JP4445265B2 - 在庫管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、在庫管理システムに関し、具体的には、インテリジェントステーションを使用して、RFID(Radio Frequency Identification)タグを用いてタグ付けされた在庫品目(inventory item)を追跡し、かつ/または目録を作る在庫管理プロセスを実行する方法およびシステムに関する。
在庫管理は、現在の成長する経済においてますます重要になりつつある。新製品が、継続的に開発されつつあり、消費者が購入するために市場に出される。この成長は、消費者に、様々な商品およびサービスを選択するより多くの選択肢を与えるが、店(たとえば、小売業者、卸売業者など)は、この増加する在庫に苦しめられている。
増加する製品在庫を管理するために、店は、常時棚卸し法管理システムを実施してきたが、このシステムは、売られた製品の販売時点情報管理(POS)データ、インボイス作成データ、および在庫監査またはサイクルカウントに関するヒストリカルデータ(たとえば、製品の周期的在庫カウント)を使用して、小売り店の壁の内側に存在する在庫を判定するシステムである。POSデータは、一般に、チェックアウトシステム(すなわち、キャッシュレジスタ)で生成されるデータを指す。小売り店内の在庫レベルに基づいて、製品を、製造業者に再注文することができる。あるいは、製造業者および小売業者が、契約の条件に従って製造業者が先買い権のある形で製品を送達するように指示する契約を有する場合がある。理想的には、在庫は、既存のストックレベルが使い果たされる直前に在庫が小売り店に達する形で補充される。
常時棚卸し法管理システムは、大量の在庫を管理する際の重荷の一部を軽減するが、サイクルカウント、POSスキャンデータ、冗長な再注文、誤った出荷、および/または普通でない販売速度(すなわち、速すぎるか遅すぎる形で行われる製品の販売)での不正確さを注入する管理を使用する。その結果は、11から12%程度の、安全のために密に監視される、特別に販売促進される製品(たとえば、賞味期限付きの製品)ではそれより高い、物理的な(実際の)在庫品切れレベルである。
常時棚卸し法管理システムに関連するもう1つの短所に、非販売状況に起因する在庫の棚卸し差損とも称する、棚卸し減耗が含まれる。たとえば、減耗は、送り状の誤り、ベンダ詐欺、誤って指示された出荷、小売り店従業員の盗み、および顧客の盗みに由来して、供給チェーンのある点で発生する。在庫が、上で説明したように(すなわち、常時棚卸し法管理技法を使用して)計算される場合に、減耗レート(売上のある比率になる)が、理論在庫(すなわち、提案または計画される在庫)と物理的在庫の間の逸脱を引き起こす可能性がある。常時棚卸し法管理システムに関するもう1つの問題が、製品販売促進の有効性に関連する不確定性である。たとえば、価格弾力性と称する、価格と在庫速度(inventory velocity)の間の関係が、明確に理解されていない場合には、販売促進が、在庫切れ状態を引き起こす可能性があり、この状態は、顧客満足度およびロイヤリティに悪影響を及ぼす。あるいは、注文される在庫が多すぎ、価格弾力性が低く見積もられるか測定される時に、販売促進によって、所望の在庫の減少を達成できない可能性がある。
さらに、従来の在庫管理システムに関連するもう1つの問題は、小売り店の棚または類似する支持ユニットでの誤配置された在庫に関連する。製品製造業者は、ある製品を消費者に売り込むために、高額の金を捧げる。そのような状況で、このマーケティングに、類似する製品を製造する競争者との戦いを含めることができる。小売業者は、一般に、顧客への販売にできる限り多くの在庫を提示することを望むので、一部の従業員が、在庫切れ製品専用の棚の隙間を、関連する製品で埋める場合がある。その場合に、関連する製品に、製造業者の競争相手によって作られた製品が含まれる。これは、製造業者の販売の喪失をもたらし、いくつかの場合に、顧客の満足度が低下する。これによって、小売業者と製造業者の間または小売業者と卸売業者の間の契約に違反する場合もある。
従来の在庫管理システムの短所に対処するために、店は、製品の在庫を管理するのを助けるために、無線識別デバイスを組み込み始めている。この進歩では、RFID(Radio Frequency Identification)タグを、製造中または製品が倉庫に保管される時に製品に取り付けることが企図されている。各RFIDタグに、タグが一意の識別番号を有することを可能にする集積回路(IC)が含まれる。したがって、たとえば、製品が、倉庫から取り出され、小売り店の棚に置かれる時に、その製品をスキャンして、包括的な在庫を与えることができる。さらに、RFIDタグ技術では、製造業者と小売業者の間の分散在庫管理を提供することが企図されている。たとえば、製造業者は、製品のRFIDタグに保管された情報を使用して、製品が小売り店で売られるたびにインターネットを介してアラートを受け取ることができる。製造業者は、この情報を使用して、小売業者の補充スケジュールを予測して、在庫切れ状況を避けることができる。
米国特許第6094173号 米国特許第6166706号
上で述べたRFIDタグ開発は、従来の常時棚卸し法管理システムの短所の一部を克服するのに役立つが、これらの開発には、サプライチェーンのほとんどすべての点での、リアルタイムまたはほぼリアルタイムでの包括的な在庫管理を提供する能力がかけている。したがって、特定の環境内の在庫の包括的視点を提供する、インテリジェント在庫管理システムを提供する必要がある。
本発明のある態様と合致する製造の方法、システム、および物品によって、品目の在庫を管理するプロセスが提供され、この品目のそれぞれは、環境内のそれぞれの位置に位置決めされ、対応する無線識別デバイスに関連付けられる。本発明の一態様では、このプロセスに、各品目に関連する品目情報を、各対応する無線識別デバイスに供給することを含めることができる。品目情報に基づいて、このプロセスでは、在庫管理プロセスを実行して、品目の在庫に関連するリアルタイム情報を提供することができる。この在庫管理プロセスに、在庫切れ制御プロセス、減耗認識プロセス、迅速製品リコールプロセス、アラートモニタプロセス、および販売最適化プロセスの少なくとも1つを含めることができる。これらのプロセスのそれぞれによって、品目の在庫レベルの監視、環境内の誤配置された品目の検出、および検出されたイベントに基づく品目に関連するフィードバック情報の供給(たとえば、販売データに基づく、ある品目の代替位置の提案)など、環境内の品目の在庫を管理するのに使用される様々なタスクを実行することができる。
本発明の追加の特徴は、部分的に以下の説明に示され、部分的にその説明から明白になり、あるいは、本発明の実践によって習得することができる。
前述の全般的な説明および以下の詳細な説明は、単に例示的かつ説明的なものであり、請求される本発明を制限するものではない。本明細書に組み込まれ、その一部を構成する添付図面に、本発明の複数の実施形態を示すが、これらの添付図面は、この説明と共に本発明の原理を説明する役目を果たす。
本発明の実施形態の以下の説明では、添付図面を参照する。必要に応じて、異なる図面の同一の符号は、同一のまたは類似する要素を指す。
<序>
本発明に関する或る態様と合致するシステムおよび方法によって、インテリジェント在庫管理プロセスが、環境に含まれる品目(たとえば製品)の在庫を監視し、それに関連する情報を収集することができるようになる。本明細書で使用する用語、品目は、農企業によって製造され、開発され、育てられ、製造業者、企業実体、個人、個人のグループなどによって提供される、あらゆるタイプの製品とすることができる。たとえば、品目は、食物(たとえば、農産物、酪農製品、缶詰など)、衣料品、植物または類似するタイプの園芸製品、エンジンの機械加工された部品、スポーツ用品などとすることができる。さらに、品目は、家畜供給業者によって飼養され、家畜加工業者に売られる家畜(たとえば畜牛)など、生きている動物または魚に関連するものとすることができる。別法として、品目を、動物供給業者または世話人(たとえば、ペット店、動物園など)によって飼養され、かつ/または養われる犬または爬虫類など、飼い馴らされたまたは飼い馴らされない動物とすることができる。
収集された情報は、様々な在庫管理プロセスを実行するのに使用され、これらの在庫管理プロセスによって、ユーザが、品目の在庫を制御し、減耗を監視し、在庫に含まれるリコールされた品目または欠陥のある品目を容易にし、識別し、環境内の誤配置された品目を管理し、セキュリティ条件、在庫切れ条件などの様々な品目在庫条件に関連するアラートメッセージを受け取ることができるようになる。
本発明の一態様では、環境(たとえば、小売り店など)によって、棚ユニットなど、品目の在庫を記憶するRFID対応構造のシステムが使用される。そのようなシステムは、アタッチメントAに記載されており、アタッチメントAは、2003年1月9日出願の米国特許出願第______号に対応する。本発明に関するある態様と合致する方法およびシステムによって、品目に関連するデータを、データ収集システムによって繰り返して収集することができるようになる。ユーザは、デマンドベースの品目情報(すなわち、ユーザがそれを要求する時に)または例外ベースの品目情報(すなわち、普通でないか特筆すべき何かが発生する時に)を提供するユーザインターフェースを操作することができる。収集されたデータに基づいて、インテリジェント在庫管理アプリケーションおよび/またはユーザが、在庫切れ品目を管理し、減耗を監視し、迅速リコール機能を実行し、特筆すべきイベントに関するアラートを送出することができる。
<システムアーキテクチャ>
図1は、本発明に関するある態様と合致する例示的な在庫管理システム100の高水準ブロック図である。図からわかるように、システム100には、ネットワーク180によって相互接続された1つまたは複数の環境110-1から110-Nを含めることができる。環境110-1から110-Nを、環境の間の直接通信パス(図示せず)を介して直接に接続することもできる。ネットワーク180は、環境110-1から110-Nが情報を交換できるようにするあらゆるタイプの通信構成を表すことができる。たとえば、ネットワーク180を、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、およびインターネットなどのネットワークの組合せとすることができる。さらに、ネットワーク180に、環境110-1から110-Nが無線ベース通信を使用して情報を交換できるようにするインフラストラクチャを含めることができる。
環境110-1から110-Nのそれぞれは、企業体または非企業体に関連する環境を表すことができる。本発明の一態様では、各環境110に、品目を製造し、作り、維持し、保管し、かつ/または販売する物理構造を含めることができ、あるいは、各環境110をこれに関連付けることができる。たとえば、環境110-1から110-Nは、品目を売る小売り店、品目を購入し、保管し、維持し、かつ/または出荷する倉庫、供給物を保管する貯蔵室などを表すことができる。環境110-1から110-Nは、他の環境110に配置され、そこで売られる品目の販売、製作、保管などを管理する本店企業体を表すこともできる。たとえば、複数の環境(たとえば110-1)が、スーパーマーケットなど、消費者(すなわちユーザ)に品目を直接に売る小売りアウトレット店を表すことができ、環境110-Nが、複数の環境のそれぞれの在庫および他のビジネス態様を管理する本店を表すことができる。本発明のある態様によれば、1つまたは複数の環境(たとえば110-1)が、環境内で実行される自動化されたサービスによって収集された品目情報に基づいて、インテリジェント在庫管理を実行することができる。
本発明の諸態様と合致するインテリジェント在庫管理サービスを実行するために、各環境110-1から110-Nに、インテリジェント在庫管理システム(IIMS)105、データ収集システム(DCS)160、および品目在庫170が含まれる。IIMS105は、サーバ、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、ラップトップ、または当業者に既知の他の類似するコンピュータシステムなど、本発明のある態様と合致する1つまたは複数の処理を実行する1つまたは複数のコンピューティングシステムを表すことができる。図1には、各環境に配置されたIIMS105が示されているが、本発明のある態様によって、IIMS105を環境の外部にも配置することもできる。たとえば、デパートチェーンが、複数の店をネットワークによって単一のIIMS105に接続させることができる。
DCS160は、本発明のある態様と合致するデータ収集機能を実行する、ハードウェア、ファームウェア、および/またはソフトウェアの構成とすることができる。一態様では、DCS160に、品目在庫170に含まれる1つまたは複数の品目からRFID技術を使用して品目情報を収集する構成要素が含まれる。品目在庫170は、物理的にそれぞれの環境110に配置される1つまたは複数の品目を表すことができる。品目在庫170に、特性、サイズ、価格、味、機能性などが類似するか類似しないものとすることができる1つまたは複数のタイプの品目も含めることができる。たとえば、環境110-1がスーパーマーケット店を表す例で、品目在庫に、異なるタイプの食物および飲料を含めることができ、各タイプの品目に、複数の品目が含まれる。したがって、上の例では、環境110-1に、異なるタイプの飲料および他の食べられる品目の数千の項目を含めることができる。別法として、環境110-1が、ホームインプルーブメントウェアハウス(home improvement warehouse)小売り店に関連する場合に、品目在庫170に、異なるタイプの工具、機械、器具などを含めることができる。
本明細書での説明のために、本明細書に記載の品目は、それぞれの環境110に含まれる、RFIDアンテナを含む店の棚にあると仮定される小売り商品に関連する。各品目に、それぞれの品目に関連する品目情報を含むRFIDタグを関連付けることができる。たとえば、RFIDタグに、通し番号または価格番号など、タグが取り付けられる品目に一意の識別情報を含めることができる。別法として、RFIDタグに、品目のタイプおよび/または関連する特性を表す品目情報およびRFIDタグが配置される環境を識別する情報(たとえば、IIMS105が環境の外部に配置されるシナリオで)を含めることができる。DCS160は、品目在庫170に含まれる各品目に関連するRFIDタグから品目情報を検索し、その情報をIIMS105に供給するように構成することができる。
ペグボードディスプレイ、衣類ラック、棚の端のディスプレイ、キャビネット、キオスク、バックルームラックまたは倉庫ラック、ディスプレイケース、および販売時点情報管理機器またはチェックアウトレーン機器を含む、他のタイプの情報検索機構を、アンテナに関連して環境110-1内で実施することができる。さらに、本発明のある態様の下記の説明は、RFIDベースの棚ユニットにかかわるが、当業者は、本発明を、POS位置(たとえば、チェックアウトレーン)、倉庫ラック、玄関区域などに関連するRFIDリーダーにも適用できることを理解するであろう。アンテナの特性(たとえば、フォームファクタ)、およびアンテナが読み取られる割合は、棚以外の応用例での使用のために調整を必要とする場合がある。たとえば、倉庫応用例では、より長い読取範囲と、より低い頻度のデータ更新が必要になる可能性があり、販売時点情報管理応用例では、可能なより狭い読取範囲での超高速データ更新が必要になる可能性がある。本発明と合致する方法およびシステムと共に実施できるRFIDベースの構成要素およびシステムのタイプおよび機能性は、アタッチメントAに記載されている。
<例示的な環境110-1>
上述したように、システム100を用いると、品目在庫170を1つまたは複数の環境110によってインテリジェントに管理できるようになる。図2に、本発明に関するある態様と合致する例示的な環境110-1のブロック図を示す。図からわかるように、環境110-1に、IIMS105、要求応答マネージャ(RRM)220、およびDCS160を含めることができる。
IIMS105に、CPU201、メモリ202、ディスプレイ204、およびデータベース215を含めることができる。CPU201は、当技術分野で既知の任意のタイプのプロセッサ(1つまたは複数)とすることができる。CPU201を、命令を実行し、本発明に関連するある原理と合致する処理を実行するように構成することができる。図2には、IIMS105に含まれる1つのCPU201だけが図示されているが、当業者は、本発明に関連するある特徴と合致する方法、システム、および製造品によって、複数の異なるアーキテクチャを実施できることを理解するであろう。たとえば、CPU201を、複数のプロセッサによって置換するか補足し、これらのCPUの1つまたは複数が、マルチタスキング動作および/またはマルチプロセッシング動作を実行することができる。ディスプレイ204は、ワークステーションのコンピュータ画面、ラップトップ機、ダム端末、キオスクなど、ユーザに情報を提示するすべてのタイプの装置とすることができる。
データベース215は、本発明と合致するインテリジェント在庫管理機能を実行するためにIIMS105によって使用される情報を保管する1つまたは複数の記憶装置システムとすることができる。データベース215は、SQLデータベースサーバなどのデータベースサーバ(図示せず)によって制御することができる。さらに、SQLサーバのJDBC(Java(登録商標) DataBase Connectivity)ドライバを使用して、SQLサーバデータベースにアクセスすることができる。データベース215に、RFIDタグに含まれる各識別子に関連する情報を保管することができる。したがって、SKU(Stock Keeping Unit)(すなわち、あるサイズ、色、スタイルなど、ある製造業者によって作られる、少なくとも製品のあるタイプ(たとえば品目タイプ)を反映する、品目に関連する情報)ごとに、データベース215に保管される品目情報を、下記から選択することができる。
1)UPC(Universal Price Code or Universal Product Code)および/またはEPC(Electronic Price Code)。ある製造業者があるサイズ、色などで作る品目が、すべて同一のUPCを有することができるが、それぞれが独自のEPCを有することができることに留意されたい。EPCのさらなる説明は、「EPCライタ」と称するセクションに関して下で説明する。
2)品目の現在価格。
3)品目の季節間格差(seasonality)インジケータ。季節間格差インジケータは、品目と、休日、特別なイベント(たとえばスーパーボウル)をはさむ時間枠など、異なるイベントまたは季節に関連する時間の期間との間の関係を表すことができる。たとえば、石鹸商品は、「no season(季節なし)」など、季節特性がないことを表す季節間格差インジケータを有することができ、リースは、「Christmas(クリスマス)」インジケータを有することができ、炭は、「summer(夏)」インジケータを有することができる。さらに、販売促進品目(たとえば、製造業者または小売業者によって特別にマーケティングされる品目)は、「July 2003(2003年7月)」など、時間枠に関連する季節間格差インジケータを有することができる。季節間格差インジケータは、ISSA200および/またはユーザによって、品目在庫170のある品目を除去するか新たに仕入れる時を判定するのに使用することができる。
4)品目の貯蔵寿命(shelf life)。貯蔵寿命は、ある品目を品目在庫170に含めることを許可できる時間の期間である。たとえば、牛乳などの腐敗しやすい製品は、顧客に売るために棚に提示できる限られた時間の期間を有する場合がある。腐敗しない製品も、類似するタイプの品目の前の売れ行き、限られた販売促進時間枠など、1つまたは複数の要因に基づいて在庫170で提示される限られた時間の期間を有する場合がある。
5)品目の各タイプのセールスレート(sales rate)に関するヒストリカルデータ。ヒストリカルセールスデータは、ある日数、時間など、ある時間の期間だけ過去に延びることができる。ヒストリカルセールスデータは、7日かける24時間を表す168行を有するセールスデータの列を有するテーブルなど、ある時間の期間に渡る所与のタイプの売られた品目の量を反映する情報を提供する形でフォーマットすることができる。列は、24時間開店してはいない小売り店または店など、1日24時間より短い時間だけ営業される環境について、より少ない行数を有することができる。さらに、データベース215に、たとえば、標準価格、販売促進価格、休暇のシーズン、在庫一掃条件など、ある条件を表す、品目のセールスレートデータの追加の列を含めることができる。休暇のシーズンは、長期間(たとえばクリスマス)または短期間(たとえば、米国戦没将兵記念日、米国独立記念日、労働者の日など)とすることができる。普通でない売上パターン(たとえば加速された売上パターン)を生じる他の状況に、スーパーボウル、あるいは暴風雨または台風などの予想された悪天候の前の日が含まれる。
6)あるタイプの品目が品目在庫170で入手不能であった時の1つまたは複数の条件を表すヒストリカル在庫切れデータ。
7)品目が取り上げられたが買われずに棚に戻された回数を表すヒストリカルデータ。
8)品目の単一パッケージ単位のサイズ特性を表す、品目の棚「ボリューム」サイズ。サイズ特性は、コンピュータおよび/またはユーザによって実行される処理によって数学的に表し、操作することができる、直線の立体または他のタイプの幾何学的スペースとして測定することができる。互いに積みかねることができない品目について、棚ボリュームサイズが、品目が現在配置されている棚のとなりに位置する別の棚に延びるとみなすことができる。
9)棚番号または倉庫位置など、品目が配置されることが好ましい、環境110-1内の1つまたは複数の位置。
10)環境110-1内の位置および時刻に固有の品目のある個数の移動を反映する減耗を要約した情報。たとえば、減耗情報を、あるタイプの多数の品目が短時間で棚から除去される状態に関連付けることができる。
11)環境110-1内の位置および時刻に固有の在庫切れイベントを要約した情報。
さらに、あるタイプの品目集合(たとえば、任意のタイプの品目の個々の箱)ごとに、データベース215に、下記から選択される品目情報を保管することができる。
1)品目のEPC。
2)上で説明したSKU情報にさかのぼる品目のUPC。
3)SKUから直接に既知でない他のタイプの情報(たとえば、色、スタイル、サイズ)。
4)品目に関連する通し番号(EPCと異なる場合に)。
5)小売業者など、環境110-1に関連する企業体への品目のコスト。
6)特定の棚など、環境110-1内の位置に品目が初めて置かれた日付。
7)品目の有効期限(ある場合に)。
8)環境110-1内の品目の現在の物理的位置を表す品目位置情報(または、売られた場合に、品目の最後の既知の位置)。
9)売られた品目が売られた価格(既に売られている場合に)。
10)品目が売られた日付(既に売られている場合に)。
11)環境110-1内に配置された品目を買ったか買うことができるユーザに割り当てられた一意の番号を表す、購入者(既に売られている場合に)の好ましい顧客番号。
データベース215を、様々なデータフォーマットおよびデータベース構成でデータを保管するように構成することができる。たとえば、データベース215に、本発明に関連するある機能を実行するためにISSA200によって使用される情報を含む1つまたは複数のテーブルを保管することができる。このテーブルには、下記を含めることができる。
1)tblAlerts 環境110-1内のあるイベントに関連するアラートおよびアラート確認が保管されるテーブル。
2)tblCompany 環境110-1を所有し、貸し出し、管理し、かつ/またはこれに関連する企業体(たとえば会社)に関する情報が保管されるテーブル。
3)tblCurEPC 環境110-1内の所与の位置(たとえば所与の棚)の現在のEPCに関する情報が保管されるテーブル。
4)tblEPC 製造業者、SKU、および製品(たとえば品目)に関連する他のタイプの情報など、製品情報にEPCコードを関連付ける情報が保管されるテーブル。
5)tblEPCReader リーダー262など、EPCリーダーデバイスに関する情報が保管されるテーブル。
6)tblEPCSkuBase EPCリーダーデバイス(たとえばリーダー262)に関する基礎レベル在庫およびリーダーに関連する品目タイプに関する情報が保管されるテーブル。
7)tblERPInv ERP(Enterprise Resource Planning)システムまたは他のタイプの在庫システムによって供給される現在の理論在庫(たとえば、実際の在庫ではなく、環境110-1内に存在しなければならない、計画されたまたは提案された在庫)に関連する情報が保管されるテーブル。ERPシステムは、SAP社、Oracle社、およびPeopleSoft社によって提供されるERPシステムなど、プラニング、製造、販売、およびマーケティングを含む、ビジネスの多数の側面を統合するビジネス管理システムである。
8)tblInventoryAlertConfig 在庫アラートジョブ(たとえば、1つまたは複数の在庫状態に基づいてアラートメッセージを供給する、IIMS105によって実行されるタスク)の構成品目が保管されるテーブル。
9)tblInventoryRemovalAlertConfig 在庫除去アラートプロセスの構成データが保管されるテーブル。
10)tblManu 在庫170に含まれる品目の1つまたは複数の製造業者に関連する情報が保管されるテーブル。
11)tblReaderType EPCリーダーが実行できるアクション(たとえば、読取、ディスプレイのオン/オフ、出力レベル調整など)を定義する情報が保管されるテーブル。
12)tblReaderTypeActions 所与のEPCリーダーの可能なアクションのリストが保管されるテーブル。
13)tblRelatedEPC 別のEPCリーダーの1つに関連するEPCリーダー(たとえば、共通の棚ユニットに接続された、共通の1つまたは複数のアンテナに関連する、など)に関する識別情報が保管されるテーブル。
14)tblRemEPC もはや環境110-1内の所与の位置に置かれていない(たとえば、もはや指定された棚にない)EPCが保管されるテーブル。
15)tblRequestBroker リクエストブローカの位置および関連ポート(たとえば、TCP/IPポート識別子)を定義する情報が保管されるテーブル。
16)tblSku 品目SKU情報に関する情報を保持するテーブル。
17)tblSkuCat 様々な品目の1つまたは複数のカテゴリに関する情報が保管されるテーブル。
18)tblStore 環境110-1に関する情報が保管されるテーブル。
19)tblUser ISSA200へのアクセスを許可されるユーザのリストが保管されるテーブル。
20)tblVirtualCommands EPCリーダーの仮想コマンドのリストが保管されるテーブル。このコマンドリストに、品目情報の保管など、1つまたは複数の動作を実行するようにRFIDタグに指示する、RFIDリーダーに送ることができるコマンドを含めることができる。
当業者であれば、上にリストされたテーブルが、例示的であり、制限的であることを意図されたものでないことを理解するであろう。データベース215に、ISSA200によって使用される様々なタイプの情報を保管するように構成された、より多数またはより少数のテーブルを含めることができる。
メモリ202は、IIMS105によって使用されるデータが保管される、1つまたは複数の既知のタイプの記憶装置とすることができる。メモリ202は、磁気タイプ、半導体タイプ、および/または光タイプの記憶装置とすることができるが、これに制限はされない。メモリ202は、キャッシュメモリなど、CPU201がデータにすばやくアクセスできるようにする記憶装置とすることもできる。本発明に関する選択された特徴と合致する一構成において、メモリ202は、本発明に関するある特徴と合致する方法を実施するために、データおよび/またはプログラム命令(たとえばアプリケーション)を保管することができる。メモリ202に含めることができるソフトウェアの中に、インテリジェント棚ソフトウェアアプリケーション(ISSA)200が含まれる。
<ISSA200>
ISSA200は、ウェブ対応アプリケーションなど、ユーザまたはERPシステムに情報を供給する、アプリケーションプログラムとすることができる。したがって、ISSA200を、ユーザまたはERPシステム(または他のタイプのビジネス管理システム)からデータを受け取り、これにデータを供給するように構成することができる。ISSA200は、DCS160から収集した在庫データを、その一部をユーザおよび/またはERPシステムに転送する前に、データベース215に一時的に保管することができる。本発明の一態様では、ユーザが、ISSA200をカスタマイズして、管理され、データベース215に保管される在庫データの量を決定し、環境110-Nなどの別の環境に配置されるISSAシステム内で在庫データを保存する方法を決定することができる。
さらに、ISSA200は、ISSA200の機能へのアクセスを制御するように構成された1つまたは複数のセキュリティプロセスを実行し、かつ/または操作することができる。たとえば、ISSA200は、ISSA200によって実行されるものを含めて、IIMS105によって供給される特徴にアクセスするのに、ユーザが有効なユーザ名およびパスワード(または識別の他の形)を供給するようにユーザに要求するセキュリティプロセスを実行することができる。さらに、ISSA200は、1つまたは複数の役割をユーザに割り当てることができる。割り当てられた役割に基づいて、ISSA200(またはIIMS105に含まれる他のアプリケーションおよび/またはプロセス)は、対応するユーザがアクセスできるタスク(たとえば、CPU201を介してISSA200によって実行されるプログラム)を決定することができる。さらに、ISSA200は、DCS160など、環境110-1内の他の構成要素からISSA200が受け取ることができる、あるタイプのアラートをユーザが受け取るかどうかを制御することができる。また、ISSA200に、CPU201によって実行された時に、データベース215のデータの追加、データの要求、および/またはデータの修正など、ユーザによって実行されるトランザクションのログファイルを作成し、維持するプロセスを含めることができる。
ISSA100に、ディスプレイ204を介するなど、ユーザがISSA200と情報を交換できるようにする1つまたは複数のユーザインターフェース210を含めることができる。ユーザインターフェース210を用いると、ユーザが、ビジネスロジック/トランザクションエンジン230によって処理されるコマンドまたは照会の形で、データを要求できるようになる。
ビジネスロジック/トランザクションエンジン230は、CPU201によって実行された時に、本発明に関するある特徴と合致する1つまたは複数のタスク(すなわちプロセス)を管理するソフトウェアとすることができる。一態様で、これらのタスクに、在庫切れ制御タスク231、減耗監視タスク232、迅速リコールタスク233、EPCライタタスク234、他の特徴タスク235、およびアラートタスク239を含めることができる。
<在庫切れタスク231>
在庫切れ制御タスク231によって、品目在庫170に関連する管理機能がISSA200に提供される。たとえば、在庫切れ制御タスク231は、コマンド時におよび/または周期的に、現在店の棚にある品目の実際の在庫など、在庫170の一部またはすべてを含む品目の物理的在庫を判定する在庫プロセスを実行することができる。タスク231を用いると、ユーザ(たとえば、顧客、従業員など)が、在庫プロセスの結果を要求し、周辺装置255またはディスプレイ204などの表示装置で表示することができるようになる。タスク231は、どの品目タイプでも、在庫切れである(たとえば、顧客が収集し、購入できる位置にそのタイプの品目が配置されていないので、顧客による購入に使用可能でない)かどうかを判定することができる。タスク231は、これらの在庫切れ品目タイプのリストを作成し、前の時間期間(たとえば先月)に在庫切れであった品目タイプに起因する失われた利益、在庫切れ状態が判定された時に在庫切れである品目タイプに起因する失われた利益、環境110-1の他の場所(たとえばバックストレージルーム(back storage room))での入手可能性、および販売期間(たとえば、人気のあるDVDの新発売、暴風雪中の雪かきシャベルの販売など)の1つまたは複数の要因に基づいて、在庫切れ品目タイプに優先順位を付けることができる。
さらに、在庫切れ制御タスク231は、品目が間違った棚に置かれた時など、環境110-1内で不正な位置に配置された品目のログを作成する品目誤配置プロセスを実行することができる。さらに、タスク231は、品目が誤配置されていると判定される時に、誤配置アラートメッセージを生成し、かつ/または転送することができる。また、タスク231は、ユーザおよび/またはISSA200が、所与の位置に関する閾値未満の棚カウントを有する品目タイプの表示を受け取り、かつ/またはその場合にアラートを受け取ることができるようにする棚カウント閾値プロセスを実行することができる。棚カウントによって、品目タイプに関連する所与の位置に実際に存在する、あるタイプの品目の個数を表すことができる。たとえば、スーパーマーケットでは、ある棚に、あるタイプの品目(たとえば缶詰スープ)を割り当てることができる。例示的な品目タイプの棚カウントは、特定のタイプの品目を、割り当てられた棚に何個置けるかを表す。本発明の一態様では、閾値が、ユーザによって決定され、かつ/または、同一の日に、1週間前に、現在の時点から環境110-1が顧客に開店されなくなるまでの時間中に、および/または品目タイプの次のスケジューリングされた新たな仕入れまでに、あるタイプの品目が所定の位置から以前に何個除去されたかなど、1つまたは複数の条件に基づいてISSA200によって計算することができる。また、閾値は、品目タイプが、品目に関連する条件または、販売促進、休日ショッピングシーズン、特定のイベント(たとえば、スーパーボウル、気象条件など)に対応する時間枠に売りに出されるかどうかなどの外部条件を表す1つまたは複数の要因によって調整することができる。
ISSA200および/またはユーザに、在庫170の1つまたは複数の品目タイプに関連する在庫状態に関するフィードバックを供給するほかに、在庫切れ制御タスク231は、在庫切れである(たとえば、購入のために顧客が入手可能でない)品目に基づいて、ある時間期間の関数として、失われた収入(たとえば金)(たとえば、1時間あたりの失われた収入)を判定することもできる。また、在庫切れ制御タスク231は、特定のタイプの品目の売上に影響する可能性がある1つまたは複数の要因を判定することができる。この要因には、品目タイプの品目の価格、品目の売上に関連する季節特性、および在庫170に含まれる他のタイプの品目の売上を含めることができるが、これに制限はされない。
在庫切れ制御タスク231は、あるタイプの品目を、その品目タイプに関連する前の売上および/または品目タイプが在庫切れであるかどうかに基づいて再位置決めできる、環境110-1の中および/または外部の1つまたは複数の代替位置を決定することもできる。さらに、品目タイプが在庫切れと判定される時に、タスク231は、在庫切れ状態を反映する、表示装置に表示されるメッセージを生成することができる。在庫切れメッセージには、在庫切れ状態に関するわび、在庫切れ品目タイプと同様なタイプの別の品目(たとえば、店のブランドまたは一般ブランドの製品)の販売価格の値引きの提案、在庫切れ品目の取り寄せの約束、在庫に同一タイプの品目を含む代替環境(たとえば近くの店)に対する指示とその品目の価格など、他の情報も含めることができる。
<減耗タスク(shrinkage task)232>
減耗タスク232では、盗難、簿記の誤り、および誤配置を介する在庫の消失など、在庫170に含まれる品目の減耗を管理するプロセスを実行することができる。本発明の一態様では、減耗タスク232が、物理的な棚在庫および/または理論的棚在庫がある比率だけ離れている時を判定し、かつ/または、ユーザがそれを反映した情報を受け取れるようにするプロセスを実行することができる。理論的棚在庫は、環境110-1内の特定の位置に配置されなければならない品目の在庫に対応する、ISSA200によって判定される値を表す。たとえば、高額商品の場合に、ユーザは、物理的在庫量と理論的在庫量が1単位だけ異なる時を知りたいと思う場合がある。さらに、減耗タスク232は、環境110-1のどの位置が最大の減耗を経験しているかを判定し、かつ/またはユーザがそれを見られるようにするプロセスを実行することができる。また、タスク232は、品目が、店長によって定義される量など、所定の量で棚から除去される時を判定し、かつ/またはユーザがそれを見るかアラートを受けられるようにするプロセスを実行することができる。所定の量は、おそらくは盗難条件を含めることができる、比較的短時間で除去される大量の品目を表すことができる。しかし、品目の大量の除去は、即座に顧客サービスを受けるに足る例外的によい顧客を表す場合もある。したがって、減耗タスク232は、検出された減耗状態をログに記録することができ、サイレントアラーム、ゴンドラの上で点滅するライト、カメラまたはビデオのタイムスタンプ、またはオーディオの「サンキューメッセージ」など、1つまたは複数の周辺装置に割込み信号を送ることができる。さらに、減耗タスク232は、「貴重な顧客」に助力を申し出るためにユーザをそのエリアに急派する情報を含むメッセージを作成し、ユーザ(たとえば、売り子、環境110-1の従業員など)に供給することができる。
<迅速リコールタスク233>
迅速リコールタスク233は、ユーザまたは企業体(たとえば、小売業者、品目製造業者など)が、ロット番号、年齢などのクリティカルデータに基づいて品目を追跡できるようにする1つまたは複数のプロセスを実行することができる。タスク233は、棚から除去する必要がある可能性があるか、他の理由からその販売を加速しなければならない1つまたは複数の品目に関する情報を判定し、供給することができる。たとえば、あるタイプの品目は、薬剤、健康および美容製品、ならびに腐敗しやすい商品(たとえば、食料品)など、製造業者によって決定される関連する有効期限を有する場合がある。これらの品目の一部は、有効期限を多少過ぎても安全である(医薬品はまだ有効である)場合があるが、受け入れられる行動は、有効期限の後では品目を売らないこととすることができる。したがって、減耗タスク233は、有効期限に近づいている品目を識別し、有効期限状態を示す情報をユーザに供給することができる。さらに、タスク233は、より高い品目売上のヒストリを有する環境110-1内のまたはその外部の代替位置(たとえば棚の前)の判定および/またはより低い価格で品目を売ることの提案など、有効期限の前に品目の販売を促進する提案を供給することができる。
また、タスク233は、1つまたは複数の品目が有効期限に達した時にユーザに情報を供給でき、その結果、品目を在庫170から除去できるようにすることができる。迅速リコールタスク233は、品目タイプの購入プラニングに関連する情報も提供することができる。たとえば、対応する有効期限の前に売上が良くない(たとえば、品目の売上が期待されるレベルに達しない)品目タイプは、過剰在庫を示す可能性がある。したがって、タスク233は、品目タイプの以前の売上とその品目タイプの品目の有効期限の間の関係を反映した情報を供給することができる。
さらに、迅速リコールタスク233は、データベース215にアクセスして、在庫170内の各品目に関連する貯蔵寿命情報を収集することができる。貯蔵寿命情報は、品目の近似耐用年数を表し、これは、あるタイプの品目の有効期限から判定することができる。別法として、貯蔵寿命によって、耐用年数または有効期限と無関係に、品目の通常の回転時間を表すことができる。タスク233は、品目がその貯蔵寿命を超えた時を判定し、表示装置(たとえばディスプレイ204)を介してユーザにこの条件の表示を提供することができる。
迅速リコールタスク233は、データベース215にアクセスして、在庫170のある品目に関連するタイムスタンプ付き温度データを収集することもできる。温度データは、冷蔵棚ユニットなど、環境110-1に保管される1つまたは複数の品目に近接する区域の温度値を反映するものとすることができる。迅速リコールタスク233は、温度データを使用して、減らされた貯蔵寿命を計算するか、牛乳など、温度依存品目の損傷を予測することができる。さらに、タスク233は、特定の区域(たとえば冷蔵棚ユニット)の温度が、その区域に保管される品目の許容可能レベル未満になる時の条件を反映するアラートメッセージを、ユーザに供給し、かつ/または転送することができる。
さらに、貯蔵寿命または有効期限を有するあるタイプの品目について、迅速リコールタスク233は、データベースエラーに対する追加の安全特徴として、環境110-1の中または外部の1つまたは複数の位置にアラートを供給することができる。たとえば、アラートメッセージ(たとえば、サウンドメッセージおよび/またはディスプレイメッセージ)を、POS位置またはチェックアウトレーンに供給して、POS位置で購入されようとしている品目のパッケージに普通に印刷されている有効期限をレジ係にダブルチェックさせることができる。
迅速リコールタスク233は、どの品目が製造業者または供給業者によって修正されたかを判定し、この判定に基づいて、古い在庫を移動するのに役立つ可能性がある可能なアクションを反映する情報を提供することもできる。たとえば、製品(すなわち品目)が、時々、新しいパッケージスタイル、異なるサイズ、色の変更、風味の変更など、スタイル変更を受ける。既存の製品がまだよい間に、小売業者は、顧客が古いと知覚できる製品を買うことを嫌がる可能性があるので、できる限り速く既存の古いストックを売りたいと思う可能性がある。したがって、迅速リコールタスク233によって、小売業者が、そのようなスタイルを変更された商品を突き止め、セールスフロア、棚の前などのより売れ口のある位置に移動し、かつ/または在庫170から古い商品を移動するために商品を値引きした価格で提供することができるようになる。
品目が、環境110-1に到着する時に欠陥がある場合もある。薬剤の場合に、可能な健康のリスクを防止するために、その品目を即座に除去することが不可避である場合がある。これらの品目は、環境110-1で破壊されるか、製造業者に返品される。さらに、欠陥品目が、製造業者によってリコールされる必要がある場合がある。したがって、欠陥品目の、購入の前の在庫170からの除去は、小売業者および顧客にとって時間の節約になると同時に、品目を、元のパッケージから手付かずのままで製造業業者に返せるようになる。迅速リコールタスク233は、このタイプの状況に対処する1つまたは複数のプロセスを実行することができる。たとえば、いくつかの場合に、欠けている部品がある、外見の欠陥、不一致な部品など、品目が、欠陥を有し、その価値が減るが、健康または安全のリスクを構成しない場合がある。製造業者は、配送に関連する識別番号(たとえばロット番号)に基づいて、環境110-1に配送された後にこれらの品目を識別できる場合がある。しかし、大量の品目が倉庫に入れられ、かつ/または出荷されたならば、異なるロットが一緒に混合される可能性があり、小売業者が、パッケージを開かずに影響される品目を識別するのが難しい場合がある。しかし、本発明のある態様に関連するRFIDタグ付け特徴を用いると、製造業者が、不正にパッケージ化された、ある範囲のRFID通し番号を識別することができる。環境110-1は、これらの通し番号を受け取ることができ、ISSA200に、在庫170内の欠陥品目を識別させることができる。迅速リコールタスク233は、欠陥品目の受け取った通し番号に関連する品目についてデータベース215を検索するプロセスを実行し、この情報を、おそらくはディスプレイ204または他の周辺装置を介して、ユーザに提供することができる。ユーザは、様々なマーケティングインセンティブを顧客に提供して、欠陥品目を在庫170から移動することができる。たとえば、顧客に、「そのまま」で購入することについて、欠陥品目の値引きを提供することができる。製品の販売時に、レジ係は、顧客の名前と住所を受け取り、この情報を製造業者に中継することができ、あるいは、顧客に、インターネットを介するなど、欠けている部品を製造業者に無料で注文するキー番号を与えることができる。別法として、既知の欠けている部品を、小売業者に出荷して、無料の「サービスパッケージ」として配布することができる。これらなどの手順によって、パッケージ全体の返品にかかわる製造業者の出荷コストおよびハンドリングコストが節約される。さらに、小売業者は、この特徴を使用して、「オープンカートン(open carton)」または、製造業者の誤りに起因せずに品目が欠けている、別の顧客によって返品された製品などを購入するつもりの顧客に、特別な値引きを提供することさえできる。RFIDタグ付き品目を使用することによって、小売業者は、平気で悪事をする顧客が、棚の良品の箱に傷を付け、値引きを得ようとすることを心配せずに、小売業者の在庫170の損傷のあるパッケージに対する特別な値引きを提供することができる。
さらに、ソフトウェア製品など、あるタイプの品目に、しばしば、改善する「修正パッチ」を必要とする場合がある既知のエラーまたは「バグ」が含まれる。たとえば、1つまたは複数のプログラムおよびデータを含むコンピュータ可読媒体(たとえば、CD-ROM、DVD、磁気ディスクなど)が、インターネットを介してダウンロードできる数メガバイトだけを含むリビジョンを必要とする場合がある。迅速リコールタスク233は、RFIDタグ280を使用して、在庫170内のこのタイプの欠陥品目を識別することができる。その結果、小売業者および/または製造業者は、「古い」または「バグがある」製品を購入する顧客にわずかな値引きを提供することができ、この顧客は、訂正コードをダウンロードするためにインターネットで数分かけることによって製品を仕様通りにすることができることを理解している。さらに、環境110-1は、ユーザが環境110-1内にいる間に訂正コードをダウンロードするのに使用することができる1つまたは複数のワークステーションを提供することができる。
<EPCライタ234>
EPCライタ234は、ISSA200が特定のRFIDタグ280にEPCを書き込むのを助けるのに使用されるプロセスとすることができる。本発明の一態様では、EPCライタ234が、データベース215にアクセスして、RFIDタグ280のEPCを用いてタグ付けされる特定の品目の、UPCなどの識別番号を入手することができる。本発明のこの態様のさらなる説明は、下で、EPCライタに関するセクションで説明する。
<他の特徴タスク235>
他の特徴タスク235は、宣伝、価格感応性(price sensitivity)、販売最適化、自動価格設定、ならびに顧客情報およびサービスに関連する1つまたは複数のアプリケーションを実行することができる。
本発明の一態様では、他の特徴タスク235に、宣伝、価格感応性、および販売最適化(APSSO)アプリケーションが含まれ、このアプリケーションは、宣伝(たとえば、品目のマーケティングおよび/または提示)および/または価格が、在庫170と相互作用する顧客に提示される品目または品目のタイプの売上または可能な売上にどのように影響するかを反映する関係が判定される。このアプリケーションは、オンデマンドでまたは周期的に、品目が棚から降ろされ、交換される時など、ある品目またはあるタイプの品目が環境110-1内の現在の位置から物理的に移動される頻度の要約を作成することができる。したがって、APSSOアプリケーションは、在庫170の品目の現在の在庫を反映する在庫データの周期的在庫更新を要求し、受け取ることができる。APSSOアプリケーションは、在庫切れタスク231を活用して、在庫情報を収集するか、別法として、コマンドを在庫要求インターフェース250に送って、少なくとも数秒ごとの棚の内容の在庫読取を要求するなど、それ自体で情報を収集することができる。APSSOアプリケーションは、収集された在庫情報を、収集された在庫情報に対応する品目に関連するセールスレートデータと比較して、単一の購入イベントごとの品目検査イベントの回数の表示(たとえば比率の)を提供することができる。この表示または比率によって、品目購入の比率ではなく、ある品目が顧客からどれほど注目されているかを記述することができる。このデータを、たとえば品目が目のレベルにあるか、棚の端のディスプレイにあるか、店の前に配置されるか、販売促進ディスプレイに配置されるか、店の裏に配置されるかなど、品目に関連する位置情報に相関させることができる。
本明細書で使用される用語、目のレベルは、品目が購入のために表示される、5フィート(1524mm)から7フィート(2134mm)の高さなど、環境110-1の床からの1つまたは複数の距離を指す。当業者は、用語目のレベルが、この例示的な距離の範囲によって制限されることを意図されていないことを理解するであろう。環境110-1の床に乗る、品目を支持する構造の底からの距離を、本発明の範囲から逸脱せずに、用語目のレベルに関連付けることができる。さらに、用語目のレベルに関連する距離を、環境110-1のタイプに基づくものとすることができる。たとえば、衣料品の製造業者および/または小売業者は、目のレベルが、食品小売業者が定義する距離より短い距離を参照すると決定することができる。
また、APSSOアプリケーションは、ある品目が、対、3つ組みなどで購入される頻度を判定することができる。さらに、所与の品目タイプについて、APSSOアプリケーションは、購入の相関する時間と称する、所与の品目タイプが移動された品目を有するのと同時またはそれに近い時に(たとえば、数秒以内、数分以内など)環境110-1内の現在の位置から移動された他のタイプの他の品目を識別することができる。APSSOアプリケーションは、所与の品目が定義された時間期間にわたってそれぞれの位置から移動されなかった場合に、その品目を識別することもできる。別法としてまたはそれに加えて、APSSOアプリケーションは、所与のタイプの品目が定義された時間期間にわたって移動され、元の位置に戻されたか(すなわち、顧客によって購入されなかった品目)を判定することができる。また、APSSOアプリケーションは、過去の日、週、月など、以前の時間期間内に価格を変更された、所与のタイプの品目を識別することができる。APSSOアプリケーションは、これらの価格を変更された品目のリストを生成し、そのリストを周辺装置(たとえば装置255)および/またはディスプレイ204を介してユーザに供給することができる。さらに、APSSOアプリケーションは、価格変更を有する識別された品目に基づいて、これらの品目と品目検査イベント(たとえば、顧客が品目を取り上げ、元の位置に戻した時)の回数の間の関係を判定することができる。
本発明の一態様では、APSSOアプリケーションが、外部システム(IIMS105の内部または外部)と相互作用して、クロス品目(cross-item)または相関する売上に関するヒストリカルデータ、売上速度(すなわち、品目が売られ、そのそれぞれの在庫がなくなる速さ)、価格-売上感応性(たとえば、品目タイプの以前の売上とその品目タイプの販売価格イベントの間の関係)、季節間格差などを分析して、店の配置および棚の編成における改善を提案することができる。すなわち、エクスパートシステムおよび/またはAPSSOアプリケーションは、上の分析情報に基づいて、ある品目タイプの代替位置に関する提案を判定し、周辺装置を介してユーザに供給することができる。
他の特徴タスク235に、品目の販売価格を管理するプロセスを実行する自動価格決定アプリケーション(APP)も含めることができる。本発明の一態様では、APPは、データベース215(またはこれらのプランを保管できる他の記憶装置)から価格プランを受け取り、かつ/または収集し、表示装置(たとえば、品目を支持する棚に取り付けられたLCD)に表示される品目販売価格を自動的に更新することができる。販売プランは、コンピューティングデバイス(たとえばIIMS105)によって実行される価格プランプロセスによって生成されるか、ユーザ(たとえば、小売り店店長)によって生成される、在庫170のある品目タイプまたはすべての品目タイプの価格スケジュールを表すことができる。たとえば、例示的価格プランに、販売促進に基づいてある品目タイプの価格を下げることを提案する、スケジューリングされた販売促進を含めることができる。さらに、価格プランで、休日、気象条件など、季節または時間に依存する条件を考慮して、品目タイプの価格をどのように修正するかを決定することができる。たとえば、価格プランプロセスによって、環境110-1に近い囲む広域(たとえば、半径50から100マイル(80から160Km)、市境など)の現在の気象データにアクセスし、保管するサーバシステムから、周期的な気象情報を収集することができる。価格プランでは、収集された気象情報を使用して、ある品目(たとえば、雪かきシャベル、ストックウッドスタッド(stock wood stud)など)の販売価格を調整しなければならないかどうかを判定することができる。別法として、ユーザ(たとえば店長)が、気象情報を収集するか自動的に受け取り、価格プランプロセスおよび/またはAPPを介して販売価格を手動で調整することができる。
APPは、ターゲット品目の価格を、リアルタイムにそのターゲット品目に関連する棚在庫の年齢、理論在庫のターゲット品目と同一タイプの品目の量、およびターゲット品目の販売に相関する売上を有する他の品目タイプの販売速度と相関させることもできる。APPは、これらの相関を反映するレポートを生成し、そのレポートを、オンデマンドでまたはスケジューリングされた基礎で、周辺装置(たとえば、記憶装置、表示装置、プリンタなど)に供給することができる。
他の特徴タスク235に、ユーザ(たとえば、環境110-1で買い物をする顧客)に様々な特別な状況で興味のある品目を突き止める際の支援を提供するプロセスを実行する顧客情報および特別サービスアプリケーション(CISSA)も含めることができる。本発明の一態様では、CISSAは、リモートユーザ(すなわち顧客)に品目在庫入手可能性情報も提供することができる。たとえば、環境110-1から離れているユーザが、環境110-1に関連して運営されるサーバによってホスティングされるウェブサイトに、ネットワーク180を介してアクセスすることができる。そのウェブサイトを使用して、ユーザは、環境110-1で1つまたは複数のタイプの1つまたは複数の品目(すなわち、在庫170の品目である)の入手可能性を要求することができる。CISSAは、コンピュータサーバから要求を受け取り、要求された品目が在庫170で入手可能であるかどうかを判定する。本発明の一態様では、CISSAは、データベース215にアクセスして、在庫切れタスク231によって収集された在庫情報を収集する。別法としてまたはそれに追加して、CISSAは、1つまたは複数のコマンドをRRM220およびDCS160に供給することによって、環境110-1全体からの要求された品目の検索を要求することができる。
さらに、CISSAは、1つまたは複数のリモート環境(たとえば環境110-N)での要求された品目の入手可能性に関する要求を生成し、要求された品目がこれらのそれぞれの位置で入手可能であるかどうかを示す応答を受け取る。このシナリオでは、リモート環境が、ローカル在庫検索プロセスを実行して、品目が現在在庫にあるかどうかを判定する。ローカル検索に基づいて、リモート環境は、ローカル検索の結果(たとえば、品目がその位置で入手可能であるか否か)を示す応答メッセージを、環境110-1に供給することができる。別法として、リモート環境が、現在の在庫データを環境110-1に周期的に供給することができる。ISSA200は、この情報を受け取り、受け取られた情報を、必要に応じてCISSAによるアクセスのためにデータベース(たとえばデータベース215)に保管することができる。
品目が入手可能であるかどうかを示す受け取った情報に基づいて、CISSAは、環境110-1および/または、ユーザの好みの小売りアウトレットまたは最も近い3つまたは4つの代替アウトレットなどの代替環境での、要求された品目のリアルタイム入手可能性を示す応答をユーザに(コンピュータサーバおよびネットワーク180を介して)供給することができる。
さらに、CISSAは、環境110-1内に配置されたコンピューティングデバイス(たとえば、店内に配置されたキオスク)を介して、上で説明したものと同一の品目入手可能性機能を提供することができる。たとえば、顧客が、特定の品目が見つかることを期待して店(たとえば環境110-1)に到着し、その品目が在庫切れであることを知って失望する時に、顧客は、店内に配置されたキオスクを使用してその品目の入手可能性を要求することができる。その品目の在庫を有する1つまたは複数の代替店の住所のほかに、キオスクは、不便による値引き(たとえば、その品目またはおそらくはもう1つの品目の、買物優待券)の提供を顧客に表示することができる。顧客は、たとえば単純なコードワード/自分の好みの数字を提供することによって、この値引きを受け入れることができる。値引きは、限られた時間の期間だけ有効であり、顧客は、24時間または48時間以内に選択されたワード/番号を使用することだけが必要であり、このコードワード/番号によって、顧客は、代替の店での割引の資格を与えられる。さらに、CISSAは、品目または品目のグループを支持する棚に取り付けられた表示装置で代替位置情報を提供することもできる。たとえば、在庫にない品目について、表示装置に、その品目を現在在庫に含む最も近い代替位置(たとえば店)の位置および/または道順を表示することができる。在庫切れでない品目について、表示装置に、代替位置の代わりに品目の価格を示すことができる。上で説明したように、代替位置は、周期的にまたは要求に基づいて、要求された品目の在庫検索を実行することによって、これらの位置に基づいて判定することができる。
<アラートモニタ239>
アラートモニタ239は、あるイベントについてユーザに通知する、1つまたは複数のプロセスを実行することができる。本発明の一態様では、アラートモニタ239が、電子メール、ポケットベル、携帯電話、可聴信号、または可視信号などを介して、ユーザに通知することができる。アラートモニタ239には、特定の媒体を介する通信を容易にするインフラストラクチャを含む他の装置、ソフトウェア、および/またはコンピューティングシステムと相互作用する適当なソフトウェアを含めることができる。すなわち、アラートモニタ239は、メッセージをメッセージ中継システムまたはメッセージ供給システム(たとえば、無線ネットワーク装置など)との互換性を有するフォーマットに変換する出力インターフェースにアラートメッセージを送ることができる。アラートモニタ239は、インターフェース250および/またはタスク231から234の1つなどの他のプロセスからのイベントを反映するデータを受け取り、それ相応にアラートメッセージを定式化することができる。受け取られたデータは、代替位置(たとえば、バックルーム)にあることが既知の保留中の品目を反映することができ、その結果、ユーザ(たとえば小売り店従業員)が、予備のストックを小売りフロアに持ってこられるようになる。在庫切れの品目を、代替位置から補充できない場合には、ユーザおよび/またはISSA200は、品目を再注文することができる。さらに、受け取られたデータは、アンテナ270など、環境110-1内の1つまたは複数の構成要素の誤動作を反映することができる。
本発明の一態様では、アラートモニタ239が、「例外」を基礎として動作することができる。すなわち、普通でない何かが起きた時をユーザに示すために、イベントが検出された時にアラートメッセージを供給することである。また、アラートモニタ239は、エスカレーションを基礎として動作することができ、この場合に、繰り返されるイベントまたは長時間のイベントに、高い優先順位が与えられる。たとえば、品目が在庫切れ状態に近づいている時、または単一の棚が誤動作している時に、必ず、在庫管理員にアラートを送ることができる。さらに、複数のタイプの品目が在庫切れである場合、在庫切れ状態が1日以上続いた場合、およびゴンドラが在庫切れになった場合に、部長にアラートを送ることができる。
ISSA200に、RFIDタグリーダーイベントを収集し、ビジネス層230および要求応答マネージャ220からデータおよび/または要求を受け取ることができる、1つまたは複数の在庫要求インターフェース250を含めることもできる。環境110-1内のコマンド、データ、および/または情報の交換は、DCS160などの下位の実体にコマンドを送り、DCS160からデータを受け取る在庫要求インターフェース250などの上位実体に関連付けることができる、通常の情報の流れを表す。さらに、情報の流れを、逆にすることもできる。たとえば、DCS160が、アンテナ同調データなど、ISSA200に情報を要求することができ、または1つまたは複数の構成要素(たとえばアンテナ270など)の誤動作など、ある種のイベントをISSA200に報告することができる。インターフェース250は、他のアプリケーションがHTTP情報を送ることができるASP(Active Server Page)とすることができる。インターフェース250は、RRM220からEPCデータを受け取り、EPC XML(eXtensible Markup Language)データをメッセージキューに送ることができ、このメッセージキューは、DCS160内のリーダー262ごとにセットアップされる。
ISSA200は、異なるタイプのアーキテクチャを使用して構成することもできる。たとえば、本発明の一態様では、ISSA200を、ユーザインターフェース210に関連するトップレベル、ビジネスロジック/トランザクション230に関連する中間層、およびデータベース215に関連する最下層を含む3ティアアーキテクチャ構造で構成することができる。
最上位層のユーザインターフェース210は、Microsoft(商標)Corp.社からのInternet Explorer(v5.0以降)などのウェブブラウザを動作させるソフトウェアとすることができる。ユーザインターフェース210は、CPU201によって実行された時に、サーバ(たとえば、Microsoft社のIIS(Internet Information Server))などのコンピュータシステムに要求を送信し、応答を受信することができる。サーバは、XML情報およびXSL(eXtensible Stylesheet Language)情報をユーザインターフェース210に返すことができる。XML情報およびXSL情報を、多数のDOM(Document Object Model)技法の1つ(たとえば、Microsoft DOM)を使用して、ユーザインターフェース210によって一緒に適用することができる。XMLおよびXSLが、ユーザインターフェース210によって適用される時に、HTML(Hypertext Markup Language)で提示される内容を、IIMS105によって実行されるブラウザを介してディスプレイ204に表示することができる。上の例では、XMLおよびHTMLに基づくサービスを説明したが、当業者は、多数のタイプのデータ処理言語およびプレゼンテーション言語を、本発明の範囲から逸脱せずに実施できることを理解するであろう。
中央ティア(tier)またはビジネスロジックティア230によって、ビジネスロジックがISSA200に公開される。ビジネスロジックコンポーネントは、たとえば、Microsoft .NETクラス、Microsoft VB.NET、またはC#を使用して開発することができる。さらに、.NETクラスコンポーネントは、ASP.NETウェブサービス内で作成することができる。これらのクラスは、ビジネスロジック230で他の形で指定されない限り、ステートレスであり、マルチスレッドである。
データベース215ティアに、本発明のある特徴と合致する1つまたは複数の在庫管理プロセスを実行するのに使用されるデータを保管することができる。本発明の一態様では、このティアにはビジネスロジックがなく、これによって、IIMS105が、複数のタイプのデータベースを実施できるようになっている。データベース215には、データベースが構成されるアーキテクチャに応じて、異なるタイプのデータベース言語を使用してアクセスすることができる。たとえば、ADO(ActiveX Data Object)を介する構造化照会言語(SQL)コマンドおよび/または伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)を介するODBC(Open DataBase Connectivity)である。さらに、情報の誤管理を防ぐために、データベース215ティアを、ビジネスロジックティア230によるアクセスだけを許可するように構成することができる。
<RRM220>
RRM220は、高水準コンポーネント(たとえば、ISSA200などのソフトウェア)と低水準コンポーネント(たとえば、DCS160などのハードウェア/ファームウェア)の間のブリッジ(すなわちインターフェース)を提供するためにコンピューティングシステム(たとえば、RRMシステム(図示せず))によって実行されるアプリケーションとすることができる。図2に、別々のコンポーネントとしてRRM220が図示されているが、RRM220を、メモリ202に保管し、CPU201によって実行することができる。本発明の一態様では、RRM220が、在庫要求インターフェース250と、DCS160内に配置された1つまたは複数の主コントローラ260、またはRRM220内に配置された主コントローラプロキシ(図示せず)の間で通信することができ、この主コントローラプロキシは、在庫170内のRFIDタグ280から収集された情報に対するデータ処理または分析を実行する。RRM220には、ユーザがRRM220の現在の状況を見られるようにするユーザインターフェースを含めることができる。このユーザインターフェースには、RRM220を実行できるIIMS105からアクセスすることができる。
本発明の一態様では、RRM220が、ISSA200に含まれるRRM構成インターフェース(図示せず)からXML構成文書をロードすることができる。この構成ファイルに、1つまたは複数のイベントリストおよび/またはコマンドリストを含めることができ、これらは、それぞれ、DCS160によって供給されるイベントのリストと、ISSA200によって供給されるコマンドのリストである。RRM220は、ISSA200によって供給される構成XML文書からの構成ファイル内のイベントリストごとに要求ブローカ222(たとえば在庫要求インターフェース250)を生成することができる。別法として、RRM220が、イベントリストごとに主コントローラプロキシ(図示せず)を作成することができる。主コントローラプロキシは、下で、DCS160および主コントローラ260に関してさらに説明する。また、RRM220は、1つまたは複数の主コントローラ260またはRRM220に含まれる主コントローラプロキシからの応答を処理する1つまたは複数の応答ブローカ224を作成することができる。応答ブローカ224は、応答が主コントローラ260から正しく受け取られかどうかを示す肯定応答および/または失敗情報を要求ブローカ222に送ることもできる。本発明の一態様では、応答ブローカ224は、読取データを受け取り、EPC XML文書に変換するリーダー262に基づいてオブジェクト指向クラスを開始することができる。応答ブローカ224は、使用可能である場合に、EPC XML文書をISSA200に送ることもできる。ISSA200が、その時に使用可能でない場合には、応答ブローカ224は、ISSA200が使用可能になるまで、EPC XML文書をキューに保管することができる。
要求ブローカ222が、RRM220によって開始される時に、要求ブローカ222に、ISSA200からコマンドのリストを送ることができる。要求ブローカ222は、受け取ったリストにアクセスし、各コマンドを実行する。各コマンドを実行後に、要求ブローカ222は、肯定応答または失敗応答など、応答ブローカ224からの応答を待つことができる。ある時間期間(コマンドリスト内で定義することができる)以内に応答ブローカ224からの応答がない場合、または失敗メッセージが返される場合には、失敗に応答して、もう1つのコマンドリストを実行することができる。その一方で、応答ブローカ224から肯定応答が受け取られる場合には、要求ブローカ222は、コマンドリストの次のコマンドを実行することができる。コマンドリストのすべてのコマンドが実行されたならば、要求ブローカ222は、元の実行の順序で、コマンドリスト内のコマンドを再実行することができる。
応答ブローカ224は、主コントローラ260またはRRM220に含まれる主コントローラプロキシによって供給されるすべての応答を監視する。応答が到着する時に、応答ブローカ224は、応答インターネットプロトコル(IP)アドレスを判定し、受け取られた応答を処理するスレッドを作成すると同時に、追加の着信応答の監視を継続する。主コントローラ260から受け取った応答に基づいて、応答ブローカ224は、ブローカの要求の状況を表す肯定応答または失敗情報を、適当な要求ブローカ222に供給することができる。適当な要求ブローカ222は、受け取られた応答に対応するコマンドまたは要求を実行したブローカとすることができる。
受け取られた応答にデータが含まれる場合に、応答ブローカ224は、オブジェクトのメソッドを動的に開始して、構成XMLに基づいてデータを解析することができる。開始される各クラスが、類似するEPC XMLデータを返すことができる。応答ブローカ224は、各返されたEPC XMLデータを、テーブルなどのデータ構造に置くことができる。応答ブローカ224は、テーブルから、所与のリーダー262の1つまたは複数の読取シーケンス(たとえば、RFIDタグ280からEPC情報を検索する読取コマンドからのデータのシーケンス)を検索することもできる。
応答ブローカ224が、現在のリーダー262に関するEPC XMLデータがキューに残されていると判定する場合に、応答ブローカ264は、そのデータをISSA200に送る。本発明の一態様では、応答ブローカ224が、キューからのEPC XMLデータを、古いものから新しいものへなど、特定のシーケンスで送ることができる。キューに入れられたEPC XMLデータがISSA200に供給されたならば、応答ブローカ224は、受け取った現在のEPC XMLを送ることができる。その一方で、キューに現在のリーダー262に関するEPC XMLデータがない場合には、現在のEPC XMLデータが、ISSA200に渡される。その時に、ISSA200が使用不能である場合には、応答ブローカ224は、現在のEPC XMLをキューに置くことができる。
本発明の一態様では、ISSA200が、オンデマンドで(たとえば、数秒以内の応答時間で要求する)または、セットスケジュールで自動的に開始される(たとえば毎分、毎時、毎日など)要求など、周期的にデータを要求することができる(たとえば、読取コマンドを供給する)。DCS160は、要求されたデータを、RFIDタグ280から1つまたは複数のアンテナ270を介して獲得することができる。データの獲得の速度は、在庫170に含まれるRFIDタグ280の数に基づく可能性がある。したがって、たとえば、DCS160は、数百個のタグ付き品目を含む在庫については数秒以内、数千個のRFIDタグ付き品目を含むものなどのはるかに大きい在庫については数分以内に、要求されたデータを収集することができる。DCS160内で動作するコンポーネントを介するデータの収集を管理するのは、RRM220の責任である。たとえば、RRM220を、環境170内の異なる位置に配置されたRFIDタグからの品目情報の収集専用の複数のRFIDタグリーダー装置(たとえばリーダー262)に、要求されたデータに関する照会を順次供給するように構成することができる。
<DCS160およびRFIDタグデータ収集>
DCS160は、本発明に関連するある態様と合致するデータ収集機能を実行する、ハードウェア、ファームウェア、および/またはソフトウェアの集合とすることができる。DCS160に、主コントローラ260、1つまたは複数のリーダー262、および1つまたは複数の副コントローラ266を含めることができる。DCS160は、1つまたは複数の品目が乗っている対応する支持構造(たとえば棚ユニット)に関連する(たとえば、それに取り付けられた)1つまたは複数のアンテナ270を制御することができる。在庫170内の品目のそれぞれに、それぞれの品目に関連する様々な特性を反映するEPCなどの品目情報を含むRFIDタグ280を付けることができる。対応するアンテナ270が、DCS160によって活動化される時に、活動化されたアンテナの可読近接範囲内に配置されたすべてのRFIDタグ280内の情報を、検索し、DCS160に供給することができる。RFIDタグ280は、アンテナ270によって放たれるRFエネルギーに応答し、この応答が、リーダー262によって感知され、リーダー262は、デジタルシリアルデータを主コントローラ260に返す。デジタルシリアルデータを、主コントローラ260によって解析し、ISSA200によるさらなる処理のために応答ブローカ224に返すことができる。
主コントローラ260は、要求ブローカ222を監視し、要求ブローカ222から要求(たとえばコマンド)を受け取り、その結果、環境110-1が在庫170内の特定の品目へのアクセスに使用している可能性があるリーダー262に固有の一連の対応するコマンドを生成する、装置および/またはプロセスとすることができる。本発明の一態様では、要求ブローカ222によって供給されるコマンドを、たとえばTCP/IPプロトコルなどのネットワークプロトコルに従ってフォーマットすることができる。主コントローラ260は、受け取ったコマンド(たとえばTCP/IPパケット)を、リーダー262および/あるいは1つまたは複数の副コントローラ266に送ることができる。本発明のもう1つの態様では、コントローラ260は、RS-485または他のタイプのシリアル通信プロトコルの形で、コマンドをリーダー262および/あるいは1つまたは複数の副コントローラ266に送ることができる。表1に、主コントローラ260がリーダー262および/または副コントローラ266に供給できる例示的なコマンドのリストを示す。
Figure 0004445265
主コントローラ260は、1つまたは複数のコマンドを送られたリーダー262および/または副コントローラ266からの応答も監視する。応答が受け取られるかどうかと、応答のタイプに基づいて、主コントローラ260は、肯定応答、非肯定応答(たとえば失敗)、および/または読取情報を生成し、応答ブローカ224に送る。読取情報に、在庫170内のRFIDタグ280に関連するEPC情報を含めることができる。たとえば、主コントローラ260は、リーダー262による読取動作が完了するたびに、1つまたは複数のEPC番号を応答ブローカ224に供給することができる。別法として、主コントローラ260が、記憶装置(図示せず)に一時的にEPC番号を保管することができる。1つまたは複数のアンテナ270に関するある数のRFIDタグ280がリーダー262によって読み取られたならば(たとえば、すべてのタグ、タグの一部など)、主コントローラ260は、読取データ(たとえばEPCデータ)を、すべてを一度に、またはグループで、応答ブローカ224に供給するバッチ転送処理を実行することもできる。
本発明のもう1つの態様では、主コントローラ260が、RFIDタグ280から情報を読み取るのに使用することができるリーダー262に固有である可能性がある受け取ったコマンドまたはデータストリームの相違について調整することができる。主コントローラ260は、選択されたリーダー262が1つまたは複数のアンテナ270を物理的に駆動できる限り、任意の個数のリーダー262のどれでも使用することができる。各アンテナ270は、1つまたは複数の異なるタイプのリーダー262との互換性を有するように構成することができる。本発明の一態様では、所与のアンテナ270を、ある周波数について最適化(すなわち同調)することができ、その結果、アンテナ270が、同一の周波数を使用するすべてのリーダー262と共に動作できるようになる。したがって、1つまたは複数のリーダー262は、所与のアンテナ270に同調された周波数を使用する信号を供給する限り、環境110-1内の任意の所与のアンテナ270を活動化することができる。
上で説明したように、図2に、DCS160の一部として主コントローラ260が図示されているが、コントローラ260を、RRM220内のソフトウェア主コントローラプロキシ(図示せず)として実施することができる。したがって、主コントローラプロキシソフトウェアからの通信は、TCP/IPコマンドとしてRRM220を出ることができ、別々の装置および/またはプロセス(図示せず)によってRS-485データ通信に変換される。
リーダー262は、Philips(商標)社によって供給されるI-CODEリーダーなど、多数の異なる製造業者によって供給される任意のタイプの既製のRFIDリーダーの1つまたは複数とすることができる。主コントローラ260(またはリーダー262との通信専用の同等のデバイス)が、リーダー262と通信する(たとえば、有効なコマンドを供給し、返されるデータを正しく解釈する)ように構成される限り、複数のタイプのリーダー262をDCS160内で実施することができる。図2には、DCS160内の別々の構成要素としてリーダー262が図示されているが、主コントローラ260およびリーダー262を、単一の電子エンティティに物理的に組み合わせることができる。環境110-1および/または品目在庫170のタイプに応じて、1つ、数個、数百個などのリーダー262を、DCS160によって使用して、在庫170から品目情報を収集することができる。各リーダー262を、それ自体の主コントローラ260に関連付けることができるが、単一の主コントローラ260を、1つまたは複数のリーダー262と共に働くように割り当てて、在庫170からの品目情報の収集を容易にすることができる。
<副コントローラ266>
リーダー262と通信するほかに、主コントローラ260は、1つまたは複数の副コントローラ266とも通信する。副コントローラ266は、対応するアンテナ270を活動化または非活動化するスイッチとして働く電子構成要素を制御することによって、1つまたは複数のアンテナ270を選択することができる、コンピューティング装置および/またはプロセスである。各副コントローラ266は、在庫170に含まれる品目を保管する棚またはローカライズされた備品に含まれる複数のアンテナなど、アンテナ270のグループの近くに物理的に配置し、これに接続することができる。たとえば、環境110-1は、数百個の副コントローラ266および数千個のアンテナ270を有する場合がある。さらに、副コントローラ266は、主コントローラ260から1つまたは複数のコマンドを受け取る時に、周辺装置255を操作して、品目在庫170に含まれるRFIDタグ280からの品目情報を表示し、かつ/または在庫情報をユーザに供給することもできる。たとえば、周辺装置255は、1つまたは複数の品目を支持する棚の前縁に取り付けられたディスプレイとすることができる。別法として、周辺装置255を、主コントローラ260と副コントローラ266の間で通信するシリアルデータバスに直接に接続することができる。さらに、周辺装置255を、副コントローラ266に結び付けられない専用バス(たとえばUSB)に接続することができる。ディスプレイなどの出力装置のほかに、周辺装置255に、バーコードリーダーまたは、RFIDタグ280付きまたはRFIDタグ280なしの品目からのデータ収集/検索を容易にするために棚に挿入することができる他のタイプの装置など、入出力装置を含めることができる。たとえば、ユーザは、そのようなバーコードスキャナを使用して、品目のUPC番号を収集し、読み取り、既にデータベースにあるEPC番号をUPC番号に関連付けることができる。したがって、1つまたは複数の品目が、RFIDタグ280なしで環境110-1によって受け取られる情況で、スキャナを使用して、タグ付けされていない品目をUPCまたはEPCに関連付けるのを容易にすることができる。また、周辺装置255を、棚ユニットに取り付けられたインターフェースに接続される監視装置とすることができる。監視装置は、棚ユニット内のアンテナおよび棚に乗っている品目の情況を検査するなど、検査機能を実行することができる。
本発明の一態様では、1つまたは複数の周辺装置255が、1つまたは複数の副コントローラ266と通信することができる。たとえば、周辺装置255は、装置255から所定の近さ以内のユーザ(たとえば顧客)の存在をそれぞれが検出する複数の近接センサを表すことができる。ユーザまたは他の実体が、近さ(たとえば、数インチ、数フィートなど)以内にあるかどうかに基づいて、装置255は、信号(たとえば、アナログまたは離散信号、デジタル信号など)を生成することができ、この信号を、アナログおよび/またはデジタル入出力処理機能を有するプロセッサ装置および/またはコンピュータ実行されるプロセスによって監視することができる。別法として、装置255を、監視のために1つまたは複数の棚の中またはその近くに取り付けられたビデオカメラとすることができる。カメラは、1つまたはある閾個数を超える個数の品目が特定の位置から除去されたと判定される時に副コントローラ266から信号(たとえば割り込み)を受け取ることができる。カメラは、その信号によって活動化されて、連続的にビデオを記録することができ、あるいは、信号が受け取られる時だけ静止画像を撮影することができる。
副コントローラ266の仕事の1つを、在庫170からの1つまたは複数の品目を保管する単一の棚ユニット(または類似する支持ユニット)内に取り付けられたアンテナ270の切替とすることができる。また、副コントローラ266を、ユーザ(たとえば、顧客、小売業従業員など)との間で情報を通信するのに使用することができる。たとえば、副コントローラ266は、副コントローラ266によってサービスされる棚にあることがわかっている各品目に関する品目情報を、ISSA200から(データベース215を介して)受け取ることができる。この品目情報に、現在の価格、サイズ、重さ、単価、および/または販売状況(たとえば、現在の販売価格に対する値引き)を含めることができる。品目情報は、棚の縁のディスプレイなどの周辺装置255に表示することができる。棚に複数のタイプの品目がある場合に、棚またはその近くに取り付けられる複数の棚の縁のディスプレイを設けることができる。別法として、各品目タイプの情報を、単一のディスプレイで順次サイクルさせ、次の品目タイプに継続する前に数分間静止させることができる。棚の縁のディスプレイに、ユーザインターフェースボタンを設けて、ユーザによって押された時に、ディスプレイサイクルを一時的に停止させ、表示されている製品に関する追加情報を要求することができる。また、ISSA200は、DCS160によって供給されるデータに基づいて、品目が棚から除去されるのを感知する場合に、周辺装置255でその品目に関連する情報を表示するように副コントローラ266に指示することができる。
副コントローラ266は、ISSA200と顧客の間の他の対話動作を容易にするように構成することもできる。本発明の一態様では、顧客に、顧客に関する情報または顧客を識別する情報を含むRFIDタグを含むRFIDベースの顧客カードを与えることができる。顧客識別情報は、データベース215に保管される情報または、顧客によって(インターネットおよびブラウザソフトウェア、キオスク装置などを介して)供給される現在の買物リストなどの顧客情報および顧客および/または顧客の家族構成員に関するプロファイル情報(たとえば、衣類のサイズ、ブランドの好みなど)を維持する別の記憶装置に保管された情報に関するものとすることができる。顧客RFIDカードを持つ顧客が、環境110-1に入り、その中で移動する時に、副コントローラ266に関連するRFIDアンテナを備えた棚の近くでの顧客カードの存在によって、主コントローラ260を介して信号またはデータをISSA200に渡させることができる。この信号またはデータに応答して、ISSA200は、周辺装置255を介するなど、顧客カードを検出した棚で品目に関する情報を表示するように、副コントローラ266に指示することができる。この場合に、ISSA200は、データベース215にアクセスして、検出された顧客カードに対応する識別子に関連する顧客情報を収集することができる。ISSA200は、カードを検出した棚またはその近くに配置される品目または品目のタイプが、データベース215に保管された顧客情報に関連するかどうかを判定することができる。たとえば、ISSA200は、品目が、顧客によって作成された買物リストに含まれる、かつ/または顧客の好みの製品のリストに関連するかどうかを判定することができる。さらに、ISSA200は、衣類の場合の顧客のサイズの入手可能性、品目に関するリベートの入手可能性、他の品目の販売またはリベートの入手可能性などの追加情報を、周辺装置255での表示のために副コントローラ266に供給することができる。
副コントローラ266に関連する例示的な特徴は、RFIDベースの顧客カードに制限されない。本発明のある態様と合致する方法およびシステムによって、従業員または環境110-1に加入する類似する個人であるユーザに、RFIDベースの従業員カードを割り当てられるようになる。たとえば、小売り店で働く売り子に、小売り店に含まれる棚ユニットまたは類似する構造に配置されるアンテナ270によって検出できるRFIDベースの従業員カードを与えることができる。副コントローラ266に関連する棚の近くでのRFIDベース従業員カードの存在によって、ISSA200が、周辺装置255に棚に関連する情報を表示するように指示するコマンドを、DCS160に、最終的には副コントローラ266に供給する。たとえば、表示される情報に、棚から除去しなければならない古い品目、棚の手前に移動し、別の位置(たとえば販売促進区域)に移動し、かつ/または値下げした価格で提供することができる有効期限に近づいている品目、在庫切れに近づいている品目および店内(たとえば環境110-1)でその品目の追加単位が配置されている場所、誤って配置されている品目および店内で置き直すべき場所を識別するデータを含めることができる。在庫切れが近いが、倉庫などのサードパーティ供給業者から入手可能でない品目について、ISSA200は、副コントローラ266に、新しい在庫の期待される配送日を伝えるメッセージを表示するように指示することができる。さらに、メッセージによって、近くの店での欠けている品目の入手可能性または環境110-1から離れた代替位置を報告することもできる。
ISSA200およびRRM220は、チェックアウトレーンなど、POS位置に配置されたDCS160と通信することもできる。この位置で、ISSA200は、POSシステムと相互作用して、ある販売取引を容易にすることができる。たとえば、ISSA200は、品目のEPC番号から得られる通し番号情報および/またはRFID(または普通の)顧客カードから収集される顧客識別情報(たとえば、名前、住所など)を使用することによって、保証付きの品目を製造業者に自動的に登録することができる。顧客に、チェックアウトレーンでの登録を受け入れるか、後まで延期するかの選択肢を与えることができる。
<DCS160によって実行されるRFIDタグ読取の最適化>
本発明の一態様では、リーダー262は、RFバス(たとえばケーブル)を介し、副コントローラ266を介して、アンテナ270にRFエネルギーを送ることができる。単一のアンテナ270または互いに隣接して配置され、共同して働くアンテナ270のグループを、副コントローラ266および/またはリーダー262によって供給される信号に基づいて、所与の時に活動化し、動作させることができる。所与のアンテナ270のアクティブ期間は、アンテナ270に近接して配置されたRFIDタグ280から情報を収集するのに要する時間の長さに基づくものとすることができる。副コントローラ266は、主コントローラ260からの指示の下で、各アンテナ270を選択し、活動化することができる。アンテナ270が選択される順序を最適化することができ、その結果、リーダー262を、多数のアンテナ270にまたがって共用することができるようになる。リーダー262の共用によって、DCS160は、多かれ少なかれ規則的に在庫データを収集でき、1つまたは複数の品目が移動される場合に、アンテナ270に即座に注目できるようになる。本発明の一態様では、ISSA200が、1つまたは複数の優先順位要因に基づいて、活動化するアンテナ270を決定することができる。この要因には、下記を含めることができる。
1)最も最近に追加または移動されたRFIDタグ280の近くに配置されたアンテナ270
2)最近のアクティビティを有する1つまたは複数のアンテナ270の近くに配置されたアンテナ270
3)特定の時間期間中(たとえば、ある時刻または週)に高い売上量を有することがヒストリから既知の1つまたは複数の品目に関連するアンテナ270
4)アンテナ270を含む棚に取り付けられた対話型ディスプレイ周辺装置255など、情報に関する顧客からの押しボタン要求に関連するアンテナ270
5)読取範囲内に配置されたRFIDカード(たとえば、顧客カードまたは従業員カード)を有するアンテナ270
6)所定の時間の期間に活動化されなかったアンテナ270
7)最高級の商品品目(たとえば宝石など)など、1つまたは複数の盗まれがちな品目が読み取り範囲内にあるアンテナ270
8)所望の品目が「棚で」入手可能または裏の在庫保管室で入手可能のどちらであるか反映する情報をユーザが要求する時など、ユーザ(たとえば従業員または顧客)が直接に興味を持つ製品を有すると期待されるアンテナ270
9)所定の時間の期間内(たとえば前のPOS売上)にPOS端末を通過した1つまたは複数の品目に関連するアンテナ270
10)貯蔵寿命に近づいている1つまたは複数の品目に関連するアンテナ270。
当業者は、優先順位付け要因の上のリストが、制限的であることを意図されたものではなく、ISSA200および/またはユーザが、在庫170内の品目の特性に関連する1つまたは複数の変数および重み付け要因に基づく他の優先順位付け要因を判定できることを理解するであろう。
<DCS160の性能監視機能>
本発明の一態様では、主コントローラ260、リーダー262、および副コントローラ266を含むDCS160のハードウェア/ソフトウェアコンポーネントが、自己監視動作および自己診断動作を実行して、動作上の問題を判定し、ISSA200に報告することができる。たとえば、ある自己診断動作を実行するために、棚ユニットに、その棚のアンテナ270の読取範囲内に、自己検査機能を提供する少なくとも1つのRFIDタグを含めることができる。したがって、棚が空である(すなわち、その棚に品目が乗っていない)時であっても、棚に含まれるアンテナ270によって読み取ることができるRFIDタグが、少なくとも1つある。本発明の一態様では、少なくとも1つのそのようなRFIDタグを、棚に含まれるアンテナ270の中央付近または別の簡単に読み取られる位置に組み込み、もう1つのRFIDタグを、アンテナ270の読取範囲の限界付近に組み込むことができる。副コントローラ266は、周期的にまたはISSA200からのコマンドで、ターゲットの棚のアンテナ270にテスト読取信号/コマンドを送り、対応する棚ユニットに含まれる組込みRFIDタグから収集される応答を監視する。副コントローラ266が、1つまたは複数の組込みRFIDタグから正しい応答を受け取らない場合に、コントローラ266(または、主コントローラ260などの別の装置)が、誤動作が発生した可能性があることを確かめることができる。
誤動作の源を突き止めるために、DCS160は、ターゲットの棚ユニットおよび/またはターゲットのアンテナ270に隣接する構成要素を介する様々な自己テスト読取動作を実行する。たとえば、同一の副コントローラ266によって駆動される別のアンテナ270が、まだ読み取ることができる場合に、DCS160は、誤動作をターゲットのアンテナ270に関連付けることができる。その一方で、所与の副コントローラ266によってサービスされるアンテナ270のすべてが、コントローラからのコマンド信号に応答していない(すなわち、すべてのRFIDタグ280が読み取られていない)場合には、DCS160は、誤動作を副コントローラ266に関連付けることができる。さらに、所与の主コントローラ260およびリーダー262によってサービスされるアンテナ270のすべてが、副コントローラ266からのデータを読み取っていない場合には、主コントローラ260またはリーダー262に問題がある可能性が高い。これらの構成要素のどちらが誤動作の源であるかを判定するために、DCS160は、主コントローラ260が、まだ1つまたは複数の副コントローラ266と診断データを通信できるかどうかを判定することができる。そうである場合には、DCS160は、誤動作をリーダー262に関連付けることができる。さらに、RS-485シリアルデータ通信技法が、主コントローラ260、リーダー262、および1つまたは複数の副コントローラ266の間で使用される場合に、DCS160は、タグ読取動作中に主コントローラ260が通信する副コントローラ266の順番を提供することができる。したがって、RS-485データケーブルが、その長さに沿ったある場所で切断されている場合に、前もってRS-485リンクに沿った副コントローラ266の順序を示すシーケンス情報を供給された主コントローラ260は、RS-485リンクがどの点で切断されたかを判定することができる。一態様で、肯定応答コマンドプロトコルを、主コントローラ260によって実行して、どの副コントローラ266がコマンドに応答していないかを判定することができる。すなわち、RS-485リンクに沿った通信に、リンクの受信する実体によって肯定応答されるコマンドを含めることができ、肯定応答の欠如が、問題がどこにあるかを演繹するもう1つの手段になる。
<ISSA200の例示的なソフトウェアオブジェクト>
本発明の一態様で、ISSA200は、オブジェクト指向プログラミングの構造および技法を使用して、本発明に関するある種の機能を実行することができる。たとえば、ISSA200は、ウェブサービスを使用して、本発明の諸態様に関係するある機能を実行することができる。表2に、1つまたは複数のプロセス(たとえば、タスク231から239)によって使用することができ、データベース215に含まれる例示的なテーブルの1つまたは複数と相互作用する、ISSA200によって実施できる例示的なソフトウェアオブジェクトのリストを示す。
Figure 0004445265
Figure 0004445265
<ジョブ240>
ジョブ240は、ISSA200の内部でかつ/または外部で実行される1つまたは複数のプロセスとすることができ、アラームをトリガし、製造業者のウェブサイトなどの遠隔位置から、または環境110-1内に配置された実体から情報を検索するのに使用することができる。ジョブ240に含まれる各プロセスまたはジョブは、Sun Microsystems,Inc.社が供給するJava(登録商標)プログラミング言語およびJDBCなどの既知のプログラミング言語と、Microsoft Schedulerなどの既知のスケジューリングソフトウェアを使用して開発することができる。
本発明の一態様では、ジョブ240に、周期的に実行される(たとえば60秒ごと)在庫限度ジョブを含めることができ、この在庫限度ジョブは、インターフェース210で提供されるユーザインターフェースを介してユーザがセットし、データベース215内の構成テーブルに保管することができる構成に基づいて在庫レベルを監視する。このジョブは、在庫品目が、ベースライン在庫に関する限度の外((たとえば、現在の在庫が所定の値を超える、かつ/または下回る)場合に、在庫限度外アラートを生成することができる。このアラートは、表2に記載の例示的なWebService ISSAserv/Alerts.asmx/NewInventoryAlertJobメソッドなどのアラートメソッドを使用して生成することができる。本発明の一態様では、在庫限度ジョブが、在庫限度外アラートが発生するたびに1つまたは複数の事前定義のユーザに電子メールを送るように、メッセージ供給サービスに指示することができる。
ジョブ240は、継続的に実行され、誤った棚にある誤って配置された品目を監視することができる、誤棚ジョブも実行することができる。ISSA200が、品目が誤った棚に配置されたと判定する場合に、ジョブ240は、そのタイプのアラート(すなわち誤配置された品目)に対応するアラートメッセージを生成し、アラートテーブルなどデータベース215内のテーブル(たとえば、tblAlerts)に挿入することができる。本発明の一態様では、誤棚ジョブは、誤配置品目アラートが発生するたびに1つまたは複数の事前定義のユーザに電子メールを送るように、メッセージ供給サービスに指示することができる。
ジョブ240は、継続的に実行され、ユーザインターフェース210を介してユーザによって指定された量および時間期間に所望の位置(たとえば棚)から除去された品目を監視する、除去限度ジョブも実行することができる。除去限度ジョブは、除去された品目に関連する情報を生成し、在庫除去テーブルなどのデータベース215内のテーブル(たとえばtblInventoryRemove)に保管することができる。さらに、このジョブは、指定された量および時間期間値に基づいて、除去された1つまたは複数の品目を判定する場合に、この状態に関連する新しいアラートメッセージを生成し、アラートテーブル(たとえばtblAlerts)に挿入することができる。
ジョブ240は、毎日所定の時刻(たとえば午前12時1分)に実行され、在庫170に置かれた品目が、対応する満了限度(たとえば有効期限)に達したか超えたかどうかを判定することができる、満了製品ジョブを実行することもできる。満了製品ジョブは、満了した品目を見つけた場合、または有効期限に達しつつある品目を見つけた場合に、対応するアラートメッセージを作成し、アラートテーブル(たとえばtblAlerts)に挿入することができる。
さらに、ジョブ240は、周期的(たとえば10分ごと)に実行され、環境170に追加された可能性がある新しい品目(たとえばSKU)を識別することができるSKU更新ジョブを実行することができる。このジョブは、識別された新しい品目に関連する品目情報を、XMLを使用して、ERPシステムまたは製造業者のウェブサイトに要求することができる。
また、ジョブ240は、ISSA200に登録されていない製造業者(すなわち新しい製造業者)によって供給される品目が在庫170に含まれる時に更新されるデータベース215内のテーブルを監視する、周期的(たとえば、10分ごと)に実行できる製造業者更新ジョブを実行することができる。この更新ジョブは、製造業者のウェブサイトまたは他のタイプの外部データ源から新しい製造業者に関連する情報を検索することができる。
<EPCライタ>
RFIDタグ産業が成長するにつれて、品目が「ソースタグ付け(source-tagged)」されることが期待される。すなわち、製造業者が、RFIDタグ280を品目に適用し、EPCをタグに書き込むことができる。しかし、ソースタグ付けされた品目を含まない在庫170に品目が含まれる場合がありえる。したがって、環境110-1は、EPCをRFIDタグ280に書き込むように設計されたEPCライタプロセスを実行することができる。EPCプロセスは、1時に1つの特定のタグに関するデータにアクセスするように構成することができるので、このプロセスは、ISSA200と別々のシステムによって実行することができる。別法として、ISSA200に、IIMS105によって実行される別々のEPCライタプロセスを(EPCライタタスク234に加えてまたは別法として)含めることができる。
EPCライタプロセスは、リーダー262との通信に.NETシリアル実施形態を使用することができるWindows(登録商標)実行可能プロセスとすることができる。EPCライタは、あるファイル位置に、所与の製造業者およびそのSKU情報(たとえば、品目タイプ情報)に関するRFIDタグに書き込まれた最後のEPCの番号を保管することができる。さらに、EPCライタプロセスは、ある範囲の通し番号、SKU情報、EPCの製造業者IDを保管し、このEPC情報を1つまたは複数のRFIDタグ280のメモリに書き込むことができる。また、EPCライタは、環境110-1によって実施されるRFIDタグのタイプに応じて、Philips SLRM900仕様などの標準規格に基づいてRFIDタグに書き込むことができる。別法として、EPCライタが、RS-232または他のシリアルインターフェース通信プロトコルを使用してタグに書き込むことができる。
本発明の一態様によれば、在庫170に、バーコードリーダーなど、周辺装置255との通信機能を含む1つまたは複数のRFID対応棚を含めることができる。したがって、各棚は、少なくとも一時的にまたは周期的に、EPCライタプロセスと排他的に通信することができる。たとえば、あるタイプの品目のグループを、ユーザ(たとえば、在庫担当者)によって棚に配置することができる。品目の1つを、バーコードリーダーによってスキャンして、それに対応するUPC番号を判定することができる。EPCライタは、UPC番号から導出された情報を組み込むことによって、グループ内の各品目にEPC番号を順次割り当てることができる。
一般的なUPCとEPCの間の相違を、表3に示す。UPCは、製造業者番号、オブジェクト番号、およびチェックディジットを含む、合計12桁の数字(すなわち10進)データからなるものとすることができる。EPCには、ヘッダ、製造業者番号、オブジェクト番号、および電子通し番号を含めることができる2進データが含まれる。UPCおよびEPCの両方で、製造業者番号は、価格コード標準規格管理機関などの管理機関が割り当てることができる。オブジェクトクラス(オブジェクト番号を含む)は、製造業者が割り当てることができる。EPCの場合に、通し番号も、製造業者が割り当てることができる。
Figure 0004445265
1つまたは複数の製造業者が、EPC製造業者コードを割り当てられていない場合には、EPCライタは、EPC製造業者コードが割り当てられるまで、任意の数の割当を使用することができる。別法として、より大きいEPC製造業者フィールドに直接におさまる既存のUPC製造業者コードを使用することができる。また、既存のUPCオブジェクトクラスは、より大きいEPCオブジェクトフィールドにおさまる。
このように管理機関が製造業者のコードを割り当てていない情況では、EPCライタを、現在のUPCフィールド値または任意の値を製造業者のコードとして組み込む試行在庫管理プロセスなど、初期在庫動作で使用される任意の擬似EPCフィールド配置で使用することができる。しかし、標準EPCフィールド配置が実施された場合に、環境110-1内でEPCライタを使用して、品目が正しくタグ付けされていることを確実にすることができる。また、標準EPCフィールド配置が公表される場合に、EPCライタを、小売業者、流通センタ、または製造業者が、おそらくは限られた製品系列について使用することができる。当業者は、RFIDタグ付けが普及し、製造業者による「ソースタグ付け」が一般的になった場合に、EPCライタの使用が、小売り位置では減少するが、製造源では増加し、これによって、本発明のある態様と合致する方法、システム、および製造品を実施できることを理解するであろう。
擬似EPCフィールド配置が、上で説明したように実施される場合に、環境110-1は、擬似EPC番号のフィールドの所定の数のフィールド(たとえば3つ)を定義することによって、EPCコードを割り当てることができる。たとえば、擬似EPC番号を、EPCのタイプヘッダに対応する8ビットヘッダ(1111、1111)、各4ビットの13個のサブフィールドに分割される52ビットのUPCフィールド、および通し番号0から68719476735などの36ビット通し番号フィールドを用いて配置することができる。EPCのデータセグメントのサイズを、本発明の範囲から逸脱せずに変更することができる。
UPC番号は、各桁の2進表現を使用し、UPC桁ごとに1ニブルを使用して、13個までの桁からなる。すなわち、0は0000であり、1は0001であり、2は0010であり、9は1001である。所与の品目の個々のパッケージに、687億個より多くのパッケージに出会うまで、一意の通し番号を割り当てることができる。2進表現を変換する時に、EPCライタおよび環境110-1がUPC番号および通し番号を扱う形に相違がある可能性があることに留意されたい。UPC番号の場合に、各UPC桁(13桁まで)に、EPCの1ニブルが割り当てられる。2進変換は、EPCライタによって1桁ずつ実行され、特定のEPCニブルに対応する特定の10進桁が保存される。しかし、EPC通し番号の場合に、10進通し番号から2進通し番号への直接変換を実行することができ、その結果は、36ビットEPCフィールドに記録される。
たとえば、品目のタイプに関する例示的なバーコードを書き込まれた例示的な96ビット擬似EPCコードを検討されたい(たとえば、複数症状風邪/インフルエンザ症状軽減薬のa10流量オンス瓶)。バーコードは、23900、00296(または、13桁形式で000、23900、00296)とすることができる。34782の通し番号が、この品目タイプのパッケージを一意にするために割り当てられたものとすることができる。2進表現では、34782は、0100、0011、1110、1111である。表4に、この例示的な品目タイプに関連する対応するEPCおよびUPCデータを示す。
Figure 0004445265
適当な擬似EPC番号のタグ付き品目への割当を容易にするために、EPCライタは、通し番号が割り当てられ、RFIDタグ280が品目のパッケージに適用される時に、12桁または13桁のUPC番号を電子的に記録することができる。図3に、上で説明したRFIDタグ付け処理を実行することができる例示的なEPCライタプロセスの流れ図を示す。図からわかるように、EPCライタプロセスは、タグ付けされるSKU(品目タイプ)のリストを入手することができる(ステップ310)。このリストには、各品目タイプのUPC番号および品目を識別する文字列を含めることができ、このリストは、既知のタイプのバーコードスキャンソフトウェアおよび/またはハードウェアによって充てんできるSKUテーブルに保管することができる。本発明の一態様では、SKUテーブルに、3つのフィールドすなわち、UPC番号フィールド、製造業者名フィールド、およびサイズ、風味などの一般的な説明情報を含む文字列を含めることができる。
RFIDタグ280が品目に割り当てられる時に、EPCライタプロセスは、ISSA200内の割当モジュールとして動作するEPCライタタスク234を呼び出すことができる。この呼出しによって、タスク234に、SKUテーブル(データベース215に保管することができる)にアクセスし、ステップ310で入手されたリストに含まれる各SKUの対応するUPCを突き止めるように指示することができる(ステップ320)。たとえば、EPCライタタスク234は、製造業者および/または品目名についてSKUテーブルを検索する照会を生成することができる。
UPCが、対応するSKUについて突き止められたならば、EPCライタタスク234は、この情報をEPCライタプロセスに戻すことができる。受け取ったならば、EPCライタプロセスは、このUPCを使用して、たとえばRFIDリーダーによって実行されるタグへの書込コマンドを使用して、擬似EPC番号全体を品目タイプの各パッケージのRFIDタグに書き込む(ステップ330)。このステップで、一意の通し番号が各タグに割り当てられる。さらに、EPCライタプロセスは、データベース215に保管されるテーブルなどのテーブルに、この手順中に擬似EPCをログ記録することができる(ステップ340)。
本発明の一態様では、RFIDタグ280に、一意のRFIDタグ番号として割り当てられる通し番号と、余分なデータとしてエンコードされる擬似EPC番号の両方を含めることができる。擬似EPC番号に、品目を識別する情報が含まれるので、通し番号は、リーダーソフトウェア/ハードウェアによって、擬似EPC番号よりすばやく読み取ることができる。たとえば、Philips社のリーダーなど、ある種のバーコードリーダーによって提供される衝突防止選択コマンドによって、RFIDタグ通し番号を自動的に返すことができる。特定の棚に配置される品目のタイプが、あるRFIDタグ読取動作と次の動作の間でほとんど変更されない場合に、EPC情報および対応する通し番号情報をローカルキャッシュ記憶装置(図示せず)に保管することによって、擬似EPC番号を入手する読取サイクルを改善することができる。したがって、リーダーは、RFIDタグ280の読取を試みる時に衝突防止選択コマンドを発行し、まずRFIDタグ通し番号を受け取ることができる。リーダーは、次に、タグ通し番号がローカルキャッシュに置かれているかどうかを判定する。そうである場合に、リーダーは、対応するEPC番号をキャッシュから検索することができる。タグがキャッシュに保管されていない場合には、リーダーは、タグデータブロックを読み取って、擬似EPC番号を入手することができる。RFIDタグ通し番号およびEPC番号を、後続の読取サイクルのためにキャッシュに追加することができる。環境110-1は、追出しプロセスを実行することができ、これによって、周期に基づいてキャッシュ内に含まれるタグ情報を追い出すことができる。これによって、より少ないデータ管理遅延で、タグ通し番号およびEPCを含むリレーショナルタイプのデータベースに類似するデータアクセス性能をもたらすことができる。
<ユーザインターフェースページ>
ユーザインターフェース210は、ユーザが本発明に関するある態様と合致するインテリジェント在庫管理機能に関連する情報を要求でき、入力できるようにするコンテンツベースのインターフェースをユーザに提供することができる。図4に、ISSA200がユーザインターフェース210を介するユーザからの照会に応答するために実施することができるフレームワークを提供する例示的なインターフェースマップ400を示す。マップ400の各箱は、ユーザが情報を要求し、かつ/または受け取ることができるようにする、ユーザインターフェース210によって実行されるページプロセスを表すことができる。各ページは、現在のユーザに関してセッション内で運ばれるセキュリティキーを検査して、ユーザが対応するページへのアクセスを許可されるかどうかを判定することができる。さらに、各ページは、ISSA200にXML文書をポストし、XML情報を検索することができる。また、ページごとに記述されたCOM+コンポーネントからXMLにスタイルシートを適用することによって、コンテンツを表示装置(たとえばディスプレイ204)に表示することができる。さらに、マップ400のページプロセスは、ISSA200およびジョブ240に含まれる対応する1つまたは複数のプロセス(たとえばタスク231から239)と相互作用することができる。
図示のように、図4には、ユーザが、マップ400内のページプロセスによって表示される他のページにナビゲートできるようにするホームページ402が含まれる。これらのページの中に、ユーザがユーザ名およびパスワードを入力できるようにするユーザログインページ410がある。ページ410は、WebService ISSAserv/Login.asmx/Loginメソッドなどのログインプロセスを開始することができる。ユーザが、有効なユーザである場合には、ログインページプロセスが、ユーザインターフェース210に、ホームページプロセス402を実行するように指示することができる。そうでない場合には、ログインページ410は、ユーザ名およびパスワードをもう一度要求することができる。
ファイルページ408は、ユーザを、新しいユーザとしてログインページ410に向け、これによって、ユーザが、ユーザ情報を作成し、編集し、アラート加入をセットアップ(たとえば、報告されることが望まれるアラートのタイプを定義)できるようになる。ログオフページ412ページを用いると、ユーザが、現在のログインセッションからログオフできるようになる。
ストックレベル制御ページ414を用いると、ユーザは、たとえばユーザをライブ在庫表示ページ416に向けることによって、様々な在庫レベル情報にアクセスできるようになる。このライブ在庫表示ページ416を用いると、ユーザは、棚など、特定の位置の現在の物理的在庫を表示できるようになる。ユーザは、ユーザインターフェース210によって定義される様々なフィールドを使用して照会を生成することができる。表5に、ユーザが検索をフィルタリングするのに使用できる例示的な検索フィールドのリストを示す。照会がユーザによって入力されたならば、インターフェース210は、ライブ在庫ページ416の検索結果を表示することができ、このページは、ユーザが品目に関連する情報を検索し、表示できるようにするプロセス(たとえばWebService ISSAserv/OutofStock.asmx/GetInventoryXML)を開始する。このプロセスを用いると、ユーザが、品目詳細ページ(図示せず)などの別のページから情報を受け取れるようになる。本発明の一態様では、環境110-1に含まれる商品を有するベンダであるユーザに、現在の契約に従って品目が表示されているかどうかを確認するために、ライブ在庫表示ページ416への制限付きのローカルアクセスまたはリモートアクセスを与えることができる。たとえば、ベンダは、自分の品目が店内の特定の位置に配置された棚のある数の面に提示されているかどうか、自分の品目が、より高いレベルまたはより低いレベルではなく目のレベルでなど、棚の組の中の好ましい位置に配置されているかどうか、などを判定することができる。
Figure 0004445265
品目詳細ページ(図示せず)は、ユーザが、品目に関連する情報を表示し、品目が現在環境110-1内のどこに配置されているかを判定し、品目がその位置に配置された時を判定できるようにするプロセスを実行することができる。品目は、単一のリーダーアンテナ270によって読み取られる場合に、特定の物理位置(たとえば特定の棚)に配置されているとみなすことができ、または品目が、データベース215に含まれるtblRelatedEPCテーブルなどの関係テーブル内で互いに関連する複数のリーダーアンテナ270によって読み取られる場合に、「仮想棚」に配置されているとみなすことができる。
SKU限度外表示ページ418を用いると、ユーザは、現在ベースライン在庫の許容可能な比率を超えるか下回る1つまたは複数の品目タイプに関連する情報を表示できるようになる。ユーザが、表5に示されたフィールドを使用することによって、検索をフィルタリングできるものとすることができる。フィルタ情報がユーザによって入力されたならば、ユーザインターフェース210は、SKU限度外ページの検索結果を表示することができる(図示せず)。このページは、現在位置での所与の品目または品目タイプの現在の在庫をユーザに示すプロセス(たとえば、WebService ISSAserv/OutofStock.asmx/OutofLimitsSKUXML)を開始することができる。さらに、このプロセスは、指定された位置の品目のベースライン在庫値と、現在の在庫が所望のベースライン在庫を超えるか下回る差分を提供することもできる。さらに、このプロセスは、所与のSKUおよび位置に関する上下の許容可能な比率を表示することができる。この限度外情報は、ユーザおよび/またはこの情報を作るソフトウェアプロセスによって供給される期待される売上情報に基づいて、最初に新たに仕入れるべき限度外品目を提案するのに、ISSA200によって使用することができる。ISSA200は、記憶装置(たとえばデータベース215)で維持される現在および過去の販売データにアクセスして、各品目が在庫切れになる期待される時刻を予測したレポートを生成することもできる。また、ISSA200は、価格決定、季節間格差などの様々な要因を使用して、報告で提供される予測情報を調整することができる。
失われた売上表示ページ420を用いると、ユーザが、在庫切れであることに起因して失われた売上を有する品目タイプに関連する情報を表示できるようになる。ユーザは、表5にリストされたフィールドを使用して、これらのSKUの検索照会をフィルタリングすることができる。フィルタ情報がユーザによって入力されたならば、ユーザインターフェース210は、失われた売上ページの検索結果を表示することができる(図示せず)。このページは、売上推定プロセスを開始することができ、この売上推定プロセスは、ユーザに、品目または品目タイプが在庫切れであることに起因して失われた売上の推定値(たとえばドル単位)を示す。売上推定プロセスによって供給される推定値は、在庫レベル、販売量(現在および過去)、および類似するタイプの品目に関する販売イベントの従来の相関の比較に基づくものとすることができる。たとえば、ISSA200は、データベース215の在庫データ、販売情報などにアクセスして、売上推定プロセスによって使用される比較を実行することができる。在庫切れの失われた売上の推定は、類似する品目タイプに関連する代理レートを記述するためにユーザ(たとえば、管理者、小売業者の管理職など)によって提供される要因に完全に基づくものとすることもできる。別法として、ISSA200を、これらの品目タイプの前の売上に関連する傾向を認識し、類似する情報を含むデータベースからその傾向をマイニングすることによって、それ自体をトレーニングするように構成することができる。
誤配置されたSKUページ422を用いると、ユーザが、現在環境110-1内で不正な位置に配置されている品目に関連する情報を表示できるようになる。ユーザは、表5のフィールドを使用して、誤配置された品目の検索をフィルタリングすることができる。フィルタ情報がユーザによって供給されたならば、インターフェース210は、誤配置されたSKUページの検索結果を表示することができる。このページは、誤配置されている現在のすべての品目および環境110-1での現在位置を表示するプロセス(たとえばWebService ISSAserv/OutofStock.asmx/MisplacedSKUXML)を開始することができる。ユーザは、たとえば品目のSKU情報を使用して、表示装置に表示されるリストから品目を選択して、選択されたSKUの位置を表示することができる。
在庫レベル維持ページ424は、ユーザを、ユーザが環境110-1内の現在の在庫配置を構成し、かつ/または表示できるようにするページ(たとえば426および428)に向ける。棚配置表示ページ428を用いると、ユーザが、在庫170の品目に関する情報および環境110-1内でのそれに対応する現在割り当てられている位置を表示できるようになる。ユーザは、表5のフィールドを使用して検索をフィルタリングすることができる。フィルタ情報がユーザによって入力されたならば、ユーザインターフェース210は、現在の棚配置ページ(図示せず)を表示することができる。配置ページは、品目とその許容可能な位置(たとえば、それぞれの品目に割り当てられている、環境110-1内の位置)を示すプロセス(たとえば、WebService ISSAserv/OutofStock.asmx/SKUArrangement)を実行することができる。ISSA200は、データベース(たとえばデータベース215)の品目価格および/または販売速度データにアクセスして、あるタイプの品目の増やされた販売および/または移動を促進するためにこれらの品目を配置できる環境110-1内の優先順位付きの位置を提供することができる。
棚配置設定ページ426を用いると、ユーザが、あるタイプの品目の位置、品目のカテゴリ、ある製造業者によって供給される品目、特定のSKU番号、および環境110-1内の位置の特定の範囲(たとえば、通路、ゴンドラ、および/または棚)を設定できるようになる。ページ426を用いると、ユーザが、各品目タイプのベースライン在庫も設定できるようになる。さらに、環境110-1は、プラノグラム(planogram)ソフトウェアを実施することができ、このプラノグラムソフトウェアは、小売り店の棚およびディスプレイのどこにどのように製品を配置すべきかを記述したプラン(たとえば、図、絵など)である。プラノグラムは、空間利用を分析し、小売業者および製造業者が、その店を効果的に計画し、セットアップし、管理して、小売りスペースの収益性を最大にすることを可能にする他のレポートと共に、財務データを供給する。したがって、棚配置設定ページは、環境110-1によって実行されるプラノグラムプログラムからダウンロードすることができる。同様に、ISSA200は、プラノグラムプログラムが、マップ400内のページによって提供される在庫データによって提供されるインターフェースページ情報を使用して現在の在庫情報を更新できるようにすることができる。また、プラノグラムルーチンを、IIMS105による実行のためにISSA200に組み込むことができる。
減耗制御ページ430は、ユーザを、ページ432および434によって供給される減耗情報に向ける。過剰除去在庫表示ページ432を用いると、ユーザが、個々の品目によって、品目のカテゴリによって、特定の製造業者によって供給される品目、環境110-1内の位置にあるSKU番号によって、環境110-1内の特定の位置(たとえば、通路、ゴンドラ、棚番号)によって、品目をフィルタリングできるようになる。ページ423を用いると、ユーザが、ユーザが指定できる、所定の量で時間のある期間内に指定された位置から除去された要求された品目を表示できるようになる。このページには、過剰除去在庫結果ページ(図示せず)も表示される。このページは、位置、品目情報、複数の品目の最初の品目が指定された位置から除去された時、複数の品目の最後の品目が除去された時、およびその時間期間中に何個の品目が除去されたかを表示することができるプロセス(たとえば、WebService ISSAserv/Shrinkage.asmx/MajorPullXML)を開始することができる。
実際の在庫対ERP在庫表示ページ434を用いると、ユーザが、定義された在庫レベルの上および/または下のユーザ定義のパーセント変動を有する、環境110-1内に配置された品目に関連する情報を受け取れるようになる。ユーザは、これらの品目の検索を、個別に、品目のカテゴリによって、特定の製造業者によって供給される品目によって、ならびに通路、ゴンドラ、および棚番号などの環境110-1内に位置にあるSKU番号によってフィルタリングすることができる。在庫ページ434は、実際対ERP結果ページ(図示せず)を表示することができる。この結果ページは、棚に置かれた品目などの在庫170に存在する物理在庫、店によって定義される在庫(たとえば、ERP在庫)、およびこの2つの間のパーセンテージ変動を示すことができるプロセス(たとえば、WebService ISSAserv/Shrinkage.asmx/InventoryCompareXML)を開始することができる。
迅速リコールページ436は、ユーザを、満了したか有効期限に近づいている可能性がある品目に関連する情報を提供する1つまたは複数のページ(たとえば438から442)に向けることができる。満了SKU表示ページ438を用いると、ユーザが、品目のカテゴリによって、特定の製造業者によって供給される品目によって、通路、ゴンドラ、および特定の棚など、環境110-1内の位置にある可能性があるSKU番号によって、個別に品目をフィルタリングできるようになる。ページ438は、満了SKU結果ページ(図示せず)を表示することができ、このページでは、品目説明、満了した品目の位置、満了した品目が対応する有効期間以降にその現在の位置に置かれていた時間期間を示すことができるプロセス(たとえば、WebService ISSAserv/RapidRecall.asmx/ExpiredProductsXML)を開始することができる。
満了接近SKU表示ページ440を用いると、ユーザが、品目のカテゴリによって、特定の製造業者によって供給される品目によって、通路、ゴンドラ、および特定の棚など、環境110-1内に配置されている可能性があるSKU番号によって、品目を個別にフィルタリングできるようになる。ページ440を用いると、ユーザが、ある時間の期間(たとえば、分、時間、日、週など)以内に満了する品目に関する情報を受け取れるようになる。さらに、ページ440は、満了接近SKU結果ページ(図示せず)を表示することができる。この結果ページは、ユーザ定義のフィルタに基づいて、所与の製品に関するある時間の期間内に満了する予定の位置および関連する品目を示すことができるプロセス(たとえば、WebService ISSAserv/RapidRecall.asmx/ExpiredProductsXML)を実行することができる。
通し番号検索ページ442を用いると、ユーザが、ある通し番号の範囲内の品目を表示できるようになる。ユーザは、表5のフィールドを使用して検索結果をフィルタリングすることができる。フィルタ情報がユーザによって供給されたならば、ユーザインターフェース210は、上で説明したライブ在庫の検索結果ページを表示することができる。このページは、ユーザによって指定された範囲内の対応する通し番号を有する品目に関する情報を提供するプロセス(たとえば、WebService ISSAserv/OutofStock.asmx/GetInventoryXML)を実行することができる。
アラートページ444は、ユーザを、1つまたは複数のタイプの在庫アラートに関連する情報をユーザが受け取り、かつ/または設定することを可能にする1つまたは複数のページ(たとえば、ページ446から452)に向けることができる。SKU在庫アラート設定ページ446を用いると、ユーザが、ベースライン在庫の定義された比率を下回るかこれを超える品目のアラート構成を設定できるようになる。アラートページ446を用いると、ユーザが、在庫170のすべての品目について、特定のタイプの品目について、品目のカテゴリについて、製造業者によって供給される品目について、通路、ゴンドラ、および特定の棚など、環境110-1内の特定の位置に配置される特定のSKU番号についてアラート構成を設定できるようになる。アラートページ446は、ユーザによって設定された所望の監視を実行するプロセス(たとえば、WebService ISSAserv/Alerts.asmx/NewInventoryAlertJob)を開始することができる。
SKU在庫アラート表示ページ448は、品目のアラート構成および、在庫アラートプロセスによって現在監視されている環境110-1内のその品目に対応する位置を示すことができる。ページ448を用いると、ユーザが、もはや不要になった在庫アラート構成を除去できるようになる。
在庫除去アラート設定ページ450を用いると、ユーザが、決定された数の品目が決定された時間期間内に除去される情況に関するアラート構成を設定できるようになる。ページ450を用いると、ユーザが、個々の品目、すべての品目、品目のカテゴリ、特定の製造業者によって供給される品目、ならびに通路、ゴンドラ、および特定の棚などの環境110-1内の位置に存在する可能性があるSKU番号を有する品目について、これらのタイプのアラート構成を設定できるようになる。ページ450は、上で説明した構成を実行するプロセス(たとえば、WebService ISSAserv/Alerts.asmx/NewInventoryRemovalJob)を開始することができる。
在庫除去限度表示ページ452は、品目および、在庫除去限度プロセスによって現在監視されている環境110-1内のその品目に対応する位置に関するアラート構成を表示することができる。このページを用いると、ユーザが、もはや不要になった在庫除去限度の構成を除去できるようになる。
当業者であれば、図4に示されたページおよび上の説明が、例示的であって制限的であることを意図されていないことを理解するであろう。環境110-1は、本発明に関連する在庫管理態様に関連するものまたは関連しないものとすることができる様々な機能を実行するより少数または追加のタイプのページを実施することができる。たとえば、ユーザインターフェース210に、インターフェース210によって提供されるページをナビゲートする際の全般的な支援および/または特定の支援をユーザに提供する1つまたは複数のページプロセスを含めることができる。さらに、インターフェース210に、価格、サイズ特性、欠陥情況など、個々の品目または品目タイプに関連する様々な特性をユーザが設定し、表示し、かつ/または修正できるようにする1つまたは複数のページを含めることができる。さらに、インターフェース210に、顧客IDカードと共に使用される顧客プロファイル情報などの顧客関連情報をユーザが表示できるようにする1つまたは複数のページプロセスを含めることができる。
<在庫管理プロセス>
上で説明したように、環境110-1には、本発明に関するある態様と合致する1つまたは複数のインテリジェント在庫管理プロセスを実行するISSA200が含まれる。これらの在庫管理プロセスのそれぞれを、ユーザがユーザインターフェース210を介してISSA200にアクセスすることに応答して、および/または別のタスク、プロセス、およびまたはコンピューティング実体などのユーザ以外のソースから開始される要求に応答して、実行することができる。図5から7に、本発明に関するある態様と合致する、環境110-1によって実行できる様々な例示的な在庫プロセスの流れ図を示す。
図5に、本発明に関するある態様と合致して実行することができる例示的な在庫分析処理を示す。当初に、環境110-1が、在庫170内の品目の在庫を判定するプロセスを実行することができる(ステップ510)。このステップは、ユーザが、インターフェース210および図4に関して説明したページを介して開始することができる。別法として、ISSA200によって実行されるプロセスまたはジョブ240によって実行されるジョブが、周期的に在庫情報の収集を開始することができる。また、ステップ510を、環境110-1内に配置された1つまたは複数のセンサ(たとえば、ソフトウェアベースのセンサおよび/またはハードウェアベースのセンサ)によって検出されるイベントによって開始することができる。環境110-1が、在庫情報(たとえば、在庫170に含まれる各タイプの品目の数)を収集したならば、後続のアクセスのためにその情報をデータベース215に保管することができる。さらに、在庫情報を、ISSA200によって使用して、プリンタ、ウェブページ、電話メッセージなど、様々なタイプの媒体を介してユーザに提供されるレポートおよび/またはコンテンツを作ることができる。
環境110-1は、在庫170の任意のタイプの品目の数が、所定のレベル未満であるかどうかも判定することができる(ステップ520)。環境110-1は、上で説明した適当なプロセスを実行して(たとえば、SKU限度外表示ページ418、在庫切れ制御タスク231などを介して)、あるタイプの品目の在庫がそのタイプの所定のレベル未満になったかどうかを判定し、識別することができる。そうである場合に(ステップ520;YES)、適当なストックレベル未満品目プロセスを実行することができる(ステップ530)。このプロセスに、どの品目タイプが新たな仕入れを必要とするかと、環境110-1内の枯渇した品目の位置を示すアラートメッセージを、出力装置(たとえば、ディスプレイ204、ポケットベル、携帯電話など)を介してユーザに供給することを含めることができる。ユーザは、通知されたならば、枯渇したタイプの追加品目が、バックルームなどの代替位置にあるかどうかを判定することができる。別法として、ISSA200が、その品目タイプの追加在庫が環境110-1にあるかどうかをユーザに示すことができる。したがって、ユーザまたはISSA200は、追加品目が必要な場合に、在庫を再注文することができる。さらに、ステップ530に、品目の枯渇した在庫が判定された位置またはその付近に配置された棚ディスプレイで顧客にメッセージを与えることを含めることができる。一態様では、店長またはISSA200が、たとえば枯渇した在庫通知に基づいて、たまたま棚ディスプレイを見る顧客に様々な情報を提供するカスタマイズされたメッセージを定式化することができる。カスタマイズされたメッセージに、提供される値引き、取り寄せの約束、在庫にない品目を有する代替環境の位置情報などを含めることができる。
環境110-1は、在庫170に誤配置された品目があるかどうかも判定することができる(ステップ540)。環境110-1は、上で説明した適当なプロセスを実行して(たとえば、誤配置されたSKUページ422および在庫切れ制御タスク231を介して)、在庫170内の誤配置された品目を判定し、識別することができる。1つまたは複数の誤配置された品目がある場合に(ステップ540;YES)、環境110-1は、適当な誤配置品目プロセスを実行することができる(ステップ550)。このプロセスに、欠けている品目の位置および/またはその所期の位置(すなわち、品目が店内のどこに属するか)を含む情報をユーザに提供することを含めることができる。ユーザ(たとえば在庫担当者)を、誤配置された品目の現在位置に向けることができ、その結果、ユーザが、これらの品目を環境110-1内の指定された位置に返すことができるようになる。
また、環境110-1は、在庫170の欠けているまたは誤配置された品目に基づいて、失われた売上に関連する情報を判定することができる(ステップ550)。このステップには、在庫切れであるか枯渇した品目の数を有する品目タイプに基づいて、失われた収益を反映する失われた売上レポートを生成し、提供する(たとえば、在庫切れタスク231を介して)ことを含めることができる。さらに、様々な要因(たとえば、品目の価格、季節間格差要因、他の品目の売上など)を、枯渇した在庫を有するタイプの品目の前の売上および現在の売上に相関させる情報を含む、影響を受ける売上レポートを、ISSA200によって生成し、ユーザに供給することができる。ユーザは、影響を受ける売上レポートを使用して、枯渇した品目タイプの品の他の位置への移動、価格、在庫注文スケジュールなど、調整が必要であるかどうかを判定することができる。
図6に、本発明に関するある態様と合致する、環境110-1によって実行できる減耗処理の流れ図を示す。環境110-1は、当初に、減耗イベントが発生したかどうかを判定することができる(ステップ610)。上で説明したように、減耗イベントは、所定の数の品目が所定の時間の期間内に現在の位置から除去された状態に関連するものとすることができる。したがって、同一タイプの多数の品目が、数分の形で棚から取られる場合に、減耗イベントに関する品目の所定の数および時間期間についてユーザによって設定された値および影響を受ける品目のタイプに応じて、減耗イベントが発生した可能性がある。そのようなイベントが発生した場合に(ステップ610;YES)、環境110-1は、減耗イベントプロセスを実行することができる(ステップ620)。減耗イベントが発生していない場合には、プロセスが終了する。
ステップ620に、減耗ページ430から434および/または減耗プロセス232に関して前に説明したように、ユーザおよび/またはISSA200によって実行される様々なプロセスを含めることができる。たとえば、環境110-1は、判定された減耗イベントに固有の情報(たとえば、イベントの位置、除去された品目のタイプ、時間枠など)を含むアラートメッセージをユーザに与えることができる。したがって、店の従業員は、アラートメッセージを受け取り、セキュリティサービスおよび/または顧客サービス機能などの様々なタスクを実行する位置に向けられることができる。また、ステップ620は、1つまたは複数のセキュリティ装置、システムなどを活動化して、減耗イベントの周囲の位置を監視することができる。たとえば、環境110-1は、カメラを活動化して、減耗イベントが起こった位置またはその付近のユーザによって実行される物理的なアクションを記録することができる。
図7に、本発明に関するある態様と合致する例示的なリコール処理の流れ図を示す。環境110-1は、上で説明した適当なプロセスを実行して(たとえば、迅速リコールページ436から442および迅速リコールタスク233を介して)、在庫170に含まれる品目に関連するリコールイベントを処理することができる。一態様では、環境110-1が、貯蔵寿命または満了イベントが検出されたかどうかを判定することができる(ステップ710)。このステップを、過ぎ、かつ/または過ぎようとしている対応する(たとえば、1日、数日、1週間以内など)貯蔵寿命および/または有効期限を有する品目が在庫170に含まれるかどうかの判定に関連づけることができる。そのようなイベントが検出される場合に(ステップ710;YES)、適当な貯蔵寿命/満了プロセスを実行する(ステップ720)。このステップに、在庫170に、貯蔵寿命および/または有効期限を超えたか超えようとしている1つまたは複数の品目が含まれることをユーザ(たとえば店の従業員、POS位置の店員、事務所の店長など)および/またはISSA200内の別のソフトウェアプロセスに通知することを含めることができる。この通知に、各品目を識別する情報(たとえばSKU情報)、それに対応する環境110-1内の位置、有効な貯蔵寿命および/または有効期限を有する置換可能な在庫が環境110-1にあるかどうか、および/またはこのイベントを処理する方法に関する指示(たとえば、棚から除去する、品目を棚または店位置の前に移動するなど)を含めることができる。このイベントを受け取るユーザおよび/またはISSA200は、受け取った情報を使用して、提案された指示の1つまたは複数を実行し、貯蔵寿命/満了イベントを改善する他のプロセスを実行することができる。この、他の仕事に、このイベントに関連する品目の1つまたは複数の価格を変更することを含めることができる。さらに、環境110-1は、このイベントに関連する品目の位置またはその付近に取り付けられた表示装置および/またはPOS端末でメッセージを表示して、顧客および/または従業員に、ある品目が貯蔵寿命または有効期限を過ぎた可能性があることを警告することができる。
さらに、環境110-1は、温度イベントが発生したかどうかを判定することができる(ステップ370)。温度イベントは、品目の特定のグループを囲むかその付近の区域の温度が、おそらくはグループの品目に損傷を与える形で変化した状態に関連するものとすることができる。たとえば、環境110-1の冷蔵ユニットが、誤動作し、温度が、ある値未満に低下した場合に、そのユニットに保管されたすべての製品を、損傷を受け、販売するのに良くないとみなすことができる。温度イベントが発生した場合には(ステップ730;YES)、温度プロセスを実行する(ステップ740)。本発明の一態様では、温度プロセスに、温度イベント、そのイベントに関連する環境110-1内の位置、そのイベントを扱う方法に関する指示、そのイベントによって影響を受ける区域に含まれるすべての品目に関連する品目情報(たとえばSKU情報)、そのイベントが発生し、かつ/またはこれから発生する時間期間などについて、ユーザに通知することを含めることができる。ユーザは、適当な処置を講じて、イベントによって影響されたすべての品目が、購入に安全である(たとえば、イベントが発生したばかりの場合)ことを保証することができる。ユーザは、これらの品目を、さらなる購入のために、環境110-1内の正しく動作する温度を制御された位置に再配置することができる。さらに、ユーザおよびまたはISSA200は、指定されたユーザに修理メッセージを供給するか、誤動作して温度イベントを引き起こした可能性があるユニットの修理を要求する位置を使用することができる。
環境110-1は、在庫170の品目が、製造業者によって報告された欠陥を有する1つまたは複数の品目タイプに関連するかどうかも判定することができる(ステップ750)。このステップに、図5に示された判定されたライブ在庫ステップ510から収集された品目情報を、製造業者によって供給される欠陥のある品目の受け取られたリストと比較することを含めることができる。製造業者によって供給される欠陥情報にあるものと一致する、あるタイプの品目がある場合に、環境110-1を、欠陥プロセスを、実行することができる(ステップ760)。このプロセスに、在庫170の欠陥品目、その位置、および欠陥に関する情報(たとえば、欠陥のタイプ、品目が、欠陥を有してもまだ安全/動作可能かどうか、POSで品目をリコールしなければならず、販売してはならないかどうかなど)についてユーザに(たとえば、顧客および/または従業員)に通知することを含めることができる。一態様では、通知されるユーザを、顧客が購入しようとしている欠陥のある製品の販売を扱うことを容易にすることができる位置の店員とすることができる。たとえば、通知で供給される欠陥情報に記載の欠陥の深刻さに応じて、店員は、顧客が品目を購入できなくすることができる。別法として、製造業者によって供給される追加部品またはソフトウェアによって品目を仕様通りにすることができる場合に、店員は、この情報を顧客に転送し、購入される品目の対応する部品/ソフトウェアを入手する方法に関する情報を提供することができる。さらに、ISSA200が、欠陥品目の販売価格に関する値引きを自動的に提供することができる。下げられた販売価格は、POS位置で、または1つまたは複数の欠陥品目に関連する位置の近くに取り付けられたディスプレイに表示することができる。さらに、環境110-1は、欠陥品目を購入した顧客がその品目を訂正できるようにするサービスおよび/または装置を提供することができる。たとえば、コンピュータ可読媒体に保管されたプログラムの欠陥を訂正するのに必要なソフトウェアコードをユーザがダウンロードできるようにするワークステーションを設けることができる。さらに、環境110-1は、顧客が、購入した品目を従業員に持たせ、その従業員が、欠けている部品を製造業者に注文する、訂正ソフトウェアパッチをダウンロードする、欠けている部品を欠陥品目にインストールするなど、品目を訂正するのに必要な手順を実行する形で、これらのサービスを顧客に提供することができる。
さらに、環境110-1は、対応する製造業者による設計変更を受けた品目が在庫170にあるかどうかを判定することもできる(ステップ770)。ステップ750と同様に、環境110-1は、製造業者から受け取った設計変更情報を、おそらくは図5のステップ510で実行されるプロセスを介して提供される在庫情報の現在のリストと比較することによって、設計変更が行われたかどうかを判定することができる。品目タイプが、設計変更を受けた場合に(ステップ770;YES)、設計変更プロセスを実行することができる(ステップ780)。設計変更プロセスに、変更された品目タイプ、変更されたタイプの品目の位置、この設計変更イベントを処理する方法の指示などについて、ユーザ(たとえば従業員)に通知することを含めることができる。本発明の一態様では、設計変更プロセスに、棚の後ろの位置から前の位置へなど、古い品目を環境110-1内で代替位置に移動して、設計変更された品目の前にこれらの売上を促進することを含めることができる。さらに、設計変更プロセスに、古い品目を在庫170から除去することを含めることができるが、これは、製造業者の指示で行うことができる。
図5から7の流れ図に示されたステップは、特定のシーケンスで示されているが、本発明の態様と合致する方法、システム、および製造品は、本発明の範囲から逸脱せずに、単一ステップとして、ステップの様々な組合せで、追加ステップを伴って、またはより少数のステップで、ステップのそれぞれを異なるシーケンスで、実行することができる。
<結論>
上で説明したように、本発明に関するある態様と合致するシステム、方法、および製造品は、リアルタイムまたはほぼリアルタイムの基礎で、環境がそのビジネス目標(たとえば売り上げ増加)を達成するための多数のオプションを提供する粒度レベルで、品目在庫管理プロセスを実行する環境を可能にする。
本発明の実施の前述の説明は、例示および説明のために提示されたものである。これは、網羅的ではなく、開示される正確な形態に本発明を制限するものではない。修正形態および変形形態は、上の教示に鑑みて可能であり、あるいは、本発明を実践することから獲得することができる。本発明の追加の修正形態および変形形態は、たとえば、ソフトウェアを含む、説明された実施形態とすることができるが、本発明は、ハードウェアおよびソフトウェアの組合せ、またはハードウェアのみとして実施することができる。本発明は、オブジェクト指向および非オブジェクト指向の両方のプログラミングシステムを用いて実施することができる。
たとえば、当業者は、多数の異なるタイプの環境110-1を使用して本発明を実施する能力を理解するであろう。たとえば、小売り環境のほかに、本発明の態様を、RFIDタグ付けすることができ、これらのタグから情報を検索するアンテナを含むオブジェクト(たとえば、在庫など、物理的に有形のオブジェクト)を含むすべての環境に適用することができる。たとえば、本発明を、店がそのビジネス環境全体を通じて個人を追跡することを求める環境で適用することができる。そのようなシナリオでは、店の環境(たとえば建物)が、様々な戦略的位置(たとえば、戸口、エレベータなど)に取り付けられたアンテナを有することができる。店の各従業員は、前に説明したものによく似た(たとえば顧客RFIDカード)RFIDカードを発行される。したがって、ISSA200は、従業員がそのそばを移動する時にアンテナから受信される/収集される情報に基づいて、ビジネス環境内のユーザの移動を監視することもできる。
さらに、インターフェース210に、ISSA200によって実行される様々なプロセスと相互作用する他のタイプのインターフェースを含めることができる。たとえば、ユーザが、在庫170内のRFIDタグ280との間でEPCデータを読み書きするだけではなく、そのような動作の状況を監視することもできるようにするためにEPCライタプロセスと相互作用する様々なユーザインターフェースが、動作することができる。たとえば、インターフェース210に、EPCライタウィンドウを介して入力されたすべての品目のリストを含む結果ウィンドウをユーザに提示する結果インターフェースを含めることができる。結果ウィンドウには、EPCライタ動作が成功裡に実行されたかどうかを示す情報を含めることができる。EPC書込の結果に基づいて、様々な対話型ディスプレイメッセージをユーザに供給することができる。たとえば、結果ウィンドウに、EPC書込が成功でなかった理由を示す1つまたは複数のエラーメッセージと、おそらくその問題を訂正する方法に関する指示を提示することができる。また、インターフェース210に、誤動作しているRFIDタグ280に関する情報をユーザが要求できるようにする不良タグファインダインターフェースを含めることができる。不良タグインターフェースは、不良タグのIDを識別する情報、その位置、およびそのタグに関連する関連品目をユーザに提示することができる。
本発明の諸態様を、メモリに保管されるものとして説明したが、当業者は、これらの態様を、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、またはCD-ROMなどの二次記憶装置などの他のタイプのコンピュータ可読媒体、インターネットまたは他の伝搬媒体からの搬送波、あるいはRAMまたはROMの他の形にも保管できることを理解するであろう。本発明の範囲は、請求項およびその同等物によって定義される。
(アタッチメントA)
複数のRFアンテナを使用するインテリジェントステーションならびにこれを組み込んだ在庫制御システムおよび在庫制御方法
[発明の分野]
[0001]
本発明は、全般的に、RFID(radio frequency identification)タグを用いてタグ付けされた品目を追跡するのにインテリジェントステーション内の複数のRF(radio frequency)アンテナを使用することの分野に関する。より一般的には、本発明は、RFIDタグを用いてタグ付けされた品目(item)を追跡し、在庫目録を作成するのにインテリジェントステーションを使用する、在庫制御の方法およびシステムを対象とする。
[発明の背景]
[0002]
RFID(radio frequency identification)システムでは、通常は、1つまたは複数のリーダーアンテナを使用して、RFIDタグを用いてタグ付けされた品目にRF(radio frequency)信号を送る。品目または人を識別するのにそのようなRFIDタグを使用することが、当技術分野で周知である。リーダーアンテナからのRF信号に応答して、RFIDタグは、励起された時に、磁界(または電界)の外乱を作り、これがリーダーアンテナによって検出される。通常、そのようなタグは、タグがリーダーアンテナの検出範囲内にある時に、リーダーアンテナからのRF信号に応答して励起されるか共振する、受動タグである。適当なRFアンテナの詳細を含むそのようなRFIDシステムの1つの例が、米国特許第6094173号に記載されている。検出範囲を改善し、「カバレッジ」を広げるために、位相はずれの同一平面アンテナを使用することが既知である。そのようなアンテナの例が、米国特許第6166706号に記載されている。
[0003]
RFIDシステムの検出範囲は、通常は、信号強度によって短い範囲に制限され、たとえば、しばしば、13.56MHzシステムで、約1フィート(0.3048m)未満である。したがって、ポータブルリーダーユニットは、タグ付けされた品目のすべてを検出するために、タグ付けされた品目のグループを超えて移動される。というのは、タグ付けされた品目が、通常は、静止のまたは固定された単一のリーダーアンテナの検出範囲よりかなり広い空間に保管されるからである。別法として、より多数のタグ付けされた品目を検出するのに十分な出力および範囲を有するより大きいリーダーアンテナを使用することができる。しかし、そのようなアンテナは、非実際的である場合があり、許容可能限度を超えて放射される出力の範囲が広がる可能性がある。さらに、これらのリーダーアンテナは、しばしば、店内または空間が貴重である他の位置に配置され、そのように大きいリーダーアンテナを使用することが、高価で不便である。もう1つの可能な解決策では、複数の小さいアンテナを使用することができるが、この構成は、しばしばスペースが貴重であることを念頭においてセットアップするのが難しい場合がある。
[0004]
しかし、複数のアンテナ(または構成要素)の使用は、リーダーユニットを複数のアンテナに接続するのに複数の伝送ケーブルが使用されること、および/または複数のアンテナのすべてがリーダーユニットへの単一の伝送ケーブルによって接続される時に、複数のアンテナを個別に制御できないことという短所を有する。
[0005]
背景として、図1は、従来技術のRFIDシステムの基礎を示すブロック図である。リーダーユニット100は、通常は、RS-232または類似するデジタル通信を介して、コンピュータ端末などの端末102に接続することができる。リーダーユニット100は、ケーブル203によってリーダーアンテナ200に接続される。リーダーアンテナ200は、通常は、少なくとも1つのループ201および同調回路202からなる。同調回路202は、図1では局所化された部分に示されているが、当業者は、これをループ201に沿って分配できることを理解するであろう。リーダーアンテナ200は、低出力無線波105によって1つまたは複数のRFIDタグ106と通信し、このRFIDタグ106は、通常は、RFIDシステムによって追跡される品目、オブジェクト(動物または非動物)、または人に関連する。
[0006]
伝送ケーブル203は、通常は、そのインピーダンスによって特性を表され、インピーダンスは、単純化された形では、伝送ケーブルのインダクタンスLをキャパシタンスCで割った値の平方根にほぼ等しい。同軸ケーブルの場合に、インピーダンスは、一般に50Ωまたは75Ωである。
[0007]
一般に、伝送ケーブル203、アンテナループ201、および同調回路202は、所望の周波数でRF出力を最も効率的に利用する形で一緒に接続され、この所望の周波数は、アンテナ200などのループアンテナを使用するRFIDシステムでは、通常は13.56MHzなどの「高い」周波数である。しばしばRFIDシステムに使用される、もう1つの一般的な「低い」周波数が、125kHzである。RF範囲内の900MHzまたは2.45GHzなどの「超高」(UHF)周波数も、異なるアンテナ設計と共に使用される。
[0008]
単一のリーダーユニットによって電力を与えられ、マルチプレクサスイッチを使用してアンテナの間で交番する複数のアンテナを使用するシステムも、既知である。そのようなシステムを、概念的に図2に示すが、図2では、2つの別々のアンテナ200aおよび200bが、それぞれの伝送ケーブル203aおよび203bを介してリーダーおよびマルチプレクサユニット101に接続される。複数のアンテナの使用によって、通常は、複数のリーダーユニットを必要とせずに、タグを読み取る時の空間カバレッジが改善される。図2に開示された配置の主な短所は、アンテナのそれぞれへの別々の伝送ケーブルの必要である。しばしば、空間が貴重なので、この別々のケーブルの使用は、これらの別々のケーブルのそれぞれを設置するか配置するのに追加の空間が必要になるので、不利である。この短所は、3つ以上のアンテナが1つのリーダーユニットと共に使用される時に、強調される。というのは、これらの複数のアンテナのすべてが、別々の伝送ケーブルを必要とするからである。
[発明の概要]
[0009]
一態様で、本発明は、RFIDタグを追跡するインテリジェントステーションであって、RF信号を送受信するリーダーユニットと、第1伝送ケーブルによって第1スイッチを介して前記リーダーユニットに接続された第1RFアンテナと、前記同一の第1伝送ケーブルによって1つまたは複数の追加スイッチを介して前記リーダーユニットに接続された1つまたは複数の追加RFアンテナとを含むインテリジェントステーションを提供する。本明細書で使用される用語「インテリジェント」は、システムが、無線周波数信号の伝送を介して、追跡可能品目に関連する一意の識別子を取り込み、保管し、データをルックアップし、監視することができることを意味する。
[0010]
もう1つの態様で、前記第1RFアンテナおよび1つまたは複数の追加のRFアンテナがそれぞれ、ループおよび同調回路を含む。
[0011]
本発明のもう1つの態様で、前記リーダーユニットは、前記第1RFアンテナおよび1つまたは複数の追加のRFアンテナの同調回路を含み、前記同調回路は、前記第1伝送ケーブルを介して前記第1RFアンテナおよび1つまたは複数の追加のRFアンテナに接続される。
[0012]
もう1つの態様で、本発明は、RF信号を生成し、受信するリーダーユニットと、動作可能に前記リーダーユニットならびに第1スイッチおよび1つまたは複数の追加スイッチに接続された制御ユニットとを含み、前記制御ユニットは、前記リーダーをそれぞれ前記第1RFアンテナおよび1つまたは複数の追加RFアンテナに接続するために前記第1スイッチおよび1つまたは複数の追加スイッチを選択的に操作するように構成される。前記リーダーユニットおよび前記制御ユニットは、別々のデバイスとするか、単一のユニットに組み合わせることができる。
[0013]
本発明のもう1つの態様では、前記インテリジェントステーションが、さらに、前記リーダーユニットを補助RFアンテナループに接続する第2伝送ケーブルを含み、前記補助RFアンテナループのそれぞれが、前記第1RFアンテナおよび1つまたは複数の追加RFアンテナの対応する1つの近くに配置される。前記補助アンテナは、前記タグに電力を与える変調されないRF信号を受信し、前記タグは、通常、RF信号の不在時に電力を与えられない。本明細書で使用する「変調されないRF信号」は、重畳されたデーがないRF信号である。「変調されたRF信号」は、重畳されたデータを搬送するRF信号である。
[0014]
もう1つの態様で、前記リーダーユニットが、前記リーダーユニットの近くの、前記第2伝送ケーブルを介して前記補助RFアンテナループに接続された第2同調回路を含む。前記第2同調回路は、前記補助RFアンテナループを同調させるように構成される。
[0015]
もう1つの態様で、本発明は、前記リーダーユニットを、それぞれ前記第1スイッチおよび1つまたは複数の追加スイッチを介して前記第1RFアンテナおよび1つまたは複数の追加RFアンテナに接続する第2伝送ケーブルを提供する。前記リーダーユニットは、前記第2伝送ケーブルを介して前記第1RFアンテナおよび1つまたは複数の追加RFアンテナに変調されないRF信号を送り、前記第1伝送ケーブルを介して前記第1アンテナおよび1つまたは複数の追加アンテナに変調されたRF信号を送る。
[0016]
本発明のもう1つの態様では、前記第1スイッチが、3つの状態すなわち、前記第1スイッチが、前記変調されたRF信号を前記第1RFアンテナに送るだけである第1状態、前記第1スイッチが、前記変調されないRF信号を前記第1RFアンテナに送るだけである第2状態、および前記変調されたRF信号および前記変調されないRF信号の両方が前記第1RFアンテナをバイパスする第3状態だけで動作するように構成される。前記第2スイッチは、3つの状態すなわち、前記第2スイッチが、前記変調されたRF信号を前記関連する第2RFアンテナに送るだけである第1状態、前記第2スイッチが、前記変調されないRF信号を前記第2の関連するRFアンテナに送るだけである第2状態、および前記変調されたRF信号および前記変調されないRF信号の両方が前記関連する第2RFアンテナをバイパスする第3状態だけで動作するように構成された多極スイッチを含む。前記スイッチのそれぞれを、互いに独立に制御することができ、したがって、たとえば前記第1および第2のスイッチを、同時に、それぞれ変調された信号および変調されない信号を送るようにセットすることができる。さらに、2つの状態(一方の状態は、変調されたRF信号を前記関連するアンテナに渡し、他方の状態は、前記関連するアンテナに信号を渡さない)の1つで動作するように構成された2極スイッチを使用することができる。
[0017]
もう1つの態様では、本発明は、前記同一の第1伝送ケーブルを介して前記リーダーユニットに接続された追加RFアンテナと、それぞれ前記第1伝送ケーブルと前記追加RFアンテナの間に配置される追加スイッチとを提供する。
[0018]
1つの態様で、RF伝送ケーブルは、すべてのアンテナにサービスする単一の枝を有する、すなわち、アンテナは、直列配置でRF伝送ケーブルを介してリーダーユニットに接続される。
[0019]
もう1つの態様で、RF伝送ケーブルは、複数の枝を有し、各枝は、1つまたは複数のアンテナにサービスする。すなわち、アンテナは、並列直列配置で前記RF伝送ケーブルを介して前記リーダーユニットに接続され、前記RF伝送ケーブルの各枝は、スイッチの使用を介して選択可能である。
[0020]
もう1つの態様で、インテリジェントステーションは、そうでなければ前記リーダーによって行われる信号処理の一部を実行するためにRF信号処理エレクトロニクスを含む。
[0021]
もう1つの態様で、前記1つまたは複数の追加スイッチのそれぞれが、PIN型ダイオードを含む。
[0022]
もう1つの態様で、本発明は、在庫目録を作成される品目の品目情報を判定するのにRFIDタグを使用するインテリジェント在庫制御システムであって、1つまたは複数のインテリジェントステーションを含むインテリジェント在庫制御システムを提供する。各インテリジェントステーションは、第1伝送ケーブルによって第1スイッチを介して前記リーダーユニットに接続される第1RFアンテナと、前記同一の第1伝送ケーブルによってそれぞれの1つまたは複数の追加スイッチを介して前記リーダーユニットに接続される1つまたは複数の追加RFアンテナを含む。前記リーダーユニットは、前記インテリジェントステーションの1つから離れてまたは前記1つの中に配置することができる。前記在庫制御システムは、さらに、データストアに接続された、在庫目録を作成される前記品目に関する在庫情報を更新するために前記インテリジェントステーションから品目情報を受け取る、在庫制御処理ユニットを含む。
[0023]
もう1つの態様で、本発明は、RFIDタグによってタグ付けされる品目の在庫制御の方法であって、複数のインテリジェントステーションを設けることであって、各インテリジェントステーションが、RF信号を送受信するリーダーユニットと、第1伝送ケーブルによって第1スイッチを介して前記リーダーユニットに接続された第1RFアンテナと、前記同一の第1伝送ケーブルによってそれぞれの1つまたは複数の追加スイッチを介して前記リーダーユニットに接続された1つまたは複数の追加RFアンテナとを含むことと、前記それぞれのインテリジェントステーションに配置される品目の品目情報を判定するために、前記インテリジェントステーションのそれぞれの前記第1RFアンテナおよび1つまたは複数の追加RFアンテナに選択的にエネルギーを与えることによって、在庫目録を作成される品目の品目情報を判定することと、在庫目録を作成される前記品目の在庫情報を更新するために前記判定された品目情報を処理することとを含む方法を提供する。
[0024]
一態様で、各ステーションは、それ自体のリーダーユニットを有する。しかし、1つのリーダーユニットが、多数のステーションにサービスすることもできる。
[0025]
本発明のもう1つの態様では、在庫制御方法が、前記第1スイッチおよび1つまたは複数の追加スイッチにエネルギーを与え、前記それぞれのエネルギーを与えられた1つまたは複数の追加RFアンテナの範囲内にあるRFIDタグを有する品目から品目情報を検出するために、前記第1スイッチおよび1つまたは複数の追加スイッチを選択的に制御することを含む。
[0026]
本発明のもう1つの態様によれば、在庫制御方法が、前記リーダーユニットによって生成されるRF出力レベルのソフトウェア制御を含む。好ましい実施形態では、テストが、各接続されたアンテナの最適の結果を達成するためにリーダーユニットが供給しなければならないRF出力を判定し、前記各接続されたアンテナは、前記RFケーブルに沿った異なる距離に配置される。この情報は、たとえば、ルックアップテーブルまたは他の同等のインデクシングされるデータ保管手段に保管される。その後、動作中に、各アンテナの出力レベルが、前記ルックアップテーブルに保管されたこの所定の出力レベルに基づいてセットされ、その結果、前記RF伝送ケーブルに沿った異なる距離にあるアンテナが、すべて、本質的に同等の出力で動作できるようになる。
[0027]
代替実施形態では、各アンテナに供給される前記出力が、たとえばアンテナのタイプなど、追加の要因にも依存することができる。したがって、代替実施形態では、前記アンテナの前記距離およびタイプを使用して、特定のアンテナに関する最適出力レベルを判定し、保管することができる。
[0028]
本発明のもう1つの態様では、在庫制御方法が、RFフィルタアンプなど、RF信号強度を上げるためにN番目の棚ごとなど、前記RF伝送ケーブルに沿って周期的に配置されるRF増幅器デバイスを含む。
[0029]
本発明のもう1つの態様では、在庫制御方法が、品目の前記判定された品目情報をデータストア内で更新することを含む。
[0030]
もう1つの態様で、本発明は、前記在庫管理方法が、インテリジェントステーションごとに、前記第1RFアンテナおよび1つまたは複数の追加RFアンテナのそれぞれの1つの近くに配置された1つまたは複数の補助アンテナループに前記リーダーユニットを接続する第2伝送ケーブルを設けることを含み、前記リーダーユニットが、前記第1伝送ケーブルを介して変調されたRF信号を送り、前記第2伝送ケーブルを介して変調されないRF信号を送ることを提供する。
[0031]
もう1つの態様で、本発明による在庫制御方法は、インテリジェントステーションごとに、前記リーダーユニットを、それぞれ第1スイッチおよび1つまたは複数の追加スイッチを介して前記第1RFアンテナおよび1つまたは複数の追加RFアンテナに接続する第2伝送ケーブルを設けることを含み、前記リーダーユニットは、前記第2伝送ケーブルを介して前記第1RFアンテナおよび1つまたは複数の追加RFアンテナに変調されないRF信号を送り、前記第1伝送ケーブルを介して前記第1RFアンテナおよび1つまたは複数の追加RFアンテナに変調されたRF信号を送る。
[0032]
もう1つの態様で、本発明の在庫制御方法は、インテリジェントステーションごとに、3つだけの状態すなわち、変調されたRF信号を前記第1RFアンテナおよび1つまたは複数の追加RFアンテナのそれぞれの1つに送るだけである第1状態、変調されないRF信号を前記第1RFアンテナおよび1つまたは複数の追加RFアンテナのそれぞれの1つに送るだけである第2状態、および前記変調されたRF信号および前記変調されないRF信号の両方が、前記第1RFアンテナおよび1つまたは複数の追加RFアンテナのそれぞれの1つをバイパスする第3状態の1つで動作するように前記第1スイッチおよび1つまたは複数の追加のスイッチを構成することを提供する。
[図面の簡単な説明]
[0033]
本明細書に組み込まれ、その一部を構成する添付図面に、本発明の現在の好ましい実施形態を、上で与えた全般的な説明および本発明の原理を説明する役割を果たす以下で示される好ましい実施形態の詳細な説明と共に、制限なしに示す。
[0034]
図1は、従来技術のRFIDシステムの基礎を示すブロック図である。
[0035]
図2は、リーダーユニットに接続された複数のアンテナを用いる従来技術のRFIDシステムを示すブロック図である。
[0036]
図3Aは、本発明によるインテリジェントステーションを使用する在庫制御システムの実施形態を示すブロック図である。
[0037]
図3Bは、本発明によるインテリジェント棚を使用する在庫制御システムのもう1つの実施形態を示すブロック図である。
[0038]
図3Cおよび3Dは、本発明による在庫制御システムの制御ユニットによって実行される処理を示す流れ図である。
[0039]
図3Eは、並列-直列構成でインテリジェントステーションを使用する在庫制御システムのもう1つの実施形態を示すブロック図である。
[0040]
図3Fは、もう1つの並列-直列構成でインテリジェントステーションを使用する在庫制御システムのもう1つの実施形態を示すブロック図である。
[0041]
図3Gは、並列-直列構成で使用されるTスイッチを示すブロック図である。
[0042]
図3Hは、並列-直列構成で使用されるインラインスイッチを示すブロック図である。
[0043]
図3Iは、1つのケーブルでRF通信およびデジタル通信を搬送する例示的方法を示すブロック図である。
[0044]
図3Jは、選択されたアンテナを過ぎて延びるRFケーブルの望ましくない影響を最小にするのにスイッチを使用する方法を示すブロック図である。
[0045]
図4Aは、リーダーユニットに接続された複数のアンテナを有するRFIDシステムを示す、本発明の一実施形態を示すブロック図である。
[0046]
図4Bは、論理スイッチを示す概略図である。
[0047]
図5および6は、複数のアンテナを有する、本発明の代替実施形態を示すブロック図である。
[0048]
図7は、2つの別々の伝送ケーブルが、それぞれが複数のループを有する複数のアンテナに変調されたRF信号および変調されないRF信号を伝送する、本発明のもう1つの実施形態を示すブロック図である。
[0049]
図8は、変調されたRFシステムおよび変調されないRFシステムが、同一のアンテナループを使用する、代替実施形態を示すブロック図である。
[0050]
図9Aは、図8に開示された実施形態と共に使用することができる例示的スイッチの概略図である。
[0051]
図9Bは、図8に開示された実施形態と共に使用することができるもう1つの例示的スイッチの概略図である。
[0052]
図10Aは、本発明の様々な実施形態と共に使用することができるPINダイオードを使用するスイッチの回路図である。
[0053]
図10Bは、アンテナを「離調(detune)」できる方法を示す回路図である。
[0054]
図10Cは、アンテナを離調できるもう1つの方法を示す回路図である。
[0055]
図10Dは、アンテナを離調できるもう1つの方法を示す回路図である。
[0056]
図11Aは、棚でのリーダーアンテナの様々なレイアウトを示す図である。
[0057]
図11Bは、棚の中でのタグの使用を示す図である。
[0058]
図12は、ワイヤアンテナを作る1つの方法を示す図である。
[0059]
図12AからCは、基板上でワイヤの端を固定する代替の形を示す図である。
[0060]
図13は、ワイヤアンテナを作る代替の方法を示す図である。
[0061]
図13Aは、様々な代替ワイヤアンテナ形状を示す図である。
[0062]
図14は、ワイヤアンテナを作るもう1つの方法を示す図である。
[0063]
図15は、フォイルアンテナを形成するためにウェブまたは平面の基板にフォイルテープリボンを適用する装置および方法を示す図である。
[0064]
図16は、フォイルアンテナを形成するために基板に導電パスウェイを堆積するもう1つの方法を示す図である。
[0065]
図17は、導電パスウェイを堆積するためのアプリケータ(applicator)2200の横断面を示す図である。
[0066]
図18は、図15に示された装置を使用して、単純な長方形の導電パスウェイを置く方法を示す図である。
[0067]
図18AおよびBは、折り曲げられたフォイルストリップを示す図である。
[0068]
図19は、置かれる導電トレース2300が前の導電トレースにオーバーラップする実施形態を示す図である。
[0069]
図20は、フォイルストリップアンテナを含む積層構造を示す図である。
[0070]
図21は、基板内の開口を形成するためのフライス盤の使用を示す図である。
[好ましい実施形態の詳細な説明]
[0071]
特に指定がない限り、不定冠詞「a」または「an」は、1つまたは複数を意味する。本発明は、複数のアンテナを使用してRFIDタグを検出できる1つまたは複数のインテリジェントステーションを含むインテリジェント在庫制御システムを提供する。RFIDタグは、検出または追跡される品目に取り付けられる。本明細書で説明するある好ましい実施形態では、インテリジェントステーションシステムが、インテリジェント「棚」システムとして指定される。というのは、本発明によって提供されるインテリジェントステーションシステムが、在庫制御または他の追跡目的のために店および倉庫の棚の上の品目を追跡するのに適するからである。しかし、本発明が、インテリジェント棚システムに制限されないことを理解されたい。というのは、当業者が、たとえば閉ざされた貯蔵所、他のストレージボリューム(storage volume)、および特定の空間内の品目の追跡など、他の用途への本発明の適用可能性を理解するからである。そのような閉ざされた貯蔵所またはストレージボリュームの例に、制限なしに、部屋、クローゼット、キャビネット、食器棚、冷蔵庫、冷凍庫、ペグボード、衣類ラック、トレイラ、倉庫、パレット、カウンタ、および他の類似する囲い、空間、またはラックが含まれる。本発明は、扉、通路および他の玄関、床または床マット、あるいは天井で使用することができる。また、インテリジェントステーションを、通常は棚に関連する水平方位以外の方位で使用できることを理解されたい。たとえば、インテリジェント棚を、たとえばコンテナの壁、あるいはストレージボリュームの後ろまたは横の区域、または表面で、垂直の方位で使用することができる。
[0072]
衣類ラックでの使用について、直線または円形のラックを含む、様々な実施形態が想定されている。特に円形のラックについて、円形ラックの中央で2つの垂直平面に直角に配置された2つのアンテナを使用できることが想定されている。アンテナは、単一のリーダーによって駆動できるが、リードインケーブルの長さが、好ましくはRF波長の1/4だけ異なり、あるいは、別法として、2ウェイ90°出力スプリッタを使用して(たとえば、MiniCircuits社のPSCQ-2-13)、2つのアンテナを90°位相はずれにする。その結果、2つのアンテナによってセットアップされる磁界方位が、RF波の各サイクルで1回「回転」し、その結果、円形ラックの周囲のすべてのRFIDタグを読み取ることができる。
[0073]
衣類ラックと共に使用することに関して、もう1つの実施形態では、衣類ラック上に、たとえば衣類ラックの一端または両端に位置決めされるかぶら下がる、あるいは衣類の真中のハンガとして分散される、1つまたは複数のアンテナループが設けられる。アンテナループが、ハンガの形で設けられる場合に、これらを、狭い(たとえば、直径1/4インチ(6.35mm)から3/8インチ(9.525mm))熱可塑性管を通って導電ワイヤを走らせ、管を熱形成してハンガ形のアンテナを作成することによって、製造することができる。同一の方法を使用して、任意の形状の自己支持型アンテナを作成することができる。
[0074]
平面アンテナは、アンテナによって作られる磁力線に平行に向けられたタグを読み取る能力が制限される可能性がある。RF電力を供給されるアンテナ(リーダーに接続されるアンテナ)およびリーダーに直接には接続されない1つまたは複数の受動的に結合されたアンテナを設けることによって、読取範囲を拡大し、タグ方位の制限を克服することができる。この受動的に接続されたアンテナは、電力を与えられるアンテナとの誘導結合を介して励起されるか電力を与えられる。受動的に結合されたアンテナは、好ましくは能動的に結合されたアンテナと180°位相がずれた、磁界を有する。したがって、結果の磁界の方位が、発振し、その結果、そうでなければ望ましくない方位のRFIDタグも、読み取ることができるようになる。一実施形態で、受動的に結合されたアンテナを、棚自体の中に設けることができ、たとえば、能動的に電力を与えられるアンテナを棚の前に、受動的に結合されるアンテナを棚の後ろに設け、すべてのアンテナを棚の平面内にすることができる。他の実施形態に、受動的に結合されるアンテナを、棚の端または後ろで垂直面内に置くことが含まれる。他の実施形態に、箱、キャビネット、通路などの囲い内の少なくとも1つの能動的に電力を与えられるアンテナを、1つまたは複数の受動的に結合されるアンテナと共に使用して、任意の方位に配置されたタグを読み取る際のよりよい読取範囲またはよりよい柔軟性をもたらすことができる。他の実施形態に、受動的に結合されるアンテナを、棚の端または後ろで垂直面内に置くことが含まれる。他の実施形態に、所与の棚について、水平面内で棚の上のある距離、好ましくは次の上の棚の真下に、受動的に結合されるアンテナを置くことが含まれる。
[0075]
好ましい実施形態では、複数のアンテナを、自己支持型の棚に置くことができ、あるいは、既存の店の棚に置くことができる薄いマットの中に実施することができる。
[0076]
たとえば、図3Aのブロック図からわかるように、独立の棚システム501a、501b、...、501nおよび502a、502b、...、502nは、それぞれ、伝送ケーブル222によってリーダーユニット120にそれぞれ接続される複数のアンテナ200を設けられる。各リーダーユニット120は、任意の時にどのアンテナがアクティブになるかを選択する際に制御ケーブル221を使用するコントローラまたは制御ユニット124を有する。棚の間で、ケーブル221および222を、コネクタ526を使用して相互接続することができる。図3Aに開示された実施形態には、棚の各グループが、複数のアンテナ200に接続されたリーダーユニット120と共にRFIDシステムを有するものして図示されているが、当業者は、単一のリーダーユニットを、互いに近くに配置される複数の棚の複数のアンテナに接続するように構成することができ、あるいは、各棚を、それ自体のリーダーユニットを有するように構成できることを理解するであろう。
[0077]
図3Bのブロック図に、各棚503a、503b、...、503nに複数のアンテナ200が設けられる、代替実施形態を示す。複数のアンテナ200は、それぞれ、伝送ケーブル222によってリーダーユニット120に接続される。各リーダーユニット120は、任意の時にどのアンテナがアクティブであるかを選択するコントローラ124を有する。このコントローラ124は、マイクロコントローラとすることができる。さらに、棚は、コントローラ124と協同してアンテナを選択する副コントローラ125を有することができる。副コントローラ125は、関連する棚内のすべてのアンテナを制御し、価格決定などの情報を表示するために棚の端のディスプレイなどの出力装置510を制御するのに十分な出力を有するマイクロプロセッサとすることができる。出力装置510は、当業者が理解するように、可視信号および可聴信号を使用して情報を表示することができる。副コントローラ125を使用することによって、棚の間のコネクタ526に必要なワイヤの数を減らすことができる。
[0078]
制御ユニット124は、たとえばDallas Semiconductor社のDS2405「1-Wire(登録商標)」アドレス可能スイッチを使用することによって可能になるように、たとえば各スイッチに関連する一意のアドレスを送ることによって、デジタルデータ通信ケーブル221を介してコマンドを送ることによって任意のまたはすべてのスイッチを選択的に操作することができる。そのようなアドレス可能スイッチのそれぞれが、単一のアンテナの切替に使用できる単一の出力を供給する。制御ユニット124は、1つまたは複数の副制御ユニット125を使用することによって、任意のまたはすべてのスイッチを選択的に操作できることが好ましい。たとえば、副制御ユニット125は、副制御ユニット125の近くのすべてのアンテナなど、複数のアンテナを切り替える複数の出力を供給することができる、Microchip Technology Incorporated社のPICmicro(登録商標)Microcontrollerなどのマイクロプロセッサとすることができる。制御ユニット124は、MicroChip Technology Incorporated社のPICmicro(登録商標)Microcontrollerなどのマイクロプロセッサとすることができる。制御ユニット124と副制御ユニット125の間の通信は、RS-232、RS-485シリアルプロトコルあるいはイーサネット(登録商標)プロトコルまたはトークンリングネットワーキングプロトコルなどの周知の通信プロトコルに従って、デジタル通信信号を使用することによって実施することができる。副制御ユニット125を介するそのような通信には、所望のアンテナを選択することのほかに、追加の特徴を操作するコマンドも含まれる。そのような特徴の例に、アンテナの近くのディスプレイ(たとえば、光LED)の提供、適当な視覚ディスプレイを介する英数字テキストの表示、またはアンテナの近くでの可聴情報の出力が含まれる。
[0079]
好ましい実施形態では、インテリジェント棚システムが、電子ネットワークを介して制御される。インテリジェント棚システムを制御する制御システムは、RS-232または類似するプロトコルを介して制御ユニット124にコマンドデータを送信する。このコマンドには、リーダーユニット120を操作する命令、アンテナスイッチを操作する命令、およびたとえばライト、視覚ディスプレイ、または音声を用いて棚によって表示される補助情報が含まれるが、これに制限はされない。制御ユニット124は、これらのコマンドを解釈するようにプログラムされる。コマンドが、リーダーユニット120宛である場合に、制御ユニット124は、そのコマンドをリーダーユニット120に渡す。他のコマンドは、アンテナ選択または情報表示に関するものである可能性があり、これらのコマンドは、必要な場合に、制御ユニット124によって処理されて、どのデータをデジタルデータ通信ケーブル221を介して副制御ユニット125に渡さなければならないかが判定される。同様に、副制御ユニット125は、リーダーユニット120と同様に、コントローラ124にデータを渡すことができる。コントローラ124は、結果データを、電子ネットワークを介して制御システムに中継する。図3Aおよび3Bに示された在庫制御処理ユニット550が、そのような制御システムの1例である。本明細書でインテリジェント棚システムに関してさらに説明するように、電子ネットワークおよび制御システムは、電子ネットワークを介してインテリジェント棚システムに接続される制御システムによってインテリジェント棚システムを制御できることを示すために、交換可能に使用される。
[0080]
最小限でも、制御ユニット124は、電子ネットワークからのコマンドを、リーダーユニット120に送らなければならないかどうか、またはデジタル通信ケーブル221で送らなければならないかどうかを判定しなければならない。また、制御ユニット124は、デジタル通信ケーブル221およびリーダーユニット120から受け取るデータを、電子ネットワークに中継しなければならない。たとえば、最小限の構成で、電子ネットワークは、たとえば、単一のアンテナを読み取るコマンドを発行する。制御ユニット124は、a)そのアンテナの正しいスイッチをセットし、b)リーダーを活動化し、c)リーダーからデータを受け取り、d)リーダーを非活動化し、e)データを電子ネットワークに送り返す。
[0081]
図3Cは、ホストからのコマンド信号の制御ユニット124による例示的な処理を示す流れ図である。ステップ330で、制御ユニット124は、制御ユニット124に関するコマンドがあるかどうかを判定する(メモリ位置を周期的に問い合わせることによってそれを行うことができる)。制御ユニット124は、ステップ332で、そのコマンドがリーダー120に関するものであるかどうかを判定し、そうである場合に、ステップ334でそのコマンドをリーダーユニット120に送る。そうでない場合には、ステップ336で、制御ユニット124が、コマンドをデコードし、適当な指示を副コントローラ125に送る。その後、ステップ338で、制御ユニット124は、ステップ334でコマンドをリーダーに送った場合に、リーダーユニット120から応答を受け取ったかどうかを判定する。応答が受け取られている場合には、ステップ340で、制御ユニット124が、その応答をホストに渡す。その後、ステップ342で、制御ユニット124は、ステップ336で送られた指示に応答して副制御ユニット125から応答が受け取られたかどうかを判定する。ステップ342で、副制御ユニット125から応答が受け取られている場合には、ステップ344で、その応答を制御ユニット124が解釈し、ホストに送る。その後、処理の制御は、ステップ330に返され、ここで、制御ユニット124が、処理を必要とするホストからの別のコマンドがあるかどうかを判定する。
[0082]
制御ユニット124は、そうでなければ電子ネットワークによって処理される管理機能の一部を実行することもできる。たとえば、電子ネットワークは、制御ユニット124に関連する棚システム全体である物品を見つけるコマンドを発行することができる。その場合に、制御ユニットは、a)システムにアンテナが何個あるかを判定し、b)第1のアンテナに適当なスイッチをセットし、c)リーダーを活動化し、d)リーダーからデータを受け取り、保存し、e)リーダーを非活動化し、f)すべてのアンテナを活動化するまで、次のアンテナに適当なスイッチをセットし、g)すべてのアンテナを読み取るまでリーダーを活動化する、などの一連のタスクを管理する。好ましい実施形態では、すべてのアンテナを読み取った時に、制御ユニット124または電子ネットワーク(「ホスト」または「制御システム」)は、その蓄積されたデータを分析し、所望の品目の位置だけを報告する。
[0083]
図3Dは、本発明による制御ユニットによって実行される例示的な管理機能処理を示す流れ図である。ステップ350で、制御ユニット124が、制御ユニット124によって制御されるアンテナの総数のカウントを要求するコマンドをホストアプリケーションから受け取る。したがって、ステップ352で、制御ユニット124が、制御ユニット124によって直接に制御されるアンテナの数を判定する。その後、ステップ354で、制御ユニット124が、副制御ユニット125へのコマンドを発行して、リストの次のアンテナを選択し、ステップ356で、副制御ユニット125からの確認を待つ。ステップ358および360で、リーダー120に「読取」コマンドを送り、リーダー120は、選択されたアンテナからのデータを待って読み取り、ステップ362で、そのデータをホストアプリケーションに送る。その後、ステップ364で、制御ユニットが、リーダー120に「スタンバイ」コマンドを送り、ステップ366で、すべてのアンテナを読み取ったかどうかを判定する。ステップ366で、すべてのアンテナを読み終えたと判定される場合には、処理を終了する。そうでない場合には、処理制御はステップ354に戻り、その結果、制御ユニット124が、副制御ユニットにコマンドを発行して、リストの、まだ選択されていない次のアンテナを選択する。
[0084]
電子ネットワークとリーダーユニットの間の制御ユニット124を置くことの追加の利益が、望み通りに異なるタイプのリーダー120を使用できることである。電子ネットワークから制御ユニットへのコマンドは、一般的な、リーダー固有でないものとすることができる。たとえば、電子ネットワークは、制御ユニットに「アンテナ読取」コマンドを送ることができる。制御ユニットは、このコマンドを、各リーダーユニットが必要とする適当なコマンド構文に変換することができる。同様に、制御ユニットは、リーダーユニットから応答構文を受け取り(リーダーユニットのタイプに基づいて異なる可能性がある)、これを一般的な応答に解析して電子ネットワークに返すことができる。コマンドおよび応答の構文は、リーダーユニット120のタイプごとに異なる可能性があるが、制御ユニット124は、これを電子ネットワークから透過的にすることができる。
[0085]
図3Eのブロック図に、コントローラ124およびリーダー120が棚504aに含まれる、代替実施形態を示す。当業者が理解するように、コントローラおよびリーダーを、どの棚からも分離することも可能である。デジタル通信ケーブル221によって、コントローラ124が副コントローラ125に接続され、RF伝送ケーブル222によって、リーダー120がアンテナ200に接続される。コントローラ124は、枝スイッチ527を操作することができ、枝スイッチ527は、棚のグループ(たとえば504bから504n、または505bから505n)のどれを選択するかを選択する。図3Eでは、枝スイッチ527が、副コントローラ125および副コントローラ125に接続されたアンテナに関して「並列-直列」接続方法と共に使用される。すなわち、コントローラ124およびリーダー120が、単一の直列配置で棚のすべてを操作するのではなく、RF通信信号線およびデジタル通信信号線が、直列の棚504bから504n、および直列の棚505bから505nを介して継続される前に分岐される(すなわち、枝のそれぞれが互いに並列である)。図3Eの並列-直列構成は、通常は約4レベルの棚(それぞれを並列に接続することができる)があり、各レベルが、直列に接続されたおそらくは10個から20個の棚ユニットを有する、棚の島に有利である可能性がある。ある情況で、並列-直列構成が、RF伝送の観点からも望ましい場合がある。たとえば、島が、4レベルの棚を有し、各棚が、12個の棚ユニットを有し、各棚ユニットが4つのアンテナを有する場合に、並列-直列構成では、48個のアンテナの4つのグループが並列に接続されるが、直列のみの構成では、192個のアンテナの1つのグループが直列に接続される。したがって、直列のみの構成のRF伝送ケーブルは、効率的な動作には長すぎるようになる。
[0086]
図3Fのブロック図に、コントローラ124およびリーダー120がすべての棚から離れて配置される代替実施形態を示す。デジタル通信ケーブル221によって、コントローラ124が副コントローラ125に接続され、RF伝送ケーブル222によって、リーダー120がアンテナ200に接続される。コントローラ124または副コントローラ125は、Tスイッチ528を操作でき、Tスイッチ528は、棚または棚のグループ(たとえば、506a、507aから507b)のどれが選択されるかを選択する。Tスイッチ528は、当業者が理解するように、棚から分離するか、棚の一部とすることができる。図3Fでは、Tスイッチ528が、もう1つの「並列-直列」接続配置と共に使用されている。すなわち、コントローラ124およびリーダー120がすべての棚を直列に操作するのではなく、RF通信信号線およびデジタル通信信号線が、直列に配置された棚または棚のグループに枝分かれする(すなわち、マルチドロップまたは「T」形配置で接続され、枝のそれぞれが、並列に配置される)。この構成によって、RF信号を、Tスイッチ528によって棚または棚のグループに切り替えるか、棚または棚のグループをバイパスすることができるようになる。図3Fに示されたTまたはマルチドロップ構成を使用して、RF伝送ケーブルが通過するスイッチング要素の数を減らすことができる。
[0087]
図3Fでは、制御ケーブルの、棚506aを超えて延びる部分221aと、RFケーブルの、棚506aを超えて延びる部分222aが、棚の外部にある。しかし、当業者が理解するように、ケーブルのこれらの延びた部分を、棚の中に含めることもできる。追加の延ばされた制御ケーブル部分221bおよび追加の延ばされたRFケーブル部分222bを使用して、より多くの棚または棚のグループを接続することができる。同様に、当業者に明白であるように、追加の棚(図示せず)を、棚のグループ、たとえば棚506aから506bに追加することができる。
[0088]
図3Gに、例示的な棚507aの例のTスイッチ528を示す。Tスイッチには、スイッチ、たとえばPINダイオード207cが含まれる。棚507aに関連する副コントローラ125が、PINダイオード207cを活動化して、RFケーブル222aからのRF信号を棚507aに送ることができ、このRF信号をスイッチ214を介してアンテナ200にルーティングすることができる。RFエネルギーは、RFケーブル222bに沿って任意選択の追加Tスイッチに、最終的に終端器215にも継続することができる。したがって、通常、RFケーブル222aには、2つの並列の負荷すなわち、活動化されたアンテナおよび終端器215がある可能性がある。回路217、たとえば当業者に周知のアイソレータ回路を使用して、リーダー120へのインピーダンスを整合させることができる。
[0089]
図3Hに、例示的な棚507aで使用できる例示的なインラインスイッチ529を示す。このインラインスイッチには、スイッチ、たとえばPINダイオード207dが含まれる。棚507aに関連する副コントローラ125が、PINダイオード207dを活動化して、RFケーブル222aからのRF信号がRFケーブル222bに継続できるようにするか、PINダイオード207dを非活動化して、RF信号がRFケーブル222bに沿って継続しないようにする。Tスイッチ528およびインラインスイッチ229を一緒に使用して、RF信号を棚507aまたはRFケーブル222bにルーティングできることが好ましい。インラインスイッチ529などの1つまたは複数のインラインスイッチの使用によって、アイソレータ回路217を不要にすることができる。しかし、インラインスイッチ529は、多少のRFエネルギー損失をもたらす可能性がある。
[0090]
図3Iに、単一のケーブルでRF通信およびデジタル通信を組み合わせる例示的方法を示す。主コントローラ124が、インテリジェントステーション宛のデジタルコマンド250を送る。コンバータ251が、デジタルデータを、RFケーブルに重畳できる重畳されたデジタル信号252に変換する。たとえば、この重畳されたデジタル信号を、RFIDリーダー120によって使用されるものと異なる周波数とすることができる。この重畳されたデジタル信号は、図3Iに示された例示的なインダクタ253などのフィルタ253を通過することができる。この重畳されたデジタル信号は、RFケーブルに重畳される。別のフィルタ254を使用して、重畳された信号がRFIDリーダー120に達するのを阻止することができる。
[0091]
組み合わされたRFおよびデジタル信号は、ケーブル222aを通って、1つまたは複数のインテリジェントステーション261、262、263など(図3Iには261および262のみを図示)に達する。例示的なインテリジェントステーション261に達した時に、組み合わされた信号は、RFIDリーダーからのRF信号を阻止するサイズにされたインダクタなどの別のフィルタ255を通過することができる。重畳されたデジタル通信は、フィルタ255を通過し、受信器回路256に入り、受信器回路256は、デジタル情報を検索し、これを副コントローラ125に渡し、任意選択として追加の副コントローラ260に渡す。
[0092]
副コントローラ125は、たとえばリーダー120のRF周波数以外の周波数で、任意選択として主コントローラ(または制御ユニット)124から副コントローラ(または制御ユニット)125への通信に使用されるものと異なる周波数で動作する、送信器回路257を介して主コントローラ124に情報を送り返すことができる。そのような情報は、受信器回路258によって受信し、適当なデジタル信号259に変換し、主コントローラ124に返すことができる。
[0093]
主コントローラ124と副コントローラ125の間のデジタル通信の方法の変形形態は、主コントローラ124からのデジタル通信を複数の直流電圧の一連のパルスとして送ることである。両方の電圧が、副コントローラ125、周辺機器510などに関連する、直流電力を必要とする回路に電力を与えるのに十分に高いことが好ましい。これらの電圧は、デジタル送信器回路251から送信され、受信器回路256によって受信され、受信器回路256は、単純な電圧比較器回路とすることができる。副コントローラ125から主コントローラへの通信は、たとえば、レジスタに供給するトランジスタをインおよびアウトに切り替えることによって、デジタル送信回路257が、通信ケーブル上で2つの異なるレベルの電流ドローまたは負荷を提供することによって実現することができる。電流ドローのそのような変動が、受信器回路258によって感知され、主コントローラ124用のデジタルデータに変換される。
[0094]
図3Jに、選択されたアンテナを過ぎて延びるRFケーブルの望ましくない影響を最小にするのにスイッチを使用する例示的な方法を示す。前の説明から、副コントローラ(または制御ユニット)の使用を介してインテリジェントステーションシステムによってスイッチを制御できることを理解されたい。図3Jに、一連のアンテナ371から377に接続されたリーダーユニット370を示す。一連のアンテナは、第1、第2、第Nなどとしても表される。各アンテナが、回路380を関連付けられている。この回路に、RF信号を搬送する同軸ケーブル381を含めることができる。RFを搬送する中央導体を、分路スイッチ382によって同軸シールドに短絡するか、同調回路に接続し、その後、選択スイッチ383を介してアンテナ371に接続することができる。同軸シールドは、線384によって示されるように、電気的に連続している。同軸シールドは、通常は接地される。同軸中央導体は、同様に連続している。
[0095]
連続するアンテナの間の距離は、RF信号の1/4波長の整数約数であることが好ましい。たとえば、ポリエチレン誘電体を有する標準同軸ケーブルを介して進む13.56MHzのRF信号は、約12フィート(3.66m)の1/4波長を有する。したがって、図3Jからわかるように、アンテナの間の1フィート(0.30m)の同軸長を使用して、1/4波長の1/12約数の間隔をもたらすことができる。他の整数約数が可能であり、たとえば、アンテナの間の1.5フィート(0.46m)同軸長を使用して、1/8約数をもたらすことができる。
[0096]
この方法を例示するために、第Nアンテナ373を、選択スイッチ385を閉じてRF信号をアンテナ373に向けることによって選択することができる。また、分路スイッチ386を閉じて、RF信号をアンテナ375で同軸シールドに短絡するが、このアンテナ375は、RFケーブルに沿った1/4波長に配置されている。RFケーブルに沿って1/4波長距離での短絡回路は、無限大のインピーダンスとみなされ、これによって、選択されたアンテナを過ぎて延びるRFケーブルの悪影響が最小になる。一連のアンテナの終りに、任意選択として、符号378および379に示されている追加の分路スイッチを設けることができる。
[0097]
好ましい実施形態では、インテリジェントステーションシステムが、モジュラーであり、安価な構成要素を使用して複数のアンテナからのデータが処理される。棚内の複数のアンテナは、シーケンスで活動化することができ、あるいは、任意選択として、当業者の能力に含まれるように、有効性を高めるために位相差をつけて活動化することができる。
[0098]
図面を参照すると、図4Aは、リーダーユニット120に接続された複数のアンテナ200、210(都合上2つだけを図示)を有するRFIDシステムを示す、本発明の一実施形態を示すブロック図である。したがって、本明細書で開示されるRFIDシステムを使用して、図3Aに示されたインテリジェントステーション501aからnまたは502aからnを実施することができる。当業者が、様々な修正形態、代替形態、および変形形態を理解するので、図4Aは、本発明を制限することを意図されたものではない。さらに、当業者は、本発明、その構造、および動作の方法を、出力および規制要件が満足される限り、他の周波数での伝送および検出に適用できることを理解するであろう。RFIDシステムに、単一の棚を含めることができ、あるいは、複数のアンテナを、棚の近くに配置し、たとえば同軸または他の接続手段などのコネクタを使用して単一のリーダーユニットに接続することができる。図4Aからわかるように、単一のRF伝送ケーブル222を使用して、アンテナ200および210の両方に接続する。伝送ケーブル222は、普通の終端器215で終端する。リーダーユニット120は、制御ユニット124に関連するが、マルチプレクサを有しない。別法として、コントローラ124は、それぞれアンテナ200および210に配置されるスイッチ204および214を制御するように設計される。制御ユニット124は、たとえばアンテナの近くに配置される、副制御ユニット125とも通信することができる。副制御ユニット125に、アンテナを選択する際に制御ユニット124と協力することができるマイクロプロセッサまたはアドレス可能デバイスを含めることができる。
[0099]
一実施形態で、スイッチ204および214が、別々のケーブル221によって制御ユニット124に接続される。当業者は、無線手段を含む他の手段またはケーブル222で搬送されるRF信号に重畳される異なる周波数の信号を使用して、制御ユニット124をスイッチ204および214に接続できることを理解するであろう。スイッチ204および214は、いつでも、アンテナ200および210の1つだけがケーブル222を介してリーダーユニット120に接続されるように制御される。
[0100]
図4Bは、開位置(破線)とアンテナに出力を与える閉位置の間でトグルする論理スイッチ204を示す概略図である。このような論理スイッチを、図4Aに関して説明した実施形態と共に使用することができる。
[0101]
図5は、図5に示されているようにアンテナ200がすべて同一であることを除いて、図4Aに関して上で説明した実施形態に類似する、本発明のもう1つの実施形態である。したがって、同調回路202をすべて同一にすることができ、アンテナの製造が容易になる。したがって、リーダーユニット120を、伝送ケーブル222ならびにスイッチ204および214によって、それぞれの複数の同一のアンテナ200に接続することができる。
[0102]
図6は、複数のアンテナ200が同一である時の利益を示す、代替実施形態のブロック図である。同調回路202の諸部分を、リーダーユニット120自体またはその近くの共通の同調回路213に移動することができる。したがって、リーダーユニット120は、リーダーユニット120に設けられる共通の同調回路213を介して複数のアンテナ200に接続される。当業者が理解するように、主同調回路202または212は、まだアンテナ200ごとに設けられる。
[0103]
図7は、2つの別々の伝送ケーブル222および230が、それぞれがアンテナループ201および231を有する複数のアンテナ構成に変調されたRF信号および変調されないRF信号それぞれを伝送する、本発明のもう1つの実施形態を示すブロック図である。リーダーユニット130に、制御ユニット134が関連する。リーダーユニット130は、RF信号を分割して、変調されないRF信号を別々のケーブル230および同調回路232を介してRFアンテナ201に関連するアンテナループ231に伝送できるようにするために設計される。RFアンテナ201のそれぞれが、それぞれのアンテナループ231に関連する。前と同様に、リーダーユニット130は、同調回路212および伝送ケーブル222を介して複数のアンテナ201に伝送される変調されたRF信号も生成する。それぞれのスイッチ204および214が、それぞれのアンテナ201を伝送ケーブル222に接続し、またそれぞれのアンテナループ231を伝送ケーブル230に接続する。
[0104]
一実施形態では、同調回路232、ケーブル230、およびアンテナループ231を含む変調されないRFシステムのすべてに、連続的に電力を供給することができる。対照的に、リーダーアンテナデータループ201は、スイッチ204および214を適当に制御することによって、1時に1つだけオンにすることができる。ループ231に継続的に電力を供給できるので、データ転送中にRFIDタグを充電するのに必要なスタートアップ時間はない。そのようなシステムは、RFIDタグを頻繁に読み取る必要がある情況で有利に使用することができる。さらに、この実施形態を用いると、ハンドヘルドリーダーユニットが、いつでもタグを読み取れるようにもなる。というのは、タグが、変調されないRFシステムの継続的な電力供給に鑑みて、常に電力を与えられているからである。変調されないケーブル230は、ケーブル230の端に終端器216を有する。これに関して、用語「連続的」電力に、法規または他の規制によって要求される場合に、パーセンテージデューティサイクルを含めることができることを理解されたい。別法として、変調されないRFシステムを、アンテナごとに変調されたRFシステムを活動化する直前に活動化することができる。
[0105]
図8は、図7に関して上で説明した実施形態に類似するもう1つの実施形態である。この実施形態では、ケーブル222を介する変調されたRF信号およびケーブル230を介する変調されないRF信号が、同一のアンテナ201を介してルーティングされる。スイッチ204および214は、変調されたRF信号222または変調されないRF信号230、または信号なしが、所与のアンテナ201にルーティングされるように構成されることが好ましい。すなわち、スイッチ204および214は、3つの状態すなわち(I)変調されたRF信号だけがアンテナ201に伝送される第1状態、(II)変調されないRF信号だけがアンテナ201に伝送される第2状態、および(III)変調されたRF信号および変調されないRF信号の両方がアンテナ201をバイパスする第3状態だけで動作できるように設計される。
[0106]
そのような切替動作は、単極RFスイッチのグループまたは多極RFスイッチを用いて実施することができる。動作時に、この実施形態を用いると、ポーリングの直前までアンテナ201を非アクティブにすることができるようになる。その時点で、変調されないRF信号を、同調回路232、伝送ケーブル230、ならびに適当なスイッチ204および214を介してアンテナ201に切り替えて、近くのRFIDタグを「ウォームアップ」することができる。その後、変調されたRF信号を、同調回路212、ケーブル222、ならびに適当なスイッチ204および214を介してアンテナ201に切り替えて、ウォームアップされたばかりのRFIDタグから効率的にデータを獲得することができる。
[0107]
図9Aは、たとえば図8に関して説明した実施形態と共に使用することができるスイッチ205の単純化された概略図である。当業者が、様々な修正形態、変形形態、および代替形態を理解するので、図9Aは、本発明を制限することを意図されたものではない。スイッチ205Aが、左に投入されて、アンテナ201の一方の極を変調されたRF信号同軸ケーブル222の中央導体に接続し、他方の極が同一のケーブルのシールドに接続される時に、変調されたRF信号が、アンテナ201に伝送される。スイッチ205Aが、右に投入される場合に、変調されたケーブル222内の信号が、もう1つのアンテナに継続される。スイッチ205Bが、右に投入され、その結果、変調されないRF信号が、別のアンテナに向かって継続されることが図示されている。スイッチ205Bが、左に投入される場合に、変調されないRF信号が、アンテナ201を通過する。スイッチAおよびBの両方が、右に投入される場合に、両方の信号が、アンテナをバイパスし、アンテナは、完全に非アクティブになる。スイッチ205は、スイッチ205Aおよび205Bの両方を左に投入できなくなるように設計される。
[0108]
図9Bは、たとえば図8に関して説明した実施形態と共に使用することができる、代替のスイッチ205Cの単純化された概略図である。この図には、コモン(または接地)ワイヤを切り替える必要がないことと、スイッチをケーブルと直接にインラインにするのではなく、RFケーブルから分岐させることができることが示されている。スイッチ205Cが、左に投入される時に、アンテナループ201の一方の極が、変調されたRF信号同軸ケーブル222の中央導体に接続され、他方の極が、同一のケーブルのシールドに接続され、したがって、変調されたRF信号が、アンテナ201に送られる。スイッチ205Cが、中央に投入される場合に、変調されないRF信号230が、アンテナ201を通過する。スイッチ205Cが、右に投入される場合に、どちらのRF信号も、アンテナに入らず、アンテナは、完全に非アクティブになる。スイッチ205Cの場合に、RF信号が、スイッチ205Cの設定に無関係に、アンテナ201を過ぎて、それぞれのケーブルを下にも継続することに留意されたい。
[0109]
図10Aに、たとえば本発明の様々な実施形態に関して前に説明したスイッチ204または214として使用することができるRFスイッチの回路図を示す。当業者が、様々な修正形態、変形形態、および代替形態を理解するので、図10Aは、本発明を制限することを意図されたものではない。図からわかるように、RFスイッチでは、PIN(P型、I型、N型)ダイオード207(たとえば、Microsemi社の部品番号900-6228)が使用され、このPINダイオード207は、スイッチ接点が開いている時にRF信号を阻止できることを除いて、通常のPNダイオードと同様な形で動作する。スイッチ接点が閉じられている時には、PINダイオード207は、順方向バイアスされ、RF信号を導通する。アンテナを選択するのに使用される制御信号を、RFIDタグの読取に使用されるRF信号に重畳することもできる(図示せず)。そのような制御信号を、帯域フィルタによってRF信号から分離することができ、その制御信号は、アドレス可能スイッチを通り、このアドレス可能スイッチが、PINダイオードを使用するRFスイッチを選択的にアクティブ化する。図10Aでは、制御信号が、RF信号ケーブルを使用するのではなく、別々の配線で供給される。制御信号のRF信号ケーブルへの重畳は、アンテナ間またはインテリジェントステーション間のより少ない導体および/またはコネクタを必要とする可能性があるが、各アンテナで信号を分離する追加の電子構成要素が必要である。したがって、制御信号用の別々の配線を有することが、より効率的になる可能性がある。
[0110]
図10Bに、アンテナを離調し、その結果、アンテナが活動化について選択されていない場合に、近くのアンテナが選択された時に共振しないようにする回路図を示す。アンテナが選択されない場合に、PINダイオード207aが、同調キャパシタ211aを短絡させ、これによって、アンテナの周波数を変更し、その結果、アンテナが、RFIDタグを読み取るためにアンテナを動作させるのに使用される周波数でアクティブにならなくなる。
[0111]
207aなどのPINダイオードを使用して、同調キャパシタを短絡し、アンテナを離調することは、PINダイオード207aが、かなり長い時間にわたって電力を与えられて動作する可能性があることを意味する。これによって、熱および電力消費が生成される可能性がある。したがって、このシステムは、現在読み取られているアンテナに直接に隣接するアンテナだけを離調するように設計することができる。どのアンテナが隣接するかは、複数の方法によって判定することができる。たとえば、これを、設計中に指定するか、組立の後に観察によって見つけるか、下でさらに説明するように動作中にRFIDリーダーを用いて判定することができる。
[0112]
図10Cに、PINダイオード207bがループを同調するのに使用される、もう1つの回路図を示す。このループは、PINダイオード207bにエネルギーが与えられる時に同調される。したがって、PINダイオード207bは、ループが読み取られていない間にオンに留まる必要がない。これによって電力を節約し、熱生成を減らすことができる。
[0113]
本明細書の例には、スイッチング機能および離調機能にPINダイオードを使用することが含まれるが、当業者が理解するように、たとえばFET(電界効果トランジスタ)デバイスまたはMESFET(金属半導体FET)デバイスなどの他の電子構成要素も使用することができる。
[0114]
図10Dに、回路の共振部分内のスイッチ、たとえば電界効果トランジスタ(FET)208がループを離調するのに使用される、もう1つの回路図を示す。この図では、ループが、FET208にエネルギーが与えられない時に同調され、FET208にエネルギーが与えられる時に離調される。エネルギーを与えられた状態では、FET208は、ほとんど電力を引き出さない。さらに、回路内のこの位置では、FET208にエネルギーが与えられる時に、FET208は、ループアンテナを十分に離調し、その結果、RFが同調回路に入らない傾向が生じる。したがって、ループを選択する別々のFETまたはPINダイオードを設ける必要がない可能性がある。
[0115]
図10Bに、可変キャパシタ(たとえば、図10Bに示された可変キャパシタ211aからc)を使用してアンテナを同調させる、すなわち、リーダーユニットからのRF信号と同一の周波数でアンテナを共振させる、本発明の1つの態様を示す。アンテナの周囲が、同調に影響する可能性があるので、同調回路を囲む構造は、たとえば構造の縁(棚の縁など)に配置することによるか、同調デバイスにアクセス穴を設ける(サーボ制御のスクリュードライバなど)ことによるなど、調整可能構成要素を外部からアクセス可能に保つように設計されることが好ましい。
[0116]
さらに、アンテナの同調は、試行錯誤処理になり、時間がかかる可能性があるので、同調を自動的に行えるようにすることが望ましい。本発明の一態様によれば、これは、コンピュータ制御サーボ駆動スクリュードライバを調整可能なキャパシタに関連する調整ねじに一時的に取り付ける自動同調ユニット(図示せず)を設けることによって達成される。最適の同調を達成するために、自動同調ユニット(コンピュータまたは他の適当にプログラムされたマイクロプロセッサを含めることができる)は、同調されるアンテナへの導電接続から、あるいは所定のまたは既知の空間(おそらくは2次元または3次元)の配置内のタグのアレイからどのタグが識別されるかを検出するRFIDリーダーから、フィードバックを受け取る。同調ユニットは、実験によって開発されるか経験から開発される規則の組に従って、調整ねじを操作して、最適の同調を達成する。別法として、コントローラまたは副コントローラが、電気的調整によって、たとえば同調回路内の調整可能電圧制御キャパシタをリモートから調整することによって、各アンテナの同調を調整することができる。この方法では、同調のための機械的調整またはサーボ制御される調整の使用の必要が最小限になる。同調回路内の電圧制御キャパシタは、アンテナの離調にも使用することができ、したがって、これらは、読取のために選択されていない時に、共振しない。
[0117]
一実施形態で、RFIDタグを、棚自体の中、好ましくは各個々のアンテナの読取範囲内の1つまたは複数の位置に配置することができる。これらのRFIDタグは、アンテナごとに、自己テストモード中にアンテナが読み取られる時に、既知の応答を提供する。したがって、棚がRFIDタグ付けされた品目を支持しているか否かに無関係に、アンテナの範囲内で見つからなければならない少なくとも1つの自己テストRFIDタグが必ずある。そのようなRFIDタグが見つからない場合には、制御ユニット124または副制御ユニット125は、自己同調プロセスを開始することができる。自己同調の後でも、自己テストRFIDタグを読み取ることができない場合には、棚保守が必要であることを示すメッセージを、電子ネットワークに送信することができる。棚の中に自己テストRFIDタグを置く代わりに、アンテナの範囲内の他の場所、たとえば棚の後ろまたは側壁に自己テストRFIDタグを置くことができる。
[0118]
図11Aは、単一の棚ユニット内の代替アンテナループ構成を示す図である。棚300に、単一のアンテナループ301が含まれる。棚310に、アンテナループ311および312が含まれる。1つの棚に複数のループがあると、複数の動作モードが生じる。たとえば、ループ311をアクティブにすることができ、またはループ312をアクティブにすることができ、または両方のループを同時にアクティブまたは非アクティブにすることができる。本発明では、入力RF信号に位相差を設けて、両方のループを同時にアクティブにすることができることが企図されている。そのような位相差は、当業者に周知の様々な電子手段によって導入することができる。たとえば、位相差は、一方のアンテナループに供給するのに他方と比較して異なる長さの同軸ケーブルを使用することによって導入することができる。
[0119]
図11Aからわかるように、棚320に、4つのアンテナループ321から324が含まれる。これは例として示されたものである。というのは、本明細書の開示に基づいて当業者が理解するように、4つより多数またはより少数のアンテナループを設けることができ、他の構成を使用できるからである。4つのループ321から324は、異なる組合せで活動化でき、たとえばループ321および322、321および323、または321および324を同時に活動化することができる。具体的に言うと、ループの対がアクティブであり、アクティブループの間に位相差がある場合に、異なる物理的方位であるアンテナタグをよりよく読み取るために、RF界ベクトルをシフトすることができる。したがって、位相付きアンテナループの使用によって、位相差なしのループと比較した時に、タグの読取のよりよい「カバレッジ」をもたらすことができる。
[0120]
図11Bに、備品460上で支持される複数の棚400、410、420、430、440、および450の平面図を示す。各棚は、たとえば、4つのアンテナを有する。たとえば、棚410に、アンテナ411から414が含まれる。さらに、各棚の中でアンテナのそれぞれの近くに、1つまたは複数のRFIDタグがある。図11Bでは、アンテナごとに4つのタグがあり、タグに、aからdの符号が付けられている。棚の中のタグは、様々な機能に有用である。当業者が理解するように、より少数またはより多数のタグを使用することができる。
[0121]
たとえば、アンテナ411は、比較的低い出力でオンにされる場合に、たとえばアンテナ411の中央の近くに配置されたタグ411cを読み取れなければならない。もちろん、当業者は、アンテナおよびタグの設計に応じて、低出力で、アンテナ導体の近くの位置にあるタグが、より簡単に読み取られるので、このタグを使用できることを理解するであろう。したがって、タグ411cは、アンテナ411が正しく機能しているかどうかをテストするのに使用することができる。出力が増やされる場合に、アンテナ411は、アンテナ411の周辺の近くに置かれたタグ411a、b、およびdも読み取れなければならない。診断モードまたは自己チェックモード中に出力を変更することによって、システムは、アンテナ411が効果的に機能するためにどれほどの出力が必要であるかを判定できなければならない。棚タグは、この情報を提供するために、各アンテナの中央から複数の距離に配置することができる。
[0122]
アンテナ411への出力が増やされる際に、最終的に、隣接するアンテナ412に関連する棚タグ412bを読み取れるようになる場合がある。したがって、システムは、アンテナ411および412が隣接することを判定することができる。この情報をシステムが使用して、所与のアンテナが動作している時に、隣接するアンテナを離調する必要があるかどうかを判定することができる。アンテナ411および412が隣接するという事実は、すでに、棚410の製造時に確立されている場合がある。しかし、複数の棚が、小売り店で隣接して配置されるので、どの棚が隣接するかを前もって判定することは、不可能または不便である可能性がある。棚タグを使用して、システムが組み立てられた後に、どの棚またはアンテナが隣接するかを確立することができる。
[0123]
たとえば、通常出力で動作するアンテナ411は、隣接位置が棚配置の前に確立されていない可能性がある、隣接する棚400の隣接するアンテナ404に関連する棚タグ404dも検出する場合があり、隣接位置が棚配置の前に確立されていない可能性がある、ゴンドラ(または棚の共通の支持部材)の反対側の隣接する棚440の隣接するアンテナ441に関連する棚タグ441aを検出する場合がある。
[0124]
通常出力またはわずかに高い出力で動作するアンテナ411が、隣接するアンテナ区域内へさらに入って読み取ることができ、たとえば棚タグ404c、412c、および441cを読み取れることを設計することができる。したがって、本明細書に記載の機能性は、各アンテナの中央の単一の棚タグだけを使用して達成することができる。
[0125]
棚タグは、上で説明した目的に有用であるが、読み取られるタグの数が増えることによって、システム応答が低速になる可能性がある。したがって、棚タグ一意ID通し番号について、システムによって「クワイエット」モード(通常動作中には応答せず、診断動作中またはセットアップ動作中だけ応答する)になるように指示することができる、通し番号の特定の範囲を使用することが、望ましいオプションである可能性がある。
[0126]
1つまたは複数のアンテナを、各棚に含めるか、その中に隠すことができる。アンテナループを、導電材料を使用して作ることができる。この導電材料に、金属ワイヤまたはフォイルなどの金属導体を含めることができる。導電材料は、メッシュのストライプまたはスクリーンとすることもできる。一実施形態で、アンテナループを、約0.002"(0.051mm)厚で0.5"(12.7mm)幅の銅フォイルから作ることができる。これらのループは、支持棚材料の表面に貼り付けられる装飾ラミネートなどの薄い積層材料内に含めることができる。ループを、ガラスの中に積層することもできる。ループを、積層材料、ガラス、または他の支持構造の外面に貼り付けることもできる。当業者が理解するように、追加の付加を支える支持または剛性が望まれる場合に、そのような支持棚材料を、棚の内容を支えるか、構造的剛性を提供することができる材料とすることができる。そのような材料の例に、木、プラスティック、固いプラスティックフォーム、ガラス、ガラス繊維、または波形のまたは安定性をもたらす他の設計のボール紙が含まれる。望まれる場合に、RF阻止材料を、棚の下面に塗布するか組み込んで、棚の上のターゲットタグではなく下にあるRFIDタグを検出しないようにすることができる。棚としての本明細書に記載のインテリジェントステーションを、垂直のまたは他の角度の方位で使用することもでき、RF阻止材料を、適当な方位で適用して、読取を意図されたターゲットタグを他の隣接するタグからよりよく分離できることを理解されたい。
[0127]
棚の底面につけられるか組み込まれる、あるいは既存の金属の棚などの基礎になる金属支持物に存在するRF阻止材料によって、RFエネルギーが棚の「下」に向かうことが実質的に防止される。別法として、RF阻止材料を、棚の内部に組み込むこともできる。これは、棚が、棚の上のタグ付き品目だけを感知することが望まれる場合に有利である。しかし、そのようなRF阻止材料(棚構成内に故意に設けられるか、先在する棚構造として偶然存在するのいずれか)の結果は、棚の下のRFエネルギーがほぼ完全に制限されるが、棚の下のRF阻止材料によって、棚の上の「読取範囲」も減らされることである。この、そうでなければ減らされる読取範囲を補償するために、補償材料の層を、アンテナループの真下(棚構造の頂部の近く)に設けることができる。そのような材料は、非導体であり、高い透磁率を有するはずである。その例が、Magnum Magnetics RubberSteel(商標)または、高い面内透磁率を有する柔軟なフェライト磁気シートである。そのような面内透磁率は、設計によって透磁率がシートの法線方向である通常の異方性フェライトシートではなく、等方性フェライトシートを使用することによって達成される。アンテナとRF阻止材料の間のこの補償材料の層の存在によって、アンテナとRF阻止材料の間の高い磁束密度が可能になる。その結果、磁束密度を、棚の上で高めることができ、したがって、所与の棚厚に関するよりよい感知範囲(「読取範囲」)が与えられる。
[0128]
薄い支持材料の中に積層されるか外部に取り付けられるアンテナループは、たとえば、あるディスプレイケースで使用できるカーブしたパネル、ある衣類ラックに沿って、またはチェックアウトスタンドなどで使用できるトンネルリーダー用など、非平面の形で配置することができる。
[0129]
本明細書の例では、ループアンテナを説明するが、ループアンテナは、通常は、13.56MHzなどのRF周波数で動作するリーダーに使用される。インテリジェントステーション内の品目に、915MHz、2.45GHz、または125kHzなど、他の大きく異なる周波数で動作するタグを含めることができる。インテリジェントステーションは、たとえば125kHz用の複数のループアンテナ、915MHzまたは2.45GHz用のダイポールアンテナなど、適当なアンテナを設けることによって、これらまたは他の周波数を読み取るように構成することができる。インテリジェントステーション内のアンテナを、これらの周波数の1つまたは複数のために設けることができる。各アンテナは、それ自体の別々のスイッチおよび同調回路を有することが好ましい。インテリジェントステーションはすべて、単一の共通のRFケーブルと単一の共通の制御ケーブルを共用する。各インテリジェントステーションのすべての区域ですべての所望の周波数を読み取れる(すなわち、各区域が複数のアンテナによってサービスされる)ようにインテリジェントステーションを構成することができ、あるいは、所与のインテリジェントステーションの異なる区域に、特定の周波数の特定のアンテナを設けることができる。異なる周波数で動作するインテリジェントステーションのすべてを相互接続することができる。複数の周波数で動作するインテリジェントステーションは、複数の周波数で動作するように構成することができる、いわゆる「アジャルリーダー(agile reader)」ユニットを必要とする。
[0130]
好ましい実施形態では、本明細書で説明するアンテナループを、たとえば、棚の上に置くことができ、したがって、このアンテナループは、棚の上に置かれるマットに組み込むことによって製品の下の配置される。したがって、ループは、当業者に周知の適当な固いまたは柔軟な基板内にカプセル化される。適当な基板材料の例には、積層構造材料、シリコンゴム、ウレタンゴム、ガラス繊維、プラスティック、あるいは、アンテナループを保護し、アンテナが金属の棚、壁、または表面に置かれる場合に電磁干渉を避けるためにある物理的なオフセットをもたらす他の類似する材料が含まれる。
[0131]
カプセル化材料または棚に、棚の背面などの垂直な面にかけるための穴またはグロメットを設けることができる。代替実施形態では、カプセル化材料を、所望の面への取付けを助ける感圧接着剤と共にを提供することができる。カプセル化の「前」または「棚」の縁に、低電力発光式または他の表示装置を設けることができ、この表示装置は、リーダーユニットまたは棚の中の副コントローラユニットなどのシーケンサユニットによってオンにすることができ、その結果、特定の表示装置のアクティビティを、対応して位置決めされたリーダーアンテナのアクティビティと視覚的に調整できるようになる。別法としてまたはそれに加えて、表示装置を使用して、価格決定または値引きなど、追加情報を表示することもできる。
[0132]
RFIDタグを読み取る能力のほかに、インテリジェントステーションは、デジタルデータケーブルを介して情報を通信することができる追加の「周辺」装置を有することができる。たとえば、インテリジェントステーションシステムは、コンピュータ端末、表示装置、モデム、バーコードリーダー、温度センサ、囲まれたまたはつながれた商品のロック装置などを含むがこれに制限されない、アドオン装置または周辺付加装置のデジタルデータ通信ハイウェイを提供する。デジタルデータ通信ハイウェイは、コントローラ124と副コントローラ125の間でデジタル制御情報およびデジタルデータ情報を送る配線システムに組み込むことができ、あるいは、ステーションの間を走り、これを接続する配線からなる1つまたは複数の別々のデジタルデータ通信ハイウェイとすることができ、ステーションは、アドオン装置または周辺装置が接続されるポートを備える。デジタルデータ通信ハイウェイは、インテリジェントステーションシステム(コントローラ124および副コントローラ125を含む)と電子ネットワークの間の両方向のデータの伝送を容易にする。電力も、ステーションの間を走るワイヤを介してアドオン装置または周辺装置に供給することができる。
[0133]
アドオン装置または周辺装置が使用されるか否かにかかわらず、RF出力以外の電力がステーションによって使用される可能性があり、たとえば、直流(DC)が、副コントローラ125によって、およびスイッチおよび同調電子回路によって使用される可能性があることを理解されたい。そのような電力は、1つまたは複数の専用ワイヤによって供給することができ、あるいは、デジタル通信ハイウェイまたはRFケーブルに組み込むことができる。
[0134]
例として、RFケーブルに、2つの導体、たとえば、同軸ケーブルでは、中央導体と鞘導体を含めることができる。RFケーブルは、RF信号を搬送する。DC電圧を、同一のRFケーブル内でRF信号に重畳して、インテリジェントステーションにDC電力を供給することができる。DC電圧、たとえば18VDCが、インテリジェントステーション内のあるデバイスに必要な値(たとえば5VDC)より高い場合に、電圧調整器を使用して、電圧を使用可能限度まで下げることができる。
[0135]
もう1つの例として、デジタル通信を、同一のRFケーブルで搬送することができる。たとえば、RFケーブルに重畳されるDC電圧を、2つのDCレベル(たとえば18VDCと12VDC)の間で切り替えて、RFケーブルでの非RFデジタル通信を達成することができる。したがって、主コントローラは、そのようなデジタル通信を使用することによって副コントローラに情報を送ることができる。
[0136]
もう1つの例として、副コントローラが、電気的負荷をオンおよびオフに切り替え、これによってRFケーブルから電流をドレインすることによって、RFケーブルを介してデジタル形式で主コントローラに情報を送ることができる。これを、主コントローラで感知することができる。電圧レベルの使用および負荷レベルの使用を同時に行って、RFケーブルを介する両方向デジタル非RF通信を達成することができる。
[0137]
もう1つの例として、棚実施形態で、棚に有利に組み込むことができるもう1つのデバイスが、副コントローラユニット125にインターフェースすることができるプラグインバーコードリーダーである。棚が補充されている時に、バーコードリーダーを使用して、棚に置かれようとしているパッケージをスキャンすることができる。バーコードデータは、一意のRFIDタグ通し番号と共に電子ネットワークに送り返される。バーコードによって定義される製品識別が、以前に、一意のRFIDタグ通し番号に関連しなかった場合に、その関連を、データストア内で完成することができる。それ以外の場合に、バーコードスキャンは、データストア情報の検証として働くことができる。バーコード装置の使用によって、さらに、棚が、RFIDタグ付き商品の段階的導入中であっても利益を提供できるようになる。棚にたくわえられた品目の数(単純な数字キーパッドとあいまってバーコードスキャナによって識別される)を売られた同一の品目の数(チェックアウトラインで既存のスキャナによって判定される)と比較することによって、およそ何個の商品が棚に残っているかと、新たな仕入れが必要であるかどうかを判定することができる。バーコードと同様に、棚自体でのスキャンを使用して、電子ネットワークから検索され、棚の英数字ディスプレイを介して表示される現在の価格決定情報を提供することができる。
[0138]
もう1つの実施形態で、棚またはインテリジェントステーションに環境センサを設けて、たとえば温度、湿度、光、あるいは他の環境パラメータまたは環境要因を監視または測定することができる。このシステムは、どの品目が棚にあるかを判定することができるので、このシステムは、各品目の環境を追跡でき、環境条件が特定のタイプの品目の限度から外れた場合に、警告を提供することができる。別々の限度を、品目のグループごとに定義することができる。
[0139]
1つまたは複数の近接センサ、たとえば、赤外線センサまたは容量性センサを棚に配置して、買物客の存在を検出し、品目が棚から移動される時に買物客にすばやいフィードバックを与えるためにその棚の読取頻度を高めるかどうかを判定することができる。買物客を検出する手段は、棚の前縁で、商品によって隠されない位置に配置することができる。赤外線センサまたは容量性センサは、買物客からの体温または、棚の前に買物客がいることあるいは棚の前の近くでの買物客の手、腕、または商品の移動に起因するローカル容量の変化を検出することによって、買物客の存在を感知することができる。買物客の存在を検出する他の手段に、棚の商品に達する手または腕の陰を検出するための、棚の前縁に沿った可視光センサまたは赤外線センサを含めることができる。この場合の光源は、環境可視光とするか、次に高い棚の下に配置された源からあるいは頭上または店の天井の源からの可視光または赤外線とすることができる。店のセキュリティカメラを使用して、買物客の存在を検出し、インテリジェントステーションに読取頻度を上げるように指示することもできる。同様に、電力および構成要素の寿命を保つために、常時活動化するのではなく、買物客が感知された時およびその後しばらく、可聴/可視信号またはディスプレイを活動化することができる。同様に、棚への買物客の近接に関する情報を、電子ネットワークに中継して、買物客の移動パターンまたは特定の棚の前で過ごす時間の長さを分析するのを助けることができる。買物客位置データを、店内監視カメラのスキャンパターンと共に使用するために、店のセキュリティシステムに供給することもできる。
[0140]
同様に、電子ネットワークに中継される棚データを使用して、異常に大量の品目が棚から突然除去される場合を判定することができる。これが発生する場合に、セキュリティカメラをその棚に向けて、品目を除去した買物客の写真を撮ることができる。その買物客が店を出る時にその品目について支払われない場合には、盗難を止めるために適当な処置を講じることができる。
[0141]
棚に組み込むことができるもう1つのデバイスが、タグの移動または買物客の存在を検出する、ホール効果または他の類似する近接タイプセンサである。この情報は、赤外線センサに関する前の説明で述べたものに類似する形で使用することができる。
[0142]
棚のもう1つの使用が、買物客に関連する「顧客タグ」の存在の検出であり、この検出を使用して、衣類品目の正しいサイズなど、所定の商品品目を買物客が見つけるのを助けることができ、これによって、買物客を所望の品目に向けるように棚の可視インジケータまたは可聴インジケータを活動化することができる。また、所望の品目が在庫切れである棚に置かれる時の「顧客タグ」を使用して、その顧客に、「取り寄せの約束」または在庫状態になった時のその品目の値引き、あるいはストックルームまたは別の店にある品目あるいは注文に関する情報を与えることができる。これは、買物客が、在庫切れなので品目を買わなかった時を追跡するのに有用である。
[0143]
棚のもう1つの使用が、チェックアウトレーンにより多くのレジ係が必要な時またはより多くの在庫担当者が必要な時を予測する、「フィードフォワード」情報の提供である。これは、たとえば、棚から除去される商品の量を監視し、これによって、チェックアウトレーンに達しようとしている商品の量を演繹することによって行うことができる。店主または店長は、これによって、チェックアウト担当者または新規仕入れ担当者をスケジューリングして、彼らの時間の費やし方を最適化し、休憩時間のスケジューリングを助けることなどができる。
[0144]
棚のもう1つの使用が、棚が完全に補充され、現在の在庫レベルが満杯またはターゲットレベルであることをデータベースが知っていることをシステムに警告する、「補充タグ」または「従業員」タグ、あるいは押しボタンまたはキー入力シーケンスの存在の検出とすることができる。この方法は、品目補充パターンが変更される時に、ターゲットレベルを更新するのに使用することができる。
[0145]
棚システムを使用して、システムによってカバーされるすべての棚について、価格、トラフィック、および棚スペースに基づいて、最適の補充パターンを提案することができ、これには、すべての品目のターゲット在庫の変更を含めることができる。そのような補充パターンの計算は、何個の各SKU品目が所与の棚区域におさまるかと、各棚アンテナによってカバーされる棚区域の数の知識を必要とする。
[0146]
本発明の一態様では、棚システムが、各棚の物理的位置を知ることが有利であるが、これは、一意のイーサネット(登録商標)アドレス、RS-485アドレス、または他のネットワーキングアドレスからであっても必ずしも明白でない可能性がある。したがって、本発明では、各棚にGPSトランスデューサを組み込むことが企図されている。より実用的な解決策は、別法として、各棚が組み立てられた時に、その位置を識別するために、各棚のUSBポート(または他の類似する匹敵するポート)に挿入できるポータブルGPSユニットを設けることとすることができる。たとえば、GPSユニットを、設置の後に棚をセットアップするのに使用されるサーボ機械同調ユニットと組み合わせることができる。
[0147]
別法として、プログラマブルRFIDタグを有するGPSユニットを、棚に置き、RFIDシステムを介して、棚の座標がどうであるかを主コントローラに通信することができる。これを達成する形の1つが、一意の通し番号以外の情報のための追加記憶ブロックを有する特殊化されたRFIDタグに接続されたGPSシステムを使用することである。そのようなタグは、そのタグアンテナへおよび通信回路への接続を有する集積回路を使用して、GPSシステムなどの外部供給源からデータを受け取ることができる。GPSシステムを、追加記憶ブロックに空間座標を書き込むように構成することができる。既知の1つまたは複数の通し番号を、特殊化されたRFIDタグ内で使用することができ、RFIDシステムは、そのような特殊化されたRFIDタグを検出する時に、そのタグに問い合わせて、保管された空間座標を判定し、読取中の棚およびアンテナに関連付けることができる。
[0148]
アンテナ形状を、単一ループアンテナに制限する必要はない。単一ループアンテナは、通常は13.56MHzなどの高RFID周波数と共に使用されるフォームファクタである。マルチループアンテナ1215は、125kHzなどの低周波数で、または13.56MHzなどの高周波数での低電流動作を可能にするために、使用することができる。低電流アンテナを使用することによって、低電力スイッチング構成要素の使用を可能にすることができる。マルチループアンテナの形成は、互に非常に近いループ内のワイヤなどのアンテナ構成要素を必要とし、したがって、ワイヤが絶縁されることが好ましい可能性がある。
[0149]
RFIDアンテナに関連する同調構成要素、たとえば、回転式トリムキャパシタまたはキャパシタバンクが、使用中のアクセスを必要とする場合がある。適当なアクセスを、たとえば棚実施形態で、棚に取外し可能なカバーデバイスまたは穴を設けることによって、提供することができる。
[0150]
導電性アンテナ材料を支持ラミネートまたは他の構造に取り付けるために、様々な方法を使用することができる。たとえば、リールから基板に所望のアンテナパターンでフォイルを供給するために2次元または3次元の位置決め機構を使用する自動化された機械によって、金属フォイルを、ウェブの形(ボール紙のウェブなど)または平坦な形(ボール紙、積層材のシート、木またはプラスティックの板など)の基板に置くことができる。
[0151]
支持材料が木である場合に、フライス盤を使用して、溝を形成し、この溝に、アンテナループを形成するために導電ワイヤを固定することができる。支持材料がプラスティックである場合に、同一の方法を使用することができ、あるいは、加熱されたパターンをプラスティックに押し付けて、導電ワイヤを固定できる溝を形成することができる。プラスティック基板は、ワイヤ導体を保持する溝がある形で成形することができ、あるいは、プラスティック基板を、多数のパターンのアンテナループを形成できるように垂直の溝の繰り返される直線パターンを有する形で成形することができる。これらの方法のどれでも、アンテナワイヤの端を固定するために、穴を、ドリル加工するか、打ち抜くか、成形することができる。この穴は、基板を通って延びて、アンテナループの同調に使用される同調回路への接続または挿入のためにアクセス可能になる。
[0152]
アンテナループを形成するもう1つの方法は、機(はた)と同様な一連のピンの回りに導電ワイヤを巻き付け、機を反転し、導体を基板に押し付けることである。基板は、接着剤を事前にコーティングされて、機が除去された時に導体を保持するようにすることができる。別法として、基板を、基板の表面の中に導体を圧入できるのに十分に柔らかいものとすることができる。別法として、基板を、熱可塑性とし、導体を、事前に加熱し、その結果、導体が、接触時に基板を部分的に溶かし、基板の表面の中に組み込まれるようにすることができる。アンテナループを形成する機で使用されるピンは、任意選択として、ばね押上式とし、その結果、機が基板に導体を押し付ける時に、任意選択としてピンが機の中に引っ込むようにすることができる。
[0153]
図12に、ワイヤアンテナを作る1つの方法を詳細に示す。図12は、当業者が様々な修正形態、変形形態、および代替形態を理解するので、本発明を制限することを意図されたものではない。木、プラスティック、ゴム、高密度フォーム、または類似する材料などの基板1100を設ける。溝1110が、基板内に、通常はグリッドパターンで設けられる。これらの溝は、機械加工、熱間プレス、冷間プレス、または射出成形などの成形、鋳造、焼き印(たとえば木の場合)などによって作ることができる。プレス法では、プラテン(スタンピング)または回転式装置を使用することができる。穴1130が、同一の方法あるいはドリル加工または打ち抜き加工によって、溝の交差点に設けられることが好ましい。基板1100の大部分の区域は、まだ、溝の間の区域1120によって占められている。したがって、基板1100は、まだ、本質的に平面の上面を有し、その結果、負荷を面によって受けることができ、カバリング、フィルム、積層材、またはベニヤを適用して、平坦な仕上げの面をもたらすことができる。区域1120は、アンテナワイヤによって占められないことも既知であり、これらの区域は、鋳造、ドリル加工、打ち抜き加工などによって設けることができ、他の構造に取り付けるためのねじまたはボルトを受ける穴を有する。この穴は、ペグボードまたはディスプレイフックなどのアタッチメントにも使用することができ、あるいは、配線、通気、ラウドスピーカからの音、小さいライトの配置などのためのスルーホールとして使用することができる。
[0154]
適当な直径のワイヤをいくつかの溝1110に置くか押し付けることによって形成されたアンテナループ1200が、示されている。アンテナループの端1201は、これを穴1130に固定することによって定位置に保持される。穴は、基板1100を完全に貫通するものとすることができ、その結果、基板の反対の面の回路に接続することができる。同様に、アンテナループ1210が、形成されて図示されており、ワイヤ端1211が、既に1つの穴に固定され、ワイヤ端1212が、もう1つの穴に取り付ける準備ができた状態で図示されている。
[0155]
単に裸のワイヤを穴を通して押し付けて端を固定するほかに、ワイヤを、必要な長さに事前に切り、両端を、グロメット1140、ボタン、または穴1130におさまる他の機械的装置にはめることができる。このグロメットを、よりよい導電性のためにワイヤにはんだ付けすることができる。これを穴1130に挿入することの代替案として、グロメットを、溝1110の幅よりわずかに大きい直径を有するものとし、その結果、グロメットが、図12Aに示されているように2つの溝が交わる点にのみおさまるようにすることができる。別法として、溝パターンの形成中に、交差点を、図12Bに示されているように溝より大きい幅にして、より大きいグロメット1141を保持することができる。図12Cに示されているように、グロメットを、交差点におさまる棒の形(1142)またはT字形(1143)とすることができる。グロメットを十字形にすることもできる。グロメットに、基板1100内にまたはこれを貫通するか基板1100から上に延びるピンをはめることができる。ピンは、回路基板上のソケットにはめるか、回路基板内の穴にはめることができる。グロメット(たとえば1140または1141)を中空にして、他の配線またはピンを受けることができる。グロメットに、外に出るピンまたは中に入る穴を組み込むことができる。同様に、グロメットに、内側または外側のとげまたはばね押上式の部分を組み込んで、グロメットを定位置に保持するか、外部回路への接続を助けることができる。グロメットに接続されたアンテナワイヤも、とげによって固定することができる。
[0156]
基板1100に、凹窩(図示せず)を設け、その中に回路(図示せず)を位置決めすることができ、そのような回路は、ワイヤの前または後に設置され、ワイヤは、はんだ付け、グロメットまたはとげなどの使用などによって回路に取り付けられる。
[0157]
複数のアンテナパターンを作成できるようになる規則的なグリッドパターンまたは十字形のパターンを形成する溝1110の代わりに、溝を、実際のアンテナを作るのに望まれる溝だけを含む「カスタム」な形で設けることができる。図13に、そのような実施形態を示す。溝、たとえば1220および1230を、上で説明したものと同一の方法によって形成することができ、穴1221および1231も同様である。
[0158]
溝および穴は、ワイヤをしっかりと保持するので、ワイヤを手で簡単に基板に挿入することができ、あるいは、この過程を機械化することができる。すべての所望のアンテナが基板内で形成された後に、開いている溝のすべてに、プラスティックまたは他の適当な材料を充てんすることができる。上を覆う積層材、フィルム、または他の層を、基板の上につけることができる。この被覆は、材料の射出成形層、溶融鋳造層、あるいは化学反応または熱によって硬化する(エポキシ材料またはシリコン化合物など)液体鋳造層、または蒸着(ラテックス材料など)とすることができる。
[0159]
組み合わされた基板および被覆に、アンテナマットが含まれる。材料に応じて、アンテナマットは、柔軟なまたは固いものとすることができる。アンテナマットを、木、プラスティック、ガラス繊維などの板など、平面のまたは非平面の支持材料に取り付けることもできる。
[0160]
アンテナ形状を、単一ループアンテナに制限する必要はない。図13Aに、単一ループアンテナ1200および1210が示されているが、これは、通常は13.56MHzなどの中央範囲のRFID周波数と共に使用することができるフォームファクタである。この図には、通常は125kHzなどの低周波数と共に使用できるマルチループアンテナ1215も示されている。マルチループアンテナ1215の形成は、ワイヤループが互いに非常に近くなることを必要とする可能性があり、したがって、ワイヤが絶縁されることが好ましい可能性がある。図示のようにワイヤ交差1216を有するか、破線1217によって示されるように交差がないことが望ましい。溝の間の距離は、マルチループアンテナについてより狭くしなければならない場合がある。この図には、通常は915MHzまたは2.45GHzなどの高周波数と共に使用できるダイポールアンテナ1218の形状も示されている。図のダイポールアンテナの両端1219は、製造中に端を基板内の穴に挿入することによる、そうでなければぐらぐらする端を保持する方法を表すために曲げられている。
[0161]
図12および13の実施形態では、アンテナワイヤが定位置にセットされる前に、溝が作成される。異なる実施形態を、図14に示す。ピン1302を保持する穴1301のパターンを有する上プレート1300が設けられる。ピンにねじを切り、穴にタップを立て、その結果、ピンを、穴にねじ込むことによって固定できるようにする。したがって、ピンの数および配置を変更することができる。
[0162]
一致する穴1311を有する下プレート1310を設ける。プレート1300および1310が、図示のように矢印「A」で一緒にされる時に、ピン1302が、穴1311を貫通する。このピン1302を使用して、下プレート1310の下でピンに巻き付けられるワイヤアンテナの角を定義することができる。たとえば、アンテナ1240は、3つの角でワイヤを保持するのにピンを使用して形成される。第4の角では、2つのワイヤ端1241が、下プレート1310の開いている穴1311を通って上に挿入される。もう1つの例のアンテナ1250が、4つのすべての角でピンを使用して形成される。ワイヤループの端に取り付けられるグロメット1251が、2つの追加のピンの上で保持される。ワイヤ端は、プレート区域内で固定されるのではなく、1252の破線によって示されるように、プレートを超えて突き出すこともできる。この場合に、ワイヤ端は、他の手段(図示せず)によって固定される。
[0163]
上プレート1300および下プレート1310と取り付けられたピン、ワイヤ、グロメットアンドなどの組み合わされたアセンブリ1330を、矢印「B」によって示されるように基板1320の上で反転する。アンテナ1240および1250が、下記のまたは類似する方法の1つまたは複数によって基板1320に移される。
[0164]
a)接着性のコーティングまたはフィルムを、基板1320につける。組み合わされたアセンブリ1330を、基板1320の上で下げ、下プレート1310を、基板に押し付ける。アンテナ1240および1250が、接着剤にはりつく。上プレート1300が、押し付けるステップ中にわずかに持ち上げられる場合に、ピン1302は、基板1320を貫通しない。上プレート1300が、下向きの圧力の下に保たれる場合にも、ピン1302は、基板1320に穴を作る。すべてのグロメット1251が、基板に押し付けられる。接着剤がセットされた後に、組み合わされたアセンブリ1330が、持ち上げられ、アンテナパターンが基板1320に取り付けられて残される。
[0165]
b)方法(a)を使用し、十分な圧力によって、アンテナワイヤを部分的にまたは完全に基板1320の表面の下に押し込むことができる。この方法は、たとえば、ワイヤを表面の下まで押しやるのに最小限の力を必要とする高密度フォーム基板1320と共に使用することができる。
[0166]
c)方法(b)を使用し、ワイヤ1240および1250ならびにグロメット1251を、基板1320の軟化点を超える温度に加熱し、その結果、接触および圧力によって、基板が軟化するかわずかに溶けて、ワイヤおよびグロメットを受け入れるようにすることができる。ワイヤを加熱する方法の1つが、基板に押し付ける前またはその間にワイヤに電流を通すことである。上プレート1300を、押し付けステップ中に解放し、その結果、ピン1302を引っ込め、基板1320を貫通しないようにすることができる。
[0167]
d)別法として固体材料である基板1320を、この時点で、下プレート1310の下面への、化学、熱、蒸着、または他のセッティング材料(setting material)の液体鋳造または材料の射出成形によってワイヤ上に鋳造することができる。
[0168]
下プレート1310およびピン1302を、離型剤をプリコートして、固着を防ぐことができる。そのような離型剤は、ワイヤを取り付ける前に塗布され、その結果、離型剤が、ワイヤにつかなくなる。また、下プレート1310を、たとえばTeflonなどのこびりつかない材料とするか、Teflonまたは類似するこびりつかない材料をコーティングすることができる。射出成形が使用される場合に、下プレート1310を、内部通路によって冷却して、射出成形される材料の冷却を加速することができる。
[0169]
これらのステップの後に、アンテナ1240および1250を、ワイヤ端1241または1252あるいはグロメット1251を使用して、回路に取り付けることができる。
[0170]
すべての実施形態で、ワイヤを、裸(交差を除く)とするか絶縁することができることを理解されたい。ワイヤの断面は、通常のワイヤがそうであるように中実の円筒形とすることができるが、正方形、長方形、楕円、U字形またはチャネル形、V字形などとすることもできる。ワイヤの主な要件は、形状にかかわりなく、導電性であることと、溝の中での保持を促進する形状および断面剛性を有することである。ワイヤは、単一の導体(通常は「中実」導体と称する)またはマルチストランドとすることができる。ワイヤは、ねじるか織ることができる。ワイヤを、同軸ケーブルとすることができ、この場合に、外側の網組が、RF信号のアクティブ導体として使用される。
[0171]
図15は、本発明による、フォイルアンテナを形成するためにウェブまたは平面の基板にフォイルテープリボンを適用する装置および方法を示す図である。そのようなフォイルアンテナは、複数の用途を有し、たとえば、在庫制御に使用できるRFIDシステム内のRFIDタグと通信するトランシーバまたはリーダーとして使用することができる。図15は、当業者が様々な修正形態、代替形態、および変形形態を理解するので、本発明を制限することを意図されたものではない。基板2100を設ける。これは、図示のようにウェブの形とすることができ、その場合に、トラクションローラー2110または他の手段を設けて、ウェブを移動することができる。図15に示された例では、そのような移動が、不連続である。ウェブ2100は、ある距離だけ前方にインデクシングされ、その後、停止され、その間に、1つまたは複数の導電パスウェイが、基板2100に堆積された。導電パスウェイが基板2100に堆積されたならば、ウェブをもう一度前方にインデクシングし、このサイクルを繰り返す。
[0172]
支持プレート2120が、基板の下に設けられる。この支持プレート2120に、真空ホールドダウンシステム(図示せず)を組み込んで、基板2100を一時的に支持プレート2120に固定することができる。支持プレート2120自体を、X方向およびY方向に移動可能として、導電パスウェイの堆積の処理を助けることもできる。
[0173]
アプリケータ手段2200が、導電パスウェイ2300を堆積するために設けられる。このアプリケータ2200は、後で詳細に説明する。x-yステージ2400が、アプリケータ2200を移動するために設けられる。x-yステージに、フレーム2401、主基板軸(「x」または「マシン」方向)で移動する位置決め手段2402、および直交軸(「y」または「クロス」方向)で移動する第2位置決め手段2403を含めることができる。回転位置決め手段2404を設けて、アプリケータ2200を基板2100に関するあらゆる角度に回転して、アプリケータ2200の動作を容易にすることができる。基板2100の移動およびアプリケータ2200の移動を、コンピュータ手段によって自動化し、このコンピュータ手段が、アプリケータ2200内の制御のほかに、トラクションローラー2110、ならびに位置決め手段2402、2403、および2404を駆動するモーターを制御することが想定されている。
[0174]
図15では、xおよびyの位置決め手段2402および2403が、ラックアンドピニオン歯車として図示されているが、これに、ケーブル、リニアモーター、ステッピングモーター、またはかなり繰り返し可能な位置決めを達成できる他の手段を含めることができる。
[0175]
図16に、フォイルアンテナを形成するために基板に導電パスウェイを堆積するもう1つの方法を示す。支持部材2500が、基板を横切って延び、複数の静止位置決め手段2501を保持し、この静止位置決め手段2501が、アプリケータ2200を支持する。静止位置決め手段2501を、支持部材2500に沿って手によって移動し、たとえばちょうねじによって、定位置に固定することができる。アプリケータ2200を伴う十分な静止位置決め手段2501を設けて、機械方向(x)に沿って、必要な数の縦方向の導電パスウェイ2301、2302を置くことができる。図示の例では、縦の導電パスウェイ2302が、外部回路への接続に使用される、スキップされた区域2303と共に設けられる。
[0176]
支持部材2510が、基板を横切って延び、横行手段2511を保持し、この横行手段2511が、もう1つのアプリケータ2200を支持する。横行手段2511は、オンデマンドで基板を横切ってクロス方向(y)に移動して、横断する導電パスウェイ2304および2305を堆積し、この導電パスウェイ2304および2305によって、縦導電パスウェイ2301および2302が接続される。
[0177]
図16による動作は、したがって、次の通りである:基板2100が、トラクションローラー2110によって(または支持プレート2120の移動によって)前方に移動される。その間に、静止位置決め手段2501に取り付けられたアプリケータ2200が、オンデマンドで、スキップされた区域2303を含めることができる縦導電パスウェイ2301および2302を堆積する。
[0178]
適当な時に、基板2100の移動が、一時停止され、その結果、横行手段2511に取り付けられたアプリケータ2200が、横断する導電パスウェイ2304および2305を堆積できるようになる。基板2100のX方向移動の一時停止は、1つまたは複数の縦導電パスウェイ2301および2302の堆積の工程の途中で行うことができる。別法として、横断する導電パスウェイ2304および2305を堆積するために、アプリケータ2200の位置を固定し、支持プレート2120の移動によってY方向移動をもたらすことができる。
[0179]
ウェブの形またはシートの形の基板2100を移動するかどうかの判断は、複数の要因に依存する。基板は、ウェブ処理に有利なロールの形で入手可能であるか、シート処理に有利なカットされた形で入手可能である場合がある。たとえば厚いシート基板あるいは部分的または完全に積層され、もはや柔軟でない基板など、一部の基板が、ウェブの形での処理に十分に柔軟でない場合がある。
[0180]
どのアプリケータシステムを使用するかの判断も、複数の要因に基づいて行われる。図15の単一ヘッドアプリケータ設計では、アプリケータの数が最小になるが、アプリケータの位置決めがわずかに複雑である。複数アプリケータ設計よりわずかに低速になる可能性がある。しかし、このシステムは、すべての導体パスウェイをカスタマイズできるので、カスタマイズされた製品を作ることに関して非常に柔軟である。図16の複数アプリケータシステムでは、アプリケータの位置決めが単純になり、単一設計の長い製品ランについて速度が向上する可能性がある。
[0181]
図15および16のアプリケータの移動の代わりに、基板自体をx-y平面で移動して、導体パスウェイの作成を助けることができる。これは、通常は、アプリケータを移動する時より多くのフロアスペースを必要とし、基板がロールの形である場合には複雑になる。
[0182]
図17に、導電パスウェイを堆積するためのアプリケータ2200の横断面を示す。図17は、当業者が様々な修正形態、代替形態、および変形形態を理解するので、本発明を制限することを意図されたものではない。図17の実施形態からわかるように、アプリケータ2200は、基板2100に関して右に移動する。供給ロール2210が、供給ロール2212の対を介して連続した導電ストリップ2211を供給し、供給ロール2212は、コンピュータ制御されて、必要な時だけ連続ストリップ2211を供給する。ストリップ2211は、シュート2213にはいり、カッター2214を超えて進み、カッター2214は、コンピュータ制御され、所望の場合に角度付きのカットをもたらすために任意の角度に回転することができる。ストリップ2211は、順方向に連続し、アプリケータ2200から出、その点で、任意選択の剥離ライナ(release liner)2215を除去し、ローラー2216に巻き付けて、引張巻取ロール2217に巻き取ることができる。
[0183]
第2の任意選択の供給ロール2220が、供給ロール2222の対を介して連続する絶縁ストリップ2221を供給し、供給ロール2222は、コンピュータ制御されて、必要な時だけ絶縁ストリップ2221を供給する。ストリップ2221は、シュート2223に入り、カッター2224を超えて進み、カッター2224は、コンピュータ制御される。ストリップ2221は、前方に連続し、アプリケータ2200から出、その点で、任意選択の剥離ライナ2225を除去し、ローラー2226に巻き付けて、引張巻取ロール2227に巻き取ることができる。
[0184]
加圧装置2230を設けて、ストリップ2211および/または2221を基板2100に押し付ける。加圧装置は、図示のように車輪またはロールとするか、しゅう動部材とするか、往復するクランプ手段とすることができる。加圧装置2230を加熱して、接着剤をストリップ2211または2221と一体化するのを助けるか、下で説明するように外部から供給することができる。加圧装置2230は、パターン付きまたはローレット付きとして、たとえば、ストリップ2211または2221を基板2100に押し付けるのを助けるか、ストリップ2211または2221を基板2100の材料に軽く圧着することさえできる。これによって、少なくともシート供給動作での、接着剤の必要がなくなる。また、ストリップ2211に穴をあけて、ストリップ2211が存在する区域であっても、最終的な積層材内の基板の層の間の樹脂の接着を改善できることが企図されている。
[0185]
穴あけ器2240を設けて、オンデマンドで基板2100に穴をあけて、開口部を作成し、それを介して、導電ストリップ2211への電気接続を行うことができる。穴あけ器2240は、打ち抜き加工中に作られる基板材料のごみを除去するために、内部真空接続を設けられることが好ましい。
[0186]
接着剤ディスペンサ2250を設けて、ストリップ2211または2221を基板に保持するために、針2251を介して接着剤2252を分配する。接着剤は、ホットメルト接着剤(hot melt glue)、ヒートセット接着剤(heat set glue)、またはエポキシなど、高速セット材料(rapid set material)であることが好ましい。この接着剤は、オンデマンドでコンピュータ制御の下で堆積されて、ストリップ2211または2221の下に存在するようになるが、所与の区域でストリップが堆積されない時には堆積されない。使用できる接着剤は、高温で圧縮された時に脱気してはならず、そうでなければ、積層材の完全さが危険にさらされる可能性がある。
[0187]
導電ストリップ2211または絶縁ストリップ2221に、それ自体の接着剤層を設けて、基板2100に貼り付けることもできる。
[0188]
ストリップ2211および2221を基板2100に取り付けるのに使用される接着剤は、導電性接着剤が高価なので、通常は、非導電性である。しかし、いくつかの場所で、導電パスウェイ2300の諸部分を電気的につなぐことが必要になり、これのために、導電性の接着剤または材料が必要になる。わかりやすくするために、一体化された導電性接着剤を有する導電性ストリップ2211を使用すると決定することができるが、これは高価になる。もう1つの解決策は、アプリケータ2200内に、液滴の形2262で針2261を介して塗布される導電性接着剤のため容器2260を設けることである。導電性接着剤の液滴2262を、前のセグメントの上で次のセグメントを開始する直前に、導電パスウェイ2300の前のセグメントの上に塗布することができる。熱および圧力を伴う加圧手段2230の動作によって、2つのセグメントが電気的につながれる。導電性接着剤の液滴2262は、低温で溶ける形または懸濁液(どちらの形も加圧手段2230によって再溶融される)のいずれかの金属ハンダの液滴とすることができる。
[0189]
図18に、図15に示された装置を使用して、単純な長方形の導電パスウェイを置く方法を示す。ステップは、次の通りである。
[0190]
基板2100を、ローラー2110によってx方向で順方向にインデクシングする。
[0191]
X位置決め手段2402およびy位置決め手段2403を使用して、アプリケータ2200を、点「a」および「h」に移動し、ここで、穴あけ器2240が、基板2100に2つの穴をあける。
[0192]
X位置決め手段2402を使用して、アプリケータ2200を点「b」に位置決めする。
[0193]
X位置決め手段2402によって移動されるアプリケータ2200が、内部装置2210から2217を使用して、点「b」から「c」まで導電パスウェイ2300を置く。この動作中に、カッター2214が、正確に決定された瞬間にストリップ2211を切り、その結果、導電パスウェイ2300が、点「c」で終わる。導電パスウェイ2300の始めが、点「b」で、「a」にあけられた穴にわずかにオーバーラップすることに留意されたい。
[0194]
X位置決め手段2402を使用して、導電性接着剤アプリケータ2261を点「c」に移動し、ここで、導電性接着剤の液滴2262が、導電パスウェイ2300の終りに置かれる。
[0195]
回転位置決め手段2404が、アプリケータ2200を90°だけ回転し、その結果、アプリケータが、クロス方法Yで走るようになる。
[0196]
XおよびYの位置決め手段2402および2403を使用して、アプリケータ2200を点「c」に置く。
[0197]
Y位置決め手段2403によって移動されるアプリケータ2200が、内部装置2210から2217を使用して、点「c」から「d」に導電パスウェイ2300を置く。この動作中に、カッター2214が、正確に決定された瞬間にストリップ2211を切り、その結果、導電パスウェイ2300が、点「d」で終わる。
[0198]
Y位置決め手段2403を使用して、導電性接着剤アプリケータ2261を点「d」に移動し、そこで、導電性接着剤の液滴2262が、導電パスウェイ2300の新しい終りに置かれる。
[0199]
回転位置決め手段2404が、アプリケータ2200を90°だけ回転し、その結果、アプリケータが、機械方向Xで走るようになる。
[0200]
XおよびYの位置決め手段2402および2403を使用して、アプリケータ2200を点「d」に置く。
[0201]
X位置決め手段2402によって移動されるアプリケータ2200が、内部装置2210から2217を使用して、点「d」から「e」まで導電パスウェイ2300を置く。この動作中に、カッター2214が、正確に決定された瞬間にストリップ2211を切り、その結果、導電パスウェイ2300が、点「e」で終わる。
[0202]
X位置決め手段2403を使用して、導電性接着剤アプリケータ2261を点「e」に移動し、そこで、導電性接着剤の液滴2262が、導電パスウェイ2300の新しい終りに置かれる。
[0203]
回転位置決め手段2404が、アプリケータ2200を90°だけ回転し、その結果、アプリケータが、クロス方向Yで走るようになる。
[0204]
XおよびYの位置決め手段2402および2403を使用して、アプリケータ2200を点「e」に置く。
[0205]
y位置決め手段2403によって移動されるアプリケータ2200が、内部装置2210から2217を使用して、点「e」から「f」まで導電パスウェイ2300を置く。この動作中に、カッター2214が、正確に決定された瞬間にストリップ2211を切り、その結果、導電パスウェイ2300が、点「f」で終わる。
[0206]
Y位置決め手段2403を使用して、導電性接着剤アプリケータ2261を点「f」に移動し、そこで、導電性接着剤の液滴2262が、導電パスウェイ2300の新しい終りに置かれる。
[0207]
回転位置決め手段2404が、アプリケータ2200を90°だけ回転し、その結果、アプリケータが、機械方向Xで走るようになる。
[0208]
XおよびYの位置決め手段2402および2403を使用して、アプリケータ2200を点「f」に置く。
[0209]
X位置決め手段2402によって移動されるアプリケータ2200が、内部装置2210から2217を使用して、点「f」から「g」まで導電パスウェイ2300を置く。パスウェイ2300のこの最後の部分は、図18ではまだ完成していない。この動作中に、カッター2214が、正確に決定された瞬間にストリップ2211を切り、その結果、導電パスウェイ2300が、点「g」で終わる。点「g」の導電パスウェイ2300の端が、点「h」にあけられた第2の穴にわずかにオーバーラップすることに留意されたい。
[0210]
ステップ2から20を、導電トレース2300ごとに繰り返して、基板の露出された区域で基板2100に適用する。その後、基板をもう一度順方向にインデクシングして、ステップ1から開始する。
[0211]
フォイルストリップ2211の別々の片を接続することによって導電トレース2300を形成するのではなく、導電トレース2300を、連続するストリップ2211から形成することができる。カッター2214を使用してフォイル2211を各角のセグメントの間で切るのではなく、ストリップ2211を自動的に折り曲げることができる。たとえば、これは、回転位置決め手段2404を90°回転させ、折り曲げられた角を押下げ、その結果、トレース2300が角で平らになるようにすることによって行うことができる。
[0212]
図18Aにその結果を示す。フォルダの角が、最大3つのオーバーラップするフォイルの厚さを有する。図18Bに、フォイルが同時に180°ねじられてテープが裏返される場合の結果を示す(これは、図示されない別の位置決め手段を必要とする、テープを裏返すことは、テープが接着剤コーティングを有する場合に望ましくない可能性がある。というのは、接着剤が、基板と反対側に向くからである)。フォルダの角は、最大2つのオーバーラップするフォイルの厚さを有する。
[0213]
図19に、置かれる導電トレース2300が前の導電トレースにオーバーラップする実施形態を示す。
[0214]
第2の導電トレース2300のオーバーラップするセグメントを置く前に、非導電性フィルムのストリップ「I」および「J」が、アプリケータ2200を使用して、第1トレースの上に置かれる。この絶縁ストリップ「I」および「J」によって、導電トレース2300によって形成される別々の導体ループの間の電気的接触が防がれる。類似する形で、「交差」回路を置くことができる。
[0215]
シートであれウェブの形であれ、導電トレース2300を伴う基板2100を、棚、パネル、囲い、スペース、または他の形で使用できる積層構造に組み込めることが予期されている。そのような積層構造の例を、図20に示す。基板2100は、紙またはボール紙の材料とすることができるが、たとえば樹脂に浸された飽和クラフトボール紙など、類似するまたは異なる材料の追加のプライ2600および2601と接合し、熱および圧力の下で積層材2610に形成することができる。通常、基板2100と反対の第1面の外側の1つまたは複数のプライ2601は、結果の製品の「外面」用の装飾材料になる。外側の基板層2100の方位に応じて、この積層材2610に、その第2面またはその面の内側に、既に説明した導電トレース2300が含まれる。積層材2610を、木、プラスティック、パーティクルボード、段ボール、Westvaco社のCore-board、または類似物から作られる板など、より重い支持部材2620に接着することができる。導電トレース2300に近い積層材2610の表面は、支持部材2620に接着されることが好ましい。したがって、積層材2610の厚さによって、積層材2610および支持部材2620から形成される結果の組み合わされた構造2630の使用中の擦過から導電トレース2300が保護される。
[0216]
導電性または金属のバックプレーン2625を、任意選択として棚の底面につけて、RFエネルギーが棚の下に進むのを阻止することができ、したがって、棚が、金属ブラケットによって支持され、または既存の金属の棚に置かれるか否かに無関係に、ほぼ同一のRF挙動と共に動作するようにすることができる。
[0217]
図21に、支持部材2620を積層材2610に接着する前に、支持部材2620の内側に、導電トレース2300を直接に露出することによるか、既に説明した穴を介してのいずれかで、導電トレース2300と通信する1つまたは複数の電子回路を配置することが、どれほど好ましいかを示す。電子回路を受け入れるために、凹窩を、支持部材2620の表面にフライス加工することができる。数値制御式フライスヘッド2700を、設計において導電トレース2300を置くための図15に示されたシステムと同様な位置決めシステムで使用することができ、凹窩の位置および深さを制御する、同一のまたは類似するコンピュータシステムによって動作させることができる。たとえば、支持部材2620の縁に、外部コネクタ2632を収める凹窩2631が示されている。支持部材2620内に、スイッチングおよび同調回路などの電子回路2634を含む凹窩2633が示されている。支持部材2620の両端をつないで、回路構成要素を接続するワイヤまたはケーブルを含む凹窩2635が示されている。電子回路2634に、ばね押上式のコイル2637または指2638を組み込んで、支持部材2620に取り付けられる積層材2610の一部である基板2100上の導電トレース2300と接触させることができる。前記電気接触は、圧力によるか、導電接着剤またはペーストによるか、積層工程中に溶かされるハンダによるものとすることができる。フライスヘッド2700を使用して、回路2634内のトリムキャパシタを調整するための小さいねじ回しなどの同調工具のアクセス用の溝2639を作ることができる。
[0218]
回路2634内の同調構成要素、たとえば回転式トリムキャパシタ(図示せず)は、製造後にアクセスを必要とする場合があり、これは、図20の積層材2610を通ってドリル加工される穴2611または図20および21の支持部材2620を通ってドリル加工される穴2612などの開口を介して提供することができる。
[0219]
図3Aおよび3Bは、本発明によるインテリジェント棚を使用する在庫制御システムの好ましい実施形態を示すブロック図である。図3Aからわかるように、本発明に従って提供される複数のインテリジェント棚501aから501nおよび502aから502nはそれぞれ、単一の伝送ケーブル222を介してリーダーユニット120に接続された複数のアンテナ200を有する。リーダーユニット120は、順次または位相差付きで同時にのいずれかで、接続されたアンテナ200の活動化を制御して、在庫目録を作成されるそれぞれの品目に関連するRFIDタグからの品目情報を判定する。したがって、リーダーユニット120は、それぞれの棚に保管されたRFIDタグ付けされた品目ごとに在庫関連情報を抽出することができる。図を単純にするために、図3Aには、2グループの棚だけが示され、各グループが、それ自体のリーダーユニットを有し、グループは、それぞれ501aから501nおよび502aから502nである。しかし、当業者は、棚のそのような多数のグループを、本発明によって提供される在庫管理システムの一部にすることができることを理解するであろう。たとえば、1つまたは複数の倉庫のすべての棚を、グループ化して、本発明によって提供される在庫制御システムを一緒に形成することができる棚の数百個または数千個のグループを提供することができる。
[0220]
在庫制御のシステムおよび方法の好ましい実施形態で、図6の実施形態に対応する単一の伝送ケーブル222を有する複数アンテナRFID検出システムが使用されたが、本明細書で開示される複数アンテナRFIDシステムの他のすべての実施形態も、本発明による在庫制御のシステムおよび方法と共に使用できることを理解されたい。したがって、たとえば、図7および8に開示されたRFID検出システムを、本発明の在庫制御のシステムおよび方法と共に使用することもできる。そのような実施形態では、たとえば、変調されたRFシステムを使用してRFIDタグから在庫関連データを抽出する前に、まず変調されないRFシステムを使用して、タグをウォームアップすることができる。
[0221]
図3Aからわかるように、インテリジェント棚501aから501nおよび502aから502nのそれぞれからリーダーユニット120によって収集される品目情報データは、在庫制御処理ユニット550に送られる。在庫制御処理ユニット550は、通常は、インテリジェント棚501aから501nおよび502aから502nから品目情報を受け取るように構成される。在庫制御処理ユニット550が、通常は、電子ネットワーク525を介してインテリジェント棚に接続され、適当なデータストア555にも関連し、データストア555には、参照テーブルを含む在庫関連データと、在庫制御またはウェアハウジングに関するプログラムコードおよび構成情報も保管される。在庫制御処理ユニット550は、当業者に周知の在庫制御機能を実行するようにもプログラムされ、構成される。たとえば、在庫制御(またはウェアハウジング)ユニットによって実行される機能の一部に、手持ちの在庫目録を作成される品目の量の記憶および追跡、様々な品目の日次の移動または販売、様々な品目の位置または場所の追跡などが含まれる。
[0222]
動作時に、在庫制御システムは、電子ネットワーク525を介して在庫制御処理ユニット550に接続されたインテリジェント棚501aから501nおよび502aから502nからの品目情報を判定する。一実施形態では、様々なインテリジェント棚501aから501nおよび502aから502nが、在庫制御処理ユニット550の制御下にあり、この在庫制御処理ユニット550は、リーダーユニット120がアンテナ200をポーリングする時を決定して、在庫目録を作成される品目の品目情報を判定する。代替実施形態では、リーダーユニット120が、品目情報について、接続された複数のアンテナを周期的にポーリングするようにプログラムされ、その後、データ伝送の逆の「プッシュ」モデルを使用して、判定された品目情報を在庫制御処理ユニットに送ることができる。もう1つの実施形態では、リーダーユニット120による品目情報のポーリングおよびデータ伝送を、イベント駆動とし、たとえば、インテリジェント棚での在庫目録を作成される品目の周期的補充によってトリガすることができる。どの場合でも、リーダーユニット120は、それに接続された複数のアンテナに選択的にエネルギーを与えて、在庫目録を作成される品目に関連するRFIDタグからの品目情報を判定する。
[0223]
品目情報が、本発明のインテリジェント棚501aから501nおよび502aから502nのリーダーユニット120から受け取られたならば、在庫制御処理ユニット550は、在庫制御処理ユニット550および関連するデータストア555にあるプログラムされたロジック、コード、およびデータを使用して、受け取った品目情報を処理する。処理された品目情報は、通常は、本発明の在庫制御のシステムおよび方法での将来の使用のために、データストア555に保管される。
[0224]
当業者は、在庫制御処理ユニット550を、コンピュータネットワークなどの電子ネットワーク525に接続された汎用コンピュータシステムで実施できることを理解するであろう。コンピュータネットワークは、インターネットまたはメトロポリタンエリアネットワーク(MAN)などの公衆ネットワーク、あるいは、企業のローカルエリアネットワーク(LAN)または広域ネットワーク(WAN)などの他の私有ネットワーク、あるいは仮想プライベートネットワークとすることもできる。コンピュータシステムには、システムメモリに接続された中央処理ユニット(CPU)が含まれる。システムメモリには、通常は、オペレーティングシステム、BIOSドライバ、およびアプリケーションプログラムが含まれる。さらに、コンピュータシステムに、マウスおよびキーボードなどの入力装置と、プリンタおよびディスプレイモニタなどの出力装置が含まれる。
[0225]
コンピュータシステムには、一般に、電子ネットワーク525と通信する、イーサネット(登録商標)カードなどの通信インターフェースが含まれる。他のコンピュータシステムも、電子ネットワーク525に接続することができる。当業者は、上記のシステムが、電子ネットワークに接続されたコンピュータシステムの普通の構成要素を記述したものであることを理解するであろう。多数の他の類似する構成が、当業者の能力の範囲内にあり、これらの構成のすべてを、本発明の方法およびシステムと共に使用できることを理解されたい。さらに、本明細書で開示されたコンピュータシステムおよびネットワークを、在庫制御処理ユニットとしてプログラムし、構成して、当業者に周知の在庫制御関連機能を実行できることを理解されたい。
[0226]
さらに、当業者は、本明細書に記載の「コンピュータ」実施される発明に、本質的にコンピュータでない構成要素を含めることができるが、また、インターネットアプライアンスおよびプログラマブルロジックコントローラ(PLC)など、本明細書に記載の機能の1つまたは複数の提供するのに使用できる装置を含めることができることを理解するであろう。さらに、「電子」ネットワークが、本発明の処理サイトを接続する通信ネットワークを指すのに全般的に使用されたが、当業者は、そのようなネットワークを、光または他の同等の技術を使用して実施できることを理解するであろう。同様に、本発明で、電子データをネットワークを介して伝送するのに既知のセキュリティ手段が使用されることも理解されたい。したがって、暗号化、認証、検証、および、公衆ネットワークと私有ネットワークの両方を介する電子データの伝送の他のセキュリティ手段が、必要な場合に、当業者に周知の技法を使用して提供される。
[0227]
本発明の他の実施形態は、本明細書で開示された発明の仕様の検討および実践から、当業者に明白になる。本明細書は、例示とのみとして意図され、本発明の真の範囲および趣旨は、請求項によって示される。
[特許請求の範囲]
[請求項1]
品目の在庫を管理する方法であって、各品目が、環境内のそれぞれの位置に置かれ、対応する無線識別デバイスに関連付けられ、前記方法が、
各対応する無線識別デバイスに、各品目に関連する品目情報を供給することと、
品目の前記在庫に関連するリアルタイム情報を供給するために前記品目情報に基づいて在庫管理プロセスを実行することと
を含み、前記在庫管理プロセスが、
在庫切れ制御プロセスと、
減耗認識プロセスと、
迅速製品リコールプロセスと、
アラート監視プロセスと、
販売最適化プロセスと
の少なくとも1つを含む、方法。
[請求項2]
品目の前記在庫が、1つまたは複数のタイプの品目を含み、前記在庫切れ制御プロセスが、
(i)1つまたは複数の前記無線識別デバイスから検索された情報に基づいて、前記環境内に配置されるすべてのタイプの前記品目の現在の在庫カウントを判定することと、
(ii)1つまたは複数の前記無線識別デバイスから検索された情報に基づいて、いずれかのタイプのいずれかの品目が前記環境内で誤配置されているかどうかを判定することと、
(iii)1つまたは複数の前記無線識別デバイスから検索された情報に基づいて、前記在庫内のいずれかのタイプの品目の数が第1閾値未満である時を判定することと、
(iii)あるタイプの品目がもはや品目の前記在庫に含まれない状態に基づいて、失われた収益の額を反映する損失値を判定することと、
(iv)品目の前記在庫に含まれる品目の各タイプの前の売上に影響する1つまたは複数の要因を判定することと、
(v)第2閾値未満の販売のヒストリを有するタイプの品目を配置する、前記環境内の代替位置を判定することと、
(vi)前記環境内のそれぞれの位置に所定の時間を超えて配置されたタイプの品目を配置する、前記環境の外部の代替位置を判定することと、
(vii)あるタイプの品目がもはやそのそれぞれの位置に配置されていない時に、表示装置に在庫切れメッセージを供給することと、
(viii)品目の各タイプに関連する在庫特性を判定することと
の少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
[請求項3]
現在の在庫カウントを判定することが、
1つまたは複数の品目に対応する1つまたは複数の無線識別デバイスから品目情報を検索することと、
前記検索された品目情報に基づいて1つまたは複数のタイプの各品目のカウントを判定することと
を含む、請求項2に記載の方法。
[請求項4]
現在の在庫カウントを判定することが、
各品目に関連する前記品目情報をデータベースから検索することと、
前記検索された品目情報に基づいて各タイプの各品目のカウントを判定し、前記データベースが、各無線識別デバイスから前記品目情報を収集するプロセスから周期的に前記品目情報を受け取ることと
を含む、請求項2に記載の方法。
[請求項5]
品目が誤配置されているかどうかを判定することが、
前記環境内の1つまたは複数の品目の位置を判定するために、前記1つまたは複数の品目に対応する1つまたは複数の無線識別デバイスにアクセスすることと、
第1タイプの品目がその指定された位置以外の位置に配置されているとの判定に基づいて、前記第1タイプの品目が誤配置されていると判定することと
を含む、請求項2に記載の方法。
[請求項6]
前記誤配置されている品目の表示をユーザインターフェースに供給すること
をさらに含む、請求項5に記載の方法。
[請求項7]
前記第1閾値が、ユーザおよび閾値判定プロセスの1つによって供給される、請求項2に記載の方法。
[請求項8]
前記閾値判定プロセスが、
品目のタイプごとに、
前記環境内のそれぞれの位置から除去されたそれぞれのタイプの品目の数に基づいて、前記第1閾値を判定すること
を含む、請求項7に記載の方法。
[請求項9]
前記閾値判定プロセスが、
品目のタイプごとに、
前記それぞれのタイプの品目がそのそれぞれの位置にある、1年のうちの時に関連する季節間格差要因と、発生しているかこれから発生するか発生したイベントに関連するイベント要因との少なくとも1つに基づいて、前記第1閾値を調整すること
を含む請求項8に記載の方法。
[請求項10]
いずれかのタイプの品目のカウントが第1閾値未満である時を判定することが、
前記判定された在庫数に基づいて前記第1閾値未満の前記環境内に配置された品目の数を有するすべてのタイプの品目を識別することと、
前記品目タイプに優先順位をつけることであって、
前記第1閾値未満の品目の数を有する前記それぞれの品目タイプに基づいて判定される失われた利益値と、
前記それぞれの品目タイプの追加の品目が前記環境内の別の位置で入手可能であるかどうかと、
前記品目タイプが前記第1閾値未満になった理由が前記品目タイプの短期間需要に基づくかどうかと
の1つに基づいて前記品目タイプに優先順位をつけることと
を含む、請求項3に記載の方法。
[請求項11]
損失値を判定することが、
もはや前記環境内に配置されていない品目のタイプごとに、
前記それぞれのタイプの品目の前の時間期間での前の売上によって生成された収益の額を判定することと、
前記判定された生成された収益に基づいて、前記環境内にもはや配置されていない品目の前記タイプに関する前記損失値を判定することと
を含む、請求項2に記載の方法。
[請求項12]
各タイプの品目の前の売上に影響する1つまたは複数の要因を判定することが、
各タイプの品目の前記前の売上が発生した時間期間中に存在した1つまたは複数の外部要因を識別することと、
前記外部要因のそれぞれが前記前の売上にどのように影響するかを判定するために、前記識別された1つまたは複数の外部要因を、前記前の売上と比較することと
を含む、請求項2に記載の方法。
[請求項13]
前記1つまたは複数の外部要因が、各タイプの前記品目の価格決定、季節間格差要因、および他のタイプの品目の並行売上の少なくとも1つを含む、請求項12に記載の方法。
[請求項14]
いずれかのタイプの品目の数が前記第1閾値未満である時を判定することが、
品目を注文することに関するサイクルタイムと、前記第1閾値未満になった前記タイプの前記品目を提供する供給業者からの注文された品目の量との少なくとも1つを調整すること
を含む、請求項2に記載の方法。
[請求項15]
前記環境内の代替位置を判定することが、
指定されたタイプの品目が前記環境内で前記第2閾値未満の売上のヒストリを有するかどうかを判定することと、
前記代替位置に関連する品目の売上のヒストリに基づいて、前記在庫に含まれる前記指定された品目タイプの品目を再位置決めする前記環境内の代替位置を決定することと
を含む、請求項2に記載の方法。
[請求項16]
前記代替位置に関連する売上の前記ヒストリが、前記代替位置に置かれた異なるタイプの品目の売上のヒストリを含む、請求項15に記載の方法。
[請求項17]
前記環境の外部の代替位置を判定することが、
あるタイプの品目が前記第2閾値未満の売上のヒストリを有するかどうかを判定することと、
前記代替位置に置かれた前記同一の品目タイプの他の品目に関連する売上のヒストリに基づいて、前記品目タイプの前記品目を再位置決めする前記環境の外部の代替位置を決定することと
を含む、請求項2に記載の方法。
[請求項18]
在庫切れメッセージを供給することが、
前記在庫カウントに基づいて、前記あるタイプの品目がもはやそのそれぞれの位置に置かれていないかどうかを判定することと、
前記品目タイプが在庫切れであることの表示、前記ある品目タイプの品目に関する値引きされた販売価格の提供、前記あるタイプの品目の取り寄せの約束、および前記あるタイプの品目が置かれている可能性がある前記環境の外部の代替位置の表示の少なくとも1つを含む前記在庫切れメッセージを生成することと
を含む、請求項17に記載の方法。
[請求項19]
前記表示装置が、前記あるタイプの前記品目を前に支持した構造に配置される、請求項2に記載の方法。
[請求項20]
前記在庫特性が、所定の時間期間にわたるあるタイプの品目の前の売上の間の数学的関係である、請求項2に記載の方法。
[請求項21]
前記関係が、前記タイプの品目の前記前の売上が、前記所定の時間期間にわたって散発的または均一のどちらであるかを表す、請求項20に記載の方法。
[請求項22]
前記減耗認識プロセスが、
第1位置に配置されたあるタイプの品目の数が、セット時間期間内に、決定された値だけ減る時を判定することと、
前記減少の前記判定に基づいて、減耗応答プロセスを実行することと
を含む、請求項1に記載の方法。
[請求項23]
前記減耗応答プロセスが、
前記第1位置の表示を、ユーザおよびセキュリティ監視プロセスの少なくとも1つに供給すること
を含む、請求項22に記載の方法。
[請求項24]
前記表示が、さらに、品目の前記あるタイプおよび前記判定された値の表示を含む、請求項23に記載の方法。
[請求項25]
前記減耗応答プロセスが、
品目の前記数が前記決定された値だけ減った時、品目の前記あるタイプ、および前記決定された値を反映するログレコードを保管することと、
セキュリティ装置に割込み信号を供給することと、
前記第1位置を識別するメッセージをインターフェースデバイスに供給することと
の少なくとも1つを含む、請求項22に記載の方法。
[請求項26]
前記セキュリティ装置が、
アラームシステムと、
前記第1位置の近くに配置される発光デバイスと、
前記割込み信号によって活動化されて、前記第1位置に関連する区域のビデオを記録する、ビデオ監視システムと、
前記割込み信号によって活動化されて、前記第1位置に関連する前記区域の写真を記録する、カメラ監視システムと
の少なくとも1つである、請求項25に記載の方法。
[請求項27]
前記メッセージが、ユーザを前記第1位置に向ける情報を含む、請求項25に記載の方法。
[請求項28]
前記迅速製品リコールプロセスが、
前記環境内の品目に関連する貯蔵寿命、前記品目の周囲の環境温度、および前記品目に関連する識別番号の少なくとも1つに基づいて、前記品目をその現在の位置から移動する必要があるかどうかを判定すること
を含む、請求項1に記載の方法。
[請求項29]
迅速リコールプロセスが、
前記品目が前記環境内の現在の位置に置かれた時に対応する開始日付を前記品目に関連付けることと、
前記品目の前記貯蔵寿命を判定することと、
前記開始日付と前記貯蔵寿命の間の比較に基づいて、前記品目の前記貯蔵寿命が満了したかすぐに満了することの表示を供給することと
を含む、請求項28に記載の方法。
[請求項30]
前記貯蔵寿命を判定することが、
前記品目に関連する有効期限に基づいて前記貯蔵寿命を判定すること
を含む、請求項29に記載の方法。
[請求項31]
前記環境内の品目が移動を必要とするかどうかを判定することが、
前記品目の前記現在位置の近くに配置された温度測定デバイスから温度値を読み取ることと、
前記温度値に基づいて、前記品目を前記現在位置から移動しなければならないかどうかを判定することと、
を含む、請求項28に記載の方法。
[請求項32]
前記環境内の品目が移動を必要とするかどうかを判定することが、
前記識別番号が、前記品目のその現在位置から移動しなければならないことを反映するリコールオーダーに関連するかどうかを判定すること
を含む、請求項28に記載の方法。
[請求項33]
前記品目が販売時点情報管理端末で購入されつつある時に、前記品目が品目の前記在庫から移動されなければならないことを反映する表示を供給すること
をさらに含む、請求項28に記載の方法。
[請求項34]
前記表示が、前記品目がその貯蔵寿命を超えたことの、前記販売時点情報管理端末で表示されるメッセージを含む、請求項33に記載の方法。
[請求項35]
前記品目が、第1特性を有し、前記方法が、
前記品目と同様な、同一の供給業者によって供給される新しい品目が、前記第1特性と異なる第2特性を有することの判定に基づいて、前記品目をその現在位置から移動しなければならないことを判定すること
をさらに含む、請求項28に記載の方法。
[請求項36]
前記第1および第2の特性が、新しいパッケージスタイル、前記それぞれの品目のサイズ、前記それぞれの品目の色、前記それぞれの品目に関連する風味、および前記それぞれの品目の価格の少なくとも1つである、請求項35に記載の方法。
[請求項37]
前記環境内の品目が移動を必要とするかどうかを判定することが、
前記識別番号が、供給業者によって供給される欠陥品目に関連する識別番号のリストに含まれることの判定に基づいて、前記品目が欠陥を有することの表示を供給すること
を含む、請求項28に記載の方法。
[請求項38]
前記アラート監視プロセスが、
(i)そのそれぞれの位置にもはや置かれていない品目のタイプと同一のタイプの1つまたは複数の品目が、前記環境内の代替位置に置かれていることを反映する情報と、
(ii)そのそれぞれの位置にもはや置かれていない品目が、前記環境内で入手可能でないことを反映する情報と、
(iii)あるタイプの品目の数が、在庫閾値の値から所定の範囲内にあることを反映する情報と、
(iv)1つまたは複数の無線識別デバイスからデータを受け取る構成要素の誤動作と
の少なくとも1つに基づいてユーザに表示を供給すること
を含む、請求項1に記載の方法。
[請求項39]
品目の前記在庫が、1つまたは複数のタイプの品目を含み、前記販売最適化プロセスが、
特定のタイプの1つまたは複数の品目が、そのそれぞれの位置から移動され、戻された回数を判定することと、
あらゆるタイプの品目が別のタイプの品目と共に購入される回数を判定することと、
あらゆるタイプの品目が同一タイプの1つまたは複数の品目と共に購入される回数を判定することと、
所定の時間期間にわたってそのそれぞれの位置から移動されていないタイプのすべての品目を判定することと、
決定された前の時間の期間に販売価格を変更された品目を含む品目のすべてのタイプを判定することと
の少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
[請求項40]
1つまたは複数のタイプの1つまたは複数の品目がそのそれぞれの位置から移動され、戻された回数を判定することが、
品目のタイプごとに、
いずれかの品目がそのそれぞれの位置から除去されたかどうかを判定するために各品目の在庫カウントを周期的に実行すること
を含む、請求項39に記載の方法。
[請求項41]
品目がそのそれぞれの位置から移動され、戻された回数と前記品目の前記位置との間の関係を判定すること
をさらに含む、請求項40に記載の方法。
[請求項42]
前記品目の前記位置を、支持ユニットの目のレベルの位置、前記環境の入口の近くの位置、前記環境内でユーザの交通量が多い区域内の位置、および前記環境内でユーザの交通量が少ない区域内の位置の1つとすることができる、請求項40に記載の方法。
[請求項43]
対応する品目に関連する品目情報を含むRFIDタグをそれぞれが含む、品目の在庫に含まれる品目に関連するインテリジェント在庫管理情報を提供するシステムであって、
前記品目に関連するuniversal price codeと、
前記品目に関連するelectronic pricing codeと、
前記品目に関連する価格情報と、
前記品目に関連する季節特性を反映する季節間格差情報と、
前記品目に関連する貯蔵寿命インジケータと、
前記品目に類似する1つまたは複数の他の品目に関連する前の売上を反映するヒストリカル売上情報と、
位置が、所定の閾値未満の前記品目に類似する複数の他の品目を含む時の状態を反映する在庫切れ情報と、
前記品目が前記位置から除去され、戻される回数を反映するヒストリカル情報と、
前記位置に関する前記品目の物理的サイズを反映する棚ボリュームサイズ情報と、
前記品目の物理的位置を反映する第1位置情報と、
前記品目の好ましい物理的位置を反映する第2位置情報と、
前記品目および他の類似する品目に関連する減耗情報と、
前記品目に関連するコスト情報と、
前記品目が前記位置に置かれる時を反映するタイムスタンプ情報と、
前記品目が前記位置から除去されなければならない日付を反映する有効期限情報と、
前記品目に類似する品目が売られた日付および時刻ならびに前記売られた品目の販売価格を反映する売上情報と、
前記売られた品目を購入した個人に関連する顧客番号と
を含むデータ構造を含む記憶装置と、
前記品目に関連する在庫管理プロセスを実行するために前記記憶装置にアクセスするプロセッサと
を含むシステム。
[請求項44]
環境内のそれぞれの位置にそれぞれが置かれ、対応する無線識別デバイスに関連する品目の在庫と、各品目に関連する各無線識別デバイスからの品目情報を検索し、前記検索された情報をデータベースに保管することによって前記環境内の前記品目の在庫カウントを周期的に実行する在庫監視プロセスとを含む環境内の在庫情報を提供する方法であって、
前記環境内の品目の入手可能性に関する要求をユーザから受け取ることと、
前記要求された品目が前記環境内で入手可能であるかどうかを判定するために前記データベース内の前記品目情報を検索することと、
前記検索の結果を反映する表示を供給することと
を含む方法。
[請求項45]
前記要求を受け取ることが、
前記環境に関連する第1処理装置で前記要求を受け取り、ユーザが、前記要求を作成するために第2処理装置とインターフェースすること
を含む、請求項44に記載の方法。
[請求項46]
前記第2処理装置が、前記ユーザによって操作されるコンピュータシステムである、請求項45に記載の方法。
[請求項47]
前記要求が、前記第1処理装置および前記第2処理装置に接続されたネットワークから受け取られる、請求項46に記載の方法。
[請求項48]
前記要求が、インターネットを介して前記第1処理装置に送信される、請求項46に記載の方法。
[請求項49]
前記第2処理装置が、前記環境内に配置されるキオスクコンピュータ装置である、請求項46に記載の方法。
[請求項50]
前記第1処理装置が、前記環境内に配置される、請求項46に記載の方法。
[請求項51]
前記第1処理装置が、前記環境の外部に配置される、請求項46に記載の方法。
[請求項52]
前記第1処理装置が、前記環境内に配置された、前記検索ステップを実行する第3処理装置に前記要求を転送する、請求項51に記載の方法。
[請求項53]
前記表示が、前記品目が前記環境内で入手可能であることの表示、前記品目が前記環境内で入手可能でないことの表示、前記品目の販売価格に対する値下げの提供、代替品目の販売価格に対する値下げの提供、および前記品目が入手可能である1つまたは複数の代替環境を反映する表示の少なくとも1つを含む、請求項44に記載の方法。
[請求項54]
1つまたは複数の代替環境を反映する前記表示が、前記1つまたは複数の代替環境への道順を含む、請求項53に記載の方法。
[請求項55]
前記表示を供給することが、前記環境内の前記品目のそれぞれの位置の近くに取り付けられた表示装置に表示されるメッセージを供給することを含む、請求項44に記載の方法。
[請求項56]
前記メッセージが、前記品目が前記環境内で入手可能でないことの表示、前記品目の販売価格に対する値引きの提供、前記品目が入手可能である1つまたは複数の代替環境を反映する表示、および前記1つまたは複数の代替環境への道順の少なくとも1つを含む、請求項55に記載の方法。
[請求項57]
各それぞれの品目および少なくとも1つの品目特性を識別する品目情報を含む、それぞれがRFIDタグを用いてタグ付けされた品目の在庫に関する在庫管理を提供する方法であって、
顧客が前記環境内での購入に関心を持つ1つまたは複数の所望の品目のリストを含む前記顧客から受け取られる電子文書を保管することと、
前記環境内での前記顧客の存在を判定することと、
前記保管された電子文書に基づいて、1つまたは複数の所望の品目の前記リストに含まれる第1品目を含む前記環境内の位置の近くに前記顧客がいるかどうかを判定することと、
前記判定に基づいて、前記位置またはその近くに位置決めされた表示装置に、前記第1品目に関連する品目情報を提示することと
を含む方法。
[請求項58]
保管することが、
前記顧客から前記環境に、インターネットを介して前記電子文書を供給すること
を含む、請求項57に記載の方法。
[請求項59]
保管することが、
前記顧客によって、前記環境内に配置されたコンピューティング装置を介して前記環境に前記電子文書を供給すること
を含む、請求項57に記載の方法。
[請求項60]
品目の在庫を管理するシステムであって、各品目が、環境内のそれぞれの位置に置かれ、対応する無線識別デイバスに関連し、前記システムが、
各対応する無線識別デバイスに、各品目に関連する品目情報を供給する手段と、
品目の前記在庫に関連するリアルタイム情報を供給するために前記品目情報に基づいて在庫管理プロセスを実行する手段と
を含み、前記在庫管理プロセスを実行する手段が、
在庫切れ制御プロセスを実行する手段と、
減耗認識プロセスを実行する手段と、
迅速製品リコールプロセスを実行する手段と、
アラート監視プロセスを実行する手段と、
販売最適化プロセスを実行する手段と
のうち少なくとも1つを含む、システム。
[請求項61]
品目の前記在庫が、1つまたは複数のタイプの品目を含み、前記在庫切れ制御プロセスを実行する手段が、
(i)1つまたは複数の前記無線識別デバイスから検索された情報に基づいて、前記環境内に配置されるすべてのタイプの前記品目の現在の在庫カウントを判定する手段と、
(ii)1つまたは複数の前記無線識別デバイスから検索された情報に基づいて、いずれかのタイプのいずれかの品目が前記環境内で誤配置されているかどうかを判定する手段と、
(iii)1つまたは複数の前記無線識別デバイスから検索された情報に基づいて、前記在庫内のいずれかのタイプの品目の数が第1閾値未満である時を判定する手段と、
(iii)あるタイプの品目がもはや品目の前記在庫に含まれない状態に基づいて、失われた収益の額を反映する損失値を判定する手段と、
(iv)品目の前記在庫に含まれる品目の各タイプの前の売上に影響する1つまたは複数の要因を判定する手段と、
(v)第2閾値未満の販売のヒストリを有するタイプの品目を配置する、前記環境内の代替位置を判定する手段と、
(vi)前記環境内のそれぞれの位置に所定の時間を超えて配置されたタイプの品目を配置する、前記環境の外部の代替位置を判定する手段と、
(vii)あるタイプの品目がもはやそのそれぞれの位置に配置されていない時に、表示装置に在庫切れメッセージを供給する手段と、
(viii)品目の各タイプに関連する在庫特性を判定する手段と
の少なくとも1つを含む、請求項60に記載のシステム。
[請求項62]
現在の在庫カウントを判定する手段が、
1つまたは複数の品目に対応する1つまたは複数の無線識別デバイスから品目情報を検索する手段と、
前記検索された品目情報に基づいて1つまたは複数のタイプの各品目のカウントを判定する手段と
を含む、請求項61に記載のシステム。
[請求項63]
現在の在庫カウントを判定する手段が、
各品目に関連する前記品目情報をデータベースから検索する手段と、
前記検索された品目情報に基づいて各タイプの各品目のカウントを判定する手段であって、前記データベースが、各無線識別デバイスから前記品目情報を収集するプロセスから周期的に前記品目情報を受け取る手段と
を含む、請求項61に記載のシステム。
[請求項64]
品目が誤配置されているかどうかを判定する手段が、
前記環境内の1つまたは複数の品目の位置を判定するために、前記1つまたは複数の品目に対応する1つまたは複数の無線識別デバイスにアクセスする手段と、
第1タイプの品目がその指定された位置以外の位置に配置されているとの判定に基づいて、前記第1タイプの品目が誤配置されていると判定する手段と
を含む、請求項61に記載のシステム。
[請求項65]
前記誤配置されている品目の表示をユーザインターフェースに供給する手段
をさらに含む、請求項64に記載のシステム。
[請求項66]
前記第1閾値が、ユーザおよび閾値判定プロセスを実行する手段の1つによって供給される、請求項61に記載のシステム。
[請求項67]
前記閾値判定プロセスを実行する手段が、
品目のタイプごとに、前記環境内のそれぞれの位置から除去されたそれぞれのタイプの品目の数に基づいて、前記第1閾値を判定する手段
を含む、請求項66に記載のシステム。
[請求項68]
前記閾値判定プロセスを実行する手段が、
品目のタイプごとに、前記それぞれのタイプの品目がそのそれぞれの位置にある、1年のうちの時に関連する季節間格差要因と、発生しているかこれから発生するか発生したイベントに関連するイベント要因との少なくとも1つに基づいて、前記第1閾値を調整する手段
を含む請求項66に記載のシステム。
[請求項69]
いずれかのタイプの品目のカウントが第1閾値未満である時を判定する手段が、
前記判定された在庫数に基づいて前記第1閾値未満の前記環境内に配置された品目の数を有するすべてのタイプの品目を識別する手段と、
前記品目タイプに優先順位をつける手段であって、
前記第1閾値未満の品目の数を有する前記それぞれの品目タイプに基づいて判定される失われた利益値と、
前記それぞれの品目タイプの追加の品目が前記環境内の別の位置で入手可能であるかどうかと、
前記品目タイプが前記第1閾値未満になった理由が前記品目タイプの短期間需要に基づくかどうかと
の1つに基づいて品目タイプに優先順位をつける手段と
を含む、請求項63に記載のシステム。
[請求項70]
損失値を判定する手段が、
もはや前記環境内に配置されていない品目のタイプごとに、前記それぞれのタイプの品目の前の時間期間での前の売上によって生成された収益の額を判定する手段と、
もはや前記環境内に配置されていない品目のタイプごとに、前記判定された生成された収益に基づいて、前記環境内にもはや配置されていない品目の前記タイプに関する損失値を判定する手段と
を含む、請求項61に記載のシステム。
[請求項71]
各タイプの品目の前の売上に影響する1つまたは複数の要因を判定する手段が、
各タイプの品目の前記前の売上が発生した時間期間中に存在した1つまたは複数の外部要因を識別する手段と、
前記外部要因のそれぞれが前記前の売上にどのように影響するかを判定するために、前記識別された1つまたは複数の外部要因を、前記前の売上と比較する手段と
を含む、請求項61に記載のシステム。
[請求項72]
前記1つまたは複数の外部要因が、各タイプの前記品目の価格決定、季節間格差要因、および他のタイプの品目の並行売上の少なくとも1つを含む、請求項71に記載のシステム。
[請求項73]
いずれかのタイプの品目の数が前記第1閾値未満である時を判定する手段が、
品目を注文することに関するサイクルタイムと、前記第1閾値未満になった前記タイプの前記品目を提供する供給業者からの注文された品目の量の少なくとも1つを調整する手段
を含む、請求項61に記載のシステム。
[請求項74]
前記環境内の代替位置を判定する手段が、
指定されたタイプの品目が前記環境内で前記第2閾値未満の売上のヒストリを有するかどうかを判定する手段と、
前記代替位置に関連する品目の売上のヒストリに基づいて、前記在庫に含まれる前記指定された品目タイプの品目を再位置決めする前記環境内の代替位置を決定する手段と
を含む、請求項61に記載のシステム。
[請求項75]
前記代替位置に関連する売上の前記ヒストリが、前記代替位置に置かれた異なるタイプの品目の売上のヒストリを含む、請求項74に記載のシステム。
[請求項76]
前記環境の外部の代替位置を判定する手段が、
あるタイプの品目が前記第2閾値未満の売上のヒストリを有するかどうかを判定する手段と、
前記代替位置に置かれた前記同一の品目タイプの他の品目に関連する売上のヒストリに基づいて、前記品目タイプの前記品目を再位置決めする前記環境の外部の代替位置を決定する手段と
を含む、請求項61に記載のシステム。
[請求項77]
在庫切れメッセージを供給する手段が、
前記在庫カウントに基づいて、前記あるタイプの品目がもはやそのそれぞれの位置に置かれていないかどうかを判定する手段と、
前記品目タイプが在庫切れであることの表示、前記ある品目タイプの品目に関する値引きされた販売価格の提供、前記あるタイプの品目の取り寄せの約束、および前記あるタイプの品目が置かれている可能性がある前記環境の外部の代替位置の表示の少なくとも1つを含む前記在庫切れメッセージを生成する手段と
を含む、請求項76に記載のシステム。
[請求項78]
前記表示装置が、前記あるタイプの前記品目を前に支持した構造に配置される、請求項61に記載のシステム。
[請求項79]
前記在庫特性が、所定の時間期間にわたるあるタイプの品目の前の売上の間の数学的関係である、請求項61に記載のシステム。
[請求項80]
前記関係が、前記タイプの品目の前記前の売上が、前記所定の時間期間にわたって散発的または均一のどちらであるかを表す、請求項79に記載のシステム。
[請求項81]
前記減耗認識プロセスを実行する手段が、
第1位置に配置されたあるタイプの品目の数が、セット時間期間内に、決定された値だけ減る時を判定する手段と、
前記減少の前記判定に基づいて、減耗応答プロセスを実行する手段と
を含む、請求項60に記載のシステム。
[請求項82]
前記減耗応答プロセスを実行する手段が、
前記第1位置の表示を、ユーザおよびセキュリティ監視プロセスの少なくとも1つに供給する手段
を含む、請求項81に記載のシステム。
[請求項83]
前記表示が、さらに、品目の前記あるタイプおよび前記判定された値の表示を含む、請求項82に記載のシステム。
[請求項84]
前記減耗応答プロセスを実行する手段が、
品目の前記数が前記決定された値だけ減った時、品目の前記あるタイプ、および前記決定された値を反映するログレコードを保管する手段と、
セキュリティ装置に割込み信号を供給する手段と、
前記第1位置を識別するメッセージをインターフェースデバイスに供給する手段と
の少なくとも1つを含む、請求項81に記載のシステム。
[請求項85]
前記セキュリティ装置が、
アラームシステムと、
前記第1位置の近くに配置される発光デバイスと、
前記割込み信号によって活動化されて、前記第1位置に関連する区域のビデオを記録する、ビデオ監視システムと、
前記割込み信号によって活動化されて、前記第1位置に関連する前記区域の写真を記録する、カメラ監視システムと
の少なくとも1つである、請求項84に記載のシステム。
[請求項86]
前記メッセージが、ユーザを前記第1位置に向ける情報を含む、請求項84に記載のシステム。
[請求項87]
前記迅速製品リコールプロセスを実行する手段が、
前記環境内の品目に関連する貯蔵寿命、前記品目の周囲の環境温度、および前記品目に関連する識別番号の少なくとも1つに基づいて、前記品目をその現在の位置から移動する必要があるかどうかを判定する手段
を含む、請求項60に記載のシステム。
[請求項88]
迅速リコールプロセスを実行する手段が、
前記品目が前記環境内の現在の位置に置かれた時に対応する開始日付を前記品目に関連付ける手段と、
前記品目の前記貯蔵寿命を判定する手段と、
前記開始日付と前記貯蔵寿命の間の比較に基づいて、前記品目の前記貯蔵寿命が満了したかすぐに満了することの表示を供給する手段と
を含む、請求項87に記載のシステム。
[請求項89]
前記貯蔵寿命を判定する手段が、
前記品目に関連する有効期限に基づいて前記貯蔵寿命を判定する手段
を含む、請求項88に記載のシステム。
[請求項90]
前記環境内の品目が移動を必要とするかどうかを判定する手段が、
前記品目の前記現在位置の近くに配置された温度測定デバイスから温度値を読み取る手段と、
前記温度値に基づいて、前記品目を前記現在位置から移動しなければならないかどうかを判定する手段と、
を含む、請求項87に記載のシステム。
[請求項91]
前記環境内の品目が移動を必要とするかどうかを判定する手段が、
前記識別番号が、前記品目のその現在位置から移動しなければならないことを反映するリコールオーダーに関連するかどうかを判定する手段
を含む、請求項87に記載のシステム。
[請求項92]
前記品目が販売時点情報管理端末で購入されつつある時に、前記品目が品目の前記在庫から移動されなければならないことを反映する表示を供給する手段
をさらに含む、請求項87に記載のシステム。
[請求項93]
前記表示が、前記品目がその貯蔵寿命を超えたことの、前記販売時点情報管理端末で表示されるメッセージを含む、請求項92に記載のシステム。
[請求項94]
前記品目が、第1特性を有し、前記システムが、
前記品目と同様な、同一の供給業者によって供給される新しい品目が、前記第1特性と異なる第2特性を有することの判定に基づいて、前記品目をその現在位置から移動しなければならないことを判定する手段
をさらに含む、請求項87に記載のシステム。
[請求項95]
前記第1および第2の特性が、新しいパッケージスタイル、前記それぞれの品目のサイズ、前記それぞれの品目の色、前記それぞれの品目に関連する風味、および前記それぞれの品目の価格の少なくとも1つである、請求項94に記載のシステム。
[請求項96]
前記環境内の品目が移動を必要とするかどうかを判定する手段が、
前記識別番号が、供給業者によって供給される欠陥品目に関連する識別番号のリストに含まれることの判定に基づいて、前記品目が欠陥を有することの表示を供給する手段
を含む、請求項87に記載のシステム。
[請求項97]
前記アラート監視プロセスを実行する手段が、
(i)そのそれぞれの位置にもはや置かれていない品目のタイプと同一のタイプの1つまたは複数の品目が、前記環境内の代替位置に置かれていることを反映する情報と、
(ii)そのそれぞれの位置にもはや置かれていない品目が、前記環境内で入手可能でないことを反映する情報と、
(iii)あるタイプの品目の数が、在庫閾値の値から所定の範囲内にあることを反映する情報と、
(iv)1つまたは複数の無線識別デバイスからデータを受け取る構成要素の誤動作と
の少なくとも1つに基づいてユーザに表示を供給する手段
を含む、請求項60に記載のシステム。
[請求項98]
品目の前記在庫が、1つまたは複数のタイプの品目を含み、前記販売最適化プロセスを実行する手段が、
特定のタイプの1つまたは複数の品目が、そのそれぞれの位置から移動され、戻された回数を判定する手段と、
あらゆるタイプの品目が別のタイプの品目と共に購入される回数を判定する手段と、
あらゆるタイプの品目が同一タイプの1つまたは複数の品目と共に購入される回数を判定する手段と、
所定の時間期間にわたってそのそれぞれの位置から移動されていないタイプのすべての品目を判定する手段と、
決定された前の時間の期間に販売価格を変更された品目を含む品目のすべてのタイプを判定する手段と
の少なくとも1つを含む、請求項60に記載のシステム。
[請求項99]
1つまたは複数のタイプの1つまたは複数の品目がそのそれぞれの位置から移動され、戻された回数を判定する手段が、
品目のタイプごとに、いずれかの品目がそのそれぞれの位置から除去されたかどうかを判定するために各品目の在庫カウントを周期的に実行する手段
を含む、請求項98に記載のシステム。
[請求項100]
品目がそのそれぞれの位置から移動され、戻された回数と前記品目の前記位置との間の関係を判定する手段
をさらに含む、請求項99に記載のシステム。
[請求項101]
前記品目の前記位置を、支持ユニットの目のレベルの位置、前記環境の入口の近くの位置、前記環境内でユーザの交通量が多い区域内の位置、および前記環境内でユーザの交通量が少ない区域内の位置の1つとすることができる、請求項99に記載のシステム。
[請求項102]
環境内のそれぞれの位置にそれぞれが置かれ、対応する無線識別デバイスに関連する品目の在庫と、各品目に関連する各無線識別デバイスからの品目情報を検索し、前記検索された情報をデータベースに保管することによって前記環境内の前記品目の在庫カウントを周期的に実行する在庫監視プロセスとを含む環境内の在庫情報を提供するシステムであって、
前記環境内の品目の入手可能性に関する要求をユーザから受け取る手段と、
前記要求された品目が前記環境内で入手可能であるかどうかを判定するために前記データベース内の前記品目情報を検索する手段と、
前記検索の結果を反映する表示を供給する手段と
を含むシステム。
[請求項103]
前記要求を受け取る手段が、
前記環境に関連する第1処理装置で前記要求を受け取る手段であって、ユーザが、前記要求を作成するために第2処理装置とインターフェースする手段
を含む、請求項102に記載のシステム。
[請求項104]
前記第2処理装置が、前記ユーザによって操作されるコンピュータシステムである、請求項103に記載のシステム。
[請求項105]
前記要求が、前記第1処理装置および前記第2処理装置に接続されたネットワークから受け取られる、請求項104に記載のシステム。
[請求項106]
前記要求が、インターネットを介して前記第1処理装置に送信される、請求項104に記載のシステム。
[請求項107]
前記第2処理装置が、前記環境内に配置されるキオスクコンピュータ装置である、請求項104に記載のシステム。
[請求項108]
前記第1処理装置が、前記環境内に配置される、請求項104に記載のシステム。
[請求項109]
前記第1処理装置が、前記環境の外部に配置される、請求項104に記載のシステム。
[請求項110]
前記第1処理装置が、前記環境内に配置された、前記検索ステップを実行する第3処理装置に前記要求を転送する、請求項109に記載のシステム。
[請求項111]
前記表示が、前記品目が前記環境内で入手可能であることの表示、前記品目が前記環境内で入手可能でないことの表示、前記品目の販売価格に対する値下げの提供、代替品目の販売価格に対する値下げの提供、および前記品目が入手可能である1つまたは複数の代替環境を反映する表示の少なくとも1つを含む、請求項104に記載のシステム。
[請求項112]
1つまたは複数の代替環境を反映する前記表示が、前記1つまたは複数の代替環境への道順を含む、請求項111に記載のシステム。
[請求項113]
前記表示を供給する手段が、前記環境内の前記品目のそれぞれの位置の近くに取り付けられた表示装置に表示されるメッセージを供給することを含む、請求項104に記載のシステム。
[請求項114]
前記メッセージが、前記品目が前記環境内で入手可能でないことの表示、前記品目の販売価格に対する値引きの提供、前記品目が入手可能である1つまたは複数の代替環境を反映する表示、および前記1つまたは複数の代替環境への道順の少なくとも1つを含む、請求項113に記載のシステム。
[請求項115]
各それぞれの品目および少なくとも1つの品目特性を識別する品目情報を含む、それぞれがRFIDタグを用いてタグ付けされた品目の在庫に関する在庫管理を提供するシステムであって、
顧客が前記環境内での購入に関心を持つ1つまたは複数の所望の品目のリストを含む前記顧客から受け取る電子文書を保管する手段と、
前記環境内での前記顧客の存在を判定する手段と、
前記保管された電子文書に基づいて、1つまたは複数の所望の品目の前記リストに含まれる第1品目を含む前記環境内の位置の近くに前記顧客がいるかどうかを判定する手段と、
前記判定に基づいて、前記位置またはその近くに位置決めされた表示装置に、前記第1品目に関連する品目情報を提示する手段と
を含むシステム。
[請求項116]
保管する手段が、
前記顧客から前記環境に、インターネットを介して前記電子文書を供給する手段
を含む、請求項115に記載のシステム。
[請求項117]
保管する手段が、
前記顧客によって、前記環境内に配置されたコンピューティング装置を介して前記環境に前記電子文書を供給する手段
を含む、請求項115に記載のシステム。
[請求項118]
プロセッサによって実行された時に、品目の在庫を管理する方法を実行する命令を含むコンピュータ可読媒体であって、各品目が、環境内のそれぞれの位置に置かれ、対応する無線識別デバイスに関連付けられ、前記方法が、
各対応する無線識別デバイスに、各品目に関連する品目情報を供給することと、
品目の前記在庫に関連するリアルタイム情報を供給するために前記品目情報に基づいて在庫管理プロセスを実行することと
を含み、前記在庫管理プロセスが、
在庫切れ制御プロセスと、
減耗認識プロセスと、
迅速製品リコールプロセスと、
アラート監視プロセスと、
販売最適化プロセスと
の少なくとも1つを含む、コンピュータ可読媒体。
[請求項119]
品目の前記在庫が、1つまたは複数のタイプの品目を含み、前記在庫切れ制御プロセスが、
(i)1つまたは複数の前記無線識別デバイスから検索された情報に基づいて、前記環境内に配置されるすべてのタイプの前記品目の現在の在庫カウントを判定することと、
(ii)1つまたは複数の前記無線識別デバイスから検索された情報に基づいて、いずれかのタイプのいずれかの品目が前記環境内で誤配置されているかどうかを判定することと、
(iii)1つまたは複数の前記無線識別デバイスから検索された情報に基づいて、前記在庫内のいずれかのタイプの品目の数が第1閾値未満である時を判定することと、
(iii)あるタイプの品目がもはや品目の前記在庫に含まれない状態に基づいて、失われた収益の額を反映する損失値を判定することと、
(iv)品目の前記在庫に含まれる品目の各タイプの前の売上に影響する1つまたは複数の要因を判定することと、
(v)第2閾値未満の販売のヒストリを有するタイプの品目を配置する、前記環境内の代替位置を判定することと、
(vi)前記環境内のそれぞれの位置に所定の時間を超えて配置されたあるタイプの品目を配置する、前記環境の外部の代替位置を判定することと、
(vii)あるタイプの品目がもはやそのそれぞれの位置に配置されていない時に、表示装置に在庫切れメッセージを供給することと、
(viii)品目の各タイプに関連する在庫特性を判定することと
の少なくとも1つを含む、請求項118に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項120]
現在の在庫カウントを判定することが、
1つまたは複数の品目に対応する1つまたは複数の無線識別デバイスから品目情報を検索することと、
前記検索された品目情報に基づいて1つまたは複数のタイプの各品目のカウントを判定することと
を含む、請求項119に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項121]
現在の在庫カウントを判定することが、
各品目に関連する前記品目情報をデータベースから検索することと、
前記検索された品目情報に基づいて各タイプの各品目のカウントを判定し、前記データベースが、各無線識別デバイスから前記品目情報を収集するプロセスから周期的に前記品目情報を受け取ることと
を含む、請求項119に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項122]
品目が誤配置されているかどうかを判定することが、
前記環境内の1つまたは複数の品目の位置を判定するために、前記1つまたは複数の品目に対応する1つまたは複数の無線識別デバイスにアクセスすることと、
第1タイプの品目がその指定された位置以外の位置に配置されているとの判定に基づいて、前記第1タイプの品目が誤配置されていると判定することと
を含む、請求項119に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項123]
前記方法が、
前記誤配置されている品目の表示をユーザインターフェースに供給すること
をさらに含む、請求項121に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項124]
前記第1閾値が、ユーザおよび閾値判定プロセスの1つによって供給される、請求項119に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項125]
前記閾値判定プロセスが、
品目のタイプごとに、
前記環境内のそれぞれの位置から除去されたそれぞれのタイプの品目の数に基づいて、前記第1閾値を判定すること
を含む、請求項124に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項126]
前記閾値判定プロセスが、
品目のタイプごとに、
前記それぞれのタイプの品目がそのそれぞれの位置にある、1年のうちの時に関連する季節間格差要因と、発生しているかこれから発生するか発生したイベントに関連するイベント要因との少なくとも1つに基づいて、前記第1閾値を調整すること
を含む請求項125に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項127]
いずれかのタイプの品目のカウントが第1閾値未満である時を判定することが、
前記判定された在庫数に基づいて前記第1閾値未満の前記環境内に配置された品目の数を有するすべてのタイプの品目を識別することと、
前記品目タイプに優先順位をつけることであって、
前記第1閾値未満の品目の数を有する前記それぞれの品目タイプに基づいて判定される失われた利益値と、
前記それぞれの品目タイプの追加の品目が前記環境内の別の位置で入手可能であるかどうかと、
前記品目タイプが前記第1閾値未満になった理由が前記品目タイプの短期間需要に基づくかどうかと
の1つに基づいて前記品目タイプに優先順位をつけることと
を含む、請求項120に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項128]
損失値を判定することが、
もはや前記環境内に配置されていない品目のタイプごとに、
前記それぞれのタイプの品目の前の時間期間での前の売上によって生成された収益の額を判定することと、
前記判定された生成された収益に基づいて、前記環境内にもはや配置されていない品目の前記タイプに関する損失値を判定することと
を含む、請求項119に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項129]
各タイプの品目の前の売上に影響する1つまたは複数の要因を判定することが、
各タイプの品目の前記前の売上が発生した時間期間中に存在した1つまたは複数の外部要因を識別することと、
前記外部要因のそれぞれが前記前の売上にどのように影響するかを判定するために、前記識別された1つまたは複数の外部要因を、前記前の売上と比較することと
を含む、請求項119に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項130]
前記1つまたは複数の外部要因が、各タイプの前記品目の価格決定、季節間格差要因、および他のタイプの品目の並行売上の少なくとも1つを含む、請求項129に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項131]
いずれかのタイプの品目の数が前記第1閾値未満である時を判定することが
品目を注文することに関するサイクルタイムと、前記第1閾値未満になった前記タイプの前記品目を提供する供給業者からの注文された品目の量の少なくとも1つを調整すること
を含む、請求項119に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項132]
前記環境内の代替位置を判定することが、
指定されたタイプの品目が前記環境内で前記第2閾値未満の売上のヒストリを有するかどうかを判定することと、
前記代替位置に関連する品目の売上のヒストリに基づいて、前記在庫に含まれる前記指定された品目タイプの品目を再位置決めする前記環境内の代替位置を決定することと
を含む、請求項119に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項133]
前記代替位置に関連する売上の前記ヒストリが、前記代替位置に置かれた異なるタイプの品目の売上のヒストリを含む、請求項132に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項134]
前記環境の外部の代替位置を判定することが、
あるタイプの品目が前記第2閾値未満の売上のヒストリを有するかどうかを判定することと、
前記代替位置に置かれた前記同一の品目タイプの他の品目に関連する売上のヒストリに基づいて、前記品目タイプの前記品目を再位置決めする前記環境の外部の代替位置を決定することと
を含む、請求項119に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項135]
在庫切れメッセージを供給することが、
前記在庫カウントに基づいて、前記あるタイプの品目がもはやそのそれぞれの位置に置かれていないかどうかを判定することと、
前記品目タイプが在庫切れであることの表示、前記ある品目タイプの品目に関する値引きされた販売価格の提供、前記あるタイプの品目の取り寄せの約束、および前記あるタイプの品目が置かれている可能性がある前記環境の外部の代替位置の表示の少なくとも1つを含む前記在庫切れメッセージを生成することと
を含む、請求項134に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項136]
前記表示装置が、前記あるタイプの前記品目を前に支持した構造に配置される、請求項119に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項137]
前記在庫特性が、所定の時間期間にわたるあるタイプの品目の前の売上の間の数学的関係である、請求項119に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項138]
前記関係が、前記タイプの品目の前記前の売上が、前記所定の時間期間にわたって散発的または均一のどちらであるかを表す、請求項137に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項139]
前記減耗認識プロセスが、
第1位置に配置されたあるタイプの品目の数が、セット時間期間内に、決定された値だけ減る時を判定することと、
前記減少の判定に基づいて、減耗応答プロセスを実行することと
を含む、請求項118に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項140]
前記減耗応答プロセスが、
前記第1位置の表示を、ユーザおよびセキュリティ監視プロセスの少なくとも1つに供給すること
を含む、請求項139に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項141]
前記表示が、さらに、品目の前記あるタイプおよび前記判定された値の表示を含む、請求項140に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項142]
前記減耗応答プロセスが、
品目の前記数が前記決定された値だけ減った時、品目の前記あるタイプ、および前記決定された値を反映するログレコードを保管することと、
セキュリティ装置に割込み信号を供給することと、
前記第1位置を識別するメッセージをインターフェースデバイスに供給することと
の少なくとも1つを含む、請求項139に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項143]
前記セキュリティ装置が、
アラームシステムと、
前記第1位置の近くに配置される発光デバイスと、
前記割込み信号によって活動化されて、前記第1位置に関連する区域のビデオを記録する、ビデオ監視システムと、
前記割込み信号によって活動化されて、前記第1位置に関連する前記区域の写真を記録する、カメラ監視システムと
の少なくとも1つである、請求項142に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項144]
前記メッセージが、ユーザを前記第1位置に向ける情報を含む、請求項142に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項145]
前記迅速製品リコールプロセスが、
前記環境内の品目に関連する貯蔵寿命、前記品目の周囲の環境温度、および前記品目に関連する識別番号の少なくとも1つに基づいて、前記品目をその現在の位置から移動する必要があるかどうかを判定すること
を含む、請求項118に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項146]
迅速リコールプロセスが、
前記品目が前記環境内の現在の位置に置かれた時に対応する開始日付を前記品目に関連付けることと、
前記品目の前記貯蔵寿命を判定することと、
前記開始日付と前記貯蔵寿命の間の比較に基づいて、前記品目の前記貯蔵寿命が満了したかすぐに満了することの表示を供給することと
を含む、請求項145に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項147]
前記貯蔵寿命を判定することが、
前記品目に関連する有効期限に基づいて前記貯蔵寿命を判定すること
を含む、請求項146に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項148]
前記環境内の品目が移動を必要とするかどうかを判定することが、
前記品目の前記現在位置の近くに配置された温度測定デバイスから温度値を読み取ることと、
前記温度値に基づいて、前記品目を前記現在位置から移動しなければならないかどうかを判定することと、
を含む、請求項145に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項149]
前記環境内の品目が移動を必要とするかどうかを判定することが、
前記識別番号が、前記品目のその現在位置から移動しなければならないことを反映するリコールオーダーに関連するかどうかを判定すること
を含む、請求項145に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項150]
前記方法が、
前記品目が販売時点情報管理端末で購入されつつある時に、前記品目が品目の前記在庫から移動されなければならないことを反映する表示を供給すること
をさらに含む、請求項145に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項151]
前記表示が、前記品目がその貯蔵寿命を超えたことの、前記販売時点情報管理端末で表示されるメッセージを含む、請求項150に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項152]
前記品目が、第1特性を有し、前記方法が、
前記品目と同様な、同一の供給業者によって供給される新しい品目が、前記第1特性と異なる第2特性を有することの判定に基づいて、前記品目をその現在位置から移動しなければならないことを判定すること
をさらに含む、請求項145に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項153]
前記第1および第2の特性が、新しいパッケージスタイル、前記それぞれの品目のサイズ、前記それぞれの品目の色、前記それぞれの品目に関連する風味、および前記それぞれの品目の価格の少なくとも1つである、請求項152に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項154]
前記環境内の品目が移動を必要とするかどうかを判定することが、
前記識別番号が、供給業者によって供給される欠陥品目に関連する識別番号のリストに含まれることの判定に基づいて、前記品目が欠陥を有することの表示を供給すること
を含む、請求項145に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項155]
前記アラート監視プロセスが、
(i)そのそれぞれの位置にもはや置かれていない品目のタイプと同一のタイプの1つまたは複数の品目が、前記環境内の代替位置に置かれていることを反映する情報と、
(ii)そのそれぞれの位置にもはや置かれていない品目が、前記環境内で入手可能でないことを反映する情報と、
(iii)あるタイプの品目の数が、在庫閾値の値から所定の範囲内にあることを反映する情報と、
(iv)1つまたは複数の無線識別デバイスからデータを受け取る構成要素の誤動作と
の少なくとも1つに基づいてユーザに表示を供給すること
を含む、請求項118に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項156]
品目の前記在庫が、1つまたは複数のタイプの品目を含み、前記販売最適化プロセスが、
特定のタイプの1つまたは複数の品目が、そのそれぞれの位置から移動され、戻された回数を判定することと、
あらゆるタイプの品目が別のタイプの品目と共に購入される回数を判定することと、
あらゆるタイプの品目が同一タイプの1つまたは複数の品目と共に購入される回数を判定することと、
所定の時間期間にわたってそのそれぞれの位置から移動されていないタイプのすべての品目を判定することと、
決定された前の時間の期間に販売価格を変更された品目を含む品目のすべてのタイプを判定することと
の少なくとも1つを含む、請求項118に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項157]
1つまたは複数のタイプの1つまたは複数の品目がそのそれぞれの位置から移動され、戻された回数を判定することが、
品目のタイプごとに、
いずれかの品目がそのそれぞれの位置から除去されたかどうかを判定するために各品目の在庫カウントを周期的に実行すること
を含む、請求項156に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項158]
品目がそのそれぞれの位置から移動され、戻された前記回数と前記品目の前記位置との間の関係を判定すること
をさらに含む、請求項157に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項159]
前記品目の前記位置を、支持ユニットの目のレベルの位置、前記環境の入口の近くの位置、前記環境内でユーザの交通量が多い区域内の位置、および前記環境内でユーザの交通量が少ない区域内の位置の1つとすることができる、請求項157に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項160]
プロセッサによって実行された時に、環境内のそれぞれの位置にそれぞれが置かれ、対応する無線識別デバイスに関連する品目の在庫と、各品目に関連する各無線識別デバイスからの品目情報を検索し、前記検索された情報をデータベースに保管することによって前記環境内の前記品目の在庫カウントを周期的に実行する在庫監視プロセスとを含む環境内の在庫情報を提供する方法を実行する命令を含むコンピュータ可読媒体であって、前記方法が、
前記環境内の品目の入手可能性に関する要求をユーザから受け取ることと、
前記要求された品目が前記環境内で入手可能であるかどうかを判定するために前記データベース内の前記品目情報を検索することと、
前記検索の結果を反映する表示を供給することと
を含む、コンピュータ可読媒体。
[請求項161]
前記要求を受け取ることが、
前記環境に関連する第1処理装置で前記要求を受け取ることであって、ユーザが、前記要求を作成するために第2処理装置とインターフェースすること
を含む、請求項160に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項162]
前記第2処理装置が、前記ユーザによって操作されるコンピュータシステムである、請求項161に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項163]
前記要求が、前記第1処理装置および前記第2処理装置に接続されたネットワークから受け取られる、請求項162に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項164]
前記要求が、インターネットを介して前記第1処理装置に送信される、請求項162に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項165]
前記第2処理装置が、前記環境内に配置されるキオスクコンピュータ装置である、請求項162に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項166]
前記第1処理装置が、前記環境内に配置される、請求項162に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項167]
前記第1処理装置が、前記環境の外部に配置される、請求項162に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項168]
前記第1処理装置が、前記環境内に配置された、前記検索ステップを実行する第3処理装置に前記要求を転送する、請求項167に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項169]
前記表示が、前記品目が前記環境内で入手可能であることの表示、前記品目が前記環境内で入手可能でないことの表示、前記品目の販売価格に対する値下げの提供、代替品目の販売価格に対する値下げの提供、および前記品目が入手可能である1つまたは複数の代替環境を反映する表示の少なくとも1つを含む、請求項160に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項170]
1つまたは複数の代替環境を反映する前記表示が、前記1つまたは複数の代替環境への道順を含む、請求項169に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項171]
前記表示を供給することが、前記環境内の前記品目のそれぞれの位置の近くに取り付けられた表示装置に表示されるメッセージを供給することを含む、請求項160に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項172]
前記メッセージが、前記品目が前記環境内で入手可能でないことの表示、前記品目の販売価格に対する値引きの提供、前記品目が入手可能である1つまたは複数の代替環境を反映する表示、および前記1つまたは複数の代替環境への道順の少なくとも1つを含む、請求項171に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項173]
プロセッサによって実行された時に、各それぞれの品目および少なくとも1つの品目特性を識別する品目情報を含む、それぞれがRFIDタグを用いてタグ付けされた品目の在庫に関する在庫管理を提供する方法を実行する命令を含むコンピュータ可読媒体であって、前記方法が、
顧客が前記環境内での購入に関心を持つ1つまたは複数の所望の品目のリストを含む前記顧客から受け取る電子文書を保管することと、
前記環境内での前記顧客の存在を判定することと、
前記保管された電子文書に基づいて、1つまたは複数の所望の品目の前記リストに含まれる第1品目を含む前記環境内の位置の近くに前記顧客がいるかどうかを判定することと、
前記判定に基づいて、前記位置またはその近くに位置決めされた表示装置に、前記第1品目に関連する品目情報を提示することと
を含む、コンピュータ可読媒体。
[請求項174]
保管することが、
前記顧客から前記環境に、インターネットを介して前記電子文書を供給すること
を含む、請求項173に記載のコンピュータ可読媒体方法。
[請求項175]
保管することが、
前記顧客によって、前記環境内に配置されたコンピューティング装置を介して前記環境に前記電子文書を供給すること
を含む、請求項173に記載のコンピュータ可読媒体。
[請求項176]
1つまたは複数の品目タイプの品目の在庫を管理するシステムであって、各品目が、環境内のそれぞれの位置に置かれ、前記それぞれの品目に関係する品目情報を含む対応する無線識別デバイスに関連し、
1つまたは複数の読取コマンドに応答して、1つまたは複数の前記無線識別デバイスから前記品目情報を検索するように構成されたデータ収集システムと、
前記1つまたは複数の読取コマンドを生成し、前記データ収集システムから前記検索された品目情報を受け取るように構成されたインテリジェント在庫管理システムと
を含み、前記インテリジェント在庫管理システムが、
前記受け取られた品目情報および前記品目のそれぞれに関連する特性情報を保管するデータベースと、
前記受け取られた品目情報に基づくすべてのタイプの品目の現在の在庫カウント、前記環境内で誤配置されているすべての品目、在庫切れに達しつつあるか達しているすべてのタイプの品目、および閾値未満の売上のヒストリを有するすべてのタイプの品目を置く前記環境内の代替位置の少なくとも1つを判定する在庫制御手段、
第1位置に置かれたあるタイプの品目の数がセット時間期間内に所定の数だけ減る時を判定する減耗認識手段、および
品目に関連する時間的特性、欠陥特性、および温度特性の少なくとも1つに基づいて前記品目を現在位置から移動する必要があるかどうかを判定する迅速リコール手段
の少なくとも1つと、
品目タイプの在庫切れ状態、品目の誤配置された品目状態、および誤動作状態の少なくとも1つに基づいて1つまたは複数の表示を生成し、供給するアラート監視手段と
を含む、システム。
[請求項177]
前記データ収集システムが、
前記受け取った1つまたは複数の読取コマンドに基づいて1つまたは複数のコントローラコマンドを生成する主コントローラと、
前記1つまたは複数のコントローラコマンドに基づいてアンテナを活動化する副コントローラであって、前記アンテナが、1つまたは複数の品目から前記品目情報を検索するように構成される副コントローラと
を含む、請求項176に記載のシステム。
[請求項178]
前記在庫制御手段が、在庫切れ状態が発生するか接近している時を反映する在庫切れ表示メッセージも生成する、請求項176に記載のシステム。
[請求項179]
前記システムが、前記第1位置の近くに配置されるセキュリティ装置を含み、前記減耗認識手段がまた、第1位置に置かれたあるタイプの品目の数が前記セット時間期間内に前記決定された値だけ減る時に前記セキュリティ装置を活動化する、請求項176に記載のシステム。
[請求項180]
前記時間的特性が、前記品目に関連する、貯蔵寿命および有効期限の少なくとも1つである、請求項176に記載のシステム。
[請求項181]
前記温度特性が、前記品目の前記現在位置に近い区域の温度値である、請求項176に記載のシステム。
[請求項182]
前記欠陥特性が、部分が欠けている品目および欠陥部品を含む品目の少なくとも1つに関連する、請求項176に記載のシステム。
[請求項183]
前記システムが、販売時点情報管理(POS)端末を含み、前記迅速リコール手段がまた、(i)有効期限および貯蔵寿命の少なくとも1つを超えたか(ii)欠陥がある品目を前記顧客が購入しようとする時に、POS端末でアラームメッセージを生成する、請求項176に記載のシステム。
[請求項184]
それぞれが無線識別デバイスを用いてタグをつけられ、指定された位置に置かれる品目を含む環境であって、
前記品目それぞれに関連する情報を含むデータベースと、
それぞれが少なくとも1つのアンテナを含み、1つまたは複数の前記品目を支持する支持手段を有する保管ユニットと、
前記無線識別デバイスから品目情報を検索するコマンドを供給し、前記品目情報を前記データベースに保管するコンピュータシステムと、
特定の保管ユニット内の対応するアンテナを活動化し、前記特定の保管ユニット内の支持手段によって支持される品目から品目情報を検索し、前記品目情報を前記コンピュータシステムに供給するデータ収集システムと
を含み、前記コンピュータシステムが、前記データベースに保管された前記品目情報に基づいて、前記環境内の1つまたは複数の品目に関連するリアルタイム在庫情報をユーザが要求し受け取ることを可能にするユーザインターフェースを含む
環境。
[請求項185]
前記コンピュータシステムが、対応するユーザ要求に基づいて、
前記環境内の1つまたは複数のタイプの品目の現在の在庫カウントと、
前記環境内で誤配置されている品目の位置と、
所定の閾値未満の販売のヒストリを有する品目を移動する、前記環境内の代替位置と、
製造業者によって再設計されたあるタイプの品目を移動する、前記環境内の代替位置と、
関心のある任意の品目の位置と
の少なくとも1つをユーザに供給する、請求項184に記載の環境。
[請求項186]
品目がその貯蔵寿命および有効期限の少なくとも1つを超えたと判定される時に、前記コンピュータシステムが、前記ユーザにアラートメッセージを供給する、請求項184に記載の環境
[請求項187]
品目が、欠陥があると判定される時に、前記コンピュータシステムが、前記ユーザにアラートメッセージを供給する、請求項184に記載の環境。
[請求項188]
あるタイプの品目の数が、閾値未満である時に、前記コンピュータシステムが、前記ユーザにアラートメッセージを供給する、請求項184に記載の環境。
[請求項189]
ある数の品目が、所定の時間期間内にある位置から除去される時に、前記コンピュータシステムが、前記ユーザにアラートメッセージを供給する、請求項184に記載の環境。
[請求項190]
前記コンピュータシステムは、前記品目の1つまたは複数が、その指定された位置から移動され、戻される時の状態を反映する情報を収集する、請求項184に記載の環境。
[請求項191]
前記コンピュータシステムが、要求に基づいて、前記状態を反映する前記情報を前記ユーザに供給する、請求項190に記載の環境。
[請求項192]
前記コンピュータシステムが、任意のタイプの品目が別のタイプの品目と共に購入される回数を判定する、請求項184に記載の環境。
[要約]
[0153]
本発明に関するある態様と合致する方法、システム、および製造品によって、在庫の品目に取り付けられたRFIDタグから品目情報が収集され、収集された品目情報が、様々な在庫管理プロセスを実行するのに使用される。一態様で、在庫管理プロセスに、在庫の品目の枯渇、在庫の品目の設計の変更、1つまたは複数の品目の欠陥、誤配置された品目、時間の短い期間内の異常な数の品目の移動(すなわち減耗)、および環境に含まれる1つまたは複数の構成要素の誤動作の少なくとも1つに関連する1つまたは複数のイベントの判定、報告、および/またはそれに関する訂正処置の提供を含めることができる。
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本発明に関するある態様と合致する例示的システムを示すブロック図である。 本発明に関するある態様と合致する例示的環境を示すブロック図である。 本発明に関するある態様と合致する例示的EPCライタプロセスを示す流れ図である。 本発明に関するある態様と合致する例示的インターフェースマップを示すブロック図である。 本発明に関するある態様と合致する例示的な在庫分析プロセスを示す流れ図である。 本発明に関するある態様と合致する例示的な減耗プロセスを示す流れ図である。 本発明に関するある態様と合致する例示的なリコールプロセスを示す流れ図である。
符号の説明
200 インテリジェント棚ソフトウェアアプリケーション(ISSA)
210 ユーザインターフェース
215 データベース
220 要求応答マネージャ(RRM)
222 要求ブローカ
224 応答ブローカ
230 ビジネスロジック/トランザクションエンジン
231 在庫切れ制御タスク
232 減耗監視タスク
233 迅速リコールタスク
234 EPCライタタスク
235 他の特徴タスク
239 アラートタスク
240 ジョブ
250 在庫要求インターフェース
260 主コントローラ
262 リーダー
266 副コントローラ
270 アンテナ
280 RFIDタグ

Claims (6)

  1. 無線データ収集システムと結合された在庫管理システムプログラムを実行するコンピュータシステムを使用して品目の在庫を管理する方法であって、各品目が、環境内の複数のそれぞれの位置のうちの1つに置かれ、対応する無線識別デバイスに関連付けられ、複数のそれぞれの位置を有する前記環境が、そこに格納されたそれら品目が顧客閲覧に利用可能であるような第1の位置と、そこに格納されたそれら品目が顧客閲覧に利用可能であるような前記第1の位置とは異なる複数の棚を有する第2の位置と、そこに格納されたそれら品目が顧客閲覧に利用可能ではないような、前記第1の位置および前記第2の位置とは異なるバックルーム位置とを含み、前記方法が、
    各対応する無線識別デバイスから、前記無線データ収集システムを使用する前記コンピュータシステムに、各品目に関連する品目情報を供給することと、
    前記コンピュータシステム上で前記在庫管理システムプログラムを実行することにより、品目の前記在庫に関連する管理情報を供給するために前記品目情報に基づいて在庫管理プロセスを実行することと
    を含み、前記品目情報は品目識別および品目位置を含み、前記品目識別は、各品目についての前記複数のそれぞれの位置のうちの現在の1つの位置を識別し、前記在庫管理プロセスが、
    在庫切れ制御プロセスを含み、
    前記在庫切れ制御プロセスが、
    (i)前記コンピュータシステム上で前記在庫管理システムプログラムを実行することにより、1つまたは複数の前記無線識別デバイスから検索された前記品目情報に基づいて、前記環境内の前記複数のそれぞれの位置に配置される任意のタイプの全ての品目について各品目タイプの現在の在庫カウントを判定することと、
    (ii)前記コンピュータシステム上で前記在庫管理システムプログラムを実行することにより、1つまたは複数の前記無線識別デバイスから検索された前記情報に基づいて、前記在庫における同一タイプの品目の数が、前記環境内の対応位置についての第1の閾値よりも低下したときを判定することと
    を含む方法。
  2. 前記現在の在庫カウントを判定することが、
    各品目に関連する前記品目情報をデータベースから検索することと、
    前記コンピュータシステム上で前記在庫管理システムプログラムを実行することにより、前記検索された品目情報に基づいて各品目タイプ前記カウントを判定することと
    を含み、
    前記データベースが、各無線識別デバイスから前記品目情報を収集する収集プロセスから予め前記品目情報を受け取る請求項に記載の方法。
  3. 品目の在庫を管理するシステムであって、各品目が、環境内の複数のそれぞれの位置のうちの1つに置かれ、対応する無線識別デイバスに関連し、複数のそれぞれの位置を有する前記環境が、そこに格納されたそれら品目が顧客閲覧に利用可能であるような第1の位置と、そこに格納されたそれら品目が顧客閲覧に利用可能であるような前記第1の位置とは異なる複数の棚を有する第2の位置と、そこに格納されたそれら品目が顧客閲覧に利用可能ではないような、前記第1の位置および前記第2の位置とは異なるバックルーム位置とを含み、前記システムが、
    無線データ収集システムと、
    コンピュータシステムと、
    各対応する無線識別デバイスから、前記無線データ収集システムを使用する前記コンピュータシステムに、各品目に関連する品目情報を供給する手段と、
    前記コンピュータシステム上で前記在庫管理システムプログラムを実行することにより、品目の前記在庫に関連する管理情報を供給するために前記品目情報に基づいて在庫管理プロセスを実行する手段と
    を含み、前記品目情報は品目識別および品目位置を含み、前記品目識別は、各品目についての前記複数のそれぞれの位置のうちの現在の1つの位置を識別し、前記在庫管理プロセスを実行する手段が、
    在庫切れ制御プロセスを実行する手段を含み、
    前記在庫切れ制御プロセスを実行する手段が、
    (i)1つまたは複数の前記無線識別デバイスから検索された前記品目情報に基づいて、前記環境内の前記複数のそれぞれの位置に配置される任意のタイプの全ての品目について各品目タイプの現在の在庫カウントを判定する手段と、
    (ii)1つまたは複数の前記無線識別デバイスから検索された前記情報に基づいて、前記在庫における同一タイプの品目の数が、前記環境内の対応位置についての第1の閾値よりも低下したときを判定する手段と
    を含むシステム。
  4. 現在の在庫カウントを判定する手段が、
    各品目に関連する前記品目情報をデータベースから検索する手段と、
    前記検索された品目情報に基づいて各品目タイプ前記カウントを判定する手段
    を含み、
    前記データベースが、各無線識別デバイスから前記品目情報を収集する収集プロセスから予め前記品目情報を受け取る請求項に記載のシステム。
  5. プロセッサによって実行された時に、品目の在庫を管理する方法を実行する命令を含むコンピュータ可読媒体であって、各品目が、環境内の複数のそれぞれの位置のうちの1つに置かれ、対応する無線識別デバイスに関連付けられ、複数のそれぞれの位置を有する前記環境が、そこに格納されたそれら品目が顧客閲覧に利用可能であるような第1の位置と、そこに格納されたそれら品目が顧客閲覧に利用可能であるような前記第1の位置とは異なる複数の棚を有する第2の位置と、そこに格納されたそれら品目が顧客閲覧に利用可能ではないような、前記第1の位置および前記第2の位置とは異なるバックルーム位置とを含み、前記方法を実行するための命令が、
    各対応する無線識別デバイスから、各品目に関連する品目情報を供給することと、
    品目の前記在庫に関連する管理情報を供給するために前記品目情報に基づいて在庫管理プロセスを実行することと
    を含み、前記在庫管理プロセスが、
    在庫切れ制御プロセスを含み、
    前記在庫切れ制御プロセスが、
    (i)1つまたは複数の前記無線識別デバイスから検索された前記品目情報に基づいて、前記環境内の前記複数のそれぞれの位置に配置される任意のタイプの全ての品目について各品目タイプの現在の在庫カウントを判定することと、
    (ii)1つまたは複数の前記無線識別デバイスから検索された前記情報に基づいて、前記在庫における同一タイプの品目の数が、前記環境内の対応位置についての第1の閾値よりも低下したときを判定することと
    を含むコンピュータ可読媒体。
  6. 前記現在の在庫カウントを判定することが、
    各品目に関連する前記品目情報をデータベースから検索することと、
    前記検索された品目情報に基づいて各品目タイプ前記カウントを判定することを含み、
    前記データベースが、各無線識別デバイスから前記品目情報を収集する収集プロセスから予め前記品目情報を受け取る請求項に記載のコンピュータ可読媒体。
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