JP4431179B2 - 分布ラマン増幅システムおよびその立ち上げ方法ならびに光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光通信システムにおいて用いて好適の、分布ラマン増幅システムおよびその立ち上げ方法ならびに光装置に関するものである。
近年の通信トラフィック増加を背景として、光通信伝送装置への需要が高まっている。基幹網で導入されてきた光中継ノードのみならず、最近では地域網についても光通信伝送装置の導入が活発に行われており、さらには加入者系へも光ネットワークが形成されている。このように光通信システムは世界の情報網に対して重要な役割を担っている。光ネットワークにおいては、伝送路ごとにEDFA(Erbium Doped Fiber Amplifier)等の波長多重用光増幅器を備え、低コスト/高信頼で大容量化/長距離伝送を実現する光増幅中継が主流である。
光増幅中継システムにおいて、伝送路長が長いなどの要因により中継損失が大きい条件では、光増幅器への信号光の入力レベルが小さくなるため、SN(信号光パワーと雑音光パワーの比)が劣化し、伝送特性が劣化する可能性がある。これを回避する手段としては、伝送路に励起光(ポンプ光)を注入し、誘導ラマン散乱の効果を用いた増幅作用を利用する、伝送路分布ラマン増幅を適用することが有効である。
分布ラマン光増幅器(DRA;Distributed Raman Amplification)は、伝送路分布ラマン増幅を行なう有効な実現手段として既に実用化に至っている。この分布ラマン光増幅器を適用することにより、EDFA等の光増幅器への入力レベルが増加することでSNが増加し、伝送特性が改善され、伝送できるスパン数が増えることになる。又、ラマン増幅においては、利得一定制御を行なうことで利得の波長特性を安定化させることができるようになっている。
下記の特許文献1には、DRAの利得一定制御に関する従来技術が記載されている。この特許文献1においては、伝送路をなす光ファイバの利得効率や接続経路の損失などの条件や、信号光レベルにかかわらず、伝送路分布ラマン増幅を利得一定制御で行なうことにより、ラマン増幅の出力波長特性を一定に保つ技術について記載されている。この特許文献1に記載された技術においては、ラマン増幅を受けない参照光を利用してラマン利得を求め、これが所定値になるようにポンプ光を制御することが言及されている。
特開2004−193640号公報
しかしながら、利得参照光の条件として、ラマン増幅を受けないことを限定すると、参照光の波長が信号光の波長帯域に対してかなり離れた領域に設定されることになる。そうすると、例えば光伝送路の損失係数等の特性が信号光と参照光とでは相違するようになり、光伝送路の出力点における信号光のレベルと参照光のレベルとの間には有意な誤差が生じてしまう。
このため、出力点で検出した参照光のレベルに基づいてポンプ光の制御を行なったとしても、DRAの利得一定制御を高い精度で実現することが困難であり、光伝送路のファイバ種やファイバ特性の変化などにかかわらずにDRAの利得波長特性を固定の利得等化器で補償すること自身が難しいという課題がある。
そこで、本願の目的の一つは、伝送路分布ラマン増幅の利得一定制御の従来技術に照らした高精度化を実現することにある。
なお、上記目的に限らず、後述する発明を実施するための最良の形態に示す各構成により導かれる効果であって、従来の技術によっては得られない効果を奏することも本発明の他の目的として位置づけることができる。
(1)このため、この分布ラマン増幅システムは、光伝送路の一端側,他端側又は双方に接続され、前記光伝送路を伝搬する光を分布ラマン増幅するためのポンプ光を前記光伝送路に供給するポンプ光供給部と、前記光伝送路に一端側から入力される主信号光および監視信号光のパワーをそれぞれモニタする第1光モニタと、前記光伝送路の他端側から出力された前記主信号光および監視信号光の光波長帯のパワーをそれぞれモニタする第2光モニタと、前記光伝送路の一端側に接続され、前記分布ラマン増幅の利得帯域内であって前記主信号光の波長帯域外に波長が設定された参照光を前記光伝送路へ供給する参照光供給部と、前記光伝送路に一端側から入力される前記参照光のパワーをモニタする第1参照光モニタと、前記光伝送路の他端側から出力された前記参照光のパワーをモニタする第2参照光モニタと、該第1及び第2光モニタからのモニタ結果とともに、該第1及び第2参照光モニタでのモニタ結果に基づいて、前記光伝送路の状態の監視制御とともに、該ポンプ光供給部における前記ポンプ光の供給を制御する制御部と、をそなえたことを要件とする。
(2)また、この光装置は、上記(1)の分布ラマン増幅システムにおける前記光伝送路の一端側に接続された光装置であって、該第1モニタ,該参照光供給部および該第1参照光モニタをそなえたことを要件としている。
(3)さらに、この光装置は、上記(1)の分布ラマン増幅システムにおける前記光伝送路の他端側に接続された光装置であって、該第2モニタおよび該第2参照光モニタをそなえたことを要件としている。
(4)また、この分布ラマン増幅システムの立ち上げ方法は、分布ラマン増幅システムの立ち上げ時において、光伝送路の一端側,他端側又は双方から前記光伝送路に対する分布ラマン増幅のためのポンプ光の供給とともに前記光伝送路に入力される主信号光および監視信号光の伝搬をオフとしつつ、前記光伝送路の一端側から前記光伝送路に対して参照光を供給し、ここに参照光は、前記分布ラマン増幅の利得帯域内であって前記主信号光の波長帯域外に波長が設定される光であり、前記参照光が前記光伝送路の一端側から入力される箇所および他端側から出力される箇所における前記参照光のパワーをモニタして、前記モニタ結果に基づくスパンロスを測定し、前記ポンプ光の供給をオフ状態からオン状態に切り替えるとともに、前記光伝送路における前記監視信号光の導通をオンとし、前記参照光の供給をオン状態からオフ状態に切り替えるとともに、前記分布ラマン増幅による主信号波長帯の雑音光パワーと、前記分布ラマン増幅による前記光伝送路の他端から出力された参照光波長帯の雑音光パワーと、をそれぞれモニタして、前記主信号波長帯雑音光パワーと前記参照光波長帯雑音光パワーとの関係である第1パラメータ関係を取得し、前記光伝送路の一端側にそなえられた光アンプをオンとして、該光アンプから出力されるアンプ雑音光における前記主信号光の波長帯および前記参照光の波長帯についての前記光伝送路での分布ラマン増幅による利得値を、前記主信号波長帯雑音光パワーと前記参照光波長帯雑音光パワーを用いて求めることにより、前記主信号光の光波長帯における前記分布ラマン増幅による利得値と前記参照光の光波長帯における前記分布ラマン増幅による利得値との関係である第2パラメータ関係を取得し、分布ラマン増幅システムにおける目標とすべき利得に対応して、前記光伝送路の他端側から出力される箇所においてモニタされるべき主信号光の光波長帯のパワーを、前記第1および第2パラメータ関係に基づいて利得制御の目標パワーとして演算することを要件としている。
このように、本発明によれば、制御部によるポンプ光供給部によるポンプ光の供給を制御することを通じて、分布ラマン増幅による利得一定制御を従来技術よりも高精度化させることができる。
以下、図面を参照することにより、実施の形態を説明する。
〔a〕構成
図1は一実施形態における分布ラマン増幅システムが適用される光通信システムを示す図である。この図1に示す光通信システム100においては、波長多重(WDM)主信号光を伝送する光伝送路上に複数の光装置110が介装され、隣接する光装置110間の光伝送路により1スパンの光伝送路120を構成する(図1中においては3つのスパン♯1〜♯3を示す)。
そして、各スパン♯1〜♯3の光伝送路120に接続された互いに隣接する2つの光装置110(例えばスパン♯2の光伝送路120aに接続された光装置110a,110b)は、それぞれのスパン♯1〜♯3をなす光伝送路120の伝播ロス(スパンロス♯1〜♯3)によるSN比劣化を改善するために、例えば図2に示すように、協働して伝送路分布ラマン増幅を行なう構成をそなえている。即ち、図2に示すものにおいては、光伝送路120aを介して接続された光装置110a,110bにより、分布ラマン増幅システムを構成する。
ここで、図1に示す光通信システム100においては、WDM主信号光の伝搬方向として一方向のみを示しているが、図2に示すように、双方向の伝搬方向を通じてWDM主信号光を伝搬する構成をそなえることができる。尚、以下においては、説明の便宜のため、特に光装置110a,110bにおける、一の伝搬方向のWDM主信号光(WDM主信号光が図2中左側から右側方向への伝搬方向)を伝送するための構成に着目して説明するが、他の伝搬方向の光伝送のための構成も同様である。
すなわち、図2に示すように、光装置110aは光伝送路120aの一端に接続されるとともに、光装置110bは光伝送路120aの他端に接続される。そして、光装置110aにおいては、WDM主信号光について、光伝送路120aを介して光装置110bに伝送することができるようになっている。ここで、光装置110aは、AMP装置1,ラマン増幅装置2および監視制御チャンネル部(OSC:Optical Supervisory Channel)3をそなえ、光装置110bは、ラマン増幅装置4,AMP装置5および監視制御チャンネル部(OSC)6をそなえている。
AMP装置1は、隣接スパン(図1の♯1)からのWDM主信号光について増幅してラマン増幅装置2に出力する光アンプ1aをそなえるとともに、OSC3からの監視信号光(OSC光)について、光アンプ1aで増幅された光と合波してラマン増幅装置2側へ出力する合波器1bをそなえ、かつ、OSC3からの監視信号光のパワーをモニタする監視信号光モニタ用PD(Photo Diode)1cをそなえている。
また、ラマン増幅装置2は、光伝送路120aにその一端側が接続されて、光装置110bをなすラマン増幅装置4と協働することにより光伝送路120aを伝搬する光についての分布ラマン増幅を制御する。ここで、このラマン増幅装置2は、光モニタ部2a,利得参照光送信器2bおよび利得参照光モニタ部2cをそなえている。
光モニタ部2aは、AMP装置1をなす光アンプ1aからのWDM主信号光の波長帯の光パワーについて、一部のWDM主信号光をPD2aaで受光することによりモニタするものである。尚、上述の光モニタ部2aおよび監視信号光モニタ用PD1cにより、光伝送路120aに一端側から入力される主信号光および監視信号光のパワーをそれぞれモニタする第1光モニタを構成する。
また、利得参照光送信器(参照光供給部)2bは、スパン♯2の光伝送路120aに接続されて、分布ラマン増幅の利得帯域内であってWDM主信号光の波長帯域外に波長が設定された利得参照光(参照光)を光伝送路120aへ供給するものである。更に、利得参照光モニタ部(第1参照光モニタ)2cは、利得参照光送信器2bから光伝送路120aにその一端側から入力される参照光のパワーをPD2caで受光することによりモニタするものである。
図3は、上述のOSC光および利得参照光とともに、主信号光のとりうる光波長配置の一例を示す図である。OSC光および利得参照光は、ともに主信号光の波長帯(ここでは1530〜1564nm)とは異なる波長帯を有する。OSC光は、例えば主信号波長帯よりも短波長帯である1510nmの波長帯を有し、光装置110間での監視制御情報をやり取りするためのもので、ここでは光装置110a,110bにおける監視制御チャンネル部3,6間において送受信されることが求められる。
一方、光伝送路120aは比較的長距離に構成することが求められており、OSC光は主信号波長帯よりも短波長側の例えば1510nmの波長の光(光伝送路120aの損失特性が主信号光よりも大きいと想定される)とするが、ラマン増幅装置2,4によるラマン増幅を受けることにより、監視制御チャンネル部3,6間では、光伝送路120aを通じて良好な送受信特性でOSC光を送受信することが可能になる。
一方、利得参照光は、ラマン増幅装置2,4におけるラマン利得とともにラマン増幅に伴う雑音特性をモニタするために光伝送路120aを伝搬させるものであって、光伝送路120aの損失特性が良好であり且つラマン増幅帯域の波長が選択される。例えば図3に示すように、主信号波長帯よりも長波長帯の1610nmとすることができる。
また、ラマン増幅装置4は、光伝送路120aにその他端側が接続されて、上述のラマン増幅装置2とともに光伝送路120aを伝搬する光についての分布ラマン増幅を制御するものであって、ポンプ光供給部4a,利得参照光モニタ部4b,主信号モニタ部4c,制御部4d,利得等化器4eおよび利得参照光受信器4fをそなえている。
ポンプ光供給部4aは、光伝送路120aを伝搬する光を後方励起により分布ラマン増幅するためのポンプ光を光伝送路120aに供給するものである。ここで、ポンプ光供給部4aとしては、ラマンポンプLD4aa,PD4abおよびWDM合波器4acをそなえて構成することができる。ラマンポンプLD4aaは、光伝送路120aを伝搬する光を後方励起によりラマン増幅するためのポンプ光の光源である。PD4abは、後述する制御部4dからの制御を受けて目標とするポンプ光強度に安定化させるべくラマンポンプLD4aaから出力されるポンプ光のパワーを受光する。更に、WDM合波器4acは、光伝送路120aの他端から出力された光については下流側に出力する一方、ラマンポンプLD4aaからのポンプ光については光伝送路120aに出力するようになっている。
なお、ポンプ光供給部4aは、光伝送路120aでの分布ラマン増幅の効率化を図るため、例えば図4に示すように、他の光学部材4b,4cよりも光伝送路120aに近接した箇所にそなえられて、光伝送路120aに到達するまでのポンプ光の損失を最小としている。又、ポンプ光供給部4aとしては、本実施形態においては後方励起のためにラマン増幅装置4内にそなえているが、これに限定されず、前方励起のためにラマン増幅装置2内にそなえることとしてもよいし、前方および後方の双方からの励起のための構成としてラマン増幅装置2,4内にそなえることとしてもよい。
さらに、利得参照光モニタ部(第2参照光モニタ)4bは、光伝送路120aの他端側から出力された参照光のパワーをPD4baで受光することによりモニタするものであって、PD4baおよびWDM分波器4bbをそなえる。WDM分波器4bbは、光伝送路120aからWDM合波器4acを介して入力された光を分波して、利得参照光波長の光はPD4baに、他の光波長であるOSC光および主信号光の波長帯の光は後段の主信号光モニタ部4cに出力する。更に、PD4baは、WDM分波器4baからの参照光について受光しモニタするもので、モニタ結果については制御部4dに出力される。
利得参照光モニタ部4bは、図4に示すように、後述の主信号光モニタ部4cよりも光伝搬の上流側にそなえられる。即ち、利得参照光モニタ部4bは、ポンプ光供給部4aよりも光伝送路120aから離れているが主信号光モニタ部4cよりも光伝送路120aに近接した個所にそなえられる。光伝送路120aを伝搬する主信号光、OSC光および利得参照光のうちで、利得参照光は最も長波長帯に位置する。換言すれば、WDM分波器4bbからPD4baへ導かれる光の波長透過特性としては、例えば図5に示すようになる。
したがって、主信号光モニタ部4cよりも光伝搬方向上流側にそなえられることで、PD4baで受光すべき利得参照光としては、光波長帯における長波長側の端帯域の光を取り込めばよく、利得参照光の波長帯の光を取り込む構成を、WDM分波器4bbを介装する等によって簡素化させることができ、又、下流側には利得参照光の伝搬を遮断することも可能になる。
また、主信号光モニタ部4cは、光伝送路120aの他端側から出力された主信号光波長帯の光のパワーをPD4caで受光することによりモニタするものであって、PD4ca,光フィルタ4cbおよび分岐部4ccをそなえる。分岐部4ccは、WDM分波器4baで利得参照光の波長帯が除かれた光(主信号光およびOSC光の波長帯の光)の一部を分岐するもので、光フィルタ4cbは、分岐部4ccで分岐した光のうちで主信号光の波長帯の光を通過させてPD4caに出力する。PD4caでは光フィルタ4cbからの主信号光のパワーをモニタし、モニタ結果については制御部4dに出力される。
ここで、光伝送路120aを伝搬した光のうちで、主信号光モニタ部4cの前段のWDM分波器4baにおいて利得参照光の波長帯の光は除かれているので、主信号光モニタ部4cに入力される光は、OSC光及び主信号光の波長帯の光である。これにより、主信号光を通過させる光フィルタ4cbとしては、利得参照光の波長帯の光を取り除く構成は必要とせず、フィルタ構成としては、例えば図6に示すように、OSC光の波長帯を除去する波長透過特性を有するローパスフィルタとすればよい。
これに対し、主信号光モニタ部4cを利得参照光モニタ部4bの上流側にそなえることとすると、光フィルタとしては利得参照光およびOSC光を除去するため帯域フィルタとする構成が必要となり、フィルタ構成としては上述の場合よりも複雑となることが想定できる。換言すれば、利得参照光モニタ部4bを主信号光モニタ部4cの光伝播方向上流側にそなえているので、光フィルタ4cbとしての構成を簡素化させることができるようになる。
また、制御部4dは、上述の利得参照光モニタ部4bおよび主信号光モニタ部4cからのモニタ結果とともに、OSC6からの情報に基づいて、光伝送路120aの状態の監視制御とともに、ポンプ光供給部4aにおけるポンプ光の供給を制御するものである。尚、制御部4dにおける具体的制御態様については後述する。利得等化器4eは、ラマン増幅装置4の後段のAMP装置5にそなえらえられる光アンプ5aについて利得等化制御を行なうものである。
また、利得参照光受信器4fは、利得参照光送信器2bから送信される利得参照光を受信するとともに、受信した利得参照光に変調されている情報を復調する。
AMP装置5は、ラマン増幅装置4における分岐部4ccからの主信号光およびOSC光を分波する分波部5bと、分波部5bで分波された主信号光を上述の利得等化器4eからの制御を受けて増幅する光アンプ5aと、分波部5bで分波されたOSC光を受光するOSC光用モニタ5cと、をそなえている。尚、OSC光用モニタ5cで受光した信号はOSC6に出力されるようになっている。
OSC3,6では、相互に対向する光装置110からのOSC光を受け取って、そのOSC光パワーについてモニタするとともに、OSC光に含まれる情報を取得することができる。例えば、光装置110bをなすOSC部6においては、光装置110aをなすOSC3からのOSC光を受信することにより、第1光モニタをなす光モニタ部2aおよび監視信号光モニタ用PD1cのモニタ結果に関する情報を取得する。上述の主信号光モニタ4cおよびOSC光用モニタPD5bにより、光伝送路120aの他端側から出力された主信号光および監視信号光の光波長帯のパワーをそれぞれモニタする第2光モニタを構成する。
また、上述のラマン増幅装置4における制御部4dにおいては、上述の利得参照光モニタ部4bおよび主信号光モニタ部4cからのモニタ結果を受けるとともに、OSC6で受信するOSC光を通じて、対向する光装置110aにおける監視信号光用モニタPD1c,光モニタ部2aおよび利得参照光モニタ部2cからのモニタ結果の情報についても受け取ることができるようになっている。
これにより、制御部4dにおいては、第1及び第2光モニタからのモニタ結果とともに、第1及び第2参照光モニタでのモニタ結果に基づいて、光伝送路120aの状態の監視制御とともに、ポンプ光供給部4aにおけるポンプ光の供給を制御することができるようになる。
なお、上述の制御部4dをなすポンプ光供給部4aを制御する機能については、ポンプ光供給部4aの搭載箇所(ラマン増幅装置2,4又は双方)に対応して適宜そなえることとしてもよい。
〔b〕制御態様
つぎに、制御部4dにおける制御態様について説明する。以下においては、ラマン増幅装置2からラマン増幅装置4への主信号光が伝搬する方向においての制御態様に着目して説明するが、反対方向への伝搬方向においての制御も同様に行なうことができる。
制御部4dにおいては、ポンプ光供給部4aにおけるラマンポンプLD4aaからのポンプ光の供給を制御することにより、図7に示すように、光伝送路120aでのラマン利得を一定の値Gxととするように制御する。尚、伝送路120aの分布ラマン増幅による利得Gxは、図7に示すように、ポンプ光供給部4aからのポンプ光の供給をオンとしたときの光伝送路120からの主信号光出力レベル(主信号光モニタ部4cでモニタされるレベル:信号光_pump on)と、ポンプ光の供給をオフとしたときの光伝送路120aからの主信号光出力レベル(主信号光モニタ部4cでモニタされるレベル:信号光_pump off)と、の差をいうものである。
また、スパンロスとは、光伝送路120aを伝搬する主信号光が受ける損失であり、具体的には、光伝送路120aの一端への入力される主信号光レベル(光モニタ部2aでモニタされる主信号光レベル)と、光伝送路120aの他端から出力される主信号光レベル(主信号光モニタ部4cでモニタされるレベル)と、の差により表すことができる。
ここで、制御部4dにおいては、上述の利得一定制御を、システム運用前(主信号光が伝送路に入力されていない状況)の状態から立ち上げるに当たって、当該利得値Gxによる制御を実現する主信号光モニタ部4cでの目標モニタレベルを計算しておくようになっており、立ち上げ後の制御運用時においては、このように計算された目標レベルとなるようにポンプ光の供給を制御することで、上述の利得一定制御を実現している。
すなわち、制御部4dは、上述のシステム運用前の状態から利得一定制御を立ち上げるために、図8に示すように、スパンロス処理部4da,雑音光パワー処理部4db,利得演算部4dcおよび目標モニタレベル演算部4ddをそなえ、且つ、立ち上げ後の制御運用時においてポンプ光パワーの供給を制御する励起光パワー制御部4deをそなえている。以下、これらの機能部の構成について、図9に示す光増幅システム1の立ち上げ動作手順にあわせて説明する。
分布ラマン増幅システム1においては、システム運用前の立ち上げ時において、光伝送路120aを伝搬することが想定される光(監視信号光、ラマン増幅用のポンプ光(励起光)、主信号光および利得参照光)のうちで、利得参照光を最初に光伝送路120aに入力させる(図9のステップA1)。
スパンロス処理部4daにおいては、この光伝送路120aを伝搬する利得参照光の光伝送路120aへの入出力パワーのモニタ値に基づいて、ラマン増幅装置2,4と光伝送路120aとの間の伝送路損失を導出するとともに(ステップA2)、導出したスパンロスの値を元にラマン増幅装置2,4および光伝送路120aとの間がつながっているか(導通状態か)否かを確認する。
主信号光が非導通であるシステム運用前の状態において、ラマン増幅装置2,4と光伝送路120aとの接続状態およびスパンロスの認識のために、利得参照光を光伝送路120aに最初に入力させることの理由としては、以下のとおりである。即ち、光伝送路120aとラマン増幅装置2,4との接続が確認される前段においては、ハイパワーであるポンプ光が入力されると安全性確保のための手段が別途必要となるため好ましいとはいえない。又、監視信号光は一般的にラマン励起光が伝送路に入力されラマン増幅が生じた時点で、受信可能になるため、そもそも伝送にラマン励起光が必要となる。これに対し、利得参照光は、比較的伝送路損失が低い波長帯を想定しているので、伝送のためにポンプ光に相当するようなラマン励起のためのパワーを必要とせず、即ち、ラマン増幅を受けずに光伝送路120aを介した送受信が可能である。このため、立ち上げ手順として最初に必要となる、光伝送路120aの導通確認およびスパンロスの導出については、利得参照光を用いて行なうのである。
具体的には、ラマン増幅装置2における利得参照光供給部2bでは、出力する利得参照光に、伝送路の入力側の各種情報(当該利得参照光の送信パワー、PD1cでモニタした光アンプ1aの出力パワー、光部品損失情報(伝送路入力側のラマン増幅装置(図2のラマン増幅装置2)の光部品損失情報など))を、変調することにより光伝送路120aを通じて送信する。ラマン増幅装置4の利得参照光受信器4fでは、上述の利得参照光供給部2bからの利得参照光を受信するとともに変調されている情報を復調し、スパンロス処理部4daへその復調情報を提供する。これにより、ラマン増幅装置4のスパンロス処理部4daでは、利得参照光受信器4fからの利得参照光の送信パワーの情報と、利得参照光モニタ部4bからのモニタ結果と、の差により利得参照光波長帯でのスパンロスを導出することができる。
または、ラマン増幅装置2における利得参照光供給部2bでは、利得参照光を光伝送路120aに入力させる。そして、ラマン増幅装置4のスパンロス処理部4daでは、利得参照光供給部2bから光伝送路120aへの利得参照光の入力パワーの情報を予め記憶しておき、この入力パワー情報と、利得参照光モニタ部4bからのモニタ結果と、の差により利得参照光波長帯でのスパンロスを導出することもできる。尚、主信号光のスパンロス相当の値としては、このようにして求められた利得参照光波長帯でのスパンロスの値に、伝送路損失比としての一定の係数を乗算することで求めることができる。
さらに、このように導出されたスパンロスの値が、規定の値を超えた値となった場合には、上述の参照光供給部2bおよび利得参照光モニタ部4bとの間の光経路、即ちラマン増幅装置2,4間に断が生じているという推定が働くため、不具合検出情報としてのアラームを図示しないシステム管理部やOSCを通じて他の光装置110に発出することができる。
また、雑音光パワー処理部4dbは、上述のスパンロス処理部4daでラマン増幅装置2,4間の光経路の導通が確認された場合において、ポンプ光供給部4aから光伝送路120aへのポンプ光(特定の目標値を設定したポンプ光)の供給をオンとし(ステップA3)、ついで、OSC3からOSC6へのOSC光の送信についてもオンとする(ステップA4)。これにより、光伝送路120aの伝送路長が長く、スパンロスが大きい条件においても、ラマン増幅による利得により監視信号光レベルが増加されることで、OSC6では良好な受信特性で監視信号光を受信することができるようになる。
ついで、雑音光パワー処理部4dbにおいては、OSC6からOSC3への(導通状態となっている)監視制御チャンネルを通じて、利得参照光の供給を停止する旨の要求を利得参照光供給部2bに対して出力する。利得参照光供給部2bでは、雑音光パワー処理部4dbからの停止要求に応じ、光伝送路120aへの利得参照光の入力を停止する(ステップA5)。
なお、雑音光パワー処理部4dbによる利得参照光の供給を停止する制御に伴い、スパンロス処理部4daにおいては、利得参照光のモニタ結果に基づく光経路の不具合検出処理についても停止状態とされる。このとき、スパンロス処理部4daにおいては、利得参照光に代えて、OSC3から光伝送路120aを通じて伝送される監視信号光のパワーのOSC光用モニタ5cでのモニタ結果をOSC6を介して受け取ることにより、このモニタ結果に基づいた光経路の不具合検出処理を引き続いて行なうことができる(ステップA6)。
そして、雑音光パワー処理部4dbでは、利得参照光モニタ部4bおよび主信号光モニタ部4cからのモニタ結果を取り込んで、光伝送路120aへのポンプ光供給に伴うラマン増幅により生じる雑音光(雑音光)パワーを、利得参照光帯域および主信号光帯域ごとに取得する。即ち、雑音光パワー処理部4dbは、利得参照光モニタ部4bからのモニタ結果を利得参照光帯域での雑音光パワーとして取得でき、主信号光モニタ部4cからのモニタ結果を主信号光帯域での雑音光パワーとして取得できる。更に、雑音光パワー処理部4dbは、これら利得参照光モニタ部4bおよび主信号光モニタ部4cからの雑音光パワー比についても算出するようになっている(ステップA7)。
換言すれば、上述の雑音光パワー処理部4dbにおいては、参照光モニタ部4bおよび主信号光モニタ部4cでのモニタ結果に基づいて、分布ラマン増幅による主信号光の光波長帯における雑音光パワーと利得参照光の光波長帯における雑音光パワーとの関係である第1パラメータ関係としての雑音光パワー比を測定/演算し保持しておくようになっている。
図10はラマン増幅によるラマン散乱スペクトラムの例を示す図である。ラマン散乱によるASE(雑音光)スペクトラムは、光伝送路120aのファイバ種、ファイバのパラメータ、励起光パワーなどにより変化する。雑音光パワー処理部4dbでは、実際に、主信号入力前の立ち上げ時に、高精度に利得を見積もるために主信号光波長帯および利得参照光波長帯での雑音光パワーの測定を行なうとともに、上述の雑音光パワーの比等の必要なパラメータの測定/演算を行なう。
そして、雑音光パワー処理部4dbでは、上述の雑音光パワーの測定および雑音光パワー比の演算が行なわれた後に、再び監視信号チャンネルを通じて、利得参照光供給部2bからの利得参照光の供給を再開する制御を行なう。これにより、スパンロス処理部4daにおいては、利得参照光の利得参照光モニタ部4bでのモニタ結果に基づく光経路の不具合検出処理を復帰させることができる(ステップA8)。
すなわち、利得参照光は、OSC光よりもラマン利得が圧倒的に小さいことが想定されるので、OSC光よりもラマン増幅の影響によるパワー変動が少なく、又、主信号光と同程度の伝送路損失であるためスパンロスの認識誤差が小さくて済む。従って、上述の光経路の不具合検出は、上述の雑音光の測定時等、利得参照光をオフとするとき以外は、利得参照光のモニタ結果に基づいて行なうことが適当であると考えられる。
つぎに、利得演算部4dcにおいて、AMP装置1の光アンプ1aから出力されるアンプ雑音光を用いて、アンプ雑音光の利得参照光波長帯および主信号光波長帯についての光伝送路120aへの入出力パワーのモニタ結果とともに、スパンロス処理部4daで演算されたスパンロスの情報と、雑音光パワー処理部4dbで演算された(ラマン増幅による)雑音光パワーの情報と、に基づいて、主信号光帯域および利得参照光帯域でのラマン利得を演算する(ステップA9)。
すなわち、この利得演算部4dcでは、アンプ雑音光の主信号波長帯成分および利得参照光波長帯成分を、ラマン増幅による利得を受ける主信号光波長帯の光(例えば図11のS1参照)および利得参照光波長帯の光(図11のS2参照)として、それぞれのモニタ値から、ラマン増幅に伴って生ずる対応する帯域での雑音光パワー成分(図11の主信号帯域での雑音光パワーS11および利得参照光帯域での雑音光パワーS12参照)を除去することにより、それぞれの主信号光帯域および利得参照光帯域でのラマン利得を演算することができるのである。
具体的には、利得演算部4dcにおいては、雑音光パワー処理部4dbでの制御により上述の利得参照光供給部2bからの利得参照光の供給が再開された後、監視信号チャンネルを通じて、AMP装置1の光アンプ1aの駆動状態をオンとする旨の指示を出力する。光アンプ1aが例えばEDFA(Erbium Doped Fiber Amplifier)により構成されている場合には、光アンプ1aでは、EDFへの励起光をオンとして、光アンプ1aから、アンプ雑音光としての雑音光を出力させる。
光アンプ1aからのアンプ雑音光は、主信号光の波長帯域および利得参照光の波長帯域を含んだものであって、ラマン増幅装置2を通じて光伝送路120aを伝搬する。このとき、ポンプ光供給部4aからのポンプ光により、主信号光波長帯および利得参照光波長帯を有するアンプ雑音光はラマン増幅されて、ラマン増幅装置4に入力される。ラマン増幅装置4の利得参照光モニタ部4bおよび主信号光モニタ部4cでは、各々の波長帯における光パワーをモニタする。
ここで、利得参照光帯域のASE雑音光は、当該波長帯に応じたスパンロスによる損失とともにラマン増幅による増分を受けるが、ラマン増幅により生ずるASEパワーについても当該波長帯に乗ることになるので、利得参照光モニタ部4bではこれらの値の合計パワーがモニタされることになる。同様に、主信号光帯域のASE雑音光は、当該波長帯に応じたスパンロスによる損失とともにラマン増幅による増分を受けるが、ラマン増幅により生ずるASEパワーについても当該波長帯に乗ることになるので、主信号光モニタ部4cではこれらの値の合計パワーがモニタされることになる。
利得演算部4dcにおいては、以下の式(1)に従い、上述の主信号光モニタ部4cからのモニタ結果の値から、雑音光パワー処理部4dbで取得したラマン増幅により生じる主信号光帯域の雑音光パワーを差し引くことにより、主信号光波長帯のアンプ雑音光パワーの補正値(式(1)における主信号光パワー_pump on)を得る。同様に、以下の式(2)に従い、利得参照光モニタ部4bからのモニタ結果の値から、雑音光パワー処理部4dbで取得したラマン増幅により生じる利得参照光帯域の雑音光パワーを差し引くことにより、利得参照光波長帯のアンプ雑音光パワーの補正値(式(2)における利得参照光パワー_pump on)を得る。
主信号光パワー_pump on [dBm]=10log(主信号帯域モニタパワー[mW]-主信号帯域雑音光パワー[mW])…(1)
利得参照光パワー_pump on [dBm]=10log(利得参照光帯域モニタパワー[mW]-利得参照光帯域雑音光パワー[mW])…(2)
これにより、主信号波長帯におけるラマン利得および利得参照光波長帯におけるラマン利得は、それぞれ式(3),(4)に示すように求めることができるようになる。尚、式(3),(4)中において、利得参照光パワー_pump offは、前述のスパンロス処理部4daにおいて利得参照光モニタ部4bから入力された利得参照光パワーのモニタ値に相当する値であり、主信号光パワー_pump offは、利得参照光波長帯に対する主信号波長帯の損失係数の比を、上述の利得参照光パワー_pump offに乗じた値とすることができる。尚、利得参照光および主信号光の各波長帯においてスパンロス特性が実質的に同様となるようにすれば、上述の比としては実質的に「1」相当の値となる。
利得_主信号光(dB) =主信号光パワー_pump on (dBm) -主信号光パワー_pump off (dBm) …(3)
利得_利得参照光(dB) =利得参照光パワー_pump on (dBm) -利得参照光パワー_pump off (dBm) …(4)
なお、利得演算部4dcにおいては、上述のごとく算出された主信号光波長帯の利得および利得参照光波長帯の利得の値を用いて、これらの値の比(利得比)についても演算する。この比の値については、雑音光パワー処理部4bdで算出した比の値とともに、後段の目標モニタレベル演算部4ddでの演算に用いられる。
換言すれば、上述の利得演算部4dcでは、主信号光の光波長帯における分布ラマン増幅による利得値と利得参照光の光波長帯における分布ラマン増幅による利得値との関係である第2パラメータ関係としての利得比について測定・演算し保持しておくことができる。これにより、上述の雑音光パワー処理部4dbおよび利得演算部4dcは、上述の第1,第2パラメータ関係について測定・演算し保持するパラメータ関係導出部としての機能を有している。
そして、目標モニタレベル演算部4ddでは、利得演算部4dcで算出された利得値を用いることにより、目標とする利得Gxに対して主信号光モニタ部4cでモニタされるべき目標モニタレベルを例えば式(5)に示すような演算により導出する(ステップA10)。即ち、目標となるモニタ値は、利得Gxでの主信号光帯域での雑音光パワーと、利得Gxでの主信号光パワーとの和として表すことができる。
利得Gxにおける主信号帯域目標モニタ値=主信号帯域雑音光パワー_Gx+主信号光パワー_Gx …(5)
ここで、システム運用前において、利得参照光と主信号光とにおける雑音光パワーおよび利得は比例関係(利得参照光へのラマン増幅量は主信号帯域のラマン増幅量に比例して発生する物理現象)にある。換言すれば、上述の雑音光パワー処理部4dbで算出した雑音光パワー比や利得比については、利得値Gx又はポンプ光のパワー等によらず一定であるということができる。
このため、目標モニタレベル演算部4ddにおいては、上述のごとく測定した雑音光パワー比および利得比を用いて、利得Gxでの主信号光帯域での雑音光パワーと、利得Gxでの主信号光パワーと、を算出し、これらを加算することにより、目標モニタ値を導出することができるのである。
換言すれば、出力と利得とは定義が異なるのみで1対1の対応関係を有する物理量であり、出力が定まれば利得が定まる。そこで、光伝送路の条件が何らかの要因により変わった場合においても(伝送路損失増加など)、ラマン増幅出力光パワー(信号光+ASE値)と利得の関係は一対一の関係となり、演算で求めた所定利得におけるラマン増幅出力光パワーを目標値に励起光パワーを変化させることで、所定の利得への高精度な制御が可能になるのである。
したがって、上述の目標モニタレベル演算部4ddは、雑音光パワー処理部4dbおよび利得演算部4dcにおいて演算された第1および第2パラメータ関係をもとに、システム運用時に主信号光の波長帯において目標とすべき利得に対応して主信号光モニタ部4cでモニタされるべき主信号光の光波長帯のパワーを目標パワーとして演算する目標パワー演算部を構成する。
そして、図8に示す励起光パワー制御部4deにおいては、目標モニタレベル演算部4ddで演算された目標モニタレベルを入力されて、主信号光モニタ部4cから取り込まれるモニタ値がこの目標モニタレベルとなるようにポンプ光供給部4aにおけるラマンポンプLD4aaを制御する(ステップA11)。
その後、励起光パワー制御部4deにおいて上述のポンプ光供給制御が稼動している状態において、システム運用状態に移行すると、WDM信号光がAMP装置1を通じて入力されるが(ステップA12)、この場合においても、励起光パワー制御部4deにおいては、主信号光モニタ部4cからのモニタ値が目標モニタレベルに安定するようにポンプ光の供給が制御されるので(ステップA13)、光伝送路120aにおける分布ラマン利得を一定のGxに安定させることができる。
換言すれば、励起光パワー制御部4deは、目標モニタレベル演算部4ddで演算した目標パワーの値を主信号光モニタ部4cにおいて主信号光の光波長帯のパワーのモニタ結果として得られるように、ポンプ光供給部4aで供給するポンプ光のパワーを制御するポンプ光パワー制御部である。
このように、上述の本実施形態によれば、制御部4dによる制御を通じて分布ラマン増幅を従来技術よりも高精度化を図ることが可能となる。
〔c〕その他
上述した実施形態にかかわらず、請求項記載の本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
具体例として、図12(a),図12(b)は、システム立ち上げ段階(図12(b)の主信号光「無」)において、上述の制御部4dをなす雑音光パワー処理部4dbでの処理の変形例を示す図であり、図12(a)はその動作を説明するためのフローチャート、図12(b)が図12(a)に示すシーケンス段階に従った各光(利得参照光、ポンプ光および主信号光)のオンオフ状態を示す図である。
この図12(a)に示すように、スパンロス処理部4daでラマン増幅装置2,4間の光経路の導通が確認されたあとで(図9のステップA2参照)、雑音光パワー処理部4dbで、ポンプ光供給部4aから光伝送路120aへのポンプ光(特定の目標値を設定したポンプ光)の供給をオンとした場合においては(ステップB1、図12(b)のポンプ光「ON」、図9のステップA3に相当)、利得参照光の送信をオフとはせずに、主信号光波長帯におけるラマン増幅で生じた雑音光パワーを先行して測定し(ステップB2、図9のステップA7参照)、その後、当該利得参照光の波長帯におけるラマン増幅で生じた雑音光パワーを測定する間(ステップB5、図9のステップA7参照)についてのみ利得参照光の送信をオフとするようにする(図12(b)、ステップB3,B4,ステップB6,B7)。尚、その後は、上述の場合と同様の利得演算部4dcにおける演算処理が行なわれるようになる(ステップB8、図9のステップA9参照)。
換言すれば、スパンロスに基づく不具合検出のために用いる光としては、上述の利得参照光波長帯でのラマン増幅による雑音光パワーを測定する段階を除いては優先的に利得参照光を用いる。これは、スパンロスに基づく不具合検出のために用いる光として利得参照光を用いると、OSC光を用いる場合よりも、利得参照光はOSC光よりもラマン利得が小さい帯域(図11参照)であるのでラマン増幅の影響によるパワー変動が少なく、また利得参照光は主信号光と実質的に同程度の伝送路損失であるためスパンロス処理部4daでのスパンロス認識の誤差を小さくすることができるからである。
一実施形態における分布ラマン増幅システムが適用される光通信システムを示す図である。 本実施形態における分布ラマン増幅システムを示す図である。 OSC光および利得参照光とともに、主信号光のとりうる光波長配置の一例を示す図である。 本実施形態におけるラマン増幅装置の要部を示す図である。 本実施形態における利得参照光モニタ部を説明するための図である。 本実施形態における主信号光モニタ部を説明するための図である。 光伝送路の分布ラマン増幅を説明する図である。 本実施形態における制御部を説明する図である。 本実施形態における分布ラマン増幅システムの立ち上げ処理および運用時の動作を説明するためのフローチャートである。 ラマン増幅により生じるASEスペクトルを示す図である。 ラマン増幅により生じるASEスペクトルとともに、各光波長帯の配置例を示す図である。 (a),(b)はともに本実施形態の変形例を示す図である。
符号の説明
1,5 AMP装置
1a 光アンプ
1b 合波器
1c,2aa,2ca,4ab,4ca,5c PD
2,4 ラマン増幅装置
2a 光モニタ部
2b 利得参照光送信器
2c 利得参照光モニタ部
3,6 OSC部
4a ポンプ光供給部
4aa ラマンポンプLD
4b 利得参照光モニタ部
4bb 分波器
4c 主信号光モニタ部
4cb 光フィルタ
4cc 分岐部
4d 制御部
4da スパンロス処理部
4db 雑音光パワー処理部
4dc 利得演算部
4dd 目標モニタレベル演算部
4de 励起光パワー制御部
100 光通信システム
110,110a,110b 光装置
120,120a 光伝送路

Claims (13)

  1. 光伝送路の一端側,他端側又は双方に接続され、前記光伝送路を伝搬する光を分布ラマン増幅するためのポンプ光を前記光伝送路に供給するポンプ光供給部と、
    前記光伝送路に一端側から入力される主信号光および監視信号光のパワーをそれぞれモニタする第1光モニタと、
    前記光伝送路の他端側から出力された前記主信号光および監視信号光の光波長帯のパワーをそれぞれモニタする第2光モニタと、
    前記光伝送路の一端側に接続され、前記分布ラマン増幅の利得帯域内であって前記主信号光の波長帯域外に波長が設定された参照光を前記光伝送路へ供給する参照光供給部と、
    前記光伝送路に一端側から入力される前記参照光のパワーをモニタする第1参照光モニタと、
    前記光伝送路の他端側から出力された前記参照光のパワーをモニタする第2参照光モニタと、
    該第1及び第2光モニタからのモニタ結果とともに、該第1及び第2参照光モニタでのモニタ結果に基づいて、前記光伝送路の状態の監視制御とともに、該ポンプ光供給部における前記ポンプ光の供給を制御する制御部と、をそなえたことを特徴とする、分布ラマン増幅システム。
  2. 該制御部は、システム立ち上げ時において、該第1及び第2光モニタからのモニタ結果とともに、該第1及び第2参照光モニタでのモニタ結果に基づいて、目標とすべき利得に対応した該第2光モニタでモニタされるべき主信号光の光波長帯のパワーを目標パワーとして演算する一方、システム運用時において、該第2光モニタでモニタされる主信号光の光波長帯のパワーが前記目標パワーとなるように、該ポンプ光供給部における前記ポンプ光の供給を制御することを特徴とする、請求項1記載の分布ラマン増幅システム。
  3. 前記光伝送路の一端側及び他端側において監視信号光をそれぞれ送受信する第1及び第2監視信号光送受信部をそなえ、
    該制御部は、前記光伝送路を介した対向側箇所での主信号光,監視信号光および参照光のモニタ結果については、該第1又は第2監視信号光送受信部で送受信される前記監視信号光を通じて受け取ることを特徴とする、請求項1記載の分布ラマン増幅システム。
  4. 該ポンプ光供給部は、前記光伝送路の一端側における該第1光モニタおよび該第1監視信号光送受信部よりも、又は、前記光伝送路の他端側における該第2光モニタおよび該第2監視信号光送受信部よりも、前記光伝送路に近接した箇所にそなえられたことを特徴とする、請求項1記載の分布ラマン増幅システム。
  5. 該ポンプ光供給部は前記光伝送路の他端側にそなえられるとともに、
    該制御部は、前記光伝送路の他端側において、該第2監視信号送受信部で受信した監視信号光から、該第1参照光モニタおよび該第1光モニタからのモニタ結果の情報を受けるとともに、該受けたモニタ結果の情報と、該第2光モニタおよび該第2参照光モニタでのモニタ結果と、に基づいて、該ポンプ光供給部における前記ポンプ光の供給を制御することを特徴とする、請求項4記載の分布ラマン増幅システム。
  6. 該第2参照光モニタは、該第2光モニタおよび該第2監視信号送受信部よりも前記光伝送路に近接した箇所にそなえられたことを特徴とする、請求項5記載の分布ラマン増幅システム。
  7. 該第1光モニタの入力側に、入力される主信号光を増幅する光アンプがそなえられ、該光アンプは、該第2監視信号光送受信部から該第1監視信号光送受信部に対する監視信号光を通じてオンオフ制御可能に構成されたことを特徴とする、請求項1記載の分布ラマン増幅システム。
  8. 該制御部は、
    システム立ち上げ時において、前記分布ラマン増幅による前記主信号光の光波長帯における雑音光パワーと前記参照光の光波長帯における雑音光パワーとの関係である第1パラメータ関係、および、前記主信号光の光波長帯における前記分布ラマン増幅による利得値と前記参照光の光波長帯における前記分布ラマン増幅による利得値との関係である第2パラメータ関係について演算するパラメータ関係導出部と、
    該パラメータ関係導出部において演算された前記第1および第2パラメータ関係をもとに、システム運用時に主信号光の波長帯において目標とすべき利得に対応して該第2モニタ部でモニタされるべき主信号光の光波長帯のパワーを目標パワーとして演算する目標パワー演算部と、
    該目標パワー演算部で演算した前記目標パワーの値を該第2モニタ部において前記主信号光の光波長帯のパワーのモニタ結果として得られるように、該ポンプ光供給部で供給する前記ポンプ光のパワーを制御するポンプ光パワー制御部と、をそなえたことを特徴とする、請求項1記載の分布ラマン増幅システム。
  9. 前記分布ラマン増幅システムの立ち上げ時において、
    該参照光供給部は、前記参照光を供給するとともに、該制御部は、該第1および第2参照光モニタでの前記モニタ結果に基づき、前記光伝送路のスパンロスを測定して、前記光伝送路の両端の光経路が導通状態であるかを確認し、
    該制御部が前記光経路の導通状態を確認すると、該ポンプ光供給部では前記ポンプ光の供給をオフ状態からオン状態に切り替えるとともに、該参照光供給部では前記参照光の供給をオン状態からオフ状態に切り替えて、該第2モニタにおいて前記分布ラマン増幅による主信号波長帯の雑音光パワーをモニタするとともに、該第2参照光モニタにおいて前記分布ラマン増幅による前記光伝送路の他端から出力された参照光波長帯の雑音光パワーをモニタし、
    該制御部は前記主信号波長帯および参照光波長帯の雑音光パワーのモニタ結果に基づいて、前記主信号波長帯のラマン利得の制御を該ポンプ供給部での前記ポンプ光の供給の制御を通じて行なう一方、該参照光供給部は前記参照光の供給をオフ状態からオン状態に切り替えるとともに、該第1および第2参照光モニタでの前記モニタ結果に基づき、前記光伝送路のスパンロスを測定して、前記光伝送路の両端の光経路が導通状態であるかの確認処理を行なうことを特徴とする、請求項1記載の分布ラマン増幅システム。
  10. 請求項1記載の分布ラマン増幅システムにおける前記光伝送路の一端側に接続された光装置であって、該第1モニタ,該参照光供給部および該第1参照光モニタをそなえたことを特徴とする、光装置。
  11. 請求項1記載の分布ラマン増幅システムにおける前記光伝送路の他端側に接続された光装置であって、該第2モニタおよび該第2参照光モニタをそなえたことを特徴とする、光装置。
  12. 該ポンプ光供給部および該制御部を更にそなえたことを特徴とする、請求項10又は11記載の光装置。
  13. 分布ラマン増幅システムの立ち上げ時において、
    光伝送路の一端側,他端側又は双方から前記光伝送路に対する分布ラマン増幅のためのポンプ光の供給とともに前記光伝送路に入力される主信号光および監視信号光の伝搬をオフとしつつ、前記光伝送路の一端側から前記光伝送路に対して参照光を供給し、ここに参照光は、前記分布ラマン増幅の利得帯域内であって前記主信号光の波長帯域外に波長が設定される光であり、
    前記参照光が前記光伝送路の一端側から入力される箇所および他端側から出力される箇所における前記参照光のパワーをモニタして、前記モニタ結果に基づくスパンロスを測定し、
    前記ポンプ光の供給をオフ状態からオン状態に切り替えるとともに、前記光伝送路における前記監視信号光の導通をオンとし、
    前記参照光の供給をオン状態からオフ状態に切り替えるとともに、前記分布ラマン増幅による主信号波長帯の雑音光パワーと、前記分布ラマン増幅による前記光伝送路の他端から出力された参照光波長帯の雑音光パワーと、をそれぞれモニタして、前記主信号波長帯雑音光パワーと前記参照光波長帯雑音光パワーとの関係である第1パラメータ関係を取得し、
    前記光伝送路の一端側にそなえられた光アンプをオンとして、該光アンプから出力されるアンプ雑音光における前記主信号光の波長帯および前記参照光の波長帯についての前記光伝送路での分布ラマン増幅による利得値を、前記主信号波長帯雑音光パワーと前記参照光波長帯雑音光パワーを用いて求めることにより、前記主信号光の光波長帯における前記分布ラマン増幅による利得値と前記参照光の光波長帯における前記分布ラマン増幅による利得値との関係である第2パラメータ関係を取得し、
    分布ラマン増幅システムにおける目標とすべき利得に対応して、前記光伝送路の他端側から出力される箇所においてモニタされるべき主信号光の光波長帯のパワーを、前記第1および第2パラメータ関係に基づいて利得制御の目標パワーとして演算することを特徴とする、分布ラマン増幅システムの立ち上げ方法。
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