JP4461653B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の感光体に形成されたトナー画像を被転写体に順次転写して画像を形成する画像形成装置に関する。さらに詳細には、少数の電源で複数の転写手段に対して適正な転写電圧を印加することができる画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式の画像形成装置では、転写ローラに高電圧の転写電圧を供給する必要がある。このため、商用電源から変換した24Vの直流電圧を適宜の昇圧コンバータを用いて所望の高電圧にして、転写ローラに供給している。そして、タンデム方式の画像形成装置は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー画像を転写ベルト上にて重ね合わせることでカラー画像を形成する。そのため、4個の感光体ドラムと、各感光体ドラムからトナー画像を転写ベルト上に転写するための4個の転写ローラとを有する。従って、タンデム方式の画像形成装置では、転写ローラに対する転写電圧の供給は、4個の転写ローラの各々に対して行う必要がある。なお、2次転写を行う構成の場合には、2次転写ローラが1つ増えるので、転写ローラは5個となる。このようにタンデム方式の画像形成装置は、各転写ローラに高電圧を供給する回路が複雑化してしまい、部品点数が多くなってしまう。
【0003】
このため、複数の転写ローラに高電圧を供給する回路を簡素化して、部品点数を減らしたいという要請がある。このような要請に応えるべく種々の電源回路が提案されている。その1つとして、例えば特開平11−89226号公報に記載された高圧電源回路が挙げられる。ここには、高電圧供給用の複数の出力端子を備えた高圧電源回路が記載されている。この回路は、画像形成装置内の複数の装置に各々高電圧を供給するためのものである。すなわち、1個のDC−DCコンバータで昇圧した直流電圧を複数の倍電圧整流回路に入力し、各倍電圧整流回路で昇圧して、各々出力する回路である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平11−89226号公報に記載された回路は、トランスはDC−DCコンバータ用の1個ではあるが、複数個の倍電圧整流回路を有する。また、各倍電圧整流回路用の制御装置も各々必要である。このため総合的に見て、部品点数を低減することができないという問題があった。
【0005】
さらに、高品質な画像を得るためには、転写ローラの抵抗変化に対応して適正な転写電圧を印加する必要がある。このため一般的に、適正な転写電圧を各転写ローラに対し印加するためのATVC制御が行われている。従って、複数の転写ローラに高電圧を供給する回路を簡素化した上でATVC制御を適切に行えるようにすることが必要となる。なお、ATVC制御では、転写ローラに規定電圧を印加した場合に転写ローラに流れる電流値を基準に画像形成時における転写ローラに対する印加電圧が決定される。あるいは、転写ローラに規定電流値を流した場合に転写ローラに印加される電圧値を基準に画像形成時における転写ローラに対する印加電圧が決定される。
【0006】
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、複数の転写手段に対して転写電圧を供給するための回路の構成を簡素化するとともに、各転写手段に適正な転写電圧を印加することができる画像形成装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するためになされた本発明に係る画像形成装置は、複数の像担持体と、前記複数の像担持体に担持されたトナー画像を被転写体に転写する、抵抗値が互いに等しい複数の第1転写手段と、前記被転写体に転写されたトナー画像を記録体に転写する、前記複数の第1転写手段の1つと抵抗値が等しい第2転写手段と、前記複数の第1転写手段と前記第2転写手段のうち転写の順番が隣り合うもの同士を接続する可変抵抗素子と、前記可変抵抗素子の抵抗値を制御する抵抗制御手段と、前記第2転写手段に接続されるとともに、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に転写電圧を供給する高電圧発生手段と、前記高電圧発生手段の出力値を制御する出力制御手段と、前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出する電流検出手段と、前記複数の第1転写手段のうち最初に転写を行うものに一端が接続され、他端が接地されている固定抵抗素子と、前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、前記第1転写手段および前記第2転写手段の抵抗値を算出する抵抗値算出手段とを有し、前記出力制御手段は、前記抵抗値算出手段で出された抵抗値に基づき、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記高電圧発生手段の出力値を決定し、前記抵抗制御手段は、前記抵抗値算出手段で出された抵抗値に基づき、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記可変抵抗素子の抵抗値を決定することを特徴とするものである。
【0008】
なお、本明細書において、像担持体には、感光体や中間転写ベルトなどが含まれ、被転写体には、中間転写ベルトや記録紙などが含まれる。例えば、2次転写を行う本画像形成装置であれば、像担持体は感光体および中間転写ベルト、被転写体は中間転写ベルトおよび記録紙となる。また、本明細書において、接地とは画像形成装置の金属部分に対するアースを意味する。
【0009】
この画像形成装置では、複数の像担持体に担持されたトナー画像が複数の第1転写手段及び第2転写手段により被転写体に転写されることにより画像が形成される。そして、各転写手段では、高電圧発生手段から供給される転写電圧によりトナー画像の転写が行われる。ここで、高電圧発生手段は、最後に転写を行う第2転写手段に接続されている。また、各転写手段間には可変抵抗素子が接続されている。なお、転写手段が2つの場合には可変抵素子は1つとなり、転写手段が3つ以上の場合には可変抵抗素子は2つ以上となる。
【0010】
これにより、高電圧発生手段から出力された電圧は、最後に転写を行う第2転写手段にそのまま供給されるとともに、可変抵抗素子により徐々に降圧されて各第1転写手段に供給される。つまり、最初に転写を行う第1転写手段に最も小さい転写電圧が印加され、徐々に印加される転写電圧が大きくなり、最後に転写を行う第2転写手段に最も大きい転写電圧が印加される。このように、1つの高電圧発生手段から複数の転写手段に対して転写電圧を供給するため回路構成が簡素化される。
【0011】
そして、画像形成時における高電圧発生手段の出力値は、出力制御手段により電流検出手段で検出された電流値に基づき決定される。また、画像形成時における可変抵抗素子の抵抗値は、抵抗制御手段により電流検出手段で検出された電流値に基づき決定される。
【0012】
また、本発明に係る画像形成装置は、複数の像担持体と、前記複数の像担持体に担持されたトナー画像を被転写体に転写する、抵抗値が互いに等しい複数の転写手段と、前記複数の転写手段のうち転写の順番が隣り合うもの同士を接続する可変抵抗素子と、前記可変抵抗素子の抵抗値を制御する抵抗制御手段と、前記複数の転写手段のうち最後に転写を行うものに接続されるとともに、前記複数の転写手段に転写電圧を供給する高電圧発生手段と、前記高電圧発生手段の出力値を制御する出力制御手段と、前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出する電流検出手段と、前記複数の転写手段のうち最初に転写を行うものに一端が接続され、他端が接地されている固定抵抗素子と、前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、前記転写手段の抵抗値を算出する抵抗値算出手段とを有し、前記出力制御手段は、前記抵抗値算出手段で出された抵抗値に基づき、前記複数の転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記高電圧発生手段の出力値を決定し、前記抵抗制御手段は、前記抵抗値算出手段で出された抵抗値に基づき、前記複数の転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記可変抵抗素子の抵抗値を決定し、前記電流検出手段は、前記出力制御手段により前記高電圧発生手段から所定の大きさの高電圧が出力されるとともに、前記抵抗制御手段により前記可変抵抗素子が短絡状態にされたときに、前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出することを特徴とするものであってもよい。
【0013】
このような構成にすることより、各転写手段の抵抗値を算出することができ、それに基づいて高電圧発生手段の出力値および可変抵抗素子の抵抗値を決定することができるからである。すなわち、ATVC制御を精度良く行うことができるからである。その結果、1つの高電圧発生手段で複数の転写手段の各々に対して最適な転写電圧が印加される。なお、この画像形成装置で2次転写を行わない場合、像担持体は感光体、被転写体は記録紙となる。
【0014】
ここで、上記状態において高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出することにより、各転写手段の抵抗値を算出することができる理由について説明する。上記状態においては、各転写手段には一定の電圧が印加される。このため、全転写手段に対して流れ込む電流は、高電圧発生手段に流れ込む電流と一端が接地された固定抵抗素子に流れる電流との差となる。そして、各転写手段の抵抗値が等しいと考えれば、上記した電流の関係より、各転写手段の抵抗値を算出することができるのである。
【0015】
また、本発明に係る画像形成装置は、複数の像担持体と、前記複数の像担持体に担持されたトナー画像を被転写体に転写する、抵抗値が互いに等しい複数の第1転写手段と、前記被転写体に転写されたトナー画像を記録体に転写する、前記複数の第1転写手段の1つと抵抗値が等しい第2転写手段と、前記複数の第1転写手段のうち転写の順番が隣り合うもの同士を接続する定電圧素子と、前記複数の第1転写手段のうち最後に転写を行うものと前記第2転写手段とを接続する可変定電圧素子と、前記可変定電圧素子の定電圧値を制御する定電圧制御手段と、前記第2転写手段に接続されるとともに、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に転写電圧を供給する高電圧発生手段と、前記高電圧発生手段の出力値を制御する出力制御手段と、前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出する電流検出手段と、前記複数の第1転写手段のうち最初に転写を行うものに一端が接続され、他端が接地されている固定抵抗素子と、前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、前記第1転写手段および前記第2転写手段の抵抗値を算出する抵抗値算出手段とを有し、前記出力制御手段は、前記抵抗値算出手段で出された抵抗値に基づき、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記高電圧発生手段の出力値を決定し、 前記定電圧制御手段は、前記抵抗値算出手段で算出された抵抗値に基づき、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記可変定電圧素子の定電圧値を決定することを特徴とするものであってもよい
【0016】
この画像形成装置で、複数の像担持体に担持されたトナー画像が複数の第1転写手段により被転写体に転写され、その被転写体に転写されたトナー画像が第2転写体により記録体に2次転写されることにより画像が形成される。そして、各転写手段では、高電圧発生手段から供給される転写電圧によりトナー画像の転写が行われる。ここで、高電圧発生手段は、第2転写手段に接続されている。また、各第1転写手段間には定電圧素子が接続され、第2転写手段と第1転写手段のうち最後に転写を行うものとの間には可変定電圧素子が接続されている。なお、第1転写手段が2つの場合には定電圧素子は1つとなり、第1転写手段が3つ以上の場合には定電圧素子は2つ以上となる。
【0017】
これにより、高電圧発生手段から出力された電圧は、第2転写手段にそのまま供給されるとともに、可変定電圧素子および定電圧素子により徐々に降圧されて各第1転写手段に供給される。つまり、第1転写手段のうち最初に転写を行うものに最も小さい転写電圧が印加され、徐々に印加される転写電圧が大きくなり、2次転写を行う第2転写手段に最も大きい転写電圧が印加される。このように、1つの高電圧発生手段から複数の転写手段に対して転写電圧を供給するため回路構成が簡素化されている。
【0018】
そして、画像形成時における高電圧発生手段の出力値は、出力制御手段により電流検出手段で検出された電流値に基づき決定される。また、画像形成時における可変定電圧素子の定電圧値は、定電圧制御手段により電流検出手段で検出された電流値に基づき決定される。
【0019】
そうすることにより、各転写手段の抵抗値を算出することができ、それに基づいて高電圧発生手段の出力値を決定することができるからである。すなわち、ATVC制御を精度良く行うことができるからである。その結果、1つの高電圧発生手段で複数の転写手段の各々に対して最適な転写電圧が印加される。
【0020】
上記の本発明に係る画像形成装置においては、前記電流検出手段は、前記出力制御手段により前記高電圧発生手段から所定の大きさの高電圧が出力されるとともに、前記定電圧制御手段により前記可変定電圧素子が規定抵抗状態にされたときに、前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出することが望ましい。
【0021】
このような構成にすることにより、各転写手段の抵抗値を算出することができ、それに基づいて高電圧発生手段の出力値および可変定電圧素子の定電圧値を決定することができるからである。すなわち、ATVC制御を精度良く行うことができるからである。その結果、1つの高電圧発生手段で複数の転写手段に対して最適な転写電圧が印加される。
【0022】
なお、上記した画像形成装置において、定電圧素子を可変定電圧素子に変更することもできる。この場合、変更した可変定電圧素子の画像形成時における定電圧値は、算出された転写手段の抵抗値に基づき定電圧制御手段により決定するようにすればよい。それにより、さらに高精度なATVC制御が可能となる。
【0023】
また、本発明の画像形成装置は、複数の像担持体と、前記複数の像担持体に担持されたトナー画像を被転写体に転写する複数の第1転写手段と、前記被転写体に転写されたトナー画像を記録体に転写する第2転写手段と、前記複数の第1転写手段と前記第2転写手段のうち転写の順番が隣り合うもの同士を接続する可変抵抗素子と、前記可変抵抗素子の抵抗値を制御する抵抗制御手段と、前記第2転写手段に接続されるとともに、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に転写電圧を供給する高電圧発生手段と、前記高電圧発生手段の出力値を制御する出力制御手段と、前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出する電流検出手段と、前記複数の第1転写手段のうち最初に転写を行うものに一端が接続され、他端が接地されている固定抵抗素子と、前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段の抵抗値を算出する抵抗値算出手段とを有し、前記出力制御手段は、前記抵抗値算出手段で算出された抵抗値に基づき、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記高電圧発生手段の出力値を決定し、前記抵抗制御手段は、前記抵抗値算出手段で算出された抵抗値に基づき、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記可変抵抗素子の抵抗値を決定し、前記各第1転写手段が前記各像担持体に対し当接・離間可能であり、前記抵抗値算出手段は、前記複数の第1転写手段のうちの1つが前記像担持体に当接し、残りの第1転写手段が前記各像担持体から離間した状態で、前記電流検出手段が前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出することを、像担持体に当接する第1転写手段を切り替えて各第1転写手段について行うことにより、各第1転写手段の抵抗値を算出することを特徴とするものであってもよい。
【0024】
また、本発明の画像形成装置は、複数の像担持体と、前記複数の像担持体に担持されたトナー画像を被転写体に転写する複数の転写手段と、前記複数の転写手段のうち転写の順番が隣り合うもの同士を接続する可変抵抗素子と、前記可変抵抗素子の抵抗値を制御する抵抗制御手段と、前記複数の転写手段のうち最後に転写を行うものに接続されるとともに、前記複数の転写手段に転写電圧を供給する高電圧発生手段と、前記高電圧発生手段の出力値を制御する出力制御手段と、前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出する電流検出手段と、前記複数の転写手段のうち最初に転写を行うものに一端が接続され、他端が接地されている固定抵抗素子と、前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、前記転写手段の抵抗値を算出する抵抗値算出手段とを有し、前記出力制御手段は、前記抵抗値算出手段で出された抵抗値に基づき、前記複数の転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記高電圧発生手段の出力値を決定し、前記抵抗制御手段は、前記抵抗値算出手段で出された抵抗値に基づき、前記複数の転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記可変抵抗素子の抵抗値を決定し、前記電流検出手段は、前記出力制御手段により前記高電圧発生手段から所定の大きさの高電圧が出力されるとともに、前記抵抗制御手段により前記可変抵抗素子が短絡状態にされたときに、前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出し、前記各転写手段が前記各像担持体に対し当接・離間可能であり、前記抵抗値算出手段は、前記複数の転写手段のうちの1つが前記像担持体に当接し、残りの転写手段が前記各像担持体から離間した状態で、前記電流検出手段が前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出することを、像担持体に当接する転写手段を切り替えて各転写手段について行うことにより、各転写手段の抵抗値を算出することを特徴とするものであってもよい。
【0025】
また、本発明に係る画像形成装置は、複数の像担持体と、前記複数の像担持体に担持されたトナー画像を被転写体に転写する複数の第1転写手段と、前記被転写体に転写されたトナー画像を記録体に転写する第2転写手段と、前記複数の第1転写手段のうち転写の順番が隣り合うもの同士を接続する定電圧素子と、前記複数の第1転写手段のうち最後に転写を行うものと前記第2転写手段とを接続する可変定電圧素子と、前記可変定電圧素子の定電圧値を制御する定電圧制御手段と、前記第2転写手段に接続されるとともに、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に転写電圧を供給する高電圧発生手段と、前記高電圧発生手段の出力値を制御する出力制御手段と、前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出する電流検出手段と、前記複数の第1転写手段のうち最初に転写を行うものに一端が接続され、他端が接地されている固定抵抗素子と、前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、前記第1転写手段および前記第2転写手段の抵抗値を算出する抵抗値算出手段とを有し、前記出力制御手段は、前記抵抗値算出手段で算出された抵抗値に基づき、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記高電圧発生手段の出力値を決定し、前記定電圧制御手段は、前記抵抗値算出手段で算出された抵抗値に基づき、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記可変定電圧素子の定電圧値を決定し、前記各転写手段が前記各像担持体に対し当接・離間可能であり、前記抵抗値算出手段は、前記複数の第1転写手段のうちの1つが前記像担持体に当接し、残りの第1転写手段が前記各像担持体から離間した状態で、前記電流検出手段が前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出することを、像担持体に当接する第1転写手段を切り替えて各第1転写手段について行うことにより、各第1転写手段の抵抗値を算出することを特徴とするものであってもよい。
【0026】
このような構成で像担持体に当接させる転写手段を順次変更していくことにより、すべての転写手段について個々に抵抗値を算出することができるからである。そして、各転写手段について個々に抵抗値が算出されるので、出力制御手段による高電圧発生手段の出力値の設定、および抵抗制御手段による可変抵抗素子の抵抗値の設定もしくは定電圧制御手段による可変定電圧手段の定電圧値の設定がより精度良く行われる。
【0027】
また、本発明に係る画像形成装置は、複数の像担持体と、前記複数の像担持体に担持されたトナー画像を被転写体に転写する複数の第1転写手段と、前記被転写体に転写されたトナー画像を記録体に転写する第2転写手段と、前記複数の第1転写手段と前記第2転写手段のうち転写の順番が隣り合うもの同士を接続する可変抵抗素子と、前記可変抵抗素子の抵抗値を制御する抵抗制御手段と、前記第2転写手段に接続されるとともに、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に転写電圧を供給する高電圧発生手段と、前記高電圧発生手段の出力値を制御する出力制御手段と、前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出する電流検出手段と、前記複数の第1転写手段のうち最初に転写を行うものに一端が接続され、他端が接地されている固定抵抗素子と、前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、前記第1転写手段および前記第2転写手段の抵抗値を算出する抵抗値算出手段と、前記被転写体を駆動させる駆動手段とを有し、前記出力制御手段は、前記抵抗値算出手段で算出された抵抗値に基づき、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記高電圧発生手段の出力値を決定し、前記抵抗制御手段は、前記抵抗値算出手段で算出された抵抗値に基づき、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記可変抵抗素子の抵抗値を決定し、前記被転写体は、一部に絶縁体が設けられたものであり、前記抵抗値算出手段は、前記複数の第1転写手段のうちの1つとそれに対応する前記像担持体との間に、前記駆動手段により前記被転写体を駆動させて前記被転写体の一部に設けられた絶縁体を噛み込ませ、その噛み込ませた状態で前記電流検出手段が前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出することを、前記絶縁体を噛み込ませる第1転写手段を切り替えて各第1転写手段について行うことにより、各第1転写手段の抵抗値を算出することを特徴とするものであってもよい。
【0028】
また、本発明に係る画像形成装置は、複数の像担持体と、前記複数の像担持体に担持されたトナー画像を被転写体に転写する複数の転写手段と、前記複数の転写手段のうち転写の順番が隣り合うもの同士を接続する可変抵抗素子と、前記可変抵抗素子の抵抗値を制御する抵抗制御手段と、前記複数の転写手段のうち最後に転写を行うものに接続されるとともに、前記複数の転写手段に転写電圧を供給する高電圧発生手段と、前記高電圧発生手段の出力値を制御する出力制御手段と、前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出する電流検出手段と、前記複数の転写手段のうち最初に転写を行うものに一端が接続され、他端が接地されている固定抵抗素子と、前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、前記転写手段の抵抗値を算出する抵抗値算出手段と、前記被転写体を駆動させる駆動手段とを有し、前記出力制御手段は、抵抗値算出手段で算出された抵抗値に基づき、前記複数の転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記高電圧発生手段の出力値を決定し、前記抵抗制御手段は、抵抗値算出手段で算出された抵抗値に基づき、前記複数の転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記可変抵抗素子の抵抗値を決定し、前記電流検出手段は、前記出力制御手段により前記高電圧発生手段から所定の大きさの高電圧が出力されるとともに、前記抵抗制御手段により前記可変抵抗素子が短絡状態にされたときに、前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出し、前記被転写体は、一部に絶縁体が設けられたものであり、前記抵抗値算出手段は、前記複数の転写手段のうちの1つとそれに対応する前記像担持体との間に、前記駆動手段により前記被転写体を駆動させて前記被転写体の一部に設けられた絶縁体を噛み込ませ、その噛み込ませた状態で前記電流検出手段が前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出することを、前記絶縁体を噛み込ませる転写手段を切り替えて各転写手段について行うことにより、各転写手段の抵抗値を算出することを特徴とするものであってもよい。
【0029】
また、本発明に係る画像形成装置は、複数の像担持体と、前記複数の像担持体に担持されたトナー画像を被転写体に転写する複数の第1転写手段と、前記被転写体に転写されたトナー画像を記録体に転写する第2転写手段と、前記複数の第1転写手段のうち転写の順番が隣り合うもの同士を接続する定電圧素子と、前記複数の第1転写手段のうち最後に転写を行うものと前記第2転写手段とを接続する可変定電圧素子と、前記可変定電圧素子の定電圧値を制御する定電圧制御手段と、前記第2転写手段に接続されるとともに、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に転写電圧を供給する高電圧発生手段と、前記高電圧発生手段の出力値を制御する出力制御手段と、前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出する電流検出手段と、前記複数の第1転写手段のうち最初に転写を行うものに一端が接続され、他端が接地されている固定抵抗素子と、前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、前記第1転写手段および前記第2転写手段の抵抗値を算出する抵抗値算出手段と、前記被転写体を駆動させる駆動手段とを有し、前記出力制御手段は、前記抵抗値算出手段で算出された抵抗値に基づき、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記高電圧発生手段の出力値を決定し、前記定電圧制御手段は、前記抵抗値算出手段で算出された抵抗値に基づき、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記可変定電圧素子の定電圧値を決定し、前記被転写体は、一部に絶縁体が設けられたものであり、前記抵抗値算出手段は、前記複数の第1転写手段のうちの1つとそれに対応する前記像担持体との間に、前記駆動手段により前記被転写体を駆動させて前記被転写体の一部に設けられた絶縁体を噛み込ませ、その噛み込ませた状態で前記電流検出手段が前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出することを、前記絶縁体を噛み込ませる第1転写手段を切り替えて各第1転写手段について行うことにより、各第1転写手段の抵抗値を算出することを特徴とするものであってもよい。
【0030】
このような構成により、複数の転写手段のうちの1つとそれに対応する像担持体との間に、順次絶縁体を噛み込ませることができる。そして、それぞれの状態において高電圧発生装置に流れ込む電流の大きさを電流検出手段により検出することにより、この検出電流と、固定抵抗素子に流れる電流と、転写手段に流れ込む電流(各転写手段の個々の抵抗値を未知数とする)との関係式が、転写手段の数だけ成立する。従って、これらの関係式を連立させて解くことにより、各転写手段の個々の抵抗値を算出することができる。従って、出力制御手段による高電圧発生手段の出力値の設定、および抵抗制御手段による可変抵抗素子の抵抗値の設定もしくは定電圧制御手段による可変定電圧手段の定電圧値の設定がより精度良く行われる。
【0031】
また、本発明に係る画像形成装置は、複数の像担持体と、前記複数の像担持体に担持されたトナー画像を被転写体に転写する複数の第1転写手段と、前記被転写体に転写されたトナー画像を記録体に転写する第2転写手段と、前記複数の第1転写手段と前記第2転写手段のうち転写の順番が隣り合うもの同士、および、前記複数の第1転写手段のうち最初に転写を行うものと接地点とを接続する複数の可変抵抗素子と、前複数の可変抵抗素子の各抵抗値を制御する抵抗制御手段と、前記第2転写手段に接続されるとともに、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に転写電圧を供給する高電圧発生手段と、前記高電圧発生手段の出力値を制御する出力制御手段と、前記高電圧発生手段に流れ込む電流値を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、前記第1転写手段および前記第2転写手段の抵抗値を算出する抵抗値算出手段とを有し、前記出力制御手段は、前記抵抗値算出手段で出された抵抗値に基づき、前記複数の転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記高電圧発生手段の出力値を決定し、前記抵抗制御手段は、前記抵抗値算出手段で出された抵抗値に基づき、前記複数の転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記第1可変抵抗素子の抵抗値を決定し、前記抵抗値算出手段は、前記出力制御手段により前記高電圧発生手段から所定の大きさの電圧が出力されるとともに、前記抵抗制御手段により前記複数の可変抵抗素子のうち、1つが規定抵抗状態、その他が短絡状態にされたときに、前記電流検出手段が前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出することを、規定抵抗状態とする可変抵抗素子を切り替えて各可変抵抗素子について行うことにより、各転写手段の抵抗値を算出することを特徴とするものであってもよい
【0032】
この画像形成装置でも、複数の像担持体に担持されたトナー画像が複数の第1転写手段及び第2転写手段により被転写体に転写されることにより画像が形成される。そして、各転写手段では、高電圧発生手段から供給される転写電圧によりトナー画像の転写が行われる。ここで、高電圧発生手段は、最後に転写を行う第2転写手段に接続されている。また、各転写手段間には可変抵抗素子が接続されている。なお、転写手段が2つの場合にはこの可変抵素子は1つとなり、転写手段が3つ以上の場合にはこの可変抵抗素子は2つ以上となる。
【0033】
これにより、高電圧発生手段から出力された電圧は、最後に転写を行う第2転写手段に供給されるとともに、可変抵抗素子により徐々に降圧されて各第1転写手段に供給される。つまり、最初に転写を行う第1転写手段に最も小さい転写電圧が印加され、徐々に印加される転写電圧が大きくなり、最後に転写を行う第2転写手段に最も大きい転写電圧が印加される。このように、1つの高電圧発生手段から複数の転写手段に対して転写電圧を供給するため回路構成が簡素化されている。
【0034】
そして、画像形成時における高電圧発生手段の出力値は、出力制御手段により電流検出手段で検出された電流値に基づき決定される。また、画像形成時における可変抵抗素子の抵抗値は、抵抗制御手段により電流検出手段で検出された電流値に基づき決定される。
【0035】
ここで、本発明に係る画像形成装置は、複数の像担持体と、前記複数の像担持体に担持されたトナー画像を被転写体に転写する複数の転写手段と、前記複数の転写手段のうち転写の順番が隣り合うもの同士、および、前記複数の転写手段のうち最初に転写を行うものと接地点とを接続する複数の可変抵抗素子と、前複数の可変抵抗素子の各抵抗値を制御する抵抗制御手段と、前記複数の転写手段のうち最後に転写を行うものに接続されるとともに、前記複数の転写手段に転写電圧を供給する高電圧発生手段と、前記高電圧発生手段の出力値を制御する出力制御手段と、前記高電圧発生手段に流れ込む電流値を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、前記転写手段の抵抗値を算出する抵抗値算出手段とを有し、前記出力制御手段は、前記抵抗値算出手段で出された抵抗値に基づき、前記複数の転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記高電圧発生手段の出力値を決定し、前記抵抗制御手段は、前記抵抗値算出手段で出された抵抗値に基づき、前記複数の転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記複数の可変抵抗素子の抵抗値を決定し、前記抵抗値算出手段は、前記出力制御手段により前記高電圧発生手段から所定の大きさの電圧が出力されるとともに、前記抵抗制御手段により前記複数の可変抵抗素子のうち、1つが規定抵抗状態、その他が短絡状態にされたときに、前記電流検出手段が前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出することを、規定抵抗状態とする可変抵抗素子を切り替えて各可変抵抗素子について行うことにより、各転写手段の抵抗値を算出することを特徴とするものであってもよい。
【0036】
規定抵抗状態にする可変抵抗素子を順に切り替えていくことにより、高電圧発生装置に流れ込む電流の大きさを電流検出手段で検出すれば、各転写手段に流れ込む電流を算出することができるからである。このように各転写手段に流れ込む電流の大きさが算出されるので、各転写手段の抵抗値を算出することができる。従って、出力制御手段による高電圧発生手段の出力値の設定、および抵抗制御手段による可変抵抗素子の抵抗値の設定がより精度良く行われる。
【0037】
なお、上記した画像形成装置では、画像形成時に高電圧発生装置から出力される電圧値を制御するようにしているが、電流値を制御するようにしても同様の効果を得ることができる。この場合には、高電圧発生装置に流れ込む電流を検出する代わりに出力電圧を検出すればよい。また、電流検出手段で、高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出する代わりに、高電圧発生手段から流れ出る電流の大きさを検出してもよい。
また、本発明に係る画像形成装置は、複数の像担持体と、前記複数の像担持体に担持されたトナー画像を被転写体に転写する複数の転写手段と、前記複数の転写手段のうち転写の順番が隣り合うもの同士を接続する可変抵抗素子と、前記可変抵抗素子の抵抗値を制御する抵抗制御手段と、前記複数の転写手段のうち最後に転写を行うものに接続されるとともに、前記複数の転写手段に転写電圧を供給する高電圧発生手段と、前記高電圧発生手段の出力値を制御する出力制御手段と、前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出する電流検出手段と、前記複数の転写手段のうち最初に転写を行うものに一端が接続され、他端が接地されている固定抵抗素子と、前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、前記転写手段の抵抗値を算出する抵抗値算出手段とを有し、前記出力制御手段は、前記抵抗値算出手段で出された抵抗値に基づき、前記複数の転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記高電圧発生手段の出力値を決定し、前記抵抗制御手段は、前記抵抗値算出手段で出された抵抗値に基づき、前記複数の転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記可変抵抗素子の抵抗値を決定し、前記各転写手段が前記各像担持体に対し当接・離間可能であり、前記抵抗値算出手段は、前記複数の転写手段のうちの1つが前記像担持体に当接し、残りの転写手段が前記各像担持体から離間した状態で、前記電流検出手段が前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出することを、像担持体に当接する転写手段を切り替えて各転写手段について行うことにより、各転写手段の抵抗値を算出することを特徴とするものであってもよい。
あるいは、本発明に係る画像形成装置は、複数の像担持体と、前記複数の像担持体に担持されたトナー画像を被転写体に転写する複数の転写手段と、前記複数の転写手段のうち転写の順番が隣り合うもの同士を接続する定電圧素子と、前記複数の転写手段のうち最後に転写を行うものに接続されるとともに、前記複数の転写手段に転写電圧を供給する高電圧発生手段と、前記高電圧発生手段の出力値を制御する出力制御手段と、前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出する電流検出手段と、前記複数の転写手段のうち最初に転写を行うものに一端が接続され、他端が接地されている固定抵抗素子と、前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、前記転写手段の抵抗値を算出する抵抗値算出手段とを有し、前記出力制御手段は、前記抵抗値算出手段で出された抵抗値に基づき、前記複数の転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記高電圧発生手段の出力値を決定し、前記各転写手段が前記各像担持体に対し当接・離間可能であり、前記抵抗値算出手段は、前記複数の転写手段のうちの1つが前記像担持体に当接し、残りの転写手段が前記各像担持体から離間した状態で、前記電流検出手段が前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出することを、像担持体に当接する転写手段を切り替えて各転写手段について行うことにより、各転写手段の抵抗値を算出することを特徴とするものでってもよい。
さらに、本発明に係る画像形成装置は、複数の像担持体と、前記複数の像担持体に担持されたトナー画像を被転写体に転写する複数の転写手段と、前記複数の転写手段のうち転写の順番が隣り合うもの同士を接続する可変抵抗素子と、前記可変抵抗素子の抵抗値を制御する抵抗制御手段と、前記複数の転写手段のうち最後に転写を行うものに接続されるとともに、前記複数の転写手段に転写電圧を供給する高電圧発生手段と、前記高電圧発生手段の出力値を制御する出力制御手段と、前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出する電流検出手段と、前記複数の転写手段のうち最初に転写を行うものに一端が接続され、他端が接地されている固定抵抗素子と、前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、前記転写手段の抵抗値を算出する抵抗値算出手段と、前記被転写体を駆動させる駆動手段とを有し、前記出力制御手段は、前記抵抗値算出手段で出された抵抗値に基づき、前記複数の転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記高電圧発生手段の出力値を決定し、前記抵抗制御手段は、前記抵抗値算出手段で出された抵抗値に基づき、前記複数の転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記可変抵抗素子の抵抗値を決定し、前記被転写体は、一部に絶縁体が設けられたものであり、前記抵抗値算出手段は、前記複数の転写手段のうちの1つとそれに対応する前記像担持体との間に、前記駆動手段により前記被転写体を駆動させて前記被転写体の一部に設けられた絶縁体を噛み込ませ、その噛み込ませた状態で前記電流検出手段が前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出することを、前記絶縁体を噛み込ませる第1転写手段を切り替えて各第1転写手段について行うことにより、各第1転写手段の抵抗値を算出することを特徴とするものであってもよい。
あるいは、本発明に係る画像形成装置は、複数の像担持体と、前記複数の像担持体に担持されたトナー画像を被転写体に転写する複数の転写手段と、前記複数の転写手段のうち転写の順番が隣り合うもの同士を接続する定電圧素子と、前記複数の転写手段のうち最後に転写を行うものに接続されるとともに、前記複数の転写手段に転写電圧を供給する高電圧発生手段と、前記高電圧発生手段の出力値を制御する出力制御手段と、前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出する電流検出手段と、前記複数の転写手段のうち最初に転写を行うものに一端が接続され、他端が接地されている固定抵抗素子と、前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、前記転写手段の抵抗値を算出する抵抗値算出手段と、前記被転写体を駆動させる駆動手段とを有し、前記出力制御手段は、前記抵抗値算出手段で出された抵抗値に基づき、前記複数の転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記高電圧発生手段の出力値を決定し、前記被転写体は、一部に絶縁体が設けられたものであり、前記抵抗値算出手段は、前記複数の転写手段のうちの1つとそれに対応する前記像担持体との間に、前記駆動手段により前記被転写体を駆動させて前記被転写体の一部に設けられた絶縁体を噛み込ませ、その噛み込ませた状態で前記電流検出手段が前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出することを、前記絶縁体を噛み込ませる第1転写手段を切り替えて各第1転写手段について行うことにより、各第1転写手段の抵抗値を算出することを特徴とするものであってもよい。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の画像形成装置を具体化した最も好適な実施の形態について図面に基づいて詳細に説明する。本実施の形態は、本発明に係る画像形成装置を画像信号に基づいて記録紙にフルカラー画像を印刷するタンデム式デジタルプリンタに適用したものである。
【0039】
(第1の実施の形態)
まず、第1の実施の形態について説明する。第1の実施の形態に係るプリンタの主要部を図1に示す。このプリンタは、図1に示すように、転写ベルト20に沿って並列配置された感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kを中心として構成されたものである。ここで、YMCKは、再現色を示す色符号であり、Yはイエロー、Mはマゼンタ、Cはシアン、Kはブラックを意味するものである。
【0040】
そして、感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kの周囲には、感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kに各色のトナー画像を形成する画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kと、それらのトナー画像を転写ベルト20上に順次転写するための転写ローラ13Y,13M,13C,13K等とが配置されている。なお、各色の画像形成ユニットには、それぞれ公知の帯電チャージャ、光学系、および現像装置等が含まれている。
【0041】
また、転写ベルト20は、駆動ローラ21の回転駆動により図中矢印方向に走行するものであり、駆動ローラ21の他、2つの従動ローラ22,23に巻き架けられた無端状のベルトである。そして、2次転写を行う2次転写ローラ14が、転写ベルト20を介してローラ22に対向して配置されている。
【0042】
ここで、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14に転写電圧を供給する回路について説明する。この回路は、図1に示すように、1つの高電圧発生装置30から各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14に転写電圧を供給するものである。すなわち、各転写ローラごとに高圧電源を設けずに回路の簡素化を図ったものである。
【0043】
具体的には、転写ローラ13Yと13Mとの間に可変抵抗素子31が接続され、転写ローラ13Mと13Cとの間に可変抵抗素子32が接続され、転写ローラ13Cと13Kとの間に可変抵抗素子33が接続され、そして転写ローラ13Kと2次転写ローラ14との間に可変抵抗素子34が接続されている。また、転写ローラ13Yには他端が接地された固定抵抗素子35も接続されている。そして、高電圧発生装置30の一端は、2次転写ローラ14および可変抵抗素子34に接続されている。また、高電圧発生装置30の他端は、電源37を介して一端が接地された固定抵抗素子36に接続されている。なお、電源37は、2次転写ローラ14のクリーニング処理を行う際に必要となる負電圧を発生させるためのものであり、転写電圧を供給するものではない。このような回路構成により、高電圧発生装置30から各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14に転写電圧が供給されるようになっている。
【0044】
そして、上記した回路に設けられた可変抵抗素子31〜34の各抵抗値、および高電圧発生装置30からの出力電圧値は、それぞれADコンバータ41を介してCPU40により制御されるようになっている。また、CPU40には、高電圧発生装置30に流れ込む電流(A点に流れる電流)I1を検出するために、A点の電圧値がDAコンバータ42を介して入力されるようになっている。これにより、CPU40で、電流I1に基づき可変抵抗素子31〜34の各抵抗値、および高電圧発生装置30からの出力電圧値が制御される結果、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14に対し、適切な転写電圧が供給される。なお、制御内容の詳細については後述する。
【0045】
続いて、本実施の形態に係るプリンタにおける画像形成プロセスについて簡単に説明する。まず、各感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kの表面が、各画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kに備わる各帯電チャージャにより一様に帯電させられる。次いで、画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kに備わる各光学系により、画像信号に基づきそれぞれの再現色に対応して制御されるレーザ光による露光走査が行われる。かかる露光により、各感光体ドラム11Y,11M,11C,11K上に各再現色に対応する静電潜像が書き込まれる。続いて、画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kに備わり各再現色のトナーを内蔵する各現像装置により、これらの静電潜像は、それぞれ現像されて各色のトナー画像とされる。
【0046】
そして、これらのトナー画像は、転写ローラ13Y,13M,13C,13Kにより、転写ベルト20上に順次重ねて転写される。その後、重ね合わされたトナー画像は、2次転写ローラ14により、記録紙15に転写される。その後、記録紙15に転写されたトナー画像に対し、加熱ローラを用いた定着処理が施される。この処理により、トナー画像が溶融してフルカラー画像とされるとともに、記録紙15上に定着される。かくして、1枚分の画像形成が終了する。
【0047】
ここで、高品質な画像を得るためには、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14による転写が良好に行われる必要がある。すなわち、高電圧発生装置30から各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14に対して適正な転写電圧を供給することが必要となる。このため、本実施の形態に係るプリンタでは以下に示すように、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14の抵抗値を算出することにより、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14に対して適正な転写電圧の供給を行うようにしている。そこで、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14の抵抗値を算出する処理について、図2に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。なお、本実施の形態では、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14の抵抗値はすべて同一であるものとする。
【0048】
まず、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各画像形成ユニット12Y,12M,12C,12K、各感光体ドラム11Y,11M,11C,11K、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、駆動ローラ21(転写ベルト20)、および2次転写ローラ14を駆動させる(S1)。このとき、各画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kのそれぞれにおいては、帯電チャージャはオン状態とされ、光学系により感光体ドラムに対し全面露光が行われる。なお、現像装置はオフ状態となっている。
【0049】
次に、CPU40からの指令により、可変抵抗素子31〜34が短絡状態とされるとともに(S2)、高電圧発生装置30から2kVの電圧が出力される(S3)。このとき、可変抵抗素子31〜34が短絡しているため、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14にはそれぞれ2kVの電圧が印加されることになる。
【0050】
この状態において、A点に流れる電流を検出するために以下の処理を行う。まず、A点における電圧値のサンプリングを行うためにサンプリングタイマーをリセットする(S4)。そして、サンプリングタイマーがアップしたか否かを確認する(S5)。このときまだ、サンプリングタイマーがアップしていない場合には(S5:NO)、アップするまで待機する。一方、サンプリングタイマーがアップしている場合には(S5:YES)、S6の処理に進む。
【0051】
サンプリングタイマーがアップすると、A点における電圧値のサンプリングが開始される(S6)。なお、サンプリングされたデータは、プリンタに備わるメモリに順次記憶される。その後、転写ベルト20が、A点における電圧値のサンプリングを開始してから一周したか否かが判断される(S7)。このとき一周していた場合には(S7:YES)、サンプリングを終了してS8の処理に進む。一方、まだ一周していない場合には(S7:NO)、S4に戻り電圧値のサンプリングが引き続き行われる。
【0052】
そして、転写ベルト20が一周してA点における電圧値のサンプリングが終了すると、CPU40により、サンプリングした電圧値の平均が算出される(S8)。そうすると、算出された平均電圧値からA点を流れる電流I1が算出される。電流検知用に設けた固定抵抗素子36の抵抗値が既知であるから、A点を流れる電流が算出できるのである。そして、固定抵抗素子35に流れる電流をI2(既知)とすると、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14に対して流れ込む電流の合計は、「I1−I2」となる。また、前述したように、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14の抵抗値はすべて等しいとしているので、次式により、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14の抵抗値Rが算出される(S9)。
I1−I2=2000/(R/5)……(1)
なお、電流I2は、固定抵抗素子35の抵抗値をR2とすると、I2=2000/R2となる。
【0053】
各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14の抵抗値Rが算出されると、各画像形成ユニット12Y,12M,12C,12K、各感光体ドラム11Y,11M,11C,11K、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、駆動ローラ21(転写ベルト20)、および2次転写ローラ14を停止させる(S10)。このように、1つの高電圧発生装置30から各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14に対して転写電圧を供給するようにして回路構成を簡素化した場合であっても、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14の抵抗値Rを検出することができる。
【0054】
そして、画像形成時に各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14に対して適正な転写電圧を高電圧発生装置30から供給することができるように、算出された抵抗値Rに基づき、高電圧発生装置30の電圧値および各可変抵抗素子31〜34の各抵抗値が決定される。具体的には、まず、算出された抵抗値Rに基づき、予めプリンタに記憶されているテーブルにより高電圧発生装置30の電圧値が決定される。なお、ここで決定された電圧値に対し、公知の方法により環境データ(温度や湿度等)による補正を行ってもよい。次に、抵抗値Rに基づき、予めプリンタに記憶されているテーブルにより各可変抵抗素子31〜34の各抵抗値が決定される。なお、ここで決定された各抵抗値に対し、公知の方法により環境データ(温度や湿度等)や各転写ローラに関するデータによる補正を行ってもよい。
【0055】
その後、各画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kによる画像形成プロセスが実行されると、上記したようにしてフルカラーの画像が形成される。このとき、高電圧発生装置30の電圧値および各可変抵抗素子31〜34の各抵抗値は、上記したようにして決定された値に設定されている。そして、この状態で、2次転写ローラ14には高電圧発生装置30から出力される電圧が印加され、その電圧が各可変抵抗素子34、33,32,31により順に降圧されたそれぞれの電圧が、転写ローラ13K、13C、13M、13Yに印加される。つまり、2次転写ローラ14の転写電圧が最も高く、以下転写ローラ13K、13C、13M、13Yの順に低くなっていくのである。これは、転写ベルト20の下流側では、上流側で転写されたトナー画像の上に順次トナー画像を重ねて転写する必要があるため、転写に必要な電圧値が高くなることを考慮したからである。このように、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14には適正な転写電圧が印加されるので、高品質な画像を得ることができる。
【0056】
以上、詳細に説明したように第1の実施の形態に係るプリンタでは、高電圧発生装置30が、最後に転写を行う2次転写ローラ14に接続されるとともに、各転写ローラ間には可変抵抗素子31〜34が接続されている。これにより、高電圧発生装置30から出力された電圧は、2次転写ローラ14にそのまま印加されるとともに、可変抵抗素子34〜31により徐々に降圧されて各転写ローラ13K,13C,13M,13Yに印加される。つまり、最初に転写を行う転写ローラ13Yに最も小さい転写電圧が印加され、徐々に印加される転写電圧が大きくなり、2次転写ローラ14に最も大きい転写電圧が印加される。このように、1つの高電圧発生装置から複数の転写ローラに対して転写電圧を供給するための回路構成が簡素化されている。
【0057】
また、高電圧発生装置30から2kVの電圧を出力させるとともに、各可変抵抗素子31〜34のすべてを短絡状態にしたときに、A点における電流値が検出される。そうすると、上記(1)式から各転写ローラの抵抗値Rが算出される。そして、この抵抗値Rに基づき、画像形成時における高電圧発生装置30の出力電圧値、および各可変抵抗素子31〜34の各抵抗値が決定されて、画像形成が行われる。従って、画像形成時に高電圧発生装置30から複数の転写ローラの各々に対して最適な転写電圧が印加される。その結果、高品質な画像が形成される。
【0058】
なお、第1の実施の形態では、2次転写を行う構成のプリンタについて説明したが、もちろん2次転写を行わず、各感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kから記録紙に直接転写する構成のプリンタであっても、本発明を適用することができる。この場合、図1において2次転写ローラ14、2次転写ローラ14への配線およびクリーニング用電源37、さらに可変抵抗素子34が不要となる。その結果、高電圧発生装置30から各転写ローラ13K、13C、13M、13Yへ転写電圧を供給する回路は、図3に示すような回路構成となる。そして、図3に示す回路において、上記した制御を行うことにより、1つの高電源発生装置30から各転写ローラ13K、13C、13M、13Yに対して適正な転写電圧を供給することができる。なお、各転写ローラの抵抗値Rを算出するための(1)式は、次に示す(2)式となる。
I1−I2=2000/(R/4)……(2)
【0059】
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態に係るプリンタは、第1の実施の形態のプリンタとほぼ同様の構成を有するものであるが、図4に示すように、各転写ローラ53Y,53M,53C,53Kが転写ベルト20を介して各感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kに当接・離間可能に構成されている点が異なる。なお、説明を簡単にするために本実施の形態では、2次転写を行わない構成のプリンタを例示している。また、第1の実施の形態と同じものについては、図4において同一の符号を付してその説明は省略する。
【0060】
そして、上記した第1の実施の形態との構成の違いに伴い、各転写ローラ53Y,53M,53C,53Kの抵抗値を検出するための処理内容が若干異なる。本実施の形態では、各転写ローラ53Y,53M,53C,53Kが転写ベルト20を介して各感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kに当接・離間可能となっていることから、各転写ローラ53Y,53M,53C,53Kの個々の抵抗値を検出することができる。
【0061】
そこで、各転写ローラ53Y,53M,53C,53Kの個々の抵抗値を検出するための処理について、図5に示すフローチャートを用いて説明する。まず、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各画像形成ユニット12Y,12M,12C,12K、各感光体ドラム11Y,11M,11C,11K、各転写ローラ53Y,53M,53C,53K、および駆動ローラ21(転写ベルト20)を駆動させる(S11)。このとき、各画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kのそれぞれにおいては、帯電チャージャはオン状態とされ、光学系により感光体ドラムに対し全面露光が行われる。なお、現像装置はオフ状態となっている。
【0062】
次に、CPU40からの指令により、可変抵抗素子31〜33が短絡状態とされるとともに(S12)、高電圧発生装置30から2kVの電圧が出力される(S13)。このとき、可変抵抗素子31〜33が短絡しているため、各転写ローラ53Y,53M,53C,53Kにはそれぞれ2kVの電圧が印加されることになる。
【0063】
そして、イエロー、マゼンタ、シアン用の転写ローラ53Y,53M,53Cを各感光体ドラム12Y,12M,12Cから離間させる。すなわち、ブラック用の転写ローラ53Kのみを転写ベルト20を介して感光体ドラム11Kに圧接した状態にする(S14)。これにより、転写ローラ53Kのみに電流が流れる。この状態において、A点に流れる電流を検出するために以下の処理を行う。まず、A点における電圧値のサンプリングを行うためにサンプリングタイマーをリセットする(S15)。そして、サンプリングタイマーがアップしたか否かを確認する(S16)。このときまだ、サンプリングタイマーがアップしていない場合には(S16:NO)、アップするまで待機する。一方、サンプリングタイマーがアップしている場合には(S16:YES)、S17の処理に進む。
【0064】
サンプリングタイマーがアップすると、A点における電圧値のサンプリングが開始される(S17)。なお、サンプリングされたデータは、プリンタに備わるメモリに順次記憶される。その後、転写ベルト20が、A点における電圧値のサンプリングを開始してから一周したか否かが判断される(S18)。このとき一周していた場合には(S18:YES)、サンプリングを終了してS19の処理に進む。一方、まだ一周していない場合には(S18:NO)、S15に戻り電圧値のサンプリングが引き続き行われる。
【0065】
そして、転写ベルト20が一周してA点における電圧値のサンプリングが終了すると、CPU40により、サンプリングした電圧値の平均が算出される(S19)。そうすると、算出された平均電圧値からA点を流れる電流I1が算出される。電流検知用に設けた固定抵抗素子36の抵抗値が既知であるから、A点を流れる電流が算出できるのである。そして、固定抵抗素子35に流れる電流をI2(既知)とすると、各転写ローラ53Kに流れる電流は「I1−I2」となる。従って、次式により、転写ローラ53Kの抵抗値RKが算出される(S20)。
I1−I2=2000/RK……(3)
なお、電流I2は、固定抵抗素子35の抵抗値をR2とすると、I2=2000/R2となる。
【0066】
その後、すべての転写ローラの抵抗値が算出されたか否かが確認される(S21)。ここで、すべての転写ローラの抵抗値が算出されていない場合には(S21:NO)、転写ベルト20を介して感光体ドラムに圧接する転写ローラを切り替えて(S22)、S15〜S20の処理を繰り返す。すなわち、転写ローラ53C,53M,53Yの順に、上記の(3)式に基づき各転写ローラ53C,53M,53Yの各抵抗値RC,RM,RYが算出される。なお、転写ベルト20を介して感光体ドラムに転写ローラを圧接する順番は問わない。従って、上記した順番以外であってもよい。
【0067】
このようにしてすべての転写ローラ53Y,53M,53C,53Kの抵抗値RK,RC,RM,RYが算出されると(S21:YES)、各画像形成ユニット12Y,12M,12C,12K、各感光体ドラム11Y,11M,11C,11K、各転写ローラ53Y,53M,53C,53K、駆動ローラ21(転写ベルト20)を停止させる(S23)。このように、1つの高電圧発生装置30から各転写ローラ53Y,53M,53C,53Kに対して転写電圧を供給するようにして回路構成を簡素化した場合であっても、各転写ローラ53Y,53M,53C,53Kの個々の抵抗値RY,RM,RC,RKを検出することができる。
【0068】
そして、画像形成時に各転写ローラ53Y,53M,53C,53Kに対して適正な転写電圧を高電圧発生装置30から供給することができるように、算出された各抵抗値RY,RM,RC,RKに基づき、高電圧発生装置30の電圧値および各可変抵抗素子31〜33の各抵抗値が決定される。具体的には、まず、算出された抵抗値RKに基づき、予めプリンタに記憶されているテーブルにより高電圧発生装置30の電圧値が決定される。なお、ここで決定された電圧値に対し、公知の方法により環境データ(温度や湿度等)による補正を行ってもよい。
【0069】
次に、抵抗値RC,RM,RYに基づき、予めプリンタに記憶されているテーブルにより可変抵抗素子33,32,31の各抵抗値が決定される。つまり、抵抗値RCに基づき可変抵抗素子33の抵抗値が決定され、抵抗値RMに基づき可変抵抗素子32の抵抗値が決定され、抵抗値RYに基づき可変抵抗素子31の抵抗値が決定される。なお、ここで決定された各抵抗値に対し、公知の方法により環境データ(温度や湿度等)や各転写ローラに関するデータによる補正を行ってもよい。
【0070】
その後、各画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kによる画像形成プロセスが実行されると、上記したようにしてフルカラーの画像が形成される。このとき、高電圧発生装置30の電圧値および各可変抵抗素子31〜33の各抵抗値は、上記したようにして決定された値に設定されている。そして、この状態で、転写ローラ53Kには高電圧発生装置30から出力される電圧がそのまま印加され、その電圧が各可変抵抗素子33,32,31により順に降圧されたそれぞれの電圧が、転写ローラ53C、53M、53Yに印加される。つまり、転写ローラ53Kの転写電圧が最も高く、以下転写ローラ53C、53M、53Yの順に低くなっていくのである。これは、転写ベルト20の下流側では、上流側で転写されたトナー画像の上に順次トナー画像を重ねて転写する必要があるため、転写に必要な電圧値が高くなることを考慮したからである。
【0071】
このように、各転写ローラ53Y,53M,53C,53Kには適正な転写電圧が印加されるので、高品質な画像を得ることができる。さらに、転写ローラ53Y,53M,53C,53Kの個々の抵抗値が検出されるので、各転写ローラ53Y,53M,53C,53Kのそれぞれには、より適正な転写電圧が印加される。
【0072】
以上、詳細に説明したように第2の実施の形態に係るプリンタによれば、第1の実施の形態と同様に、高電圧発生装置30から各転写ローラ53K,53C,53M,53Yに対して転写電圧が供給される。そして、各転写ローラ53Y,53M,53C,53Kが転写ベルト20を介して各感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kに対し当接・離間可能となっている。これにより、上記(3)式に基づき各転写ローラ53K,53C,53M,53Yの個々の抵抗値RK,RC,RM,RYを算出することができる。そして、これらの抵抗値に基づき、画像形成時における高電圧発生装置30の出力電圧値、および各可変抵抗素子31〜33の各抵抗値が決定されて、画像形成が行われる。従って、画像形成時に高電圧発生装置30から複数の転写ローラの各々に対して最適な転写電圧が印加される。その結果、高品質な画像が形成される。
【0073】
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態に係るプリンタは、第1の実施の形態のプリンタとほぼ同様の構成を有するものであるが、図6に示すように、転写ベルト50の一部に絶縁部51が設けられている点が異なる。この絶縁部51は、一対の感光体ドラムと転写ローラとを電気的に絶縁することができる程度の大きさのものである。なお、説明を簡単にするために本実施の形態でも、2次転写を行わない構成のプリンタを例示している。また、第1の実施の形態と同じものについては、図6において同一の符号を付してその説明は省略する。
【0074】
そして、上記した第1の実施の形態との構成の違いに伴い、各転写ローラ13Y,13M,13C,13Kの抵抗値を検出するための処理内容が若干異なる。なお、本実施の形態でも、第2の実施の形態と同様に、各転写ローラ13Y,13M,13C,13Kの個々の抵抗を検出することができる。
【0075】
そこで、各転写ローラ13Y,13M,13C,13Kの個々の抵抗値を検出するための処理について、図7に示すフローチャートを用いて説明する。まず、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各画像形成ユニット12Y,12M,12C,12K、各感光体ドラム11Y,11M,11C,11K、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、駆動ローラ21(転写ベルト50)を駆動させる(S31)。このとき、各画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kのそれぞれにおいては、帯電チャージャはオン状態とされ、光学系により感光体ドラムに対し全面露光が行われる。なお、現像装置はオフ状態となっている。
【0076】
次に、CPU40からの指令により、可変抵抗素子31〜33が短絡状態とされるとともに(S32)、高電圧発生装置30から2kVの電圧が出力される(S33)。このとき、可変抵抗素子31〜33が短絡しているため、各転写ローラ13Y,13M,13C,13Kにはそれぞれ2kVの電圧が印加されることになる。
【0077】
この状態において、転写ベルト50に設けた絶縁部51をイエロー用の転写ローラ13Yと感光体ドラム11Yとの間に噛み込ませる(S34)。そして、各画像形成ユニット12Y,12M,12C,12K、各感光体ドラム11Y,11M,11C,11K、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、駆動ローラ21(転写ベルト50)を停止させる(S35)。続いて、このときにA点に流れる電流を検出するために以下の処理を行う。まず、A点における電圧値のサンプリングを行うためにサンプリングタイマーをリセットする(S36)。そして、サンプリングタイマーがアップしたか否かを確認する(S37)。このときまだ、サンプリングタイマーがアップしていない場合には(S37:NO)、アップするまで待機する。一方、サンプリングタイマーがアップしている場合には(S37:YES)、S38の処理に進む。
【0078】
サンプリングタイマーがアップすると、A点における電圧値のサンプリングが行われる(S38)。そうすると、検出された電圧値からA点を流れる電流I1が算出される。電流検知用に設けた固定抵抗素子36の抵抗値が既知であるから、A点を流れる電流が算出できるのである。ここで、各転写ローラ13M,13C,13Kの抵抗値をRM,RC,RKとすると、各転写ローラ13M,13C,13Kに流れる電流は、2000/RM,2000/RC,2000/RKとなる。そして、固定抵抗素子35に流れる電流をI2(既知)とすると、次式が成立する。
I1−I2=2000/RM+2000/RC+2000/RK……(4)
なお、電流I2は、固定抵抗素子35の抵抗値をR2とすると、I2=2000/R2となる。
【0079】
続いて、すべての転写ローラ13Y,13M,13C,13Kに対して絶縁部51を噛み込ませたか否かが確認される(S39)。ここで、すべての転写ローラ13Y,13M,13C,13Kに対する絶縁部51の噛み込ませ処理が終了していない場合には(S39:NO)、各画像形成ユニット12Y,12M,12C,12K、各感光体ドラム11Y,11M,11C,11K、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、駆動ローラ21(転写ベルト50)を再び駆動させる(S40)。そして、絶縁部51を噛み込ませる転写ローラを切り替えて(S41)、S35〜S38の処理を繰り返す。ここで、転写ローラ13Mと感光体ドラム11Mとの間に絶縁部51を噛み込ませた状態においては、次式が成立する。
I1−I2=2000/RY+2000/RC+2000/RK……(5)
次に、転写ローラ13Cと感光体ドラム11Cとの間に絶縁部51を噛み込ませた状態においては、次式が成立する。
I1−I2=2000/RY+2000/RM+2000/RK……(6)
さらに、転写ローラ13Kと感光体ドラム11Kとの間に絶縁部51を噛み込ませた状態においては、次式が成立する。
I1−I2=2000/RY+2000/RM+2000/RC……(7)
【0080】
このようにしてすべての転写ローラ13Y,13M,13C,13Kに対する絶縁部51の噛み込ませ処理が終了すると(S39:YES)、各転写ローラ13Y,13M,13C,13Kの個々の抵抗値RY,RM,RC,RKが算出される(S42)。具体的には、上記した(4)式〜(7)式に関する連立方程式を解くことにより各抵抗値RY,RM,RC,RKが算出される。。このように、1つの高電圧発生装置30から各転写ローラ13Y,13M,13C,13Kに対して転写電圧を供給するようにして回路構成を簡素化した場合であっても、各転写ローラ13Y,13M,13C,13Kの個々の抵抗値RY,RM,RC,RKを検出することができる。
【0081】
そして、画像形成時に各転写ローラ13Y,13M,13C,13Kに対して適正な転写電圧を高電圧発生装置30から供給することができるように、算出された各抵抗値RY,RM,RC,RKに基づき、高電圧発生装置30の電圧値および各可変抵抗素子31〜33の各抵抗値が決定される。具体的には、まず、算出された抵抗値RKに基づき、予めプリンタに記憶されているテーブルにより高電圧発生装置30の電圧値が決定される。なお、ここで決定された電圧値に対し、公知の方法により環境データ(温度や湿度等)による補正を行ってもよい。
【0082】
次に、抵抗値RC,RM,RYに基づき、予めプリンタに記憶されているテーブルにより可変抵抗素子33,32,31の各抵抗値が決定される。つまり、抵抗値RCに基づき可変抵抗素子33の抵抗値が決定され、抵抗値RMに基づき可変抵抗素子32の抵抗値が決定され、抵抗値RYに基づき可変抵抗素子31の抵抗値が決定される。なお、ここで決定された各設定抵抗値に対し、公知の方法により環境データ(温度や湿度等)や各転写ローラに関するデータによる補正を行ってもよい。
【0083】
その後、各画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kによる画像形成プロセスが実行されると、上記したようにしてフルカラーの画像が形成される。このとき、高電圧発生装置30の電圧値および各可変抵抗素子31〜33の各抵抗値は、上記したようにして決定された値に設定されている。そして、この状態で、転写ローラ13Kには高電圧発生装置30から出力される電圧がそのまま印加され、その電圧が各可変抵抗素子33,32,31により順に降圧されたそれぞれの電圧が、転写ローラ13C、13M、13Yに印加される。つまり、転写ローラ13Kの転写電圧が最も高く、以下転写ローラ13C、13M、13Yの順に低くなっていくのである。これは、転写ベルト50の下流側では、上流側で転写されたトナー画像の上に順次トナー画像を重ねて転写する必要があるため、転写に必要な電圧値が高くなることを考慮したからである。
【0084】
このように、各転写ローラ13Y,13M,13C,13Kには適正な転写電圧が印加されるので、高品質な画像を得ることができる。さらに、転写ローラ13Y,13M,13C,13Kの個々の抵抗値が検出されるので、各転写ローラ13Y,13M,13C,13Kにはより適切な転写電圧が印加される。
【0085】
以上、詳細に説明したように第3の実施の形態に係るプリンタによれば、第1の実施の形態と同様に、高電圧発生装置30から各転写ローラ13K,13C,13M,13Yに対して転写電圧が供給される。そして、各転写ローラ13Y,13M,13C,13Kと各感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kとの間に絶縁部51を順に噛み込ませることにより、上記(4)式〜(7)式が得られる。従って、各転写ローラ13K,13C,13M,13Yの個々の抵抗値RK,RC,RM,RYを算出することができる。そして、これらの抵抗値に基づき、画像形成時における高電圧発生装置30の出力電圧値、および各可変抵抗素子31〜33の各抵抗値が決定されて、画像形成が行われる。従って、画像形成時に高電圧発生装置30から複数の転写ローラの各々に対して最適な転写電圧が印加される。その結果、高品質な画像が形成される。なお、上記した第3の実施の形態では、各感光体ドラムと転写ローラとの対向部に絶縁部51を噛み込ませた後に、一旦各駆動部の駆動を停止しているが、絶縁部51を搬送方向に長く形成することによって、各駆動部を停止させることなく駆動したまま測定を行ってもよい。
【0086】
(第4の実施の形態)
次に、第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態に係るプリンタは、第1の実施の形態のプリンタとほぼ同様の構成を有するものであるが、図8に示すように、最初に転写を行う転写ローラ13Yに接続される、一端が接地された抵抗素子38が可変抵抗素子である点が異なる。なお、第1の実施の形態と同じものについては、図8において同一の符号を付してその説明は省略する。
【0087】
そして、上記した第1の実施の形態との構成の違いに伴い、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14の各抵抗値を検出するための処理内容が若干異なる。また、本実施の形態では、第2および第3の実施の形態と同様に、転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラの個々の抵抗を検出することができる。
【0088】
そこで、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラの個々の抵抗値を検出するための処理について、図9〜図13に示すフローチャートを用いて説明する。最初に、図9に示すフローチャートを用いて、2次転写ローラ14の抵抗値を算出するまでの処理について説明する。まず、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各画像形成ユニット12Y,12M,12C,12K、各感光体ドラム11Y,11M,11C,11K、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、駆動ローラ21(転写ベルト20)、および2次転写ローラ14を駆動させる(S51)。このとき、各画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kのそれぞれにおいては、帯電チャージャはオン状態とされ、光学系により感光体ドラムに対し全面露光が行われる。なお、現像装置はオフ状態となっている。
【0089】
次に、CPU40からの指令により、可変抵抗素子31,32,33,38が短絡状態とされ、可変抵抗素子34が規定抵抗状態(抵抗値R34)にされる(S52)。続いて、高電圧発生装置30から0.5kVの電圧が出力される(S53)。このとき、可変抵抗素子31,32,33,38が短絡状態、可変抵抗素子34が規定抵抗状態となっているため、2次転写ローラ14のみに0.5kVの電圧が印加され、各転写ローラ13Y,13M,13C,13KはほぼGND電位となる。従って、各転写ローラ13Y,13M,13C,13Kには、電流が流れない。
【0090】
この状態において、A点に流れる電流を検出するために以下の処理を行う。まず、A点における電圧値のサンプリングを行うためにサンプリングタイマーをリセットする(S54)。そして、サンプリングタイマーがアップしたか否かを確認する(S55)。このときまだ、サンプリングタイマーがアップしていない場合には(S55:NO)、アップするまで待機する。一方、サンプリングタイマーがアップしている場合には(S55:YES)、S56の処理に進む。
【0091】
サンプリングタイマーがアップすると、A点における電圧値のサンプリングが開始される(S56)。なお、サンプリングされたデータは、プリンタに備わるメモリに順次記憶される。その後、転写ベルト20が、A点における電圧値のサンプリングを開始してから一周したか否かが判断される(S57)。このとき一周していた場合には(S57:YES)、サンプリングを終了してS58の処理に進む。一方、まだ一周していない場合には(S57:NO)、S54に戻り電圧値のサンプリングが引き続き行われる。
【0092】
そして、転写ベルト20が一周してA点における電圧値のサンプリングが終了すると、CPU40により、サンプリングした電圧値の平均が算出される(S58)。そうすると、算出された平均電圧値からA点を流れる電流I1sが算出される。電流検知用に設けた固定抵抗素子36の抵抗値が既知であるから、A点を流れる電流が算出できるのである。そして、可変抵抗素子34に流れる電流は500/R34であるので、2次転写ローラ14に対して流れ込む電流ISは「I1s−500/R34」となる。ここで、2次転写ローラ14の抵抗値をRSとすると、次式により、2次転写ローラ14の抵抗値RSが算出される(S59)。
IS=I1s−500/R34=500/RS……(8)
【0093】
次に、図10に示すフローチャートを用いて、K用転写ローラ13Kの抵抗値を算出するまでの処理について説明する。2次転写ローラ14の抵抗値RSが算出されると、CPU40からの指令により、可変抵抗素子31,32,34,38が短絡状態とされ、可変抵抗素子33が規定抵抗状態(抵抗値R33)にされる(S60)。続いて、高電圧発生装置30から0.5kVの電圧が出力される(S61)。このとき、可変抵抗素子31,32,34,38が短絡状態、可変抵抗素子33が規定抵抗状態となっているため、2次転写ローラ14と転写ローラ13Kに0.5kVの電圧が印加され、他の転写ローラ13Y,13M,13CはほぼGND電位となる。従って、転写ローラ13Y,13M,13Cには、電流が流れない。
【0094】
この状態において、A点に流れる電流を検出するために以下の処理を行う。まず、A点における電圧値のサンプリングを行うためにサンプリングタイマーをリセットする(S62)。そして、サンプリングタイマーがアップしたか否かを確認する(S63)。このときまだ、サンプリングタイマーがアップしていない場合には(S63:NO)、アップするまで待機する。一方、サンプリングタイマーがアップしている場合には(S63:YES)、S64の処理に進む。
【0095】
サンプリングタイマーがアップすると、A点における電圧値のサンプリングが開始される(S64)。なお、サンプリングされたデータは、プリンタに備わるメモリに順次記憶される。その後、転写ベルト20が、A点における電圧値のサンプリングを開始してから一周したか否かが判断される(S65)。このとき一周していた場合には(S65:YES)、サンプリングを終了してS66の処理に進む。一方、まだ一周していない場合には(S65:NO)、S62に戻り電圧値のサンプリングが引き続き行われる。
【0096】
そして、転写ベルト20が一周してA点における電圧値のサンプリングが終了すると、CPU40により、サンプリングした電圧値の平均が算出される(S66)。そうすると、算出された平均電圧値からA点を流れる電流I1kが算出される。そして、可変抵抗素子33に流れる電流は500/R33であるので、2次転写ローラ14と転写ローラ13Kに流れる電流は「I1k−500/R33」となる。また、このとき2次転写ローラ14には、上記した電流ISが流れるから、転写ローラ13Kの抵抗値をRKとし、転写ローラ13Kに流れる電流をIKとすると、次式により、転写ローラ13Kの抵抗値RKが算出される(S67)。
IK=I1k−500/R33−IS=500/RK……(9)
【0097】
続いて、図11に示すフローチャートを用いて、C用転写ローラ13Cの抵抗値を算出するまでの処理について説明する。転写ローラ13Kの抵抗値RKが算出されると、CPU40からの指令により、可変抵抗素子31,33,34,38が短絡状態とされ、可変抵抗素子32が規定抵抗状態(抵抗値R32)にされる(S68)。続いて、高電圧発生装置30から0.5kVの電圧が出力される(S69)。このとき、可変抵抗素子31,33,34,38が短絡状態、可変抵抗素子32が規定抵抗状態となっているため、2次転写ローラ14と転写ローラ13K,13Cに0.5kVの電圧が印加され、他の転写ローラ13Y,13MはほぼGND電位となる。従って、転写ローラ13Y,13Mには、電流が流れない。
【0098】
この状態において、A点に流れる電流を検出するために以下の処理を行う。まず、A点における電圧値のサンプリングを行うためにサンプリングタイマーをリセットする(S70)。そして、サンプリングタイマーがアップしたか否かを確認する(S71)。このときまだ、サンプリングタイマーがアップしていない場合には(S71:NO)、アップするまで待機する。一方、サンプリングタイマーがアップしている場合には(S71:YES)、S72の処理に進む。
【0099】
サンプリングタイマーがアップすると、A点における電圧値のサンプリングが開始される(S72)。なお、サンプリングされたデータは、プリンタに備わるメモリに順次記憶される。その後、転写ベルト20が、A点における電圧値のサンプリングを開始してから一周したか否かが判断される(S73)。このとき一周していた場合には(S73:YES)、サンプリングを終了してS74の処理に進む。一方、まだ一周していない場合には(S73:NO)、S70に戻り電圧値のサンプリングが引き続き行われる。
【0100】
そして、転写ベルト20が一周してA点における電圧値のサンプリングが終了すると、CPU40により、サンプリングした電圧値の平均が算出される(S74)。そうすると、算出された平均電圧値からA点を流れる電流I1cが算出される。そして、可変抵抗素子32に流れる電流は500/R32であるので、2次転写ローラ14と転写ローラ13Kと転写ローラ13Cに流れる電流は「I1c−500/R32」となる。また、このとき2次転写ローラ14および転写ローラ13Kには、上記した電流ISおよびIKが流れる。従って、転写ローラ13Cの抵抗値をRCとし、転写ローラ13Cに流れる電流をICとすると、次式により転写ローラ13Cの抵抗値RCが算出される(S75)。
IC=I1c−500/R32−IS−IK=500/RC……(10)
【0101】
次に、図12に示すフローチャートを用いて、M用転写ローラ13Mの抵抗値を算出するまでの処理について説明する。転写ローラ13Cの抵抗値RCが算出されると、CPU40からの指令により、可変抵抗素子32,33,34,38が短絡状態とされ、可変抵抗素子31が規定抵抗状態(抵抗値R31)にされる(S76)。続いて、高電圧発生装置30から0.5kVの電圧が出力される(S77)。このとき、可変抵抗素子32,33,34,38が短絡状態、可変抵抗素子31が規定抵抗状態となっているため、2次転写ローラ14と転写ローラ13K,13C,13Mに0.5kVの電圧が印加され、転写ローラ13YはほぼGND電位となる。従って、転写ローラ13Yには、電流が流れない。
【0102】
この状態において、A点に流れる電流を検出するために以下の処理を行う。まず、A点における電圧値のサンプリングを行うためにサンプリングタイマーをリセットする(S78)。そして、サンプリングタイマーがアップしたか否かを確認する(S79)。このときまだ、サンプリングタイマーがアップしていない場合には(S79:NO)、アップするまで待機する。一方、サンプリングタイマーがアップしている場合には(S79:YES)、S80の処理に進む。
【0103】
サンプリングタイマーがアップすると、A点における電圧値のサンプリングが開始される(S80)。なお、サンプリングされたデータは、プリンタに備わるメモリに順次記憶される。その後、転写ベルト20が、A点における電圧値のサンプリングを開始してから一周したか否かが判断される(S81)。このとき一周していた場合には(S81:YES)、サンプリングを終了してS82の処理に進む。一方、まだ一周していない場合には(S81:NO)、S78に戻り電圧値のサンプリングが引き続き行われる。
【0104】
そして、転写ベルト20が一周してA点における電圧値のサンプリングが終了すると、CPU40により、サンプリングした電圧値の平均が算出される(S82)。そうすると、算出された平均電圧値からA点を流れる電流I1mが算出される。そして、可変抵抗素子31に流れる電流は500/R31であるので、2次転写ローラ14と転写ローラ13Kと転写ローラ13Cと転写ローラ13Mに流れる電流は「I1m−500/R31」となる。また、このとき2次転写ローラ14、転写ローラ13Kおよび転写ローラ13Cには、上記した電流IS,IKおよびICが流れる。従って、転写ローラ13Mの抵抗値をRMとし、転写ローラ13Mに流れる電流をIMとすると、次式により転写ローラ13Mの抵抗値RMが算出される(S83)。
IM=I1m−500/R31−IS−IK−IC=500/RM……(11)
【0105】
最後に、図13に示すフローチャートを用いて、Y用転写ローラ13Yの抵抗値を算出するまでの処理について説明する。転写ローラ13Mの抵抗値RMが算出されると、CPU40からの指令により、可変抵抗素子31,32,33,34が短絡状態とされ、可変抵抗素子38が規定抵抗状態(抵抗値R38)にされる(S84)。続いて、高電圧発生装置30から0.5kVの電圧が出力される(S85)。このとき、可変抵抗素子31,32,33,34が短絡状態、可変抵抗素子38が規定抵抗状態となっているため、すべての転写ローラに0.5kVの電圧が印加される。
【0106】
この状態において、A点に流れる電流を検出するために以下の処理を行う。まず、A点における電圧値のサンプリングを行うためにサンプリングタイマーをリセットする(S86)。そして、サンプリングタイマーがアップしたか否かを確認する(S87)。このときまだ、サンプリングタイマーがアップしていない場合には(S87:NO)、アップするまで待機する。一方、サンプリングタイマーがアップしている場合には(S87:YES)、S88の処理に進む。
【0107】
サンプリングタイマーがアップすると、A点における電圧値のサンプリングが開始される(S88)。なお、サンプリングされたデータは、プリンタに備わるメモリに順次記憶される。その後、転写ベルト20が、A点における電圧値のサンプリングを開始してから一周したか否かが判断される(S89)。このとき一周していた場合には(S89:YES)、サンプリングを終了してS90の処理に進む。一方、まだ一周していない場合には(S89:NO)、S86に戻り電圧値のサンプリングが引き続き行われる。
【0108】
そして、転写ベルト20が一周してA点における電圧値のサンプリングが終了すると、CPU40により、サンプリングした電圧値の平均が算出される(S90)。そうすると、算出された平均電圧値からA点を流れる電流I1yが算出される。そして、可変抵抗素子38に流れる電流は500/R38であるので、2次転写ローラ14と転写ローラ13Kと転写ローラ13Cと転写ローラ13Mと転写ローラ13Yに流れる電流は「I1y−500/R38」となる。また、このとき2次転写ローラ14には上記した電流ISが流れ、転写ローラ13Kには上記した電流IKが流れ、転写ローラ13Cには上記した電流ICが流れ、転写ローラ13Mには上記した電流IMが流れるから、転写ローラ13Yには、「I1y−500/R38−IS−IK−IC−IM」の電流が流れる。従って、転写ローラ13Yの抵抗値をRYとし、転写ローラ13Yに流れる電流をIYとすると、次式により転写ローラ13Yの抵抗値RYが算出される(S91)。
IY=I1y−500/R38−IS−IK−IC−IM=500/RY…(12)
【0109】
このようにして各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14の抵抗値が算出されると、各画像形成ユニット12Y,12M,12C,12K、各感光体ドラム11Y,11M,11C,11K、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、駆動ローラ21(転写ベルト20)、および2次転写ローラ14を停止させる(S92)。このように、1つの高電圧発生装置30から各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14に対して転写電圧を供給するようにして回路構成を簡素化した場合であっても、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14の個々の抵抗値を検出することができる。
【0110】
そして、画像形成時に各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14に対して適正な転写電圧を高電圧発生装置30から供給することができるように、算出された各抵抗値に基づき、高電圧発生装置30の電圧値および各可変抵抗素子31〜34の各抵抗値が決定される。具体的には、まず、抵抗値RSに基づき、予めプリンタに記憶されているテーブルにより高電圧発生装置30の電圧値が決定される。なお、ここで決定された電圧値に対し、公知の方法により環境データ(温度や湿度等)による補正を行ってもよい。
【0111】
次に、抵抗値RK,RC,RM,RYに基づき、予めプリンタに記憶されているテーブルにより可変抵抗素子34,33,32,31の各抵抗値が決定される。つまり、抵抗値RKに基づき可変抵抗素子34の抵抗値が決定され、抵抗値RCに基づき可変抵抗素子33の抵抗値が決定され、抵抗値RMに基づき可変抵抗素子32の抵抗値が決定され、抵抗値RYに基づき可変抵抗素子31の抵抗値が決定される。なお、ここで決定された各抵抗値に対し、公知の方法により環境データ(温度や湿度等)や各転写ローラに関するデータによる補正を行ってもよい。
【0112】
その後、各画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kによる画像形成プロセスが実行されると、上記したようにしてフルカラーの画像が形成される。このとき、高電圧発生装置30の電圧値および各可変抵抗素子31〜34の各抵抗値は、上記したようにして決定された値に設定されている。そして、この状態で、2次転写ローラ14には高電圧発生装置30から出力される電圧が印加され、その電圧が各可変抵抗素子34、33,32,31により順に降圧されたそれぞれの電圧が、転写ローラ13K、13C、13M、13Yに印加される。
【0113】
つまり、2次転写ローラ14の転写電圧が最も高く、以下転写ローラ13K、13C、13M、13Yの順に低くなっていくのである。これは、転写ベルト20の下流側にでは、上流側で転写されたトナー画像の上に順次トナー画像を重ねて転写する必要があるため、転写に必要な電圧値が高くなることを考慮したからである。このように、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14には適正な転写電圧が印加されるので、高品質な画像を得ることができる。さらに、転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14の個々の抵抗値が検出されるので、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14には、より適切な転写電圧が印加される。
【0114】
以上、詳細に説明したように第4の実施の形態に係るプリンタによれば、第1の実施の形態と同様に、高電圧発生装置30から各転写ローラ13K,13C,13M,13Y、および2次転写ローラ14に対して転写電圧が供給される。そして、規定抵抗状態にする可変抵抗素子が順に切り替えられていき、それぞれの状態で高電圧発生装置30に流れ込む電流I1が検出されることにより、2次転写ローラ14と各転写ローラ13K,13C,13M,13Yにそれぞれ流れ込む電流の大きさが算出される。そうすると、上記(8)式〜(12)式により、2次転写ローラ14、各転写ローラ13K,13C,13M,13Yの個々の抵抗値RS,RK,RC,RM,RYが算出される。そして、これらの抵抗値に基づき、画像形成時における高電圧発生装置30の出力電圧値、および各可変抵抗素子31〜33の各抵抗値が決定されて、画像形成が行われる。従って、画像形成時に高電圧発生装置30から複数の転写ローラの各々に対して最適な転写電圧が印加される。その結果、高品質な画像が形成される。
【0115】
なお、第4の実施の形態では、2次転写を行う構成のプリンタについて説明したが、もちろん2次転写を行わず、各感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kから記録紙に直接転写する構成のプリンタであっても、本発明を適用することができる。この場合、図8において2次転写ローラ14、2次転写ローラ14への配線およびクリーニング用電源37、さらに可変抵抗素子34が不要となる。その結果、高電圧発生装置30から各転写ローラ13Y,13M,13C,13Kへ転写電圧を供給する回路は、図14に示すような回路構成となる。そして、図14に示す回路において、上記した制御(S52〜S59の処理は不要)を行うことにより、1つの高電源発生装置30により各転写ローラ13Y,13M,13C,13Kに対して適正な転写電圧を供給することができる。
【0116】
また、可変抵抗素子38は、短絡状態あるいは規定抵抗状態の2つの状態を切り替えることができればよいことから、図15に示すように固定抵抗素子とトランジスタを組み合わせたものに置換することもできる。
【0117】
(第5の実施の形態)
最後に、第5の実施の形態について説明する。第5の実施の形態に係るプリンタは、第1の実施の形態のプリンタとほぼ同様の構成を有するものであるが、図16に示すように、各転写ローラ間に可変抵抗素子を接続するのではなく、定電圧素子61〜64を接続した点が異なる。ただし、2次転写ローラ14と転写ローラ13Kとの間は、可変定電圧素子64を接続している。ここで、可変定電圧素子64は、図17に示すように、トランジスタ65、フォトカプラ66、オペアンプ67を有するものである。そして、可変定電圧素子64は、設定信号と出力信号の分圧値が同一になるようにフォトカプラ66およびオペアンプ67がトランジスタ65のVceを制御することにより、入力から出力までの定電圧値(電圧降下値)を設定できるようになっている。なお、各定電圧素子61〜63の定電圧値は200Vである。また、第1の実施の形態と同じものについては、図16において同一の符号を付してその説明は省略する。
【0118】
そして、上記した第1の実施の形態との構成の違いに伴い、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14の各抵抗値を検出するための処理内容が若干異なる。なお、本実施の形態でも、第1の実施の形態と同様に、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14の抵抗値はすべて同一であるものとする。
【0119】
そこで、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14の抵抗値を検出するための処理について、図18に示すフローチャートを用いて説明する。まず、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各画像形成ユニット12Y,12M,12C,12K、各感光体ドラム11Y,11M,11C,11K、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、駆動ローラ21(転写ベルト20)、および2次転写ローラ14を駆動させる(S101)。このとき、各画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kのそれぞれにおいては、帯電チャージャはオン状態とされ、光学系により感光体ドラムへの静電潜像の書き込みが行われる。なお、現像装置はオフ状態となっている。
【0120】
次に、CPU40からの指令により、可変定電圧素子64が規定電圧状態(200V)にされるとともに(S102)、高電圧発生装置30から2kVの電圧が出力される(S103)。このとき、2次転写ローラ14には、高電圧発生装置30から出力される電圧がそのまま印加されるため、2kVの電圧が印加される。また、各転写ローラ13K,13C,13M,13Yには、各定電圧素子64〜61(200V)を介して高電圧発生装置30から出力される電圧が印加される。その結果、転写ローラ13Kには1.8kVの電圧が、転写ローラ13Cには1.6kVの電圧が、転写ローラ13Mには1.4kVの電圧が、転写ローラ13Yには1.2kVの電圧がそれぞれ印加される。
【0121】
この状態において、A点に流れる電流を検出するために以下の処理を行う。まず、A点における電圧値のサンプリングを行うためにサンプリングタイマーをリセットする(S104)。そして、サンプリングタイマーがアップしたか否かを確認する(S105)。このときまだ、サンプリングタイマーがアップしていない場合には(S105:NO)、アップするまで待機する。一方、サンプリングタイマーがアップしている場合には(S105:YES)、S106の処理に進む。
【0122】
サンプリングタイマーがアップすると、A点における電圧値のサンプリングが開始される(S106)。なお、サンプリングされたデータは、プリンタに備わるメモリに順次記憶される。その後、転写ベルト20が、A点における電圧値のサンプリングを開始してから一周したか否かが判断される(S107)。このとき一周していた場合には(S107:YES)、サンプリングを終了してS108の処理に進む。一方、まだ一周していない場合には(S107:NO)、S104に戻り電圧値のサンプリングが引き続き行われる。
【0123】
そして、転写ベルト20が一周してA点における電圧値のサンプリングが終了すると、CPU40により、サンプリングした電圧値の平均が算出される(S108)。そうすると、算出された平均電圧値からA点を流れる電流I1が算出される。電流検知用に設けた固定抵抗素子36の抵抗値が既知であるから、A点を流れる電流が算出できるのである。そして、固定抵抗素子35に流れる電流をI2(既知)とすると、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14に流れた電流の合計は、「I1−I2」となる。また、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14の抵抗値はすべて等しいとしているので、次式により、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14の抵抗値Rが算出される(S109)。
I1−I2=2000/R+1800/R+1600/R+1400/R+1200/R…(13)
なお、電流I2は、固定抵抗素子35の抵抗値をR2とすると、I2=1200/R2となる。
【0124】
各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14の抵抗値Rが算出されると、各画像形成ユニット12Y,12M,12C,12K、各感光体ドラム11Y,11M,11C,11K、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、駆動ローラ21(転写ベルト20)、および2次転写ローラ14を停止させる(S110)。このように、1つの高電圧発生装置30から各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14に対して転写電圧を供給するようにして回路構成を簡素化した場合であっても、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14の抵抗値Rを検出することができる。
【0125】
そして、画像形成時に各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14に対して適正な転写電圧を高電圧発生装置30から供給することができるように、算出された抵抗値Rに基づき、高電圧発生装置30の電圧値および各可変定電圧素子64の定電圧値が決定される。具体的には、まず、算出された抵抗値Rに基づき、予めプリンタに記憶されているテーブルにより高電圧発生装置30の電圧値が決定される。なお、ここで決定された電圧値に対し、公知の方法により環境データ(温度や湿度等)による補正を行ってもよい。次に、抵抗値Rに基づき、予めプリンタに記憶されているテーブルにより可変定電圧素子64の定電圧値が決定される。なお、ここで決定された定電圧値に対し、公知の方法により環境データ(温度や湿度等)や各転写ローラに関するデータによる補正を行ってもよい。
【0126】
その後、各画像形成ユニット12Y,12M,12C,12Kによる画像形成プロセスが実行されると、上記したようにしてフルカラーの画像が形成される。このとき、高電圧発生装置30の電圧値および可変定電圧素子64の定電圧値は、上記したようにして決定された値に設定されている。そして、この状態で、2次転写ローラ14には高電圧発生装置30から出力される電圧がそのまま印加され、その電圧が定電圧素子64,63,62,61により順に降圧されたそれぞれの電圧が、転写ローラ13K,13C,13M,13Yに印加される。つまり、2次転写ローラ14の転写電圧が最も高く、以下転写ローラ13K,13,、13M,13Yの順に低くなっていくのである。これは、転写ベルト20の下流側にでは、上流側で転写されたトナー画像の上に順次トナー画像を重ねて転写する必要があるため、転写に必要な電圧値が高くなることを考慮したからである。このように、各転写ローラ13Y,13M,13C,13K、および2次転写ローラ14には適正な転写電圧が印加されるので、高品質な画像を得ることができる。
【0127】
以上、詳細に説明したように第5の実施の形態に係るプリンタによれば、第1の実施の形態と同様に、高電圧発生装置30から各転写ローラ13K,13C,13M,13Y、および2次転写ローラ14に対して転写電圧が供給される。そして、高電圧発生装置30から2kVの電圧を出力し、可変定電圧素子64を規定電圧状態としたときに、高電圧発生装置30に流れ込む電流I1が検出される。そうすると、上記(13)式から、2次転写ローラ14と各転写ローラ13K,13C,13M,13Yの抵抗値Rが算出される。そして、この抵抗値Rに基づき、画像形成時における高電圧発生装置30の出力電圧値、および可変定電圧素子64の定電圧値が決定されて、画像形成が行われる。従って、画像形成時に高電圧発生装置30から複数の転写ローラに対して最適な転写電圧が印加される。その結果、高品質な画像が形成される。
【0128】
なお、第5の実施の形態では、2次転写を行う構成のプリンタについて説明したが、もちろん2次転写を行わず、各感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kから記録紙に直接転写する構成のプリンタであっても、本発明を適用することができる。この場合、図16において2次転写ローラ14、2次転写ローラ14への配線およびクリーニング用電源37、さらに可変定電圧素子64が不要となる。その結果、高電圧発生装置30から各転写ローラ13K,13C,13M,13Yへ転写電圧を供給する回路は、図19に示すような回路構成となる。そして、図19に示す回路において、上記した制御(S102の処理は不要)を行うことにより、1つの高電源発生装置30により各転写ローラ13K,13C,13M,13Yに対して適正な転写電圧を供給することができる。なお、各転写ローラの抵抗値Rを算出するための(13)式は、次に示す(14)式となる。
I1−I2=2000/R+1800/R+1600/R+1400/R……(14)
【0129】
また、上記した第5の実施の形態に、図20に示すように、第2の実施の形態の構成を組み合わせることも可能である。すなわち、各転写ローラ53Y,53M,53C,53Kを各感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kに当接・離間可能とすることもできる。さらに、図21に示すように、第3の実施の形態を組み合わせることも可能である。すなわち、転写ベルト50の一部に絶縁部51を設けることもできる。そして、図20または図21に示すような構成にすることにより、第2または第3の実施の形態で詳細に説明したように、各転写ローラの個々の抵抗値を算出することができる。これにより、高電圧発生装置30から各転写ローラに対して、より適切な転写電圧を供給することができる。そのため、より高品質な画像を得ることができる。また、定電圧素子61,62,63をそれぞれ可変定電圧素子に変更し、算出した抵抗値Rに基づいてこれらの可変定電圧素子の定電圧値を変更するようにしてもよい。これにより、さらに高精度な制御が可能となる。
【0130】
なお、上記した第1〜第5の実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、上記実施の形態では、プリンタに本発明を適用した場合について説明したが、プリンタの他、プリンタやファクシミリ等にも適用することができる。なお、上記した実施の形態において例示した具体的な数値(例えば、電圧値など)は、単なる例示にすぎないことは言うまでもない。
【0131】
さらに、可変抵抗素子31〜34は、図22に示すように、トランジスタと抵抗を組み合わせて構成することもできる。この場合、選択信号によりトランジスタの導通を選択する(各選択信号をONにする)ことにより、入力から出力までの合成抵抗値を設定すればよい。なお、図22に示す抵抗を、ツェナーダイオードと抵抗の組み合わせとしてもよい。
【0132】
また、可変定電圧素子64は、図23に示すように、トランジスタとツェナーダイオードを組み合わせて構成することもできる。この場合、選択信号によりトランジスタの導通を選択する(各選択信号をONにする)ことにより、通電させるツェナーダイオードを選択し、入力から出力までの定電圧値(電圧降下値)を設定すればよい。なお、図23に示すツェナーダイオードを、抵抗とツェナーダイオードの組み合わせにしてもよい。
【0133】
【発明の効果】
以上説明した通り本発明によれば、複数の転写手段に対して転写電圧を供給するための回路の構成を簡素化するとともに、各転写手段に適正な転写電圧を印加することができる画像形成装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態に係るプリンタの主要部および各転写ローラへの電圧供給回路の概略構成を示す図である。
【図2】 転写ローラの抵抗値の算出処理を示すフローチャートである。
【図3】 2次転写を行わない場合における各転写ローラへの電圧供給回路を示す回路図である。
【図4】 第2の実施の形態に係るプリンタの主要部および各転写ローラへの電圧供給回路の概略構成を示す図である。
【図5】 各転写ローラの抵抗値の算出処理を示すフローチャートである。
【図6】 第3の実施の形態に係るプリンタの主要部および各転写ローラへの電圧供給回路の概略構成を示す図である。
【図7】 各転写ローラの抵抗値の算出処理を示すフローチャートである。
【図8】 第4の実施の形態に係るプリンタの主要部および各転写ローラへの電圧供給回路の概略構成を示す図である。
【図9】 2次転写ローラの抵抗値の算出処理を示すフローチャートである。
【図10】 K用転写ローラの抵抗値の算出処理を示すフローチャートである。
【図11】 C用転写ローラの抵抗値の算出処理を示すフローチャートである。
【図12】 M用転写ローラの抵抗値の算出処理を示すフローチャートである。
【図13】 Y用転写ローラの抵抗値の算出処理を示すフローチャートである。
【図14】 2次転写を行わない場合における各転写ローラへの電圧供給回路を示す回路図である。
【図15】 一端がY用転写ローラに接続され、他端が接地されている可変抵抗素子の別の構成を示す回路図である。
【図16】 第5の実施の形態に係るプリンタの主要部および各転写ローラへの電圧供給回路の概略構成を示す図である。
【図17】 可変定電圧素子の構成を示す回路図である。
【図18】 転写ローラの抵抗値の算出処理を示すフローチャートである。
【図19】 2次転写を行わない場合における各転写ローラへの電圧供給回路を示す回路図である。
【図20】 第5の実施の形態に第2の実施の形態の構成を組み合わせた場合におけるプリンタの主要部および各転写ローラへの電圧供給回路の概略構成を示す図である。
【図21】 第5の実施の形態に第3の実施の形態の構成を組み合わせた場合におけるプリンタの主要部および各転写ローラへの電圧供給回路の概略構成を示す図である。
【図22】 可変抵抗素子の別の構成を示す回路図である。
【図23】 可変定電圧素子の別の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
11Y,11M,11C,11K 感光体ドラム
13Y,13M,13C,13K 転写ローラ
14 2次転写ローラ
15 記録紙
20 転写ベルト
30 高電圧発生装置
31,32,33,34 可変抵抗素子
35,36 固定抵抗素子
40 CPU

Claims (16)

  1. 複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体に担持されたトナー画像を被転写体に転写する、抵抗値が互いに等しい複数の第1転写手段と、
    前記被転写体に転写されたトナー画像を記録体に転写する、前記複数の第1転写手段の1つと抵抗値が等しい第2転写手段と、
    前記複数の第1転写手段と前記第2転写手段のうち転写の順番が隣り合うもの同士を接続する可変抵抗素子と、
    前記可変抵抗素子の抵抗値を制御する抵抗制御手段と、
    前記第2転写手段に接続されるとともに、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に転写電圧を供給する高電圧発生手段と、
    前記高電圧発生手段の出力値を制御する出力制御手段と、
    前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出する電流検出手段と、
    前記複数の第1転写手段のうち最初に転写を行うものに一端が接続され、他端が接地されている固定抵抗素子と
    前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、前記第1転写手段および前記第2転写手段の抵抗値を算出する抵抗値算出手段とを有し、
    前記出力制御手段は、前記抵抗値算出手段で出された抵抗値に基づき、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記高電圧発生手段の出力値を決定し、
    前記抵抗制御手段は、前記抵抗値算出手段で出された抵抗値に基づき、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記可変抵抗素子の抵抗値を決定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体に担持されたトナー画像を被転写体に転写する、抵抗値が互いに等しい複数の転写手段と、
    前記複数の転写手段のうち転写の順番が隣り合うもの同士を接続する可変抵抗素子と、
    前記可変抵抗素子の抵抗値を制御する抵抗制御手段と、
    前記複数の転写手段のうち最後に転写を行うものに接続されるとともに、前記複数の転写手段に転写電圧を供給する高電圧発生手段と、
    前記高電圧発生手段の出力値を制御する出力制御手段と、
    前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出する電流検出手段と、
    前記複数の転写手段のうち最初に転写を行うものに一端が接続され、他端が接地されている固定抵抗素子と
    前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、前記転写手段の抵抗値を算出する抵抗値算出手段とを有し、
    前記出力制御手段は、前記抵抗値算出手段で出された抵抗値に基づき、前記複数の転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記高電圧発生手段の出力値を決定し、
    前記抵抗制御手段は、前記抵抗値算出手段で出された抵抗値に基づき、前記複数の転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記可変抵抗素子の抵抗値を決定し、
    前記電流検出手段は、前記出力制御手段により前記高電圧発生手段から所定の大きさの高電圧が出力されるとともに、前記抵抗制御手段により前記可変抵抗素子が短絡状態にされたときに、前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出することを特徴とする画像形成装置。
  3. 複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体に担持されたトナー画像を被転写体に転写する、抵抗値が互いに等しい複数の第1転写手段と、
    前記被転写体に転写されたトナー画像を記録体に転写する、前記複数の第1転写手段の1つと抵抗値が等しい第2転写手段と、
    前記複数の第1転写手段のうち転写の順番が隣り合うもの同士を接続する定電圧素子と、
    前記複数の第1転写手段のうち最後に転写を行うものと前記第2転写手段とを接続する可変定電圧素子と、
    前記可変定電圧素子の定電圧値を制御する定電圧制御手段と、
    前記第2転写手段に接続されるとともに、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に転写電圧を供給する高電圧発生手段と、
    前記高電圧発生手段の出力値を制御する出力制御手段と、
    前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出する電流検出手段と、
    前記複数の第1転写手段のうち最初に転写を行うものに一端が接続され、他端が接地されている固定抵抗素子と
    前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、前記第1転写手段および前記第2転写手段の抵抗値を算出する抵抗値算出手段とを有し、
    前記出力制御手段は、前記抵抗値算出手段で出された抵抗値に基づき、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記高電圧発生手段の出力値を決定し、
    前記定電圧制御手段は、前記抵抗値算出手段で出された抵抗値に基づき、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記可変定電圧素子の定電圧値を決定することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3に記載する画像形成装置において、
    前記電流検出手段は、前記出力制御手段により前記高電圧発生手段から所定の大きさの高電圧が出力されるとともに、前記定電圧制御手段により前記可変定電圧素子が規定抵抗状態にされたときに、前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出することを特徴とする画像形成装置。
  5. 複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体に担持されたトナー画像を被転写体に転写する複数の第1転写手段と、
    前記被転写体に転写されたトナー画像を記録体に転写する第2転写手段と、
    前記複数の第1転写手段と前記第2転写手段のうち転写の順番が隣り合うもの同士を接続する可変抵抗素子と、
    前記可変抵抗素子の抵抗値を制御する抵抗制御手段と、
    前記第2転写手段に接続されるとともに、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に転写電圧を供給する高電圧発生手段と、
    前記高電圧発生手段の出力値を制御する出力制御手段と、
    前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出する電流検出手段と、
    前記複数の第1転写手段のうち最初に転写を行うものに一端が接続され、他端が接地されている固定抵抗素子と、
    前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段の抵抗値を算出する抵抗値算出手段とを有し、
    前記出力制御手段は、前記抵抗値算出手段で算出された抵抗値に基づき、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記高電圧発生手段の出力値を決定し、
    前記抵抗制御手段は、前記抵抗値算出手段で算出された抵抗値に基づき、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記可変抵抗素子の抵抗値を決定し
    前記各第1転写手段が前記各像担持体に対し当接・離間可能であり、
    前記抵抗値算出手段は、前記複数の第1転写手段のうちの1つが前記像担持体に当接し、残りの第1転写手段が前記各像担持体から離間した状態で、前記電流検出手段が前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出することを、像担持体に当接する第1転写手段を切り替えて各第1転写手段について行うことにより、各第1転写手段の抵抗値を算出することを特徴とする画像形成装置。
  6. 複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体に担持されたトナー画像を被転写体に転写する複数の転写手段と、
    前記複数の転写手段のうち転写の順番が隣り合うもの同士を接続する可変抵抗素子と、
    前記可変抵抗素子の抵抗値を制御する抵抗制御手段と、
    前記複数の転写手段のうち最後に転写を行うものに接続されるとともに、前記複数の転写手段に転写電圧を供給する高電圧発生手段と、
    前記高電圧発生手段の出力値を制御する出力制御手段と、
    前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出する電流検出手段と、
    前記複数の転写手段のうち最初に転写を行うものに一端が接続され、他端が接地されている固定抵抗素子と、
    前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、前記転写手段の抵抗値を算出する抵抗値算出手段とを有し、
    前記出力制御手段は、前記抵抗値算出手段で算出された抵抗値に基づき、前記複数の転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記高電圧発生手段の出力値を決定し、
    前記抵抗制御手段は、前記抵抗値算出手段で算出された抵抗値に基づき、前記複数の転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記可変抵抗素子の抵抗値を決定し、
    前記電流検出手段は、前記出力制御手段により前記高電圧発生手段から所定の大きさの高電圧が出力されるとともに、前記抵抗制御手段により前記可変抵抗素子が短絡状態にされたときに、前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出し
    前記各転写手段が前記各像担持体に対し当接・離間可能であり、
    前記抵抗値算出手段は、前記複数の転写手段のうちの1つが前記像担持体に当接し、残りの転写手段が前記各像担持体から離間した状態で、前記電流検出手段が前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出することを、像担持体に当接する転写手段を切り替えて各転写手段について行うことにより、各転写手段の抵抗値を算出することを特徴とする画像形成装置。
  7. 複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体に担持されたトナー画像を被転写体に転写する複数の第1転写手段と、
    前記被転写体に転写されたトナー画像を記録体に転写する第2転写手段と、
    前記複数の第1転写手段のうち転写の順番が隣り合うもの同士を接続する定電圧素子と、
    前記複数の第1転写手段のうち最後に転写を行うものと前記第2転写手段とを接続する可変定電圧素子と、
    前記可変定電圧素子の定電圧値を制御する定電圧制御手段と、
    前記第2転写手段に接続されるとともに、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に転写電圧を供給する高電圧発生手段と、
    前記高電圧発生手段の出力値を制御する出力制御手段と、
    前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出する電流検出手段と、
    前記複数の第1転写手段のうち最初に転写を行うものに一端が接続され、他端が接地されている固定抵抗素子と、
    前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、前記第1転写手段および前記第2転写手段の抵抗値を算出する抵抗値算出手段とを有し、
    前記出力制御手段は、前記抵抗値算出手段で算出された抵抗値に基づき、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記高電圧発生手段の出力値を決定し、
    前記定電圧制御手段は、前記抵抗値算出手段で算出された抵抗値に基づき、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記可変定電圧素子の定電圧値を決定し
    前記各転写手段が前記各像担持体に対し当接・離間可能であり、
    前記抵抗値算出手段は、前記複数の第1転写手段のうちの1つが前記像担持体に当接し、残りの第1転写手段が前記各像担持体から離間した状態で、前記電流検出手段が前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出することを、像担持体に当接する第1転写手段を切り替えて各第1転写手段について行うことにより、各第1転写手段の抵抗値を算出することを特徴とする画像形成装置。
  8. 複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体に担持されたトナー画像を被転写体に転写する複数の第1転写手段と、
    前記被転写体に転写されたトナー画像を記録体に転写する第2転写手段と、
    前記複数の第1転写手段と前記第2転写手段のうち転写の順番が隣り合うもの同士を接続する可変抵抗素子と、
    前記可変抵抗素子の抵抗値を制御する抵抗制御手段と、
    前記第2転写手段に接続されるとともに、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に転写電圧を供給する高電圧発生手段と、
    前記高電圧発生手段の出力値を制御する出力制御手段と、
    前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出する電流検出手段と、
    前記複数の第1転写手段のうち最初に転写を行うものに一端が接続され、他端が接地されている固定抵抗素子と、
    前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、前記第1転写手段および前記第2転写手段の抵抗値を算出する抵抗値算出手段と、
    前記被転写体を駆動させる駆動手段を有し、
    前記出力制御手段は、前記抵抗値算出手段で算出された抵抗値に基づき、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記高電圧発生手段の出力値を決定し、
    前記抵抗制御手段は、前記抵抗値算出手段で算出された抵抗値に基づき、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記可変抵抗素子の抵抗値を決定し
    前記被転写体は、一部に絶縁体が設けられたものであり、
    前記抵抗値算出手段は、前記複数の第1転写手段のうちの1つとそれに対応する前記像担持体との間に、前記駆動手段により前記被転写体を駆動させて前記被転写体の一部に設けられた絶縁体を噛み込ませ、その噛み込ませた状態で前記電流検出手段が前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出することを、前記絶縁体を噛み込ませる第1転写手段を切り替えて各第1転写手段について行うことにより、各第1転写手段の抵抗値を算出することを特徴とする画像形成装置。
  9. 複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体に担持されたトナー画像を被転写体に転写する複数の転写手段と、
    前記複数の転写手段のうち転写の順番が隣り合うもの同士を接続する可変抵抗素子と、
    前記可変抵抗素子の抵抗値を制御する抵抗制御手段と、
    前記複数の転写手段のうち最後に転写を行うものに接続されるとともに、前記複数の転写手段に転写電圧を供給する高電圧発生手段と、
    前記高電圧発生手段の出力値を制御する出力制御手段と、
    前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出する電流検出手段と、
    前記複数の転写手段のうち最初に転写を行うものに一端が接続され、他端が接地されている固定抵抗素子と、
    前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、前記転写手段の抵抗値を算出する抵抗値算出手段と、
    前記被転写体を駆動させる駆動手段を有し、
    前記出力制御手段は、抵抗値算出手段で算出された抵抗値に基づき、前記複数の転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記高電圧発生手段の出力値を決定し、
    前記抵抗制御手段は、抵抗値算出手段で算出された抵抗値に基づき、前記複数の転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記可変抵抗素子の抵抗値を決定し、
    前記電流検出手段は、前記出力制御手段により前記高電圧発生手段から所定の大きさの高電圧が出力されるとともに、前記抵抗制御手段により前記可変抵抗素子が短絡状態にされたときに、前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出し
    前記被転写体は、一部に絶縁体が設けられたものであり、
    前記抵抗値算出手段は、前記複数の転写手段のうちの1つとそれに対応する前記像担持体との間に、前記駆動手段により前記被転写体を駆動させて前記被転写体の一部に設けられた絶縁体を噛み込ませ、その噛み込ませた状態で前記電流検出手段が前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出することを、前記絶縁体を噛み込ませる転写手段を切り替えて各転写手段について行うことにより、各転写手段の抵抗値を算出することを特徴とする画像形成装置。
  10. 複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体に担持されたトナー画像を被転写体に転写する複数の第1転写手段と、
    前記被転写体に転写されたトナー画像を記録体に転写する第2転写手段と、
    前記複数の第1転写手段のうち転写の順番が隣り合うもの同士を接続する定電圧素子と、
    前記複数の第1転写手段のうち最後に転写を行うものと前記第2転写手段とを接続する可変定電圧素子と、
    前記可変定電圧素子の定電圧値を制御する定電圧制御手段と、
    前記第2転写手段に接続されるとともに、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に転写電圧を供給する高電圧発生手段と、
    前記高電圧発生手段の出力値を制御する出力制御手段と、
    前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出する電流検出手段と、
    前記複数の第1転写手段のうち最初に転写を行うものに一端が接続され、他端が接地されている固定抵抗素子と、
    前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、前記第1転写手段および前記第2転写手段の抵抗値を算出する抵抗値算出手段と、
    前記被転写体を駆動させる駆動手段を有し、
    前記出力制御手段は、前記抵抗値算出手段で算出された抵抗値に基づき、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記高電圧発生手段の出力値を決定し、
    前記定電圧制御手段は、前記抵抗値算出手段で算出された抵抗値に基づき、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記可変定電圧素子の定電圧値を決定し
    前記被転写体は、一部に絶縁体が設けられたものであり、
    前記抵抗値算出手段は、前記複数の第1転写手段のうちの1つとそれに対応する前記像担持体との間に、前記駆動手段により前記被転写体を駆動させて前記被転写体の一部に設けられた絶縁体を噛み込ませ、その噛み込ませた状態で前記電流検出手段が前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出することを、前記絶縁体を噛み込ませる第1転写手段を切り替えて各第1転写手段について行うことにより、各第1転写手段の抵抗値を算出することを特徴とする画像形成装置。
  11. 複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体に担持されたトナー画像を被転写体に転写する複数の第1転写手段と、
    前記被転写体に転写されたトナー画像を記録体に転写する第2転写手段と、
    前記複数の第1転写手段と前記第2転写手段のうち転写の順番が隣り合うもの同士、および、前記複数の第1転写手段のうち最初に転写を行うものと接地点とを接続する複数の可変抵抗素子と
    複数の可変抵抗素子の各抵抗値を制御する抵抗制御手段と、
    前記第2転写手段に接続されるとともに、前記複数の第1転写手段および前記第2転写手段に転写電圧を供給する高電圧発生手段と、
    前記高電圧発生手段の出力値を制御する出力制御手段と、
    前記高電圧発生手段に流れ込む電流値を検出する電流検出手段と
    前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、前記第1転写手段および前記第2転写手段の抵抗値を算出する抵抗値算出手段とを有し、
    前記出力制御手段は、前記抵抗値算出手段で出された抵抗値に基づき、前記複数の転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記高電圧発生手段の出力値を決定し、
    前記抵抗制御手段は、前記抵抗値算出手段で出された抵抗値に基づき、前記複数の転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記可変抵抗素子の抵抗値を決定し、
    前記抵抗値算出手段は、前記出力制御手段により前記高電圧発生手段から所定の大きさの電圧が出力されるとともに、前記抵抗制御手段により前記複数の可変抵抗素子のうち、1つが規定抵抗状態、その他が短絡状態にされたときに、前記電流検出手段が前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出することを、規定抵抗状態とする可変抵抗素子を切り替えて各可変抵抗素子について行うことにより、各転写手段の抵抗値を算出することを特徴とする画像形成装置。
  12. 複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体に担持されたトナー画像を被転写体に転写する複数の転写手段と、
    前記複数の転写手段のうち転写の順番が隣り合うもの同士、および、前記複数の転写手段のうち最初に転写を行うものと接地点とを接続する複数の可変抵抗素子と
    複数の可変抵抗素子の各抵抗値を制御する抵抗制御手段と、
    前記複数の転写手段のうち最後に転写を行うものに接続されるとともに、前記複数の転写手段に転写電圧を供給する高電圧発生手段と、
    前記高電圧発生手段の出力値を制御する出力制御手段と、
    前記高電圧発生手段に流れ込む電流値を検出する電流検出手段と
    前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、前記転写手段の抵抗値を算出する抵抗値算出手段とを有し、
    前記出力制御手段は、前記抵抗値算出手段で出された抵抗値に基づき、前記複数の転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記高電圧発生手段の出力値を決定し、
    前記抵抗制御手段は、前記抵抗値算出手段で出された抵抗値に基づき、前記複数の転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記複数の可変抵抗素子の抵抗値を決定し、
    前記抵抗値算出手段は、前記出力制御手段により前記高電圧発生手段から所定の大きさの電圧が出力されるとともに、前記抵抗制御手段により前記複数の可変抵抗素子のうち、1つが規定抵抗状態、その他が短絡状態にされたときに、前記電流検出手段が前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出することを、規定抵抗状態とする可変抵抗素子を切り替えて各可変抵抗素子について行うことにより、各転写手段の抵抗値を算出することを特徴とする画像形成装置。
  13. 複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体に担持されたトナー画像を被転写体に転写する複数の転写手段と、
    前記複数の転写手段のうち転写の順番が隣り合うもの同士を接続する可変抵抗素子と、
    前記可変抵抗素子の抵抗値を制御する抵抗制御手段と、
    前記複数の転写手段のうち最後に転写を行うものに接続されるとともに、前記複数の転写手段に転写電圧を供給する高電圧発生手段と、
    前記高電圧発生手段の出力値を制御する出力制御手段と、
    前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出する電流検出手段と、
    前記複数の転写手段のうち最初に転写を行うものに一端が接続され、他端が接地されている固定抵抗素子と
    前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、前記転写手段の抵抗値を算出する抵抗値算出手段とを有し、
    前記出力制御手段は、前記抵抗値算出手段で出された抵抗値に基づき、前記複数の転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記高電圧発生手段の出力値を決定し、
    前記抵抗制御手段は、前記抵抗値算出手段で出された抵抗値に基づき、前記複数の転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記可変抵抗素子の抵抗値を決定し、
    前記各転写手段が前記各像担持体に対し当接・離間可能であり、
    前記抵抗値算出手段は、前記複数の転写手段のうちの1つが前記像担持体に当接し、残りの転写手段が前記各像担持体から離間した状態で、前記電流検出手段が前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出することを、像担持体に当接する転写手段を切り替えて各転写手段について行うことにより、各転写手段の抵抗値を算出することを特徴とする画像形成装置。
  14. 複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体に担持されたトナー画像を被転写体に転写する複数の転写手段と、
    前記複数の転写手段のうち転写の順番が隣り合うもの同士を接続する定電圧素子と、
    前記複数の転写手段のうち最後に転写を行うものに接続されるとともに、前記複数の転写手段に転写電圧を供給する高電圧発生手段と、
    前記高電圧発生手段の出力値を制御する出力制御手段と、
    前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出する電流検出手段と、
    前記複数の転写手段のうち最初に転写を行うものに一端が接続され、他端が接地されている固定抵抗素子と
    前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、前記転写手段の抵抗値を算出する抵抗値算出手段とを有し、
    前記出力制御手段は、前記抵抗値算出手段で出された抵抗値に基づき、前記複数の転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記高電圧発生手段の出力値を決定し、
    前記各転写手段が前記各像担持体に対し当接・離間可能であり、
    前記抵抗値算出手段は、前記複数の転写手段のうちの1つが前記像担持体に当接し、残りの転写手段が前記各像担持体から離間した状態で、前記電流検出手段が前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出することを、像担持体に当接する転写手段を切り替えて各転写手段について行うことにより、各転写手段の抵抗値を算出することを特徴とする画像形成装置。
  15. 複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体に担持されたトナー画像を被転写体に転写する複数の転写手段と、
    前記複数の転写手段のうち転写の順番が隣り合うもの同士を接続する可変抵抗素子と、
    前記可変抵抗素子の抵抗値を制御する抵抗制御手段と、
    前記複数の転写手段のうち最後に転写を行うものに接続されるとともに、前記複数の転写手段に転写電圧を供給する高電圧発生手段と、
    前記高電圧発生手段の出力値を制御する出力制御手段と、
    前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出する電流検出手段と、
    前記複数の転写手段のうち最初に転写を行うものに一端が接続され、他端が接地されている固定抵抗素子と、
    前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、前記転写手段の抵抗値を算出する抵抗値算出手段と、
    前記被転写体を駆動させる駆動手段とを有し、
    前記出力制御手段は、前記抵抗値算出手段で出された抵抗値に基づき、前記複数の転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記高電圧発生手段の出力値を決定し、
    前記抵抗制御手段は、前記抵抗値算出手段で出された抵抗値に基づき、前記複数の転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記可変抵抗素子の抵抗値を決定し、
    前記被転写体は、一部に絶縁体が設けられたものであり、
    前記抵抗値算出手段は、前記複数の転写手段のうちの1つとそれに対応する前記像担持体との間に、前記駆動手段により前記被転写体を駆動させて前記被転写体の一部に設けられた絶縁体を噛み込ませ、その噛み込ませた状態で前記電流検出手段が前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出することを、前記絶縁体を噛み込ませる第1転写手段を切り替えて各第1転写手段について行うことにより、各第1転写手段の抵抗値を算出することを特徴とする画像形成装置。
  16. 複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体に担持されたトナー画像を被転写体に転写する複数の転写手段と、
    前記複数の転写手段のうち転写の順番が隣り合うもの同士を接続する定電圧素子と、
    前記複数の転写手段のうち最後に転写を行うものに接続されるとともに、前記複数の転写手段に転写電圧を供給する高電圧発生手段と、
    前記高電圧発生手段の出力値を制御する出力制御手段と、
    前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出する電流検出手段と、
    前記複数の転写手段のうち最初に転写を行うものに一端が接続され、他端が接地されている固定抵抗素子と
    前記電流検出手段で検出された電流値に基づき、前記転写手段の抵抗値を算出する抵抗値算出手段と、
    前記被転写体を駆動させる駆動手段とを有し、
    前記出力制御手段は、前記抵抗値算出手段で出された抵抗値に基づき、前記複数の転写手段に適正な転写電圧を供給できるように、予め記憶されているテーブルにより画像形成時における前記高電圧発生手段の出力値を決定し、
    前記被転写体は、一部に絶縁体が設けられたものであり、
    前記抵抗値算出手段は、前記複数の転写手段のうちの1つとそれに対応する前記像担持体との間に、前記駆動手段により前記被転写体を駆動させて前記被転写体の一部に設けられた絶縁体を噛み込ませ、その噛み込ませた状態で前記電流検出手段が前記高電圧発生手段に流れ込む電流の大きさを検出することを、前記絶縁体を噛み込ませる第1転写手段を切り替えて各第1転写手段について行うことにより、各第1転写手段の抵抗値を算出することを特徴とする画像形成装置。
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