JP4427403B2 - 表面ゼオライト層付き壁装材および表面多孔質物体層付き壁装材 - Google Patents

表面ゼオライト層付き壁装材および表面多孔質物体層付き壁装材 Download PDF

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Description

本発明は、表面にゼオライト層を形成した表面ゼオライト層付き壁装材、および、表面に多孔質物体層(例えば珪藻土・炭・セピオライト・珪酸カルシウム・カオリン・バーミキュライト・クリストバライト・パーライト・またはアタパルジャイトなどの層)を形成した表面多孔質物体層付き壁装材に関する。
この壁装材とは、例えば壁紙などに用いられる紙・布・寒冷紗・合成樹脂膜・断熱性膜または不織布のうちから選択したどれか1種類の可撓性を有するシート状のもの、あるいは、壁材・天井材・野地板・床材・板状断熱材・梱包用板状資材・鉄系金属板・非鉄系金属板・または産業用板状資材のうちから選択したどれか1種類の保形性を有する板状のものを意味する。
[従来の技術]
前記表面ゼオライト層付き壁装材として、従来技術では次のものがある。
シート状の壁紙本体に人工ゼオライトを吸着積層させたものである。
(特開2001−336095号公報)
[従来技術の問題点]
上記従来技術では、次の問題がある。
周知のように、ゼオライトの特性としては、(1)低湿度雰囲気下での吸湿・放湿による湿度調整機能・結露防止機能、および、(2)空気中のホルムアルデヒドガスやメチルメルカブタンガスなどの有害化学物質の吸着による脱臭機能を有する点で優れている。
しかし、ゼオライトは無機多孔質材料であるため、前記有害化学物質の吸着能力には限界があるため、居住空間における有害化学物質を長時間・長期間に亙って十分には除去できなくなることがある。
特開2001−336095号公報
本発明の課題は、次のようにすることにある。
(イ).ゼオライトに光触媒を組合わせることにより、空気中の有害化学物質の分解除去性能を高める。
(ロ).微弱な紫外線が存在する所では、酸化チタンにより、空気中の有害化学物質の分解除去性能を更に高める。
(ハ).マイナスイオン発生物質が空気中に存在する微粒子をマイナスイオン化することで、 (1)心身のリラックス効果、 (2)脱臭作用、 (3)抗菌作用、 が同時に得られる。
(ニ).表層用の接着剤と酸化チタンが直接接触しないようにする事により、酸化チタンの分解能力により接着剤が分解される事を無くして、酸化チタンの脱落を長期間に亙って防止して、その耐久性を高める。
(ホ).室内環境汚染物質であるホルムアルデヒドや臭気成分を特異的に吸着する特性に特に優れさせる事により、室内の空気環境の浄化を強力に良好に行わせる。
(ヘ).造粒型ゼオライトは、ゼオライト自身の数オングストローム単位のミクロな細孔と、造粒同士間の数μmオーダーのマクロな細孔とを併せ持つ多孔質材料にする事により、通気性能を高める事と比表面積を広げる事とを両立させて、室内環境汚染物質であるホルムアルデヒドや臭気成分などの有害化学物質の吸着性能を十分に高める。
(ト).有害化学物質の吸着能力・調湿能力を高める事と、表面ゼオライト層付き壁装材の施工性および景観を良くすると共に、基材との剥離などを生じ難くする事とを、両立させる。
(チ).光触媒が表層用の接着剤の表面から露出する確率を高める事により、空気中の有害化学物質と接触して分解作用ができる光触媒の有効比率を大きくして、光触媒作用の効率および能力を高める。
(リ).光触媒の分解活性の能力を十分に高める。
(ヌ).本発明の構成要素である前記粉粒状のゼオライトの代わりに、 これを含む上位概念としての粉粒状の多孔質物体を用いた場合、 または、この粉粒状の多孔質物体に下位概念として含まれる珪藻土・炭・セピオライト・珪酸カルシウム・カオリン・バーミキュライト・クリストバライト・パーライト・およびアタパルジャイトの合計9種類の物質の中から任意に選択した、1種類の混合物の粉粒状多孔質物体を用いた場合、 あるいは、これらのゼオライト・珪藻土・炭・セピオライト・珪酸カルシウム・カオリン・バーミキュライト・クリストバライト・パーライト・およびアタパルジャイトの合計10種類の物質の中から任意に選択した、複数種類の物質の組合せを含むものを主成分とするものの混合物の粉粒状多孔質物体を用いた場合においても、 上記課題(イ)から(リ)までを達成する。
本発明の表面ゼオライト層付き壁装材は、上記課題を解決するために、例えば図1−図6に示すように、次のように構成したことを特徴とする。
図1は本発明の表面ゼオライト層付き壁装材の実施形態1を示し、表面ゼオライト層付き壁装材の左右に連続する一部分の縦断正面図である。図2は図1のII部拡大図。図3は図1・図2の表面ゼオライト層付き壁装材の製造途中の状態を示し、図2に対応する要部拡大正面図。図4は図1・図2の表面ゼオライト層付き壁装材の製造工程を示す製造装置の正面図である。
図5は本発明の表面ゼオライト層付き壁装材の実施形態2を示し、図2のV部の拡大図である。
図6は本発明の表面ゼオライト層付き壁装材の実施形態3を示し、図2のV部の拡大図である。
○ 請求項1の発明. 図1・図2、図5、または図6参照.
基材(1)の表面に粉状または粒状のゼオライト(2)…を固着してゼオライト層(3)を形成する。このゼオライト層(3)を形成する粉粒状のゼオライト(2)…の表面に光触媒(4)を固着して光触媒層(5)を形成する。
この光触媒層(5)を形成する光触媒(4)…にも、前記ゼオライト層(3)を形成する粉粒状のゼオライト(2)…にも、大気中の空気が自由に接触し得るように構成した、 ことを特徴とする。
○ 請求項2の発明. 図1・図2、図5、または図6参照.
請求項2の発明は、上記請求項1の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記光触媒層(5)を形成する光触媒(4)…は酸化チタン(6)…を主成分とする、 ことを特徴とする。
○ 請求項3の発明. 図1・図2、図5、または図6参照.
請求項3の発明3は、上記請求項1または2の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記基材(1)・ゼオライト(2)および光触媒(4)のうちの少なくとも1つに、マイナスイオン発生物質(10)であるモナザイト・石英斑岩およびトルマリンのうちの少なくとも1つを添加した、 ことを特徴とする。
○ 請求項4の発明. 図5参照.
請求項4の発明は、上記請求項1・2または3の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記光触媒層(5)を形成する光触媒(4)…は、前記ゼオライト層(3)を形成する粉粒状のゼオライト(2)…の表面に固着する前に、その表面に予め繊維状の無機材料製の離間材(7)…を被覆させておく。 この離間材(7)…を介して各光触媒(4)…をゼオライト(2)…の表面に塗着の表層用の接着剤(14)に対して、直接接触しない状態に固着した、 ことを特徴とする。
○ 請求項5の発明. 図1・図2、図5、または図6参照.
請求項5の発明は、上記請求項1−4のうちのどれか1項の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記ゼオライト層(3)を形成する各ゼオライト(2)…は、モルデナイト、クリノプチロライト、人工ゼオライト、または合成ゼオライトの、単体または混合物から成る、 ことを特徴とする。
○ 請求項6の発明. 図1・図2、図5、または図6参照.
請求項6の発明は、上記請求項1−5のうちのどれか1項の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記ゼオライト層(3)を形成する各ゼオライト(2)…は、ゼオライトを粉砕したものに粉末パルプとバインダを混合させて造粒した造粒形ゼオライトから成る、 ことを特徴とする。
○ 請求項7の発明. 図1・図2参照.
請求項7の発明は、上記請求項1−6のうちのどれか1項の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記基材(1)は、紙・布・寒冷紗・合成樹脂膜・断熱性膜または不織布のうちから選択したどれか1種類の可撓性を有する膜状基材(8)から成る、 ことを特徴とする。
○ 請求項8の発明. 図1・図2参照.
請求項8の発明は、上記請求項1−6のうちのどれか1項の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記基材(1)は、壁材・天井材・野地板・床材・板状断熱材・梱包用板状資材・鉄系金属板・非鉄系金属板・または産業用板状資材のうちから選択したどれか1種類の保形性を有する板状基材(9)から成る、 ことを特徴とする。
○ 請求項9の発明. 図1・図2、図5、または図6参照.
請求項9の発明は、上記請求項1−8のうちのどれか1項の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記ゼオライト層(3)を形成する粉粒状の各ゼオライト(2)…は、その粒度が1/1000−12mmのゼオライトから成る、 ことを特徴とする。
○ 請求項10の発明. 図1・図2・図3・図4参照.
請求項10の発明は、上記請求項1−9のうちのどれか1項の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記基材(1)の表面に基層用の接着剤(12)を塗布して基層接着剤層(13)を形成し、この基層接着剤層(13)上に前記粉粒状のゼオライト(2)…を散布してゼオライト層(3)を形成する。 この粉粒状のゼオライト(2)の表面に表層用の接着剤(14)を塗布して表層接着剤層(15)を形成し、この表層接着剤層(15)上に前記光触媒(4)が水中に分散されたものを吹き付けて光触媒層(5)を形成する。
この基材(1)上に基層接着剤層(13)・ゼオライト層(3)・表層接着剤層(15)および光触媒層(5)が順に形成されたものを乾燥させることにより、基材(1)の表面に粉粒状のゼオライト(2)…を基層用の接着剤(12)で接着するとともに、粉粒状のゼオライト(2)…の表面に光触媒(4)を表層用の接着剤(14)で接着する。 この表層用の接着剤(14)は、粉粒状のゼオライト(2)…の表面および光触媒(4)…の表面のうちの一部のみを覆うが、その残部を覆わないように構成した、 ことを特徴とする。
○ 請求項11の発明.
請求項11の発明は、上記請求項10の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記表層用の接着剤(14)は水溶性の接着剤(14)から成る。この水溶性の接着剤(14)を前記粉粒状のゼオライト(2)の表面に塗布して水溶性の表層接着剤層(15)を形成する。この水溶性の表層接着剤層(15)の表面に光触媒(4)の懸濁水を吹き付けて光触媒層(5)を形成する。
前記水溶性の表層接着剤層(15)への光触媒(4)の懸濁水の塗布量は10−200ml/mの範囲内に設定し、水溶性の表層接着剤層(15)への光触媒の付着量は1−10g/mの範囲内に設定した、 ことを特徴とする。
○ 請求項12の発明. 図1・図2、図5、または図6参照.
請求項12の発明は、上記請求項1−11のうちのどれか1項の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする表面多孔質物体層付き壁装材である。
前記粉粒状のゼオライト(2)は、これを含む上位概念としての粉粒状の多孔質物体(2)に変更し、 そして、前記ゼオライト層(3)は多孔質物体層(3)に変更した、
ことを特徴とする表面多孔質物体層付き壁装材。
○ 請求項13の発明. 図1・図2、図5、または図6参照.
請求項13の発明は、上記請求項12の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記粉粒状の多孔質物体(2)としては、珪藻土・炭・セピオライト・珪酸カルシウム・カオリン・バーミキュライト・クリストバライト・パーライト・およびアタパルジャイトの合計9種類の物質の中から任意に選択した、1種類の物質を主成分とする粉粒状多孔質物体から成る、
ことを特徴とする表面多孔質物体層付き壁装材。
○ 請求項14の発明. 図1・図2、図5、または図6参照.
請求項14の発明は、上記請求項12の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記粉粒状の多孔質物体(2)は珪藻土を主成分とするものから成る、
ことを特徴とする表面多孔質物体層付き壁装材。
○ 請求項15の発明. 図1・図2、図5、または図6参照.
請求項15の発明は、上記請求項12の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記粉粒状の多孔質物体(2)は炭を主成分とするものから成る、
ことを特徴とする表面多孔質物体層付き壁装材。
○ 請求項16の発明. 図1・図2、図5、または図6参照.
請求項16の発明は、上記請求項12の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記粉粒状の多孔質物体(2)はセピオライトを主成分とするものから成る、
ことを特徴とする表面多孔質物体層付き壁装材。
○ 請求項17の発明. 図1・図2、図5、または図6参照.
請求項17の発明は、上記請求項12の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記粉粒状の多孔質物体(2)は珪酸カルシウムを主成分とするものから成る、
ことを特徴とする表面多孔質物体層付き壁装材。
○ 請求項18の発明. 図1・図2、図5、または図6参照.
請求項18の発明は、上記請求項12の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記粉粒状の多孔質物体(2)はカオリンを主成分とするものから成る、
ことを特徴とする表面多孔質物体層付き壁装材。
○ 請求項19の発明. 図1・図2、図5、または図6参照.
請求項19の発明は、上記請求項12の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記粉粒状の多孔質物体(2)はバーミキュライトを主成分とするものから成る、
ことを特徴とする表面多孔質物体層付き壁装材。
○ 請求項20の発明. 図1・図2、図5、または図6参照.
請求項20の発明は、上記請求項12の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記粉粒状の多孔質物体(2)としては、ゼオライト・珪藻土・炭・セピオライト・珪酸カルシウム・カオリン・バーミキュライト・クリストバライト・パーライト・およびアタパルジャイトの合計10種類の物質の中から任意に選択した、複数種類の物質の組合せを含むものを主成分とするものの混合物の粉粒状多孔質物体から成る、
ことを特徴とする表面多孔質物体層付き壁装材。
○ 請求項21の発明. 図1・図2、図5、または図6参照.
請求項21の発明は、上記請求項20の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記粉粒状の多孔質物体(2)としては、少なくともゼオライトと珪藻土との2種類の物質を含むものを主成分とするものの混合物の粉粒状多孔質物体から成る、
ことを特徴とする表面多孔質物体層付き壁装材。
○ 請求項22の発明. 図1・図2、図5、または図6参照.
請求項22の発明は、上記請求項20の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記粉粒状の多孔質物体(2)としては、少なくともゼオライトとセピオライトとの2種類の物質を含むものを主成分とするものの混合物の粉粒状多孔質物体から成る、
ことを特徴とする表面多孔質物体層付き壁装材。
○ 請求項23の発明. 図1・図2、図5、または図6参照.
請求項23の発明は、上記請求項20の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記粉粒状の多孔質物体(2)としては、少なくともゼオライトとバーミキュライトとの2種類の物質を含むものを主成分とするものの混合物の粉粒状多孔質物体から成る、
ことを特徴とする表面多孔質物体層付き壁装材。
○ 請求項24の発明. 図1・図2、図5、または図6参照.
請求項24の発明は、上記請求項20の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記粉粒状の多孔質物体(2)としては、少なくとも珪藻土とセピオライトとの2種類の物質を含むものを主成分とするものの混合物の粉粒状多孔質物体から成る、
ことを特徴とする表面多孔質物体層付き壁装材。
○ 請求項25の発明. 図1・図2、図5、または図6参照.
請求項25の発明は、上記請求項20の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記粉粒状の多孔質物体(2)としては、少なくとも珪藻土とバーミキュライトとの2種類の物質を含むものを主成分とするものの混合物の粉粒状多孔質物体から成る、
ことを特徴とする表面多孔質物体層付き壁装材。
○ 請求項26の発明. 図1・図2、図5、または図6参照.
請求項26の発明は、上記請求項20の発明において、次の特徴構成を追加したことを特徴とする。
前記粉粒状の多孔質物体(2)としては、少なくともセピオライトとバーミキュライトとの2種類の物質を含むものを主成分とするものの混合物の粉粒状多孔質物体から成る、
ことを特徴とする表面多孔質物体層付き壁装材。
本発明の表面ゼオライト層付き壁装材は、つぎの効果を奏する。
○ 請求項1の発明. 図1・図2、図5、図6、図7・図8・図9参照.
[ 効果イ. ゼオライト(2)…に光触媒(4)…を組合わせることにより、空気中の有害化学物質の分解除去性能を高める。 ]
請求項1の発明は、つぎの特徴構成を有する。
基材(1)の表面に粉状または粒状のゼオライト(2)…を固着してゼオライト層(3)を形成し、このゼオライト層(3)を形成する粉粒状のゼオライト(2)…の表面に光触媒(4)を固着して光触媒層(5)を形成する。 この光触媒層(5)を形成する光触媒(4)…にも、前記ゼオライト層(3)を形成する粉粒状のゼオライト(2)…にも、大気中の空気が自由に接触し得るように構成した。
この特徴構成から、ゼオライト(2)は無機多孔質材料であるため、化学物質の吸着作用を有する。しかしながら、この吸着能力には限界がある。また、特異的に強く吸着する化学物質もあれば、一旦吸着してもすぐに離脱してしまう物質もある。このため、居住空間における有害化学物質の除去を目的とした場合、即効性と持続性との両面から、有害物質を吸着する能力と分解する能力とを併せ持つ必要性がある。
一方、光触媒(4)は、身近に存在する光のエネルギーを吸収して、その有害物質の分解能力を発現させることが可能である。
図7は空気中の有害化学物質の分解除去特性曲線図であり、特性曲線Aはゼオライトのみの場合の吸着特性を、特性曲線Bは本請求項1に係るゼオライトに光触媒を組合わせた場合の分解除去特性を示す。特性曲線Cは特性曲線Bの分解生成物である。
図8は空気中のホルムアルデヒドガスの分解除去特性曲線図であり、特性曲線Aは光触媒のみの場合の分解除去特性を示し、特性曲線Bは本請求項1に係るゼオライトに光触媒を組み合わせた場合の分解除去特性を示す。
図9は空気中のメチルメルカブタンガスの分解除去特性曲線図であり、特性曲線Aは光触媒のみの場合の分解除去特性を示し、特性曲線Bは本請求項1に係るゼオライトに光触媒を組合わせた場合の分解除去特性を示す。
これらの図7・図8・図9に示すように、本請求項1の発明は、ゼオライト(2)…に光触媒(4)…を組合わせることにより、空気中の有害化学物質の分解除去性能を高めることができたのである。
○ 請求項2の発明. 図1・図2、図5、図6、図10参照.
請求項2の発明は、上記請求項1の発明の[効果イ]に加えて、つぎの効果を奏する。
[ 効果ロ. 微弱な紫外線が存在する所では、酸化チタンにより、空気中の有害化学物質の分解除去性能を更に高める。 ]
請求項2の発明は、つぎの特徴構成を有する。
請求項1の発明に記載の表面ゼオライト層付き壁装材において、 前記光触媒層(5)を形成する光触媒(4)…は酸化チタン(6)…を主成分とする。
この特徴構成から、酸化チタン(6)は室内等に含まれる微量な紫外線において、その分解能を発現することが可能である。また、酸化チタン(6)は食品添加剤や塗料等に用いられるなどして、無害で安定な物質である。ここで用いる酸化チタン(6)は化学物質の分解能力に優れたものである。すなわち、アナターゼ型とルチル型が共存した結晶構造を有し、かつ結晶性が高いことが好ましい。
光触媒機能を有する酸化物半導体としては、酸化鉄、酸化銅、および酸化タングステンなども挙げられるが、これらと比べて酸化チタンのほうが空気中の有害化学物質の分解除去性能が高い。
例えば、図10は各種の光触媒物質の有害化学物質の分解率特性曲線図であり、特性曲線Aは酸化銅、Bは酸化タングステン、Cは酸化鉄の各場合を示し、特性曲線Dは本請求項2の発明に係る酸化チタンの場合を示す。
○ 請求項3の発明. 図1・図2、図5、図6参照.
請求項3の発明は、上記請求項1の発明の[効果イ]に加えて、つぎの効果を奏する。
[ 効果ハ. マイナスイオン発生物質(10)が空気中に存在する酸素や水をマイナスイオン化することで、 (1)心身のリラックス効果、 (2)脱臭作用、 (3)抗菌作用、 が同時に得られる。 ]
請求項3の発明は、つぎの特徴構成を有する。
請求項1または2に記載の表面ゼオライト層付き壁装材において、
前記基材(1)・ゼオライト(2)および光触媒(4)のうちの少なくとも1つに、マイナスイオン発生物質(10)であるモナザイト・石英斑岩およびトルマリンのうちの少なくとも1つを添加した。
この特徴構成から、上記マイナスイオン発生物質(10)が空気中に存在する酸素や水をマイナスイオン化することで、 (1)心身のリラックス効果、 (2)脱臭作用、 (3)抗菌作用、 が同時に得られる。
○ 請求項4の発明. 図5参照.
請求項4の発明は、上記請求項1の発明の[効果イ]に加えて、つぎの効果を奏する。
[ 効果ニ. 表層用の接着剤(14)と酸化チタン(6)が直接接触しないため、酸化チタン(6)の分解能力により接着剤が分解される事が無くなり、接着剤(14)および基材(1)の劣化を長期間に亙って防止して、その耐久性を高めることができる。 ]
請求項4の発明は、つぎの特徴構成を有する。
請求項1・2または3の発明において、 前記光触媒層(5)を形成する光触媒(4)…は、前記ゼオライト層(3)を形成する粉粒状のゼオライト(2)…の表面に固着する前に、その表面に予め繊維状の無機材料製の離間材(7)…を被覆させておく。 この離間材(7)…を介して各光触媒(4)…をゼオライト(2)…の表面に塗着の表層接着剤(15)に対して、直接接触しない状態に固着した。
この特徴構成から、酸化チタン(6)の表面を無機材料製の離間材(7)で被覆することにより、表層用の接着剤(14)と酸化チタン(6)が直接接触しないため、酸化チタン(6)の分解能力により接着剤が分解される事が無くなり、接着剤(14)および基材(1)の劣化を長期間に亙って防止して、その耐久性を高めることができる。
○ 請求項5の発明. 図1・図2、図5、図6参照.
請求項5の発明は、上記請求項1の発明の[効果イ]に加えて、つぎの効果を奏する。
[ 効果ホ. ゼオライト(2)は室内環境汚染物質であるホルムアルデヒドや臭気成分を特異的に吸着する特性に特に優れているため、室内の空気環境の浄化を強力に良好に行える。 ]
請求項5の発明は、つぎの特徴構成を有する。
請求項1−4のうちのどれか1項の発明において、 前記ゼオライト層(3)を形成する各ゼオライト(2)…は、モルデナイト、クリノプチロライト、人工ゼオライト、または合成ゼオライトの、単体または混合物から成る。
この特徴構成から、前記ゼオライト層(3)を形成する各ゼオライト(2)…は、主にシリカとアルミナから構成されている多孔質材料であり、数オングストローム単位の細孔を有する骨格構造からなる結晶である事、および、これらの結晶粒子が凝集して粉粒体を形成して、結晶凝縮間の空隙100nm付近の細孔も併せ持っている事から、室内環境汚染物質であるホルムアルデヒドや臭気成分を特異的に吸着する特性に特に優れているため、室内の空気環境の浄化を強力に良好に行える。
○ 請求項6の発明. 図1・図2、図5、図6参照.
請求項6の発明は、上記請求項1の発明の[効果イ]に加えて、つぎの効果を奏する。
[ 効果ヘ. 造粒型ゼオライト(2)は、ゼオライト自身の数オングストローム単位のミクロな細孔と、造粒同士間の数μmオーダーのマクロな細孔とを併せ持つ多孔質材料となるため、通気性能を高める事と比表面積を広げる事とを両立させて、室内環境汚染物質であるホルムアルデヒドや臭気成分などの有害化学物質の吸着性能を十分に高めることができる。 ]
請求項6の発明は、つぎの特徴構成を有する。
請求項1−5のうちのどれか1項の発明において、 前記ゼオライト層(3)を形成する各ゼオライト(2)…は、ゼオライトを粉砕したものに粉末パルプとバインダを混合させて造粒した造粒形ゼオライトから成る。
この特徴構成から、造粒型ゼオライト(2)…はゼオライト(2)…を造粒することにより、一定の径を持つ多孔質材料を均一に基材(1)上に接着することが可能となり、意匠性が確立できるうえ、造粒同士間に数μmオーダーの空隙を十分にもたせた材料であるため、柔軟性および切断性が向上し、加工特性が良くなる。
しかも、造粒型ゼオライト(2)…は、ゼオライト自身の数オングストローム単位のミクロな細孔と、造粒同士間の数μmオーダーのマクロな細孔とを併せ持つ多孔質材料となるため、通気性能を高める事と比表面積を広げる事とを両立させて、室内環境汚染物質であるホルムアルデヒドや臭気成分などの有害化学物質の吸着性能を十分に高めることができる。
○ 請求項9の発明. 図1・図2、図5、図6参照.
請求項9の発明は、上記請求項1の発明の[効果イ]に加えて、つぎの効果を奏する。
[ 効果ト. 有害化学物質の吸着能力・調湿能力を高める事と、表面ゼオライト層付き壁装材の施工性および景観を良くすると共に、基材(1)との剥離などを生じ難くする事とを、両立させることができる。 ]
請求項9の発明は、つぎの特徴構成を有する。
請求項1−8のうちのどれか1項の発明において、
前記ゼオライト層(3)を形成する粉粒状の各ゼオライト(2)…は、その粒度が1/1000−12mmのゼオライトから成る。
この特徴構成から、粉粒状の各ゼオライト(2)…は、1/1000mm以下の粒径である場合の有害化学物質の吸着能力・調湿能力が低くなる問題と、12mm以上である場合の表面ゼオライト層付き壁装材の表面の凹凸が大きくなって、施工性および景観が悪くなると共に、基材(1)との剥離などが生じ易くなる問題との両方を無くすことができることにより、有害化学物質の吸着能力・調湿能力を高める事と、表面ゼオライト層付き壁装材の施工性および景観を良くすると共に、基材(1)との剥離などを生じ難くする事とを、両立させることができる。
○ 請求項10の発明. 図1・図2・図3・図4参照.
請求項10の発明は、上記請求項1の発明の[効果イ]に加えて、つぎの効果を奏する。
[ 効果チ. 光触媒(4)…が表層用の接着剤(14)の表面から露出する確率が高くなって、空気中の有害化学物質と接触して分解作用ができる光触媒(4)…の有効比率が大きくなるので、光触媒作用の効率および能力を高めることができる。 ]
請求項10の発明は、つぎの特徴構成を有する。
請求項1−9のうちのどれか1項の発明において、 前記基材(1)の表面に基層用の接着剤(12)を塗布して基層接着剤層(13)を形成する。この基層接着剤層(13)上に前記粉粒状のゼオライト(2)…を散布してゼオライト層(3)を形成する。
この粉粒状のゼオライト(2)の表面に表層用の接着剤(14)を塗布して表層接着剤層(15)を形成し、この表層接着剤層(15)上に前記光触媒(4)が水中に分散されたものを吹き付けて光触媒層(5)を形成する。
この基材(1)上に基層接着剤層(13)・ゼオライト層(3)・表層接着剤層(15)および光触媒層(5)が順に形成されたものを乾燥させることにより、基材(1)の表面に粉粒状のゼオライト(2)…を基層用の接着剤(12)で接着するとともに、粉粒状のゼオライト(2)…の表面に光触媒(4)を表層用の接着剤(14)で接着する。
この表層用の接着剤(14)は、分粒状のゼオライト(2)…の表面および光触媒(4)…の表面のうちの一部のみを覆うが、その残部を覆わないように構成した。
この特徴構成から、光触媒(4)…は、表層用の接着剤(14)の内部に埋没する確率が少なくなって、空気中の有害化学物質と接触して分解作用ができなくなる光触媒(4)…の無効比率が小さくなる分だけ、光触媒(4)…が表層用の接着剤(14)の表面から露出する確率が高くなって、空気中の有害化学物質と接触して分解作用ができる光触媒(4)…の有効比率が大きくなるので、光触媒作用の効率および能力を高めることができる。
例えば、図11は酸化チタンでのプロパノールガスの分解によるアセトン生成量特性曲線図であり、特性曲線Aは表層接着剤層(15)へ酸化チタンを練り込んだ場合を示し、特性曲線Bは本請求項10の発明に係る表層接着剤層(15)に光触媒(4)…が水中に分散されたものを吹き付けた場合を示す。
○ 請求項11の発明. 図1・図2・図3・図4参照.
請求項11の発明は、上記請求項1の発明の[効果イ]および請求項10の発明の[効果チ]に加えて、つぎの効果を奏する。
[ 効果リ. 光触媒(4)…の分解活性の能力を十分に高めることができた。 ]
請求項11の発明は、つぎの特徴構成を有する。
請求項10に記載の表面ゼオライト層付き壁装材において、 前記表層用の接着剤(14)は水溶性の接着剤(14)から成る。この水溶性の接着剤(14)を前記粉粒状のゼオライト(2)の表面に塗布して水溶性の接着剤層(15)を形成する。この水溶性の表層接着剤層(15)の表面に光触媒(4)の懸濁水を吹き付けて光触媒層(5)を形成する。
前記水溶性の表層接着剤層(15)への光触媒(4)の懸濁水の塗布量は10−200ml/mの範囲内に設定する。水溶性の表層接着剤層(15)への光触媒の付着量は1−10g/mの範囲内に設定した。
この特徴構成から、表層用の接着剤(14)が水溶性であることを利用し、光触媒(4)…の懸濁水を表層接着剤層(15)の表面に散布して乾燥させた。(光触媒水溶液が散布時に表層接着剤層(15)が溶融する。)ここで散布量および光触媒付着量を詳細に制御し、最も性能が高い条件を見出した。
光触媒(4)…の塗布量が多いと、表層接着剤層(15)が軟化し、この表層接着剤層(15)内部へ光触媒(4)…が埋没してしまう。光触媒(4)…は表層用の接着剤(14)に埋もれる割合が多くなるにつれて、空気中の化学物質との接触率が低くなり、分解活性が著しく低下する。逆に、光触媒(4)…の懸濁水の塗布量が少ないと、光触媒(4)…の付着量が少なくなって光触媒作用が不足することになる。
このような光触媒(4)…の埋没による分解活性の低下や、光触媒(4)…の付着量の減少による光触媒作用の不足を無くすために、 前記水溶性の表層接着剤層(15)への光触媒(4)の懸濁水の塗布量は10−200ml/mの範囲内に設定する。水溶性の表層接着剤層(15)への光触媒の付着量は1−10g/mの範囲内に設定した。これにより、光触媒(4)…の分解活性の能力を十分に高めることができたのである。
例えば、図12は光触媒付着量に対する光触媒活性率の特性曲線図であり、図13は光触媒塗布量に対する光触媒活性率の特性曲線図である。
○ 請求項12の発明. 図1・図2、図5、図6、図7・図8・図9参照.
[ 効果ヌ. 上記請求項1−11の各発明が奏する上記[効果イ]から[効果リ]までの各効果と同様の効果を奏する。 ]
請求項12の表面多孔質物体層付き壁装材の発明は、つぎの特徴構成を有する。
請求項1−11のうちのどれか1項に記載の表面ゼオライト層付き壁装材の発明において、
前記粉粒状のゼオライト(2)は、これを含む上位概念としての粉粒状の多孔質物体(2)に変更し、 そして、前記ゼオライト層(3)は多孔質物体層(3)に変更したことを特徴とする。
請求項12の発明は、以上の特徴構成から、次の効果を奏する。
周知のように、ゼオライトは、次の(特性1)・(特性2)・および(問題点3)を有する。
(特性1).低湿度雰囲気下での吸湿・放湿による湿度調整機能・結露防止機能を有する。
(特性2).空気中のホルムアルデヒドガスやメチルメルカブタンガスなどの有害化学物質の吸着による脱臭機能を有する。
(問題点3).ゼオライトは無機多孔質材料であるため、前記有害化学物質の吸着能力には限界があるため、居住空間における有害化学物質を長時間・長期間に亙って十分には除去できなくなるという問題点を有する。
このゼオライトの上記(特性1)・(特性2)および(問題点3)については、上記請求項12の発明を構成する、粉粒状のゼオライト(2)を含む上位概念としての粉粒状の多孔質物体(2)も、同様に有している。
このことから、この請求項12の表面多孔質物体層付き壁装材の発明は、上記請求項1−11のうちのどれか1項に記載の表面ゼオライト層付き壁装材の発明において、前記粉粒状のゼオライト(2)を粉粒状の多孔質物体(2)に変更したものであるから、上記請求項1−11の各発明が奏する上記[効果イ]から[効果リ]までの各効果と同様の効果を奏することができる。
○ 請求項13−20の発明. 図1・図2、図5、図6、図7・図8・図9参照.
[ 効果ル. 請求項12の発明が奏する上記[効果イ]から[効果リ]までの各効果と同様の効果を奏する。 ]
請求項13−20の表面多孔質物体層付き壁装材の各発明は、請求項12に記載の表面多孔質物体層付き壁装材の発明において、つぎの特徴構成を追加したことを特徴とする。
請求項13の発明は、 前記粉粒状の多孔質物体(2)としては、珪藻土・炭・セピオライト・珪酸カルシウム・カオリン・バーミキュライト・クリストバライト・パーライト・およびアタパルジャイトの合計9種類の物質の中から任意に選択した、1種類の混合物の粉粒状多孔質物体から成る。
請求項14の発明は、 前記粉粒状の多孔質物体(2)は珪藻土を主成分とするものから成る。
請求項15の発明は、 前記粉粒状の多孔質物体(2)は炭を主成分とするものから成る。
請求項16の発明は、 前記粉粒状の多孔質物体(2)はセピオライトを主成分とするものから成る。
請求項17の発明は、 前記粉粒状の多孔質物体(2)は珪酸カルシウムを主成分とするものから成る。
請求項18の発明は、 前記粉粒状の多孔質物体(2)はカオリンを主成分とするものから成る。
請求項19の発明は、 前記粉粒状の多孔質物体(2)はバーミキュライトを主成分とするものから成る。
請求項20の発明は、 前記粉粒状の多孔質物体(2)としては、ゼオライト・珪藻土・炭・セピオライト・珪酸カルシウム・カオリン・バーミキュライト・クリストバライト・パーライト・およびアタパルジャイトの合計10種類の物質の中から任意に選択した、複数種類の物質の組合せを含むものを主成分とするものの混合物の粉粒状多孔質物体から成る。
請求項13−20の各発明は、請求項12の発明に従属するものであり、この請求項12の発明の構成を備えることから、請求項12の発明が奏する上記[効果イ]から[効果リ]までの各効果と同様の効果を奏することができる。
○ 請求項21−26の発明. 図1・図2、図5、図6、図7・図8・図9参照.
[ 効果オ. 請求項20の発明が奏する上記[効果イ]から[効果リ]までの各効果と同様の効果を奏する。 ]
請求項21−26の表面多孔質物体層付き壁装材の各発明は、請求項20に記載の表面多孔質物体層付き壁装材の発明において、つぎの特徴構成を追加したことを特徴とする。
請求項21の発明は、 前記粉粒状の多孔質物体(2)としては、少なくともゼオライトと珪藻土との2種類の物質を含むものを主成分とするものの混合物の粉粒状多孔質物体から成る。
請求項22の発明は、 前記粉粒状の多孔質物体(2)としては、少なくともゼオライトとセピオライトとの2種類の物質を含むものを主成分とするものの混合物の粉粒状多孔質物体から成る。
請求項23の発明は、 前記粉粒状の多孔質物体(2)としては、少なくともゼオライトとバーミキュライトとの2種類の物質を含むものを主成分とするものの混合物の粉粒状多孔質物体から成る。
請求項24の発明は、 前記粉粒状の多孔質物体(2)としては、少なくとも珪藻土とセピオライトとの2種類の物質を含むものを主成分とするものの混合物の粉粒状多孔質物体から成る。
請求項25の発明は、 前記粉粒状の多孔質物体(2)としては、少なくとも珪藻土とバーミキュライトとの2類の物質を含むものを主成分とするものの混合物の粉粒状多孔質物体から成る。
請求項26の発明は、 前記粉粒状の多孔質物体(2)としては、少なくともセピオライトとバーミキュライトとの2種類の物質を含むものを主成分とするものの混合物の粉粒状多孔質物体から成る。
請求項21−26の各発明は、請求項20の発明に従属するものであり、この請求項20の発明の構成を備えることから、請求項20の発明が奏する上記[効果イ]から[効果リ]までの各効果と同様の効果を奏することができる。
以下、本発明の表面ゼオライト層付き壁装材の実施の形態を、図面に基づき説明する。
○ 実施形態1. 請求項1−3、5−11の発明. 図1−図4参照.
図1は本発明の表面ゼオライト層付き壁装材の実施形態1を示し、表面ゼオライト層付き壁装材の左右に連続する一部分の縦断正面図である。図2は図1のII部拡大図である。
図1・図2に示すように、基材(1)の表面に粉状または粒状のゼオライト(2)…を固着してゼオライト層(3)を形成する。このゼオライト層(3)を形成する粉粒状のゼオライト(2)…の表面に光触媒(4)を固着して光触媒層(5)を形成する。 この光触媒層(5)を形成する光触媒(4)…にも、前記ゼオライト層(3)を形成する粉粒状のゼオライト(2)…にも、大気中の空気が自由に接触し得るように構成する。
前記光触媒層(5)を形成する光触媒(4)…は酸化チタン(6)…を主成分とする。 前記基材(1)・ゼオライト(2)および光触媒(4)のうちの少なくとも1つに、マイナスイオン発生物質(10)であるモナザイト・石英斑岩およびトルマリンのうちの少なくとも1つを添加する。
前記ゼオライト層(3)を形成する各ゼオライト(2)…は、モルデナイト、クリノプチロライト、人工ゼオライト、または合成ゼオライトの、単体または混合物から成る。 あるいは、前記ゼオライト層(3)を形成する各ゼオライト(2)…は、ゼオライトを粉砕したものに粉末パルプとバインダを混合させて造粒した造粒形ゼオライトから成る。
前記基材(1)は、紙・布・寒冷紗・合成樹脂膜・断熱性膜または不織布のうちから選択したどれか1種類の可撓性を有する膜状基材(8)から成る。 あるいは、前記基材(1)は、壁材・天井材・野地板・床材・板状断熱材・梱包用板状資材・鉄系金属板・非鉄系金属板・または産業用板状資材のうちから選択したどれか1種類の保形性を有する板状基材(9)から成る。 前記ゼオライト層(3)を形成する粉粒状の各ゼオライト(2)…は、その粒度が1/1000−12mmのゼオライトから成る。
図3は図1・図2の表面ゼオライト層付き壁装材の製造途中の状態を示し、図2に対応する要部拡大正面図。図4は図1・図2の表面ゼオライト層付き壁装材の製造工程を示す製造装置の正面図である。
図4において、符号(21)は可撓性を有する前記膜状基材(8)の繰出し装置、(22)はベルトコンベア、(23)は巻取り装置である。(24)は基層用の接着剤(12)のローラー式塗布装置、(25)はゼオライト(2)…の散布装置、(26)は表層用の接着剤(14)のローラー式塗布装置である。(27)は光触媒(4)…およびマイナスイオン発生物質(10)…の懸濁水の吹付け装置、(28)は乾燥装置である。
図3・図4に示すように、前記基材(1)の表面に基層用の接着剤(12)を塗布して基層接着剤層(13)を形成する。この基層接着剤層(13)上に前記粉粒状のゼオライト(2)…を散布してゼオライト層(3)を形成する。 この粉粒状のゼオライト(2)の表面に表層用の接着剤(14)を塗布して表層接着剤層(15)を形成する。この表層接着剤層(15)上に前記光触媒(4)が水中に分散されたものを吹き付けて光触媒層(5)を形成する。
この基材(1)上に基層接着剤層(13)・ゼオライト層(3)・表層接着剤層(15)および光触媒層(5)が順に形成されたものを乾燥させることにより、図2に示すように、基材(1)の表面に粉粒状のゼオライト(2)…を基層用の接着剤(12)で接着するとともに、粉粒状のゼオライト(2)…の表面に光触媒(4)を表層用の接着剤(14)で接着する。 この表層用の接着剤(14)は、粉粒状のゼオライト(2)…の表面および光触媒(4)…の表面のうちの一部のみを覆うが、その残部を覆わないように構成する。
前記表層用の接着剤(14)は水溶性の接着剤(14)から成る。この水溶性の接着剤(14)を前記粉粒状のゼオライト(2)の表面に塗布して水溶性の表層接着剤層(15)を形成する。この水溶性の表層接着剤層(15)の表面に光触媒(4)およびマイナスイオン発生物質(10)の懸濁水を吹き付けて光触媒層(5)を形成する。 前記マイナスイオン発生物質(10)としては、モナザイト・石英斑岩およびトルマリンのうちの少なくとも1つを用いる。
前記水溶性の表層接着剤層(15)への光触媒(4)の懸濁水の塗布量は10−200ml/mの範囲内に設定し、水溶性の表層接着剤層(15)への光触媒の付着量は1−10g/mの範囲内に設定したものである。
○ 実施形態2. 請求項4の発明. 図5参照.
図5は本発明の表面ゼオライト層付き壁装材の実施形態2を示し、図2のV部の拡大図である。
この実施形態2は、上記実施形態1の構成において、その一部を次のように変更したものである。
前記光触媒層(5)を形成する光触媒(4)…は、前記ゼオライト層(3)を形成する粉粒状のゼオライト(2)…の表面に固着する前に、その表面に予め繊維状の無機材料製の離間材(7)…を被覆させておく。
この離間材(7)…を介して各光触媒(4)…をゼオライト(2)…の表面に塗着の表層用の接着剤(14)に対して、直接接触しない状態に固着したものである。
○ 実施形態3. 請求項1−3、5−11の発明. 図6参照.
図6は本発明の表面ゼオライト層付き壁装材の実施形態3を示し、図2のV部の拡大図である。
この実施形態3は、上記実施形態1の構成において、その一部を次のように変更したものである。
前記基材(1)の表面の基層接着剤層(13)上のゼオライト層(3)の粉粒状のゼオライト(2)の表面に、表層用の接着剤(14)に酸化チタン(6)…を練り込んだものを塗布して、表層接着剤層(15)と光触媒層(5)を同時に形成する。これにより、酸化チタン(6)…の一部が表層用の接着剤(12)の表面上に露出するとともに、その残部が表層用の接着剤(12)の内部に埋没するように形成したものである。
この場合、表層接着剤層(15)と光触媒層(5)を1回塗布で同時に形成できる点で優れている。しかし、表層用の接着剤(12)の内部に埋没した前記残部の酸化チタン(6)…が空気に触れることができなくて、光触媒作用しなくなる分だけ、不利になる。
以下においては、本発明の表面多孔質物体層付き壁装材の実施の形態を、図面に基づき説明する。
○ 実施形態4. 請求項12−19の発明. 図1−図4、図5、図6参照.
この実施形態4は、上記実施形態1・2または3の構成において、その一部を次のように変更した表面多孔質物体層付き壁装材である。
上記実施形態1・2または3の構成において、前記粉粒状のゼオライト(2)は、これを含む上位概念としての粉粒状の多孔質物体(2)に変更し、そして、前記ゼオライト層(3)は多孔質物体層(3)に変更する。
前記粉粒状の多孔質物体(2)としては、 珪藻土・炭・セピオライト・珪酸カルシウム・カオリン・バーミキュライト・クリストバライト・パーライト・およびアタパルジャイトの合計9種類の物質の中から任意に選択した、1種類の物質を主成分とする粉粒状多孔質物体から成る、 ことを特徴とする表面多孔質物体層付き壁装材である。
○ 実施形態5. 請求項20−26の発明. 図1−図4、図5、図6参照.
この実施形態5は、上記実施形態1・2または3の構成において、その一部を次のように変更した表面多孔質物体層付き壁装材である。
上記実施形態1・2または3の構成において、前記粉粒状のゼオライト(2)は、これを含む上位概念としての粉粒状の多孔質物体(2)に変更し、そして、前記ゼオライト層(3)は多孔質物体層(3)に変更する。
この粉粒状の多孔質物体(2)としては、 ゼオライト・珪藻土・炭・セピオライト・珪酸カルシウム・カオリン・バーミキュライト・クリストバライト・パーライト・およびアタパルジャイトの合計10種類の物質の中から任意に選択した、2種類・3種類または4種類などの複数種類の物質の組合せを含むものを主成分とするものの混合物の粉粒状多孔質物体から成る、 ことを特徴とする表面多孔質物体層付き壁装材である。
このゼオライト・珪藻土・炭・セピオライト・珪酸カルシウム・カオリン・バーミキュライト・クリストバライト・パーライト・およびアタパルジャイトの10種類の物質の中から任意に選択した2種類以上の物質の組合せとしては、次に記載する[1]−[6]項のうちのいずれか1項を選択することが好ましい。
[1].前記粉粒状の多孔質物体(2)としては、少なくともゼオライトと珪藻土との2種類の物質を含むものを主成分とするものの混合物の粉粒状多孔質物体から成る。
[2].前記粉粒状の多孔質物体(2)としては、少なくともゼオライトとセピオライトとの2種類の物質を含むものを主成分とするものの混合物の粉粒状多孔質物体から成る。
[3].前記粉粒状の多孔質物体(2)としては、少なくともゼオライトとバーミキュライトとの2種類の物質を含むものを主成分とするものの混合物の粉粒状多孔質物体から成る。
[4].前記粉粒状の多孔質物体(2)としては、少なくとも珪藻土とセピオライトとの2種類の物質を含むものを主成分とするものの混合物の粉粒状多孔質物体から成る。
[5].前記粉粒状の多孔質物体(2)としては、少なくとも珪藻土とバーミキュライトとの2類の物質を含むものを主成分とするものの混合物の粉粒状多孔質物体から成る。
[6].前記粉粒状の多孔質物体(2)としては、少なくともセピオライトとバーミキュライトとの2種類の物質を含むものを主成分とするものの混合物の粉粒状多孔質物体から成る。
本発明の表面ゼオライト層付き壁装材および表面多孔質物体層付き壁装材は、例えば壁紙などに用いられる紙・布・寒冷紗・合成樹脂膜・断熱性膜・または不織布、あるいは、建築用の壁材・天井材・野地板・床材・板状断熱材・梱包用板状資材・鉄系金属板・非鉄系金属板・または産業用板状資材などに好適である。
本発明の表面ゼオライト層付き壁装材の実施形態1を示し、表面ゼオライト層付き壁装材の左右に連続する一部分の縦断正面図。 図1のII部拡大図。 図1・図2の表面ゼオライト層付き壁装材の製造途中の状態を示し、図2に対応する要部拡大正面図。 図1・図2の表面ゼオライト層付き壁装材の製造工程を示す製造装置の正面図。
本発明の表面ゼオライト層付き壁装材の実施形態2を示し、図2のV部の拡大図。 本発明の表面ゼオライト層付き壁装材の実施形態3を示し、図2のV部の拡大図。
ゼオライトに光触媒を組合わせたものの有害化学物質の分解除去特性曲線図。 ゼオライトに光触媒を組合わせたもののホルムアルデヒドガスの分解除去特性曲線図。 ゼオライトに光触媒を組合わせたもののメチルメルカブタンガスの分解除去特性曲線図。
各種の光触媒物質の有害化学物質の分解率特性曲線図。 酸化チタンでのプロパノールガスの分解によるアセトン生成量特性曲線図。 光触媒付着量に対する光触媒活性率の特性曲線図。 光触媒塗布量に対する光触媒活性率の特性曲線図。
符号の説明
1…基材、 2…ゼオライト(多孔質物体・珪藻土・炭・セピオライト・珪酸カルシウム・カオリン・バーミキュライト・クリストバライト・パーライト・またはアタパルジャイト)、 3…ゼオライト層(多孔質物体層)、 4…光触媒、 5…光触媒層、 6…酸化チタン、 7…離間材、 8…膜状基材、 9…板状基材、 10…マイナスイオン発生物質、 12…基層用の接着剤、 13…基層接着剤層、 14…表層用の接着剤、 15…表層接着剤層。

Claims (26)

  1. 基材(1)の表面に粉状または粒状のゼオライト(2)…を固着してゼオライト層(3)を形成し、このゼオライト層(3)を形成する粉粒状のゼオライト(2)…の表面に光触媒(4)を固着して光触媒層(5)を形成し、
    この光触媒層(5)を形成する光触媒(4)…にも、前記ゼオライト層(3)を形成する粉粒状のゼオライト(2)…にも、大気中の空気が自由に接触し得るように構成した、
    ことを特徴とする表面ゼオライト層付き壁装材。
  2. 請求項1に記載の表面ゼオライト層付き壁装材において、
    前記光触媒層(5)を形成する光触媒(4)…は酸化チタン(6)…を主成分とする、
    ことを特徴とする表面ゼオライト層付き壁装材。
  3. 請求項1または2に記載の表面ゼオライト層付き壁装材において、
    前記基材(1)・ゼオライト(2)および光触媒(4)のうちの少なくとも1つに、マイナスイオン発生物質(10)であるモナザイト・石英斑岩およびトルマリンのうちの少なくとも1つを添加した、
    ことを特徴とする表面ゼオライト層付き壁装材。
  4. 請求項1・2または3に記載の表面ゼオライト層付き壁装材において、
    前記光触媒層(5)を形成する光触媒(4)…は、前記ゼオライト層(3)を形成する粉粒状のゼオライト(2)…の表面に固着する前に、その表面に予め繊維状の無機材料製の離間材(7)…を被覆させておき、
    この離間材(7)…を介して各光触媒(4)…をゼオライト(2)…の表面に塗着の表層用の接着剤(14)に対して、直接接触しない状態に固着した、
    ことを特徴とする表面ゼオライト層付き壁装材。
  5. 請求項1−4のうちのどれか1項に記載の表面ゼオライト層付き壁装材において、
    前記ゼオライト層(3)を形成する各ゼオライト(2)…は、モルデナイト、クリノプチロライト、人工ゼオライト、または合成ゼオライトの、単体または混合物から成る、
    ことを特徴とする表面ゼオライト層付き壁装材。
  6. 請求項1−5のうちのどれか1項に記載の表面ゼオライト層付き壁装材において、
    前記ゼオライト層(3)を形成する各ゼオライト(2)…は、ゼオライトを粉砕したものに粉末パルプとバインダを混合させて造粒した造粒形ゼオライトから成る、
    ことを特徴とする表面ゼオライト層付き壁装材。
  7. 請求項1−6のうちのどれか1項に記載の表面ゼオライト層付き壁装材において、
    前記基材(1)は、紙・布・寒冷紗・合成樹脂膜・断熱性膜または不織布のうちから選択したどれか1種類の可撓性を有する膜状基材(8)から成る、
    ことを特徴とする表面ゼオライト層付き壁装材。
  8. 請求項1−6のうちのどれか1項に記載の表面ゼオライト層付き壁装材において、
    前記基材(1)は、壁材・天井材・野地板・床材・板状断熱材・梱包用板状資材・鉄系金属板・非鉄系金属板・または産業用板状資材のうちから選択したどれか1種類の保形性を有する板状基材(9)から成る、
    ことを特徴とする表面ゼオライト層付き壁装材。
  9. 請求項1−8のうちのどれか1項に記載の表面ゼオライト層付き壁装材において、
    前記ゼオライト層(3)を形成する粉粒状の各ゼオライト(2)…は、その粒度が1/1000−12mmのゼオライトから成る、
    ことを特徴とする表面ゼオライト層付き壁装材。
  10. 請求項1−9のうちのどれか1項に記載の表面ゼオライト層付き壁装材において、
    前記基材(1)の表面に基層用の接着剤(12)を塗布して基層接着剤層(13)を形成し、この基層接着剤層(13)上に前記粉粒状のゼオライト(2)…を散布してゼオライト層(3)を形成し、
    この粉粒状のゼオライト(2)の表面に表層用の接着剤(14)を塗布して表層接着剤層(15)を形成し、この表層接着剤層(15)上に前記光触媒(4)が水中に分散されたものを吹き付けて光触媒層(5)を形成し、
    この基材(1)上に基層接着剤層(13)・ゼオライト層(3)・表層接着剤層(15)および光触媒層(5)が順に形成されたものを乾燥させることにより、基材(1)の表面に粉粒状のゼオライト(2)…を基層用の接着剤(12)で接着するとともに、粉粒状のゼオライト(2)…の表面に光触媒(4)を表層用の接着剤(14)で接着し、
    この表層用の接着剤(14)は、粉粒状のゼオライト(2)…の表面および光触媒(4)…の表面のうちの一部のみを覆うが、その残部を覆わないように構成した、
    ことを特徴とする表面ゼオライト層付き壁装材。
  11. 請求項10に記載の表面ゼオライト層付き壁装材において、
    前記表層用の接着剤(14)は水溶性の接着剤(14)から成り、この水溶性の接着剤(14)を前記粉粒状のゼオライト(2)の表面に塗布して水溶性の表層接着剤層(15)を形成し、この水溶性の表層接着剤層(15)の表面に光触媒(4)の懸濁水を吹き付けて光触媒層(5)を形成し、
    前記水溶性の表層接着剤層(15)への光触媒(4)の懸濁水の塗布量は10−200ml/mの範囲内に設定し、水溶性の表層接着剤層(15)への光触媒の付着量は1−10g/mの範囲内に設定した、
    ことを特徴とする表面ゼオライト層付き壁装材。
  12. 請求項1−11のうちのどれか1項に記載の表面ゼオライト層付き壁装材において、
    前記粉粒状のゼオライト(2)は、これを含む上位概念としての粉粒状の多孔質物体(2)に変更し、 そして、前記ゼオライト層(3)は多孔質物体層(3)に変更した、
    ことを特徴とする表面多孔質物体層付き壁装材。
  13. 請求項12に記載の表面多孔質物体層付き壁装材において、
    前記粉粒状の多孔質物体(2)としては、珪藻土・炭・セピオライト・珪酸カルシウム・カオリン・バーミキュライト・クリストバライト・パーライト・およびアタパルジャイトの合計9種類の物質の中から任意に選択した、1種類の物質を主成分とする粉粒状多孔質物体から成る、
    ことを特徴とする表面多孔質物体層付き壁装材。
  14. 請求項12に記載の表面多孔質物質体層付き壁装材において、
    前記粉粒状の多孔質物体(2)は珪藻土を主成分とするものから成る、
    ことを特徴とする表面多孔質物体層付き壁装材。
  15. 請求項12に記載の表面多孔質物質体層付き壁装材において、
    前記粉粒状の多孔質物体(2)は炭を主成分とするものから成る、
    ことを特徴とする表面多孔質物体層付き壁装材。
  16. 請求項12に記載の表面多孔質物質体層付き壁装材において、
    前記粉粒状の多孔質物体(2)はセピオライトを主成分とするものから成る、
    ことを特徴とする表面多孔質物体層付き壁装材。
  17. 請求項12に記載の表面多孔質物質体層付き壁装材において、
    前記粉粒状の多孔質物体(2)は珪酸カルシウムを主成分とするものから成る、
    ことを特徴とする表面多孔質物体層付き壁装材。
  18. 請求項12に記載の表面多孔質物質体層付き壁装材において、
    前記粉粒状の多孔質物体(2)はカオリンを主成分とするものから成る、
    ことを特徴とする表面多孔質物体層付き壁装材。
  19. 請求項12に記載の表面多孔質物質体層付き壁装材において、
    前記粉粒状の多孔質物体(2)はバーミキュライトを主成分とするものから成る、
    ことを特徴とする表面多孔質物体層付き壁装材。
  20. 請求項12に記載の表面多孔質物体層付き壁装材において、
    前記粉粒状の多孔質物体(2)としては、ゼオライト・珪藻土・炭・セピオライト・珪酸カルシウム・カオリン・バーミキュライト・クリストバライト・パーライト・およびアタパルジャイトの合計10種類の物質の中から任意に選択した、複数種類の物質の組合せを含むものを主成分とするものの混合物の粉粒状多孔質物体から成る、
    ことを特徴とする表面多孔質物体層付き壁装材。
  21. 請求項20に記載の表面多孔質物体層付き壁装材において、
    前記粉粒状の多孔質物体(2)としては、少なくともゼオライトと珪藻土との2種類の物質を含むものを主成分とするものの混合物の粉粒状多孔質物体から成る、
    ことを特徴とする表面多孔質物体層付き壁装材。
  22. 請求項20に記載の表面多孔質物体層付き壁装材において、
    前記粉粒状の多孔質物体(2)としては、少なくともゼオライトとセピオライトとの2種類の物質を含むものを主成分とするものの混合物の粉粒状多孔質物体から成る、
    ことを特徴とする表面多孔質物体層付き壁装材。
  23. 請求項20に記載の表面多孔質物体層付き壁装材において、
    前記粉粒状の多孔質物体(2)としては、少なくともゼオライトとバーミキュライトとの2種類の物質を含むものを主成分とするものの混合物の粉粒状多孔質物体から成る、
    ことを特徴とする表面多孔質物体層付き壁装材。
  24. 請求項20に記載の表面多孔質物体層付き壁装材において、
    前記粉粒状の多孔質物体(2)としては、少なくとも珪藻土とセピオライトとの2種類の物質を含むものを主成分とするものの混合物の粉粒状多孔質物体から成る、
    ことを特徴とする表面多孔質物体層付き壁装材。
  25. 請求項20に記載の表面多孔質物体層付き壁装材において、
    前記粉粒状の多孔質物体(2)としては、少なくとも珪藻土とバーミキュライトとの2種類の物質を含むものを主成分とするものの混合物の粉粒状多孔質物体から成る、
    ことを特徴とする表面多孔質物体層付き壁装材。
  26. 請求項20に記載の表面多孔質物体層付き壁装材において、
    前記粉粒状の多孔質物体(2)としては、少なくともセピオライトとバーミキュライトとの2種類の物質を含むものを主成分とするものの混合物の粉粒状多孔質物体から成る、
    ことを特徴とする表面多孔質物体層付き壁装材。
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