JP4438655B2 - 符号化装置、復号装置、符号化方法及び復号方法 - Google Patents

符号化装置、復号装置、符号化方法及び復号方法 Download PDF

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本発明は、信号を符号化する符号化装置、符号化された信号を復号する復号装置、符号化方法及び復号方法に関する。
音声信号、画像信号等の圧縮方式として用いられるベクトル量子化では、一般に、予め複数の代表ベクトルを格納したベクトル量子化テーブルの中から、入力された信号に最も類似した代表ベクトルを選択し、その選択された代表ベクトルが示すインデックスを符号として出力する(例えば、特許文献1参照。)。
特許第2683734号公報
従来のベクトル量子化では、効率的な符号化を行うために、予め、入力が予想される大量のサンプルデータ(代表ベクトル)を大量に集めて、ベクトル量子化テーブルを生成しておく必要があったため、ベクトル量子化テーブルを容易に生成することができなかった。
本発明の課題は、予め用意されたベクトル量子化テーブルを用いることなく、効率的なベクトル量子化を可能とすることである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の符号化装置は、入力信号をフレームに分割するフレーム化手段と、1フレームを構成するブロック単位毎に、前記入力信号に対して周波数変換を施す周波数変換手段と、1フレーム中の所定の1ブロック分の周波数変換係数を符号化する符号化手段と、前記符号化手段にて符号化の対象とされた1ブロック分の周波数変換係数に基づいてベクトル量子化テーブルを生成する生成手段と、前記生成手段により生成されたベクトル量子化テーブルを用いて、前記符号化手段で符号化されていない、同一フレーム内の他のブロックの周波数変換係数に対してベクトル量子化を施すベクトル量子化手段と、を備えることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の符号化装置において、1フレームを構成するブロック単位毎に、周波数変換係数の値の度数分布を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された度数分布に基づいて、ベクトル量子化テーブルの生成に使用する1ブロック分の周波数変換係数を選択する選択手段と、を備え、前記符号化手段は、前記所定の1ブロック分の周波数変換係数として、前記選択手段により選択された1ブロック分の周波数変換係数を用いることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の符号化装置において、前記符号化手段は、前記所定の1ブロック分の周波数変換係数として、1フレームの最初のブロックの周波数変換係数を用いることを特徴としている。
請求項4に記載の復号装置は、請求項1に記載された符号化装置により符号化された入力信号を復号する復号装置であって、前記符号化装置の符号化手段により符号化された1フレーム中の所定の1ブロック分の周波数変換係数を復号する復号手段と、前記復号手段により復号された1ブロック分の周波数変換係数に基づいてベクトル量子化テーブルを生成する生成手段と、前記符号化装置のベクトル量子化手段により同一フレーム内の他のブロックの周波数変換係数に対してベクトル量子化が施された信号を、前記生成手段により生成されたベクトル量子化テーブルを用いて逆ベクトル量子化を施す逆ベクトル量子化手段と、前記逆ベクトル量子化により得られた周波数変換係数に対し、周波数逆変換を施す周波数逆変換手段と、を備えることを特徴としている。
請求項5に記載の符号化方法は、入力信号をフレームに分割するフレーム化ステップと、1フレームを構成するブロック単位毎に、前記入力信号に対して周波数変換を施す周波数変換ステップと、1フレーム中の所定の1ブロック分の周波数変換係数を符号化する符号化ステップと、前記符号化ステップにて符号化の対象とされた1ブロック分の周波数変換係数に基づいてベクトル量子化テーブルを生成する生成ステップと、前記生成ステップにより生成されたベクトル量子化テーブルを用いて、前記符号化ステップで符号化されていない、同一フレーム内の他のブロックの周波数変換係数に対してベクトル量子化を施すベクトル量子化ステップと、からなることを特徴としている。
請求項6に記載の復号方法は、請求項5に記載された符号化方法により符号化された入力信号を復号する復号方法であって、前記符号化方法の符号化ステップにより符号化された1フレーム中の所定の1ブロック分の周波数変換係数を復号する復号ステップと、前記復号ステップにより復号された1ブロック分の周波数変換係数に基づいてベクトル量子化テーブルを生成する生成ステップと、前記符号化方法のベクトル量子化ステップにより同一フレーム内の他のブロックの周波数変換係数に対してベクトル量子化が施された信号を、前記生成ステップにより生成されたベクトル量子化テーブルを用いて逆ベクトル量子化を施す逆ベクトル量子化ステップと、前記逆ベクトル量子化により得られた周波数変換係数に対し、周波数逆変換を施す周波数逆変換ステップと、からなることを特徴としている。
本発明によれば、1フレーム中の1単位分の周波数変換係数からベクトル量子化テーブルを生成して、その生成されたベクトル量子化テーブルを用いて、処理対象の周波数変換係数に対してベクトル量子化を施すようにしたことにより、従来のように、大量のサンプルデータ(代表ベクトル)を集めたベクトル量子化テーブルを予め用意することなく、効率的なベクトル量子化が可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
(実施形態1)
図1〜図4を参照して、本発明の実施形態1について説明する。
まず、実施形態1における構成について説明する。
図1(a)に、本発明の実施形態1に係る符号化装置100の構成を示す。符号化装置100は、図1(a)に示すように、フレーム化部1、周波数変換部2、符号化部3、ベクトル量子化部4により構成される。
フレーム化部1は、入力信号を、符号化(圧縮)の処理単位である一定長のフレームに分割し、周波数変換部2に出力する。1つのフレームは、周波数変換を行う単位である複数のブロックから構成される。
周波数変換部2は、フレーム化部1から入力された信号に対し、ブロック単位で周波数変換を施し、符号化部3に出力する。周波数変換としては、例えば、DFT(Discrete Fourier Transform:離散フーリエ変換)を用いることができる。入力信号を{xn|n=0,…,N-1}とすると、DFTでの周波数変換係数{Xk|k=0,…,N-1}は式(1)のように定義される。
Figure 0004438655
符号化部3は、1フレーム中に含まれる周波数変換されたブロックのうち、1ブロック分の周波数変換係数を所定の符号化方式で符号化する。ここで、符号化方式としては、ハフマン(Huffman)符号化、レンジコーダ(Range Coder)符号化等、様々な符号化方式を使用することができる。また、符号化部3での符号化対象は、例えば、1フレームのうち、時間軸上で最初のブロックとするなど、予め設定されたブロックを符号化対象とすればよい。
ベクトル量子化部4は、符号化部3で符号化された1ブロック分の周波数変換係数からベクトル量子化テーブルを生成し、生成されたベクトル量子化テーブルを用いて、同一フレーム内の他のブロックの周波数変換係数に対しブロック毎にベクトル量子化を施し、ベクトル量子化が施された信号と、符号化部3で符号化された1ブロック分の信号を、符号化信号として出力する。
図2に、ベクトル長が3のベクトル量子化テーブル31の一例を示す。符号化部3で符号化された1ブロック分の周波数変換係数を{Xk|k=0,…,N-1}とすると、ベクトル量子化テーブル31は、1つのインデックスにつき、3つの連続した周波数変換係数を対応させたN−2個のインデックスを有する。
以下、ベクトル量子化の一例として、ベクトル長3のベクトル量子化テーブルを用いたベクトル量子化について説明する。ベクトル量子化対象の周波数変換係数を{si|i=0,1,2}、ベクトル量子化テーブルを{Vj|j=0,…,N-3}とする。ここで、Vj={vji|i=0,1,2}である。このとき、ベクトル量子化対象のベクトル(周波数変換係数)と、ベクトル量子化テーブルのj番目のベクトルの各要素との誤差ejが最小となるようなインデックスjを出力する符号とする。誤差ejは、例えば、式(2)のように算出される。
Figure 0004438655
なお、式(2)に示す誤差ejが最小となるインデックスjを符号化信号として出力してもよいし、これをハフマン符号化等により更に符号化した後で出力するようにしてもよい。
図1(b)に、本発明の実施形態に係る復号装置200の構成を示す。復号装置200は、符号化装置100で符号化された信号を復号する装置であり、図1(b)に示すように、復号部5、逆ベクトル量子化6、周波数逆変換部7、フレーム合成部8により構成される。
復号部5は、符号化装置100側で最初に符号化された(符号化部3で符号化された)1ブロック分の符号化信号を復号し、復号結果を逆ベクトル量子化部6に出力する。なお、符号化装置100において、同一フレーム内の他のブロックをベクトル量子化した後に、ハフマン符号化等の符号化が更に行われた場合、復号部5では、当該他のブロックの符号化信号も復号する。
逆ベクトル量子化部6は、復号部5で復号された1ブロック分の周波数変換係数からベクトル量子化テーブルを生成し、生成されたベクトル量子化テーブルを用いて、同一フレーム内の他のブロックの信号に対しブロック毎に逆ベクトル量子化を施し、逆ベクトル量子化後の信号を周波数逆変換部7に出力する。ここで、ベクトル量子化テーブルの生成方法は、符号化装置100と同様である。この逆ベクトル量子化では、入力されたインデックスに対応するベクトルがベクトル量子化テーブルから抽出される。
周波数逆変換部7は、逆ベクトル量子化部6から入力された信号に対し、周波数逆変換を施し、フレーム合成部8に出力する。
フレーム合成部8は、符号化及び復号の処理単位であったフレームを合成し、合成後の信号を再生信号として出力する。
次に、実施形態1における動作について説明する。
まず、図3のフローチャートを参照して、実施形態1の符号化装置100において実行される符号化処理について説明する。
まず、入力信号がフレームに分割され(ステップS1)、当該入力信号に対し、1フレームを構成するブロック単位で周波数変換が施される(ステップS2)。次いで、1フレーム中の1ブロック分(例えば、時間軸上で最初のブロック)の周波数変換係数が所定の符号化方式(例えば、ハフマン符号化)で符号化され(ステップS3)、その符号化されたブロックの周波数変換係数からベクトル量子化テーブル(図2参照)が生成される(ステップS4)。
次いで、1フレーム内の全てのブロックについて符号化が行われたか否かが判定される(ステップS5)。ステップS5において、1フレーム内の全ブロックの符号化が終了していないと判定された場合(ステップS5;NO)、符号化対象の1ブロック分の周波数変換係数に対し、ステップS4で生成されたベクトル量子化テーブルを用いてベクトル量子化が施され、更に、所定の符号化方式(例えば、ハフマン符号化)で符号化が施される(ステップS6)。
ステップS6における1ブロック分のベクトル量子化及び符号化が終了すると、ステップS5に戻り、未だ符号化が施されていないブロックに対して、ステップS6の処理が繰り返される。ステップS5において、1フレーム内の全ブロックの符号化が終了したと判定された場合(ステップS5;YES)、本符号化処理が終了する。なお、ステップS2〜S6の処理は、各フレーム毎に行われる。
次に、図4のフローチャートを参照して、実施形態1の復号装置200において実行される復号処理について説明する。
まず、符号化装置100側で最初に符号化された1ブロック分の符号化信号が復号され(ステップT1)、復号により得られた1ブロック分の周波数変換係数からベクトル量子化テーブルが生成される(ステップT2)。
次いで、1フレーム内の全てのブロックの符号化信号が復号されたか否かが判定される(ステップT3)。ステップT3において、1フレーム内の全ブロックの復号が終了していないと判定された場合(ステップT3;NO)、当該フレーム内で未だ復号されていない1ブロックの符号化信号が復号され、更に、ステップT2で生成されたベクトル量子化テーブルを用いて逆ベクトル量子化が行われる(ステップT4)。
ステップT4における1ブロック分の復号及び逆ベクトル量子化が終了すると、ステップT3に戻り、未だ復号されていないブロックに対して、ステップT4の処理が繰り返される。ステップT3において、1フレーム内の全ブロックの復号が終了したと判定された場合(ステップT3;YES)、ステップT1及びT4において得られた信号に対して周波数逆変換が施され(ステップT5)、本復号処理が終了する。本復号処理は、各フレーム毎に行われ、復号された各フレームは合成され、再生信号として出力される。
以上のように、本発明の実施形態1によれば、1フレーム中の所定のブロック(例えば、時間軸上で最初のブロック)の周波数変換係数からベクトル量子化テーブルを生成して、その生成されたベクトル量子化テーブルを用いて同一フレーム内の他のブロックの周波数変換係数に対してベクトル量子化を施すようにしたことにより、従来のように、大量のサンプルデータ(代表ベクトル)を集めたベクトル量子化テーブルを予め用意することなく、効率的なベクトル量子化が可能となる。特に、音声信号や画像信号では、時間的に連続した信号は類似していることが多いため、少量のインデックスで効率的なベクトル量子化が可能となる。
なお、実施形態1では、周波数変換としてDFTを用いる場合を示したが、周波数変換部2で適用される周波数変換はこれに限定されない。例えば、DCT(Discrete Cosine Transform:離散コサイン変換)、MDCT(Modified Discrete Cosine Transform:変形離散コサイン変換)等も適用可能である。一般に、画像信号ではDCTが使用され、音声信号ではMDCTが使用されることが多い。
周波数変換としてDCTを用いる場合、入力信号を{xl|l=0,…,N-1}とすると、DCTにより得られる周波数変換係数{Xm|m=0,…,N-1}は式(3)のように定義される。
Figure 0004438655
また、周波数変換としてMDCTを用いる場合、MDCTブロック(1フレームを構成する各ブロック)の長さをM、入力信号を{xn|n=0,…,M-1}とすると、MDCTにより得られる周波数変換係数{Xk|k=0,…,M/2-1}は式(4)のように定義される。
Figure 0004438655
ここで、hnは窓関数であり、式(5)のように定義される。
Figure 0004438655
また、上述の実施形態1では、ベクトル量子化テーブルの生成に使用されるブロックは予め決められている場合を示したが、1ブロック中に含まれる周波数変換係数の種類が最も多いブロックを指定するようにしてもよい。これは、各ブロック毎に、周波数変換係数値のヒストグラム(度数分布)を算出し、1回以上現れる周波数変換係数値が最も多いブロックを、ベクトル量子化テーブルの生成に使用するブロックとして選択する。これにより、よりパターンの多いベクトル量子化テーブルが得られ、符号化精度を向上させることができる。
(実施形態2)
図5及び図6を参照して、本発明の実施形態2について説明する。
実施形態1では、同一のフレーム内のブロックから生成されたベクトル量子化テーブルを用いて、同一フレーム内の他のブロックに対してベクトル量子化を行う場合を示したが、実施形態2では、過去のフレームで生成されたベクトル量子化テーブルを用いたベクトル量子化が可能な場合について説明する。
まず、実施形態2における構成について説明する。
実施形態2の符号化装置及び復号装置の構成は、それぞれ、実施形態1において図1に示した符号化装置100、復号装置200と同一ゆえ、同一の符号を付し、図示を省略する。以下、実施形態1の符号化装置100、復号装置200と異なる点のみ説明する。
実施形態2の符号化装置100におけるベクトル量子化部4は、実施形態1と同様に、符号化部3で符号化された1ブロック分の周波数変換係数からベクトル量子化テーブルを生成し、生成されたベクトル量子化テーブルを用いて、同一フレーム内の他のブロックの周波数変換係数に対しブロック毎にベクトル量子化を施す。
そして、ベクトル量子化部4は、ベクトル量子化結果に基づいてベクトル量子化歪を算出する。このベクトル量子化歪は、例えば、ベクトル量子化で得られた値と、ベクトル量子化前の元の値の誤差エネルギーの平均で表すことができる。ベクトル長kのベクトルの集合を{Sj|j=0,…,N-1}、Sj={sji|i=0,…,k-1}とし、これらをベクトル量子化して得られたベクトルの集合を{S’j|j=0,…,N-1}、S’j={s’ji|i=0,…,k-1}とする。このときのベクトル量子化歪eは、式(6)のように表される。
Figure 0004438655
次に、ベクトル量子化部4は、過去のフレーム(例えば、1つ前のフレーム)で生成されたベクトル量子化テーブルを用いて、現在符号化対象(処理対象)となっているフレームの各ブロックの周波数変換係数に対してベクトル量子化を施し、式(6)に示すように、このベクトル量子化に対応するベクトル量子化歪eを算出する。そして、現在符号化対象のフレーム内のブロックから生成されたベクトル量子化テーブルを用いたときに算出されたベクトル量子化歪と、過去のフレームで生成されたベクトル量子化テーブルを用いたときに算出されたベクトル量子化歪を比較し、ベクトル量子化歪の値が小さい方のベクトル量子化テーブルを選択(採用)し、選択されたベクトル量子化テーブルを用いたベクトル量子化結果を所定の符号化方式(例えば、ハフマン符号化)で符号化して出力する。
実施形態2の復号装置200では、入力された符号化信号が、過去のフレームで生成されたベクトル量子化テーブルを用いてベクトル量子化された信号である場合、逆ベクトル量子化部6は、復号部5で復号された信号に対し、当該過去フレームで生成されたベクトル量子化テーブルを用いて逆ベクトル量子化を施す。
一方、復号装置200に入力された符号化信号が、同一フレーム内のブロックから生成されたベクトル量子化テーブルを用いてベクトル量子化された信号である場合、逆ベクトル量子化部6は、復号部5で復号された1ブロック(例えば、時間軸上で最初のブロック)分の周波数変換係数からベクトル量子化テーブルを生成し、その生成されたベクトル量子化テーブルを用いて、同一フレーム内の他のブロックに対し、ブロック毎に逆ベクトル量子化を施し、逆ベクトル量子化後の信号を周波数逆変換部7に出力する。
次に、本実施形態2における動作について説明する。
まず、図5のフローチャートを参照して、実施形態2の符号化装置100において実行される符号化処理について説明する。
まず、入力信号がフレームに分割され(ステップS10)、当該入力信号に対し、1フレームを構成するブロック単位で周波数変換が施される(ステップS11)。次いで、1フレーム中の1ブロック分(例えば、時間軸上で最初のブロック)の周波数変換係数が所定の符号化方式(例えば、ハフマン符号化)で符号化され(ステップS12)、その符号化されたブロックの周波数変換係数からベクトル量子化テーブルが生成される(ステップS13)。
次いで、ステップS13で生成されたベクトル量子化テーブルを用いて、同一フレーム内の他のブロック(ステップS12で符号化されたブロック以外のブロック)の周波数変換係数にベクトル量子化が施され(ステップS14)、ステップS14のベクトル量子化の結果から、式(6)に示すように、ベクトル量子化歪が算出される(ステップS15)。
次いで、過去のフレーム(例えば、1つ前のフレーム)で生成されたベクトル量子化テーブルを用いて、現在符号化対象となっているフレームの各ブロックの周波数変換係数に対してベクトル量子化が施され(ステップS16)、ステップS16のベクトル量子化の結果から、式(6)に示すように、ベクトル量子化歪が算出される(ステップS17)。
次いで、ステップS15で算出されたベクトル量子化歪と、ステップS17で算出されたベクトル量子化歪が比較され、ベクトル量子化歪の値が小さい方のベクトル量子化テーブルが選択され(ステップS18)、その選択されたベクトル量子化テーブルを用いたベクトル量子化結果が所定の符号化方式(例えば、ハフマン符号化)で符号化され(ステップS19)、本符号化処理が終了する。
次に、図6のフローチャートを参照して、実施形態2の復号装置200において実行される復号処理について説明する。
まず、復号装置200に入力された符号化信号に基づいて、符号化側のベクトル量子化で、過去のフレームで生成されたベクトル量子化テーブルが使用されたか否かが判定される(ステップT10)。ステップT10において、現在復号対象(処理対象)のフレーム内のブロックから生成されたベクトル量子化テーブルが使用されたと判定された場合(ステップT10;NO)、当該フレーム内の1ブロック分の符号化信号が復号され(ステップT11)、復号により得られた1ブロック分の周波数変換係数からベクトル量子化テーブルが生成される(ステップT12)。
次いで、現在復号対象のフレーム内の他のブロックの符号化信号が復号され、復号により得られた各ブロックの周波数変換係数に対して、ステップT12で生成されたベクトル量子化テーブルを用いてブロック毎に逆ベクトル量子化が施される(ステップT13)。次いで、ステップT11及びT13において得られた信号に対して周波数逆変換が施され(ステップT14)、本復号処理が終了する。
ステップT10において、過去のフレームで生成されたベクトル量子化テーブルが使用されたと判定された場合(ステップT10;YES)、その過去のフレームで生成されたベクトル量子化テーブルが準備され(ステップT15)、現在復号対象のフレームの各ブロックの符号化信号が復号され、復号により得られた各ブロックの周波数変換係数に対して、ステップT15で準備されたベクトル量子化テーブルを用いてブロック毎に逆ベクトル量子化が施される(ステップT13)。次いで、ステップT13において得られた信号に対して周波数逆変換が施され(ステップT14)、本復号処理が終了する。本復号処理は、各フレーム毎に行われ、復号された各フレームは合成され、再生信号として出力される。
以上のように、本発明の実施形態2によれば、過去のフレームで生成されたベクトル量子化テーブルを用いたベクトル量子化を行うことにより、全体の符号量を減少させることが可能となる。
本発明の実施形態1に係る符号化装置の構成を示すブロック図(a)と、本発明の実施形態1に係る復号装置の構成を示すブロック図(b)。 ベクトル量子化テーブルの一例を示す図。 実施形態1の符号化装置において実行される符号化処理を示すフローチャート。 実施形態1の復号装置において実行される復号処理を示すフローチャート。 実施形態2の符号化装置において実行される符号化処理を示すフローチャート。 実施形態2の復号装置において実行される復号処理を示すフローチャート。
符号の説明
1 フレーム化部
2 周波数変換部
3 符号化部
4 ベクトル量子化部
5 復号部
6 逆ベクトル量子化部
7 周波数逆変換部
8 フレーム合成部
31 ベクトル量子化テーブル
100 符号化装置
200 復号装置

Claims (6)

  1. 入力信号をフレームに分割するフレーム化手段と、
    1フレームを構成するブロック単位毎に、前記入力信号に対して周波数変換を施す周波数変換手段と、
    1フレーム中の所定の1ブロック分の周波数変換係数を符号化する符号化手段と、
    前記符号化手段にて符号化の対象とされた1ブロック分の周波数変換係数に基づいてベクトル量子化テーブルを生成する生成手段と、
    前記生成手段により生成されたベクトル量子化テーブルを用いて、前記符号化手段で符号化されていない、同一フレーム内の他のブロックの周波数変換係数に対してベクトル量子化を施すベクトル量子化手段と、
    を備えることを特徴とする符号化装置。
  2. 1フレームを構成するブロック単位毎に、周波数変換係数の値の度数分布を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された度数分布に基づいて、ベクトル量子化テーブルの生成に使用する1ブロック分の周波数変換係数を選択する選択手段と、を備え、
    前記符号化手段は、前記所定の1ブロック分の周波数変換係数として、前記選択手段により選択された1ブロック分の周波数変換係数を用いることを特徴とする請求項1に記載の符号化装置。
  3. 前記符号化手段は、前記所定の1ブロック分の周波数変換係数として、1フレームの最初のブロックの周波数変換係数を用いることを特徴とする請求項1に記載の符号化装置。
  4. 請求項1に記載された符号化装置により符号化された入力信号を復号する復号装置であって、
    前記符号化装置の符号化手段により符号化された1フレーム中の所定の1ブロック分の周波数変換係数を復号する復号手段と、
    前記復号手段により復号された1ブロック分の周波数変換係数に基づいてベクトル量子化テーブルを生成する生成手段と、
    前記符号化装置のベクトル量子化手段により同一フレーム内の他のブロックの周波数変換係数に対してベクトル量子化が施された信号を、前記生成手段により生成されたベクトル量子化テーブルを用いて逆ベクトル量子化を施す逆ベクトル量子化手段と、
    前記逆ベクトル量子化により得られた周波数変換係数に対し、周波数逆変換を施す周波数逆変換手段と、
    を備えることを特徴とする復号装置。
  5. 入力信号をフレームに分割するフレーム化ステップと、
    1フレームを構成するブロック単位毎に、前記入力信号に対して周波数変換を施す周波数変換ステップと、
    1フレーム中の所定の1ブロック分の周波数変換係数を符号化する符号化ステップと、
    前記符号化ステップにて符号化の対象とされた1ブロック分の周波数変換係数に基づいてベクトル量子化テーブルを生成する生成ステップと、
    前記生成ステップにより生成されたベクトル量子化テーブルを用いて、前記符号化ステップで符号化されていない、同一フレーム内の他のブロックの周波数変換係数に対してベクトル量子化を施すベクトル量子化ステップと、
    からなることを特徴とする符号化方法。
  6. 請求項5に記載された符号化方法により符号化された入力信号を復号する復号方法であって、
    前記符号化方法の符号化ステップにより符号化された1フレーム中の所定の1ブロック分の周波数変換係数を復号する復号ステップと、
    前記復号ステップにより復号された1ブロック分の周波数変換係数に基づいてベクトル量子化テーブルを生成する生成ステップと、
    前記符号化方法のベクトル量子化ステップにより同一フレーム内の他のブロックの周波数変換係数に対してベクトル量子化が施された信号を、前記生成ステップにより生成されたベクトル量子化テーブルを用いて逆ベクトル量子化を施す逆ベクトル量子化ステップと、
    前記逆ベクトル量子化により得られた周波数変換係数に対し、周波数逆変換を施す周波数逆変換ステップと、
    からなることを特徴とする復号方法。
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