JP4464896B2 - 着色紙シート製品 - Google Patents
着色紙シート製品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4464896B2 JP4464896B2 JP2005271125A JP2005271125A JP4464896B2 JP 4464896 B2 JP4464896 B2 JP 4464896B2 JP 2005271125 A JP2005271125 A JP 2005271125A JP 2005271125 A JP2005271125 A JP 2005271125A JP 4464896 B2 JP4464896 B2 JP 4464896B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- colored
- base paper
- embossing
- paper
- watermark
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Sanitary Thin Papers (AREA)
- Paper (AREA)
Description
ところで、一般に人間は、視覚的に認識した見た目のイメージによって行動を左右され易く、例えば、美粧性に優れた商品は抵抗感無く購入し易いものである。このため、視覚的なイメージ向上のために、原紙シートに対して種々の色インキを用いた模様印刷を施すことが行われることがある。この模様印刷は、色彩を付与できることから美粧性の向上に一層寄与し、消費者により一層の購買意欲を引き立たせることができる(例えば特許文献1参照)。
そこで、本発明の主たる課題は、上品で、好感度が高く、もって消費者の購買意欲をより一層引き立たせることができる製品を提供することにある。
<請求項1項記載の発明>
着色原紙の、表裏少なくとも一方側に透かし原紙が重ねられてなり、
前記各原紙には、30〜100個/cm2のエンボス密度で0.2〜2.0mmのエンボス深さを有するマイクロエンボスが施され、
各原紙のうち少なくとも一枚は、前記マイクロエンボスの一部上に重ねて、0.1〜5個/cm2のエンボス密度で、前記マイクロエンボスよりエンボス深さの深い0.3〜2.5mmのエンボス深さを有する図案エンボスが施され、
前記図案エンボスの凸部頭頂部に着色された接着剤により各原紙が接着され、
かつ、透かし原紙側面における、JIS Z 8729に規定されるハンター表色系のL値が80〜95、a値が−4〜+7、b値がそれぞれ−4〜+3であるとともに、前記透かし原紙の米坪が13〜25g/m2であり、且つJIS P 8149に規定される不透明度が30〜80%である、
ことを特徴とする着色紙シート製品。
前記着色原紙は、少なくとも一方側面に対する印刷により着色されている、請求項1記載の着色紙シート製品。
前記着色原紙は、パルプ原料に対し染料を添加することにより着色されている、請求項1または2記載の着色紙シート製品。
30〜100個/cm2のエンボス密度で0.2〜2.0mmのエンボス深さを有するマイクロエンボスが付与された透かし原紙又はこの透かし原紙を積層したシートと、
0.1〜5個/cm2のエンボス密度で前記マイクロエンボスよりエンボス深さの深い0.3〜2.5mmのエンボス深さを有する図案エンボスが付与された透かし原紙又はこの透かし原紙を積層したシートとが重ねられ、
前記図案エンボスの頂点に付与された着色接着剤によって接着されてなり、
かつ、表裏少なくとも一方側における、JIS Z 8729に規定されるハンター表色系のL値が80〜95、a値が−4〜+7、b値が−4〜+3であり
かつ、前記透かし原紙の米坪が13〜25g/m2であり、且つJIS P 8149に規定される不透明度が30〜80%である、ことを特徴とする着色紙シート製品。
透かし原紙が無着色である請求項1〜4記載の着色紙シート。
また、着色原紙に透かし原紙を重ねる形態において、着色に印刷を用いる場合、表裏各面における趣を異ならしめることも、同じにすることもできる。これに対して、着色原紙のパルプ原料に染料を添加して着色すると、表裏各面における趣を同じにすることができる。
他方、本発明の透かし原紙は、着色されたものでも良いが、最終的な色合い調整が容易になるため無着色紙が好ましく、その場合、米坪が13〜50g/m2であり、且つJIS P 8149に規定される不透明度が30〜80%であると、上品な透かしとなるため好ましい。
(原紙について)
原紙は、NBKP、LBKP、BCTMP、古紙などのパルプを、目的の製品に応じた割合で配合した原料パルプを抄紙してなる原紙を用いる。
原紙の具体的な物性としては、シート製品がトイレットペーパー、ティシュペーパーである場合には縦強度(MDT)が200〜400CN/25mm、横強度(CDT)が50〜150CN/25mmであり、縦伸び(MDS)が10〜30%(測定はJIS P 8113に準拠)であることが好ましい。またその他、強度が要求されるシート製品(ペーパータオル、ナプキン)の場合には1プライのペーパーシート(原紙)の縦強度(MDT)が120〜700CN/25mm、横強度(CDT)が45〜270CN/25mmであり、縦伸び(MDS)が5〜30%(測定はJIS P 8113に準拠)であることが好ましい。原紙強度が、これらの下限値以下ではシートの破断等が起き、上限値以上では風合いが悪化する。またシートの伸びがこれらの下限値以下ではシートの破断等が起き、上限値以上では、シートにしわ等が発生して操業性が悪化する。
透かし原紙は着色されないパルプ自体の色が現出したものの他、薄く着色されたものでもよい。後者の場合、米坪が13〜50g/m2であると、上品な透かしとなるため好ましい。着色原紙の米坪は原紙の積層枚数や製品の種類に応じて適宜定めることができ、また色は特に限定されない。さらに、透かし原紙は、JIS P 8149に規定される不透明度が30〜80%であることが好ましい。下限値より小さいと、着色原紙や着色により印刷した部分が鮮やか過ぎ、上品さが欠けてしまう恐れがある。逆に、上限値より大きいと、透かし度合いが悪くなり、ぼやけ過ぎてしまう。
本発明に係るシート製品は、複数枚の原紙が重ねられた形態となるが、その枚数は特に限定されるものではなく、例えば2枚、3枚、4枚、それ以上と適宜変更することができる。ただし、着色の視認性からは2枚あるいは3枚であるのが望ましいため、以下ではその例について説明する。
図1及び図2は、着色原紙S0の両面に透かし原紙S3、S5がそれぞれ重ねられた三層構造の例を示している。図示しないが、さらに表面または裏面に別の透かし原紙を1枚以上重ね、4層以上とすることもできる。
図3及び図4は、着色原紙S0の片面側にのみ透かし原紙S3が重ねられた構造の例を示している。図3は印刷Pにより着色した形態、図4は原料パルプの染色により着色した形態を示しており、印刷及び染色の具体的構成については構造例1と同様である。着色原紙S0の片面に印刷Pを施す場合、図3に示すように印刷面に透かし原紙S3を重ねる他、図示しないが非印刷面に透かし原紙を重ね、印刷面を露出させることもできる。
図6〜図8は二枚の透かし原紙S1、S2を重ね、着色された接着剤G1,G2で接着した形態を示している。本形態のシート製品Xは、重ねられた2枚の透かし原紙S1、S2に、30〜100個/cm2のエンボス密度および0.05〜2.0mmのエンボス深さを有するマイクロエンボス(第1エンボス)Mがそれぞれ施されている。図6において、全体を砂目状に描いてあるが、その各点がマイクロエンボス(第1エンボス)Mに相当するものと描いているものである。
図10〜図12に、着色接着剤および3枚の透かし原紙を使用する場合の構造例4を示した。この構造例4は、3枚の透かし原紙S3、S4、S5が重ねられたシート製品である。この場合、1プライ当たりの坪量は10〜25g/m2であるのが好ましい。
前述のとおり、本発明では、表裏少なくとも一方側における、ハンター表色系のL値が65〜100、a値及びb値がそれぞれ−10〜+10とされる。このような色は、原紙の積層数、着色方法、色の種類、着色濃度、着色面積、透かし原紙の不透明度、着色原紙と透かし原紙との色の組み合わせ等を、単独もしくは複数組み合わせて調整もしくは選択することで達成することができる。
また、構造例1や構造例2のように、着色原紙の色が透かし原紙を介して外面に現れる形態において、着色原紙と透かし原紙とを接着する場合、その接着強度を調整することで色合いを調整でき、例えば接着強度を弱めることで、透かしを弱めて上品さを向上させることができる。
本発明では、上記各構造例における一部または全部の構成を他の構造例と組み合わせることも可能である。例えば、構造例1、2の形態でエンボスを付与することができる。また、構造例1、2の形態においても、各原紙間を、PVA(ポリビニルアルコール)、CMC(カルボキシメチルセルロース)等の接着成分を含む接着剤により接着できる。また、接着剤による着色と、印刷による着色もしくは原料パルプの染色による着色とを併用することもできる。
Claims (5)
- 着色原紙の、表裏少なくとも一方側に透かし原紙が重ねられてなり、
前記各原紙には、30〜100個/cm2のエンボス密度で0.2〜2.0mmのエンボス深さを有するマイクロエンボスが施され、
各原紙のうち少なくとも一枚は、前記マイクロエンボスの一部上に重ねて、0.1〜5個/cm2のエンボス密度で、前記マイクロエンボスよりエンボス深さの深い0.3〜2.5mmのエンボス深さを有する図案エンボスが施され、
前記図案エンボスの凸部頭頂部に着色された接着剤により各原紙が接着され、
かつ、透かし原紙側面における、JIS Z 8729に規定されるハンター表色系のL値が80〜95、a値が−4〜+7、b値がそれぞれ−4〜+3であるとともに、前記透かし原紙の米坪が13〜25g/m2であり、且つJIS P 8149に規定される不透明度が30〜80%である、
ことを特徴とする着色紙シート製品。 - 前記着色原紙は、少なくとも一方側面に対する印刷により着色されている、請求項1記載の着色紙シート製品。
- 前記着色原紙は、パルプ原料に対し染料を添加することにより着色されている、請求項1または2記載の着色紙シート製品。
- 30〜100個/cm2のエンボス密度で0.2〜2.0mmのエンボス深さを有するマイクロエンボスが付与された透かし原紙又はこの透かし原紙を積層したシートと、
0.1〜5個/cm2のエンボス密度で前記マイクロエンボスよりエンボス深さの深い0.3〜2.5mmのエンボス深さを有する図案エンボスが付与された透かし原紙又はこの透かし原紙を積層したシートとが重ねられ、
前記図案エンボスの頂点に付与された着色接着剤によって接着されてなり、
かつ、表裏少なくとも一方側における、JIS Z 8729に規定されるハンター表色系のL値が80〜95、a値が−4〜+7、b値が−4〜+3であり
かつ、前記透かし原紙の米坪が13〜25g/m2であり、且つJIS P 8149に規定される不透明度が30〜80%である、ことを特徴とする着色紙シート製品。 - 透かし原紙が無着色である請求項1〜4記載の着色紙シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005271125A JP4464896B2 (ja) | 2005-09-16 | 2005-09-16 | 着色紙シート製品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005271125A JP4464896B2 (ja) | 2005-09-16 | 2005-09-16 | 着色紙シート製品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007075544A JP2007075544A (ja) | 2007-03-29 |
JP4464896B2 true JP4464896B2 (ja) | 2010-05-19 |
Family
ID=37936408
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005271125A Active JP4464896B2 (ja) | 2005-09-16 | 2005-09-16 | 着色紙シート製品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4464896B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5148196B2 (ja) * | 2007-07-30 | 2013-02-20 | 大王製紙株式会社 | ペーパータオル |
JP6433078B2 (ja) * | 2016-03-04 | 2018-12-05 | 北越コーポレーション株式会社 | 積層体 |
WO2018179060A1 (ja) * | 2017-03-27 | 2018-10-04 | 株式会社ユタックス | 生地および生地の製造方法 |
-
2005
- 2005-09-16 JP JP2005271125A patent/JP4464896B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007075544A (ja) | 2007-03-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4420872B2 (ja) | シート製品 | |
JP2007075510A (ja) | 水解性衛生薄葉紙及びその製造方法 | |
RU2408463C2 (ru) | Устройство для тиснения по меньшей мере двухслойных плоскостных продуктов, таких как туалетная бумага, носовые платки и тому подобное | |
JP2006280616A (ja) | エンボス付与シート製品 | |
KR101753008B1 (ko) | 위생 박엽지 | |
JP2006280616A5 (ja) | ||
US20110123773A1 (en) | Method and device for producing a multi-ply fibrous product and multi-ply fibrous product | |
JP5497310B2 (ja) | 水解性衛生薄葉紙及びトイレットペーパーロール | |
CN102648085A (zh) | 纤维制品,用于制造这种纤维制品的压花辊,以及用于制造这种纤维制品的装置和方法 | |
CN1216735C (zh) | 纸巾 | |
KR20100014166A (ko) | 위생 박엽지(薄葉紙) 및 위생 박엽지의 제조방법 | |
JP5602998B2 (ja) | 衛生薄葉紙ロール | |
JP2010202986A5 (ja) | ||
JP4464896B2 (ja) | 着色紙シート製品 | |
JP4750557B2 (ja) | 着色衛生薄葉紙の製造方法 | |
JP2009178454A (ja) | 水解性衛生薄葉紙 | |
JP2009219562A (ja) | 衛生用紙及びその製造方法 | |
US6966971B1 (en) | Absorbent wipe having bonding material logo | |
JP4647319B2 (ja) | シート製品 | |
JP2013013746A (ja) | 水解性衛生薄葉紙 | |
JP2006204570A5 (ja) | ||
JP4119930B2 (ja) | マドラー用紙 | |
EP1651427B1 (en) | Method and device to produce an embossed and printed product and product thereby obtained | |
JP2007061510A (ja) | シート製品およびその製造方法 | |
JP5490358B2 (ja) | ロールペーパー |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090508 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090707 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091120 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100119 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100212 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100219 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4464896 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140226 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |