JP4434414B2 - 反り矯正装置及び反り矯正方法 - Google Patents

反り矯正装置及び反り矯正方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は反り矯正装置及び反り矯正方法に係り、特にラミネート装置に適用可能な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
昇華型プリンター装置によりカード体を含む記録媒体にカラー印刷された記録面は、化学的には不安定な可塑性を有することが知られている。このために、例えば記録面に上にプラスチック消しゴムを置いておくと、含有された可塑剤の影響で印刷色が脱色する。そこで、各色剤層を印刷した後に記録媒体を装置から取出し、記録媒体と同じサイズにプリカットされた保護層をパッチする専用装置なども実用化されている。
【0003】
あるいは、ベースフィルム上にYMCの各色剤層と透明な保護層を順次形成しておき、色印刷後に同じ装置で保護層の形成を行なうオーバーレイにより保護層を設けることで、上記の脱色防止を図るラミネート装置も実用化されている。
【0004】
また、特開平08−230235号、特開平10−71789号公報に見られるように情報カードなどの記録媒体の表裏に保護層をオーバーレイするための反転機構を備えた装置が提案されている。
【0005】
一方、上記のようにオーバーレイにより保護層を形成すると、カード体に反りが発生することが知られている。そこで、特開平11−10734号公報になる「シート形状装置及びシート形成装置を内蔵もしくは接続可能にしたプリンタ」によれば、コートフィルムを用いてカード体の加熱転写面上に加熱転写した後に発生する反りを矯正するために、搬送路に沿うようにガイド部材またはローラから構成される矯正手段であって、特に、カール(反り)変形した形態とは相反する曲げ方向の形態にすることで反りを解消する技術が開示されている。このように、カード体に発生した反りを矯正するためには、加熱直後の柔らかい状態で矯正することが効果的であることが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の特開平11−10734号公報に開示される技術によれば、搬送ローラを一方向に駆動することから、一回限りの矯正動作となるので、十分な矯正ができない場合がある。
【0007】
したがって、本発明は上記の問題点に鑑みて成されたものであり、本発明によれば、プラテンローラの下流側の搬送ローラ間に位置する棒状体を、前記加熱転写後に発生した反りを矯正する矯正位置と待機位置との間で駆動するとともに、棒状体を矯正位置にした状態で、加熱直後の柔らかい状態から矯正を開始して、冷却して反りが解消されるまで下流側の搬送ローラを複数回数分正逆駆動することで、十分な矯正を可能とした反り矯正装置及び反り矯正方法の提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、光透過性の樹脂被膜層またはフォログラム層をベースフィルム上に形成したフィルムを用いてカード体を含む記録媒体の加熱転写面上に加熱転写した後に発生する反りを矯正する反り矯正装置であって、複数の搬送ローラから形成される搬送路に沿い前記記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送路の途中に配設されるとともに、プラテンローラに対する動作位置と待機位置との間でヒートローラを昇降する昇降手段と、前記フィルムを供給する供給部と、前記フィルムを巻き取る巻取り部とを有し、前記フィルムを前記ヒートローラと前記プラテンローラ間に案内するフィルム供給手段と、前記プラテンローラの下流側の搬送ローラ間に位置する棒状体を、前記加熱転写後に発生した反りを矯正する矯正位置と待機位置との間で駆動する反り矯正手段と、前記記録媒体が前記下流側の搬送ローラ間に搬送されたことを検出する検出手段と、前記下流側の搬送ローラを正逆駆動する駆動手段と、前記昇降手段と前記検出手段と前記駆動手段に接続され、前記棒状体が前記矯正位置に駆動された状態で、前記下流側の搬送ローラを複数回数分正逆駆動する駆動制御を行なう制御手段とを具備することを特徴としている。
【0009】
また、前記反り矯正手段の前記棒状体は、基部に対して回動自在に軸支されるレバー部材の一端において片支持状態で固定されるとともに、
前記レバー部材は、前記昇降手段の昇降基部を昇降するためのカム機構に連動して前記矯正位置と前記待機位置との間で駆動されることを特徴としている。
【0010】
そして、光透過性の樹脂被膜層またはフォログラム層をベースフィルム上に形成したフィルムを用いてカード体を含む記録媒体の加熱転写面上に加熱転写した後に発生する反りを矯正する反り矯正方法であって、搬送手段により、複数の搬送ローラから形成される搬送路に沿い前記記録媒体を搬送する工程と、前記搬送路の途中に配設されるヒートローラを昇降する昇降手段により、前記ヒートローラをプラテンローラに対する動作位置と待機位置との間で昇降する工程と、前記フィルムを供給する供給部と、前記フィルムを巻き取る巻取り部とを有したフィルム供給手段により、前記フィルムを前記ヒートローラと前記プラテンローラ間に案内する工程と、反り矯正手段により、前記プラテンローラの下流側の搬送ローラ間に位置する棒状体を、前記加熱転写後に発生した反りを矯正する矯正位置と待機位置との間で駆動する工程と、検出手段により、前記記録媒体が前記下流側の搬送ローラ間に搬送されたことを検出する工程と、駆動手段により、前記下流側の搬送ローラを正逆駆動する工程と、制御手段により、前記棒状体が前記矯正位置に駆動された状態で、前記下流側の搬送ローラを所定回数分正逆駆動する駆動制御を行なう工程とを具備することを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な各実施形態につき、添付図面を参照して説明する。
先ず、図1は、保護層をオーバーレイする機構例を示した動作原理図であって、本図において、搬送ローラ10とアイドルローラ11間で形成された搬送路上を記録媒体であるカードCが矢印D方向に搬送される。また、棒状のヒータ4の廻りには回転駆動されるヒートローラ3が同じく回転駆動されるプラテンローラ5に対向して設けられており、保護層である光透過性の樹脂被膜層または偽造防止のためのフォログラム層をベースフィルム上に形成したフィルムFを、各ローラ3、5の間に介在させ所定圧力で加圧した状態で、カードC上に搬送速度の同期をとりながら送り出して、樹脂被膜層またはフォログラム層の加熱転写を行なうように構成されている。
【0012】
このとき、ヒートローラ3とプラテンローラ5の外周面は平滑な円筒面とされ、かつまたカードCの幅寸法以上の幅寸法を有していることから、ヒートローラ3が矢印方向に移動されて、カードCとフィルムFをそのニップ部で挟んだ状態において、プラテンローラ5に設けられたシリコンラバー層の弾性変形に伴う反発力を発生させて、加熱転写を行ない、下流側の搬送ローラ10、アイドルローラ11間のニップ部で搬送するが、このときに、カードCがフィルムF側に凹状態となるように反る(1から2mm)ことがある。
【0013】
このように、反った状態のカードCを、そのまま各種のカード装置に使用すると、カード搬送や読取りの不具合を招く虞がある。
【0014】
また、商品価値を下げるとも言える。
【0015】
図2は、このようなカードの反りを解消する構成例を示し、特にラミネート装置1の主な内部構成を示した正面図である。
【0016】
本図において、図面右側の上流側に配設された昇華型プリンタ装置等により印刷された後に、記録媒体であるカードCが矢印D1方向から導入される。
【0017】
このように導入するために、カードCが図中のハッチングで示した基部2に設けられた搬送ガイド9により案内されて送られた後に、偽造防止のためのフォログラム層または光透過性の樹脂被膜層をカードCの加熱転写面に対して加熱転写される。なお、記録媒体としては例えば個人社員入りの各種証明書、個人情報カード類、自動車運転免許証などがあり、またこのラミネート装置1に送り込む前工程で行われる印刷は上記の昇華型印刷に限らず、全ての種類の印刷装置による印刷で良いことは言うまでもない。
【0018】
搬送路は、一端が基部2に固定され他端に軸支を設けた一対のバネ12により回転自在に支持されたアイドルローラ11と駆動力が伝達される搬送ローラ10とで挟まれるように形成されており、所定剛性を有するカードCを、矢印D1,D2方向に順次搬送して、矢印D3方向から装置外部に排出するように構成されている。
【0019】
また、この搬送路の略中間部分には、内部の中心近傍に図示のように一対の棒状ヒータ4を内蔵し、その廻りで回転駆動されるヒートローラ3が矢印A方向に昇降駆動されるように設けられる。そして、このヒートローラ3に対向する下方には、外周面において耐熱性に優れるシリコンラバー層を設けたプラテンローラ5が軸受により支持され第1モータM1から動力伝達されて回転駆動されるように設けられている。
【0020】
また、図中破線で図示したフィルムFは、保護層である光透過性の樹脂被膜層または偽造防止のためのフォログラム層をベースフィルム上に形成したものを、ロール状に巻回したロールフィルムで交換可能になるように準備されており、装置本体の基部2の右上に配設された供給部6に対してセットした後に、破線図示のフィルムFを図示のようにフィルムガイド軸8に沿うようにセットしてから、熱転写でベースフィルムのみになったものを巻き取る第3モータM3の駆動で巻取り部7において巻き取るようにして、フィルムFをヒートローラ3とプラテンローラ5間において案内するように構成されている。このとき、弛み防止のためにフィルムFには巻取り方向に適度な張力が発生される。
【0021】
一方、図中の実線図示のようにプラテンローラ5に対する動作位置と二点鎖線図示のようにプラテンローラ5からヒートローラ4を離間させるように昇降させることで、加熱前後にヒートローラ4を矢印A方向に昇降駆動するために、基部2に設けられた左右の軸体16により昇降基部15が上下に案内されて、二点鎖線図示と一点鎖線図示の位置に駆動されるように構成されている。
【0022】
この昇降基部15の上端にはスタッド42により回動自在に軸支されたカムフォロア18が設けられており、このカムフォロア18が破線図示の大カム板19のカム面(破線図示)に当接しながら回転することで、上記の昇降基部15が昇降するようにするために大カム板19は基部2において軸支された軸体に固定されており、さらにこの軸体を第2モータM2により回動駆動し、第1センサK1で回動停止位置を検出するようにして、上記の左右の軸体16、16廻りに設けられた圧縮バネ17の負勢力に抗して、昇降基部15を上下(矢印A方向)に駆動するように構成されている。
【0023】
また、上記の大カム板19と軸芯を共通にした小カム板20が固定されており、この小カム板20が大カム板19とともに回動されると、基部2において支点部材23を回動中心して回動されるレバー部材22の凸部25を押すことで、二点鎖線図示の位置にレバー部材22を回動させるようにしている。
【0024】
また、図3は上記のヒートローラ4の様子を示した外観斜視図であり、図示のように昇降基部15には左右一対の環状軸受26(図中では手前側のみ図示)が設けられており、この環状軸受26によりヒートローラ3が矢印方向に回転駆動可能に設けられており、さらにギア3aにより駆動力を得るようにしている。また、上記の一対の棒状のヒータ4は内部に固定されている。また、ヒートローラ4は図示のように片支持状態で回動できるように保持されており、フィルムFをスプールにセットしたままで前面から交換作業が行なえるようにしている。
【0025】
再度、図2において、搬送ローラ10とプラテンローラ5は、第1モータM1によりギアトレイン30を介して駆動される。また、プラテンローラ5の下流側にはカードCの後端を検出する第2のセンサK2が配設されており、不図示の検出回路を介して制御部101へ信号を送るようにしている。また、上記の第1、第2、第3モータはドライバ回路100を介して制御部101から駆動信号を得ることで所定駆動される。
【0026】
続いて、図4は、図2の外観斜視図である。本図において、既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛して未説明部分について述べると、上記のレバー部材22は図示の形状となるように板金プレス加工することで、上記の支点部材23を回動軸として回動するとともに、凸部25が上記の小カム板20の凸部に対して当接することで、矢印方向にレバー部材22を回動するが、このために上記の支点部材23回りにトーションバネ27が設けられており、凸部25が上記の小カム板20の凸部に対して当接する状態を維持するようにしている。
【0027】
また、図示のように搬送ローラ10間に位置される反り矯正手段である棒状体24は、レバー部材22の一端に形成された曲げ加工部22aに穿設された孔部と孔部22bとを貫通するようにして片支持状態で固定されている。
【0028】
以上の構成において、図2と図5の動作フローチャートと、図6の動作説明の正面図を参照して動作例について述べると、上流側に配置された不図示の昇華型プリンター装置によりカラー印刷された記録面を上にした状態で、カードCが矢印D1方向に駆動され、ステップS1で第1モータM1の駆動によりカードCが破線図示の位置まで搬送される。これに続き、ステップS2で二点鎖線図示の位置に移動していた昇降基部15が第2モータM2への通電により、一点鎖線図示の位置に移動されて、ヒートローラ3がフィルムFと、カードCとを介在させプラテンローラ5上に移動される。
【0029】
以上でラミネート開始の準備が整い、ステップS3で第1モータM1及び第3モータM3の駆動が行われて、フィルムの加熱転写が行なわれる。次に、ステップS4に進み、第1モータM1及び第2モータM2の駆動が行われて、昇降基部15を上方移動させ、ラミネートで軟らかになったカードCを下流に搬送することで、図6における(a)の位置にする。このときに、上記の第2センサK2でカードCの後端が検出されるまでステップS5を実行して、検出したら図6(a)の状態であると判断される。
【0030】
この状態で、レバー部材22が支点部材23を中心にして回動されて、棒状体24が図6(b)に図示されるように上方の反りを矯正する位置に移動される。続いて、ステップS6では、パルスモータである第1モータM1を所定パルス分逆方向に駆動して、加熱直後の柔らかい状態から矯正を開始してカードCを逆方向に駆動する。これに続き、ステップS7で、第1モータM1を所定パルス分正方向に駆動する。ステップS8では、ステップS6、7が所定回数の例えば3回実行されたことを判断して、加熱直後の柔らかい状態から矯正を開始してカードCが冷えて矯正される。以上で矯正が終了し、ステップS9で正方向に搬送されるが、このとき図6(c)に図示のように、次のカードへのラミネートに同期してレバー部材22が下方に移動されるが、これはフィルムFのカードCへの加熱転写後に、昇降機構の動力源となる第2モータM2への通電によりヒートローラ3が図2の実線図示の動作位置に駆動されることによる。
【0031】
このようにして、搬送されつつ熱転写されるカードCに図1で示したように反りが発生しても、十分に矯正されることになる。
【0032】
尚、上記のように加熱直後の柔らかい状態から矯正を開始してカードCを正逆方向に駆動する回数は、3回に限定されずこれ以上でもまたは以下でも良く適宜設定されることは言うまでもなく、要するに冷えるまでに矯正できるようにすれば良い。
【0033】
また、上に反る原因としてはフィルムFとカードCの組成の熱膨脹率の相違に起因するとも考えられるが、下に反る場合には上記の棒状体を下方に移動するように構成すれば良い。
【0034】
さらに、レバー部材22の駆動を独立して設けた反り矯正装置を独立構成し、、ラミネータ装置の下流側に配置することも可能である。
【0035】
次に、図7は、反り矯正後に下流に搬送されるカードC(破線図示)を増速して搬送する増速搬送機構の外観斜視図である。本図において、既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、上記のようにして反りの矯正が行われたカードCは、矢印D2方向に、複数の搬送ローラである上流搬送ローラ10Aと中間搬送ローラ10Bから形成される搬送路に沿い第1の搬送速度で搬送される。
【0036】
続いて、この第1の搬送速度より大きな第2の搬送速度で増速して下流側に搬送するためにギアトレイン30により第2の搬送速度でギア41を介して駆動される下流側の下流搬送ローラ10Cで増速されて矢印D3方向に搬送され、装置外部に排出されるように構成されている。
【0037】
図8は、図7のレバー部材22を省略して示したX−X線矢視図である。本図において、上記のブラテンローラ5の軸体5aには、ヒートローラ3のギア3aにも噛合するギア31が固定されており、このギア31には基部2のスタッドで軸支されたギア32が噛合している。さらに搬送ローラ10Aの軸体に固定されたギア33にギア32が噛合している。また、このギア33には基部2のスタットで軸支されたギア34が噛合しており、ギア35、36へと噛合し、中間搬送ローラ10Bの軸体廻りで回転自在に設けられた伝達部となるフリーギア37に噛合している。
【0038】
以上が上記の第1の搬送速度で駆動するギアトレイン部分である。
【0039】
このフリーギア37には、上流搬送ローラ10Cを第1の搬送速度よりも大きな第2の搬送速度で駆動するギアトレイン部分となるギア38が噛合しており、さらにギア39、40を介してギア41に噛合するように構成されている。
【0040】
図9は、上記のフリーギア37を設けた中間搬送ローラ10Bの外観斜視図である。本図において、既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、先ず、図4でも示したように搬送ガイド9に溝部を形成しておき、搬送ローラのラバーローラは中央に一個所のみ設けた場合でも支障なく搬送できるようにしている。 また、軸体は基部2において不図示の軸受で回動軸支される一方で、フリーギア37を回動自在に設けている。また、このフリーギア37は係止部37aが形成されており、軸体に固定されたピン44がこの係止部37aに当接することで、フリーギア37の駆動により上記の第1搬送速度で中間搬送ローラ10Bを矢印方向に駆動する。
【0041】
図10(a)、(b)は増速搬送機構の平面図であって、フリーギア37とともに示した図である。
【0042】
本図において、既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、各搬送ローラはカードCの全長よりも短い距離L1+L2で配設される。また、共通の駆動モータである第1モータM1の駆動にともない上流搬送ローラ10Aと中間搬送ローラ10Bとが、上記のギアを介して第1搬送速度で駆動される。すなわち、フリーギア37が矢印方向に駆動されるとピン44が係止部37aに当接されて、中間搬送ローラ10Bが第1搬送速度で駆動されることから、カードCは、図10(a)に図示の状態から図10(b)に図示の位置に搬送される。
【0043】
次に、図11(a)、(b)は増速搬送機構の平面図であって、フリーギア37とともに示した図である。図10(b)に図示の位置からさらに下流側に搬送されると、図11(a)に図示のようにカードCの先端が第2搬送速度で駆動される下流搬送ローラ10Cに到達する。この結果、搬送力は下流搬送ローラ10Cに受け継がれることになり、中間搬送ローラ10Bのピン44はフリーギア37の係止部37aから離れるように回動される自由状態になる。
【0044】
この後に、図11(b)に図示のようにカードCは下流搬送ローラ10Cのみの搬送動作に移行して、増速され図中の二重矢印方向に排出される。一方、第1モータM1は継続して駆動されるので第1搬送速度で駆動されるフリーギア37が矢印方向に駆動されるので、ピン44が係止部37aの左側に位置する図10(a)に図示の状態に復帰する。
【0045】
尚、上記の構成では、フリーギア37の1回転当り一回、ピン44が係止部37aに当接するようにしたが、図8に図示のように2回以上の自由状態にするために2個所の係止部37a、37bを形成するようにしても良い。さらに、搬送される物品としてはカード以外にも、種々のワークがあることが言うまでもなく、特にローラコンベア装置に上記機構を採用することで、搬送速度を簡単に増加することができる。
【0046】
以上説明したように、本装置によれば、フィルムFとカードCの組成の熱膨脹率の相違に起因すると考えられる反りを、加熱直後の柔らかい状態から矯正を開始してカードCを所定回数分正逆方向に駆動することで、冷えるまでに矯正できることになる。
【0047】
この結果、矯正されたカードCを、各種のカード装置に使用した場合において、カード搬送や読取りの不具合を招く虞がなくなる。また、商品価値を確保することもできる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、プラテンローラの下流側の搬送ローラ間に位置する棒状体を、前記加熱転写後に発生した反りを矯正する矯正位置と待機位置との間で駆動するとともに、棒状体を矯正位置にした状態で、加熱直後の柔らかい状態から矯正を開始して、冷却して反りが解消されるまで下流側の搬送ローラを複数回数分正逆駆動することで、十分な矯正を可能とした反り矯正装置及び反り矯正方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】保護層をオーバーレイする機構例を示した動作原理図である。
【図2】ラミネート装置1の主な内部構成を示した正面図である。
【図3】ヒートローラ3廻りの外観斜視図である。
【図4】図2の外観斜視図である。
【図5】図2のラミネート装置の動作説明のためのフローチャートである。
【図6】(a)〜(c)カードCの反り矯正のための動作説明図である。
【図7】下流側の搬送ローラの様子を示し、反り矯正後に下流に搬送されるカードC(破線図示)を増速して搬送する増速搬送機構の外観斜視図である。
【図8】図7のレバー部材22を省略して示したX−X線矢視図であって、ギアトレイン30を示した図である。
【図9】フリーギア37を設けた中間搬送ローラ10Bの外観斜視図である。
【図10】(a)、(b)は初期の増速搬送機構の平面図であって、フリーギア37とともに示した図である。
【図11】 (a)、(b)は排出までの増速搬送機構の平面図であって、フリーギア37とともに示した図である。
【符号の説明】
1 ラミネート装置
2 基部
3 ヒートローラ
4 棒状ヒータ
5 プラテンローラ
6 供給部
7 巻取り部
9 搬送ガイド
10 搬送ローラ
11 アイドルローラ
15 昇降基部
18 カムフォロアー
19 大カム板
20 小カム板
22 レバー部材
23 支点部材
24 棒状体
25 凸部
26 環状軸受
27 トーションバネ
30 ギアトレイン
37 フリーギア
42 スタッド
44 ピン
10A 上流搬送ローラ
10B 中間搬送ローラ
10C 下流搬送ローラ
F フィルム
C カード(記録媒体)

Claims (3)

  1. 光透過性の樹脂被膜層またはフォログラム層をベースフィルム上に形成したフィルムを用いてカード体を含む記録媒体の加熱転写面上に加熱転写した後に発生する反りを矯正する反り矯正装置であって、
    複数の搬送ローラから形成される搬送路に沿い前記記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記搬送路の途中に配設されるとともに、プラテンローラに対する動作位置と待機位置との間でヒートローラを昇降する昇降手段と、
    前記フィルムを供給する供給部と、前記フィルムを巻き取る巻取り部とを有し、前記フィルムを前記ヒートローラと前記プラテンローラ間に案内するフィルム供給手段と、
    前記プラテンローラの下流側の搬送ローラ間に位置する棒状体を、前記加熱転写後に発生した反りを矯正する矯正位置と待機位置との間で駆動する反り矯正手段と、
    前記記録媒体が前記下流側の搬送ローラ間に搬送されたことを検出する検出手段と、
    前記下流側の搬送ローラを正逆駆動する駆動手段と、
    前記昇降手段と前記検出手段と前記駆動手段に接続され、前記棒状体が前記矯正位置に駆動された状態で、前記下流側の搬送ローラを複数回数分正逆駆動する駆動制御を行なう制御手段と
    を具備することを特徴とする反り矯正装置。
  2. 前記反り矯正手段の前記棒状体は、基部に対して回動自在に軸支されるレバー部材の一端において片支持状態で固定されるとともに、
    前記レバー部材は、前記昇降手段の昇降基部を昇降するためのカム機構に連動して前記矯正位置と前記待機位置との間で駆動されることを特徴とする請求項1に記載の反り矯正装置。
  3. 光透過性の樹脂被膜層またはフォログラム層をベースフィルム上に形成したフィルムを用いてカード体を含む記録媒体の加熱転写面上に加熱転写した後に発生する反りを矯正する反り矯正方法であって、
    搬送手段により、複数の搬送ローラから形成される搬送路に沿い前記記録媒体を搬送する工程と、
    前記搬送路の途中に配設されるヒートローラを昇降する昇降手段により、前記ヒートローラをプラテンローラに対する動作位置と待機位置との間で昇降する工程と、
    前記フィルムを供給する供給部と、前記フィルムを巻き取る巻取り部とを有したフィルム供給手段により、前記フィルムを前記ヒートローラと前記プラテンローラ間に案内する工程と、
    反り矯正手段により、前記プラテンローラの下流側の搬送ローラ間に位置する棒状体を、前記加熱転写後に発生した反りを矯正する矯正位置と待機位置との間で駆動する工程と、
    検出手段により、前記記録媒体が前記下流側の搬送ローラ間に搬送されたことを検出する工程と、
    駆動手段により、前記下流側の搬送ローラを正逆駆動する工程と、
    制御手段により、前記棒状体が前記矯正位置に駆動された状態で、前記下流側の搬送ローラを所定回数分正逆駆動する駆動制御を行なう工程と
    を具備することを特徴とする反り矯正方法。
JP2000066772A 2000-03-10 2000-03-10 反り矯正装置及び反り矯正方法 Expired - Fee Related JP4434414B2 (ja)

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