JP4420790B2 - マスカラ付与装置 - Google Patents

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Description

本発明は、まつ毛にマスカラ剤を付与するマスカラ付与装置に用いられる面状ヒーターに関する。
従来、まつ毛を形よく美麗に見せるためのマスカラ製品としては、液状ないしクリーム状のマスカラ剤をブラシ等でまつ毛に付与するものが主流であり、マスカラ剤のまつ毛への付与は、挟み込み式のカーラー(ビューラー)でまつ毛を挟んで物理的にカールアップ(くせ付け)するか又は電熱式のカーラーでまつ毛を熱整形してカールアップした後、マスカラ剤をまつ毛にブラシで塗布することにより行なわれている。前記挟み込み式のカーラーは、例えば、特開平9−173130号公報に開示されており、また、前記電熱式のカーラーは、例えば、特開2002−28020号公報、特開平10−192037号公報に開示されている。
特開平9−173130号公報 特開2002−28020号公報 特開平10−192037号公報
しかし、挟み込み式のカーラーにより、まつ毛を物理的にカールアップしようとしても、特に寝起きや雨の日等の湿度の高い状態では、なかなかカールアップせず、また、施術を重ねることによりまつ毛が傷付いたり、切れたり、抜けたりする問題もあった。また、電熱式のカーラーでは、カールアップ自体は比較的容易に行うことができるものの、その後に、マスカラ剤をまつ毛にブラシで塗布する必要があり、施術が煩雑である点は改善されていない。電熱式のカーラーにおけるヒーターは、マスカラ剤の付与を目的としたものではなく、線状又は帯状板の形態を有し、まつ毛を横断的に加熱するだけであった。
このように、従来は、カールアップ作業の後、別途マスカラ剤の付与を行っており、しかも何回も塗布作業を行う必要があるため、作業が煩雑である。また、マスカラ剤の塗布後に更にカーラーでまつ毛の形を整えることがあるが、その場合、まつ毛上に形成された被膜を傷付けることになり、まつ毛に塗布されたマスカラ剤が経時的に涙等で流れ易くなる。更に、ブラシ等を用いてマスカラ剤を塗布するため、均一な塗布が難しく、ダマになり易い。また、ボリュームアップ効果を狙って、何度も重ね塗りが行われるが、反面、マスカラ剤の自重によりカールダウンを起こし易く、その結果、マスカラ塗布後のカールアップ効果も長続きしない。
従って、本発明の目的は、まつ毛のカールアップとまつ毛へのマスカラ剤の付与とを同時に且つ簡便に行うことができ、まつ毛に付与されたマスカラ剤が滲み難く、ダマになり難く、しかもカールアップ効果が長続きするマスカラ付与装置に用いられ、該マスカラ付与装置によるマスカラ付与性を一層向上させることができる面状ヒーターを提供することにある。
本発明は、基板上に電熱線が配線され、該電熱線により形成される発熱部を有する面状ヒーターであって、加熱ヘッドを備え、まつ毛にマスカラ剤を熱転写又は熱融着により付着させるマスカラ付着手段と、該マスカラ付着手段にマスカラ剤を供給するマスカラ供給手段とを具備するマスカラ付与装置における該加熱ヘッドに装着される面状ヒーターを提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明の面状ヒーターによれば、熱を加えることでマスカラ剤をまつ毛に付与する構成のマスカラ付与装置において、マスカラ付与性を一層向上させることができる。
以下、本発明の面状ヒーターを、その好ましい一実施形態について図面を参照しながら説明する。
本実施形態の面状ヒーター8は、図1に示すように、電熱線82が基板81上に配線されて発熱部を形成し、図2に示すように、加熱ヘッド5を備え、まつ毛にマスカラ剤を熱転写又は熱融着により付着させるマスカラ付着手段3と、該マスカラ付着手段3にマスカラ剤を供給するマスカラ供給手段とを具備するマスカラ付与装置における、該加熱ヘッド5に装着されるものである。
本実施形態の面状ヒーター8について詳述する。
基板81は、平面視で前端縁81Aから後端縁81Bに向けて拡がる略扇形状を有している。基板81の前端縁81Aは、前記加熱ヘッド5の前端面の湾曲形状(詳細は後述)に倣った湾曲形状を有している。
電熱線82は、基板81の略扇形状の拡がり形状に沿って屈曲する連続した放射状のパターンで設けられている。即ち、電熱線線分(基板81の前端縁81A側の屈曲部83と後端縁81B側の屈曲部83との間の電熱線82の線分)は、放射ストライプ状に配線されている。電熱線82は、基板81の前端縁81A側近傍及び基板81の後端縁81B側近傍で複数回屈曲されて、基板81の左側部81C近傍から右側部81D近傍に亘って配されている。各屈曲部83は、コ字状になっている。
電熱線82の太さ、電熱線線分同士の間隔、電熱線線分の長さ等は、電熱線82による発熱量、加熱ヘッド5の大きさ及び形状、櫛歯部材7の櫛歯72(後述)の間隔等に応じて適宜設定される。
また、基板81上での連続する電熱線82の配線領域は、図1に示すように、基板81のほぼ全幅に亘っていてもよいし、その一部に配されるものであってもい。
更に、複数本の電熱線82により、基板81上での配線領域を前後方向及び/又は幅方向に分割配置する構成であってもよい。
基板81の後端縁81Bの左側部81C側及び右側部81D側には、それぞれ延設基板部84、84が延設されている。延設基板部84、84には、それぞれ幅広の通電面85、85が設けられており、各通電面85の中央部には、それぞれ上方に向けて椀状に突出する通電凸部86が設けられている。
連続する電熱線82の両端部には、それぞれ通電面85が連結されており、そのため、通電凸部86間に通電すると、電熱線82が発熱して、基板81の発熱部が発熱し、基板81の発熱部に当接した部材を加熱できるようになっている。本実施形態においては、基板81の発熱部に加熱ヘッド5の裏側が当接され、加熱ヘッド5を加熱するようになっている(詳細は後述)。
本実施形態の面状ヒーター8を備えたマスカラ付与装置1の一形態について説明する。
本形態のマスカラ付与装置1は、図5に示すように、まつ毛Cにマスカラ剤を熱転写又は熱融着により付着させるマスカラ付着手段3と、該マスカラ付着手段3にフィルム状マスカラ剤Mを供給するマスカラ供給手段とを具備している。本実施形態の面状ヒーター8は、マスカラ付着手段3の一部を構成している。
また、マスカラ付着手段3は、まつ毛Cを挟んで所定形状にカールアップするカールアップ手段2を兼ねている。
図2及び図3は、マスカラ付与装置1の具体的な態様を示し、図2及び図3に記載のマスカラ付与装置1は、複数本の櫛歯72を有する櫛歯部材7により、まつ毛の梳毛を行う機能と、フィルム状マスカラ剤Mに筋状の切れ目M4(図9参照)を形成する機能を有する。
本形態のマスカラ付与装置1においては、前記カールアップ手段2、前記マスカラ付着手段3及び前記櫛歯部材7は、装置本体11及びまつ毛処理部12に設けられている。
装置本体11は、縦長の略直方体形状を有しており、使用時において使用者が把持する部位である。装置本体11の内部には摺動空間部14が形成されており、摺動空間部14には摺動本体41が上下方向に摺動可能に設けられている。摺動本体41の前面には、摺動本体41の上下動の際に用いるツマミ部41Aが形成されている。装置本体11の前面11Aには、ツマミ部41Aの上下動の範囲に対応する形状のツマミ開口部11Bが設けられている。ツマミ部41Aは、装置本体11の前面11A側に露出し、上下動可能となっている。装置本体11の下半分には、加熱ヘッド5の加熱面51(後述)の加熱用の電源として、乾電池(図示せず)が設けられている。
装置本体11の両側面11Cには、図2(b)に示すように、上下方向に延びる縦レール溝44が設けられている。また、摺動本体41の両側面には、図2に示すように、幅方向外方に突設する縦滑合ピン41Bが設けられている。そして、縦レール溝44に縦滑合ピン41Bが挿入され、縦滑合ピン41Bが縦レール溝44に滑合自在に組み合わされている。そのため、摺動本体41は、縦滑合ピン41Bが縦レール溝44を滑合する範囲内で、上下方向に摺動するようになっている。縦滑合ピン41Bは、装置本体11の両側面11Cから更に幅方向外方に延出している。
まつ毛処理部12は、装置本体11の上部に一体的に設けられている部位で、まつ毛Cにマスカラ剤Mを付与する部位である。まつ毛処理部12は、図2(c)に示すように、平面視で前面12Aから背面に向けて幅が狭まる形状を有している。まつ毛処理部12の内部には処理空間部15が形成されており、前面12Aには処理開口部13が形成されている。処理開口部13は、使用時に、マスカラ剤Mを付与しようとするまつ毛Cをまつ毛処理部12の処理空間部15に挿入するためのものである。
まつ毛処理部12の両側面12Cの上方には、櫛歯部材7を移動させる手段として、前面12Aから背面に向けて延びる一対のレール溝43が設けられている。即ち、レール溝43は、マスカラ付着手段3の幅方向に離間してまつ毛の根元側から先端側に向けて延びる一対のレール溝である。
まつ毛処理部12には、複数本の櫛歯72を有する櫛歯部材7が設けられている。櫛歯部材7は、一対のレール溝43を跨いで設けられる支持部材71と、該支持部材71から下方に向けて突設する櫛歯72とからなる。
図2に示すように、まつ毛処理部12の両側面12Cのレール溝43から延出している櫛歯部材7の長滑合ピン74Aと、装置本体11の両側面11Cの縦レール溝44から延出している摺動本体41の縦滑合ピン41Bとは、リンク棒42を介して連結されている。図4に示すように、リンク棒42の上端部に形成された上係合孔42Aに長滑合ピン74Aが係合されており、図2に示すように、リンク棒42の下端部に形成された下係合孔42Bに縦滑合ピン41Bが係合されている。
そのため、摺動本体41を上方に向けて摺動させると、縦滑合ピン41Bを介してリンク棒42の下端部が上方に押され、リンク棒42の上端部がまつ毛処理部12のレール溝43に沿って背面上方に向けて押され、長滑合ピン74Aを介して櫛歯部材7もレール溝43に沿って背面上方に向けて押されるようになっている。即ち、櫛歯部材7の移動は、リンク棒42が櫛歯部材7をまつ毛の根元側から先端側に向けて押すことによって行われるようになっている。
また、櫛歯部材7の支持部材71は、図4に示すように、まつ毛の根元側から先端側に向けて移動すると、正面視で直線状の形状から下向きに凸に湾曲した形状になり、切れ目形成手段4は、櫛歯部材7の移動に従動して、複数本の櫛歯72の間隔が拡げられるようになっている。
また、本形態のマスカラ付与装置1におけるマスカラ付着手段3(カールアップ手段2を兼ねる)は、加熱面51を有する加熱ヘッド5と、加熱ヘッド5の加熱面51に対応する形状の当接面61を有するヘッド受け部6とを備えている。具体的には、図2及び図3に示すように、摺動本体41の上端部に、加熱ヘッド5が、加熱面51を上方に位置させて、本実施形態の面状ヒーター8を介して一体的に設けられており、まつ毛処理部12の上面12Bの内面に、当接面61を下方に位置させてヘッド受け部6が設けられている。
加熱ヘッド5は、その全体又は一部が金属等の電気抵抗物からなり、発熱可能となっている。そして、摺動本体41に設けられているため、摺動本体41が上下方向に摺動すると、それに従って上下方向に移動し、加熱ヘッド5の加熱面51とヘッド受け部6の当接面61との間でまつ毛を挟むことができるようになっている。
摺動本体41が最下方に位置するときには、図3(a)に示すように、加熱ヘッド5は、ヘッド受け部6から離反して、まつ毛処理部12の処理開口部13の下縁より下方に位置しており、摺動本体41が最上方に位置するときには、図3(c)に示すように、加熱ヘッド5の加熱面51がヘッド受け部6の当接面61に密着するようになっている。
まつ毛の生え際の形状は、平面視でまつ毛の根元側から先端側に向けて凸の湾曲形状となっており、また、正面視で上方に向けて凸の湾曲形状になっている。そのため、本形態のマスカラ付与装置1においては、加熱ヘッド5の加熱面51及びヘッド受け部6の当接面61の表面形状を、前述のまつ毛の生え際の形状に倣うように形成している。具体的には、加熱ヘッド5の前端面形状は、図6及び図7(b)に示すように、平面視で背面に向けて凹んだ湾曲形状となっている。
加熱ヘッド5の前面形状は、図6及び図7(a)に示すように、正面視で幅方向中央部が上方に向けて凸の湾曲形状となっている。
加熱ヘッド5の加熱面51は、図7(c)に示すように、側面視で前面から背面に向けて上がる傾斜形状を有している。
また、加熱ヘッド5の加熱面51の両端部には、図6及び図7に示すように、係合溝52が設けられている。係合溝52は、フィルム状マスカラ剤Mを加熱ヘッド5の加熱面51に載置する際に、フィルム状マスカラ剤Mの両端部M2が挿入されて、両者を係合するものである。この際、フィルム状マスカラ剤Mの両端部M2の背面側M3が係合溝52の背面係止部52Aに引っ掛かるようになっている。
ヘッド受け部6は、合成樹脂等からなり、ヘッド受け部6の当接面61は、加熱ヘッド5の加熱面51に対応する形状及び大きさを有している。前述した加熱部5についての好ましい形状及び大きさの範囲は、ヘッド受け部6にも適用される。
次に、本実施形態の面状ヒーター8を、マスカラ付与装置1の各構成要素との関係について更に詳述する。本実施形態の面状ヒーター8は、その前端縁81Aを加熱ヘッド5の前端縁に対応させて加熱ヘッド5の裏側に当接固定されている。具体的には、面状ヒーター8は、加熱ヘッド5の下面と摺動本体41の上端部との間に挟持され、基板81が加熱ヘッド5の下面と当接しており、延設基板部84が、加熱ヘッド5の背面から延出している。
延設基板部84に設けられた通電面85の通電凸部86は、それぞれ電源の前記乾電池と接続され、通電を受けるようになっている。
そのため、面状ヒーター8は、乾電池から通電を受けると、基板81に配線された電熱線82に沿って発熱する。従って、基板81に当接している加熱ヘッド5も電熱線82の配線形状に倣って加熱される。つまり、加熱ヘッド5の加熱面51は、その全面が均一に加熱されるのではなく、前面から背面に向けて拡がる放射状に、加熱される部分と加熱されない部分とが交互にストライプ状に(放射ストライプ状に)加熱される。従って、加熱ヘッド5の加熱面51に載置されたマスカラ剤には、相対的に高温で低粘度になる部分と比較的高粘度の部分とがストライプ状にできる。
フィルム状マスカラ剤Mに切れ目を形成する手段は、櫛歯部材7の櫛歯72が、面状ヒーター8の電熱線82の電熱線線分の上方を移動するようになっていることが好ましい。こうすることにより、まつ毛へのマスカラ剤の付着効率を上げることができる。
まつ毛は、櫛歯により1本ずつまたは複数本の束に分割され、上記比較的高粘度の部分に案内されてマスカラ剤と接触するのが好ましい。まつ毛をフィルム状マスカラ剤から剥がす際に、まつ毛とまつ毛の間が低粘度になっている方が好適に切り離され、隣り合うまつ毛間にマスカラ剤の膜が張ることもなく、櫛歯で分割されたまつ毛の単位毎に、マスカラ剤を綺麗に付着させることができる。
また、切れ目形成手段により分割された個々のストライプ状のマスカラ剤は狭角な扇形になり、まつ毛の根元部分よりも毛先の方が、付着可能なマスカラ剤の量が多くなる。従って、細い毛先部分にマスカラ剤をより多く付着させ、太さを強調してボリューム感豊かに見せることができる。また、毛先部分により多くのマスカラ剤が付着するので、まつ毛の長さ以上にマスカラ剤を付着させ、まつ毛をより長く見せる効果もある。
前記マスカラ供給手段は、マスカラ付着手段3にマスカラ剤を供給する手段であり、該マスカラ供給手段としては、例えば、フィルム状のマスカラ剤を手で摘んでマスカラ付着手段3に供給する形態、ペースト状のマスカラ剤をマスカラ付着手段3に供給する機構を有する形態が挙げられる。
マスカラ剤Mとしては、適度な曲げ弾性率があって取扱いが容易であり使用後の処分も容易な点等から、フィルム状マスカラ剤が好ましく用いられる。フィルム状マスカラ剤とは、マスカラ組成物がフィルム材の表面に塗工されてなるものである。
フィルム状マスカラ剤Mは、図8に示すように、下層から、ベースフィルムb、アンダー層c及びマスカラ剤層dの順に積層された3層積層体であり、ベースフィルムb側に熱が加わると、主にアンダー層c中で溶融剥離が起こり、マスカラ剤層dがアンダー層cの一部と共に、まつ毛に転写されるようになっている。
また、マスカラ剤としては、まつ毛に熱融着させるようにしたマスカラ剤を用いることもできる。
本形態のマスカラ付与装置1においては、図5(a)に示すように、フィルム状マスカラ剤Mを、加熱ヘッド5とヘッド受け部6との間における加熱ヘッド5の加熱面51側に、フィルム状マスカラ剤Mの塗工面をヘッド受け部6の当接面61に向けた状態で配し、まつ毛Cを、フィルム状マスカラ剤Mの塗工面とヘッド受け部6の当接面61との間に位置するように挿入する。そして、図5(b)に示すように、まつ毛Cを、フィルム状マスカラ剤Mと共に、加熱ヘッド5の加熱面51とヘッド受け部6の当接面61との間で挟み付けて、加熱ヘッド5の加熱面51を加熱することにより、まつ毛Cを加熱ヘッド5の加熱面51とヘッド受け部6の当接面61との間で所定形状にカールアップすると共に、フィルム状マスカラ剤Mのマスカラ組成物をまつ毛Cに熱転写するようになされている。
装置本体11には、スイッチ(図示せず)が設けられており、該スイッチは、摺動本体41の上下動に連動して上下動するようになっている。そして、摺動本体41を加熱ヘッド5の加熱面51とヘッド受け部6の当接面61とが密着する迄上げると、加熱ヘッド5の加熱がオン、即ち面状ヒーター8への通電がオンとなり、加熱ヘッド5の加熱面51とヘッド受け部6の当接面61とを離反させると、加熱ヘッド5の加熱がオフ、即ち面状ヒーター8への通電がオフとなるようになっている。
そのため、本形態のマスカラ付与装置1においては、加熱ヘッド5は、まつ毛Cを、フィルム状マスカラ剤Mと共に、加熱ヘッド5の加熱面51とヘッド受け部6の当接面61との間で挟み付けた状態下〔図5(b)参照〕に、加熱がオンとなり、加熱ヘッド5とヘッド受け部6とを離反させた状態下〔図5(a)参照〕に、加熱がオフとなるようになっている。
次に、本実施形態の面状ヒーター8を備えた前記マスカラ付与装置1の好ましい一使用態様について、図2〜図9を参照して説明する。
先ず、図2〜図4に示すように、ツマミ部41Aを利用して摺動本体41を下方に摺動させる。これにより、摺動本体41に連結されたリンク棒42も下方に移動し、リンク棒42の上係合孔42Aに連結された長滑合ピン74Aを介して、櫛歯部材7がレール溝43に沿ってまつ毛の先端側から根元側に向けて移動する。
ここで、櫛歯部材7は、正面視で支持部材71が直線状になった状態で、加熱ヘッド5の加熱面51の上方に配置される。そして、フィルム状マスカラ剤Mを手で摘み、加熱ヘッド5の加熱面51に載置する。
次に、マスカラ付与装置1の装置本体11を把持し、図3(a)に示すように、まつ毛Cをまつ毛処理部12の処理開口部13を介して、加熱ヘッド5の加熱面51と櫛歯部材7との間に配置し、櫛歯72をまつ毛Cの間に差し込む。この状態で、図3(a)及び(b)に示すように、ツマミ部41Aを利用して摺動本体41を上方に摺動させる。これにより、摺動本体41に連結されたリンク棒42も上方に移動し、リンク棒42の上係合孔42Aに連結された長滑合ピン74Aを介して、櫛歯部材7がレール溝43に沿ってまつ毛の根元側から先端側に向けて移動する。その結果、図3(b)に示すように、櫛歯部材7の櫛歯72によりまつ毛Cが梳かされる。ここで、切れ目形成手段4は、櫛歯部材7の移動に従動して、複数本の櫛歯72の間隔を拡げることにより、まつ毛Cの間隔を根元側から先端側に向けて拡げることができる。
更に摺動本体41を上方に摺動させると、図3(b)及び(c)に示すように、櫛歯部材7もまつ毛の先端側に向けて更に移動し、摺動本体41の上方、即ち加熱ヘッド5の加熱面51とヘッド受け部6の当接面61との間の領域から背面側に待避するように移動する。ここで、櫛歯部材7の櫛歯72は、図9に示すように、フィルム状マスカラ剤Mにおけるマスカラ剤層d及びアンダー層cに筋状の切れ目M4を形成しながら移動する。
その後、図5(b)に示すように、まつ毛Cを、フィルム状マスカラ剤Mと共に、加熱ヘッド5の加熱面51とヘッド受け部6の当接面61との間で挟み付ける。ここで、まつ毛Cは、櫛歯72により梳かされるため、通常、切れ目M4により分離されたマスカラ剤層d及びアンダー層cの上面に、まつ毛Cが載ることになる。
このように、まつ毛Cが櫛歯部材7により梳かれ、且つフィルム状マスカラ剤Mにおけるマスカラ組成物に筋状の切れ目M4が形成された後、加熱ヘッド5の加熱面51とヘッド受け部6の当接面61との間で所定形状にカールアップされる。同時に、前記スイッチ(図示せず)も上方に移動し、面状ヒーター8の電熱線82への加熱がオンとなり、加熱ヘッド5の加熱面51が電熱線82の配線形状に倣って放射ストライプ状に加熱される。その結果、まつ毛Cのカールアップ形状が固定されると共に、フィルム状マスカラ剤Mのマスカラ剤層dがまつ毛Cに熱転写される。その際、まつ毛が、切れ目M4により分離されたマスカラ剤層d及びアンダー層cの内部に入り込む。そして、まつ毛Cの全周には、隣接するまつ毛Cに付着したマスカラ組成物とは分離した状態で、マスカラ組成物が回り込んで綺麗に付着する。しかも、加熱ヘッド5の加熱面51が放射ストライプ状に加熱されているため、隣接するまつ毛の間に付着して残る膜状のマスカラ剤をなくし、1本1本のまつ毛に効率よくマスカラ剤を付着させることができる。また、マスカラ剤に放射状の切れ目M4を入れることによって、まつ毛の自然な並び形状に沿わせてマスカラ剤を付着させることができる。
本発明の面状ヒーターは、前記実施形態に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更が可能である。
面状ヒーターの基板としては、略扇形状の基板に制限されず、例えば矩形状の基板を用いることができる。また、電熱線(又は電熱線線分)の配線形状は、放射ストライプ状に制限されず、平行ストライプ状でもよい。
基板に2本以上の電熱線を配線することができる。この場合、基板上での配線領域を前後方向又は横方向に分割配置することができ、各領域の発熱温度を制御して、マスカラ剤の溶融状態を変えたり、まつ毛の部位に応じてカール効果を変えたりすることができる。
図1は、本発明の面状ヒーターの一実施形態を示す平面図である。 図2は、図1に示す面状ヒーターを備えたマスカラ付与装置を示す図で、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は平面図である。 図3は、図2(a)に示すII−II断面図で、(a)〜(c)は櫛歯部材の移動を順次示す図である。 図4(a)〜(c)は、それぞれ図3(a)〜(c)に示すIIIa−IIIa断面、IIIb−IIIb断面、IIIc−IIIc断面の模式的断面図である。 図5は、図2に示すマスカラ付与装置の一使用態様における加熱ヘッドとヘッド受け部との位置関係を示す模式的断面図で、(a)は加熱ヘッドとヘッド受け部とが離反した状態を示す図、(b)は加熱ヘッドとヘッド受け部とが密着した状態を示す図である。 図6は、図2に示すマスカラ付与装置における加熱ヘッドを示す斜視図である。 図7は、図6に示す加熱ヘッドを示す図で、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は(b)に示すC−C断面図である。 図8は、フィルム状マスカラ剤の積層構造を示す模式的断面図である。 図9は、櫛歯により、フィルム状マスカラ剤に筋状の切れ目を形成している状態を示す図で、(a)は模式的側面図、(b)は模式的斜視図である。
符号の説明
1 マスカラ付与装置
11 装置本体
12 まつ毛処理部
13 処理開口部
14 摺動空間部
15 処理空間部
2 カールアップ手段
3 マスカラ付着手段
4 切れ目形成手段
41 摺動本体
41A ツマミ部
41B 縦滑合ピン
42 リンク棒
42A 上係合孔
42B 下係合孔
43 レール溝
44 縦レール溝
5 加熱ヘッド
51 加熱面
6 ヘッド受け部
61 当接面
7 櫛歯部材
71 支持部材
72 櫛歯
73 端部ストッパー
74 滑合ピン
74A 長滑合ピン
74B 短滑合ピン
8 面状ヒーター
81 基板
81A 前端縁
81B 後端縁
81C 左側部
81D 右側部
82 電熱線
83 屈曲部
84 延設基板部
85 通電面
86 通電凸部
C まつ毛
M フィルム状マスカラ剤

Claims (5)

  1. 加熱ヘッドを備え、まつ毛にマスカラ剤を熱転写により付着させるマスカラ付着手段を具備し、該マスカラ付着手段にマスカラ剤を供給して使用するマスカラ付与装置であって、
    前記加熱ヘッドに面状ヒーターが装着されており、
    前記面状ヒーターは、基板上に電熱線が配線され、該電熱線により形成される発熱部を有しており、
    前記電熱線は、放射状に配列された線状部分を有し、該線状部分は、前記基板における、まつ毛の根元側に配される前端縁側からまつ毛の毛先側に配される後端縁側に向かって延びており、前記加熱ヘッドに当接させたフィルム状のマスカラ剤を放射ストライプ状に加熱可能になされているマスカラ付与装置
  2. 前記基板は、平面視で前端縁から後端縁に向けて拡がる略扇形状を有しており、前記電熱線は、該略扇形状の拡がり形状に沿って屈曲する連続した放射状のパターンで設けられている請求項1記載のマスカラ付与装置
  3. 前記電熱線は、前記基板の前端縁側近傍及び該基板の後端縁側近傍で複数回屈曲されて、該基板の全幅に亘って又はその一部に配されている請求項1又は2に記載のマスカラ付与装置
  4. 記加熱ヘッドの前端面は、平面視で背面に向けて凹んだ湾曲形状を有しており、前記基板の前端縁は、前記加熱ヘッドの前端面の湾曲形状に倣った湾曲形状を有しており、前記面状ヒーターは、前記前端縁を前記加熱ヘッドの前端面に対応させて該加熱ヘッドに装着されている請求項1〜3の何れかに記載のマスカラ付与装置
  5. 前記面状ヒーターが、前記加熱ヘッドの裏側に当接固定されている請求項1〜4の何れかに記載のマスカラ付与装置
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