JP4432730B2 - 車両用道路標示検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カメラにより自車前方の道路環境を撮像し、撮像した画像を処理して道路交通上の規制や指示を路面に記した道路標示を検出する装置および方法に関する。
路面に描かれた文字列や記号を撮像し、予め記憶されている「止まれ」などの文字列からなる基準文字記号パターンと照合して道路標示を検出する安全運転支援装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この出願の発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
特開2002−219998号公報
しかしながら、上述した従来の装置では、道路標示を文字列単位で照合しているので、車両前方道路の広い範囲を撮像して画像処理を行わなければならず、画像処理の演算負荷が重いという問題がある。
また、道路標示の一つの文字列を完全に撮像できないと、基準文字列パターンとの照合結果が不一致となって検出信頼性が低くなるという問題がある。
本願にあっては、前記道路標示検出手段により道路標示の1文字または1記号が検出されるたびにその検出結果に基づいて前記撮像手段の撮像画像上の前記道路標示検出手段の画像処理領域を絞り込む領域絞り込み手段を備え、道路標示検出手段により連続して検出された文字または記号に基づいて道路標示を識別した識別結果を乗員に伝達する道路標示伝達手段において、前記領域絞り込み手段が自車前方を撮像した撮像画像を処理して道路上の進行方向に連続して描かれる道路標示を1文字または1記号ずつ検出するときに、道路標示の1文字または1記号が検出されるたびにその検出結果に基づいて撮像画像上の画像処理領域を絞り込み、連続して検出された文字または記号に基づいて道路標示を識別するとともに、道路標示の1文字または1記号の位置に応じて、次の道路標示の1文字または1記号を検出するための前記道路標示検出手段の画像処理領域の位置を設定することを特徴とする。
本発明によれば、道路標示の検出信頼性を向上させながら画像処理負荷を低減することができる。領域絞り込み手段が道路上の連続してペイントされる道路標示を1文字または1記号ずつ部分的に検出するとともに、一つの道路標示の検出結果(検出位置)により次の道路標示の探索領域(画像処理領域)の位置や大きさを設定するようにしたので、画像処理領域を必要最小限の範囲まで狭くすることができ、画像処理負荷を低減することができるという効果が得られる。
《発明の第1の実施の形態》
図1は第1の実施の形態の構成を示す。スキャンニング式レーザーレーダー1は車両前方にレーザー光を照射して物体からの反射光を受光し、物体までの距離と方位を測定する。レーダー処理装置2はレーザーレーダー1による測定結果に基づいて車両前方の障害物を抽出し、自車両を原点とする車両前後方向と車幅方向の二次元座標上における障害物の位置と大きさ(幅)とを算出する。プログレッシブスキャン式CCDカメラ3は車両前方を高速に撮像する。画像処理装置4は、カメラ3による撮像画像を処理して道路交通上の規制や指示を路面に記した道路標示の検出を行う。
外界認識装置5は、レーダー処理装置2と画像処理装置4の車両検出結果と、車速検出装置6により検出された車速、操舵角検出装置7により検出された操舵角などに基づいて自車前方の車両を検出し、自車両の障害になるか否かを判断し、必要に応じて自動ブレーキ制御装置8を制御して負圧ブレーキブースター9を駆動し、車両の制動力を発生させる。外界認識装置5は、レーダー処理装置2で検出した障害物までの距離に基づいて制動力を演算するとともに、画像処理装置4により検出した停止線までの距離に基づいて制動力を演算し、どちらか大きい方を制動力指令値として自動ブレーキ制御装置8へ出力し、負圧ブレーキブースター9のソレノイドバルブに制動力指令電圧を印加して自車両を制動する。
なお、レーダー処理装置2、画像処理装置4および外界認識装置5はそれぞれマイクロコンピューターとその周辺部品や各種アクチュエーターの駆動回路などを備え、互いに通信回線を介して情報の授受を行う。
図2は、カメラ3による撮像画像を処理して道路上にペイントされている一時停止の道路標示「止まれ」を検出する処理を示す。外界認識装置5は、50msecごとに図2に示す道路標示検出処理を繰り返す。ステップ100において、今回のサンプリングでカメラ3により撮像し画像処理装置4で処理した画像を読み込む。続くステップ101では車速検出装置6から車速を、操舵角検出装置7から操舵角を読み込む。ステップ102で、道路標示の文字や記号などのマークを認識した回数を表すカウンターDetectsStepが0、すなわち、まだ道路標示のマークを一つも認識していない状態か否かを確認する。
道路標示の文字や記号などのマークをまだ一つも認識していない状態の場合はステップ103へ進み、道路標示を検出するための初期条件を以下のように設定する。
obj_Y=20,
obj_X=0,
ProcessWide=1.5,
ProcessDist=10.0
ここで、obj_Yは道路上の画像処理領域の前後方向位置(単位メートル)、obj_Xは道路上の画像処理領域の左右方向位置(単位メートル、自車両の正面が0)である。また、ProcessWideは画像処理領域の横方向範囲の半分の値(単位メートル)、ProcessDistは画像処理領域の前後方向範囲の半分の値(単位メートル)である。
ステップ104においてカメラ3の撮像画像の画像処理領域を次のように設定する。
disp_obj_YA=y0+focusV*CAM_h/(obj_Y+ProcessDist) ・・・(1)
disp_obj_YB=y0+focusV*CAM_h/(obj_Y−ProcessDist) ・・・(2)
disp_obj_XL=x0+focusH*obj_X/obj_Y−focusH*ProcessWide/obj_Y ・・・(3)
disp_obj_XR=x0+focesH*obj_X/obj_Y+focusH*ProcessWide/obj_Y
・・・(4)
ここで、disp_obj_YAは画像処理領域の上側の座標、disp_obj_YBは画像処理領域の下側の座標、disp_obj_XLは画像処理領域の左側の座標、disp_obj_XRは画像処理領域の右側の座標である。また、y0、x0は消失点の縦方向座標[pix:画素数](カメラ3の取り付け位置と向き(撮影レンズの方向)で決まるパラメーター)である。同様に、focusVとfocusHは鉛直方向と水平方向のカメラ3の焦点距離を画素換算した値[pix](カメラ3の画角と受光素子の解像度で決まるパラメーター)である。CAM_hはカメラ3の取り付け高さ(単位はメートル)である。
ステップ105では上記画像処理領域において道路標示の文字や記号などのマークを識別するための前処理を行う。この処理方法としてこの一実施の形態では微分演算と2値化処理を行う。微分演算は、微分画像を求める一般的な手法であるsobelフィルターにより実施する。sobelフィルターとは、ある画素に隣接する画素どうしの輝度変化を求める演算である。2値化処理は、求めた微分画像の輝度についてその平均値Avと分散値Vrを求め、これをしきい値として2値化処理を実施する。なお、2値化とは、各画素の輝度(ここでは微分画像のため輝度変化)がしきい値以下の場合には黒色に、しきい値を超える場合は白色に、微分画像の濃淡を白と黒の2色に分けることである。
ステップ106では道路標示マークの認識回数カウンターDetectStepの値に応じて参照用マークを決定する。
DetectStep=0の場合、Ref_Mark=「れ」・・・まだ何も検出せず、
DetectStep=1の場合、Ref_Mark=「ま」・・・「れ」は検出すみ、
DetectStep=2の場合、Ref_Mark=「止」・・・「ま」は検出すみ、
DetectStep=3の場合、Ref_Mark=「−」・・・すべて検出すみ、停止線を探す。
・・・(5)
ここで、Ref_Markとは、検出した道路標示マークと照合するために参照するマークであり、カメラ3から路面上の道路標示マークを見下ろすのと同じように、斜め上から見た遠近感のある参照用マークを予め設定しておくものとする。
ステップ107では、上述した前処理により識別した道路標示マークを参照用マークと照合して道路標示マークを認識する。この認識方法として、この一実施の形態では参照用マークと2値化画像とのOCR(Optical Character Recognition)手法を応用し、所定以上の類似性がある場合にその道路標示マークを認識できたものとする。続くステップ108で道路標示マークを認識した場合はステップ109へ進み、認識できなかった場合はステップ112へ進む。
道路標示マークを認識した場合は、ステップ109で道路標示マークの認識回数カウンターDetectStepをインクリメントする。カウンターDetectStepが4になった場合はステップ113へ進み、4未満の場合はステップ110へ進む。ステップ110では、認識した道路標示マークの画面上の位置に基づいて、次に道路標示マークを探索する画面上の画像処理領域の位置を次式により求める。
obj_Y=focusV*CAM_h/(Ref_Mark_Center_y−y0)+2.0,
obj_X=obj_Y(Ref_Mark_Center_x−x0)/focusH ・・・(6)
(6)式において、Ref_Mark_Center_yは認識したマークの画面上の垂直方向(上下方向)位置、Ref_Mark_Center_xは認識したマークの画面上の水平方向(左右方向)位置である。
ステップ111では、認識した道路標示マークの画面上の大きさに基づいて、次に道路標示マークを探索する画像処理領域の大きさを次式により求める。
ProcessWide=(Rcg_Mark_SizeH*obj_Y/focusH)/2,
ProcessDist=(Rcg_Mark_SizeV*obj_Y/focusV)/2 ・・・(7)
(7)式において、Rcg_Mark_SizeHとRcg_Mark_SizeVは、認識した道路標示マークの水平方向サイズ(単位は画素数)と鉛直方向サイズ(単位は画素数)である。
一方、道路標示マークの認識回数カウンターDetectStepが4になった場合はステップ113へ進み、自車前方の一時停止マーク「−」を検出したのでスピーカー(不図示)により「一時停止です」と放送するとともに、ディスプレイ(不図示)に警告表示を行い、運転者に一時停止情報を提供してステップ112へ進む。ステップ112では車速、操舵角などの自車挙動データの過去値を更新して処理を終了する。
このように、道路上の進行方向に連続してペイントされる道路標示を1文字または1記号ずつ部分的に検出するとともに、一つの道路標示の検出結果により次の道路標示の探索領域(画像処理領域)の位置や大きさを設定するようにしたので、画像処理領域を必要最小限の範囲まで狭くすることができ、画像処理負荷を低減することができる。
《発明の第2の実施の形態》
上述した第1の実施の形態では一文字ずつ「れ」→「ま」→「止」の順に部分的に道路標示を検出する例を示したが、文字の順序を問わず1文字または1記号ずつ部分的に道路標示を検出する第2の実施の形態を説明する。なお、この第2の実施の形態の構成は図1に示す構成と同様であり、説明を省略する。
図3〜図4は、カメラ3による撮像画像を処理して道路上にペイントされている一時停止の道路標示「止まれ」を検出する処理を示す。外界認識装置5は、50msecごとに図3〜図4に示す道路標示検出処理を繰り返す。ステップ200において、今回のサンプリングでカメラ3により撮像し画像処理装置4で処理した画像を読み込む。続くステップ201では車速検出装置6から車速を、操舵角検出装置7から操舵角を読み込む。ステップ202で、道路標示の文字や記号などのマークを認識した回数を表すカウンターDetectsStepの値を確認し、カウンターDetectsStepの値に応じて次のように分岐する。
DetectsStep=0(何も検出していない状態)の場合はステップ203へ、
DetectsStep=1(「れ」のみ検出すみ)の場合はステップ205へ、
DetectsStep=2(「ま」のみ検出すみ)の場合はステップ207へ、
DetectsStep=3(「れ」と「ま」を検出すみ)の場合はステップ209へ、
DetectsStep=4(「止」のみ検出すみ)の場合はステップ211へ、
DetectsStep=5(「れ」と「止」を検出すみ)の場合はステップ213へ、
DetectsStep=6(「ま」と「止」を検出すみ)の場合はステップ215へ、
DetectsStep=7(「れ」「ま」「止」を検出すみ)の場合はステップ217へ。
カウンターDetectsStep=0で道路標示の文字や記号などのマークをまだ一つも検出していない場合は、ステップ203で道路標示を検出するためのパラメーターを次のように設定する。
obj_Y1=20,
obj_X1=0,
ProcessWide=1.5,
ProcessDist=10.0,
もし、RcgState>2 あるいは RcgState<0の場合には RcgState=0
・・・(8)
ここで、obj_Y1は道路上の画像処理領域の前後方向位置(単位メートル)、obj_X1は道路上の画像処理領域の左右方向位置(単位メートル、自車両正面が0)である。また、ProcessWideは画像処理領域の横方向範囲の半分の値(単位メートル)、ProcessDistは画像処理領域の前後方向範囲の半分の値(単位メートル)である。RcgStateとは、今回のサンプリング周期における画像処理で認識する道路標示マークの種類を決める変数であり、初期値は0である。
続くステップ204では、今回のサンプリング周期の画像処理で認識する道路標示マークの種類を決める変数RcgStateの値に応じて参照用マークを設定する。
RcgState=0の場合、Ref_Mark=「れ」,
RcgState=1の場合、Ref_Mark=「ま」,
RcgState=2の場合、Ref_Mark=「止」 ・・・ (9)
ここで、Ref_Markとは、検出した道路標示マークと照合するために参照するマークであり、カメラ3から路面上の道路標示マークを見下ろすのと同じように、斜め上から見た遠近感のある参照用マークを予め設定しておくものとする。
カウンターDetectsStep=1で「れ」のみ検出すみの場合は、ステップ205で道路標示を検出するためのパラメーターを次のように設定する。
もし、RcgState>2 あるいは RcgState<0の場合には、RcgState=0、
もし、RcgState=0 ならば obj_Y1=obj_Y ・・・「ま」検出用、
もし、RcgState=1 ならば obj_Y1=obj_Y+2.0 ・・・「止」検出用
・・・(10)
続くステップ206では、今回のサンプリング周期の画像処理で認識する道路標示マークの種類を決める変数RcgStateの値に応じて参照用マークを設定する。
RcgState=0の場合、Ref_Mark=「ま」、
RcgState=1の場合、Ref_Mark=「止」 ・・・(11)
カウンターDetectsStep=2で「ま」のみ検出すみの場合は、ステップ207で道路標示を検出するためのパラメーターを次のように設定する。
もし、RcgState>2 あるいは RcgState<0の場合には、RcgState=0、
もし、RcgState=0 ならば obj_Y1=obj_Y ・・・「止」検出用、
もし、RcgState=1 ならば obj_Y1=obj_Y−4.0 ・・・「れ」検出用
・・・(12)
続くステップ208では、今回のサンプリング周期の画像処理で認識する道路標示マークの種類を決める変数RcgStateの値に応じて参照用マークを設定する。
RcgState=0の場合、Ref_Mark=「止」、
RcgState=1の場合、Ref_Mark=「れ」 ・・・(13)
カウンターDetectsStep=3で「れ」と「ま」を検出すみの場合は、ステップ209で道路標示を検出するためのパラメーターを次のように設定する。
もし、RcgState>2 あるいは RcgState<0の場合には、RcgState=0、
もし、RcgState=0 ならば obj_Y1=obj_Y ・・・「止」検出用、
もし、RcgState=1 ならば obj_Y1=obj_Y+2.0 ・・・「−」検出用
・・・(14)
続くステップ210では、今回のサンプリング周期の画像処理で認識する道路標示マークの種類を決める変数RcgStateの値に応じて参照用マークを設定する。
RcgState=0の場合、Ref_Mark=「止」、
RcgState=1の場合、Ref_Mark=「−」(停止線) ・・・(15)
カウンターDetectsStep=4で「止」のみ検出すみの場合は、ステップ211で道路標示を検出するためのパラメーターを次のように設定する。
もし、RcgState>2 あるいは RcgState<0の場合には、RcgState=0、
もし、RcgState=0 ならば obj_Y1=obj_Y−4.0 ・・・「れ」検出用、
もし、RcgState=1 ならば obj_Y1=obj_Y−2.0 ・・・「ま」検出用
・・・(16)
続くステップ212では、今回のサンプリング周期の画像処理で認識する道路標示マークの種類を決める変数RcgStateの値に応じて参照用マークを設定する。
RcgState=0の場合、Ref_Mark=「れ」、
RcgState=1の場合、Ref_Mark=「ま」 ・・・(17)
カウンターDetectsStep=5で「れ」と「止」を検出すみの場合は、ステップ213で道路標示を検出するためのパラメーターを次のように設定する。
もし、RcgState>2 あるいは RcgState<0の場合には、RcgState=0、
もし、RcgState=0 ならば obj_Y1=obj_Y−4.0 ・・・「ま」検出用、
もし、RcgState=1 ならば obj_Y1=obj_Y ・・・「−」検出用
・・・(18)
続くステップ212では、今回のサンプリング周期の画像処理で認識する道路標示マークの種類を決める変数RcgStateの値に応じて参照用マークを設定する。
RcgState=0の場合、Ref_Mark=「ま」、
RcgState=1の場合、Ref_Mark=「−」 ・・・(19)
DetectsStep=6(「ま」と「止」を検出すみ)の場合は、ステップ215で道路表示を検出するためのパラメーターを次式のように設定する。
もし、RcgState>2 あるいは RcgState<0の場合には、RcgState=0、
もし、RcgState=0 ならば obj_Y1=obj_Y−6.0 ・・・「れ」検出用、
もし、RcgState=1 ならば obj_Y1=obj_Y ・・・「−」検出用
・・・(20)
続くステップ216では、今回のサンプリング周期の画像処理で認識する道路標示マークの種類を決める変数RcgStateの値に応じて参照用マークを設定する。
RcgState=0の場合、Ref_Mark=「れ」、
RcgState=1の場合、Ref_Mark=「−」 ・・・(21)
カウンターDetectsStep=7で「れ」「ま」「止」を検出すみの場合は、ステップ217で道路表示を検出するためのパラメーターを次式のように設定する。
obj_Y1=obj_Y ・・・「−」検出用 ・・・(22)
続くステップ218では、今回のサンプリング周期の画像処理で認識する道路標示マークの種類を決める変数RcgStateの値によらず、参照用マークを次のように設定する。
Ref_Mark=「−」
ステップ219においてカメラ3の撮像画像上の画像処理領域を次のように設定する。
disp_obj_YA=y0+focusV*CAM_h/(obj_Y1+ProcessDist)
・・・(23)
disp_obj_YB=y0+focusV*CAM_h/(obj_Y1−ProcessDist)
・・・(24)
disp_obj_XL=x0+focusH*obj_X1/obj_Y1
−focusH*ProcessWide/obj_Y1 ・・・(25)
disp_obj_XR=x0+focusH*obj_X1/obj_Y1
+focusH*ProcessWide/obj_Y1 ・・・(26)
ここで、disp_obj_YAは画像処理領域の上側の座標、disp_obj_YBは画像処理領域の下側の座標、disp_obj_XLは画像処理領域の左側の座標、disp_obj_XRは画像処理領域の右側の座標である。また、y0、x0は消失点の縦方向座標[pix:画素数](カメラ3の取り付け位置と向き(撮影レンズの方向)で決まるパラメーター)である。同様に、focusVとfocusHは鉛直方向と水平方向のカメラ3の焦点距離を画素換算した値[pix](カメラ3の画角と受光素子の解像度で決まるパラメーター)である。CAM_hはカメラ3の取り付け高さ(単位はメートル)である。
ステップ220では上記画像処理領域において道路標示の文字や記号などのマークを識別するための前処理を行う。この処理方法としてこの一実施の形態では微分演算と2値化処理を行う。微分演算は、微分画像を求める一般的な手法であるsobelフィルターにより実施する。sobelフィルターとは、ある画素に隣接する画素どうしの輝度変化を求める演算である。2値化処理は、求めた微分画像の輝度についてその平均値Avと分散値Vrを求め、これをしきい値として2値化処理を実施する。なお、2値化とは、各画素の輝度(ここでは微分画像のため輝度変化)がしきい値以下の場合には黒色に、しきい値を超える場合は白色に、微分画像の濃淡を白と黒の2色に分けることである。
ステップ221では、上述した前処理により識別した道路標示マークを参照用マークと照合して道路標示マークを認識する。この認識方法として、この一実施の形態では参照用マークと2値化画像とのOCR(Optical Character Recognition)手法を応用し、所定以上の類似性がある場合にその道路標示マークを認識できたものとする。認識できたマークに応じて認識結果状態を表す変数RcgResultを次のように設定する。
Ref_Mark=「れ」を認識できた場合には、RcgResult=1、
Ref_Mark=「ま」を認識できた場合には、RcgResult=2、
Ref_Mark=「止」を認識できた場合には、RcgResult=4、
Ref_Mark=「−」を認識できた場合には、RcgResult=8、
Ref_Markを認識できなかった場合には、RcgResult=0 ・・・(27)
ステップ222において、道路標示マークを認識した回数を表すカウンターDetectsStepの値と、認識できたマークに応じて認識結果状態を表す変数RcgResultの値に応じて分岐する。
もし、RcgResult=0(検出できない)場合にはステップ226へ進む、
もし、RcgResult=8(停止線を検出)の場合にはステップ228へ進む、
もし、DetectStep<RcgResultの場合にはステップ223へ進む、
もし、DetectStep>RcgResultの場合にはステップ225へ進む。
DetectStep<RcgResultの場合には、ステップ223で認識した道路標示マークの画面上の位置に基づいて、次に探索する領域の位置を次式により求める。
obj_Y=focusV*CAM_h/(Ref_Mark_Center_y−y0)+2.0,
obj_X=obj_Y(Ref_Mark_Center_x−x0)/focusH ・・・(28)
ここで、Ref_Mark_Center_yは認識した道路標示マークの画面上の垂直方向(上下方向)位置、Ref_Mark_Center_xは認識した道路標示マークの画面上の水平方向(左右方向)位置である。
続くステップ224では、認識した道路標示マークの画面上の大きさに基づいて、次に探索する領域の大きさを次式により求める。
ProcessWide=(Rcg_Mark_SizeH*obj_Y/focusH)/2,
ProcessDist=(Rcg_Mark_SizeV*obj_Y/focusV)/2 ・・・(29)
ここで、Rcg_Mark_SizeHとRcg_Mark_SizeVは、認識した道路標示マークの水平方向サイズ(単位は画素数)と鉛直方向サイズ(単位は画素数)である。ステップ225では道路標示マークを認識した回数を表すカウンターDetectsStepを次式により設定する。
DetectsStep=DetectsStep+RcgResult ・・・(30)
ステップ226では、今回のサンプリング周期の画像処理で認識する道路標示マークの種類を決める変数RcgStateを次式により設定する。
RcgState=RcgState+1 ・・・(31)
ステップ228において、自車両前方に一時停止マーク「−」を検出したので、シートベルト巻き取り装置(不図示)により運転者用シートベルトを巻き取り、一時停止マークがあることを運転者に知らせる。ステップ227では車速や操舵角などの自車挙動データの過去値を更新して処理を終了する。
このように、道路上の進行方向に連続してペイントされる道路標示を、文字の認識順序を問わず1文字または1記号ずつ部分的に検出するとともに、一つの道路標示の検出結果により次の道路標示の探索領域(画像処理領域)の位置や大きさを設定するようにしたので、画像処理領域を必要最小限の範囲まで狭くすることができ、画像処理負荷を低減することができる。また、上述した第1の実施の形態では道路標示の文字列のすべての文字を検出できなければその道路標示を検出できないが、第2の実施の形態では道路標示の文字列の中の一部の文字を検出できればその道路標示を検出することができる。
《発明の第3の実施の形態》
「◇」→「◇」→「−」の順序で道路表示マークを1記号ずつ部分的に認識して信号のない横断歩道を検出する第3の実施の形態を説明する。なお、この第3の実施の形態の構成は図1に示す構成と同様であり、説明を省略する。
図5は、カメラ3による撮像画像を処理して道路上にペイントされている横断歩道の道路標示「◇」を検出する処理を示す。外界認識装置5は、50msecごとに図5に示す道路標示検出処理を繰り返す。ステップ300において、今回のサンプリングでカメラ3により撮像し画像処理装置4で処理した画像を読み込む。続くステップ301では車速検出装置6から車速を、操舵角検出装置7から操舵角を読み込む。ステップ302で、道路標示の文字や記号などのマークを認識した回数を表すカウンターDetectsStepが0、すなわち、まだ道路標示のマークを一つも認識していない状態か否かを確認する。
道路標示の文字や記号などのマークをまだ一つも認識していない状態の場合はステップ103へ進み、道路標示を検出するための初期条件を以下のように設定する。
obj_Y=20,
obj_X=0,
ProcessWide=1.5,
ProcessDist=10.0
参照用マークの回転許容範囲;最小値αs1=−45[deg]、最大値αs2=+45[deg] ・・・ (32)
(32)式において、obj_Yは道路上の画像処理領域の前後方向位置(単位メートル)、obj_Xは道路上の画像処理領域の左右方向位置(単位メートル、自車両の正面が0)である。また、ProcessWideは画像処理領域の横方向範囲の半分の値(単位メートル)、ProcessDistは画像処理領域の前後方向範囲の半分の値(単位メートル)である。
ステップ304においてカメラ3の撮像画像の画像処理領域を次のように設定する。
disp_obj_YA=y0+focusV*CAM_h/(obj_Y+ProcessDist)・・・(33)
disp_obj_YB=y0+focusV*CAM_h/(obj_Y−ProcessDist)・・・(34)
disp_obj_XL=x0+focusH*obj_X/obj_Y−focusH*ProcessWide/obj_Y ・・・(35)
disp_obj_XR=x0+focusH*obj_X/obj_Y+focusH*ProcessWide/obj_Y
・・・(36)
ここで、disp_obj_YAは画像処理領域の上側の座標、disp_obj_YBは画像処理領域の下側の座標、disp_obj_XLは画像処理領域の左側の座標、disp_obj_XRは画像処理領域の右側の座標である。また、y0、x0は消失点の縦方向座標[pix:画素数](カメラ3の取り付け位置と向き(撮影レンズの方向)で決まるパラメーター)である。同様に、focusVとfocusHは鉛直方向と水平方向のカメラ3の焦点距離を画素換算した値[pix](カメラ3の画角と受光素子の解像度で決まるパラメーター)である。CAM_hはカメラ3の取り付け高さ(単位はメートル)である。
ステップ305では上記画像処理領域において道路標示の文字や記号などのマークを識別するための前処理を行う。この処理方法としてこの一実施の形態では微分演算と2値化処理を行う。微分演算は、微分画像を求める一般的な手法であるsobelフィルターにより実施する。sobelフィルターとは、ある画素に隣接する画素どうしの輝度変化を求める演算である。2値化処理は、求めた微分画像の輝度についてその平均値Avと分散値Vrを求め、これをしきい値として2値化処理を実施する。なお、2値化とは、各画素の輝度(ここでは微分画像のため輝度変化)がしきい値以下の場合には黒色に、しきい値を超える場合は白色に、微分画像の濃淡を白と黒の2色に分けることである。
ステップ306において、道路標示マークを認識した回数を表すカウンターDetectsStepの値に応じて参照用マークを設定する。
DetectsStep=0でまだ何も検出しない場合はRef_Mark=「◇」、
DetectsStep=1で最初の「◇」を検出すみの場合はRef_Mark=「◇」、
DetectsStep=2で2個の「◇」を検出すみの場合はRef_Mark=「−」(横断歩道としての横線を探す) ・・・(37)
ここで、Ref_Markとは、検出した道路標示マークと照合するために参照するマークであり、カメラ3から路面上の道路標示を見下ろすのと同じように、斜め上から見た遠近感のある参照用マークを予め設定しておくものとする。
ステップ307では、上述した前処理により識別した道路標示マークを参照用マークと照合して道路標示マークを認識する。この認識方法として、この一実施の形態では参照用マークと2値化画像とのOCR(Optical Character Recognition)手法を応用し、所定以上の類似性がある場合にその道路標示マークを認識できたものとする。また、この認識を行うときに、参照用マークの回転許容範囲を最少αs1から最大αs2までに制限する。ステップ308で道路標示マークを認識した場合はステップ309へ進み、認識できなかった場合はステップ314へ進む。
横断歩道の道路標示マークを認識できた場合は、ステップ309で道路標示マークの認識回数カウンターDetectStepをインクリメントする。カウンターDetectStepが3になった場合はステップ315へ進み、3未満の場合はステップ310へ進む。ステップ310では、認識した道路標示マークの画面上の位置に基づいて、次に道路標示マークを探索する画像処理領域の位置を次式により求める。
obj_Y=focusV*CAM_h/(Ref_Mark_Center_y−y0)+2.0,
obj_X=obj_Y(Ref_Mark_Center_x−x0)/focusH ・・・(38)
(38)式において、Ref_Mark_Center_yは認識したマークの画面上の垂直方向(上下方向)位置、Ref_Mark_Center_xは認識したマークの画面上の水平方向(左右方向)位置である。
ステップ311では、認識した道路標示マークの画面上の大きさに基づいて、次に道路標示マークを探索する画像処理領域の大きさを次式により求める。
ProcessWide=(Rcg_Mark_SizeH*obj_Y/focusH)/2,
ProcessDist=(Rcg_Mark_SizeV*obj_Y/focusV)/2 ・・・(39)
(39)式において、Rcg_Mark_SizeHとRcg_Mark_SizeVは、認識した道路標示マークの水平方向サイズ(単位は画素数)と鉛直方向サイズ(単位は画素数)である。
ステップ312では、認識した横断歩道の道路標示マークの向きに基づいて次のマークを探索するときの参照用マークの傾きを制限する。
αs1=αr−30[deg],
αs2=αr+30[deg] ・・・(40)
ここで、αrとは、認識した際の参照用マークの回転角度であり、αs1とαs2は次のサンプリング周期で探索するときの参照用マークの回転角度を制限する最小角度と最大角度である。
なお、この一実施の形態では検出した道路標示マークの向きに応じて参照用マークの向きを傾ける例を示したが、検出した道路標示マークの向きに応じて探索領域(画像処理領域)を傾けてもよい。
ステップ313では、認識した道路標示マークの画面上の向きに基づいて次に探索する領域の左右方向位置を制限する。

obj_X=obj_Y(Ref_Mark_Center_x−x0)/focusH+2.0tanαr
・・・(41)
一方、ステップ315では、自車両前方に信号のない横断歩道を検出したので、例えばアクセルペダルの反発力を強めて運転者に情報提供する。ステップ314では車速、操舵角などの自車挙動データの過去値を更新して処理を終了する。
このように、道路上の進行方向に連続してペイントされる横断歩道の道路標示を一つずつ部分的に検出するとともに、一つの道路標示の検出結果により次の道路標示の探索領域(画像処理領域)の位置や大きさを設定するようにしたので、画像処理領域を必要最小限の範囲に狭くすることができ、画像処理負荷を低減することができる。
《発明の第4の実施の形態》
「せ」→「と」→「落」→「度」→「速」の順序でマークを1文字または1記号ずつ部分的に認識して減速を促す「速度落とせ」の道路標示を検出する第4の実施の形態を説明する。なお、この第4の実施の形態の構成は図1に示す構成と同様であり、説明を省略する。
図6は、カメラ3による撮像画像を処理して道路上にペイントされている「速度落とせ」の道路標示を検出する処理を示す。外界認識装置5は、50msecごとに図6に示す道路標示検出処理を繰り返す。ステップ400において、今回のサンプリングでカメラ3により撮像し画像処理装置4で処理した画像を読み込む。続くステップ401では車速検出装置6から車速を、操舵角検出装置7から操舵角を読み込む。ステップ402で、道路標示の文字や記号などのマークを認識した回数を表すカウンターDetectsStepが0、すなわち、まだ道路標示のマークを一つも認識していない状態か否かを確認する。
道路標示の文字や記号などのマークをまだ一つも認識していない状態の場合はステップ403へ進み、道路標示を検出するための初期条件を以下のように設定する。
obj_Y=20,
obj_X=0,
ProcessWide=1.5,
ProcessDist=10.0
obj_Yf=obj_Y,
obj_Yn=obj_Y ・・・(42)
(42)式において、obj_Yは道路上の画像処理領域の前後方向位置(単位メートル)、obj_Xは道路上の画像処理領域の左右方向位置(単位メートル、自車両の正面が0)である。また、ProcessWideは画像処理領域の横方向範囲の半分の値(単位メートル)、ProcessDistは画像処理領域の前後方向範囲の半分の値(単位メートル)である。
ステップ404において、位置範囲を表す[obj_Yf,obj_Yn,obj_Xl,obj_Xr]を用いてカメラ3の撮像画像の画像処理領域を次のように設定する。
disp_obj_YA=y0+focusV*CAM_h/(obj_Yf+ProcessDist)・・(43)
disp_obj_YB=y0+focusV*CAM_h/(obj_Yn−ProcessDist)・・(44)
disp_obj_XL=x0+focusH*obj_Xl/obj_Y−focusH*ProcessWide/obj_Y ・・・(45)
disp_obj_XR=x0+focusH*obj_Xr/obj_Y+focusH*ProcessWide/obj_Y
・・・(46)
ここで、disp_obj_YAは画像処理領域の上側の座標、disp_obj_YBは画像処理領域の下側の座標、disp_obj_XLは画像処理領域の左側の座標、disp_obj_XRは画像処理領域の右側の座標である。また、y0、x0は消失点の縦方向座標[pix:画素数](カメラ3の取り付け位置と向き(撮影レンズの方向)で決まるパラメーター)である。同様に、focusVとfocusHは鉛直方向と水平方向のカメラ3の焦点距離を画素換算した値[pix](カメラ3の画角と受光素子の解像度で決まるパラメーター)である。CAM_hはカメラ3の取り付け高さ(単位はメートル)である。
ステップ405では上記画像処理領域において道路標示の文字や記号などのマークを識別するための前処理を行う。この処理方法としてこの一実施の形態では微分演算と2値化処理を行う。微分演算は、微分画像を求める一般的な手法であるsobelフィルターにより実施する。sobelフィルターとは、ある画素に隣接する画素どうしの輝度変化を求める演算である。2値化処理は、求めた微分画像の輝度についてその平均値Avと分散値Vrを求め、これをしきい値として2値化処理を実施する。なお、2値化とは、各画素の輝度(ここでは微分画像のため輝度変化)がしきい値以下の場合には黒色に、しきい値を超える場合は白色に、微分画像の濃淡を白と黒の2色に分けることである。
ステップ406では、道路標示マークを認識した回数を表すカウンターDetectsStepの値に応じて参照用マークを設定する。
DetectsStep=0の場合、Ref_Mark=「せ」、
DetectsStep=1の場合、Ref_Mark=「と」、
DetectsStep=2の場合、Ref_Mark=「落」、
DetectsStep=3の場合、Ref_Mark=「度」、
DetectsStep=4の場合、Ref_Mark=「速」 ・・・(47)
ここで、Ref_Markとは、検出した道路標示マークと照合するために参照するマークであり、カメラ3から路面上の道路標示を見下ろすのと同じように、斜め上から見た遠近感のある参照用マークを予め設定しておくものとする。
ステップ407では、上述した前処理により識別した道路標示マークを参照用マークと照合して道路標示マークを認識する。この認識方法として、この一実施の形態では参照用マークと2値化画像とのOCR(Optical Character Recognition)手法を応用し、所定以上の類似性がある場合にその道路標示マークを認識できたものとする。また、この認識を行うときに、参照用マークの回転許容範囲を最少αs1から最大αs2までに制限する。ステップ408で道路標示マークを認識した場合はステップ409へ進み、認識できなかった場合はステップ414へ進む。
速度落とせの道路標示マークを認識できた場合は、ステップ409で道路標示マークの認識回数カウンターDetectStepをインクリメントする。カウンターDetectStepが5になった場合はステップ415へ進み、5未満の場合はステップ410へ進む。ステップ410では、認識した道路標示マークの画面上の位置に基づいて、次に道路標示マークを探索する画像処理領域の位置を次式により求める。
obj_Y=focusV*CAM_h/(Ref_Mark_Center_y−y0)+2.0,
obj_Yn=obj_Y−func1(DetectStep),
obj_Yf=obj_Y+func1(DetectStep),
obj_Xl=obj_Y(Ref_Mark_Center_x−x0)/focusH−func1(DetectStep),
obj_Xr=obj_Y(Ref_Mark_Center_x−x0)/focusH+func1(DetectStep)
・・・(48)
ここで、Ref_Mark_Center_yは認識したマークの画面上の垂直方向(上下方向)位置、Ref_Mark_Center_xは認識したマークの画面上の水平方向(左右方向)位置である。また、obj_Ynとobj_Yfは探索位置の近距離側と遠距離側の位置を示し、obj_Xlとobj_Xrは探索位置の左側と右側の位置を示す。func1(A)は図8に示すような特性を有する関数である。
ステップ411では、認識した道路標示マークの画面上の大きさに基づいて、次に道路標示マークを探索する画像処理領域の大きさを次式により求める。
ProcessWide=(Rcg_Mark_SizeH*obj_Y/focusH)/func2(DetectStep),
ProcessDist=(Rcg_Mark_SizeV*obj_Y/focusV)/func2(DetectStep) ・・・(49)
(49)式において、Rcg_Mark_SizeHとRcg_Mark_SizeVは、認識した道路標示マークの水平方向サイズ(単位は画素数)と鉛直方向サイズ(単位は画素数)である。また、func2(A)は図9に示すような特性を有する関数である。
ステップ412では、認識した速度落とせの道路標示マークの向きに基づいて次のマークを探索するときの参照用マークの傾きを制限する。
αs1=αr−func3(DetectStep)[deg],
αs2=αr+func3(DetectStep)[deg] ・・・(50)
ここで、αrとは、認識した際の参照用マークの回転角度であり、αs1とαs2は次のサンプリング周期で探索するときの参照用マークの回転角度を制限する最少角度と最大角度である。また、func3(A)は図10に示すような特性を有する関数である。なお、この一実施の形態では参照用マークの向きを傾ける例を示したが、探索領域を傾けてもよい。
ステップ413では、認識した道路標示マークの画面上の向きに基づいて次に探索する領域の左右方向位置を制限する。
obj_Xl=obj_Y(Ref_Mark_Center_x−x0)/focusH+2.0tan(αr−func4(DetectStep)),
obj_Xr=obj_Y(Ref_Mark_Center_x−x0)/focusH+20.tan(αr−func4(DetectStep)) ・・・(51)
ここで、func4(A)は図11に示すような特性を有する関数である。
一方、ステップ415では、自車両前方に目測を誤りがちな状況があることを示す「速度落とせ」の道路標示を検出したので、運転者への情報提供として例えば0.07Gの制動力を現在の目標駆動力に付加して駆動軸トルクデマンド制御を行い、ステップ414へ進む。ステップ414では車速、操舵角などの自車挙動データの過去値を更新して処理を終了する。
このように、道路上の進行方向に連続してペイントされる「速度落とせ」の道路標示を1文字または1記号ずつ部分的に検出するとともに、一つの道路標示の検出結果により次の道路標示の探索領域(画像処理領域)の位置や大きさを設定するようにしたので、画像処理領域を必要最小限の範囲まで狭くすることができ、画像処理負荷を低減することができる。
《発明の第5の実施の形態》
初期探索領域(画像処理領域)を自車両の挙動から絞り込むとともに、道路表示を1文字または1記号ずつ部分的に検出する際の探索領域も自車両の挙動から絞り込み、画像処理の演算負荷を低減するようにした第5の実施の形態を説明する。なお、この第5の実施の形態の構成は図1に示す構成と同様であり、説明を省略する。
図7は、カメラ3による撮像画像を処理して道路上にペイントされている「速度落とせ」の道路標示を検出する処理を示す。外界認識装置5は、50msecごとに図7に示す道路標示検出処理を繰り返す。ステップ500において、今回のサンプリングでカメラ3により撮像し画像処理装置4で処理した画像を読み込む。
ステップ501では車速検出装置6から車速を、操舵角検出装置7から操舵角を読み込み、次式により将来の自車両の進路の曲率半径Row[m]とピッチ角度Pitch_z0[deg]を推定する。
Row=(1+A*Vsp*LWB)/Steer,
Pitch_z0=BPF_B1*mc_z0+BPF_B2*mc_z1+BPF_B3*mc_z2
−BPF_A2*Pitch_z1−BPF_A3*Pitch_z2 ・・・(52)
ここで、Aは車両固有の値であるスタビリティーファクター(車重、ホイールベース長、重心位置、タイヤの横力で決まる定数と見なせる値)を、Vspは自車速度[m/s]を、LWBはホイールベース長[m]を、Steerは操舵角[rad](右切りがプラス)をそれぞれ表す。また、BPF_B1、BPF_B2、BPF_B3、BPF_A2、BPF_A3は所定の微分特性を有するように設定したデジタル微分フィルター(バンドパスフィルター)の係数であり、mc_z0はブレーキのマスターシリンダー圧力の現在値、mc_znはそのnサンプリング過去の値である。Pitch_znも同様であり、下向き(ノーズダイブ方向)を正とする。
ステップ502では、道路標示の文字や記号などのマークを認識した回数を表すカウンターDetectsStepが0、すなわち、まだ道路標示のマークを一つも認識していない状態か否かを確認する。道路標示の文字や記号などのマークをまだ一つも認識していない状態の場合はステップ503へ進み、道路標示を検出するための初期条件を以下のように設定する。
obj_Y=20,
obj_X=func5(Row),
ProcessWide=1,
ProcessDist=10.0
obj_Yf=obj_Y,
obj_Yn=obj_Y ・・・(53)
(53)式において、obj_Yは道路上の画像処理領域の前後方向位置(単位メートル)、obj_Xは道路上の画像処理領域の左右方向位置(単位メートル、自車両の正面が0)である。また、ProcessWideは画像処理領域の横方向範囲の半分の値(単位メートル)、ProcessDistは画像処理領域の前後方向範囲の半分の値(単位メートル)である。func5(Row)は図12に示すような特性の関数である。
上述した第4の実施の形態と比較すると、obj_X=func5(Row)とすることによって、自車両の予測進路で探索領域の初期位置を補正し、さらにProcessWide=1とすることによって探索領域の初期の大きさが絞れる。
ステップ504では、自車両の推定ピッチ角度に基づいてdisp_obj_YAとdisp_obj_YBを補正して画像処理領域を求める。
disp_obj_YA=y0+focusV*CAM_h/(obj_Y+ProcessDist)
+vp/va*Pitch_z0 ・・・(54)
disp_obj_YB=y0+focusV*CAM_h/(obj_Y−ProcessDist)
+vp/va*Pitch_z0 ・・・(55)
disp_obj_XL=x0+focusH*obj_X/obj_Y−focusH*ProcessWide/obj_Y ・・・(56)
disp_obj_XR=x0+focesH*obj_X/obj_Y+focusH*ProcessWide/obj_Y
・・・(57)
ここで、disp_obj_YAは画像処理領域の上側の座標、disp_obj_YBは画像処理領域の下側の座標、disp_obj_XLは画像処理領域の左側の座標、disp_obj_XRは画像処理領域の右側の座標である。また、y0、x0は消失点の縦方向座標[pix:画素数](カメラ3の取り付け位置と向き(撮影レンズの方向)で決まるパラメーター)である。同様に、focusVとfocusHは鉛直方向と水平方向のカメラ3の焦点距離を画素換算した値[pix](カメラ3の画角と受光素子の解像度で決まるパラメーター)である。CAM_hはカメラ3の取り付け高さ(単位はメートル)である。また、vpはCCDカメラ3の鉛直方向の画素数[piz]で、vaはCCDカメラ3の鉛直方向の画角[deg]である。
ステップ505では上記画像処理領域において道路標示の文字や記号などのマークを識別するための前処理を行う。この処理方法としてこの一実施の形態では微分演算と2値化処理を行う。微分演算は、微分画像を求める一般的な手法であるsobelフィルターにより実施する。sobelフィルターとは、ある画素に隣接する画素どうしの輝度変化を求める演算である。2値化処理は、求めた微分画像の輝度についてその平均値Avと分散値Vrを求め、これをしきい値として2値化処理を実施する。なお、2値化とは、各画素の輝度(ここでは微分画像のため輝度変化)がしきい値以下の場合には黒色に、しきい値を超える場合は白色に、微分画像の濃淡を白と黒の2色に分けることである。
ステップ506では、道路標示マークを認識した回数を表すカウンターDetectsStepの値に応じて参照用マークを設定する。
DetectsStep=0の場合、Ref_Mark=「せ」、
DetectsStep=1の場合、Ref_Mark=「と」、
DetectsStep=2の場合、Ref_Mark=「落」、
DetectsStep=3の場合、Ref_Mark=「度」、
DetectsStep=4の場合、Ref_Mark=「速」 ・・・(58)
ここで、Ref_Markとは、検出した道路標示マークと照合するために参照するマークであり、カメラ3から路面上の道路標示を見下ろすのと同じように、斜め上から見た遠近感のある参照用マークを予め設定しておくものとする。
ステップ507では、上述した前処理により識別した道路標示マークを参照用マークと照合して道路標示マークを認識する。この認識方法として、この一実施の形態では参照用マークと2値化画像とのOCR(Optical Character Recognition)手法を応用し、所定以上の類似性がある場合にその道路標示マークを認識できたものとする。また、この認識を行うときに、参照用マークの回転許容範囲を最少αs1から最大αs2までに制限する。ステップ508で道路標示マークを認識した場合はステップ509へ進み、認識できなかった場合はステップ514へ進む。
速度落とせの道路標示マークを認識できた場合は、ステップ509で道路標示マークの認識回数カウンターDetectStepをインクリメントする。カウンターDetectStepが5になった場合はステップ515へ進み、5未満の場合はステップ510へ進む。
ステップ510では、認識した道路標示マークの画面上の位置に基づいて、次に道路標示マークを探索する画像処理領域の位置を次式により求める。
obj_Y=focusV*CAM_h/(Ref_Mark_Center_y−y0)+2.0,
obj_Yn=obj_Y−func1(DetectStep),
obj_Yf=obj_Y+func1(DetectStep),
obj_Xl=obj_Y(Ref_Mark_Center_x−x0)/focusH−func1(DetectStep)
+func6(Row),
obj_Xr=obj_Y(Ref_Mark_Center_x−x0)/focusH+func1(DetectStep)
+func6(Row) ・・・(59)
ここで、Ref_Mark_Center_yは認識したマークの画面上の垂直方向(上下方向)位置、Ref_Mark_Center_xは認識したマークの画面上の水平方向(左右方向)位置である。また、obj_Ynとobj_Yfは探索位置の近距離側と遠距離側の位置を示し、obj_Xlとobj_Xrは探索位置の左側と右側の位置を示す。func1(A)は図8に示すような特性を有する関数である。また、func6(Row)は図13に示すような特性を有する関数である。
ステップ511では、認識した道路標示マークの画面上の大きさに基づいて、次に道路標示マークを探索する画像処理領域の大きさを次式により求める。
ProcessWide=(Rcg_Mark_SizeH*obj_Y/focusH)/func2(DetectStep),
ProcessDist=(Rcg_Mark_SizeV*obj_Y/focusV)/func2(DetectStep) ・・・(60)
(60)式において、Rcg_Mark_SizeHとRcg_Mark_SizeVは、認識した道路標示マークの水平方向サイズ(単位は画素数)と鉛直方向サイズ(単位は画素数)である。また、func2(A)は図9に示すような特性を有する関数である。
ステップ512では、認識した速度落とせの道路標示マークの向きに基づいて次のマークを探索するときの参照用マークの傾きを制限する。
αs1=αr−func3(DetectStep)[deg],
αs2=αr+func3(DetectStep)[deg] ・・・(61)
ここで、αrとは、認識した際の参照用マークの回転角度であり、αs1とαs2は次のサンプリング周期で探索するときの参照用マークの回転角度を制限する最少角度と最大角度である。また、func3(A)は図10に示すような特性を有する関数である。なお、この一実施の形態では参照用マークの向きを傾ける例を示したが、探索領域を傾けてもよい。
ステップ513では、認識した道路標示マークの画面上の向きに基づいて次に探索する領域の左右方向位置を制限する。
obj_Xl=obj_Y(Ref_Mark_Center_x−x0)/focusH+2.0tan(αr−func4(DetectStep)),
obj_Xr=obj_Y(Ref_Mark_Center_x−x0)/focusH+20.tan(αr−func4(DetectStep)) ・・・(62)
ここで、func4(A)は図11に示すような特性を有する関数である。
一方、ステップ515では、自車両前方に目測を誤りがちな状況があることを示す「速度落とせ」の道路標示を検出したので、運転者への情報提供として例えば0.07Gの制動力を現在の目標駆動力に付加して駆動軸トルクデマンド制御を行い、ステップ514へ進む。ステップ514では車速、操舵角などの自車挙動データの過去値を更新して処理を終了する。
このように、道路上の進行方向に連続してペイントされる「速度落とせ」の道路標示を1文字または1記号ずつ部分的に検出するとともに、自車の挙動に応じて画像処理領域を絞るようにしたので、画像処理負荷を低減することができる。
特許請求の範囲の構成要素と一実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、カメラ3が撮像手段を、画像処理装置4および外界認識装置5が道路標示検出手段、領域絞り込み手段および道路標示識別手段を、第1の実施の形態のスピーカーとディスプレイ、第2の実施の形態のシートベルト巻き取り装置、第3の実施の形態のアクセルペダル反発力付加装置、および、第4および第5の実施の形態の駆動軸トルクデマンド制御装置が道路標示伝達手段をそれぞれ構成する。なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。
このように一実施の形態によれば、自車前方を撮像した撮像画像を処理して道路上の進行方向に連続して描かれる道路標示を1文字または1記号ずつ検出するときに、道路標示の1文字または1記号が検出されるたびにその検出結果に基づいて撮像画像上の画像処理領域を絞り込み、連続して検出された文字または記号に基づいて道路標示を識別するようにしたので、道路標示の検出信頼性を向上させながら画像処理負荷を低減することができる。
また、一実施の形態によれば、検出した道路標示の1文字または1記号の位置に応じて、次の道路標示の1文字または1記号を検出するための画像処理領域の位置を設定するようにしたので、道路標示の1文字または1記号を検出するたびに、次の道路標示の1文字または1記号を検出する際の画像処理負荷を低減することができる。
一実施の形態によれば、道路標示の1文字または1記号が検出されるたびに、画像処理領域の位置の設定範囲を狭くするようにしたので、道路標示の1文字または1記号を検出するたびに、次の道路標示の1文字または1記号を検出する際の画像処理負荷を低減することができる。
一実施の形態によれば、検出した道路標示の1文字または1記号の大きさに応じて、次の道路標示の1文字または1記号を検出するための画像処理領域の大きさを設定するようにしたので、道路標示の1文字または1記号を検出するたびに、次の道路標示の1文字または1記号を検出する際の画像処理負荷を低減することができる。
一実施の形態によれば、道路標示の1文字または1記号が検出されるたびに、画像処理領域の大きさを狭くするようにしたので、道路標示の1文字または1記号を検出するたびに、次の道路標示の1文字または1記号を検出する際の画像処理負荷を低減することができる。
一実施の形態によれば、検出した道路標示の1文字または1記号の向きに応じて、次の道路標示の1文字または1記号を検出するための画像処理領域を傾けるようにしたので、道路標示の1文字または1記号を検出するたびに、次の道路標示の1文字または1記号を検出する際の画像処理負荷を低減することができる。
一実施の形態によれば、検出した道路標示の1文字または1記号の向きに応じて、次の道路標示の1文字または1記号を検出するための画像処理領域の位置を設定するようにしたので、道路標示の1文字または1記号を検出するたびに、次の道路標示の1文字または1記号を検出する際の画像処理負荷を低減することができる。
一実施の形態によれば、道路標示の1文字または1記号が検出されるたびに、画像処理領域の左右方向の位置を狭くするようにしたので、道路標示の1文字または1記号を検出するたびに、次の道路標示の1文字または1記号を検出する際の画像処理負荷を低減することができる。
一実施の形態によれば、検出した道路標示の1文字または1記号に基づいて次に検出される道路標示の1文字または1記号を特定するようにしたので、次の道路標示の1文字または1記号を検出する際の画像処理負荷を低減することができる。
一実施の形態によれば、自車両のピッチ角を検出し、検出したピッチ角に基づいて画像処理領域を補正するようにしたので、最初に道路標示の1文字または1記号を検出するときには画像処理負荷を低減することができ、次の道路標示の1文字または1記号を検出するときには道路形状や自車両の挙動の変化に対して画像処理負荷を増やさずに対応できる。
一実施の形態によれば、自車両の進路を予測し、予測した自車両の進路に基づいて画像処理領域を補正するようにしたので、最初に道路標示の1文字または1記号を検出するときには画像処理負荷を低減することができ、次の道路標示の1文字または1記号を検出するときには道路形状や自車両の挙動の変化に対して画像処理負荷を増やさずに対応できる。
第1の実施の形態の構成を示す図である。 第1の実施の形態の道路標示検出処理を示すフローチャートである。 第2の実施の形態の道路標示検出処理を示すフローチャートである。 図3に続く、第2の実施の形態の道路標示検出処理を示すフローチャートである。 第3の実施の形態の道路標示検出処理を示すフローチャートである。 第4の実施の形態の道路標示検出処理を示すフローチャートである。 第5の実施の形態の道路標示検出処理を示すフローチャートである。 関数func1の特性を示す図である。 関数func2の特性を示す図である。 関数func3の特性を示す図である。 関数func4の特性を示す図である。 関数func5の特性を示す図である。 関数func6の特性を示す図である。
符号の説明
1 レーザーレーダー
2 レーダー処理装置
3 CCDカメラ
4 画像処理装置
5 外界認識装置
6 車速検出装置
7 操舵角検出装置
8 自動ブレーキ制御装置
9 負圧ブレーキブースター

Claims (10)

  1. 自車前方を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段の撮像画像を処理して道路上の進行方向に連続して描かれる道路標示を1文字または1記号ずつ検出する道路標示検出手段と、
    前記道路標示検出手段により道路標示の1文字または1記号が検出されるたびに、その検出結果に基づいて前記撮像手段の撮像画像上の前記道路標示検出手段の画像処理領域を絞り込む領域絞り込み手段と、
    前記道路標示検出手段により連続して検出された文字または記号に基づいて道路標示を識別する道路標示識別手段と、
    前記道路標示識別手段による道路標示の識別結果を乗員に伝達する道路標示伝達手段とを備え、前記領域絞り込み手段は、前記道路標示検出手段により検出された道路標示の1文字または1記号の位置に応じて、次の道路標示の1文字または1記号を検出するための前記道路標示検出手段の画像処理領域の位置を設定する
    ことを特徴とする車両用道路標示検出装置。
  2. 請求項1に記載の車両用道路標示検出装置において、
    前記領域絞り込み手段は、前記道路標示検出手段により道路標示の1文字または1記号が検出されるたびに、前記道路標示検出手段の画像処理領域の位置の設定範囲を狭くすることを特徴とする車両用道路標示検出装置。
  3. 請求項1〜2のいずれかの項に記載の車両用道路標示検出装置において、
    前記領域絞り込み手段は、前記道路標示検出手段により検出された道路標示の1文字または1記号の大きさに応じて、次の道路標示の1文字または1記号を検出するための前記道路標示検出手段の画像処理領域の大きさを設定することを特徴とする車両用道路標示検出装置。
  4. 請求項3に記載の車両用道路標示検出装置において、
    前記領域絞り込み手段は、前記道路標示検出手段により道路標示の1文字または1記号が検出されるたびに、前記道路標示検出手段の画像処理領域の大きさを狭くすることを特徴とする車両用道路標示検出装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかの項に記載の車両用道路標示検出装置において、
    前記領域絞り込み手段は、前記道路標示検出手段により検出された道路標示の1文字または1記号の向きに応じて、次の道路標示の1文字または1記号を検出するための前記道路標示検出手段の画像処理領域を傾けることを特徴とする車両用道路標示検出装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかの項に記載の車両用道路標示検出装置において、
    前記領域絞り込み手段は、前記道路標示検出手段により検出された道路標示の1文字または1記号の向きに応じて、次の道路標示の1文字または1記号を検出するための前記道路標示検出手段の画像処理領域の位置を設定することを特徴とする車両用道路標示検出装置。
  7. 請求項6に記載の車両用道路標示検出装置において、
    前記領域絞り込み手段は、前記道路標示検出手段により道路標示の1文字または1記号が検出されるたびに、前記道路標示検出手段の画像処理領域の左右方向の位置を狭くすることを特徴とする車両用道路標示検出装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかの項に記載の車両用道路標示検出装置において、
    前記領域絞り込み手段は、検出した道路標示の1文字または1記号に基づいて次に検出される道路標示の1文字または1記号を特定することを特徴とする車両用道路標示検出装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかの項に記載の車両用道路標示検出装置において、
    自車両のピッチ角を検出するピッチ角検出手段を備え、
    前記領域絞り込み手段は、前記ピッチ角検出手段により検出されたピッチ角に基づいて、前記道路標示検出手段の画像処理領域を補正することを特徴とする車両用道路標示検出装置。
  10. 請求項1〜9のいずれかの項に記載の車両用道路標示検出装置において、
    自車両の進路を予測する進路予測手段を備え、
    前記領域絞り込み手段は、前記進路予測手段により予測された自車両の進路に基づいて、前記道路標示検出手段の画像処理領域を補正することを特徴とする車両用道路標示検出装置。
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