JP4433386B2 - 自動弁装置 - Google Patents

自動弁装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4433386B2
JP4433386B2 JP2004060275A JP2004060275A JP4433386B2 JP 4433386 B2 JP4433386 B2 JP 4433386B2 JP 2004060275 A JP2004060275 A JP 2004060275A JP 2004060275 A JP2004060275 A JP 2004060275A JP 4433386 B2 JP4433386 B2 JP 4433386B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
pressure
main
secondary side
water discharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004060275A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005249074A (ja
Inventor
寛 梅原
博 茨木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hochiki Corp
Original Assignee
Hochiki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hochiki Corp filed Critical Hochiki Corp
Priority to JP2004060275A priority Critical patent/JP4433386B2/ja
Publication of JP2005249074A publication Critical patent/JP2005249074A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4433386B2 publication Critical patent/JP4433386B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)
  • Fluid-Driven Valves (AREA)

Description

本発明は、高速自動車道および自動車専用道路等のトンネルに設置された水噴霧設備に使用される自動弁装置に関する。
従来、一定の長さを超える高速自動車道および自動車専用道路等のトンネルにあっては非常設備として水噴霧設備を設置しており、トンネル内で火災が発生した場合、火災発生区画に対応して設置されている自動弁装置を起動することにより水噴霧ヘッドから放水し、火災の抑制と延焼を防止する。
ところで、火災が発生した場合に、予告なしに水噴霧設備を起動して放水を開始すると、放水した区画の視界が確保できなくなり、通行車両が事故を起したり、避難者が迅速に避難できなくなる恐れがあることから、起動時に低圧で放水することにより水噴霧設備が起動したことを知らせる予告放水を行い、一定の遅延時間後、例えば10秒後に規定圧力に上げて本来の放水を開始する段階的な放水制御を行うようにしている。
このような段階的な放水機能を実現するためには、自動弁装置に設けた主弁の2次側圧力を低圧と規定圧の2段階に制御するため、予告放水用の調圧パイロット弁と本格放水用の調圧パイロット弁を別々に設け、シリコンオイルを使用したタイマユニットの動作により、まず予告放水用調圧パイロット弁により自動弁を低圧制御し、所定の遅延時間後に本格散水用調圧パイロット弁による規定圧制御に切替えるようにしている。
特開2002−355324号公報
しかしながら、このような従来の段階放水機能を備えた自動弁装置にあっては、調圧用のパイロット弁が低圧と規定圧といった制御圧に応じて必要となり、装置構成が複雑となり、コスト高になるという問題がある。
また予告放水から本格放水に切替える際の遅延時間の設定にシリコンオイルの粘性を利用したピストンの移動で予告放水用と本格放水用の調圧パイロット弁を切替えているため、シリコンオイルは使用温度により粘性が大きく変化し、温度が低い冬場では遅延時間が長めになり、温度の高い夏場では遅延時間が短くなり、予告放水時間を決める遅延時間が温度に依存して大きく変化し安定しないという問題があった。
本発明は、シンプルな構成で段階的な放水を実現すると共に予告放水の遅延時間が正確に設定できるトンネル用水噴霧設備に使用される自動弁装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するため本発明は次のように構成する。本発明の自動弁装置は、
弁ボディ内の1次側と2次側を仕切る弁座に対し開閉自在に配置された主弁と、オリフィスを有する主ピストンを主シリンダに摺動自在に備えて主弁を開閉駆動する駆動機構と、主シリンダの閉鎖加圧側を主弁の2次側に連通して排水させる第1排水経路を有し、駆動機構により前記主弁が所定の初期開度に達したときに第1排水経路を遮断して前記主ピストンを停止させる停止制御機構とを備えた自動弁と、
主シリンダの開放加圧側に1次側圧力水を供給して前記主弁を開放させる起動弁と、
主シリンダの閉鎖加圧側を主弁の2次側に連通して排水させる第2排水経路に設けられ、主弁の初期開度への開放後に2次側に発生する所定の初期放水圧力により開動作し、第2排水経路を主弁の2次側に連通して主ピストンの停止を解除する初期放水圧力制御弁と、
起動弁の開動作による1次側圧力水の供給で所定の低圧設定に切替え、初期放水圧力制御弁の開動作による主弁の2次側への排出により所定遅延時間後に所定の規定圧設定に切替え、主弁の2次側放水圧力を設定低圧又は設定規定に調整する圧力制御弁とを備えたことを特徴とする。また停止制御機構は、前記主弁の駆動軸に連結されたステムに一体に形成されたスプール弁と、主弁を初期開度に駆動した時のスプール弁体の当接により外部配管を介して主弁の2次側に至る第1排水経路を遮断して主ピストンを停止させる弁座とを備えたことを特徴とする。
本発明の自動弁装置によれば、予告放水のための低圧設定、低圧設定による圧力制御状態で所定遅延時間の設定、遅延時間経過による本格放水のための規定圧設定への切替えを1つの圧力調整弁の機能として実現することで、装置構成をシンプルにし、コストの低減を図ることができる。
また低圧設定の予告放水から規定圧設定の本格放水を開始するまでの遅延時間は、設定切替用のシリンダから排出する流出量を絞り設定することで正確に決めることができ、シリコンオイルの粘性を利用した従来のタイマユニットのように、使用温度に依存して遅延時間が変動する問題を解消できる。
図1は本発明による自動弁装置の実施形態を示した説明図である。図1において、本発明の自動弁装置は、自動弁10、起動弁12、手動起動弁14、初期放水圧力制御弁15、圧力調整弁16で基本的に構成され、更に圧力スイッチ46、自動排水弁48及びテスト放水弁50を設けている。
自動弁10は弁ボディ20の一方に流入口22を持ち、他方に流出口24を持ち、流入口22側にはポンプ設備からの配管が接続され、流出口24側にはトンネル内に設置した放水ヘッド側の配管が接続されている。この自動弁10の詳細は図2に取り出して説明する。
図2において、自動弁10は弁ボディ20の内部に仕切壁26を有し、仕切壁26の弁穴55に対し、主弁30を配置している。弁穴55の上部には弁座28が形成され、弁座28に対しては主弁30に設けたシール52を当接することで弁を閉鎖状態としている。
主弁30はスリーブ32aを一体に備えた主ピストン32に連結されている。主ピストン32は主シリンダ34に摺動自在に組み込まれ、主ピストン32の下側に開放加圧側シリンダ室34aを形成し、上部に閉鎖加圧側シリンダ室34bを形成している。
主シリンダ34の上部にはカバー56が装着され、カバー56の中に円筒状のスプールボディ58を固定し、スプールボディ58の中に弁駆動軸36と一体に形成されたスプールロッドとして機能するステム40を摺動自在に配置している。またカバー56と主弁30との間にスプリング54を介装し、主弁30を閉鎖方向に付勢している。
ステム40の外周とスプールボディ58の間には所定の隙間を形成することによってスプール流路60が設けられる。またステム40にはシール62が装着され、図示の主弁30の閉位置でスプール流路60を開き、主弁30を所定の初期開度に開くとスプール流路60を閉鎖するようにしている。
主シリンダ34の開放加圧側シリンダ室34aに対しては、シリンダポートC1が連通し、また閉鎖加圧側シリンダ室34bに対しては、シリンダポートC2が連通している。またカバー56にはポートS1が設けられ、ステム40とスプールボディ58の間のスプール流路60に連通している。尚、主シリンダ34の下側には仕切蓋35が配置され、主シリンダ34内を密閉状態に閉鎖している。
再び図1を参照するに、自動弁10の流入口22側に開口した1次側には1次圧取出口42が設けられ、ここから配管L1を取り出して起動弁12に接続している。起動弁12は遠隔的に制御される電動弁などを使用している。起動弁12には手動起動弁14が並列接続されている。
起動弁12の2次側は配管L2により圧力調整弁16の入力ポートP1に接続される。更に配管L2は一定圧力に制御する圧力制御弁(定圧弁)64を介してポートP4に接続される。圧力調整弁16の出力ポートP2は配管L3を介して、自動弁10の開放加圧側シリンダ室34aに対するシリンダポートC1に接続されている。
また自動弁10の流出口24に開放した2次側には2次圧取出口44が設けられ、ここから配管L5が引き出され、配管L8の分岐により圧力調整弁16の圧力検知ポートP3に接続される。
更に配管L5は初期放水圧力制御弁15の入力ポートI2及び圧力検知ポートI3に接続された後、配管L4によって自動弁10のシリンダポートC2の上部に位置するポートS1に接続される。また2次圧取出口44側に示すように配管L5には圧力スイッチ46が接続され、また排水側との間に自動排水弁48を接続し、これと並列にテスト放水弁50を接続している。
自動弁10の開動作は起動弁12または手動起動弁14を開くことにより、圧力調整弁16を経由してシリンダポートC1より開放加圧側シリンダ室34aに1次側圧力水を導入することで行う。初期状態で主シリンダ34の上部の閉鎖加圧側シリンダ室34b側は空状態にあり、このため開放加圧側シリンダ室34aに1次側圧力水を供給すると、主ピストン32に設けたオリフィス38を通って閉鎖加圧側シリンダ室34bに1次側圧力が充水され、スプール流路60、ポートS1、配管L4、L5を通って自動弁10の2次側に排水される第1排水経路が形成されている。
主ピストン32にはオリフィス38が設けられていることから、オリフィス38を通る圧力水の差圧に応じた力で主ピストン32が開放側、すなわち上方に移動する。主ピストン32の移動で主弁30が所定の初期開度に移動すると、ステム40に設けているシール62がスプールボディ58の下端のスプール流路60の入口に位置し、これによってスプール流路60が閉鎖される。シール62によりスプール流路60が閉鎖されると閉鎖加圧側シリンダ室34bからの水の流出が阻止される。このため主ピストン32は主弁30を所定の初期開度に開いて停止する。
自動弁10における主シリンダ34の閉鎖加圧側シリンダ室34bはシリンダポートC2から配管L6、初期放水圧力制御弁15を介して配管L5より自動弁10の2次側に連通し、これによって第2排水経路を形成している。
初期放水圧力制御弁15は初期状態にあって入力ポートI1と出力ポートI2の間を閉じており、自動弁10の主弁30が初期開度に開放して2次側に圧力水を供給し、ヘッドからの放水で2次側に放水圧力が発生すると、この2次側圧力が圧力検知ポートI3に作用して初期放水圧力制御弁15が開動作を行う。
初期放水圧力制御弁15が2次側圧力を受けて開動作すると、入力ポートI1と出力ポートI2の間が連通し、主弁30を初期開度に開放して停止している主ピストン32の閉鎖加圧側シリンダ室34bに対しシリンダポートC2から配管L6、L5を介して2次側に至る第2排水経路が形成され、主ピストン32が開放動作可能となる。
ここで自動弁10の停止制御機構は、起動弁12または手動起動弁14を開動作した際に、主ピストン32の駆動で主弁30が初期開度に達してステム40のシール62によりスプール流路60を閉鎖し、起動弁12の2次側に対する第1排水経路(ポートS1、配管L4、L5、2次圧取出口44となる経路)を遮断し、これにより主ピストン32を停止させる機構部分となる。
圧力調整弁16は自動弁10の開制御により図3のタイムチャートに示すような放水圧力Pの制御を行う。図3において、時刻t0で例えば起動弁12を開動作すると、自動弁10は初期開度に開放することで2次側に加圧放水を供給し、ヘッドからの放水で発生した2次側圧力が配管L5、L7を介して圧力調整弁の圧力検知ポートP3に加わる。このとき圧力調整弁16は例えば2次側圧力を0.15MPaとする低圧設定の状態にあり、従って時刻t1より放水圧力Pを設定低圧に保つように圧力制御を行う。
また圧力調整弁16は初期状態にあっては、内蔵したスプリングの力により所定の規定圧設定状態にあり、起動弁12または手動起動弁14の開動作で配管L2より1次側圧力水の供給を受けると、圧力制御弁64を介してポートP4から内部のシリンダ室に圧力水を導入し、これによって内蔵したジスクを駆動して低圧設定状態に切り替わる。
起動弁12を開動作すると自動弁10の主弁30は初期開度に開放し、これによって2次側に放水圧力が発生すると初期放水圧力制御弁15が開動作し、入力ポートI1と出力ポートI2が連通し、配管L6が配管L5を介して自動弁10の2次側に連通する。このため圧力調整弁16のポートP4より内部のシリンダ室に充填されてジスクを移動した圧力水はポートP5からニードル66で決まる一定流量をもって排水される。この結果、初期放水圧力制御弁15が開動作してから所定の遅延時間後に、圧力調整弁16において低圧設定位置に移動したジスクが初期状態、即ち規定圧設定状態に戻る。
このため図3において初期放水圧力制御弁15が開動作した時刻t1から例えば5〜15秒の範囲で設定した一定時間、例えば10秒を経過する時刻t2で圧力調整弁16による低圧設定から、規定圧設定たとえば0.34MPaの設定による圧力制御に段階的に切り替わる。このような図3の放水圧力Pの制御によって時刻t0から時刻t2までが予告放水の圧力制御であり、時刻t2以降が本格放水のための圧力制御となる。
図4は図1の初期放水圧力制御弁の断面図である。図4において、初期放水圧力制御弁15は弁ボディ68と上部のカバー70で構成される。弁ボディ68の上部にはダイヤフラム室74が形成され、その上にダイヤフラム72をカバー70の取付けで装着している。
ダイヤフラム72に対しては上部にスプリング76が設けられ、スプリング76の上部には設定圧力調整ネジ78が設けられ、スプリング76の圧縮状態を調整することで、初期放水圧力制御弁15を開動作するための圧力設定を行っている。
ダイヤフラム室74の下側には弁室77が形成され、ここに弁体75を収納しており、弁体75の上部はダイヤフラム72に支持され、スプリング76の一端を当接している。弁体75は弁座80への当接で閉鎖状態にあり、弁座80の上側を入力ポートI1に連通し、下側を出力ポートI2に連通している。
また初期放水圧力制御弁15は、ダイヤフラム72が破損した際に開方向に動作するフェールセーフ構造を備えている。このフェールセーフ構造は、弁体75の下側にスプリング83を介してフェールセーフピストン82を配置し、フェールセーフピストン82の上部のロッドを弁体75の下部に当接している。フェールセーフピストン82のシリンダ室86にはポートI5が設けられ、また上部のカバー70にはポートI4が設けられ、ポートI5との間を配管L7で接続している。
このような構造を持つ初期放水圧力制御弁15は、ダイヤフラム室74に連通した圧力検知ポートI3に対し、図1のように配管L5によって自動弁10の2次側圧力を供給しており、2次側圧力がスプリング76で設定した設定圧を超えると、図5のようにダイヤフラム72がスプリング76に抗して上方に変形し、弁体75をリフトして入力ポートI1と出力ポートI2の間を連通する開動作を行う。
図6は初期放水圧力制御弁15でダイヤフラム72が破損した場合の動作状態である。ダイヤフラム72が破損した状態で圧力検知ポートI3に供給されている2次側からの供給水の圧力が上昇すると、ダイヤフラム72の破損部分を通って2次側圧力水がカバー70の中に流れ込む。
さらにカバー70内に流れ込んだ圧力水はポートI4から配管L7を通って、ポートI5からシリンダ室86に供給され、フェールセーフピストン82が上方に押し上げられ、これによって弁体75を押し上げて入力ポートI1と出力ポートI2の間をフェールセーフ動作により強制的に連通する。
このため初期放水圧力制御弁15のダイヤフラム72が破損していたとしても、圧力検知ポートI3に加わる圧力が設定圧を超えると必ず開動作をすることができ、図1に示した本発明による自動弁装置を初期放水圧力制御弁15におけるダイヤフラム72の破損状態であっても正常に動作することができる。
図7は図1の圧力調整弁16の断面図であり、図8は出力ポートP2側を見た断面図を示している。
図7において、圧力制御弁16は下部の圧力調整部90と上部の圧力設定部92で構成されている。圧力調整部90は入力ポートP1、圧力検知ポートP3、更に図8に示す出力ポートP2が設けられている。
入力ポートP1はスプール弁96に対し連通され、スプール弁96は中間の鍔状の弁体部に対応してボディ側に弁座98を形成して、初期状態で流路を開いている。このため入力ポートP1から入力した圧力水はスプール弁96の周囲を通り、図8に示す出力ポートP2に流れる。
圧力検知ポートP3は上部のダイヤフラム室95に連通しており、ダイヤフラム室95にはダイヤフラム弁94が配置されている。ダイヤフラム弁94には2本のスプリング100、102の一端が当接されている。
内側のスプリング100はリテーナ104に他端を当接し、リテーナ104は上部の設定圧力調整ネジ106の先端に当接している。外側に位置するスプリング102はジスク108に上部を当接している。ジスク108はシリンダ111に摺動自在に設けられ、ジスク108の下側にシリンダ室110を形成している。ジスク108はカバー114側との間にスプリング112を組み込んでいる。
スプリング100は設定圧力調整ネジ106で決まるスプリング圧縮力(スプリング荷重)により所定の低圧設定を行っている。またプリング100のスプリング荷重に外側のスプリング102のスプリング荷重を加えた合計スプリング荷重により規定圧設定を行っている。
圧力調整弁16は初期状態にあっては、図1に示したようにポートP4に対する1次側圧力水の供給がないことから、ジスク108はスプリング112の押圧で決まるシリンダ111内の位置にあり、スプリング100、102の合計スプリング荷重をダイヤフラム弁94に加えることで規定圧設定状態となっている。
図1において、起動弁12を開動作すると1次側圧力水が配管L1から圧力制御弁(定圧弁)64を介してポートP4に供給され、シリンダ室110に充水される。そのときポートP5側の配管L6は図1の初期放水圧力制御弁15の入力ポートI1に接続されているが、このとき初期放水圧力制御弁15は閉鎖状態にあるため、ポートP5側からの排水は行われない。
このためポートP4から供給された圧力水(但し、圧力制御弁64より一定圧に調整されている圧力水)はシリンダ室110に充満された後、ジスク108を図9のように上部のカバー114に当接する位置に移動させる。このジスク108の移動によりスプリング102のダイヤフラム弁94に対するスプリング荷重が解除され、ダイヤフラム弁94にはスプリング100のスプリング荷重のみが加わり、これによって圧力調整弁16は低圧設定に切り替わる。
図1において起動弁12を開動作すると、自動弁10は主弁30を初期開度に開放してヘッドから消火用水を放水させ、発生した2次側に放水圧力を受けて初期放水圧力制御弁15が開動作し、入力ポートI1と出力ポートI2が連通し、配管L5を介して2次側に至る排水経路ができる。
このため圧力調整弁16においてポートP5からニードル66を通って2次側に至る排水経路ができ、図9のシリンダ室110に供給されていた加圧水がポートP5からニードル66で決まる設定流量で排水される。
このため初期放水圧力制御弁15の開動作から所定の遅延時間を経過すると、図9の状態にストロークしていたジスク108がシリンダ室110からの排水によりが再び図7及び図8に示す初期状態、即ち規定圧設定状態に戻り、これによって所定の遅延時間後における低圧設定から規定圧設定への切り替えが行われる。
圧力調整弁16による自動弁10の2次側圧力の調整動作は、ダイヤフラム弁94に加わる圧力がスプリング100による設定低圧、またはスプリング100、102による設定規定圧を超えると、ダイヤフラム弁94が上方に変形してスプール弁96をリフトし、入力ポートP1と出力ポートP2(図8参照)の間を遮断し、自動弁10の開放加圧側シリンダ室34aに対する圧力水の供給を遮断することで、スプリング54(図2参照)の力で主弁30を閉方向に動作する。
逆にダイヤフラム弁94に加わる圧力がスプリング100、102による設定圧を下回ると、ダイヤフラム弁94が下方に変形してスプール弁96を押し下げ、入力ポートP1と出力ポートP2(図8参照)の間を連通し、自動弁10の開放加圧側シリンダ室34aに圧力水を供給して主弁30を開方向に動作する。これによって圧力調整弁16は2次側圧力を設定圧に保つように自動弁10を制御する。
次に図1の実施形態における放水制御を説明する。図1の通常監視状態にあっては、自動弁10の主弁30は閉じており、起動弁12及び手動起動弁14も閉じている。
トンネル火災の発生により放水を行う際には遠隔操作により起動弁12を動作して開放する。起動弁12を開放すると1次側取出口から配管L1、L2を介して1次側圧力水が圧力調整弁16の入力ポートP1に供給される。
このとき圧力調整弁16は図7、図8に示したように開状態にあるため、出力ポートP2から配管L3を通って自動弁10の開放加圧側シリンダ室34aに圧力水を供給する。開放加圧側シリンダ室34aに供給された加圧水は主ピストン32とオリフィス38を通って閉鎖加圧側シリンダ室34bに充水された後、ステム40の外側のスプール流路60からポートS1に流れ、更に配管L4、L5、2次圧取出口44から主弁30の2次側にいわゆる第1排水経路を通って排水される。
このとき主ピストン32にはオリフィス38で発生される差圧に応じた駆動力が生じ、主弁30を開方向に移動する。主ピストン32に対する主弁30の開動作でステム40が上方に移動し、そのシール62がスプール流路60の下端部を閉鎖すると、スプール流路60が遮断され、閉鎖加圧側シリンダ室34bからの排水が止まる。このため主ピストン32が停止し、これによって主弁30は所定の初期開度に維持される。
図10は自動弁10の主弁30が起動弁12の開動作で初期開度に動作した状態を示しており、これによって1次側から2次側に消火用水が供給される。このとき圧力調整弁16にあっては、配管L2から供給された1次加圧水を圧力制御弁64を介してポートP4から図7、図8に示したシリンダ室110に供給しており、シリンダ室110に加圧水が充満すると図9のようにジスク108を移動して低圧設定状態に切り替わる。
自動弁10における主弁30の初期開度への開放で2次側に消火用水が供給されヘッドから放水されると、2次側に放水圧力が発生し、この2次側圧力が配管L5を介して初期放水圧力制御弁15の圧力検知ポートI3に加わり、図5に示したように初期放水圧力制御弁15が開動作し、入力ポートI1と出力ポートI2が連通する。
これによって自動弁10におけるシリンダポートC2から配管L6、初期放水圧力制御弁15及び配管L5を通って2次側に至る第2排水経路が形成され、閉鎖加圧側シリンダ室34bからの水の排出を可能とすることで、主ピストン32の停止状態が解除される。
また初期放水圧力制御弁15の開動作による第2排水経路が形成されると、圧力調整弁16のポートP5からニードル66を通って図9のようにジスク108を低圧設定状態に移動していたシリンダ室110からの排水が開始され、所定時間後に図7、図8に示すようにジスク108が初期位置に戻り、規定圧設定に切り替わる。
このように圧力調整弁16が低圧設定から規定圧設定に切り替わると、設定規定圧を維持するように自動弁10の開放加圧側シリンダ室34aに対する圧力水の供給を制御し、これによって規定圧設定による本格放水を行う。
放水停止は起動弁12を非作動状態として閉鎖すればよい。起動弁12を閉鎖すると圧力調整弁16を経由した自動弁10の開放加圧側シリンダ室34aに対する1次側圧力水の供給が断たれ、主ピストン32はスプリング54の力で閉鎖位置に戻る。この主弁30が閉鎖位置に戻すための主ピストン32の戻りは、図7の圧力調整弁16における圧力検知ポートP3から下側のチャンバ97、スプール弁96の内部通路、更に図8の出力ポートP2となる経路で所定の絞りをもって行われる。この絞りによる遅延動作で緩やかに主ピストン32が移動して主弁30を閉じる。
尚、本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なわない適宜の変形を含む。
本発明による自動弁装置の実施形態を示した説明図 図1の自動弁の断面図 図1の実施形態により制御される放水圧力のタイムチャート 図1の初期放水圧力制御弁の断面図 2次側放水圧力の発生で開動作した図4の初期放水圧力制御弁の断面図 ダイヤフラムが破損した場合のフェールセーフ動作を示した初期放水圧力制御弁の断面図 図1の圧力調整弁の断面図 図7の圧力調整弁におけるシリンダポート部分の断面図 2次側放水圧力の発生で低圧設定状態に動作した図7の圧力調整弁の断面図 図1の実施形態において起動弁の動作により初期放水状態に動作した自動弁装置の説明図
符号の説明
10:自動弁
12:起動弁
14:手動起動弁
15:初期放水圧力制御弁
16:圧力調整弁
20:弁ボディ
22:流入口
24:流出口
26:仕切壁
28:弁座
30:主弁
32:主ピストン
34:主シリンダ
34a:開放加圧側シリンダ室
34b:閉鎖加圧側シリンダ室
35:仕切蓋
36:駆動軸
38:オリフィス
40:ステム
42:1次圧取出口
44:2次圧取出口
46:圧力スイッチ
48:自動排水弁
50:テスト放水弁
52:シール
54、76、83:スプリング
55:弁穴
56:カバー
58:スプールボディ
60:スプール流路
62:シール
64:圧力制御弁
66:ニードル
68:ボティ
70:カバー
72、94:ダイヤフラム
74:ダイヤフラム室
75:弁体
77:弁室
78,106:設定圧力調整ネジ
80:弁座
82:フェールセーフピストン
86:シリンダ室
90:圧力調整部
92:圧力設定部
95:シリンダ圧導入室
96:スプール弁
98:弁座
100、102、112:スプリング
104:リテーナ
108:ジスク
110:シリンダ室
111:シリンダ

Claims (2)

  1. 弁ボディ内の1次側と2次側を仕切る弁座に対し開閉自在に配置された主弁と、オリフィスを有する主ピストンを主シリンダに摺動自在に備えて前記主弁を開閉駆動する駆動機構と、前記主シリンダの閉鎖加圧側を前記主弁の2次側に連通して排水させる第1排水経路を有し、前記駆動機構により前記主弁が所定の初期開度に達したときに前記第1排水経路を遮断して前記主ピストンを停止させる停止制御機構とを備えた自動弁と、
    前記主シリンダの開放加圧側に1次側圧力水を供給して前記主弁を開放させる起動弁と、
    前記主シリンダの閉鎖加圧側を前記主弁の2次側に連通して排水させる第2排水経路に設けられ、前記主弁の初期開度への開放後に2次側に発生する所定の初期放水圧力により開動作し、前記第2排水経路を前記主弁の2次側に連通して前記主ピストンの停止を解除する初期放水圧力制御弁と、
    前記主弁の2次側放水圧力を入力して前記2次側放水圧力とスプリングの荷重との比較により前記主シリンダの開放加圧側への圧力水の供給を制御して前記2次側放水圧力を制御する圧力調整弁と、
    を備え、前記圧力調整弁は、
    前記起動弁の開動作による1次側圧力水の供給で前記スプリングの荷重を所定の低圧設定に切替え、前記初期放水圧力制御弁の開動作による前記供給された1次側圧力水の前記主弁2次側への流量調整した排出により所定遅延時間後に前記スプリングの荷重を所定の規定圧設定に切替え、前記主弁の2次側放水圧力を設定された低圧又は規定圧に調整することを特徴とする自動弁装置。
  2. 請求項1記載の自動弁装置に於いて、前記停止制御機構は、
    前記主弁の駆動軸に連結されたステムに一体に形成されたスプール弁と、
    前記主弁を初期開度に駆動した時の前記スプール弁の当接により外部配管を介して前記主弁の2次側に至る前記第1排水経路を遮断して前記主ピストンを停止させる弁座と、
    を備えたことを特徴とする自動弁装置。
JP2004060275A 2004-03-04 2004-03-04 自動弁装置 Expired - Fee Related JP4433386B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004060275A JP4433386B2 (ja) 2004-03-04 2004-03-04 自動弁装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004060275A JP4433386B2 (ja) 2004-03-04 2004-03-04 自動弁装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005249074A JP2005249074A (ja) 2005-09-15
JP4433386B2 true JP4433386B2 (ja) 2010-03-17

Family

ID=35029740

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004060275A Expired - Fee Related JP4433386B2 (ja) 2004-03-04 2004-03-04 自動弁装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4433386B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4885571B2 (ja) * 2006-03-03 2012-02-29 能美防災株式会社 段階放水自動弁装置
JP4813227B2 (ja) * 2006-03-24 2011-11-09 能美防災株式会社 段階放水自動弁装置
JP4750656B2 (ja) * 2006-09-14 2011-08-17 ホーチキ株式会社 消火設備用開放弁装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005249074A (ja) 2005-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5350926B2 (ja) 流水検知装置
JP5026875B2 (ja) 自動弁装置
JP4433386B2 (ja) 自動弁装置
JP4791326B2 (ja) 自動弁装置
JP4387835B2 (ja) 自動弁装置
JP4471201B2 (ja) 自動弁装置
JP5588801B2 (ja) 流水検知装置
JP5443219B2 (ja) トンネル水噴霧設備
JP4546153B2 (ja) 自動弁装置
JP4654229B2 (ja) 自動弁
JP4098190B2 (ja) 自動調圧弁
JP2019005339A (ja) 制御弁装置
JP4473023B2 (ja) 圧力応答型制御弁
JP2002295718A (ja) 自動弁
JP2010213932A (ja) 自動弁装置
JP2010213931A (ja) 自動弁装置
US20130306887A1 (en) Valve arrangement
JP3942711B2 (ja) 弁装置
JP5588800B2 (ja) 流水検知装置
JP4912611B2 (ja) 開閉弁
JP4790741B2 (ja) 消火栓装置
JP3096200B2 (ja) 自動警報弁
JP4209419B2 (ja) 予作動式流水検知装置
JP4790946B2 (ja) 開放弁
JP2006201855A (ja) 自動調圧弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090428

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees