JP4448569B2 - 円運動を往復運動に変換するためのカム構造およびこのカム構造を用いたカム装置並びにこのカム装置を用いた刈込み機 - Google Patents

円運動を往復運動に変換するためのカム構造およびこのカム構造を用いたカム装置並びにこのカム装置を用いた刈込み機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯車の少なくとも一方の面にカムが突設されてなる円運動を往復運動に変換するためのカム構造およびこのカム構造を用いたカム装置並びにこのカム装置を用いた刈込み機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図9に示すような、円運動を往復運動に変換するためのカム構造が知られている。このカム構造100は、図9の(イ)に示すように、歯車110と、この歯車110の上面の偏心位置に固定される円形カム120とからなっている。歯車110の中心位置には中心孔111が穿設されている一方、円形カム120の偏心位置には上記中心孔111と同径の偏心孔121が穿設され、これらの孔111,121の中心が一致するように円形カム120が歯車110上に重ね合わされた状態で互いに固定されている。
【0003】
そして、円形カム120の適所には厚み方向に貫通するように例えば2つの貫通孔122が穿設されているとともに、歯車110には上記各貫通孔122に対応したねじ孔112が螺設され、ビス130を貫通孔122に挿通してねじ孔112に螺着し締結することにより、図9の(ロ)に示すように、円形カム120が歯車110に固定されるようになっている。なお、ビス止めの代わりに貫通孔122およびねじ孔112にかしめ釘を挿通して円形カム120を歯車110にかしめ止めされる場合もある。
【0004】
上記歯車110は、所定の支持軸140に中心孔111および偏心孔121を摺接状態で嵌め込んで支持軸140回りに回転自在に軸支されているとともに、歯車110が駆動歯車150に噛合され、この駆動歯車150の駆動軸151回りの駆動回転によって支持軸140回りに回転するようになっている。
【0005】
かかるカム構造100の円形カム120に、図9の(ロ)に示すように、連結ロッド160の端部に設けられた連結孔161が摺接状態で外嵌される。こうすることによって歯車110が支持軸140回りに回転すると、この回転が支持軸140回りに偏心回転する円形カム120を介して連結ロッド160に伝達され、連結ロッド160は往復矢印で示すように横方向に往復運動を行うことになる。
【0006】
かかるカム構造100は、回転運動を往復運動に変換する必要性が存在する各種の機器に多用されており、かかる機器としては、例えば実開昭64−41249号公報、特開昭60−137214号公報、特開昭56−106512号公報等に記載された園芸用の刈込み機を挙げることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の上記のようなカム構造100にあっては、歯車110に円形カム120を形成させるためには、まず、別体として円形カム120を製作しなければならず、その分材料コストおよび製作コストが嵩むという問題点を有している。
【0008】
また、円形カム120を歯車110に取り付けるためには、歯車110にねじ孔112を螺設するとともに、円形カム120にねじ孔112に対応した貫通孔122を穿設し、さらに貫通孔122にビス130を挿通してねじ孔112に螺着するという面倒な作業を行わなければならず、組み付けコストが嵩むという問題点を有している。
【0009】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、材料コストおよび組み付けコストの低減化を図り得るカム構造、およびこのカム構造を用いた刈込み機を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の円運動を往復運動に変換するためのカム構造は、金属製の歯車と、この歯車の少なくとも片面の偏心位置に突設された偏心カムとからなる円運動を往復運動に変換するためのカム構造において、上記偏心カムは、上記歯車の反対側の面からの半抜きプレス加工によって形成されていることを特徴とするものである。
【0011】
上記半抜きプレス加工は、いわゆるファインブランキング(fine blanking)と称される精密打抜き加工法の一つであり、型の構造としては下型の打抜き孔と打抜き用のパンチとの間でクリアランスの存在しないゼロクリアランス方式、あるいはむしろ打抜き用パンチの断面積の方が打抜き孔の断面積より僅かに大きい、いわゆる負クリアランス方式が採用され、被加工材料を押える突起付きの板押えと、材料を下から押える逆押えとを有し、被加工材料を確実に拘束した状態で材料の厚み寸法の略半分を押し起こす加工法である。
【0012】
そして、かかる半抜きプレス加工によって形成された請求項1記載の円運動を往復運動に変換するためのカム構造によれば、押し起こされて形成した半抜き状態の偏心カムは、周りの切り口面が極めて平坦であり、だれや返りの形成がなく、寸法精度が極めて良好であることから、周面が他の部材に摺接してその機能を発揮する偏心カムとしての役割を必要かつ充分に果たすことが可能になる。特に、負クリアランス方式を採用すると、寸法精度がより向上した偏心カムを確実に得ることができる。
【0013】
そして、歯車に別体である偏心カムをねじ止めやかしめ止めで固定する従来のものに比べて、材料コストおよび加工コストの大幅な低減化を図ることが可能であり、製造コストの低減化が実現する。
【0014】
本発明の請求項2記載の円運動を往復運動に変換するためのカム構造は、請求項1記載の円運動を往復運動に変換するためのカム構造において、上記偏心カムは、上記歯車の両面にそれぞれ形成されていることを特徴とするものである。
【0015】
この円運動を往復運動に変換するためのカム構造によれば、歯車の両面で円運動を往復運動に変換することが可能になる。
【0016】
本発明の請求項3記載の円運動を往復運動に変換するためのカム構造は、請求項2記載の円運動を往復運動に変換するためのカム構造において、上記歯車には中心位置に軸孔が穿設され、上記偏心カムは、上記軸孔の軸心周りの点対称位置にそれぞれ形成されていることを特徴とするものである。
【0017】
この円運動を往復運動に変換するためのカム構造によれば、一対の他の部材を180°の位相で互いに摺接往復運動させることが可能になる。
【0018】
本発明の請求項4記載の円運動を往復運動に変換するためのカム構造は、請求項3記載の円運動を往復運動に変換するためのカム構造において、上記偏心カムは、上記軸孔を含むように中心位置および径寸法の設定されたに内接する内接周面と、この内接周面の反対側の対向面が上記軸孔から径方向に所定寸法離間することによって形成された切欠き凹部とを有していることを特徴とするものである。
【0019】
この円運動を往復運動に変換するためのカム構造によれば、偏心カムに円孔を有する他の部材を外嵌した状態で、円孔内に歯車の軸孔に嵌挿された軸が入り込んだ状態になるとともに、軸と偏心カムの凹部との間に隙間が形成されるため、この隙間にグリース等の潤滑剤を充填することが可能になり、偏心カムを円滑作動させる上で有効である。
【0020】
また、歯車の表裏の点対称位置に偏心カムを形成する場合、それぞれの円運動の円軌跡が偏心カムの表裏で互いに干渉し合っていても、切欠き凹部の存在によって歯車の表裏の偏心カムを互いに干渉し合わないようにすることが可能であり、これによって歯車表裏の点対称位置に半抜きプレス加工で偏心カムを形成させることが可能になる。
【0023】
本発明の請求項記載の円運動を往復運動に変換するためのカム構造は、請求項記載の円運動を往復運動に変換するためのカム構造において、上記偏心カムは、上記軸孔を含むように中心位置および径寸法の設定された円に内接する複数のカム突起により形成されていることを特徴とするものである。
【0024】
この円運動を往復運動に変換するためのカム構造によれば、偏心カムとして小片からなるカム突起を採用することにより、複数のカム突起を合わせてもそれらの断面積を1つの偏心カムを採用する場合よりも小さくすることが可能であるため、その分半抜きプレス加工のプレス圧を小さくすることができ、エネルギーコストの低減化が実現する。
【0025】
本発明の請求項記載のカム装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載の円運動を往復運動に変換するためのカム構造が用いられるカム装置であって、一方の端部に上記偏心カムに摺接状態で外嵌する摺接孔の穿設された出力ロッドが備えられ、上記摺接孔が上記偏心カムに外嵌されることによって上記歯車と上記出力ロッドとが互いに連結されていることを特徴とするものである。
【0026】
このカム装置によれば、歯車の回転運動は、偏心カムおよび出力ロッドを介して往復運動に変換される。
【0027】
本発明の請求項記載の刈込み機は、請求項記載のカム装置が用いられる刈込み機であって、鋸刃状の複数の刈込み刃を有する一対の長尺の刃部材が、それぞれの刈込み刃を対向させた状態で互いに長手方向に摺動可能に積層され、少なくとも一方の刃部材が上記出力ロッドの他方の端部に接続されていることを特徴とするものである。
【0028】
この刈込み機によれば、歯車の回転運動は、偏心カムおよび出力ロッドを介して往復運動に変換されて一対の刃部材に伝達され、刃部材の刃の長手方向への往復動によって刈込み刃で草木の刈込み操作が行われる。
【0029】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る円運動を往復運動に変換するためのカム構造の第1実施形態を示す図であり、(イ)は斜視図、(ロ)は平面図、(ハ)は(イ)のA−A線断面図である。図1に示すように、カム構造1は、外周面に所定ピッチで複数の噛合歯の形成された平歯車2と、この平歯車2の表裏に突設された一対の偏心カム3とからなっている。上記平歯車2には、中心位置に軸孔21が穿設され、この軸孔21の内周面が摺接状態で後述する中心軸5に外嵌されることにより、平歯車2が中心軸5回りに回転自在に軸支されるようにしている。
【0030】
上記偏心カム3は、上記軸孔21を含むように所定の中心位置を中心とし、かつ、径寸法の設定された円の周(以下「円軌跡」という)に内接する内接周面31と、軸孔21に向いた面、すなわち上記中心軸5の周面に対向した対向面32とを備えて形成されている。上記対向面32は、本実施形態においては、偏心カムが表裏で互いに干渉し合わないよう切欠き凹部33として軸孔21の孔心を中心とする円弧状に形成している。但し、上記切欠き凹部33は、必ずしも孔心を中心とする円弧状に形成する必要はない。
【0031】
また、上記切欠き凹部33は、軸孔21に中心軸5が嵌挿された状態で中心軸5の外周面と、偏心カム3の内接周面31との間にグリース等の潤滑油を装填する空間として利用し得るものである。
【0032】
また、偏心カム3は、本実施形態では、上記軸孔21の軸心周りの点対称位置にそれぞれ形成され、これによって位相差が180°になっている。
【0033】
そして、本発明においては、偏心カム3は半抜きプレス加工によって形成されている。図2は、半抜きプレス加工を説明するための断面視の説明図である。半抜きプレス加工は、いわゆるファインブランキング(fine blanking)と称される精密打抜き加工法の一つである。この工法においては、図2に示すように、下型91の打抜き孔92の内周面と、半抜き用のパンチ93の外周面との間でクリアランスの存在しない、いわゆるゼロクリアランス、あるいは負クリアランスの半抜き用型9が採用される。そして、この工法では、被加工材料(本実施形態では平歯車2用の原料鉄板94)を押える突起付きの板押え95と、材料を下から押える逆押え96が採用され、これによって原料鉄板94を確実に拘束した状態で材料の厚み寸法の略半分を押し起こすようにしている。
【0034】
従って、かかる半抜き用型9を用いて半抜きプレス加工を原料鉄板94に施せば、原料鉄板94は、プレスされる部分で逃げ道が存在しないことから、下型91の打抜き孔92に確実に沿った状態で押し起こされ、これによって形成された偏心カム3は、周りの切り口面が極めて平坦であり、だれや返りの形成がなく、寸法精度が極めて良好なものになる。このようにして偏心カム3の形成された平歯車2には、偏心カム3の裏面側にパンチ93の押圧で凹没した凹部22が凹設されている。
【0035】
図3は、半抜きプレス工法によるカム構造1の製造方法を説明するための原料鉄板の流れに沿った工程図であり、(イ)はピアス穿設工程、(ロ)は裏面半抜き工程、(ハ)は表面半抜き工程をそれぞれ示している。また、(ニ)は、半抜き工程後の平歯車が抜き取られた状態の原料鉄板を示している。なお、図3においては紙面の上部に平面視の図を、下部に断面視の図をそれぞれ示している。まず、ピアス穿設工程においては、図3の(イ)に示すように、図略のプレスマシンによって帯状の原料鉄板94の両側部に位置決め用の一対のピアス94aが穿設される。
【0036】
ついで、所定の駆動手段の駆動によって原料鉄板94は所定距離だけ右方に移動され、ピアス94aに基づいて常法により位置決めが行われた後、図3の(ロ)の裏面半抜き工程が実行され、原料鉄板94に図略の第1半抜き用型によって半抜きプレス処理が施される。第1半抜き用型は、図2に示すパンチ93と逆押え96とが上下逆転した状態で形成されている。従って、裏面半抜き工程では、原料鉄板94には裏面側から押し起こされて表面側に突出した偏心カム3が形成される。
【0037】
原料鉄板94の表面側に偏心カム3形成された後、原料鉄板94は、駆動手段の駆動でさらに同一ピッチだけ右方に移動され、ここで再度ピアス94aに基づく位置決めが行われた後、図3の(ハ)に示すように、図略の第2半抜き用型によって表面側が半抜き処理される。第2半抜き用型は、図2に示すものと同様にパンチ93が上部に配設されている。
【0038】
また、この工程でパンチ93とは別に使用される上型は、平歯車2の歯形に対応したプレス刃および平歯車2の軸孔21に対応したプレス刃を有しており、パンチ93による半抜きプレス処理が完了したのちパンチ93が上型と入れ替わって通常のプレス処理が施されるようになっている。従って、表面半抜き工程を経ることにより、原料鉄板94からは半抜き処理と上型によるプレス処理とによって、図3の(ハ)の下段に示すように、一対の偏心カム3を備えた平歯車2が抜き取られる。そして、つぎの1ピッチ分の原料鉄板94の移動によって、図3の(ニ)に示すように、平歯車2の抜け出た孔が右に移動する。
【0039】
そして、本実施形態においては、原料鉄板94が1ピッチ分だけ移動し、ピアス94aによって位置決めされた状態で一斉に図2の(イ)〜(ハ)に示すピアス穿設工程、裏面半抜き工程、および表面半抜き工程が実行され、偏心カム3を有する平歯車2、すなわちカム構造1が生産される。
【0040】
図4は、本発明に係るカム装置の第1実施形態を示す図であり、(イ)は斜視図、(ロ)は平面図、(ハ)は(イ)のB−B線断面図である。図4に示すように、カム装置4は、第1実施形態のカム構造1に、中心軸5と出力ロッド6とが付加されてなるものである。上記中心軸5は、平歯車2の軸孔21に摺接状態で嵌挿されるように径寸法が設定され、これによって平歯車2が中心軸5回りに回転し得るようになっている。かかる中心軸5は、カム装置4を利用する図略の所定の機器に固定されるものである。
【0041】
上記出力ロッド6は、直状のロッド本体61と、このロッド本体61の基端側に形成された平面視で円形の基端側連結部62と、同先端側に形成された、基端側連結部62より小さい円形の先端側連結部63とを備えて構成されている。基端側連結部62には、偏心カム3および中心軸5に摺接状態で嵌め込まれる基端側円孔62aが設けられているとともに、先端側連結部63には先端側円孔63aが穿設されている。先端側円孔63aは、直進往復運動を行わせたい所定の部材を連結させるためのものである。かかる出力ロッド6は、本実施形態においては、一対のそれぞれが平歯車2の表裏の偏心カム3に嵌め込まれている。
【0042】
そして、カム装置における表裏の偏心カム3は、中心軸5周辺の互いに表裏で重なる部分を切欠き凹部33として形成するとともに、基端側円孔62aが偏心カム3に外嵌された状態で、偏心カム3の対向面32と中心軸5の外周面と基端側円孔62aの内周面との間に切欠き凹部33が潤滑剤充填空間34として形成され、この潤滑剤充填空間34にグリース等の潤滑剤を装填することによって偏心カム3と基端側連結部62との間の相対回転がスムーズに行われるようになっている。
【0043】
かかるカム装置4によれば、平歯車2に、所定の駆動歯車を噛合させることにより、駆動歯車の駆動によって平歯車2が中心軸5回りに回転し、この回転によって出力ロッド6が往復動するため、先端側連結部63に連結された所定の部材が直進往復運動を行うことになる。
【0044】
図5は、本発明に係るカム装置の第2実施形態を示す図であり、(イ)は斜視図、(ロ)は平面図、(ハ)は(イ)のC−C線断面図である。図5に示すように、第2実施形態のカム装置4aは、中心軸5に摺動リング51が摺接状態で外嵌されている。そしてこの摺動リング51の外周面に出力ロッド6の基端側円孔62aの内周面が摺接するように中心軸5の径寸法が設定されている。その他の構成は第1実施形態のカム装置4と同様である。
【0045】
第2実施形態のカム装置4aによれば、偏心カム3が中心軸5回りに旋回してクランク運動を行うに際し、摺動リング51が中心軸5回りに回転することによって、出力ロッド6のクランク運動がより円滑に行われることになる。
【0046】
図6は、上記カム装置が適用された本発明に係る刈込み機の要部の一実施形態を示す斜視図であり、図7は、その側面視の断面図である。なお、図6においては、刈込み機の裏面側を上方に向けた状態を示し、図7においては裏面側を下方に向けた状態を示している。この実施形態においては、第1実施形態のカム装置4が採用されている。これらの図に示すように、刈込み機7は、カム装置4を内装するケーシング71と、このケーシング71の開口を閉止するための本体底面にある蓋体72と、ケーシング71内のカム装置4に接続される刈込み刃部材としての一対のブレード73と、図略の駆動機構とを備えて構成されている。
【0047】
上記ケーシング71は、平面視で略円形と略方形とが組み合わされた、いわゆる前方後円墳の形状に形成され、円形の部分に上記カム構造1が装着されるカム構造装着室71aを有しているとともに、このカム構造装着室71aの前方位置(図6の右方)の方形部分に、積層された一対のブレード73の基端部を前後動可能に収納するブレード収納室71bを有している。
【0048】
上記カム構造装着室71aは、内径寸法が平歯車2の外径寸法より僅かに大きい円形に形成されている一方、カム構造装着室71aの底部に上記中心軸5が立設され、平歯車2の軸孔21をこの中心軸5に外嵌することにより平歯車2がカム構造装着室71a内で中心軸5回りに回転自在に軸支された状態でカム装置4がカム構造装着室71a内に装着されるようになっている。
【0049】
また、上記ブレード収納室71bは、幅寸法がブレード73の幅寸法より僅かに大きく寸法設定され、これによって積層された一対のブレード73の基端部を摺接状態で前後動可能に収納し得るようになっている。
【0050】
また、上記各ブレード73は、基端部の所定位置に積層された状態で互いに反対方向に突出した連結軸73aを有し、各連結軸73aを偏心カム3に連結された出力ロッド6の先端側円孔63aに嵌め込むことによって、図7に示すように、平歯車2と各ブレード73とが出力ロッド6を介して互いにリンクされるようになっている。
【0051】
かかる一対のブレード73の適所の幅方向中央部には長手方向に向かって延びる長孔73bがそれぞれ穿設され、これら長孔73bにボルト74が挿通されてガイドバー76とともにナットで留められることにより、各ブレード73はケーシング71外での積層状態が確保されるとともに、長孔の範囲内で長手方向に互いに反対方向に摺動し得るようになっている。
【0052】
一方、ケーシング71におけるカム構造装着室71aの基端側(図6および図7の左方)には、平歯車2より小径の駆動歯車75を装着する駆動歯車装着室71cが設けられている。この駆動歯車装着室71cの底部には駆動歯車支持軸75aが立設され、この駆動歯車支持軸75aに駆動歯車75が駆動歯車支持軸75a回りに共回り可能に軸支されている。この駆動歯車75は、平歯車2に噛合するように径寸法および歯ピッチが設定され、これによって駆動歯車75の駆動回転が平歯車2に伝達されるようになっている。かかる駆動歯車75は、図略の駆動部の駆動力を駆動歯車支持軸75aが受けることにより駆動歯車支持軸75a回りに駆動回転するようになっている。
【0053】
上記蓋体72は、ケーシング71と同一の平面形状に形成された底板体によって形成されている。この蓋体72の四隅部には、挿通孔72aが穿設されている一方、ケーシング71には挿通孔72aの対応位置にねじ孔71dが穿設され、蓋体72でケーシング71の開口を塞いだ状態でビス78を挿通孔72aを介してねじ孔71dに螺着締結することにより、蓋体72がケーシング71に取り付けられるようになっている。
【0054】
かかる刈込み機7の構成によれば、駆動部からの駆動力を駆動歯車支持軸75aに伝達することによって駆動歯車75も回転する。この駆動歯車75の回転は、駆動歯車75と噛合している平歯車2に伝達され、平歯車2が中心軸5回りに回転する。そして、この平歯車2の回転によって平歯車2の表裏の偏心位置に180°の位相で突設された偏心カム3が中心軸5回りに旋回してクランク運動を行うため、偏心カム3に基端側連結部62が連結した出力ロッド6がピストン運動を行い、これによって積層され、かつ、連結軸73aを介して出力ロッド6にリンクされた各ブレード73が互いに反対方向に向かう往復運動を行うことになる。
【0055】
そして、本発明においては、平歯車2の表裏に突設された偏心カム3が、上記半抜きプレス工法によって形成されているため、従来のように別体である偏心カムをかしめ止めやねじ止めで平歯車2に固定したり、或は鍛造や切削加工で形成する場合に比べて製作が容易であり、刈込み機7の製造コストの低減化を図る上で極めて有効である。
【0056】
図8は、本発明に係る円運動を往復運動に変換するためのカム構造の第2実施形態を示す図であり、(イ)は斜視図、(ロ)は平面図、(ハ)は(イ)のD−D線断面図である。この実施形態における円運動を往復運動に変換するためのカム構造1aにあっては、偏心カムとして、上記三日月形状の偏心カム3に代えて、3本の円柱状のカム突起30が用いられている。これらのカム突起30は、いずれも出力ロッド6の基端側円孔62aの内周面に当接するように設置位置が設定されている。その他の構成については第1実施形態の円運動を往復運動に変換するためのカム構造1と同様である。
【0057】
第2実施形態の円運動を往復運動に変換するためのカム構造1aによれば、カム突起30は上記偏心カム3に比べて3つ合わせても断面積を小さくすることができるため、その分半抜きプレス加工時のプレス圧を小さくすることが可能になり、エネルギーコストの低減化を実現することができる。
【0058】
以上詳述したように、本発明の円運動を往復運動に変換するためのカム構造1,1aは、金属製の平歯車2と、この平歯車2の少なくとも片面の偏心位置に突設された偏心カム3(カム突起30を含む)とを備えて構成され、偏心カム3は平歯車2の反対側の面からの半抜きプレス加工(ファインブランキング(fine blanking))によって形成されているため、かかる半抜きプレス加工によって形成された半抜き状態の偏心カム3は、周りの切り口面が極めて平坦であり、だれや返りの形成がなく、寸法精度が極めて良好であることから、周面が出力ロッド6の基端側円孔62aの内周面に摺接してその機能を必要かつ充分に果たすことができる。
【0059】
そしてかかる工法によって偏心カム3を形成させることによって、平歯車2に別体である偏心カムをねじ止めやかしめ止めで固定する従来のものに比べて、重量の軽減、材料コストおよび加工コストの低減化を図ることが可能であり、製造コストの低減に寄与することができる。
【0060】
また、平歯車2の中心位置に軸孔21穿設されている。そして、第1実施形態の場合、偏心カム3(第2実施形態では複数のカム突起30)に、軸孔21を含むように所定の中心位置を中心とし、径寸法の設定された円の周に内接する内接周面31と、対向面が軸孔21から径方向に所定寸法離間した切欠き凹部33とを設けることにより、偏心カム3に出力ロッド6の基端側円孔62aを外嵌した状態で、基端側円孔62a内に平歯車2の軸孔21に嵌挿された中心軸5が入り込んだ状態になるとともに、中心軸5と偏心カム3の凹部との間に潤滑剤充填空間34が形成されるため、この潤滑剤充填空間34にグリース等の潤滑剤を充填することができ、偏心カム3を常に円滑作動させる上で有効であるとともに、潤滑剤の給油頻度を少なくすることが可能になる。
【0061】
また、偏心カム3を、平歯車2の両面にそれぞれ形成することにより、平歯車2の両面で円運動を往復運動に変換することが可能になる。また、偏心カム3を、軸孔21の軸心周りの点対称位置にそれぞれ形成することにより、一対の他の部材を180°の位相で互いに摺接往復運動させることが可能になる。
【0062】
そして、かかるカム装置4,4aおよび円運動を往復運動に変換するためのカム構造1,1aを用いたカム装置を、一方の端部に偏心カム3に摺接状態で外嵌する基端側円孔62aの穿設された出力ロッドを備えて形成することにより、平歯車2の回転運動を、偏心カム3および出力ロッドを介して往復運動に変換することができる。
【0063】
また、刈込み機7を、かかるカム装置4,4aおよび円運動を往復運動に変換するためのカム構造1,1aを備えて構成することにより、刈込み機7の製造コストの低減化を図ることが可能になる。
【0064】
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0065】
(1)上記の第1実施形態においては、偏心カム3の内接周面31が接する円軌跡に中心軸5の外周面が内側で接するように偏心カム3と中心軸5とが相互に位置設定されているが、本発明は、中心軸5の外周面が円に接することに限定されるものではなく、中心軸5が円の内側にある限り特に中心軸5の外周面が円軌跡に接しなくてもよい。
【0066】
(2)上記の実施形態においては、平歯車2は中心軸5回りに回転自在に軸支されているが、本発明は、平歯車2が中心軸5に軸支されることに限定されるものではなく、例えば、中心軸5を設けない代わりに平歯車2の外周面をケーシング71の内周面に摺接させるようにしてもよい。こうすることによって偏心カム3の設置位置に拘らず偏心カム3と中心軸5との干渉がなくなるため、干渉を回避するための切欠き凹部33を設ける必要がなくなり、偏心カム3を加工コストの安価な円形に形成することが可能になる。
【0067】
(3)上記の実施形態においては、平歯車2の表裏の点対称位置に(すなわち180°の位相差で)偏心カム3が形成されているが、一対の偏心カム3が点対称位置に設けられることに限定されるものではなく、任意の位相差で設けることができる。
【0068】
(4)上記の実施形態においては、平歯車2の表裏にそれぞれ偏心カム3が設けられているが、本発明は、平歯車2の表裏に偏心カム3を設けることに限定されるものではなく、片面だけに設けてもよい。
【0069】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の円運動を往復運動に変換するためのカム構造によれば、歯車の少なくとも片面の偏心位置に突設される偏心カムを、歯車の反対側の面からの半抜きプレス加工によって形成したため、かかる半抜きプレス加工によって押し起こされて形成した半抜き状態の偏心カムは、周りの切り口面が極めて平坦であり、だれや返りの形成がなく、寸法精度が極めて良好であることから、周面が他の部材に摺接してその機能を発揮する偏心カムとしての役割を必要かつ充分に果たすことができる。
【0070】
そして、歯車に別体である偏心カムをねじ止めやかしめ止めで固定する従来のものに比べて、材料コストおよび加工コストの低減化を図ることが可能であり、製造コストの低減化に貢献することができる。
【0071】
また、平歯車のみで偏心カム部を構成し得ることから、従来のものに比べてカム装置の重量を軽量にすることができる。
【0072】
本発明の請求項2記載の円運動を往復運動に変換するためのカム構造によれば、偏心カムを歯車の両面にそれぞれ形成したため、歯車の両面において円運動を往復運動に変換することが可能になる。
【0073】
本発明の請求項3記載の円運動を往復運動に変換するためのカム構造によれば、偏心カムを軸孔の軸心周りの点対称位置にそれぞれ形成したため、歯車の回転により一対の他の部材を180°の位相で互いに摺接往復運動させることができる。
【0074】
本発明の請求項4記載の円運動を往復運動に変換するためのカム構造によれば、歯車の中心位置に軸孔を穿設し、偏心カムには軸孔を含むように中心位置および径寸法の設定された円軌跡に内接する内接周面と、対向面が軸孔から径方向に所定寸法離間した切欠き凹部とを設けたため、偏心カムに円孔を有する他の部材を外嵌した状態で、円孔内に歯車の軸孔に嵌挿された軸が入り込んだ状態になるとともに、軸と偏心カムの凹部との間に隙間が形成されるため、この隙間にグリース等の潤滑剤を充填することが可能になり、偏心カムを長期間に亘って給油なしに円滑作動させる上で極めて好都合である。
【0076】
本発明の請求項記載の円運動を往復運動に変換するためのカム構造によれば、偏心カムを、軸孔を含むように中心位置および径寸法の設定された円軌跡に内接する複数のカム突起により形成したため、カム突起として小片を採用することにより、複数のカム突起を合わせてもそれらの断面積を1つの偏心カムを採用する場合よりも小さくすることが可能であり、その分半抜きプレス加工のプレス圧を小さくすることができ、エネルギーコストの低減化を図ることができる。
【0077】
本発明の請求項記載のカム装置によれば、一方の端部に偏心カムに摺接状態で外嵌する摺接孔の穿設された出力ロッドを備え、摺接孔が偏心カムに外嵌されることによって歯車と出力ロッドとを互いに連結するように構成したため、歯車の回転運動を、偏心カムおよび出力ロッドを介して往復運動に変換することができる。
【0078】
本発明の請求項記載の刈込み機によれば、鋸刃状の複数の刈込み刃を有する一対の長尺の刃部材を、それぞれの刈込み刃を対向させた状態で互いに長手方向に摺動可能に積層し、少なくとも一方の刃部材を出力ロッドの他方の端部に接続したため、歯車の回転運動は、偏心カムおよび出力ロッドを介して往復運動に変換されて一対の刃部材に伝達され、刃部材の刃の長手方向への往復動によって刈込み刃で草木の刈込み操作を行うことができる。
【0079】
また、刈込み機には、半抜きプレス加工により形成された偏心カムを有する歯車を採用したため、刈込み機の製造コストの軽減化に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る円運動を往復運動に変換するためのカム構造の第1実施形態を示す図であり、(イ)は斜視図、(ロ)は平面図、(ハ)は(イ)のA−A線断面図である。
【図2】半抜きプレス加工を説明するための断面視の説明図である。
【図3】半抜きプレス工法による円運動を往復運動に変換するためのカム構造1の製造方法を説明するための原料鉄板の流れに沿った工程図であり、(イ)はピアス穿設工程、(ロ)は裏面半抜き工程、(ハ)は表面半抜き工程をそれぞれ示している。また、(ニ)は、半抜き工程後の平歯車が抜き取られた状態の原料鉄板を示している。
【図4】本発明に係るカム装置の第1実施形態を示す図であり、(イ)は斜視図、(ロ)は平面図、(ハ)は(イ)のB−B線断面図である。
【図5】本発明に係るカム装置の第2実施形態を示す図であり、(イ)は斜視図、(ロ)は平面図、(ハ)は(イ)のC−C線断面図である。
【図6】カム装置が適用された本発明に係る刈込み機の要部の一実施形態を示す斜視図である。
【図7】図6の側面視の断面図である。
【図8】本発明に係る円運動を往復運動に変換するためのカム構造の第2実施形態を示す図であり、(イ)は斜視図、(ロ)は平面図、(ハ)は(イ)のD−D線断面図である。
【図9】(イ)および(ロ)は、従来の円運動を往復運動に変換するためのカム構造を例示する斜視図である。
【符号の説明】
1 円運動を往復運動に変換するためのカム構造
2 平歯車
21 軸孔
3 偏心カム
31 内接周面
32 対向面
33 切欠き凹部
34 潤滑剤充填空間
4 カム装置
5 中心軸
51 摺動リング
6 出力ロッド
61 ロッド本体
62 基端側連結部
62a 基端側円孔
63 先端側連結部
63a 先端側円孔
7 刈込み機
71 ケーシング
71a カム構造装着室
72 蓋体
73 ブレード

Claims (7)

  1. 金属製の歯車と、この歯車の少なくとも片面の偏心位置に突設された偏心カムとからなるカム構造において、上記偏心カムは、上記歯車の反対側の面からの半抜きプレス加工によって形成されていることを特徴とする円運動を往復運動に変換するためのカム構造。
  2. 上記偏心カムは、上記歯車の両面にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1記載の円運動を往復運動に変換するためのカム構造。
  3. 上記歯車には中心位置に軸孔が穿設され、上記偏心カムは、上記軸孔の軸心周りの点対称位置にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項2記載の円運動を往復運動に変換するためのカム構造。
  4. 上記偏心カムは、上記軸孔を含むように中心位置および径寸法の設定された円に内接する内接周面と、この内接周面の反対側の対向面が上記軸孔から径方向に所定寸法離間することによって形成された切欠き凹部とを有していることを特徴とする請求項3記載の円運動を往復運動に変換するためのカム構造。
  5. 上記偏心カムは、上記軸孔を含むように中心位置および径寸法の設定された円に内接する複数のカム突起により形成されていることを特徴とする請求項3記載の円運動を往復運動に変換するためのカム構造。
  6. 請求項1乃至4のいずれかに記載の円運動を往復運動に変換するためのカム構造が用いられるカム装置であって、一方の端部に上記偏心カムに摺接状態で外嵌する摺接孔の穿設された出力ロッドが備えられ、上記摺接孔が上記偏心カムに外嵌されることによって上記歯車と上記出力ロッドとが互いに連結されていることを特徴とするカム装置。
  7. 請求項6記載のカム装置が用いられる刈込み機であって、鋸刃状の複数の刈込み刃を有する一対の長尺の刃部材が、それぞれの刈込み刃を対向させた状態で互いに長手方向に摺動可能に積層され、少なくとも一方の刃部材が上記出力ロッドの他方の端部に接続されていることを特徴とする刈込み機。
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