JP4458049B2 - 脚式ロボット - Google Patents

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Description

本発明は、脚式ロボットに関する。特に、体幹の位置を低く抑えながら大きな歩幅を確保でき、かつ、片脚立脚時の立脚に加わる負荷を増大させることのない脚式ロボットに関する。
本明細書では、互いに直交するロール軸、ピッチ軸及びヨー軸を次の通り定義する。体幹に固定された直交座標系において、体幹の前方へ伸びる軸をロール軸と定義する。体幹の鉛直上方へ伸びる軸をヨー軸と定義する。体幹の側面方向に伸びる軸をピッチ軸と定義する。
また、ロール軸方向の回転軸を有する関節をロール関節と称し、ピッチ軸方向の回転軸を有する関節をピッチ関節と称し、ヨー軸方向の回転軸を有する関節をヨー関節と称する。
体幹と、体幹に回転可能に連結された一対の脚部を備える脚式ロボットが開発されている。夫々の脚部は、複数のリンクと、隣接するリンク同士を回転可能に連結する関節を備えている。
体幹と脚部を回転可能に連結する脚連結部や脚部の関節には、例えばモータなどのアクチュエータが備えられており、アクチュエータを適宜制御することによって、脚式ロボットは歩行する。
脚連結部は、体幹に対して脚部をピッチ軸回りに回転させる回転軸を有する場合が多い。体幹に対して脚部全体をピッチ軸回りに揺動させると、脚部の足先は体幹の前後に移動する。夫々の脚部を体幹に対してピッチ軸回りに交互に揺動させることによって、脚部の長さを最大限に活かした歩幅を実現できる。
そのような脚式ロボットが特許文献1に開示されている。特許文献1に記載された脚式ロボットは、人が搭乗する体幹と、一対の脚部を備える。各々の脚部は、体幹の下面で体幹と回転可能に連結されている。各々の脚部は、体幹に対してピッチ軸回りに回転可能に連結されている。
特開2005−186650号公報
脚式ロボットでは、脚部をゆっくり動かしても早い速度で歩行できるように歩幅を大きくすることが好ましい。その一方で、より安定して歩行させるために、体幹の位置は低い方が好ましい。
歩幅を大きくするためには、脚部の長さを長くすればよい。特許文献1の技術では、一対の脚部が体幹の下面に連結されている。そのような構成では、脚部の長さを長くすると、体幹の位置が高くなってしまう。
体幹の位置を低く抑えつつ、脚部の長さを長くするためには、体幹の側面に脚部を連結することが考えられる。しかし、脚部を体幹の側面に連結すると、体幹の重心と脚部の間のピッチ軸方向の距離が大きくなる。歩行中など、脚式ロボットが片足立脚状態となった場合には、体幹の質量に加わる重力により立脚に作用するロール軸回りのモーメントは、体幹重心と脚部の間のピッチ軸方向の距離に比例して大きくなる。即ち、脚部を体幹の側面に連結すると、立脚に作用するロール軸回りのモーメントが大きくなってしまう。脚部のロール軸回りのモーメントが大きくなると、そのモーメントに抗するために、脚部が有するロール関節のアクチュエータの負荷が大きくなる。隣接するリンクのロール軸回りの相対回転角を維持或いは変化させるためのロール関節のアクチュエータを大型化しなければならなくなる。
以下、本明細書では、体幹の側面を体側面と称する場合がある。また本明細書では、体幹の下面を体下面と称する場合がある。
上記の課題を、図7を参照して説明する。図7は従来の脚式ロボット700の正面図である。図7に示す中心線QよりQR側は、特許文献1に開示されているように、脚部720Rが体下面714で体幹710に連結されている構造を例示している。中心線QよりQL側は、脚部720Lが体側面712Lで体幹710に連結されている構造を例示している。脚部720R、720L上に描かれている円738R、738L、744R、744Lは、ロール関節を表している。脚部720R、720L上に描かれている直線の入った矩形は、ヨー関節或いはピッチ関節を表している。
図7から明らかな通り、体側面712Lで体幹710に連結されている脚部720Lの接地面900からの高さH1は、体下面714の高さH2より大きくすることができる。脚部を体側面712Lで体幹に連結することによって、体幹の鉛直方向の位置を低く抑えながら脚部の接地面からの高さを高くできる。即ち、体幹の位置を低く抑えながら大きな歩幅を確保できる。
一方、体下面714で体幹710と連結された脚部720Rの場合は、ロール関節738Rの回転軸C4と体幹重心Gのピッチ軸(Y軸)方向の距離はL3となる。体側面712Lで体幹710と連結された脚部720Lの場合は、ロール関節738Lの回転軸C5と体幹重心Gのピッチ軸方向の距離はL2となる。図7から明らかなように、脚部を体側面712Lで連結すると、ロール関節の回転軸と体幹重心のピッチ軸方向の距離が長くなってしまう。そのため、体幹重心Gに加わる重力FGによりロール関節738Lに作用するモーメントT5が大きくなる。このモーメントT5に抗するため、ロール関節738Lの有するアクチュエータ(不図示)の負荷が増大する。ロール関節738Lの有するアクチュエータ、ひいてはロール関節738Lそのものが大型化する。ロール関節744Lについても同様に大型化してしまう。
歩行ロボットはできるだけ軽量であることが好ましい。体幹の位置を低く抑えながら大きな歩幅を確保でき、かつ、片脚立脚時の立脚のロール関節に加わる負荷を増大させることのない脚式ロボットが望まれている。
脚式ロボットが片脚立脚状態となったときに立脚のロール関節に作用するロール軸回りのモーメントを小さくするには、体幹重心とロール関節のピッチ軸方向の距離を短くすれば良い。一方、体幹の位置を低く抑えながら大きな歩幅を確保するには、体側面で脚部を体幹に連結すればよい。
上記の両者を満足できれば、体幹の位置を低く抑えながら大きな歩幅を確保でき、かつ、片脚立脚時の立脚のロール関節に加わる負荷を増大させることのない脚式ロボットが実現できる。
本発明に係る脚式ロボットは、体幹と、一対の脚部と、一対の脚連結部を備える。各々の脚部は、複数のリンクと、隣接するリンク同士を回転可能に連結する関節を備える。各々の脚連結部は、体幹の夫々の側面で、各々の脚部を体幹に対してピッチ軸回りに回転可能に連結する。各々の脚部は、ロール軸方向から観測したときに、各々の脚連結部から体幹の側面に沿って伸びており、途中で体幹の下面に沿って曲がっており、さらに体幹の下方で下方へ曲がっている形状を有する。ロール軸方向の回転軸を有する関節が、ロール軸方向から観測したときに、各々の脚部の一部分であって体幹の下方に位置する部分に配置されている。
なお、「ロール軸方向から観測したとき」とは、換言すれば、「ヨー軸とピッチ軸を含む面と平行な面内において」と表現することと等価である。
上記構成によれば、各々の脚部は、各々の脚連結部によって、体幹の各々の側面で体幹に連結される。これによって、体幹の位置を低く抑えつつ、脚部の接地面からの高さを高くすることができる。脚連結部は、脚部全体をピッチ軸回りに回転可能である。脚部の足先を、脚連結部の回転軸を中心にして体幹の前後(ロール軸方向)に揺動させることができる。体幹の位置を低く抑えつつ、大きな歩幅を実現できる。
一方、前記構成によれば、ロール関節(ロール軸方向の回転軸を有する関節)は、脚部のうち、ロール軸方向から夫々の脚部を観測したときに、体幹の下方に位置する部分に配置されている。そのために、各々の脚部が有するロール関節と体幹重心のピッチ軸方向の長さを短くできる。体幹の側面で脚部を体幹に連結しても、片足立脚時に、体幹に加わる重力により立脚側のロール関節に作用するモーメントを増大させることがない。ロール関節のアクチュエータの負荷を増大させることがない。体幹の側面で脚部を体幹に連結しても、ロール関節のアクチュエータ、ひいてはロール関節自体が大型化することを抑制できる。
本発明の脚式ロボットでは、各々の脚部は、ロール軸方向から観測したときに、各々の脚連結部から体幹の各々の側面に沿って伸びており、途中で体下面に沿って曲がっており、さらに体幹の下方で下方へ曲がっている形状を有する。
脚部が上記の形状を有するための、脚部のリンクと関節の連結構造には様々な形態が想定できる。
脚部のリンクと関節の連結構造は、例えば次のように構成することができる。一つの形態では、各々の脚部が、体幹の側面に沿って伸びる第1リンクと、体幹の下面に沿って伸びる第2リンクと、体幹の鉛直下方で下方へ伸びる第3リンクを有する。
第1リンクの一端は、脚連結部を介して体幹の側面と回転可能に連結されている。
第1リンクの他端は、ピッチ軸方向の回転軸を有する関節を介して第2リンクの一端と回転可能に連結されている。
第2リンクの他端は、体幹の下方に位置するとともにロール軸方向の回転軸を有する関節を介して第3リンクの一端と回転可能に連結されている。
脚部のリンクと関節の連結構造の他の形態では、各々の脚部が、体幹の側面に沿って伸びてから体幹の下面に沿う方向に曲がっている屈曲リンクと、体幹の下方で下方へ伸びる第3リンクを有する。
屈曲リンクの一端は、脚連結部を介して体幹と回転可能に連結されている。
屈曲リンクの他端は、体幹の下方に位置するとともにロール軸方向の回転軸を有する関節を介して第3リンクの一端と回転可能に連結されている。
いずれの構造であっても、各々の脚部は、ロール軸方向から観測したときに、各々の脚連結部から体幹の各々の側面に沿って伸びており、途中で体幹の下面に沿って曲がっており、さらに体幹の下方で下方へ曲がっている形状を有する。
体幹の側面で体幹と回転可能に連結しており、かつ、ロール関節が、脚部のうち、ロール軸方向から観測したときに体幹の下方に位置する部分に配置されている脚式ロボットを実現することができる。
各々の脚部が有する関節の数は、幾つでもよい。関節の数によってリンクの数も決まる。関節やリンクの数によっても、脚部全体を構成するリンクと関節の連結構造には様々な形態が考えられる。脚部全体を構成するリンクと関節がどのような連結構造を有していても、各々の脚部が、ロール軸方向から観測したときに、各々の脚連結部から体幹の各々の側面に沿って伸びており、途中で体幹の下面に沿って曲がっており、さらに体幹の下方で下方へ曲がっている形状を有しており、ロール軸方向の回転軸を有する関節が、ロール軸方向から観測したときに、各々の脚部の一部分であって体幹の下方に位置する部分に配置されていれば、上記に説明した効果を得ることができる。
本発明に係る脚式ロボットにおいて、体幹の下面の少なくとも一部は、ピッチ軸と交差する断面が、脚連結部の回転軸を中心とする円弧状に形成された曲面部を備えていることが好ましい。同時に、第2リンクに、前記曲面部に接触した状態で、脚部が脚連結部の回転軸を中心に回転するにつれて回転する回転部材が配置されていることが好ましい。
体幹の下面に形成された曲面部と接触した状態で回転する回転部材は、曲面部に沿って移動する第2リンクと連結される関節であって第2リンクとともに曲面部に沿って移動する関節に配置されていてもよい。第2リンクと連結される関節であって第2リンクとともに曲面部に沿って移動する関節は、第2リンクの一部とみなすことができるからである。
また、曲面部は、少なくとも回転部材が移動する部分において、体幹の下面に形成されていればよい。
なお、第2リンクは、脚連結部の回転軸を中心に回転する第1リンクの他端に連結されていることによって、前記曲面部に沿って移動可能となる。
上記の構成によれば、各々の脚部が有する回転部材が体幹の下面に形成された曲面部と常に接触している。第2リンクは、円弧状の曲面部に沿って移動する。脚部が脚連結部の回転軸を中心に回転すると、第2リンクが曲面部に沿って移動する。このとき、回転部材は、曲面部と接触した状態で曲面部に対して転動する。第2リンクは円弧状の曲面部に沿って円滑に移動することができる。
上記の構成によれば、体幹は、脚連結部と、曲面部に接触している回転部材の2点で常に脚部に支持される。片脚立脚時に、立脚側の脚部は2点で体幹を支持することができる。回転部材を、体幹の下面に形成された曲面部に接触させることによって、体幹の立脚側の側面における体幹と脚部の連結部に作用する荷重とモーメントを軽減することができる。
体幹に加わる重力による片脚立脚時の立脚側のロール関節に作用するモーメントの増大を防止するだけでなく、体幹の立脚側の側面における体幹と脚部の連結部に作用する荷重とモーメントを軽減することができ、体幹の位置を低く抑えながら大きな歩幅を確保できる脚式ロボットを実現することができる。
各々の脚部が、体幹の側面に沿って伸びてから体下面に沿う方向に曲がっている屈曲リンクを有している場合には、脚式ロボットはさらに次の特徴を有してもよい。即ち、体幹の下面の少なくとも一部は、ピッチ軸と交差する断面が、脚連結部の回転軸を中心とする円弧状に形成された曲面部を備える。屈曲リンクには、前記曲面部に接触した状態で、脚部が脚連結部の回転軸を中心に回転するにつれて回転する回転部材が配置されている。
なお、屈曲リンクは、その一端が体幹の側面でピッチ軸回りに回転可能に連結されていることによって、体幹の下方に位置する他端が曲面部の円弧に沿って移動可能となる。
上記の特徴を有することによっても、体幹に加わる重力による片脚立脚時の立脚側のロール関節に作用するモーメントの増大を防止するだけでなく、体幹の立脚側の側面における体幹と脚部の連結部に作用する荷重とモーメントを軽減することができ、体幹の位置を低く抑えながら大きな歩幅を確保できる脚式ロボットを実現することができる。
脚連結部の回転軸は、体幹の重心位置よりも上方に位置していることが好ましい。
脚連結部の回転軸回りの体幹の姿勢を自律安定状態とすることができる。即ち、体幹と脚部を自由回転状態にしても、重力は、体幹重心を脚連結部の回転軸の鉛直下方に位置させるように作用する。体幹と脚部を自由回転状態にしても、体幹がひっくり返ることはない。脚連結部の回転軸回りの体幹の姿勢を安定させることができる。
体幹は、乗員が着座するための座席を備えており、座席の座面は、脚連結部の回転軸より下方に配置されていることが好ましい。
乗員が着座するための座席を備えているとは、脚式ロボットが人間を搭乗させることができるようにするためである。一般に人間の着座姿勢においては、人間の重心位置は腰付近に位置することが知られている。従って、座席の座面を脚連結部の回転軸より下方に配置することによって、着座した搭乗員の重心位置を脚連結部の回転軸より下方とすることができる。脚連結部の回転軸が、体幹の重心位置よりも上方に位置していることと合わせると、搭乗員が搭乗しても体幹と搭乗員を合わせた重心位置は、脚連結部の回転軸より下方とすることができる。搭乗員を乗せた体幹の姿勢を一層安定させることができる。
本発明によれば、体幹の位置を低く抑えながら大きな歩幅を確保でき、かつ、片脚立脚時の立脚のロール関節に加わる負荷を増大させることのない脚式ロボットを実現することができる。
<第1実施例> 本発明の第1実施例に係る脚式ロボットについて、図1と図2を参照しつつ説明する。図1(A)は、脚式ロボット100の正面図である。図1(B)は、脚式ロボット100の側面図である。脚式ロボット100は、体幹10と一対の脚部20L、20Rを有する。なお、図1(B)では、符号38L、42Lが示す部品以外については、図面手前側に位置する部品によって隠れてしまう部品の図示を省略してある。
まず座標系について説明する。図1(A)、(B)には右手直交座標系をなすXYZ座標系が示してある。このXYZ座標系は、脚式ロボット100の体幹10に固定された座標系である。X軸は、脚式ロボット100の体幹10の前方へ伸びている。X軸をロール軸と称する。Y軸は、脚式ロボット100の体幹10の体側方向へ伸びている。Y軸をピッチ軸と称する。Z軸は、脚式ロボット100の体幹10の鉛直上方へ伸びている。Z軸をヨー軸と称する。ロール軸(X軸)とピッチ軸(Y軸)とヨー軸(Z軸)は互いに直交している。
次に関節について説明する。ロール軸方向の回転軸を有する関節をロール関節と称する。ピッチ軸方向の回転軸を有する関節をピッチ関節と称する。ヨー軸方向の回転軸を有する関節をヨー関節と称する。
図1(A)に示す例えば符号38Lが付された円は、図面に垂直な方向に回転軸を有する関節を表す。円の中央に描かれている点C1が回転軸を表す。図1(A)では、図面に垂直な方向はロール軸(X軸)方向であるので、符号38Lが付された関節はロール関節を表す。
図1(A)に示す例えば符号36Lや40Lが付された矩形は、図面に平行な面内に回転軸を有する関節を表す。図面内の平面であって、矩形内に描かれた直線と直交する方向がその関節の回転軸方向を表す。例えば、図1(A)に示す符号36Lが付された関節は、ピッチ軸(Y軸)方向に回転軸を有する関節を表す。即ち、図1(A)に示す符号36Lが付された関節は、ピッチ関節を表す。図1(A)に示す符号40Lが付された関節は、ヨー軸(Z軸)方向に回転軸を有する関節を表す。即ち、図1(A)に示す符号40Lが付された関節は、ヨー関節を表す。
脚式ロボット100の正面図である図1(A)では、符号38Lが示すようにロール関節は円で表される。脚式ロボット100の側面図である図1(B)では、ロール関節は図面の上下方向に伸びる直線を含む矩形で表される。符号38Lが付されたロール関節は、図1(A)では円形で表される。符号38Lが付されたロール関節は、図1(B)では図面の上下方向に伸びる直線を含む矩形で表される。これは、図1(A)と図1(B)では、図面に対する座標系の各軸方向が異なるからである。同様に、図1(A)では図面の上下方向の直線を含む矩形で表されたピッチ関節36Lは、図1(B)では円で表される。図中に示す関節の形状の意味は、以下の図でも同様である。
脚部20L、20Rの各々の関節がロール関節、ピッチ関節、ヨー関節のいずれに相当するかの類別は、脚式ロボット100が直立姿勢を保持した際の、関節の回転軸の方向によって決定される。直立姿勢とは、図1(A)、図1(B)に示すように、一対の脚部20L、20Rが同じ姿勢を保持し、体幹10に対して鉛直下方へ伸びている状態をいう。換言すれば、脚式ロボット100の直立姿勢とは、人間でいうところの直立姿勢と同様の姿勢である。脚式ロボット100が直立姿勢を保持した状態で各関節の類別が決定される。脚部に備えられた関節は、リンクが揺動することによって、その回転軸方向が変化する。しかし脚式ロボット100が直立姿勢を保持した状態で決定された類別は、脚部20L、20Rがいかなる姿勢に変化しても変更されない。また、関節の類別は、脚式ロボット100が直立姿勢を保持した際に、ある関節の回転軸がロール軸、ピッチ軸、ヨー軸の各軸となす角度のうち、ロール軸となす角が最も小さい場合に、その関節はロール関節に類別される。ある関節の回転軸がロール軸、ピッチ軸、ヨー軸の各軸となす角度のうち、ピッチ軸となす角が最も小さい場合に、その関節はピッチ関節に類別される。ヨー軸関節についても同様である。
脚式ロボット100の構造について説明する。脚式ロボット100は、体幹10と一対の脚部20L、20Rと一対の脚連結部18L、18Rを有する。体幹10は、一対の体側面12L、12Rと体下面14を有する。
左脚部20Lは、ピッチ軸方向の回転軸C0を有する左脚連結部18Lを介して、左体側面12Lに連結されている。右脚部20Rは、ピッチ軸方向の回転軸C0を有する右脚連結部18Rを介して、右体側面12Rに連結されている。夫々の脚部20L、20Rは、脚連結部18L、18Rによって、体幹10に対してピッチ軸C0回りに回転可能である。
左脚部20Lの構造について説明する。
左脚部20Lは、左第1リンク22L、左第2リンク24L、左第3リンク26L、左第4リンク28L、左第5リンク30L、左第6リンク32Lを有している。また左脚部20Lは、左第1関節36L、左第2関節38L、左第3関節40L、左第4関節42L、左第5関節44Lを有している。
左第1リンク22Lは、一端が左脚連結部18Lに連結されており、他端が左第1関節36Lを介して左第2リンク24Lの一端と連結している。
左第2リンク24Lの他端は、左第2関節38Lを介して左第3リンク26Lの一端と連結している。左第3リンク26Lの他端は、左第3関節40Lを介して左第4リンク28Lの一端と連結している。左第4リンク28Lの他端は、左第4関節42Lを介して左第5リンク30Lの一端と連結している。左第5リンク30Lの他端は、左第5関節44Lを介して左第6リンク32Lの一端と連結している。
左第6リンク32Lは、左脚部20Lの足平に相当する。左第6リンク32Lの下面は、接地面900と接地している。左第6リンク32Lは、いわゆる足平リンクである。
左脚連結部18L、左第1関節36L、左第2関節38L、左第3関節40L、左第4関節42L、及び左第5関節44Lには、図示しないアクチュエータが内蔵されている。アクチュエータは、モータと減速機から構成されており、関節に隣接したリンクを関節の有する回転軸回りに相対回転させることができる。
左脚連結部18Lは、左第1リンク22Lをピッチ軸回りに回転させることができる。左第1関節36Lと、左第5関節44Lは、ピッチ関節である。左第2関節38Lと、左第4関節42Lはロール関節である。左第3関節40Lはヨー関節である。
左第1リンク22Lは、左体側面12Lに沿って伸びている。左第2リンク24Lと左第5リンク30Lは、体下面14に沿って伸びている。左第3リンク26Lと左第4リンク28Lは、体下面14の下方で下方に向かって伸びている。
図1(A)に示すように、左脚部20Lは、ロール軸方向から観測したときに(換言すれば、ヨー軸とピッチ軸を含む面と平行な面内において)、左第1リンク22Lと左第2リンク24Lと左第3リンク26Lによって、左体側面12Lに沿って伸びており、途中で体下面14に沿って曲がっており、さらに体幹10の下方で下方へ向って曲がっている形状をなしている。
また、図1(A)に示すように、左脚部20Lが有する関節のうち、ロール関節(左第2関節38Lと左第4関節42L)は、左脚部20Lの一部分であって、ロール軸方向から観測したときに体幹10の下方に位置する部分に配置されている。
脚式ロボット100の左脚部20Lは、左脚連結部18Lと5個の関節(左第1関節36L、左第2関節38L、左第3関節40L、左第4関節42L、左第5関節44L)と夫々の関節に内蔵されたアクチュエータによって、足平リンクである左第6リンク32Lをその可動範囲内で任意の位置と姿勢にすることができる。但し、左第6リンク32Lの位置と姿勢から各関節の回転角を求めるいわゆる逆変換の特異点を除く。
右脚部20Rは、右第1リンク22R、右第2リンク24R、右第3リンク26R、右第4リンク28R、右第5リンク30R、右第6リンク32Rを有している。また右脚部20Rは、右第1関節36R、右第2関節38R、右第3関節40R、右第4関節42R、右第5関節44Rを有している。右脚部20Rの構造は左脚部20Lの構造と同じである。但し、右脚部20Rの全体の形状は、ロール軸方向から観測したときに体幹10の中心を通りヨー軸と平行な直線に対して左脚部20Lの全体の形状と左右対称をなす形状となっている。
左脚部20Lの各部品に対応する右脚部20Rの部品には同じ数字の符号を付してある。符号の添え字Lが左脚部20Lの部品であることを表しており、符号の添え字Rが右脚部20Rの部品であることを表している。
右脚部20Rの構造は左脚部20Lの構造と同じであるので、右脚部20Rについては詳細な説明を省略する。
脚式ロボット100は、図示しないコントローラと図示しない電源を備えている。コントローラは、左脚連結部18Lと、右脚連結部18Rと、各関節に内蔵されたアクチュエータへ適宜駆動指令値を出力することによって、歩行することができる。脚式ロボット100を歩行させるためのアルゴリズムについては説明を省略する。
図1(A)に示すように、左脚部20Lは左体側面12Lに連結されている。右脚部20Rは右体側面12Rに連結されている。図1(B)に示すように、左脚部20Lと右脚部20Rの直立姿勢のときの接地面900からの高さH1(接地面900から一対の脚連結部18L、18Rの回転軸C0までの高さ)は、体下面14の高さH2より高くすることができる。図7のQR側に示すように、脚部720Rを体下面714で体幹710と連結する場合よりも、脚部の高さを高くすることができる。左脚部20Lと右脚部20Rは夫々左体側面12Lと右体側面12Rで体幹10に対してピッチ軸回りに回転可能である。コントローラ(不図示)が左脚部20Lと右脚部20Rを体幹10に対して交互に揺動させることによって、脚式ロボット100は歩行する。脚部の高さが高いほど、歩幅を大きくすることができる。各々の脚部20L、20Rを、体幹10の各々の体側面12L、12Rに連結することによって、体幹10の鉛直方向の位置を低く抑えたまま、歩幅を大きくすることができる。
次に、脚式ロボット100が片脚立脚状態となったときに立脚に作用するロール軸回りのモーメントについて説明する。以下では、右脚部20Rが遊脚となり左脚部20Lが立脚となった場合を説明する。なお、脚部が接地面に接触している状態の脚部を立脚という。脚部が接地面に接地していない状態の脚部を遊脚という。
上記説明した左脚部20Lの構成によって、左脚部20Lが有するロール関節(左第2関節38L、左第4関節42L)は、左脚部20Lのうち、ロール軸方向から観測したときに体幹10の下方の部分に配置される。図1(A)に示すように、体幹重心Gと左第2関節38Lの回転軸C1とのピッチ軸方向の距離はL1である。一方、図7のQL側に示すように、脚部720Lを体側面712Lで体幹710と連結し、脚部720Lを体幹710との連結部から下方へ伸びる構造とすると、ロール軸関節738Lや744Lと体幹重心Gのピッチ軸方向の距離はL2となる。図7と図1(A)を比較すると明らかな通り、左脚部20Lの有するロール関節(左第2関節38L、左第4関節42L)を、ロール軸方向から観測したときに体幹10の下方に配置することによって、左脚部20Lを体側面12Lで体幹10に連結しても、ロール関節の回転軸(例えば図1(A)に示す回転軸C1)と体幹重心Gとのピッチ軸方向の距離が増大することを抑制することができる。脚部の有するロール関節の回転軸と体幹重心Gとのピッチ軸方向の距離が増大することを抑制することによって、ロール軸関節に加わる負荷が増加することを抑制できる。ロール軸関節に内蔵されたアクチュエータ、ひいてはロール軸関節自体が大型化することを抑制できる。
以上の効果を図2を用いて説明する。図2(A)は、脚式ロボット100が歩行動作中に、右脚部20Rが遊脚となり、左脚部20Lが立脚となった状態の正面図である。図2(B)は、図2(A)に対応する側面図である。なお、図2(B)では、右第1リンク22Rを除いて、手前に位置する部品によって隠れてしまう部品の図示を省略してある。右第1リンク22Rのみ隠れ線を描いたのは、右脚部20R全体の側面形状を理解し易くするためである。
図2に示す脚式ロボット100の姿勢は、脚式ロボット100のコントローラ(不図示)が各関節の回転角を適宜制御することによって実現される。
右脚部20Rが遊脚となった場合、左脚部20Lのみで体幹10と右脚部20Rの質量を重力に対して支えなければならない。説明を簡単にするために、体幹10と右脚部20Rを合わせた質量の重心位置を体幹重心Gの位置で近似する。体幹10と右脚部20Rを合わせた質量に対して重力が作用する力をFGとする。以下ではこの力を重力FGと称する。重力FGは、体幹重心Gに作用する力であり、体幹重心Gから鉛直下方へ作用する力である。立脚である左脚部20Lの各部には、重力FGによって、各部の位置と体幹重心Gとのピッチ軸方向の距離に比例したモーメントが作用する。そのモーメントはロール軸回りのモーメントとなる。ロール関節は、その関節に接続されているリンク同士のロール軸回りの回転角を、そのロール関節が内蔵するアクチュエータの出力トルクによって保持しなければならない。従って、重力FGによるロール軸回りのモーメントが大きくなると、ロール関節が内蔵するアクチュエータ(不図示)が出力すべきトルクも増加させなければならない。左脚部20Lが有する関節のうち、ロール関節のひとつである左第2関節38Lを例とすると、左第2関節38Lの回転軸C1には、[重力FG]×[モーメントの足の長さL1]で表されるモーメントT1が作用する。左第2関節38Lが内蔵するアクチュエータは、このモーメントT1に抗するだけのトルクを出力しなければならない。モーメントの足の長さL1が増大すると、回転軸C1に作用するモーメントT1も増大する。左第2関節38Lが内蔵するアクチュエータの負荷が増加する。アクチュエータ、ひいては左第2関節38L自体が大型化する。この場合、右脚部20Rのみが立脚となる場合も同等であるので、左第2関節38Lと同様に右第2関節38Rも大型化する。その結果、重力FGが大きくなり、さらに左第2関節38Lの回転軸C1に作用するモーメントT1が増大する。他のロール関節である左第4関節42Lについても同様である。
また、上記説明では、体幹10と右脚部20Rを含めた質量の重心位置を体幹重心Gで近似した。体幹10と右脚部20Rを含めた質量の正確な重心位置に関しても上記の説明は成立する。
本実施例の脚式ロボット100では、左脚部20Lの有するロール関節(左第2関節38L、左第4関節42L)を、左脚部20Lの一部分であって、ロール軸方向から観測したときに体幹10の下方に位置する部分に配置することによって、左脚部20Lを体側面12Lで体幹10に連結しても、ロール関節の回転軸(例えば図1(A)に示す回転軸C1)と体幹重心Gとのピッチ軸方向の距離の増加を抑制することができる。
脚部を体側面で体幹と連結しながら、脚部が有するロール関節の回転軸と体幹重心Gとのピッチ軸方向の距離の増加を抑制することによって、ロール関節が大型化することを抑制することができる。脚部を体側面で体幹と連結することによって、体幹の位置を低く抑えながら大きな歩幅を確保できるとともに、脚部のロール関節の大型化を抑制した脚式ロボットを実現できる。
また、本実施例における脚式ロボット100は、図1(B)に示すように、体幹10と脚部20L、20Rの脚連結部18L、18Rは、その回転軸C0が体幹重心Gの位置よりも鉛直上方に位置するように体側面12L、12Rに配置されている。ここで、「回転軸C0が体幹重心Gの位置よりも鉛直上方に位置する」とは、回転軸C0と体幹重心Gの位置が鉛直線上に並ぶ場合に限定されない。体幹重心Gを通る水平面よりも上方側に回転軸C0が位置していればよい。その意味では、本実施例における「回転軸C0が体幹重心Gの位置よりも鉛直上方に位置する」との表現は、単に「回転軸C0が体幹重心Gの位置よりも上方に位置する」と表現しても同じ意味である。
脚連結部18L、18Rを上記の配置とすることによって、脚連結部18L、18Rの回転軸C0回りの体幹10の姿勢を自律安定状態とすることができる。即ち、脚連結部18L、18Rについて、体幹10と脚部20L、20Rを自由回転状態にしても、重力は、体幹重心Gを脚連結部18L、18Rの回転軸C0の鉛直下方に位置させるように作用する。体幹10と脚部20L、20Rを自由回転状態にしても、体幹10がひっくり返ることはない。脚連結部18L、18Rの回転軸C0回りの体幹10の姿勢の安定性を向上させることができる。
<第2実施例> 次に図3を参照して第2実施例を説明する。第2実施例に係る脚式ロボット200は、体幹210と、一対の脚部220L、220Rを備える。図3(A)は、右脚部220Rが遊脚となり、左脚部220Lが立脚となった状態の脚式ロボット200の正面図である。図3(B)は、図3(A)に対応する側面図である。図3(B)では、右第1リンク222Rを除いて、図面手前に位置する部品によって隠れてしまう部品の図示を省略してある。
脚式ロボット200と図1に示した脚式ロボット100の違いは、脚式ロボット200の体下面214の形状と、脚式ロボット200の脚部220L、220Rが夫々ローラ16L、16Rを有することである。その他は図1に示した脚式ロボット100と同様であるので詳細な説明は省略する。なお、図1に示した脚式ロボット100の各部品に相当する脚式ロボット200の部品には、百の位の数字以外が同じ数字を付してある。
脚式ロボット200の体下面214には、図3(B)に示すように、ヨー軸(Z軸)とロール軸(X軸)を含む面と平行な面内において、体幹210と脚部220L、220Rを連結している脚連結部218L、218Rの回転軸C0を中心とする円弧状に形成された曲面部215が形成されている。なお、本実施例では、曲面部215は、体下面214全体に亘って形成されている。従って図3では、体下面214と同じ箇所を曲面部215として示してある。
ここで、「ヨー軸とロール軸を含む面と平行な面内において」とは、「ピッチ軸方向から観測したとき」と表現することと等価である。
左脚部20Lの左第1リンク222Lは、左脚連結部218Lによって、回転軸C0周りに回転可能である。そのため、左第1リンク222Lの他端は、体下面214に沿って移動可能である。左第2リンク224Lは、左第1関節236Lを介して左第1リンク222Lに連結されている。左第2リンク224Lはまた、ピッチ軸方向で体下面214に沿って伸びている。左第1リンク222Lと左第2リンク224Lを連結している左第1関節236Lは、左第2リンク224Lをピッチ軸回りに回転させるピッチ関節である。以上のことから、左第1リンク222Lと左第2リンク224Lをどのように回転させても、左第2リンク224Lは、常にピッチ軸に沿って伸びている状態を維持しながら体下面214に形成された曲面部215沿って移動する。この左第2リンク224Lには、自由回転可能な左ローラ16Lが設けられている。左ローラ16Lの周囲の面は、曲面部215と接触している。左第2リンク224Lが常にピッチ軸沿って伸びており、かつ、曲面部215に沿って移動するので、左ローラ16Lと体下面214も常に接触状態が維持される。また、左ローラ16Lは、左第2リンク224Lに対して回転可能に配置されている。左第2リンク224Lが体下面214に沿って移動する際、左ローラ16Lは体下面214に形成された曲面部215に対して転動する。左ローラ16Lと曲面部215の接触状態を維持しながら、左第2リンク224Lは体下面214に沿って円滑に移動することができる。
即ち、左第2リンク224Lに配置された左ローラ16Lは、左脚部20Lが左脚連結部218Lの回転軸C0を中心に回転するにつれて、曲面部215と接触した状態を維持したまま転動する。
図3(A)、(B)に示す脚式ロボット200の姿勢は、図2(A)、(B)に示した脚式ロボット100の姿勢と同じである。ここで図2での説明と同様の仮定を設定する。即ち、体幹210と右脚部220Rを合わせた質量の重心位置を体幹重心Gで近似する。体幹210と右脚部220Rを合わせた質量に対して重力が作用する力をFGとする。以下ではこの力を重力FGと称する。重力FGは体幹重心Gに鉛直下方へ作用する力である。
左脚部220Lのみが立脚となる場合には、重力FGを左脚部220Lのみで支持しなければならない。図2に示した脚式ロボット100では、重力FGは全て体幹10と左脚部20Lの連結部に作用する。本実施例の脚式ロボット200では、重力FGに対して、体幹210と左脚部220Lの連結部と、体幹210と左ローラ16Lの接触点の2点で支持することができる。即ち、図3(A)に示すように、重力FGは、体幹210と左脚部220Lの連結部で左脚部220Lが発生する抗力F2と、体幹210と左ローラ16Lの接触点で左脚部220Lが発生する抗力F3の合力と平衡する。抗力F2と抗力F3が重力FGと平衡することによって、体幹210と左脚部220Lの連結部で左脚部220Lが発生する抗力F2を図2に示す脚式ロボット100の場合よりも小さくすることができる。このことは同時に、重力FGにより左脚部220Lに作用するピッチ軸回りのモーメントが、体幹210と左脚部220Lの連結部に作用するモーメントT2と、体幹210と左ローラ16Lの接触点に作用するモーメントT3に分散されることを意味する。従って、左脚部220Lのみが立脚となったときに、体幹210と左脚部220Lの連結部に加わる荷重とモーメントを小さくすることができる。体幹210と左脚部220Lの連結部の剛性を低くすることができる。剛性を低くすることができれば、連結部を軽量化することができる。以上の説明は、右脚部220Rのみが立脚となった場合でも同様である。また、遊脚と体幹を含めた重心位置を体幹重心で近似せずとも上記説明は成立する。
脚式ロボット200の体下面214が、体幹210と脚部220L、220Rを連結している脚連結部218L、218Rの回転軸C0を中心とする円弧状に形成された曲面部215を有しており、各々の脚部220L、220Rが、曲面部215と接触するローラ16L、16Rを有することによって、片脚立脚時に立脚の脚連結部に加わる荷重とモーメントを小さくすることができる。脚連結部218L、218Rの剛性を低くすることができる。剛性を低くできれば、脚連結部218L、218Rを軽量化することができる。
体幹に加わる重力による片脚立脚時の立脚側の脚部のロール関節に作用するモーメントの増加を抑制するだけでなく、立脚側の脚部の体側面における体幹と脚部の連結部に作用する荷重とモーメントを軽減することができ、体幹の位置を低く抑えながら大きな歩幅を確保できる脚式ロボットを実現することができる。
なお、曲面部215は、少なくともローラ16L、16Rが移動する部分において、体下面214に形成されていればよい。換言すれば、体幹210の下面214の少なくとも一部に、ピッチ軸と交差する断面が脚連結部の回転軸C0を中心とする円弧状の曲面部215が形成されていればよい。
<第3実施例> 次に図4を用いて第3実施例を説明する。図4は、第3実施例に係る脚式ロボット300の側面図である。脚式ロボット300は、体幹310と一対の脚部320L、320Rと一対の脚連結部318L、318Rを備える。一対の脚部320L、320Rについては第1実施例の脚式ロボット100が備える一対の脚部20L、20Rと同様であるので説明を省略する。一対の脚部320L、320Rは、第2実施例の脚式ロボット200が備える一対の脚部220L、220Rと同様であってもよい。一対の脚連結部318L、318Rについても第1実施例の脚式ロボット100が備える一対の脚連結部18L、18Rと同様であるので説明を省略する。
図4の側面図では、一対の脚部320L、320Rに関して、図面手前側に位置する部品によって見えなくなっている部品の図示を省略してある。従って、右脚部320R全体と右脚連結部318Rは、図4上では図示されていない。
図4に示すように、脚式ロボット300の左脚連結部18Lは、その回転軸C0が体幹重心Gの位置よりも鉛直上方に位置するように右体側面312Lに配置されている。ここで、「回転軸C0が体幹重心Gの位置よりも鉛直上方に位置する」とは、回転軸C0と体幹重心Gの位置が鉛直線上に並ぶ場合に限定されない。体幹重心Gを通る水平面よりも上方側に回転軸C0が位置していればよい。その意味では、本実施例における「鉛直上方」との表現は、単に「上方」との表現と同じ意味である。
なお、回転軸C0は図4では示されていない右脚連結部318Rの回転軸でもある。即ち、脚式ロボット300の右脚連結部18Rは、その回転軸C0が体幹重心Gの位置よりも鉛直上方に位置するように右体側面312Rに配置されている。
図4に示す脚式ロボット300は体幹310の内部に乗員Jが着座する座席301を備える。即ちこの脚式ロボット300は、乗員を乗せて歩行する搭乗型の脚式ロボットである。
座席301は、その座面301aが、脚連結部318L、318Rの回転軸C0より下方に配置されている。一般的に人間が着座したときの重心位置は腰付近にあることが知られている。図4に、座席301に着座した乗員Jの重心GJを示す。座席301を、その座面301aが、回転軸C0より鉛直下方となるように配置することによって、乗員Jの重心GJの位置を回転軸C0よりも鉛直下方にすることができる。ここでいう「鉛直下方」とは、回転軸C0と乗員Jの重心GJの位置が鉛直線上に並ぶ場合のみを意味しない。重心GJの位置が、回転軸C0を通る水平面より鉛直下方側にある場合を意味する。その意味では、「鉛直下方」は単に「下方」と表現しても同じ意味である。
乗員Jの重心GJの位置を回転軸C0よりも鉛直下方にすることによって、体幹310と乗員Jを合わせたときの重心位置も回転軸C0よりも鉛直方向の下方に位置させることができる。従って、第1実施例と同様に、脚連結部318L、318Rの回転軸C0回りの体幹310のピッチ軸回りの姿勢を自律安定状態とすることができる。即ち、脚連結部318L、318Rについて、体幹310と脚部320L、320Rを自由回転状態にしても、重力は、体幹310と乗員Jを合わせたときの重心位置を回転軸C0の鉛直下方に位置させるように作用する。体幹310と脚部320L、320Rを自由回転状態にしても、体幹310がひっくり返ることはない。乗員Jが搭乗している体幹310の姿勢の回転軸C0回りの安定性を向上させることができる。
<第4実施例> 次に第4実施例について説明する。図5は第4実施例に係る脚式ロボット500の正面図である。図5に示すXYZ座標系は、図1に示したXYZ座標系と同じ意味である。この脚式ロボット500は、体幹510と、一対の脚部520Lと520Rを有する。左脚部520Lは、左脚連結部518Lを介して体幹510の左体側面512Lに連結されている。左脚連結部518Lはピッチ軸方向の回転軸を有しており、左脚部520Lをその回転軸の回りに回転可能である。右脚部520Rは、右脚連結部518Rを介して体幹510の右体側面512Rに連結されている。右脚連結部518Rはピッチ軸方向の回転軸を有しており、右脚部520Rをその回転軸の回りに回転可能である。
また、脚連結部518L、518Rは、その回転軸C0が、体幹重心Gよりも鉛直上方に位置するように体側面512L、512Rに配置されている。
左脚部520Lは、左第1リンク522Lを有する。左第1リンク522Lは、その一端が左脚連結部518Lに連結されており、左体側面512Lに沿って伸びている。左第1リンク522Lは、途中で左体側面512Lに沿った方向から体下面514に沿って曲がっている。左第1リンク522Lの他端は、体下面514の鉛直下方で左第2関節538Lを介して左第3リンク526Lに連結している。左第3リンク526Lは、体下面514の鉛直下方で左第2関節538Lから下方へ伸びている。左第3リンク526Lから脚先までの構造は図1に示した脚式ロボット100と同様であるので説明を省略する。
脚式ロボット500の左脚部520Lは、ロール軸関節である左第2関節538Lと左第4関節542Lを有している。左脚部520Lはまた、左体側面512Lに沿って伸びており、途中で体下面514の方向に向かって曲がっている左第1リンク522Lを有している。脚式ロボット500は、途中で曲がっている左第1リンク522Lによって、ロール軸関節である左第2関節538Lと左第4関節542Lを、ロール軸方向から観測したときに体下面514の鉛直下方に位置する構造となっている。右脚部520Rの構造は左脚部520Lと同じであるので説明を省略する。
脚式ロボット500においても、図5に示すように、左脚部520Lは、ロール軸方向から観測したときに、左第1リンク522Lと左第3リンク26Lによって、左体側面512Lに沿って伸びており、途中で体下面514に沿って曲がっており、さらに体幹510の下方で鉛直下方へ曲がっている形状をなしている。
また、図5に示すように、左脚部520Lが有する関節のうち、ロール関節(左第2関節538Lと左第4関節542L)は、左脚部520Lのうち、ロール軸方向から観測したときに体幹510の鉛直下方に位置する部分に配置されている。
従って、脚式ロボット500も図1に示した脚式ロボット100と同じ特徴を有しており、脚式ロボット100と同様の効果を得ることができる。
図1(A)と図5を比較すると理解できるように、図5に示す脚式ロボット500は、図1に示す脚式ロボット100が有する第1関節36L、36Rを有していない。即ち、脚式ロボット500の夫々の脚部520L、520Rは、図1に示す脚式ロボット100の夫々の脚部20L、20Rよりも1自由度少ない。脚式ロボットを歩行させるアルゴリズムによっては、脚部が有する自由度は6自由度よりも少なくてもよい場合がある。そのような場合でも、脚式ロボット500は、図1に示す脚式ロボット100と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施例において、途中で曲がっている形状を有する左第1リンク522L、右第1リンク522Rが請求項の「屈曲リンク」の一態様に相当する。
<第5実施例> 次に図6を参照して第5実施例を説明する。図6は、第5実施例に係る脚式ロボット600の正面図である。図5に示すXYZ座標系は、図1に示したXYZ座標系と同じ意味である。脚式ロボット600は、図1に示した脚式ロボット100と比較すると、第6関節621L、621Rを備える点で異なっている。
脚式ロボット600の左脚部620Lについて説明する。左脚部620Lが有する左第1リンク622Lは、その一端が左脚連結部618Lを介して体幹610と回転可能に連結されている。左第1リンク622Lは左体側面612Lに沿って伸びている。
左第1リンク622Lの他端は、第6関節621Lを介して左第7リンク623Lの一端と回転可能に連結されている。
左第7リンク623Lの他端は、左第1関節636Lを介して左第2リンク624Lの一端と回転可能に連結されている。左第2リンク624Lは、体下面614に沿って伸びている。
左第2リンク624Lから脚部620Lの先端までの形状は図1と同じであるので説明を省略する。また、右脚部620Rの構造は左脚部620Lの構造と同じであるので説明を省略する。
脚式ロボット600の脚部620L、620Rにおけるリンクと関節の連結構造は、図1に示した脚式ロボット100の脚部20L、20Rにおけるリンクと関節の連結構造と異なっている。しかし図6に示すように、脚式ロボット600の脚部620L、620Rは、ロール軸方向から観測したときに、各々の脚連結部618L、618Rから各々の体側面612L、612Rに沿って伸びており、途中で体下面614に沿って曲がっており、さらに体幹の鉛直下方で下方へ曲がっている形状をなしている。そして脚部620L、620Rが有する関節のうち、ロール関節(図5に円で表されている関節)は、ロール軸方向から観測したときに体幹610の鉛直下方に位置する部分に配置されている。
即ち、ロール軸方向から観測したときの各々の脚部の形状が、脚連結部から体側面に沿って伸びており、途中で体下面に沿って曲がっており、さらに体幹の下方で下方へ伸びる形状をなすためのリンクと関節の連結構造には様々な形態が考えられる。脚部を構成するリンクと関節の連結構造がいかなる構造であっても、脚部全体の形状が上記形状であり、脚部が有する関節のうち、ロール関節が、脚部の一部分であって、ロール軸方向から観測したときに、体幹の鉛直下方に位置する部分に配置されていれば、第1実施例の脚式ロボット100と同じ効果を得ることができる。
また、脚式ロボット600の夫々の脚部620L、620Rは、図1に示す脚式ロボット100の夫々の脚部20L、20Rよりも関節が1つ多い、即ち、自由度が1つ多い。脚式ロボットを歩行させるアルゴリズムによっては、脚部が有する自由度は6自由度よりも多くてもよい。そのような場合でも、脚式ロボット600が上記特徴を有するならば、図1に示す脚式ロボット100と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば実施例に示した脚式ロボットはいずれも一対の脚部のみを有する。脚式ロボットは、複数の対の脚部を有していてもよい。
また、図5に示した脚式ロボット500に、図3に示したローラ16L、16Rを備えることも好適である。その場合は、脚式ロボット500の体下面514に、ピッチ軸と交差する断面が、回転軸C0を中心とする円弧状の曲面部を形成する。リンク522L、522Rのうち、体下面514に沿って伸びる部分であって曲面部と対応する部分に、図3に示したローラ16L、16Rを夫々設ければよい。そのような構成とすることによって、第3実施例に示した脚式ロボット200と同様の効果を得ることができる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
図1(A)は第1実施例の脚式ロボットの正面図である。図1(B)は第1実施例の脚式ロボットの側面図である。 図2(A)は、第1実施例の脚式ロボットの片脚立脚状態を示す正面図である。図2(B)は、第1実施例の脚式ロボットの片脚立脚状態を示す側面図である。 図3(A)は、第2実施例の脚式ロボットの片脚立脚状態を示す正面図である。図3(B)は、第2実施例の脚式ロボットの片脚立脚状態を示す側面図である。 第3実施例の脚式ロボットの側面図である。 第4実施例の脚式ロボットの正面図である。 第5実施例の脚式ロボットの正面図である。 従来の脚式ロボットの正面図である。
符号の説明
10:体幹
12L、12R:体側面
14:体下面
16L、16R:ローラ
18L、18R:脚連結部
20L、20R:脚部
22L、22R:第1リンク
24L、24R:第2リンク
26L、26R:第3リンク
28L、28R:第4リンク
30L、30R:第5リンク
32L、32R:第6リンク
36L、36R:第1関節
38L、38R:第2関節
40L、40R:第3関節
42L、42R:第4関節
44L、44R:第5関節
100:脚式ロボット
215:曲面部
301:座席

Claims (7)

  1. 体幹と、一対の脚部と、一対の脚連結部を備えており、
    各々の脚部は、複数のリンクと、隣接するリンク同士を回転可能に連結する関節を備えており、
    各々の脚連結部は、体幹の夫々の側面で、各々の脚部を体幹に対してピッチ軸回りに回転可能に連結しており、
    各々の脚部は、ロール軸方向から観測したときに、各々の脚連結部から体幹の側面に沿って伸びており、途中で体幹の下面に沿って曲がっており、さらに体幹の下方で下方へ曲がっている形状を有しており、
    ロール軸方向の回転軸を有する関節が、ロール軸方向から観測したときに、各々の脚部の一部分であって体幹の下方に位置する部分に配置されていることを特徴とする脚式ロボット。
  2. 各々の脚部は、体幹の側面に沿って伸びる第1リンクと、体幹の下面に沿って伸びる第2リンクと、体幹の下方で下方へ伸びる第3リンクを有しており、
    第1リンクの一端は、脚連結部を介して体幹の側面と回転可能に連結されており、
    第1リンクの他端は、ピッチ軸方向の回転軸を有する関節を介して第2リンクの一端と回転可能に連結されており、
    第2リンクの他端は、体幹の下方に位置するとともにロール軸方向の回転軸を有する関節を介して第3リンクの一端と回転可能に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の脚式ロボット。
  3. 各々の脚部は、体幹の側面に沿って伸びてから体幹の下面に沿う方向に曲がっている屈曲リンクと、体幹の下方で下方へ伸びる第3リンクを有しており、
    屈曲リンクの一端は、脚連結部を介して体幹と回転可能に連結されており、
    屈曲リンクの他端は、体幹の下方に位置するとともにロール軸方向の回転軸を有する関節を介して第3リンクの一端と回転可能に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の脚式ロボット。
  4. 体幹の下面の少なくとも一部は、ピッチ軸と交差する断面が、脚連結部の回転軸を中心とする円弧状に形成された曲面部を備えており、
    第2リンクに、前記曲面部に接触した状態で、脚部が脚連結部の回転軸を中心に回転するにつれて回転する回転部材が配置されていることを特徴とする請求項2に記載の脚式ロボット。
  5. 体幹の下面の少なくとも一部は、ピッチ軸と交差する断面が、脚連結部の回転軸を中心とする円弧状に形成された曲面部を備えており、
    屈曲リンクに、前記曲面部に接触した状態で、脚部が脚連結部の回転軸を中心に回転するにつれて回転する回転部材が配置されていることを特徴とする請求項3に記載の脚式ロボット。
  6. 脚連結部の回転軸は、体幹の重心位置よりも上方に位置していることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の脚式ロボット。
  7. 体幹は、乗員が着座するための座席を備えており、座席の座面は、脚連結部の回転軸より下方に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の脚式ロボット。
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