JP4432368B2 - 画面表示情報の連携方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホストコンピュータや端末装置などのデータ処理装置間をネットワーク接続で連携処理可能にしたデータ処理システムにおいて、各データ処理装置による画面表示情報の連携方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のデータ処理システム例としての監視制御システムは、図8に示すように、現場側には監視制御対象設備・機器1、2と、これら設備・機器からの監視情報収集と中央からの制御情報に従った制御を行うコントローラ3、4と、これらコントローラ3、4と構内LAN等で接続されて監視制御対象設備・機器の運用状態や状態等を監視制御可能にする監視制御装置5を備える。中央の監視所側には、監視制御装置5等にネットワーク(専用回線や公衆回線)で接続された監視制御システム6を備える。
【0003】
例えば、水処理場監視制御システムでは、沈砂池等のポンプ、ゲート、弁などを監視制御対象設備・機器とし、ポンプ等の運転/停止状態、故障状態、自動/手動制御状態などを監視制御する。また、変電所監視制御システムでは、変電機器状態、受変電回線状態、事故などの監視と制御を行う。
【0004】
以上のような監視制御システムにおいて、監視制御装置5に搭載される監視アプリケーションによる監視画面と同様の監視画面を監視所でも監視可能とする場合、一般的には、監視制御装置5側の監視アプリ(監視アプリケーション)Aと、監視制御装置6側の監視アプリBは、図9に示すように表示データや操作データを通信しあうことで、それぞれ同様の監視画面表示と制御操作を可能としている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
この場合、監視アプリAと監視アプリB間の通信方式や通信データフォーマットは、監視アプリAと監視アプリBを作成する際に設計され、各アプリケーションに作りこまれる形となる。
【0006】
データ処理システムの他の例としては、ネットワーク接続したテレビ会議システムやプレゼンテーションシステムなどがあり、これらシステムにおいても同じ画面表示情報を各コンピュータで共有し、さらには1箇所の大型ディスプレイ上に合成して表示を行うデータ処理がなされる。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−164035号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
監視制御システムにおいて、その監視制御対象となる設備は、市町村の合併などによる広域化と設備の増設で規模が膨らむ傾向にあるのに対して、その維持管理費削減などが要望される。これらの観点から、近年、監視制御対象設備が広域にまたがった複数箇所を集中監視するようにした効率よい運用が望まれる。そうなった場合、同時に監視したいものが増えることと、監視箇所の増減などが行なわれるようになることなどから、監視制御システムには次に示すような要求が出されてくる。
【0009】
・複数箇所を1箇所で監視可能にする。
【0010】
・主要な情報だけを表示し、複数箇所を同時に監視可能にする。
【0011】
・監視箇所の増減に対応可能にする。
【0012】
・監視機器の増減に対応可能にする。
【0013】
・監視機器の種類の増加に対応可能にする。
【0014】
これらの要求を解決するためには、監視制御システムは、多くの場合、アプリケーションの設計を再度やり直して全体を作り直す必要が出てきてしまうという問題がある。
【0015】
同様に、一般的なデータ処理システム、例えば、テレビ会議システムやプレゼンテーションシステムにおける画面表示情報のデータ処理に上記のような要求が出てくる。
【0016】
本発明の目的は、ネットワーク接続した各データ処理装置間での画面表示情報の連携処理を効率よくし、かつシステム構築に柔軟性を持たせることができる画面表示情報の連携方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記の課題を解決するため、以下の連携方法を特徴とする。
【0018】
(1)ホストコンピュータや端末装置などのデータ処理装置間をネットワーク接続したデータ処理システムにおいて、各データ処理装置間で画面表示情報を連携するための方法であって、
各データ処理装置は、以下の過程、
画面表示を連携させる際に、画面部品が送信対象となるように拡張画面部品インタフェースを追加し、画面部品毎に画面部品そのものを送信する過程と、
画面表示を連携させる際に、自装置側の送信管理部が相手装置側のコピー拡張画面部品群にコピーされる拡張画面部品の構造と表示を表すデータを送信用オブジェクトに準備させ、相手装置側の代理送信用オブジェクトが前記拡張画面部品のデータを取得し、相手装置側の受信管理部が自分側のコピー拡張画面部品群にコピーし、それによって送信可能拡張画面部品群の内容を表示させる過程と、
前記コピー拡張画面部品を、アプリケーション上に用意されている編集可能画面上に配置し、動的な取得や編集を可能とした過程と、
前記拡張画面部品はユーザーイベント処理に際して、自装置で送信可能拡張画面部品として動作している場合は通常処理させ、コピー拡張画面部品として動作している場合は、相手装置の送信可能拡張画面部品を取得して同等のユーザーイベントが発生するような処理を実行する過程と、
を備えたことを特徴とする。
【0019】
(2)前記各データ処理装置は、以下の過程、
相手装置側の前記送信可能拡張画面部品のリストを取得し、そのリスト上の拡張画面部品を取得し、動的に表示画面に追加する過程、
前記コピー拡張画面部品の大きさや色などの表示情報を編集する過程、
前記コピー拡張画面部品の表示状態のファイルまたはデータベースへの保存、ファイルまたはデータベースからの読み込み過程、
前記コピー拡張画面部品が受け取ったユーザーイベントを、相手装置側の拡張画面部品に処理をさせるかどうかを許可する過程、
前記拡張画面部品に関して、必要機能を記述するためのテンプレートを利用し、このテンプレートに記載される規約に基づいてプログラムコードを記述し、ライブラリとしてコンパイルした上でアプリケーション実行場所に配置することで、アプリケーションが新規部品についても動的にコピー拡張画面部品として取得することを可能とする過程、
の少なくとも1つの過程を備えたことを特徴とする。
【0020】
(3)前記データ処理システムがイントラネットなどのネットワーク上でTCP/IPべースのリモートオブジェクト通信を利用したデータ送受信をする場合、
前記各データ処理装置は、前記送信用オブジェクトから前記拡張画面部品データを相手装置側の代理送信用オブジェクトへのコピーによって相手装置側に送信することを特徴とする。
【0022】
(4)前記各データ処理装置は、
前記拡張画面部品に代えて、画面部品のID情報と前記コピー拡張画面部品群にコピーさせるデータのみに拡張画面部品インタフェースを追加した転送データ部品を送信すること、
および、画面部品と拡張画面部品インタフェースからなる前記拡張画面部品に軽量転送インタフェースを追加し、拡張画面部品の表示を表す表示データを転送データ部品にコピーして送信すること、
および、取得した拡張画面部品が転送データ部品の場合に、ID情報からコピー拡張画面部品に転送データ部品を渡してコピー拡張画面部品の表示データにコピーするための軽量転送拡張画面部品として送信することを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本実施形態は、イントラネットなどのネットワーク上でTCP/IPべースのリモートオブジェクト通信が使える監視制御システムに適用した場合である。
【0025】
図1は、本実施形態の構成を示し、図8の監視制御装置5、6に搭載する監視アプリA,Bの要部ソフトウェア構成を示す。
【0026】
図1において、監視制御装置5、6は自装置のディスプレイ画面に表示するための送信可能拡張画面部品群11A,11Bをデータベース化しており、それらを監視アプリA、監視アプリBの送信管理部12A,12Bによって管理している。ここで、送信可能拡張画面部品とは、通常の画面表示システムにおけるボタンや表示シンボルなどの表示用画面部品に送受信管理部12A,12Bで扱うことができるインタフェースを追加したものとなっている。
【0027】
送受信管理部12A,12Bが相手側監視アプリB,Aに送信する送信用オブジェクト13A,13Bは、リモートオブジェクト通信によって相手側監視アプリにおいて代理送信用オブジェクト14B,14Aとして参照できるようにコネクトされている。
【0028】
これにより、監視制御装置5、6のそれぞれの監視アプリA,Bは、相手側アプリの送信可能拡張画面部品を代理送信用オブジェクト14B,14Aとして受信管理部15A,15Bで取得可能にする。そして、受信管理部15A,15Bは、相手側監視アプリB,Aから取得した拡張画面部品のデータ内容を、自装置内でデータベース化した画面用のコピー拡張画面部品群16A,16Bとしてコピー保存し、それによって相手側の送信可能拡張画面部品群の内容を自装置上のディスプレイ画面に表示可能となる。
【0029】
なお、拡張画面部品を一旦コピーするのは、拡張画面部品の種類によっては、画面表示用のビットマップのリソースなどに直接リンクされているなど、そのまま送信して相手側に表示することができない事があるのを回避するためである。
【0030】
また、コピーに先立って、送信管理部12A,12Bおよび受信管理部15A,15Bは、送信可能拡張画面部品の取得要求に際して、送信可能拡張画面部品群11A,11Bにコピーされるデータを準備させる。
【0031】
また、送信可能拡張画面部品群と取得したコピー拡張画面部品群とを対応づけるために、拡張画面部品はIDと送信元のアプリのホスト情報およびアプリ種別によって一意に管理する。
【0032】
また、コピー拡張画面部品は、動的な取得や編集を行わせるため、監視アプリ上に用意されている編集可能画面17A,17B上に配置する。
【0033】
このように、受信側監視アプリが拡張画面部品自身を送信側監視アプリから取得し、この拡張画面部品と対応づけたすべてのコピー拡張画面部品が必要な表示データを自装置でコピーすることで、各画面部品毎に通信データオブジェクトを設計する必要がなくなり、ソフトウェア的な構造を単純化することができる。
【0034】
次に、監視アプリA,Bは、一般的な画面部品については、通常、マウスクリックやキー入力などのユーザーイベントに対する処理機能をもつ。ここで、監視アプリA,Bは、ユーザーイベント処理に際して、拡張画面部品については送受信管理部12A,12B,15A,15Bに問い合わせる機能を設ける。これにより、監視アプリA,Bは、自身が送信可能拡張画面部品についてユーザーイベント処理しているのか、コピー拡張画面部品についてユーザーイベント処理しているのかを識別することができ、それに応じたユーザーイベント処理を行なうことができる。
【0035】
すなわち、監視アプリA,Bは、ユーザーイベント発生に対して、画面部品を送信可能拡張画面部品として処理している場合は通常通りに処理させたい内容を処理し、コピー拡張画面部品として処理している場合は、送受信管理部を経由して自分と対応する相手側の送信可能拡張画面部品を取得し、その取得した送信可能拡張画面部品に対して、同等のユーザーイベントが発生するような処理をし、相手側監視アプリで同等のユーザーイベント処理が実行されるようにする。
【0036】
以上が本実施形態の基本的機能で、さらに監視アプリA,Bは下記に示すような機能をソフトウェア構成で設ける。
【0037】
・編集可能画面による相手側の送信可能拡張画面部品のリストを取得し、そのリスト上の拡張画面部品を取得し、動的にコピー拡張画面部品を生成して編集可能画面に追加する機能。
【0038】
・編集可能画面および拡張画面部品によるコピー拡張画面部品の大きさや色などの表示情報を編集する機能。
【0039】
・送受信管理部および拡張画面部品による、コピー拡張画面部品の状態のファィル又はデータベースへの保存、ファイル又はデータベースからの読み込み機能。
【0040】
・送受信管理部による、コピー拡張画面部品が受け取ったユーザーイベントを、相手側の拡張画面部品に処理をさせるかどうかを決定する機能。
【0041】
・監視員、開発者、システム管理者等が、拡張画面部品について必要機能を記述するためのテンプレートを利用し、テンプレート規約に基づいてプログラムコードを記述し、ライブラリとしてコンパイルした上でアプリ実行場所(フォルダー)に配置することで、アプリケーションが新規部品についても動的にコピー拡張画面部品として取得することを可能とする機能。
【0042】
これらの機能を有することで、前記の課題に対して再度設計から実装を行う必要がなくなり、動的に対処することを可能にする。
【0043】
(実施形態2)
本実施形態は、インターネットなどのネットワーク上でFireWall(ファイアウォール)を間に設けた監視制御システムに適用した場合である。
【0044】
図2は、監視制御装置5、6がそれぞれファイアウォール7、8を介して外部ネットワークとの通信を可能にし、インターネットなど外部から監視制御システムへの安易な侵入から保護する。
【0045】
このシステム構成の場合、実施形態1で利用しているリモートオブジェクト通信はファイアウォールを自由に超える事ができないため、利用することができない。これに対して、Webブラウザで参照するためのHTTPはファイアウォールを超えて利用できるようにファイアウォールを設定する事が多い。このことを受けて、リモートオブジェクト通信をファイアウォールを超えて実現するための手法であるSOAPと呼ばれる、オブジェクトデータをXMLデータに変換した後に、そのデータをテキスト形式でHTTPによって通信するための通信方式がある。
【0046】
本実施形態は、実施形態1のリモートオブジェクト通信の部分に、SOAPを適用することによって、ファイアウォールで阻まれたインターネット経由の利用も可能とするものである。
【0047】
(実施形態3)
本実施形態は、送信する拡張画面部品数が多い場合にも、送信時間の短縮を図ったシステム構成とする場合である。
【0048】
実施形態1では、図3の(a)に示すように、拡張画面部品は、通常の画面表示システムにおけるボタンや表示シンボルなどの画面部品Lに送受信管理部で扱うことができるようなインタフェースLIを追加したものとなっており、送信にあたっては、拡張画面部品自身を送信した上で表示データをコピー拡張画面部品にコピーする形で表示情報の更新を行っている。こうすることで、拡張画面部品のみを設計するだけで、拡張画面部品と表示データとを両方設計する必要がないため、ソフトウェア構造を単純にする事ができる。
【0049】
しかし、送信に当たって、拡張画面部品がもっている画面を表示するためだけに必要なデータ構造なども送信対象となってしまい、送信時間がかかってしまい、扱う拡張画面部品の点数が増えてきた場合には送信時間がかかりすぎるという問題がおきてくる。
【0050】
この問題を解消するため、本実施形態では、監視アプリA,Bに以下の機構を設ける。
【0051】
・図3の(b)に示すように、拡張画面部品に代えて、画面部品のID情報LIDと転送データLDのみに拡張画面部品インタフェースLIを追加した転送データ部品を送信データとして定義する。
【0052】
・図3の(c)に示すように、画面部品LとインタフェースLIからなる拡張画面部品に軽量転送インタフェースLIsを追加し、拡張画面部品自身の表示データを転送データ部品にコピーして送信データとして送受信部に渡す機能と、送受信部が取得した拡張画面部品が転送データ部品の場合に、ID情報LIDからコピー拡張画面部品に転送データ部品を渡してコピー拡張画面部品の表示データにコピーするための機能を加えた軽量転送拡張画面部品を定義する。
【0053】
こうした機構を設けることで、拡張画面部品と軽量転送拡張画面部品とを混在して送信でき、部品点数が多い場合には軽量転送拡張画面部品として送信データ量を軽減させて送信時間を短縮することができる。
【0054】
以上までの実施形態1〜3で説明した監視制御システムおよび画面表示情報の連携方法の実施例を以下に説明する。
【0055】
(実施例1)
本実施例は、変電所の監視制御システムに適用する場合である。
【0056】
(a)拡張画面部品の作成
図4の部品画面Aのように、監視制御対象の設備や機器を、画面表示情報を連携するための拡張画面部品として作成する。例えば、LS(断路器)、CB(しゃ断器)、バンク、接地やそれらの計測値表示ラベルなどを作成する。
【0057】
また、必要に応じて、総合制御所などから制御可能としたい設備の部品に対して、操作を可能とするための手段(画面部品上でマウスの右クリックにより操作一覧のコンテキストメニューを表示するなど)を実装する。
【0058】
(b)監視画面の作成
上記の(a)で作成した拡張画面部品を使用して、図4の画面Bのように、監視制御システムのUI(ユーザインタフェース)部分を作成する。ただし、必要がなければ、拡張画面部品を使わなくてもよく、通常の部品などと混在させてもかまわない。
【0059】
例えば、表示が変化するFG(フォアグラウンド、前景)部分で拡張画面部品を使用し、表示が変わらないBG(バックグラウンド、背景)部分などを拡張画面部品を使わないような画面構成などが考えられる。
【0060】
(c)システムの構築
上記の(b)で作成したUI部分を使用して、図4の画面Cのように、監視制御システム全体画面を構築する。連携させたい全変電所や総制から参照できる場所に、全ての監視制御システムのホスト情報(論理アドレス、ホスト名、ポート番号)を設定ファイルとして置いておく。
【0061】
また、必要に応じて、コピー拡張画面部品の中で操作可能としたいものに関しては、そのオリジナルの拡張画面部品を持つ監視制御装置の設定ファイルに操作許可のための情報を書き込む。
【0062】
(d)設備や機器の増設・撤去
設備や機器を増設した場合、必要な拡張画面部品をUIの必要な部分に配置する。このとき、参照側の表示画面では参照元からこの拡張画面部品を取得して、表示画面の適切な位置に配置する。
【0063】
新しい種別の設備や機器を作成した場合、その情報を含む部品ライブラリを参照側にコピーしておく。
【0064】
設備や機器を撤去した場合、それに対応する拡張画面部品を表示画面から削除する。このとき、参照側の表示画面では無効表示されるので、それを削除する。
【0065】
(e)変電所の増設
変電所を増設した場合、(a)から(c)までの手続きを行う。このとき、参照が必要な既設の監視制御装置があれば、新設した変電所から必要な拡張画面部品を取得して、UIの適切な位置に配置する。
【0066】
以上のように、本実施例によれば、画面表示情報の連携により、以下の効果がある。
【0067】
・監視制御対象の設備や機器が増えた場合は、その設備や機器に対応する拡張画面部品を作成して表示画面に張り付けるだけで済む。
【0068】
・監視制御対象の設備や機器が減った場合は、その設備や機器に対応する拡張画面部品を表示画面から削除するだけで済む。
【0069】
・監視制御装置間の連携を、拡張画面部品を使用した画面を作成することによって、その拡張画面部品を通してネットワーク越しに行うことができる。
【0070】
・複数の監視制御装置の画面を一箇所で集約して表示することができる。
【0071】
・ある監視制御装置の緊急時には、その装置の該当する拡張画面部品をネットワーク(LAN,WAN、インターネットなど)を利用していつでもどこでも取得して現状を把握することができる。
【0072】
(実施例2)
本実施例は、水処理場の監視制御システムに適用する場合である。
【0073】
(a)拡張画面部品の作成
監視制御対象の設備や機器を、画面表示情報を連携するための拡張画面部品として作成する。例えば、ポンプ、ゲート、弁、流量計などの機器や設備の拡張画面部品を作成する。これら部品には、例えば、ポンプの属性として、運転/停止状態、故障状態、自動/手動状態、買電/自家発状態などを定義する。
【0074】
また、運転/停止状態などの制御可能な属性については、別の処理場などからも制御できるように設定する。例えば、画面上のポンプ部品をマウスの右クリックで指定したときに運転や停止のコンテキストメニューが出てくるようにする。
【0075】
(b)監視画面の作成
上記の(a)で作成した拡張画面部品を使用して、監視画面を構築する。特に、その部品を他の画面の表示部品として取り扱う必要がなければ、(a)で作成した部品を使用しなくてもよい。
【0076】
例えば、幹線からポンプ井、第1沈殿池、曝気槽、第2沈殿池などのそれぞれの施設について作成する。建物の枠や設備や機器間の接続を表す線などを下絵としてビットマップを置き、その上に設備や機器の部品を適切な位置に配置して監視画面を作成する。
【0077】
(c)システムの構築
上記の(b)で作成した監視画面を使用して、水処理監視制御システムの画面を構築する。すべての処理場や管理センターから参照できる場所に、すべての監視制御システムのホスト情報(論理アドレス、ホスト名、ポート番号)を設定ファイルとして作成し置いておく。例えば、管理センターに置く。
【0078】
このシステムの構築において、各拡張画面部品について、参照監視アプリ側から参照元監視アプリでの操作を制御するのを許可するかどうかの設定ファイルを作成する。例えば、処理場XのポンプAは、処理場Yからは制御できるが、処理場Zからは制御できないようにする。
【0079】
(d)設備や機器の増設・撤去
設備や機器を増設した場合、それに対応する拡張画面部品を作成し、表示画面の適切な位置に配置する。このとき、参照側の表示画面では参照元からこの拡張画面部品を取得して、表示画面の適切な位置に配置する。
【0080】
新しい種別の設備や機器を作成した場合、その情報を含む部品ライブラリを参照側にコピーしておく。
【0081】
設備や機器を撤去した場合、それに対応する拡張画面部品を表示画面から削除する。このとき、参照側の表示画面では無効表示されるので、この拡張画面部品を削除する。
【0082】
(e)処理場の増設・撤去
処理場を増設した場合、(a)から(c)までの手続きを行う。このとき、参照側は該当する処理場から拡張画面部品を取得して、表示画面の適切な位置に配置する。処理場を撤去した場合、参照側の表示画面では所属する拡張画面部品が無効表示されるので、これらの拡張画面部品を削除する。
【0083】
以上のように、本実施例によれば、画面表示情報を連携させた水処理場監視制御システムで、実施例1と同様の連携ができる。
【0084】
(実施例3)
本実施例は、会議システム、プレゼンテーションシステムなどに適用した場合であり、個別の各端末に表示された内容を1つまたは数台の大型のディスプレイに合成して表示する。
【0085】
この種のシステムは、図5に従来例を示すように、専用の制御装置(マルチスクリーン制御装置)21を介して、各端末22A〜22Nと大型ディスプレイ23を接続するように構築されている。この場合、制御装置は、各端末からのビデオ信号を合成して単一の出力としてディスプレイに表示している。
【0086】
この従来システムでは、専用の装置(ハードウェア)が必要なため、大掛かりである程度の設置スペースが必要、専用の装置は通常高価なためコストがかかる、複数のウィンドウ内の要素を合成して、1つのウィンドウにすることができない、という問題がある。
【0087】
本実施例では、図6にシステム構成例を示すように、専用の制御装置によらず、コンピュータ(パソコンやワークステーションなど)とSOAPなどのソフトウェアによる通信機能を利用して同等のものを実現し、そのためのソフトウェアとして、実施形態1〜3で示した「画面表示情報の連携機能」を利用する。
【0088】
図6に示すシステムにおいて、以下の装置およびソフトウェアを用意する。
【0089】
(a)大型のディスプレイ23を表示端末に持つ通常のコンピュータ24を用意する。なお、マルチディスプレイ機能を持ったビデオカードに複数のディスプレイを接続して、1個の大型ディスプレイのようにしても良い。
【0090】
(b)他の通常の端末と(a)で用意したコンピュータを通常のLANやイントラネット、インターネットなどで接続する。
【0091】
(c)「画面表示情報の連携機能」における拡張画面部品として、共有したい情報を表示させる部品を作成する。例えば、テキストボックス、ビットマップ、監視制御システムにおける各種シンボル(ポンプの絵や水槽、変電所内の諸設備など)などとする。
【0092】
(d)(c)で作成した「拡張画面部品」を利用した任意のアプリケーションを作成する。
【0093】
(e)上記の(d)て作成したアプリケーションを任意の各端末で起動する。
【0094】
(f)大型ディスプレイ23を接続したコンピュータ24上で、「編集可能画面」を配置したアプリケーションを起動し、必要な「コピー拡張画面部品」をその上に配置する。
【0095】
以上のシステム構成によれば、図7に画面表示例を示すように、見かけ上で大型ディスプレイ23に表示された画面と、各端末22A〜22Nの画面の表示内容を一致させることが可能となる。
【0096】
以上のように、本実施例によれば、画面表示情報の連携により、以下のシステム構成が可能となる。
【0097】
・専用のハードウェア無しで、マルチスクリーンを構成することが可能になる。そのため、コスト的にもスペース的にも効率的になる。
【0098】
・通常のLANや無線LANなどを利用することができるので、結線が容易になる。
【0099】
・マルチスクリーンだけでなく、任意の端末間でウィンドウを共有することも可能である。
【0100】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明によれば、以下の効果がある。
【0101】
(1)複数箇所の処理データを共有して利用できる。
【0102】
(2)部分的に取り出した主要なものだけを表示し、複数箇所の処理データを同時に知ることができる。
【0103】
(3)1箇所の処理データを複数箇所で知ることができる。
【0104】
(4)データ処理装置の増減に対する対応が簡単に行える。
【0105】
(5)データ処理対象の増減に対する対応が簡単に行える。
【0106】
(6)データ処理対象の種類が増えた場合でも、拡張画面部品ライブラリを追加作成することで、比較的簡単に対応することができる。
【0107】
(7)ファイアウォールを挟んだインターネット経由でも連携ができる。
【0108】
(8)実施形態3の場合には、実施形態1に比べて画面表示処理を高速に実現することができる。
【0109】
(9)拡張画面部品自身を送信した上で、コピー拡張画面部品自身で必要な表示データをコピーさせることで、各画面部品毎に通信データオブジェクトを設計する必要がなくなり、ソフトウェア的な構造を単純にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す監視制御システムの構成図。
【図2】本発明の実施形態2を示す監視制御システムの構成図。
【図3】本発明の実施形態3における画面部品の構成例。
【図4】本発明の実施例1における監視画面の作成例。
【図5】従来の専用の制御装置を利用したシステム構成例。
【図6】本発明の実施例3におけるシステム構成例。
【図7】本発明の実施例3における画面表示例。
【図8】監視制御システムの構成例。
【図9】従来のアプリケーション間データ通信例。
【符号の説明】
1、2…監視制御対象設備・機器
3、4…コントローラ
5…監視制御装置
A,B…監視アプリ
6…監視制御システム
7、8…ファイアウォール
11A,11B…送信可能拡張画面部品群
12A,12B…送信管理部
13A,13B…送信用オブジェクト
14A,14B…代理送信用オブジェクト
15A,15B…受信管理部
16A,16B…コピー拡張画面部品群
17A,17B…編集可能画面
21…マルチスクリーン制御装置
22A〜22N…端末
23…大型ディスプレイ
24…普通のコンピュータ
Claims (4)
- ホストコンピュータや端末装置などのデータ処理装置間をネットワーク接続したデータ処理システムにおいて、各データ処理装置間で画面表示情報を連携するための方法であって、
各データ処理装置は、以下の過程、
画面表示を連携させる際に、画面部品が送信対象となるように拡張画面部品インタフェースを追加し、画面部品毎に画面部品そのものを送信する過程と、
画面表示を連携させる際に、自装置側の送信管理部が相手装置側のコピー拡張画面部品群にコピーされる拡張画面部品の構造と表示を表すデータを送信用オブジェクトに準備させ、相手装置側の代理送信用オブジェクトが前記拡張画面部品のデータを取得し、相手装置側の受信管理部が自分側のコピー拡張画面部品群にコピーし、それによって送信可能拡張画面部品群の内容を表示させる過程と、
前記コピー拡張画面部品を、アプリケーション上に用意されている編集可能画面上に配置し、動的な取得や編集を可能とした過程と、
前記拡張画面部品はユーザーイベント処理に際して、自装置で送信可能拡張画面部品として動作している場合は通常処理させ、コピー拡張画面部品として動作している場合は、相手装置の送信可能拡張画面部品を取得して同等のユーザーイベントが発生するような処理を実行する過程と、
を備えたことを特徴とする画面表示情報の連携方法。 - 前記各データ処理装置は、以下の過程、
相手装置側の前記送信可能拡張画面部品のリストを取得し、そのリスト上の拡張画面部品を取得し、動的に表示画面に追加する過程、
前記コピー拡張画面部品の大きさや色などの表示情報を編集する過程、
前記コピー拡張画面部品の表示状態のファイルまたはデータベースへの保存、ファイルまたはデータベースからの読み込み過程、
前記コピー拡張画面部品が受け取ったユーザーイベントを、相手装置側の拡張画面部品に処理をさせるかどうかを許可する過程、
前記拡張画面部品に関して、必要機能を記述するためのテンプレートを利用し、このテンプレートに記載される規約に基づいてプログラムコードを記述し、ライブラリとしてコンパイルした上でアプリケーション実行場所に配置することで、アプリケーションが新規部品についても動的にコピー拡張画面部品として取得することを可能とする過程、
の少なくとも1つの過程を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画面表示情報の連携方法。 - 前記データ処理システムがイントラネットなどのネットワーク上でTCP/IPべースのリモートオブジェクト通信を利用したデータ送受信をする場合、
前記各データ処理装置は、前記送信用オブジェクトから前記拡張画面部品データを相手装置側の代理送信用オブジェクトへのコピーによって相手装置側に送信することを特徴とする請求項1または2に記載の画面表示情報の連携方法。 - 前記各データ処理装置は、
前記拡張画面部品に代えて、画面部品のID情報と前記コピー拡張画面部品群にコピーさせるデータのみに拡張画面部品インタフェースを追加した転送データ部品を送信すること、
および、画面部品と拡張画面部品インタフェースからなる前記拡張画面部品に軽量転送インタフェースを追加し、拡張画面部品の表示を表す表示データを転送データ部品にコピーして送信すること、
および、取得した拡張画面部品が転送データ部品の場合に、ID情報からコピー拡張画面部品に転送データ部品を渡してコピー拡張画面部品の表示データにコピーするための軽量転送拡張画面部品として送信することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画面表示情報の連携方法。
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