JP4414033B2 - 農薬散布車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、農薬散布車に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、農薬散布車の一形態として、 前・ 後車輪を具備する車体フレーム上において、 最前部の位置に運転部を配設すると共に、 同運転部は、 車体フレームの前部に張設した床部上にステアリングホイールや座席等の運転操作用部材を設け、運転操作用部材を下面開放の箱形に形成したキャビンにより被覆して構成したものがある。
【0003】
そして、運転操作用部材の一部は、ステアリングコラム中にステアリングホイール支軸を挿通し、同ステアリングホイール支軸の下端部にパワーステアリング機構の一部を形成する操舵入力装置を連動連結する一方、 同ステアリングホイール支軸の上端部にステアリングホイールを取り付けて、 同ステアリングホイールの回動操作に、上記操舵入力装置を介してパワーステアリング機構の作動を連動させるようにしている。
【0004】
また、 左右一対の後車輪の間にデフ装置を設け、 同デフ装置を運転部に配設したデフロック操作具によりデフロック操作して、 左右側の車輪を強制的に同速回転させることができるようにしている。
【0005】
ここで、 デフロック操作具は、運転部に配設した座席の直前下方位置に配置している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した農薬散布車は、 未だ、 次のような課題を有している。
ステアリングコラムが固定状態であるため、同ステアリングコラムにステアリングホイール支軸を介して取り付けたステアリングホイールの高さが、 オペレータの体格に適合していないことがあり、 オペレータにとって操作がしづらい。 オペレータの乗降時に、 ステアリングホイールが支障となることがある。 キャビン全体を開放することができないために、キャビン内のメンテナンス等が行いにくい。 キャビンの天井面の清掃等が行いにくい。 座席を前方へ位置調節した際に、デフロック操作具が座席の下方に隠れてしまうことがあり、この場合、 同デフロック操作具の操作がしづらい。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、 本発明では、 左右一対の前車輪(6,6 )と左右一対の後車輪(7,7 )とを具備する車体フレーム(1)上の最前部位置に運転部(2)を配置する一方、車体フレーム(1)の最後部の位置に薬液散布部(5) を配置し、これら運転部(2) と薬剤散布部(5) との間に薬液タンク(3) と原動機部(4) を配置した農薬散布車において、前記左右一対の前車輪(6,6 )と後車輪(7,7 )を、前記原動機部(4) のエンジン(E)に連動するミッションケース(19) に前側伝動シャフト(20)及び前部デフ装置(15)を介して連動連結した前部アクスルケース(16,16)と、前記ミッションケース(19) に後側伝動シャフト(21)及び後部デフ装置(17)を介して連動連結した後部アクスルケース(18,18)によってそれぞれに駆動するようになすと共に、前記左右一対の前車輪(6,6 )にはこれらを操向する前側ステアリング機構(22) を連動連結する一方、 左右一対の後車輪(7,7) にはこれらを操向する後側ステアリング機構(23) を連動連結して、 両ステアリング機構(22,23) の間に、前側二輪操舵と四輪操舵とに操舵方式を切り替える操舵方式切替機構(24) を介設して構成する操向操作機構(14) を連繋し、該操向操作機構(14) の前記操舵方式切替機構(24)を前記左右一対の前車輪(6,6 )と後車輪(7,7 )を駆動する前記駆動系の下側に設けて、前記運転部(2)のキャビン(9) 内に配設される運転操作用部材(43) のステアリングホイール(11) に連動連結し、運転操作用部材(43)は、ステアリングコラム(10) と、その上端部に位置する前記ステアリングホイール(11) を取付けたステアリングホイール支軸(12) と、ステアリングホイール(11) に連動する前記操舵方式切替機構(24)に連繋してパワーステアリング機構(40) の一部を構成する操舵入力装置(41) とで構成して、該操舵入力装置(41)を、ステアリングホイール支軸(12)を挿通しているステアリングコラム(10)に一体的に取り付け、該操舵入力装置(41) もステアリングコラム(10) 及びステアリングホイール支軸(12) と一体的にチルト調節するように構成するとともに、前記ステアリングホイール(11) の直後方位置に配置する座席(13) は、前記前記左右一対の前・後輪(6,6、7,7) を駆動する前記駆動系に設けられている前記デフ装置(15,17)をデフロックするデフロック操作具(70)と共に前後位置調節できるように構成し、さらに、運転部(2)のキャビン(9) は、車体フレーム(1)前端の枢支部を中心にして前記運転操作用部材(43)とは別個独立に前方へ回動させて運転操作用部材(43) を開放する開放位置(b) に開動できるように設けたことを特徴とする農薬散布車にすることにより、上記課題を解決するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、 本発明の実施の形態について説明する。
【0009】
すなわち、本発明にかかる農薬散布車は、前記左右一対の前車輪(6,6 )と後車輪(7,7 )を、前記原動機部(4) のエンジン(E)に連動するミッションケース(19) に前側伝動シャフト(20)及び前部デフ装置(15)を介して連動連結した前部アクスルケース(16,16)と、前記ミッションケース(19) に後側伝動シャフト(21)及び後部デフ装置(17)を介して連動連結した後部アクスルケース(18,18)によってそれぞれに駆動するようになすと共に、前記左右一対の前車輪(6,6 )にはこれらを操向する前側ステアリング機構(22) を連動連結する一方、 左右一対の後車輪(7,7) にはこれらを操向する後側ステアリング機構(23) を連動連結して、 両ステアリング機構(22,23) の間に、前側二輪操舵と四輪操舵とに操舵方式を切り替える操舵方式切替機構(24) を介設して構成する操向操作機構(14) を連繋し、該操向操作機構(14) の前記操舵方式切替機構(24)を前記左右一対の前車輪(6,6 )と後車輪(7,7 )を駆動する前記駆動系の下側に設けて、前記運転部(2)のキャビン(9) 内に配設される運転操作用部材(43) のステアリングホイール(11) に連動連結して構成している
【0010】
また、運転操作用部材(43)は、ステアリングコラム(10) と、その上端部に位置する前記ステアリングホイール(11) を取付けたステアリングホイール支軸(12) と、ステアリングホイール(11) に連動する前記操舵方式切替機構(24)に連繋してパワーステアリング機構(40) の一部を構成する操舵入力装置(41) とで構成して、該操舵入力装置(41)を、ステアリングホイール支軸(12)を挿通しているステアリングコラム(10)に一体的に取り付け、該操舵入力装置(41) もステアリングコラム(10) 及びステアリングホイール支軸(12) と一体的にチルト調節するように構成するとともに、前記ステアリングホイール(11) の直後方位置に配置する座席(13) は、前記前記左右一対の前・後輪(6,6、7,7) を駆動する前記駆動系に設けられている前記デフ装置(15,17)をデフロックするデフロック操作具(70)と共に前後位置調節できるように構成し、さらに、運転部(2)のキャビン(9) は、車体フレーム(1)前端の枢支部を中心にして前記運転操作用部材(43)とは別個独立に前方へ回動させて運転操作用部材(43) を開放する開放位置(b) に開動できるように設けている
【0011】
このように構成していることにより、オペレータは、 自分の体格に合わせてステアリングコラムをチルト調節することにより、ステアリングホイールの高さ調節を行って、楽な姿勢でステアリングホイールを操作することができその結果、 走行操作性を向上させることができる。
そして、ステアリングコラム自体がチルトするにもかかわらず、 両者を簡単かつ確実に連動連結することができて、パワーステアリング機能を良好に確保することができる。
【0012】
また、 オペレータの乗降時には、必要に応じてステアリングコラムをチルト調節体によりチルト調節することにより、また、あわせて座席をデフロック操作具と共に後方に移動し、キャビンを前方へ回動させて運転操作用部材を開放する開放位置に開動させることにより、乗降の支障とならないように乗降空間を確保できて、オペレータはスムーズに乗降することができる。
また、キャビン全体を枢支部を中心に前方へ回動させることにより、 運転操作用部材を開放することができて、キャビン内の運転操作用部材等のメンテナンス等を楽に行うことができ、キャビンの天井面の清掃等も楽に行うことができ、デフロック操作具は座席と一体的に前後位置調節可能としていることにより、座席を前方へ位置調節した際には、デフロック操作具も前方へ移動して座席との相対的な位置関係は一定状態にて変わらないことから、 同デフロック操作具の操作性を良好に確保することができる。
【0013】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。
【0014】
図1 に示すAは、本発明に係る農薬散布車であり、 同農薬散布車Aは、 左右一対の前車輪6,6 と左右一対の後車輪7,7 とを具備する車体フレーム1上において、 最前部の位置に運転部2を配置する一方、 最後部の位置に薬液散布部5を配置して、 これら運転部2と薬剤散布部5との間に薬液タンク3と原動機部4とを配置している。
【0015】
そして、 原動機部4 は、 エンジンEと薬液噴霧用ポンプ8 とを具備している。
【0016】
このようにして、 農薬散布車Aは、 車体を走行させながら、 薬液タンク3 内に貯溜している薬液を薬液散布用ポンプ8により薬液散布部5に圧送して、 同薬液散布部5より周囲に薬液を散布するようにしている。
【0017】
この際、 運転部2 は、 車体フレーム1上の最前部に配置する一方、 薬液散布部5は、 車体フレーム1上の最後部に配置しているため、 薬液散布部5 より散布された薬液が運転部2に付着することが少なくなり、 付着薬液による運転の支障をなくすことができる。
【0018】
しかも、 車体フレーム1の中央部寄り位置に、 比較的重量物である薬液タンク3と原動機部4とを配置しているため、 車体の安定性も良好に確保することができて、走行性を向上させることができる。
【0019】
運転部2は、 車体フレーム1の前部に張設した床部42上に運転操作用部材43を設け、 同運転操作用部材43を下面開放の箱形に形成したキャビン9 により被覆して構成している。
【0020】
そして、 運転操作用部材43は、 床部42の前端部にステアリングコラム10を立設し、 同ステアリングコラム10の上端部にステアリングホイール11をステアリングホイール支軸12を介して取り付け、 同ステアリングホイール11の直後方位置に座席13を配置して構成しており、ステアリングホイール11には後述する操向操作機構14を連動連結している。44 はブレーキペダルである。
【0021】
ここで、 図2 及び図3 に示すように、 左右一対の前車輪6,6 は、 車体フレーム1 の前部に配設した前部デフ装置15に左右一対の前部アクスルケース16,16 を介して連動連結する一方、 左右一対の後車輪7,7 は、 車体フレーム1 の後部に配設した後部デフ装置17に左右一対の後部アクスルケース18,18 を介して連動連結し、両デフ装置15,17 の間に、 エンジンEと連動連結したミッションケース19を配設すると共に、 同ミッションケース19と各デフケース15,17 とを前・ 後側伝動シャフト20,21 とを介して連動連結している。
【0022】
また、 操向操作機構14は、 図2に示すように、 左右一対の前車輪6,6 に、 両前車輪6,6 を操向操作する前側ステアリング機構22を連動連結する一方、 左右一対の後車輪7,7 に、 両後車輪7,7 を操向操作する後側ステアリング機構23を連動連結し、 両ステアリング機構22,23 の間には操舵方式を切り替える操舵方式切替機構24を介設して、 同操舵方式切替機構24をステアリングホイール11に連動連結して構成している。
【0023】
前側ステアリング機構22は、 前側ベルクランク25と左右一対の前側タイロッド26,26 と左右一対の前側ナックルアーム27,27 とを具備しており、28 は前側ベルクランク支軸である。
【0024】
後側ステアリング機構23は、 後側ベルクランク29と左右一対の後側タイロッド30,30 と左右一対の後側ナックルアーム31,31 とを具備しており、32 は後側ベルクランク支軸である。
【0025】
操舵方式切替機構24は、 左右幅方向に円弧状に伸延させて形成して、 中央部を上下方向に軸心廻りに枢支した揺動ケース33と、 同揺動ケース33を揺動させる揺動用油圧シリンダ34と、 上記揺動ケース33内にスライド自在に配置したラック35と、 同ラック35に噛合するピニオンギヤ36と、 同ピニオンギヤ36を回動させるピニオン回動用モータ37と、 上記揺動ケース33の右側部と前側ベルクランク25とを連結する前側リレーロッド38と、 上記ラック35の中央部と後側ベルクランク29とを連結する後側リレーロッド39とを具備している。
【0026】
そして、 ステアリングホイール11に、 上記揺動用油圧シリンダ34を、 パワーステアリング機構40の一部を構成する操舵入力装置41を介して接続している。
ここで、操舵入力装置41としては、例えば、方向制御バルブを使用することができる。
【0027】
このようにして、 ステアリングホイール11を回動操作すると、 それに連動して揺動用油圧シリンダ34が伸縮作動し、 それに連動して揺動ケース33が前後方向に揺動されて、前側リレーロッド38を介して前側ステアリング機構22が左右方向に摺動作動して、 前車輪6,6 を操舵することができるようにしている。
【0028】
この際、 ラック35が揺動ケース33内の中央部に配置されている場合には、 後車輪7,7 は直進状態を保持して、 前車輪6,6 のみの前側二輪操舵方式となる。
【0029】
また、 ラック35をピニオン回動用モータ37によりピニオンギヤ36を介して左右方向にスライド偏倚させることにより、 後車輪7,7 を前車輪6,6 と同位相又は逆位相のいずれかに操舵することができる四輪操舵方式となる。
【0030】
上記のような構成において、 本発明の要旨は、 図4に示すように、 キャビン9の前端部を、 床部42の前端部に、 キャビン側ブラケット50と床部側ブラケット51とを介して左右方向に軸線を向けた枢軸52により枢支して、 運転操作用部材43を被覆した閉塞位置(a) と、枢軸52を中心に前方へ回動させて運転操作用部材43を開放した開放位置(b) との間で開閉可能としたことにある。
【0031】
このようにして、 キャビン9全体を枢軸52を中心に前方へ回動させることにより、 運転操作用部材43を開放することができるため、 キャビン9内の運転操作用部材43等のメンテナンス等を楽に行うことができる。
【0032】
そして、 キャビン9の天井面9aの清掃等も楽に行うことができる。
【0033】
また、 ステアリングコラム10中にステアリングホイール支軸11を挿通し、同ステアリングホイール支軸11の下端部にパワーステアリング機構40の一部を形成する操舵入力装置41を連動連結する一方、 同ステアリングホイール支軸11の上端部にステアリングホイール12を取り付けて、 同ステアリングホイール12の回動操作に、上記操舵入力装置41を介してパワーステアリング機構40の作動が連動するようにしている。
【0034】
そして、 ステアリングコラム10は、 図5及び図6に示すように、 前記操舵入力装置41を囲繞状態にて支持する筒状のバルブ支持用コラム形成体10a と、 同バルブ支持用コラム形成体10a の上端部に連通連設してステアリングホイール支軸12を囲繞状態にて支持する支軸支持用コラム形成体10b とから形成している。
【0035】
しかも、 ステアリングコラム支持部材としての操作ボックス53 内にバルブ支持用コラム形成体10a を収容すると共に、 同バルブ支持用コラム形成体10a を、操作ボックス53中に左右方向に貫通状態に横架した枢支軸54に、 ボス部58を介してチルト( 上下揺動) 自在に枢支し、 同バルブ支持用コラム形成体10a の上端部に支軸支持用コラム形成体10b の下端部を連通連設すると共に、 同支軸支持用コラム形成体10b を操作ボックス53の天井部53a に形成した開口部55を通して上方へ立ち上げている。56は蛇腹状カバー体、57 は油圧ホースである。
【0036】
このようにして、 操舵入力装置41を収容・ 支持しているバルブ支持用コラム形成体10a と、 ステアリングホイール支軸12を収容・ 支持している支軸支持用コラム形成体10b とを、 枢支軸54を中心に一体的にチルト可能としている。
【0037】
また、 バルブ支持用コラム形成体10a の右側上部と操作ボックス53の右側上部との間には、 チルト調節体60を介設して、 同チルト調節体60によりステアリングコラム10のチルト調節を可能としている。
【0038】
すなわち、 チルト調節体60は、 バルブ支持用コラム形成体10a の右側上部に、チルト操作レバー61の基端部を、 前後方向に軸線を向けたレバー支軸62により枢支して、 同チルト操作レバー61を上下揺動自在となす一方、 操作ボックス53の右側壁上部にチルト調節用ガイド溝63を形成して、 同チルト調節用ガイド溝63中に上記チルト操作レバー61を挿通して、 同チルト操作レバー61の先端部に形成した操作把持部61a を操作ボックス53の右側外方に突出させている。
【0039】
そして、 チルト調節用ガイド溝63は、 上側にレバー摺動部63a を形成すると共に、 同レバー摺動部63a の下端縁部に連通させて四個の係合凹部63b をチルト中心となる枢支軸54を中心とする仮想円弧上に一定の間隔を開けて形成している。
【0040】
しかも、 チルト操作レバー61の基端部と操作ボックス53の内壁との間には引っ張りスプリング64を介設して、 同引っ張りスプリング64によりチルト操作レバー61を係合凹部63b に係合させる方向に弾性付勢している。
【0041】
このようにして、 ステアリングコラム10をチルト操作する際には、 いずれかの係合凹部63b に係合しているチルト操作レバー61を、 引っ張りスプリング64の弾性付勢力に抗してレバー摺動部63a 側に回動させることにより係合を解除し、 同状態にてステアリングコラム10を所望の角度にチルトさせ、 その後、 チルト操作レバー61を所望の係合凹部63b に係合させるようにしている。
【0042】
また、 本実施例では、 左右一対の後車輪7,7 の間に介設した後部デフ装置17を、 同後部デフ装置17を運転部2に配設したデフロック操作具70によりデフロック操作して、 左右側の後車輪7,7 を強制的に同速回転させることができるようにしている。
【0043】
そして、 図7及び図8に示すように、 運転部2の床部42上に座席13をスライド位置調節体71を介して前後方向にスライド位置調節可能に配置し、 同座席13の直前下方位置にデフロック操作具70を配置すると共に、 同デフロック操作具70は座席13にレバー支持体72を介して取り付けて、 同座席13と一体的に前後位置調節可能としている。
【0044】
スライド位置調節体71は、 床部42上に固定した固定側機枠73と、 同固定側機枠73上に前後スライド自在に取り付けた可動側機枠74と、 同可動側機枠74を任意の位置に固定する固定操作部75とから構成している。73aはスライドレール、75aは固定操作レバー、75bはレバー固定用係止片である。
【0045】
レバー支持体72は、 座席13の下面右側部に取り付けた取付片72a と、 同取付片72a の前端縁より下方へ向けて垂下状に伸延させて形成したレバー支持片72b と、 取付片72a の後端縁より下方へ向けて突出状に形成したワイヤ支持片72c とから形成している。
【0046】
そして、 レバー支持片72b に左右方向に伸延する軸支持用ボス部76を取り付け、 同軸支持用ボス部76中にレバー支軸77を挿通して、 同レバー支軸77の右側端部にデフロック操作具70の基端部を取り付ける一方、 同レバー支軸77の左側部にワイヤ作動レバー78の基端部を取り付け、 同ワイヤ作動レバー78の先端部と後部デフ装置17に設けたデフロック部( 図示せず) との間に押し引きワイヤ79を介設して、 デフロック操作具70を操作することにより押し引きワイヤ79を介してデフロック部を操作することができるようにしている。
【0047】
このように、 デフロック操作具70は座席13と一体的に前後位置調節可能としているため、 座席13を前方へ位置調節した際には、 デフロック操作具70も前方へ移動して座席13との相対的な位置関係は変わらないことから、 同デフロック操作具70の操作性を良好に確保することができる。
【0048】
なお、 本実施例では、 デフロック操作具70により後部デフ装置17のデフロック部を操作するようにしているが、 前部デフ装置15のデフロック部を操作するようにすることも、 また、 両方のデフロック部を同時に操作するようにすることもできる。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果が得られる。
【0050】
ステアリングコラムをチルト調節体によりチルト調節可能としているので、 オペレータは、 自分の体格に合わせてステアリングコラムをチルト調節することにより、ステアリングホイールの高さ調節を行って、 楽な姿勢でステアリングホイールを操作することができその結果、 走行操作性を向上させることができる。
【0051】
また、操舵入力装置とステアリングホイール支軸とを、 ステアリングコラムに一体的に支持させているので、 ステアリングコラム自体がチルトするにもかかわらず、 両者を簡単かつ確実に連動連結することができて、 パワーステアリング機能を良好に確保することができる。
【0052】
また、ステアリングコラムをチルト調節体によりチルト調節可能としているため、 オペレータは、 自分の体格に合わせてステアリングコラムをチルト調節することにより、ステアリングホイールの高さ調節を行って、楽な姿勢でステアリングホイールを操作することができ、その結果、 走行操作性を向上させることができる。
【0053】
そして、 オペレータの乗降時には、必要に応じてステアリングコラムをチルト調節体によりチルト調節することにより、また、あわせて座席をデフロック操作具と共に後方に移動し、キャビンを前方へ回動させて運転操作用部材を開放する開放位置に開動させることにより、乗降の支障とならないように乗降空間を確保できて、オペレータはスムーズに乗降することができる。 また、キャビン全体を枢支部を中心に前方へ回動させることにより、 運転操作用部材を開放することができることにより、 キャビン内の運転操作用部材等のメンテナンス等を楽に行うことができ、キャビンの天井面の清掃等も楽に行うことができる。
また、デフロック操作具は座席と一体的に前後位置調節可能としていることにより、座席を前方へ位置調節した際には、デフロック操作具も前方へ移動して座席との相対的な位置関係は一定状態にて変わらないことから、 同デフロック操作具の操作性を良好に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る農薬散布車の側面図。
【図2】同農薬散布車の操向操作機構の側面説明図。
【図3】同農薬散布車の操向操作機構の平面説明図。
【図4】キャビンの開放状態を示す側面説明図。
【図5】ステアリングコラムの一部切欠側面図。
【図6】同ステアリングコラムの断面正面図。
【図7】デフロック操作具の一部切欠側面図。
【図8】同デフロック操作具の平面図。
【符号の説明】
A 農薬散布車
1 車体フレーム
2 運転部
3 薬液タンク
4 原動機部
5 薬液散布部
6 前車輪
7 後車輪
8 薬液噴霧用ポンプ
9 キャビン

Claims (1)

  1. 左右一対の前車輪(6,6 )と左右一対の後車輪(7,7 )とを具備する車体フレーム(1)上の最前部位置に運転部(2)を配置する一方、車体フレーム(1)の最後部の位置に薬液散布部(5) を配置し、これら運転部(2) と薬剤散布部(5) との間に薬液タンク(3) と原動機部(4) を配置した農薬散布車において、前記左右一対の前車輪(6,6 )と後車輪(7,7 )を、前記原動機部(4) のエンジン(E)に連動するミッションケース(19) に前側伝動シャフト(20)及び前部デフ装置(15)を介して連動連結した前部アクスルケース(16,16)と、前記ミッションケース(19) に後側伝動シャフト(21)及び後部デフ装置(17)を介して連動連結した後部アクスルケース(18,18)によってそれぞれに駆動するようになすと共に、前記左右一対の前車輪(6,6 )にはこれらを操向する前側ステアリング機構(22) を連動連結する一方、 左右一対の後車輪(7,7) にはこれらを操向する後側ステアリング機構(23) を連動連結して、 両ステアリング機構(22,23) の間に、前側二輪操舵と四輪操舵とに操舵方式を切り替える操舵方式切替機構(24) を介設して構成する操向操作機構(14) を連繋し、該操向操作機構(14) の前記操舵方式切替機構(24)を前記左右一対の前車輪(6,6 )と後車輪(7,7 )を駆動する前記駆動系の下側に設けて、前記運転部(2)のキャビン(9) 内に配設される運転操作用部材(43) のステアリングホイール(11) に連動連結し、運転操作用部材(43)は、ステアリングコラム(10) と、その上端部に位置する前記ステアリングホイール(11) を取付けたステアリングホイール支軸(12) と、ステアリングホイール(11) に連動する前記操舵方式切替機構(24)に連繋してパワーステアリング機構(40) の一部を構成する操舵入力装置(41) とで構成して、該操舵入力装置(41)を、ステアリングホイール支軸(12)を挿通しているステアリングコラム(10)に一体的に取り付け、該操舵入力装置(41) もステアリングコラム(10) 及びステアリングホイール支軸(12) と一体的にチルト調節するように構成するとともに、前記ステアリングホイール(11) の直後方位置に配置する座席(13) は、前記前記左右一対の前・後輪(6,6、7,7) を駆動する前記駆動系に設けられている前記デフ装置(15,17)をデフロックするデフロック操作具(70)と共に前後位置調節できるように構成し、さらに、運転部(2)のキャビン(9) は、車体フレーム(1)前端の枢支部を中心にして前記運転操作用部材(43)とは別個独立に前方へ回動させて運転操作用部材(43) を開放する開放位置(b) に開動できるように設けたことを特徴とする農薬散布車。
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