JP4438013B2 - 通信装置および通信方法 - Google Patents
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Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムを構成するアクセスポイントまたはステーションとして動作する通信装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、TV放送やアナログの映像信号をA/D変換した後、無線でデジタル伝送し、モニタで視聴する、というシステムが製品化されている。このようなシステムでは、データの送信機がアクセスポイント(AP)として動作し、モニタがステーション(STA)として動作している。
【0003】
ここで、上記システムにおけるAPとSTAの動作を簡単に説明する。まず、APは、電源ON状態のときに、ビーコンを周期的に送信し、STAからのアソシエーションを待つ。一方、STAは、ビーコンを検出することによりAPの存在を認識し、APに対してアソシエーション信号を送信し、自装置の登録を促す。その後、所望のデータの送信開始を要求する信号を送信する。APは、この信号に基づいて、指定のデータの送信を開始する。
【0004】
また、APに対してデータ送信の停止を要求する場合、STAは、データ送信の停止指示を要求する信号を送信した後、自装置の登録を抹消するためのディスアソシエーション信号を送信する。
【0005】
ただし、上記システムにおいて、APは、たとえば、STAが電源OFF状態であっても、ビーコンを周期的に送信し続け、常にSTAからのアソシエーションを待つための待機状態となっているため、低消費電力の実現が困難である。
【0006】
一方、下記特許文献1には、上記システムでは実現困難な、アクセスポイント(AP)における消費電力の低減方法が開示されている。ここでは、無線LANアクセスポイントの消費電力を低減するために、受信レベルと予め規定された所定の受信レベルとを比較する受信レベル検出比較ブロックを備え、この受信レベル検出比較ブロックの比較結果に応じて、スリープモード(低消費電力動作モード)またはアクティブモード(通常モード)のいずれか一方の動作モードで動作する場合について記載されている。また、アクティブモード動作時に、所定時間にわたってデータの送受信がない場合は、APが、スリープモードへ移行することが記載されている。
【0007】
また、下記特許文献1において、APは、スリープモード時、受信レベル検出比較ブロックにのみ電源供給を行っている。すなわち、スリープモード時は、信号の復調処理やフレームの解析処理等の受信処理を行っていない。また、APは、スリープモード時、送信処理も行っていない。これにより、低消費電力を実現している。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−156788号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記特許文献1に記載の方法においては、受信レベルの比較結果に応じてスリープモードとアクティブモードを切り替えているだけなので、たとえば、不必要な信号によってスリープモードが解除されてしまう可能性がある。たとえば、電子レンジから輻射される電波や、同一もしくは隣接するチャネルを利用している他のBSS(Basic Service Set)の信号の影響で、スリープモードからアクティブモードへ移行してしまう場合がある。すなわち、上記特許文献1の方法では、スリープモードを安定して維持することができない、という問題があった。
【0010】
また、上記特許文献1に記載の方法では、スリープモード時に、サービスの提供を受ける受信側の装置(STA)に対してビーコン等の信号を送信していないため、アクティブモードに移行するまで、BSSの存在を認識する機会がない、という問題もあった。
【0011】
本発明が解決しようとする課題には、不要な信号によってスリープモードが解除される可能性がある、およびAPが管理するBSSの存在をSTAが認識できない場合がある、といった問題が一例として挙げられる。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、無線通信システムにてAPとして動作し、当該システムにおける各STAに対してネットワークの存在を報知する通信装置であって、動作モード(通常動作モードおよび低消費電力動作モード)の設定に関する制御を行う制御部と、ネットワークの存在を報知するためのビーコンの送信周期を決定するタイマーと、前記送信周期に基づいてビーコンを送信するビーコン送信部と、前記制御部が通常動作モードから低消費電力動作モードへの移行を指示した場合に、前記タイマー以外のデータ送受信にかかわるすべての回路(制御部およびビーコン送信部を含む)をスリープ状態(電源供給停止状態)に設定するスリープ制御部と、を備え、前記制御部が通常動作モードから低消費電力動作モードへの移行を指示した場合、前記タイマーは、ビーコンの送信周期を通常動作モード時の送信周期よりも長くなるように設定し、さらに、低消費電力動作モードにて動作中、前記タイマーは、前記スリープ制御部に対して、通常動作モード時よりも長い間隔で送信されているビーコンの送信タイミングよりも第1の時間だけ早いタイミングで起床要求を通知し、さらに、当該ビーコンの送信タイミングから第2の時間経過後にスリープ要求を通知し、前記スリープ制御部は、起床要求を受信した場合に、ネットワーク参加要求の受信処理にかかわる回路に電源を供給し、また、スリープ要求を受信した場合に、当該回路を再度スリープ状態に移行させることを特徴とする。
[0013]
[0014]
[0015]
また、請求項10に記載の発明は、通常動作モードおよび低消費電力動作モードの設定に関する制御を行うモード制御部と、ネットワークの存在を報知するためのビーコンの送信周期を決定するタイマーと、前記送信周期に基づいてビーコンを送信するビーコン送信部と、前記モード制御部が通常動作モードから低消費電力動作モードへの移行を指示した場合に前記タイマー以外のデータ送受信にかかわるすべての回路を電源供給停止状態に設定するスリープ制御部と、を備え、前記モード制御部が通常動作モードから低消費電力動作モードへの移行を指示した場合、前記タイマーは、ビーコンの送信周期を通常動作モード時の送信周期よりも長くなるように設定し、さらに、低消費電力動作モードにて動作中、前記タイマーは、前記スリープ制御部に対して、通常動作モード時よりも長い間隔で送信されているビーコンの送信タイミングよりも第1の時間だけ早いタイミングで起床要求を通知し、さらに、当該ビーコンの送信タイミングから第2の時間経過後にスリープ要求を通知し、前記スリープ制御部は、起床要求を受信した場合に、ネットワーク参加要求の受信処理にかかわる回路に電源を供給し、また、スリープ要求を受信した場合に、当該回路を再度電源供給停止状態に移行させるAP、を含む無線通信システムにてSTAとして動作し、当該システムにおけるAPからのビーコンによりネットワークの存在を認識する通信装置であって、ネットワークへの参加を制御する制御部と、前記APが送信するビーコンを受信するビーコン受信部と、前記制御部からのネットワーク参加手続き開始要求に基づいて、ネットワーク参加要求を送信するネットワーク参加手続き制御部と、を備え、前記ネットワーク参加手続き制御部は、前記APが低消費電力動作モードで動作中、通常動作モード時よりも長い間隔で送信されているビーコンを受信した後、前記AP内で第2の時間が経過するまでの間にネットワーク参加要求を送信することを特徴とする。
[0016]
[0017]
また、請求項14に記載の発明は、無線通信システムにおいて、APとして動作する通信装置が、STAとして動作する通信装置に対して、ビーコンによりネットワークの存在を報知する場合の、APの通信方法であって、通常動作モードで動作中、ネットワークに参加しているSTAの総数がゼロになった場合、またはネットワークに参加しているどのSTAからも特定時間にわたって信号を受信しなかった場合に、低消費電力動作モードへ移行し、ビーコンの送信周期を通常動作モード時の送信周期よりも長くなるように設定し、タイマー以外のデータ送受信にかかわるすべての回路をスリープ状態(電源供給停止状態)に設定する第1のステップと、低消費電力動作モードで動作中、通常動作モード時よりも長い間隔で送信されているビーコンの送信タイミングよりも第1の時間だけ早いタイミングでネットワーク参加要求の受信処理にかかわる回路に電源を供給し、当該ビーコンの送信タイミングから第2の時間経過後に当該回路を再度スリープ状態に移行させる第2のステップと、低消費電力動作モードで動作中、前記ビーコンの送信タイミングから前記第2の時間が経過するまでの間に、前記STAからネットワーク参加要求を受け取った場合、通常動作モードに移行し、ビーコンの送信周期を通常動作モード時の送信周期に戻す第3のステップと、を含むことを特徴とする。
[0018]
[0019]
【図面の簡単な説明】
[0020]
[図1]図1は、実施の形態1のアクセスポイントの構成例を示す図である。
[図2]図2は、実施の形態1のステーションの構成例を示す図である。
[図3−1]図3−1は、通常動作モード時における、ビーコン送信タイミングと、送信処理部,受信処理部,ベースバンドブロックへの電源供給タイミングと、を示す図である。
[図3−2]図3−2は、低消費電力動作モード時における、ビーコン送信タイミングと、送信処理部,受信処理部,ベースバンドブロックへの電源供給タイミングと、を示す図である。
[図4]図4は、アクセスポイントにおける制御部の処理を示すフローチャートである。
[図5]図5は、ステーションにおける制御部の処理を示すフローチャートである。
【図6】図6は、実施の形態2のアクセスポイントの構成例を示す図である。
【図7】図7は、低消費電力動作モード時における、ビーコン送信タイミングと、送信処理部,受信処理部,ベースバンドブロックへの電源供給タイミングと、を示す図である。
【図8】図8は、アクセスポイントにおける制御部の処理を示すフローチャートである。
【図9】図9は、実施の形態3のステーションの構成例を示す図である。
【図10】図10は、ステーションにおける制御部の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0021】
1 アンテナ
2 切り替えスイッチ
3 受信処理部
4 送信処理部
5 PLL/VCO
6 ベースバンド処理部
7,7a,11,11a MAC部
8,8a,12,12a 制御部
9 スリープ制御部
10,10a ベースバンドブロック
21,31 データ送受信部
22 ビーコン送信部
23,23a タイマー
32 ビーコン受信部
33 BSS参加手続き制御部
34 BSS参加信号送信部
41 不揮発性メモリ
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下に、本発明にかかる通信装置および通信方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0023】
(実施の形態1)
図1は、本発明にかかる通信装置として動作する、実施の形態1のアクセスポイント(AP)の構成例を示す図である。このAPは、アンテナ1と、送受信の切り替えスイッチ2と、所定の受信処理を行う受信処理部3と、所定の送信処理を行う送信処理部4と、受信処理部3と送信処理部4に対してクロックを供給するためのPLL/VCO5と、所定のベースバンド処理を行うベースバンド処理部6と、データ送受信部21,ビーコン送信部22,およびビーコンの送信周期を決定するタイマー23等を有するMAC部7と、APにおける実施の形態1の通信方法(動作モード(通常動作モード、低消費電力動作モード)設定方法)を制御するCPU,およびプログラムや処理の過程で発生するデータ等を記憶するROM,RAM等を有する制御部8と、MAC部7からの起床要求,スリープ要求,BSS参加要求受信通知に基づいてスリープ状態を制御するスリープ制御部9と、を備えている。
【0024】
なお、図示のその他のブロックについては、本実施の形態のAPが送信(配信)するデータによって構成が異なり、たとえば、上記APが映像を配信する装置であれば、有線I/Fの代わりにテレビチューナやMPEGエンコーダ等を備えることになる。また、ベースバンドブロック10は、ベースバンド処理部6,データ送受信部21,ビーコン送信部22等から構成され、スリープ制御部9によるスリープ状態の制御の対象となる。また、上記タイマー23は、スリープ制御部9に対して起床要求およびスリープ要求を通知するタイミングを決定するためにも用いられる。
【0025】
また、上記受信処理部3は、アンテナの入力を増幅するローノイズアンプ(LNA)と、受信周波数を中間周波数に変換するダウンコンバータと、中間周波数からベースバンドのIQ信号へ復調する復調回路と、から構成されている。また、送信処理部4は、ベースバンドのIQ信号から中間周波数へ変調する変調回路と、中間周波数を送信周波数に変換するアップコンバータと、送信出力を上げるためのパワーアンプ(PA)と、から構成されている。
【0026】
図2は、実施の形態1のステーション(STA)の構成例を示す図である。上記APと同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。このSTAは、上記APと同様の、アンテナ1と切り替えスイッチ2と受信処理部3と送信処理部4とPLL/VCO5とベースバンド処理部6、に加え、さらに、データ送受信部31,ビーコン受信部32,およびビーコン受信部32からのビーコン受信通知に基づいてAPが管理するBSSへ参加するための制御を行うBSS参加手続き制御部33等を有するMAC部11と、STAにおける通信方法を制御するCPU,およびプログラムや処理の過程で発生するデータ等を記憶するROM,RAM等を有する制御部12と、を備えている。
【0027】
つづいて、上記のように構成されるAPの動作を説明する。本実施の形態におけるAPは、通常動作モードおよび低消費電力動作モードにて動作する機能を備え、通信状況に応じていずれか一つの動作モードで動作する。
【0028】
通常動作モード時、APでは、制御部8の制御により、スリープ制御部9が、制御部8およびベースバンドブロック10に常時電源を供給する。また、図示しないスイッチメカニズムにより、データを送信する場合には送信処理部4に電源を供給し、データを送信しない場合には受信処理部3に電源を供給する。
【0029】
そして、MAC部7内のビーコン送信部22では、ビーコンを周期的に送信する。ビーコン送信の周期は、MAC部7内のタイマー23によって決定される。このビーコン送信は、APが管理するBSSに参加しようとするSTAに対して、BSSの存在を通知するために行う。また、このビーコン送信は、BSSに参加しているSTA間で、システムクロック同期を確立するためにも用いられる。ビーコンの送信周期は、通常、100msec程度に設定されている。
【0030】
また、APでは、STAから、自装置が管理するBSSに参加するためのアソシエーションフレームを所定の受信処理で受信した場合、MAC部7内のデータ送受信部21が、制御部8に対して新規のSTAがBSSに参加したこと(STA参加通知)を通知する。通常動作モードでは、このアソシエーションフレーム、およびBSSに参加しているSTAからのデータフレームを受信する必要がある。したがって、受信処理部3にはフレーム送信時以外の時間帯に電源が供給され、ベースバンドブロック10には常時電源が供給されている。
【0031】
また、STAから、BSSから離脱するためのディスアソシエーションフレーム(あるいはデオーセンティケーションフレーム)を受信した場合、APでは、MAC部7内のデータ送受信部21が、制御部8に対してSTAが離脱したこと(STA離脱通知)を通知する。制御部8では、データ送受信部21から通知される上記STA参加通知およびSTA離脱通知を受け取ることによって、BSSに参加しているSTAの総数を管理する。
【0032】
一方、通常動作モードで動作中に、BSSに参加しているSTAの総数がゼロになった場合、APは、低消費電力動作モードへ移行する。
【0033】
低消費電力動作モードへ移行すると、制御部8は、MAC部7およびスリープ制御部9に対して、低消費電力動作モード時の動作を行うように指示する。また、参加していたSTAに対して何らかのデータ送信を行っていた場合には、それらのデータ送信を停止する。
【0034】
ここで、低消費電力動作モード時のMAC部7の動作を以下に示す。MAC部7では、ビーコンの送信間隔を決定しているタイマー23の周期を、通常動作モードの設定値より長くなるように設定する(たとえば、2秒)。また、ビーコンの送信タイミングよりも所定の時間だけ早いタイミングでスリープ制御部9に対して起床要求を通知するように、タイマー23を設定する。さらに、ビーコンの送信タイミングから所定の時間経過後(たとえば、100msec後)にスリープ制御部9に対してスリープ要求を通知するように、タイマー23を設定する。
【0035】
つぎに、低消費電力動作モード時のスリープ制御部9の動作を以下に示す。スリープ制御部9では、低消費電力動作モードに移行すると、全ブロック(図示の受信処理部3、送信処理部4、ベースバンドブロック10、制御部8に相当)をスリープ状態にする(電源供給を停止する)。そして、スリープ制御部9では、MAC部7内のタイマー23から起床要求を受信した場合に、受信処理部3、送信処理部4、およびベースバンドブロック10を起床させる(電源供給を開始する)。また、MAC部7内のタイマー23からスリープ要求を受信した場合、受信処理部3、送信処理部4、およびベースバンドブロック10をスリープ状態に移行させる。また、受信処理部3、送信処理部4、およびベースバンドブロックが起床されている状態では、図示しないスイッチメカニズムにより、ビーコン等のなんらかのフレームを送信する場合には送信処理部4に電源が供給され、フレームを送信しない場合には受信処理部3に電源が供給される。
【0036】
なお、上記APにおいて、上記RAMに記憶されたデータまたは有線I/Fからのデータ,ビーコンを送信する場合、およびアソシエーションフレーム,ディスアソシエーションフレームを受信する場合、上記制御部8では、たとえば、無線LANのプロトコルに従って送受信処理を制御する。一例として、RAMに記憶されたデータまたは有線I/Fからのデータ等を送信する場合、制御部8は、MAC部7のデータ送受信部21,ベースバンド処理部6,送信処理部4,および切り替えスイッチ2を経由して、アンテナ1から電波として放射するための制御を行う。一方で、アンテナ1で受信した電波を、切り替えスイッチ2,受信処理部3,ベースバンド処理部6,MAC部7のデータ送受信部21を経由して、受信データ(アソシエーションフレームおよびディスアソシエーションフレームに相当)としてCPUに通知するための制御を行う。
【0037】
つづいて、上記のように構成されるSTAの動作を説明する。APからビーコンを受信した場合、STAでは、MAC部11内のビーコン受信部32が、BSS参加手続き制御部33および制御部12に対してビーコン受信を通知し、制御部12が、必要に応じてBSSへの参加手続きの開始を要求する(BSS参加手続き開始要求)。BSS参加手続き制御部33では、BSS参加手続き開始要求を受けると、ビーコン受信部32からのビーコン受信通知を待ち、ビーコン受信通知を受けた時点でアソシエーションフレームをAPに対して送信する(WEP暗号が使われている場合には、アソシエーション前にオーセンティケーションフレームをAPに送信し、認証を行う)。
【0038】
ただし、上記で説明したように、本実施の形態のAPは、低消費電力動作モードで動作中は、ビーコンの送信から所定の時間内でしか、STAからのアソシエーションフレームを受信することができない。したがって、本実施の形態のSTAは、上記時間内にアソシエーション(必要な場合は認証も)を行うことになる。
【0039】
一方、STAがBSSから離脱する場合、BSS参加手続き制御部33では、制御部12の指示でAPに対してディスアソシエーションフレームを送信する(WEP暗号化が使用されている場合には、ディスアソシエーションフレームを送信した後にデオーセンティケーションフレームを送信する)。
【0040】
なお、上記STAにおいて、アソシエーションフレーム,ディスアソシエーションフレームを送信する場合、およびAPから配信されるデータ,ビーコンを受信する場合、制御部12では、たとえば、無線LANのプロトコルに従って送受信処理を制御する。一例として、アソシエーションフレームを送信する場合、制御部12は、MAC部11のデータ送受信部31,ベースバンド処理部6,送信処理部4,および切り替えスイッチ2を経由して、アンテナ1から電波として放射するための制御を行う。一方で、アンテナ1で受信した電波を、切り替えスイッチ2,受信処理部3,ベースバンド処理部6,MAC部11のデータ送受信部31を経由して、受信データ(たとえば、APから配信されるデータに相当)としてCPUに通知するための制御を行う。
【0041】
つづいて、上記で説明したAPにおける一連の動作を時系列的に説明する。図3−1は、通常動作モード時における、ビーコン送信タイミングと、送信処理部4,受信処理部3,ベースバンドブロック10への電源供給タイミングと、を示す図である。図3−2は、低消費電力動作モード時における、ビーコン送信タイミングと、送信処理部4,受信処理部3,ベースバンドブロック10への電源供給タイミングと、を示す図である。
【0042】
なお、図3−1においては、通常動作モード時のビーコン周期をTnormalとし、図3−2においては、低消費電力動作モード時のビーコン周期をTstanbyとし、ビーコン送信後にタイマー23がスリープ要求を通知するまでの時間をtaとし、タイマー23が起床要求を通知するビーコン送信前の時間をtbとする。
【0043】
たとえば、上記時間帯taにアソシエーションフレームを受信した場合、MAC部7では、スリープ制御部9に対してBSS参加要求受信を通知する。また、上記時間帯taにオーセンティケーションフレームを受信し、その認証が正当であると判断した場合、MAC部7では、スリープ制御部9に対してBSS参加要求受信を通知する。この通知を受け、スリープ制御部9では、制御部8を起床させる(同時にその他のブロックを起床させてもよい)。起床後の制御部8は、MAC部7のデータ送受信部21からSTA参加通知を受信し、MAC部7とスリープ制御部9とを通常動作モードに設定する。MAC部7は、通常動作モードに設定されると、ビーコン送信周期を通常動作モードの設定値に変更する。
【0044】
なお、通常動作モードから低消費電力動作モードに移行するための判定条件は、上記STAがゼロになった場合に限らず、BSSに参加しているどのSTAからも特定時間にわたって信号を受信しなかった場合であってもよい。これは、BSSに参加していたSTAが移動し、ディスコネクションフレームの送信に失敗してしまうほど、APとの距離が大きくなった場合を想定している。たとえば、STAがAPから遠く離れた場所で電源OFFされた場合、ディスコネクションフレームの送信が失敗してしまうため、制御部8で管理しているSTAの総数はゼロにならない。そこで、制御部8では、BSSに参加しているどのSTAからも特定時間にわたって信号を受信しなかった場合、BSSに参加しているSTAが存在しないものとみなし、低消費電力動作モードへ移行する。
【0045】
つづいて、上記APにおける制御部8の処理および上記STAにおける制御部12の処理の一例を、図面を用いて説明する。図4は、APにおける制御部8の処理を示すフローチャートであり、図5は、STAにおける制御部12の処理を示すフローチャートである。
【0046】
まず、APの制御部8では、現在自装置が管理するBSSに参加しているSTA数がゼロかどうか、またはBSSに参加するSTAとの間で特定時間にわたって通信が行われていないかどうか、を確認する(図4、ステップS1、ステップS2)。たとえば、BSSに参加しているSTAが存在し(ステップS1,No)、かつBSSに参加するSTAとの間で通信が行われている場合(ステップS2,No)、制御部8では、上記確認処理を繰り返し実行する。
【0047】
また、上記確認処理において、BSSに参加しているSTA数がゼロになった場合(ステップS1,Yes)、またはBSSに参加するSTAとの間で特定時間にわたって通信が行われていない場合(ステップS2,Yes)、制御部8では、MAC部7およびスリープ制御部9を低消費電力動作モードに設定する(ステップS3)。そして、制御部8は、スリープ制御部9からの指示により、スリープ状態へ移行する(ステップS4)。
【0048】
その後、制御部8は、BSSへの新規参加があった場合に、スリープ制御部9の指示により起床し(ステップS5,Yes)、MAC部7およびスリープ制御部9を通常動作モードに設定する(ステップS6)。以降、制御部8は、上記ステップS1〜S6の処理を繰り返し実行する。
【0049】
一方、STAの制御部12は、必要に応じてMAC部11に対してBSS参加手続き開始を指示する(図5、ステップS11)。
【0050】
このように、本実施の形態においては、低消費電力動作モード時、タイマーとスリープ制御部にのみ常時電源を供給し、ベースバンドブロックと受信処理部には周期的に電源を供給し、電源が供給されている時間帯に受信した信号を復調し、受信フレームを解析することとした。これにより、ベースバンドブロックおよび受信処理部に電源が供給されている時間帯については、低消費電力動作モード時であっても確実にアソシエーションフレームを認識でき、従来のように雑音の影響で低消費電力動作モードから通常動作モードに移行することがなくなるので、低消費電力動作モードを安定的に維持することができる。
【0051】
また、本実施の形態においては、低消費電力動作モード時であっても、STAに対して定期的にビーコンを送信しているため、常時、STAに対してBSSの存在を知らせることができる。
【0052】
(実施の形態2)
図6は、本発明にかかる通信装置として動作する、実施の形態2のアクセスポイント(AP)の構成例を示す図である。なお、前述した実施の形態1と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。本実施の形態では、前述した実施の形態1と異なる構成および処理についてのみ説明する。
【0053】
本実施の形態のAPは、前述した実施の形態1のアンテナ1と切り替えスイッチ2と受信処理部3と送信処理部4とPLL/VCO5とベースバンド処理部6、に加え、ビーコンの送信周期を決定する(前述した実施の形態1とは異なり、起床要求およびスリープ要求を通知するタイミングを決定しない)タイマー23a等を有するMAC部7aと、APにおける実施の形態2の通信方法を制御するCPU,およびROM,RAM等を有する制御部8aと、を備えている。また、ベースバンドブロック10aは、ベースバンド処理部6,データ送受信部21,ビーコン送信部22,タイマー23a等から構成されている。
【0054】
ここで、上記のように構成されるAPの動作を説明する。本実施の形態におけるAPは、通常動作モード(実施の形態1と同様:図3−1参照)で動作中に、たとえば、BSSに参加しているSTAの総数がゼロになった場合、または、BSSに参加するSTAとの間で特定時間にわたって通信が行われていない場合に、低消費電力動作モードへ移行する。低消費電力動作モードへ移行すると、制御部8aは、MAC部7aに対して、低消費電力動作モード時の動作を行うように指示する。そして、MAC部7aでは、ビーコンの送信間隔を決定しているタイマー23aの周期を、通常動作モードの設定値より長くなるように設定する(たとえば、2秒)。
【0055】
図7は、低消費電力動作モード時における、ビーコン送信タイミングと、送信処理部4,受信処理部3,ベースバンドブロック10aへの電源供給タイミングと、を示す図である。ここでは、低消費電力動作モード時のビーコン周期をTstanby(>Tnormal)とする。
【0056】
また、図8は、APにおける制御部8aの処理を示すフローチャートであり、ステップS1およびステップS2の確認処理において、BSSに参加しているSTA数がゼロになった場合(ステップS1,Yes)、またはBSSに参加するSTAとの間で特定時間にわたって通信が行われていない場合(ステップS2,Yes)、制御部8aでは、MAC部7aを低消費電力動作モードに設定する(ステップS21)。
【0057】
なお、ステーション(STA)については、基本的に前述した実施の形態1と同様に動作する。ただし、本実施の形態のAPは、低消費電力動作モードであっても、STAからのアソシエーションフレームをいつでも受信できるので、本実施の形態のSTAは、任意のタイミングでアソシエーション(必要な場合は認証も)を行う。
【0058】
このように、本実施の形態においては、より簡易な構成で、前述した実施の形態1と同様の効果を得ることができるとともに、単位時間当たりのビーコンの送信頻度が減っているので、消費電力を低減できる。
【0059】
(実施の形態3)
つづいて、実施の形態3の処理について説明する。なお、実施の形態3のAPの構成は、前述した実施の形態2の図6と同様である。本実施の形態では、実施の形態1または2と異なる処理についてのみ説明する。
【0060】
実施の形態3のAPは、低消費電力動作モード時、MAC部7aにおけるビーコンの送信を停止する。すなわち、ここでは、タイマー23aの動作を停止させる。一方、BSSへの新規参加があった場合に、タイマー23aの動作を再開させる。なお、低消費電力動作モード時における電源供給状態は、通常モードと同様であり、受信処理部3およびベースバンドブロック10aに電源が供給されている。
【0061】
また、本実施の形態においては、STAが以下の構成となる。図9は、実施の形態3のステーション(STA)の構成例を示す図である。なお、前述した実施の形態1と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0062】
本実施の形態のSTAは、APが管理するBSSへ参加するための信号を送信するBSS参加信号送信部34等を有するMAC部11aと、STAにおける実施の形態3の通信方法を制御するCPU,およびROM,RAM,不揮発性メモリ41等を有する制御部12aと、を備えている。
【0063】
また、図10は、STAにおける制御部12aの処理を示すフローチャートである。本実施の形態のSTAは、制御部12aが、一度アソシエーションしたBSSのID,周波数チャンネルを、不揮発性メモリ41に記憶しておき、BSSに参加したい場合は、ビーコンを受信することなく、不揮発性メモリ41の内容を読み出し(ステップS31)、その内容に基づいて、BSS参加信号送信部34に対してBSSの参加手続き開始を指示する(ステップS32)。そして、STAは、BSS参加信号送信部34がBSSを管理しているAPに対してアソシエーションフレームを送信することによって、所望のBSSに参加する。
【0064】
このように、本実施の形態においては、低消費電力動作モード時にビーコンを停止する場合であっても、簡易な構成で、前述した実施の形態1または2と同様の効果を得ることができる。
【0065】
なお、上記各実施の形態においては、ネットワークシステムとして無線LANシステムを想定した場合について記載したが、これに限らず、本発明にかかる通信装置および通信方法は、親局が周期的にビーコンを送信することによって提供するネットワークサービスの存在を、親局周辺に存在する子局に対して報知するようなシステムに適用することができる。たとえば、BluetoothやUWB(Ultra Wide Band)等の無線PAN(Personal Area Network)に適用することも可能である。ただし、無線PANの場合は、「ピコネット」が上記BSSに相当する言葉となる。
【0001】
本発明は、無線通信システムを構成するアクセスポイントまたはステーションとして動作する通信装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、TV放送やアナログの映像信号をA/D変換した後、無線でデジタル伝送し、モニタで視聴する、というシステムが製品化されている。このようなシステムでは、データの送信機がアクセスポイント(AP)として動作し、モニタがステーション(STA)として動作している。
【0003】
ここで、上記システムにおけるAPとSTAの動作を簡単に説明する。まず、APは、電源ON状態のときに、ビーコンを周期的に送信し、STAからのアソシエーションを待つ。一方、STAは、ビーコンを検出することによりAPの存在を認識し、APに対してアソシエーション信号を送信し、自装置の登録を促す。その後、所望のデータの送信開始を要求する信号を送信する。APは、この信号に基づいて、指定のデータの送信を開始する。
【0004】
また、APに対してデータ送信の停止を要求する場合、STAは、データ送信の停止指示を要求する信号を送信した後、自装置の登録を抹消するためのディスアソシエーション信号を送信する。
【0005】
ただし、上記システムにおいて、APは、たとえば、STAが電源OFF状態であっても、ビーコンを周期的に送信し続け、常にSTAからのアソシエーションを待つための待機状態となっているため、低消費電力の実現が困難である。
【0006】
一方、下記特許文献1には、上記システムでは実現困難な、アクセスポイント(AP)における消費電力の低減方法が開示されている。ここでは、無線LANアクセスポイントの消費電力を低減するために、受信レベルと予め規定された所定の受信レベルとを比較する受信レベル検出比較ブロックを備え、この受信レベル検出比較ブロックの比較結果に応じて、スリープモード(低消費電力動作モード)またはアクティブモード(通常モード)のいずれか一方の動作モードで動作する場合について記載されている。また、アクティブモード動作時に、所定時間にわたってデータの送受信がない場合は、APが、スリープモードへ移行することが記載されている。
【0007】
また、下記特許文献1において、APは、スリープモード時、受信レベル検出比較ブロックにのみ電源供給を行っている。すなわち、スリープモード時は、信号の復調処理やフレームの解析処理等の受信処理を行っていない。また、APは、スリープモード時、送信処理も行っていない。これにより、低消費電力を実現している。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−156788号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記特許文献1に記載の方法においては、受信レベルの比較結果に応じてスリープモードとアクティブモードを切り替えているだけなので、たとえば、不必要な信号によってスリープモードが解除されてしまう可能性がある。たとえば、電子レンジから輻射される電波や、同一もしくは隣接するチャネルを利用している他のBSS(Basic Service Set)の信号の影響で、スリープモードからアクティブモードへ移行してしまう場合がある。すなわち、上記特許文献1の方法では、スリープモードを安定して維持することができない、という問題があった。
【0010】
また、上記特許文献1に記載の方法では、スリープモード時に、サービスの提供を受ける受信側の装置(STA)に対してビーコン等の信号を送信していないため、アクティブモードに移行するまで、BSSの存在を認識する機会がない、という問題もあった。
【0011】
本発明が解決しようとする課題には、不要な信号によってスリープモードが解除される可能性がある、およびAPが管理するBSSの存在をSTAが認識できない場合がある、といった問題が一例として挙げられる。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、無線通信システムにてAPとして動作し、当該システムにおける各STAに対してネットワークの存在を報知する通信装置であって、動作モード(通常動作モードおよび低消費電力動作モード)の設定に関する制御を行う制御部と、ネットワークの存在を報知するためのビーコンの送信周期を決定するタイマーと、前記送信周期に基づいてビーコンを送信するビーコン送信部と、前記制御部が通常動作モードから低消費電力動作モードへの移行を指示した場合に、前記タイマー以外のデータ送受信にかかわるすべての回路(制御部およびビーコン送信部を含む)をスリープ状態(電源供給停止状態)に設定するスリープ制御部と、を備え、前記制御部が通常動作モードから低消費電力動作モードへの移行を指示した場合、前記タイマーは、ビーコンの送信周期を通常動作モード時の送信周期よりも長くなるように設定し、さらに、低消費電力動作モードにて動作中、前記タイマーは、前記スリープ制御部に対して、通常動作モード時よりも長い間隔で送信されているビーコンの送信タイミングよりも第1の時間だけ早いタイミングで起床要求を通知し、さらに、当該ビーコンの送信タイミングから第2の時間経過後にスリープ要求を通知し、前記スリープ制御部は、起床要求を受信した場合に、ネットワーク参加要求の受信処理にかかわる回路に電源を供給し、また、スリープ要求を受信した場合に、当該回路を再度スリープ状態に移行させることを特徴とする。
[0013]
[0014]
[0015]
また、請求項10に記載の発明は、通常動作モードおよび低消費電力動作モードの設定に関する制御を行うモード制御部と、ネットワークの存在を報知するためのビーコンの送信周期を決定するタイマーと、前記送信周期に基づいてビーコンを送信するビーコン送信部と、前記モード制御部が通常動作モードから低消費電力動作モードへの移行を指示した場合に前記タイマー以外のデータ送受信にかかわるすべての回路を電源供給停止状態に設定するスリープ制御部と、を備え、前記モード制御部が通常動作モードから低消費電力動作モードへの移行を指示した場合、前記タイマーは、ビーコンの送信周期を通常動作モード時の送信周期よりも長くなるように設定し、さらに、低消費電力動作モードにて動作中、前記タイマーは、前記スリープ制御部に対して、通常動作モード時よりも長い間隔で送信されているビーコンの送信タイミングよりも第1の時間だけ早いタイミングで起床要求を通知し、さらに、当該ビーコンの送信タイミングから第2の時間経過後にスリープ要求を通知し、前記スリープ制御部は、起床要求を受信した場合に、ネットワーク参加要求の受信処理にかかわる回路に電源を供給し、また、スリープ要求を受信した場合に、当該回路を再度電源供給停止状態に移行させるAP、を含む無線通信システムにてSTAとして動作し、当該システムにおけるAPからのビーコンによりネットワークの存在を認識する通信装置であって、ネットワークへの参加を制御する制御部と、前記APが送信するビーコンを受信するビーコン受信部と、前記制御部からのネットワーク参加手続き開始要求に基づいて、ネットワーク参加要求を送信するネットワーク参加手続き制御部と、を備え、前記ネットワーク参加手続き制御部は、前記APが低消費電力動作モードで動作中、通常動作モード時よりも長い間隔で送信されているビーコンを受信した後、前記AP内で第2の時間が経過するまでの間にネットワーク参加要求を送信することを特徴とする。
[0016]
[0017]
また、請求項14に記載の発明は、無線通信システムにおいて、APとして動作する通信装置が、STAとして動作する通信装置に対して、ビーコンによりネットワークの存在を報知する場合の、APの通信方法であって、通常動作モードで動作中、ネットワークに参加しているSTAの総数がゼロになった場合、またはネットワークに参加しているどのSTAからも特定時間にわたって信号を受信しなかった場合に、低消費電力動作モードへ移行し、ビーコンの送信周期を通常動作モード時の送信周期よりも長くなるように設定し、タイマー以外のデータ送受信にかかわるすべての回路をスリープ状態(電源供給停止状態)に設定する第1のステップと、低消費電力動作モードで動作中、通常動作モード時よりも長い間隔で送信されているビーコンの送信タイミングよりも第1の時間だけ早いタイミングでネットワーク参加要求の受信処理にかかわる回路に電源を供給し、当該ビーコンの送信タイミングから第2の時間経過後に当該回路を再度スリープ状態に移行させる第2のステップと、低消費電力動作モードで動作中、前記ビーコンの送信タイミングから前記第2の時間が経過するまでの間に、前記STAからネットワーク参加要求を受け取った場合、通常動作モードに移行し、ビーコンの送信周期を通常動作モード時の送信周期に戻す第3のステップと、を含むことを特徴とする。
[0018]
[0019]
【図面の簡単な説明】
[0020]
[図1]図1は、実施の形態1のアクセスポイントの構成例を示す図である。
[図2]図2は、実施の形態1のステーションの構成例を示す図である。
[図3−1]図3−1は、通常動作モード時における、ビーコン送信タイミングと、送信処理部,受信処理部,ベースバンドブロックへの電源供給タイミングと、を示す図である。
[図3−2]図3−2は、低消費電力動作モード時における、ビーコン送信タイミングと、送信処理部,受信処理部,ベースバンドブロックへの電源供給タイミングと、を示す図である。
[図4]図4は、アクセスポイントにおける制御部の処理を示すフローチャートである。
[図5]図5は、ステーションにおける制御部の処理を示すフローチャートである。
【図6】図6は、実施の形態2のアクセスポイントの構成例を示す図である。
【図7】図7は、低消費電力動作モード時における、ビーコン送信タイミングと、送信処理部,受信処理部,ベースバンドブロックへの電源供給タイミングと、を示す図である。
【図8】図8は、アクセスポイントにおける制御部の処理を示すフローチャートである。
【図9】図9は、実施の形態3のステーションの構成例を示す図である。
【図10】図10は、ステーションにおける制御部の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0021】
1 アンテナ
2 切り替えスイッチ
3 受信処理部
4 送信処理部
5 PLL/VCO
6 ベースバンド処理部
7,7a,11,11a MAC部
8,8a,12,12a 制御部
9 スリープ制御部
10,10a ベースバンドブロック
21,31 データ送受信部
22 ビーコン送信部
23,23a タイマー
32 ビーコン受信部
33 BSS参加手続き制御部
34 BSS参加信号送信部
41 不揮発性メモリ
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下に、本発明にかかる通信装置および通信方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0023】
(実施の形態1)
図1は、本発明にかかる通信装置として動作する、実施の形態1のアクセスポイント(AP)の構成例を示す図である。このAPは、アンテナ1と、送受信の切り替えスイッチ2と、所定の受信処理を行う受信処理部3と、所定の送信処理を行う送信処理部4と、受信処理部3と送信処理部4に対してクロックを供給するためのPLL/VCO5と、所定のベースバンド処理を行うベースバンド処理部6と、データ送受信部21,ビーコン送信部22,およびビーコンの送信周期を決定するタイマー23等を有するMAC部7と、APにおける実施の形態1の通信方法(動作モード(通常動作モード、低消費電力動作モード)設定方法)を制御するCPU,およびプログラムや処理の過程で発生するデータ等を記憶するROM,RAM等を有する制御部8と、MAC部7からの起床要求,スリープ要求,BSS参加要求受信通知に基づいてスリープ状態を制御するスリープ制御部9と、を備えている。
【0024】
なお、図示のその他のブロックについては、本実施の形態のAPが送信(配信)するデータによって構成が異なり、たとえば、上記APが映像を配信する装置であれば、有線I/Fの代わりにテレビチューナやMPEGエンコーダ等を備えることになる。また、ベースバンドブロック10は、ベースバンド処理部6,データ送受信部21,ビーコン送信部22等から構成され、スリープ制御部9によるスリープ状態の制御の対象となる。また、上記タイマー23は、スリープ制御部9に対して起床要求およびスリープ要求を通知するタイミングを決定するためにも用いられる。
【0025】
また、上記受信処理部3は、アンテナの入力を増幅するローノイズアンプ(LNA)と、受信周波数を中間周波数に変換するダウンコンバータと、中間周波数からベースバンドのIQ信号へ復調する復調回路と、から構成されている。また、送信処理部4は、ベースバンドのIQ信号から中間周波数へ変調する変調回路と、中間周波数を送信周波数に変換するアップコンバータと、送信出力を上げるためのパワーアンプ(PA)と、から構成されている。
【0026】
図2は、実施の形態1のステーション(STA)の構成例を示す図である。上記APと同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。このSTAは、上記APと同様の、アンテナ1と切り替えスイッチ2と受信処理部3と送信処理部4とPLL/VCO5とベースバンド処理部6、に加え、さらに、データ送受信部31,ビーコン受信部32,およびビーコン受信部32からのビーコン受信通知に基づいてAPが管理するBSSへ参加するための制御を行うBSS参加手続き制御部33等を有するMAC部11と、STAにおける通信方法を制御するCPU,およびプログラムや処理の過程で発生するデータ等を記憶するROM,RAM等を有する制御部12と、を備えている。
【0027】
つづいて、上記のように構成されるAPの動作を説明する。本実施の形態におけるAPは、通常動作モードおよび低消費電力動作モードにて動作する機能を備え、通信状況に応じていずれか一つの動作モードで動作する。
【0028】
通常動作モード時、APでは、制御部8の制御により、スリープ制御部9が、制御部8およびベースバンドブロック10に常時電源を供給する。また、図示しないスイッチメカニズムにより、データを送信する場合には送信処理部4に電源を供給し、データを送信しない場合には受信処理部3に電源を供給する。
【0029】
そして、MAC部7内のビーコン送信部22では、ビーコンを周期的に送信する。ビーコン送信の周期は、MAC部7内のタイマー23によって決定される。このビーコン送信は、APが管理するBSSに参加しようとするSTAに対して、BSSの存在を通知するために行う。また、このビーコン送信は、BSSに参加しているSTA間で、システムクロック同期を確立するためにも用いられる。ビーコンの送信周期は、通常、100msec程度に設定されている。
【0030】
また、APでは、STAから、自装置が管理するBSSに参加するためのアソシエーションフレームを所定の受信処理で受信した場合、MAC部7内のデータ送受信部21が、制御部8に対して新規のSTAがBSSに参加したこと(STA参加通知)を通知する。通常動作モードでは、このアソシエーションフレーム、およびBSSに参加しているSTAからのデータフレームを受信する必要がある。したがって、受信処理部3にはフレーム送信時以外の時間帯に電源が供給され、ベースバンドブロック10には常時電源が供給されている。
【0031】
また、STAから、BSSから離脱するためのディスアソシエーションフレーム(あるいはデオーセンティケーションフレーム)を受信した場合、APでは、MAC部7内のデータ送受信部21が、制御部8に対してSTAが離脱したこと(STA離脱通知)を通知する。制御部8では、データ送受信部21から通知される上記STA参加通知およびSTA離脱通知を受け取ることによって、BSSに参加しているSTAの総数を管理する。
【0032】
一方、通常動作モードで動作中に、BSSに参加しているSTAの総数がゼロになった場合、APは、低消費電力動作モードへ移行する。
【0033】
低消費電力動作モードへ移行すると、制御部8は、MAC部7およびスリープ制御部9に対して、低消費電力動作モード時の動作を行うように指示する。また、参加していたSTAに対して何らかのデータ送信を行っていた場合には、それらのデータ送信を停止する。
【0034】
ここで、低消費電力動作モード時のMAC部7の動作を以下に示す。MAC部7では、ビーコンの送信間隔を決定しているタイマー23の周期を、通常動作モードの設定値より長くなるように設定する(たとえば、2秒)。また、ビーコンの送信タイミングよりも所定の時間だけ早いタイミングでスリープ制御部9に対して起床要求を通知するように、タイマー23を設定する。さらに、ビーコンの送信タイミングから所定の時間経過後(たとえば、100msec後)にスリープ制御部9に対してスリープ要求を通知するように、タイマー23を設定する。
【0035】
つぎに、低消費電力動作モード時のスリープ制御部9の動作を以下に示す。スリープ制御部9では、低消費電力動作モードに移行すると、全ブロック(図示の受信処理部3、送信処理部4、ベースバンドブロック10、制御部8に相当)をスリープ状態にする(電源供給を停止する)。そして、スリープ制御部9では、MAC部7内のタイマー23から起床要求を受信した場合に、受信処理部3、送信処理部4、およびベースバンドブロック10を起床させる(電源供給を開始する)。また、MAC部7内のタイマー23からスリープ要求を受信した場合、受信処理部3、送信処理部4、およびベースバンドブロック10をスリープ状態に移行させる。また、受信処理部3、送信処理部4、およびベースバンドブロックが起床されている状態では、図示しないスイッチメカニズムにより、ビーコン等のなんらかのフレームを送信する場合には送信処理部4に電源が供給され、フレームを送信しない場合には受信処理部3に電源が供給される。
【0036】
なお、上記APにおいて、上記RAMに記憶されたデータまたは有線I/Fからのデータ,ビーコンを送信する場合、およびアソシエーションフレーム,ディスアソシエーションフレームを受信する場合、上記制御部8では、たとえば、無線LANのプロトコルに従って送受信処理を制御する。一例として、RAMに記憶されたデータまたは有線I/Fからのデータ等を送信する場合、制御部8は、MAC部7のデータ送受信部21,ベースバンド処理部6,送信処理部4,および切り替えスイッチ2を経由して、アンテナ1から電波として放射するための制御を行う。一方で、アンテナ1で受信した電波を、切り替えスイッチ2,受信処理部3,ベースバンド処理部6,MAC部7のデータ送受信部21を経由して、受信データ(アソシエーションフレームおよびディスアソシエーションフレームに相当)としてCPUに通知するための制御を行う。
【0037】
つづいて、上記のように構成されるSTAの動作を説明する。APからビーコンを受信した場合、STAでは、MAC部11内のビーコン受信部32が、BSS参加手続き制御部33および制御部12に対してビーコン受信を通知し、制御部12が、必要に応じてBSSへの参加手続きの開始を要求する(BSS参加手続き開始要求)。BSS参加手続き制御部33では、BSS参加手続き開始要求を受けると、ビーコン受信部32からのビーコン受信通知を待ち、ビーコン受信通知を受けた時点でアソシエーションフレームをAPに対して送信する(WEP暗号が使われている場合には、アソシエーション前にオーセンティケーションフレームをAPに送信し、認証を行う)。
【0038】
ただし、上記で説明したように、本実施の形態のAPは、低消費電力動作モードで動作中は、ビーコンの送信から所定の時間内でしか、STAからのアソシエーションフレームを受信することができない。したがって、本実施の形態のSTAは、上記時間内にアソシエーション(必要な場合は認証も)を行うことになる。
【0039】
一方、STAがBSSから離脱する場合、BSS参加手続き制御部33では、制御部12の指示でAPに対してディスアソシエーションフレームを送信する(WEP暗号化が使用されている場合には、ディスアソシエーションフレームを送信した後にデオーセンティケーションフレームを送信する)。
【0040】
なお、上記STAにおいて、アソシエーションフレーム,ディスアソシエーションフレームを送信する場合、およびAPから配信されるデータ,ビーコンを受信する場合、制御部12では、たとえば、無線LANのプロトコルに従って送受信処理を制御する。一例として、アソシエーションフレームを送信する場合、制御部12は、MAC部11のデータ送受信部31,ベースバンド処理部6,送信処理部4,および切り替えスイッチ2を経由して、アンテナ1から電波として放射するための制御を行う。一方で、アンテナ1で受信した電波を、切り替えスイッチ2,受信処理部3,ベースバンド処理部6,MAC部11のデータ送受信部31を経由して、受信データ(たとえば、APから配信されるデータに相当)としてCPUに通知するための制御を行う。
【0041】
つづいて、上記で説明したAPにおける一連の動作を時系列的に説明する。図3−1は、通常動作モード時における、ビーコン送信タイミングと、送信処理部4,受信処理部3,ベースバンドブロック10への電源供給タイミングと、を示す図である。図3−2は、低消費電力動作モード時における、ビーコン送信タイミングと、送信処理部4,受信処理部3,ベースバンドブロック10への電源供給タイミングと、を示す図である。
【0042】
なお、図3−1においては、通常動作モード時のビーコン周期をTnormalとし、図3−2においては、低消費電力動作モード時のビーコン周期をTstanbyとし、ビーコン送信後にタイマー23がスリープ要求を通知するまでの時間をtaとし、タイマー23が起床要求を通知するビーコン送信前の時間をtbとする。
【0043】
たとえば、上記時間帯taにアソシエーションフレームを受信した場合、MAC部7では、スリープ制御部9に対してBSS参加要求受信を通知する。また、上記時間帯taにオーセンティケーションフレームを受信し、その認証が正当であると判断した場合、MAC部7では、スリープ制御部9に対してBSS参加要求受信を通知する。この通知を受け、スリープ制御部9では、制御部8を起床させる(同時にその他のブロックを起床させてもよい)。起床後の制御部8は、MAC部7のデータ送受信部21からSTA参加通知を受信し、MAC部7とスリープ制御部9とを通常動作モードに設定する。MAC部7は、通常動作モードに設定されると、ビーコン送信周期を通常動作モードの設定値に変更する。
【0044】
なお、通常動作モードから低消費電力動作モードに移行するための判定条件は、上記STAがゼロになった場合に限らず、BSSに参加しているどのSTAからも特定時間にわたって信号を受信しなかった場合であってもよい。これは、BSSに参加していたSTAが移動し、ディスコネクションフレームの送信に失敗してしまうほど、APとの距離が大きくなった場合を想定している。たとえば、STAがAPから遠く離れた場所で電源OFFされた場合、ディスコネクションフレームの送信が失敗してしまうため、制御部8で管理しているSTAの総数はゼロにならない。そこで、制御部8では、BSSに参加しているどのSTAからも特定時間にわたって信号を受信しなかった場合、BSSに参加しているSTAが存在しないものとみなし、低消費電力動作モードへ移行する。
【0045】
つづいて、上記APにおける制御部8の処理および上記STAにおける制御部12の処理の一例を、図面を用いて説明する。図4は、APにおける制御部8の処理を示すフローチャートであり、図5は、STAにおける制御部12の処理を示すフローチャートである。
【0046】
まず、APの制御部8では、現在自装置が管理するBSSに参加しているSTA数がゼロかどうか、またはBSSに参加するSTAとの間で特定時間にわたって通信が行われていないかどうか、を確認する(図4、ステップS1、ステップS2)。たとえば、BSSに参加しているSTAが存在し(ステップS1,No)、かつBSSに参加するSTAとの間で通信が行われている場合(ステップS2,No)、制御部8では、上記確認処理を繰り返し実行する。
【0047】
また、上記確認処理において、BSSに参加しているSTA数がゼロになった場合(ステップS1,Yes)、またはBSSに参加するSTAとの間で特定時間にわたって通信が行われていない場合(ステップS2,Yes)、制御部8では、MAC部7およびスリープ制御部9を低消費電力動作モードに設定する(ステップS3)。そして、制御部8は、スリープ制御部9からの指示により、スリープ状態へ移行する(ステップS4)。
【0048】
その後、制御部8は、BSSへの新規参加があった場合に、スリープ制御部9の指示により起床し(ステップS5,Yes)、MAC部7およびスリープ制御部9を通常動作モードに設定する(ステップS6)。以降、制御部8は、上記ステップS1〜S6の処理を繰り返し実行する。
【0049】
一方、STAの制御部12は、必要に応じてMAC部11に対してBSS参加手続き開始を指示する(図5、ステップS11)。
【0050】
このように、本実施の形態においては、低消費電力動作モード時、タイマーとスリープ制御部にのみ常時電源を供給し、ベースバンドブロックと受信処理部には周期的に電源を供給し、電源が供給されている時間帯に受信した信号を復調し、受信フレームを解析することとした。これにより、ベースバンドブロックおよび受信処理部に電源が供給されている時間帯については、低消費電力動作モード時であっても確実にアソシエーションフレームを認識でき、従来のように雑音の影響で低消費電力動作モードから通常動作モードに移行することがなくなるので、低消費電力動作モードを安定的に維持することができる。
【0051】
また、本実施の形態においては、低消費電力動作モード時であっても、STAに対して定期的にビーコンを送信しているため、常時、STAに対してBSSの存在を知らせることができる。
【0052】
(実施の形態2)
図6は、本発明にかかる通信装置として動作する、実施の形態2のアクセスポイント(AP)の構成例を示す図である。なお、前述した実施の形態1と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。本実施の形態では、前述した実施の形態1と異なる構成および処理についてのみ説明する。
【0053】
本実施の形態のAPは、前述した実施の形態1のアンテナ1と切り替えスイッチ2と受信処理部3と送信処理部4とPLL/VCO5とベースバンド処理部6、に加え、ビーコンの送信周期を決定する(前述した実施の形態1とは異なり、起床要求およびスリープ要求を通知するタイミングを決定しない)タイマー23a等を有するMAC部7aと、APにおける実施の形態2の通信方法を制御するCPU,およびROM,RAM等を有する制御部8aと、を備えている。また、ベースバンドブロック10aは、ベースバンド処理部6,データ送受信部21,ビーコン送信部22,タイマー23a等から構成されている。
【0054】
ここで、上記のように構成されるAPの動作を説明する。本実施の形態におけるAPは、通常動作モード(実施の形態1と同様:図3−1参照)で動作中に、たとえば、BSSに参加しているSTAの総数がゼロになった場合、または、BSSに参加するSTAとの間で特定時間にわたって通信が行われていない場合に、低消費電力動作モードへ移行する。低消費電力動作モードへ移行すると、制御部8aは、MAC部7aに対して、低消費電力動作モード時の動作を行うように指示する。そして、MAC部7aでは、ビーコンの送信間隔を決定しているタイマー23aの周期を、通常動作モードの設定値より長くなるように設定する(たとえば、2秒)。
【0055】
図7は、低消費電力動作モード時における、ビーコン送信タイミングと、送信処理部4,受信処理部3,ベースバンドブロック10aへの電源供給タイミングと、を示す図である。ここでは、低消費電力動作モード時のビーコン周期をTstanby(>Tnormal)とする。
【0056】
また、図8は、APにおける制御部8aの処理を示すフローチャートであり、ステップS1およびステップS2の確認処理において、BSSに参加しているSTA数がゼロになった場合(ステップS1,Yes)、またはBSSに参加するSTAとの間で特定時間にわたって通信が行われていない場合(ステップS2,Yes)、制御部8aでは、MAC部7aを低消費電力動作モードに設定する(ステップS21)。
【0057】
なお、ステーション(STA)については、基本的に前述した実施の形態1と同様に動作する。ただし、本実施の形態のAPは、低消費電力動作モードであっても、STAからのアソシエーションフレームをいつでも受信できるので、本実施の形態のSTAは、任意のタイミングでアソシエーション(必要な場合は認証も)を行う。
【0058】
このように、本実施の形態においては、より簡易な構成で、前述した実施の形態1と同様の効果を得ることができるとともに、単位時間当たりのビーコンの送信頻度が減っているので、消費電力を低減できる。
【0059】
(実施の形態3)
つづいて、実施の形態3の処理について説明する。なお、実施の形態3のAPの構成は、前述した実施の形態2の図6と同様である。本実施の形態では、実施の形態1または2と異なる処理についてのみ説明する。
【0060】
実施の形態3のAPは、低消費電力動作モード時、MAC部7aにおけるビーコンの送信を停止する。すなわち、ここでは、タイマー23aの動作を停止させる。一方、BSSへの新規参加があった場合に、タイマー23aの動作を再開させる。なお、低消費電力動作モード時における電源供給状態は、通常モードと同様であり、受信処理部3およびベースバンドブロック10aに電源が供給されている。
【0061】
また、本実施の形態においては、STAが以下の構成となる。図9は、実施の形態3のステーション(STA)の構成例を示す図である。なお、前述した実施の形態1と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0062】
本実施の形態のSTAは、APが管理するBSSへ参加するための信号を送信するBSS参加信号送信部34等を有するMAC部11aと、STAにおける実施の形態3の通信方法を制御するCPU,およびROM,RAM,不揮発性メモリ41等を有する制御部12aと、を備えている。
【0063】
また、図10は、STAにおける制御部12aの処理を示すフローチャートである。本実施の形態のSTAは、制御部12aが、一度アソシエーションしたBSSのID,周波数チャンネルを、不揮発性メモリ41に記憶しておき、BSSに参加したい場合は、ビーコンを受信することなく、不揮発性メモリ41の内容を読み出し(ステップS31)、その内容に基づいて、BSS参加信号送信部34に対してBSSの参加手続き開始を指示する(ステップS32)。そして、STAは、BSS参加信号送信部34がBSSを管理しているAPに対してアソシエーションフレームを送信することによって、所望のBSSに参加する。
【0064】
このように、本実施の形態においては、低消費電力動作モード時にビーコンを停止する場合であっても、簡易な構成で、前述した実施の形態1または2と同様の効果を得ることができる。
【0065】
なお、上記各実施の形態においては、ネットワークシステムとして無線LANシステムを想定した場合について記載したが、これに限らず、本発明にかかる通信装置および通信方法は、親局が周期的にビーコンを送信することによって提供するネットワークサービスの存在を、親局周辺に存在する子局に対して報知するようなシステムに適用することができる。たとえば、BluetoothやUWB(Ultra Wide Band)等の無線PAN(Personal Area Network)に適用することも可能である。ただし、無線PANの場合は、「ピコネット」が上記BSSに相当する言葉となる。
Claims (9)
- 無線通信システムにてアクセスポイントとして動作し、当該システムにおける各ステーション(STA)に対してネットワークの存在を報知する通信装置において、
動作モード(通常動作モードおよび低消費電力動作モード)の設定に関する制御を行う制御部と、
ネットワークの存在を報知するためのビーコンの送信周期を決定するタイマーと、
前記送信周期に基づいてビーコンを送信するビーコン送信部と、
前記制御部が通常動作モードから低消費電力動作モードへの移行を指示した場合に、前記タイマー以外のデータ送受信にかかわるすべての回路(制御部およびビーコン送信部を含む)をスリープ状態(電源供給停止状態)に設定するスリープ制御部と、
を備え、
前記制御部が通常動作モードから低消費電力動作モードへの移行を指示した場合、前記タイマーは、ビーコンの送信周期を通常動作モード時の送信周期よりも長くなるように設定し、
さらに、低消費電力動作モードにて動作中、
前記タイマーは、前記スリープ制御部に対して、通常動作モード時よりも長い間隔で送信されているビーコンの送信タイミングよりも第1の時間だけ早いタイミングで起床要求を通知し、さらに、当該ビーコンの送信タイミングから第2の時間経過後にスリープ要求を通知し、
前記スリープ制御部は、起床要求を受信した場合に、ネットワーク参加要求の受信処理にかかわる回路に電源を供給し、また、スリープ要求を受信した場合に、当該回路を再度スリープ状態に移行させることを特徴とする通信装置。 - 前記スリープ制御部は、
低消費電力動作モードにて動作中、ビーコンの送信タイミングから前記第2の時間が経過するまでの間に、自装置が前記STAからネットワーク参加要求を受け取った場合、前記制御部に電源を供給し、
さらに、前記制御部が低消費電力動作モードから通常動作モードへの移行を指示した場合、ビーコンの送信周期を通常動作モード時の送信周期に戻すための制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - 前記制御部は、
通常動作モードで動作中において、ネットワークに参加しているSTAの総数がゼロになった場合、またはネットワークに参加しているどのSTAからも特定時間にわたって信号を受信しなかった場合に、低消費電力動作モードへの移行を指示することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - 通常動作モードおよび低消費電力動作モードの設定に関する制御を行うモード制御部と、ネットワークの存在を報知するためのビーコンの送信周期を決定するタイマーと、前記送信周期に基づいてビーコンを送信するビーコン送信部と、前記モード制御部が通常動作モードから低消費電力動作モードへの移行を指示した場合に前記タイマー以外のデータ送受信にかかわるすべての回路(モード制御部およびビーコン送信部を含む)を電源供給停止状態に設定するスリープ制御部と、を備え、前記モード制御部が通常動作モードから低消費電力動作モードへの移行を指示した場合、前記タイマーは、ビーコンの送信周期を通常動作モード時の送信周期よりも長くなるように設定し、さらに、低消費電力動作モードにて動作中、前記タイマーは、前記スリープ制御部に対して、通常動作モード時よりも長い間隔で送信されているビーコンの送信タイミングよりも第1の時間だけ早いタイミングで起床要求を通知し、さらに、当該ビーコンの送信タイミングから第2の時間経過後にスリープ要求を通知し、前記スリープ制御部は、起床要求を受信した場合に、ネットワーク参加要求の受信処理にかかわる回路に電源を供給し、また、スリープ要求を受信した場合に、当該回路を再度電源供給停止状態に移行させるアクセスポイント(AP)、を含む無線通信システムにてステーションとして動作し、当該システムにおけるAPからのビーコンによりネットワークの存在を認識する通信装置において、
ネットワークへの参加を制御する制御部と、
前記APが送信するビーコンを受信するビーコン受信部と、
前記制御部からのネットワーク参加手続き開始要求に基づいて、ネットワーク参加要求を送信するネットワーク参加手続き制御部と、
を備え、
前記ネットワーク参加手続き制御部は、前記APが低消費電力動作モードで動作中、通常動作モード時よりも長い間隔で送信されているビーコンを受信した後、前記AP内で第2の時間が経過するまでの間にネットワーク参加要求を送信することを特徴とする通信装置。 - 前記ネットワークは、無線LANシステムにおけるBSS(Basic Service Set)であることを特徴とする請求項1、3、7または10に記載の通信装置。
- 前記ネットワークは、無線PANシステムにおけるピコネットであることを特徴とする請求項1、3、7または10に記載の通信装置。
- 無線通信システムにおいて、アクセスポイント(AP)として動作する通信装置が、ステーション(STA)として動作する通信装置に対して、ビーコンによりネットワークの存在を報知する場合の、APの通信方法であって、
通常動作モードで動作中、ネットワークに参加しているSTAの総数がゼロになった場合、またはネットワークに参加しているどのSTAからも特定時間にわたって信号を受信しなかった場合に、低消費電力動作モードへ移行し、ビーコンの送信周期を通常動作モード時の送信周期よりも長くなるように設定し、タイマー以外のデータ送受信にかかわるすべての回路をスリープ状態(電源供給停止状態)に設定する第1のステップと、
低消費電力動作モードで動作中、通常動作モード時よりも長い間隔で送信されているビーコンの送信タイミングよりも第1の時間だけ早いタイミングでネットワーク参加要求の受信処理にかかわる回路に電源を供給し、当該ビーコンの送信タイミングから第2の時間経過後に当該回路を再度スリープ状態に移行させる第2のステップと、
低消費電力動作モードで動作中、前記ビーコンの送信タイミングから前記第2の時間が経過するまでの間に、前記STAからネットワーク参加要求を受け取った場合、通常動作モードに移行し、ビーコンの送信周期を通常動作モード時の送信周期に戻す第3のステップと、
を含むことを特徴とする通信方法。 - 前記ネットワークは、無線LANシステムにおけるBSS(Basic Service Set)であることを特徴とする請求項14に記載の通信方法。
- 前記ネットワークは、無線PANシステムにおけるピコネットであることを特徴とする請求項14に記載の通信方法。
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