JP4432426B2 - 液滴吐出ヘッドの駆動方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ノズルから液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドの駆動方法に関し、特に、高周波駆動が可能な液滴吐出ヘッドの駆動方法に関する。
微小なインク滴を用いて画像を記録するためのインクジェット記録ヘッドのようにノズルから液滴を吐出させる液滴吐出ヘッドでは、圧力発生室内に圧力を付与することでノズルから液滴を吐出させ、記録紙等の記録媒体上に着弾させる。
圧力発生室内に圧力を付与する手段は様々であるが、ここでは圧力発生室の隔壁を圧電素子により構成し、この圧電素子を変形することによりノズルからインク滴を吐出する場合の液滴吐出ヘッドについて、図1〜図4を用いて簡単に説明する。
図1は、液滴吐出ヘッドの一態様であるせん断モード(シェアモード)タイプのインクジェット記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドという。)の概略構成を示す図であり、(a)は一部断面で示す斜視図、(b)はインク供給部を備えた状態の断面図である。図2はその作動を示す図であり、図3は液滴の吐出動作を説明する図、図4は駆動波形を示す図である。
図1において、1はインクチューブ、2はノズル形成部材、3はノズル、Sは隔壁、6はカバープレート、7はインク供給口、8は基板である。そして、図2に示すように圧力発生室であるインクチャネルAが隔壁Sとカバープレート6及び基板8によって形成されている。
図1(b)には1個のノズル3を有する1個のインクチャネルAの断面図が示されているが、実際のせん断モードで動作する記録ヘッドHでは、図2(a)に示すようにカバープレート6と基板8との間には複数の隔壁S、即ち、S1、S2、…Sn+1で隔てられたインクチャネルA1、A2、…Anが多数構成されている。インクチャネルA1、A2、…Anの一端(以下、これをノズル端という場合がある)はノズル形成部材2に形成されたノズル3に連通し、他端(以下、これをマニホールド端という場合がある)はインク供給部を構成する供給口7及びインクチューブ1によって図示されていないインクタンクに接続されていて、ノズル3にはインクによるメニスカスを形成している。
各隔壁S1、S2、…は、図2の矢印で示すように分極方向が異なる2個の圧電材料からなる隔壁Sa(S1a、S2a、…)とSb(S1b、S2b、…)とから構成されており、隔壁S1には密着形成された電極Q1、Q2が、隔壁S2には密着形成された電極Q3、Q4が設けてある。同様に各隔壁にそれぞれ電極が密着形成されており、各電極Q1、Q2、…は駆動パルス発生回路に電気的に接続している。
かかる記録ヘッドHは、図2(a)に示す状態において、例えば、電極Q1及びQ4をアースに接続すると共に電極Q2及びQ3に、図4に示す矩形波からなる駆動パルスを印加すると、まず、駆動パルスの最初の立ち上がり(P1)によって、隔壁S1、S2を構成する圧電材料の分極方向に直角な方向の電界が生じ、隔壁S1a、S1bともに隔壁の接合面にズリ変形を生じ、また隔壁S2a、S2bも同様に反対方向にズリ変形を生じて、図2(b)に示すように隔壁S1a、S1b及び隔壁S2a、S2bは互いに外側に向けて変形し、インクチャネルA1の容積を拡大する。これによりインクチャネルA1内のインクに負の圧力が生じてインクが流れ込む。同時にマニホールド端とノズル端から圧力が上がり始め、音響波がインクチャネル中央に向かって伝わり、その後、その音響波が反対端に達し、インクチャネル内が正圧となる。
最初の駆動パルスの印加から所定時間経過後に電位を0に戻す(P2)と、隔壁S1、S2は拡大位置から図2(a)に示す中立位置に戻り、インクに高い圧力が掛かる。
引き続いて、図2(c)に示すように、隔壁S1a、S1b及びS2a、S2bを互いに逆方向に変形するように駆動パルスを印加して(P3)、インクチャネルA1の容積を縮小すると、インクチャネルA1内に正の圧力が生じる。これによりインクチャネルA1を満たしているインクの一部によるノズル3内のメニスカスがノズル3から押し出される方向に変化し、ノズル3からインク柱100が突出する(図3(a)参照)。
この状態を所定時間保持した後、電位を0に戻し(P4)、隔壁S1、S2を縮小位置から中立位置に戻すと、インクチャネルA1の容積が拡大することでメニスカスが引き込まれ、突出されたインク柱100の後端が引き戻されるので、インク柱100はメニスカスから分離して液滴101として飛翔する(図3(b)参照)。
なお、かかる記録ヘッドHでは、以上のように、隔壁Sの変形によってインクチャネルA内のインクに正負の圧力が付与されるものであり、この隔壁Sは圧力付与手段を構成している。
ところで、上記において、インクチャネルA1の容積を縮小して、ノズル3からインク柱100を突出させた状態を保持する時間について、特許文献1には、2AL時間とすることが最適であることが記載されている。なお、「AL」とは、インクチャネルA1の音響的共振周期の1/2である。
また、特許文献2にも、上記時間は2AL時間が一般的であることが開示されている。
特開2002−137390号公報 特開2003−11362号公報
上記記録ヘッドHの場合、上記のように、インクチャネルA1の容積を縮小してノズル3からインク柱100を突出させた後、隔壁S1、S2を縮小位置から中立位置に戻すことでインクチャネルA1の容積を拡大すると、該インクチャネルA1内の残留圧力波はキャンセルされる。従って、インクチャネルA1内の残留圧力波によるメニスカスの挙動は、この時点で一旦静止し、この後に次のインク滴の吐出動作に入ることができる。
ところで、インクジェット画像を高速で記録するには、記録ヘッドを高周波駆動することにより速いサイクルでインク滴を吐出させることが必要であり、特に、高周波駆動を実現するには、液滴を吐出した後、続いて同一ノズルから速やかに且つ安定して液滴を吐出させることが必要である。
しかしながら、上記のようにインクチャネルA1の容積を縮小して、ノズル3からインク柱100を突出させた状態を保持する継続時間を、従来のように2AL時間とし、その後に残留圧力波をキャンセルして液滴101を吐出しても、特に、粘度が高く、表面張力が低いインクを用いる場合に、続く液滴の吐出動作は不安定となり、高周波駆動を行うことが困難となる。これは、本発明者の知見によると、インクチャネルA1の容積を縮小して、ノズル3からインク柱100を突出させた状態を2AL時間継続させた後、残留圧力波のキャンセルを掛けても、ノズル3内のメニスカスは、該ノズル3の開口における液滴吐出側の先端面よりも液滴吐出方向とは反対のかなり奥側に位置しており、これが次の液滴吐出の不安定性を招き、高周波駆動の阻害要因となっていることがわかった。
そこで、本発明は、高周波駆動を可能とすると共に、安定した吐出を行うことのできる液滴吐出ヘッドの駆動方法を提供することを課題とする。
本発明の他の課題は、以下の記載により明らかとなる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
請求項1記載の発明は、液滴を吐出するためのノズルの開口と、内部に液体を貯留可能であり前記ノズルの開口に連通する圧力発生室と、前記圧力発生室内の容積を拡大又は縮小させる圧力を変化させる圧力付与手段を備えた液滴吐出ヘッドの駆動方法であって、前記圧力付与手段によって前記圧力発生室の容積を拡大させる第1の工程と、前記第1の工程の後、前記圧力付与手段によって前記圧力発生室の容積を縮小させて前記圧力発生室内の液体を前記ノズルの開口から突出させる第2の工程と、前記第2の工程を3.5〜4.4AL(ALは前記圧力発生室の音響的共振周期の1/2)時間継続させた後、前記圧力付与手段によって前記圧力発生室の容積を拡大させることにより、前記第2の工程により前記ノズルの開口から突出している液体を液滴として分離させる第3の工程と、を有することを特徴とする液滴吐出ヘッドの駆動方法である。
請求項2記載の発明は、前記第2の工程を4AL時間継続させることを特徴とする請求項1記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法である。
請求項3記載の発明は、前記第2の工程により縮小させた時の前記圧力発生室の容積は、前記第1の工程により前記圧力発生室を拡大させる以前の容積より小さく、且つ、前記第3の工程により拡大させた時の前記圧力発生室の容積は、前記第1の工程により前記圧力発生室を拡大させる以前の容積と実質的に同じであることを特徴とする請求項1又は2記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法である。
請求項4記載の発明は、前記圧力付与手段は、電圧を印加することにより前記圧力発生室内の容積が変化するように駆動され、異なる電圧を印加することにより前記圧力発生室に異なる圧力を付与可能に構成されており、前記第1の工程において前記圧力付与手段に印加する電圧をa(V)、前記第3の工程において前記圧力付与手段に印加する電圧をb(V)とした時、|a|>|b|であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法である。
請求項5記載の発明は、前記電圧aと前記電圧bは、|a|/|b|=2であることを特徴とする請求項4記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法である。
請求項6記載の発明は、前記圧力付与手段は圧電素子であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法である。
請求項7記載の発明は、前記圧電素子は、電界を印加することによりせん断モードで変形することを特徴とする請求項6記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法である。
請求項8記載の発明は、前記第1の工程の継続時間が0.8〜1.2AL(ALは前記圧力発生室の音響的共振周期の1/2)であることを特徴とする請求項1〜7のいずれに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法である。
請求項9記載の発明は、前記第1の工程の継続時間が1AL(ALは前記圧力発生室の音響的共振周期の1/2)であることを特徴とする請求項1〜7のいずれに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法である。
請求項10記載の発明は、前記液体の粘度が、5cp以上15cp以下であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法である。
請求項11記載の発明は、前記液体の表面張力が、20dyne/cm以上30dyne/cm以下であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法である。
請求項12記載の発明は、前記液体はインクであることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法である。
請求項13記載の発明は、前記圧力発生室内の容積を変化させるために前記圧力付与手段に印加する駆動波形が、矩形波であることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法である。
本発明によれば、高周波駆動が可能となると共に、安定した吐出を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
本発明に係る駆動方法は、液滴を吐出するためのノズルの開口と、このノズルの開口に連通する圧力発生室と、この圧力発生室内の圧力を変化させる圧力付与手段とを備えた液滴吐出ヘッドであれば、どのようなタイプの液滴吐出ヘッドにも適用でき、また、圧力発生室内に満たされる液体はどのような液体であっても良いが、以下の説明では、圧力発生室内の容積を拡大又は縮小させることによって圧力を変化させる圧力付与手段を備え、圧力発生室内に満たされる液体としてインクを使用した液滴吐出ヘッドである図1、図2に示したせん断モードタイプのインクジェット記録ヘッドHを用いて説明する。
図5(a)は、本発明に係る駆動方法を実現するための駆動波形の一例を示し、図5(b)は駆動波形によってインクチャネルA内のインクに付与される圧力を示している。また、図6は、本発明に係る駆動方法によるノズルにおけるメニスカス及び液滴吐出の様子を示している。図5、図6及び以下の説明中の括弧内の数字は、それぞれ時間的に対応している。
なお、本明細書において、「インク柱」とは、先端がノズル3の開口から突出しているが、後端はノズル3内のメニスカスと繋がっていて、未だメニスカスから分離していない状態のインクを指し、「液滴」とは、後端がノズル3内のメニスカスから完全に分離している状態のインクを指す。
(1);まず、隔壁Sを図2(a)の中立状態から図2(b)のように拡大変形させてインクチャネルAの容積を拡大させ(Draw)、インクをインクチャネルA内に導入する(第1の工程)。インクチャネルA内の圧力は、駆動波形が変化しない時は、1AL時間毎に反転を繰り返すので、この継続時間を1AL時間継続させると、引き込まれたメニスカスMがノズル3の開口における液滴吐出側の先端面(以下、このノズル3の開口における液滴吐出側の先端面のことを、メニスカスMの「復帰位置」という。)に戻り、インクの圧力が正圧に反転するので、このタイミングで、拡大したインクチャネルAを元の中立状態に戻すと(Release)、インクチャネルA内のインクに高い圧力が掛かる。なお、ノズル3内のインク圧力は、駆動波形の変化から若干遅れて変化し、メニスカスMの変化は、更に若干遅れる。
なお、「AL」とは、前述したように、インクチャネルの音響的共振周期の1/2である。また継続時間とは、電圧の立ち上がり始め又は立ち下がり始めの10%から次の工程の開始までと定義する。このALは、隔壁Sに矩形波の電圧パルスを印加して吐出するインク滴の速度を測定し、矩形波の電圧値を一定にして矩形波の継続時間を変化させたときに、インク滴の飛翔速度が最大になる時間として求められる。さらにここで矩形波は、電圧の10%と90%との間の立ち上がり時間、立ち下がり時間のいずれもが好ましくはALの1/2以内、さらに好ましくは1/4以内であるような波形である。
(2);引き続き、図2(c)のようにインクチャネルAの容積を縮小させ、インクに更に高い圧力を掛け(Reinforce)、ノズル3の開口からインク柱10を突出させる(第2の工程)。
(3);1AL時間経過すると、インクの圧力が反転して負圧になるので、突出されたインク柱10の根元に、図6中に矢視するようにくびれを生じる。
(4);更に0.5AL時間経過すると、負圧が最高になり、メニスカスMがノズル3の開口とは反対方向の最も深い位置に引き込まれ、メニスカスMがはっきりと現れる。
(5);更に0.5AL時間経過すると、圧力が反転して正圧となり、メニスカスMが復帰位置に向かって移動する。しかし、図6からわかるように、この時点では、まだメニスカスMは復帰位置よりも液滴吐出方向とは反対のかなり奥側に位置している。
(6);更に時間が経過すると、メニスカスMが復帰位置まで復帰する。ノズル3の奥深くまで引き込まれたメニスカスMは、インクの毛管力と正のインク圧力が合わさって、迅速に復帰位置に向かって移動を開始する。メニスカスMが復帰位置に復帰した時点では、インク柱10はまだメニスカスMから分離しておらず、その尾部10bはメニスカスMと繋がっている。
(7);上記(2)でインクに高い圧力を掛けてから4AL時間経過後、図2(a)のように隔壁Sを中立位置に戻し、インクチャネルAの容積をそれまでの縮小状態から拡大させ、メニスカスMをノズル3の開口から液滴吐出方向とは反対方向に後退させることによって、上記第2の工程によってノズル3の開口から突出しているインク柱10をメニスカスMから分離させ、液滴11としてノズル3から吐出させる(第3の工程)。
ここでは、矩形波からなるDRR(Draw-Release-Reinforce)法の駆動波形(以下、DRR波形という場合がある。)を用い、第2の工程を4AL時間経過させた後に第3の工程を実行しているが、第3の工程によってインクチャネルAの容積を拡大させることで、該インクチャネルA内の残留圧力波はキャンセルされる。この時点では、メニスカスMは復帰位置に実質的に復帰しているため、次の駆動を速やかに開始することができ、駆動周波数を上げることが可能となる。従来技術のようにインク柱を突出させるための継続時間を2AL時間とした場合では、メニスカスMは復帰位置よりもかなり手前(奥側)で残留圧力波がキャンセルされてしまうため、その後のメニスカスMの復帰位置までの復帰は、毛管力のみで行われることとなり、きわめて遅くなって駆動周波数を上げることは困難である。
また、第2の工程の継続時間を3AL又は5AL付近に設定すると、残留圧力波をキャンセルできないため出射が不安定となり、6AL以上に設定すると、駆動波形時間が長くなり、駆動周波数を上げることができない。
この第2の工程の継続時間は、上記のように4ALとすることが最も好ましいが、3.5〜4.4AL時間であることが好ましい。
なお、ここで、実質的に復帰した時点とは、インク柱10突出後のメニスカスMの位置が復帰位置にほぼ位置しているか、又はノズル3の開口から突出している状態をいう。この「ほぼ位置している」とは、図7に示すように、メニスカスMと復帰位置との間の距離dが、ノズル半径の1/2以下、好ましくは1/4以下である。ノズル3の開口から突出しているよりは、このように復帰位置にほぼ位置している方が、駆動周波数をより上げることができる点で好ましい。なお、ノズル3の開口形状は真円に限らず、楕円形等様々であるが、本発明においてノズル半径とは、ノズル3の開口における液滴吐出側の先端面での最長径の1/2のことである。
かかる駆動において、上記第2の工程により縮小させた時のインクチャネルAの容積は、上記第1の工程によりインクチャネルAを拡大させる以前の容積より小さく、且つ、上記第3の工程により拡大させた時のインクチャネルAの容積は、上記第1の工程によりインクチャネルAを拡大させる以前の容積と実質的に同じである。このように駆動を行う駆動波形は、図5(a)のようにシンプルな波形とすることができる。しかも、最後の第3の工程において隔壁Sは初期状態に戻り、このときインクチャネルA内の残留圧力波はキャンセルされるので、復帰位置に実質的に復帰した後のメニスカスMへの残留圧力波の影響はなく、高速駆動が可能である。
また、図5(a)の駆動波形に示すように、第1の工程においてインクチャネルAに印加する電圧a(V)と、第3の工程においてインクチャネルAに印加する電圧b(V)とを、|a|>|b|の関係とすると、メニスカスMの復帰が早くなり、高速駆動を行う上でより好ましいものとなる。また、吐出安定性の点で好ましい。なお、この電圧aと電圧bの基準電圧は0とは限らない。この電圧aと電圧bは、それぞれ差分の電圧である。
この電圧aと電圧bは、|a|/|b|=2とすることがより好ましく、これにより、高速駆動と吐出安定性との両立を図ることが可能である。
また、上記第1の工程の継続時間を本実施形態のように1ALとすると、第1の工程において印加した圧力発生室の容積拡大による負の圧力波が1ALで反転し、正の圧力波になった時、第2の工程の容積縮小による正の圧力波を足し合わせた形で加えるので、インク吐出圧力が高まり最も好ましいが、上記第1の工程の継続時間は、0.8〜1.2AL時間とすることが好ましい。
ところで、インクの毛細管浸透速度は、{2・(毛細管半径)・(表面張力)・cos(接触角)}/{8・(粘度)・(管長)}と表わされるので、インクの粘度と表面張力の影響を大きく受ける。例えば、表面張力40dyne/cm、粘度2cpのインクと、表面張力28dyne/cm、粘度10cpのインクを比べると、同じ毛細管半径、同じ管長では、後者のインクは毛細管浸透速度が前者のインクの1/10に低下してしまう。
従って、インク粘度の相異によって、メニスカスMの復帰位置への復帰のタイミングが異なり、粘度が高いインクではメニスカスMの復帰が遅くなり、逆に粘度が低いインクではメニスカスMの復帰は早くなる。また同様に、インクの表面張力の相異によっても、メニスカスMの復帰位置への復帰のタイミングが異なり、表面張力が低いインクではメニスカスMの復帰が遅くなり、逆に表面張力が高いインクではメニスカスMの復帰は早くなる。
このようにインク粘度や表面張力の相異によって、メニスカスMの復帰位置への復帰のタイミングが異なると、第2の工程を4AL時間継続させた後に第3の工程に移行しても、メニスカスMが復帰位置に未だ実質的に復帰していない場合が想定される。しかし、4AL時間継続させた後は、メニスカスMは復帰位置付近まで復帰するため、従来技術の2ALの場合のように、復帰位置から液滴吐出方向とは反対のかなり奥側に位置している状態に比べて高周波駆動が可能となる。
なお、本発明の駆動方法は、インクの粘度が5cp以上15cp以下である場合に顕著な効果を発揮する。このようなインクは粘度が高く、メニスカスの復帰過程での残留圧力による暴れが小さく、また液滴がメニスカスから分離しにくくなるためである。
このような粘度が高いインクは、メニスカスMの復帰位置への復帰速度が遅いので、従来技術の2ALでは復帰位置よりも液滴吐出方向とは反対のかなり奥側で残留圧力波がキャンセルされてしまうため、駆動周波数が全く上げられず、本発明の3.5〜4.4ALとすることが、復帰位置付近まで復帰したところでキャンセルされるため、より顕著な効果を発揮する。
また、本発明の駆動方法は、インクの表面張力が20dyne/cm以上30dyne/cm以下である場合にも顕著な効果を発揮する。このようなインクは表面張力が低いので、同様に液滴がメニスカスから分離しにくくなるためである。
また、このような表面張力が低いインクは、メニスカスMの復帰位置への復帰速度が遅いので、従来技術の2ALでは復帰位置よりも液滴吐出方向とは反対のかなり奥側で残留圧力波がキャンセルされてしまうため、駆動周波数が全く上げられず、本発明の3.5〜4.4ALとすることが、復帰位置付近まで復帰したところでキャンセルされるため、より顕著な効果を発揮する。
以上の実施形態では、圧力付与手段(隔壁S)が圧電素子により構成されるものを示した。本発明の駆動方法は、このように圧力付与手段が圧電素子により構成されるものである場合に、圧力発生室内の圧力を下げるタイミングが容易に制御できるために好ましい。
また、上記実施形態では、矩形波の駆動波形を圧電素子に印加している。矩形波を用いることで、メニスカスMが復帰位置に戻ったタイミングで第3の工程を開始際のタイミング設定が容易になり、また、第3の工程により強い負圧が発生し、液滴を容易に分離できるので好ましい。
また、上記実施形態例では、圧力付与手段として電界を印加することによりせん断モードで変形するせん断モード型の圧電素子を用いた。せん断モード型の圧電素子では、図6(a)に示した矩形波の駆動波形をより効果的に利用することができ、駆動電圧が下げられ、より効率的な駆動が可能となるため好ましい。但し、本発明はこれらに限られるものではなく、例えば、圧電素子を単板型の圧電アクチュエータや縦振動タイプの積層型圧電素子等、別の形態の圧電素子を用いてもかまわない。また、静電力や磁力を利用した電気機械変換素子や、沸騰現象を利用して圧力を付与させるための電気熱変換素子等、他の圧力付与手段を用いてもかまわない。
また、以上の説明では、液滴吐出ヘッドとして画像記録を行うためのインクジェット記録ヘッドを用いたが、これに限らず、液滴を吐出するためのノズルの開口と、このノズルの開口に連通する圧力発生室と、この圧力発生室内の圧力を変化させる圧力付与手段とを備えたものであれば同様に適用できる。
(実施例1〜3)
ノズルピッチ180dpi、出射液滴量14plのせん断モードの記録ヘッドを使用し、DRR波形で、DrawとReinforceの電圧比(|a|/|b|)を2/1とし、Draw (第1の工程)の継続時間を1ALに設定し、Reinforce(第2の工程)の継続時間(R時間)を表1に示す通りに変化させて駆動を行い、液滴を吐出した。そのときのメニスカスの位置と、液滴の出射安定性及び高速駆動性について観察した。
メニスカス位置測定:CCDカメラを用いたストロボ測定により液滴吐出直後のノズル開口からのメニスカスの押し出しの動きを観察することにより、ノズル内のメニスカスの位置を推測し、また、シミュレーションにより確認した。
使用インク:油系インク(10cp、28dyne/cm)
駆動電圧:20V
AL=4.5μs
なお、出射安定性は以下の基準により評価した。
◎:液滴速度10m/sまで安定に出射した。
○:液滴速度8m/sまで安定に出射した。
△:液滴速度8m/sで多少の液滴速度のゆらぎがあるが、出射欠を発生することなく出射した。
×:不安定で出射欠を発生する。
また、高速駆動性は以下の基準により評価した。
○:駆動周期30μsにおいて安定に出射する。
△:少し不安定な出射だが、出射欠は発生しない。
×:出射が不安定で出射欠を発生する。
(比較例1〜4)
第2の工程の継続時間(R時間)を表1に示す通りとした以外は実施例1〜3と同一とした。
実施例1〜3及び比較例1〜4の結果を表1に示す。
Figure 0004432426
第2の工程の継続時間が短く、メニスカスが復帰位置に近いところでキャンセルがかかる方が、その後のメニスカスの復帰が早いため、高周波駆動に対応することができる。
比較例1では、高周波駆動を行ってもインク充填が間に合わず、出射が不安定となる。
また、比較例2、3では、メニスカスは復帰するが、キャンセルのタイミングが残留圧力波に対応しておらず、出射の安定性に問題がある。
更に、比較例4では、出射は安定するが、第2の工程の継続時間(R時間)が長すぎて、駆動周期全体が長くなってしまい、高周波数駆動に対応していない。
実施例2では、効果的に残留圧力波がキャンセルされ、より安定な出射が得られた。
以上から、第2の工程の継続時間(R時間)は、4ALがより好ましい条件であることがわかった。
(実施例4〜7)
実施例2において、DrawとReinforceの電圧比(|a|/|b|)を表2に示す通りに変化させた場合の液滴の出射安定性と高速駆動性について評価した。
なお、出射安定性は以下の基準により評価した。
◎:液滴速度10m/sまで安定に出射する。
○:液滴速度8m/sまで安定に出射する。
△:液滴速度8m/sでの出射時に、多少の液滴速度のゆらぎがあるが、出射欠を発生することなく出射する。
また、高速駆動性は以下の基準により評価した。
○:駆動周期30μsにおいて安定に出射する。
△:少し不安定な出射だが、出射欠は発生しない。
×:出射が不安定で出射欠を発生する。
その結果を表2に示す。
Figure 0004432426
実施例6では、残留圧力波がより効果的にキャンセルされ、液滴速度が遅くなってもより安定な出射が得られた。
また、実施例4では、メニスカスの復帰が遅く、高周波数駆動時にインクの充填が十分に間に合わず、不安定な出射が観測された。
以上の結果より、|a|/|b|=2/1が、より安定で高速な出射が得られる好ましい条件であることがわかった。
液滴吐出ヘッドの一態様であるせん断モード(シェアモード)タイプのインクジェット記録ヘッドの概略構成を示す図であり、(a)は一部断面で示す斜視図、(b)はインク供給部を備えた状態の断面図 (a)〜(b)は記録ヘッドの作動を示す図 (a)(b)は従来の駆動方法による液滴吐出の様子を示す説明図 従来の駆動方法における駆動波形を示す図 (a)は本発明に係る駆動方法を実現するための駆動波形を示す図、(b)は駆動波形によってインクチャネル内のインクに付与される圧力を示す図 本発明に係る駆動方法によるノズルにおけるメニスカス及び液滴吐出の様子を示す図 ノズルの開口とメニスカスとの位置関係を説明する図
符号の説明
1:インクチューブ
2:ノズル形成部材
3:ノズル
6:カバープレート
7:インク供給口
8:基板
10、101:インク柱
10a、101a:主滴
10b、101b:尾部
101c:2次滴
200:記録媒体
H:記録ヘッド
A、A1、…:インクチャネル
S、S1、…:隔壁(電気・機械変換手段)
Q、Q1、…:電極
M:インクメニスカス

Claims (13)

  1. 液滴を吐出するためのノズルの開口と、内部に液体を貯留可能であり前記ノズルの開口に連通する圧力発生室と、前記圧力発生室内の容積を拡大又は縮小させる圧力を変化させる圧力付与手段を備えた液滴吐出ヘッドの駆動方法であって、
    前記圧力付与手段によって前記圧力発生室の容積を拡大させる第1の工程と、
    前記第1の工程の後、前記圧力付与手段によって前記圧力発生室の容積を縮小させて前記圧力発生室内の液体を前記ノズルの開口から突出させる第2の工程と、
    前記第2の工程を3.5〜4.4AL(ALは前記圧力発生室の音響的共振周期の1/2)時間継続させた後、前記圧力付与手段によって前記圧力発生室の容積を拡大させることにより、前記第2の工程により前記ノズルの開口から突出している液体を液滴として分離させる第3の工程と、
    を有することを特徴とする液滴吐出ヘッドの駆動方法。
  2. 前記第2の工程を4AL時間継続させることを特徴とする請求項1記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
  3. 前記第2の工程により縮小させた時の前記圧力発生室の容積は、前記第1の工程により前記圧力発生室を拡大させる以前の容積より小さく、且つ、前記第3の工程により拡大させた時の前記圧力発生室の容積は、前記第1の工程により前記圧力発生室を拡大させる以前の容積と実質的に同じであることを特徴とする請求項1又は2記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
  4. 前記圧力付与手段は、電圧を印加することにより前記圧力発生室内の容積が変化するように駆動され、異なる電圧を印加することにより前記圧力発生室に異なる圧力を付与可能に構成されており、前記第1の工程において前記圧力付与手段に印加する電圧をa(V)、前記第3の工程において前記圧力付与手段に印加する電圧をb(V)とした時、|a|>|b|であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
  5. 前記電圧aと前記電圧bは、|a|/|b|=2であることを特徴とする請求項4記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
  6. 前記圧力付与手段は圧電素子であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
  7. 前記圧電素子は、電界を印加することによりせん断モードで変形することを特徴とする請求項6記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
  8. 前記第1の工程の継続時間が0.8〜1.2AL(ALは前記圧力発生室の音響的共振周期の1/2)であることを特徴とする請求項1〜7のいずれに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
  9. 前記第1の工程の継続時間が1AL(ALは前記圧力発生室の音響的共振周期の1/2)であることを特徴とする請求項1〜7のいずれに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
  10. 前記液体の粘度が、5cp以上15cp以下であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
  11. 前記液体の表面張力が、20dyne/cm以上30dyne/cm以下であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
  12. 前記液体はインクであることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
  13. 前記圧力発生室内の容積を変化させるために前記圧力付与手段に印加する駆動波形が、矩形波であることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の液滴吐出ヘッドの駆動方法。
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