JP4434441B2

JP4434441B2 - Contact material for river water purification facilities

Info

Publication number: JP4434441B2
Application number: JP2000202728A
Authority: JP
Inventors: 正憲飯田
Original assignee: 株式会社イイダ微研
Priority date: 2000-07-04
Filing date: 2000-07-04
Publication date: 2010-03-17
Anticipated expiration: 2020-07-04
Also published as: JP2002018461A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、汚濁河川水をバイパスして微生物による浄化処理を行う浄化施設に用いる接触材に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
下水道整備が遅れている地方都市に於いては、生活排水の多くは未処理のまま、直接、河川に放流されているところが多く、このため河川水は汚染されて周辺の生活環境の悪化を招いている。
【０００３】
このような汚濁河川水の浄化には、河川に直接浄化材を投入して浄化する方法と、汚濁河川水の一部をバイパスさせて浄化施設に導入して浄化処理を行い、再び河川に戻す方法とがあって、河川の規模や汚濁度合いなどを勘案して適宜選択して採用している。この内、バイパスさせて浄化施設で浄化する浄化方法には、微生物処理や薬剤による凝集沈殿処理等があるが、微生物処理を採用しているところが多い。
【０００４】
この微生物処理の一例を説明すると、先ず、取り入れた汚濁河川水は、浄化施設の嫌気濾床槽で土砂や大きな浮遊物質を取り除き、小さな浮遊物質中の有機物を濾床に生息させた嫌気性微生物によって分解させる。次いでこの汚濁河川水は接触曝気槽に導入し、接触材に付着して生息している好気性微生物によってその中の有機物を分解させる。ここで微生物は接触曝気槽内で付着と剥離とを繰り返し、その一部は懸濁物質として処理対象の河川水と共に次工程の好気濾床槽に送られ、槽内の濾材を通過する過程で付着や凝集によって取り除かれ、処理対象の河川水は透明な処理水となって河川に戻されるものである。
【０００５】
このような汚濁河川水の微生物による浄化施設にあっては、一般に、処理水量が大きいために前記接触曝気槽内での滞留時間をできるだけ短くしたいことから、浄化を司る微生物を健全な状態で、高単位に付着させ、かつ生息させておくことのできる接触材の選定が重要なものとなっている。
【０００６】
また、河川水の水温は季節によって変化し、云うまでもなく、夏季は高温に、冬季は低温になるため、この季節の変化に伴う水温の変化にしたがって、前記接触曝気槽の中で浄化処理を司る微生物相も変わってくるものとなる。
即ち、夏季の水温が高い時には、付着力が弱く、後生動物に捕食され易い、増殖速度の速い細菌類が優先した微生物相になり、冬季の水温が低い時には、付着力が強く、後生動物に捕食され難く閉塞を起こし易い、増殖速度の遅い糸状菌類が優先した微生物相になってくる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような観察結果より、本発明者は、効率の良い微生物処理を行うには、夏季と冬季とでは、それぞれの時期に優先する微生物相に適合する異なった種類の接触材を用いて処理することが、対応する時期の微生物にとって活動条件が良好となり、それぞれの時期に最良の処理結果が得られるとの知見に至った。
【０００８】
しかして、このように季節に応じて変化する接触曝気槽内の微生物相の変化に対応すべく、前記接触曝気槽内にセットした接触材を、それぞれの季節に適合するものに入れ替えることで、年間を通じて安定した処理結果が得られることとなるものであるが、この入れ替え作業に、手間や経費が掛かり過ぎるという問題点がある。
【０００９】
そこで、本発明は、一度投入すれば、季節の変化によっても交換の必要がなく、河川水の浄化施設の接触曝気槽内に浄化を司る微生物を年間を通じて健全な状態で生息・増殖させることができる河川水の浄化施設用接触材を提供することを解決の課題とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本発明の１は、液体の出入りが可能な容器の内部を第１充填室及び第２充填室に区画し、上記第１充填室には、端面が円形又は角形で表面が平滑であり、かつ口径が３０〜４０ｍｍ、長さが４０〜６０ｍｍである筒状体を多数個充填し、上記第２充填室には多孔性部材を多数個充填して構成した河川水の浄化施設用接触材である。
【００１３】
本発明の２は、本発明の１の河川水の浄化施設用接触材に於いて、前記多孔性部材を、表面が多孔性の無機質焼成体であって、その直径が３０〜６０ｍｍの無機質焼成体に構成したものである。
【００１４】
【発明の実施の形態】
本発明は、汚濁河川水をバイパスさせて微生物によって浄化処理を行う浄化施設の接触曝気槽に用いる河川水の浄化施設用接触材である。
これは、その内部に液体の出入りが自由にできるような容器の内部を仕切って第１充填室及び第２充填室の２室を設け、第１充填室及び第２充填室にそれぞれ対応する部材を充填して接触材としたものである。上記第１充填室には、河川水が低温の時に優先する微生物が好ましく生息・増殖できるように、端面が円形又は多角形の筒状体で、かつその口径が３０〜４０ｍｍ、長さが４０〜６０ｍｍ程度に形成された筒状体を多数ランダムに充填して冬季用の接触材とする。また第２充填室には、河川水が高温の時に優先する微生物が好ましく生息・増殖できるように、微細な多数の孔を備えた多孔性部材を多数個充填して夏季用の接触材とする。
【００１５】
前記容器としては、液体の出入りが自由にできる種々の容器を採用することができる。たとえば、網状の袋、多数の小孔を開口した管状体又は多数の小孔を空けた楕円球状体等で、その長さ又は長径を２００〜４００mm、太さ又は短径を１００〜３００mm程度に形成したもの、あるいは多数の小孔を空けた球状体であって、その径を１００〜４００mmに形成したもの等である。
このような液体の出入りが自由な容器を採用することによって、汚濁河川水と容器の中に入れて使用する接触材との接触が良好になって、効率のよい微生物処理ができるようになると共に、汚濁河川水が淀みを作って部分的に嫌気状態となることが無く悪臭を発生することがないものとなる。
【００１６】
前記容器として採用する網状の袋は、ナイロン、ポリエステル又はポリプロピレンなどの合成繊維を用いてその目開きを３０ｍｍ前後程度以上に編み上げたもの、また前記管状体、前記球状体及び前記楕円球状体は、ポリ塩化ビニルやポリエステル又はポリウレタン等のプラスチックによって成形し、その表面に３０ｍｍ前後程度以上の孔を多数開口したものが好ましく用いられる。なお上記目開き又は径は閉塞を生じさせないために、できるだけ大寸法であるのが良いが、云うまでもなく、容器に充填する部材が上記網の目又は上記孔から出てしまわないサイズである必要もあり、それ故、充填する部材のサイズより僅かに小さい程度とするのがよい。もし充填する部材のサイズが３０ｍｍ径程度である場合には、これより僅かに小さい、たとえば、２９ｍｍに定めれば良い。
【００１７】
そしてその容器の中央部付近には仕切りを設けて２室に区画し、第１充填室及び第２充填室を形成する。その仕切り材は容器に採用した材料と同じ材料を用いて形成するのが良い。
【００１８】
前記第１充填室には、河川水が低温の時に優先して増殖してくる微生物が好ましく生息・増殖できるように、端面が円形又は多角形の筒状体で、かつその口径が３０〜４０ｍｍ、長さが４０〜６０ｍｍ程度に形成された筒状体をランダムに多数個充填し、内部に多数の空間を発生させる。
【００１９】
前記筒状体は、その材質としては表面を平滑に構成し得るポリ塩化ビニルやポリエステル又はポリウレタン等のプラスチックが好ましく用いられる。
【００２０】
前記第１充填室をこのように構成することによって、本発明の河川水の浄化施設用接触材を前記接触曝気槽の中に投入して用いた場合には、該第一充填室に空間が大きく確保されて閉塞を起し難くなるので、冬季の水温が低い時に優先して増殖してくる糸状菌類の生息に好ましいものとなる。また、その結果、冬季の処理水質が安定したものとなる。
【００２１】
他方、前記第２充填室には、河川水が高温の時に優先して増殖してくる微生物が、好ましく生息・増殖できるように、たとえば、微細な多数の孔を備えた多孔性部材を多数個充填する。上記多孔性部材としては、多孔性の無機質焼成体が適当であり、多孔性のセラミック球体又は楕円球体等であって、その直径（短径）を３０〜６０mm程度に設定したもの等を採用することができる。
【００２２】
前記第２充填室をこのように構成することによって、本発明の河川水の浄化施設用接触材を前記接触曝気槽の中に投入して用いた場合には、充填した多孔性部材が文字通り多孔性であるので、夏季の水温が高い時に優先して増殖してくる細菌類が、その微細小孔に進入して付着し易くなり、ミジンコや巻き貝等の後生動物に捕食され難くなり、コロニーの分散が防止されて、細菌類の生息に好ましいものとなる。
また、その結果、夏季の処理水質が安定したものになると共に、微細な懸濁物質が多数の微細小孔に吸着されて処理水の濁りも無くなる。
【００２３】
このように本発明の河川水の浄化施設用接触材は、一つの容器の中を二つの部屋に分けて、それぞれに全く異なった特性を保持した部材を配して構成したものである。そしてこの河川水の浄化施設用接触材を前記接触曝気槽の中にランダムに多数個を投入しておくことによって、水温に応じて生息・増殖してくる浄化を司る各種微生物は、微生物自らが判断して第１又は第２充填室に移動し、いずれか生息しやすい接触材に付着して健全なコロニーを作るようになるものである。
【００２４】
このようにして前記接触曝気槽内には、夏季に活躍する微生物と冬季に活躍する微生物とを、それぞれ別個の充填室に健全な状態で生息させておくことができるものとなり、それ故、季節の変動にかかわらず、汚濁河川水を一年を通じて安定した状態で効率よく浄化処理することができるものとなる。
また、本発明の河川水の浄化施設用接触材は、夏季に適する接触材と冬季に適する接触材とを共存させてあるので、季節の合間に接触材の入替えをする等の必要は全く無く、その手間や経費も掛からないものとなる。
【００２５】
更に、本発明の河川水の浄化施設用接触材はその構造が簡単であり、容易に入手できる材料によって構成したので、安価に製造することができる。
【００２６】
なお、本発明の河川水の浄化施設用接触材は、通常は、なかなか目詰まりを起こすようなことにはならないが、台風や大雨で濁った河川水が前記接触曝気槽の中に多量に導入されるようなことがあれば、若干の目詰まりを起こす場合もあり得る。しかしこのような場合は、逆洗によってこれを洗浄することで接触材の能力を回復させることが容易にできる。
【００２７】
【実施例】
以下、本発明の二つの実施例を図面を参照しながら詳細に説明する。
図１は、実施例１の河川水の浄化施設用接触材の概略斜視図、図２は、実施例１の河川水の浄化施設用接触材に用いる筒状充填材の概略斜視図、図３は、実施例１の河川水の浄化施設用接触材に用いる球状充填材の概略斜視図、図４は、実施例２の河川水の浄化施設用接触材の一部切欠概略斜視図である。
【００２８】
＜実施例１＞
図１に示すように、長さ３２０mm、幅２００mmのポリプロピレン製の網状の袋（容器）１の長さ方向中央部に同様のポリプロピレン製の網状の材料で仕切り２を設け、その両側に第１充填室３と第２充填室４とを形成する。なお上記網状の袋１の網目の目開きは３０mm×３０mmに設定した。上記第１充填室３には、図２に示したような表面が平滑なポリ塩化ビニル製の筒状充填材５を多数個ランダムに充填し、上記第２充填室４には、図３に示すような多孔性セラミックス製の球状充填材６を多数個充填して、実施例１の河川水の浄化施設用接触材を作成した。
【００２９】
なお前記筒状充填材５は口径を３５mm、長さを５５mmに設定したものを採用し、前記球状充填材６は径を３５mmに設定したものを採用した。
【００３０】
このように作成した実施例１の河川水の浄化施設用接触材を、某河川をバイパスさせて設置した河川水の浄化施設の接触曝気槽の中に通常用いられる接触材量と同程度に投入して使用に供した。これらの投入は特に向きを定めず、ランダムに行った。
【００３１】
＜実施例２＞
図４に示すように、長さ３２０mm、太さ１６０mmの両端及び周側に口径３２mmの多数の貫通孔７を開口したポリ塩化ビニル製の管状体（容器）１１を用い、その長さ方向の中央部付近に同じポリ塩化ビニル製のプラスチック材料で仕切り２２を構成し、その両側に第１充填室３３と第２充填室４４とを形成する。上記第１充填室３３には、図２に示すような表面が平滑なポリ塩化ビニル製の筒状充填材５を多数個ランダムに充填し、上記第２充填室４４には、図３に示すような球状充填材６を多数個充填して、実施例２の河川水の浄化施設用接触材を作成した。
【００３２】
このように作成した実施例２の河川水の浄化施設用接触材を、別の某河川をバイパスさせて設置した河川水の浄化施設の接触曝気槽の中に、通常用いられる接触材量と同程度を投入して使用に供した。これらの投入は特に向きを定めずランダムに行った。
【００３３】
次に、前記実施例１及び前記実施例２による河川水の浄化施設用接触材を１年６ケ月間に渡ってテスト使用した結果を表１に示す。その間に観察した試験項目は次の通りで、視覚及び顕微鏡により観察してその記録をまとめた。
＜試験項目＞
１．夏季の微生物相の状態２．夏季の処理水の状態
３．夏季の接触材の状態
４．冬季の微生物相の状態５．冬季の処理水の状態
６．冬季の接触材の状態
【００３４】
【表１】

【００３５】
前記表１に示した実施例１及び実施例２の結果から判るように、実施例の河川水の浄化施設用接触材は、夏季、冬季のいずれに於いても微生物の生息に非常に良好なものであることが確認されたと共に、その処理水は濁りが無く透明なものが得られるものであった。また実施例１の網状の袋１にも実施例２の管状体１１にも閉塞が生じるような事情がなく、常時、良好な状態を保持していた。
【００３６】
【発明の効果】
従って、本発明の１の河川水の浄化施設用接触材によれば、容器として液体の出入りが行われ得るものを採用したので、この中に充填する各充填材（接触材）と汚濁河川水との接触が良好になり、効率のよい微生物処理ができるとともに、汚濁河川水がこの中に淀みを作ることもない。それ故、そのような部位に生じる嫌気状態の発生もなく、これに起因する悪臭の発生もない。
【００３７】
また、一つの容器の中を二つの充填室に分けて、それぞれに全く異なった特性を保持した充填材（接触材）、即ち、各充填室に充填して多数の大きな空間を生じさせる充填材（接触材）と多数の微細孔を備えた充填材（接触材）とを配したので、河川水の水温に応じて、それぞれの季節に優先して増殖してくる微生物は、微生物自らが判断してそれぞれ生息しやすい充填材（接触材）に付着して健全なコロニーを作るようになる。より具体的には、各充填室に充填して多数の大きな空間を生じさせる充填材（接触材）には、冬季に優先して増殖する糸状菌類が付着してコロニーを作り、多数の微細孔を備えた充填材（接触材）には夏季に優先して増殖する細菌類が付着してコロニーを作るようになる。したがって本発明の１の河川水の浄化施設用接触材によれば、それぞれの季節にそれぞれ優先して増殖する微生物が付着してコロニーを作り得る要素を持っているため、汚濁河川水は年間を通じて安定した状態で、効率よく微生物処理をすることができるものとなる。
【００３８】
また、以上のように、夏季に優先して増殖する微生物に適した充填材（接触材）と、冬季に優先して増殖する微生物に適した充填材（接触材）とを共存させたので、たとえば、季節の合間に、充填材（接触材）を、次の季節に適合する充填材（接触材）に入替えるような作業は全く必要なく、それ故、その手間や経費も掛からないものとなった。
【００３９】
更に、その構造が簡単であり、容易に入手できる材料によって構成したので、安価に製造することができるものである。
【００４０】
また本発明の１の河川水の浄化施設用接触材によれば、口径が３０〜４０ｍｍ、長さが４０〜６０ｍｍで、端面が円形又は多角形であり、かつ表面が平滑である筒状体を採用し、前記容器の第１充填室には、その多数個をランダムに充填したものであり、それ故、その表面は閉塞を起こし難いものとなり、冬季に優先して増殖してくる糸状菌類を健全に生息させることができるような接触材になる。また、その結果、冬季の処理水質が安定したものとなる。
【００４２】
本発明の２の河川水の浄化施設用接触材によれば、前記多孔性部材を、表面に多数の微細孔を有する無機質焼成体に構成し、その径を３０〜６０ｍｍに成形し、前記容器の第２充填室には、その多数個を充填したので、夏季に優先して増殖してくる細菌類を付着させ、健全に生息させることができるような接触材になる。その結果、夏季の処理水質が安定したものとなると共に、微細な懸濁物質が多数の微細孔に吸着されて処理水の濁りも無くなる。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例１の河川水の浄化施設用接触材の概略斜視図。
【図２】実施例１の河川水の浄化施設用接触材に用いる筒状充填材の概略斜視図。
【図３】実施例１の河川水の浄化施設用接触材に用いる球状充填材の概略斜視図。
【図４】実施例２の河川水の浄化施設用接触材の一部切欠概略斜視図。
【符号の説明】
１網状の袋（容器）
２、２２仕切り
３、３３第１充填室
４、４４第２充填室
５筒状充填材
６球状充填材
７貫通孔
１１管状体（容器）[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a contact material used in a purification facility that performs purification treatment with microorganisms by bypassing polluted river water.
[0002]
[Prior art]
In local cities where the development of sewerage systems is delayed, most of the domestic wastewater is left untreated and directly discharged into rivers, so that river water is contaminated and the surrounding living environment deteriorates. It is.
[0003]
In order to purify such polluted river water, a method of purifying the river directly by introducing a purifying material, a part of the polluted river water being bypassed and introduced into a purification facility, the purification treatment is performed, and the river is returned to the river again. There is a method, and it is appropriately selected and adopted in consideration of the river scale and the degree of pollution. Among these, purification methods for bypassing and purifying in purification facilities include microbial treatment and coagulation sedimentation treatment with chemicals, but many employ microbial treatment.
[0004]
To explain an example of this microbial treatment, first, the contaminated river water was removed from the anaerobic filter bed tank of the purification facility, and the anaerobic microorganisms in which organic substances in the small suspended matter were inhabited on the filter bed. To disassemble. Next, this polluted river water is introduced into the contact aeration tank, and the organic matter therein is decomposed by the aerobic microorganisms attached to the contact material and living there. Here, microorganisms repeatedly attach and detach in the contact aeration tank, a part of which is sent to the aerobic filter bed tank of the next process together with the river water to be treated as a suspended substance and passes through the filter medium in the tank Thus, the river water to be treated is returned to the river as transparent treated water.
[0005]
In such a purification facility for polluted river water microorganisms, in general, since the amount of treated water is large, it is desirable to shorten the residence time in the contact aeration tank as much as possible. It is important to select a contact material that can be attached to a high unit and kept inhabited.
[0006]
The temperature of river water changes depending on the season, and needless to say, the temperature in summer is high and the temperature in winter is low. Therefore, purifying treatment in the contact aeration tank according to the change in water temperature accompanying this change in season. The microbiota that governs this will also change.
That is, when the water temperature in summer is high, the adherence is weak, and bacteria with a fast growth rate that are easy to be eaten by metazoans become the preferred microflora, and when the water temperature in winter is low, the adhesion is strong and Filamentous fungi with a slow growth rate, which are less likely to be predated and easily clogged, become the preferred microflora.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
From the observation results as described above, the present inventor, in order to perform efficient microbial treatment, in the summer and winter, the treatment is performed using different types of contact materials that are compatible with the microbial flora that prevails in each season. This has led to the finding that the activity conditions are good for the microorganisms of the corresponding period and that the best treatment results are obtained at each period.
[0008]
Thus, in order to cope with the change in the microflora in the contact aeration tank that changes according to the season in this way, by replacing the contact material set in the contact aeration tank with a material suitable for each season, Although a stable processing result can be obtained throughout the year, there is a problem that this replacement work takes too much time and money.
[0009]
Therefore, once the present invention is introduced, there is no need to replace it even when the season changes, and microorganisms that control purification can be inhabited and propagated in a healthy state throughout the year in a contact aeration tank of a river water purification facility. The problem to be solved is to provide a contact material for river water purification facilities.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
1 of the present invention divides the inside of a container capable of entering and exiting a liquid into a first filling chamber and a second filling chamber, and the first filling chamber has a circular or square end surface and a smooth surface, and It is filled with a large number of cylindrical bodies having a diameter of 30 to 40 mm and a length of 40 to 60 mm , and the second filling chamber is a contact material for a purification facility for river water constituted by a large number of porous members. is there.
[0013]
According to 2 of the present invention, in the contact material for purification of river water according to 1 of the present invention, the porous member is an inorganic fired body having a porous surface and having a diameter of 30 to 60 mm. Constructed on the body.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention is a contact material for a river water purification facility used in a contact aeration tank of a purification facility that bypasses polluted river water and performs purification treatment with microorganisms.
This is provided with two chambers, a first filling chamber and a second filling chamber, by partitioning the inside of the container so that liquid can freely enter and exit, and corresponding members respectively to the first filling chamber and the second filling chamber Is used as a contact material. In the first filling chamber, the end face is a circular or polygonal cylindrical body, and its diameter is 30 to 40 mm, and the length is 40 so that microorganisms preferential when the river water is cold can preferably inhabit and multiply. A large number of cylindrical bodies formed to have a diameter of about 60 mm are randomly filled to form a contact material for winter. In addition, the second filling chamber is filled with a large number of porous members having a large number of fine pores so that the preferred microorganisms can inhabit and multiply when the river water is hot, thereby providing a contact material for summer. .
[0015]
As the container, various containers that can freely enter and exit the liquid can be adopted. For example, in a net-like bag, a tubular body having a large number of small holes, or an elliptical spherical body having a large number of small holes, the length or major axis is about 200 to 400 mm, and the thickness or minor diameter is about 100 to 300 mm. These are formed, or a spherical body having a large number of small holes and having a diameter of 100 to 400 mm.
By adopting such a container that allows free entry and exit of the liquid, the contact between the contaminated river water and the contact material used in the container is improved, and efficient microbial treatment can be performed. The polluted river water does not become partially anaerobic due to the stagnation and does not generate bad odor.
[0016]
The net-like bag used as the container is one in which the mesh is knitted to about 30 mm or more using synthetic fibers such as nylon, polyester or polypropylene, and the tubular body, the spherical body and the elliptical spherical body are: It is preferable to use a material that is molded from plastic such as polyvinyl chloride, polyester, or polyurethane and that has a large number of holes of about 30 mm or more on the surface. The opening or diameter should be as large as possible in order not to cause clogging, but it is needless to say that the member filled in the container does not protrude from the mesh or the hole. must also, therefore, it is preferable to be about not slightly smaller than a size of the member to be filled. If the size of the member to be filled is about 30 mm, it may be set slightly smaller than this, for example, 29 mm.
[0017]
A partition is provided in the vicinity of the center of the container to divide into two chambers to form a first filling chamber and a second filling chamber. The partition material is preferably formed using the same material as that adopted for the container.
[0018]
In the first filling chamber, the end face is a circular or polygonal cylindrical body and has a diameter of 30 to 40 mm so that microorganisms that proliferate preferentially when the river water is cold can inhabit and multiply. A large number of cylindrical bodies having a length of about 40 to 60 mm are filled at random to generate a large number of spaces inside.
[0019]
As the material of the cylindrical body, plastic such as polyvinyl chloride, polyester, or polyurethane, which can have a smooth surface, is preferably used.
[0020]
By configuring the first filling chamber in this manner, when the contact material for river water purification facility of the present invention is used by being put into the contact aeration tank, there is a space in the first filling chamber. Since it is ensured large and it is difficult to cause clogging, it is preferable for inhabiting filamentous fungi that preferentially proliferate when the water temperature in winter is low. As a result, the quality of the treated water in winter becomes stable.
[0021]
On the other hand, in the second filling chamber, for example, a large number of porous members having a large number of fine holes are provided so that microorganisms that proliferate preferentially when the river water is hot can inhabit and multiply. Fill. As the porous member, a porous inorganic fired body is suitable, and a porous ceramic sphere or ellipsoidal sphere having a diameter (short axis) set to about 30 to 60 mm is adopted. be able to.
[0022]
By configuring the second filling chamber in this way, when the contact material for river water purification facility of the present invention is put into the contact aeration tank and used, the filled porous member is literally porous. Therefore, bacteria that preferentially proliferate when the water temperature in summer is high are likely to enter the micropores and adhere to them, making it difficult for prey animals such as daphnia and snails to prey, Dispersion is prevented, which is favorable for bacterial habitat.
As a result, the quality of treated water in the summer is stabilized, and fine suspended solids are adsorbed by a large number of fine pores, and the turbidity of treated water is eliminated.
[0023]
As described above, the contact material for river water purification facility according to the present invention is configured by dividing one container into two rooms and arranging members each having completely different characteristics. By putting a large number of contact materials for purification of river water into the contact aeration tank at random, various microorganisms governing purification that inhabit and proliferate according to the water temperature can be It judges and moves to the 1st or 2nd filling chamber, and adheres to the contact material which tends to live, and makes a healthy colony.
[0024]
In this way, in the contact aeration tank, microorganisms active in the summer and microorganisms active in the winter can be inhabited in separate filling chambers in a healthy state. Regardless of the fluctuations, the polluted river water can be efficiently purified in a stable state throughout the year.
Further, the contact material for river water purification facilities of the present invention coexists with a contact material suitable for summer and a contact material suitable for winter, so there is no need to replace the contact material between seasons. , It will not take time and expense.
[0025]
Furthermore, since the contact material for purification facilities for river water according to the present invention has a simple structure and is made of a readily available material, it can be manufactured at low cost.
[0026]
Note that the contact material for river water purification facilities of the present invention usually does not cause clogging, but a large amount of river water that is turbid due to typhoons or heavy rain is introduced into the contact aeration tank. If this happens, some clogging may occur. However, in such a case, the ability of the contact material can be easily restored by washing it by back washing.
[0027]
【Example】
Hereinafter, two embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
1 is a schematic perspective view of a contact material for a river water purification facility of Example 1, FIG. 2 is a schematic perspective view of a cylindrical filler used for the contact material for a river water purification facility of Example 1, FIG. These are the schematic perspective views of the spherical filler used for the contact material for river water purification facilities of Example 1, and FIG. 4 is the partial notch schematic perspective view of the contact material for river water purification facilities of Example 2. FIG.
[0028]
<Example 1>
As shown in FIG. 1, a partition 2 is provided with a similar polypropylene net-like material at the center in the length direction of a polypropylene net-like bag (container) 1 having a length of 320 mm and a width of 200 mm. A filling chamber 3 and a second filling chamber 4 are formed. The mesh size of the mesh bag 1 was set to 30 mm × 30 mm. The first filling chamber 3 is randomly filled with a large number of cylindrical filling materials 5 made of polyvinyl chloride having a smooth surface as shown in FIG. 2, and the second filling chamber 4 is filled with the structure shown in FIG. Many spherical fillers 6 made of porous ceramics as shown in the drawing were filled to prepare a contact material for river water purification facility of Example 1.
[0029]
The cylindrical filler 5 was set to have a diameter of 35 mm and a length of 55 mm, and the spherical filler 6 was set to have a diameter of 35 mm.
[0030]
The contact material for the river water purification facility of Example 1 created in this way is put into the contact aeration tank of the river water purification facility installed by bypassing the Yodo River to the same extent as the amount of contact material normally used. And used. These input is not particularly oriented, I went to the random.
[0031]
<Example 2>
As shown in FIG. 4, a tubular body (container) 11 made of polyvinyl chloride having a large number of through-holes 7 having a diameter of 32 mm on both ends and a peripheral side having a length of 320 mm and a thickness of 160 mm is used. The partition 22 is made of the same plastic material made of polyvinyl chloride near the center, and the first filling chamber 33 and the second filling chamber 44 are formed on both sides thereof. The first filling chamber 33 is randomly filled with a large number of cylindrical filling materials 5 made of polyvinyl chloride having a smooth surface as shown in FIG. 2, and the second filling chamber 44 is shown in FIG. A large number of such spherical fillers 6 were filled to prepare the contact material for river water purification facility of Example 2.
[0032]
The contact material for the river water purification facility of Example 2 created in this way is the same as the amount of contact material normally used in the contact aeration tank of the river water purification facility installed by bypassing another river. The grade was used for use. These inputs were made randomly without any particular direction.
[0033]
Next, Table 1 shows the results of testing and using the contact materials for river water purification facilities according to Example 1 and Example 2 over one year and six months. The test items observed during that time were as follows, and the records were summarized by observation with a visual and microscope.
<Test items>
1. 1. State of microflora in summer 2. State of treated water in summer 3. Condition of contact material in summer 4. State of microflora in winter 5. State of treated water in winter Condition of contact material in winter season [0034]
[Table 1]

[0035]
As can be seen from the results of Example 1 and Example 2 shown in Table 1, the contact material for the river water purification facility of the example is very good for inhabiting microorganisms in both summer and winter. It was confirmed that the treated water was not turbid and transparent. Further, there was no circumstance that would cause the mesh bag 1 of Example 1 and the tubular body 11 of Example 2 to be clogged, and the good condition was always maintained.
[0036]
【The invention's effect】
Therefore, according to the contact material for purification of river water according to the first aspect of the present invention, a container capable of entering and exiting the liquid is adopted as the container. Therefore, each filler (contact material) to be filled therein and the contaminated river water are used. The microbial treatment is efficient and the contaminated river water does not make any stagnation. Therefore, there is no occurrence of an anaerobic state occurring in such a region, and there is no generation of malodor caused by this.
[0037]
In addition, a container is divided into two filling chambers, each having a completely different characteristic (contact material), that is, a filling material that fills each filling chamber and creates a large number of spaces. (Contact material) and a filler (contact material) with a large number of micropores are arranged, so that the microorganisms determine the microorganisms that preferentially grow in each season according to the water temperature of the river water. As a result, they adhere to fillers (contact materials) that are liable to inhabit and form healthy colonies. More specifically, a filler (contact material) that fills each filling chamber to create a large number of large spaces adheres to a fungus that grows preferentially in winter and forms a colony. Bacteria that proliferate preferentially in the summer are attached to the filler (contact material) provided with a colony. Therefore, according to the contact material for purifying river water according to the first aspect of the present invention, the polluted river water is used throughout the year because microorganisms that proliferate preferentially in each season have elements that can form colonies. The microorganism can be efficiently treated in a stable state.
[0038]
In addition, as described above, the filler (contact material) suitable for microorganisms that proliferate preferentially in summer and the filler (contact material) suitable for microorganisms proliferate preferentially in winter coexist. For example, there is no need to replace the filler (contact material) with a filler (contact material) suitable for the next season between the seasons, and therefore no effort or cost is required. became.
[0039]
Furthermore, since the structure is simple and it is made of a readily available material, it can be manufactured at low cost.
[0040]
According to the contact material for purification of river water according to the first aspect of the present invention , the cylindrical body having a diameter of 30 to 40 mm, a length of 40 to 60 mm, a circular or polygonal end surface, and a smooth surface. The first filling chamber of the container is filled with a large number of them, and therefore the surface of the container is less likely to be clogged, and the filamentous fungi proliferate preferentially in winter. It becomes a contact material that can inhabit healthy. As a result, the quality of the treated water in winter becomes stable.
[0042]
According to the contact material for purification of river water according to 2 of the present invention, the porous member is formed into an inorganic fired body having a large number of micropores on the surface, the diameter thereof is molded to 30 to 60 mm, and the container Since the second filling chamber is filled with a large number thereof, it becomes a contact material that allows bacteria that proliferate preferentially in the summer to adhere and inhabit healthy. As a result, the quality of treated water in the summer is stabilized, and fine suspended substances are adsorbed in a large number of micropores, and the turbidity of treated water is eliminated.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective view of a contact material for river water purification facility according to a first embodiment.
FIG. 2 is a schematic perspective view of a cylindrical filler used for the contact material for a river water purification facility according to the first embodiment.
FIG. 3 is a schematic perspective view of a spherical filler used for the contact material for a river water purification facility according to the first embodiment.
4 is a partially cutaway schematic perspective view of a contact material for a river water purification facility according to Embodiment 2. FIG.
[Explanation of symbols]
1 Reticulated bag (container)
2, 22 Partitions 3, 33 First filling chamber 4, 44 Second filling chamber 5 Cylindrical filler 6 Spherical filler 7 Through-hole 11 Tubular body (container)

Claims

液体の出入りが可能な容器の内部を第１充填室及び第２充填室に区画し、上記第１充填室には、端面が円形又は角形で表面が平滑であり、かつ口径が３０〜４０ｍｍ、長さが４０〜６０ｍｍである筒状体を多数個充填し、上記第２充填室には多孔性部材を多数個充填して構成した河川水の浄化施設用接触材。The inside of the container capable of entering and exiting the liquid is divided into a first filling chamber and a second filling chamber, and the first filling chamber has a circular or square end surface and a smooth surface, and a diameter of 30 to 40 mm. A contact material for a purification facility for river water, in which a large number of cylindrical bodies having a length of 40 to 60 mm are filled, and the second filling chamber is filled with a large number of porous members.

前記多孔性部材を、表面が多孔性の無機質焼成体であって、その直径が３０〜６０ｍｍの無機質焼成体に構成した請求項１の河川水の浄化施設用接触材。 The contact material for purification facilities of river water according to claim 1, wherein the porous member is an inorganic fired body having a porous surface and a diameter of 30 to 60 mm .