JP4446785B2 - 高周波送受信器およびそれを具備するレーダ装置ならびにそれを搭載したレーダ装置搭載車両およびレーダ装置搭載小型船舶 - Google Patents

高周波送受信器およびそれを具備するレーダ装置ならびにそれを搭載したレーダ装置搭載車両およびレーダ装置搭載小型船舶 Download PDF

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Description

本発明は、ミリ波レーダモジュールやミリ波無線通信機等に使用される非放射性誘電体線路(NRDガイド)を用いた高周波送受信器に関するものであり、パルス変調された送信用のミリ波信号が内部の反射等により受信系に出力されるのを遮断できる開閉器を有し、この開閉器のスイッチングノイズの影響を低減することができる高周波送受信器およびそれを具備するレーダ装置ならびにそれを搭載したレーダ装置搭載車両およびレーダ装置搭載小型船舶に関するものである。
従来から、ミリ波レーダモジュールやミリ波無線通信機等への応用が期待される高周波送受信器の方式として、例えば、特許文献1に開示されているようなパルス変調方式が提案されている。
しかしながら、パルス変調方式では、パルス変調された送信用のミリ波信号の一部が高周波送受信器の内部の反射等により受信系に不要な信号として出力され、これが受信性能に悪影響を及ぼすという問題点があった。
本発明者は既にこの問題点に対する解決策を提案している(特許文献2を参照。)。その構成の例を、図18および図19にそれぞれ平面図で示す。なお、これらの構成の例において用いられるNRDガイドの基本的な構成は図17に示す部分破断斜視図のようなものであり、平行平板導体41,42間に誘電体線路43が挟まれた構成である。
図18に示す例の高周波送受信器は、送信アンテナと受信アンテナとが一体化されたものの例であり、ミリ波信号の波長の2分の1以下の間隔で配置された平行平板導体51間に、第1の誘電体線路53に付設され、高周波ダイオードから出力された高周波信号を周波数変調するとともにミリ波信号として第1の誘電体線路53を伝搬させるミリ波信号発振部52と、第1の誘電体線路53の途中に介在し、ミリ波信号をパルス化して送信用のミリ波信号として第1の誘電体線路53から出力させるパルス変調器(図示せず)と、第1の誘電体線路53に一端側が電磁結合するように近接配置されるかまたは第1の誘電体線路53に一端が接合されて、ミリ波信号の一部をミキサー59側へ伝搬させる第2の誘電体線路58と、平行平板導体51に平行に配設されたフェライト板の周縁部に所定間隔で配置され、かつそれぞれミリ波信号の入出力端とされた第1の接続部54aと第2の接続部54bと第3の接続部54cとを有し、一つの接続部から入力されたミリ波信号をフェライト板の面内で時計回りまたは反時計回りに隣接する他の接続部より出力するサーキュレータ54であって、第1の誘電体線路53のミリ波信号の出力端に第1の接続部54aが接続されるサーキュレータ54と、サーキュレータ54の第2の接続部54bに接続され、ミリ波信号を伝搬させるとともに先端部に送受信アンテナ56を有する第3の誘電体線路55と、サーキュレータ54の第3の接続部54cに接続され、送受信アンテナ56で受信されて第3の誘電体線路55を伝搬し第2の接続部54bを通って第3の接続部54cから出力された受信波をミキサー59へ伝搬させる第4の誘電体線路57と、第2の誘電体線路58の中途と第4の誘電体線路57の中途とを電磁結合するように近接させるかまたは接合させて成り、ミリ波信号の一部と受信波とを混合させて中間周波信号を発生させるミキサー59と、を設けた高周波送受信器である。そして、この例において、ミキサー59の出力端に、パルス変調された送信用のミリ波信号がパルス変調器から出力されたときに出力端を開状態とするスイッチング制御部(図示せず)を設けることにより、パルス変調器のパルス化動作を開始するためのパルス化信号がパルス変調器に入力されるのとほとんど同時に、不要信号がミキサー59よりも後段の受信系に出力されるのを防ぐことができる。
図19に示す例の高周波送受信器は、送信アンテナと受信アンテナとを独立させたものの例であり、ミリ波信号の波長の2分の1以下の間隔で配置された平行平板導体61間に、第1の誘電体線路63に付設され、高周波ダイオードから出力された高周波信号を周波数変調するとともにミリ波信号として第1の誘電体線路63を伝搬させるミリ波信号発振部62と、第1の誘電体線路63の途中に介在し、ミリ波信号をパルス化して送信用のミリ波信号として第1の誘電体線路63から出力させるパルス変調器(図示せず)と、第1の誘電体線路63に一端側が電磁結合するように近接配置されるかまたは第1の誘電体線路63に一端が接合されて、ミリ波信号の一部をミキサー71側へ伝搬させる第2の誘電体線路68と、平行平板導体61に平行に配設されたフェライト板の周縁部に所定間隔で配置され、かつそれぞれミリ波信号の入出力端とされた第1の接続部64aと第2の接続部64bと第3の接続部64cとを有し、一つの接続部から入力されたミリ波信号をフェライト板の面内で時計回りまたは反時計回りに隣接する他の接続部より出力するサーキュレータ64であって、第1の誘電体線路63のミリ波信号の出力端に第1の接続部64aが接続されるサーキュレータ64と、サーキュレータ64の第2の接続部64bに接続され、ミリ波信号を伝搬させるとともに先端部に送信アンテナ66を有する第3の誘電体線路65と、先端部に受信アンテナ70、他端部にミキサー71が設けられた第4の誘電体線路69と、サーキュレータ64の第3の接続部64cに接続され、送信アンテナ66で受信混入したミリ波信号を減衰させる、無反射終端部67aが先端に設けられた第5の誘電体線路67と、第2の誘電体線路68の中途と第4の誘電体線路69の中途とを電磁結合するように近接させるかまたは接合させて成り、ミリ波信号の一部と受信波とを混合させて中間周波信号を発生させるミキサー71と、を設けた高周波送受信器である。そして、この例において、ミキサー71の出力端に、パルス変調された送信用のミリ波信号がパルス変調器から出力されたときに出力端を開状態とするスイッチング制御部(図示せず)を設けることにより、パルス変調器のパルス化動作を開始するためのパルス化信号がパルス変調器に入力されるのとほとんど同時に、送信アンテナ66から受信アンテナ70へ直接混入した不要信号がミキサー71よりも後段の受信系に出力されるのを防ぐことができる。
次に、図16は図18に示す高周波送受信器をミリ波レーダとして用いたときの各部の構成をブロック回路図で示したものである。
図16において、111は、ガンダイオードおよびバラクターダイオードを具備したVCOであり、その変調信号入力用のIN−2端子に信号が入力されて動作する。このVCO111の出力信号を、IN−1端子に入力されたパルス化信号をパルス変調器112に入力することにより、パルス変調器112によってパルス変調させる。このパルス変調器112は、図18においては、第1の誘電体線路53の途中に介在するものであり、図20にその構成を斜視図で示すようなスイッチ(RFスイッチ)である。
図20に示すパルス変調器の構成は、配線基板88の一主面にチョーク型バイアス供給線路90を形成して、その中途に形成された接続用の電極81,81間に、半田実装されたビームリードタイプのPINダイオードやショットキーバリアダイオード80を設けたスイッチである。このようなスイッチが、PINダイオードやショットキーバリアダイオード80が第1の誘電体線路53の途中の端面間に、そのバイアス印加電圧方向が横方向になるように設置して、パルス変調器112として使用される。
113は、送信時にはミリ波信号をアンテナ114側へ伝送させ、受信時には受信波をミキサー115側へ伝送させるサーキュレータ、114はミリ波信号の送受信用のアンテナであり、アンテナ114は、サーキュレータ113とは金属導波管または金属導波管に誘電体を充填した誘電体導波管等を介して接続された、例えばホーンアンテナ等である。また、115は、VCO111から出力されたミリ波信号とアンテナ114で受信した受信信号とを混合することにより、目標物までの距離等を検出するための中間周波信号を出力するミキサーである。
116は、ミキサー115から出力された中間周波信号を、遮断したり通過させたりする開閉器としてのスイッチである。また、119はスイッチ116の開閉(オン−オフ)のタイミングを制御する制御部である。これらスイッチ116および制御部119からスイッチング制御部が構成される。
制御部119は、パルス変調器112と連動するようにIN−1端子のパルス化信号が入力されて、パルス変調器112でパルス変調された送信用のミリ波信号が、NRDガイドと誘電体導波管との接続部で反射されたりサーキュレータ113から漏れてミキサー115を介して不要信号となって出力されたりして増幅器118に入力される前に、スイッチ116により遮断するようにその開閉のタイミングを制御する。
なお、117はスイッチ116と増幅器118とを交流結合するためのコンデンサである。
以上の構成により、パルス変調された送信用のミリ波信号がミキサー115に混入して後段の受信系に漏れないように遮断できるため、ミリ波レーダシステムの探知精度を高めることが可能となる。
一方、パルス変調方式の他の従来の高周波送受信器としては、例えば、特許文献3に開示されているような、送信用のミリ波信号をRFスイッチ等によって間欠的に送信し、その送信用のミリ波信号が送信されていない間は中間周波信号を遮断して受信処理をさせないようにする、例えば上記スイッチング制御部と同様の受信処理禁止手段を備えた例も提案されている。
特開2000−258525号公報 特開2002−328161号公報 特開2003−198421号公報
しかしながら、特許文献2において提案した構成においても、本発明者らがさらに高周波送受信器の性能を高めるべく鋭意検討を重ねた結果、次に述べるようなさらに改善が望まれる問題点を見いだした。
まず、そのような問題点の一つとして、スイッチ116の少なくとも閉(オン)のタイミングを緻密に制御する必要があった。
一般に、高周波ダイオードを用いたパルス変調器112は、ゼロバイアス容量等の高周波ダイオードに固有の特性を有しているため、駆動用に理想的なパルス信号を入力したとしても、変調電流にリンギングノイズ等の歪みが大なり小なり生じることがある。また、駆動用のパルス信号自身にも大なり小なり同様の歪みが存在することがある。これらのため、パルス変調器112から出力されるミリ波信号の出力強度が信号の1周期内において定常状態に安定するまでに、ある一定時間が必要である。その結果、IN−1端子の信号を開(オフ)状態にして、ミリ波信号の出力を開(オフ)状態にした後、スイッチ116を閉(オン)状態にすると、そのタイミングによっては、まだミリ波信号の出力強度の変動が残っていて、これが不要な信号(ノイズ)としてミキサー115に出力されてしまい、本来検出すべき信号と混信して、レーダ探知性能を悪化させる場合があるという問題点があった。
次に、図16に示すミリ波レーダの構成においては、制御部119においてスイッチ116の開閉のタイミング信号を生成する際に、IN−1端子の信号のみを用いてそのタイミング信号を生成したのでは、開閉のタイミングを緻密に制御できなかったり、タイミングを生成するための回路が複雑化したりするといった不都合が生じる場合があるという問題点もあった。
図16に示す構成のミリ波レーダにおいては、IN−1端子の信号を用いてスイッチ116の開閉をするには、まず、IN−1端子の信号により、パルス変調器112からのミリ波信号の出力が制御される(IN−1端子が閉(オン)状態のときミリ波信号が出力される)ので、IN−1端子の信号が閉(オン)状態から開(オフ)状態となるタイミングを用いてスイッチ116を閉(オン)状態とすることができる。次に、スイッチ116を開(オフ)状態とするタイミングは、IN−1端子の信号を用いると、IN−1端子の信号が閉(オン)状態から開(オフ)状態となり、次に閉(オン)状態となる前に開(オフ)状態としなければならないので、そのスイッチ116を開(オフ)状態とするタイミング信号にはIN−1端子の信号を遅らせた信号を用いる必要があり、何らかの遅延回路を用いてその信号を生成する必要がある。これには、例えばCR遅延回路を用いるのが最も簡便である。
しかしながら、図16に示す構成のミリ波レーダでは、IN−1端子に印加されてパルス変調器112に入力されるパルス信号のパルスの周期がパルス幅に対し長く、CR遅延回路の遅延時間を大きくとる必要があるため、回路定数のわずかなばらつきでもタイミングが大きくばらついてしまうこととなり、また、CR遅延回路を付加することによる全体の回路の複雑化も懸念されるという問題点があった。
また、特許文献2において提案した構成においても、本発明者らがさらに高周波送受信器の性能を高めるべく鋭意検討を重ねた結果、次に述べるようなさらに改善が望まれる問題点を見いだした。
まず、そのような問題点の一つとして、スイッチ116を開閉する際にスイッチングノイズが発生するが、このスイッチングノイズが他の回路系に及ぼす影響を小さくする必要があった。
一般に、スイッチ116には、制御信号に応じて高速にスイッチ動作をさせる必要があるため、CMOS等のアナログスイッチが用いられる。しかしながら、その特性上、それらのスイッチ116には、スイッチ動作時にわずかながらスイッチングノイズが発生し、後段の増幅器118で増幅され、不要な信号として周囲の別の回路系に混入し悪影響を及ぼすことがあった。
次に、高周波送受信器には、例えばミリ波レーダに適用される場合には、回路系の異常を検知して外部に知らせるための自己診断機能を備えていることが望ましい。これにより、例えば車載衝突防止用レーダに高周波送受信器を使用する場合において、高周波送受信器の回路系の動作不良を事前に外部に知らせることができ、車載衝突防止用レーダの動作不良を知らないまま使用して事故を起こす危険を未然に防ぐことができる。このような自己診断機能については、なるべく回路を複雑にすることなく、また、高周波送受信器としての基本的な機能に影響を与えることなく、しかも簡便に構成することが好ましい。
さらに、スイッチ116が開(オフ)状態のとき、ミキサー115の出力から負荷のインピーダンスが無限大(容量が非常に小さい開放端に相当する。)に見え、ミキサー115の出力の高周波成分がミキサー115側へほぼ全反射されてしまうという問題点があった。
これによって、ミキサー115が正常に動作しないことがあるばかりか、多重反射した中心周波信号の一部がスイッチ116以降の回路に混入してしまい、中間周波信号を正常に出力できない場合があるという問題点があった。
また、特許文献3に開示されている技術においては、受信処理禁止手段において受信処理を禁止するタイミングを緻密に制御する必要があるという問題点があった。すなわち、受信処理を禁止するタイミングが緻密に制御されていない場合には、送信用のミリ波信号が探知対象物で反射して戻ってくるまでには、ある一定の時間がかかることから、送信用のミリ波信号が送信されていない間であっても、受信すべきミリ波信号が入力されている時があり、その時をも受信処理を禁止したのでは受信すべき重要な情報が欠落されてしまうことがあるという問題点があった。
本発明は以上のような改善が望まれる問題点を解決すべく案出されたものであり、その目的は、パルス変調された送信用のミリ波信号が内部の反射等により受信系に出力されるのを遮断できる開閉器を有した高周波送受信器において、開閉器によるスイッチングノイズの影響を低減することができるとともに、簡便な構成の自己診断回路を備えた高周波送受信器を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、この高周波送受信器のパルス変調器に、パルス変調用信号源からの出力であるパルス変調用信号以外に、送信回路の動作試験(故障診断)用として直流電圧源等からの出力信号を切り替えて入力することができる、送信回路の故障診断機能をも備えた高周波送受信器を提供することにある。
また、本発明のさらに他の目的は、その送信回路の故障診断機能を備えるに当たって寄生容量(寄生キャパシタンス)が発生する場合にそれを補正して、その寄生容量によって引き起こされるパルス波形の歪みを抑制することができる高周波送受信器を提供することにある。
さらに、本発明の目的は、パルス変調された送信用のミリ波信号が内部の反射等により受信系に出力されるのを良好に遮断できるとともに、その遮断時にミキサーの出力の負荷インピーダンスを整合することができ、ミリ波レーダに使用した場合に探知精度を良好なものとすることができる高周波送受信器を提供することにある。
さらにまた、本発明の目的は、RFスイッチおよびスイッチング制御部を有しておりRFスイッチが高周波信号(ミリ波信号)を出力していない時に受信処理を禁止する高周波送受信器においても、適切なタイミングで受信処理を禁止することができる高周波送受信器を提供することにある。
また、本発明のさらに他の目的は、上記本発明の高周波送受信器を用いた高性能なレーダ装置ならびにそれを搭載したレーダ装置搭載車両およびレーダ装置搭載小型船舶を提供することにある。
上記本発明の目的をまとめると、本発明の主たる目的は、雑音(ノイズ)が含まれる中間周波信号を適切に遮断し、距離情報の検出等に有効な中間周波信号を適切に出力させることができる受信性能の高い高周波送受信器およびそれを用いた、探知対象物を早く確実に探知することができる高性能なレーダ装置ならびにその高性能なレーダ装置を搭載したレーダ装置搭載車両およびレーダ装置搭載小型船舶を提供することにある。
本発明の一実施形態に係る高周波送受信器は、高周波信号を発生する高周波発振器と、この高周波発振器に接続された、前記高周波信号を分岐して一方の出力端と他方の出力端とに出力する分岐器と、前記一方の出力端に接続された、この一方の出力端に分岐された高周波信号を変調して送信用高周波信号を出力する変調器と、磁性体の周囲に第1の端子,第2の端子および第3の端子を有し、この順に一つの前記端子から入力された高周波信号を隣接する次の前記端子より出力する、前記変調器の出力が前記第1の端子に入力されるサーキュレータと、このサーキュレータの前記第2の端子に接続された送受信アンテナと、前記分岐器の前記他方の出力端と前記サーキュレータの前記第3の端子との間に接続された、前記他方の出力端に分岐された高周波信号と前記送受信アンテナで受信した高周波信号とを混合して中間周波信号を出力するミキサーと、このミキサーの出力端に接続された、開状態で前記中間周波信号を遮断し、前記変調器からの前記送信用高周波信号が非出力状態で安定したときに閉状態となって前記中間周波信号を通過させる開閉器と、該開閉器の後段に設けた、前記開閉器の開閉時に前記中間周波信号に加わる雑音を阻止するとともに前記中間周波信号を通過させるフィルタとを具備し、前記ミキサーの前記出力端と前記開閉器との間に前記フィルタの3dBカットオフ周波数よりも低い周波数の試験用信号が入力されることを特徴とするものである。
また、本発明の他の実施形態に係る高周波送受信器は、高周波信号を発生する高周波発振器と、この高周波発振器に接続された、前記高周波信号を分岐して一方の出力端と他方の出力端とに出力する分岐器と、前記一方の出力端に接続された、この一方の出力端に分岐された高周波信号を変調して送信用高周波信号を出力する変調器と、この変調器の出力端に一端が接続された、この一端側から他端側へ前記送信用高周波信号を通過させるアイソレータと、このアイソレータに接続された送信アンテナと、前記分岐器の前記他方の出力端側に接続された受信アンテナと、前記分岐器の前記他方の出力端と前記受信アンテナとの間に接続された、前記他方の出力端に分岐された高周波信号と前記受信アンテナで受信した高周波信号とを混合して中間周波信号を出力するミキサーと、このミキサーの出力端に接続された、開状態で前記中間周波信号を遮断し、前記変調器からの前記送信用高周波信号が非出力状態で安定したときに閉状態となって前記中間周波信号を通過させる開閉器と、該開閉器の後段に設けた、前記開閉器の開閉時に前記中間周波信号に加わる雑音を阻止するとともに前記中間周波信号を通過させるフィルタとを具備し、前記ミキサーの前記出力端と前記開閉器との間に前記フィルタの3dBカットオフ周波数よりも低い周波数の試験用信号が入力されることを特徴とするものである。
また、本発明の高周波送受信器は、上記構成において、前記開閉器は、前記閉状態となった後、前記変調器から次の前記送信用高周波信号が出力される前に開状態となることを特徴とするものである。
また、本発明の高周波送受信器は、上記各構成において、前記変調器は、III−V族化合物半導体を含む材料から成る半導体素子が用いられていることを特徴とするものである。
また、本発明のレーダ装置は、上記本発明の高周波送受信器と、この高周波送受信器から出力される前記中間周波信号を処理して探知対象物までの距離情報を検出する距離情報検出器とを具備することを特徴とするものである。
また、本発明のレーダ装置搭載車両は、上記本発明のレーダ装置を備え、このレーダ装置を探知対象物の検出に用いることを特徴とするものである。
また、本発明のレーダ装置搭載船舶は、上記本発明のレーダ装置を備え、このレーダ装置を探知対象物の検出に用いることを特徴とするものである。
本発明によれば、S/N(信号対ノイズ)比を高くすることができ、受信性能の高い、簡便な自己診断機能を備えた高周波送受信器となる。
また、本発明のレーダ装置によれば、上記本発明の高周波送受信器と、この高周波送受信器から出力される前記中間周波信号を処理して探知対象物までの距離情報を検出する距離情報検出器とを具備することから、高周波送受信器の受信性能が高いため、早く確実に探知対象物を探知することができるとともに至近距離や遠方の探知対象物をも探知することができるレーダ装置となる。
また、本発明のレーダ装置搭載車両によれば、上記本発明のレーダ装置を備え、このレーダ装置を探知対象物の検出に用いることから、レーダ装置が早く確実に探知対象物である他の車両を探知するため、急激な挙動を車両に起こさせることなく、車両の適切な制御や運転者への適切な警告をすることができるレーダ装置搭載車両となる。
また、本発明のレーダ装置搭載船舶によれば、上記本発明のレーダ装置を備え、このレーダ装置を探知対象物の検出に用いることから、レーダ装置が早く確実に探知対象物である他の小型船舶を探知するため、急激な挙動を小型船舶に起こさせることなく、小型船舶の適切な制御や操縦者への適切な警告をすることができるレーダ装置搭載小型船舶となる。
本発明の高周波送受信器およびそれらを用いたレーダ装置ならびにそれを搭載したレーダ装置搭載車両およびレーダ装置搭載小型船舶について、以下に詳細に説明する。
図1〜図4はそれぞれ第1〜第4の高周波送受信器の実施の形態の一例を模式的に示すブロック回路図である。また、図5は第5の高周波送受信器をミリ波レーダに適用した場合の実施の形態の一例について、そのミリ波信号伝送部および中間周波信号伝送部の構成を示すブロック回路図である。また、図6は第5の高周波送受信器におけるIN−1端子のパルス化信号,IN−3端子のパルス信号,開閉器の開閉信号およびミキサーの出力の電圧波形ならびにパルス変調器の電流波形と、これら各信号間の相対的タイミングを模式的に示した線図である。また、図7は第7の高周波送受信器をミリ波レーダに適用した場合の実施の形態の一例について、そのミリ波信号伝送部および中間周波信号伝送部の構成を示すブロック回路図である。また、図8は第7の高周波送受信器をミリ波レーダに適用した場合の実施の形態の他の例について、そのミリ波信号伝送部および中間周波信号伝送部の構成を示すブロック回路図である。また、図9は第7または第8の高周波送受信器において、開閉器に試験用信号を入力する実施の形態の一例を示すブロック回路図である。また、図10は第7の高周波送受信器をミリ波レーダに適用した場合の実施の形態のさらに他の例について、そのミリ波信号伝送部および中間周波信号伝送部の構成を示すブロック回路図である。また、図11は第7の高周波送受信器の実施例のミリ波レーダについて、中間周波信号出力電圧の測定結果の例を示す図であり、(a)は中間周波信号出力電圧波形の測定結果の一例を示す線図、(b)は中間周波信号出力電圧変動ΔVIFの補正容量値Cによる依存性を示す線図である。また、図12は第9の高周波送受信器をミリ波レーダに適用した場合の実施の形態の一例について、そのミリ波信号伝送部および中間周波信号伝送部の構成を示すブロック回路図である。また、図13および図14はそれぞれ第11および12の高周波送受信器の実施の形態の一例を模式的に示すブロック回路図である。また、図15はレーダ装置の実施の形態の一例を模式的に示すブロック回路図である。
図1〜図4,図13〜図15において、1は高周波発振器、2は分岐器、3は変調器、4はサーキュレータ、5は送受信アンテナ、6はミキサー、7は開閉器(IFスイッチ)、8はアイソレータ、9は送信アンテナ、10は受信アンテナ、11は終端回路、100は距離情報検出器である。
また、図5,図7,図8,図10および図12において、21はミリ波信号発振部、22はパルス変調器(RFスイッチ)、23はサーキュレータ、24は送受信アンテナ、25はミキサー、26は開閉器(IFスイッチ)、30はフィルタ、31は試験用信号の入力配線、32は試験用開閉信号の入力配線、33は試験用信号の出力配線(スイッチングノイズの検出端子)、34は信号切り替え用スイッチ、35はコンデンサ、36は送信回路試験用信号の出力配線(送信回路動作試験時のミリ波信号の検出端子)、37は終端回路、38,R,Rは抵抗、S1は第1の系統、S2は第2の系統である。
また、図18,図19において、51,61は平行平板導体、52,62はミリ波信号発振部、53,63は第1の誘電体線路、54,64はサーキュレータ、55,65は第3の誘電体線路、56は送受信アンテナ、57,69は第4の誘電体線路、58,68は第2の誘電体線路、59,71はミキサー、67は第5の誘電体線路、66は送信アンテナ、70は受信アンテナである。
図1に示す第1の高周波送受信器の実施の形態の一例は、高周波信号を発生させる高周波発振器1と、この高周波発振器1に接続された、その高周波信号を分岐して一方の出力端2bと他方の出力端2cとに出力する分岐器2と、一方の出力端2bに接続された、その高周波信号の一部を変調して送信用高周波信号として出力する変調器3と、磁性体の周囲に第1の端子4aと第2の端子4bと第3の端子4cとを有し、この順に一つの端子から入力された高周波信号を隣接する次の端子より出力する、変調器3の出力端に第1の端子4aが接続されたサーキュレータ4と、このサーキュレータ4の第2の端子4bに接続された、その送信用高周波信号を送信するとともに探知対象物で反射して戻ってきた高周波信号を受信する送受信アンテナ5と、分岐器2の他方の出力端2cとサーキュレータ4の第3の端子4cとの間に接続された、他方の出力端2cに出力された高周波信号と送受信アンテナ5で受信した高周波信号とを混合して中間周波信号を出力するミキサー6と、このミキサー6の出力端に接続された、開状態で中間周波信号を遮断し、変調器3からの送信用高周波信号が非出力状態で安定したときに閉状態となって中間周波信号を通過させる開閉器7とを備えている構成である。
また、図2に示す第2の高周波送受信器の実施の形態の一例は、高周波信号を発生させる高周波発振器1と、この高周波発振器1に接続された、その高周波信号を分岐して一方の出力端2bと他方の出力端2cとに出力する分岐器2と、一方の出力端2bに接続された、その高周波信号の一部を変調して送信用高周波信号として出力する変調器3と、この変調器3の出力端に一端8aが接続された、一端8a側から他端8b側へその送信用高周波信号を通過させるアイソレータ8と、このアイソレータ8の他端8bに接続された、その送信用高周波信号を送信する送信アンテナ9と、分岐器2の他方の出力端2c側に接続された受信アンテナ10と、分岐器2の他方の出力端2cと受信アンテナ10との間に接続された、他方の出力端2cに出力された高周波信号と受信アンテナ10で受信した高周波信号とを混合して中間周波信号を出力するミキサー6と、このミキサー6の出力端に接続された、開状態で中間周波信号を遮断し、変調器3からの送信用高周波信号が非出力状態で安定したときに閉状態となって中間周波信号を通過させる開閉器7とを備えている構成である。
上記構成において、開閉器7は、パルス化された送信用高周波信号の送信前後で、その送信用高周波信号の出力状態が不安定な時には開状態となって中間周波信号を遮断し、その出力状態が安定してから閉状態となって中間周波信号を通過させるように動作する。このように開閉器7を動作させるためには、具体的には、開閉器7の開閉を制御するスイッチング制御部(図示せず)に遅延線路もしくは遅延回路要素を設け、変調器3の変調信号から一定時間だけ遅延させたタイミングで、そのスイッチング制御部において開閉器7の開閉を制御する信号を発生させるようにすればよい。また、開閉器7としては、具体的には、CMOS,TTL等の半導体論理素子、アナログIC、バイポーラトランジスタ、電界効果トランジスタ(FET)、メカニカルスイッチまたはMEMS(マイクロ・エレクトロ・メカニカル・システムズ)スイッチ等を用いればよい。
図1および図2にブロック回路図で示す第1および第2の高周波送受信器の実施の形態の例は、上記構成とすることから、変調器3に入力される変調信号にパルス波形歪み等のノイズが含まれていて、このノイズが送信用高周波信号に混入し、さらにこのようなノイズを含んだ送信用高周波信号の一部がミキサー6側に漏洩したとしても、開閉器7がこのようなノイズを含んだ送信用高周波信号に対応する中間周波信号を適切に遮断するように働くので、S/N比を高くすることができ、受信性能を高くすることができる。
さらに、これら第1および第2の高周波送受信器の実施の形態の例において、好ましくは次のように構成するとよい。
開閉器7は、閉状態となった後、変調器3から次の送信用高周波信号が出力される前に開状態とするとよい。このようにするには、スイッチング制御部に上記遅延線路もしくは遅延回路要素とは別にさらに同様の遅延線路もしくは遅延回路要素を設けるか、または別の開閉制御用の信号を入力するようにすればよい。これにより、次の中間周波信号が出力される前に、ノイズを含むパルス化された送信用高周波信号がミキサー6に混入してミキサー6の後段に接続される受信系にノイズを含む中間周波信号が漏れることがないようにその信号を開閉器7で良好に遮断することができるので、さらにS/N比を高くすることができ、すなわち受信性能を高くすることができる。
また、変調器3は、主要な構成要素としてIII−V族化合物半導体を含む材料から成る半導体素子を用いるとよい。III−V族化合物半導体を含む材料としては、砒化ガリウム(GaAs)、インジウム・燐(InP)およびインジウム・アンチモン(InSb)の他、砒化ガリウム(GaAs)にインジウム(In)もしくはアルミニウム(Al)を含んだ砒化インジウム・ガリウム(InGaAs)、砒化ガリウム・アルミニウム(GaAlAs)、砒化インジウム・ガリウム・アルミニウム(InGaAlAs)もしくは砒化インジウム・アルミニウム・ガリウム(InAlGaAs)、またはこれら、砒化インジウム(InAs)、砒化アルミニウム(AlAs)および砒化インジウム・アルミニウム(InAlAs)の混晶もしくは多層超格子(MQW)を用いればよい。また、これらのいずれかの材料から成る半導体素子としては、ダイオード、バイポーラトランジスタまたは電界効果トランジスタ(FET)を用いればよい。この場合には、このようなIII−V族化合物半導体を含む材料から成る半導体素子は、キャリアの移動度が大きくてライフタイムが短いため、変調器3において、この半導体素子に変調電流を流す際、変調器3の変調電流を過渡状態から速やかに定常状態に収束させることができるので、この変調電流に対応するパルス化された送信用高周波信号も速やかに定常状態に収束させることができ、パルス化された送信用高周波信号を出力した後、早いタイミングで開閉器7を閉(オン)状態にしても、送信用高周波信号にパルスの立ち上がり直後に発生する不要な信号が混入した中間周波信号がミキサー6の後段に出力されることがなくなり、中間周波信号が遮断されることにより送受信することができなくなる時間を短縮することができる。
なお、変調器3の動作に特に高速が要求されない場合には、III−V族化合物半導体の他に、シリコン(Si)やシリコン・ゲルマニウム(SiGe)混晶等を用いても構わない。
本発明において、開閉器7の後段には、この開閉器7の開閉時に中間周波信号に加わる雑音を阻止するとともに中間周波信号を通過させるフィルタを設ける。これにより、開閉器7が開閉動作するときに発生して中間周波信号に加わる雑音であるスイッチングノイズをその後段のフィルタで除去することができるので、不要な雑音信号が周囲の別の回路系に混入するのを確実に抑制することができる。また、不要な雑音信号がフィルタにより除去されるので、受信すべき中間周波信号の識別が容易に、かつ確実に行なえるようになる。
また、本発明において、ミキサー6の出力端と開閉器7との間にそのフィルタの3dBカットオフ周波数よりも低い周波数の試験用信号が入力される。これにより、この試験用信号は中間周波信号よりも周波数が低く、開閉器7の開閉時に中間周波信号に加わる雑音は中間周波信号よりも周波数が高いので、これら中間周波信号および雑音とは別に開閉器7を通過しフィルタで除去されることなく出力させることができるので、この試験用信号が開閉器7およびフィルタを通して出力されることを確認することにより、スイッチングノイズ除去に影響を与えることなく高周波送受信器に効果的な自己診断機能を簡単に備えることができる。
また、開閉器7にスイッチングノイズを発生させるための試験用開閉信号が入力されるとともに、開閉器7とそのフィルタとの間にスイッチングノイズの検出端子を設けてもよい。このときには、試験用開閉信号が入力されることによって開閉器7が微弱なスイッチングノイズを発生するため、試験用信号を改めて減衰器等で減衰させたりしなくても、このスイッチングノイズを減衰された試験用信号として利用して後段の回路に入力して、その後段の回路に接続された増幅器等の能動回路を飽和させることなく、開閉器とフィルタとの間に設けた検出端子で検出することができるので、簡便に自己診断機能を備えたものとすることができる。
また、変調器3に、変調用信号とは別に直流状の信号を切り替えて入力する信号切り替え用スイッチを、例えば、図10にブロック回路図で示す例の信号切り替え用スイッチ34のように設けるとよい。このような信号切り替え用スイッチとしては、例えばSPDTと称される機能を有したCMOS半導体スイッチ等や開閉器7と同種で2系統切り替え可能なものを用いればよい。このときには、この信号切り替え用スイッチが、パルス化された変調用信号を変調器3に入力するのとは別に、変調器3で用いられる入力信号の信号経路を切り替えるように動作することにより、動作試験用信号源として例えば直流電源によって発生された直流状の信号を変調器3に入力することができるので、変調器3にパルス化された変調用信号を入力できるだけではなく、この高周波送受信器の送信系の動作試験用として、直流電圧等の直流状の信号を入力することができ、それに対応した変調器3の出力を後段の送信回路に出力させることによって送信回路の動作試験(故障診断)を行なわせることができる、送信回路の故障診断機能をも備えたものとすることができる。
また、その際は、信号切り替え用スイッチに並列にコンデンサを、例えば、図10にブロック回路図で示す例のコンデンサ35のように接続するとよい。このときには、このコンデンサが、信号切り替え用スイッチの内部に存在する寄生容量(寄生キャパシタンス)を打ち消して、信号切り替え用スイッチの寄生容量によって発生する信号切り替え用スイッチでのパルス信号の高周波成分の反射を小さくするように働くので、歪みの少ないパルス信号を変調器3に入力できるものとなる。また、変調器3から送出されるパルス化された送信用高周波信号の信号レベルが安定するため、送信用高周波信号の一部がミキサー6に混入して後段の受信系に漏れないように遮断する開閉器7をパルス化された送信用高周波信号を送出後、すぐに閉(オン)にしても、不要な中間周波信号を出力することがなく、送信用高周波信号を送出後、すぐに受信を行なうことができる。
次に、図3に示す第3の高周波送受信器の実施の形態の一例は、高周波信号を発生させる高周波発振器1と、この高周波発振器1に接続された、その高周波信号を分岐して一方の出力端2bと他方の出力端2cとに出力する分岐器2と、一方の出力端2bに接続された、その高周波信号の一部を変調して送信用高周波信号として出力する変調器3と、磁性体の周囲に第1の端子4aと第2の端子4bと第3の端子4cとを有し、この順に一つの端子から入力された高周波信号を隣接する次の端子より出力する、変調器3の出力端に第1の端子4aが接続されたサーキュレータ4と、このサーキュレータ4の第2の端子4bに接続された、その送信用高周波信号を送信するとともに探知対象物で反射して戻ってきた高周波信号を受信する送受信アンテナ5と、分岐器2の他方の出力端2cとサーキュレータ4の第3の端子4cとの間に接続された、他方の出力端2cに出力された高周波信号と送受信アンテナ5で受信した高周波信号とを混合して中間周波信号を出力するミキサー6と、このミキサー6の出力端に接続された、中間周波信号を後段に出力する第1の系統S1および中間周波信号を終端する終端回路11が接続された第2の系統S2に交互に切り替えるスイッチ12とを備えている構成である。
また、図4に示す第4の高周波送受信器の実施の形態の一例は、高周波信号を発生させる高周波発振器1と、この高周波発振器1に接続された、その高周波信号を分岐して一方の出力端2bと他方の出力端2cとに出力する分岐器2と、一方の出力端2bに接続された、その高周波信号の一部を変調して送信用高周波信号として出力する変調器3と、この変調器3の出力端に一端8aが接続された、一端8a側から他端8b側へその送信用高周波信号を通過させるアイソレータ8と、このアイソレータ8に接続された、その送信用高周波信号を送信する送信アンテナ9と、分岐器2の他方の出力端2c側に接続された受信アンテナ10と、分岐器2の他方の出力端2cと受信アンテナ10との間に接続された、他方の出力端2cに出力された高周波信号と受信アンテナ10で受信した高周波信号とを混合して中間周波信号を出力するミキサー6と、このミキサー6の出力端に接続された、中間周波信号を後段に出力する第1の系統S1および中間周波信号を終端する終端回路11が接続された第2の系統S2に交互に切り替えるスイッチ12とを備えている構成である。
上記構成において、スイッチ12は、第2の系統S2側に接続することによって、中間周波信号を後段に出力しないときにミキサー6の出力端を終端回路11に接続するためのものである。このようなスイッチ12としては、具体的には、例えばSPDTと称される機能を有したCMOS半導体スイッチ等や開閉器7と同種で2系統切り替え可能なものを用いればよい。このようにすれば、スイッチ12を開放状態にして中間周波信号を遮断するのと比べて、スイッチ12は第2の系統S2に接続された終端回路11で終端されるため、ミキサー6の出力端からスイッチ12側を見たときの入力インピーダンスが低くなり、スイッチ12からミキサー6への中間周波信号の反射を抑えることができる。
図3および図4に示す第1および第2の高周波送受信器の実施の形態の例によれば、上記構成とすることから、中間周波信号をスイッチ12で遮断した時にも、スイッチ12からミキサー6側へのその中間周波信号の反射が抑えられるので、ミキサー6で発生した中間周波信号のうち後段へ出力して受信すべきものの波形を崩さず良好な状態で検出することができるようになり、送受信性能を向上させることができる。
さらに、これら第3および第4の高周波送受信器の実施の形態の例において、好ましくは次のように構成するとよい。
終端回路11は、ミキサー6の出力端とインピーダンスを整合させるとよい。例えば、このような回路では、通常は50Ω系で設計されることが多く、その際には図3および図4に示すように、終端回路11は、接地との間に抵抗値が50Ωの抵抗を直列に接続した回路とすればよい。このときには、スイッチ12を第2の系統S2に切り替えているときのミキサー6への中間周波信号の反射を最も小さく抑えることができるので、ミキサー6で発生した中間周波信号のうち後段へ出力して受信すべきものの波形をほとんど崩さず最良の状態で検出することができるようになり、送受信性能をさらに向上させることができる。
また、その際、スイッチ12に並列に、ミキサー6の出力端と第1の系統S1との間に抵抗を接続するとよい。このときには、この抵抗を介して第1の系統S1の直流レベルを安定させることができるので、ミキサー6で発生した中間周波信号のうち後段へ出力して受信すべきものの信号レベルを安定させることができ、検出の誤りを少なくすることができるため、送受信性能をさらに向上させることができる。
次に、第5および第6の高周波送受信器について、これらをミリ波レーダに使用した場合を例にとって、以下に詳細に説明する。
第5の高周波送受信器が適用されるミリ波レーダにおけるミリ波信号伝送部の構成は、図18に平面図で示したものと同様であり、第6の高周波送受信器が適用されるミリ波レーダにおけるミリ波信号伝送部の構成は、図19に平面図で示したものと同様である。また、これらの構成において用いられる誘電体線路としてのNRDガイドの基本的な構成は、図17に部分破断斜視図で示したものと同様である。
そして、第5の高周波送受信器をミリ波レーダに適用した場合の実施の形態の一例について、そのミリ波信号伝送部および中間周波信号伝送部の構成を図5にブロック回路図で示す。以下、第5の高周波送受信器の実施の形態の一例を中心に説明する。なお、以下の説明において、図5中に図18に示した構成要素に対応するものがあるときは、図5における参照符号を括弧書きで併せて示してある。
図18および図5に示すように、第5の高周波送受信器を用いたミリ波レーダは、ミリ波信号の波長の2分の1以下の間隔で配置された平行平板導体51間に、第1の誘電体線路53に付設され、高周波ダイオードから出力された高周波信号を周波数変調するとともにミリ波信号として第1の誘電体線路53を伝搬させるミリ波信号発振部52(21)と、第1の誘電体線路53の途中に介在し、ミリ波信号をパルス化して送信用のミリ波信号として第1の誘電体線路53から出力させるパルス変調器22と、第1の誘電体線路53に一端側が電磁結合するように近接配置されるかまたは第1の誘電体線路53に一端が接合されて、ミリ波信号の一部をミキサー59(25)側へ伝搬させる第2の誘電体線路58と、平行平板導体51に平行に配設されたフェライト板の周縁部に所定間隔で配置され、かつそれぞれミリ波信号の入出力端とされた第1の接続部54aと第2の接続部54bと第3の接続部54cとを有し、一つの接続部から入力されたミリ波信号をフェライト板の面内で時計回りまたは反時計回りに隣接する他の接続部より出力されるサーキュレータ54(23)であって、第1の誘電体線路53のミリ波信号の出力端に第1の接続部54aが接続されるサーキュレータ54(23)と、サーキュレータ54(23)の第2の接続部54bに接続され、ミリ波信号を伝搬させるとともに先端部に送受信アンテナ56(24)を有する第3の誘電体線路55と、サーキュレータ54(23)の第3の接続部54cに接続され、送受信アンテナ56(24)で受信されて第3の誘電体線路55を伝搬し第2の接続部54bを通って第3の接続部54cから出力された受信波をミキサー59(25)へ伝搬させる第4の誘電体線路57と、第2の誘電体線路58の中途と第4の誘電体線路57の中途とを電磁結合するように近接させるかまたは接合させて成り、送信用のミリ波信号の一部と受信波とを混合させて中間周波信号を発生させるミキサー59(25)と、を備えており、ミキサー59(25)の出力端に、開(オフ)状態で中間周波信号を遮断し、パルス変調器22から出力された送信用のミリ波信号が安定したときに閉(オン)状態となって中間周波信号を通過させる開閉器26が設けられている。
なお、この例では、ミキサー59(25)の出力端に発生した中間周波信号を開閉する開閉器26には、この開閉器26の開閉時間を制御するタイミング生成部29を接続するとともに、開閉器26の後段に開閉器26を通過して出力された中間周波信号を増幅するための増幅器28を設けている。
また、27は開閉器26と増幅器28とを交流結合するためのコンデンサである。
開閉器26は、パルス変調器22からパルス化された送信用のミリ波信号が出力され、そのミリ波信号が立ち上がった後、安定したときに閉(オン)状態とされる。このように送信用のミリ波信号の安定に応じて開閉器26の開閉を制御するには、送信用のミリ波信号の状態をモニターして開閉器26の開閉を制御するようにしてもよいし、例えばパルス変調器22の変調信号を利用して、その変調電流が安定したときに開閉器26を閉(オン)状態とするようにしてもよい。
ミリ波信号発振部52(21)は、例えばガンダイオードおよびバラクターダイオードを具備したVCO(電圧制御発振器)であり、その変調信号入力用のIN−2端子に信号が入力されて、ミリ波信号の発振器として動作する。このミリ波信号発振部52(21)のVCOの出力信号と、IN−1端子に入力されたパルス化信号とをパルス変調器22に入力することにより、パルス変調器22によってパルス変調させ、パルス化された送信用のミリ波信号が出力される。
このパルス変調器22は、図18においては、第1の誘電体線路53の途中に介在するものであり、例えば図20に示したものと同様に構成したRFスイッチである。その構成は、基板88の一主面にチョーク型バイアス供給線路90を形成して、その中途に形成された接続用の電極81,81間に、半田実装されたビームリードタイプもしくはフリップチップタイプのPINダイオードやショットキーバリアダイオード80を設けたスイッチであり、ショットキーバリアダイオード80が第1の誘電体線路53の途中の端面間に、そのバイアス電圧の印加方向が線路方向を横切る方向になるように設置したものである。
54(23)は、送信時にはミリ波信号をアンテナ56(24)側へ伝送させ、受信時には受信波をミキサー59(25)側へ伝送させるサーキュレータである。56(24)はミリ波信号の送受信用アンテナであり、例えばサーキュレータ54(23)とは金属導波管または金属導波管に誘電体を充填した誘電体導波管等を介して接続されたホーンアンテナ等である。また、ミキサー59(25)は、ミリ波信号発振部21のVCOから出力されたミリ波信号と送受信アンテナ56(24)で受信した受信信号とを混合することにより、目標物までの距離等を検出するための中間周波信号を出力する。
なお、この第5の高周波送受信器を用いたミリ波レーダでは、アンテナは送受信アンテナ56(24)が用いられているが、第6の高周波送受信器を用いたミリ波レーダにおいては、図19に示すように、アンテナは送信アンテナ66と受信アンテナ70とが用いられ、それに伴って、受信アンテナ70とミキサー71とに接続された第4の誘電体線路69と、サーキュレータ64の第3の接続部64cに接続され、送信アンテナ66で受信混入したミリ波信号を伝搬させるとともにその先端部に設けられた無反射終端部67aでそのミリ波信号を減衰させる第5の誘電体線路67とが加わるようになる。また、ミキサー71は、第2の誘電体線路68の中途と第4の誘電体線路69の中途とを電磁結合するように近接させるかまたは接合させるように構成されることとなる。この場合においても、以下に説明する開閉器26の動作とその作用効果については第5の高周波送受信器と同様である。
26は、ミキサー59(25)の出力端に設けられた、ミキサー59(25)から出力された中間周波信号を、開(オフ)状態で遮断し、閉(オン)状態で通過させる開閉器(IFスイッチ)である。また、29は開閉器26の開閉(オン−オフ)のタイミングを制御するタイミング信号を生成するタイミング生成部である。
28は、開閉器26の後段に高周波送受信器から出力された中間周波信号を増幅するために接続された、制御端子(IN−4端子)が付いた増幅器であり、外部からIN−4端子を通じて制御用信号が入力され、増幅器28の利得や動作が時間的に制御される。増幅器28の制御期間は、例えばIN−3端子に入力されたパルス信号のデジタル状態により決定され、入力された中間周波信号を、所望のタイミングで所望の期間だけ制御がかかった状態で増幅するように構成されている。
タイミング生成部29は、パルス変調器22および増幅器28の制御信号と連動するようにIN−1端子のパルス化信号およびIN−3端子のパルス信号が入力されて、パルス変調器22でパルス変調された送信用のミリ波信号が、NRDガイドと誘電体導波管との接続部で反射されたりサーキュレータ23から漏れてミキサー25を介して不要信号となって出力されて増幅器28に入力されたりする前に、開閉器26により遮断するようにタイミングを制御する。
このタイミング制御の例を、図6の線図を参照して説明する。図6は、IN−1端子のパルス化信号,IN−3端子のパルス信号,開閉器(IFスイッチ)26の開閉信号およびミキサー59(25)の出力の電圧波形ならびにパルス変調器(RFスイッチ)22の電流波形と、これら各信号間の相対的タイミングを模式的に示した線図である。なお、ミキサー59(25)の出力波形の一点鎖線で表示した部分は、ミキサー59(25)の出力がIFスイッチ(開閉器)26によって遮断される時間帯の出力、すなわち高周波送受信器において中間周波信号として本来不要な出力を示している。
ここではまず、RFスイッチ(パルス変調器)22の動作が全体のタイミングを決める上での基準となる。RFスイッチ(パルス変調器)22はIN−1端子のパルス化信号に従って、出力状態と非出力状態が繰り返され、それに伴い、パルス化された送信用のミリ波信号が出力される。IN−1端子からのパルス化信号によりRFスイッチ(パルス変調器)22のショットキーバリアダイオードに逆バイアスが印加され、このショットキーバリアダイオードはミリ波信号発振部52(21)のVCOによって発生されたミリ波信号を反射し、このミリ波信号はサーキュレータ54(23)を経て送受信アンテナ56(24)から送出されるとともに、その一部は送受信アンテナ56(24)とサーキュレータ54(23)との間で反射し、ミキサー59(25)へ入力される。また、サーキュレータ54(23)へ入射したミリ波信号の一部も直接ミキサー59(25)へ入力される。この一連の動作は、例えば1ナノ秒程度といった短い時間に行なわれる。こうしてミキサー59(25)へ混入したミリ波信号は不要な信号であり、近距離のレーダ探知を妨害するとともに、増幅器28を飽和させてしまい、近距離以外のレーダ探知をも妨害するように働くので、開閉器(IFスイッチ)26を開(オフ)状態とすることにより、不要なミリ波信号による中間周波信号が後段に出力されないように遮断する。そのタイミングは、例えばIN−1端子のパルス化信号やIN−3端子のパルス信号を用いて決定すればよい。
次に、開閉器(IFスイッチ)26の開閉のタイミングについて説明する。この例では、開閉器(IFスイッチ)26は、IN−3端子からのパルス信号がオフ状態となり、増幅器28の制御がオフ状態、すなわちレーダ探知を終了した(最遠方の探知を終えた)ときに開(オフ)状態とする。これにより、パルス変調器(RFスイッチ)22から送信用の次のミリ波信号が出力される前に開閉器(IFスイッチ)26を開(オフ)状態とすることとなる。
次に、IN−1端子からのパルス化信号がオフ状態となったd秒後、具体的には1〜5ナノ秒程度後に閉(オン)状態として、近距離の探知を開始する。この時間dは、パルス変調器(RFスイッチ)22の過渡特性によるミキサー59(25)の出力の過渡的変動が後段の増幅器28で増幅されても問題とならない程度に収束するまでの時間に設定すれば、これを開閉器(IFスイッチ)26を閉(オン)状態とするタイミングとするのに必要十分である。また、IN−3端子からのパルス信号がオフ状態となるときはレーダ探知を終了させるときでもあるので、これを開閉器(IFスイッチ)26を開(オフ)状態とするタイミングとするのに必要十分である。これにより、パルス変調器(RFスイッチ)22からの送信用のミリ波信号が非出力状態で安定したときに開閉器(IFスイッチ)26が閉(オン)状態となって、ミキサー59(25)の出力端から出力された所望の中間周波信号を通過させるようになる。
このように、開閉器(IFスイッチ)26の開閉のタイミングを設定すれば、適切なタイミングで精度良く開閉器(IFスイッチ)26を開閉して高周波送受信器の動作を安定させることができ、この高周波送受信器を用いたミリ波レーダのレーダ探知性能を高めることができるものとなる。
なお、本発明は上記実施の形態の例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を施すことは何等差し支えない。例えば、リミッタ等の平滑回路をミキサー25と開閉器26との間に設ける構成としてもよく、その場合には、中間周波信号を速やかに定常状態にすることができ、開閉器26が開(オフ)状態である時間を必要最小限にすることができる構成となる。
次に、第7および第8の高周波送受信器について、これらをミリ波レーダに使用した場合を例にとって、以下に詳細に説明する。
第7の高周波送受信器が適用されるミリ波レーダにおけるミリ波信号伝送部の構成は、図18に平面図で示したものと同様であり、第8の高周波送受信器が適用されるミリ波レーダにおけるミリ波信号伝送部の構成は、図19に平面図で示したものと同様である。また、これらの構成において用いられる誘電体線路としてのNRDガイドの基本的な構成は、図17に部分破断斜視図で示したものと同様である。
そして、第7の高周波送受信器をミリ波レーダに適用した場合の実施の形態の一例について、そのミリ波信号伝送部および中間周波信号伝送部の構成を図7にブロック回路図で示す。以下、第7の高周波送受信器の実施の形態の一例を中心に説明する。なお、以下の説明において、図7中に図18に示した構成要素に対応するものがあるときは、図7における参照符号を括弧書きで併せて示してある。
図18および図7に示すように、第7の高周波送受信器を用いたミリ波レーダは、ミリ波信号の波長の2分の1以下の間隔で配置された平行平板導体51間に、第1の誘電体線路53に付設され、高周波ダイオードから出力された高周波信号を周波数変調するとともにミリ波信号として第1の誘電体線路53を伝搬させるミリ波信号発振部52(21)と、第1の誘電体線路53の途中に介在し、ミリ波信号をパルス化して送信用のミリ波信号として第1の誘電体線路53から出力させるパルス変調器22と、第1の誘電体線路53に一端側が電磁結合するように近接配置されるかまたは第1の誘電体線路53に一端が接合されて、ミリ波信号の一部をミキサー59(25)側へ伝搬させる第2の誘電体線路58と、平行平板導体51に平行に配設されたフェライト板の周縁部に所定間隔で配置され、かつそれぞれミリ波信号の入出力端とされた第1の接続部54aと第2の接続部54bと第3の接続部54cとを有し、一つの接続部から入力されたミリ波信号をフェライト板の面内で時計回りまたは反時計回りに隣接する他の接続部より出力されるサーキュレータ54(23)であって、第1の誘電体線路53のミリ波信号の出力端に第1の接続部54aが接続されるサーキュレータ54(23)と、サーキュレータ54(23)の第2の接続部54bに接続され、ミリ波信号を伝搬させるとともに先端部に送受信アンテナ56(24)を有する第3の誘電体線路55と、サーキュレータ54(23)の第3の接続部54cに接続され、送受信アンテナ56(24)で受信されて第3の誘電体線路55を伝搬し第2の接続部54bを通って第3の接続部54cから出力された受信波をミキサー59(25)へ伝搬させる第4の誘電体線路57と、第2の誘電体線路58の中途と第4の誘電体線路57の中途とを電磁結合するように近接させるかまたは接合させて成り、送信用のミリ波信号の一部と受信波とを混合させて中間周波信号を発生させるミキサー59(25)と、を備えており、ミキサー59(25)の出力端に、開(オフ)状態で中間周波信号を遮断し、パルス変調器22から出力された送信用のミリ波信号が安定したときに閉(オン)状態となって中間周波信号を通過させる開閉器26が設けられている。
なお、この例では、ミキサー59(25)の出力端に発生した中間周波信号を開閉する開閉器26には、この開閉器26の開閉時間を制御するタイミング生成部29を接続するとともに、開閉器26の後段に開閉器26を通過して出力された中間周波信号を増幅するための増幅器28を設けている。
また、27は開閉器26と増幅器28とを交流結合するためのコンデンサである。
開閉器26は、パルス変調器22からパルス化された送信用のミリ波信号が出力され、そのミリ波信号が立ち上がった後、安定したときに閉(オン)状態とされる。このように送信用のミリ波信号の安定に応じて開閉器26の開閉を制御するには、送信用のミリ波信号の状態をモニターして開閉器26の開閉を制御するようにしてもよいし、例えばパルス変調器22の変調用信号を利用して、その変調電流が安定したときに開閉器26を閉(オン)状態とするようにしてもよい。
そして、開閉器26の後段に、開閉器26の開閉時に中間周波信号に加わる雑音を取り除くための、その雑音を阻止するとともに中間周波信号を通過させるフィルタ30を設けている。このようなフィルタ30は、中間周波信号に加わる雑音は中間周波信号よりも周波数が高いものであるので、例えば図7に示すように、RC低域通過フィルタを用いればよい。また、このフィルタ30は、中間周波信号の周波数帯の信号を選択的に通過させる帯域通過フィルタであってもよいし、雑音を選択的に阻止する帯域阻止フィルタであってもよい。
ミリ波信号発振部52(21)は、例えばガンダイオードおよびバラクターダイオードを具備したVCO(電圧制御発振器)であり、その変調信号入力用のIN−2端子に信号が入力されて、ミリ波信号の発振器として動作する。このミリ波信号発振部52(21)のVCOの出力信号と、IN−1端子に入力されたパルス化信号とをパルス変調器22に入力することにより、パルス変調器22によってパルス変調させ、パルス化された送信用のミリ波信号が出力される。
このパルス変調器22は、図18においては、第1の誘電体線路53の途中に介在するものであり、例えば図20に示したものと同様に構成したRFスイッチである。その構成は、基板88の一主面にチョーク型バイアス供給線路90を形成して、その中途に形成された接続用の電極81,81間に、半田実装されたビームリードタイプのPINダイオードやショットキーバリアダイオード80を設けたスイッチであり、ショットキーバリアダイオード80が第1の誘電体線路53の途中の端面間に、そのバイアス電圧の印加方向が線路方向を横切る方向になるように設置したものである。
54(23)は、送信時にはミリ波信号をアンテナ56(24)側へ伝送させ、受信時には受信波をミキサー59(25)側へ伝送させるサーキュレータである。56(24)はミリ波信号の送受信用アンテナであり、例えばサーキュレータ54(23)とは金属導波管または金属導波管に誘電体を充填した誘電体導波管等を介して接続されたホーンアンテナ等である。また、ミキサー59(25)は、ミリ波信号発振部21のVCOから出力されたミリ波信号と送受信アンテナ56(24)で受信した受信信号とを混合することにより、目標物までの距離等を検出するための中間周波信号を出力する。
なお、この第7の高周波送受信器を用いたミリ波レーダでは、アンテナは送受信アンテナ56(24)が用いられているが、第8の高周波送受信器を用いたミリ波レーダにおいては、図19に示すように、アンテナは送信アンテナ66と受信アンテナ70とが用いられ、それに伴って、受信アンテナ70とミキサー71とに接続された第4の誘電体線路69と、サーキュレータ64の第3の接続部64cに接続され、送信アンテナ66で受信混入したミリ波信号を伝搬させるとともにその先端部に設けられた無反射終端部67aでそのミリ波信号を減衰させる第5の誘電体線路67とが加わるようになる。また、ミキサー71は、第2の誘電体線路68の中途と第4の誘電体線路69の中途とを電磁結合するように近接させるかまたは接合させるように構成されることとなる。この場合においても、以下に説明する開閉器26の動作およびフィルタ30の構成とその作用効果については第7の高周波送受信器と同様である。
26は、ミキサー59(25)の出力端に設けられた、ミキサー59(25)から出力された中間周波信号を、開(オフ)状態で遮断し閉(オン)状態で通過させる開閉器(IFスイッチ)であり、パルス変調器22でパルス変調された送信用のミリ波信号が、NRDガイドと誘電体導波管との接続部で反射されたりサーキュレータ54(23)から漏れてミキサー59(25)を介して不要信号となって出力されたりして生成された不要な中間周波信号を、この高周波送受信器から出力される前に遮断するように動作するものである。
28は、開閉器26の後段に高周波送受信器から出力された中間周波信号を増幅するための増幅器である。この増幅器28には、通常はその利得や動作が時間的に制御されて、入力された中間周波信号を所望のタイミングで所望の期間だけ制御がかかった状態で増幅するよう構成されている。
29は開閉器26の開閉(オン−オフ)のタイミングを制御するタイミング信号を生成するタイミング生成部であり、例えば、パルス変調器22に入力されるIN−1端子のパルス化信号が分岐されて入力され、その信号レベルに応じて所望のタイミングで開閉器26の開閉を制御するようなタイミング信号を生成するように動作する。そのようなタイミングは、例えば、パルス変調器22でパルス変調された送信用のミリ波信号が、NRDガイドと誘電体導波管との接続部で反射されたりサーキュレータ23から漏れてミキサー25を介して不要信号となって出力されて増幅器28に入力されたりする前に、開閉器26により遮断するようなタイミングである。
30は開閉器26の開閉時に中間周波信号に加わる雑音を阻止するとともに中間周波信号を通過させるフィルタであり、そのような雑音は通常は中間周波信号よりも周波数の高い高調波として加わることから、通常は、低域に位置する中間周波信号を通過させ、高域に位置する雑音を阻止するように、キャパシタCおよび抵抗RもしくはインダクタL等で構成されるRC低域通過フィルタやLC低域通過フィルタ等を用いればよい。
フィルタ30のカットオフ周波数は、この高周波送受信器から出力すべき中間周波信号に対してその識別に影響が及ばない程度に高い3dBカットオフ周波数に設定するとよい。この3dBカットオフ周波数は、フィルタ30を構成する回路定数を適宜設定することにより調整すればよい。これによって、例えば低域通過フィルタや帯域通過フィルタによって、その3dBカットオフ周波数よりも高い周波数帯域に存在する不要な信号である、開閉器26の開閉による雑音が加わった中間周波信号等のノイズを除去することができる。
特に、開閉器26を開閉する際に発生するスイッチングノイズの場合は、受信信号に対して必要とされる数十MHz程度までの帯域を確保するようにフィルタ30の3dBカットオフ周波数を設定すれば、スイッチングノイズのエネルギーの大部分は周波数成分においてこの3dBカットオフ周波数以上の周波数帯域に存在するため、良好にかつ確実にスイッチングノイズを除去することができる。スイッチングノイズは急峻なスパイク状の電圧振動を有しており、これが増幅されて大きな振幅の信号になると、周囲の回路に不要な信号として混入し、予期しえない誤動作の原因となることがあるので、このような雑音の影響をなくすことによって、本発明の高周波送受信器を用いたミリ波レーダを安定に動作させることができるものとなる。
また、この本発明の高周波送受信器をミリ波レーダに用いることにより、開閉器26が閉(オン)状態にされるタイミングの時間的に近くには近距離からの受信すべき信号が存在し、スイッチングノイズがその識別を困難にするように影響するのに対して、このような悪影響をなくすことができ、これによって、近距離の対象物を良好に探知することができるようになる。
なお、フィルタ30は、通常は増幅器28よりも前段に設けるのが好ましいが、増幅器28よりも後段に設けても同様の効果を奏することができる。
図7に示すブロック回路図において、31は試験用信号の入力配線であり、IN−3端子から試験用信号を開閉器26に入力し、開閉器26以後の回路における断線等の故障を診断するのに利用される。例えば、開閉器26が閉(オン)状態のときに、試験用信号として低域通過フィルタや帯域通過フィルタであるフィルタ30の3dBカットオフ周波数よりも低い周波数の正弦波,三角波,またはパルスの信号を用いる。これによって、試験用信号がフィルタ30を通過できるので、これをOUT端子でその試験用信号のその周波数におけるスペクトル信号強度を検出することにより、中間周波信号に対するスイッチングノイズ除去には影響を与えることなく、簡便に自己診断を行なえるものとすることができる。
これにより、パルス変調された送信用のミリ波信号が内部の反射等により受信系に出力されるのを遮断できる開閉器を有したミリ波レーダにおいて、開閉器のスイッチングノイズの影響を低減するとともに自己診断回路を簡便に設けることができるので、レーダ探知性能を高めることができる上、レーダ装置の自己診断ができる高機能なものとすることができる。
次に、第7の高周波送受信器をミリ波レーダに適用した場合の実施の形態の他の例について、そのミリ波信号伝送部および中間周波信号伝送部の構成を図8にブロック回路図で示す。図8において図7と同様の箇所には同じ符号を付してある。また、そのミリ波レーダの構成要素である開閉器に試験用開閉信号を入力する実施の形態の一例を図9にブロック回路図で示す。以下、第7の高周波送受信器の実施の形態の他の例を中心に説明する。なお、以下の説明においても、図8中に図18に示した構成要素に対応するものがあるときは、図8における参照符号を括弧書きで併せて示してある。
なお、前述のように、この第7の高周波送受信器を用いたミリ波レーダでは、アンテナは送受信アンテナ56(24)が用いられているが、第8の高周波送受信器を用いたミリ波レーダにおいては、図19に示すように、アンテナは送信アンテナ66と受信アンテナ70とが用いられ、それに伴って、受信アンテナ70とミキサー71とに接続された第4の誘電体線路69と、サーキュレータ64の第3の接続部64cに接続され、送信アンテナ66で受信混入したミリ波信号を伝搬させるとともにその先端部に設けられた無反射終端部67aでそのミリ波信号を減衰させる第5の誘電体線路67とが加わるようになる。また、ミキサー71は、第2の誘電体線路68の中途と第4の誘電体線路69の中途とを電磁結合するように近接させるかまたは接合させるように構成されることとなる。この場合においても、以下に説明する開閉器26の動作およびフィルタ30の構成とその作用効果、ならびに試験用開閉信号の入力およびスイッチングノイズの検出に関する構成とその作用効果については第7の高周波送受信器と同様である。
図8に示す例は基本的な構成は図7に示した例と同様であるが、この例においては、フィルタ30を増幅器28の後段に設けている。また、開閉器26の開閉制御用の信号入力端子に、開閉器26の開閉によるスイッチングノイズを発生させるための試験用開閉信号を入力する入力配線32が接続されており、増幅器28の後でフィルタ30の前にそのスイッチングノイズを検出するための検出端子としての出力配線33が接続されている。
図8に示す例においては、このような構成により、入力配線32に接続されたIN−CHECK端子から試験用開閉信号を開閉器26の開閉制御用の信号入力端子に入力し、開閉器26以後の回路における断線等の故障を診断するのに利用される。IN−CHECK端子から試験用開閉信号を開閉器26の開閉制御用の信号入力端子に入力することによって、開閉器26で開閉動作によるスイッチングノイズを発生させ、そのスイッチングノイズを出力配線33から取り出してOUT−CHECK端子で検出することにより、開閉器26から増幅器28までの自己診断を実施することができる。なお、このとき、OUT−CHECK端子に接続される検出端子としての出力配線33は、増幅器28の後でフィルタ30の前に設けるとよい。これにより、試験用信号として用いるスイッチングノイズがフィルタ30によって減衰されることがなくなり、出力配線33を介して確実に検出することができる。また、試験用以外のスイッチングノイズはフィルタ30を通過して減衰されるので、スイッチングノイズがミリ波送受信に悪影響を及ぼすことはない。
なお、開閉器26で発生するスイッチングノイズは1μV程度と微弱であり、後段の増幅器28で例えば数十dB程度増幅しても増幅器28を飽和させてしまうことがないので、スイッチングノイズは、減衰器等で減衰させずにそのまま用いても構わない。
開閉器26の開閉制御用の信号入力端子にタイミング生成部29からの信号またはIN−CHECK端子から入力配線32を介して試験用開閉信号のいずれかを選択して入力するには、例えば、図9にブロック回路図で示すような回路を用いることができる。
図9において、MIXERはミキサー25、CMOS SWITCHは開閉器26、AMPは増幅器28(なお、コンデンサ27は図示していないがこの一部に含まれている。)、TIMING GENERATORはタイミング生成部29に相当するものである。
また、R1およびR2は入力抵抗が非常に高いCMOS SWITCHを確実に動作させるのに必要な電圧を印加するための抵抗であり、これに十分な電流を流すことにより必要な電圧を発生させるためのものである。R1およびR2の抵抗値は、IN−CHECK端子から入力配線32を介して開閉器26の開閉制御用の信号入力端子に入力される試験用開閉信号を発生する半導体装置の動作電流の上限に合わせて決めればよい。
D1はIN−CHECK端子から試験用開閉信号がTIMING GENERATOR側に漏洩しないようにアイソレートするためのダイオードであり、D2は逆にTIMING GENERATORからの信号がIN−CHECK端子側に漏洩しないようにアイソレートするためのダイオードである。このように構成することにより、開閉器26の開閉制御用の信号入力端子にタイミング生成部29からの信号とIN−CHECK端子からの試験用開閉信号が互いに干渉することなく、いずれかを選択して入力できるものとなり、ミリ波送受信を行なわないときに、スイッチングノイズを利用してこの高周波送受信器を用いた装置の自己診断ができるものとなる。
次に、第7の高周波送受信器をミリ波レーダに適用した場合の実施の形態のさらに他の例について、そのミリ波信号伝送部および中間周波信号伝送部の構成を図10にブロック回路図で示す。図10において図8と同様の箇所には同じ符号を付してある。以下、本発明の第7の高周波送受信器の実施の形態のさらに他の例を中心に説明する。なお、以下の説明においても、図10中に図18に示した構成要素に対応するものがあるときは、図10における参照符号を括弧書きで併せて示してある。
なお、この第7の高周波送受信器を用いたミリ波レーダでも、アンテナは送受信アンテナ56(24)が用いられているが、第8の高周波送受信器を用いたミリ波レーダにおいては、図19に示すように、アンテナは送信アンテナ66と受信アンテナ70とが用いられ、それに伴って、受信アンテナ70とミキサー71とに接続された第4の誘電体線路69と、サーキュレータ64の第3の接続部64cに接続され、送信アンテナ66で受信混入したミリ波信号を伝搬させるとともにその先端部に設けられた無反射終端部67aでそのミリ波信号を減衰させる第5の誘電体線路67とが加わるようになる。また、ミキサー71は、第2の誘電体線路68の中途と第4の誘電体線路69の中途とを電磁結合するように近接させるかまたは接合させるように構成されることとなる。この場合においても、以下に説明する開閉器26の動作およびフィルタ30の構成とその作用効果、ならびに試験用開閉信号の入力およびスイッチングノイズの検出に関する構成とその作用効果については第7の高周波送受信器と同様である。
図10に示す例は、基本的な構成は図8に示した例と同様であるが、この例においては、パルス変調器22の変調信号入力部とIN−1端子との間に信号切り替え用スイッチ34を設けている。また、好ましい構成要素として、パルス変調器22とIN−1端子との間において信号切り替え用スイッチ34に並列にコンデンサ35を接続している。また、さらに好ましい構成要素として、ミキサー25に送信回路の試験時にミリ波信号発振部21から送信されたミリ波信号を検出するための検出端子としての送信回路試験用信号の出力配線36を接続している。
図10に示す例においては、このような構成により、IN−CHECK2端子から入力される送信回路の試験用の直流状の信号と、IN−1端子から入力されるパルス化されたパルス変調用信号とを信号切り替え用スイッチ34によって切り替えて、いずれかの信号をパルス変調器22に入力することができ、IN−CHECK2端子から送信回路の試験用信号としての直流状の信号をパルス変調器22に入力することにより、ミリ波信号発振部21からパルス変調器22を経て送受信アンテナ24までの送信回路における断線等の故障を診断するのに利用される。
IN−CHECK2端子から送信回路の試験用信号として直流状の信号をパルス変調器22に入力すると、パルス変調器22は、ミリ波信号発振部21から発生したミリ波信号を通過させ、送受信アンテナ24から放射されたミリ波信号を検波器で検出することによって、ミリ波信号発振部21から送受信アンテナ24までの送信回路の自己診断を実施することができる。または、送受信アンテナ24から放射されたミリ波信号を検波器で検出する替わりに、送受信アンテナ24の近くにミリ波信号を反射する反射体等を設けて、送受信アンテナ24から放射されたミリ波信号を再度送受信アンテナ24に入射させて、そのミリ波信号をミキサー25で検出し、その検出した検出信号をミキサー25に接続されている送信回路試験用信号の出力配線36から取り出すことによって、送信回路および送受信アンテナ24からミキサー25までの受信回路の一部の自己診断を実施することができる。この場合には、高周波送受信器の製造時の動作試験だけでなく、高周波送受信器の使用時の動作試験をも実施できるものとなる。
なお、この場合には、高周波送受信器の送受信アンテナ24の放射方向上に、上記ミリ波信号を反射する反射体が送受信アンテナ24からの放射をシャッターのように反射したり反射しなかったりするような、反射体の移動機構を設けるとよい。これにより、この移動機構と信号切り替え用スイッチ34とを連動させて動作させることによって、高周波送受信器の使用中に必要に応じて自己診断を行なうことができるものとなる。
この信号切り替えスイッチ34によりパルス変調用信号と切り替えて入力される直流状の信号としては、切り替えスイッチ34が直流状の信号を出力するように切り替えられている間中一定の直流電圧が出力され続けるような信号を用いればよい。この場合には、高周波送受信器の回路中の直流線路または電池もしくはバッテリー等の直流電源から分圧した直流を用いるといった単純にように、構成できるものとなる。また、切り替えスイッチ34が直流状の信号を出力するように切り替えられている間に、予め決められたパターンに従って、断続的に一定の直流電圧が出力されるような信号を用いてもよい。この場合には、例えば複数条件の送信用のミリ波信号を用いて動作試験を行なうようなときに、試験条件が変わる前後に休止を入れて、それぞれの動作試験を確実に実施するといった複雑なものにも対応できるものとなる。
また、図10に示す例においては、パルス変調器22とIN−1端子との間において信号切り替え用スイッチ34に並列にコンデンサ35を接続することによって、信号切り替え用スイッチ34の内部に存在する寄生容量(寄生キャパシタンス)を等価的に0になるように補正することができ、信号切り替え用スイッチ34を通過する間にパルス変調用信号の波形が歪まないようにできるものとなる。
また、この信号切り替え用スイッチ34の内部に存在する寄生容量値をC、これを補正するコンデンサ35の補正容量値をCとすると、寄生容量値Cを最も良好に補正するコンデンサ35の補正容量値Cは次式で算出するとよい。
=(C・R)/R・・・(1)ただし、Rは送信回路試験用スイッチ34を閉じた(オンにした)ときの信号切り替え用スイッチ34の入力端と出力端との間の抵抗値であり、Rはパルス変調器22を動作させるパルス変調用信号がパルス変調器22の内部の負荷抵抗で終端されるときの負荷抵抗値である。
このように、補正容量値Cのコンデンサ35を寄生容量値Cを有する信号切り替え用スイッチ34に並列に接続すれば、信号切り替え用スイッチ34の入力端から見た寄生容量を見かけ上なくすことができるので、信号切り替え用スイッチ34を通過するパルス変調用信号の波形を、それによって歪みのない最も良好な状態にすることができるものとなる。また、パルス変調器22から送出されるパルス化された送信用のミリ波信号の信号レベルが安定するため、パルス変調された送信用のミリ波信号がミキサー25に混入して後段の受信系に漏れないように遮断する開閉器26を、パルス化された送信用のミリ波信号の送出後にすぐに閉(オン)にしても、不要な中間周波信号を出力することがなく、送信用のミリ波信号の送出後にすぐに受信を行なうことができるものとなる。このことについては、実施例においてさらに詳細な説明をする。
本発明は上記実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を施すことは何等差し支えない。例えば、フィルタ30として、RCもしくはLC低域通過フィルタの代わりにLC分布定数線路を用いた低域通過フィルタ、帯域通過フィルタ、もしくは帯域阻止フィルタを用いてスイッチングノイズを除去する構成としてもよく、その場合には、通過帯域と阻止帯域との境界を急峻にできるため、通過帯域を高周波側に広くとり受信すべき中間周波信号を広帯域化することができる構成となる。また、フィルタ30の抵抗(R)成分が小さくなり受信すべき中間周波信号の損失を小さくすることができる構成となる。
また、パルス変調器22の変調信号入力部とIN−1端子との間に開閉器26と同様の開閉器を設け、この開閉器のスイッチングノイズをOUT−CHECK端子で検出して装置の自己診断を行なう構成としてもよく、その場合には、開閉器26から増幅器28までを接続する配線に加えて、さらに、変調器22,ミキサー25および変調器22とミキサー25とを接続する配線をも含めた自己診断ができる構成となる。
次に、第9および第10の高周波送受信器について、これらをミリ波レーダに使用した場合を例にとって、以下に詳細に説明する。
第9の高周波送受信器が適用されるミリ波レーダにおけるミリ波信号伝送部の構成は、図18に平面図で示したものと同様であり、第10の高周波送受信器が適用されるミリ波レーダにおけるミリ波信号伝送部の構成は、図19に平面図で示したものと同様である。また、これらの構成において用いられる誘電体線路としてのNRDガイドの基本的な構成は、図17に部分破断斜視図で示したものと同様である。
そして、第9の高周波送受信器をミリ波レーダに適用した場合の実施の形態の一例について、そのミリ波信号伝送部および中間周波信号伝送部の構成を図12にブロック回路図で示す。以下、第9の高周波送受信器の実施の形態の一例を中心に説明する。なお、以下の説明において、図12中に図18に示した構成要素に対応するものがあるときは、図12における参照符号を括弧書きで併せて示してある。
図18および図12に示すように、第9の高周波送受信器を用いたミリ波レーダは、ミリ波信号の波長の2分の1以下の間隔で配置された平行平板導体51間に、第1の誘電体線路53に付設され、高周波ダイオードから出力された高周波信号を周波数変調するとともにミリ波信号として第1の誘電体線路53を伝搬させるミリ波信号発振部52(21)と、第1の誘電体線路53の途中に介在し、ミリ波信号をパルス化して送信用のミリ波信号として第1の誘電体線路53から出力させるパルス変調器22と、第1の誘電体線路53に一端側が電磁結合するように近接配置されるかまたは第1の誘電体線路53に一端が接合されて、ミリ波信号の一部をミキサー59(25)側へ伝搬させる第2の誘電体線路58と、平行平板導体51に平行に配設されたフェライト板の周縁部に所定間隔で配置され、かつそれぞれミリ波信号の入出力端とされた第1の接続部54aと第2の接続部54bと第3の接続部54cとを有し、一つの接続部から入力されたミリ波信号をフェライト板の面内で時計回りまたは反時計回りに隣接する他の接続部より出力されるサーキュレータ54(23)であって、第1の誘電体線路53のミリ波信号の出力端に第1の接続部54aが接続されるサーキュレータ54(23)と、サーキュレータ54(23)の第2の接続部54bに接続され、ミリ波信号を伝搬させるとともに先端部に送受信アンテナ56(24)を有する第3の誘電体線路55と、サーキュレータ54(23)の第3の接続部54cに接続され、送受信アンテナ56(24)で受信されて第3の誘電体線路55を伝搬し第2の接続部54bを通って第3の接続部54cから出力された受信波をミキサー59(25)へ伝搬させる第4の誘電体線路57と、第2の誘電体線路58の中途と第4の誘電体線路57の中途とを電磁結合するように近接させるかまたは接合させて成り、送信用のミリ波信号の一部と受信波とを混合させて中間周波信号を発生させるミキサー59(25)と、を備えており、ミキサー59(25)の出力端に、中間周波信号を後段に出力する第1の系統S1と、中間周波信号を終端する終端回路37が接続された第2の系統S2とに交互に切り替えるスイッチ26が設けられている。
スイッチ26はミキサー59(25)の出力端を第1の系統S1と第2の系統S2とに交互に切り替えて接続するスイッチである。この例では、中間周波信号を後段に出力する第1の一系統S1はコンデンサ27を介して増幅器28に接続されており、第2の系統S2は中間周波信号を終端する終端回路37に接続されている。この例の終端回路37は、図12に示すように、抵抗R1およびR2とコンデンサC1とで構成されている。
なお、コンデンサ27は、スイッチ26と増幅器28とを交流結合するためのコンデンサである。
また、図12に示す例においては、スイッチ26に並列に、ミキサー59(25)の出力端と第1の系統S1、ここではスイッチ26の後段の増幅器28の入力端との間に抵抗R3が接続されている。
このような第9の高周波送受信器を用いたミリ波レーダにつき、さらに具体的な構成と動作について詳細に説明する。
ミリ波信号発振部52(21)は、例えばガンダイオードおよびバラクターダイオードを具備したVCO(電圧制御発振器)であり、その変調信号入力用のIN−2端子に信号が入力されて、ミリ波信号の発振器として動作する。このミリ波信号発振部52(21)のVCOの出力信号と、IN−1端子に入力されたパルス化信号とをパルス変調器22に入力することにより、パルス変調器22によってパルス変調させ、パルス化された送信用のミリ波信号が出力される。
このパルス変調器22は、図18においては、第1の誘電体線路53の途中に介在するものであり、例えば図20に示したものと同様に構成したRFスイッチである。その構成は、基板88の一主面にチョーク型バイアス供給線路90を形成して、その中途に形成された接続用の電極81,81間に、半田実装されたビームリードタイプもしくはフリップチップタイプのPINダイオードやショットキーバリアダイオード80を設けたスイッチであり、ショットキーバリアダイオード80が第1の誘電体線路53の途中の端面間に、そのバイアス電圧の印加方向が線路方向を横切る方向になるように設置したものである。
54(23)は、送信時にはミリ波信号をアンテナ56(24)側へ伝送させ、受信時には受信波をミキサー59(25)側へ伝送させるサーキュレータである。56(24)はミリ波信号の送受信用アンテナであり、例えばサーキュレータ54(23)とは金属導波管または金属導波管に誘電体を充填した誘電体導波管等を介して接続されたホーンアンテナ等である。また、ミキサー59(25)は、ミリ波信号発振部21のVCOから出力されたミリ波信号と送受信アンテナ56(24)で受信した受信信号とを混合することにより、目標物までの距離等を検出するための中間周波信号を出力する。
なお、この第9の高周波送受信器を用いたミリ波レーダでは、アンテナは送受信アンテナ56(24)が用いられているが、第10の高周波送受信器を用いたミリ波レーダにおいては、図19に示すように、アンテナは送信アンテナ66と受信アンテナ70とが用いられ、それに伴って、受信アンテナ70とミキサー71とに接続された第4の誘電体線路69と、サーキュレータ64の第3の接続部64cに接続され、送信アンテナ66で受信混入したミリ波信号を伝搬させるとともにその先端部に設けられた無反射終端部67aでそのミリ波信号を減衰させる第5の誘電体線路67とが加わるようになる。また、ミキサー71は、第2の誘電体線路68の中途と第4の誘電体線路69の中途とを電磁結合するように近接させるかまたは接合させるように構成されることとなる。この場合においても、以下に説明する開閉器26の動作とその作用効果については第9の高周波送受信器と同様である。
26は、ミキサー59(25)の出力端に設けられた、ミキサー59(25)から出力された中間周波信号を、後段に出力する第1の系統S1と、中間周波信号を終端する終端回路が接続された第2の系統S2とに交互に切り替えるスイッチである。このスイッチ26は、第1の系統S1に切り替えたときには中間周波信号を後段に出力し、第2の系統S2に切り替えたときには、パルス変調器22でパルス変調された送信用のミリ波信号が、NRDガイドと誘電体導波管との接続部で反射されたりサーキュレータ54(23)から漏れてミキサー59(25)を介して不要信号となって出力されて増幅器28に入力される前に遮断するように動作する。
このようなスイッチ26には、例えばSPDTと称される機能を有したCMOS半導体スイッチ等を用いることができる。これにより、第1の系統S1と第2の系統S2との切り替えを高速に行なうことができ、第2の系統S2に切り替わってミキサー54(25)と増幅器28との間が遮断されているとき、ミキサー54(25)の出力は第2の系統S2を通して終端回路37へ導くことができる。なお、スイッチ26が第1の系統S1にも第2の系統S2につながっていない中間状態の時間は、実際に使用されるパルス幅に比べて無視できるほどに短いものである。
28は、スイッチ26の後段の第1の系統S1に高周波送受信器から出力された中間周波信号を増幅するために接続された増幅器である。増幅器28は、利得や動作が時間的に制御されるものであり、増幅器28の制御期間は、例えばこれに入力されるパルス信号のデジタル状態により決定され、入力された中間周波信号を、所望のタイミングで所望の期間だけ制御がかかった状態で増幅するように構成されている。
29はスイッチ26の第1の系統S1と第2の系統S2との切り替えのタイミングを生成するタイミング生成部であり、パルス変調器22に入力されるIN−1端子のパルス化信号が分岐されて入力されることにより、その信号レベルに応じてスイッチ26の切換えを制御するように動作する。例えば、パルス変調器22でパルス変調された送信用のミリ波信号が、NRDガイドと誘電体導波管との接続部で反射されたりサーキュレータ54(23)から漏れてミキサー59(25)を介して不要信号となって出力されて増幅器28に入力されたりする前に、スイッチ26を第2の系統S2に切り替えることにより遮断するようにタイミングを制御する。
37はミキサー59(25)の出力がスイッチ26によって第2の系統S2に切換えられたときにその中間周波信号の出力を終端する終端回路である。終端回路37は、例えば図12に示すように抵抗R1,R2およびコンデンサC1で構成される。コンデンサC1の容量を数nF(ナノファラッド)から数μF(マイクロファラッド)に設定すれば、ミキサー59(25)の出力端の対地容量は従来の高周波送受信器の構成におけるスイッチ116の開放時容量(通常はpF(ピコファラッド)程度)よりもはるかに大きいので、高周波に対するインピーダンスが低くなるように機能して、ミキサー59(25)の出力インピーダンスとインピーダンス整合された状態に近づけることができる。これらの回路定数をミキサー59(25)の出力インピーダンスに合うように適宜調整すれば、終端回路37は無反射終端回路として機能するようになり、この終端回路37からミキサー59(25)側への反射がほとんどなくなるようにできて好ましいものとなる。
なお、終端回路37は、図12に示す構成の回路の他にも、抵抗成分,キャパシタンス成分およびインダクタンス成分のうちいずれかを含む回路素子を幾つか組み合わせて他の回路により構成してもよい。
これによって、スイッチ26によって第2の系統S2に入力された不要な中間周波信号は、終端回路37で終端され吸収されて他の回路に混入することがないので、必要な中間周波信号のみを受信波として第1の系統S1を介してミリ波レーダから出力することができる。また、不要な中間周波信号が必要な中間周波信号に悪影響を与えてその信号波形を劣化させるようなこともない。
38はミキサー59(25)の出力端とスイッチ26の第1の系統S1側の出力端との直流レベルを安定にするためにスイッチ26に並列に接続された抵抗であり、この例の抵抗38は、ミキサー59(25)の出力端とスイッチ26の第1の系統S1側の出力端とを接続する抵抗R3およびミキサー59(25)の出力端とスイッチ26の第2の系統S2側の出力端とを接続する抵抗R4で構成されている。抵抗R3および抵抗R4は、中間周波信号の交流成分に影響を与えない程度に高抵抗(例えば数MΩ前後)であればよい。
これによって、抵抗38の抵抗R3および抵抗R4は、それぞれミキサー59(25)以降の回路の直流レベルを安定にするように機能し、受信波として必要な中間周波信号が出力されている間の時間よりもはるかに長い受信波として必要な中間周波信号が来ない時間の出力信号レベルを安定にするので、レーダ探知しない間の出力信号レベルが略一定に保たれ、誤ったレーダ探知を確実に抑制することができるようになる。
以上のように構成された第9または第10の高周波送受信器によれば、パルス変調された送信用のミリ波信号が内部の反射等により受信系に出力されるのをスイッチ26を第2の系統S2に切り替えることによって確実に遮断することができるとともに、その遮断時にミキサー59(25)の出力の負荷インピーダンスを整合することができるので、これをミリ波レーダに使用したときのレーダ探知性能を高めることができ、特に受信性能が優秀なミリ波レーダを提供することができる。
なお、本発明は上記実施の形態の例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を施すことは何等差し支えない。例えば、交流結合用のコンデンサ27をミキサー59(25)の出力端とスイッチ26との間もしくはスイッチ26の第2の系統S2側の出力端と終端回路37との間に設ける構成としてもよく、その場合には、ミキサー59(25)のバイアス電圧を自由に設定したとき第1の系統S1および第2の系統S2の直流レベルを安定させることができるものとなる。
次に、図13に示す第11の高周波送受信器の実施の形態の一例は、高周波信号を発生させる高周波発振器1と、この高周波発振器1に接続された、その高周波信号を分岐して一方の出力端2bと他方の出力端2cとに出力する分岐器2と、一方の出力端2bに接続された、その高周波信号の一部を周期Tで間欠的に時間t(ただしT>t)だけ閉状態となって通過させて送信用高周波信号を出力するRFスイッチ13と、磁性体の周囲に第1の端子4aと第2の端子4bと第3の端子4cとを有し、この順に一つの端子から入力された高周波信号を隣接する次の端子より出力する、RFスイッチ13の出力端に第1の端子4aが接続されたサーキュレータ4と、このサーキュレータ4の第2の端子4bに接続された、その送信用高周波信号を送信するとともに探知対象物で反射して戻ってきた高周波信号を受信する送受信アンテナ5と、他方の出力端2cとサーキュレータ4の第3の端子4cとの間に接続された、他方の出力端2cに出力された高周波信号と、送受信アンテナ5で受信した高周波信号とを混合して中間周波信号を出力するミキサー6と、このミキサー6の出力端に接続された、閉状態で中間周波信号を通過させ、開状態で中間周波信号を遮断する開閉器7と、RFスイッチ13および開閉器7のそれぞれに接続された、RFスイッチ13および開閉器7のそれぞれに、それらRFスイッチ13および開閉器7の開閉を制御する信号を入力する開閉制御信号線路14,15と、この開閉制御信号線路14,15の一方(この例では開閉制御信号線路15)に接続された、RFスイッチ13が開状態となるのに同期して開閉器7を開状態とし、RFスイッチ13が閉状態となるのに同期して開閉器7を閉状態とする遅延線路もしくは遅延回路要素(この例では遅延線路であるディレイライン16)とを備えている構成である。
また、図14に示す第12の高周波送受信器の実施の形態の一例は、高周波信号を発生させる高周波発振器1と、この高周波発振器1に接続された、その高周波信号を分岐して一方の出力端2bと他方の出力端2cとに出力する分岐器2と、一方の出力端2bに接続された、その高周波信号の一部を周期Tで間欠的に時間t(ただしT>t)だけ閉状態となって通過させて送信用高周波信号を出力するRFスイッチ13と、このRFスイッチ13の出力端に一端8aが接続された、一端8a側から他端8b側へその送信用高周波信号を通過させるアイソレータ8と、このアイソレータ8に接続された、その送信用高周波信号を送信する送信アンテナ9と、分岐器2の他方の出力端2c側に接続された受信アンテナ10と、他方の出力端2cと受信アンテナ10との間に接続された、他方の出力端2cに出力された高周波信号と受信アンテナ10で受信した高周波信号とを混合して中間周波信号を出力するミキサー6と、このミキサー6の出力端に接続された、閉状態で中間周波信号を通過させ、開状態で中間周波信号を遮断する開閉器7と、RFスイッチ13および開閉器7のそれぞれに接続された、RFスイッチ13および開閉器7のそれぞれに、それらRFスイッチ13および開閉器7の開閉を制御する信号を入力する開閉制御信号線路14,15と、この開閉制御信号線路14,15の一方(この例では開閉制御信号線路15)に接続された、RFスイッチ13が開状態となるのに同期して開閉器7を開状態とし、RFスイッチ13が閉状態となるのに同期して開閉器7を閉状態とする遅延線路もしくは遅延回路要素(この例では遅延線路であるディレイライン16)とを備えている構成である。
上記構成において、ディレイライン16は、RFスイッチ13の開閉に同期をとって連動させて、開閉器7を、RFスイッチ13の開閉の時よりも所定の時間内で早くしたり遅くしたりして適当なタイミングで開閉させるように動作するものである。この場合に開閉器7をRFスイッチ13の開閉に同期して開閉させるタイミングとしては、RFスイッチ13が閉状態となる時間を基準に、開閉器7が閉状態となる時および開状態となる時を、±T未満の時間に設定すればよい。例えば、高周波送受信器をレーダ装置として用いるときには、送受信アンテナ5もしくは送信アンテナ9から送信された高周波信号が送受信アンテナ5もしくは受信アンテナ10に戻ってくる時間をd(ただし、d<T−t)としたときに、開閉器7が閉状態となる時および開状態となる時を、それぞれRFスイッチ13が閉状態となる時および開状態となる時からdだけ遅らせた時間に設定すればよい。このようにすれば、RFスイッチ13の開閉に同期して、適切なタイミングで高周波信号を受信することができる。
ディレイライン16としては、例えばディレイライン16に伝送される高周波信号に対する実効誘電率を高くした分布定数線路を用いればよい。また、遅延線路としてディレイライン16を用いる代わりに、開閉制御信号線路14と開閉制御信号線路15とで線路長(電気長)を異なるものとし、この線路長(電気長)が異なっている開閉制御信号線路14,15の余長の部分を遅延線路として用いてもよい。また、遅延線路に代えて、コンデンサやインダクタ等の集中定数回路を組み合わせて、通常知られるような遅延回路要素を構成して用いてもよい。
図13および図14に示す第11および第12の高周波送受信器の実施の形態の例によれば、上記構成とすることから、ディレイライン16が、RFスイッチ13の開閉に同期して開閉器7を、RFスイッチ13の開閉の時よりも所定の時間内で早くしたり遅くしたりして適当なタイミングで開閉させるように動作するため、受信処理を禁止する時間を選択的に調整することができるので、外来ノイズ等の受信に対する悪影響を受けにくくしつつ確実に受信すべき高周波信号を受信することができる。
次に、上記第1〜第12の高周波送受信器において、各構成要素は、上記以外に詳細には、次のように構成すればよい。
非放射性誘電体線路の構成要素である第1〜第5の誘電体線路53,58,55,57,63,68,65,69,67の材質には、四フッ化エチレン,ポリスチレン等の樹脂、または低比誘電率のコーディエライト(2MgO・2Al・5SiO)セラミックス,アルミナ(Al)セラミックス,ガラスセラミックス等のセラミックスが好ましく、これらはミリ波帯域において低損失である。また、第1〜第5の誘電体線路53,58,55,57,63,68,65,69,67の断面形状は基本的には矩形状であるが、矩形の角部をまるめた形状であってもよく、ミリ波信号の伝送に使用される種々の断面形状のものを使用することができる。
また、サーキュレータ54,64(4)の磁性体またはフェライト板の材質には、フェライトの中でも、例えばミリ波信号に対しては、亜鉛・ニッケル・鉄酸化物(ZnNiFe)が好適である。また、サーキュレータ54,64(4)の磁性体またはフェライト板の形状は、通常は円板状とされるが、その他、平面形状が正多角形状であってもよい。その場合は、接続される誘電体線路の本数をn本(nは3以上の整数)とすると、その平面形状は正m角形(mは3以上のnより大きい整数)とするのがよい。
また、平行平板導体51,61の材質には、高い電気伝導度および良好な加工性等の点で、Cu,Al,Fe,Ag,Au,Pt,SUS(ステンレススチール),真鍮(Cu−Zn合金)等の導体板が好適である。あるいは、セラミックス,樹脂等から成る絶縁板の表面にこれらの導体層を形成したものでもよい。
また、基板88は、四フッ化エチレン,ポリスチレン,ガラスセラミックス,ガラスエポキシ樹脂,エポキシ樹脂等から成る板状の基体の一主面に、アルミニウム(Al),金(Au),銅(Cu)等から成るストリップ導体等によるチョーク型バイアス供給線路90を形成したものが使用される。
また、各回路要素間を接続し高周波信号を伝送する高周波用伝送線路としては、非放射性誘電体線路の他にも、導波管,誘電体導波管,ストリップ線路,マイクロストリップ線路,コプレーナ線路,スロット線路,同軸線路等の高周波用伝送線路を、使用する周波数帯域や用途に応じて選択して用いても構わない。また、使用する周波数帯域は、ミリ波帯以外に、マイクロ波帯またはそれ以下の周波数帯であっても有効である。
次に、本発明の高周波送受信器を用いたレーダ装置ならびにそれを搭載したレーダ装置搭載車両およびレーダ装置搭載小型船舶について説明する。
図15にブロック回路図で示す本発明のレーダ装置の実施の形態の一例は、上記の第1〜第12のいずれかの高周波送受信器(この例では第1の高周波送受信器)と、この高周波送受信器から出力される中間周波信号を処理して探知対象物までの距離情報を検出する距離情報検出器100とを備えている構成である。
上記構成において、距離情報検出器100は、検出した中間周波信号の信号処理をして、このレーダ装置から探知対象物までの距離および方向を含む距離情報を出力するためのものである。例えば、距離情報検出器100は、中間周波信号を、位置情報として演算する微分回路,積分回路,二乗回路等を備えた演算回路と、この演算回路の出力を判別する判別回路と、これら演算回路および判別回路と高周波送受信器とを一連のシーケンスに従って動作させるコンピュータとを具備するようなものである。演算回路や判別回路には、演算増幅器(オペアンプ)やコンパレータ等を組み合わせた回路を用いればよい。また、必要に応じて、スイッチ,増幅器またはフィルタ等を用いればよい。また、それらの演算や判別の過程において、アナログ信号を一端ディジタル信号に変換し、ディジタル信号でそれらの演算や判別を処理し、必要に応じてディジタル信号をアナログ信号に変換する、A−D変換器およびD−A変換器を用いてもよい。その際、A−D変換されたディジタル信号を演算する演算回路には、例えば、高速フーリエ変換(FFT)等をするディジタルシグナルプロセッサ(DSP)を用いればよい。
図15に示す本発明のレーダ装置の実施の形態の一例によれば、構成要素である高周波送受信器に第1の高周波送受信器を用いており、その受信性能が高いため、早く確実に探知対象物を探知することができるとともに至近距離や遠方の探知対象物をも探知することができる。なお、本発明のレーダ装置は、第2〜第12の高周波送受信器を用いても同様の効果を有するレーダ装置を構成することができることは言うまでもない。なお、本発明の高周波送受信器は、レーダ装置の他にも、例えば、このような高周波送受信器を、例えば無線LANで使用される無線装置の物理層(フィジカルレイヤー)である、いわゆるフィジカル・メディア・ディペンダント(PMD)装置として用い、このPMD装置と、さらにその上位層の装置であるフィジカル・メディア・アタッチメント(PMA)装置,メディア・アクセス・コントローラ(MAC)装置,その他の装置とからなる構成として無線装置に用いてもよい。
また、本発明のレーダ装置搭載車両は、上記本発明のレーダ装置を備え、このレーダ装置を探知対象物の検出に用いる構成である。
本発明のレーダ装置搭載車両は、このような構成としたことから、従来のレーダ装置搭載車両と同様に、レーダ装置で検出された距離情報に基づいて車両の挙動を制御したり、運転者に例えば路上の障害物や他の車両等を探知したことを音,光もしくは振動で警告したりすることができるが、本発明のレーダ装置搭載車両においては、探知対象物である路上の障害物や他の車両等をレーダ装置が早く確実に探知するため、急激な挙動を車両に起こさせることなく、車両の適切な制御や運転者への適切な警告をすることができる。
なお、本発明のレーダ装置搭載車両は、具体的には、汽車,電車,自動車等旅客や貨物を輸送するための車はもちろんのこと、自転車,原動機付き自転車,遊園地の乗り物,ゴルフ場のカート等にも用いることができる。
また、本発明のレーダ装置搭載小型船舶は、上記本発明のレーダ装置を備え、このレーダ装置を探知対象物の検出に用いる構成である。
本発明のレーダ装置搭載小型船舶は、このような構成としたことから、従来のレーダ装置搭載車両と同様に、小型船舶において、レーダ装置で検出された距離情報に基づいて小型船舶の挙動を制御したり、操縦者に例えば暗礁等の障害物,他の船舶もしくは他の小型船舶等を探知したことを音,光もしくは振動で警告したりするように動作するが、本発明のレーダ装置搭載小型船舶においては、探知対象物である暗礁等の障害物,他の船舶もしくは他の小型船舶等をレーダ装置が早く確実に探知するため、急激な挙動を小型船舶に起こさせることなく、小型船舶の適切な制御や操縦者への適切な警告をすることができる。
なお、本発明のレーダ装置搭載小型船舶は、具体的には、小型船舶の免許もしくは免許なしで操縦することができる船舶であって、総トン数20トン未満の船舶である手漕ぎボート,ディンギー,水上オートバイ,船外機搭載の小型バスボート,船外機搭載のインフレータブルボート(ゴムボート),漁船,遊漁船,作業船,屋形船,トーイングボート,スポーツボート,フィッシングボート,ヨット,外洋ヨット,クルーザーまたは総トン数20トン以上のプレジャーボートに用いることができる。
かくして、本発明によれば、雑音(ノイズ)が含まれる中間周波信号を適切に遮断し、距離情報の検出等に有効な中間周波信号を適切に出力させることができる受信性能の高い高周波送受信器、およびそれを用いた、探知対象物を早く確実に探知することができる高性能なレーダ装置、ならびにその高性能なレーダ装置を搭載したレーダ装置搭載車両およびレーダ装置搭載小型船舶を提供することができる。
なお、本発明は上記実施の形態の例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を施すことは何等差し支えない。例えば、本発明の高周波送受信器において開閉器7,26またはスイッチ(IFスイッチ)12の出力端に高速で動作する演算増幅器(オペアンプ)の一方の入力端子を接続し、この演算増幅器の他方の入力端子および出力端子のそれぞれに、そのIFスイッチと同種であって、なるべく特性の等しいもう一つのIFスイッチおよび受信系の後段の回路を接続してもよい。この場合には、演算増幅器が、IFスイッチ自身が発生させるスイッチングノイズ等の不要な信号を、もう一つのIFスイッチが発生させる同様の信号で相殺するように動作するため、そのような不要な信号が受信系の後段の回路に入力されることが抑制される高周波送受信器とすることができる。
図10に示すような回路構成でミリ波レーダを構成した。ミリ波レーダのミリ波信号伝送部を構成する基本的な構成要素であるNRDガイドは、図17に示すように、平行平板導体41,42として厚さが6mmの2枚のAl板を間隔aを1.8mmとして配置し、それらの間に、断面形状が1.8mm(高さ)×0.8mm(幅)の矩形状であり、比誘電率が4.8のコージェライトセラミックスから成る誘電体線路43を配置したものを用いた。また、ミリ波信号伝送部を構成するミリ波回路は図18に示すような回路に構成した。
このミリ波レーダに用いられるコンデンサ35は次の通り設計した。信号切り替え用スイッチ34に並列に接続されるコンデンサ35の補正容量値Cを、式(1)を用いて、C=10nFと算出した。このとき、C,R,Rは実測により求め、それぞれC=84.5pF(ただし、84MHzのときの値である。),R=751Ω,R=6Ωとした。
この算出した補正容量値Cに基づいて、コンデンサ35の容量値が8〜22nFの範囲で異なるミリ波レーダをいくつか試作して動作させ、それぞれについて中間周波信号出力電圧(OUT端子の電圧)を測定した。このとき、ミリ波レーダのミリ波信号発振部21の測定にはサンプリングスコープを用い、その測定結果は中間周波信号出力電圧の時間変化の実測値として得た。なお、このとき、信号切り替え用スイッチ34は常にIN−1側に接続された状態とした。
図11はこの実施例のミリ波レーダについて、中間周波信号出力電圧の測定結果の例を示しており、(a)は中間周波信号出力電圧波形の測定結果の一例を示す線図、(b)は中間周波信号出力電圧変動の振れ幅ΔVIFの補正容量値Cによる依存性を示す線図である。図11(a)において、横軸は時間を、縦軸は電圧を表している。また、同図においては、IN−1端子に入力されたパルス変調用信号の電圧波形と、異なる複数のミリ波信号の周波数での中間周波信号出力電圧の電圧波形とを、同じ時間軸上に表している。なお、ここでいう中間周波信号出力電圧変動の振れ幅ΔVIFとは、図11(a)で示されるように、同じ時間における異なるミリ波信号周波数間での中間周波信号出力電圧の差の最大値である。
より詳細には、まず、ミリ波レーダは次の通り動作させた。送受信アンテナ24からの放射が外部で反射しない条件のもとで、ミリ波信号発振部21にて、76〜77GHzのミリ波信号を発生させるとともに、信号切り替え用スイッチ34がIN−1側に接続された状態で、IN−1端子にパルス幅が100ns,パルス立ち上がり時間および立ち下がり時間が3.8ns,振幅電圧が5Vであるパルス変調用信号をパルス変調器22に入力し、パルス化された送信用のミリ波信号が送受信アンテナ24から送信されている状態にした。そして、ミリ波レーダの受信側の回路が動作状態であるもとにサーキュレータ23から漏れてくるパルス化された送信用のミリ波信号による中間周波信号出力電圧を、OUT端子に接続されたサンプリングオシロスコープで観測した。図11(a)はこの測定結果を示している。
図11(a)に示すように、この中間周波信号出力電圧は、パルス変調用信号のパルスの立ち下がり直後(送信用のパルス化されたミリ波信号の送出直後)に変動が生じており、その変動量がミリ波信号の周波数により異なっている。この周波数による変動量の最大値である中間周波信号出力電圧変動の振れ幅ΔVIFは、主にパルス変調用信号の歪みにより、パルス変調用信号のパルスの立ち下がり直後も電圧が一定値に収束せず変動しているために発生する。この中間周波信号出力電圧変動の振れ幅ΔVIFが大きい期間は、正確なレーダ探知が困難となる。
次に、コンデンサ35の補正容量値Cが8〜22nFの範囲で異なるミリ波レーダを上記と同様に動作させて、各補正容量値Cにおける中間周波信号出力電圧変動の振れ幅ΔVIFを測定した。図11(b)はこの測定結果を示している。図11(b)から、中間周波信号出力電圧変動の振れ幅ΔVIFは補正容量値Cによって変化し、その振れ幅ΔVIFはCが式(1)で求めた補正容量値CであるC=10nFに近い11〜12nFで最小となっていることが分かる。
したがって、パルス変調用信号を歪ませる要因の一つである信号切り替え用スイッチ34の寄生容量による影響が最小になるように信号切り替え用スイッチ34に並列に適切な補正容量値Cのコンデンサ35を接続して補正することによって、中間周波信号出力電圧変動の振れ幅ΔVIFが抑制され、送信用のパルス化されたミリ波信号の送出直後すぐにもレーダ探知を開始することができるものとなることが確認された。
以上に説明した通り、これにより、パルス変調された送信用のミリ波信号が内部の反射等により受信系に出力されるのを遮断できる開閉器を有したミリ波レーダにおいて、開閉器のスイッチングノイズを利用した自己診断回路を簡便に設けることができるので、レーダ探知性能を高めることができる上、レーダ装置の自己診断ができる高機能なものとすることができる。また、パルス変調器にパルス変調用信号とは別に直流状の信号を切り替えて入力する信号切り替えスイッチを設けることにより、送信回路および送受信アンテナ24からミキサー25までの受信回路の一部の自己診断を実施することができ、さらに、信号切り替え用スイッチに並列に適切な補正容量値のコンデンサを接続することにより、信号切り替え用スイッチのパルス変調用信号の寄生容量によるパルス変調用信号の歪みをなくすことができるので、送信用のパルス化されたミリ波信号の送出直後にすぐにレーダ探知を開始することができるものとなる。
第1の高周波送受信器の実施の形態の一例を模式的に示すブロック回路図である。 第2の高周波送受信器の実施の形態の一例を模式的に示すブロック回路図である。 第3の高周波送受信器の実施の形態の一例を模式的に示すブロック回路図である。 第4の高周波送受信器の実施の形態の一例を模式的に示すブロック回路図である。 第5の高周波送受信器をミリ波レーダに適用した場合の実施の形態の一例について、そのミリ波信号伝送部および中間周波信号伝送部の構成を示すブロック回路図である。 第5の高周波送受信器におけるIN−1端子のパルス化信号,IN−3端子のパルス信号,開閉器の開閉信号およびミキサーの出力の電圧波形ならびにパルス変調器の電流波形と、これら各信号間の相対的タイミングを模式的に示した線図である。 第7の高周波送受信器をミリ波レーダに適用した場合の実施の形態の一例について、そのミリ波信号伝送部および中間周波信号伝送部の構成を示すブロック回路図である。 第7の高周波送受信器をミリ波レーダに適用した場合の実施の形態の他の例について、そのミリ波信号伝送部および中間周波信号伝送部の構成を示すブロック回路図である。 第7または第8の高周波送受信器において、開閉器に試験用信号を入力する実施の形態の一例を示すブロック回路図である。 第7の高周波送受信器をミリ波レーダに適用した場合の実施の形態のさらに他の例について、そのミリ波信号伝送部および中間周波信号伝送部の構成を示すブロック回路図である。 第7の高周波送受信器の実施例のミリ波レーダについて、中間周波信号出力電圧の測定結果の例を示す図であり、(a)は中間周波信号出力電圧波形の測定結果の一例を示す線図、(b)は中間周波信号出力電圧変動ΔVIFの補正容量値Cによる依存性を示す線図である。 第9の高周波送受信器をミリ波レーダに適用した場合の実施の形態の一例について、そのミリ波信号伝送部および中間周波信号伝送部の構成を示すブロック回路図である。 第11の高周波送受信器の実施の形態の一例を模式的に示すブロック回路図である。 第12の高周波送受信器の実施の形態の一例を模式的に示すブロック回路図である。 本発明のレーダ装置の実施の形態の一例を模式的に示すブロック回路図である。 従来の高周波送受信器をミリ波レーダとして用いたときの各部の構成を示すブロック回路図である。 NRDガイドの基本的な構成を示す部分破断斜視図である。 送受信アンテナを有する高周波送受信器の平面図である。 送信アンテナおよび受信アンテナを有する高周波送受信器の平面図である。 高周波送受信器のパルス変調器の構成を示す斜視図である。
1:高周波発振器
2:分岐器
3:変調器
4:サーキュレータ
5:送受信アンテナ
6:ミキサー
7:開閉器
8:アイソレータ
9:送信アンテナ
10:受信アンテナ
11:終端回路
12:スイッチ
13:RFスイッチ
14:開閉制御信号線路
15:開閉制御信号線路
16:ディレイライン(遅延線路)
21:ミリ波信号発振部
22:パルス変調器(RFスイッチ)
23:サーキュレータ
24:送受信アンテナ
25:ミキサー
26:開閉器(IFスイッチ)
30:フィルタ
31:試験用信号の入力配線
32:試験用開閉信号の入力配線
33:試験用信号の出力配線(スイッチングノイズの検出端子)
34:信号切り替え用スイッチ
35:コンデンサ
36:送信回路試験用信号の出力配線(送信回路動作試験時のミリ波信号の検出端子)
37:終端回路
38,R3:抵抗
S1:第1の系統
S2:第2の系統
51、61:平行平板導体
52、62:ミリ波信号発振部
53、63:第1の誘電体線路
54、64:サーキュレータ
55、65:第3の誘電体線路
56:送受信アンテナ
57、69:第4の誘電体線路
58、68:第2の誘電体線路
59、71:ミキサー
67:第5の誘電体線路
66:送信アンテナ
70:受信アンテナ
100:距離情報検出器

Claims (7)

  1. 高周波信号を発生する高周波発振器と、該高周波発振器に接続された、前記高周波信号を分岐して一方の出力端と他方の出力端とに出力する分岐器と、前記一方の出力端に接続された、該一方の出力端に分岐された高周波信号を変調して送信用高周波信号を出力する変調器と、磁性体の周囲に第1の端子,第2の端子および第3の端子を有し、この順に一つの前記端子から入力された高周波信号を隣接する次の前記端子より出力する、前記変調器の出力が前記第1の端子に入力されるサーキュレータと、該サーキュレータの前記第2の端子に接続された送受信アンテナと、前記分岐器の前記他方の出力端と前記サーキュレータの前記第3の端子との間に接続された、前記他方の出力端に分岐された高周波信号と前記送受信アンテナで受信した高周波信号とを混合して中間周波信号を出力するミキサーと、該ミキサーの出力端に接続された、開状態で前記中間周波信号を遮断し、前記変調器からの前記送信用高周波信号が非出力状態で安定したときに閉状態となって前記中間周波信号を通過させる開閉器と、該開閉器の後段に設けた、前記開閉器の開閉時に前記中間周波信号に加わる雑音を阻止するとともに前記中間周波信号を通過させるフィルタとを具備し、前記ミキサーの前記出力端と前記開閉器との間に前記フィルタの3dBカットオフ周波数よりも低い周波数の試験用信号が入力されることを特徴とする高周波送受信器。
  2. 高周波信号を発生する高周波発振器と、該高周波発振器に接続された、前記高周波信号を分岐して一方の出力端と他方の出力端とに出力する分岐器と、前記一方の出力端に接続された、該一方の出力端に分岐された高周波信号を変調して送信用高周波信号を出力する変調器と、該変調器の出力端に一端が接続された、該一端側から他端側へ前記送信用高周波信号を通過させるアイソレータと、該アイソレータに接続された送信アンテナと、前記分岐器の前記他方の出力端側に接続された受信アンテナと、前記分岐器の前記他方の出力端と前記受信アンテナとの間に接続された、前記他方の出力端に分岐された高周波信号と前記受信アンテナで受信した高周波信号とを混合して中間周波信号を出力するミキサーと、該ミキサーの出力端に接続された、開状態で前記中間周波信号を遮断し、前記変調器からの前記送信用高周波信号が非出力状態で安定したときに閉状態となって前記中間周波信号を通過させる開閉器と、該開閉器の後段に設けた、前記開閉器の開閉時に前記中間周波信号に加わる雑音を阻止するとともに前記中間周波信号を通過させるフィルタとを具備し、前記ミキサーの前記出力端と前記開閉器との間に前記フィルタの3dBカットオフ周波数よりも低い周波数の試験用信号が入力されることを特徴とする高周波送受信器。
  3. 前記開閉器は、前記閉状態となった後、前記変調器から次の前記送信用高周波信号が出力される前に開状態となることを特徴とする請求項1または請求項2記載の高周波送受信器。
  4. 前記変調器は、III−V族化合物半導体を含む材料から成る半導体素子が用いられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の高周波送受信器。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の高周波送受信器と、この高周波送受信器から出力される前記中間周波信号を処理して探知対象物までの距離情報を検出する距離情報検出器とを具備することを特徴とするレーダ装置。
  6. 請求項5記載のレーダ装置を備え、このレーダ装置を探知対象物の検出に用いることを特徴とするレーダ装置搭載車両。
  7. 請求項5記載のレーダ装置を備え、このレーダ装置を探知対象物の検出に用いることを特徴とするレーダ装置搭載小型船舶。
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