、目標コモンレール圧Pctgが補正処理によりエンジン10が運転可能な最小値に設定される。そして、高圧ポンプの目標吐出量が小さくなり、吸入調量弁13aはその目標吐出量に応じて開度制御される。このため、コモンレール12内に蓄えられる燃料圧は比較的低くなる。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
燃料圧センサ16の内部駆動電圧Vinを取得するとともに、取得した内部駆動電圧Vinが異常か否かを判定するようにしたことにより、ハーネス30の電源線31に対してエンジン10の出力増加を目的として抵抗の挿入等の改造が行われたり、燃料圧センサ16又はECU20とハーネス30との接触不良などが発生したときに、内部駆動電圧Vinが異常であると判定できる。このため、コモンレール圧Pcが誤検出されることを回避でき、誤検出されたコモンレール圧Pcに基づく燃料圧フィードバック制御によって燃料がコモンレール12内に過剰に蓄圧されることを回避できる。
さらに、内部駆動電圧Vinが異常である場合には、燃料圧フィードバック制御において目標コモンレール圧Pctgをエンジン10が運転可能な最小値を設定したことにより、エンジンの運転を継続可能な状態を確保しつつ、燃料圧フィードバック制御によるコモンレール圧Pcの上昇を回避できる。また、燃料圧センサ16とECU20とを接続するハーネス30において、従来の3本の電線に対して信号線34を追加したことにより、燃料圧センサ16からECU20に対して内部駆動電圧Vinが出力可能となっている。以上により、コモンレール12等の保護が図られ、破損や寿命の低下などが防止される。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、第1の実施の形態における燃料圧センサ16及びECU20の構成を図6に示すものに変更する。第1の実施の形態で使用した記号等はそのまま準用する。第1の実施の形態では、ECU20が有するマイコン21が内部駆動電圧Vinが異常か否かを判定したが、第2の実施の形態では、燃料圧センサ16がマイコン等からなる演算部51を備え、演算部51が内部駆動電圧Vinが異常か否かの判定等を行う。
燃料圧センサ16とECU20とは、ハーネス40を介して接続される。ハーネス40は、3本の電線及びその両端に設けられたコネクタ部(図示略)からなるケーブルであり、燃料圧センサ16及びECU20は、ハーネス40を接続可能なコネクタ(図示略)を有している。ECU20の電源回路22より、電源線41を介して燃料圧センサ16に給電が行われる。なお、燃料圧センサ16とECU20との基準電位は、基準線42を介して共通になっている。
演算部51には、センサ素子部16aの対向する2端子間(a−c間)に印加される内部駆動電圧Vinがオペアンプ18とA/Dコンバータ(図示略)とを介して入力される。また、センサ素子部16aの他方の2端子間(b−d間)に現れる電圧が差動増幅器17とA/Dコンバータ(図示略)とを介して入力される。一方で、演算部51は、内部駆動電圧Vinとセンサ素子部の2端子間(b−d間)に現れる電圧との電圧比を求めるとともに、その電圧比をECU20に対して出力する。
また、演算部51は、内部駆動電圧Vinが異常か否かを判定する処理として、取得した内部駆動電圧Vinと電源電圧Vcとの電圧比を求め、その電圧比が所定以上(本実施の形態では10%以上)低下していれば内部駆動電圧Vinが異常であると判定する。そして、内部駆動電圧Vinが異常であれば、ECU20に対して出力する電圧比を特定のエラー値(本実施の形態では0)にする。
ECU20は、演算部51から出力された電圧比を信号線43を介して入力する。マイコン21はその電圧比を取得するとともに、図5に示した燃料圧フィードバック処理を実行する。ここで、ステップS203における内部駆動電圧Vinが異常か否かの確認には、エラーフラグF2を用いる代わりに、取得した電圧比が特定のエラー値でないかを判定してその判定結果を用いる。また、ステップS205におけるコモンレール圧Pcの算出では、内部駆動電圧Vinを電源電圧Vcとして、取得した電圧比から出力電圧Voutを求め、図3の関係を利用する(センサ素子部16aの入出力電圧の関係をあらかじめ求めておき、その関係を利用しても良い)。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
燃料圧センサ16に演算部51を設け、演算部51は、センサ素子部16aに印加される内部駆動電圧Vinを取得して異常か否かを判定しその判定結果をECU20に対して出力したことにより、内部駆動電圧Vinが異常である場合にコモンレール圧Pcが誤検出されることを回避できる。そして、マイコン21における燃料圧フィードバック処理により、コモンレール12内に過剰な燃料が蓄圧されることが防止される。ひいては、コモンレール12等の保護を図られる。また、演算部51にて内部駆動電圧Vinの異常判定を行ったことにより、マイコン21の演算負荷を低減させることができる。
さらに、演算部51は、センサ素子部16aの出力電圧を入力するとともに、内部駆動電圧Vinと出力電圧との電圧比を求め、その電圧比ECU20に対して出力したことにより、内部駆動電圧Vinを反映させてコモンレール圧Pcの算出することが可能である。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態では、第1の実施の形態における燃料圧センサ16及びECU20の構成を図7に示すものに変更する。第1の実施の形態で使用した記号等はそのまま準用する。
第3の実施の形態において、燃料圧センサ16とECU20とは、ハーネス60を介して接続される。ハーネス60は、3本の電線及びその両端に設けられたコネクタ部(図示略)からなるケーブルであり、燃料圧センサ16及びECU20は、ハーネス60を接続可能なコネクタ(図示略)を有している。
ECU20には、トランジスタ71と抵抗72が備えられている。トランジスタ71のベース端子はマイコン21に接続され、エミッタ端子は電源回路22に接続されている。また、コレクタ端子は、抵抗72及び電源線61を介して燃料圧センサ16に接続されている。これらマイコン21と電源回路22とトランジスタ71と抵抗72との構成が電源供給部に相当する。この電源供給部において、マイコン21が周期的にオン/オフ信号を出力してトランジスタ71のスイッチングを行うと、電力の供給及びクロック信号を複合した電力信号が燃料圧センサ16に対して供給されるようになっている。なお、燃料圧センサ16及びECU20の基準電位は、基準線62を介して共通になっている。
一方で、燃料圧センサ16は、フィルタ73及び通信演算部74(本実施の形態ではマイコン)を備える。フィルタ73はECU20より供給された電力兼クロック信号からノイズ等を除去し、通信演算部74はそのクロック信号成分を取得する。また、フィルタ73の出力部には、DCDCコンバータや平滑回路からなる電源回路75が接続され、電源回路75は電源信号から一定の電源電圧Vcを生成する。電源回路75により生成された電源電圧Vcの電力は、センサ素子部16a及び通信演算部74等に供給される。
さて、通信演算部74は、差動増幅器17によって求められた出力電圧Voutを図示しないA/Dコンバータを介して取得する。また、取得した出力電圧Voutを通信用データに符号化するとともに、その通信用データをシリアル通信により通信バッファ76を介して出力する。通信用データは、信号線63を介してECU20に入力され、通信バッファ77を介してマイコン21に取得される。ここで、符号化の際して通信用データにはチェックコードが付加され、シリアル通信は通信演算部74に入力されたクロック信号に同期して行われる。
マイコン21は、所定時間周期毎(例えば10msec周期毎)に実行される燃料圧フィードバック制御において、燃料クロック信号に同期して送信される通信用データを取得する。そして、取得した出力電圧Voutの通信用データを逆符号化するとともに、図3の関係に基づいてコモンレール圧Pcを算出する。そして、算出したコモンレール圧Pcに基づいて吸入調量弁13aを制御する。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
燃料圧センサ16において、供給される電力を基に一定の電源電圧Vcの電力を生成する電源回路75を備えたことにより、センサ素子部16aに印加される電圧が電源電圧Vcの一定の電圧になる。すなわち、エンジン10の出力増加を目的として電源線61に抵抗を挿入する改造等が行われたり、燃料圧センサ16又はECU20とハーネス60との接触不良などが発生したときに、実際に燃料圧センサ16に供給される電圧が変化したとしても、燃料圧センサ16の出力は影響を受けず、コモンレール12内の燃料圧Pcを誤検出することを回避できる。これにより、マイコン21はコモンレール圧Pcを誤検出することなく燃料圧フィードバック制御を実施することが可能であり、燃料がコモンレール12内に過剰に蓄圧されることを回避できる。ひいては、コモンレール12等の保護が図られる。
また、ECU20から燃料圧センサ16には周期的に変動する電力を供給し、燃料圧センサ16からECU20にはシリアル通信を用いて出力電圧Voutを符号化した通信用データを出力した。これにより、本コモンレール式燃料噴射システムに対し、エンジン10の出力増加を目的とした改造を行う場合には、シリアル通信や符号化について解析を行うとともに、通信用データを生成する必要があり、燃料圧センサ16の出力信号を改変することが困難である。
なお、本発明は上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施しても良い。
第1及び第2の実施の形態において、内部駆動電圧判定では、電源電圧Vcに対する内部駆動電圧Vinの電圧比を計算して内部駆動電圧Vinが異常か否かを判定したが、これに限らない。例えば、電源電圧Vcに対する内部駆動電圧Vinの偏差を計算し、その偏差に基づいて内部駆動電圧Vinが異常か否かを判定しても良い。また、電源電圧Vcに基づいてしきい値を定め、そのしきい値に基づいて内部駆動電圧Vinが異常か否かを判定しても良い。
第1及び第2の実施の形態において、図4に示した内部駆動電圧判定処理では、内部駆動電圧判定の信頼性を高めるためにエンジン10の定常運転中に内部駆動電圧判定を行ったが、これに限らない。例えば、エンジン10の始動開始直後などの非定常運転中に内部駆動電圧判定を行っても、内部駆動電圧Vinが異常か否かを判定することは可能である。
第1の実施の形態において、マイコン21が燃料圧センサ16の内部駆動電圧Vinを入力するとともに内部駆動電圧判定を演算処理として行ったが、これに限らない。例えば、コンパレータを用い、その入力端子の一端に電源電圧Vcを、他端に内部駆動電圧Vinを入力し、コンパレータの出力をA/Dコンバータを介してマイコン21に入力しても良い。この場合、コンパレータのオフセットをしきい値等に基づいて設定することで、内部駆動電圧判定の判定基準を設定することができる。
第1の実施の形態において、燃料圧フィードバック制御にかかる補正手段として、目標コモンレール圧Pctgをエンジン10が動作可能な最小値に設定したが、これに限らない。例えば、内部駆動電圧Vinに応じて目標コモンレール圧Pctgの補正を行っても良い。このとき、例として、内部駆動電圧Vinが小さいほど(電源電圧Vcと内部駆動電圧Vinとの差が大きいほど)、目標コモンレール圧Pctgを小さい値に補正する。また、燃料圧センサ16の内部駆動電圧Vinと出力電圧Voutとの電圧比を算出し、この電圧比に基づいてコモンレール圧Pcを求めてフィードバック制御を行っても良い。さらに、コモンレール圧Pcが過剰に上昇することを防止するために、燃料圧フィードバック制御からオープンループ制御へ切り替えても良い。又は、燃料噴射供給を中止してエンジン10を停止させても良い。
第2及び第3の実施の形態において、演算部51及び通信演算部74にはマイコンを用いたが、これは専用のICであっても良いし、同様の機能を有する電気回路であっても良い。
第3の実施の形態において、電源回路22を用いて燃料圧センサ16に電力を供給したが、バッテリ電源+Bより供給を行う構成であっても良い。
上記各実施の形態において、本発明をディーゼルエンジンに対して適用したが、コモンレール(デリバリパイプとも呼ばれる)にガソリンを蓄圧するとともに、エンジンに噴射供給可能な筒内噴射式ガソリンエンジン等に適用しても良い。
コモンレール式燃料噴射システムの概略を示す構成図である。 燃料圧センサ及びECUの電気的構成を表す図である。 燃料圧センサにおける出力電圧とコモンレール圧との関係を表すグラフである。 内部駆動電圧判定の処理手順のフローチャートである。 燃料圧フィードバックの処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態における燃料圧センサ及びECUの電気的構成を表す図である。 第3の実施の形態における燃料圧センサ及びECUの電気的構成を表す図である。
符号の説明
10…エンジン、11…燃料噴射弁としてのインジェクタ、12…コモンレール、16…燃料圧センサ、16a…検出素子部としてのセンサ素子部、18…内部駆動電圧取得手段としてのオペアンプ、20…ECU、21…内部駆動電圧判定手段,補正処理手段,通信手段としてのマイコン、22…電源回路、30,40,60…ハーネス、31…電源線、32…基準線、33…信号線、34…信号線、51…演算部、74…通信手段としての通信演算部、75…定電圧回路としての電源回路。

Claims (5)

  1. 燃料の噴射圧に相当する高圧の燃料をコモンレール内に蓄圧するとともに、該コモンレール内に蓄圧された燃料を燃料噴射弁を介してエンジンに噴射供給可能なコモンレール式燃料噴射システムに適用され、
    バッテリ電源から一定の電源電圧を生成する電源回路を有する電子制御ユニットと、該電子制御ユニットにハーネスを介して接続され前記コモンレール内の燃料圧を検出する検出素子部を有する燃料圧センサとを備え、前記ハーネスを介して供給される前記電源電圧を前記燃料圧センサの駆動電圧とし、前記燃料圧センサは前記燃料圧に応じた出力電圧を検出信号として出力する一方、前記電子制御ユニットは前記燃料圧センサの出力電圧に基づいて燃料圧フィードバック制御を実施するコモンレール式燃料噴射システムの制御装置において、
    前記燃料圧センサの検出素子部に実際に印加される内部駆動電圧を取得する電圧取得手段と、
    該電圧取得手段により取得した内部駆動電圧が異常か否かを判定する異常判定手段と、を備え
    前記電圧取得手段により取得した内部駆動電圧に応じて前記燃料圧フィードバック制御における目標燃料圧を補正することを特徴とするコモンレール式燃料噴射システムの制御装置。
  2. 燃料の噴射圧に相当する高圧の燃料をコモンレール内に蓄圧するとともに、該コモンレール内に蓄圧された燃料を燃料噴射弁を介してエンジンに噴射供給可能なコモンレール式燃料噴射システムに適用され、
    バッテリ電源から一定の電源電圧を生成する電源回路を有する電子制御ユニットと、該電子制御ユニットにハーネスを介して接続され前記コモンレール内の燃料圧を検出する検出素子部を有する燃料圧センサとを備え、前記ハーネスを介して供給される前記電源電圧を前記燃料圧センサの駆動電圧とし、前記燃料圧センサは前記燃料圧に応じた出力電圧を検出信号として出力する一方、前記電子制御ユニットは前記燃料圧センサの出力電圧に基づいて燃料圧フィードバック制御を実施するコモンレール式燃料噴射システムの制御装置において、
    前記燃料圧センサの検出素子部に実際に印加される内部駆動電圧を取得する電圧取得手段と、
    該電圧取得手段により取得した内部駆動電圧が異常か否かを判定する異常判定手段と、を備え、
    前記異常判定手段により前記内部駆動電圧が異常であると判定された場合に、前記燃料圧フィードバック制御における目標燃料圧をエンジンが駆動可能な最小値又はその近傍の値に設定することを特徴とするコモンレール式燃料噴射システムの制御装置。
  3. 前記異常判定手段は、エンジンが定常運転状態のときに、前記内部駆動電圧が異常か否かを判定することを特徴とする請求項1又は2に記載のコモンレール式燃料噴射システム。
  4. 前記ハーネスは、前記電源回路から前記燃料圧センサに電力供給を行う電源線と、前記電子制御ユニットと前記燃料圧センサとの基準電位を設定する基準線と、前記燃料圧センサの検出信号を前記電子制御ユニットに出力するための第1の信号線と、前記燃料圧センサの内部駆動電圧を前記電子制御ユニットに出力するための第2の信号線と、からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のコモンレール式燃料噴射システムの制御装置。
  5. 前記電圧取得手段及び前記異常判定手段を備えた演算部を前記燃料圧センサに設け、該燃料圧センサが前記異常判定手段による異常判定結果を前記電子制御ユニットに対して出力することを特徴とする請求項1又は2に記載のコモンレール式燃料噴射システムの制御装置。
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