JP4422229B2

JP4422229B2 - パチンコ機の球払出し装置

Info

Publication number: JP4422229B2
Application number: JP05493199A
Authority: JP
Inventors: 義一足立; 雅己諏訪
Original assignee: 日本ぱちんこ部品株式会社
Priority date: 1999-03-03
Filing date: 1999-03-03
Publication date: 2010-02-24
Anticipated expiration: 2019-03-03
Also published as: JP2000245930A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は球計数に対応する球払出し機構を改良し、またパチンコ機のセーフ球検出センサーと球貸し機の払出しセンサーの入力時における球払出しを区別したパチンコ機の球払出し装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来のパチンコ機の球払出し装置として、パチンコ球が供給される供給通路と、パチンコ球が入るスプロケットと、スプロケットを所定角度ずつ間歇的に回転させて供給通路のパチンコ球を１個ずつ排出する揺動部材或いは複雑な歯車機構と、該揺動部材を揺動するソレノイドとを備え、ソレノイドの励磁と非励磁を繰り返して揺動部材或いは歯車機構を作用してスプロケットを間歇回転させるもの（特開平６−１３４１１６号参照）、或いは、図９および図１０に示すように器体５０にパチンコ球供給通路５１を設け、その球供給通路５１の途中にスプロケット収容部５２を設け、スプロケット５３を回動自由に備え、該スプロケット５３を駆動手段で回動して球を一個ずつ払出すもの等が公知である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の払出し装置では、いずれもスプロケット５３の爪に幅があるので、球送りが間歇的となり所定数の払出しに時間がかかり、また、球払出しが１系統しかないために遊技機の払出し指令と球貸し機（ＣＲ）の払出し指令のどちらか一方の払出しのタイミングが遅れるので迅速な払出しができなかった。
また、スプロケット、スプロケットを回転するために駆動機構、駆動機構で駆動する揺動部材或いは歯車機構等が必要なので構造が複雑で、部品点数が多く、しかもスプロケットを駆動する駆動機構のソレノイド、揺動部材、歯車機構等を設けるために広いスペースを必要とするが、パチンコ機の機構板の中央部の開口の側部に広いスペースを取るのは容易でないなどの不都合であった。
【０００４】
この発明はこのような問題点を解消するもので、ロータリーソレノイド、モータ等駆動手段で摺動開閉板を進退して球供給通路を開閉できるようにし、球払出しを連続的として払出しを速やかにでき、かつ払出し数を正確とし、またロータリーソレノイドを用いて構造を簡単として、部品点数を少なくしてコストを下げ、狭いスペースで設置可能としたパチンコ機の球払出し装置を提供することを目的とする。
【０００５】
また、別の目的として、パチンコ球通路をパチンコ機のセーフ球検出センサー払出し指令用と球貸し機払出しセンサーの払出し指令用の２系統として、別々に払出し可能としてそれぞれの払出し指令に基づき所定個数、例えば、入賞時の賞球個数、３個、５個、７個、１５個、球貸し機の払出し個数に応じた球払出しを円滑かつ正確にできるようにしたパチンコ機の球払出し装置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決する手段】
この発明のパチンコ機の球払出し装置は、パチンコ球供給通路に球検出口を有する払出し数検出スイッチをパチンコ球が落下する位置に設け、該球供給通路の払出し数検出スイッチの直下に球が入球する通過孔と球を受止める遮断部を有する板状の摺動開閉板を、該球供給通路と直交する方向に進退可能に設け、該摺動開閉板にセーフ球検出センサー或いは球貸し機の払出しセンサー、カウンター、払出し数検出スイッチ等により駆動又は停止される駆動手段を関連して備え、球供給通路は、払出し数検出スイッチの上を屈曲して形成し、該払出し数検出スイッチの上に一個の球が待機するようにして後続の球は屈曲した通路に待機させるように形成され、セーフ球検出センサー或いは球貸し機の払出しセンサーの入力時カウンター、払出し数検出スイッチの作用により駆動手段を駆動して摺動開閉板を球供給通路に進退させ、通過孔を球供給通路と一致させてパチンコ球を落下させるとともに、遮断部を球供給通路に進出させて後続のパチンコ球を受け止めることにより、所定数のパチンコ球を払出しうることを特徴とするものである。
【０００７】
また、上記球払出し装置において摺動開閉板の通過孔は、開口周囲を斜めにカットして、該摺動開閉板の開閉によって生ずる球がみを防止する構造とされるものである。
【０００８】
このパチンコ機の球払出し装置は、パチンコ球供給通路に球検出口を有する払出し数検出スイッチを設け、球供給通路においてパチンコ球が落下する位置で該球供給通路に進退して開放及び遮断を行う開閉部材を設け、該開閉部材にセーフ球検出センサー或いは球貸し機の払出しセンサー、カウンター、払出し数検出スイッチ等により駆動又は停止される駆動手段を関連して備え、球供給通路は、開閉部材の上を屈曲して形成し、該開閉部材が受止めた球の上に一個の球が待機するようにして後続の球は屈曲した通路に待機させるように形成され、セーフ球検出センサー或いは球貸し機の払出しセンサーの入力時カウンター、払出し数検出スイッチの作用により駆動手段を駆動して開閉部材を球供給通路に進退させ、球供給通路を開放してパチンコ球を落下させるとともに、球供給通路を遮断して後続のパチンコ球を受け止めることにより、所定数のパチンコ球を払出しうるようにしてもよい。
【０００９】
上記構成による作用は、パチンコ球供給通路に払出し数検出スイッチと、摺動開閉板（開閉部材）とを設け、該摺動開閉板を駆動手段、例えば、ソレノイド、モータと関連させて備え、該駆動手段をセーフ球検出センサーと球貸し機の払出しセンサーに関連させたので、セーフ球検出センサーでセーフ球を検出時、賞球数をコントローラのカウンターに取り込み、駆動手段で摺動開閉板を摺動して供給通路を開放し、供給通路に待機させたパチンコ球を連続的に払出させ、払出し数検出スイッチによる所定の払出し数、例えば賞球の３個、５個、７個、１５個の通過を検出してカウンターで減算し所定個数通過時に時に駆動手段を駆動して摺動開閉板を摺動して供給通路を遮蔽させパチンコ球の払出しを停止させる。或いは球貸し機の貸し球払出しセンサーで所定の硬貨、プリペードカードを検出時に駆動手段を駆動して摺動開閉板を摺動して供給通路を開放させて、供給通路に待機させたパチンコ球を連続的に払出させ、払出し数検出スイッチによる所定の払出し数の通過を検出時に駆動手段で摺動開閉板を摺動して供給通路を遮蔽させパチンコ球の払出しを停止させる。而して、この摺動開閉板で供給通路を開閉するようにしたので、供給通路に待機させた球の払出しを連続的として迅速にできる。大当たり時にも球払出し時間を短縮することができるので、遊技者にとっても球払出しが迅速になされ好都合である。
【００１０】
摺動開閉板を進退する駆動手段として、ロータリーソレノイドの作動アームを摺動開閉板に直接関連させて作動アームの往復作用で供給通路を開閉操作できるので、部品点数が少なくてすみ、ロータリーソレノイドの作動アームの動作範囲が狭いので狭いスペースで設置できる。
【００１１】
タンクレールから球払出し装置へのパチンコ球供給通路を賞球用通路と貸し球用通路との２列に区画してそれぞれ払出し数検出スイッチと、摺動開閉板とを備え、該摺動開閉板にそれぞれセーフ球検出センサーと球貸し機の払出しセンサー、コントローラのカウンターを関連させた駆動手段を設けることができるので、セーフ球検出センサーと球貸し機払出しセンサーの入力時に前記と同様に球払出しを別々に迅速かつ正確にできる。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図１はパチンコ機の背面図、図２は裏機構板の斜視図、図３は要部拡大斜視図、図４はこの発明のパチンコ機の球払出し装置の分解図、図５は２列の球供給通路を設けた球払出し装置を示す断面図、図６は球払出し装置の球供給通路開口時の図５のＸ−Ｘ線断面図、図７は同球供給通路遮断時の図５のＸ−Ｘ線断面図、図８はフローチャート、図９は従来の球払出し装置を示す断面図、図１０は同球送り時の断面図である。
【００１３】
図１乃至図３において、１はパチンコ機の木製、合成樹脂製の機枠、２は合成樹脂製の額縁状の前枠体で、機枠１に開閉自由に軸支され、その前枠体２には遊技盤が備えられ、その背面を覆う裏機構板３が備えられている。裏機構板３には上部に球補給タンク４、タンクレール５、タンクレールに連続してパチンコ球誘導通路６が設けられ、該球誘導通路６に球払出し装置７が設置され、該球払出し装置７より球排出通路８、溢れ球排出通路、球抜き通路等が設けられている。また中央には遊技盤の背面の図柄表示器の制御基板を覆う中央カバー１０が装着されている。また、遊技盤の背面のセーフ球集合路（図示せず）の下部にセーフ球集合樋１１、セーフ球誘導路１２が設けられ、セーフ球誘導路１２の下流にセーフ球検出装置１３が備えられる。セーフ球検出装置１３には１個ずつ球を受け入れる回転体１４が駆動手段１５で回動可能に備えられ、セーフ球検出センサー１６が設置されている。また、遊技盤の各入賞口の出口等において、セーフ球検出センサーが設けられている。これらのセーフ球検出センサーをコントローラ１７のカウンター（ダウンカウンター）に関連させ、カウンターを後述の球払出し装置の払出し数検出スイッチ２６、駆動手段４０と関連させる。なお、１８は球抜き通路、１８ａは球抜き用切換板、１９は球払出し口、６０は外部接続基板、６１は打球発射装置である。また、セーフ球集合樋、セーフ球誘導路、セーフ球検出装置、球排出通路等の構成はこの構造に限られるものではなく、種々の構成のものがある。
【００１４】
図４乃至図６において、球タンク、タンクレールからの球誘導通路６に連続してこの発明の球払出し装置７を設けた場合を説明する。球払出し装置７は２つ割りとした合成樹脂製器体２０、両側にパチンコ球供給通路２１ａ、２１ｂが形成された球経路板２２、一対の取付け板２３、一対のロータリーソレノイド４１、一対の払出し数検出スイッチ（近接スイッチ、フォトスイッチ、メカスイッチ等）２６、一対の摺動開閉板２８等からなり、球経路板２２の両側に取付け板２３を当て、払出し数検出スイッチ２６、摺動開閉板２８を挿入孔、ガイド孔を通じて挿入し、該開閉板２８にロータリーソレノイド４１を関連させ、一対の器体２０を合わせてビス２９で止めて構成する。
【００１５】
図４および図５において、前記球経路板２２の両側にはパチンコ球供給通路２１として、賞球用通路２１ａと貸し球用通路２１ｂが形成され、その球供給通路２１に球検出口２６ａを有する払出し数検出スイッチ２６が設けられ、該払出し数検出スイッチ２６の直下に球が入球する通過孔２８ａと球を受止める遮断部２８ｂを有する摺動開閉板２８が球供給通路２１と直交する方向、例えば水平に進退可能に設けられ、該摺動開閉板２８に遊技盤の入賞口および下部のセーフ球検出装置１３に備えたセーフ球検出センサー１６、又は球貸し機の球払出しセンサー（図示せず）の信号により駆動又は停止させる駆動手段４０が関連させられている。前記タンクレール５、球誘導通路６は２列に構成されて、球払出し装置７の２列の賞球用通路２１ａと貸し球用通路２１ｂに接続され、摺動開閉板２８が通路を遮断時摺動開閉板２８で両通路のパチンコ球が待機されている。球供給通路２１は球の落下速度を若干遅くして払出し数検出スイッチ２６で所定個数計数時に摺動開閉板２８による球切りを確実とするために払出し数検出スイッチ２６の上を屈曲して形成し、払出し数検出スイッチ２６の上に一個の球が待機するようにし後続の球は屈曲した通路に待機させる。払出し数検出スイッチ２６の先端が球経路板２２内で当接されている。なお、この球払出し装置７をタンクレールの流出端の直下に位置させることにより球の落下速度を抑え、払出し数検出スイッチで所定個数計数時に摺動開閉板で確実に球切りできるようにしてもよい。払出し数検出スイッチ２６の先端も区画壁を設けて区画することもできる。
【００１６】
払出し数検出スイッチ２６はパチンコ球供給通路２１とほぼ同じ径の球検出口２６ａが設けられ、コントローラ１７のカウンターと関連させ、検出スイッチ２６の球検出口２６ａを通過する球を検出してダウンカウンターで減算計数する。この払出し数検出スイッチ２６を設置する構成は、取付け板２３の上部に払出し数検出スイッチ２６を挿入する挿入孔２４と、係止片２７が設けられ、払出し数検出スイッチ２６を挿入孔２４に挿入して球供給通路２１ａ、２１ｂのコ字型嵌合部２５に嵌合させて備え、係止片２７で係止する。
【００１７】
摺動開閉板２８は板状体で、中央に球供給通路２１ａ、２１ｂの径とほぼ同じ大きさの通過孔２８ａと、先端部に球を受け止める遮断部２８ｂが形成され、後端に長穴３３を有する連接部３２が形成されている。該通過孔２８ａは開孔周囲を斜めにカットして摺動開閉板２８の開閉によって生ずる球がらみを防止する構造とされている。また摺動開閉板２８の端部の連接部３２には縦方向に長穴３３が設けられ、後述のロータリーソレノイド４１の作動アーム４２の先端部より長穴３３にピン４３が挿入され、遊動可能に連接されている。この摺動開閉板２８を設置する構成は、前記器体２０の球供給通路２１ａ、２１ｂの払出し数検出スイッチ２６の直下に近接した位置で、取付け板２３に球供給通路に直交する方向に摺動開閉板２８をガイドする所定ストロークのガイド溝３０を形成し、かつ球経路板２２の球供給通路２１ａ、２１ｂに摺動開閉板２８を嵌合案内するガイド孔３１ａを有するガイド部３１が形成され、取付け板２３のガイド溝３０と球経路板２２のガイド孔３１ａとに摺動開閉板２８が一定ストローク摺動自由に備えられる。従って、摺動開閉板２８に球の重みがかかるも摺動開閉板２８は両サイドがガイドされているので、下がることなく、円滑にスライドできる。該摺動開閉板２８に駆動手段４０が関連して設けられ、駆動手段４０により摺動開閉板２８を摺動して球供給通路２１を開閉可能に設けられている。３４はロータリーソレノイドの取付け孔で、この取付け孔３４を通じて駆動軸４１ａを挿通し、該駆動軸に作動アーム４２が備えられる。３５は放熱口で、駆動手段に生ずる熱を放熱する。
【００１８】
実施形態では駆動手段４０は、ロータリーソレノイド４１、作動アーム４２からなり、作動アーム４２はソレノイドの励磁時にバネに抗して一方向に回動され、ソレノイドの非励磁時にはバネの付勢力で反対方向に回動される。セーフ球検出装置、或いは入賞口等に設けられたセーフ球検出センサー１６、或いは球貸し機の球払出しセンサー、払出し数検出スイッチ２６等を払出しコントローラ１７のダウンカウンターを関連させてそれぞれからの信号により該ロータリーソレノイド４１が駆動又は停止させられる。該ロータリーソレノイド４１は器体２０のソレノイド収容部４４に設置され、ソレノイド収容部４４に突出する摺動開閉板２８に関連して設けられる。すなわち、ロータリーソレノイド４１の作動アーム４２の先端と前記摺動開閉板２８の後端の連接部３２の長穴３３にピン４３が挿入されて遊動自由に結合され、ロータリーソレノイド４１の励磁時作動アーム４２を一方向に回動し、かつ非励磁時にはバネの弾発力で作動アーム４２を逆方向に回動する。ロータリーソレノイド４１を用いることにより、構成が簡単で、作動アームの移動範囲が狭いので、収容面積も少なくてすみ、パチンコ遊技機の背面の狭い場所に設置するのに都合がよい。なお、実施形態ではロータリーソレノイドを使用する場合について説明したが、これに限られるものではなく、通常の一方向に進退するソレノイドを摺動開閉板に関連させることも可能である。
【００１９】
上記構成としたので、図６に示すように、ロータリーソレノイド４１の励磁時には作動アーム４２を右方向に回動して、摺動開閉板２８を押して摺動開閉板２８の通過孔２８ａを球供給通路２１と一致させ供給通路２１に待機させた球を落下させる。図７に示すように、ロータリーソレノイド４１の非励磁時には作動アーム４２を左方向に戻して摺動開閉板２８を引き、摺動開閉板２８の球遮断部２８ｂを球供給通路２１に進出させて、球供給通路２１の後続の球を受け止めるようにする。而して、遊技盤の入賞口に入賞してセーフ球検出センサーでパチンコ球を検出した場合のパチンコ機の払出しコントローラ１７の払出し指令と、プリペードカードを球貸し機に挿入して所定個数貸す球貸し機の払出しコントローラ１７の払出し指令により、前記両側のロータリーソレノイド４１を駆動して別々の通路２１ａまたは２１ｂでそれぞれ設定値の個数だけ球を払出すことができる。
【００２０】
上記実施形態は、パチンコ球供給通路を球経路板２２の両側に対称に設けた場合を示したが、これに限られるものではなく、球供給通路を従来の一列とし、その上部に前記と同様に払出し数検出スイッチ２６、摺動開閉板２８を備え、該摺動開閉板２８に駆動手段４０を関連して設けることもできる。すなわち、駆動手段４０として、ロータリーソレノイド４１が器体２０の片側に備えられて、ロータリーソレノイド４１の作動アーム４２に摺動開閉板２８が前記と同様に結合されて、ロータリーソレノイド４１の作動によりそれぞれ摺動開閉板２８を摺動して球供給通路２１を開閉可能に設けることもできる。
【００２１】
次に、この発明の球払出し装置の作用について図８に示すフローチャートに基づいて説明する。電源投入により電源部が動作し、ユニット内電源とロータリーソレノイド駆動源が入る。また、その際電源リセット部からリセット信号が出力され、ダウンカウンター部をリセットしカウンター内容を「０」とする。ダウンカウンター部が「０」のため比較部は信号を主力せず、ロータリーソレノイドは駆動されない。
パチンコ機の賞球払出しセンサー入力部、または、スタートスイッチ入力部、球貸し機払出しセンサー入力部（Ｓ１００）に入力した場合、例えば、５発払出しチャッカーにパチンコ球が入賞した場合、或いは球貸し機に硬貨、プリペードカードを入れた場合の入力信号は設定値ロード信号発生部に入り、払出しパチンコ球数設定部に設定されたデータをダウンカウンター部（Ｓ１０１）にロード（設定）するための１発パルス信号を発生する。例えば、払出しパチンコ球数設定部に数値「５」が設定されていると、払出しセンサー（Ｓ１００）に信号が入ると、設定値ロード信号発生部からパルス信号が派生し、ダウンカウンター部に数値「５」が設定される事となる。
ダウンカウンター部に数値が設定されるとそのカウンターのデータは比較部によりカウンター数値が「０」か否かが比較される。そして、「０」でない場合には、ソレノイド駆動部（Ｓ１０２）に対するＯＮ信号が発生する。
ソレノイド駆動部が動作すると、ロータリーソレノイド４１が動作し作動アーム４２で摺動開閉板２８を押して通過孔２８ａを球供給通路２１（２１ａ、２１ｂ）に合致させてパチンコ球を通過させて球受け皿に払い出す。
払出したパチンコ球があるたびにパチンコ球払出し検出スイッチ入力部（Ｓ１０３）から信号が入り、ダウンカウンター部の値を１つずつ減らす（Ｓ１０４）。
比較部において、ダウンカウンター部の値が「０」でなければ、ソレノイド駆動部が動作し続け、ロータリーソレノイド４１はＯＮの状態のままとなる。
ロータリーソレノイド４１がＯＮのまま、パチンコ球の払出しが続き、ダウンカウンター部の値が「０」になると、比較部が信号をＯＦＦとするためにソレノイド駆動部が動作を中止し、ロータりーソレノイド４１がＯＦＦし（Ｓ１０５）、パチンコ球の払出しを中止する。
また、例えば、３発払出しチャッカーにパチンコ球が入賞した場合、入力信号は設定値ロード信号発生部に入り払出しパチンコ球数設定部に設定されたデーターを設定データ切替部を介してダウンカウンター部にロード（設定）するための１発パルス信号を発生する。例えば、払出しパチンコ球数設定部に数値「３」が設定されると、払出しスタートスイッチ入力部に信号が入ると、設定値ロード信号発生部からパルス信号が発生し、ダウンカウンター部に数値「３」が設定されることとなる。
以上のことから、払出し設定数を４種類、例えば、３、５、７，１５の払出しを行うには、払出しスイッチ入力部を４ブロックにし、払出しパチンコ球設定部を設定値３、５、７、１５で４ブロックとし、設定データ切替部を４ブロック切替対応とすればよい。
【００２２】
なお、前記パチンコ球払出し検出スイッチ入力部は使用するスイッチの種類により異なる入力レベルの信号を内部回路の信号レベルに変換し、チャタリング除去を行う。設定値ロード信号は払出しスタートスイッチ部からの立ち上がり信号で、一発のパルス（ロード信号）を発生させる単安定マルチバイブレタ回路。払出し球数設定部は通常はＤＩＰスイッチ等で払出し個数を設定する。払出しスタートスイッチ入力部の数により通常その数分の設定部が置かれることとなる。ダウンカウンター部は設定された数値からカウント信号入力毎に−１されるカウンター。ロード信号パルスにより設定値カウンター値となる。比較部はカウンターの値が０であるかを論理的に見て０でない場合信号を出力する。ソレノイド駆動部は信号が入力中はトランジスタが導通しソレノイドをＯＮさせる。電源リセット部は電源が投入された際にカウンターを０にし初期状態にする信号を発生する。電源部はパチンコ台で使用するＡＣ２４Ｖから制御部内で使用するＤＣ５Ｖとロータリーソレノイドで使用するＤＣ３２Ｖを作る。
【００２３】
以上の実施形態を示したが、この発明はこの形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の形態を実施しうるものである。上記実施形態では、駆動手段としてロータリーソレノイドを使用する場合を説明したが、これに限られるものではなく、モータ等で駆動するようにもできる。
【００２４】
【発明の効果】
この発明のパチンコ機の球払出し装置によれば、パチンコ球供給通路に払出し数検出スイッチと、摺動開閉板とを設け、該摺動開閉板を駆動手段と関連させ、該駆動手段をセーフ球検出センサー或いは球貸し機の払出しセンサー、払出し数検出スイッチに関連させたので、セーフ球検出センサーでセーフ球を検出時、或いは球貸し機の払出しセンサーの貸し球払出し時に駆動手段を駆動して摺動開閉板で供給通路をパチンコ球を連続的に落下させて設定値の個数を正確かつ速やかに払出しでき、また構造を簡単として、部品点数を少なくでき、狭いスペースで設置できる。大当たり時にも球払出し時間を短縮することができるので、遊技者にとっても球払出しが迅速になされ好都合である。
【００２５】
ロータリーソレノイドを摺動開閉板に直接関連させて供給通路を開閉操作する場合には、部品点数を少なくしてコストを下げることができ、ロータリーソレノイドの作動アームの動作範囲が狭いので狭いスペースで設置できる。
【００２６】
パチンコ球供給通路を賞球用通路と貸し球用通路との２列に区画してそれぞれに払出し数検出スイッチ、摺動開閉板、駆動手段を設ける場合には、セーフ球検出センサーの払出し指令と球貸し機払出し指令時におけるそれぞれの払出し指令に基づき球の払出しを別々に迅速かつ正確にでき、従って、２系統の払出し対応となっているので、確実に払出し指令に対応して遊技球の払出しを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】パチンコ機の背面図である。
【図２】裏機構板の斜視図である。
【図３】要部拡大斜視図である。
【図４】この発明のパチンコ機の球払出し装置の分解斜視図である。
【図５】２列の球供給通路を設けた球払出し装置を示す断面図である。
【図６】球払出し装置の球供給通路開口時の図５のＸ−Ｘ線断面図である。
【図７】同球供給通路遮断時の図５のＸ−Ｘ線断面図である。
【図８】この発明の球払出し装置の作用を示すフローチャートである。
【図９】従来の球払出し装置を示す断面図である。
【図１０】同球送り時の断面図である。
【符号の説明】
７球払出し装置
１０セーフ球検出センサー
２０器体
２１球供給通路
２１ａ賞球用通路
２１ｂ貸し球用通路
２６払出し数検出スイッチ
２８摺動開閉板
２８ａ通過孔
２８ｂ遮断部
４１ロータリーソレノイド
４２作動アーム

Claims

パチンコ球供給通路に球検出口を有する払出し数検出スイッチをパチンコ球が落下する位置に設け、
該球供給通路の払出し数検出スイッチの直下に球が入球する通過孔と球を受止める遮断部を有する板状の摺動開閉板を、該球供給通路と直交する方向に進退可能に設け、
該摺動開閉板にセーフ球検出センサー或いは球貸し機の払出しセンサー、カウンター、払出し数検出スイッチ等により駆動又は停止される駆動手段を関連して備え、
前記球供給通路は、前記払出し数検出スイッチの上を屈曲して形成し、該払出し数検出スイッチの上に一個の球が待機するようにして後続の球は屈曲した通路に待機させるように形成され、
セーフ球検出センサー或いは球貸し機の払出しセンサーの入力時カウンター、払出し数検出スイッチの作用により駆動手段を駆動して摺動開閉板を球供給通路に進退させ、前記通過孔を球供給通路と一致させてパチンコ球を落下させるとともに、前記遮断部を球供給通路に進出させて後続のパチンコ球を受け止めることにより、所定数のパチンコ球を払出しうることを特徴とするパチンコ機の球払出し装置。
前記摺動開閉板の通過孔は、開口周囲を斜めにカットして、該摺動開閉板の開閉によって生ずる球がみを防止する構造とされる請求項１記載のパチンコ機の球払出し装置。