JP4424902B2

JP4424902B2 - Bronchoscope insertion type bronchial blocker guidance system using single lumen intubation tube

Info

Publication number: JP4424902B2
Application number: JP2002321553A
Authority: JP
Inventors: 幸彦荻原
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2002-11-05
Filing date: 2002-11-05
Publication date: 2010-03-03
Anticipated expiration: 2022-11-05
Also published as: JP2004154268A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シングルルーメン挿管チューブを使用し、分離肺換気を施行する際に使用する気管支ブロッカー誘導システムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
全身麻酔が必要な肺疾患や食道癌、胸部大動脈瘤の手術などでは、気管内に挿入する挿管チューブにより気道が確保され、人工呼吸管理が行われる。この場合片肺による人工呼吸管理即ち分離肺換気が必要になる。分離肺換気には、２個の管腔を併せた形のダブルルーメンチューブを用いる方法と、気管支をバルーンによって閉塞する気管支ブロッカーを用いる方法が主として用いられる。このうちダブルルーメンチューブは、先端に彎曲をもたせてあるので挿管手技が難しく、気道損傷を生じたという報告があるほか、径が太いため気道の狭い患者では挿入不能となるという問題がある。
【０００３】
気管支ブロッカーも管腔構造を有しており、ブロック後に開放することにより患側肺の虚脱が得られる。現在では、気管支ブロッカー付きシングルルーメン挿管チューブを主として、これ以外にも特殊な工夫を施した様々な製品が何種類か提供されている。しかしそのどれもが、挿管チューブの管腔内にブロッカーと気管支鏡とを並列挿入し、直視下で左右どちらかの気管支へ誘導後、バルーンに空気を注入し、ブロックを行う方法を取る。並列挿入するために、ブロッカーチューブの内径はわずかなものに制限され、十分な肺の虚脱を得るまでに長時間を要することもしばしばである。
【０００４】
またこれに対してブロッカーの内腔を拡大すると必然的に外径も大きくなり、気管支鏡を並列挿入するには、或る径以上のシングルルーメン挿管チューブしか使用できないこととなる。しかも、シングルルーメン挿管チューブの内腔の可成りの部分が内腔を拡大したブロッカーによって占拠されることになれば、換気不良の状態が引き起こされ、患者に大きな負担をかける可能性も高まる。さらに、気管支鏡抜去時には摩擦も増大するため、ブロッカー位置がずれてしまったり、或いは挿管チューブ自体が移動してしまう可能性も生じる。したがって気管支ブロッカーや挿管チューブを適正位置に保てないという事態が起こり得る。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記の点に着目してなされたもので、その課題は、分離肺換気に必要な機構を気管支ブロッカーに集約させ、シングルルーメン挿管チューブの使用下でも、高度の分離肺換気を円滑に施行できるようにすることである。また、本発明の他の課題は、気管支鏡と一体化された気管支ブロッカーを提供することである。また本発明の他の課題は、気管支ブロッカーに一体化された気管支鏡の動きを妨げないようにすることである。
【０００６】
前記の課題を解決するため、本発明は、シングルルーメン挿管チューブを使用し、分離肺換気を施行する際に使用する気管支ブロッカーについて、先端部にカフを有する気管支ブロッカーをコネクターを通してシングルルーメン挿管チューブの内腔に挿入し、気管支ブロッカー内には細径の気管支鏡を挿入するとともに、気管支鏡先端が、シングルルーメン挿管チューブの先端より突出した気管支ブロッカー先端において前方を観察し得るように配置し、細径の気管支鏡挿入後に、気管支ブロッカーに対し細径の気管支鏡の先端対物部が気管支ブロッカーの先端から出るような所望の位置に保つための位置決め手段を併用し、これによって気管支鏡と気管支ブロッカーの動きが同一となり、かつブロッカーカフに先行する気管支鏡の観察下に、同カフによるブロック位置を確認し、分離肺換気を施行可能とし、気管支ブロッカーは、基端部に内腔閉塞用の栓を具備し、この脱着により肺の虚脱と含気保持を得るようにするという手段を講じたものである。上記ブロッカーの内腔の径は、細径の気管支鏡の挿入が可能なサイズを保持すれば十分である。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本発明に係る気管支ブロッカーは、シングルルーメン挿管チューブを使用し、分離肺換気を施行する際に使用するものである。シングルルーメン挿管チューブは、経口的、経鼻的に気管内挿管可能な、合成樹脂等から成る可撓性を有するチューブであり、基端側にはコネクターとの接続口があり、反対側には気管内カフ等が配置され先端は開口となっている。カフは、バルーンないしは、ブロッカーとも呼ばれる、膨張収縮可能な気曩を意味する。気管内カフには通気部が通じていて、シリンジ等空気を注入、注出する手段の接続部が末端に設けられている。
【０００８】
シングルルーメン挿管チューブは単なるパイプではないが、それに類似の単腔構造を有するため、ダブルルーメンチューブなど他の挿管チューブに比較して構造が単純であり、取り扱い易く、相対的に小径でもあるから、声帯を圧迫して声帯浮腫や声帯脱臼などを引き起こす危険性も少なくて済む。本発明はこのようなシングルルーメン挿管チューブをさらに活用する途を拓くものである。
【０００９】
気管支ブロッカーは、挿管チューブ内に通される、合成樹脂等から成る可撓性を有するチューブ状のシャフトであり、その先端にブロッカーカフを有し、挿管チューブから気管支内に挿入してカフを膨張させることにより気管支をブロックするためのものである。また基端側には、ブロック後の脱気によって肺を虚脱させるための何らかの手段を具備している。気管支ブロッカーはブロッカーカフに対する空気注入及び注出のための通気部を有しており、その基端部にはシリンジ等空気を注入、注出する手段の接続部が気管内カフと同様に設けられている。
【００１０】
気管支ブロッカー内には細径の気管支鏡が挿入され、その先端は、気管支ブロッカーの先端において前方を観察し得るように配置される。これによって気管支鏡と気管支ブロッカーの動きが同一となり、かつブロッカーカフに先行する気管支鏡の観察下に直接目的気管支まで到達し気管支の閉塞が容易に施行できるものとなる。したがって、従来は困難とされていた葉気管支ブロックも可能で、最小限度の肺ブロックが得られるようになり、肺ブロック中の患者に有利な状態を提供することができる。また、気管支鏡の挿入可能な内腔を持つ気管支ブロッカーによって迅速な肺虚脱を発現し、ブロック肺における分必物や血液等の吸引を必要かつ十分に施行することができる。
【００１１】
本発明において適用可能な、細径の気管支鏡、とは、通常用いる気管支鏡との比較において細径というもので、通常型気管支鏡の外径を数ミリメートルとすれば、それよりも小径ということである。例えば小児用気管支鏡を流用したもの、若しくは小児用と同寸に外径をスケールダウンしたものは、成人用の数十パーセントの外径を有するので好適である。
【００１２】
細径の気管支鏡挿入後に、気管支ブロッカー内での位置関係を所定の関係に保つために位置決め手段が併用される。これにより手技の簡略化という効果を生じる。また気管支ブロッカーには基端部から先端部まで通じた線条を具備し、基端部における操作によって先端部の可動性を増す構成を得ることができる。さらに気管支鏡によるブロッカーカフの誘導を補助するために、気管支ブロッカーに、予め所要の角度に曲げた先端角を付与しておくことができる。また気管支ブロッカーの基端部に着脱可能な内腔閉塞用の栓を具備するとともに、この栓は、前記のブロック後の脱着によって肺の虚脱と、含気保持を得る手段として使用され
る。
【００１３】
【実施例】
以下図示の実施例を参照し本発明をより詳細に説明する。図１において、１０はシングルルーメン挿管チューブ、２０は気管支ブロッカー、３０は気管支鏡、を夫々示している。
【００１４】
シングルルーメン挿管チューブ１０は、透明な合成樹脂から成る彎曲した可撓性を有する単腔の管状構造を有し、基端側にはコネクターの接続口１１があり、先端側には開口１２がある。また先端開口１２の背面側方にも側面開口１３がある。先端近くのチューブ周囲には合成樹脂から成る膨縮可能な気管内カフ１４があり、同カフ１４には、通気部１５が通じていて、基端部に設けられているパイロットバルーン１６と一方弁１７とを有する接続部から図外のシリンジ等により空気を流入・流出し気管内カフ１４を膨・縮させることができる。１８はコネクター、１９はコネクター１８と挿管チューブ１０の接続口１１とをつなぐアダプターを示す。
【００１５】
気管支ブロッカー２０は、透明な合成樹脂から成る全通チューブ状のシャフトで可撓性を有し、基端部に着脱可能な内腔閉塞用の栓２１を有しており、先端部周囲にはブロッカーカフ２２が設けられている。ブロッカーカフ２２には、通気部２３が通じていて、その基端部に設けられているパイロットバルーン２４と一方弁２５とを有する接続部からシリンジ等により空気を注入・注出しブロッカーカフ２２を膨・縮させることができる。この気管支ブロッカー２０は、細径の気管支鏡３０を挿入可能な内腔を有しており、その内腔は、ブロック後の脱気時における排気路として、或いは分離肺換気施行中における分泌物の排出路として使用される。
【００１６】
気管支ブロッカー２０は、基端部側から先端部まで通じた線条２６を有しており、この線条２６は基端部側では通気部２３に伸びていて、この部分を引っ張ることにより先端部の可動性を増す。線条２６はいわゆるテグスのように強靭なものから成る。また気管支ブロッカー２０としては概してゆるく彎曲した形状を有するが、気管支鏡３０によるブロッカーカフ２２の誘導を補助するために、予め所要の角度に曲げられた先端角２７を有する気管支ブロッカー２０′を用意しておくことができる（図１）。
【００１７】
気管支鏡３０は成人用の標準品よりも細径のものであり、実施例では内径７．５ｍｍの挿管チューブ１０に対して、直径（外径）２．４ｍｍの小児用気管支鏡を適用している。気管支鏡３０は、柔軟に彎曲する先端部３１を有し、基端側には接眼部３２を有している。なお、３３は先端部３１を曲げ操作する操作部を示す。いうまでもないことであるが、細径の気管支鏡３０は気管支ブロッカー２０よりも長く、先端がブロッカーカフ先端部から出る長さを有しており、また気管支ブロッカー２０もシングルルーメン挿管チューブ１０より長い。
【００１８】
細径の気管支鏡３０の先端対物部３４が気管支ブロッカー２０の先端から出るような所望の位置で、気管支鏡３０の位置関係が固定されるように、位置決め手段３５が気管支鏡３０の基端側に取り付けられる（図２（ｂ））。また図１に示した先端角２７を有する気管支ブロッカー２０′に気管支鏡３０を挿入するときには、気管支鏡３０の先端部３１を伸ばして挿入し（図３鎖線図示参照）、先端対物部３４が気管支ブロッカー２０の先端から出てから所望の方向へ向けるようにする（図３参照）。このような構成を有する本発明では、気管支ブロッカー２０に細径の気管支鏡３０を挿入しておき、その状態にある気管支ブロッカー２０をシングルルーメン挿管チューブ１０に挿入する状態に組み合わせられる（図４参照）。
【００１９】
本発明に係るシステムの適用にあたってはこの内シングルルーメン挿管チューブ１０だけを気管内挿管し、人工呼吸装置４０により人工呼吸中の挿管チューブ１０から麻酔器の蛇管を外し、当該シングルルーメン挿管チューブ１０の内腔に気管支ブロッカー２０を挿入、付属のコネクタ１８により上記蛇管を挿管チューブ１０と接続する（図５参照）。次いで、気管支鏡３０の観察下に気管支ブロッカー２０のカフ２２を目的部位まで挿入する。この間、患者の換気は挿管チューブ１０を通じて保たれている。
【００２０】
ブロッカーカフ２２が良好と思われる位置に到達したことが気管支鏡３０により確認できたなら、シリンジにより適量の空気をブロッカーカフ２２に注入し、聴診器によりブロック側の換気音消失を確認、そのままブロッカーカフ２２を脱気して再度換気音が聴取できることを確認する。続いて気管支ブロッカー２０の位置を変えないように注意して気管支鏡３０を抜去し、必要となるまで気管支ブロッカー２０の基端部に栓２１をしておく。患側肺の虚脱が必要になったときは気管支ブロッカー２０の栓２１を開放し、必要な間、開放状態にしておき、肺を再膨張させるときは栓２１をしてからカフ内の空気を脱気し、一定圧のもとに行う。以上の手技を必要に応じ繰り返すことにより患側肺の脱気・膨張が何度も行える。
【００２１】
なおまた図５は、大動脈瘤のために左気管支４１が異常に曲がっている例を示しており、このような症例を持つ患者に対しては通常の気管支ブロッカー２０では誘導が著しく困難である。そこで本発明では、先端角２７を有する気管支ブロッカー２０′を用いる方法を開発したものであるが、この方法の施行に当たっては、気管支ブロッカー２０の先端角２７をのばして、細径の気管支鏡３０を挿入し（図３鎖線図示）、シングルルーメン挿管チューブ１０に挿管後、先端角２７に戻すようにして左気管支４１の方向を向けるようにする。これにより極端な個人差が左気管支４１や右気管支４２にある場合でも、的確にブロッカーカフ２２を目的位置まで誘導することができる。
【００２２】
このように本発明では、気管支鏡３０とともに気管支ブロッカー２０、２０′が挿入されて行くため、気管支鏡検査と同様の要領で目的気管支またはその分枝まで誘導可能であり、かつ容易に気管支ブロッカー２０、２０′を留置することができる。したがって高度の技術は要さずに施行でき操作も一人で十分である。また、本発明は適用し得る気管支鏡３０さえあれば良いので、既存の製品に比較してコストも遥かに低廉なものとなる。
【００２３】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成されかつ作用するものであるから、分離肺換気に必要な機構が気管支ブロッカーに集約されるので、シングルルーメン挿管チューブの使用下でも、高度の分離肺換気を円滑に施行することができ、特に気管支鏡の動きが妨げられず、目的位置に的確にブロッカーカフを誘導することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るシングルルーメンチューブを使用した気管支鏡挿入式気管支ブロッカー誘導システムに使用する器具要素を分解して示した説明図。
【図２】（ａ）気管支ブロッカー先端部の拡大図。
（ｂ）同じく中間部省略の気管支ブロッカーの拡大図。
【図３】気管支ブロッカー先端部の動きを示す説明図。
【図４】図１の器具要素を組み合わせて示した説明図。
【図５】人体への適用状態を示す説明図。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a bronchial blocker guidance system for use in performing isolated lung ventilation using a single lumen intubation tube.
[0002]
[Prior art]
In pulmonary diseases, esophageal cancer, and surgery for thoracic aortic aneurysms that require general anesthesia, the airway is secured by an intubation tube inserted into the trachea, and artificial respiration management is performed. In this case, artificial ventilation management by one lung, that is, separate lung ventilation is required. For the separated lung ventilation, a method using a double lumen tube in which two lumens are combined and a method using a bronchus blocker that blocks the bronchus with a balloon are mainly used. Of these, the double-lumen tube has a curvature at the tip, so that the intubation technique is difficult, and there are reports that airway damage has occurred, and there is a problem that the diameter of the double-lumen tube cannot be inserted in patients with narrow airways.
[0003]
The bronchial blocker also has a luminal structure, and the affected lung collapses when released after blocking. At present, there are several types of products that are specially devised, mainly single lumen intubation tubes with bronchial blockers. However, in each case, a blocker and a bronchoscope are inserted in parallel into the lumen of the intubation tube, guided to the left or right bronchus under direct vision, and then air is injected into the balloon to perform blocking. Because of the side-by-side insertion, the inner diameter of the blocker tube is limited to a small one and often it takes a long time to obtain sufficient lung collapse.
[0004]
On the other hand, if the lumen of the blocker is enlarged, the outer diameter inevitably increases, and only a single lumen intubation tube having a certain diameter or larger can be used to insert the bronchoscope in parallel. In addition, if a significant portion of the lumen of the single lumen intubation tube is occupied by a blocker that expands the lumen, poor ventilation is caused and the possibility of placing a large burden on the patient increases. Furthermore, since the friction increases when the bronchoscope is removed, the blocker position may be shifted or the intubation tube itself may move. Therefore, a situation may occur in which the bronchial blocker or the intubation tube cannot be maintained at an appropriate position.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made paying attention to the above points, and its problem is to consolidate the mechanisms necessary for separated lung ventilation into a bronchial blocker, and to smoothly perform advanced separated lung ventilation even when using a single lumen intubation tube. It is to be able to enforce. Another object of the present invention is to provide a bronchial blocker integrated with a bronchoscope. Another object of the present invention is to prevent the movement of the bronchoscope integrated with the bronchial blocker.
[0006]
In order to solve the above-mentioned problems, the present invention uses a single lumen intubation tube, and for a bronchial blocker used when performing separated lung ventilation , a bronchial blocker having a cuff at the distal end is connected to the single lumen intubation tube through a connector. was inserted into the lumen, is inserted a small diameter bronchoscope into the bronchial blocker, bronchoscope tip was placed as can observe the forward bronchial blocker tip protruding from the distal end of the single lumen intubation tube, fine After insertion of the bronchoscope of diameter, positioning means is used in combination with the bronchoscope and the bronchoblocker in order to keep the distal end of the small bronchoscope at the desired position so that it protrudes from the tip of the bronchoblocker. Under the observation of a bronchoscope with the same movement and preceding the blocker cuff Check the block position by the cuff, to allow enforce separation lung ventilation, bronchial blocker, comprises a plug for the lumen closed at the base end portion, so as to obtain a lung collapse and pneumatic retained by this desorption This is a measure taken. It is sufficient that the diameter of the lumen of the blocker is maintained at a size that allows insertion of a thin bronchoscope.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The bronchial blocker according to the present invention uses a single lumen intubation tube and is used when performing separated lung ventilation. A single lumen intubation tube is a flexible tube made of synthetic resin that can be orally and nasally intubated into the trachea. An endotracheal cuff or the like is disposed and the tip is an opening. The cuff means an inflatable and deflateable gasp, also called a balloon or a blocker. The endotracheal cuff is in communication with a ventilation portion, and a connection portion for injecting and dispensing air such as a syringe is provided at the end.
[0008]
The single lumen intubation tube is not just a pipe, but because it has a similar single lumen structure, the structure is simple compared to other intubation tubes such as a double lumen tube, it is easy to handle, and it has a relatively small diameter, The risk of squeezing the vocal cords and causing vocal fold edema or vocal luxation is low. The present invention opens the way to further use such a single lumen intubation tube.
[0009]
The bronchial blocker is a flexible tube-shaped shaft made of synthetic resin that is passed through the intubation tube, and has a blocker cuff at its tip, which is inserted into the bronchus from the intubation tube to expand the cuff. To block the bronchi. In addition, on the proximal end side, some means for causing the lungs to collapse by deaeration after blocking is provided. The bronchial blocker has a ventilation part for injecting and extracting air to the blocker cuff, and a connecting part for means for injecting and extracting air such as a syringe is provided at the base end part in the same manner as the endotracheal cuff. ing.
[0010]
A small-diameter bronchoscope is inserted into the bronchial blocker, and its tip is arranged so that the front can be observed at the tip of the bronchial blocker. As a result, the movements of the bronchoscope and the bronchial blocker become the same, and the target bronchus can be reached directly under the observation of the bronchoscope preceding the blocker cuff so that the bronchi can be easily obstructed. Therefore, lobar bronchial block, which has been considered difficult in the past, is possible, and a minimum lung block can be obtained, which can provide an advantageous state for the patient in the lung block. Moreover, rapid lung collapse is expressed by a bronchial blocker having a lumen into which a bronchoscope can be inserted, and suction of essentials and blood in the block lung can be performed as necessary and sufficiently.
[0011]
A thin bronchoscope that can be applied in the present invention is a small diameter in comparison with a commonly used bronchoscope. If the outer diameter of a normal bronchoscope is several millimeters, it is smaller than that. It is. For example, a child bronchoscope diverted or a child whose outer diameter is scaled down to the same size as that for a child has a suitable outer diameter of several tens of percent for an adult.
[0012]
After insertion of the small-diameter bronchoscope, positioning means are used in combination to keep the positional relationship within the bronchial blocker in a predetermined relationship. This produces the effect of simplifying the procedure. Further, the bronchial blocker can be provided with a line extending from the proximal end portion to the distal end portion, and a configuration in which the mobility of the distal end portion is increased by an operation at the proximal end portion can be obtained. Furthermore, in order to assist the guidance of the blocker cuff by the bronchoscope, a tip angle bent in advance to a required angle can be given to the bronchial blocker. In addition, the proximal end portion of the bronchial blocker is provided with a removable plug for closing the lumen, and this plug is used as a means for obtaining collapse of the lung and retention of aeration by detachment after the block.
[0013]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to the illustrated embodiments. In FIG. 1, 10 is a single lumen intubation tube, 20 is a bronchial blocker, and 30 is a bronchoscope.
[0014]
The single lumen intubation tube 10 has a curved and flexible single-cavity tubular structure made of a transparent synthetic resin, and has a connector connection port 11 on the proximal end side and an opening 12 on the distal end side. . There is also a side opening 13 on the back side of the tip opening 12. Around the tube near the distal end is an inflatable / inflatable endotracheal cuff 14 made of a synthetic resin. The cuff 14 has a ventilation portion 15 communicating with a pilot balloon 16 provided at the proximal end and a one-way valve. 17 can be inflated and shrunk by inflowing / outflowing air from a connecting portion having a portion 17 with a syringe or the like (not shown). Reference numeral 18 denotes a connector, and 19 denotes an adapter that connects the connector 18 and the connection port 11 of the intubation tube 10.
[0015]
The bronchial blocker 20 is an all-tube-shaped shaft made of a transparent synthetic resin, has flexibility, and has a plug 21 for occluding a lumen that can be attached to and detached from the proximal end portion. A blocker cuff 22 is provided. The blocker cuff 22 is in communication with a vent 23, and air is injected and dispensed by a syringe or the like from a connecting portion having a pilot balloon 24 and a one-way valve 25 provided at the base end of the blocker cuff 22.・ Can be shrunk. The bronchial blocker 20 has a lumen into which a small-diameter bronchoscope 30 can be inserted, and the lumen serves as an exhaust path during deaeration after blocking or during secretion lung ventilation. Used as a discharge channel.
[0016]
The bronchial blocker 20 has a filament 26 that extends from the proximal end side to the distal end. The filament 26 extends to the ventilation portion 23 on the proximal end side, and the distal end portion is pulled by pulling this portion. Increases mobility. The filament 26 is made of a strong material such as so-called Tegs. The bronchial blocker 20 has a generally loosely bent shape. In order to assist the bronchoscope 30 in guiding the blocker cuff 22, a bronchial blocker 20 'having a tip angle 27 bent in advance to a required angle is prepared. (FIG. 1).
[0017]
The bronchoscope 30 has a diameter smaller than that of a standard product for adults. In the embodiment, the bronchoscope for children having a diameter (outer diameter) of 2.4 mm is applied to the intubation tube 10 having an inner diameter of 7.5 mm. Yes. The bronchoscope 30 has a distal end portion 31 that bends flexibly and has an eyepiece portion 32 on the proximal end side. Reference numeral 33 denotes an operation unit for bending the tip 31. Needless to say, the small-diameter bronchoscope 30 is longer than the bronchial blocker 20, and the distal end has a length protruding from the distal end of the blocker cuff, and the bronchial blocker 20 is also larger than the single lumen intubation tube 10. long.
[0018]
The positioning means 35 is located on the proximal side of the bronchoscope 30 so that the positional relationship of the bronchoscope 30 is fixed at a desired position where the distal end objective 34 of the small-diameter bronchoscope 30 exits from the distal end of the bronchoblocker 20. (FIG. 2B). Further, when the bronchoscope 30 is inserted into the bronchial blocker 20 ′ having the tip angle 27 shown in FIG. 1, the tip 31 of the bronchoscope 30 is extended and inserted (see the broken line in FIG. 3), and the tip objective unit 34 is inserted into the bronchus. After exiting from the tip of the blocker 20, it is directed in a desired direction (see FIG. 3). In the present invention having such a configuration, the small bronchoscope 30 is inserted into the bronchial blocker 20, and the bronchial blocker 20 in that state is combined with the single lumen intubation tube 10 (see FIG. 4). ).
[0019]
In the application of the system according to the present invention, only the single lumen intubation tube 10 is endotracheally intubated, the anesthesia tube is removed from the intubation tube 10 during artificial respiration by the artificial respirator 40, and the single lumen intubation tube 10 is removed. The bronchial blocker 20 is inserted into the lumen, and the above-mentioned serpentine tube is connected to the intubation tube 10 by the attached connector 18 (see FIG. 5). Next, the cuff 22 of the bronchial blocker 20 is inserted to the target site under the observation of the bronchoscope 30. During this time, patient ventilation is maintained through the intubation tube 10.
[0020]
If it is confirmed by the bronchoscope 30 that the blocker cuff 22 has reached a position that seems to be good, an appropriate amount of air is injected into the blocker cuff 22 by a syringe, and the blocker side cuff 22 confirms the disappearance of the ventilation sound on the block side. Degas the cuff 22 and confirm that the ventilation sound can be heard again. Subsequently, the bronchoscope 30 is removed with care so as not to change the position of the bronchial blocker 20, and a plug 21 is placed at the proximal end of the bronchial blocker 20 until necessary. When it is necessary to collapse the affected lung, the plug 21 of the bronchial blocker 20 is opened and left open for as long as necessary. When the lung is reinflated, the plug 21 is opened and the air in the cuff is removed. Careful and done under constant pressure. By repeating the above procedure as necessary, the affected lung can be degassed and expanded many times.
[0021]
FIG. 5 shows an example in which the left bronchus 41 is bent abnormally due to an aortic aneurysm, and it is extremely difficult to guide the patient having such a case with the normal bronchial blocker 20. Therefore, in the present invention, a method using a bronchial blocker 20 ′ having a tip angle 27 has been developed. In carrying out this method, the tip angle 27 of the bronchial blocker 20 is extended and a small-diameter bronchoscope 30 is installed. After insertion into the single lumen intubation tube 10 (shown in FIG. 3), the left bronchus 41 is oriented so as to return to the tip angle 27. Thereby, even when there are extreme individual differences in the left bronchus 41 and the right bronchus 42, the blocker cuff 22 can be accurately guided to the target position.
[0022]
As described above, in the present invention, the bronchial blocker 20, 20 'is inserted together with the bronchoscope 30, so that the target bronchus or a branch thereof can be guided in the same manner as the bronchoscopy, and the bronchial blocker 20 can be easily obtained. 20 'can be placed. Therefore, it can be implemented without the need for advanced technology, and operation alone is sufficient. In addition, since the present invention only requires a bronchoscope 30 to which the present invention can be applied, the cost is far lower than that of existing products.
[0023]
【The invention's effect】
Since the present invention is constructed and operates as described above, the mechanism necessary for the separated lung ventilation is concentrated in the bronchial blocker, so that a high degree of separated lung ventilation is smoothly performed even when a single lumen intubation tube is used. In particular, the movement of the bronchoscope is not hindered, and the blocker cuff can be accurately guided to the target position.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded view showing instrument elements used in a bronchoscope insertion type bronchoblocker guidance system using a single lumen tube according to the present invention.
FIG. 2 (a) is an enlarged view of a distal end portion of a bronchial blocker.
(B) The enlarged view of the bronchus blocker which abbreviate | omitted the intermediate part similarly.
FIG. 3 is an explanatory view showing the movement of the distal end portion of the bronchial blocker.
4 is an explanatory view showing a combination of the instrument elements of FIG. 1. FIG.
FIG. 5 is an explanatory diagram showing an application state to a human body.

Claims

シングルルーメン挿管チューブを使用し、分離肺換気を施行する際に使用する気管支ブロッカーであって、先端部にカフを有する気管支ブロッカーをコネクターを通してシングルルーメン挿管チューブの内腔に挿入し、気管支ブロッカー内には細径の気管支鏡を挿入するとともに、気管支鏡先端が、シングルルーメン挿管チューブの先端より突出した気管支ブロッカー先端において前方を観察し得るように配置し、細径の気管支鏡挿入後に、気管支ブロッカーに対し細径の気管支鏡の先端対物部が気管支ブロッカーの先端から出るような所望の位置に保つための位置決め手段を併用し、これによって気管支鏡と気管支ブロッカーの動きが同一となり、かつブロッカーカフに先行する気管支鏡の観察下に、同カフによるブロック位置を確認し、分離肺換気を施行可能とし、気管支ブロッカーは、基端部に内腔閉塞用の栓を具備し、この脱着により肺の虚脱と含気保持を得るようにしたことを特徴とするシングルルーメン挿管チューブを使用した気管支鏡挿入式気管支ブロッカー誘導システム。A bronchial blocker that is used when performing separate lung ventilation using a single lumen intubation tube. A bronchial blocker with a cuff at the tip is inserted into the lumen of the single lumen intubation tube through the connector, and into the bronchial blocker. is inserted a small diameter bronchoscope bronchoscope tip was placed so as to observe the anterior bronchial blocker tip protruding from the distal end of the single lumen intubation tube, after bronchoscope insertion of small diameter, the bronchial blocker On the other hand, it uses positioning means to keep the distal end of the small-diameter bronchoscope at the desired position so that it comes out of the end of the bronchial blocker, so that the movement of the bronchoscope and bronchial blocker is the same, and precedes the blocker cuff Under the observation of the bronchoscope to check the block position by the cuff, To allow enforce Hanarehai ventilation, bronchial blocker, single lumen intubation tube, characterized in that comprising a stopper for the lumen closed at the base end portion, and this desorbed to obtain a lung collapse and pneumatic holding bronchoscope insertable bronchial blocker guidance system was used.

気管支ブロッカーは、基端部から先端部まで通じた線条を有しており、基端部における操作によって先端部の可動性を増すように構成されている請求項１記載のシングルルーメン挿管チューブを使用した気管支鏡挿入式気管支ブロッカー誘導システム。Bronchial blocker has a filament through from the proximal end to the distal end, a single lumen intubation tube according to claim 1, wherein configured to increase the mobility of the tip by the operation at the proximal end Used bronchoscope insertion type bronchoblocker guidance system.

気管支鏡によるブロッカーカフの誘導を補助するために、気管支ブロッカーに、予め所要の角度に曲げた先端角を付与した請求項１記載のシングルルーメン挿管チューブを使用した気管支鏡挿入式気管支ブロッカー誘導システム。To assist the induction of blocker cuff by bronchoscopy, bronchial blocker, bronchoscope insertable bronchial blocker induced system using claim 1 single lumen intubation tube according imparted with point angle bent in advance required angle.