JP4432450B2 - 積層型セラミック電子部品の製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、積層型セラミック電子部品の製造方法に関するもので、特に、導電性ペースト膜が形成されているとともに、この導電性ペースト膜の厚みによる段差を吸収するため、導電性ペースト膜が形成されない領域に段差吸収用セラミックペースト膜が形成されている、そのような状態にあるセラミックグリーンシートを積層する工程を備える、積層型セラミック電子部品の製造方法に関するものである。
図9は、この発明にとって興味ある積層型セラミック電子部品の一例としての積層セラミックコンデンサ1を図解的に示す断面図である。
積層セラミックコンデンサ1は、積層体2を備えている。積層体2は、積層された複数のセラミック層3と、セラミック層3間の特定の界面に沿って形成された内部導体膜4および5とをもって構成される。
積層体2の相対向する端部には、それぞれ、外部電極6および7が形成されている。一方の外部電極6には、内部導体膜4が電気的に接続され、他方の外部電極7には、内部導体膜5が電気的に接続される。そして、内部導体膜4と内部導体膜5とは、それらの間に静電容量を形成するように、セラミック層3を介して積層方向に交互に配置されている。
このような積層セラミックコンデンサ1を工場規模で能率的に製造しようとするとき、分割によりチップ状の複数個の積層体2を取り出すことができるマザー状態のグリーン積層体が作製される。グリーン積層体は、セラミック層3となるべき積層された複数枚のセラミックグリーンシートと、内部導体膜4および5となるべきものであって、特定のセラミックグリーンシート上において複数箇所に分布するように形成された複数個の導電性ペースト膜とを備えている。
上述のようなマザー状態のグリーン積層体は、これを所定の分割線に沿って分割することによって、複数個の生の積層体チップを取り出すことができる。これら生の積層体チップは、焼成されることによって、積層体2となり、その後、外部電極6および7が形成されることによって、所望の積層セラミックコンデンサ1が得られる。
積層セラミックコンデンサ1の製造の能率をより向上させるためには、マザー状態のグリーン積層体をより大きい面積のものとして、1個のグリーン積層体からより多数の積層体チップを取り出せるようにすることが有効である。
他方、積層セラミックコンデンサ1において、その小型化かつ大容量化を図るため、セラミック層3となるべきセラミックグリーンシートの薄層化および多層化ならびに導電性ペースト膜の多層化が進められている。しかしながら、このような薄層化および多層化が進めば進むほど、導電性ペースト膜の厚みによる段差がより大きく影響するようになり、焼成後において、たとえばデラミネーションやひび割れ等の問題を引き起こすことがある。
そこで、上述の問題を解決するため、グリーン積層体を構成するセラミックグリーンシート上であって、導電性ペースト膜が形成されない領域に、導電性ペースト膜の厚みによる段差を吸収するための段差吸収用セラミックペースト膜を形成することが行なわれている。たとえば特許文献1では、図10に示すような態様で段差吸収用セラミックペースト膜10を形成することが提案されている。
図10を参照して、長尺のキャリアフィルム11によって裏打ちされた長尺のセラミックグリーンシート12上には、内部導体膜4および5となるべき導電性ペースト膜13が形成されている。このような導電性ペースト膜13の厚みによる段差を吸収するため、段差吸収用セラミックペースト膜10が、導電性ペースト膜13が形成されない領域においてストライプ状に形成される。
図10に示すように、導電性ペースト膜13および段差吸収用セラミックペースト膜10が形成されている、長尺のセラミックグリーンシート12は、たとえば破線で示すカット線14に沿って順次カットされ、それによって、所定サイズの複数枚のセラミックグリーンシート17が取り出される。これら複数枚のセラミックグリーンシート17は、図11に示すように積層される。
図11(1)に示すように、多数の吸引穴18が設けられた吸引ヘッド19によって、カット後のセラミックグリーンシート17が、吸引穴18を通しての真空吸引に基づき、吸着保持される。そして、吸引ヘッド19の移動によって、まず、所定サイズのセラミックグリーンシート17がキャリアフィルム11から剥離され、次いで、図11(1)に示すように、既に積層された複数枚のセラミックグリーンシート17からなるグリーン積層体20の上方の位置にもたらされ、その後、図11(2)に示すように、吸引ヘッド19によって保持されたセラミックグリーンシート17がグリーン積層体20上に積み重ねられる。
このような工程が所望の回数だけ繰り返されることによって、所望の枚数のセラミックグリーンシート17が積層されたグリーン積層体20が得られる。
特開平11−97285号公報
しかしながら、図10に示した所定サイズのセラミックグリーンシート17を、図11に示した積層工程に付したとき、次のような問題に遭遇することがある。
まず、図10に示した所定サイズのセラミックグリーンシート17には、前述したように、段差吸収用セラミックペースト膜10が、導電性ペースト膜13が形成されない領域においてストライプ状に形成されている。ここで、セラミックグリーンシート17上には、段差吸収用セラミックペースト膜10および導電性ペースト膜13のいずれもが形成されない領域があるが、この領域は、段差吸収用セラミックペースト膜10および導電性ペースト膜13のいずれかによって囲まれ、端部に向かって開放されていない。
そのため、図11(2)に示すように、セラミックグリーンシート17をグリーン積層体20上に積み重ねたとき、隣り合うセラミックグリーンシート17間から空気を順調に排出し得ないことがある。特に、グリーン積層体20の中央部での空気が排出されずに留まりやすい。この傾向は、セラミックグリーンシート17の平面寸法がたとえば200mm角以上というように大型化されたとき、より顕著となる。このようなグリーン積層体20内部での空気の残留は、デラミネーション等の構造欠陥を招く原因となる。
また、上述のようにグリーン積層体20の中央部で留まろうとする空気は、セラミックグリーンシート17の、吸引穴18を覆う部分において、これをより大きく変形させるように作用する。その結果、セラミックグリーンシート17が不所望に変形したり、最悪の場合には、図11(2)において破線で示すように、セラミックグリーンシート17が吸引穴18の部分で破れてしまうことがある。このようなセラミックグリーンシート17の破損は、積層セラミックコンデンサ1のショート不良を招く原因となる。
なお、上述のような問題をより生じさせにくくするため、積層速度、より具体的には、吸引ヘッド19の下降速度、すなわちセラミックグリーンシート17をグリーン積層体20に近づける速度を低くすることが考えられる。しかしながら、このように、吸引ヘッド19の速度を低くすることは、生産性の低下を招くため、好ましくない。
上述した説明は、積層セラミックコンデンサ1の製造方法に関連して行なったが、積層セラミックコンデンサ以外の積層型セラミック電子部品の製造方法においても、同様の問題に遭遇する。
そこで、この発明の目的は、上述のような問題を解決し得る、積層型セラミック電子部品の製造方法を提供しようとすることである。
この発明は、複数箇所に分布するように複数個の導電性ペースト膜が形成されているとともに、導電性ペースト膜の厚みによる段差を吸収するため、導電性ペースト膜が形成されない領域に段差吸収用セラミックペースト膜が形成されている、セラミックグリーンシートを作製する工程と、複数枚のセラミックグリーンシートを積層することによって、グリーン積層体を作製する工程とを備える、積層型セラミック電子部品の製造方法に向けられるものであって、上述した技術的課題を解決するため、次のような構成を備えることを特徴としている。
すなわち、セラミックグリーンシート上の段差吸収用セラミックペースト膜には、グリーン積層体の中央部から少なくとも1つの端面にまで届くように連続的に延びる通路が形成されていて、グリーン積層体を作製する工程において、複数枚のセラミックグリーンシートを積層するとき、隣り合うセラミックグリーンシート間に留まろうとする空気を、上記通路を通して排出するようにしたことを特徴としている。ここで、上記通路は、この発明の第1の実施態様では、セラミックグリーンシート上の段差吸収用セラミックペースト膜の厚みを導電性ペースト膜よりも薄くすることによって形成され、第2の実施態様では、セラミックグリーンシート上において段差吸収用セラミックペースト膜を部分的に形成しないことによって形成され、第3の実施態様では、セラミックグリーンシート上において導電性ペースト膜および段差吸収用セラミックペースト膜を部分的に形成しないことによって形成される。
上記通路は、グリーン積層体の一方の端面から中央部を横切り他方の端面にまで届くように延びることが好ましい。
また、通路は、セラミックグリーンシートの主面方向に複数本配列されることが好ましい。
セラミックグリーンシートが、焼成後において厚み3μm以下というように薄いとき、この発明が特に有利に適用される。
また、グリーン積層体は、ここから複数個の積層型セラミック電子部品のための複数個の生の積層体チップを取り出すためのものである場合には、グリーン積層体が大型化されるので、この発明が特に有利に適用される。この場合には、グリーン積層体を分割することによって、複数個の生の積層体チップを得る工程がさらに実施される。
この発明に係る積層型セラミック電子部品の製造方法によれば、セラミックグリーンシート上の段差吸収用セラミックペースト膜には、グリーン積層体の中央部から少なくとも1つの端面にまで届くように連続的に延びる通路が形成されているので、グリーン積層体を作製する工程において、複数枚のセラミックグリーンシートを積層するとき、隣り合うセラミックグリーンシート間に留まろうとする空気、特にグリーン積層体の中央部において留まろうとする空気が、通路を通して円滑に排出されることができる。
したがって、グリーン積層体における空気の残留が原因となる、デラミネーションのような構造欠陥やセラミックグリーンシートの破損を生じさせにくくすることができ、高い歩留まりをもって、積層型セラミック電子部品を製造することができる。
また、セラミックグリーンシート間での空気の残留を生じさせないようにするため、セラミックグリーンシートの積層速度を低くする必要がないので、生産性を高く維持することができる。
この発明において、通路が、グリーン積層体の一方の端面から中央部を横切り他方の端面にまで届くように延びていたり、セラミックグリーンシートの主面方向に複数本配列されていたりすると、通路を通しての空気の排出をより円滑に行なうことができる。
この発明によれば、たとえば、段差吸収用セラミックペースト膜の厚みを導電性ペースト膜よりも薄くしたり、段差吸収用セラミックペースト膜を部分的に形成しないようにしたり、導電性ペースト膜および段差吸収用セラミックペースト膜を部分的に形成しないようにしたりすることによって、通路を形成するようにしているので、通路をより容易に形成することができる。
以下に、前述の図9に示した積層セラミックコンデンサ1を製造する方法に関連して、この発明の実施形態を説明する。
図1ないし図3は、この発明の第1の実施形態を説明するためのものである。
ここで、図1は、キャリアフィルム23によって裏打ちされた長尺のセラミックグリーンシート24上に導電性ペースト膜25および段差吸収用セラミックペースト膜26が形成された状態にある、長尺状複合シート体27の一部を示す平面図である。
図2は、図1に示した長尺状複合シート体27をカット線28に沿ってカットすることによって取り出した所定サイズのセラミックグリーンシート31ならびにその上に形成された導電性ペースト膜25および段差吸収用セラミックペースト膜26を示す平面図である。なお、図2では、所定サイズのセラミックグリーンシート31は、導電性ペースト膜25および段差吸収用セラミックペースト膜26の下方に隠れて図示されていない。
図3は、図2に示した構造物の一部を拡大して示す断面図であり、(a)は図2の線A−Aに沿う断面、(b)は線B−Bに沿う断面、(c)は線C−Cに沿う断面、および(d)は線D−Dに沿う断面をそれぞれ示している。
図1に示すように、キャリアフィルム23によって裏打ちされた長尺のセラミックグリーンシート24が用意される。セラミックグリーンシート24は、焼成後において、図9に示した積層セラミックコンデンサ1におけるセラミック層3となるものである。
次に、セラミックグリーンシート24上に、複数個の導電性ペースト膜25が複数箇所に分布するように形成される。導電性ペースト膜25の形成には、たとえば、スクリーン印刷法、グラビア印刷法またはインクジェット印刷法等が適用される。導電性ペースト膜25は、焼成後において、図9に示した積層セラミックコンデンサ1における内部導体膜4および5となるものである。
上述した導電性ペースト膜25の印刷において、レジスタマーク34および積層用位置合わせマーク35が同時に印刷されることが好ましい。
次に、セラミックグリーンシート24上であって、導電性ペースト膜25が形成されない領域に段差吸収用セラミックペースト膜26が形成される。段差吸収用セラミックペースト膜26は、導電性ペースト膜25の厚みによる段差を吸収するためのものである。段差吸収用セラミックペースト膜26の形成には、導電性ペースト膜25の場合と同様、たとえば、スクリーン印刷法、グラビア印刷法またはインクジェット印刷法等を適用することができる。この段差吸収用セラミックペースト膜26の印刷に際しては、前述したレジスタマーク34が導電性ペースト膜25との間での位置合わせのために用いられる。
段差吸収用セラミックペースト膜26を形成すべき導電性ペースト膜25間のギャップ寸法は、得ようとする積層セラミックコンデンサ1に備える積層体2のサイズによって異なるが、0.1〜0.6mm程度である。
この実施形態では、段差吸収用セラミックペースト膜26は、その厚みが部分的に異ならされていることを特徴としている。より詳細には、図3によく示されている。
段差吸収用セラミックペースト膜26は、導電性ペースト膜25の長手方向の端部に隣接するギャップ(以下、「Lギャップ」と言う。)部分では、図3(d)によく示されているように、導電性ペースト膜25と同等の厚みを有しているが、導電性ペースト膜25の幅方向の端部に隣接するギャップ(以下、「Wギャップ」と言う。)部分では、図3(b)によく示されているように、導電性ペースト膜25より薄い厚みを有している。
段差吸収用セラミックペースト膜26における上述したような厚みのコントロールは、次のようにして行なうことができる。すなわち、段差吸収用セラミックペースト膜26がスクリーン印刷法によって形成される場合には、エレクトロフォーミングパターンによる印刷ペースト体積のコントロールを行ない、これによって、印刷厚みをコントロールすることができる。グラビア印刷法が適用される場合には、印刷版上に形成されたセルの開口面積および/または形状によって、印刷厚みをコントロールすることができる。インクジェット印刷法が適用される場合には、インクの、単位時間あたりの吐出量および/または吐出時間をコントロールすることによって、厚みをコントロールすることができる。
上述したように、厚みが比較的薄くされた段差吸収用セラミックペースト膜26のWギャップに位置する部分での厚みは、導電性ペースト膜25の厚みの1/3〜2/3であることが好ましく、1/2程度とされることがより好ましい。
より具体的には、セラミックグリーンシート24の厚みが、焼成後のセラミック層3の厚みで3μmの場合には、導電性ペースト膜25の厚みおよび段差吸収用セラミックペースト膜26のLギャップ部分での厚みは1.3μm程度であり、段差吸収用セラミックペースト膜26のWギャップ部分での厚みは0.6μm程度であることが好ましい。
セラミックグリーンシート24の厚みが焼成後のセラミック層3の厚みで1.5μmの場合には、導電性ペースト膜25の厚みおよび段差吸収用セラミックペースト膜26のLギャップ部分での厚みは1.0μm程度であり、段差吸収用セラミックペースト膜26のWギャップ部分での厚みは0.5μm程度であることが好ましい。
セラミックグリーンシート24の厚みが焼成後のセラミック層3の厚みで0.5μmである場合には、導電性ペースト膜25の厚みおよび段差吸収用セラミックペースト膜26のLギャップ部分での厚みは0.4μm程度であり、段差吸収用セラミックペースト膜26のWギャップ部分での厚みは0.2μm程度であることが好ましい。
なお、上述の説明では、導電性ペースト膜25を先に形成し、その後において、段差吸収用セラミックペースト膜26を形成するとしたが、この形成順序は逆であってもよい。
次に、長尺のセラミックグリーンシート24は、図1において破線で示すカット線28に沿って順次カットされ、それによって、図2に示すような所定サイズの複数枚のセラミックグリーンシート31が取り出される。上述のカット工程は、積層用位置合わせマーク35の位置を認識しながら実施される。
次に、これら複数枚のセラミックグリーンシート31は積層され、それによって、グリーン積層体20(図11参照)が作製される。このセラミックグリーンシート31の取り出しから積層に至るまでの工程では、図11を参照して前述した吸引ヘッド19が用いられる。
すなわち、吸引ヘッド19によって吸引保持された所定サイズのセラミックグリーンシート31は、キャリアフィルム23から剥離された後、図11(1)に示すように、既に積層された複数枚のセラミックグリーンシート31からなるグリーン積層体20の上方の位置にもたらされ、次いで、図11(2)に示すように、吸引ヘッド19によって保持されたセラミックグリーンシート31がグリーン積層体20上に積み重ねられる。このとき、積層後のセラミックグリーンシート31相互間のずれを防止するため、吸引ヘッド19によって、グリーン積層体20を積層方向に軽くプレスするようにしてもよい。
上述の積層工程では、前述のカット工程において認識されていた積層用位置合わせマーク35の位置を基準として、セラミックグリーンシート31の積層が行なわれる。
段差吸収用セラミックペースト膜26は、Wギャップ部分において、導電性ペースト膜25より厚みが薄くされているため、この段差吸収用セラミックペースト膜26のWギャップ部分には、溝状の通路38が形成される。この通路38は、図2に示されるように、セラミックグリーンシート31の一方端から中央部を横切り他方端にまで届くように延びる。したがって、グリーン積層体20の状態とされたとき、通路38は、グリーン積層体の一方の端面から中央部を横切り他方の端面にまで届くように延びる。また、通路38は、段差吸収用セラミックペースト膜26のWギャップ部分のすべてに形成されるため、図2に示されるように、セラミックグリーンシート31の主面方向に複数本配列されている。
このような通路38は、グリーン積層体20を作製するため、複数枚のセラミックグリーンシート31を積層するとき、隣り合うセラミックグリーンシート31間に留まろうとする空気を、図2において矢印39で示すように、外部へ円滑に排出することを可能にする。
なお、上述の空気の排出をより完璧なものとするためには、積層工程において、これから積層しようとするセラミックグリーンシート31を、既に積層されたグリーン積層体20に近づける速度、すなわち積層速度がより低い方が好ましいが、この積層速度は、たとえば、0.3〜30mm/秒に選ばれる。
次に、上述のように積層工程を終えて得られたグリーン積層体20は、積層方向にプレスされた後、さらにカット工程に付される。このカット工程では、このグリーン積層体20から、複数個の積層セラミックコンデンサ1のための複数個の積層体2となる複数個の生の積層体チップを取り出すように、グリーン積層体20が分割される。
その後、生の積層体チップは焼成される。これによって、焼結後の積層体2が得られ、積層体2は、必要に応じて、バレル研磨され、その後、外部電極6および7が形成され、目的とする積層セラミックコンデンサ1が得られる。
次に、この発明による効果を確認するために実施した実験例について説明する。
(1)実験例1
実験例1では、表1に示すような試料1〜4の各々に係る積層セラミックコンデンサを作製した。
表1において、「セラミック層の厚み」は、用いたセラミックグリーンシートの焼成後のセラミック層の厚みを示すものである。なお、「セラミック層の厚み」が3μmの場合には、内部導体膜の積層数を250とし、1.5μmの場合には、内部導体膜の積層数を400とした。また、各試料に係る積層セラミックコンデンサに備える積層体のサイズは、長さ2.0mm、幅1.25mmおよび厚さ1.25mmとした。
表1において、「膜厚みの差」は、セラミックグリーンシート上に形成された導電性ペースト膜の厚みと、段差吸収用セラミックペースト膜におけるWギャップ部分での厚みとの差、すなわち、導電性ペースト膜の厚みに比べて段差吸収用セラミックペースト膜のWギャップ部分での厚みがどの程度薄いかを示したものである。なお、段差吸収用セラミックペースト膜のLギャップ部分での厚みは、導電性ペースト膜の厚みと同等とした。また、LギャップおよびWギャップの各幅は、0.4mmとした。
上述のように導電性ペースト膜および段差吸収用セラミックペースト膜が形成されたセラミックグリーンシートの積層工程での破れ発生率が「シート破れ発生率」に示されている。積層工程では、225mm×225mのサイズを有するセラミックグリーンシートを積層し、積層速度を5mm/秒とした。そして、吸引穴を備える吸着ヘッドによってセラミックグリーンシートを吸着保持した状態で、積層工程を実施し、セラミックグリーンシートの「中央部」と「端部」とにおける「シート破れ発生率」を求めた。
Figure 0004432450
表1において、試料1と試料2との比較および試料3と試料4との比較からそれぞれわかるように、「膜厚みの差」を設けることにより、特に「中央部」での「シート破れ発生率」を低減することができる。
(2)実験例2
実験例2は、上記実験例1における試料4について、積層工程での積層速度をより低くすることによって、「シート破れ発生率」をより低減できることを確認するために実施したものである。
より詳細には、実験例1では、前述したように、積層速度が5mm/秒であったが、この積層速度を、導電性ペースト膜および段差吸収用セラミックペースト膜が形成されたセラミックグリーンシートの積層開始から30枚目の積層段階までの間だけ、0.5mm/秒と低くした。
その結果、積層速度が積層工程を通して5mm/秒であった、表1に示す試料4では、「中央部」における「シート破れ発生率」が5%であったのに対し、上述のように、積層の初期の段階において積層速度を0.5mm/秒と低くしたとき、「中央部」における「シート破れ発生率」を0%とすることができた。
このように、積層速度を低くすることにより、セラミックグリーンシート間に留まろうとする空気をより完璧に排出することができ、「シート破れ発生率」をより低減することができる。なお、積層速度をより低くするのは、上記実験例のように、積層工程における初期の段階のみで十分である。なぜなら、積層を重ねる毎に、空気の排出のための通路が積層方向に累積され、より深い通路、すなわち空気をより円滑に排出し得る通路がより容易に形成されるようになるためである。
図4および図5は、この発明の第2の実施形態を説明するためのもので、図4は図2に対応し、図5は図3に対応している。図4および図5において、図2および図3に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
前述の第1の実施形態では、段差吸収用セラミックペースト膜26は、Wギャップ部分において、導電性ペースト膜25より薄い厚みを有していたが、この第2の実施形態では、図5(d)によく示されているように、段差吸収用セラミックペースト膜26は、Lギャップ部分において導電性ペースト膜25より薄い厚みを有している。他方、段差吸収用セラミックペースト膜26のWギャップ部分では、図5(b)によく示されているように、導電性ペースト膜25と同等の厚みを有している。
第2の実施形態によれば、段差吸収用セラミックペースト膜26のLギャップ部分に、溝状の通路38が形成される。この通路38は、図4に示されるように、セラミックグリーンシート31の主面方向に複数本配列され、かつ、セラミックグリーンシート31の一方端から中央部を横切り他方端にまで届くように延びていて、積層工程において、矢印39で示すように、空気を外部へ円滑に排出することを可能にする。
第1の実施形態のように、段差吸収用セラミックペースト膜26のWギャップ部分に通路38を形成するか、第2の実施形態のように、Lギャップ部分に通路38を形成するかの選択は、次のいずれを優先するかによる。
すなわち、図9において、内部導体膜4および5の外部電極6および7への引き出し部分での変形を防止するためには、Wギャップ部分に通路38を形成するのが良く、他方、Wギャップ部分での構造欠陥を防止するためには、Lギャップ部分に通路38を形成するのが良い。また、一般に、Wギャップ部分の方が、Lギャップ部分より数が多いため、空気の効率的な排出のためには、Wギャップ部分に通路38を形成するのが良いとも言える。
図6は、この発明の第3の実施形態を説明するための図3(b)に対応する図である。図6において、図3(b)に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図6に示した第3の実施形態では、段差吸収用セラミックペースト膜26のWギャップ部分のさらに一部を比較的薄くすることによって、通路38が形成される。
図7は、この発明の第4の実施形態を説明するための図3(b)に対応する図である。図7において、図3(b)に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図7に示した第4の実施形態では、段差吸収用セラミックペースト膜26のWギャップ部分のさらに一部において、このような段差吸収用セラミックペースト膜26を形成しないことによって、通路38が形成される。
上述した第3および第4の実施形態において、通路38は、Wギャップの幅方向寸法の1/3〜1/2程度となるようにされることが好ましい。
第3および第4の実施形態の変形例として、図6および図7が、図3(d)に対応する図であるとすることもできる。すなわち、第3および第4の実施形態の変形例として、段差吸収用セラミックペースト膜26のLギャップ部分に通路38が形成されてもよい。
さらに他の変形例として、図6および図7に示すような通路38は、段差吸収用セラミックペースト膜26のWギャップ部分およびLギャップ部分の双方に形成されてもよい。
図8は、この発明の第5の実施形態を説明するための図1に対応する図である。図8において、図1に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図8に示した第5の実施形態では、カット線28に沿うカットによって取り出され、かつ積層工程に供される所定サイズのセラミックグリーンシート31が大型化され、複数枚のセラミックグリーンシート31の積層によって得られたグリーン積層体は、次いで、4分割されるものであるが、この4分割を実施する十字状の分割線に沿って、溝42が形成されている。溝42は、導電性ペースト膜25および段差吸収用セラミックペースト膜26を、この部分において形成しないことによって形成される。
溝42は、段差吸収用セラミックペースト膜26に設けられた通路38と同様、積層工程において、空気を外部へ排出するための通路として機能する。そのため、溝42は、その幅が広い方が好ましく、たとえば、0.5〜2mm程度の幅とされる。
この発明の第1の実施形態を説明するためのもので、キャリアフィルム23によって裏打ちされた長尺のセラミックグリーンシート24上に導電性ペースト膜25および段差吸収用セラミックペースト膜26が形成された状態にある、長尺状複合シート体27の一部を示す平面図である。 図1に示した長尺状複合シート体27をカット線28に沿ってカットすることによって取り出した所定サイズのセラミックグリーンシート31ならびにその上に形成された導電性ペースト膜25および段差吸収用セラミックペースト膜26を示す平面図である。 図2に示した構造物の一部を拡大して示す断面図であり、(a)は図2の線A−Aに沿う断面、(b)は線B−Bに沿う断面、(c)は線C−Cに沿う断面、および(d)は線D−Dに沿う断面をそれぞれ示している。 この発明の第2の実施形態を説明するための図2に対応する図である。 図4に示した構造物の一部を拡大して示す断面図であり、(a)は図4の線A−Aに沿う断面、(b)は線B−Bに沿う断面、(c)は線C−Cに沿う断面、および(d)は線D−Dに沿う断面をそれぞれ示している。 この発明の第3の実施形態を説明するための図3(b)に対応する図である。 この発明の第4の実施形態を説明するための図3(b)に対応する図である。 この発明の第5の実施形態を説明するための図1に対応する図である。 この発明にとって興味ある積層型セラミック電子部品の一例としての積層セラミックコンデンサ1を図解的に示す断面図である。 この発明にとって興味ある従来技術を説明するためのもので図1に対応する図である。 図10に示したカット線14に沿うカットによって取り出された所定サイズのセラミックグリーンシート17の積層工程を図解的に示す断面図である。
符号の説明
1 積層セラミックコンデンサ
2 積層体
3 セラミック層
4,5 内部導体膜
17,31 所定サイズのセラミックグリーンシート
18 吸引穴
19 吸引ヘッド
20 グリーン積層体
23 キャリアフィルム
24 長尺のセラミックグリーンシート
25 導電性ペースト膜
26 段差吸収用セラミックペースト膜
27 長尺状複合シート体
28 カット線
38 通路
42 溝

Claims (7)

  1. 複数箇所に分布するように複数個の導電性ペースト膜が形成されているとともに、前記導電性ペースト膜の厚みによる段差を吸収するため、前記導電性ペースト膜が形成されない領域に段差吸収用セラミックペースト膜が形成されている、セラミックグリーンシートを作製する工程と、
    複数枚の前記セラミックグリーンシートを積層することによって、グリーン積層体を作製する工程と
    を備え、
    前記セラミックグリーンシート上の前記段差吸収用セラミックペースト膜の厚みを前記導電性ペースト膜よりも薄くすることによって、前記グリーン積層体の中央部から少なくとも1つの端面にまで届くように連続的に延びる通路が形成されていて、前記グリーン積層体を作製する工程において、複数枚の前記セラミックグリーンシートを積層するとき、隣り合う前記セラミックグリーンシート間に留まろうとする空気を、前記通路を通して排出するようにした、
    積層型セラミック電子部品の製造方法。
  2. 複数箇所に分布するように複数個の導電性ペースト膜が形成されているとともに、前記導電性ペースト膜の厚みによる段差を吸収するため、前記導電性ペースト膜が形成されない領域に段差吸収用セラミックペースト膜が形成されている、セラミックグリーンシートを作製する工程と、
    複数枚の前記セラミックグリーンシートを積層することによって、グリーン積層体を作製する工程と
    を備え、
    前記セラミックグリーンシート上において前記段差吸収用セラミックペースト膜を部分的に形成しないことによって、前記グリーン積層体の中央部から少なくとも1つの端面にまで届くように連続的に延びる通路が形成されていて、前記グリーン積層体を作製する工程において、複数枚の前記セラミックグリーンシートを積層するとき、隣り合う前記セラミックグリーンシート間に留まろうとする空気を、前記通路を通して排出するようにした、
    積層型セラミック電子部品の製造方法。
  3. 複数箇所に分布するように複数個の導電性ペースト膜が形成されているとともに、前記導電性ペースト膜の厚みによる段差を吸収するため、前記導電性ペースト膜が形成されない領域に段差吸収用セラミックペースト膜が形成されている、セラミックグリーンシートを作製する工程と、
    複数枚の前記セラミックグリーンシートを積層することによって、グリーン積層体を作製する工程と
    を備え、
    前記セラミックグリーンシート上において前記導電性ペースト膜および前記段差吸収用セラミックペースト膜を部分的に形成しないことによって、前記グリーン積層体の中央部から少なくとも1つの端面にまで届くように連続的に延びる通路が形成されていて、前記グリーン積層体を作製する工程において、複数枚の前記セラミックグリーンシートを積層するとき、隣り合う前記セラミックグリーンシート間に留まろうとする空気を、前記通路を通して排出するようにした、
    積層型セラミック電子部品の製造方法。
  4. 前記通路は、前記グリーン積層体の一方の端面から中央部を横切り他方の端面にまで届くように延びる、請求項1ないし3のいずれかに記載の積層型セラミック電子部品の製造方法。
  5. 前記通路は、前記セラミックグリーンシートの主面方向に複数本配列される、請求項1ないし4のいずれかに記載の積層型セラミック電子部品の製造方法。
  6. 前記セラミックグリーンシートは、焼成後において厚み3μm以下である、請求項1ないし5のいずれかに記載の積層型セラミック電子部品の製造方法。
  7. 前記グリーン積層体は、ここから複数個の積層型セラミック電子部品のための複数個の生の積層体チップを取り出すためのものであり、前記グリーン積層体を分割することによって、複数個の生の積層体チップを得る工程をさらに備える、請求項1ないし6のいずれかに記載の積層型セラミック電子部品の製造方法。
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