JP4451475B2 - 試料面観察方法 - Google Patents

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Description

本発明は、試料面観察方法に関し、特に、絶縁材料と導電性材料とを含む配線が形成された試料面を観察する試料面観察方法に関する。
従来から、半導体ウエハ等の試料面に電子ビームを照射し、試料面から放出された電子を検出してウエハ表面画像を取得し、これに基づいて半導体ウエハの開放欠陥や欠落欠陥等の欠陥を検出するようにした試料面観察方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図10は、半導体ウエハに形成されたコンタクトプラグの断面の例を示した図である。図10(a)は、正常な、接地されたコンタクトプラグ30の断面を示した図である。図10(a)において、絶縁層40内に3つのコンタクトプラグ30が形成されており、総て絶縁層40を貫通し、絶縁層40の上下の層を電気的に接続している。一般的に、コンタクトプラグ30は、絶縁層40内にコンタクトホールを形成し、コンタクトホールにタングステンや銅プラグ等の導電性材料を充填することにより形成される。
図10(b)は、欠落欠陥のコンタクトプラグ31を含むコンタクトプラグ30の断面を示した図である。図10(b)において、図10(a)で示した本来形成されるべき3つのコンタクトプラグ30のうち、真ん中のコンタクトプラグ31が形成されず、コンタクトプラグ31が欠落した状態となっている。このように、欠落欠陥とは、例えば露光工程やエッチング工程などの際に、コンタクトホールが本来形成されるべき箇所に形成されない欠陥をいう。欠落欠陥は、コンタクトプラグ31の上層と下層の導通が行われない原因となる。
図10(c)は、開放欠陥のコンタクトプラグ32を含むコンタクトプラグ30の断面を示した図である。図10(c)において、3つのコンタクトプラグ30のうち、真ん中のコンタクトプラグ32が不十分な状態で形成され、絶縁層40を貫通して金属が充填されてはおらず、絶縁層40の上下の層の電気的接続がなされない状態となっている。このように、開放欠陥とは、コンタクトプラグであるタングステンや銅プラグ等の導電性材料をコンタクトホールに形成する際に、導電性材料がコンタクトホールに適切に充填されていない欠陥をいう。開放欠陥は、コンタクトプラグ32の上層と下層の導通が行われなかったり、または抵抗値が著しく上昇したりする原因となる。
従来の試料面観察方法では、図10(b)、(c)に示した欠落欠陥や開放欠陥を、半導体ウエハの表面からウエハ表面画像を取得し、開放・欠落部位は正常なコンタクトプラグ30を示す部位と比較してウエハ表面画像に濃淡の差異を生じることを利用して、欠落欠陥や開放欠陥を検出している。
図11は、従来の試料面観察方法により取得したウエハ表面画像を示した図である。図11(a)は、図10(a)に示したような、正常に接地されたコンタクトプラグ30が形成されたウエハ表面画像を示した図である。図11(a)において、正常に接地されたコンタクトプラグ30は、総て同一の濃度(輝度)で表示されている。
図11(b)は、図10(b)に示したような、欠落欠陥のコンタクトプラグ31を含むコンタクトプラグ30のウエハ表面画像を示した図である。図11(b)において、中央の欠落欠陥のコンタクトプラグ31は、周囲の絶縁層40と同一の濃度を示す。
図11(c)は、図10(c)に示したような、開放欠陥のコンタクトプラグ32を含むコンタクトプラグ30のウエハ表面画像を示した図である。図11(c)において、中央の開放欠陥のコンタクトプラグ32の部位は、正常なコンタクトプラグ30の部位と比較して濃淡の差異が生じ、正常のコンタクトプラグ30の部位よりも、濃度が濃く表示されている。
このように、従来の試料面観察方法においては、欠落欠陥と開放欠陥の検出や分類を、ウエハ表面画像における白黒の濃淡など、階調差を基準として行っていた。
なお、他に、半導体デバイスウエハに形成された配線の導通不良を検出する方法として、半導体装置のTEG(Test Element Group)領域に、行方向及び列方向の配線とこれに接続される所定の導電部を有する検査用の配線パターンを設け、導電部を電子ビームでスキャンし、導電部の電位差に起因する二次電子放出量の変化を検出し、電気的異常を迅速に検出するようにした半導体装置の検査方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−235777号公報 特開2007−80987号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載の構成では、コンタクトプラグ30の材料や絶縁層40の種類によっては、各部位の階調差が小さく、欠落欠陥や開放欠陥の検出が困難な場合があるという問題があった。また、特に開放欠陥については、開放欠陥を有するコンタクトプラグ32の部位が、正常なコンタクトプラグ30の部位よりも濃度が濃くなる(より黒くなる)場合と、薄くなる(より白くなる)場合とがあり、欠陥の検出や欠陥の種類を分類することが極めて困難であるという問題があった。
つまり、従来の試料面観察方法においては、欠落欠陥も開放欠陥も同じ条件で同時に欠陥検出を行っていたため、結果としていずれの欠陥も試料面画像中の正常なコンタクトプラグ30との識別が困難で、欠陥検出が困難になるという事態を招いていた。
また、上述の特許文献2に記載の構成では、TEGにより半導体装置の製造状況の一般的検査を行うことは可能であるが、半導体装置に実際に形成された配線パターンにおける個別具体的な検査は別の手法によらねばならず、半導体装置の全面検査を行う場合には適用できないという問題があった。
そこで、本発明は、配線構造の欠陥検出において、欠陥部位と正常部位の階調差が大きく、白黒の濃淡の差が明確な試料面画像を取得し、欠陥の検出が容易な試料面観察方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明に係る試料面観察方法は、絶縁材料と導電性材料を含む配線が形成された試料面に電子ビームを照射し、該試料面の構造情報を得た電子を検出することにより、試料面画像を取得して該試料面を観察する試料面観察方法であって、
前記電子ビームのランディングエネルギーが100eV以下の領域において、前記試料面画像における前記絶縁材料と前記導電性材料との輝度差をなくすように前記ランディングエネルギーを調整し、
調整された前記ランディングエネルギーを有する前記電子ビームを前記試料面に照射して試料面画像を取得し、前記絶縁材料及び前記導電性材料の輝度と異なる輝度の点を、前記試料面の開放欠陥として検出することを特徴とする。
これにより、絶縁材料と導電性材料以外の部分を容易かつ確実に検出することができる。つまり、絶縁材料と導電性材料が混在し、抵抗値が変化した開放欠陥を周囲から浮かび上がらせ、開放欠陥を容易かつ確実に検出することができる。
の発明に係る試料面観察方法は、絶縁材料と導電性材料を含む配線が形成された試料面に電子ビームを照射し、該試料面の構造情報を得た電子を検出することにより、試料面画像を取得して該試料面を観察する試料面観察方法であって、
前記電子ビームのランディングエネルギーが100eV以下の領域において、前記試料面画像における前記絶縁材料と前記導電性材料との輝度差が最大となるように前記ランディングエネルギーを調整し、
調整された前記ランディングエネルギーを有する前記電子ビームを前記試料面に照射して試料面画像を取得し、欠落欠陥を検出することを特徴とする。
これにより、欠落欠陥の周囲との識別が容易な試料面画像を取得することができ、欠落欠陥の検出を容易かつ確実にすることができる。また、絶縁性材料の識別が容易なミラー電子を利用し、効果的に欠落欠陥を検出することができる。
の発明は、第1〜のいずれか一つの発明に係る試料面観察方法において、
前記電子ビームの前記試料面への照射は、複数回、漸次ランディングエネルギーを上げて行われ、前記絶縁材料及び前記導電性材料と前記開放欠陥との輝度差を上昇させることを特徴とする。
これにより、試料面画像のコントラストを更に明瞭にすることができ、欠陥の検出を更に容易かつ確実に行うことができる。
第5の発明に係る試料観察方法は、絶縁材料と導電性材料を含む配線が形成された試料面に電子ビームを照射し、該試料面の構造情報を得た電子を検出することにより、試料面画像を取得して該試料面を観察する試料面観察方法であって、
前記電子ビームのランディングエネルギーが100eV以下の領域において、該ランディングエネルギーを変化させることにより、検出目的とする欠陥の種類に応じて取得する試料画像の階調調整を行い、前記検出目的とする欠陥に対応した試料画像を取得することを特徴とする。
これにより、ランディングエネルギーの調整により、容易に開放欠陥の検出に適した状態と、欠落欠陥の検出に適した状態を設定することができ、開放欠陥の検出モードと欠落欠陥の検出モードの切り替えを容易に行うことができる。
本発明によれば、試料面観察を容易にし、目的とする欠陥の検出を確実に行うことができる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本発明を適用した実施例に係る試料面観察方法を実行するための電子ビーム装置100の一例を示した全体構成図である。図1において、電子ビーム装置100は、電子ビーム射出部60と、一次電子光学系70と、二次電子光学系80と、電子検出部90とを備える。
電子ビーム射出部60は、電子ビームを生成して、射出するための手段である。電子ビーム射出部60は、電子銃1と、ウェーネルト電極2と、アノード3とを備える。電子銃1のカソード電極(図示せず)から放出された電子ビームは、ウェーネルト電極2により放出電子の量が制御され、アノード3により加速され、一次電子光学系70に入る。
一次電子光学系70は、電子ビーム射出部60から射出された電子ビームが、試料Wの表面に照射されるように導くための手段である。一次電子光学系70は、静電レンズ4と、開口5と、複数段の四極子レンズ6と、E×B分離器7と、対物レンズ8とを備える。一次電子光学系70は、電子ビーム射出部60から射出された電子ビームを、静電レンズ4、開口5及び四極子レンズ6で調整及び整形し、E×B分離器7によって電子ビームの進行方向を変更して一次電子ビームがステージS上の試料Wの表面に垂直に入射するようにし、対物レンズ8により電子ビームを所望の断面形状に成形して試料面に照射する。
なお、試料Wは、試料面に絶縁材料と導電性材料を含んだ試料Wであれば、種々の試料Wを対象とすることができるが、本実施例に係る試料観察方法は、半導体ウエハ等の半導体装置を観察するのに好適である。
ステージSは、水平面上で直交する2つの方向X、Yに移動可能であり、かつ必要に応じてXY平面内で回転可能に構成されてもよい。これらの移動機能により、試料Wの表面は電子ビームにより走査されることが可能となる。
また、図示しないが、試料面の電位を調整する試料面電位調整手段が、ステージS付近に設けられていてもよい。上述の電子銃1のカソード電圧と、試料面電位を調整することにより、電子ビームが試料Wの表面に照射される際のランディングエネルギーを調整し、制御することができる。詳細は後述するが、本実施例に係る試料面観察方法においては、電子ビームが試料Wに照射される際のランディングエネルギーを調整することにより、試料Wの材料コントラストを調整する。よって、電子ビーム装置100は、かかるランディングエネルギーを調整するための一手段として、例えば試料電位調整手段を備えていてもよい。
なお、電子ビーム射出部60と一次電子光学系70の動作により、電子ビームは試料面に照射され、電子ビーム照射工程が実行される。
二次電子光学系80は、電子ビーム照射工程により試料面の構造情報を得た電子を、電子検出部90に導くための手段である。二次電子光学系80は、対物レンズ8と、E×B分離器7と、第1段コンデンサレンズ9と、第2段コンデンサレンズ10とを備える。電子ビームの照射により、試料面の構造情報を得たミラー電子、反射電子や後方散乱電子を含む二次電子は、二次電子光学系80を通過して、電子検出部90へと導かれる。
なお、ミラー電子は、電子ビーム照射工程において試料Wに向けて照射された電子ビームが、試料面に衝突することなく反射した電子である。また、反射電子や後方散乱電子を含む二次電子は、電子ビーム照射工程において試料Wに電子ビームが照射され、試料面から放出された電子である。いずれの電子も、試料面の平面的及び/又は立体的な構造情報を得ているので、試料面の構造情報を取得するのに利用できる。
電子検出部90は、試料面の構造情報を得た電子を検出し、試料面画像を取得するための手段である。電子検出部90は、MCP(Micro−Channel Plate)11と、蛍光板12と、TDI−CCD(Time Delay Integration−Charge Coupled Device)検出器13と、画像処理部14とを備える。MCP11は、入射した電子を増倍する電子増倍手段である。蛍光板12は、MCP11から入射した電子を光信号に変換する。TDI−CCD検出器13は、蛍光板12からの光信号を受光し、光信号の大きさに応じて、電気信号に変換し、これを画像処理部14に出力する。ここで、TDI−CCD検出器13が蛍光板12から受光する光は、試料面の構造情報を得た電子に基づく光であるので、試料面の構造に応じて光量が異なる。従って、TDI−CCD検出器13が出力する電気信号は、試料面の構造に応じて電圧の異なる電気信号である。画像処理部14は、受け取った電気信号をA/D変換し、デジタル画像を形成する。かかる動作は、試料面の走査期間を通じて行われ、その結果、画像処理部14は、試料面の試料画像を出力することができる。
なお、かかる二次電子光学系80及び電子検出部90の動作により、試料面の構造情報を得た電子が検出され、試料面画像が取得される試料面画像取得工程が実行される。
例えば、このような電子ビーム装置100を用いて、本実施例に係る試料面観察方法を実行することができるが、図1に示した電子ビーム装置100は一例に過ぎず、種々の態様を適用してよい。試料面に電子ビームを照射する電子ビーム照射工程と、試料面の構造情報を得た電子に基づいて試料画像を取得する試料画像取得工程を実行することができれば、種々の態様の電子ビーム装置100に対して本実施例に係る試料面観察方法を適用することができる。
次に、図2乃至図6を用いて、本実施例に係る試料面観察方法を説明する。
図2は、電子ビームのランディングエネルギーに応じた導電性材料と絶縁性材料の階調差の相違を示した図である。図2のグラフは、電子ビームを試料面に照射して試料面画像を取得する際、電子ビームが試料面に入射するランディングエネルギーを変化させ、そのとき取得される試料面画像における絶縁材料と導電性材料の輝度を測定することにより得られるグラフである。図2において、横軸は電子ビームが試料面に照射する際のランディングエネルギーLE〔eV〕、縦軸は輝度〔DN〕を示している。
なお、ランディングエネルギーは、電子ビームが試料面に入射する際の着地加速電圧を意味し、電子銃1のカソード電位と、試料面の電位(リターディング電圧)との電位差で表すことができる。従って、例えば、図1に示した電子ビーム装置100の場合には、電子銃1のカソード電圧及び/又は図示しない試料電位調整手段を制御することにより、ランディングエネルギーを調整することができる。
図2において、導体と絶縁物のランディングエネルギーに対する輝度の変化が示されているが、ランディングエネルギーが100〔eV〕以上の領域では、絶縁物の輝度の方が、導体よりも大きな値となっている。
図3は、図2の円で括られた部分を拡大した図であり、図2と同様に、電子ビームのランディングエネルギーに応じた導電性材料と絶縁性材料の階調差の相違を示した図である。図3においては、ランディングエネルギーが100〔eV〕以下の領域におけるランディングエネルギーの変化に対応した輝度変化が示されている。
図3において、ランディングエネルギーが100〔eV〕以下の領域では、同一のランディングエネルギーに対して、導体が絶縁物よりも高い輝度を示す領域1と、導体と絶縁物の輝度がほぼ等しい領域2と、絶縁物が導体よりも高い輝度を示す領域3を含んでいることが分かる。
図3のグラフの上方に示すように、領域1は、例えばランディングエネルギー10〔eV〕の点が該当し、かかる領域においては、導体の方が絶縁物より高い輝度を示すので、導体の濃度が白く、絶縁物の濃度が黒い試料画像が取得される。
同様に、領域2は、例えばランディングエネルギー33〔eV〕の点が該当し、この領域では、導体と絶縁物の輝度が等しいので、導体及び絶縁物の双方の濃度が等しい灰色の試料画像が取得される。
領域3は、例えばランディングエネルギー100〔eV〕の点が該当し、この領域においては、絶縁物の輝度の方が導体の輝度よりも高いので、絶縁物の濃度が白く、導体の濃度が黒い試料画像が取得される。
このように、電子ビームのランディングエネルギーを変化させることにより、取得される試料画像における導電性材料と絶縁材料の階調を変化させることができる。つまり、例えば、試料画像における導電性材料と絶縁材料の階調を同一にし、材料コントラストをゼロにしたい場合には、領域2に含まれるランディングエネルギー値を選択設定すれば、導電性材料と絶縁材料以外の配線材料の階調が異なる試料画像を取得することができる。
また、これとは逆に、試料画像における導電性材料と絶縁材料の階調の差を大きくし、材料コントラストを大きくしたい場合には、領域1又は領域3のうち、より導電性材料と絶縁材料の輝度差が大きい点を選択すればよい。更に、導電性材料の濃度を絶縁材料の濃度より小さくしたい場合には、領域1に含まれるランディングエネルギー値を選択設定し、逆に導電性材料の濃度を絶縁材料の濃度よりも大きくしたい場合には、領域3に含まれるランディングエネルギー値を選択設定すればよい。
このように、ランディングエネルギーに応じた導電性材料と絶縁材料の輝度の関係を利用すれば、取得する試料画像の材料に応じた階調調整を行うことができ、目的とする欠陥に対応した試料画像を取得することができる。
次に、図3に示したランディングエネルギーと材料に応じた輝度差のグラフを利用して、開放欠陥及び欠落欠陥を検出する試料観察方法について説明する。
図4は、図3における領域2のランディングエネルギーで試料面を観察した場合に取得された試料画像の例を示した図である。図4(a)は、正常なコンタクトプラグ30が形成された試料面の試料画像の例を示した図である。図4(a)において、絶縁材料と導電性材料の輝度差がゼロとなるようなランディングエネルギーの領域で試料面を観察しているため、正常なコンタクトプラグ30が形成された試料Wの試料表面層は、絶縁材料と導電性材料のみで構成されている状態であり、従って図4(a)に示すように輝度が一定の一色の試料画像が取得されることになる。
なお、かかる図3の領域2における、導電性材料と絶縁材料の輝度が等しい状態となるランディングエネルギーは、33〔eV〕前後の低エネルギー領域においてである。かかる低ランディングエネルギー領域においては、電子ビームを試料面に照射した場合、試料面からミラー電子が反射される確率が高いことが、本発明者等により確かめられている。従って、本実施例に係る試料面観察方法においては、主にミラー電子を効果的に用いて試料面観察を行うが、試料面からは二次電子又は反射電子が放出されている場合もあり得、電子検出器40においては、かかる二次電子又は反射電子も区別なく検出し、これらも併せて試料面画像取得に利用することができる。
図4(b)は、開放欠陥のコンタクトプラグ32が形成された試料面の試料面画像の例を示した図である。図4(b)において、試料面画像の中央部のみ輝度が高くなり、濃度が小さく周囲から明瞭に浮き出た(区別できる)試料面画像となっている。この白く浮き出た部分が、開放欠陥を有するコンタクトプラグ32の部分であり、絶縁材料と導電性材料の輝度を等しくすることにより、開放欠陥のコンタクトプラグ32を明確に検出することができる。
なお、開放欠陥のコンタクトプラグ32も、材料的には絶縁材料と導電性材料とから構成されているが、領域2においては、絶縁材料と導電性材料は、絶縁層40が厚さ方向に各々の材料で充填された場合を基準にして輝度差がゼロになるように設定されている。従って、開放欠陥のコンタクトプラグ32のように、絶縁材料と導電性材料が混在した状態では、その抵抗値も変化して両者と異なるので、図4(b)に示すように、開放欠陥のコンタクトプラグ32を浮き上がらせた試料面画像を取得することができる。また、電子ビームを用いて試料面観察を行う部分は、試料Wの表面に近い表面層の領域であり、かかる試料表面層を対象として、絶縁材料と導電性材料の輝度の状態調整は行われるので、このような試料面の厚さ方向の欠陥である開放欠陥も明確に検出することができる。更に、上述のミラー電子と反射電子又は二次電子が重畳されて検出されることにより、試料面画像は、従来よりも濃淡が強調され、よりコントラストが明瞭な画像を得ることができる。
このように、本実施例に係る試料面観察方法によれば、図4に示すように、試料面画像における絶縁材料と導電性材料の輝度が同一となる状態にランディングエネルギーを設定し、かかる状態で電子ビームを試料面に照射して試料面画像を取得することにより、試料Wの表面層に形成された開放欠陥のコンタクトプラグ32を容易かつ確実に検出することができる。
図5は、図3の領域1のランディングエネルギーで試料面を観察した場合に取得される試料画像の例を示した図である。図5(a)は、正常なコンタクトプラグ30が形成された試料面の試料面画像の例を示した図である。図3の領域1においては、導体が絶縁体よりも高い輝度を有するので、図5(a)において、タングステンや銅等の導電性材料が充填された正常なコンタクトプラグ30は輝度が高くなり、周囲の絶縁層40の部分は、輝度が低くなる。つまり、コンタクトプラグ30の部位は濃度が小さく(白く)なり、絶縁層40の部分は、濃度が大きく(黒く)なる。そして、領域1のランディングエネルギーの状態においては、導体と絶縁層の輝度差が大きいので、正常なコンタクトプラグ30は、周囲の絶縁層40から大きな濃度差で明確に区別される試料面画像が得られる。
図5(b)は、欠落欠陥のコンタクトプラグ31を含む試料面の試料面画像を示した図である。図5(b)において、本来的には中央に形成されているべきコンタクトプラグ31が形成されず、欠落欠陥となっている。欠落欠陥の場合には、コンタクトプラグ31が全く形成されず、欠落欠陥の部分は絶縁材料となるため、周囲の絶縁層40と同じ階調(輝度)で表示される。そして、この試料面画像を、正常コンタクトプラグ30の画像と重ね合わせて対比することにより、欠落欠陥の位置が特定される。
なお、欠落欠陥のコンタクトプラグ31の特定は、例えば、正常なコンタクトプラグ30が、一定の間隔で規則正しく配列されている場合には、隣接する周囲の正常なコンタクトプラグ30間の距離をそれぞれ算出し、この距離の値の異同を基準に欠落欠陥のコンタクトプラグ31を検出することができる。
また、コンタクトプラグ30が不規則に配列されている場合には、周囲の一定領域を含めた正常なコンタクトプラグ30が形成された参照用の試料面画像を取得し、同一の領域について試料面画像を取得して参照用の試料面画像と比較し、パターンマッチングを行うことにより、画像の不一致から欠落欠陥のコンタクトプラグ31の存在を検出することができる。
このように、欠落欠陥のコンタクトプラグ31の検出のための試料面画像比較は、コンタクトプラグ30の配列の規則性を利用して、コンタクトプラグ31が形成されるべき位置でスポット的に行ってもよいし、周囲を含む試料面画像同士で行ってもよい。いずれの欠落欠陥検出においても、正常なコンタクトプラグ30と欠落欠陥のコンタクトプラグ31の輝度差が最大となる状態で電子ビームを試料面に照射し、試料面画像を取得しているので、両者の濃度差が大きい試料面画像を取得でき、欠落欠陥の検出を容易かつ確実に行うことができる。
図6は、図3の領域3のランディングエネルギーで試料面を観察した場合に取得される試料面画像の例を示した図である。領域3の状態では、試料面画像において、絶縁物の輝度が導体の輝度よりも高く、その輝度差が最大の状態である。
図6(a)は、正常なコンタクトプラグ30が試料面に形成された試料Wの試料面画像を示した図である。図6(a)において、タングステンや銅等の導電性材料が充填された正常なコンタクトプラグ30の位置は、輝度が小さく、濃度が大きい画像を形成している。一方、周囲の絶縁材料で形成された絶縁層40は、輝度が大きく、濃度が白く表示されている。そして、導電性材料と絶縁材料の輝度差は最大であるので、白い絶縁層40から黒く正常なコンタクトプラグ30が明瞭に浮き出た試料面画像が取得されている。
一方、図6(b)は、欠落欠陥のコンタクトプラグ31が試料面に形成された試料Wの試料面画像を示した図である。図6(b)において、中央の欠落欠陥のコンタクトプラグ31の位置は、絶縁材料で形成されているので、周囲の絶縁層40と同じ階調で表示される。なお、図5(b)中、理解の容易のために仮想的な欠落欠陥のコンタクトプラグ31の位置が示されているが、実際には、周囲の絶縁層40と何ら境界のない画像として表示されることになる。
この取得された試料面画像においても、図5(b)で説明したのと同様の手法により、欠落欠陥を検出することができる。つまり、正常なコンタクトプラグ30が所定間隔で規則正しく配列されている場合には、欠落欠陥の位置の画像と周囲の正常なコンタクトプラグ30の画像との比較を行うことにより、欠落欠陥を検出することができる。また、正常なコンタクトプラグ30が不規則に配列されている場合であっても、試料面画像同士を比較してパターンマッチングを行うことにより、欠落欠陥を検出することができる。
図6に示した領域3の状態で欠落欠陥を検出する場合においても、導電性材料で形成された正常なコンタクトプラグ30と、絶縁材料で形成された欠落欠陥のコンタクトプラグ31の輝度差は最大の状態であるので、両者の階調差は大きく、明確かつ確実に欠落欠陥を検出することができる。
なお、欠落欠陥の検出の際、図3の領域1の導電性材料の輝度が絶縁材料の輝度よりも高い状態で試料面観察を行うか、領域3の絶縁材料の輝度が導電性材料の輝度よりも高い状態で試料観察を行うかは、用途に応じて適宜適切な方を適用してよい。いずれの態様においても、試料面画像における導電性材料と絶縁材料の輝度差は最大の状態であるので、目的とする欠落欠陥の検出を容易かつ確実に行うことができる。
次に、本実施例に係る試料観察方法の検出結果例について説明する。
図7は、TDI−CCD検出器13の撮像領域(視野領域)と、電子ビーム15の試料面上における位置関係を示した図である。このような、2次元領域を有する電子ビーム15を用いて、加速電圧が−4033〔eV〕、試料面の電圧が−4000〔eV〕、ランディングエネルギーが33〔eV〕という条件で、試料面の観察を行った。ここで、加速電圧は電子銃1のカソードの電圧の意味であり、カソードの電圧又は試料面の電圧(リターディング電圧)を増減させることにより、ランディングエネルギーを調整した。この条件は、図3の領域2で示した条件と同様であるから、試料面画像の導電性材料と絶縁材料の輝度が等しい状態で電子ビーム15を試料面に照射し、試料面画像を取得したので、図4で説明したように、開放欠陥のコンタクトプラグ31が存在したときには、これが周囲と異なる階調で表示され、浮かび上がるような画像を取得して開放欠陥を検出することができた。
一方、欠落欠陥を検出する場合には、図7のような電子ビーム15を用い、加速電圧を−40010〔eV〕、試料面の電圧を−4000〔eV〕、ランディングエネルギーを10〔eV〕とし、図3の領域1と同じ条件で試料面への電子ビーム15の照射を行った。この場合には、図5で説明したように、正常なコンタクトプラグ30は周囲の絶縁層40から白く浮かび上がり、欠落欠陥のコンタクトプラグ32の位置は、周囲と同じく黒く表示された試料画像を取得できた。この試料画像をもとに、欠落欠陥を検出するための画像比較を行い、欠落欠陥を検出することができた。
図8は、本実施例に係る試料観察方法を適用した欠陥検出結果を示した図である。図8において、動作条件1は、従来の試料観察方法により欠落欠陥と開放欠陥を検出した結果を示している。動作条件2は、本実施例に係る領域2の条件により、開放欠陥を検出した結果を示している。動作条件3は、本実施例に係る領域1の条件により、欠落欠陥を検出した結果を示している。なお、図8中、MISSINGは欠落欠陥、OPENは開放欠陥を示している。また、括弧内の数字は疑似欠陥の数を表している。
図8において、従来の試料観察方法による動作条件1では、欠落欠陥の検出率は79.2%、開放欠陥の検出率は53.3%である。一方、本実施例に係る試料観察方法による動作条件2では、欠落欠陥は検出されないが、開放欠陥は、100%検出されている。同様に、本実施例に係る試料観察方法による動作条件3においては、開放欠陥は検出されないが、欠落欠陥は100%検出されている。従来と比較し、検出率が向上し、更に疑似欠陥も検出されていないことが分かる。
このように、検出目的とする欠陥の種類に応じて電子ビーム15の照射条件を変更し、開放欠陥又は欠落欠陥を検出するのに最適な状態で電子ビーム15を試料面に照射することにより、目的とする欠陥を確実に検出することができる。
なお、開放欠陥を検出するのに好適な試料画像において絶縁材料と導電性材料の輝度が等しくなる状態と、欠落欠陥を検出するのに好適な試料画像において絶縁材料と導電性材料の輝度差が最大となる状態は、試料Wの材料構成や、配線パターンにより変わり得るので、試料Wの構成が大きく変更される場合には、ランディングエネルギーを変化させて、試料Wの試料画像における輝度の材料依存を把握し、最適な状態で試料観察を行うようにしてよい。
図9は、本実施例に係る試料観察方法の、変形例に係る態様について説明するための図である。図9において、横軸は電子ビーム15の照射回数〔回〕、縦軸は欠陥輝度〔DN〕を示しており、電子ビーム15の照射回数及びランデシィングエネルギーの変化に応じた試料面画像における欠陥輝度の変化を示した図である。
本実施例に係る試料観察方法において、電子ビームで間欠的に複数回試料を照射し、更にランディングエネルギーを漸次上げてゆくことにより、欠陥部位のコントラスト(階調差、輝度差)が上昇する。図9は、その状態変化を示している。つまり、ランディングエネルギーを1回目の電子ビーム15の照射時が14〔eV〕、2回目の照射時が16〔eV〕、3回目の照射時が18〔eV〕、4回目の照射時が20〔eV〕と、電子ビーム15を複数回試料面に照射するとともに、照射の度に漸次ランディングエネルギーを上昇させている。このような電子ビーム15の照射を行うことにより、試料画像における欠陥輝度が1回目から4回目にかけて回数を重ねる毎に上昇していることが、図9より分かる。
この現象を利用し、変形例に係る試料観察方法においては、今まで説明したような輝度による開放欠陥又は欠落欠陥に適した状態を設定した後、最適な照射回数で電子ビームを照射し、その後欠陥検出を行うようにしてもよい。本変形例に係る試料観察方法によれば、より高精度な欠陥検出が可能となる。一方、照射回数を増加させ過ぎると、1回の試料観察に長時間を要し、スループットの低下を招くおそれがあるので、生産性を考慮し、適切なバランスで電子ビーム15の照射回数を定めることが好ましい。本変形例においては、電子ビーム15の照射回数が2〜4回の場合に、取得される試料画像の側面からもスループットの側面からも最適な欠陥検査を行うことができる。
なお、本実施例及び変形例においては、電子ビーム15が複数画素分を照射できる2次元領域を有する電子ビーム15を用いた、写像投影型の電子ビーム装置100を利用して試料観察を行う方法について説明したが、これに限らず、例えば、細く1画素分に電子ビーム15を絞った走査型電子顕微鏡(SEM)に適用することもできる。SEM型の電子ビーム装置を利用した場合には、電子ビームのエネルギーが高くなり、本実施例で説明したような低ランディングエネルギー領域の電子ビームを適用するのは困難であるので、領域2を用いた開放欠陥の検出は困難であるが、図2で示したランディングエネルギーが100〔eV〕以上の領域であって、導体と絶縁物の輝度差が大きい領域を用いることにより、欠落欠陥の検出を容易かつ確実にすることができる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
本実施例に係る試料面観察方法を実行するための電子ビーム装置100の一例を示した全体構成図である。 ランディングエネルギーに応じた導電性材料と絶縁性材料の階調差を示した図である。 ランディングエネルギーが100〔eV〕以下の領域の輝度変化を示した図である。 領域2の状態で取得された試料画像の例を示した図である。図4(a)は、正常なコンタクトプラグ30が形成された試料面の試料画像を示した図である。図4(b)は、開放欠陥のコンタクトプラグ32が形成された試料面の試料画像を示した図である。 領域1の状態で試料面を観察した場合に取得される試料画像の例を示した図である。図5(a)は、正常なコンタクトプラグ30が形成された試料面画像を示した図である。図5(b)は、欠落欠陥のコンタクトプラグ31を含む試料面画像を示した図である。 領域3の状態で試料面を観察した場合に取得される試料面画像の例を示した図である。図6(a)は、正常なコンタクトプラグ30が形成された試料面画像を示した図である。図6(b)は、欠落欠陥のコンタクトプラグ31が形成された試料面画像を示した図である。 TDI−CCD検出器13の撮像領域(視野領域)と、電子ビーム15の試料面上における位置関係を示した図である。 本実施例に係る試料観察方法を適用した欠陥検出結果を示した図である。 本実施例に係る試料観察方法の、変形例に係る態様について説明するための図である。 半導体ウエハに形成されたコンタクトプラグの断面例を示した図である。図10(a)は、正常な接地されたコンタクトプラグ30の断面を示した図である。図10(b)は、欠落欠陥のコンタクトプラグ31を含む断面を示した図である。図10(c)は、開放欠陥のコンタクトプラグ32を含む断面を示した図である。 従来の試料面観察方法により取得したウエハ表面画像を示した図である。図11(a)は、正常に接地されたコンタクトプラグ30が形成されたウエハ表面画像を示した図である。図11(b)は、欠落欠陥のコンタクトプラグ31を含むウエハ表面画像を示した図である。図11(c)は、開放欠陥のコンタクトプラグ32を含むウエハ表面画像を示した図である。
符号の説明
1 電子銃
2 ウェーネルト電極
3 アノード
4 静電レンズ
5 開口
6 四極子レンズ
7 E×B分離器
8 対物レンズ
9 第1段目コンデンサレンズ
10 第2段目コンデンサレンズ
11 MCP
12 蛍光板
13 TDI−CCD検出器
14 画像処理装置
15 電子ビーム
30 正常なコンタクトプラグ
31 欠落欠陥のコンタクトプラグ
32 開放欠陥のコンタクトプラグ
40 絶縁層
60 電子ビーム射出部
70 一次電子光学系
80 二次電子光学系
90 電子検出部
100 電子ビーム装置

Claims (5)

  1. 絶縁材料と導電性材料を含む配線が形成された試料面に電子ビームを照射し、該試料面の構造情報を得た電子を検出することにより、試料面画像を取得して該試料面を観察する試料面観察方法であって、
    前記電子ビームのランディングエネルギーが100eV以下の領域において、前記試料面画像における前記絶縁材料と前記導電性材料との輝度差をなくすように前記ランディングエネルギーを調整し、
    調整された前記ランディングエネルギーを有する前記電子ビームを前記試料面に照射して試料面画像を取得し、前記絶縁材料及び前記導電性材料の輝度と異なる輝度の点を、前記試料面の開放欠陥として検出することを特徴とする試料面観察方法。
  2. 絶縁材料と導電性材料を含む配線が形成された試料面に電子ビームを照射し、該試料面の構造情報を得た電子を検出することにより、試料面画像を取得して該試料面を観察する試料面観察方法であって、
    前記電子ビームのランディングエネルギーが100eV以下の領域において、前記試料面画像における前記絶縁材料と前記導電性材料との輝度差が最大となるように前記ランディングエネルギーを調整し、
    調整された前記ランディングエネルギーを有する前記電子ビームを前記試料面に照射して試料面画像を取得し、欠落欠陥を検出することを特徴とする試料面観察方法。
  3. 前記欠落欠陥の検出は、取得した前記試料面画像を参照用の試料面画像と比較することにより行われることを特徴とする請求項2に記載の試料面観察方法。
  4. 前記電子ビームの前記試料面への照射は、複数回、漸次ランディングエネルギーを上げて行われ、前記絶縁材料及び前記導電性材料と前記開放欠陥との輝度差を上昇させることを特徴とする請求項1に記載の試料面観察方法。
  5. 絶縁材料と導電性材料を含む配線が形成された試料面に電子ビームを照射し、該試料面の構造情報を得た電子を検出することにより、試料面画像を取得して該試料面を観察する試料面観察方法であって、
    前記電子ビームのランディングエネルギーが100eV以下の領域において、該ランディングエネルギーを変化させることにより、検出目的とする欠陥の種類に応じて取得する試料画像の階調調整を行い、前記検出目的とする欠陥に対応した試料画像を取得することを特徴とする試料面観察方法。
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