JP4430045B2 - 光波長多重通信ネットワークにおける使用波長の追加方法 - Google Patents

光波長多重通信ネットワークにおける使用波長の追加方法 Download PDF

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Description

本発明は、光通信、特に光波長(分割)多重通信に好適な波長合分波用光ファイバカプラを用いた光波長多重通信ネットワークにおける使用波長の追加方法に関するものである。
現在、アクセス系への導入を目指してB−PON(ATM−PON)などの一地点と多地点との間(ポイント・ツウ・マルチポイント)の光波長多重通信方式の研究が進められている。
図1はポイント・ツウ・マルチポイントの光波長多重通信ネットワークの一例を示すもので、図中、1は通信局、2は複数(但し、ここでは1つのみ表示)のユーザ宅、3は通信局1と各ユーザ宅2との間に配置された光ファイバ伝送路であり、該光ファイバ伝送路3はその途中に設置された光パワースプリッタ4により、各ユーザ宅2に対して信号光パワーを等しく分配可能に分岐されている。
B−PONシステムにおいては、電話や高速インターネット通信サービスを行うために、通信局1側に設置されたB−PON OLT11に含まれる送信器(図示せず)の光源波長として1490nm近傍の波長を用い、各ユーザ宅2側に設置されたB−PON ONU12に含まれる送信器(図示せず)の光源波長として1310nm近傍の波長を用いる。
ここで、光波長多重通信(WDM)技術を用いて波長1550nmを映像信号伝送(配信)用の波長として追加、即ち1310nm近傍及び1490nm近傍の波長と1550nm近傍の波長とを合分波するWDMフィルタ13及び14をそれぞれ通信局1側及び各ユーザ宅2側に設けることにより、通信局1側に設置した1台の映像信号伝送用の伝送装置(V−OLT)15から各ユーザ宅2側に設置した映像信号伝送用の伝送装置(V−ONU)16へ同一の映像信号を配信することができ、この共用効果によって、経済的なサービス提供が可能になる(従来技術1)。なお、図1では、試験・監視用の波長1650nmについては記載を省略した。
また、B−PONシステムにおける信号光の波長配置については、ITU−T G983.3によって標準化勧告され、図2に示すように、ユーザ宅側の光源波長(上り)として1260〜1360nm、通信局側の光源波長(下り)として1480〜1500nm、映像信号伝送用の波長として1539〜1565nm、将来の拡張サービス用として1400nm付近及び1600nm付近の波長帯が規定されている。さらに光ファイバ伝送路の試験・監視を行う際は、ITU−Tで規定された試験・監視用の波長1625〜1675nmの中から、特に波長1650nmが、OTDR(光パルス試験器)を実装した監視システムにおいて最も一般的に用いられている。
一方、一地点と一地点との間(ポイント・ツウ・ポイント)の光波長多重通信方式として、光メディアコンバータ(光MC)を用いたギガビットクラスの伝送容量の通信方式の研究開発が進展している。
図3はポイント・ツウ・ポイントの光波長多重通信ネットワークの一例を示すもので、図中、2−1,2−2,2−3は複数、ここでは3つのユーザ宅、3−1,3−2,3−3は3本の光ファイバ伝送路、17−1,17−2,17−3は通信局1側に設けられた3個の光MC、18−1,18−2,18−3はユーザ宅2−1,2−2,2−3側にそれぞれ設けられた光MCであり、各光MC17−1,17−2,17−3と各光MC18−1,18−2,18−3とはそれぞれ、光ファイバ伝送路3−1,3−2,3−3を介して互いに独立して接続されている。
光MCにおいては、1心の光ファイバを使用する1Gb/sのEthernet(登録商標)規格として、例えば1000BASE−BX10などが定められ、その波長配置は先程のITU−T G983.3と同様にユーザ宅側の光源波長(上り)として1260〜1360nm、通信局側の光源波長(下り)として1480〜1500nmの2波長が定められている(従来技術2)。このようなポイント・ツウ・ポイントの通信方式では、1ユーザが光ファイバ伝送路と通信局側の伝送装置、ここでは光MCとを占有することができるので、十分な伝送帯域を得ることが可能になる。
なお、以上説明したアクセス系の光通信ネットワーク技術については、例えば、非特許文献1に技術全般が詳細に記述され、また、非特許文献2に標準化の動向などが記述されている。
一方、WDM光ファイバ波長カプラは光合分波器(WDMフィルタ)の1種であり、2本の単一モード光ファイバを溶融延伸して作製され、異なる2つの波長の信号光を合分波するために使用される。誘電体多層膜や小型の平面光波回路(PLC)などの他のWDMフィルタと比べて、光ファイバから構成される部品であるため、光ファイバ伝送路との接続が容易であり、低損失、低価格(数千円程度)であるという利点を有する。反面、細かい波長間隔での波長分離がやや困難であるが、分離する2つの波長の間隔は延伸する部分の長さによって調節が可能であり、既に980/1550nm用、1310/1550nm用、1480/1550nm用などが市販品として製品化されている。
例えば1480/1550nm用WDM光ファイバ波長カプラでは、分波する波長の間隔△λは70nmである。研究レベルにおいては、非特許文献3に示されているように、△λとして30nmの間隔が実現されている。また、非特許文献3に示されているように、WDM光ファイバ波長カプラの透過波長帯が周期性を有する(透過率特性が波長軸上で周期的に変化する)ことは実験的に確認されており、非特許文献4に示されているように、各ポートの結合比(%)の波長依存性は、正弦関数及び余弦関数で良く近似することができる。
「FTTH教科書」IDGジャパン、2003年、pp.115〜154 信学技報、OFT2004−3、2004年、pp.11〜14 2000年電子情報通信学会総合大会、B−13−26 「光ファイバとファイバ型デバイス」培風館、1996年7月10日発行、pp.179〜189
しかしながら、図1に示したようなポイント・ツウ・マルチポイントの光波長多重通信ネットワークにおいては、以下に述べるような問題点が知られている。即ち、通信局側の伝送装置、ここではB−PON OLTやV−OLTを多数のユーザが共有するため、1ユーザ当たりに割り当てられる信号光の伝送速度(伝送帯域)が比較的低い値となる。また特定のユーザへのサービスの追加や変更、伝送速度のアップグレードなどが困難であり、これを実施するには、他のユーザへのサービス提供の一時中断などが必要になる場合がある。
一方、図3に示したようなポイント・ツウ・ポイントの光波長多重通信ネットワークでは、1ユーザが光ファイバ伝送路と通信局側の伝送装置とを占有することができるので、十分な伝送速度(伝送帯域)を得ることが可能になる。また、1550nm近傍の波長帯は伝送波長として使用されていないので、WDMフィルタを用いて、波長1550nmを映像信号伝送用の波長として追加することが原理的に可能である。しかしながら、この際に用いるWDMフィルタの種類や構成技術については、現状では確立されていない。
また、映像信号に限らず、試験・監視用の波長1650nmの追加や、さらに今後の新たなサービスの需要増加に対応するため、2波長程度の波長(波長1,波長2)の追加を想定すると、ネットワークの構成としては、例えば、図4もしくは図5のような構成が考えられる。
図4は試験・監視用の波長の追加を光分岐モジュールで行い、映像信号伝送用の波長とともに新たな波長1,波長2の追加をWDMフィルタ及び光パワー2分岐用スプリッタで行うようにした例を示すものである。即ち、図4において、19は周知のOTDRであり、光分岐モジュール20を介して光ファイバ伝送路3に接続され、波長1650nmの試験・監視用の信号光を入出力させる如くなっている。また、21,22は送信信号光の波長が前記波長1,波長2の送信器であり、V−OLT15とともに、WDMフィルタ23及び光パワー2分岐用スプリッタ24を介して光ファイバ伝送路3に接続され、映像信号伝送用の波長1550nm、波長1,波長2の送信信号光を入力させる如くなっている。
また、図5は試験・監視用の波長を含めて、映像信号伝送用の波長、新たな波長1,波長2の追加をWDMフィルタ及び光パワー2分岐用スプリッタで行うようにした例を示すもので、OTDR19、V−OLT15、送信器21,22はWDMフィルタ25及び光パワー2分岐用スプリッタ24を介して光ファイバ伝送路3に接続され、波長1650nmの試験・監視用の信号光を入出力させるとともに、波長1550nmの映像信号伝送用の信号光、波長1,波長2の送信信号光を入力させる如くなっている。
図4、図5の構成において、前記光分岐モジュール20の挿入損失は通信信号光の波長域(1260〜1625nm)で、一般に2〜3dB程度に達する。また、光パワー2分岐用スプリッタ24の挿入損失も同じく3dB程度であり、これに加えてWDMフィルタ23または25がさらに必要となる。前記WDMフィルタ23は、波長1550nmの映像信号用の信号光と波長1,波長2の信号光を合波するためのものであり、また、WDMフィルタ25は、これに加えて波長1650nmの試験・監視用の信号光を合分波するためのものである。
なお、図4、図5において、通信局1側の光MC17には、1490nm近傍の1波長を送信信号光の波長とする送信器(光源)26、1310nm近傍の1波長を受信信号光の波長とする受信器27とともに、これらの上りと下りの信号光を合分波するためのWDMフィルタ28が実装されており、また、ユーザ宅2側には、波長1650nmの試験・監視用の信号光を遮断するためのフィルタ29が実装されている(図3では、共に記載を省略)。また、図示しないが、ユーザ宅2側の光MC18には、通信局1側の光MC17に対応して、1310nm近傍の1波長を送信信号光の波長とする送信器(光源)、1490nm近傍の1波長を受信信号光の波長とする受信器とともに、これらの上りと下りの信号光を合分波するためのWDMフィルタが実装されている。
従って、図3の構成から、試験・監視用の波長、新規サービス用の波長を追加して行くに伴い、ネットワークの構成部品や方法にもよるものの、通信局側だけを考えても、3〜5dBを超える新たな損失が信号光に加わってしまうことになる(実際はユーザ宅側のWDMフィルタの追加・変更による損失がさらに加わる。)。このことは、光源及び受信器への大きな負担となり、光源や受信器のコストの増加とともに、最悪の場合、伝送特性の劣化による故障やサービス提供が不可能になることさえ考えられる。
また、誘電体多層膜などを用いて、使用する可能性のある全ての波長(6波長程度)を透過域に持つWDMフィルタを作製し、通信局側の全ての光MC内に最初から実装しておくことも可能であるが、現実的には各ユーザ毎に使用する波長数(サービス数や伝送速度)が異なるため、比較的高価格な誘電体多層膜などによる多波長用WDMフィルタを全ての光MCに実装することは、経済性の観点から明らかに不利となる。また、誘電体多層膜フィルタなどの場合、使用波長数が増える毎に挿入損失が大きくなるため、図4や図5の構成ほどではないと予想されるものの、光源及び受信器への負担となり、伝送特性の劣化(伝送可能距離の短縮)の原因となってしまう。
以上のように、ポイント・ツウ・ポイントの通信システムにおいては十分な伝送帯域を確保できるという利点がある反面、安価かつ低損失で、サービス追加に伴う新たな波長の割り当てを柔軟に実現するWDMフィルタ技術が確立されていないことが、映像信号を始めとする新サービスの追加を行う際の問題点となっている。また、その際、各サービスに割り当てる波長は、光源やWDMフィルタの経済性の観点から、図2に示した標準化波長配置に準拠していることが当然望ましい。
本発明は前述した課題に鑑みて、安価かつ低損失で、サービス追加に伴う標準化波長配置に準拠した新たな波長の割り当てを柔軟に実現可能なWDMフィルタを用いることによって、特定のユーザへのサービスの追加や変更、伝送速度のアップグレードなどが容易で、各ユーザに対して十分な伝送帯域を確保することが可能な光波長多重通信ネットワークにおける使用波長の追加方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決する第の発明は、通信局とユーザ宅との間に配置された光ファイバ伝送路と、入力された電気信号を信号光に変換して送信する少なくとも1つの通信局側の送信器と、受信した信号光を電気信号に変換する少なくとも1つの通信局側の受信器と、前記通信局側の送信器からの少なくとも1つの送信信号光及び前記通信局側の受信器への少なくとも1つの受信信号光を前記光ファイバ伝送路の一端に対し波長毎に合分波して入出力する通信局側の光波長合分波手段と、入力された電気信号を信号光に変換して送信する少なくとも1つのユーザ宅側の送信器と、受信した信号光を電気信号に変換する少なくとも1つのユーザ宅側の受信器と、前記ユーザ宅側の送信器からの少なくとも1つの送信信号光及び前記ユーザ宅側の受信器への少なくとも1つの受信信号光を前記光ファイバ伝送路の他端に対し波長毎に合分波して入出力するユーザ宅側の光波長合分波手段とを少なくとも備えてなる光波長多重通信ネットワークであって、前記通信局側の光波長合分波手段は、一端側が少なくとも1つのポートを有し、他端側が2つのポートを有し、該他端側の2つのポートのうちの一方のポートにおける光の透過波長帯の中心波長が1310nm近傍、1430nm近傍、1550nm近傍及び1670nm近傍を含み、他方のポートにおける光の透過波長帯の中心波長が1370nm近傍、1490nm近傍及び1610nm近傍を含む60nm間隔(120nm周期)の透過波長帯を備えた第1の波長合分波用光ファイバカプラを少なくとも具備し、通信局側の一の送信器からの送信信号光の波長として1490nm近傍の1波長を用いるとともに、通信局側の一の受信器への受信信号光の波長として1310nm近傍の1波長を用いてなる光波長多重通信ネットワークにおける使用波長の追加方法において、一端側が少なくとも1つのポートを有し、他端側が2つのポートを有し、該他端側の2つのポートのうちの一方のポートにおける光の透過波長帯の中心波長が1310nm近傍及び1550nm近傍を含み、他方のポートにおける光の透過波長帯の中心波長が1430nm近傍及び1670nm近傍を含む120nm間隔(240nm周期)の透過波長帯を備えた第2の波長合分波用光ファイバカプラの一端側のポートを、前記第1の波長合分波用光ファイバカプラの他端側の一方のポートに接続し、一端側が少なくとも1つのポートを有し、他端側が2つのポートを有し、該他端側の2つのポートのうちの一方のポートにおける光の透過波長帯の中心波長が1310nm近傍を含み、他方のポートにおける光の透過波長帯の中心波長が1550nm近傍を含む240nm間隔(480nm周期)の透過波長帯を備えた第3の波長合分波用光ファイバカプラの一端側のポートを、前記第2の波長合分波用光ファイバカプラの他端側の一方のポートに接続し、前記第2の波長合分波用光ファイバカプラの他端側の2つのポートのうちの他方のポートを介して1670nm近傍の1波長からなる光ファイバ伝送路の試験・監視用の信号光を入出力させ、前記第3の波長合分波用光ファイバカプラの他端側の2つのポートのうちの一方のポートから前記通信局側の一の受信器への1310nm近傍の受信信号光を出力させるとともに、他方のポートに1550nm近傍の少なくとも1つの波長からなる映像信号伝送用の信号光を入力することを特徴とする。
上述した課題を解決する第の発明は、請求項に記載の光波長多重通信ネットワークにおける使用波長の追加方法において、前記に加え、一端側が少なくとも1つのポートを有し、他端側が2つのポートを有し、該他端側の2つのポートのうちの一方のポートにおける光の透過波長帯の中心波長が1490nm近傍を含み、他方のポートにおける光の透過波長帯の中心波長が1370nm近傍及び1610nm近傍を含む120nm間隔(240nm周期)の透過波長帯を備えた第4の波長合分波用光ファイバカプラの一端側のポートを、前記第1の波長合分波用光ファイバカプラの他端側の他方のポートに接続し、一端側が少なくとも1つのポートを有し、他端側が2つのポートを有し、該他端側の2つのポートのうちの一方のポートにおける光の透過波長帯の中心波長が1430nm近傍を含み、他方のポートにおける光の透過波長帯の中心波長が1670nm近傍を含む240nm間隔(480nm周期)の透過波長帯を備えた第5の波長合分波用光ファイバカプラの一端側のポートを、前記第2の波長合分波用光ファイバカプラの他端側の他方のポートに接続し、前記第3の波長合分波用光ファイバカプラの他端側の2つのポートのうちの一方のポートから前記通信局側の一の受信器への1310nm近傍の受信信号光を出力させるとともに、他方のポートに1550nm近傍の少なくとも1つの波長からなる映像信号伝送用の信号光を入力し、前記第4の波長合分波用光ファイバカプラの他端側の2つのポートのうちの一方のポートに前記通信局側の一の送信器からの1490nm近傍の送信信号光を入力し、前記第5の波長合分波用光ファイバカプラの他端側の2つのポートのうちの他方のポートを介して1670nm近傍の1波長からなる光ファイバ伝送路の試験・監視用の信号光を入出力させ、さらに、前記第4の波長合分波用光ファイバカプラの他端側の2つのポートのうちの他方のポートに1610nm近傍の1波長からなる通信局側の他の送信器からの送信信号光を入力し、もしくは前記第5の波長合分波用光ファイバカプラの他端側の2つのポートのうちの一方のポートに1430nm近傍の1波長からなる通信局側の更に他の送信器からの送信信号光を入力する、あるいは、前記第4の波長合分波用光ファイバカプラの他端側の2つのポートのうちの他方のポートに1610nm近傍の1波長からなる通信局側の他の送信器からの送信信号光を入力し、かつ前記第5の波長合分波用光ファイバカプラの他端側の2つのポートのうちの一方のポートに1430nm近傍の1波長からなる通信局側の更に他の送信器からの送信信号光を入力することを特徴とする。
本発明によれば、波長合分波用光ファイバカプラを、ポイント・ツウ・ポイントの光波長多重通信ネットワーク、特に通信局側の伝送装置に用いることで、特定のユーザへのサービスの追加や変更、伝送速度のアップグレードなどが容易で、各ユーザに対して十分な伝送帯域を確保することが可能な、柔軟な構造を有する光波長多重通信ネットワークにおける使用波長の追加方法を実現できる。
以下、本発明の最良の形態に係る波長合分波用光ファイバカプラを用いた光波長多重通信ネットワークにおける使用波長の追加方法を図面を用いて具体的に説明する。
図6は本発明における波長合分波用光ファイバカプラの基本的な構成要素、ここでは一端側及び他端側がそれぞれ2つのポートを有する周知の2×2WDM光ファイバ波長カプラ(波長合分波用光ファイバカプラ)、例えば31を示すものである。
この2×2WDM光ファイバ波長カプラ31は、背景技術の項で述べたように、SMFなどの単一モード光ファイバを溶融延伸して作製されるが、その延伸長は60nm間隔(120nm周期)の透過波長帯を備え、他端側の2つのポートのうちの一方のポート、例えばAにおける光の透過波長帯の中心波長として1310nm近傍を含み、他方のポート、例えばBにおける光の透過波長帯の中心波長として1490nm近傍を含むように調整されるものとする。
従って、光ファイバ伝送路に用いる1.3μm零分散単一モードファイバ(SMF)の使用波長域の範囲内では、ポートAの透過波長帯の中心波長は1310nm近傍、1430nm近傍、1550nm近傍及び1670nm近傍を含み、ポートBの透過波長帯の中心波長は1370nm近傍、1490nm近傍及び1610nm近傍を含むものとなり、下り用の信号光の波長として1490nm近傍を選び、上り用の信号光の波長として1310nm近傍を選べば、図4、図5に示した、通信局1側の光MC用のWDMフィルタとして用いることができる。なお、この際、一端側のいずれか一方のポートを光ファイバ伝送路と接続し、他端側の各ポートを光MC内の光源(送信器)及び受信器に接続する。
本カプラの結合効率の低下量が0.5dB以内の波長帯域は、中心波長から±10nm以上の範囲に及ぶ。従って、例えばCWDM(Coarse−WDM)では20nm間隔の波長グリッドが規定されているので、急速に低価格化の進んでいる温度制御なしのCWDM用のDFB−LD光源を、通信局側及びユーザ宅側の光MCにおける光源(送信器)に用いることが可能である。また、本カプラは光MCの内部に実装しても良いし、外部に設置することもできる。さらに、図2の標準化波長配置に準拠した追加波長として、透過波長帯の1430近傍、1550近傍及び1610nm近傍などの波長を選ぶことが可能になる。その場合は、前記波長の光源や受信器とポートA,Bとの間に、前記波長を合分波するWDMフィルタ(PLCなど)を新たに挿入するか、または、以下の実施の形態で述べるように、120nm間隔(240nm周期)や240nm間隔(480nm周期)の2×2WDM光ファイバ波長カプラを追加することで、低損失なフィルタ構成を実現できる。
<実施の形態1>
図7は本発明の波長合分波用光ファイバカプラの第1の実施の形態(但し、特許請求の範囲には含まれない。)、ここでは1310nm近傍の上り用の信号光の波長、1490nm近傍の波長の下り用の信号光の波長に加え、1550nm近傍の映像信号伝送用の信号光の波長を合分波可能とした例を示す。
本実施の形態の波長合分波用光ファイバカプラ、例えば5は、図6に示した2×2WDM光ファイバ波長カプラ31の後段に、同様な2×2WDM光ファイバ波長カプラ、例えば32を追加したものである。
より詳細には、一端側及び他端側がそれぞれ2つのポートを有し、その他端側の2つのポートのうちの一方のポートにおける光の透過波長帯の中心波長が1310nm近傍を含み、他方のポートにおける光の透過波長帯の中心波長が1550nm近傍を含む240nm間隔(480m周期)の透過波長帯を備えた2×2WDM光ファイバ波長カプラ32の一端側の(いずれか一方の)ポートを、2×2WDM光ファイバ波長カプラ31の他端側の一方のポート、即ちAに接続してなるものである。
本カプラ5における他端側の各ポートP1(1310nm)、P2(1490nm)、P3(1550nm)の結合効率(dB)は、図8に示すようになる。現在の市中光ファイバカプラの作製技術のレベルで、各ポートの中心波長での挿入損失は0.5dB程度以内のものが十分に作製可能である。またP1,P2,P3の各ポートについて結合効率の低下量が0.5dB以内の波長帯域は中心波長から±10nm以上の範囲に及び、低下量が1dBの波長帯域であれば±15nm以上が確保できる。従って、映像信号の割り当て波長域の1539〜1565nmで約1dBの低い挿入損失が実現できる。また、ポートP1への、上り用の信号光(1480〜1500nm)と、映像信号伝送用の信号光(1539〜1565nm)とのクロストークをそれぞれ15dB程度以上とすることが可能である。
<実施の形態2>
図9は本発明の波長合分波用光ファイバカプラの第2の実施の形態(但し、特許請求の範囲には含まれない。)、ここでは1310nm近傍の上り用の信号光の波長、1490nm近傍の波長の下り用の信号光の波長に加え、1550nm近傍の映像信号伝送用の信号光の波長及び1650nm近傍の試験・監視用の信号光の波長を合分波可能とした例を示す。
本実施の形態の波長合分波用光ファイバカプラ、例えば6は、図6に示した2×2WDM光ファイバ波長カプラ31の後段に、同様な2×2WDM光ファイバ波長カプラ、例えば33を追加し、さらにその後段に、図7に示した2×2WDM光ファイバ波長カプラ32を追加したものである。
より詳細には、一端側及び他端側がそれぞれ2つのポートを有し、その他端側の2つのポートのうちの一方のポートにおける光の透過波長帯の中心波長が1310nm近傍及び1550nm近傍を含み、他方のポートにおける光の透過波長帯の中心波長が1430nm近傍及び1670nm近傍を含む120nm間隔(240m周期)の透過波長帯を備えた2×2WDM光ファイバ波長カプラ33の一端側の(いずれか一方の)ポートを、2×2WDM光ファイバ波長カプラ31の他端側の一方のポート、即ちAに接続し、さらに2×2WDM光ファイバ波長カプラ32の一端側の(いずれか一方の)ポートを、前記2×2WDM光ファイバ波長カプラ33の他端側の一方のポートに接続してなるものである。
本カプラ6における他端側の各ポートP1(1310nm)、P2(1490nm)、P3(1550nm)、P4(1670nm)の結合効率(dB)は、図10に示すようになる。現在の市中光ファイバカプラの作製技術のレベルで、各ポートの中心波長での挿入損失は0.5dB程度以内のものが十分に作製可能である。またP1,P2,P3の各ポートについて結合効率の低下量が0.5dB以内の波長帯域は中心波長から±10nm以上の範囲に及び、低下量が1dBの波長帯域であれば±15nm以上が確保できる。従って、映像信号の割り当て波長域の1539〜1565nmで約1dBの低い挿入損失が実現できる。
また、ポートP1への、上り用の信号光(1480〜1500nm)と、映像信号伝送用の信号光(1539〜1565nm)とのクロストークをそれぞれ15dB程度以上とすることが可能である。また、ポートP4については、試験・監視用の標準的な波長の1650nmでは、結合効率の低下量が1.5dB程度あるが、1650nm波長は通信用に光ファイバ伝送路に入力するわけではなく、定期的なOTDR試験に用いることを考慮すれば、全く問題のないレベルである。
<実施の形態3>
図11は本発明の波長合分波用光ファイバカプラの第3の実施の形態(但し、特許請求の範囲には含まれない。)、ここでは1310nm近傍の上り用の信号光の波長、1490nm近傍の波長の下り用の信号光の波長に加え、1550nm近傍の映像信号伝送用の信号光の波長、1650nm近傍の試験・監視用の信号光の波長、並びに1610nm近傍及び1430nm近傍の新たなサービス用の信号光の波長を合分波可能とした例を示す。
本実施の形態の波長合分波用光ファイバカプラ、例えば7は、図9に示した波長合分波用光ファイバカプラ6において、2×2WDM光ファイバ波長カプラ31の後段に、同様な2×2WDM光ファイバ波長カプラをさらに追加し、2×2WDM光ファイバ波長カプラ33の後段に、同様な2×2WDM光ファイバ波長カプラ、例えば35をさらに追加したものである。
より詳細には、一端側及び他端側がそれぞれ2つのポートを有し、その他端側の2つのポートのうちの一方のポートにおける光の透過波長帯の中心波長が1490nm近傍を含み、他方のポートにおける光の透過波長帯の中心波長が1370nm近傍及び1610nm近傍を含む120nm間隔(240m周期)の透過波長帯を備えた2×2WDM光ファイバ波長カプラ34の一端側の(いずれか一方の)ポートを、2×2WDM光ファイバ波長カプラ31の他端側の他方のポート、即ちBに接続し、一端側及び他端側がそれぞれ2つのポートを有し、その他端側の2つのポートのうちの一方のポートにおける光の透過波長帯の中心波長が1430nm近傍を含み、他方のポートにおける光の透過波長帯の中心波長が1670nm近傍を含む240nm間隔(480nm周期)の透過波長帯を備えた2×2WDM光ファイバ波長カプラ35の一端側の(いずれか一方の)ポートを、2×2WDM光ファイバ波長カプラ33の他端側の他方のポートに接続してなるものである。
本カプラにおける他端側の各ポートP1(1310nm)、P2(1490nm)、P3(1550nm)、P4(1670nm)、P5(1610nm)、P6(1430nm)の結合効率(dB)は、図12に示すようになる。現在の市中光ファイバカプラの作製技術のレベルで、各ポートの中心波長での挿入損失は0.5dB程度以内のものが十分に作製可能である。またP1,P2,P3,P5,P6の各ポートについて結合効率の低下量が0.5dB以内の波長帯域は中心波長から±10nm以上の範囲に及び、低下量が1dBの波長帯域であれば±15nm以上が確保できる。従って、映像信号の割り当て波長域の1539〜1565nmで約1dBの低い挿入損失が実現できる。
また、ポートP1への、上り用の信号光(1480〜1500nm)と、映像信号伝送用の信号光(1539〜1565nm)と、追加サービス用の信号光の波長1(1600〜1620nmを想定)と、追加サービス用の信号光の波長2(1420〜1440mを想定)とのクロストークをそれぞれ15dB程度以上とすることが可能である。また、ポートP4については、試験・監視用の標準的な波長の1650nmでは、結合効率の低下量が1.5dB程度あるが、1650nm波長は通信用に光ファイバ伝送路に入力するわけではなく、定期的なOTDR試験に用いることを考慮すれば、全く問題のないレベルである。
なお、2×2WDM光ファイバ波長カプラ自体が安価であり、かつ本発明で用いる2×2WDM光ファイバ波長カプラは既に作製技術の確立した60nm間隔、120nm間隔、240nm間隔に限定されるので、実施の形態1乃至3で述べた構成(図7,9,11)の波長合分波用光ファイバカプラを、最初から通信局内の全ての光MCに配置してもコスト面での増大はごくわずかであるが、当初は図6に示した2×2WDM光ファイバ波長カプラを用いておき、特定のユーザに対してのみ、コネクタ接続などによって、そのポートA,Bの後段に120nm間隔や240nm間隔の2×2WDM光ファイバ波長カプラを適宜挿入し、実施の形態1乃至3の構成とすることも可能である。
<実施の形態4>
図13は本発明の光波長多重通信ネットワーク及びその使用波長の追加方法の第1の実施の形態(但し、特許請求の範囲には含まれない。)を示すもので、ここでは1310nm近傍及び1490nm近傍の2波長と、試験・監視用の1650nm近傍の波長が用いられている光波長多重通信ネットワークにおいて、新たに1550nm近傍の映像信号伝送用の波長を追加するような場合を想定している。なお、通信局1側には、既に、1490nm近傍の1波長を送信信号光の波長とする送信器(光源)26、1310nm近傍の1波長を受信信号光の波長とする受信器27とともに、これらの上りと下りの信号光を合分波するための図6に示した2×2WDM光ファイバ波長カプラからなるWDMフィルタを備えた光MC17と、光分岐モジュール20を介して光ファイバ伝送路3に接続されたOTRD19とが実装されているものとする。
このような場合は、実施の形態1で説明したように、図6に示した2×2WDM光ファイバ波長カプラ31の他端側の一方のポートに2×2WDM光ファイバ波長カプラ32の一端側の(いずれか一方の)ポートを接続して、全体として図7に示した波長合分波用光ファイバカプラ5を通信局1側の光MC17内に実装し、そのポートP1に受信器27を接続し、ポートP2に送信器26を接続し、ポートP3に映像信号伝送用のV−OLT15を接続すれば良い。
既に述べたように、図7に示した波長合分波用光ファイバカプラ5では、ポートP3の映像信号の割り当て波長域で約1dBの低い挿入損失を実現できる。また、ポートP1への、上り用の信号光(1480〜1500nm)と映像信号伝送用の信号光(1539〜1565nm)とのクロストークを15dB程度以上とすることが可能である。従って、映像信号伝送用の波長を追加する際、図4に示したような、新たに光パワー2分岐用のスプリッタや別のWDMフィルタを用いる方法と比べて、3dB程度以上も光信号に与える損失を低減することができる。その結果、伝送特性の劣化による故障を防ぎ、映像サービス提供を容易に実現できる。また、映像信号伝送用の波長は1つに限定されず、ポートP3に合波用のWDMフィルタを追加接続することによって、前記波長帯(1539〜1565nm)の中から、2波長以上を追加することも可能である。
また、図13のネットワーク構成では、図1のような構成とは異なり、通信局と各ユーザ宅の光MCの間には挿入損失の大きな多分岐の光パワースプリッタが存在しない。従って、追加する映像信号の光パワーの光ファイバ伝送路3への入力値を大きな値に設定する必要はなく、波長合分波用光ファイバカプラ5への入力の前段に光減衰器などを挿入し、入力値を適切に調節することも可能で、光パワーの大入力時に発生し易い非線形光学効果による信号劣化を抑制できる。また、1550nm帯の映像信号については、波長合分波用光ファイバカプラ5とV−OLT15との間に光パワー分岐カプラを適宜挿入しても良い。また、この調整によって、ユーザ宅側の光MC内のWDMフィルタ(図13では記載を省略)のクロストークの性能の要求条件を緩和し、図1の構成でユーザ宅側に用いられるようなものよりも低いスペックのWDMフィルタを用いることも可能になる。
以上に述べたように、本実施の形態のネットワーク構成を用いることで、ポイント・ツウ・ポイントの通信システムにおいて、十分な伝送帯域を確保できるという利点を確保しつつ、図2に示した標準化波長配置に準拠した条件で、特定のユーザへのサービスの追加や変更を容易に実現することができる。
<実施の形態5>
図14は本発明の光波長多重通信ネットワーク及びその使用波長の追加方法の第2の実施の形態を示すもので、ここでは1310nm近傍及び1490nm近傍の2波長が用いられている光波長多重通信ネットワークにおいて、新たに試験・監視用の1650nm近傍の波長と、1550nm近傍の映像信号伝送用の波長を追加するような場合を想定している。なお、通信局1側には、既に、1490nm近傍の1波長を送信信号光の波長とする送信器(光源)26、1310nm近傍の1波長を受信信号光の波長とする受信器27とともに、これらの上りと下りの信号光を合分波するための図6に示した2×2WDM光ファイバ波長カプラからなるWDMフィルタを備えた光MC17が実装されているものとする。
このような場合は、実施の形態2で説明したように、図6に示した2×2WDM光ファイバ波長カプラ31の他端側の一方のポートに2×2WDM光ファイバ波長カプラ33の一端側の(いずれか一方の)ポートを接続し、さらに該カプラ33の他端側の一方のポートに2×2WDM光ファイバ波長カプラ32の一端側の(いずれか一方の)ポートを接続して、全体として図9に示した波長合分波用光ファイバカプラ6を通信局1側の光MC17内に実装し、そのポートP1に受信器27を接続し、ポートP2に送信器26を接続し、ポートP3に映像信号伝送用のV−OLT15を接続し、ポートP4にOTDR19を接続すれば良い。
既に述べたように、図9に示した波長合分波用光ファイバカプラ6では、ポートP3の映像信号の割り当て波長域で約1dBの低い挿入損失が実現できる。また、ポートP1への、上り用の信号光(1480〜1500nm)と映像信号伝送用の信号光(1539〜1565nm)とのクロストークを15dB程度以上とすることが可能である。従って、映像信号伝送用の波長や試験・監視用の波長を追加する際、図4や図5に示したような、新たに光パワー2分岐用のスプリッタや別のWDMフィルタ、光分岐モジュールを用いる方法と比べて、3〜5dB程度以上も光信号に与える損失を低減することができる。その結果、伝送特性の劣化による故障を防ぎ、映像サービス提供を容易に実現できる。また、映像信号伝送用の波長は1つに限定されず、ポートP3に合波用のWDMフィルタを追加接続することによって、前記波長帯(1539〜1565nm)の中から、2波長以上を追加することも可能である。
また、図14のネットワーク構成では、図1のような構成とは異なり、通信局と各ユーザ宅の光MCの間には挿入損失の大きな多分岐の光パワースプリッタが存在しない。従って、追加する映像信号の光パワーの光ファイバ伝送路3への入力値を大きな値に設定する必要はなく、波長合分波用光ファイバカプラ6への入力の前段に光減衰器などを挿入し、入力値を適切に調節することも可能で、光パワーの大入力時に発生し易い非線形光学効果による信号劣化を抑制できる。また、1550nm帯の映像信号については、波長合分波用光ファイバカプラ6とV−OLT15との間に光パワー分岐カプラを適宜挿入しても良い。また、この調整によって、ユーザ宅側の光MC内のWDMフィルタ(図14では記載を省略)のクロストークの性能の要求条件を緩和し、図1の構成でユーザ宅側に用いられるようなものよりも低いスペックのWDMフィルタを用いることも可能になる。
以上に述べたように、本実施の形態のネットワーク構成を用いることで、ポイント・ツウ・ポイントの通信システムにおいて、十分な伝送帯域を確保できるという利点を確保しつつ、図2に示した標準化波長配置に準拠した条件で、特定のユーザへの試験・監視及びサービスの追加や変更を容易に実現することができる。
<実施の形態6>
図15は本発明の光波長多重通信ネットワーク及びその使用波長の追加方法の第3の実施の形態を示すもので、ここでは1310nm近傍及び1490nm近傍の2波長が用いられている光波長多重通信ネットワークにおいて、新たに試験・監視用の1650nm近傍の波長と、1550nm近傍の映像信号伝送用の波長と、さらに追加サービス用の1610nm近傍及び1430nm近傍の波長(波長1及び波長2)を追加するような場合を想定している。なお、通信局1側には、既に、1490nm近傍の1波長を送信信号光の波長とする送信器(光源)26、1310nm近傍の1波長を受信信号光の波長とする受信器27とともに、これらの上りと下りの信号光を合分波するための図6に示した2×2WDM光ファイバ波長カプラからなるWDMフィルタを備えた光MC17が実装されているものとする。
このような場合は、実施の形態3で説明したように、図6に示した2×2WDM光ファイバ波長カプラ31の他端側の一方のポートに2×2WDM光ファイバ波長カプラ33の一端側の(いずれか一方の)ポートを接続し、該カプラ33の他端側の一方のポートに2×2WDM光ファイバ波長カプラ32の一端側の(いずれか一方の)ポートを接続し、前記2×2WDM光ファイバ波長カプラ31の他端側の他方のポートに2×2WDM光ファイバ波長カプラ34の一端側の(いずれか一方の)ポートを接続し、さらに前記2×2WDM光ファイバ波長カプラ33の他端側の他方のポートに2×2WDM光ファイバ波長カプラ35の一端側の(いずれか一方の)ポートを接続して、全体として図11に示した波長合分波用光ファイバカプラ7を通信局1側の光MC17内に実装し、そのポートP1に受信器27を接続し、ポートP2に送信器26を接続し、ポートP3に映像信号伝送用のV−OLT15を接続し、ポートP4にOTDR19を接続し、さらにポートP5,P6に追加サービス用の送信器21,22をそれぞれ接続すれば良い。
既に述べたように、図11に示した波長合分波用光ファイバカプラ7では、ポートP3の映像信号の割り当て波長域で約1dBの低い挿入損失が実現でき、新たな追加サービス用に対応するポートP5,P6についても同等の低い挿入損失が実現できる。また、ポートP1への、上り用の信号光(1480〜1500nm)と映像信号伝送用の信号光(1539〜1565nm)と追加サービス用の波長1の信号光(1600〜1620nmを想定)と追加サービス用の波長2の信号光(1420〜1440mを想定)とのクロストークをそれぞれ15dB程度以上とすることが可能である。従って、映像信号波長や試験・監視用の波長などの波長を追加する際、図4や図5に示したような、新たに光パワー2分岐用のスプリッタや別のWDMフィルタ、光分岐モジュールを用いる方法と比べて、3〜5dB程度以上も光信号に与える損失を低減することができる。その結果、伝送特性の劣化による故障を防ぎ、映像サービス提供を容易に実現できる。
また、映像信号伝送用の波長は1つに限定されず、ポートP3に合波用のWDMフィルタを追加接続することによって、前記波長帯(1539〜1565nm)の中から、2波長以上を追加することも可能である。また追加サービス用の波長1,2は、必ずしも新しいサービスに割り当てる必要はなく、例えばEthernet信号の伝送速度のアップグレードのために用いても良い。
また、図15のネットワーク構成では、図1のような構成とは異なり、通信局と各ユーザ宅の光MCの間には挿入損失の大きな多分岐の光パワースプリッタが存在しない。従って、追加する映像信号や追加サービス信号の光パワーの光ファイバ伝送路3への入力値を大きな値に設定する必要はなく、波長合分波用光ファイバカプラ7への入力の前段に光減衰器などを挿入し、入力値を適切に調節することも可能で、光パワーの大入力時に発生し易い非線形光学効果による信号劣化を抑制できる。また、1550nm帯の映像信号については、波長合分波用光ファイバカプラ7とV−OLT15との間に光パワー分岐カプラを適宜挿入しても良い。また、この調整によって、ユーザ宅側の光MC内のWDMフィルタ(図15では記載を省略)のクロストークの性能の要求条件を緩和し、図1の構成でユーザ宅側に用いられるようなものよりも低いスペックのWDMフィルタを用いることも可能になる。
以上に述べたように、本実施の形態のネットワーク構成を用いることで、ポイント・ツウ・ポイントの通信システムにおいて、十分な伝送帯域を確保できるという利点を確保しつつ、図2に示した標準化波長配置に準拠した条件で、特定のユーザへの試験・監視及びサービスの追加や変更、あるいは伝送速度のアップグレードを容易に実現することができる。
ところで、実施の形態4,5,6においては、ポートP1へ1310nm以外の他の波長の信号が反射して漏れこむ可能性がある。しかし、本発明の波長合分波用光ファイバカプラのクロストークは15dB程度以上とすることができ、また、一般に光ファイバ伝送路中に用いられる光コネクタ接続点の反射減衰量は30〜40dB程度であり、さらに本発明のネットワーク構成では、前述したようにサービス信号の光パワーを適切に調整できるので、通常の条件では反射光の影響は問題となるレベルではない。但し、伝送路中の使用コネクタの種類などの状況によっては、ポートP1の出力端に1310nm近傍の波長のみが透過するバンドパスフィルタなどを挿入(挿入損失は、一般に1dB程度)してクロストーク性能を向上させ、反射光の漏れ込みの影響を抑制することも可能である。
本発明は、経済的で低損失なWDMフィルタの設計や、サービスの追加や変更が容易な光波長多重通信ネットワークの構築や設計などに利用可能である。
ポイント・ツウ・マルチポイントの光波長多重通信ネットワークの一例を示す構成図 B−PONシステムにおける信号光の波長配置(ITU−T G983.3)を示す説明図 ポイント・ツウ・ポイントの光波長多重通信ネットワークの一例を示す構成図 試験・監視波長及び新たなサービス波長を追加したポイント・ツウ・ポイントの光波長多重通信ネットワークの一例を示す構成図 試験・監視波長及び新たなサービス波長を追加したポイント・ツウ・ポイントの光波長多重通信ネットワークの他の例を示す構成図 本発明の波長合分波用光ファイバカプラの基本的な構成要素を示す構成図 本発明の波長合分波用光ファイバカプラの第1の実施の形態を示す構成図 図7の波長合分波用光ファイバカプラの結合効率特性を示す図 本発明の波長合分波用光ファイバカプラの第2の実施の形態を示す構成図 図9の波長合分波用光ファイバカプラの結合効率特性を示す図 本発明の波長合分波用光ファイバカプラの第3の実施の形態を示す構成図 図11の波長合分波用光ファイバカプラの結合効率特性を示す図 本発明の光波長多重通信ネットワーク及びその使用波長の追加方法の第1の実施の形態を示す構成図 本発明の光波長多重通信ネットワーク及びその使用波長の追加方法の第2の実施の形態を示す構成図 本発明の光波長多重通信ネットワーク及びその使用波長の追加方法の第3の実施の形態を示す構成図
符号の説明
1:通信局、2,2−1〜2−3:ユーザ宅、3,3−1〜3−3:光ファイバ伝送路、4:光パワースプリッタ、5,6,7:波長合分波用光ファイバカプラ、11:B−PON OLT、12:B−PON ONU、13,14,23,25、28:WDMフィルタ、15:V−OLT、16:V−ONU、17,17−1〜17−3,18,18−1〜18−3:光MC、19:OTDR、20:光分岐モジュール、21,22,26:送信器(光源)、24:光パワー2分岐用スプリッタ、27:受信器、29:試験波長遮断フィルタ、31,32,33,34,35:波長合分波用光ファイバカプラ(2×2WDM光ファイバ波長カプラ)。

Claims (2)

  1. 通信局とユーザ宅との間に配置された光ファイバ伝送路と、入力された電気信号を信号光に変換して送信する少なくとも1つの通信局側の送信器と、受信した信号光を電気信号に変換する少なくとも1つの通信局側の受信器と、前記通信局側の送信器からの少なくとも1つの送信信号光及び前記通信局側の受信器への少なくとも1つの受信信号光を前記光ファイバ伝送路の一端に対し波長毎に合分波して入出力する通信局側の光波長合分波手段と、入力された電気信号を信号光に変換して送信する少なくとも1つのユーザ宅側の送信器と、受信した信号光を電気信号に変換する少なくとも1つのユーザ宅側の受信器と、前記ユーザ宅側の送信器からの少なくとも1つの送信信号光及び前記ユーザ宅側の受信器への少なくとも1つの受信信号光を前記光ファイバ伝送路の他端に対し波長毎に合分波して入出力するユーザ宅側の光波長合分波手段とを少なくとも備えてなる光波長多重通信ネットワークであって、前記通信局側の光波長合分波手段は、一端側が少なくとも1つのポートを有し、他端側が2つのポートを有し、該他端側の2つのポートのうちの一方のポートにおける光の透過波長帯の中心波長が1310nm近傍、1430nm近傍、1550nm近傍及び1670nm近傍を含み、他方のポートにおける光の透過波長帯の中心波長が1370nm近傍、1490nm近傍及び1610nm近傍を含む60nm間隔(120nm周期)の透過波長帯を備えた第1の波長合分波用光ファイバカプラを少なくとも具備し、通信局側の一の送信器からの送信信号光の波長として1490nm近傍の1波長を用いるとともに、通信局側の一の受信器への受信信号光の波長として1310nm近傍の1波長を用いてなる光波長多重通信ネットワークにおける使用波長の追加方法において、
    一端側が少なくとも1つのポートを有し、他端側が2つのポートを有し、該他端側の2つのポートのうちの一方のポートにおける光の透過波長帯の中心波長が1310nm近傍及び1550nm近傍を含み、他方のポートにおける光の透過波長帯の中心波長が1430nm近傍及び1670nm近傍を含む120nm間隔(240nm周期)の透過波長帯を備えた第2の波長合分波用光ファイバカプラの一端側のポートを、前記第1の波長合分波用光ファイバカプラの他端側の一方のポートに接続し、
    一端側が少なくとも1つのポートを有し、他端側が2つのポートを有し、該他端側の2つのポートのうちの一方のポートにおける光の透過波長帯の中心波長が1310nm近傍を含み、他方のポートにおける光の透過波長帯の中心波長が1550nm近傍を含む240nm間隔(480nm周期)の透過波長帯を備えた第3の波長合分波用光ファイバカプラの一端側のポートを、前記第2の波長合分波用光ファイバカプラの他端側の一方のポートに接続し、
    前記第2の波長合分波用光ファイバカプラの他端側の2つのポートのうちの他方のポートを介して1670nm近傍の1波長からなる光ファイバ伝送路の試験・監視用の信号光を入出力させ、前記第3の波長合分波用光ファイバカプラの他端側の2つのポートのうちの一方のポートから前記通信局側の一の受信器への1310nm近傍の受信信号光を出力させるとともに、他方のポートに1550nm近傍の少なくとも1つの波長からなる映像信号伝送用の信号光を入力する
    ことを特徴とする光波長多重通信ネットワークにおける使用波長の追加方法。
  2. 請求項に記載の光波長多重通信ネットワークにおける使用波長の追加方法において、
    前記に加え、
    一端側が少なくとも1つのポートを有し、他端側が2つのポートを有し、該他端側の2つのポートのうちの一方のポートにおける光の透過波長帯の中心波長が1490nm近傍を含み、他方のポートにおける光の透過波長帯の中心波長が1370nm近傍及び1610nm近傍を含む120nm間隔(240nm周期)の透過波長帯を備えた第4の波長合分波用光ファイバカプラの一端側のポートを、前記第1の波長合分波用光ファイバカプラの他端側の他方のポートに接続し、
    一端側が少なくとも1つのポートを有し、他端側が2つのポートを有し、該他端側の2つのポートのうちの一方のポートにおける光の透過波長帯の中心波長が1430nm近傍を含み、他方のポートにおける光の透過波長帯の中心波長が1670nm近傍を含む240nm間隔(480nm周期)の透過波長帯を備えた第5の波長合分波用光ファイバカプラの一端側のポートを、前記第2の波長合分波用光ファイバカプラの他端側の他方のポートに接続し、
    前記第3の波長合分波用光ファイバカプラの他端側の2つのポートのうちの一方のポートから前記通信局側の一の受信器への1310nm近傍の受信信号光を出力させるとともに、他方のポートに1550nm近傍の少なくとも1つの波長からなる映像信号伝送用の信号光を入力し、前記第4の波長合分波用光ファイバカプラの他端側の2つのポートのうちの一方のポートに前記通信局側の一の送信器からの1490nm近傍の送信信号光を入力し、前記第5の波長合分波用光ファイバカプラの他端側の2つのポートのうちの他方のポートを介して1670nm近傍の1波長からなる光ファイバ伝送路の試験・監視用の信号光を入出力させ、
    さらに、前記第4の波長合分波用光ファイバカプラの他端側の2つのポートのうちの他方のポートに1610nm近傍の1波長からなる通信局側の他の送信器からの送信信号光を入力し、もしくは前記第5の波長合分波用光ファイバカプラの他端側の2つのポートのうちの一方のポートに1430nm近傍の1波長からなる通信局側の更に他の送信器からの送信信号光を入力する、
    あるいは、前記第4の波長合分波用光ファイバカプラの他端側の2つのポートのうちの他方のポートに1610nm近傍の1波長からなる通信局側の他の送信器からの送信信号光を入力し、かつ前記第5の波長合分波用光ファイバカプラの他端側の2つのポートのうちの一方のポートに1430nm近傍の1波長からなる通信局側の更に他の送信器からの送信信号光を入力する
    ことを特徴とする光波長多重通信ネットワークにおける使用波長の追加方法。
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