JP4433403B2 - 電波修正時計及びその制御方法 - Google Patents

電波修正時計及びその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4433403B2
JP4433403B2 JP2004534176A JP2004534176A JP4433403B2 JP 4433403 B2 JP4433403 B2 JP 4433403B2 JP 2004534176 A JP2004534176 A JP 2004534176A JP 2004534176 A JP2004534176 A JP 2004534176A JP 4433403 B2 JP4433403 B2 JP 4433403B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
information
time difference
radio wave
standard
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004534176A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2004023223A1 (ja
Inventor
顕斉 高田
隆史 伊原
昌昭 行川
福田  正己
稔 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Holdings Co Ltd
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Holdings Co Ltd
Citizen Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Holdings Co Ltd, Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Holdings Co Ltd
Publication of JPWO2004023223A1 publication Critical patent/JPWO2004023223A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4433403B2 publication Critical patent/JP4433403B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04GELECTRONIC TIME-PIECES
    • G04G9/00Visual time or date indication means
    • G04G9/0076Visual time or date indication means in which the time in another time-zone or in another city can be displayed at will
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04RRADIO-CONTROLLED TIME-PIECES
    • G04R20/00Setting the time according to the time information carried or implied by the radio signal
    • G04R20/08Setting the time according to the time information carried or implied by the radio signal the radio signal being broadcast from a long-wave call sign, e.g. DCF77, JJY40, JJY60, MSF60 or WWVB
    • G04R20/12Decoding time data; Circuits therefor

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electric Clocks (AREA)
  • Electromechanical Clocks (AREA)

Description

本発明は、電波修正時計に関するものであり、更に詳しくは、グローバルな地区での使用が可能で、且つ特定の領域に於けるローカル時間の修正操作及び又は特定の領域に於けるサマータイム実施の有無によるローカル時間の更なる修正操作を不要とするユーザーに便利な電波修正時計に関するものである。
更に、本発明は、時刻情報を含む標準電波を受信し、受信した時刻情報に基づいて時刻を自動修正するに際し、時差設定及び時刻修正が容易に実行出来る電波修正時計に関するものである。
時刻情報を含んだ電波を受信して時刻を自動的に正確な時刻に修正する様に構成された時計は、既に実用化されており、又電波修正に使用される時刻情報を含む電波、例えば長波電波は、複数の国、例えば、日本、アメリカ、ドイツ、イギリスなどの国で発信されている。
但し、上記時刻情報を含んだ電波の周波数や送信データ形式は異なっている。
一方、アメリカは国内に時差を異にする地区(領域)が4つ(例えば、ロサンゼルスは受信時刻(UTC時刻)−8時間した時刻がその地区のローカル時間(地方時間)であり、NYは、受信時刻(UTC時刻)−5時間した時刻がその地区のローカル時間(地方時間)となっている。)あるにもかかわらず、送信される時刻情報を含む電波は、世界標準時情報(UTC時刻)を含む電波のみをコロラド州から発信しているだけとなっており、その為、ユーザーが当該電波を受信した後に、別途に電波時計側でUTC時刻との時差の調整を行う調整操作が必要である。
又、アメリカはサマータイムを実施しているので、ユーザーが上記した電波を受信した後、さらにその時点でサマータイムが実施されているか否かを判断して上記の時差を調整する必要があった。
又、日本では、一つの領域内で2つの周波数の異なる時刻情報を含んだ電波が出力されている。
従って、国毎に異なる複数の時刻情報を含む電波を受信出来る受信システムを備えた電波時計を持って、ユーザーが異なる国を移動する場合、多くの複雑な操作が要求されることになる。
例えば、アメリカと日本との間をユーザーが移動する場合には、従来では、ユーザーがどのタイムゾーンにいるか(例えば、日本なのかロスなのかNYなのか)を判断して時刻をセットする必要があり、又、そのゾーンセットにリンクして受信する国と受信すべき電波を選択・固定している(つまり、日本が選ばれているときは、日本の電波のみ受信する)。
又、サマータイムを施行している国で使用する場合、サマータイムのセットが又別に必要となる。(サマータイムは受信によっても修正されるが、受信できずにマニュアルでセットするとき、タイムゾーンとは別にサマータイムセットが別に必要となる。)
よって、例えば、日本からサマータイム施行中のアメリカに移動した場合、ゾーンセット+サマータイムセットの2つの操作が必要となるのでユーザーにとっては不便を感じる事になる。
一方、特許第3868465号公報には、ラジオなどの電波を介して送られてくる時報信号を利用して時計の表示時刻を自動修正する方法に関して記載されており、特に移動可能な時計に於ける時刻の自動修正を行うため、時刻信号が送られる周波数を地域毎に予め複数個登録しておき移動した先の地域で登録された周波数を用いて時刻修正を行う様にした技術が開示されている。
又、特開平5−19071号公報には、世界標準時刻を表示する時計装置に関して記載されており、具体的には、地方標準時情報と世界標準時に対する時差情報とから世界標準時刻を演算して表示する様に構成された時計が開示されている。
然しながら、上記の公知例には、いずれも、グローバル化された電波修正時計に於いて、ユーザーの移動に際してサマータイムによる時差を含めた時差調整を簡便に実行しえる構成に関しての開示はない。
一方、上記した様な時刻情報を含む標準電波を小型アンテナで受信し、時刻正を自動的に行う電波修正時計に於いては、受信した標準電波の時刻情報を正確に表示することが出来るが、この機能には不都合な面も有している。例えば、電波修正時計の使用者が時間に余裕を持たせるために、受信した標準時より一定時間だけ時間を進めて表示しようとしても、電波修正時計は標準電波を受信すると、受信した標準時に自動修正されるので、標準時に対し一定時間を進めたり遅れたりして表示させることは困難であった。
このような問題点を解決するために、例えば、特開2001−13280号公報或いは特開平4−83196号公報等に示されている様に、時刻情報を含む電波を受信する時刻情報受信手段と、受信した時刻情報と表示する表示時刻情報との差分となる時刻差分情報を1分単位で入力する入力手段と、時刻差分情報を記憶する記憶手段と、時刻差分情報に基づいて表示時刻情報を補正する時刻補正手段とを備えた時計装置が提案されている。
上記各公知技術に示されている時計装置或いは情報機器によれば、受信した時刻情報に対して、使用者の意図する通りに、表示時刻を進ませる、あるいは、遅らせることが出来るので、時刻表示の信頼性が高いだけでなく、使用者の意図する時刻を任意に時刻表示出来るので、使い勝手の良い時計として使用することが出来る。
しかしながら、上記時計装置或いは情報機器では、時刻情報に対する差分設定が1分単位であるので、分単位での時刻差分情報の入力では、比較的簡単に時刻差分情報を入力できるが、時刻差分情報が1時間を超すような場合などでは、入力操作回数が増えて非常に煩わしい操作となる。特に時計の使用者が、標準電波のエリア内で時差の異なる国や地域に移動した場合、その国や地域の標準時に時刻を合わせる必要が生じるが、時差が変わる最小単位は通常1時間であるので、時刻差分情報を入力する場合は、少なくても1時間以上の時刻差分情報を入力する必要があり、1分単位での入力では入力操作が煩わしく操作性に大きな問題がある。
また、時刻情報を含む標準電波を受信できない場合は、手動操作によって時刻を修正する必要があるが、上記提案の時計装置では、時刻情報を含む標準電波を受信できない場合の時刻修正が考慮されていないために、何らかの原因で標準電波を受信できない場合等では、時計としての機能を果たすことが出来ない可能性があり、基本的な機能に問題がある。
本発明の目的は、電波時計に於ける上記のような従来の欠点を改善し、当該電波修正時計を使用するユーザーが時差を相互に異にする国間或いは領域間を移動する場合に、領域間での時差を修正する操作とサマータイムによる時差を修正する操作を別個に行うと言う2度手間をなくし、一回の受信電波操作によって必要とする時差調整が完了出来る便利な電波修正時計を提供するものである。
又、本発明の他の目的は、時差の異なる国や地域を移動することに伴い時差設定を行う場合、時差設定操作が容易であり、且つ、標準電波を受信出来ない場合に於いても、簡単な手動操作で時刻修正が出来る、操作性と信頼性に優れた電波修正時計を提供するものである。
本発明は上記した目的を達成する為、以下に示す様な基本的な技術構成を採用するものである。即ち、本発明に於ける1態様としての電波修正時計は、基準信号を出力する基準信号発生手段と、該基準信号に基づき計時情報を出力する計時手段と、該計時情報をもとに時刻を表示する表示手段と、基準時刻情報を持つ標準電波を受信する受信手段と、該受信手段からの受信信号に基づき前記計時手段の出力時刻情報を修正する電波修正時計に於いて、当該基準時刻情報が形成される領域と当該標準電波が受信された領域との間のオフセット時差を記憶するオフセット時差情報記憶手段及び当該標準電波が受信された領域でサマータイムが施行されているか否かの情報を記憶しておくサマータイム情報記憶手段と、特定の領域で受信した当該標準電波の当該基準時刻情報に対して、当該特定の領域に対応する当該基準時刻情報に対するオフセット時差情報と、当該特定の領域に於けるサマータイム情報の少なくとも一方を使用して演算処理を施し、当該特定の領域の地方標準時刻情報を形成する地方標準時刻情報形成手段とが更に設けられている事を特徴とする電波修正時計である。
本発明にかかる電波修正時計は、上記した様な技術構成を採用しているので、当該電波修正時計を使用しているユーザーが複数の国間を移動したり、或いは、時差を異にする領域間を移動したりする場合に、当該電波を受信する国をユーザーに選択させずに、自動的に国を判別して所定の電波を受信出来る様に構成すると共に、ユーザーは、移動した国或いは領域に於いて、サマータイムが施行されているか、未施行であるかにかかわらず、移動先の現地時間をセットするだけで、サマータイムに対応した当該現地での正しい現地時間を表示することが可能となると同時に、以後受信してもサマータイムに対応した当該現地での正しい現地時間を表示することが可能である。
勿論、アメリカ国内に暫く滞在してサマータイムから冬時間(標準時間)(冬時間からサマータイム)になっても、その切り替えを受信により自動で行うことが可能である。
又、本発明では、受信局をユーザーセットにより固定されること無く、全ての国の電波を受信する様に構成されている。
図1は、本発明に係る電波修正時計の一具体例の構成を示すブロックダイアグラム図である。
図2は、本発明に使用される標準電波のデータ構成の例を示すである。
図3は、本発明に使用される標準電波のデータ構成の例を示すである。
図4は、本発明に於けるオフセット時差情報記憶手段に記憶される国別或いは領域間の時差データの例を示す図である。
図5は、本発明に於ける時刻修正ルーチンの一例を示すフローチャートである。
図6は、本発明にかかる電波修正時計を使用した時刻修正方法の操作手順を説明するフローチャートである。
図7は、本発明にかかる電波修正時計を使用した時刻修正方法の操作手順を説明するフローチャートである。
図8は、本発明の実施形態である電波修正時計と標準電波を送信する送信局との関係を示した説明図である。
図9は、本発明の実施形態である電波修正時計の回路ブロック図である。
図10は、本発明の第1の実施形態である電波修正時計の時差設定方法を示すフローチャートである。
図11は、本発明の第1の実施形態である電波修正時計のカレンダ・秒分修正方法を示すフローチャートである。
図12は、本発明の第2の実施形態である電波修正時計の時差設定方法を示すフローチャートである。
図13は、本発明の第2の実施形態である電波修正時計のカレンダ・秒分修正方法を示すフローチャートである。
図14は、本発明の第2の実施形態である電波修正時計の時・日付修正方法を示すフローチャートである。
図15は、本発明の第1の実施形態である電波修正時計の時差設定モードに於ける表示状態を示す説明図である。
図16は、本発明の第2の実施形態である電波修正時計の時差設定モードに於ける表示状態を示す説明図である。
図17は、本発明の別の実施形態である電波修正時計を示した説明図である。
図18は、本発明に於ける基準時刻が日本標準時である場合に、オフセット時差情報記憶手段に記憶される国別或いは領域間の時差データの例を示す図である。
以下に、本発明に係る電波修正時計の一具体例の構成を図面を参照しながら詳細に説明する。
即ち、図1は、本発明に係る電波修正時計1の一具体例の構造を示す図であって、図中、基準信号を出力する基準信号発生手段2と、該基準信号に基づき計時情報を出力する計時手段5と、該計時情報をもとに時刻を表示する表示手段6と、基準時刻情報を持った標準電波を受信するアンテナ17を有する受信手段7と、該受信手段7からの受信信号に基づき前記計時手段5の出力時刻情報を修正する様に構成された電波修正時計1に於いて、当該基準時刻情報が形成される特定の国又は特定の領域と当該標準電波が受信された特定の国または特定の領域との間のオフセット時差を記憶するオフセット時差情報記憶手段8及び当該標準電波が受信された特定の国又は特定の領域でサマータイムが施行されているか否かの情報を記憶しておくサマータイム情報記憶手段9と、特定の国又は特定の領域で受信した当該標準電波の当該基準時刻情報に対して、当該特定の国又は特定の領域に対応する当該基準時刻情報に対するオフセット時差情報と当該特定の国又は特定の領域に於けるサマータイム情報の少なくとも一方を使用して演算処理を施し、当該特定の領域の地方標準時刻情報を形成する地方標準時刻情報形成手段10とが更に設けられている電波修正時計1が示されている。
本発明に於ける電波修正時計1は、アナログ式の腕時計であっても良く、又、デジタル式の腕時計であっても良い。
又、本発明に於ける当該領域は、国レベルの区域を意味するものであっても良く、一つの国内の一部の区域或いは複数の国をまとめた区域を意味するものであっても良い。
本発明に於ける上記電波修正時計1の当該基準信号発生手段2は、更に、発振回路3と分周回路4とから構成されていることが望ましい。
更に、本発明に於ける上記電波修正時計1は、当該電波修正時計1に対して所定の標準電波の受信を開始するために当該受信回路7に接続された受信開始手段12が設けられており当該受信開始手段12は、ユーザーが操作出来る適宜のスイッチ手段11と接続されている。
又、図示しないが、計時手段5より特定の時刻になると、受信開始手段12に受信開始信号を出力しても良い。
又、本発明に於ける当該電波修正時計1に於いては、当該受信回路7で受信した電波をデコードして時間情報、国情報、サマータイム情報等の各種の情報を抽出するためのデコーダ回路13、基準時刻情報記憶手段16、時差修正履歴情報記憶手段15、電波受信国記憶手段14、電波受信時刻記憶手段18の少なくとも一つが設けられている事が望ましい。
一方、上記した地方標準時刻情報形成手段10には、上記したオフセット時差情報記憶手段8及びサマータイム情報記憶手段9が接続されていると同時に、当該地方標準時刻情報形成手段10には、サマータイムによる時差修正を含めた総合的な時差修正処理操作を実行するためのソフトウェアプログラムを格納したソフトウェア記憶手段19が接続されている。
勿論、ソフトウェア記憶手段19を設けずに、地方標準時刻情報形成手段10の全体をロジックの演算回路で構成しても良い。
そして、当該地方標準時刻情報形成手段10は、適宜の演算回路で構成されており、その出力は、上記計時回路5に接続されている。
尚、本発明に於いては、後述する様に、当該電波修正時計1に対する時差修正処理をユーザーのマニュアル操作で実行する場合があり、その際の操作を実行するために当該スッチ手段11の出力が当該オフセット時差情報記憶手段8にも入力されている。
尚、本実施の形態では、前記スイッチ手段11に基づくマニュアル操作による受信開始を図1にて開示したが、その他の受信開始の形態として、定時受信、例えば計時手段5が所定の時刻に達すると受信を開始しても良い(図示せず)。
本発明に於いて使用される時刻修正に使用される基準時刻情報としては、例えば、世界標準時刻情報(UTC時刻情報)が一般的であるが、これに限定されるものではなく、世界的にスタンダードとして使用しえる時刻情報であれば如何なる時刻情報でも使用可能である。
処で、現在既に一般的に時刻修正に使用される当該基準時刻情報を含んだ標準電波としては、日本では、2ヶ所あり、福島県で発信されている40kHzの標準電波〈以後、JJY40と言う〉と九州で発信されている60kHzの標準電波〈以後、JJY60と言う〉の2種類がある。
又、アメリカでは、上記した様に、コロラド州から発信されている標準電波〈以後、WWVBと言う〉が使用される。
又、ドイツでは、フランクフルトから発信されているDCF77と言う標準電波が使用され、又英国では、ラグビーから発信されているMSFと言う標準電波が使用される。
これ等の各電波は、それぞれ周波数が異なっているが、図2に例示する様に、1秒、1ビットで60秒間、60ビットで構成されるデータフォーマットを有しており、そのデータフォーマットも電波毎に多少異なっているが、カレンダー情報、時、分、秒の時刻情報、サマータイム情報等は、共通に含まれている。
図2は、日本に於いて使用される標準電波のデータフォーマットの例を示したものであり、図3(A)は、ドイツに於いて使用される標準電波のデータフォーマットの例を示したものであり、図3(B)は、米国に於いて使用される標準電波のデータフォーマットの例を示したものである。
尚、米国に於いて発信されている上記標準電波に含まれる基準時刻情報は、世界標準時刻情報(UTC時刻情報)そのものであるが、日本とドイツでは、特定(所定)の領域における地方標準時刻情報、即ち、現地時刻そのものである。
例えば、日本に於いて発信されている上記2種の標準電波に含まれる基準時刻情報は、何れも世界標準時刻情報(UTC時刻情報)から9時間の時差分を加算した実質的に日本の標準時刻情報(即ち、日本に於ける地方標準時刻情報そのもの)を示している。
従って、本発明で使用される当該標準電波を受信する事によって、当該受信中の標準電波の発信国名が確認できると共に、その国でのサマータイム情報〈日本では、現在サマータイムは実施されていないが、図2に示すごとく、予備ビットとして用意されている〉も得られる事になる。
又、送信波形も国により異なっているので、周波数のみ、若しくは「周波数+送信波形」で国の選別が出来る。
即ち、第1の標準電波が受信されるのか、第2の標準電波が受信されたのかが認識され、国或いは領域の選別が出来る。
一方、本発明に於ける電波修正時計を使用してそれぞれの国或いは領域でそれぞれの地方標準時刻情報を正確に設定する場合には、共通した基準時刻情報が要求されるが、本発明に於いては、当該基準時刻情報として例えば、上記した世界標準時刻情報(UTC時刻情報)を使用するものであり、従って、本具体例では、日本で当該標準電波を受信しても、又米国で当該標準電波を受信しても、内部時刻データは、当該UTC時刻で持つ事になる。
従って、例えば、アメリカで当該電波修正時計を使用する場合には、当該基準時刻情報記憶手段16には、直接受信された、例えば、UTC時刻が格納されることになるが、日本においては、当該基準時刻情報記憶手段16には、受信した基準時刻情報に当該時差分の9時間を減算してUTC時刻に変換した後のUTC時刻情報が格納される事になる。
従って、上記の具体例に於いては、後述する全ての時刻修正に関連する演算処理は、当該UTC時刻情報がベースとなるものである。
但し、基準時刻情報を特定の領域における地方標準時刻情報として、それをベースに演算処理することも可能である。その内容も本発明に含まれる。
又、日本の標準電波(JJY40またはJJY60)を受信した場合、オフセット時差情報記憶手段8にはUTC時刻との時差、即ち+9時間という時差がセットされ、またドイツの標準電波(DCF77)を受信した場合には、オフセット時差情報記憶手段8には+1時間という時差がセットされることで、前述した基準時刻情報記憶手段16と当該オフセット時差情報記憶手段8、及びサマータイム情報記憶手段9とから地方標準時刻情報形成手段10で地方標準時刻が形成できる。日本及びドイツの標準電波は前述したとおり日本及びドイツの標準時刻情報であるため地方標準時刻を改めて演算処理する必要はないが、例えば、日本とアメリカで受信可能な電波修正時計を構成する場合で、日本で受信させてアメリカへ移動し、アメリカの現地時刻(例えばニューヨーク(NY)時間:UCT時刻−5時間)に時差修正し、それ以後アメリカの標準電波を受信したときに、日本の標準電波を受信したときに基準時刻情報(UCT時刻)と当該オフセット時差情報記憶手段に所定の時差がセットされていないと、アメリカで受信した場合、ユーザーが合わせたいNY時刻とずれてしまう問題がある。
よって、スイッチ手段11を使いユーザーのマニュアル操作による時刻修正において、日本とNYの時間差である−14時間という時差情報ではなく、「+9時間から−5時間に変更」という時差情報をオフセット時差情報記憶手段8に記憶することで、前述したような使い方でも時刻がずれる事はない。
以上、日本とアメリカを例にしたが、日本、アメリカ、ドイツの3つを受信可能な電波修正時計でも同様である。
つまり、第1の標準電波として日本、第2の標準電波としてドイツとした場合、オフセット時差情報記憶手段8に第1の時差データ(+9時間)及び第2の時差データ(+1時間)のセットが必要となる。
即ち、本発明に於ける具体的な態様としては、前記受信手段が第1の基準時刻情報を含む第1の標準電波と第2の基準時刻情報を含む第2の標準電波との何れかを自動的に選択受信できる制御を行う自動選択受信制御手段を設け、第1の標準電波が受信された事が認識された場合には当該オフセット時差情報記憶手段に第1の時差データがセットされ、第2の標準電波が受信された事が認識された場合には当該オフセット時差情報記憶手段に第2の時差データがセットされる様に構成した電波修正時計である。
又、本発明に於いて使用される当該オフセット時差情報記憶手段8には、それぞれの国の名称と、当該各国の時刻情報と当該UTC時刻情報との間の時差情報とを対応させた、例えば、図4に示す様なテーブルを含んでいる事が好ましい。
そして、本発明に於いては、特定の国或いは、時差帯領域に於いて当該電波修正時計1を使用して時刻を修正する場合には、受信された標準電波が何れの国或いは何れの時差帯の標準電波であるかを認識し、その認識した情報に基づき、その国あるいは領域の情報を上記した電波受信国記憶手段14に格納しておき、当該電波修正時計1が、現在受信している当該標準電波の国或いは時差帯領域であるかを読み出して当該国或いは領域情報から当該テーブルの対応する時差情報を読み出す事が出来る。
一方、上記した様に、米国では、一つの基準時刻情報であるUTC時刻情報を含む一つの標準電波しか発信されていないのに係わらず、米国内を4つの領域に分割してそれぞれ相互に異なる時差が設定されている。
従って、米国に関しては、一つの領域、例えばコロラド州を含む領域の地方標準時刻情報(UTC時間−7時間)は自動的に設定する事が可能であるが、それ以外の領域の地方標準時刻情報を自動的に設定することは困難であり、又、ユーザーが米国内で上記領域間を移動した場合の時差の修正も自動的には修正が出来ないので、その分はユーザーがマニュアル操作によって修正する必要がある。
その為、ユーザーの操作を容易にするために図4の米国に関して示す様なそれぞれの領域、つまり例えば、ニューヨーク(NY)を含む第1の領域、シカゴ(CHI)を含む第2の領域、コロラド州(CO)を含む第3の領域、及びロスアンゼルス(LOS)を含む第4の領域の相互間の時差情報を規定したテーブルを当該オフセット時差情報記憶手段8に設けておき、ユーザーがマニュアルで時差修正を行って所定の領域に於ける地方標準時刻情報を設定する事になる。
勿論、上記した操作は、図4に示す様なデータを適宜の記憶手段に記憶させておき、上記操作をコンピュータに実行させる様に作成された適宜のソフトウェアを使用する事によって、自動化することも可能である。
その場合には、例えば、ユーザーが前回修正が行われた領域名と今回修正しようとする領域名を当該スイッチ手段11を介して指定した後、上記の修正操作の演算処理をコンピュータに実行させる事になる。
更に、本発明に於いて使用される当該サマータイム情報記憶手段9は、受信した当該標準電波から取り出したサマータイム情報、例えば、図2或いは図3に例示される電波フォーマットに於けるサマータイム情報を記憶しておき、現在ユーザーがいる国或いは領域でサマータイムが実施されているか否かの情報を確認出来る様にしておくものであって、後述する様に、当該特定の国或いは当該特定の領域に於いて、ユーザーが受信した標準電波に含まれる当該基準時刻情報に基づいて、所定の時差情報を加算或いは減算して求めた地方標準時刻情報に対して更に当該所定の国或いは所定の領域に於けるサマータイム情報から得られる修正時差分を当該サマータイム情報記憶手段9から読み出し1時間の時差を加算又は減算する様に使用されるものである。
又、当該サマータイム情報は、記憶されている前回受信した際のサマータイム情報と今回受信時に於けるサマータイム情報とを関連させて修正処理を行う様に構成されている事が望ましい。
又、本発明に於ける電波受信時刻記憶手段18には、例えば、ユーザーが特定の国又は特定の領域に於いて何時の時点で当該標準電波の受信操作を行ったかを記憶しておき、図2或いは図3に示す様な当該標準電波に含まれるサマータイム情報で、当該サマータイムが実行される期日との関係を判断して後日の時差調整操作の時期を予想したり、一旦時刻修正が行われたのち、予め定められた期日が経過した場合には、再度時刻調整のため、当該標準電波を受信する時期をユーザーに報知するために使用する事が出来る。
一方、本発明に於いて使用される時差修正履歴情報記憶手段15は、ユーザーが過去に時刻修正操作を実行したときに時差情報の修正を行ったかどうかの情報を記憶しておくものであり、その記憶すべき情報は、ユーザーがマニュアルで時差修正操作を行った場合の情報を含むものである。
この情報は、上記したサマータイムに関する修正を行う場合に有効となる。
この時差修正履歴情報は、少なくとも過去一回の操作履歴を含むことが望ましく、当該履歴情報は、オフセット時差修正情報形成手段20に於いて、例えば、後述する様に、前回の時刻修正操作の時点がサマータイム実施中で有ったか否か、及び今回の時刻修正操作後の受信により得られたサマータイム情報によってサマータイムが実施中で有るか否かの判断に従って、時差修正情報が変化する事になり、係る時差修正情報を使用して自動的或いはマニュアルで当該所定の国或いは所定の領域に於ける、地方標準時刻情報の修正を行う処理操作が実行される。
即ち、本発明に於ける当該電波修正時計に於ける他の具体的態様としては、ユーザーがマニュアルで時刻の修正を行ったかどうかの情報を記憶する時差修正履歴情報記憶手段を有し、当該標準電波を受信したとき、当該時差修正履歴情報記憶手段の情報を考慮して、前回の当該標準電波を受信した際のサマータイム情報と今回の当該標準電波を受信した際のサマータイム情報とから当該オフセット時差修正情報を補正する様に構成されている電波修正時計である。
本発明に於ける上記した地方標準時刻情報形成手段10から出力される当該地方標準時刻情報は当該表示手段6に直接表示される様に構成されていても良く、又、前記した計時回路5を介して、当該表示手段6に表示される様に構成されていても良い。
尚、上記した様に、日本に於いては、当該標準電波が既に基準時刻情報として日本の標準時刻であるので、当該標準電波が当該特定の領域に於ける地方標準時刻情報である場合には、当該地方標準時刻情報形成手段10は、当該地方標準時刻情報に対して当該特定の領域に於けるサマータイム情報を使用して演算処理を行う様に構成されている事が望ましく、更には、当該地方標準時刻情報形成手段10は、当該地方標準時刻情報に対して当該特定の領域に於けるオフセット時差情報を使用して当該地方標準時刻情報に対応する基準時刻情報として例えば、世界標準時刻情報(UTC時刻)を算出し、その結果を当該基準時刻情報記憶手段16に記憶しておく様に構成されている事も好ましい。
ドイツの標準電波を例に説明すると、サマータイム未施行(標準時)である場合には受信した基準時刻情報に当該時差分の1時間を減算してUTC時刻に変換した後のUTC時刻情報が格納される。またサマータイム施行中(サマータイム時)である場合にはサマータイム時及びサマータイム中である旨の情報を送信しているため、受信した基準時刻情報に当該時差分の1時間を減算し、さらにサマータイム情報から1時間を減算した、合計2時間の減算をしてUTC時刻に変換した後のUTC時刻情報が格納される事になる。
一方、本発明に於いて使用される前記受信手段7は、複数の標準電波のうち何れかを自動的に選択受信出来る制御を行う自動選択受信制御手段が設けられ、受信する標準電波が変更された場合には、上記した様に、当該特定の国又は領域に於けるオフセット時差情報と当該特定の国又は領域に於けるサマータイム情報の少なくとも一方が再設定される様に構成されている事が好ましい。
即ち、本発明に於ける具体的な態様としては、当該電波修正時計に於ける当該受信手段は、前記自動選択受信制御手段に基づき受信した標準電波より認識された国情報を記憶する電波受信国記憶手段を有し、受信する標準電波が変更された場合には、当該特定の領域に於けるオフセット時差情報記憶手段のオフセット時差情報と当該特定の領域におけるサマータイム情報記憶手段のサマータイム情報との少なくとも一つが再設定されるように構成したものである。
又、米国の様に、国としての当該基準時刻情報である例えば、世界標準時刻情報(UTC時刻情報−7時間)に対して互いに異なるオフセット時差情報を持つ複数のサブ領域(つまり4つのサブ領域)が設けられている場合には、当該複数のサブ領域から選択された一つのサブ領域(例えばコロラド州を含む第3の領域)に対して、当該特定の領域に対応する当該基準時刻情報である例えば、世界標準時刻情報(UTC時刻情報−7時間)に対するオフセット時差情報と、当該特定の領域に於けるサマータイム情報の一方若しくはその双方を使用して自動的に演算処理を施して生成するが、当該特定のサブ領域の地方標準時刻情報を形成する様に構成し、その他のサブ領域に於ける地方標準時刻情報は、例えば、図4に示す様な時差情報を使用して、各領域間の時差分は、ユーザーのマニュアル操作で設定する様に構成されている事が望ましい。
以下に、本発明に於ける当該電波修正時計1を使用した特定の国或いは特定の領域に於ける地方標準時刻情報の時刻修正方法の1具体例を図6及び図7のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。
即ち、図6及び図7は、本発明に於ける電波修正時計1を日本及びアメリカの間で使用する場合を例に挙げて説明したものであるが、本発明はかかる具体例に限定されるものではなく、アメリカとドイツ、日本とドイツ、更には上記の全ての国を適宜に移動するグローバル態様での使用も可能であることはいうまでもない。
図6のフローチャートは、特に、当該電波修正時計を日本に於いて使用する際の操作手順の例を説明するものであって、スタート後、ステップ(S−1)でリセット操作が行われ、ステップ(S−2)に於いて、例えば、使用される電波修正時計1がアナログ式時計である場合には、0位置合わせを行い、ステップ(S−3)に於いて、受信すべき標準電波の周波数情報をイニシャライズして受信局番号FQNをFQN=0に設定しておく。以上までが、イニシャル動作である。
その後、ステップ(S−4)において、ユーザーが当該電波修正時計1のスイッチ11を操作して当該電波修正時計1を使用した時刻修正処理操作が開始されたか否かが判断され、NOであれば、ステップ(S−4)が繰り返され、YESであれば、ステップ(S−5)に進んで、前回受信した標準電波の受信局(JJY40、JJY60、又は、WWVB)を呼び出す操作が実行され、ステップ(S−6)に進み、所定のバッファーFQNAに前回受信した標準電波の受信局FQN挿入する(FQNA=FQN)。
次いで、ステップ(S−7)に進み、前回の受信操作時に、所定の標準電波が正確に受信出来たか否かを判断するため、受信した標準電波の受信局FQNがFQN=0であるか否かが判断される。
此処で、FQN=0であることは、リセット操作後まだ一度も受信が出来ていない事を示す。
そこで、ステップ(S−7)でYESの場合、つまりリセット操作後まだ一度も受信が出来ていない場合には、ステップ(S−8)に進み、強制的に受信すべき標準電波の受信局をJJY40に合わせる様に設定する。即ち、FQNA=1と設定してステップ(S−9)に進み、当該設定されたJJY40の標準電波が受信可能か否かを判断する操作が実行される。
此処で、例えば、本フローチャートを実行するに当たり
FQN=1:JJY40
FQN=2:JJY60
FQN=3:WWVB (米国)
と設定しておく。
一方、ステップ(S−7)でNOである場合、つまり、前回の受信操作では、或る特定の標準電波が受信できていた場合、同様にステップ(S−9)に移行して、当該前回の受信操作で受信できた標準電波が今回も受信可能か否かを判断する操作が実行される。
上記ステップ(S−9)における、標準電波が受信可能であるか否かの判断は、例えば、受信しようとしている当該標準電波を受信するアンテナに発生する起電圧若しくは、起電圧を増幅した後の電圧レベル若しくは、復調された信号をコンピュータサンプリングすること等で判断することが可能である。
当該ステップ(S−9)で、NOである場合、つまり指定された標準電波が受信できないと判断した場合には、ステップ(S−10)に進み、全ての標準電波を検査したか否か、換言すれば、推測される所定の周波数を持つ標準電波を出力する電波出力局全てを検査したか否かが判断されることになる。
そして、当該ステップ(S−10)でYESである場合には、当該標準電波を受信することが不可能であると判断されるので、ステップ(S−16)に進んで、受信操作を停止する。
一方、ステップ(S−10)に於いて、NOである場合には、ステップ(S−11)に進み、別の標準電波を或いはその標準電波を発信している発信局を変えるために、周波数コード番号(FQN)の値を1だけインクリメントさせ(FQNA=FQNA+1)、ステップ(S−12)に移動して、当該新しく選択された標準電波の周波数コード番号が最後のコード番号であるか否かが判断される。
即ち、周波数コード番号を一つインクリメントした周波数コード番号を持つ標準電波をターゲットに決定して当該標準電波が受信出来るか否かを再度検査する事になり、此処では、ステップ(S−8)でFQNA=1、つまりJJY40の標準電波を選択しているので、FQNA=2としてJJY60の標準電波を選択する事になる。
本具体例では、FQNA=1の場合には、上記した様に、3種類の標準電波を対象としているので、FQNA=4であれば全ての周波数、換言すれば、全ての発信局を検査し終わった事を示す事になる。
ステップ(S−7)において、FQNA=2ないし3の場合、ステップ(S−12)において、FQNA=4と判断されてもすべての発信局を検査した事にはならないため、ステップ(S−13)に進み、FQNA=1として、以降FQNA=1あるいはFQNA=2の局の検査を行うようにして全ての局を終了する。
従って、ステップ(S−12)でYESの場合には、ステップ(S−13)に進んで、FQNA=1、即ち、JJY40、標準電波の選択に戻す。
又、ステップ(S−12)でNOの場合には、ステップ(S−9)に戻って、上記した各ステップが繰り返される。
一方、ステップ(S−9)で、YESである場合、つまり予定している標準電波が受信可能な状態にあることが確認出来た場合には、ステップ(S−14)に移って、当該受信局を決定し、FQNAをセットする。
その後、ステップ(S−15)に進み、当該受信局からの標準電波の受信が確実であるか否かが判断され、NOであれば、ステップ(S−16)に戻って、標準電波の受信操作を停止するが、YESである場合には、ステップ(S−17)に進み、受信した標準電波の周波数コード番号FQNAが1か2の何れかであるか否かが判断される。
上記した様に、受信された当該標準電波の周波数コード番号FQNAが1か2の何れかであれば、当該標準電波は、日本国内にある発信局から発信されているものと判断されるので、当該標準電波を使用して、日本に於ける地方標準時刻情報を正確な時刻に設定する事が出来る。
反対に、当該受信された当該標準電波の周波数コード番号FQNAが1か2の何れでもない場合には、上記した通り、受信された標準電波は、米国内で(或いは、ドイツ国内)で発信されている標準電波であることが理解できるので、その場合には、ステップ(S−20)に進み、図7に示すフローチャートに沿って、米国内での時刻修正操作に移る事になる。
一方、ステップ(S−17)で、受信された当該標準電波が日本で発信されているものと識別された場合には、ステップ(S−18)に進んで、受信した標準電波が持っている、基準時刻情報に従って、当該電波修正時計1の時刻、カレンダー情報、或いは針位置等を修正して当該標準電波の基準時刻情報と一致させる操作が実行される。
この操作は、当該電波修正時計1が持っている演算処理機能を有する地方標準時刻情報形成手段10が所定のプログラムに従って自動的に修正操作が行われる。
尚、本具体例に於いては、上記した様に、日本国内における当該標準電波は、米国とは異なり、世界標準時刻情報の一つとして代表的に使用されているUTC時刻情報をそのまま使用しているのではなく、当該UTC時刻情報そのものから日本が持つ時差情報である9時間の時差情報を加算した値を時刻情報として持っているので、当該受信した標準電波の持つ基準時刻情報が当該日本に於ける地方標準時刻情報と一致している事になるので、そのまま利用することが出来る。
従って、米国で実行される図3に示す様な、当該標準電波が持っている基準時刻情報に対して、受信後に当該基準時刻情報が形成される領域と現在電波修正時計1が存在する領域との間の時差情報を用いてその領域或いはその国での地方標準時刻情報を算出するための時差修正用ルーチンを使用する必要はない。
然しながら、上記した様に、本発明に於ける電波修正時計1では、必ず基準時刻情報でデータを保持しておく事が前提であるので、ステップ(S−19)に進んで、受信結果から得られた基準時刻情報から例えばUTC時刻情報に変換するために当該基準時刻情報に時差値として9時間の値を減算して当該UTC時刻情報を算出し当該基準時刻情報記憶手段16に記憶させておく。
その後、ステップ(S−21)に進み、時差修正履歴をクリアしてステップ(S−22)に進み、受信している標準電波の周波数コード番号をFQNに挿入して更新処理を実行してENDとなる。
次に、本発明にかかる電波修正時計1がアメリカに移動した場合には、図7のフローチャートが一例として使用される事になる。
尚、本具体例においては、米国内に於いて、コロラド州で発信される標準電波(UTC時刻)を受信した場合、ユーザーが当該受信したUTC時刻に対し、何も時差修正操作を行わない場合には、自動的に時差時間として5時間が減算されて(UTC時刻−5hr)ニューヨークを含む領域の地方標準時刻情報を表示する様に構成されているものとする。
そこで、アメリカでの標準電波の受信が成功し、先ず、ステップ(S−31)に於いて、前回の受信も今回の受信もアメリカであったか否か(FQN=3か否か)が判断される。
ステップ(S−31)に於いて、YESで有る場合には、つまり、前回の受信も今回の受信もアメリカであった場合には、ステップ(S−32)に進み、ユーザーによるマニュアルでの時差修正操作が既になされたか否かを判断する事になる。
これは、例えば、アメリカ国内で時差の異なる領域へ移動したときに、ユーザーがあらかじめ時差設定が行われたかどうかを判断している。
当該ステップ(S−32)で、NOであれば、ステップ(S−34)に進み、受信時刻、時差値とサマーデータの表示を行う。
又、当該ステップ(S−32)で、YESであればステップ(S−33)に進み前回に於けるサマータイム条件と今回の受信時のサマータイム条件とから例えば、下記の様なアルゴリズムでサマータイム時間に基づく時差の調整を自動的に実行する。
即ち、時差値:前回の受信と今回の受信に於けるサマータイムでの変化により、現在電波修正時計が持っている時差値から−1若しくは+1するものである。
前回の受信時 今回の受信時 処理条件
0 0 時差値変更なし
0 1 時差値を−1する
1 1 時差値変更なし
1 0 時差値を+1する
此処で、0は標準時間を示し、1はサマータイム時間を示すものとする。
次いで、当該ステップ(S−32)で、YESで、ステップ(S−33)を介した場合もステップ(S−34)に進み、当該受信されたUTC時刻に必要な時差値とサマータイムデータを加減算処理して形成した地方標準時刻情報を表示手段に表示し、ステップ(S−35)に進んで、受信された標準電波の局を所定の記憶手段に記憶させて更新処理を行い、ステップ(S−36)に進み時差修正履歴をクリアし、ENDとなる。
又、ステップ(S−31)でNO又は、後述するステップ(S−39)でNOである場合には、当該フローチャートに於けるENDの後に別処理を設け、図5に例示する様な、ルーチンを使用して、図4の米国の部分に例示される必要な修正時差分に対応して、所定の領域に於ける正確な地方標準時刻情報を算出するための演算処理をユーザーのマニュアルの時差修正操作が当該電波修正時計の表示時刻をユーザーの移動した場所の地方標準時刻とする為に,場合により必要である。
一方、ステップ(S−31)に於いて、NOである場合、つまり前回の受信が日本であるか、リセット(ALL RESET)後の初めての受信成功である場合、ステップ(S−37)に進み、FQN=0か否かが判断される。
この操作は、前回の受信の際に於ける当該FQNが1また2であれば前回の受信が日本で行われたことが理解され、又、当該FQNが0であれば、今回の受信がリセット(ALL RESET)後の初めての受信成功である事が理解される。
従って、ステップ(S−37)でYESである場合には、ステップ(S−38)に於いて、予め定められた一つの領域の地方標準時刻情報として設定する事になる。
本具体例では、例えば、ニューヨークを含む領域(第1の領域)の地方標準時刻情報として表示するため、−5時間の時差に設定する様にしている。
その後、ステップ(S−34)に進んで、表示時刻を演算する。
一方、ステップ(S−37)でNOの場合、ステップ(S−39)に進んで、今回の受信前にユーザーによるマニュアルの時刻修正操作が行われたか否かが判断される。
例えば、ユーザーが日本からアメリカに移動する際に機内にて電波修正時計1の時刻を機内放送の或いは表示された時刻情報に従ってマニュアルで時刻変更を行った場合には、当然、米国内に於いて、機内放送或いは表示された時刻情報に従ってマニュアルで時刻変更した時刻が使用出来る領域にいる間はそのまま使用可能であり、かつ、以後の標準電波の受信後のオフセット時差情報或いはサマータイム記憶情報にフィードバックされ所望の時刻表示を実現する。
そこで、ステップ(S−39)に於いては、ユーザーによる機内マニュアル操作を含む時差修正操作が既に実行されたか否かが判断され、NOであれば、ステップ(S−38)に進み、以後は上記したステップが実行される。
一方、ステップ(S−39)に於いてYESであれば、ステップ(S−33)に進んで、サマータイムの調整操作を実行して以後は上記した各工程が実行される事になる。
以上、基準時刻情報をUTC時刻とみなした場合、つまり基準時刻情報記憶手段16で記憶される時刻がUTC時刻について説明してきたが、UTC時刻に限らず例えば日本標準時刻、又はドイツ標準時刻を基準時刻情報記憶手段に記憶しても同じ効果が得られる。日本標準時を基準時刻情報とした場合、図4に示す領域と時差値は図18のような値となり、又図5の(S−100)内の時差修正範囲は+3〜−20時間となる。
此処で、図5のフローチャートについて、説明するならば、スタート後、ステップ(S−98)に於いて、時差修正が有ったか否かが判断され、NOであればENDとなるが、YESであれば、ステップ(S−99)に進んで、時刻設定フラグをたて(ZISA_SYU=1)、次いでステップ(S−100)に進み、時差修正範囲を設定し、時差修正モード解除時に時差値に代入する操作が行われ、ENDとなる。
本発明に於ける上記第1の具体的に於いては、上述した様な構成を採用しているので、当該電波修正時計を使用するユーザーが時差を相互に異にする国間或いは領域間を移動する場合に、国間或いは領域間での時差を修正する操作とサマータイムによる時差を修正する操作を別個に行うと言う2度手間をなくし、一回の受信電波操作によって必要とする時差調整が完了出来る便利な電波修正時計が得られる。
次に、本発明に於けるに当該電波修正時計の第2の具体例について詳細に説明する。
即ち、本発明に於ける第2の具体例は、上記した第1の具体例で使用した当該電波修正時計に於いて、当該電波修正時計のユーザーが時差修正を行うに際して、通常の複数国間或いは複数の領域間での予め定められた時差情報を基に時差修正を行う事に加えて、ユーザーが自らの都合により当該電波修正時計の時刻表示を適宜の時間、例えば時間単位、分単位或いは秒単位で標準の表示時刻から進ませるか或いは遅らせて表示させる際に、従来の技術の欠点を解決し、簡単で容易に操作が行える様に構成された電波修正時計である。
即ち、本発明に於ける当該第2の具体例に於ける電波修正時計は、例えば、上記第1の具体例に於ける電波修正時計と同様に、基準信号を出力する基準信号発生手段と、該基準信号に基づき計時情報を出力する計時手段と、該計時情報をもとに時刻を表示する表示手段と、世界標準時刻情報を含む基準時刻情報を持つ標準電波を受信する受信手段と、該受信手段からの受信信号に基づき前記計時手段の出力時刻情報を修正する電波修正時計に於いて、当該基準時刻情報が形成される領域と当該標準電波が受信された領域との間のオフセット時差を記憶するオフセット時差情報記憶手段及び当該標準電波が受信された領域でサマータイムが施行されているか否かの情報を記憶しておくサマータイム情報記憶手段と、特定の領域で受信した当該標準電波の当該基準時刻情報に対して、当該特定の領域に対応する当該基準時刻情報に対するオフセット時差情報と、当該特定の領域に於けるサマータイム情報の少なくとも一方を使用して演算処理を施し、当該特定の領域の地方標準時刻情報を形成する地方標準時刻情報形成手段とが更に設けられている様に構成されると共に、更に、時刻情報に対する時差情報を入力する入力手段が、別に設けられていることを特徴とする電波修正時計である。
上記第2の具体例による本発明の電波修正時計に於いては、ユーザーは任意の時点で、任意の場所で、任意の時差情報を入力手段によって電波修正時計の適宜の記憶手段に当該時差情報を入力し記憶させることが出来るので、国や地域の時差に応じた時刻の修正を容易に、且つ、確実に行うことが出来る。
また、本具体例に於いては、前記入力手段は、前記時差情報を1時間単位で入力することが出来る第1の入力操作系統を備えることが好ましい。
これにより、時差情報の入力を1時間単位で行うことが出来るので、時差設定を迅速に行うことが出来る。
また本具体例に於いては、前記入力手段は、前記計時手段によって計時される前記計時情報を1時間単位で修正する第2の入力操作系統と、前記計時情報を1分単位で修正する第3の入力操作系統の、いずれか一つ、または、両方を備えることも好ましい。
これにより、手動によって時刻修正を行う場合、時差の設定に関しては、表示時刻の修正は時間に関しては、1時間単位で行い、分に関しての修正は1分単位或いは秒単位で行うことが出来るので、時刻修正を容易に、且つ、確実に行うことが出来る。
更に、本具体例に於いては、前記記憶手段が記憶する前記時差情報を、前記入力手段の操作によって無効にする時差解除手段を備えることも望ましい。
これにより、入力した時差情報を無効にすることが出来るので、次回受信する標準電波の時刻情報が時差情報によって修正されることなく、受信した時刻情報をそのまま表示することが出来る。
上記した本発明に係る当該電波修正時計の制御方法としては、上記した説明から理解されるとおり、例えば、基準信号を出力する基準信号発生手段と、該基準信号に基づき計時情報を出力する計時手段と、該計時情報をもとに時刻を表示する表示手段と、基準時刻情報を持つ標準電波を受信する受信手段とを含み、該受信手段からの受信信号に基づき前記計時手段の出力時刻情報を修正する様に構成されている電波修正時計に於いて、当該基準時刻情報が形成される領域と当該標準電波が受信された領域との間のオフセット時差をオフセット時差情報記憶手段に記憶する工程、当該標準電波が受信された領域でサマータイムが施行されているか否かの情報をサマータイム情報記憶手段に記憶しておく工程、地方標準時刻情報形成手段に於いて、特定の領域で受信した当該標準電波の当該基準時刻情報に対して、当該特定の領域に対応する当該基準時刻情報に対するオフセット時差情報と、当該特定の領域に於けるサマータイム情報の少なくとも一方を使用して演算処理を施し、当該特定の領域の地方標準時刻情報を形成する工程とから構成されている電波修正時計の制御方法である。
尚、上記の電波修正時計の制御方法に於いては、当該基準時刻情報は、世界標準時刻情報である事が望ましい。
更に、本発明に於ける当該電波修正時計の制御方法に於いて、当該地方標準時刻情報を形成する工程は、当該地方標準時刻情報に対して当該特定の領域に於けるサマータイム情報を使用して演算処理を行う様に構成されている事も好ましい具体例である。
又、上記した本発明に於ける当該電波修正時計の制御方法に於いては、前記受信手段に於いて、第1の基準時刻情報を含む第1の標準電波と第2の基準時刻情報を含む第2の標準電波との何れかを自動的に選択受信できる制御を行う工程を実行するに際し、第1の標準電波が受信された事が認識された場合には当該オフセット時差情報記憶手段に第1の時差データをセットする工程と第2の標準電波が受信された事が認識された場合には当該オフセット時差情報記憶手段に第2の時差データをセットする工程とから構成されている事も望ましい。
一方、本発明に於ける当該電波修正時計の制御方法に有っては、前記受信手段に於いて、前記自動選択受信制御操作に基づき受信された標準電波より認識された国情報を電波受信国記憶手段に記憶する工程と、受信する標準電波が変更された場合には、当該特定の領域に於けるオフセット時差情報記憶手段のオフセット時差情報と当該特定の領域におけるサマータイム情報記憶手段のサマータイム情報との少なくとも一つを再設定するように構成する事も好ましい。
又、当該電波修正時計の制御方法に於いて、当該電波修正時計に設けた適宜の入力手段を介して、時刻情報に対する時差情報を入力する工程を更に設けると共に、当該入力操作に於いては、前記時差情報を1時間単位で入力する様に構成する事も好ましい。
以下、本発明の第2の具体例に係る電波修正時計の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図8は本発明の実施形態である電波修正時計と標準電波を送信する送信局との関係を示した説明図である。図8に於いて、31はアナログ表示方式の電波修正時計である。32は金属等によって成る外装であり、33は表示手段としての表示部であり、秒針33a、分針33b、時針33c、及び日付を表示する日付表示部33dによって構成される。
34は超小型の受信アンテナであり、外装32の内部の12時方向に配置されているが、この位置に限定されるものではなく、例えば9時方向に配置されてもよい。又、時計内部であればどこに配置してもよい。35は入力手段の一部に相当する時刻や日付を修正するリューズであり、後述するが複数の電気的なスイッチと連動している。36と37は入力手段の一部に相当する操作ボタンであり、後述するがそれぞれ電気的なスイッチと連動している。38は使用者(図示せず)の腕に装着するためのバンドである。
30は標準時である時刻情報を含む標準電波を送信する送信局である。29は標準電波を放射する送信アンテナであり、32は標準時を高精度で計時する原子時計である。33は送信アンテナ31から送信される時刻情報としての標準時を搬送する標準電波である。標準電波33は通常数十KHzの長波によってなり、半径1000Km程度の範囲で受信することが出来る。尚、標準電波33の送信周波数や時刻情報フォーマットは、各国又は各地域の送信局でそれぞれ個別に設定されている。
ここで、電波修正時計31で標準電波33を受信するには、好ましくは電波修正時計31の受信アンテナ34が配置されている位置を、送信局30がある方向に向け、受信開始ボタン(例えば操作ボタン37)を押下する。これにより、電波修正時計31は受信動作を開始し、標準電波33を受信する。次に電波修正時計31は標準電波33の時刻情報フォーマットに対応する解読アルゴリズムを用いて解読し、秒分時や日付等の時刻情報と必要に応じて閏年やサマータイムの有無データ等を取得し、取得した時刻情報を計時して表示部33によって時刻情報や日付を表示する。尚、標準電波の受信は深夜などのノイズが少なく受信環境の良い時刻に定期的に実行させることが好ましい。
次に図9に基づいて本発明の実施形態である電波修正時計31の回路ブロックの構成と動作を説明する。図9に於いて、40は受信手段としての受信部であり、標準電波を受信する受信アンテナ34と、該受信アンテナ34と同調して標準電波を選択的に受信するための同調回路41によって構成され、同調信号P10を出力する。43は受信ICであり、同調信号P10を入力してデジタル化された復調信号P11を出力する。44は基準信号源であり、内部に水晶振動子(図示せず)を有し時刻を計時するための基準信号P12を出力する。
45はマイクロコンピュータ(以降、マイコンと略す)であり、詳細は後述するが復調信号P11と基準信号P12を入力して計時情報としての計時データP13を出力する。46は記憶手段としての記憶回路であり、マイコン45からの時差情報としての時差データP14を記憶する。47は入力手段の一部に相当する入力操作部であり、スイッチS1〜S6によって構成され、それぞれスイッチ信号P1〜P6を出力し、該スイッチ信号P1〜P6はマイコン45に入力される。尚、スイッチS1〜S6の片側の端子は、電源Vddに接続される。
ここで、スイッチS1は図8で示した操作ボタン36が押下されることによりONし、スイッチS2は操作ボタン37が押下されることによりONする。また、スイッチS3は図8で示したリューズ35を1段引くことによりONし、スイッチS4はリューズ35を2段引くことによりONする。また、スイッチS5はリューズ35を電波修正時計31の12時方向に回転することによりONし、スイッチS6はリューズ35を6時方向に回転することによりONする。
次に、マイコン45の主要な内部機能を説明する。45aは受信した標準電波を解読する制御手段であり、受信IC43からの復調信号P11を入力して時刻情報としての時刻データP15を出力する。45bは時刻修正手段であり、時刻データP15と記憶回路46からの時差データP14とを入力し、時刻情報としての時刻設定データP16を出力する。45cは計時手段であり、時刻設定データP16と基準信号P12とを入力し、計時情報としての計時データP13を出力する。
45dは時差解除手段であり、時差解除信号P17を記憶回路46に対して出力する。また、マイコン45は標準電波の受信開始を指示する受信開始信号P18を、同調IC21と受信IC43に出力する。また、図示しないが、マイコン45は入力操作部47からのスイッチ信号P1〜P6を入力して、各動作モードに切り替える制御機能を有する。以上のように、マイコン45は電波修正時計31の中核を担うエレメントであり、電波修正時計31の動作フロー全体を制御する。また、前述の操作ボタン36、37とリューズ35と入力操作部47及びマイコン45が、本発明で定義する第1、第2、第3の入力操作系統に相当する。
次に表示部33は、前述した如く秒針33a、分針33b、時針33c、日付表示部33dによって構成され、図示しないがモータと輪列等による機械伝達機構を有し、計時データP13を入力して時刻を表示する。尚、表示部33に内蔵されるモータは、秒針33aと分針33bを駆動する第1のモータと、時針33cと日付表示部33dを駆動する第2のモータによって構成される。48は電源であり、一次電池又は太陽電池(図示せず)により充電される二次電池等によって成り、図示しないが電源ラインを介して各回路ブロックに電源を供給する。
次に図9に基づいて、本発明の実施形態である電波修正時計31の基本動作を説明する。電源48が電源ライン(図示せず)を介して各回路ブロックに電力を供給すると、マイコン45は初期化処理を実行して各回路ブロックを初期化する。
この結果、マイコン45の計時手段45cは初期化されてAM00:00:00となり、表示部33は計時手段45cからの計時データP13によって駆動され、表示部33の秒針33a、分針33b、時針33cは、基準位置であるAM00:00:00に移動し、また、日付表示部33dも基準位置に移動する。
次に基準信号源44は基準信号P12の出力を開始し、マイコン45は、該基準信号P12を入力して計時手段45cによって1秒毎の計時を開始し、計時データP13を更新する。表示部33はマイコン45からの計時データP13によって1秒ごとの運針を開始する。次にマイコン45は、外部からの受信開始操作(例えば操作ボタン37の押下)、又は、内部のタイマーによる受信開始命令を受けて、受信開始信号P18を出力する。受信部40の同調回路41は、受信開始信号P18を入力して受信アンテナ34と共に同調回路を形成し、選択された標準電波を受信して同調信号P10を出力する。
次に、受信IC43は、受信開始信号P18によって同調信号P10の増幅及び検波を開始し、デジタル化された復調信号P11を出力する。マイコン45の制御手段45aは、復調信号P11を入力して内部に記憶している解読アルゴリズムに従って復調信号P11の時刻情報フォーマットを解読し、秒、分、時、日等の標準時としての時刻情報を取得する。
マイコン45の時刻修正手段45bは、制御手段45aによって取得された時刻情報としての時刻データP15を入力し、該時刻データP15と、記憶回路46に記憶されている時差データP14とを加算し、その加算結果を時刻設定データP16として出力する。すなわち、時刻設定データP16は、時刻データP15が時差データP14によって修正された時刻情報となる。
次に計時手段45cは、入力された時刻設定データP16を計時情報として記憶し、該記憶された計時情報を前記基準信号P12によって順次1秒毎に計時し、計時データP13として出力する。この結果、表示部33は受信して取得された時刻データP15に時差データP14が加算され修正された時刻を表示し、1秒運針を継続する。
また、時差解除手段45dは、詳細は後述するが、入力操作部47の操作によって時差解除信号P17を出力する。記憶回路46は、時差解除信号P17を入力すると、記憶している時差データP14を消去し時差データP14は零時間となる。ここで、時差データP14が消去され零時間になると、時刻設定データP16は時刻データP15に等しくなり、この結果、表示部33は、受信して取得された時刻データP15による時刻をそのままを表示する。尚、記憶回路46に記憶される時差データP14は、入力操作部47を操作することにより入力され記憶されるが、入力方法の詳細は後述する。
次に図10と図11及び図15に基づいて、本発明の第1の実施形態である電波修正時計31の時差設定及びカレンダ・秒分修正方法を説明する。図10は時差設定方法を示すフローチャートであり、図11は、カレンダ・秒分修正方法を示すフローチャートである。また、図15は本発明に於ける第2の具体例での実施形態に於ける時差設定モードでの電波修正時計31の表示部33の表示状態を示しており、この図15も含めて当該第2の具体例での実施形態を説明する。
図10に於いて、電波修正時計31は、1秒ごとの通常運針を行っている(フローST1)。図15(a)は通常運針での表示部33の表示状態を示し、一例としてAM10時10分00秒で日付は7日を表示している。また、表示部33の周辺部の50秒の位置には、時差がセットされているという意味の“SET”という文字が、また、45秒の位置には、時差がセットされていないという意味の“±0”という文字がマーキングされている。これは、時差データP14の記憶状態を秒針33aで示すためのものであり、詳細な説明は後述する。尚、本実施形態では、50秒と45秒の位置に“SET”と“±0”をマーキングしたが、各々別の位置にマーキングしても良く、また、それぞれの文字も任意に定めて良い。
尚、フローST1での通常運針では、リューズ35は零段の位置(すなわち、スイッチS3、S4は共にOFF)であることを前提とする。
また、ここでの通常運針は、標準電波を受信して標準時に正しく同期して正確な時刻を運針しているケースと、何かの理由で標準電波が受信できない、または、標準電波の受信をしていない状態で運針を行っているケースの、二通りのケースが想定出来る。
次にマイコン45は、スイッチ信号P1を入力してスイッチS1の状態を知り、スイッチS1が押下されたか否かを判断する。肯定判定されると(すなわち操作ボタン36が押下)フローST3へ進み、否定判定されるとフローST10に進む(フローST2)。ここで、スイッチS1は時差設定モードへ移行するためのスイッチとして機能し、フローST3以降は、時差設定モードとなる。
以下、フローST3以降、すなわち、時差設定モードの動作フローを説明する。電波修正時計31が時差設定モードに移行すると、秒針33aは時差データP14が既に記憶回路46に記憶され設定されている場合は、前述した表示部33の“SET”の位置に移動し、また、時差データP14が設定されていない場合(すなわち時差データP14=零時間)は、前述した表示部33の“±0”の位置に移動する(フローST3)。図15(b)はフローST3での表示部33の表示状態の一例を示し、ここでは、時差が設定されていないので秒針33aは“±0”の位置、すなわち、45秒の位置に移動している。よって、フローST3では、使用者が時差設定の有無を秒針33aの動きによって確認することが出来る。
次に時差設定モードでの、リューズ35を回転して行う時差入力フローについて説明する。マイコン45は、スイッチ信号P5を入力してリューズ35の12時方向への回転に連動してONするスイッチS5の状態を検知し、スイッチS5がONされたか否かを判断する。肯定判定(すなわちリューズ35が12時方向に回転された)されるとフローST11へ進み、否定判定されると次のフローST5に進む(フローST4)。
フローST4で肯定判定されると、マイコン45は時差データP14を1時間加算して記憶回路46に新しい時差データP14を記憶させると共に、内部の計時手段45cの計時情報である計時データP13も1時間加算する(フローST11)。ここで、計時手段45cが1時間加算される結果、計時データP13は、AM10時10分からAM11時10分となり、表示部33の時針33cは1時間分進んだ位置に移動する。尚、フローST11終了後はフローST4に戻り、スイッチS5の判定が繰り返し実行される。
この結果、使用者がリューズ35を12時方向に続けて回転するならば、フローST11が続けて実行され、時差データP14は連続的に加算されて記憶回路46に記憶されると共に、時針33cも1時間単位で進み動作を繰り返す。図15(c)は、リューズ35を回転矢印Aの方向(すなわち12時方向)に回転させることにより、2時間分の時差が加算され時針33cが矢印Eで示すように2時間分進んで、時刻表示がPM12時10分となった状態を示している。
次にフローST4で否定判定されると、マイコン45は、スイッチ信号P6を入力してリューズ35の6時方向への回転に連動してONするスイッチS6の状態を検知し、スイッチS6がONされたか否かを判断する。肯定判定(すなわちリューズ35が6時方向に回転された)されるとフローST12へ進み、否定判定されるとフローST6に進む(フローST5)。
フローST5で肯定判定されると、マイコン45は時差データP14を1時間減算して記憶回路46に新しい時差データP14を記憶させると共に、内部の計時手段45cの計時情報である計時データP13も1時間減算する(フローST12)。ここで、計時手段45cが1時間減算される結果、計時データP13は、AM10時10分からAM9時10分となり、表示部33の時針33cは1時間分遅れた位置に移動する。尚、フローST11終了後はフローST4に戻り、スイッチS5、S6の判定が繰り返し実行される。
この結果、使用者がリューズ35を6時方向に続けて回転するならば、フローST12が続けて実行され、時差データP14は連続的に減算されて記憶回路46に記憶されると共に、時針33cも1時間単位で遅れ動作を繰り返す。図15(d)は、リューズ35を回転矢印Bの方向(すなわち6時方向)に回転させることにより、2時間分の時差が減算され、時針33cが矢印Fで示すように2時間分遅れて、時刻表示がAM8時10分となった状態を示している。
次にフローST5で否定判定されると、マイコン45はスイッチ信号P1を入力してスイッチS1の状態を検知し、スイッチS1が押下されたか否かを判断する。肯定判定(すなわち操作ボタン36が押下)されるとフローST1の通常運針へリターンし、否定判定されると次のフローST7に進む(フローST6)。すなわち、フローST3以降の時差設定モードに於いて、再度、スイッチS1が押下されると通常運針に戻る動作となる。
次にフローST6で否定判定されると、マイコン45は内部のタイマー(図示せず)の値を調べ、予め定められた時間経過(例えば10秒)が過ぎているか否かを判断する。肯定判定(すなわちタイマー零秒)されるとフローST1の通常運針へリターンし、否定判定されると次のフローST8に進む(フローST7)。ここで、マイコン45の内部のタイマーは、すべてのスイッチS1〜S6がOFF状態の時にカウントダウンするので、フローST7は使用者が時差設定モードに於いて、無操作状態を一定期間続けることにより、自動的に通常運針に戻るオートリターン機能として動作する。
次にフローST7で否定判定されると、マイコン45はスイッチ信号P2を入力してスイッチS2の状態を知り、スイッチS2が一定期間長く押下されたか否かを判断する。肯定判定(すなわち操作ボタン37が長く押下)されるとフローST13に進み、否定判定されるとフローST4に戻る(フローST8)。
次にフローST8で肯定判定されると、マイコン45は時差解除手段45dを起動して時差解除信号P17を出力し、記憶回路46に記憶されている時差データP14を消去して零時間とし、その後、フローST4にリターンする(フローST13)。これにより、次に標準電波を受信した場合、マイコン45の時刻修正手段45bは、受信した時刻情報としての時刻データP15と時差データP14を加算して時刻設定データP16を出力するが、時差データP14は消去されているので、結果として時刻設定データP16は時刻データP15と等しくなり、表示部33に表示される時刻は時刻データP15、すなわち、受信した標準時となる。
また、フローST8で否定判定されて、フローST13が実行されずにスイッチS1の押下やタイマー動作で通常運針にリターンした場合は、記憶回路46の時差データP14は消去されず有効である。そしてその後、標準電波を受信した場合は、マイコン45の計時手段45cに入力される時刻設定データP16は、前述した如く、時刻修正手段45bにより、時刻データP15と記憶回路46の時差データP14が加算あるいは減算された値となる。この結果、表示部33に表示される時刻は、受信された標準時(すなわち時刻データP15)に時差データP14を加味した時刻となる。
次に、フローST2で否定判定された場合について説明する。即ち、フローST2で否定判定がなされると、フローST10に於いて、マイコン45はスイッチ信号P3を入力してスイッチS3の状態を検知し、スイッチS3がONされたか否か(すなわち、リューズ35が1段引きされたか否か)を判断する。フローST10に於いて肯定判定されるとカレンダ・秒分修正モードへ移行し、否定判定されるとフローST1にリターンして通常運針を継続する(フローST10)。
次に、図11に基づいて手動によるカレンダ・秒分修正方法を説明する。前記フローST10に於いて肯定判定がなされると、図11で示すフローST20以降のカレンダ・秒分修正モードに移行する。ここで、フローST20に於いて、マイコン45はスイッチ信号P4を入力してスイッチS4の状態を検知し、スイッチS4がONされたか否か(すなわち、リューズ35が2段引きされたか否か)を判断する。肯定判定されると秒分修正モードのフローST30に進み、否定判定されるとカレンダ修正モードのフローST21に進む(フローST20)。
次に、フローST20で否定判定された場合のカレンダ修正モードを説明する。マイコン45はスイッチ信号P5を入力してスイッチS5の状態を知り、スイッチS5がONされたか否かを判断する。肯定判定(すなわちリューズ35が12時方向に回転された)されるとフローST22に進み、否定判定されるとフローST43に進む(フローST21)。
フローST21で肯定判定がなされると、マイコン45は計時手段45cの月データを+1加算し、計時手段45cの出力である計時データP13を更新して、図示しないが秒針33aを予め定められた月表示位置に移動する。(フローST22)。また、詳細は省略するが、月修正だけでなく閏年からの経過年の修正も月修正と共に行うようにしても良い。尚、フローST22終了後、後述するフローST25に進む。
次に、フローST21で否定判定がなされると、マイコン45はスイッチ信号P6を入力してスイッチS6の状態を知り、スイッチS6がONされたか否かを判断する。肯定判定(すなわちリューズ35が6時方向に回転された)されるとフローST24に進み、否定判定されるとフローST25に進む(フローST23)。
フローST23で肯定判定がなされると、マイコン45は計時手段45cの月データを−1減算し、計時手段45cの出力である計時データP13を更新して、図示しないが秒針33aを予め定められた月表示位置に移動する。(フローST24)。また、詳細は省略するが、月修正だけでなく閏年からの経過年の修正も月修正と共に行うようにしても良い。尚、フローST24終了後、フローST25に進む。
次に、フローST22及びフローST24の終了後、又は、フローST23で否定判定がなされた場合、マイコン45はスイッチ信号P3を入力してスイッチS3の状態を知り、スイッチS3がONしているか否か(すなわち、リューズ35が1段引きされているか否か)を判断する。肯定判定されるとフローST20にリターンし、否定判定されるとカレンダ・秒分修正モードを終了して通常運針にリターンする(フローST25)。
次に、フローST20で肯定判定された場合の秒分修正モードを説明する。マイコン45は、計時データP13の秒データを零秒にリセットして秒針33aを零秒位置に移動させる(フローST30)。
次にマイコン45は、フローST31に於いて、スイッチ信号P5を入力してスイッチS5の状態を検知し、スイッチS5がONされたか否かを判断する。肯定判定(すなわちリューズ35が12時方向に回転された)されるとフローST32に進み、否定判定されるとフローST33に進む(フローST31)。
フローST31で肯定判定がなされると、マイコン45は計時手段45cの分データを+1加算し、計時手段45cの出力である計時データP13によって、図示しないが分針33bを1分進める(フローST32)。尚、フローST32終了後、フローST99に進む。
次に、フローST31で否定判定がなされると、マイコン45はスイッチ信号P6を入力してスイッチS6の状態を知り、スイッチS6がONされたか否かを判断する。肯定判定(すなわちリューズ35が6時方向に回転された)されるとフローST34に進み、否定判定されるとフローST99に進む(フローST33)。
フローST33で肯定判定がなされると、マイコン45は計時手段45cの分データを−1減算し、計時手段45cの出力である計時データP13によって、図示しないが分針33bを1分遅らせる(フローST34)。尚、フローST34終了後、フローST99に進む。
次に、フローST99に於いて、マイコン45はスイッチ信号P4を入力してスイッチS4の状態を検知し、スイッチS4がONされたか否か(すなわち、リューズ35が2段引きされているか否か)を判断する。肯定判定されるとフローST31に進み、否定判定されるとフローST25に進む(フローST99)。これにより、分針33bの修正が完了した時点で、電話等による標準時の零秒に合わせてリューズ35を零段に戻せば、フローST99とフローST25で共に否定判定されて通常運針にリターンするので、秒針33aも正確に時刻合わせを行うことが出来る。
以上のように、本発明の第2の実施形態によるならば、操作ボタン36を押下することにより、電波修正時計31は時差設定モードに移行し、リューズ35の零段位置でリューズ35を12時方向、又は6時方向に回転させることにより、受信した時刻情報に対する時差データP14を1時間単位で入力することが出来る。この時差設定モードでの入力操作系統が、本発明で定義される第1の入力操作系統に相当する。
また、リューズ35を1段引き状態にすることにより、電波修正時計31はカレンダ修正モードに移行し、リューズ35を12時方向、又は6時方向に回転させることにより、手動操作でカレンダ修正(すなわち、月及び閏年の経過年修正)を行うことが出来る。また、リューズ35を2段引き状態にすることにより、電波修正時計31は秒分修正モードに移行し、リューズ35を12時方向、又は6時方向に回転させることにより、計時データP13を1分単位或いは秒単位で修正することが出来る。この秒分修正モードでの入力操作系統が、本発明で定義される第3の入力操作系統に相当する。
又、計時データP13を時間単位で修正することも出来、この時間修正モードでの入力操作系統が、本発明で定義される第2の入力操作系統に相当する。
次に、時差設定モードで入力され記憶された時差データP14が、実際の電波修正時計31の使用状態に於いてどのように用いられるかを説明する。使用状態の第1の例として、電波修正時計31の使用者がヨーロッパのドイツに滞在してドイツの標準電波送信局であるDCF77を受信しているとする。このとき、電波修正時計31はDCF77の標準電波によってドイツの標準時を正確に表示している。ここで、電波修正時計31の使用者がドイツからイギリスに移動したとする。イギリスでは、DCF77の標準電波を受信することが出来るが、イギリスの標準時はドイツの標準時より1時間遅れているので、時刻修正が必要となる。
そこで、電波修正時計31の使用者は、イギリスに到着した時点で、図10のフローチャートで示したように、通常運針状態から操作ボタン36を操作してスイッチS1を押下し、フローST3より始まる時差設定モードに移行させる。そしてリューズ35を6時方向に回転させてスイッチS6をONさせ、フローST12を実行させることにより時差データP14を1時間減算させる。この結果、記憶回路46には、時差データP14として−1時間の値が記憶され、また、マイコン45の計時手段45cが記憶する計時情報も1時間分減算されるので、時針33cは1時間遅れた時刻、すなわち、イギリスの標準時に等しい時刻を表示する。
次に、イギリスに於いて電波修正時計31は、ドイツの送信局DCF77を受信する。ここで、DCF77の標準時はイギリスの標準時より1時間進んでいるので、電波修正時計31はイギリスの標準時より1時間進んだ時刻情報を受信することになる。しかし、マイコン45の時差設定手段45bは、前述した如く、受信した時刻データP15と記憶回路46に記憶されている時差データP14を加算して時刻設定データP16を出力するので、該時刻設定データP16は、時刻データP15から時差データP14の−1時間が減算された値となり、結果として、表示部33は受信したDCF77の標準時より1時間分遅れた時刻、すなわち、イギリスの標準時に等しい時刻を正確に表示することが出来る。
また、使用者がイギリスからドイツに戻った場合も、上記方法と同様な操作で時差設定を行うことが出来る。すなわち、使用者がイギリスからドイツに戻った時点で、図10のフローチャートで示したように、通常運針状態から操作ボタン36を操作してスイッチS1を押下し、フローST3より始まる時差設定モードに移行させる。そしてフローST4で、リューズ35を12時方向に回転させてスイッチS5をONさせ、フローST11を実行させることにより時差データP14を1時間加算させる。
この結果、記憶回路46には、元の時差データP14に+1時間加算された値が記憶され、また、マイコン45の計時手段45cも1時間加算されるので、時針33cは1時間進んだ時刻、すなわち、ドイツの標準時に等しい時刻を表示する。尚、記憶回路46には、イギリス滞在中に−1時間の時差データP14が記憶されていたので、この値に+1時間が加算され、結果として記憶回路46の時差データP14は零時間となる。
次に、ドイツに戻った電波修正時計31は、DCF77を受信する。ここで、マイコン45の時刻修正手段45bは、前述した如く受信したDCF77の時刻情報である時刻データP15と、記憶回路46に記憶されている時差データP14を加算して時刻設定データP16を出力するが、時差データP14は前述の如く零時間であるので、結果として、表示部33は、受信したDCF77の標準時、すなわち、滞在しているドイツの標準時を正確に表示することが出来る。
次に、本発明に於ける当該第3の具体例である上記した電波修正時計31の使用形態の第2の例を説明する。当該使用形態の第2の例としては、電波修正時計31が何らかの理由により、標準電波を受信できないか、又は、受信していないときで、時刻表示が狂っている為に手動操作で時刻やカレンダを合わせる必要が生じた場合である。例えば、電波修正時計31の使用者が標準電波の届かない建物内に長時間滞在している場合、又は、電池交換直後等で、まだ、標準電波を受信していない場合などが考えられる。このよう場合は、取りあえず手動操作で時刻やカレンダを合わせて使用し、後で標準電波を受信して正確な時刻合わせを行うことで当該電波修正時計を使用することが出来る。
ここで手動による時刻修正操作としてまず使用者は、電波修正時計31の秒と分を合わせるために、通常運針状態からリューズ35を2段引きして秒分修正モードに移行させ(すなわち、図11のフローST30以降の動作フロー)、リューズ35を12時方向、又は、6時方向に回転させて分を合わせる。次に、必要に応じてリューズ35を1段引きにしてカレンダ修正モードに移行させ、月及び閏年の経過年の修正を行う。
次にリューズ35を元の零段の位置に戻し、時差設定モードに移行させるために操作ボタン36を操作してスイッチS1を押下する。これにより、図10で示したフローST3に制御が移行して時差設定モードとなる。この状態で、リューズ35を12時方向、又は、6時方向に回転させれば、時差データP14が記憶回路46に記憶されると共に、計時手段45cの時間データが修正されるので時針33cが1時間ステップで進み、又は遅れて、時間を合わせることが出来る。
次に、操作ボタン37を操作してスイッチS2を長く(例えば2秒以上)押下する。これにより、電波修正時計31は図10で示したフローST13を実行し、記憶回路46の記憶内容を消去して時差データP14の値を零時間とし、入力した時差データP14を無効にすることが出来る。但し、フローST13の時差データ消去の操作では、表示部33に表示される時刻は前回受信した時刻には戻らず、フローST11あるいはフローST12にて設定した時刻の表示を維持する。
以上の操作により、次回、電波修正時計31が標準電波を受信して時刻を自動修正する場合、記憶回路46に記憶された時差データP14は無効とされているので、受信して取得した時刻データP15は時差データP14によって修正されることがなく、受信した標準時を正確に表示することが出来る。また逆に、次回の受信に成功しなかった場合(又は受信動作を実施しなかった場合)は、前記フローST11あるいはフローST12でのマニュアル操作による現在時刻設定によって、当該電波修正時計を利用することが出来る。
以上の操作により使用者は、電波修正時計31の時刻表示が狂っている場合でも、手動操作によって簡単に時刻やカレンダを修正することが出来る。尚、修正手順は上記の手順に限定されるものではなく、例えば、時差設定モードによって時間を修正してから、カレンダ修正モードに移行し、次に秒分修正モードに移行しても良い。
以上のように本発明の第2の具体例の各実施形態によれば、通常運針状態に於いて、操作ボタン36を押下しただけで時差設定モードに移行し、リューズ35の操作により1時間単位で時差設定をすることが出来るので、電波修正時計の使用者が、時差の異なる国や地域に移動したとしても、時差設定を簡単に素早く行うことが出来、操作性に優れた電波修正時計を実現することが出来る。また、時差設定を行う場合も、手動による時修正を行う場合も、同一の操作ボタン(例えば操作ボタン36)を操作することにより、時差設定モード又は時修正モードに移行することが出来るので、修正操作の流れに一貫性があり、操作が簡単で分かりやすい電波修正時計を提供できる。
更には、手動による時修正の場合、一つの操作(例えば操作ボタン37長押下)で記憶された時差データP14を消去して無効に出来るので、後で標準電波を受信したとしても、受信した標準電波の標準時に正しく自動修正することが出来、時差設定と手動による時修正を確実に分離し、どのような使用形態に於いても、常に正しく時刻を表示する信頼性の高い電波修正時計を提供することが出来る。
次に図12〜図14、及び図16に基づいて、本発明の第3の具体例である電波修正時計31の時差設定及びカレンダ・時刻修正方法を説明する。図12は時差設定方法を示すフローチャートであり、図13は手動によるカレンダ・秒分修正方法を示すフローチャートであり、図14は手動による時・日付修正方法を示すフローチャートである。また、図16は本発明の第2の実施形態に於ける時差設定モードでの電波修正時計31の表示部33の表示状態を示しており、この図16も含めて第3の具体例を説明する。
図12に於いて、電波修正時計31は、1秒ごとの通常運針を行っている(フローST40)。図16(a)は通常運針での表示部33の表示状態を示し、一例としてAM10時10分00秒で日付は7日を表示している。尚、フローST40での通常運針では、リューズ35は零段の位置(すなわち、スイッチS3、S4は共にOFF)であることを前提とする。また、ここでの通常運針は、標準電波を受信して標準時に正しく同期して正確な時刻を運針しているケースと、何かの理由で標準電波が受信できない、または、標準電波の受信をしていない状態で運針を行っているケースの、二通りのケースが想定出来る。
次にマイコン45は、スイッチ信号P1を入力してスイッチS1の状態を知り、スイッチS1が押下されたか否かを判断する。肯定判定(すなわち操作ボタン36が押下)されるとフローST42へ進み、否定判定されるとフローST50に進む(フローST41)。ここで、スイッチS1は時差設定モードへ移行するためのスイッチとして機能し、フローST42以降は、時差設定モードとなる。
以下、フローST42以降、すなわち、時差設定モードの動作フローを説明する。ここで、電波修正時計31が時差設定モードに移行すると、時差状態モニタとして秒針33aが既に設定されている時差に従って移動し、使用者に現在設定されている時差の設定状態を表示する(フローST42)。一例を説明すると、設定されている時差が零時間の場合は、秒針33aは30秒の位置に移動し、設定されている時差が+1時間の場合は、秒針33aは35秒の位置に移動し、設定されている時差が+2時間の場合は、秒針33aは40秒の位置に移動する。
また、設定されている時差が−1時間の場合は、秒針33aは45秒の位置に移動し、設定されている時差が−2時間の場合は、秒針33aは20秒の位置に移動する。尚、この時差状態モニタを分かりやすく使用者に伝えるために、図16で示すように、電波修正時計31の表示部33の外側周辺に、−2、−1、0、+1、+2とマーキングすると分かりやすい。図16(b)は時差状態モニタの一例を示し、ここでは、時差は設定されておらず零時間であるために、秒針33aは時差零時間の位置、すなわち、30秒の位置に移動している。尚、図16(b)で示す時差状態モニタの形態は、これに限定されるものではなく、そのモニタ方法は任意であって良い。
次にマイコン45は、スイッチ信号P3とP4を入力してスイッチS3とスイッチS4の状態を検知し、スイッチS3又はスイッチS4がONされたか否か(すなわち、リューズ35が1段引きされたか2段引きされたか否か)を判断する。肯定判定されるとフローST44に進み、否定判定されるとフローST51に進む(フローST43)。
次に、リューズ35を回転して行う時差設定方法を説明する。マイコン45は、スイッチ信号P5を入力してリューズ35の12時方向への回転に連動してONするスイッチS5の状態を知り、スイッチS5がONされたか否かを判断する。
肯定判定(すなわちリューズ35が12時方向に回転された)されるとフローST53へ進み、否定判定されると次のフローST45に進む(フローST44)。
フローST44で肯定判定されると、マイコン45は時差データP14を1時間加算して記憶回路46に更新された時差データP14を記憶させると共に、計時手段45cも1時間加算する(フローST53)。ここで、計時手段45cに1時間加算されるので計時データP13は、AM10時10分からAM11時10分となり、該計時データP13によって駆動される表示部33の時針33cは1時間分進んだ時刻に移動する。また、時差状態モニタである秒針33aも、時差が1時間加算されたことにより時差+1の位置(すなわち35秒の位置)に移動する。尚、フローST53終了後はフローST44に戻り、スイッチS5の判定が繰り返し実行される。
この結果、使用者がリューズ35を12時方向に続けて回転するならば、フローST53が続けて実行され、時差データP14は連続的に加算されて記憶回路46に記憶されると共に、時差状態モニタである秒針33aは時差設定状態を示し、時針33cも1時間単位で進み動作を繰り返す。図16(c)はリューズ35が1段引きされて、更にリューズ35を回転矢印Cの方向(すなわち12時方向)に回転させることにより、2時間分の時差が加算され時針33cが、矢印Gで示すように2時間分進み、時刻表示がPM12時10分となった状態を示している。また、時差状態モニタである秒針33aは、時差+2の位置に移動して時差の設定量を表示する。
次にフローST44で否定判定されると、マイコン45は、スイッチ信号P6を入力してリューズ35の6時方向への回転に連動してONするスイッチS6の状態を知り、スイッチS6がONされたか否かを判断する。肯定判定(すなわちリューズ35が6時方向に回転された)されるとフローST54に進み、否定判定されると次のフローST46に進む(フローST45)。
フローST45で肯定判定されると、マイコン45は時差データP14を1時間減算して記憶回路46に更新された時差データP14を記憶させると共に、内部の計時手段45cも1時間減算する(フローST54)。ここで、計時手段45cが1時間減算されるので計時データP13は、AM10時10分からAM9時10分となり、該計時信号P13によって駆動される表示部33の時針33cは1時間分遅れた時刻に移動する。また、時差状態モニタである秒針33aも、時差が1時間減算されたことにより時差−1の位置(すなわち45秒の位置)に移動する。尚、フローST54終了後はフローST44に戻り、スイッチS5、S6の判定が繰り返し実行される。
この結果、使用者がリューズ35を6時方向に続けて回転するならば、フローST54が続けて実行され、時差データP14は連続的に減算されて記憶回路46に記憶されると共に、時差状態モニタである秒針33aは時差設定状態を示し、時針33cも1時間単位で遅れ動作を繰り返す。図16(d)はリューズ35が一段引きされて、更にリューズ35を回転矢印Dの方向(すなわち6時方向)に回転させることにより、2時間分の時差が減算され時針33cが、矢印Hで示すように2時間分遅れ、時刻表示がPM8時10分となった状態を示している。また、時差状態モニタである秒針33aは、時差−2の位置に移動して時差の設定量を表示する。
次にフローST45で否定判定されると、マイコン45は、スイッチ信号P3とP4を入力してスイッチS3とスイッチS4の状態を知り、スイッチS3とスイッチ4がOFFされたか否か(すなわち、リューズ35が零段に戻ったか否か)を判断する。肯定判定されると通常運針のフローST40にリターンし、否定判定されるとフローST44にリターンし、スイッチS5、S6の判定が繰り返し実行される(フローST46)。
次にフローST51以降を説明する。フローST43で否定判定されると、マイコン45は、フローST51に於いて、スイッチ信号P1を入力してスイッチS1の状態を知り、スイッチS1が押下されたか否かを判断する。肯定判定(すなわち操作ボタン36が押下)されるとフローST40の通常運針へリターンし、否定判定されると次のフローST52に進む(フローST51)。すなわち、フローST42の時差状態モニタに於いて、リューズの引出し操作がない場合に、再度、操作ボタン36によってスイッチS1が押下されると、通常運針に戻る動作となる。
次にフローST51で否定判定されると、マイコン45は、内部のタイマー(図示せず)の値を調べ、予め定められた時間経過が過ぎているか否かを判断する。肯定判定されるとフローST40の通常運針へリターンし、否定判定されるとフローST42の時差状態モニタにリターンする(フローST52)。ここで、マイコン45の内部のタイマーは、すべてのスイッチS1〜S6がOFF状態の時にカウントダウンするので、フローST52は使用者が時差状態モニタに於いて、無操作状態を一定期間続けることにより、自動的に通常運針に戻るオートリターン機能として動作する。
ここで、時差設定モードを終了して通常運針にリターンした後に標準電波を受信すると、マイコン45の計時手段45cに入力される時刻設定データP16は、第1の実施形態と同様に、標準電波を受信して得られた時刻データP15と記憶回路46の時差データP14が時刻修正手段45bによって加算された値となる。この結果、表示部33に表示される時刻は、受信した標準時に時差データP14が加算された時刻となり、設定された時差データP14によって表示時刻が修正される。
次に前述のフローST41に於いて否定判定されると、マイコン45は、スイッチ信号P3を入力してスイッチS3の状態を知り、スイッチS3がONされたか否か(すなわち、リューズ35が1段引きされたか否か)を判断する。肯定判定されるとカレンダ・時刻修正モードへ移行し、否定判定されるとフローST40の通常運針にリターンする(フローST50)。
次に、図13に基づいてカレンダ・時刻修正方法を説明する。前記フローST50に於いて肯定判定がなされると、図13で示すフローST60以降のカレンダ・時刻修正モードに移行する。ここで、マイコン45はスイッチ信号P2を入力してスイッチS2の状態を知り、スイッチS2がONされたか否か(すなわち、操作ボタン37が操作されたか否か)を判断する。肯定判定されると手動時・日付修正モードに進み、否定判定されると次のフローST61に進む(フローST60)。
次にフローST60で否定判定されると、マイコン45はスイッチ信号P4を入力してスイッチS4の状態を知り、スイッチS4がONされたか否か(すなわち、リューズ35が2段引きされたか否か)を判断する。肯定判定されると秒分修正モードのフローST70に進み、否定判定されるとカレンダ修正モードのフローST62に進む(フローST61)。
次に、フローST61で否定判定された場合のカレンダ修正モードを説明する。マイコン45は、スイッチ信号P5を入力してスイッチS5の状態を知り、スイッチS5がONされたか否かを判断する。肯定判定(すなわちリューズ35が12時方向に回転された)されるとフローST63に進み、否定判定されるとフローST64に進む(フローST62)。
フローST62で肯定判定がなされると、マイコン45は計時手段45cの月データを+1加算し、計時手段45cの出力である計時データP13によって、図示しないが秒針33aを予め定められた月表示位置に移動する(フローST63)。また、詳細は省略するが、月修正だけでなく閏年からの経過年の修正も月修正と共に行うようにしても良い。尚、フローST63終了後、後述するフローST66に進む。
次に、フローST62で否定判定がなされると、マイコン45はスイッチ信号P6を入力してスイッチS6の状態を知り、スイッチS6がONされたか否かを判断する。肯定判定(すなわちリューズ35が6時方向に回転された)されるとフローST65に進み、否定判定されると後述するフローST66に進む(フローST64)。
フローST64で肯定判定がなされると、マイコン45は計時手段45cの月データを−1減算し、計時手段45cの出力である計時データP13によって、図示しないが秒針33aを予め定められた月表示位置に移動する(フローST65)。また、詳細は省略するが、月修正だけでなく閏年からの経過年の修正も月修正と共に行うようにしても良い。尚、フローST65終了後、フローST66に進む。
次に、フローST63及びフローST65の終了後、又は、フローST64で否定判定がなされた場合、マイコン45はスイッチ信号P3を入力してスイッチS3の状態を知り、スイッチS3がONしているか否か(すなわち、リューズ35が1段引きされているか否か)を判断する。肯定判定されるとフローST60にリターンし、否定判定されるとカレンダ・時刻修正モードを終了して通常運針にリターンする(フローST66)。
次に、フローST61で肯定判定された場合に移行する秒分修正モードについて説明する。マイコン45は、計時データP13の秒データを零秒にリセットして秒針33aを零秒位置に移動させる(フローST70)。
次にマイコン45は、スイッチ信号P5を入力してスイッチS5の状態を知り、スイッチS5がONされたか否かを判断する。肯定判定(すなわちリューズ35が12時方向に回転された)されるとフローST72に進み、否定判定されるとフローST73に進む(フローST71)。
次にフローST71で肯定判定がなされると、マイコン45は計時手段45cの分データを+1加算し、計時手段45cの出力である計時データP13によって、図示しないが分針33bを1分進める(フローST72)。尚、フローST72終了後、フローST98に進む。
次にフローST71で否定判定がなされると、マイコン45はスイッチ信号P6を入力してスイッチS6の状態を知り、スイッチS6がONされたか否かを判断する。肯定判定(すなわちリューズ35が6時方向に回転された)されるとフローST74に進み、否定判定されるとフローST98に進む(フローST73)。
次にフローST73で肯定判定がなされると、マイコン45は計時手段45cの分データを−1減算し、計時手段45cの出力である計時データP13によって、図示しないが分針33bを1分遅らせる(フローST74)。尚、フローST74終了後、フローST98に進む。
次に、マイコン45はスイッチ信号P4を入力してスイッチS4の状態を検知し、スイッチS4がONされたか否か(すなわち、リューズ35が2段引きされているか否か)を判断する。肯定判定されるとフローST71に進み、否定判定されるとフローST66に進む(フローST98)。これにより、分針33bの修正が完了した時点で、電話等による標準時の零秒に合わせてリューズ35を零段に戻せば、フローST98とフローST66で共に否定判定されて通常運針にリターンするので、秒針33aも正確に時刻合わせを行うことが出来る。
次に図14に基づいて手動時・日付修正方法を説明する。前記フローST60で肯定判定がなされると、フローST80に於いて、マイコン45はスイッチ信号P5を入力してスイッチS5の状態を知り、スイッチS5がONされたか否かを判断する。肯定判定(すなわちリューズ35が12時方向に回転された)されるとフローST81へ進み、否定判定されるとフローST82に進む(フローST80)。
次にフローST80で肯定判定がなされると、マイコン45は計時手段45cの時データを+1加算し、計時手段45cの出力である計時データP13によって、図示しないが時針33cを1時間進める。また、表示部33に内蔵される輪列機構(図示せず)によって時針33cが午前零時付近になると、日付表示部33dが1日進む(フローST81)。尚、フローST81終了後、後述するフローST84に進む。
次にフローST80で否定判定がなされると、フローST82に進み、マイコン45はスイッチ信号P6を入力してスイッチS6の状態を知り、スイッチS6がONされたか否かを判断する。肯定判定(すなわちリューズ35が6時方向に回転された)されるとフローST83へ進み、否定判定されるとフローST84に進む(フローST82)。
次にフローST82で肯定判定がなされると、マイコン45は計時手段45cの時データを−1減算し、計時手段45cの出力である計時データP13によって、図示しないが時針33cを1時間遅らせる(フローST83)。尚、フローST83終了後、フローST84に進む。
次にフローST84以降を説明する。フローST81及びフローST83終了後、又はフローST82で否定判定されると、マイコン45はスイッチ信号P2を入力してスイッチS2の状態を知り、スイッチS2が押下されたか否かを判断する。肯定判定(すなわち操作ボタン37が押下)されるとカレンダ・時刻修正モードであるフローST60にリターンし、否定判定されると次のフローST85に進む(フローST84)。
次にフローST84で否定判定されると、マイコン45は内部のタイマー(図示せず)の値を調べ、予め定められた時間経過が過ぎているか否かを判断する。肯定判定されるとカレンダ・時刻修正モードであるフローST60にリターンし、否定判定されると手動時・日付修正モードの先頭フローであるフローST80にリターンする(フローST85)。
尚、手動時・日付修正モードに於いて時間を修正した場合は、マイコン45の計時手段45cに対して時データの加算又は減算が実施されるだけであり、時差データP14を記憶する記憶回路46に対しては、加算も減算も行われず、時差データP14は初期値(すなわち零時間)を保持する。このため、手動時・日付修正モードを終了後、標準電波の受信を行った場合、時差設定手段45bによって時刻データP15と記憶回路46の時差データP14とが加算されて時刻設定データP16が出力されるが、前述した如く時差データP14は零時間を保持しているので、受信して取得された時刻データP15は、時差データP14によって修正されることなく計時手段45cに時刻設定データP16として入力され、結果として表示部33には、受信した標準電波の標準時が表示される。
尚、第3の具体例に於いて、通常運針状態から操作ボタン36押下後に移行する時差設定モードでの入力操作系統が特許請求の範囲に於ける第1の入力操作系統に相当する。また、リューズ35の1段引き状態から操作ボタン37押下後に移行する手動時・日付修正モードでの入力操作系統が、本発明で定義する第2の入力操作系統に相当する。また、リューズ35の2段引きで移行する秒分修正モードでの入力操作系統が本発明で定義する第3の入力操作系統に相当する。
以上のように本発明の第3の具体例によれば、国や地域を移動したことによって必要が生じる時差設定への移行には、操作ボタン36の押下で行い、手動による時刻修正のためにはリューズ35を引き出す操作で行う等、時差設定と時刻修正の操作系統を異ならせて、目的によって分離された操作形態としたので、使用者にとって分かりやすく使い勝手の良い電波修正時計を提供することが出来る。
また、時差設定モードへの移行は本発明の第1の実施形態と同様に、通常運針状態に於いて、操作ボタン36を押下するだけで時差設定モードに移行し、リューズ35の操作により1時間単位で時差設定をすることが出来るので、電波修正時計の使用者が、時差の異なる国や地域に移動したとしても、時差設定を簡単に素早く行うことが出来、操作性に優れた電波修正時計を実現することが出来る。
また、手動によるカレンダ・時刻修正に於いて、月や閏年の経過年の修正はリューズ35を1段引きで行い、また、時間修正はリューズ35の1段引きから操作ボタン37の押下後に行い、更には、秒分修正はリューズ35の2段引きで行うと言うように、月、時と日付、秒分の各修正を、それぞれ異なる操作系統で実施することが出来るので、修正時間の短縮が可能であり、手動による時刻修正に於いても操作性に優れた電波修正時計を提供することが出来る。
次に、本発明の第4の具体例である電波修正時計を図17に基づいて説明する。図17に於いて、31は本発明の第4の具体例である電波修正時計であり、図8で示した電波修正時計31と同一要素には同一番号を付し重複する説明は省略する。
ここで、受信アンテナ34は外装2の内部の略9時方向に配置されており、操作ボタン36は外装2の略2時方向、操作ボタン37は外装2の略4時方向に配置されている。このように、受信アンテナ34と、操作ボタン36、7が外装2の周辺で対向する位置、すなわち具体的には、操作ボタン36と操作ボタン37とを結ぶ線(実線X)と平行で、ムーブメントの中心を通る線の反対側の領域に受信アンテナ34を配置することで、電波修正時計のサイズを小さくすることが出来る。
尚、本発明のそれぞれの具体例は、秒分に一つのモータ、時及び日表示に一つのモータとした2モータシステムの電波修正時計として説明したが、このモータ構成に限定されるものではない。例えば、2モータシステムであっても、秒分時を一つのモータとし、日表示を他のもう一つのモータとして構成しても良い。また、秒を一つのモータとし、分時及び日表示を他のもう一つのモータとして構成しても良い。また、2モータシステムに限らず3モータシステムで構成しても良い。
例えば、秒を第1のモータとし、分時を第2のモータとし、日表示を第3のモータとして構成しても良い。また、秒分を第1のモータとし、時を第2のモータとし、日表示を第3のモータとして構成しても良い。また、秒を第1のモータとし、分を第2のモータとし、時と日表示を第3のモータとして構成しても良い。更には、4モータシステムで構成しても良い。この場合は、各秒、分、時、日表示をそれぞれ一つずつのモータによって駆動するように構成できる。
また、図9で示した本発明の回路構成は、制御系をマイコン45によって構成したがこの構成に限定されるものではない。例えば、マイコンを用いることなく、それぞれの制御機能をハードウエアによって構成し実現しても良い。また、記憶回路46はマイコン45の外部に配置したが、この構成にも限定されず、マイコン45に内蔵させても良い。また、入力手段として回転式のリューズ35を用いたが、この入力方式にも限定されず、例えば、外装2の周辺部に多数の操作ボタンを配置し、それぞれの操作ボタンに固有の機能を設けても良い。
また、本発明の実施形態として示した各フローチャートは、これに限定されるものではなく、各機能を満たすものであれば、動作フローは任意に定めることが出来る。また、記憶回路46に記憶される時差データP14は1時間単位としたが、この値に限定されるものではなく、例えば、5分単位、10分単位であっても良い。そして、時差修正という概念ではなく、使用者が時間に余裕を持たせるために、例えば、記憶回路46に10分の値を記憶するようにすれば、電波修正時計31は受信した標準時に対して、常に10分間進んだ時刻を表示することが出来る。
尚、本発明の上記した各第1乃至第4の具体例ではアナログ表示方式の電波修正時計を提示したが、これに限定されることはなく、デジタル表示方式、または、アナログとデジタルの複合表示方式の電波修正時計であっても良い。また、本発明の制御方法は時計に限定されるものではなく、電波修正時計機能を有する電子機器に幅広く応用することが可能である。
以上の説明によって明らかなように本発明の第2乃至第4の各具体例によれば、簡単な操作で1時間単位によって時差情報を入力して記憶し、受信した標準電波の標準時に前記記憶した時差情報を反映して表示出来るので、電波修正時計の使用者が、時差の異なる国や地域に移動したとしても、その国や地域の標準時に対応した時刻を正確に素早く表示できるので、操作性に優れ、信頼性の高い電波修正時計を提供することが出来る。

Claims (16)

  1. 基準信号を出力する基準信号発生手段と、
    該基準信号に基づき計時情報を出力する計時手段と、
    該計時情報をもとに時刻を表示する表示手段と、
    時刻情報を持つ標準電波を受信する受信手段と、
    該受信手段からの受信信号に基づき前記計時手段の出力時刻情報を修正する電波修正時計に於いて、
    ある領域の時刻情報を基準時刻情報として設定し、当該ある領域と当該標準電波が受信された領域との間のオフセット時差を記憶するオフセット時差情報記憶手段と、
    当該標準電波が受信された領域でサマータイムが施行されているか否かの情報を記憶しておくサマータイム情報記憶手段と、
    特定の領域で受信した当該標準電波の当該時刻情報と当該基準時刻情報とのオフセット時差情報と、当該特定の領域に於けるサマータイム情報とを使用して演算処理を施し、当該特定の領域の地方標準時刻情報を形成する地方標準時刻情報形成手段と、
    ユーザーがマニュアルで時差の修正を行ったかどうかの情報を記憶する時差修正履歴情報記憶手段を有し、
    電波修正時計は当該標準電波を受信したとき、当該時差修正履歴情報記憶手段の情報と、前回の当該標準電波を受信した際に当該サマータイム情報記憶手段が記憶したサマータイム情報と、今回の当該標準電波を受信した際のサマータイム情報とから当該オフセット時差情報記憶手段の当該オフセット時差を補正し、補正した当該オフセット時差情報と今回の当該標準電波を受信した際のサマータイム情報に基づいて当該地方標準時刻情報形成手段の地方標準時刻情報を修正する事を特徴とする電波修正時計。
  2. ユーザーがマニュアル時差修正を行ったことが当該時差修正履歴情報記憶手段に記憶されその後に今回の標準電波を受信したとき、前回の当該標準電波を受信した際に当該サマータイム情報記憶手段が記憶したサマータイム情報と、今回の当該標準電波を受信した際のサマータイム情報とが異なる場合は、当該オフセット時差情報記憶手段の当該オフセット時差を補正することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の電波修正時計。
  3. 前回の当該標準電波を受信した際に当該サマータイム情報記憶手段が記憶したサマータイム情報がサマータイム実施中の情報であり、今回の当該標準電波を受信した際のサマータイム情報がサマータイム不実施中の情報であった場合は、当該オフセット時差情報記憶手段の当該オフセット時差を1時間加算するように補正することを特徴とする請求の範囲第2項に記載の電波修正時計。
  4. 前回の当該標準電波を受信した際に当該サマータイム情報記憶手段が記憶したサマータイム情報がサマータイム不実施中の情報であり、今回の当該標準電波を受信した際のサマータイム情報がサマータイム実施中の情報であった場合は、当該オフセット時差情報記憶手段の当該オフセット時差を1時間減算するように補正することを特徴とする請求の範囲第2項に記載の電波修正時計
  5. 当該時差修正履歴情報記憶手段でユーザーがマニュアル時刻修正を行ったことが記憶されその後に今回の標準電波を受信したとき、前回の当該標準電波を受信した際に当該サマータイム情報記憶手段が記憶したサマータイム情報と、今回の当該標準電波を受信した際のサマータイム情報とが同じ場合は、当該オフセット時差情報記憶手段の当該オフセット時差を補正しないことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の電波修正時計
  6. 当該地方標準時刻情報は当該表示手段に表示される様に構成されている事を特徴とする請求の範囲第1項乃至第5項のいずれか一つに記載の電波修正時計
  7. 当該電波修正時計は、更に受信した標準電波の時刻情報を元に、前記ある領域における時刻情報を修正し基準時刻情報として記憶しておく基準時刻情報記憶手段を有している事を特徴とする請求の範囲第1項乃至第5項のいずれか一つに記載の電波修正時計
  8. 当該基準時刻情報は、世界標準時刻情報である事を特徴とする請求の範囲第1項または第7項に記載の電波修正時計
  9. 当該基準時刻情報は、特定の領域に於ける地方標準時刻情報である事を特徴とする請求の範囲第1項または第7項に記載の電波修正時計
  10. 前記受信手段が第1の基準時刻情報を含む第1の標準電波と第2の基準時刻情報を含む第2の標準電波との何れかを自動的に選択受信できる制御を行う自動選択受信制御手段を設け、第1の標準電波が受信された事が認識された場合には当該オフセット時差情報記憶手段に第1の時差データがセットされ、第2の標準電波が受信された事が認識された場合には当該オフセット時差情報記憶手段に第2の時差データがセットされる様に構成した事を特徴とする請求の範囲第1項、第8項、第9項の何れかに記載の電波修正時計
  11. 前記受信手段は、前記自動選択受信制御手段に基づき受信した標準電波より認識された国情報を記憶する電波受信国記憶手段を有し、受信する標準電波が変更された場合には、当該特定の領域に於けるオフセット時差情報記憶手段のオフセット時差情報と当該特定の領域におけるサマータイム情報記憶手段のサマータイム情報との少なくとも一つが再設定されるように構成したこと事を特徴とする請求の範囲第10項に記載の電波修正時計
  12. 当該特定の領域が更に当該基準時刻情報に対して互いに異なるオフセット時差情報を持つ複数のサブ領域が設けられている場合には、当該複数のサブ領域から選択された一つのサブ領域に対して、当該特定の領域に対応する当該基準時刻情報に対するオフセット時差情報と、当該特定の領域に於けるサマータイム情報とを使用して演算処理を施し、当該特定のサブ領域の地方標準時刻情報を形成する様に構成し、その他のサブ領域に於ける地方標準時刻情報は、ユーザーのマニュアル操作で設定する様に構成されている事を特徴とする請求の範囲第1項乃至第11項の何れかに記載の電波修正時計
  13. 時刻情報に対する時差情報を入力する入力手段が、更に設けられていることを特徴とする請求範囲第1項乃至第12項の何れかに記載の電波修正時計
  14. 前記入力手段は、前記時差情報を1時間単位で入力する第1の入力操作系統を備えることを特徴とする請求の範囲第13項に記載の電波修正時計
  15. 前記入力手段は、前記計時手段によって計時される前記計時情報を1時間単位で修正する第2の入力操作系統と、前記計時情報を1分単位で修正する第3の入力操作系統の、いずれか一方、または、両方を備えることを特徴とする請求の範囲第13項または第14項に記載の電波修正時計
  16. 前記記憶手段が記憶する前記時差情報を、前記入力手段の操作によって無効にする時差解除手段を備えることを特徴とする請求の範囲第13項乃至第15項の何れかに記載の電波修正時計
JP2004534176A 2002-09-06 2003-09-05 電波修正時計及びその制御方法 Expired - Fee Related JP4433403B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002260878 2002-09-06
JP2002260878 2002-09-06
PCT/JP2003/011376 WO2004023223A1 (ja) 2002-09-06 2003-09-05 電波修正時計及びその制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2004023223A1 JPWO2004023223A1 (ja) 2005-12-22
JP4433403B2 true JP4433403B2 (ja) 2010-03-17

Family

ID=31973111

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004534176A Expired - Fee Related JP4433403B2 (ja) 2002-09-06 2003-09-05 電波修正時計及びその制御方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7372779B2 (ja)
JP (1) JP4433403B2 (ja)
WO (1) WO2004023223A1 (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4295020B2 (ja) * 2003-06-09 2009-07-15 シチズンホールディングス株式会社 電波修正時計、電子機器、時刻修正方法および時刻修正プログラム
DE10357201A1 (de) * 2003-12-08 2005-07-07 Atmel Germany Gmbh Funkuhr
JP4679829B2 (ja) * 2004-03-31 2011-05-11 シチズンホールディングス株式会社 電波修正時計及びその制御方法
KR20050103393A (ko) * 2004-04-26 2005-10-31 삼성전자주식회사 시간 정보 처리 장치 및 방법
JP4613038B2 (ja) * 2004-07-30 2011-01-12 シチズンホールディングス株式会社 電波修正時計、電子機器および時刻修正方法
GB2417860A (en) * 2004-09-01 2006-03-08 Tak Ming Leung Identifying the modulation format of a received signal
JP2006071469A (ja) * 2004-09-02 2006-03-16 Citizen Watch Co Ltd 電波修正機能付き電子機器及びその制御方法
JP2006153655A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Seiko Epson Corp 計時装置および計時装置の制御方法
JP2006234439A (ja) * 2005-02-22 2006-09-07 Seiko Instruments Inc 電波時計
KR100678077B1 (ko) * 2006-03-24 2007-02-02 삼성전자주식회사 디지털 방송 수신 단말기의 시각 동기화 장치 및 방법
US7719928B2 (en) * 2006-06-08 2010-05-18 Seiko Epson Corporation Radio watch
JP4874021B2 (ja) * 2006-07-18 2012-02-08 セイコーインスツル株式会社 携帯型情報伝送システム、携帯型情報送信装置
JP2008051705A (ja) * 2006-08-25 2008-03-06 Seiko Epson Corp 電波修正時計、及びその波形判別基準の変更方法
JP5386786B2 (ja) 2007-03-26 2014-01-15 カシオ計算機株式会社 時刻情報受信装置および電波時計
JP2008241354A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Casio Comput Co Ltd 時刻情報受信装置および電波時計
JP4544347B2 (ja) * 2008-07-09 2010-09-15 カシオ計算機株式会社 時刻情報取得装置および電波時計
US8565765B2 (en) * 2008-10-17 2013-10-22 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for determining the country where a mobile device has acquired service
JP5310426B2 (ja) * 2009-09-15 2013-10-09 セイコーエプソン株式会社 電子時計および電子時計の時刻修正方法
CN103534653B (zh) * 2011-03-15 2016-05-04 斯沃奇集团研究及开发有限公司 通用钟表
JP6938967B2 (ja) * 2017-03-06 2021-09-22 セイコーエプソン株式会社 電子時計
US10466655B1 (en) * 2018-12-27 2019-11-05 Seiko Epson Corporation Electronic timepiece and control method of electronic timepiece

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54127358A (en) * 1978-03-25 1979-10-03 Citizen Watch Co Ltd Digital world watch making combination use of world map display
US4582434A (en) * 1984-04-23 1986-04-15 Heath Company Time corrected, continuously updated clock
JPS63250584A (ja) * 1987-04-08 1988-10-18 Hitachi Ltd 世界時計
US5068838A (en) * 1990-07-18 1991-11-26 Klausner Patent Technologies Location acquisition and time adjusting system
US5247440A (en) * 1991-05-03 1993-09-21 Motorola, Inc. Location influenced vehicle control system
JP3163650B2 (ja) * 1991-06-05 2001-05-08 ソニー株式会社 電子機器
US5408444A (en) * 1991-06-19 1995-04-18 Casio Computer Co., Ltd. Electronic timepiece capable of receiving signals from satellites
JPH06160551A (ja) * 1992-11-25 1994-06-07 Sony Corp ラジオ受信機
DE4313945A1 (de) * 1993-04-28 1994-11-03 Diehl Gmbh & Co Verfahren und Einrichtungen zum Verbreiten einer Normalzeitinformation
DE19615150A1 (de) * 1996-04-18 1997-11-06 Hechinger Helmut Gmbh & Co Analoge Funkuhr mit Zeitzonen-Umschaltung
US6278660B1 (en) * 1996-04-29 2001-08-21 Sun Microsystems, Inc. Time-zone-tracking timepiece
US6304618B1 (en) * 1998-08-31 2001-10-16 Ericsson Inc. Methods and systems for reducing co-channel interference using multiple timings for a received signal
US6269055B1 (en) * 1998-11-16 2001-07-31 Quartex, A Division Of Primex, Inc. Radio-controlled clock movement
JP2001004764A (ja) * 1999-06-16 2001-01-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 時計装置
JP3521812B2 (ja) * 1999-08-17 2004-04-26 株式会社田村電機製作所 電話装置
JP2001108769A (ja) * 1999-10-12 2001-04-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 時刻補正装置
JP4522525B2 (ja) * 2000-02-22 2010-08-11 シチズンホールディングス株式会社 電波修正時計
JP2001337182A (ja) * 2000-05-26 2001-12-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 携帯端末装置
JP2002196088A (ja) * 2000-12-26 2002-07-10 Sony Corp 受信機

Also Published As

Publication number Publication date
WO2004023223A1 (ja) 2004-03-18
US20050094495A1 (en) 2005-05-05
JPWO2004023223A1 (ja) 2005-12-22
US7372779B2 (en) 2008-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4433403B2 (ja) 電波修正時計及びその制御方法
JP3603903B2 (ja) 電波修正時計およびその制御方法
JP5494599B2 (ja) 電子時計
JP6075297B2 (ja) 電波時計
KR100592128B1 (ko) 시계 시스템 및 시계 시스템의 제어 방법
JP6508103B2 (ja) 電波時計、うるう秒補正情報取得方法、及びプログラム
WO2005078536A1 (ja) 電波修正時計及びその制御方法
US7518957B2 (en) Time-data transmitting apparatus and time-correcting system
JP4295020B2 (ja) 電波修正時計、電子機器、時刻修正方法および時刻修正プログラム
JP3831223B2 (ja) 電波時計
JP2006153651A (ja) 無線機能付き電子時計、その制御方法、その制御プログラム、記憶媒体
JP3632674B2 (ja) 電波修正時計および電波修正時計の制御方法
JP4522525B2 (ja) 電波修正時計
JP2008058105A (ja) 電波修正時計およびその制御方法
JP2005055195A (ja) 電波修正時計及びその制御方法
JP2020056661A (ja) 電波時計
JP6938967B2 (ja) 電子時計
JP7155832B2 (ja) 時計、時刻変更制御方法及びプログラム
JP4252144B2 (ja) 時刻情報中継装置および時刻情報管理システム
JP2008241669A (ja) 電波修正時計
JP2004317139A (ja) 電波修正時計及びその制御方法
JP4679829B2 (ja) 電波修正時計及びその制御方法
JP2021036220A (ja) 電子時計
JP2004317490A (ja) 電波修正時計およびその制御方法
JP2003279671A (ja) 電波修正時計および電波修正時計の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060904

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060904

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080428

RD07 Notification of extinguishment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7427

Effective date: 20080509

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091215

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4433403

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150108

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S802 Written request for registration of partial abandonment of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R311802

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees