JP4413538B2 - 印刷機の版交換方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷機の版胴における版交換方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の印刷ユニットが整列する巻紙輪転印刷機等において、上記複数の印刷ユニットの各版胴の所定の位置に刷版(以下、単に版という)を自動的に取付し、また、当該版胴から版を自動的に取外しする自動版交換装置は、従来から種々提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、各版胴の回転位相が印刷ユニット間で異なる複数の印刷ユニットを有する印刷機における版交換方法が記載されており、ある印刷ユニットが排版中でも他の印刷ユニットの排版動作を行わせ、版交換時間を短縮させるための印刷機の版交換方法が記載されている。
【0004】
一方、上記自動版交換装置で排版(又は給版)動作中にエラーが発生した場合は、速やかに版交換作業を中止しないと、排版が版胴やインキ着けロール等に巻き込まれてブランケットやロール等の破損につながる。
【0005】
そこで、特許文献2には、版排出時に排版異常を検出するセンサが設けられ、このセンサにより排版異常が検出されると印刷機を停止させる構成が記載されている。
【0006】
【特許文献1】
特許第2704558号公報
【特許文献2】
特開平11−170486号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特許文献1に記載された版交換方法においては、各版胴の回転位相が印刷ユニット間で異なっているため、排版異常検出時に排版異常が検出されていない印刷ユニットの印刷部では、版の端部が版胴から外れて版排出中のものや、版の端部が版胴に保持されており実質的に排版されていないものが存在することになる。
【0008】
この状態で排版異常が検出された印刷ユニットの版を除去するために、版胴を正,逆転させると、全印刷ユニットの版胴が連動して正,逆転してしまうため、排版異常検出時に排版異常が検出されていない他の印刷ユニットの刷版が損傷してしまい、さらにその損傷した刷版を除去するために多大な工数と時間をかけなければならないという問題点があった。また、版胴へ刷版を自動的に装着させる給版動作中に給版異常が生じた場合にも同様の問題点があった。
【0009】
そこで、本発明の目的は、複数の印刷ユニットを有する印刷機において、排版又は給版異常が検出されたエラーユニットの版排出又は版供給作業中に、他の正常ユニットの排版又は給版動作を当該正常ユニットの版交換進行状況に応じて適正に制御し、確実にかつ短時間で版排出又は版供給を行うことができる版交換方法及び版交換装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る版交換方法は、複数の印刷ユニットの全版胴を駆動装置により回転させ、前記各版胴に対応してそれぞれ設けられた版交換手段により前記版胴からの刷版の除去または前記版胴への刷版の供給の少なくとも一方を行なう版交換方法において、
前記各版胴に対応してそれぞれ設けられた検出器により版交換異常の有無を検出する異常検出ステップと、
前記異常検出ステップで版交換異常が検出された場合に前記駆動装置を停止させる停止ステップと、
前記停止ステップ後に版交換異常が検出されたエラーユニット以外の正常ユニットの版交換進行状況に応じて前記駆動装置または前記正常ユニットの前記版交換手段の少なくとも一方を制御する復帰ステップと、
前記停止ステップ後に版交換異常が検出されたエラーユニットにおける版交換異常を除去するエラー除去ステップと、
を備えると共に、
前記復帰ステップは、前記停止ステップで前記駆動装置が停止したときの位置における前記正常ユニットの版交換進行状況に応じて前記駆動装置または前記正常ユニットの前記版交換手段の少なくとも一方を制御すべく前記エラー除去ステップ開始前に実施される第1復帰ステップを備え、
前記第1復帰ステップは、
刷版の両端部がともに前記版胴に装着されていない状態または前記版胴に装着されている状態でかつ前記版交換手段が動作状態にある前記正常ユニットが存在する場合に、当該正常ユニットの前記版交換手段を制御する第1制御ステップと、
一端が前記版胴に装着された刷版の他端に対する前記版胴からの除去が開始されその除去が終了していない第1不完全排出状態または他端が前記版胴から除去された刷版の一端が、当該刷版の一端を自動で排出可能な自動排出位置から手動で排出可能な手動排出位置までの間の状態にある第2不完全排出状態または一端が前記版胴に装着された刷版の他端に対する前記版胴への装着が開始されその装着が終了していない第1不完全供給状態または一端が前記版胴への装着が開始されその装着が終了していない第2不完全供給状態にある前記正常ユニットが存在する場合に、前記駆動装置の少なくとも版排出方向への駆動を不能とする第1駆動ロックステップと、
前記第1駆動ロックステップの後に、前記第1不完全排出状態、前記第2不完全排出状態、前記第1不完全供給状態または前記第2不完全供給状態にある前記正常ユニットの手動スイッチの操作により前記駆動装置の少なくとも版排出方向への駆動を不能とする状態を解除する第1ロック解除ステップと、
を備えることを特徴とする。
【0011】
また、
複数の印刷ユニットの全版胴を駆動装置により回転させ、前記各版胴に対応してそれぞれ設けられた版交換手段により前記版胴からの刷版の除去または前記版胴への刷版の供給の少なくとも一方を行なう版交換方法において、
前記各版胴に対応してそれぞれ設けられた検出器により版交換異常の有無を検出する異常検出ステップと、
前記異常検出ステップで版交換異常が検出された場合に前記駆動装置を停止させる停止ステップと、
前記停止ステップ後に版交換異常が検出されたエラーユニット以外の正常ユニットの版交換進行状況に応じて前記駆動装置または前記正常ユニットの前記版交換手段の少なくとも一方を制御する復帰ステップと、
前記停止ステップ後に版交換異常が検出されたエラーユニットにおける版交換異常を除去するエラー除去ステップと、
を備えると共に、
前記エラー除去ステップは、前記駆動装置を駆動させて前記版胴を回転させる駆動ステップを備え、
前記復帰ステップは、前記駆動ステップ中に前記正常ユニットの版胴が予め定められた位相になったときに、前記正常ユニットの状態に応じて前記駆動装置または前記正常ユニットの前記版交換手段の少なくとも一方を制御する第2復帰ステップを備え、
前記第2復帰ステップは、
一端が前記版胴に装着され他端が前記版胴に装着されていない状態にある前記正常ユニットの版胴が、前記駆動装置の版排出方向への回転しているときに前記一端を前記版胴から排出する位相に位置したとき、または、前記駆動装置の版供給方向への回転しているときに前記他端を前記版胴へ装着する位相に位置したときに、前記駆動装置の少なくとも版排出方向への駆動を不能とする第2駆動ロックステップと、
前記第2駆動ロックステップの後に、前記駆動装置の駆動を不能とする状態を解除する第2ロック解除ステップと、
を備えることを特徴とする。
【0012】
また、
前記版胴は刷版端部を保持する保持位置と当該刷版の端部の保持を解除する解除位置との間で移動可能な版保持手段を備え、
前記版交換手段は、
前記版保持手段を前記保持位置から前記解除位置へ切替え可能な排版動作位置と当該排版動作位置から退避する排版退避位置との間で移動自在に支持された排版切替え手段と、
刷版の一端を前記版胴から排出させ、当該刷版の一端を前記版胴から離間させた状態で保持する排出保持位置と刷版の保持状態を解除する保持解除位置との間で移動自在に支持された排出保持手段と、
前記版胴から排出された刷版を収納する排版収納部と、
前記排版収納部へ刷版を移動させる排版収納手段と、
前記版胴からの刷版の他端の排出不良を検出する第1排版検出手段と、
前記版胴からの刷版の一端の排出不良を検出する第2排版検出手段と、
を備えると共に、
前記版胴から刷版を排出する排版ステップを有し、
前記排版ステップは、
前記駆動装置を版排出方向へ駆動させる排版駆動ステップと、
前記版胴の位相を検出する排版位相検出ステップと、
前記排版位相検出ステップにおいて検出された位相が排版切替え手段動作位置のときに、対応する前記印刷ユニットの前記排版切替え手段を前記排版動作位置へ移動させる排版切替え手段動作ステップと、
排版切替え開始位置のときに、対応する前記印刷ユニットの前記排版切替え手段による前記版保持手段の前記保持位置から前記解除位置への切替えが開始され、排版切替え終了位置のときに、対応する前記印刷ユニットの前記排版切替え手段による前記版保持手段の前記保持位置から前記解除位置への切替えが終了する排版切替えステップと、
前記排版位相検出ステップにおいて検出された位相が排出保持手段作動位置のときに、対応する前記印刷ユニットの前記排出保持手段を排出保持位置へ移動させる排出保持手段作動ステップと、
前記排版位相検出ステップにおいて検出された位相が排版収納位置のときに、対応する前記印刷ユニットの前記排出保持手段を保持解除位置へ移動させるとともに前記排版収納手段により刷版を前記排版収納部へ移動させる排版収納ステップと、
を備え、
前記異常検出ステップは、
前記排版位相検出ステップにおいて検出された位相が第1排版検出位置のときに、対応する前記印刷ユニットの第1排版検出手段による排版異常の検出を行う第1排版検出ステップと、
前記排出保持手段作動ステップが実施された後かつ前記排版収納ステップが実施される前にある前記印刷ユニットに対して前記第2排版検出手段による排版異常の検出を行う第2排版検出ステップと、
を備え、
前記第1制御ステップは、
前記排版切替え手段動作位置から前記排版切替え開始位置までの間に位置する前記正常ユニットの前記排版切替え手段を前記排版退避位置へ移動させ、
前記版胴から前記刷版の一端を手動により排出可能な手動排出位置から前記排版収納位置までの間に位置する前記正常ユニットの前記排出保持手段を保持解除位置へ移動させるとともに前記排版収納手段により刷版を前記排版収納部へ移動させ、
前記第1駆動ロックステップは、
前記排版切替え開始位置から前記排版切替え終了位置までの間または前記排出保持手段作動位置から前記手動排出位置までの間に位置する前記正常ユニットが存在する場合に実施され、
前記第1ロック解除ステップの後に前記エラー除去ステップが実施され、
前記第2駆動ロックステップは、前記停止ステップにおいて前記排版切替え終了位置から前記排出保持手段作動位置までの間に位置していた前記正常ユニットが、前記駆動ステップによる前記駆動装置の反排版方向への駆動中に前記排版切替え終了位置または前記駆動ステップによる前記駆動装置の排版方向への駆動中に前記手動排出位置に位置した場合に実施される、
ことを特徴とする。
【0013】
また、
前記版胴は刷版端部を保持する保持位置と当該刷版の端部の保持を解除する解除位置との間で移動可能な版保持手段を備え、
前記版交換手段は、
前記版胴に対して接離可能に支持された版押えローラと、
前記版保持手段を前記解除位置から前記保持位置へ切替え可能な給版動作位置と当該給版動作位置から退避する給版退避位置との間で移動自在に支持された給版切替え手段と、
刷版の一端を前記版胴から排出させ、当該刷版の一端を前記版胴から離間させた状態で保持する排出保持位置と刷版の保持状態を解除する保持解除位置との間で移動自在に支持された排出保持手段と、
前記版胴へ供給する刷版を収納する新版収納部と、
前記新版収納部から前記版胴へまたは前記版胴から前記新版収納部へ刷版を移動させる新版移動手段と、
前記版胴への刷版の一端の装着不良を検出する新版検出手段と、
を備えると共に、
前記版胴へ刷版を供給する給版ステップを有し、
前記給版ステップは、
前記全ての印刷ユニットの前記版押えローラを前記版胴へ接触させる版押えローラ動作ステップと、
前記駆動装置を版供給方向へ駆動させる給版駆動ステップと、
前記版胴の位相を検出する給版位相検出ステップと、
前記給版位相検出ステップにおいて検出された位相が給版切替え手段動作位置のときに、対応する前記印刷ユニットの前記給版切替え手段を前記給版動作位置へ移動させる給版切替え手段動作ステップと、
給版切替え開始位置のときに、対応する前記印刷ユニットの前記給版切替え手段による前記版保持手段の前記解除位置から前記保持位置への切替えが開始され、給版切替え終了位置のときに、対応する前記印刷ユニットの前記給版切替え手段による前記版保持手段の前記解除位置から前記保持位置への切替えが終了する給版切替えステップと、
前記給版位相検出ステップにおいて検出された位相が版押えローラ退避位置のときに、対応する前記印刷ユニットの前記版押えローラを前記版胴から離間させる版押えローラ退避ステップと
を備え、
前記異常検出ステップは、
前記給版位相検出ステップにおいて検出された位相が給版検出位置のときに、対応する前記印刷ユニットの給版検出手段による給版異常の検出を行う給版検出ステップを備え、
前記第1制御ステップは、
前記版押えローラ動作ステップが開始されてから前記刷版の一端の前記版胴への装着が開始される新版挿入開始位置までの間に位置する前記正常ユニットに対して前記版押えローラを前記版胴から退避させるとともに前記新版移動手段により刷版を前記新版収納部へ移動させ、
前記給版切替え終了位置から前記版押えローラ退避位置までの間に位置する前記正常ユニットの前記版押えローラを前記版胴から退避させるとともに前記給版切替え手段を前記給版退避位置へ移動させ、
前記第1駆動ロックステップは、
前記新版挿入開始位置から前記給版検出位置までの間または前記給版切替え手段動作位置から前記給版切替え終了位置までの間に位置する前記正常ユニットが存在する場合に実施され、
前記第1ロック解除ステップの後に前記エラー除去ステップが実施され、
前記第2駆動ロックステップは、
前記停止ステップにおいて前記給版検出位置から前記給版切替え手段動作位置までの間に位置していた前記正常ユニットが、前記駆動ステップによる前記駆動装置の給版方向への駆動中に前記給版切替え手段動作位置または前記駆動ステップによる前記駆動装置の反給版方向への駆動中に前記版胴から前記刷版の一端を手動により排出可能な手動排出位置に位置した場合に実施される、
ことを特徴とする。
【0014】
また、
前記第2復帰ステップは、前記正常ユニットの版胴が前記手動排出位置へ位置したときに、対応する前記正常ユニットの前記排出保持手段を前記排出保持位置へ作動させる自動排出保持ステップと、
前記自動排出保持ステップの後に前記第2排版検出手段による排版異常の検出を行う排出確認ステップと、
を備え、
前記排出確認ステップにおいて正常に刷版が排出されたことを確認した場合に、前記第2ロック解除ステップが実施される、
ことを特徴とする。
【0015】
また、
前記エラー除去ステップ後に前記駆動装置を駆動させて前記版胴を回転させる第2駆動ステップを備えると共に、
前記復帰ステップは、前記第2駆動ステップ中に前記正常ユニットの版胴が予め定められた位相になったときに、前記正常ユニットの状態に応じて前記駆動装置または前記正常ユニットの前記版交換手段の少なくとも一方を制御する第3復帰ステップを備える、
ことを特徴とする。
【0016】
また、
前記各印刷ユニットにはそれぞれ手動スイッチが設けられ、前記停止ステップ後に版交換異常が検出された前記印刷ユニットの前記手動スイッチを操作し、版交換異常が検出された前記印刷ユニットをエラーユニットに設定するとともに前記エラーユニット以外の正常ユニットを復帰モードユニットとして設定するモード設定ステップとを備えると共に、
前記第1復帰ステップは、
前記復帰モードユニットの版交換進行状況に応じて前記復帰モードユニットの復帰モードを自動で解除する第1自動復帰モード解除ステップと、
前記復帰モードユニットの手動スイッチを操作し復帰モードを解除する第1手動復帰モード解除ステップと、
を備え、
前記第2復帰ステップは復帰モードが解除されていない前記復帰モードユニットに対して実施され、
前記復帰モードユニットの状態に応じて前記復帰モードユニットの復帰モードを自動で解除する第2自動復帰モード解除ステップと、
前記復帰モードユニットの手動スイッチを操作し復帰モードを解除する第2手動復帰モード解除ステップと
を備えることを特徴とする。
【0017】
また、
版交換を開始させる版交換スイッチを備え、
前記モード設定ステップの前に前記版交換スイッチを操作し前記駆動装置を駆動して、前記停止ステップにより中断していた版交換を再開させる版交換再開ステップを備える、
ことを特徴とする。
【0021】
また、本発明に係る版交換装置は、
それぞれ版胴を有する複数の印刷ユニットと、
前記全ての版胴を回転させる駆動装置と、
前記各版胴にそれぞれ対応して設けられ前記版胴からの刷版の除去または前記版胴への刷版の供給の少なくとも一方を行なう版交換手段と、
前記各版胴にそれぞれ対応して設けられ版交換異常を検出する検出手段と、
を備えた印刷機の版交換装置において、
版交換中に検出手段により版交換異常が検出された場合に前記駆動装置を停止させ、前記駆動装置が停止した後に版交換異常が検出されたエラーユニット以外の正常ユニットの版交換進行状況に応じて前記駆動装置または前記正常ユニットの前記版交換手段の少なくとも一方を制御する制御装置を備えると共に、
前記版胴の位相を検出する位相検出手段をさらに備え、
前記制御装置は、前記駆動装置の停止後に実施される前記駆動装置の駆動中に前記位相検出手段により検出された位相が予め定められた位相になったときに、前記駆動装置を停止させ、
前記印刷ユニットはそれぞれ手動スイッチと前記駆動装置を正転方向および逆転方向へ駆動させる駆動装置駆動手段とを有し、
前記版胴は刷版端部を保持する保持位置と当該刷版の端部の保持を解除する解除位置との間で移動可能な版保持手段を備え、
前記版交換手段は、
前記版保持手段を前記保持位置から前記解除位置へ切替え可能な排版動作位置と当該排版動作位置から退避する排版退避位置との間で移動自在に支持された排版切替え手段と、
刷版の一端部を前記版胴から排出させ、当該刷版の一端部を前記版胴から離間させた状態で保持する排出保持位置と刷版の保持状態を解除する保持解除位置との間で移動自在に支持された排出保持手段と、
前記版胴から排出された刷版を収納する排版収納部と、
前記収納部へ刷版を移動させる排版収納手段と、
前記版胴からの刷版の他端部の排出不良を検出する第1排版検出手段と、
前記版胴からの刷版の一端部の排出不良を検出する第2排版検出手段と、
を備え、
前記制御装置は、
前記駆動装置を版排出方向へ駆動させて、
前記位相検出手段により検出された位相が排版切替え手段動作位置のときに、対応する前記印刷ユニットの前記排版切替え手段を前記排版動作位置へ移動させ、前記位相検出手段により検出された位相が第1排版検出位置のときに、対応する前記印刷ユニットの前記第1排版検出手段による排版異常の検出を行い、
前記第1排版検出手段の検出により排版異常が検出されないときには前記位相検出手段により検出された位相が排出保持手段作動位置のときに、対応する前記印刷ユニットの前記排出保持手段を排出保持位置へ移動させ、その後当該印刷ユニットの前記第2排版検出手段による排版異常の検出を行い、
前記第2排版検出手段の検出により排版異常が検出されないときには前記位相検出手段により検出された位相が排版収納位置のときに、対応する前記印刷ユニットの前記排出保持手段を保持解除位置へ移動させるとともに前記排版収納手段により刷版を前記排版収納部へ移動させて排版を収納し、
前記第1排版検出手段および前記第2排版検出手段の検出により排版異常が検出されたときに前記駆動装置を停止させ、その停止位置における前記正常ユニットが、
前記排版切替え手段動作位置から前記排版切替え手段による前記版保持手段の前記保持位置から前記解除位置への切替えが開始される排版切替え開始位置までの間に位置する場合、前記正常ユニットの前記排版切替え手段を前記排版退避位置へ移動させ、
前記版胴から前記刷版の一端部を手動により排出可能な手動排出位置から前記排版収納位置までの間に位置する場合、前記正常ユニットの前記排出保持手段を保持解除位置へ移動させるとともに前記排版収納手段により刷版を前記排版収納部へ移動させ、
前記排版切替え開始位置から前記排版切替え手段による前記版保持手段の前記保持位置から前記解除位置への切替えが終了する排版切替え終了位置までの間または前記排出保持手段作動位置から前記手動排出位置までの間に位置する場合、当該正常ユニットの前記手動スイッチが操作されるまで前記駆動装置を駆動不能にロックし、
前記エラーユニットの前記駆動装置駆動手段を操作して前記駆動装置を駆動させているときに、前記排版切替え終了位置から前記排出保持手段作動位置までの間に位置していた前記正常ユニットの位相が前記排版切替え終了位置に位置した場合に前記駆動装置を停止させ、当該正常ユニットの前記手動スイッチが操作されるまで前記駆動装置を駆動不能にロックするように制御することを特徴とする。
【0022】
また、
それぞれ版胴を有する複数の印刷ユニットと、
前記全ての版胴を回転させる駆動装置と、
前記各版胴にそれぞれ対応して設けられ前記版胴からの刷版の除去または前記版胴への刷版の供給の少なくとも一方を行なう版交換手段と、
前記各版胴にそれぞれ対応して設けられ版交換異常を検出する検出手段と、
を備えた印刷機の版交換装置において、
版交換中に検出手段により版交換異常が検出された場合に前記駆動装置を停止させ、前記駆動装置が停止した後に版交換異常が検出されたエラーユニット以外の正常ユニットの版交換進行状況に応じて前記駆動装置または前記正常ユニットの前記版交換手段の少なくとも一方を制御する制御装置を備えると共に、
前記版胴の位相を検出する位相検出手段をさらに備え、
前記制御装置は、前記駆動装置の停止後に実施される前記駆動装置の駆動中に前記位相検出手段により検出された位相が予め定められた位相になったときに、前記駆動装置を停止させ、
前記印刷ユニットはそれぞれ手動スイッチと前記駆動装置を正転方向および逆転方向へ駆動させる駆動装置駆動手段とを有し、
前記版胴は刷版端部を保持する保持位置と当該刷版の端部の保持を解除する解除位置との間で移動可能な版保持手段を備え、
前記版交換手段は、
前記版胴に対して接離可能に支持された版押えローラと、
前記版保持手段を前記解除位置から前記保持位置へ切替え可能な給版動作位置と当該給版動作位置から退避する給版退避位置との間で移動自在に支持された給版切替え手段と、
刷版の一端部を前記版胴から排出させ、当該刷版の一端部を前記版胴から離間させた状態で保持する排出保持位置と刷版の保持状態を解除する保持解除位置との間で移動自在に支持された排出保持手段と、
前記版胴へ供給する刷版を収納する新版収納部と、
前記新版収納部から前記版胴へまたは前記版胴から前記新版収納部へ刷版を移動させる新版移動手段と、
前記版胴への刷版の一端部の装着不良を検出する新版検出手段と、
を備え、
前記制御装置は、
前記全印刷ユニットの前記版押えローラを前記版胴へ接触させ、
前記駆動装置を版供給方向へ駆動させ、
前記位相検出手段により検出された位相が給版検出位置のときに、対応する前記印刷ユニットの前記給版検出手段による給版異常の検出を行い、
前記給版検出手段により給版異常が検出されなかった場合、前記位相検出手段により検出された位相が給版切替え手段動作位置のときに、対応する前記印刷ユニットの前記給版切替え手段を前記給版動作位置へ移動させ、
前記位相検出手段により検出された位相が版押えローラ退避位置のときに、対応する前記印刷ユニットの前記版押えローラを前記版胴から離間させ、
前記給版検出手段の検出により給版異常が検出されたときに前記駆動装置を停止させ、その停止位置における前記正常ユニットが、
前記版押えローラが前記版胴へ接触してから前記刷版の一端の前記版胴への装着が開始される新版挿入開始位置までの間に位置する場合、前記正常ユニットの前記版押えローラを前記版胴から退避させるとともに前記新版移動手段により刷版を前記新版収納部へ移動させ、
前記給版切替え手段による前記版保持手段の前記解除位置から前記保持位置への切替えが終了する給版切替え終了位置から前記版押えローラ退避位置までの間に位置する場合、前記正常ユニットの前記版押えローラを前記版胴から退避させるとともに前記給版切替え手段を前記給版退避位置へ移動させ、
前記新版挿入開始位置から前記給版検出位置までの間または前記給版切替え手段動作位置から前記給版切替え終了位置までの間に位置する場合、当該正常ユニットの前記手動スイッチが操作されるまで前記駆動装置を少なくも反給版方向への駆動を不能にし、
前記エラーユニットの前記駆動装置駆動手段を操作して前記駆動装置を駆動させているときに、前記給版検出位置から前記給版切替え手段動作位置までの間に位置していた前記正常ユニットの位相が、前記給版切替え手段動作位置に位置した場合に前記駆動装置を停止させ、当該正常ユニットの前記手動スイッチが操作されるまで前記駆動装置を少なくとも反給版方向への駆動を不能にするように制御することを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る印刷機の版交換方法及び装置を実施例により図面を用いて詳細に説明する。
【0027】
[実施例]
図1は本発明の一実施例を示す両面印刷機の自動版交換装置周りの概略構成図、図2は同じくローダの平面図、図3は同じくローダの後面図、図4は同じく可動版ガイド部の拡大図、図5は同じく版くわえ抜取りガイド部の拡大図、図6は同じく版押えローラ部の拡大図、図7は同じく版胴の斜視図、図8は同じく制御ブロック図、図9は同じく各印刷ユニットの版交換時の作動位置を示すタイムチャート、図10(a)〜図10(d)は同じく排版時の各種作動位置の説明図、図11(a)〜図11(c)は同じく排版時の各種作動位置の説明図、図12(a)〜図12(d)は同じく給版時の各種作動位置の説明図、図13(a)〜図13(c)は同じく給版時の各種作動位置の説明図、図14(a)〜(d)は同じく排版エラー時のエラーユニット以外の動作エリアの説明図、図15(a)〜図15(e)は同じく排版エラー時のエラーユニット以外の動作エリアの説明図、図16(a)〜図16(d)は同じく給版エラー時のエラーユニット以外の動作エリアの説明図、図17(a)〜図17(c)は同じく給版エラー時のエラーユニット以外の動作エリアの説明図、図18は同じく排版ステップのフローチャート、図19は同じく給版ステップのフローチャート、図20は同じく第1復帰ステップのフローチャート、図21は同じく第1復帰ステップのフローチャート、図22は同じくエラー除去ステップのフローチャート、図23は同じく第2復帰ステップのフローチャート、図24は同じく第2復帰ステップのフローチャート、図25は同じく第2復帰ステップのフローチャート、図26は同じくエラー除去ステップのフローチャート、図27は同じく第3復帰ステップのフローチャート、図28は同じく第3復帰ステップのフローチャート、図29は同じく第3復帰ステップのフローチャート、図30は同じく第3復帰ステップのフローチャート、図31は同じく第1復帰ステップのフローチャート、図32は同じく第1復帰ステップのフローチャート、図33は同じく第1復帰ステップのフローチャート、図34は同じく第1復帰ステップのフローチャートである。
【0028】
図1に示すように、巻紙輪転印刷機の左,右両フレーム1間には、上部印刷部(上側印刷ユニット)のインキローラ2群と版胴3とゴム(ブランケット)胴4とが回転自在に支持され、ゴム胴4と図示しない下部印刷部(下側印刷ユニット)のゴム胴との間を通るウェブに印刷が施されるようになっている。また、図示しないが、前記上側印刷ユニットと下側印刷ユニットとが一組となってウェブの走行方向に複数組整列され、これらの各胴が後述する駆動装置により動力伝達機構を介して連動回転されることは言うまでもない。
【0029】
前記各組の上側印刷ユニットと下側印刷ユニットには、自動版交換装置(版交換手段)が付設される。自動版交換装置は、上側印刷ユニットと下側印刷ユニットとでは、略同じ基本構成のものが配置されると共に種々の構成のものが適用可能であるので、ここでは、上側印刷ユニットの自動版交換装置についてのみ一例として簡単に説明する。
【0030】
図2及び図3にも示すように、左,右両フレーム1間には、枢軸5を中心に回転自在にローダ(版収納部)6が支持され(図中回転軌跡C参照)、該ローダ6内に新版用フック部材7と排版用フック部材8とで新版W1と排版W2とがそれぞれ把持されるようになっている。
【0031】
そして、給版時には、ローダ6が図示しないアクチュエータにより図示の状態まで反時計回りに回転した後、新版W1の版尻が係合した新版用フック部材7がロッドレスシリンダ等の新版移動用アクチュエータ(新版移動手段)28により上昇限から斜め下方に移動することで新版W1が版胴3に供給されるようになっている。その後、新版W1は版胴3の回転によりローダ6から引出されながら版胴3の周面に巻付けられる。この時の新版供給状態が前記新版用フック部材7の下降限近くのローダ6に設けた一対の投受光式の給版センサ(新版検出手段)9で検出される。つまり、正常に給版されている時には、新版W1が版胴3の回転によりローダ6から引出されながら版胴3の周面に巻付けられるので、所定時期に新版W1の版尻が給版センサ9を遮断することはないが、例えば、新版W1のくわえ側端部が版胴3のギャップ26に挿入されなかったり、不完全に挿入されている場合には版胴3の回転による新版W1の移動量は少ないので、所定時期に新版W1の版尻が給版センサ9を通過しないで給版センサ9が遮断されたままとなる。所定時期に新版W1が給版センサ9を通過しないで給版センサ9が遮断されているときに給版異常と判断するのである。
【0032】
一方、排版時には、上記と同じローダ6位置で、排版W2の版尻が係合した排版用フック部材8がロッドレスシリンダ等の排版収納用アクチュエータ(排版収納手段)29により下降限から斜め上方に移動することで排版W2がローダ6内に収納されるようになっている。
【0033】
また、前記左,右両フレーム1間には、ブラケット12を介して固定版ガイド13が設けられると共に、可動版ガイド10がエアシリンダ等のアクチュエータ14により枢軸15を中心に図1に示す前進位置と可動版ガイド10がほぼ垂直状態になる後退位置との間で揺動自在に支持される。図4に示すように、排版時には、版胴3の保持が解除された排版W2の版尻が版胴3の図4の反時計方向への回転により固定版ガイド13と可動版ガイド10との間へ排出されるようになっている。この時の排版状態が、図4に示すように、可動版ガイド10の先端に設けた反射型の版尻センサ(第1排版検出手段)11で検出される。つまり、正常に排版される場合には、版尻が固定版ガイド13と可動版ガイド10との間へ排出されて版尻センサ11がこれを検出するが、例えば版尻が固定版ガイド13と可動版ガイド10との間へ排出されない場合には、所定時期に版尻センサ11が排版W2の版尻を検出しないので、これにより排版異常と判断するのである。さらに、この可動版ガイド10には、図5に示すように、版くわえ外しガイド(排出保持手段)16がエアシリンダ等の版くわえ外し用アクチュエータ17により枢軸18を中心にレバー19を介して図5中に実線で示される保持解除位置と二点鎖線で示される排出保持位置との間で揺動自在に支持される。排版時には、版くわえ外しガイド16が保持解除位置から排出保持位置へ揺動することにより、排版W2のくわえ側端部を版胴3のギャップ26から引抜き、くわえ側端部を版胴3から離間させた状態で保持するようになっている。また、この版くわえ外しガイド16の排出保持位置を版くわえ外し用アクチュエータ17の最収縮位置としてエアシリンダ等に内蔵された位置センサ等のくわえ外し用センサ(第2排版検出手段)17aで検出することで、前記版尻センサ11とともに、排版状態の異常の有無が検出されるようになっている。つまり、正常に排版される場合には、版くわえ外しガイド16により排版W2のくわえ側端部が版胴3のギャップ26から引抜かれ、排出保持位置にて排版W2を保持する、すなわち、版くわえ外し用アクチュエータ17が最収縮しているので、これをくわえ外し用センサで検出することとなるが、例えば排版W2のくわえ側端部が版胴3のギャップ26から外れなかった場合には、版くわえ外しガイド16が排出保持位置まで揺動することができない、すなわち、所定時期にくわえ外し用センサ17aが版くわえ外し用アクチュエータ17の最収縮を検出しないので、これにより排版異常と判断するのである。
【0034】
また、前記左,右両フレーム1間の可動版ガイド10下方には、図6に示すように、版押えローラ20がエアシリンダ等の版押えローラ用アクチュエータ21により枢軸22を中心にベルクランク23を介して版胴3に接触する前進位置(図6中二点鎖線参照)と版胴3から離間する後退位置(図6中実線参照)との間で揺動自在に支持される。
【0035】
また、図1及び図5,6中25は版胴3のギャップ26内に回動自在に嵌挿された巻きバー(版保持手段)で、この巻きバー15内には、排版カム30及び排版カム用アクチュエータ31(図8及び図10参照)または給版カム32及び給版カム用アクチュエータ33(図8及び図12参照)等のクランプ−アンクランプ機構(版切替え手段)により所定方向に巻きバー15が回動されることで、版の版尻と版くわえと係脱して当該版をクランプ−アンクランプし得るU字状の板ばね27が軸心方向に沿って複数装着されている。また、図2及び図3中6aはその下方に排版W2を収納案内するガイドバーで、6bは前記ガイドバー6aとの間で新版W1を収納案内するガイドバーである。このガイドバー6bには新版用フック部材7が下方移動時に係合して新版W1と干渉しない位置に撥ね上げられる引っ掛け部6baが設けられる。
【0036】
そして、前記各種アクチュエータ14,17,21・・・は、図8に示すように、各印刷ユニットの全版胴3を連動回転させる前述した駆動装置としての本機モータ34とともに、マイクロコンピュータ等の制御装置としてのCPU35により駆動制御される。
【0037】
即ち、1色目からN色目の各印刷ユニットに設けられた版くわえ取出用アクチュエータ17、版押えローラ用アクチュエータ21、新版移動用アクチュエータ28、排版収納用アクチュエータ29、排版カム用アクチュエータ31、給版カム用アクチュエータ33等の各種アクチュエータは入出力装置36aを介して母線BUSによりCPU35に接続される。一方、本機モータ34はモータドライバ37及び入出力装置36bを介して母線BUSによりCPU35に接続される。この本機モータ34にはロータリエンコーダ38が付設され、その回転数信号が版交換用カウンタ39と本機位相検出用カウンタ40とに入力された後、入出力装置36bを介して母線BUSによりCPU35に接続される。
【0038】
また、図示しない操作盤等に設けられた版交換ボタン(スイッチ)41とエラーモード解除ボタン(スイッチ)42は、入出力装置36cを介して母線BUSによりCPU35に接続される。また、固定メモリ43と可変メモリ44が、排版開始位置用メモリ45、給版開始位置用メモリ46、各種の作動位置用メモリ47とともに母線BUSによりCPU35に接続される。
【0039】
更に、1色目からN色目の各印刷ユニットに設けられた給版センサ9、版尻センサ11、くわえ外し用センサ17aの検出信号が、入出力装置36dを介して母線BUSによりCPU35に接続されると共に、同じく1色目からN色目の各印刷ユニットに駆動装置駆動手段として設けられて本機モータ34の駆動ロックを解除する手動ボタン(スイッチ)48、押している間のみONとなって本機モータ34を正転方向へ駆動させる寸動ボタン(スイッチ)49、押している間のみONとなって本機モータ34を逆転方向へ駆動させる逆寸ボタン(スイッチ)50がそれぞれ入出力装置36eを介して母線BUSによりCPU35に接続される。尚、本機モータ34が正転することにより版胴3が図5の時計方向(給版方向)へ回転し、本機モータ34が逆転することにより版胴3が図5の反時計方向(排版方向)へ回転するようになっている。
【0040】
前記CPU35では、図9に示すように、ひとつの印刷ユニットに対して版交換時の各種作動位置が所定の位相差をもって設定されており、さらに、1色目からN色目の上下の印刷ユニットの各種作動位置も各版胴3の位相差に対応して設定されている。
【0041】
図示例では、排版時には、θa、θi,1、θi,2、θi,3、θi,4、θi,5、θi,6、θi,7、θbの9つの作動位置が設定されている。その中θi,6は後述するエラーモード時のくわえ外し位置である手動くわえ外し位置(手動排出位置)で、θbは排版終了位置である。そして、図10及び図11に示すように、θaは排版開始位置、θi,1は版押えローラ用アクチュエータ21(図6参照)と排版カム用アクチュエータ31がONとなる(収縮する)排版カム作動位置、θi,2は排版用カムフォロア30aが排版カム30への接触を開始する排版カム接触開始位置、θi,3は排版用カムフォロア30aが排版カム30への接触を終了する排版カム接触終了位置、θi,4は版尻センサ11が排版W2の版尻を検出する版尻検知位置、θi,5は版押えローラ用アクチュエータ21と排版カム用アクチュエータ31がOFFとなると共に版くわえ外し用アクチュエータ17がONとなって(収縮して)タイマー計時が開始され所定時間経過後にくわえ外し用センサ17aによる検知が行われる自動くわえ外し位置(自動排出位置)、θi,7は版くわえ外し用アクチュエータ17がOFF(伸長),排版収納用アクチュエータ29(図1参照)がOFFとなる(排版用フック部材8が上昇限へ移動する)版収納位置である。ここで、iはユニット番号で、本実施例では、1色目下側ユニットを1、1色目上側ユニットを2、・・・n色目(最終色)下側ユニットを2n−1、n色目(最終色)上側ユニットを2nと定義する。
【0042】
また、排版の流れを説明する。排版を開始するときには、印刷機を排版開始位置θaに位置付ける(図10(a))。この時、排版カム用アクチュエータ31および版押えローラ用アクチュエータ21はOFFとなっており、排版カム30は排版退避位置に位置し、版押えローラ20は後退位置に位置している。
【0043】
その後、版胴3が排版方向(図10の反時計方向)へ回転し、排版カム作動位置θi,1にくると(図10(b))、排版カム用アクチュエータ31および版押えローラ用アクチュエータ21がONとなり、これにより排版カム30は排版動作位置に位置付けられ、版押えローラ20は前進位置に位置付けられる。
【0044】
さらに版胴3が回転を続けると、排版カム接触開始位置θi,2(図10(c))にて排版用カムフォロア30aが排版カム30に接触し、排版カム接触終了位置θi,3(図10(d))にて排版用カムフォロア30aの排版カム30との接触が終了する。版胴3がθi,2からθi,3へ回転することにより、排版用カムフォロア30aが排版カム30と係合しながら移動し、巻きバー25が版胴3のギャップ26内で図10(c)に示す保持位置から図10(d)に示す解除位置へ回動するので、刷版の端部の保持が解除されて排版W2の版尻が版胴3のギャップ26から飛び出る。尚、排版W2のくわえ側端部は版胴3のギャップに係合している。
【0045】
さらに版胴3が回転を続けると、図11(a)に示されるように、排版W2の版尻が固定版ガイド13と可動版ガイド10との間に進入し、版胴3が版尻位置θi,4に位置したときに、版尻センサ11が排版W2の版尻を検出し、排版エラーをチェックする。正常に排版されているときには、版尻センサ11が排版W2の版尻を検出することになるが(図11(a))、排版エラーのときには、図14(a)に示すように、排版W2の版尻が固定版ガイド13と可動版ガイド10との間に進入せずに、排版W2の版尻が固定版ガイド13の先端と版胴3との狭い隙間を通過してしまうため、版尻センサ11は排版W2の版尻を検出しない。排版エラー時の制御フローは後述する。正常に排版されている場合のフローを説明する。
【0046】
さらに版胴3が回転を続けることにより、排版W2は版胴3から排出されて図1に示すローダ6内に進入し、版胴3が自動くわえ外し位置θi,5まで回転すると(図11(b))、排版カム用アクチュエータ31および版押えローラ用アクチュエータ21はOFFとなり、排版カム30は排版退避位置へ位置付けられ、版押えローラ20は後退位置に位置付けられる。さらに版くわえ外し用アクチュエータ17がONとなって保持解除位置に位置していた版くわえ外しガイド16が排出保持位置へ旋回する。これにより、排版W2のくわえ側端部が版胴3のギャップ26から引抜かれるとともに、排版W2をくわえ側端部が版胴3の周面から離間させた状態で保持し、他の印刷ユニットの排版のために回転を続ける版胴3に排版W2が接触しないようにして排版W2や装置や損傷を防止する。
【0047】
自動くわえ外し位置θi,5で版くわえ外し用アクチュエータ17がONとなってから所定時間後にくわえ外し用センサ17aによる排版エラーのチェックを行う。すなわち、正常に排版されているときには、版くわえ外し用アクチュエータ17が最収縮しており、これをくわえ外し用センサ17aが検出することになるが(図11(b))、排版エラーのときには、図14(b)に示すように、排版W2のくわえ側端部が版胴3のギャップ26から抜抜かれずに係合した状態になっているので、版くわえ外し用アクチュエータ17が最収縮することができず、くわえ外し用センサ17aが検出することができない。排版エラー時の制御フローは後述する。正常に排版されている場合のフローを説明する。
【0048】
さらに版胴3が回転を続け、版胴3が版収納位置θi,7まで回転すると(図11(c))、版くわえ外し用アクチュエータ17がOFFとなり、これにより、版くわえ外しガイド16が排出保持位置から保持解除位置へ旋回する。そして、ON状態になっていた排版収納用アクチュエータがOFFになり、排版用フック部材8が図1の二点鎖線の位置から実線位置へ移動する。これにより、排版用フック部材8が排版W2の版尻を引掛けた状態で移動するので、排版W2がローダ6内に収納される。
【0049】
さらに版胴3が回転を続け、版胴3が排版終了位置θbに位置すると印刷機が停止し、給版動作が開始される。
【0050】
上述したように、排版が正常に行われている時には、版胴3は排版開始位置θaから排版方向へ回転を始め、排版が完了するまで停止することはない。したがって、排版にかかる準備時間を短縮することができ、生産性を向上させることができる。
【0051】
図10(a)では、ある印刷ユニットの排版開始位置θaを例示したが、他の印刷ユニットは互いに版胴位相が異なる。つまり、排版開始位置θaにおける版胴3の位相は各印刷ユニットで異なるので、他の印刷ユニットでは、版胴3の位相差に対応した量だけシフトして開始することになる。すなわち、図9に示されるように、排版開始位置θaから印刷機が逆回転していくと、先ず、ユニットNo.が1の1色目下側ユニットが排版カム作動位置θ1,1に到達するので上述した排版カム作動位置θi,1における制御を1色目下側ユニットに対して行い、次にユニットNo.が2の1色目上側ユニットが排版カム作動位置θ2,1に到達するので、1色目上側ユニットに対して制御を行い、その次には1色目下側ユニットが排版カム接触開始位置θ1,2に到達してカムフォロア30aが排版カム30に接触し、1色目下側ユニットのカムフォロア30aが排版カム30に接触している間にユニットNo.が3の2色目下側ユニットが排版カム作動位置θ3,1に到達するので、2色目下側ユニットに対して制御を行うというように、ある印刷ユニットの排版ステップ中に別の印刷ユニットの排版ステップが順次開始されるというように制御されるのである。
【0052】
また、給版時には、θb、θi,7、θi,5、θi,3、θi,2、θi,8、θi,1、θaの8つの作動位置が設定されている。その中θaは給版終了位置である。そして、図12及び図13に示すように、θbは版押えローラ用アクチュエータ21(図6参照)がON、新版移動用アクチュエータ28(図1参照)がONとなり(新版用フック部材7が下降限へ移動)、新版W1のくわえ側折曲げ部が版押えローラ20の上に載置される給版開始位置、θi,7は新版W1のくわえ側先端が版胴3のギャップ26と対向する新版挿入開始位置、θi,5は給版センサ9が新版W1 の有無を検知する給版検知位置、θi,3は給版カム用アクチュエータ33がON(伸長)となる給版カム作動位置、θi,2は給版用カムフォロア32aが給版カム32への接触を開始する給版カム接触開始位置、θi,8は給版用カムフォロア32aが給版カム32への接触を終了する給版カム接触終了位置、θi,1は版押えローラ用アクチュエータ21がOFF(伸長),新版移動用アクチュエータ28がOFFとなる(新版用フック部材7が上昇限へ移動する)版押えローラ退避位置(給版カム戻り位置)である。ここで、iはユニット番号で、本実施例では、1色目下側ユニットを1、1色目上側ユニットを2、・・・n色目(最終色)下側ユニットを2n−1、n色目(最終色)上側ユニットを2nと定義する。
【0053】
また、給版の流れを説明する。給版を開始するとときには、印刷機を給版開始位置θbに位置付ける(図12(a))。給版開始位置θbは上述した排版終了位置6bと同じ位置である。この時、版押えローラ用アクチュエータ21がONとなり、これにより版押えローラ20は図の二点鎖線位置から実線で示される前進位置に位置付けられるとともに、新版移動用アクチュエータ28がONとなり、新版用フック部材7が図1の実線位置から二点鎖線位置へ移動する。これにより、ローダ6内に収納されていた新版W1が版胴3の近傍へ移動し、新版W1のくわえ側端部が版押えローラ20上に載置される。尚、給版カム用アクチュエータ33はOFFとなっており、給版カム32は給版退避位置に位置している。
【0054】
その後、版胴3が給版方向(図12の時計方向)へ回転すると、新版挿入開始位置θi,7(図12(b))において版胴3のギャップ26と新版W1のくわえ側先端が対向するので、新版W1のくわえ側端部が版胴3のギャップ26に挿入される。この挿入は版胴3が回転しながら行われるものである。新版が版胴3のギャップ26内に挿入されると、新版W1は版押えローラ20により押し付けられて版胴3の周面に密着する。
【0055】
さらに版胴3が回転を続けると、版胴3の回転により新版W1は版胴3の周面に巻き付けられローダ6内から引出され、給版検知位置θi,5(図12(c))に位置したときに、給版センサ9が給版状態を検出する。すなわち、正常に給版されているときには、新版W1はローダ6内から引出されて一対の給版センサ9の間には新版W1は存在しないので、給版センサ9は新版W1により遮られないが(図12(c))、給版エラーのときには、図16(a)に示すように、新版W1が移動しない或いは移動量が少ないため版尻が給版センサ9を遮ることとなる。給版エラー時の制御フローは後述する。正常に給版されている場合のフローを説明する。
【0056】
さらに版胴3が回転を続けると、新版W1の版尻が版押えローラ20により版胴3のギャップ26内に挿入され、給版カム作動位置θi,3において(図12(d))給版カム用アクチュエータ33がONとなり、給版カム32が給版退避位置から給版動作位置へ移動する。
【0057】
さらに版胴3が回転を続けると、給版カム接触開始位置θi,2(図13(a))にて給版用カムフォロア32aが給版カム32に接触し、給版カム接触終了位置θi,8(図13(b))にて給版用カムフォロア32aの給版カム32との接触が終了する。版胴3がθi,2からθi,8へ回転することにより、給版用カムフォロア32aが給版カム32と係合しながら移動し、巻きバー25が版胴3のギャップ26内で図13(a)に示す解除位置から図13(b)に示す保持位置へ回動するので、新版W1の端部が板ばね27により保持される。
【0058】
さらに版胴3が回転を続け、版胴3が版押えローラ退避位置θi,1まで回転すると(図13(c))、給版カム用アクチュエータ33がOFFとなり、給版カム32が給版動作から位置給版退避位置へ移動するとともに、版押えローラ用アクチュエータ21がOFFとなり、版押えローラ20が後退位置に位置付けられる。
【0059】
さらに版胴3が回転を続け、版胴3が給版終了位置θaに位置すると印刷機が停止し、版交換動作が開始される。
【0060】
上述したように、給版が正常に行われている時には、版胴3は給版開始位置θbから給版方向へ回転を始め、給版が完了するまで停止することはない。したがって、給版にかかる準備時間を短縮することができ、生産性を向上させることができる。
【0061】
図12(a)では、ある印刷ユニットの給版開始位置θbを例示したが、他の印刷ユニットは互いに版胴位相が異なっているため、給版開始位置θbにおける版胴3の位相は各印刷ユニットで異なるので、他の印刷ユニットでは、版胴3の位相差に対応した量だけシフトして開始することになる。但し、本実施例においては、給版開始位置θbにおける版押えローラ20および新版用フック部材7の制御は全ユニット同時に行われる。すなわち、図9に示されるように、給版開始位置θbにおいて全ユニットに対して版押えローラ用アクチュエータ21および新版移動用アクチュエータ28を制御し、この状態から印刷機が逆回転していくと、先ず、ユニットNo.が2nのn色目上側ユニット(最終印刷ユニット)が新版挿入開始位置θ2n,7に到達すると版胴3のギャップ26内に新版W1のくわえ側先端が挿入され、次にユニットNo.が2n−1のn色目下側ユニットが新版挿入開始位置θ2n−1,7に到達して版胴3のギャップ26内に新版W1のくわえ側先端が挿入され、その次にはn色目上側ユニットが給版検知位置θ2n,5に到達して給版エラーの検知を行うというように、ある印刷ユニットの給版ステップ中に別の印刷ユニットの給版ステップが順次開始されるというように制御されるのである。
【0062】
そして、前記CPU35は、版交換時に、或る印刷ユニットに版交換異常(排版エラーまたは給版エラー)が発生した場合、当該エラーユニット以外の正常ユニットにおいては、当該正常ユニットの版交換進行状況に応じて前述した本機モータ34または自動版交換装置の少なくとも一方が制御されるようになっている。
【0063】
即ち、図14及び図15に示すように、排版時に、θi,4の版尻検知位置での版尻検知エラーやθi,5の自動くわえ外し位置での自動くわえ外しエラーが或る印刷ユニットで発生した場合、当該エラーユニットはエラーモードにセットされて所定の処置が施される。一方、エラーユニット以外の正常ユニットは復帰モードにセットされると共に後述するエリアA〜エリアGのどのエリアに属するか否かで処置が異なるのである。
【0064】
前記エリアA(θa−θi,1)は、排版が全く開始されていない状態で(図14(c))、この場合は、自動で復帰モードが解除される。エラーユニット処置後に自動または手動で排版される。エリアB(θi,1−θi,2)は、版押えローラ20,排版カム30がON状態であるが、排版W2の版尻側が完全に版胴3に装着されている状態で(図14(d))、この場合は、排版カム30及び版押えローラ20をOFFさせ、自動で復帰モードを解除させる。エラーユニット処置後に自動または手動で排版される。エリアC(θi,2−θi,3)は、排版カム30に排版用カムフォロア30aが接触し終わるまでの状態で、排版W2の版尻が版胴3のギャップ26から不完全に飛び出している(図15(a))。この場合は、本機モータ34がロックされる。手動ボタン48をONして復帰モードを解除し、版胴3を正転(寸動ボタン49により)・逆転(逆寸ボタン50により)させて版尻をテープTで拘束する(図7参照)。その後、手動ボタン48をOFFさせる。エラーユニットの処置後、手動で排版カム30及び版押えローラ20をOFFさせ、手動で排版W2を除去する。
【0065】
エリアD(θi,3−θi,5)は、排版カム接触終了位置から自動くわえ外し位置までの間の状態で(図15(b))、この場合は、エラーユニットの処置のため、またはエラーユニット処置後の復帰モードユニットの処置のために本機モータ34を正転・逆転させたときに正転でθi,3または逆転でθi,6に位置した場合に本機モータ34を停止させ、ロックさせる。その後、対象復帰モードユニットの処置を自動または手動で行い、自動または手動で復帰モードを解除させる。エリアE(θi,5−θi,6)は、自動くわえ外し位置から手動くわえ外し位置までの間の状態で、基本的には版くわえ外しガイド16により排版W2は版胴3から外されて保持されているが(図15(c))、くわえが外されていない可能性もあるので、本機モータ34をロックする。オペレータは手動ボタン48をONして復帰モードを解除させ、くわえ外しの状態をみて、くわえが外されている状態であれば直ちに手動ボタン48をOFFする。一方、くわえが外されていない場合は、正転・逆転させてくわえを外し、手動ボタン48をOFFする。エラーユニット処置後、手動で版くわえ外しガイド16をOFFさせ、排版W2を収納させる。
【0066】
エリアF(θi,6−θi,7)は、手動くわえ外し位置から版収納位置までの間の状態で(図15(d))、この場合は、版くわえ外しガイド16をOFFさせ、排版W2を収納させて、自動で復帰モードを解除させる。エリアG(θi,7−θb)は、排版が終了した状態で(図15(e))、この場合は、自動で復帰モードが解除される。
【0067】
排版時にエラーが発生した場合、エラーユニットのエラーを取り除くために印刷機を回転させる前に、エリアDを除くエリアに属する正常ユニットに対する処置を完了させる。エリアDに属する正常ユニットについては、エラーユニットのエラーを取り除いている途中またはエラーユニットの処置後に処置を行なうのである。
【0068】
また、図16及び図17に示すように、給版時に、θi,5の給版検知位置での給版検知エラーが或る印刷ユニットで発生した場合、当該エラーユニットはエラーモードにセットされて所定の処置が施される。一方、エラーユニット以外の正常ユニットは復帰モードにセットされると共に後述するエリアG,エリアI,エリアD,エリアJ,エリアK,エリアAのどのエリアに属するか否かで処置が異なるのである。
【0069】
前記エリアG(θb−θi,7)は、新版W1のくわえ側端部が版胴3のギャップ26に挿入される前の状態で(図16(b))、この場合は、新版移動用アクチュエータ28がOFFされて新版用フック部材7が図1の二点鎖線位置から実線位置へ移動して、新版W1がローダ6内に収納されるとともに、版押えローラ用アクチュエータ21がOFFされ、版押えローラ20を版胴から離脱し、自動で復帰モードが解除される。エラーユニット処置後に自動または手動で給版される。
【0070】
エリアI(θi,7−θi,5)は、版押えローラ20が着状態であり、新版W1のくわえ側が版胴3に装着される途中の状態で(図16(c))、この場合は、本機モータ34が逆転方向にロックされる。オペレータが逆寸不要と判断したら、寸動ボタン49により本機モータ34を正転させ、くわえ側を版胴3に装着させる。θi,5まで正転させると、本機モータ34の逆転方向へのロックが解除される。これにより、後述するエリアDと同じ状態になる。また、オペレータが逆寸必要と判断したら、手動ボタン48をONして復帰モードを解除して逆転・正転させてくわえ側を外して新版W1を機外に取り出し、手動ボタン48をOFFする。エラーユニット処置後に版押えローラ20を手動で脱させる。
【0071】
エリアD(θi,5−θi,3)は、給版検知位置から給版カム32が作動するまでの状態で(図16(d))、この場合は、排版エラー時のエリアDと同じ制御が行われる。エリアJ(θi,3−θi,8)は、給版カム32が作動してからこの給版カム32に給版用カムフォロア32aが接触し終わるまでの状態で、版胴3の板ばね27による新版W1の版尻保持の途中であり(図17(a))、この場合は、本機モータ34がロックされる。手動ボタン48をONして復帰モードを解除し、版胴3を正転・逆転させて版尻をテープTで拘束する(図7参照)。その後、手動ボタン48をOFFさせる。エラーユニットの処置後、手動で給版カム32及び版押えローラ20をOFFさせる。
【0072】
エリアK(θi,8−θi,1)は、給版用カムフォロア32aの給版カム32に対する接触が終了してから、版押えローラ20及び給版カム32がOFFされるまでの間の状態で(図17(b))、この場合は、版押えローラ20及び給版カム32をOFFさせて、自動で復帰モードを解除させる。エリアA(θi,1−θa)は、給版が終了した状態で(図17(c))、この場合は、自動で復帰モードが解除される。
【0073】
給版時にエラーが発生した場合、エラーユニットのエラーを取り除くために印刷機を回転させる前に、エリアDを除くエリアに属する正常ユニットに対する処置を完了させる。エリアDに属する正常ユニットについては、エラーユニットのエラーを取り除いている途中またはエラーユニットの処置後に処置を行うのである。
【0074】
このように構成されるため、次に、版交換作業の制御動作を図18乃至図34のフローチャートを用いて詳しく説明する。
【0075】
通常の排版ステップは、図18に示すように、先ず、ステップP1で版交換ボタン41がONされると、ステップP2で排版開始位置用メモリ45から排版開始位置を読み込むと共に、ステップP3で本機位相検出用カウンタ40から現在位置を読み込む。次に、ステップP4で本機位相検出用カウンタ40からの現在位置が排版開始位置(θa)か否か判断し、歪(NO)であればステップP5で本機モータ34を正転させてステップP3に戻る。一方、可(YES)であれば、ステップP6で本機モータ34が停止される。即ち、現在位置が排版開始位置(θa)になるまで本機モータ34を正転させるのである。次に、ステップP7で版交換用カウンタ39を零にセットした後、ステップP8で本機モータ34を逆転させる(排版駆動ステップ)。
【0076】
版交換においては、版交換の開始位置(θa,θb)は本機位相検出用カウンタ40からの現在位置で制御するが、それ以外は版交換用カウンタから読み込んだ現在位置で制御する。これは、版交換が本機を360度以上回転させなければならないからである。すなわち、本機位相検出用カウンタ40は版交換だけでなく他の装置の制御も行うため、一回転すると(360度回転すると)現在位置がリセットされてしまうように構成されているので、版交換の現在位置検出には適さない。したがって、版交換用のカウンタを設けて360度以上の位相も検出できるようにしたのである。
【0077】
次に、ステップP9で作動位置用メモリ47から次の作動位置および対象ユニットNo.を読み込んだ後、ステップP10で版交換用カウンタ39から現在位置を読み込む(排版位相検出ステップ)。次に、ステップP11で版交換用カウンタ39からの現在位置が次の作動位置か否かを判断し、否であればステップP10に戻る。一方、可であれば、ステップP12で次の動作位置が排版完了位置(θb)か否かを判断し、可であればステップP13で本機モータ34が停止され、図19の給版ステップに移行する。否であれば、ステップP14で次の動作位置が排版カム作動位置(θi,1)か否かを判断し、可であればステップP15で対象ユニットの排版カム用アクチュエータ31と版押えローラ用アクチュエータ21をONして(排版切替え手段動作ステップ)ステップP9に戻る。否であれば、ステップP16で次の動作位置が版尻検知位置(θi,4)か否かを判断し、可であればステップP17で対象ユニットの版尻センサ11がONか否かを判断し(異常検出ステップ,第1排版検出ステップ)、可であればステップP9に戻る。ステップP17で否であれば図20及び図21の第1復帰ステップに移行する。
【0078】
ステップP16で否であれば、ステップP20で次の動作位置が自動くわえ外し位置(θi,5)か否かを判断し、可であればステップP19で対象ユニットの排版カム用アクチュエータ31と版押えローラ用アクチュエータ21をOFFして版くわえ外し用アクチュエータ17をONし、タイマーのカウントを開始する(排出保持手段動作ステップ)。次に、ステップP20でタイマーが所定時間計時したらステップP21でタイマーの計時を停止した後、ステップP22で対象ユニットのくわえ外し用センサ17aがONしたか否かを判断する(異常検出ステップ,第2排版検出ステップ)。可であればステップP9に戻り、否であれば図20及び図21の第1復帰ステップに移行する。ステップP18で否であれば、次の動作位置が版収納位置(θi,7)になるので、ステップP23で対象ユニットの版くわえ外し用アクチュエータ17をOFFすると共にステップP24で対象ユニットの排版収納用アクチュエータ29をOFFして(排版収納ステップ)ステップP9に戻る。
【0079】
つまり、印刷機を逆転させながら、次にどのユニットの動作位置が到達するのかをリードし(ステップP9)、常に現在位置との比較を行い(ステップP11)、その動作位置にきたら動作位置に応じた排版処理(ステップP13,P15,P17,P19,P23,P24など)が行われるのである。
【0080】
また、通常の給版ステップは、図19に示すように、先ず、ステップP25で給版開始位置用メモリ46から給版開始位置を読み込むと共に、ステップP26で本機位相検出用カウンタ40から現在位置を読み込む。次に、ステップP27で本機位相検出用カウンタ40からの現在位置が給版開始位置(θb)か否か判断し、歪(NO)であればステップP28で本機モータ34を正転させてステップP3に戻る。一方、可(YES)であれば、ステップP29で本機モータ34が停止される。即ち、現在位置が給版開始位置(θb)になるまで本機モータ34を正転させるのである。次に、ステップP30で版交換用カウンタ39を零にセットした後、ステップP235で全ユニットの版押えローラ用アクチュエータ21をONすると共に(版押えローラ動作ステップ)、新版移動用アクチュエータ28をONする。その後、ステップP31で本機モータ34を正転させる(給版駆動ステップ)。
【0081】
次に、ステップP32で作動位置用メモリ47から次の作動位置および対象ユニットNo.を読み込んだ後、ステップP33で版交換用カウンタ39から現在位置を読み込む(給版位相検出ステップ)。次に、ステップP34で版交換用カウンタ39からの現在位置が次の作動位置か否かを判断し、否であればステップP33に戻る。一方、可であれば、ステップP35で次の動作位置が給版完了位置(θa)か否かを判断し、可であればステップP36で本機モータ34が停止されて版交換作業を終了する。否であれば、ステップP39で次の動作位置が給版検知位置(θi,5)か否かを判断し、可であればステップP40で対象ユニットの給版センサ9がONか否かを判断し(異常検出ステップ,給版検出ステップ)、可であればステップP32に戻る。ステップP40で否であれば図31〜図34の第1復帰ステップに移行する。
【0082】
ステップP39で否であれば、ステップP41で次の動作位置が給版カム作動位置(θi,3)か否かを判断し、可であればステップP42で対象ユニットの給版カム用アクチュエータ33をONして(給版切替え手段動作ステップ)ステップP32に戻る。否であれば、次の動作位置が版押えローラ退避位置(θi,1)になるので、ステップP43で対象ユニットの給版カム用アクチュエータ33と版押えローラ用アクチュエータ21をOFFして(版押えローラ退避ステップ)ステップP32に戻る。
【0083】
つまり、印刷機を正転させながら、次にどのユニットの動作位置が到達するのかをリードし(ステップP32)、常に現在位置との比較を行い(ステップP34)、その動作位置にきたら動作位置に応じた排版処理(ステップP36,P38,P40,P42,P43など)が行われるのである。
【0084】
前述したステップP17とステップP22で排版エラーが発生した場合は、図20及び図21に示す第1復帰ステップを実行する。即ち、先ず、ステップP44で本機モータ34が停止された後(停止ステップ)、ステップP45で版交換ボタン41がONか否かを判断し、可であれば、ステップP8に戻る(版交換再開ステップ)。否であれば、ステップP46で対象ユニットの手動ボタン(スイッチ)48がONか否かを判断し、否であればステップP45に戻り、可であればステップP47でエラーモードにセットされる。即ち、オペレータが、エラーが発生した印刷ユニットの状況を見て、版胴3を回転させなければエラーを除去できないと判断した時には、エラーが発生した印刷ユニットの手動ボタン(スイッチ)48をONする。また、版胴3を回転させずにエラーを正常状態に戻した時には、版交換ボタン41をONすることにより中断していた排版が再開されるのである。
【0085】
次に、ステップP48で対象ユニットをエラーユニットにセットすると共にステップP49で対象ユニット以外のユニットを復帰モードユニットにセットする(モード設定ステップ)。次に、ステップP50で版交換用カウンタ39より現在位置を読み込み、ステップP51で復帰モードユニットNo.及び各復帰モードユニットの各エリアの位置を読み込んだ後、ステップP52で現在位置がエリアAまたはエリアGにある復帰モードユニットの有無を判断する。復帰モードユニットが有ればステップP53で対象復帰モードユニットの復帰モードが自動的に解除されて(第1自動復帰モード解除ステップ)ステップP54に移行する。一方、復帰モードユニットが無ければ、ステップP54で現在位置がエリアBにある復帰モードユニットの有無を判断する。
【0086】
ステップP54で、復帰モードユニットが有ればステップP55で対象復帰モードユニットの版押えローラ用アクチュエータ21と排版カム用アクチュエータ31をOFFすると(第1制御ステップ)、ステップP56で対象復帰モードユニットの復帰モードが自動的に解除され(第1自動復帰モード解除ステップ)、ステップP57に移行する。一方、無ければ、ステップP57で現在位置がエリアFにある復帰モードユニットの有無を判断する。
【0087】
ステップP57で、復帰モードユニットが有ればステップP58で対象復帰モードユニットの版くわえ外し用アクチュエータ17をOFFすると共にステップP59で対象復帰モードユニットの排版収納用アクチュエータ29をOFFすると(第1制御ステップ)、ステップP60で対象復帰モードユニットの復帰モードが自動的に解除され(第1自動復帰モード解除ステップ)、ステップP61に移行する。一方、無ければ、ステップP61で現在位置がエリアCまたはエリアEにある復帰モードユニットの有無を判断する。
【0088】
ステップP61で、復帰モードユニットが無ければ図22に示すエラー除去ステップに移行する。一方、復帰モードユニットが有ればステップP62で本機モータ34がロックされ(第1駆動ロックステップ)、その後、ステップP63で全対象復帰モードユニットの手動ボタン(スイッチ)48がONされたら、ステップP64でエラーユニットの手動ボタン(スイッチ)48のON状態が解除される。次に、ステップP65で対象復帰モードユニットの復帰モードが解除された後(第1手動復帰モード解除ステップ)、ステップP66で本機モータ34のロックが解除される(第1ロック解除ステップ)。
【0089】
これにより、対象復帰モードユニットの寸動ボタン(スイッチ)49および逆寸ボタン(スイッチ)50の操作により本機モータ34の正転・逆転が可能な状態になる。
【0090】
次に、ステップP67で対象復帰モードユニットの寸動ボタン(スイッチ)49がONか否かを判断し、否であればステップP71に移行する。可であれば、ステップP68で本機モータ34が正転し、その後ステップP69で対象復帰モードユニットの寸動ボタン(スイッチ)49がOFFされたらステップP70で本機モータ34が停止され、ステップP67に戻る。即ち、処置できる位置にきたら、本機を停止させて処置を行うのである。
【0091】
次に、ステップP71で対象復帰モードユニットの逆寸ボタン(スイッチ)50がONか否かを判断し、否であればステップP75に移行する。可であれば、ステップP72で本機モータ34が逆転し、その後ステップP73で対象復帰モードユニットの逆寸ボタン(スイッチ)50がOFFされたらステップP74で本機モータ34が停止され、ステップP67に戻る。即ち、処置できる位置にきたら、本機を停止させて処置を行うのである。
【0092】
次に、ステップP75で対象復帰モードユニットの手動ボタン(スイッチ)48がOFFか否かを判断し、否であればステップP67に戻る。一方、可であれば、ステップP76で全対象復帰モードユニットの手動ボタン(スイッチ)48がOFFか否かを判断し、否であればステップP67に戻る。一方、可であれば、図22に示すエラー除去ステップに移行する。つまり、オペレータが対象復帰モードユニットの状態をみて処置するためには正転が必要なのか逆転が必要なのか、或いは回転不要かを判断し、寸動ボタン(スイッチ)49或いは逆寸ボタン(スイッチ)50を押して本機モータ34を正転・逆転させ、処置し易い位置まで回転させたらボタンから手を離し本機モータ34を停止させた後、この対象復帰モードユニットに対して適切な処置を行い、また、回転不要の場合は、寸動ボタン(スイッチ)49および逆寸ボタン(スイッチ)50を押さずに処置を行い、処置が完了したらその対象復帰モードユニットの手動ボタン48を押すのである。エリアCまたはエリアEに属する復帰モードユニットが複数ある場合は、これら全ての復帰モードユニットの処置が完了したら、すなわち、全ての対象復帰モードユニットの手動ボタンをOFFしたならば、エラー除去ステップへ進めるようになっているのである。尚、この時点では、エリアDにある復帰モードユニットのみが復帰モードになっており、その他の復帰モードユニットの復帰モードは解除されている。
【0093】
ステップP61で復帰モードユニットが無かった場合またはステップP76で全対象復帰モードユニットの手動ボタン(スイッチ)48がOFFされた場合には、図22に示すエラー除去ステップ(給版・排版共通)を実行する。即ち、エラーユニットの処置を行う。エラーユニットの処置は、排版時だけでなく後述する給版時のエラーの場合であっても刷版を排出させるために本機モータ34を逆転させるのであるが、刷版が折れ曲がっていたり、印刷機の部品に引っ掛かっていたりしている場合など、本機モータ34の逆転だけでは刷版を排出できない場合は、刷版の排出を可能な状態にするために、エラーユニットの寸動ボタン(スイッチ)49・逆寸ボタン(スイッチ)50を操作して版胴3を回転させる。その時に、第1復帰ステップでエリアD内に位置していた復帰モードユニットが作動位置へきた場合は、その復帰モードの処置を行い、その後に再びエラーユニットの処置を行うのである。
【0094】
先ず、ステップP77で復帰モードユニットの有無を判断し、復帰モードユニットが無ければ図26に示すエラー除去ステップ(給版・排版共通)に移行する。即ち、第1復帰ステップで、全ての復帰モードユニットの復帰モードが解除された場合、即ち、エリアD内に位置していた復帰モードユニットが無かった場合、エラーユニットのみの処置フローへ移行するのである。一方、復帰モードユニットが有ればステップP78で復帰モードユニットNo.及びその復帰モードユニットの作動位置を読み込む。次に、ステップP79でエラーユニットの手動ボタン(スイッチ)48がONか否かを判断し、否であればステップP80で対象復帰モードユニットの手動ボタン(スイッチ)48がONか否かを判断する。否であればステップP79に戻り、可であれば、図27に示すエラー除去ステップ後の復帰モードユニットの処置フロー(給版・排版共通)に移行する。
【0095】
ステップP79で可であれば、つまり、エラーユニットの手動ボタン48がONされると、エラーユニットの寸動ボタン(スイッチ)49,逆寸ボタン(スイッチ)50の操作による本機モータ34の正転・逆転が可能な状態となる。ステップP81でエラーユニットの寸動ボタン(スイッチ)49がONか否かを判断し、可であれば、ステップP82で本機モータ34が正転し、ステップP83で版交換用カウンタ39より現在位置を読み込む(位相検出ステップ)。次に、ステップP84で現在位置が対象復帰モードユニットの作動位置(θi,3)か否かを判断し、可であれば、図23に示す第2復帰ステップ(給版・排版共通)に移行する。一方、否であればステップP85でエラーユニットの寸動ボタン(スイッチ)49がOFFか否かを判断し、否であればステップP83に戻り、可であれば、ステップP86で本機モータ34が停止されてステップP81に戻る。
【0096】
ステップP81で否であれば、ステップP87でエラーユニットの逆寸ボタン(スイッチ)50がONか否かを判断し、可であれば、ステップP88で本機モータ34が逆転し、ステップP89で版交換用カウンタ39より現在位置を読み込む(位相検出ステップ)。次に、ステップP90で現在位置が対象復帰モードユニットの手動くわえ外し位置(θi,6)か否かを判断し、可であれば、図24及び図25に示す第2復帰ステップ(給版・排版共通)に移行する。一方、否であればステップP91でエラーユニットの逆寸ボタン(スイッチ)50がOFFか否かを判断し、否であればステップP89に戻り、可であれば、ステップP92で本機モータ34が停止されてステップP81に戻る。
【0097】
ステップP87で否であれば、ステップP93で対象復帰モードユニットの手動ボタン(スイッチ)48がONか否かを判断し、否であれば、ステップP81に戻る。一方、可であれば、ステップP94でエラーユニットの手動ボタン(スイッチ)48のON状態が自動的に解除され、図27に示すエラー除去ステップ後の復帰モードユニットの処置フロー(給版・排版共通)に移行する。
【0098】
つまり、オペレータがエラーユニットの寸動ボタン(スイッチ)49或いは逆寸ボタン(スイッチ)50を押して本機モータ34が正転・逆転させている間に、復帰モードユニットが正転して作動位置(θi,3)または逆転して手動くわえ外し位置(θi,6)に到達した場合にはその対象復帰モードユニットの処置を行い、エラーユニットの刷版の排出が完了したならば、まだ処置が完了していない復帰モードユニットの処置を行うために、その復帰モードユニットの手動ボタンをONするのである。この手動ボタンの操作によりエラーユニットの手動ボタンのON状態が解除されるのである。
【0099】
前述したステップP84で現在位置が対象復帰モードユニットの作動位置(θi,3)であれば、図23に示す第2復帰ステップ(給版・排版共通)を実行する。即ち、ステップP95で本機モータ34が停止された後、ステップP96で本機モータ34がロックされる(第2駆動ロックステップ)。次に、ステップP97で対象復帰モードユニットの手動ボタン(スイッチ)48がONされたら、ステップP98でエラーユニットの手動ボタン(スイッチ)48のON状態が自動的に解除され、その後、ステップP99で対象復帰モードユニットの復帰モードを解除して(第2手動復帰モード解除ステップ)、ステップP100で本機モータ34のロックが解除される(第2ロック解除ステップ)。
【0100】
これにより、対象復帰モードユニットのエラーユニットの寸動ボタン(スイッチ)49,逆寸ボタン(スイッチ)50の操作による本機モータ34の正転・逆転が可能な状態となる。
【0101】
次に、ステップP101で対象復帰モードユニットの寸動ボタン(スイッチ)49がONか否かを判断し、可であれば、ステップP102で本機モータ34が正転し、ステップP103で対象復帰モードユニットの寸動ボタン(スイッチ)49がOFFされたらステップP104で本機モータ34が停止され、ステップP101に戻る。つまり、寸動ボタン(スイッチ)49を押している間だけ本機モータ34が正転するのである。ステップP101で否であれば、ステップP105で対象復帰モードユニットの逆寸ボタン(スイッチ)50がONか否かを判断し、可であれば、ステップP106で本機モータ34が逆転し、ステップP107で対象復帰モードユニットの逆寸ボタン(スイッチ)50がOFFされたらステップP108で本機モータ34が停止され、ステップP101に戻る。つまり、逆寸ボタン(スイッチ)50を押している間だけ本機モータ34が逆転するのである。ステップP105で否であれば、ステップP109で対象復帰モードユニットの手動ボタン(スイッチ)48がOFFか否かを判断し、否であれば、ステップP101に戻り、可であれば、図22に示すエラー除去ステップに移行する。このようにして、オペレータは復帰モードユニットの状態に応じて版胴3を回転させて処置し易い位相に版胴3を位置させ、版尻をテープTで拘束する(図7参照)。この処置が終了したら、当該復帰モードユニットの手動ボタン(スイッチ)48をOFFする。そして、復帰モードユニットの処置が終了したら、再びエラーユニットの処置を始めることになる。エラー除去ステップと第2復帰ステップとを繰り返して行うことになり、これにより復帰モードが設定されていた復帰モードユニットの数が減っていく。
【0102】
前述したステップP90で現在位置が対象復帰モードユニットの手動くわえ外し位置であれば、図24及び図25に示す第2復帰ステップ(給版・排版共通)を実行する。即ち、復帰モードユニットの刷版くわえ側を排出するのである。
【0103】
先ず、ステップP110で本機モータ34が停止された後、ステップP111で本機モータ34がロックされる(第2駆動ロックステップ)。次に、ステップP112で対象復帰モードユニットの版押えローラ用アクチュエータ21と排版カム用アクチュエータ31をOFFすると共に、版くわえ外し用アクチュエータ17をONしてタイマー計時を開始する(自動排出保持ステップ)。
【0104】
次に、ステップP113でタイマーが所定時間計時したら、ステップP114でタイマーの計時を停止し、この後、ステップP115で対象復帰モードユニットのくわえ外し用センサ17aがONか否かを判断する(排出確認ステップ)。可であれば、ステップP116で対象復帰モードユニットの復帰モードが自動的に解除され(第2自動復帰モード解除ステップ)、ステップP117で本機モータ34のロックが解除される(第2ロック解除ステップ)。このように、復帰モードユニットの処置が自動で行われ、自動で復帰モードおよび本機モータ34のロックが解除される。つまり、オペレータはエラーユニットから復帰モードユニットへ移動することなくエラーユニットの処置を再開することができるのである。この後、図22に示すエラー除去ステップに移行する。
【0105】
ステップP115で否であれば、つまり、版くわえ外しガイド16によるくわえ外しが正常に行なわれなかったときには、ステップP118で対象復帰モードユニットの手動ボタン(スイッチ)48がONされたらステップP119でエラーユニットの手動ボタン(スイッチ)48のON状態が自動的に解除され、その後、ステップP120で対象復帰モードユニットの復帰モードを解除して(第2手動復帰モード解除ステップ)、ステップP121で本機モータ34のロックが解除される(第2ロック解除ステップ)。
【0106】
次に、ステップP122で対象復帰モードユニットの寸動ボタン(スイッチ)49がONか否かを判断し、可であれば、ステップP123で本機モータ34を正転させた後、ステップP124で対象復帰モードユニットの寸動ボタン(スイッチ)49がOFFされたらステップP125で本機モータ34が停止され、ステップP122に戻る。つまり、寸動ボタン(スイッチ)49を押している間だけ本機モータ34が正転するのである。
【0107】
ステップP122で否であれば、ステップP126で対象復帰モードユニットの逆寸ボタン(スイッチ)50がONか否かを判断し、可であれば、ステップP127で本機モータ34を逆転させつつステップP128で対象復帰モードユニットの逆寸ボタン(スイッチ)50がOFFされたらステップP129で本機モータ34が停止され、ステップP122に戻る。つまり、逆寸ボタン(スイッチ)50を押している間だけ本機モータ34が逆転するのである。
【0108】
ステップP126で否であれば、ステップP130で対象復帰モードユニットの手動ボタン(スイッチ)48がOFFか否かを判断し、否であれば、ステップP122に戻り、可であれば、図22に示すエラー除去ステップに移行する。このようにして、オペレータは復帰モードユニットの状態に応じて版胴3を回転させて処置し易い位相に版胴3を位置させ、手動で刷版のくわえ側を外すのである。この処置が終了したら、当該復帰モードユニットの手動ボタン(スイッチ)48をOFFする。そして、復帰モードユニットの処置が終了したら、再びエラーユニットの処置を始めることになる。エラー除去ステップと第2復帰ステップとを繰り返して行うことになり、これにより復帰モードが設定されていた復帰モードユニットの数が減っていく。
【0109】
前述したステップP77で復帰モードユニットが無ければ、図26に示すエラー除去ステップ(給版・排版共通)を実行する。即ち、全ての復帰モードユニットの復帰モードが解除され、エラーユニットの処置のみが残っている場合のフローである。この場合、全ての復帰モードユニットの復帰モードが解除されているため、エラーユニットの処置のために版胴3を回転させても本機モータ34が停止してエラーユニットの処置が中断されることはない。復帰モードユニットが復帰モードに設定されているということは、位相に応じて版交換手段が作動したり本機モータ34が停止・ロックしたりするモードであり、復帰モードが解除されたということは、その復帰モードユニットが版交換手段が作動したり本機モータ34が停止・ロックしたりする位相であっても、その制御を行わない状態である。従って、版胴3の回転を妨害されること無く自由に行うことができる。
【0110】
先ず、ステップP131でエラーモード解除ボタン(スイッチ)42がONか否かを判断し、可であれば、ステップP132でエラーモードが解除されてエラーユニットの処置を終了する。即ち、版胴3を回転させることなくエラーユニットの処置を行った場合、エラーモード解除ボタン(スイッチ)42をONさせ、エラーモードを解除させて処置を終了するのである。一方、否であればステップP133でエラーユニットの手動ボタン(スイッチ)48がONか否かを判断する。否であればステップP131に戻り、可であれば、ステップP134でエラーユニットの寸動ボタン(スイッチ)49がONか否かを判断する。
【0111】
ステップP134で可であれば、ステップP135で本機モータ34が正転し、ステップP136でエラーユニットの寸動ボタン(スイッチ)49がOFFされたらステップP137で本機モータ34が停止され、ステップP134に戻る。つまり、寸動ボタン(スイッチ)49を押している間だけ本機モータ34が正転するのである。ステップP134で否であれば、ステップP138でエラーユニットの逆寸ボタン(スイッチ)50がONか否かを判断し、可であれば、ステップP139で本機モータ34が逆転し、ステップP140でエラーユニットの逆寸ボタン(スイッチ)50がOFFされたらステップP141で本機モータ34が停止され、ステップP134に戻る。つまり、逆寸ボタン(スイッチ)50を押している間だけ本機モータ34が逆転するのである。ステップP138で否であれば、ステップP142でエラーモード解除ボタン(スイッチ)42がONか否かを判断し、否であればステップP134に戻り、可であれば、ステップP143でエラーモードを解除してエラーユニットの処置を終了する。
【00112】
このようにして、オペレータはエラーの状態に応じて版胴3を回転させて処置(刷版の除去)を行う。エラーユニットの処置が終了したら、エラーモード解除ボタン(スイッチ)42をONさせ、エラーモードを解除させて、終了させるのである。尚、エラーモードが解除されたら、第1復帰ステップにおいて版尻をテープTで拘束されている状態の印刷ユニット、版くわえ外しガイド16により刷版が保持されている状態の印刷ユニットから、刷版を除去する作業と、版交換手段の動作状態を非動作状態にさせる作業を行う。この作業は1ユニット毎に全て手動操作で行う。第1復帰ステップで排版または給版作業が開始されていない状態になった印刷ユニット(排版:エリアA,B、給版:エリアH)に対しては、自動または手動で版交換を行う。また、エラーモードを解除する手段として、エラーモード解除ボタン(スイッチ)42を特別に設けずに、版交換ボタン41の操作や図示しない排版を開始させるための排版ボタンや給版を開始させるための給版ボタンの操作によりエラーモードを解除させても良い。
【0113】
前述したステップP80で対象復帰モードユニットの手動ボタン(スイッチ)48がONされた時と、ステップP94でエラーユニットの手動ボタン(スイッチ)48のON状態を解除した時は、図27に示すエラー除去ステップ後の復帰モードユニットの処置(給版・排版共通)を実行する。即ち、エラーユニットの処置が終了したら、復帰モードが設定されている復帰モードユニットの処置を行う。この処置とは刷版を除去することであるので、基本的には版胴3を逆転させるだけであるが、状態に応じて正転も行う。
【0114】
先ず、ステップP144で対象復帰モードユニットの復帰モードが解除された後、ステップP145で復帰モードが解除された復帰モード解除ユニットの寸動ボタン(スイッチ)49がONか否かを判断し、可であれば、ステップP146で本機モータ34が正転し、ステップP147で版交換用カウンタ39より現在位置を読み込む。次に、ステップP148で現在位置が復帰モードユニットの作動位置(θi,3)か否かを判断し、可であれば、図28に示すエラー除去ステップ後の復帰モードユニットの処置(給版・排版共通)を実行する。一方、否であれば、ステップP149で対象復帰モードユニットの寸動ボタン(スイッチ)49がOFFか否かを判断し、否であればステップP147に戻り、可であれば、ステップP150で本機モータ34が停止され、ステップP145に戻る。
【0115】
ステップP145で否であれば、ステップP151で復帰モード解除ユニットの逆寸ボタン(スイッチ)50がONか否かを判断し、可であれば、ステップP152で本機モータ34が逆転し、ステップP153で版交換用カウンタ39より現在位置を読み込む。次に、ステップP154で現在位置が復帰モードユニットの手動くわえ外し位置(θi,6)か否かを判断し、可であれば、図29及び図30に示すエラー除去ステップ後の復帰モードユニットの処置(給版・排版共通)を実行する。一方、否であれば、ステップP155で対象復帰モードユニットの逆寸ボタン(スイッチ)50がOFFか否かを判断し、否であればステップP153に戻り、可であれば、ステップP156で本機モータ34が停止され、ステップP145に戻る。
【0116】
ステップP151で否であれば、ステップP157で復帰モード解除ユニットの手動ボタン(スイッチ)48がOFFか否かを判断し、否であれば、ステップP145に戻り、可であれば、ステップP158で復帰モードユニットの有無を判断する。復帰モードユニットが有れば、ステップP159で対象復帰モードユニットの手動ボタン(スイッチ)48をONしてステップP144に戻り、復帰モードユニットが無ければ、ステップP160でエラーモード解除ボタン(スイッチ)42をONしてエラー除去ステップ後の復帰モードユニットの処置を終了する。このようにして、ひとつの復帰モードユニットの処理が終わったら、その復帰モードユニットの手動ボタン(スイッチ)48をOFFし、復帰モードを解除させる。この操作は復帰モードに設定されている復帰モードユニットが無くなるまで続けられる。また、復帰モードユニットの処理のために版胴3を回転させている途中に別の復帰モードユニットが作動位置に位置すると、別の復帰モードユニットの処理を行う。
【0117】
前述したステップP148で現在位置が対象復帰モードユニットの作動位置であれば、図28に示すエラー除去ステップ後の復帰モードユニットの処置(給版・排版共通)を実行する。これは、エラー除去ステップ後、復帰モードユニットの処置のために版胴3を回転させている途中に別の復帰モードユニットが作動位置にきた場合の処置で、先ずステップP161で本機モータ34が停止された後、ステップP162で本機モータ34がロックされる。次に、ステップP163で別の復帰モードユニットの手動ボタン(スイッチ)がONされたら、ステップP164で別の復帰モードユニットの復帰モードを解除して、ステップP165で本機モータ34のロックが解除される。
【0118】
次に、ステップP166で別の復帰モードユニットの寸動ボタン(スイッチ)49がONか否かを判断し、可であれば、ステップP167で本機モータ34が正転し、ステップP168で別の復帰モードユニットの寸動ボタン(スイッチ)49がOFFされたらステップP169で本機モータ34が停止され、ステップP166に戻る。つまり、寸動ボタン(スイッチ)49を押している間だけ本機モータ34が正転するのである。ステップP166で否であれば、ステップP170で別の復帰モードユニットの逆寸ボタン(スイッチ)50がONか否かを判断し、可であれば、ステップP171で本機モータ34が逆転し、ステップP172で別の復帰モードユニットの逆寸ボタン(スイッチ)50がOFFされたらステップP173で本機モータ34が停止され、ステップP166に戻る。つまり、逆寸ボタン(スイッチ)50を押している間だけ本機モータ34が逆転するのである。ステップP170で否であれば、別の復帰モードユニットの手動ボタン(スイッチ)48がOFFか否かを判断し、否であれば、ステップP166に戻り、可であれば、図27に示すエラー除去ステップ後の復帰モードユニットの処置に戻り、対象復帰モードユニットの処置を再開する。
【0119】
前述したステップP154で現在位置が対象復帰モードユニットの手動くわえ外し位置であれば、図29及び図30に示すエラー除去ステップ後の復帰モードユニットの処置(給版・排版共通)を実行する。これは、エラー除去ステップ後、復帰モードユニットの処置のために版胴3を回転させている途中に別の復帰モードユニットが作動位置にきた場合の処置で、先ず、ステップ175で本機モータ34が停止された後、ステップ176で本機モータ34がロックされる。次に、ステップP177で別の復帰モードユニットの版押えローラ用アクチュエータ21と排版カム用アクチュエータ31をOFFすると共に、版くわえ外し用アクチュエータ17をONしてタイマー計時を開始する。
【0120】
次に、ステップP178でタイマーが所定時間計時したら、ステップP179でタイマーの計時を停止し、この後、ステップP180で別の復帰モードユニットのくわえ外し用センサ17aがONか否かを判断する。可であれば、ステップP181で別の復帰モードユニットの復帰モードが自動的に解除され、ステップP182で本機モータ34のロックが解除される。この後、図27に示すエラー除去ステップ後の復帰モードユニットの処置に戻る。つまり、オペレータは対象復帰モードユニットから別の対象復帰モードユニットへ移動することなく対象復帰モードユニットの処置を再開することができるのである。
【0121】
ステップP180で否であれば、つまり、版くわえ外しガイド16によるくわえ外しが正常に行われなかったときには、ステップP183で別の復帰モードユニットの手動ボタン(スイッチ)48がONされたらステップP184で別の復帰モードユニットの復帰モードを解除して、ステップP185で本機モータ34のロックが解除される。
【0122】
次に、ステップP186で別の復帰モードユニットの寸動ボタン(スイッチ)49がONか否かを判断し、可であれば、ステップP187で本機モータ34を正転させた後、ステップP188で別の復帰モードユニットの寸動ボタン(スイッチ)49がOFFされたらステップP188で本機モータ34が停止され、ステップP186に戻る。つまり、寸動ボタン(スイッチ)49を押している間だけ本機モータ34が正転するのである。
【0123】
ステップP186で否であれば、ステップP190で別の復帰モードユニットの逆寸ボタン(スイッチ)50がONか否かを判断し、可であれば、ステップP191で本機モータ34を逆転させた後、ステップP192で別の復帰モードユニットの逆寸ボタン(スイッチ)50がOFFされたらステップP193で本機モータ34が停止され、ステップP186に戻る。つまり、逆寸ボタン(スイッチ)50を押している間だけ本機モータ34が逆転するのである。
【0124】
ステップP190で否であれば、ステップP194で別の復帰モードユニットの手動ボタンがOFFか否かを判断し、否であれば、ステップP186に戻り、可であれば、図27に示すエラー除去ステップ後の復帰モードユニットの処置に戻り、対象復帰モードユニットの処置を再開する。このようにして、オペレータは別の復帰モードユニットの状態に応じて版胴3を回転させて処置し易い位相に版胴3を位置させ、手動で刷版のくわえ側を外すのである。この処置が終了したら、当該別の復帰モードユニットの手動ボタン(スイッチ)48をOFFする。そして、別の復帰モードユニットの処置が終了したら、再び対象復帰モードユニットの処置を始めることになる。このような処置を復帰モードユニットが無くなるまで繰り返す。
【0125】
前述したステップP40で給版エラーが発生した場合は、図31乃至図34に示す第1復帰ステップを実行する。即ち、先ず、ステップP195で本機モータ34が停止され(停止ステップ)、ステップP196で版交換ボタン41がONか否かを判断し、可であれば、ステップP31に戻る(版交換再開ステップ)。否であれば、ステップP197で対象ユニットの手動ボタン(スイッチ)48がONか否かを判断し、否であればステップP196に戻り、可であればステップP198でエラーモードにセットされる。即ち、オペレータがエラーが発生した印刷ユニットの状況を見て、版胴3を回転させなければエラーを除去できないと判断したときには、エラーが発生した印刷ユニットの手動ボタン(スイッチ)48をONする。また、版胴3を回転させずにエラーを正常状態に戻したときには、版交換ボタン41をONすることにより中断していた給版が再開されるのである。
【0126】
次に、ステップP199で対象ユニットをエラーユニットにセットすると共にステップP200で対象ユニット以外のユニットを復帰モードユニットにセットする(モード設定ステップ)。次に、ステップP201で版交換用カウンタ39より現在位置を読み込み、ステップP202で復帰モードユニットNo.及び各復帰モードユニットの各エリアの位置を読み込んだ後、ステップP203で現在位置がエリアGまたはエリアAにある復帰モードユニットの有無を判断する。有ればステップP204で対象復帰モードユニットの復帰モードを解除して(第1自動復帰モード解除ステップ)ステップP205に移行する。
【0127】
一方、無ければ、ステップP236で現在位置がエリアGにある復帰モードユニットの有無を判断する。ステップP236で、復帰モードユニットが有ればステップP237で対象復帰モードユニットの版押えローラ用アクチュエータ21と新版移動用アクチュエータ28をOFFすると(第1制御ステップ)、ステップP238で対象復帰モードユニットの復帰モードが自動的に解除され(第1自動復帰モード解除ステップ)、ステップP205に移行する。一方、無ければ、ステップP205で現在位置がエリアKにある復帰モードユニットの有無を判断する。
【0128】
ステップP205で、復帰モードユニットが有ればステップP206で対象復帰モードユニットの版押えローラ用アクチュエータ21と給版カム用アクチュエータ33をOFFすると(第1制御ステップ)、ステップP207で対象復帰モードユニットの復帰モードが自動的に解除され(第1自動復帰モード解除ステップ)、ステップP208に移行する。一方、無ければ、ステップP208で現在位置がエリアIにある復帰モードユニットの有無を判断する。
【0129】
ステップP208で、復帰モードユニットが有ればステップP209(図33参照)で本機モータ34の逆転方向への回転をロックした後(第1駆動ロックステップ)、ステップP210で対象復帰モードユニットの次の動作位置を読み込む。次に、ステップP211で対象復帰モードユニットの寸動ボタン(スイッチ)49がONか否かを判断し、可であればステップP212で本機モータ34が正転し、ステップP213で版交換用カウンタ39より現在位置を読み込む。次に、ステップP214で現在位置が対象復帰モードユニットの次の動作位置(θi,5)か否かを判断し、否であればステップP215で対象復帰モードユニットの寸動ボタン(スイッチ)49がOFFか否かを判断する。否であればステップP213に戻り、可であれば、ステップP216で本機モータ34が停止し、ステップP211に戻る。
【0130】
ここで、ステップP209で本機モータ34の逆転方向への回転をロックし、正転方向への回転を許容にしているのは、エリアJに属する復帰ユニットが、新版W1のくわえ側が版胴3のギャップ26に挿入されている途中の状態にあるため、ここで版胴3を逆転させると、新版W1のくわえ側が折り曲げられて、この新版W1を使用することができなくなるおそれがあるからである。但し、エリアJに属する復帰ユニットの刷版くわえ側の挿入状態によっては、このまま版胴3を正転させると刷版を損傷させる場合があり、このときには版胴3を逆転させて刷版の挿入状態を修正し、その後、版胴3を正転させてエリアDへ移行させるという処置しなければならない場合や、版胴3を逆転させたのち、版くわえ側を版胴3から抜き取る場合もあり、オペレータは状況に応じた処置方法を選択するのである。
【0131】
ステップP214で、可であれば、ステップP217で本機モータ34が停止し、ステップP218で本機モータ34のロックが自動的に解除され(第1ロック解除ステップ)、ステップP235に移行する。即ち、正転により版くわえ側を版胴3に装着させ、これにより、エリアIに属していた対象復帰モードユニットをエリアDへ移行させるのである。
【0132】
ステップP211で否であれば、ステップP219で対象復帰モードユニットの手動ボタン(スイッチ)48がONか否かを判断し、否であればステップP211に戻り、可であれば、つまり、オペレータが版胴3を逆転させる必要があると判断した場合には、ステップP220で対象復帰モードユニットの復帰モードが解除され(第1手動復帰モード解除ステップ)、ステップP221で本機モータ34のロックが解除される(第1ロック解除ステップ)。
【0133】
次に、ステップP222で対象復帰モードユニットの逆寸ボタン(スイッチ)50がONか否かを判断し、否であればステップP226に移行する。可であれば、ステップP223で本機モータ34が逆転し、ステップP224で対象復帰モードユニットの逆寸ボタン(スイッチ)50がOFFされたらステップP225で本機モータ34が停止される。即ち、処置できる位置にきたら、本機を停止させて処置を行うのである。つまり、刷版の挿入状態を修正したり、刷版くわえ側を版胴3から抜き取ったりするのである。刷版くわえ側を版胴3から抜き取った場合には、後述するステップP234で対象復帰モードユニットの手動ボタン(スイッチ)48をOFFにする。
【0134】
次に、ステップP226で対象復帰モードユニットの寸動ボタン(スイッチ)49がONか否かを判断し、可であればステップP227で本機モータ34が正転し、ステップP228で版交換用カウンタ39より現在位置を読み込む。次に、ステップP229で現在位置が対象復帰モードユニットの次の動作位置(θi,5)か否かを判断し、可であれば、ステップP230で本機モータ34が停止し、ステップP231で本機モータ34のロックが自動的に解除され(第1ロック解除ステップ)、ステップP235に移行する。即ち、正転により版くわえ側を版胴3に装着させ、これにより、エリアIに属していた対象復帰モードユニットをエリアDへ移行させるのである。一方、否であれば、ステップP232で対象復帰モードユニットの寸動ボタン(スイッチ)49がOFFか否かを判断し、否であればステップP228に戻り、可であれば、ステップP233で本機モータ34が停止され、ステップP222に戻る。
【0135】
ステップP226で否であれば、ステップP234で対象復帰モードユニットの手動ボタン(スイッチ)48がOFFか否かを判断し、否であればステップP222に戻り、可であれば、ステップP235に移行する。このようにして、オペレータは対象復帰モードユニットの状態を見て、正転させることにより版くわえ側が正常に版胴3に装着されると判断した場合は、寸動ボタン(スイッチ)49をONさせて(ステップP211)、エリア1に属していた対象復帰モードユニットをエリアDへ移行させた後、対象復帰モードユニットの手動ボタン(スイッチ)49をOFFする。一方、逆転が必要と判断した場合は、その復帰モードユニットの手動ボタン(スイッチ)49をONさせて(ステップP219)、本機モータ34の逆転方向へ回転のロックを解除して(ステップP221)、本機モータ34を逆転させて(ステップP223)刷版を適切な状態に修正したのち寸動ボタン(スイッチ)49をONさせて(ステップP226)、エリア1に属していた対象復帰モードユニットをエリアDへ移行させた後、対象復帰モードユニットの手動ボタン(スイッチ)49をOFFする。また、版くわえ側を版動3から抜き取る場合は、その復帰モードユニットの手動ボタン(スイッチ)49をONさせて(ステップP219)、本機モータ34の逆転方向への回転のロックを解除して(ステップP221)、本機モータ34を逆転させて(ステップP223)版くわえ側を抜き取り、対象復帰モードユニットの手動ボタン(スイッチ)49をOFFするのである。
【0136】
ステップP208で復帰モードユニットが無ければ、ステップP235で現在位置がエリアJにある復帰モードユニットの有無を判断し、復帰モードユニットが無ければステップP77に戻る。一方、復帰モードユニットが有れば、ステップP236で本機モータ34がロックされた後(第1駆動ロックステップ)、ステップP237で全対象復帰モードユニットの手動ボタン(スイッチ)48をONして、ステップP238で対象復帰モードユニットの復帰モードを解除し(第1手動復帰モード解除ステップ)、ステップP239で本機モータ34のロックが解除される。
【0137】
次に、ステップP240で対象復帰モードユニットの寸動ボタン(スイッチ)49がONか否かを判断し、否であればステップP244に移行し、可であれば、ステップP241で本機モータ34が正転し、ステップP242で対象復帰モードユニットの寸動ボタン(スイッチ)49がOFFされると、ステップP243で本機モータ34が停止し、ステップP240に戻る。即ち、処置できる位置にきたら、本機を停止させて処置を行うのである。
【0138】
次に、ステップP244で対象復帰モードユニットの逆寸ボタン(スイッチ)50がONか否かを判断し、否であればステップP248に移行し、可であれば、ステップP245で本機モータ34が逆転し、ステップP246で対象復帰モードユニットの逆寸ボタン(スイッチ)50がOFFされると、ステップP247で本機モータ34が停止し、ステップP240に戻る。即ち、処置できる位置にきたら、本機を停止させて処置を行うのである。
【0139】
次に、ステップP248で対象復帰モードユニットの手動ボタン(スイッチ)48がOFFか否かを判断し、否であればステップP240に戻り、可であれば、ステップP249で全対象復帰モードユニットの手動ボタン(スイッチ)48がOFFか否かを判断し、否であればステップP240に戻り、可であれば、ステップP77に戻る。尚、この時点では、エリアDにある復帰モードユニットのみが復帰モードになっており、その他の復帰モードユニットの復帰モードは解除されている。
【0140】
このようにして、本実施例では、排版ステップで排版エラーが検出されて本機モータ34が停止したときに版胴3に対する排版W2の排出開始前および終了後かつ自動版交換装置が動作状態にある正常ユニットの自動版交換装置を制御するので、当該正常ユニットの排版W2を自動的に処置することができ、さらに、排版W2端部の除去途中にある正常ユニットが存在する場合は本機モータ34の駆動をロックするので、エラー除去ステップ開始直後における正常ユニットの排版W2の損傷を防止することができ、作業者が誤って当該正常ユニットの排版W2の処置前にエラー除去ステップを実施することを防止することができる。またエラー除去ステップ中に、正常ユニットが排版W2端部の除去に係わる位相に位置したときに本機モータ34の駆動をロックするので、エラー除去ステップを再開する前に当該正常ユニットの排版W2を処置することができ、正常ユニットの排版W2の損傷を防止し、版交換の復帰作業を容易に短時間で行うことができるとともに、作業者の負担を軽減させる。さらに、作業者が誤って当該正常ユニットの排版W2の処置前にエラー除去ステップを再開することを防止することができる。
【0141】
また、給版ステップで給版エラーが検出されて本機モータ34が停止したときに版胴3に対する新版W1のくわえ側端部の装着前および新版W1の装着後かつ自動版交換装置が動作状態にある正常ユニットの自動版交換装置を制御するので、当該正常ユニットの新版W1を自動的に処置することができ、さらに、新版W1のくわえ側端部の装着途中にある正常ユニットが存在する場合には本機モータ34を少なくとも刷版の排出方向への駆動を不能な状態とするので、正常ユニットの新版の処置直後における新版W1の損傷を防止することができ、作業者が誤って当該正常ユニットの新版W1の処置前にエラー除去ステップを実施することを防止することができる。また、エラー除去ステップ中に、正常ユニットが新版W1端部の供給に係わる位相に処置したときに本機モータ34の駆動をロックするので、エラー除去ステップを再開する前に当該正常ユニットの新版W1を処置することができ、正常ユニットの新版W1の損傷を防止し、版交換の復帰作業を容易に短時間で行うことができるとともに、作業者の負担を軽減させる。さらに、作業者が誤って当該正常ユニットの新版W1の処置前にエラー除去ステップを再開することを防止することができる。
【0142】
また、エラー除去ステップ中に、正常ユニットが刷版端部の除去に係わる位相に位置したときに自動的に刷版の端部を除去して刷版の端部を版胴3から離間させ、本機モータ34の少なくとも版排出方向への駆動を不能な状態を自動的に解除することができるので、作業者はエラーユニットと正常ユニットとの間を往復することなく、エラー除去ステップを再開することができ、正常ユニットの刷版の損傷を防止し、版交換の復帰作業を容易に短時間で行うことができるとともに、作業者の負担を軽減させる。
【0143】
また、エラー除去ステップ後に、未処置の正常ユニットが残っている場合、当該正常ユニットの刷版の処置のために版胴3を正,逆転させたときに特定の位相に位置した別の正常ユニットの刷版を処置することができるので、版交換の復帰作業を容易に短時間で行うことができるとともに、作業者の負担を軽減させることができる。
【0144】
また、正常ユニットの版交換進行状況により復帰モードユニットの復帰モードを自動的に解除することができるので、版交換の復帰作業を容易に短時間で行うことができるとともに、作業者の負担を軽減させることができる。
【0145】
また、版交換エラーが検出されて本機モータ34が停止した後、版交換ボタン41の操作により簡単に中断していた版交換が再開される利点もある。
【0146】
尚、本発明は上記実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、各種変更が可能である。例えば、上記実施例においては、検出版交換及び版交換エラー時の処置において、ロータリエンコーダ38により検出される本機モータ34の位相を各印刷ユニットの版胴の位相として制御したが、各印刷ユニットにそれぞれロータリエンコーダを設けて、各ロータリエンコーダからの出力に基づいて制御することもできる。また、上記実施例では、版交換手段として前記版胴からの刷版の除去及び前記版胴への刷版の供給を行う手段を示したが、これに限定されず、刷版の除去または刷版の供給の少なくとも一方を行う手段に適用しても良い。
【0147】
【発明の効果】
以上、実施例に基づいて具体的に説明したように、発明によれば、版交換異常が検出されたエラーユニット以外の正常ユニットは、当該正常ユニット版交換進行状況に応じて駆動装置または版交換手段の少なくとも一方が制御されるため、版交換の復帰作業における版胴の正,逆転による正常ユニットの刷版の損傷が防止され、版交換異常の復帰作業を容易に短時間で行うことができ、作業者の負担を軽減させる。
また、エラー除去ステップの前に、特定の版交換進行状況にある正常ユニットの刷版を処置する(版胴の正,逆転により損傷しない状態にする)ことができるので、エラー除去ステップ開始直後における正常ユニットの刷版の損傷を防止することができ、版交換異常の復帰作業を容易に短時間で行うことができるとともに、作業者の負担を軽減させる。
また、エラー除去ステップ中に特定の位相に位置した正常ユニットの刷版を処置することができるので、エラー除去ステップにおける正常ユニットの刷版の損傷を防止することができ、版交換異常の復帰作業を容易に短時間で行うことができるとともに、作業者の負担を軽減させる。
また、エラー除去ステップの前に、版交換手段が動作中であり版胴に対する刷版交換の開始前および終了後にある正常ユニットの版交換手段が制御されるので、当該正常ユニットの刷版を自動的に処置することができ、さらに、刷版端部の除去または装着途中にある正常ユニットが存在する場合は駆動装置を少なくとも版排出方向への駆動を不能な状態とするので、正常ユニットの刷版の損傷を防止することができ、版交換の復帰作業を容易に短時間で行うことができるとともに、作業者の負担を軽減させ、さらに当該正常ユニットの処置前にエラー除去ステップを実施することを防止することができる。
また、エラー除去ステップ中に正常ユニットが刷版端部の除去または装置に係わる位相に位置したときに駆動装置を少なくとも版排出方向への駆動を不能な状態とするので、エラー除去ステップを再開する前に当該正常ユニットの刷版を処置することができ、正常ユニットの刷版の損傷を防止し、版交換の復帰作業を容易に短時間で行うことができるとともに、作業者の負担を軽減させる。さらに、作業者が誤って当該正常ユニットの刷版の処置前にエラー除去ステップを再開することを防止することができる。
また、排版ステップで排版異常が検出されて駆動装置が停止したときに版胴に対する刷版の排出開始前および終了後かつ版交換手段が動作状態にある正常ユニットの版交換手段を制御するので、当該正常ユニットの刷版を自動的に処置することができ、さらに、刷版端部の除去途中にある正常ユニットが存在する場合は駆動装置を少なくとも版排出方向への駆動を不能な状態とするので、エラー除去ステップ開始直後における正常ユニットの刷版の損傷を防止することができ、作業者が誤って当該正常ユニットの刷版の処置前にエラー除去ステップを実施することを防止することができる。またエラー除去ステップ中に、正常ユニットが刷版端部の除去に係わる位相に位置したときに駆動装置を少なくとも版排出方向への駆動を不能な状態とするので、エラー除去ステップを再開する前に当該正常ユニットの刷版を処置することができ、正常ユニットの刷版の損傷を防止し、版交換の復帰作業を容易に短時間で行うことができるとともに、作業者の負担を軽減させる。さらに、作業者が誤って当該正常ユニットの刷版の処置前にエラー除去ステップを再開することを防止することができる。
また、給版ステップで給版異常が検出されて駆動装置が停止したときに版胴に対する刷版の供給開始前および終了後かつ版交換手段が動作状態にある正常ユニットの版交換手段を制御するので、当該正常ユニットの刷版を自動的に処置することができ、さらに、刷版端部の装着途中にある正常ユニットが存在する場合は駆動装置を少なくとも版排出方向への駆動を不能な状態とするので、エラー除去ステップ開始直後における正常ユニットの刷版の損傷を防止することができ、作業者が誤って当該正常ユニットの刷版の処置前にエラー除去ステップを実施することを防止することができる。またエラー除去ステップ中に、正常ユニットが刷版端部の装着または除去に係わる位相に位置したときに駆動装置を少なくとも版排出方向への駆動を不能な状態とするので、エラー除去ステップを再開する前に当該正常ユニットの刷版を処置することができ、正常ユニットの刷版の損傷を防止し、版交換の復帰作業を容易に短時間で行うことができるとともに、作業者の負担を軽減させる。さらに、作業者が誤って当該正常ユニットの刷版の処置前にエラー除去ステップを再開することを防止することができる。
また、エラー除去ステップ中に、正常ユニットが刷版端部の除去に係わる位相に位置したときに自動的に刷版の端部を除去して刷版の端部を版胴から離間させ、駆動装置の少なくとも版排出方向への駆動を不能な状態を自動的に解除することができるので、作業者はエラーユニットと正常ユニットとの間を往復することなく、エラー除去ステップを再開することができ、正常ユニットの刷版の損傷を防止し、版交換の復帰作業を容易に短時間で行うことができるとともに、作業者の負担を軽減させる。
また、エラー除去ステップ後に、未処置の正常ユニットが残っている場合、当該正常ユニットの刷版の処置のために版胴を正,逆転させたときに特定の位相に位置した正常ユニットの刷版を処置することができるので、版交換の復帰作業を容易に短時間で行うことができるとともに、作業者の負担を軽減させることができる。
また、正常ユニットの版交換進行状況により復帰モードユニットの復帰モードを自動的に解除することができるので、版交換の復帰作業を容易に短時間で行うことができるとともに、作業者の負担を軽減させることができる。
また、版交換異常が検出されて駆動装置が停止した後、版交換スイッチの操作により簡単に中断していた版交換が再開される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す両面印刷機の自動版交換装置周りの概略構成図である。
【図2】同じくローダの平面図である。
【図3】同じくローダの後面図である。
【図4】同じく可動版ガイド部の拡大図である。
【図5】同じく版くわえ抜取りガイド部の拡大図である。
【図6】同じく版押えローラ部の拡大図である。
【図7】同じく版胴の斜視図である。
【図8】同じく制御ブロック図である。
【図9】同じく各印刷ユニットの版交換時の作動位置を示すタイムチャートである。
【図10】同じく排版時の各種作動位置の説明図である。
【図11】同じく排版時の各種作動位置の説明図である。
【図12】同じく給版時の各種作動位置の説明図である。
【図13】同じく給版時の各種作動位置の説明図である。
【図14】同じく排版エラー時のエラーユニット以外の動作エリアの説明図である。
【図15】同じく排版エラー時のエラーユニット以外の動作エリアの説明図である。
【図16】同じく給版エラー時のエラーユニット以外の動作エリアの説明図である。
【図17】同じく給版エラー時のエラーユニット以外の動作エリアの説明図である。
【図18】同じく排版ステップのフローチャートである。
【図19】同じく給版ステップのフローチャートである。
【図20】同じく第1復帰ステップのフローチャートである。
【図21】同じく第1復帰ステップのフローチャートである。
【図22】同じくエラー除去ステップのフローチャートである。
【図23】同じく第2復帰ステップのフローチャートである。
【図24】同じく第2復帰ステップのフローチャートである。
【図25】同じく第2復帰ステップのフローチャートである。
【図26】同じくエラー除去ステップのフローチャートである。
【図27】同じく第3復帰ステップのフローチャートである。
【図28】同じく第3復帰ステップのフローチャートである。
【図29】同じく第3復帰ステップのフローチャートである。
【図30】同じく第3復帰ステップのフローチャートである。
【図31】同じく第1復帰ステップのフローチャートである。
【図32】同じく第1復帰ステップのフローチャートである。
【図33】同じく第1復帰ステップのフローチャートである。
【図34】同じく第1復帰ステップのフローチャートである。
【符号の説明】
1 左,右両フレーム
2 インキローラ群
3 版胴
4 ゴム胴
5 枢軸
6 ローダ
7 新版用フック部材
8 排版用フック部材
9 給版センサ
10 可動版ガイド
11 版尻センサ
12 ブラケット
13 固定版ガイド
14 アクチュエータ
15 枢軸
16 版くわえ外しガイド
17 版くわえ外し用アクチュエータ
17a くわえ外し用センサ
18 枢軸
19 レバー
20 版押えローラ
21 版押えローラ用アクチュエータ
22 枢軸
23 ベルクランク
25 巻きバー
26 ギャップ
27 板ばね
28 新版移動用アクチュエータ
29 排版収納用アクチュエータ
30 排版カム
31 排版カム用アクチュエータ
32 給版カム
33 給版カム用アクチュエータ
34 本機モータ
35 CPU
36a〜36e 入出力装置
37 モータドライバ
38 ロータリーエンコーダ
39 版交換用カウンタ
40 本機位相検出用カウンタ
41 版交換ボタン
42 エラーモード解除ボタン
43 固定メモリ
44 可変メモリ
45 排版開始位置用メモリ
46 給版開始位置用メモリ
47 作動位置用メモリ
48 手動ボタン
49 寸動ボタン
50 逆寸ボタン
1 新版
2 排版

Claims (10)

  1. 複数の印刷ユニットの全版胴を駆動装置により回転させ、前記各版胴に対応してそれぞれ設けられた版交換手段により前記版胴からの刷版の除去または前記版胴への刷版の供給の少なくとも一方を行なう版交換方法において、
    前記各版胴に対応してそれぞれ設けられた検出器により版交換異常の有無を検出する異常検出ステップと、
    前記異常検出ステップで版交換異常が検出された場合に前記駆動装置を停止させる停止ステップと、
    前記停止ステップ後に版交換異常が検出されたエラーユニット以外の正常ユニットの版交換進行状況に応じて前記駆動装置または前記正常ユニットの前記版交換手段の少なくとも一方を制御する復帰ステップと、
    前記停止ステップ後に版交換異常が検出されたエラーユニットにおける版交換異常を除去するエラー除去ステップと、
    を備えると共に、
    前記復帰ステップは、前記停止ステップで前記駆動装置が停止したときの位置における前記正常ユニットの版交換進行状況に応じて前記駆動装置または前記正常ユニットの前記版交換手段の少なくとも一方を制御すべく前記エラー除去ステップ開始前に実施される第1復帰ステップを備え、
    前記第1復帰ステップは、
    刷版の両端部がともに前記版胴に装着されていない状態または前記版胴に装着されている状態でかつ前記版交換手段が動作状態にある前記正常ユニットが存在する場合に、当該正常ユニットの前記版交換手段を制御する第1制御ステップと、
    一端が前記版胴に装着された刷版の他端に対する前記版胴からの除去が開始されその除去が終了していない第1不完全排出状態または他端が前記版胴から除去された刷版の一端が、当該刷版の一端を自動で排出可能な自動排出位置から手動で排出可能な手動排出位置までの間の状態にある第2不完全排出状態または一端が前記版胴に装着された刷版の他端に対する前記版胴への装着が開始されその装着が終了していない第1不完全供給状態または一端が前記版胴への装着が開始されその装着が終了していない第2不完全供給状態にある前記正常ユニットが存在する場合に、前記駆動装置の少なくとも版排出方向への駆動を不能とする第1駆動ロックステップと、
    前記第1駆動ロックステップの後に、前記第1不完全排出状態、前記第2不完全排出状態、前記第1不完全供給状態または前記第2不完全供給状態にある前記正常ユニットの手動スイッチの操作により前記駆動装置の少なくとも版排出方向への駆動を不能とする状態を解除する第1ロック解除ステップと、
    を備えることを特徴とする印刷機の版交換方法。
  2. 複数の印刷ユニットの全版胴を駆動装置により回転させ、前記各版胴に対応してそれぞれ設けられた版交換手段により前記版胴からの刷版の除去または前記版胴への刷版の供給の少なくとも一方を行なう版交換方法において、
    前記各版胴に対応してそれぞれ設けられた検出器により版交換異常の有無を検出する異常検出ステップと、
    前記異常検出ステップで版交換異常が検出された場合に前記駆動装置を停止させる停止ステップと、
    前記停止ステップ後に版交換異常が検出されたエラーユニット以外の正常ユニットの版交換進行状況に応じて前記駆動装置または前記正常ユニットの前記版交換手段の少なくとも一方を制御する復帰ステップと、
    前記停止ステップ後に版交換異常が検出されたエラーユニットにおける版交換異常を除去するエラー除去ステップと、
    を備えると共に、
    前記エラー除去ステップは、前記駆動装置を駆動させて前記版胴を回転させる駆動ステップを備え、
    前記復帰ステップは、前記駆動ステップ中に前記正常ユニットの版胴が予め定められた位相になったときに、前記正常ユニットの状態に応じて前記駆動装置または前記正常ユニットの前記版交換手段の少なくとも一方を制御する第2復帰ステップを備え、
    前記第2復帰ステップは、
    一端が前記版胴に装着され他端が前記版胴に装着されていない状態にある前記正常ユニットの版胴が、前記駆動装置の版排出方向への回転しているときに前記一端を前記版胴から排出する位相に位置したとき、または、前記駆動装置の版供給方向への回転しているときに前記他端を前記版胴へ装着する位相に位置したときに、前記駆動装置の少なくとも版排出方向への駆動を不能とする第2駆動ロックステップと、
    前記第2駆動ロックステップの後に、前記駆動装置の駆動を不能とする状態を解除する第2ロック解除ステップと、
    を備えることを特徴とする印刷機の版交換方法。
  3. 前記版胴は刷版端部を保持する保持位置と当該刷版の端部の保持を解除する解除位置との間で移動可能な版保持手段を備え、
    前記版交換手段は、
    前記版保持手段を前記保持位置から前記解除位置へ切替え可能な排版動作位置と当該排版動作位置から退避する排版退避位置との間で移動自在に支持された排版切替え手段と、
    刷版の一端を前記版胴から排出させ、当該刷版の一端を前記版胴から離間させた状態で保持する排出保持位置と刷版の保持状態を解除する保持解除位置との間で移動自在に支持された排出保持手段と、
    前記版胴から排出された刷版を収納する排版収納部と、
    前記排版収納部へ刷版を移動させる排版収納手段と、
    前記版胴からの刷版の他端の排出不良を検出する第1排版検出手段と、
    前記版胴からの刷版の一端の排出不良を検出する第2排版検出手段と、
    を備えると共に、
    前記版胴から刷版を排出する排版ステップを有し、
    前記排版ステップは、
    前記駆動装置を版排出方向へ駆動させる排版駆動ステップと、
    前記版胴の位相を検出する排版位相検出ステップと、
    前記排版位相検出ステップにおいて検出された位相が排版切替え手段動作位置のときに、対応する前記印刷ユニットの前記排版切替え手段を前記排版動作位置へ移動させる排版切替え手段動作ステップと、
    排版切替え開始位置のときに、対応する前記印刷ユニットの前記排版切替え手段による前記版保持手段の前記保持位置から前記解除位置への切替えが開始され、排版切替え終了位置のときに、対応する前記印刷ユニットの前記排版切替え手段による前記版保持手段の前記保持位置から前記解除位置への切替えが終了する排版切替えステップと、
    前記排版位相検出ステップにおいて検出された位相が排出保持手段作動位置のときに、対応する前記印刷ユニットの前記排出保持手段を排出保持位置へ移動させる排出保持手段作動ステップと、
    前記排版位相検出ステップにおいて検出された位相が排版収納位置のときに、対応する前記印刷ユニットの前記排出保持手段を保持解除位置へ移動させるとともに前記排版収納手段により刷版を前記排版収納部へ移動させる排版収納ステップと、
    を備え、
    前記異常検出ステップは、
    前記排版位相検出ステップにおいて検出された位相が第1排版検出位置のときに、対応する前記印刷ユニットの第1排版検出手段による排版異常の検出を行う第1排版検出ステップと、
    前記排出保持手段作動ステップが実施された後かつ前記排版収納ステップが実施される前にある前記印刷ユニットに対して前記第2排版検出手段による排版異常の検出を行う第2排版検出ステップと、
    を備え、
    前記第1制御ステップは、
    前記排版切替え手段動作位置から前記排版切替え開始位置までの間に位置する前記正常ユニットの前記排版切替え手段を前記排版退避位置へ移動させ、
    前記版胴から前記刷版の一端を手動により排出可能な手動排出位置から前記排版収納位置までの間に位置する前記正常ユニットの前記排出保持手段を保持解除位置へ移動させるとともに前記排版収納手段により刷版を前記排版収納部へ移動させ、
    前記第1駆動ロックステップは、
    前記排版切替え開始位置から前記排版切替え終了位置までの間または前記排出保持手段作動位置から前記手動排出位置までの間に位置する前記正常ユニットが存在する場合に実施され、
    前記第1ロック解除ステップの後に前記エラー除去ステップが実施され、
    前記第2駆動ロックステップは、前記停止ステップにおいて前記排版切替え終了位置から前記排出保持手段作動位置までの間に位置していた前記正常ユニットが、前記駆動ステップによる前記駆動装置の反排版方向への駆動中に前記排版切替え終了位置または前記駆動ステップによる前記駆動装置の排版方向への駆動中に前記手動排出位置に位置した場合に実施される、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の印刷機の版交換方法。
  4. 前記版胴は刷版端部を保持する保持位置と当該刷版の端部の保持を解除する解除位置との間で移動可能な版保持手段を備え、
    前記版交換手段は、
    前記版胴に対して接離可能に支持された版押えローラと、
    前記版保持手段を前記解除位置から前記保持位置へ切替え可能な給版動作位置と当該給版動作位置から退避する給版退避位置との間で移動自在に支持された給版切替え手段と、
    刷版の一端を前記版胴から排出させ、当該刷版の一端を前記版胴から離間させた状態で保持する排出保持位置と刷版の保持状態を解除する保持解除位置との間で移動自在に支持された排出保持手段と、
    前記版胴へ供給する刷版を収納する新版収納部と、
    前記新版収納部から前記版胴へまたは前記版胴から前記新版収納部へ刷版を移動させる新版移動手段と、
    前記版胴への刷版の一端の装着不良を検出する新版検出手段と、
    を備えると共に、
    前記版胴へ刷版を供給する給版ステップを有し、
    前記給版ステップは、
    前記全ての印刷ユニットの前記版押えローラを前記版胴へ接触させる版押えローラ動作ステップと、
    前記駆動装置を版供給方向へ駆動させる給版駆動ステップと、
    前記版胴の位相を検出する給版位相検出ステップと、
    前記給版位相検出ステップにおいて検出された位相が給版切替え手段動作位置のときに、対応する前記印刷ユニットの前記給版切替え手段を前記給版動作位置へ移動させる給版切替え手段動作ステップと、
    給版切替え開始位置のときに、対応する前記印刷ユニットの前記給版切替え手段による前記版保持手段の前記解除位置から前記保持位置への切替えが開始され、給版切替え終了位置のときに、対応する前記印刷ユニットの前記給版切替え手段による前記版保持手段の前記解除位置から前記保持位置への切替えが終了する給版切替えステップと、
    前記給版位相検出ステップにおいて検出された位相が版押えローラ退避位置のときに、対応する前記印刷ユニットの前記版押えローラを前記版胴から離間させる版押えローラ退避ステップと、
    を備え、
    前記異常検出ステップは、
    前記給版位相検出ステップにおいて検出された位相が給版検出位置のときに、対応する前記印刷ユニットの給版検出手段による給版異常の検出を行う給版検出ステップを備え、
    前記第1制御ステップは、
    前記版押えローラ動作ステップが開始されてから前記刷版の一端の前記版胴への装着が開始される新版挿入開始位置までの間に位置する前記正常ユニットに対して前記版押えローラを前記版胴から退避させるとともに前記新版移動手段により刷版を前記新版収納部へ移動させ、
    前記給版切替え終了位置から前記版押えローラ退避位置までの間に位置する前記正常ユニットの前記版押えローラを前記版胴から退避させるとともに前記給版切替え手段を前記給版退避位置へ移動させ、
    前記第1駆動ロックステップは、
    前記新版挿入開始位置から前記給版検出位置までの間または前記給版切替え手段動作位置から前記給版切替え終了位置までの間に位置する前記正常ユニットが存在する場合に実施され、
    前記第1ロック解除ステップの後に前記エラー除去ステップが実施され、
    前記第2駆動ロックステップは、
    前記停止ステップにおいて前記給版検出位置から前記給版切替え手段動作位置までの間に位置していた前記正常ユニットが、前記駆動ステップによる前記駆動装置の給版方向への駆動中に前記給版切替え手段動作位置または前記駆動ステップによる前記駆動装置の反給版方向への駆動中に前記版胴から前記刷版の一端を手動により排出可能な手動排出位置に位置した場合に実施される、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の印刷機の版交換方法。
  5. 前記第2復帰ステップは、前記正常ユニットの版胴が前記手動排出位置へ位置したときに、対応する前記正常ユニットの前記排出保持手段を前記排出保持位置へ作動させる自動排出保持ステップと、
    前記自動排出保持ステップの後に前記第2排版検出手段による排版異常の検出を行う排出確認ステップと、
    を備え、
    前記排出確認ステップにおいて正常に刷版が排出されたことを確認した場合に、前記第2ロック解除ステップが実施される、
    ことを特徴とする請求項3または4記載の印刷機の版交換方法。
  6. 前記エラー除去ステップ後に前記駆動装置を駆動させて前記版胴を回転させる第2駆動ステップを備えると共に
    前記復帰ステップは、前記第2駆動ステップ中に前記正常ユニットの版胴が予め定められた位相になったときに、前記正常ユニットの状態に応じて前記駆動装置または前記正常ユニットの前記版交換手段の少なくとも一方を制御する第3復帰ステップを備える、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の印刷機の版交換方法。
  7. 前記各印刷ユニットにはそれぞれ手動スイッチが設けられ、前記停止ステップ後に版交換異常が検出された前記印刷ユニットの前記手動スイッチを操作し、版交換異常が検出された前記印刷ユニットをエラーユニットに設定するとともに前記エラーユニット以外の正常ユニットを復帰モードユニットとして設定するモード設定ステップとを備えると共に
    前記第1復帰ステップは、
    前記復帰モードユニットの版交換進行状況に応じて前記復帰モードユニットの復帰モードを自動で解除する第1自動復帰モード解除ステップと、
    前記復帰モードユニットの手動スイッチを操作し復帰モードを解除する第1手動復帰モード解除ステップと、
    を備え、
    前記第2復帰ステップは復帰モードが解除されていない前記復帰モードユニットに対して実施され、
    前記復帰モードユニットの状態に応じて前記復帰モードユニットの復帰モードを自動で解除する第2自動復帰モード解除ステップと、
    前記復帰モードユニットの手動スイッチを操作し復帰モードを解除する第2手動復帰モード解除ステップと、
    を備えることを特徴とする請求項記載の印刷機の版交換方法。
  8. 版交換を開始させる版交換スイッチを備え、
    前記モード設定ステップの前に前記版交換スイッチを操作し前記駆動装置を駆動して、前記停止ステップにより中断していた版交換を再開させる版交換再開ステップを備える、
    ことを特徴とする請求項記載の印刷機の版交換方法。
  9. それぞれ版胴を有する複数の印刷ユニットと、
    前記全ての版胴を回転させる駆動装置と、
    前記各版胴にそれぞれ対応して設けられ前記版胴からの刷版の除去または前記版胴への刷版の供給の少なくとも一方を行なう版交換手段と、
    前記各版胴にそれぞれ対応して設けられ版交換異常を検出する検出手段と、
    を備えた印刷機の版交換装置において、
    版交換中に検出手段により版交換異常が検出された場合に前記駆動装置を停止させ、前記駆動装置が停止した後に版交換異常が検出されたエラーユニット以外の正常ユニットの版交換進行状況に応じて前記駆動装置または前記正常ユニットの前記版交換手段の少なくとも一方を制御する制御装置を備えると共に、
    前記版胴の位相を検出する位相検出手段をさらに備え、
    前記制御装置は、前記駆動装置の停止後に実施される前記駆動装置の駆動中に前記位相検出手段により検出された位相が予め定められた位相になったときに、前記駆動装置を停止させ、
    前記印刷ユニットはそれぞれ手動スイッチと前記駆動装置を正転方向および逆転方向へ駆動させる駆動装置駆動手段とを有し、
    前記版胴は刷版端部を保持する保持位置と当該刷版の端部の保持を解除する解除位置との間で移動可能な版保持手段を備え、
    前記版交換手段は、
    前記版保持手段を前記保持位置から前記解除位置へ切替え可能な排版動作位置と当該排版動作位置から退避する排版退避位置との間で移動自在に支持された排版切替え手段と、
    刷版の一端部を前記版胴から排出させ、当該刷版の一端部を前記版胴から離間させた状態で保持する排出保持位置と刷版の保持状態を解除する保持解除位置との間で移動自在に支持された排出保持手段と、
    前記版胴から排出された刷版を収納する排版収納部と、
    前記収納部へ刷版を移動させる排版収納手段と、
    前記版胴からの刷版の他端部の排出不良を検出する第1排版検出手段と、
    前記版胴からの刷版の一端部の排出不良を検出する第2排版検出手段と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記駆動装置を版排出方向へ駆動させて、
    前記位相検出手段により検出された位相が排版切替え手段動作位置のときに、対応する前記印刷ユニットの前記排版切替え手段を前記排版動作位置へ移動させ、前記位相検出手段により検出された位相が第1排版検出位置のときに、対応する前記印刷ユニットの前記第1排版検出手段による排版異常の検出を行い、
    前記第1排版検出手段の検出により排版異常が検出されないときには前記位相検出手段により検出された位相が排出保持手段作動位置のときに、対応する前記印刷ユニットの前記排出保持手段を排出保持位置へ移動させ、その後当該印刷ユニットの前記第2排版検出手段による排版異常の検出を行い、
    前記第2排版検出手段の検出により排版異常が検出されないときには前記位相検出手段により検出された位相が排版収納位置のときに、対応する前記印刷ユニットの前記排出保持手段を保持解除位置へ移動させるとともに前記排版収納手段により刷版を前記排版収納部へ移動させて排版を収納し、
    前記第1排版検出手段および前記第2排版検出手段の検出により排版異常が検出されたときに前記駆動装置を停止させ、その停止位置における前記正常ユニットが、
    前記排版切替え手段動作位置から前記排版切替え手段による前記版保持手段の前記保持位置から前記解除位置への切替えが開始される排版切替え開始位置までの間に位置する場合、前記正常ユニットの前記排版切替え手段を前記排版退避位置へ移動させ、
    前記版胴から前記刷版の一端部を手動により排出可能な手動排出位置から前記排版収納位置までの間に位置する場合、前記正常ユニットの前記排出保持手段を保持解除位置へ移動させるとともに前記排版収納手段により刷版を前記排版収納部へ移動させ、
    前記排版切替え開始位置から前記排版切替え手段による前記版保持手段の前記保持位置から前記解除位置への切替えが終了する排版切替え終了位置までの間または前記排出保持手段作動位置から前記手動排出位置までの間に位置する場合、当該正常ユニットの前記手動スイッチが操作されるまで前記駆動装置を駆動不能にロックし、
    前記エラーユニットの前記駆動装置駆動手段を操作して前記駆動装置を駆動させているときに、前記排版切替え終了位置から前記排出保持手段作動位置までの間に位置していた前記正常ユニットの位相が前記排版切替え終了位置に位置した場合に前記駆動装置を停止させ、当該正常ユニットの前記手動スイッチが操作されるまで前記駆動装置を駆動不能にロックするように制御することを特徴とする印刷機の版交換装置。
  10. それぞれ版胴を有する複数の印刷ユニットと、
    前記全ての版胴を回転させる駆動装置と、
    前記各版胴にそれぞれ対応して設けられ前記版胴からの刷版の除去または前記版胴への刷版の供給の少なくとも一方を行なう版交換手段と、
    前記各版胴にそれぞれ対応して設けられ版交換異常を検出する検出手段と、
    を備えた印刷機の版交換装置において、
    版交換中に検出手段により版交換異常が検出された場合に前記駆動装置を停止させ、前記駆動装置が停止した後に版交換異常が検出されたエラーユニット以外の正常ユニットの版交換進行状況に応じて前記駆動装置または前記正常ユニットの前記版交換手段の少なくとも一方を制御する制御装置を備えると共に、
    前記版胴の位相を検出する位相検出手段をさらに備え、
    前記制御装置は、前記駆動装置の停止後に実施される前記駆動装置の駆動中に前記位相検出手段により検出された位相が予め定められた位相になったときに、前記駆動装置を停止させ、
    前記印刷ユニットはそれぞれ手動スイッチと前記駆動装置を正転方向および逆転方向へ駆動させる駆動装置駆動手段とを有し、
    前記版胴は刷版端部を保持する保持位置と当該刷版の端部の保持を解除する解除位置との間で移動可能な版保持手段を備え、
    前記版交換手段は、
    前記版胴に対して接離可能に支持された版押えローラと、
    前記版保持手段を前記解除位置から前記保持位置へ切替え可能な給版動作位置と当該給版動作位置から退避する給版退避位置との間で移動自在に支持された給版切替え手段と、
    刷版の一端部を前記版胴から排出させ、当該刷版の一端部を前記版胴から離間させた状態で保持する排出保持位置と刷版の保持状態を解除する保持解除位置との間で移動自在に支持された排出保持手段と、
    前記版胴へ供給する刷版を収納する新版収納部と、
    前記新版収納部から前記版胴へまたは前記版胴から前記新版収納部へ刷版を移動させる新版移動手段と、
    前記版胴への刷版の一端部の装着不良を検出する新版検出手段と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記全印刷ユニットの前記版押えローラを前記版胴へ接触させ、
    前記駆動装置を版供給方向へ駆動させ、
    前記位相検出手段により検出された位相が給版検出位置のときに、対応する前記印刷ユニットの前記給版検出手段による給版異常の検出を行い、
    前記給版検出手段により給版異常が検出されなかった場合、前記位相検出手段により検出された位相が給版切替え手段動作位置のときに、対応する前記印刷ユニットの前記給版切替え手段を前記給版動作位置へ移動させ、
    前記位相検出手段により検出された位相が版押えローラ退避位置のときに、対応する前記印刷ユニットの前記版押えローラを前記版胴から離間させ、
    前記給版検出手段の検出により給版異常が検出されたときに前記駆動装置を停止させ、その停止位置における前記正常ユニットが、
    前記版押えローラが前記版胴へ接触してから前記刷版の一端の前記版胴への装着が開始される新版挿入開始位置までの間に位置する場合、前記正常ユニットの前記版押えローラを前記版胴から退避させるとともに前記新版移動手段により刷版を前記新版収納部へ移動させ、
    前記給版切替え手段による前記版保持手段の前記解除位置から前記保持位置への切替えが終了する給版切替え終了位置から前記版押えローラ退避位置までの間に位置する場合、前記正常ユニットの前記版押えローラを前記版胴から退避させるとともに前記給版切替え手段を前記給版退避位置へ移動させ、
    前記新版挿入開始位置から前記給版検出位置までの間または前記給版切替え手段動作位置から前記給版切替え終了位置までの間に位置する場合、当該正常ユニットの前記手動スイッチが操作されるまで前記駆動装置を少なくも反給版方向への駆動を不能にし、
    前記エラーユニットの前記駆動装置駆動手段を操作して前記駆動装置を駆動させているときに、前記給版検出位置から前記給版切替え手段動作位置までの間に位置していた前記正常ユニットの位相が、前記給版切替え手段動作位置に位置した場合に前記駆動装置を停止させ、当該正常ユニットの前記手動スイッチが操作されるまで前記駆動装置を少なくとも反給版方向への駆動を不能にするように制御することを特徴とする印刷機の版交換装置。
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