JP4462898B2 - 連鎖部材及びこれを用いた連鎖体 - Google Patents

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Description

本発明は、装飾品、機械装置等の連結を要する部品をつなぐ連鎖部材及びこれらを複数用いた連鎖体に関するもので、特に、装飾用の胸架、リング、チェーン、ブレスレット、アンクレット、腕時計用バンド等に使用できる。
従来、腕時計用バンドなどに使用されている連鎖体は、外駒や中駒と呼ばれるバンド駒から構成され、前記外駒と中駒とを連結するために各々のバンド駒の幅方向に貫通穴を設けて、連結ピンを挿入し、各バンド駒を連結している。すなわち、従来の腕時計用バンドなどの連鎖体は各々の駒を連結するために駒の側面に貫通する穴が設けられ、この穴に連結ピンを通しCリング等を用いて組み付けたり、同様にカプサと呼ばれる凹凸のついたピンとチューブを用いて組み付けたりしていた。
しかしながら、このような連結方法では、外駒に前記貫通穴がそのまま露出するために、外観の装飾性を著しく低下させるという問題があった。そこで、近年装飾効果を向上させるため、各種連結方法が提示されている。
例えば、特許文献1には駒の内部に貫通穴を形成し、前記貫通穴の内部で連結具と駒を挿着し、前記連結具を連設する事で、連結体の外観を低下させていた穴を不要とする方法が示されている。
また、特許文献2では、横方向に貫通する通し穴を側面の両端部に設けたセンター駒を複数個直列に並べ、両端部に段部の形成された連結ピンをその両端部が外方に突出した状態でセンター駒の各通し穴に挿入し、前記突出部を外駒のザグリ穴に側面から挿入し、連結ピンの段部に係合する突起を設けたストッパ片を、外駒の裏面から前記ザグリ穴に差し込んで連結ピン、外駒、センター駒を保持するものが提案されている。そして、特許文献2は、時計の駆動部である時計ケース付近のバンド駒では、バンド駒端部の貫通穴は無く、外観上装飾性を向上したものとなっている。
実開平5−55910号公報 特開2001−197911号公報
しかしながら、従来のCリングやカプサを用いた組み付け方法は、連結された連鎖体の側面に連結ピンの穴が見えるため装飾効果を著しく低下させていた。
また、特許文献1に記載されている連結構造は、バンド駒が一列で構成されたデザインの場合は有効であるが、二列以上で構成されたデザインには適用できないという問題があった。例えば、バンド幅方向に複数の中駒と外駒を有する腕時計用バンドにおいて、前記中駒と外駒をバンドの長さ方向に交互にずらして配列するデザインのものを作製する事が不可能であった。そのため、小さなバンド駒を連結する製品のデザイン展開ができなという問題があった。
また、特許文献2のバンド駒の構造には次に述べる問題があった。腕時計用バンドのように個人で使用されるものであれば、個人の腕の太さにより腕時計用バンドの長さを調整する必要がある。その調整を行うために腕時計用バンドのバックル側から数個の駒には、長さ調整が可能なように、従来からバンド駒の端部に形成された連結ピンを抜く為の貫通の穴が必要になり外観を損ねるという問題があった。この場合、腕時計用バンドの長さ調節の為に、バンド駒を着脱する為の貫通穴を具備したバンド駒が最低でも3駒〜5駒ほど必要な構造となっており、装飾性を著しく低下させていた。また、前記連結ピンを固定するための前記ストッパ片は金属で構成されており、しかも、腕に接触する側に設けられているため、従来から問題視されている金属アレルギーを回避する目的で、バンド駒自体をセラミックスで構成したとしても金属アレルギーの回避策にはならなかった。また、金属アレルギーを回避する方法として、ストッパ片を樹脂で製作することが考えられるが、樹脂ではストッパ片としての十分な強度が確保できず、腕時計用バンドを長期に渡り使用するだけの信頼性に問題があった。さらに、各々の外駒の底面側、すなわち腕に接触する面側に連結ピンとストッパ片を備えるザグリ穴が必要であり、しかも、駒を連結する作業は非常に煩雑となり、連結具の費用と連結するための工賃が高価になるなどの問題があった。
そこで本発明の連鎖部材は、ヒンジ挿入口を有する中駒と、該中駒を挟むようにして配置した一対の外駒と、前記中駒及び前記外駒を連結する、頭部及びその反対側に備えたL字状のカギ形ヒンジ部を有する2つの連結治具と、前記カギ形ヒンジ部の係合を固定する固定ピンとを備えた連鎖部材であって、前記中駒のヒンジ挿入口に両側から前記連結治具を挿入して双方の前記カギ形ヒンジ部を係合させるとともに、前記ヒンジ挿入口と前記カギ形ヒンジ部との隙間に前記固定ピンを挿入して前記カギ形ヒンジ部の係合を固定して、前記2つの連結治具の前記頭部にそれぞれ前記外駒を連結したことを特徴とする。
また、本発明の連鎖部材は、上記構成において、前記連結治具の前記頭部に前記外駒を一体的に形成したことを特徴とする。
また、本発明の連鎖部材は、上記構成のいずれかにおいて、前記連鎖部材を複数連結したことを特徴とする。
さらに、本発明の連鎖体は、上記構成のいずれかにおいて、前記中駒が連結ピンの挿入口を有し、隣り合う前記連鎖部材の前記中駒の前記挿入口同士を重ね合わせて前記連結ピンを挿入して、複数の前記連鎖部材同士を前記連結ピンで連結したことを特徴とする。また、本発明の連鎖体は、上記構成のいずれかにおいて、前記中駒の外周面における少なくとも1つ角部に、曲面または斜面を備えたことを特徴とする。さらに、本発明の連鎖体は、上記構成のいずれかにおいて、前記外駒の長さ方向における両端部に曲面状の凹部及び凸部を形成し、連結した際に前後の外駒同士が重なるようにしたことを特徴とする。また、本発明の連鎖体は、上記構成のいずれかにおいて、前記外駒の前記凸部の底面側に、連結後の丸まりを規制するための斜面を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、ヒンジ挿入口を有する中駒と、中駒を挟むようにして配置した一対の外駒と、中駒及び外駒を連結する、頭部及びその反対側に備えたL字状のカギ形ヒンジ部を有する2つの連結治具と、カギ形ヒンジ部の係合を固定する固定ピンとを備えた連鎖部材であって、中駒のヒンジ挿入口に両側から連結治具を挿入して双方のカギ形ヒンジ部を係合させるとともに、ヒンジ挿入口とカギ形ヒンジ部との隙間に固定ピンを挿入してカギ形ヒンジ部の係合を固定して、2つの連結治具の頭部にそれぞれ外駒を連結したことによって、連鎖体を小さな駒で連結することが容易になり、例えば腕時計用バンド駒のデザインを多様にすることができるようになる。さらに、連鎖体の長さ調節のために必要であった駒の端部に連結している連結ピンを抜くための貫通穴が不必要となり装飾性の優れた連鎖体を得ることができる。加えて、連結ピンを支持するための金属製のストッパーが不要であるため、金属アレルギーを防止することができ、樹脂などを用いた場合の強度不足を解消でき、高い信頼性を得ることができる。また、連鎖部材を構成する外駒、中駒を、特殊な放電加工技術や細穴加工で制作する必要がなく、容易に作製することができ、駒を連結する作業は非常に容易で、連結具の費用と連結するための工賃が安価になるなどの効果が得られる。
また、本発明によれば、外駒の長さ方向における両端部に曲面状の凹部及び凸部をそれぞれ形成し、連結した際に前後の外駒の凹部と凸部とが重なるようにしたことによって、装飾性にすぐれた連鎖体を得ることができる。
さらに、外駒の凸部の底面側に、連結後の丸まりを規制するための斜面を設けたことによって、連鎖体が必要以上に丸まることを防止できる。
本発明の連鎖部材及びこれを用いた連鎖体の実施形態を、一例である時計用バンドに基づいて説明する。
図1は本発明の時計用バンドに用いる連鎖部材1を示す組み立て前の平面図、図2は本発明の連鎖部材の組み立て後の実施の形態の一例を示す、(a)は本発明の連鎖部材の組み立て後の側面図であり、(b)は本発明の連鎖部材の組み立て後の平面図である。
この連鎖部材1は、時計用バンドの中央部に位置する部位に配置された複数の中駒11(11a、11b)と、該中駒11の両外側に配置された外駒21と、前記中駒11を互いに連結し、前記外駒21をも連結するカギ型ヒンジ部31aを備えた二つの連結治具31と、この連結治具31と前記中駒11とを固定するための固定ピン41とから構成されている。
この連鎖部材1は、幅方向に連結ピン挿入口11cとヒンジ挿入口11dとを設けた中駒11を3個並べ、この並べた3個の中駒11の内、中央に位置する中駒11aを他の2個の中駒11bとは相対する向きに並べて、かつこの3個の中駒に設けたヒンジ挿入口11dを連通した状態で並べてある。そして、この連通した3個のヒンジ挿入口11dに、両端側から、それぞれ連結治具31のカギ型ヒンジ部31aを挿入し、ヒンジ挿入口11dの中央部でカギ型ヒンジ部31aを互いに係止した後、ヒンジ挿入口11dとカギ型ヒンジ部31aとの隙間に固定ピン41を挿入してカギ形ヒンジ部の係止を固定した後、2つの連結治具31の頭部31bにそれぞれ外駒21を連結したものである。
ここで、図3(a)〜(d)にヒンジ挿入口11d内における、連結治具31と固定ピン41の挿入、係止方法を示す。まず、図3(a)のように連結治具31をヒンジ挿入口11dに中駒の両側から位置をずらせて挿入し、図3(b)のように連結治具31をヒンジ挿入口11dの奥まで挿入した状態で、図3(c)のように連結治具31を横に移動させて互いのカギ型ヒンジ部31a同士を係止した状態とし、図3(d)のように固定ピン41をヒンジ挿入口11dと連結治具31との隙間に差し込んで、連結治具31の係止構造を固定する。ここで、固定ピン41の断面形状は、円形でも角形でもよく、前記隙間に合うように作製すればよい。
図4、5、6にそれぞれ外駒21、連結治具31、中駒11の詳細な形状を示す。
図4に示すように、外駒21には、中駒11と相対する側の側面に、長さ方向の一方端より他方端への途中まで、ザグリ溝21aを形成し、該ザグリ溝21aと前記連結治具31の頭部31bとを、スライドさせながら嵌着してある。
図5に示すように、連結治具31の頭部31bは、略四角型で構成され、前記中駒11の並び方向に1段厚みの厚い段差部31dを設けるとともに、前記連結治具31を固定するための固定ピン41をヒンジ挿入口11dに挿入するための案内溝31cを形成してある。また、前記段差部31dは中駒11の並び方向とは垂直な方向に、前記頭部31bの長さ方向に渡って形成してある。
そして、前記ヒンジ挿入口11dの中央部でカギ型ヒンジ部31aを互いに係止できるようにするためには、前記ヒンジ挿入口11dの幅をカギ型ヒンジ部31aの幅よりも大きく形成する必要があるために、番のカギ型ヒンジ31aを係止するとともに、これらが前記ヒンジ挿入口11d内部で動かないようにするための固定ピン41を前記案内溝31cから差し込んで、ヒンジ挿入口11d内部の隙間を封止してある。
また、図6に示すように、中駒11はヒンジ挿入口11dと連結ピン挿入口11cを有したものである。
次に前記連鎖部材1を複数連結した連鎖体について説明する。
図7に示すように、隣り合う前記連鎖部材の前記中駒の前記挿入口同士を重ね合わせて前記連結ピンを挿入して、複数の連鎖部材1同士を互いの中駒11の凹凸が係合するように配置し、3つ並べた中駒11の両側の中駒11bと、連結する次の連鎖部材1の中央部の中駒11aとの連結ピン挿入口11cを連通させて、連結ピン51を挿通することにより連鎖体71を構成することができる。
なお、実際の組み立て時には、外駒21を取り付ける前の状態で上記の連結を行い、連結ピン51を挿入した後で外駒21を取り付けることで、連結ピン51を隠すことができ、両側からは連結ピン51が見えず、装飾性に優れるものである。
また、本発明の連鎖体は、図6に示すように、中駒11の外周面における少なくとも1つの角部に曲面11eまたは斜面を備えることによって、連鎖体71を連ねた長さ方向に曲面を形成し、容易に腕などに巻き付けることを可能にできる。すなわち、外周面における少なくとも1つ角部に曲面11eを備えた中駒11を用いることによって、連鎖した中駒11間に間隙を設けることなく、連鎖体71が曲面を有するようにすることが可能となるために、より連結ピン51が見えにくくなり、装飾性に優れた連鎖体71を得ることができる。
また、図4に示すように、外駒21の長さ方向両側に曲面状の凹部21d、凸部21cを備え、連結した際に前後の外駒21同士の凹部21d,凸部21cが重なるようにすることで、外駒21同士が互いに密に連結された形態となるために装飾性にすぐれた連鎖体71を得ることができる。
さらに、図8に示すように、外駒21の凸部21cの底面側に外駒21に連結する別の外駒21の回転を止めるためのストッパーとなる斜面21bを設けることによって、連鎖体71が必要以上に丸くならず、特定の曲率で曲面を有することができるようになる。
なお、前記中駒11の連結ピン挿入口11cやヒンジ挿入口11dの形状については、上記実施形態に示したものにこだわるものではなく、貫通穴の断面形状が正方形や楕円形状などであっても本発明の範囲に含まれるものである。また、中駒11及び外駒21の形状に関しては、直方体や立方体さらには俵状であっても構わないが、連鎖体とした時に丸めやすいような形状にすることが好ましい。
なお、前記連鎖部材1を構成する中駒11の数については3個の場合について説明したが、本発明は3個のみに限定するものではなく、1個あるいは2個以上のいずれであっても本発明の範疇であることはいうまでもない。複数の中駒21を用いる場合は、一つ置きに交互に、中駒21の方向を変えて並べればよい。
また、1個の中駒のみを使用した連鎖部材の実施形態として、図9に示すように、3個の中駒を一体化したような形状の中駒81を用いることもできる。この中駒81を用いて図10のような連鎖体91を構成することができる。
さらに本発明の他の実施形態として、図11に示すような構造とすることもできる。中駒61は矩形状であり、ヒンジ挿入口61aと連結ピン挿入口61bを備え、連結治具62はカギ型ヒンジ部62aを有し、頭部に外駒62bを一体的に形成している。これまでの実施形態と同様に、上記カギ型ヒンジ部62a同士をヒンジ挿入口61a内で連結した後、複数並べて連結ピン63を連結ピン挿入口61bに挿入して連結することにより連鎖体を構成することができる。
以上詳述した本発明の連鎖部材1及び連鎖体71を形成する中駒11および外駒21はアルミニウム、スズ、真鍮などの一般的な金属、超硬合金、硬質合金、さらには金、銀、プラチナ、ロジウム及びこれらの内少なくともひとつを含む合金からなる貴金属、セラミックス、ガラス、樹脂、木材などさまざまな材料を用いることができる。それぞれ所定の大きさに裁断した後、前記連結ピン挿入口やヒンジ挿入口、ザグリ溝、案内溝などを形成すればよい。また、連結治具31、固定ピン41は金属製のものを用意し、また連結ピン51については、一般の金属ピンを用いて製作すればよい。
中駒11および外駒21の材質がセラミックスである場合は、一般的な製造方法である粉末加圧成形法や射出成形法で前記貫通穴等も予め形成して作製すればよく、仮に、貫通穴などが予め形成できないとしても、所定形状に形成した後、マシニングセンタやボール盤などを用いて形成すればよい。
このようにして作製した中駒11および外駒21を、前記連結治具31や固定ピン41で組みあげれば本発明の連鎖部材1を形成することができ、これらを連結ピン51で繋ぐと、連鎖体71を組み上げることができる。
そして本発明の連鎖体を用いて、例えば、時計用バンドやブレスレット、アンクレットなどの装飾品などにセラミックスからなる中駒や外駒を用いて作製すれば、腕や足の肌に触れる部分には金属などが露出しないので、金属アレルギーなどを防止することができる。
以下、本発明の実施例を説明する。
実施例として、本発明の時計用バンドに用いる連鎖部材およびこれを用いた連鎖体を作製した。
まず、粉末加圧成形法を用いた一般的なセラミックスの製造方法を用いて、図6に示す中駒11を幅4mm×長さ8.4mm×厚み3.5mmでジルコニアセラミックスにより作製した。このとき、連結ピン挿入口11cをφ0.9mmの貫通穴、ヒンジ挿入口11dを幅3.4mm×高さ0.8mmの貫通穴で作製した。その後、得られた磁器を平面研削盤などの研削機械を用い所望の形状へと研削加工にて仕上げた。次いで鏡面加工を行い良好な光沢のある中駒11を得た。また、同様の材質、寸法で図4に示す外駒21を得た。
前述のようにして得られた中駒11を3個用い前後の向きを互い違いに並べた。並べた中駒11のヒンジ挿入口11dに図5に示す連結治具31を両側から挿入し、中駒11aの中央でカギ型ヒンジ部31aを係止させた。次いで連結治具31に設けた案内溝31cに固定ピン41を挿入しカギ型ヒンジ部31aのガタつきをなくした。この案内溝31cは断面を丸型に変更することも可能である。次に、連結された3個の中駒11に挿入された連結治具31の段差部31dを、外駒21のザグリ溝21aの中へスライド挿入した。この様にして図2に示す連鎖部材1を作製した。
次に、作製した連鎖部材1の中駒11と外駒21の間に別の連鎖部材1の中駒11を各々配置し、中駒11に備えた連結ピン挿入口11cに中駒11の幅寸法より約0.2mmほど短い丸型の連結ピン51を挿入し固定した。この丸型の連結ピン51の長さを、並べた3個の中駒11の合計幅寸法より短くするのは、連結ピン51が長すぎると外駒21をセットできなくなり、短すぎると中駒11を連結する強度が弱くなるためである。
このような順に中駒11、外駒21を連結することで図7に示す本発明の連鎖体71を作製した。このような連鎖体71は、連鎖体71の側面方向、上面方向及び底面方向のどの方向から見ても連結するための穴が見えない構造であり、従来から提案されている連鎖体に比べ装飾性を向上させることができる。
次に、次の実施例として、図9のような異形の中駒81を用いて連結する場合は、中駒81のヒンジ挿入口81aに連結治具31のカギ型ヒンジ部31aを両側から挿入し、中駒81の中央でカギ型ヒンジ部31aを係止させた。次に中駒81の凸部81bに、別の中駒81の凹部81cを合わせ、連結ピン挿入口81dに中駒81の幅寸法より約0.2mmほど短い丸型の連結ピン51を挿入し、各中駒81同士を連結した。この連結ピン51の長さを中駒81の幅寸法より短くするのは、上述したように丸型の連結ピン51が長すぎると外駒21をセットできなくなり、短すぎると中駒81を連結する強度が弱くなるためである。前述したとおり連結治具31に設けられた案内溝31cは丸形状に変更することも可能で、その場合は断面が四角型の固定ピン41を丸型の固定ピンに変更するだけでよい。連結された中駒81に挿入された連結治具31の段差部31dを外駒21のザグリ穴21aの中へスライドさせて挿入した。
この様にして連鎖部材を作製し、前述と同様にして中駒81の凸部81bと凹部81cを連結ピンで連結することにより、図9に示す本発明の別の実施例である連鎖体91を作製した。この連鎖体91も、側面方向、上面方向及び底面方向のどの方向から見ても連結するための穴が見えない構造であり、従来の連鎖体に比べ装飾性を向上させたものである。また、この連鎖体91は、前述の図7の連鎖体71に比べて、駒数が少ないため組み付けが容易であるという点でよりすぐれた効果を有している。
本発明の連鎖体は、側面方向、上面方向及び底面方向のどの方向から見ても連結するための穴が見えない構造であることから、従来の連鎖体に比べ装飾性を向上させていることから、装飾品の各種製品に適用できるとともに、機械設備などにおいても従来のチェーンなどに変えて、複数のパーツを連結する製品に使用できる。
本発明の時計用バンドに用いる連鎖部材を示す組み立て前の平面図である。 (a)は本発明の連鎖部材の組み立て後の側面図、(b)は本発明の連鎖部材の組み立て後の平面図である。 (a)〜(d)は本発明の連鎖部材の組み立て方法を説明するための図である。 (a)〜(c)は本発明の連鎖部材を構成する外駒の3面図である。 (a)〜(c)は本発明の連鎖部材を構成する連結治具の3面図である。 (a)〜(c)は本発明の連鎖部材を構成する中駒の3面図である。 本発明の連鎖体を示す平面図である。 本発明の連鎖体を示す側面図である。 (a)は本発明の他の実施形態の中駒を示す側面図、(b)は同じく平面図である。 本発明の連鎖体の他の実施形態を示す平面図である。 本発明の連鎖体の他の実施形態を示す平面図である。
符号の説明
1 連鎖部材
11(11a、11b) 中駒
11c 連結ピン挿入口
11d ヒンジ挿入口
11e 曲面
21 外駒
21a ザグリ溝
21b 斜面
21c 凸部
21d 凹部
31 連結治具
31a カギ型ヒンジ部
31b 頭部
31c 案内溝
31d 段差部
41 固定ピン
51 連結ピン
71 連鎖体
81 中駒
81a ヒンジ挿入口
81b 凸部
81c 凹部
81d 連結ピン挿入口
91 連鎖体

Claims (8)

  1. ヒンジ挿入口を有する中駒と、該中駒を挟むようにして配置した一対の外駒と、前記中駒及び前記外駒を連結する、頭部及びその反対側に備えたL字状のカギ形ヒンジ部を有する2つの連結治具と、前記カギ形ヒンジ部の係合を固定する固定ピンとを備えた連鎖部材であって、前記中駒のヒンジ挿入口に両側から前記連結治具を挿入して双方の前記カギ形ヒンジ部を係合させるとともに、前記ヒンジ挿入口と前記カギ形ヒンジ部との隙間に前記固定ピンを挿入して前記カギ形ヒンジ部の係合を固定して、前記2つの連結治具の前記頭部にそれぞれ前記外駒を連結したことを特徴とする連鎖部材。
  2. 前記中駒を複数並設し、前記連結治具で連結したことを特徴とする請求項1記載の連鎖部材。
  3. 前記連結治具の前記頭部に前記外駒を一体的に形成したことを特徴とする請求項1記載の連鎖部材。
  4. 請求項1〜のいずれかに記載の前記連鎖部材を複数連結したことを特徴とする連鎖体。
  5. 前記中駒が連結ピンの挿入口を有し、隣り合う前記連鎖部材の前記中駒の前記挿入口同士を重ね合わせて前記連結ピンを挿入して、複数の前記連鎖部材同士を前記連結ピンで連結したことを特徴とする請求項記載の連鎖体。
  6. 前記中駒の外周面における少なくとも1つ角部に、曲面または斜面を備えたことを特徴とする請求項または記載の連鎖体。
  7. 前記外駒の長さ方向における両端部に曲面状の凹部及び凸部をそれぞれ形成し、連結した際に前後の前記外駒の前記凹部と前記凸部とが重なるようにしたことを特徴とする請求項のいずれかに記載の連鎖体。
  8. 前記外駒の前記凸部の底面側に、連結後の丸まりを規制するための斜面を設けたことを特徴とする請求項のいずれかに記載の連鎖体。
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